JP2007023684A - 座屈変形自在の耐震ドア - Google Patents

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Abstract

【課題】 地震によるドア枠の変形に応じてドアが座屈変形することによってドアが開閉不能となるのを防止できるようにした耐震ドアを提供する。
【解決手段】 ドアAの中骨1における戸先側縦枠12に室外側のV字状屈曲部による脆弱部16,室内側の気密材受124とともに設けた同じくV字状屈曲部による脆弱部16を配置する一方,中骨1の上下横枠14と中間横枠15の水平面にも同様にV字状屈曲部による脆弱部16を配置することによって,地震時のドア枠6の変形加圧を受けてこれら中骨1の脆弱部16を座屈し,比較的薄肉の表面板2がこれに追随して座屈することにより座屈変形自在性を確保した耐震ドアAを構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は,マンション等の出入口に設置使用される座屈変形自在の耐震ドアに関する。
この種マンション等に設置されるドアに耐震性を付与するについては,一般にドア枠とドアとの間にクリアランスを配置し,該クリアランスによってドア枠の変形を吸収してドア枠とドアとの圧着による開閉不能を解消するようにしたものが使用されており,最近では,これに加えて更にドアにローラーを設置し,該ローラーによってドア枠とドア間の摩擦抵抗を減少してその開閉を確実化するようにしたものが提案され,またドア自体に耐震性を付与した耐震ドアとして,ドアの面内に更に子扉を配置し,ドア枠の変形によってドアが開閉不能となっても面内の子扉を開閉することによって出入りを可能とするようにしたものが提案されている。
特開平11−13358号公報 特開2004−68254号公報
しかし乍ら,上記ドア枠とドア間にクリアランスを配置したもの,これに加えて更にドアにローラーを介設して耐震性を確保するものにあっては,クリアランスの設定やローラーの介設のために専用のドア枠とドアとをセット化されたものとなるから,建物の新築時にこれらをセットとして設置するに特段の問題はないが,ドア改装にあっては躯体に設置されたドア枠を撤去した上で新築時と同様にドア枠とドアをセットとして設置するために工事が大掛かりになる欠点がある。このため,例えば本出願人の特開2003−20867号のように,既設のドアを撤去し,残存した既設のドア枠を使用して,これに新設のドアを設置する如くにドアを交換的に設置して断熱性や防音性を確保し得るようにした簡易なドア改装も提案されているが,この場合既設のドア枠と新設のドアとが別個独立に構成される結果,これらの間にクリアランスの配置やローラーの設置を行うことができず,このような簡易なドア改装において耐震性を確保することは困難である。一方,上記ドアの面内に子扉を配置した耐震ドアにあっては,子扉を独立して開閉できるから,建物の新築時や上記ドアの交換的設置による簡易なドア改装の双方に使用できるが,この場合子扉を設置するためにドアの構造が複雑化しコストアップを避けられないという問題点がある。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので,その解決課題とするところは,ドア枠とともにする新築やドア改装並びにドアを交換的に設置する簡易なドア改装に汎用的に使用できるとともに可及的簡易な構造にして確実な耐震性を低コストに確保し得るようにした座屈変形自在の耐震ドアを提供するにある。
上記課題に沿って本発明は,一般にドアは高い剛性を備えて構成されるところ,該ドアの面内所定位置に脆弱部を配置し,地震によってドア枠が変形したとき,その変形加圧を受けることによってこれに追随して,上記脆弱部においてドアの部分的な座屈変形を許容し,例えばドア枠が平行四辺形となるように縦枠が傾斜変形したとき,部分座屈によってドアの戸先を,戸先側の縦枠の傾斜に沿ってこれに馴染んで変形させるように,ドアの座屈変形自在性を確保して,ドア枠変形時のドア枠とドアの圧着によるドア開閉不能を解消するようにしたものであって,即ち請求項1に記載の発明を,ドア枠の変形加圧を受けて幅方向の座屈変形を許容する脆弱部を備えてなることを特徴とする座屈変形自在の耐震ドアとしたものである。
請求項2に記載の発明は,上記に加えて,ドアの中骨(内部フレームといってもよい)には,一般に厚肉系の鋼板を使用してドアの剛性を確保する一方,表裏の表面板には,一般に薄肉系の鋼板を使用して表面を化粧被覆するところ,中骨に脆弱部を形成してドア枠の変形加圧を受けて該中骨の脆弱部で座屈変形を許容すれば,表面板は中骨の座屈変形に追随して座屈変形することが可能となることから,上記脆弱部を中骨に形成して可及的簡易に上記ドアの座屈変形自在性を確保し得る形態のものとするように,これを,上記脆弱部を,中骨の戸先側縦枠と該縦枠に交差する横枠に形成してなることを特徴とする請求項1に記載の座屈変形自在の耐震ドアとしたものである。
請求項3に記載の発明は,同じく上記に加えて,上記脆弱部を表面板にも形成することによって更にドアの座屈変形を容易且つ確実に行うことが可能となることから,上記脆弱部を中骨と表面板に形成して可及的確実に上記ドアの座屈変形自在性を確保し得る形態のものとするように,これを,上記脆弱部を,表裏双方又は一方の表面板に追加的に形成してなることを特徴とする請求項2に記載の座屈変形自在の耐震ドアとしたものである。
請求項4に記載の発明は,同じく上記に加えて,上記脆弱部を単一乃至複数のV字状屈曲部を配置して該脆弱部をドア枠の変形加圧で圧縮自在とし,また単一乃至複数の挟持係合部を配置して脆弱部をドア枠の変形加圧でスライド自在とすることによって,可及的簡易な脆弱部構造によって上記ドアの座屈変形自在性を確実に確保し得るものとするように,これを,上記脆弱部を,ドア枠の変形加圧を受けて圧縮自在な単一乃至複数のV字状屈曲部又はドア枠の変形加圧を受けてスライド自在な単一乃至複数の挟持係合部の配置によって形成してなることを特徴とする請求項1,2又は3に記載の座屈変形自在の耐震ドアとしたものである。
本発明はこれらをそれぞれ発明の要旨として上記課題解決の手段としたものである。
本発明は以上のとおりに構成したから,請求項1に記載の発明は,ドアの座屈変形自在性を確保して,ドア枠変形時のドア枠とドアの圧着によるドア開閉不能を解消し,ドア枠とともにする新築やドア改装並びにドアを交換的に設置する簡易なドア改装に汎用的に使用できるとともにドアに脆弱部を配置するという簡易な構造にして確実な耐震性を低コストに確保し得る座屈変形自在の耐震ドアを提供することができる。
請求項2に記載の発明は,上記に加えて,ドアの中骨に脆弱部を形成してドア枠の変形加圧を受けて該中骨の脆弱部で座屈変形を許容し,表面板は中骨の座屈変形に追随して座屈変形するようにしすることによって,可及的簡易に上記ドアの座屈変形自在性を確保したものとすることができる。
請求項3に記載の発明は,同じく上記に加えて,上記脆弱部を中骨と表面板に形成して可及的確実に上記ドアの座屈変形自在性を確保したものとすることができる。
請求項4に記載の発明は,同じく上記に加えて,可及的簡易な脆弱部構造によって上記ドアの座屈変形自在性を確実に確保したものとすることができる。
以下図面の例に従って本発明を更に具体的に説明すれば,図示した例は,簡易なドア改装によって,ドア枠6を既設のものとして残存し,該既設のドア枠6を使用して,既設のドアと交換的に座屈変形自在の耐震ドアAを設置した例であって,該耐震ドアAは,例えばドア枠6に同じく交換的に設置した,図示省略のスプリング入り耐震ヒンジを介してその吊元側を吊支持して,耐震性を更に確実にしてその設置を行ったものとしてある。
図1乃至図3の例において,耐震ドアAは,ドア枠6の変形加圧を受けて幅方向の座屈変形を許容する脆弱部16を備えたものとしてあり,これによって耐震ドアAとして座屈変形性を確保し,地震時に変形したドア枠6とドアとが圧着して生じるドアの開閉不能を解消したものとしてある。
本例にあって該耐震ドアAの脆弱部16は,これを,中骨1の戸先側縦枠12と該縦枠12に交差する横枠14,15に形成したものとし,また該脆弱部16は,これを,ドア枠6の変形加圧を受けて圧縮自在な単一乃至複数のV字状屈曲部の配置によって形成したものとしてある。
本例の耐震ドアAは,その基本構造を,例えば鋼製の中骨1を内部に配置し,これに表裏の表面板2として化粧鋼板を張設し且つ中骨1間の空隙に断熱防音材3を配置することによって断熱防音及び防火性能を高度に確保しドアパネルを備えた鋼製フラッシュドア乃至その面内中央部に採光窓を配置したものとしてあり,このとき鋼製の中骨1を,例えば常法に従って1.6mm厚の厚肉形にしてロールホーミングを施すことによって断面コ字状とした鋼板部材とする一方,表面板2の化粧鋼板を,同じく常法に従って0.6乃至0.8mm厚の薄肉系の表裏一対のパネル部材としたものとしてある。
耐震ドアAにおける鋼製の中骨1は,同じく常法に従って吊元側縦枠11と戸先側縦枠12,中間縦枠13,上下横枠14及び縦枠11,12,13間の中間横枠15を格子状に枠組みしたものとしてあり,このとき,本例の上記脆弱部16は,これを,戸先側縦枠12と上下横枠14にこれを形成するとともに該戸先側縦枠12とその隣接する中間縦枠13間の中間横枠15にこれを形成することによって耐震ドアAの表裏囲繞方向,特に中骨1における戸先の表裏囲繞方向に配置してある。
上記脆弱部16を配置した縦枠,本例にあって戸先側縦枠12は,その生産を容易化し且つ脆弱部16の脆弱性を可及的高度に確保し得るように,例えば室外側の鋼板戸先部材121及び室内側のアルミ戸先部材122の複数部材によって構成したものとしてある。即ち,本例の戸先側縦枠12は,該複数部材のうち鋼板戸先部材 を平面L字状として室外側の戸先部分を覆い,アルミ戸先部材 は,その室内側を長寸化し該室内側に気密材受123を形成した平面コ字状として戸先部分において上記鋼板戸先部材 に重合し,例えば接着等の固定手段によって固定して同じく室内側の戸先部分を覆って配置したものとしてある。
このとき上記室外側で戸先部分を構成する鋼板戸先部材121は,例えばその肉厚を1.6mmとしてロールホーミングによって成形してあり,その室外側の見付面における幅方向中間位置に,例えば内外方向,本例にあっては室内側に向けて突出するように単一にして一連のV字屈曲部を配置し,該鋼板戸先部材121のV字状屈曲部によって戸先側縦枠12における室外側の脆弱部16を形成してある。
本例にあって該室外側の脆弱部16をなす該V字屈曲部は,その先端に更に,例えばV字溝とした,一連又は断続,本例にあっては断続の折曲誘導溝17を配置し,上記1.6mm厚の肉厚に対して該先端の肉厚を1mm乃至それ以下に薄肉化して該折曲誘導溝17をより脆弱化することによって該脆弱部16の脆弱性を向上したものとしてあり,該折曲誘導溝17は,例えばロールホーミングの前にV字屈曲部の該当位置に所定深さの研削加工を施すことによってこれを形成してある。
また同じく上記室内側で戸先部分を構成するアルミ戸先部材122は,例えばその肉厚を1mm以上,例えば1.5mm程度としたアルミ押出形材によって形成してあり,該アルミ戸先部材122は,その上記気密材受123を室外側に向けて凹陥するように形成するとともにその奥行方向先端を先細り状とすることによって同じく単一にして一連のV字状屈曲部を配置し,該アルミ戸先部材122のV字状屈曲部によって戸先側における室内側の脆弱部16を形成してある。該アルミ戸先部材122は,それ自体軟質系の金属であることから,該V字状屈曲部によって脆弱性を確保し得るが,必要に応じて上記と同様に更に一連の折曲誘導溝を配置することが可能であり,該折曲誘導溝17の形成は,例えば押出成形時に同時成形してこれを配置するようにすればよい。
上下横枠14は,例えば断面コ字状として上記吊元側及び戸先側縦枠11,12間に架設するように水平に配置してあるから,戸先側縦枠12における脆弱部16,即ちV字状屈曲部と対応した位置に,例えばその水平面に上下外向きの上向き又は下向き方向に該水平面を突出するように同じく単一のV字状屈曲部を配置し,該V字状屈曲部によって戸先側における上下横枠14の脆弱部16を形成したものとしてある。
また中間横枠15は,例えば同じく断面コ字状として各縦枠11,12,13間にそれぞれ複数本を介設するように配置してあるところ,戸先側縦枠12とこれに隣接する中間縦枠13間に水平に配置した中間横枠15は,上記鋼板戸先部材121とアルミ戸先部材122のV字状屈曲部を避けて,戸先側縦枠12側に位置する先端を幅狭プレート状として形成し,これを戸先側縦枠12に接合してその枠組みを行ったものとしてあり,このとき該中間横枠15には,該幅狭プレート状とした先端部分における,同じく上記戸先側縦枠12における脆弱部16,即ちV字状屈曲部と対応した位置に,例えばその水平面に外向きの上向き又は下向き方向に該水平面を突出するように単一のV字状屈曲部を配置し,該V字状屈曲部によって戸先側における中間横枠15の脆弱部16を形成したものとしてある。
表面板2は,表面,即ち室外側において上下左右の端部を室内側に向けてL字状に折曲して中骨における吊元側及び戸先側縦枠11,12と上下横枠14を覆う折曲被覆部21を形成した化粧鋼板によるものとし,また裏面,即ち室内側において上下左右の端部を室外側に折曲して室内側見付面に,上記アルミ戸先部材122における気密材受123を含めて連続するように配置した気密材受に挿入する折曲挿入部22を形成した同じく化粧鋼板によるものとしてあり,このとき本例にあって該表裏の表面板2は,その見付面をフラットとすることによって脆弱部の形成を省略したものとしてある。
このように形成した中骨1と表面板2は,室外側の表面板2で中骨1の表面,左右及び上下面を覆い,また室内側の表面板2は,その端部を気密材受123に挿入して裏面を覆うとともに気密材受123に気密材18を配置して耐震ドアAを構成したものとしてある。このとき本例の対震ドアAは,その戸先側縦枠12の脆弱部16の脆弱性が,彫込錠の設置によって阻害されるのを防止するように室内側に面付錠5を設置したものとしてあり,このとき該面付錠5の固定は,これを,戸先側縦枠12の脆弱部16をなす上記表裏のV字状屈曲部より面内方向に変位してこれらを避けて配置した錠前ケース54に装着することによって行ってある。
以上のとおり中骨1に脆弱部16を形成して構成した本例の耐震ドアAは,そのドアパネルとしての剛性を確保するように枠組み配置した中骨1の脆弱部16は,その戸先側縦枠12と該縦枠12に交差する横枠14,15に配置されることによって,耐震ドアAは,その表裏囲繞方向に断続的に圧縮自在の座屈自在性を備えたものとなり,従って地震によってドア枠6が変形し,その加圧力が該ドアAの戸先側に対して作用すると,上記各V字状屈曲部がそれぞれ内外方向に圧縮されるように屈曲乃至折曲して該脆弱部16において座屈を生じ,また薄肉の表面板2がこれに追随して,例えば波打ち状乃至V字状等に屈曲する結果,耐震ドアAがその部分的な座屈変形を許容するものとなり,例えばドア枠が平行四辺形となるようにドア枠6の戸先縦枠が傾斜変形したときには,耐震ドアAの戸先が,戸先縦枠の傾斜に沿ってこれに馴染んで変形するように,耐震ドアAの座屈変形自在性を確保することができ,従ってドア枠6変形時のドア枠6と耐震ドアAの圧着による開閉不能を解消することが可能となる。
図中4はドアAの開閉用ハンドル,24は耐震ドアAに配置した装飾用モール,61は,本例にあって上記脆弱部16を戸先側に配置したことによって,例えばバール等をドア枠6と耐震ドアAの戸先間に差込んで戸先を変形される可能性を解消するように,既設のドア枠6,特にその戸先縦枠と耐震ドアAの戸先間の空隙を閉塞するようにドア枠6に設置した目隠しプレートを示す。
図4は他の例を示したもので,本例にあって耐震ドアAは,脆弱部23を,表裏双方又は一方,本例にあっては一方の表面板2,即ち室外側の表面板に追加的に形成した例であって,本例にあって該表面板2における脆弱部23は,上記中骨1と同様に,これを,ドア枠6の変形加圧を受けて圧縮自在な単一のV字状屈曲部の配置によって形成したものとしてあり,このとき該表面板2のV字状屈曲部は,これを,上記中骨1,特にその鋼板戸先部材121の脆弱部16と同一位置にして同一の内外方向,即ち本例にあっては室内側に向けて突出するように見付面における戸先側部分に配置してある。
本例にあっては,表面板2の脆弱部23も中骨1におけると同様に圧縮自在の座屈自在性を有するものとなるから,上記ドア枠6の変形加圧を受けることによって耐震ドアAの座屈変形を容易且つ確実に行うものとなり,耐震ドアAの座屈変形自在性を更に向上することができる。また本例にあって脆弱部23をV字状屈曲部によって形成することによって該脆弱部23は表面板2,特に室外側の表面板に上下方向ストライプ状の溝を形成する結果,該脆弱部23が耐震ドアAにおけるデザイン要素としてのアクセントとなって,脆弱部23を配置することによりドア外観を損なうことを防止できる。
図5は更に他の例を示したもので,本例にあって耐震ドアAは,その戸先側縦枠12の上記アルミ戸先部材122の室内側先端を室内側に突出するとともにその先端をT字状に分岐してドア枠6側に該ドア枠6の戸先縦枠を覆う突片125を設置し,該突片123によって上記目隠しプレート61に代えた隙間閉塞を行う一方,室外側の表面板2を該分岐部分を覆うように配置することによって室外側の鋼板戸先部材121に形成した脆弱部16位置に室外側に傾斜突出するように表面板2の傾斜段部を形成し,該傾斜段部を室外側の表面板2における脆弱部23とした例であり,また本例にあって上記と同様に設置した面付錠5は,ドア枠6,特にその戸先側縦枠に設置したストライク受53との間で施錠を行うようにするとともにこのとき該ストライク受53は,その内部のストライク対接位置の室外側と室内側の一方又は双方に転動部品又は滑動部品による開錠阻害防止部材を配置し,施錠時に面付錠のストライク52とストライク受53の位置関係が損なわれることによって地震時にストライク52が抜けないことに起因して面付錠5が開錠不能になるのを解消するようにしてあり,本例にあって該開錠阻害防止部材は,これを,上記転動部材としてベアリング受531にベアリングボール532をストライク52側に向けて膨出するように設置したベアリングによるものとしてある。図中51は面付錠5のサムターンを示す。
図4及び図5におけるその余は,それぞれ上記図1乃至図3に示した例と変わらないので,同一符合を付してその重複する説明を省略する。
図示した例は以上のとおりとしたが,脆弱部を中骨のドア面内における幅方向中間の中間縦枠位置に配置すること,表面板に脆弱部を配置するとき,該脆弱部の位置を中骨に配置した脆弱部と同一又は異なる位置として,中骨の脆弱部の座屈に追随して表面板の脆弱部を座屈するようにすること,脆弱部の配置を中骨又はこれと表面板の複数箇所に配置してドアの座屈変形幅を大きく確保するようにすること,脆弱部を上記V字状屈曲部によって形成するとき,単一のV字状屈曲部を連続した形態としてW字状乃至蛇腹状のものとすること,中骨又はこれと表面板の脆弱部を,ドア枠の変形加圧を受けてスライド自在な単一乃至複数の挟持係合部の配置によって形成すること,この場合,例えば脆弱部を配置する中骨又は表面板を幅方向に分割した分割部材とし,その一方の分割部材の接合端をハゼ折りし,他方の分割部材の接合端を上記ハゼ折り溝内にスライド自在に抱持するように挟持係合して接合することによって,ドア枠の変形加圧を受けた際に分割部材が相互にスライドしてドアの座屈変形自在性を確保し得るようにすること,中骨又はこれと表面板の脆弱部を,上記単一又は複数のV字状屈曲部と単一又は複数の挟持係合部の双方によって構成すること,戸先側又は中間縦枠に上記単一乃至複数のV字状屈曲部によって形成した脆弱部を配置するについて,該縦枠を単一部材の鋼製部材として形成し,その室内側及び室外側の見付面に上記V字状折曲部を配置すること,該縦枠を単一部材として形成するとき,鋼製の中骨において該縦枠を軟質金属のアルミ押出形材によって形成し,同様にその室内側及び室外側の見付面に上記V字状折曲部を配置すること,上記面付錠に代えて彫込錠を用いて戸先側縦枠等に脆弱部を配置するとき,該戸先側縦枠を幅広として,その該彫込錠位置を避けた内側の位置にこれを配置すること等を含めて,本発明の実施に当って,ドア枠,ドア,その脆弱部,必要に応じて用いるV字状屈曲部,挟持係合部等の各具体的材質,形状,構造,これらの関係,これらに対する付加等は,上記発明の要旨に反しない限り様々な形態のものとすることができる。
耐震ドアの戸先側構造を示す部分拡大横断面図である。 耐震ドアの中骨における脆弱部の配置状態を示す正面図である。 耐震ドアの戸先部分の脆弱部配置状態を示す斜視図である。 表面板に脆弱部を配置した例の耐震ドアの戸先側構造を示す拡大横断面図である。 表面板に脆弱部を配置した他の例の耐震ドアの戸先側構造を示す拡大横断面図である。
符号の説明
A 耐震ドア
1 中骨
11 吊元側縦枠
12 戸先側縦枠
13 中間縦枠
14 上下横枠
15 中間横枠
16 脆弱部(V字状屈曲部)
2 表面板
23 脆弱部(V字状屈曲部)
5 面付錠
6 ドア枠

Claims (4)

  1. ドア枠の変形加圧を受けることによって幅方向の座屈変形を許容する脆弱部を備えてなることを特徴とする座屈変形自在の耐震ドア。
  2. 上記脆弱部を,中骨の戸先側縦枠と該縦枠に交差する横枠に形成してなることを特徴とする請求項1に記載の座屈変形自在の耐震ドア。
  3. 上記脆弱部を,表裏双方又は一方の表面板に追加的に形成してなることを特徴とする請求項2に記載の座屈変形自在の耐震ドア。
  4. 上記脆弱部を,ドア枠の変形加圧を受けて圧縮自在な単一乃至複数のV字状屈曲部又はドア枠の変形加圧を受けてスライド自在な単一乃至複数の挟持係合部の配置によって形成してなることを特徴とする請求項1,2又は3に記載の座屈変形自在の耐震ドア。
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