JP2019107987A - 車体前部の構造 - Google Patents

車体前部の構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2019107987A
JP2019107987A JP2017241928A JP2017241928A JP2019107987A JP 2019107987 A JP2019107987 A JP 2019107987A JP 2017241928 A JP2017241928 A JP 2017241928A JP 2017241928 A JP2017241928 A JP 2017241928A JP 2019107987 A JP2019107987 A JP 2019107987A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
panel
vehicle body
cowl
absorber
disposed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017241928A
Other languages
English (en)
Inventor
拓也 平田
Takuya Hirata
拓也 平田
研作 伊藤
Kensaku Ito
研作 伊藤
陽介 菊池
Yosuke Kikuchi
陽介 菊池
後藤 陽一
Yoichi Goto
陽一 後藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Suzuki Motor Corp filed Critical Suzuki Motor Corp
Priority to JP2017241928A priority Critical patent/JP2019107987A/ja
Priority to DE102018124490.8A priority patent/DE102018124490A1/de
Priority to CN201811516858.8A priority patent/CN109927794B/zh
Priority to FR1873104A priority patent/FR3076799B1/fr
Publication of JP2019107987A publication Critical patent/JP2019107987A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D25/00Superstructure or monocoque structure sub-units; Parts or details thereof not otherwise provided for
    • B62D25/08Front or rear portions
    • B62D25/081Cowls
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R21/00Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
    • B60R21/34Protecting non-occupants of a vehicle, e.g. pedestrians
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D21/00Understructures, i.e. chassis frame on which a vehicle body may be mounted
    • B62D21/15Understructures, i.e. chassis frame on which a vehicle body may be mounted having impact absorbing means, e.g. a frame designed to permanently or temporarily change shape or dimension upon impact with another body
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R21/00Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
    • B60R21/34Protecting non-occupants of a vehicle, e.g. pedestrians
    • B60R2021/343Protecting non-occupants of a vehicle, e.g. pedestrians using deformable body panel, bodywork or components

Abstract

【課題】衝撃荷重が車体上方からカウルサイドパネル及びカウルトップパネルに加わった場合に、これらパネルの下側に位置するアブソーバを円滑に変位させ、該アブソーバが衝撃荷重を効果的に吸収することにより、衝撃吸収性能の向上を図る。【解決手段】車体前部1の上部に配置されるフードパネル2と、フードパネル2の車体幅方向外側に配置されるフェンダーパネル3と、フードパネル2の車体後方側に配置され、車体幅方向に延びる板金製のカウルトップパネル4を有し、フードパネル2、フェンダーパネル3及びカウルトップパネル4によって囲まれた領域Rには、カウルサイドパネル7が配置されており、カウルサイドパネル7及びカウルトップパネル4の下方には、車体骨格部材のカウルサイドメンバ11に取付けられるL字状のアブソーバ8が配置され、アブソーバ8は、上側に水平面部81を有している。【選択図】図2

Description

本発明は、車体前部の構造に関する。
従来から、車両の車体前部には、外板の主要部材であるフードパネル、フェンダーパネル及びカウルトップパネルが設けられているとともに、これらパネルで囲まれた箇所を覆うカバー部材が取外し可能に設けられている(例えば、特許文献1参照)。このカバー部材は、衝撃荷重が車体上方からカウルトップパネル周辺部に加わった場合に、カウルトップパネル周辺部の衝撃吸収性能を高め、あるいは、カウルトップパネル周辺部の部品を容易に製造するために設けられている。
特開2010−149547号公報
しかしながら、上述した従来の車体前部の構造においては、カバー部材が、フードパネル、フェンダーパネル及びカウルトップパネルと連続した意匠面を有する車体上側のアウタ部材と、車体構造物に取付けられる複数の取付部を有する車体下側のインナ部材とで構成されており、インナ部材の各取付部は、これら取付部を結ぶ直線がアウタ部材とカウルトップパネルとの見切り線又は車体中心線と平行で、かつアウタ部材の車体幅方向中途部に位置するように配置されているので、衝撃荷重が車体上方からカバー部材及びその周辺部に加わった場合に、カバー部材が円滑に変位することは難しく、カバー部材によって衝撃荷重を十分に吸収できず、衝撃吸収性能の向上を図ることができないという問題を有していた。
本発明はこのような実状に鑑みてなされたものであって、その目的は、衝撃荷重が車体上方からカウルサイドパネル及びカウルトップパネルに加わった場合に、これらパネルの下側に位置するアブソーバを円滑に変位させ、該アブソーバが衝撃荷重を効果的に吸収することにより、衝撃吸収性能の向上を図ることが可能な車体前部の構造を提供することにある。
上記従来技術の有する課題を解決するために、本発明は、車体前部の上部に配置されるフードパネルと、該フードパネルの車体幅方向外側に配置されるフェンダーパネルと、前記フードパネルの車体後方側に配置され、車体幅方向に延びる板金製のカウルトップパネルを有している車体前部の構造において、前記フードパネル、前記フェンダーパネル及び前記カウルトップパネルによって囲まれた領域には、カウルサイドパネルが配置されており、前記カウルサイドパネル及び前記カウルトップパネルの下方には、車体骨格部材に取付けられるL字状のアブソーバが配置され、該アブソーバは、上側に水平面部を有している。
上述の如く、本発明に係る車体前部の構造は、車体前部の上部に配置されるフードパネルと、該フードパネルの車体幅方向外側に配置されるフェンダーパネルと、前記フードパネルの車体後方側に配置され、車体幅方向に延びる板金製のカウルトップパネルを有し、前記フードパネル、前記フェンダーパネル及び前記カウルトップパネルによって囲まれた領域には、カウルサイドパネルが配置されており、前記カウルサイドパネル及び前記カウルトップパネルの下方には、車体骨格部材に取付けられるL字状のアブソーバが配置され、該アブソーバは、上側に水平面部を有している。
そのため、本発明の車体前部の構造においては、衝撃荷重が車体上方からカウルサイドパネル及びカウルトップパネルに加わった場合に、カウルサイドパネルの端部とカウルトップパネルの端部との境界が車体下方に変形移動し、これらパネルの下側に位置するL字状のアブソーバの水平面部を押圧することになるので、アブソーバの全体を円滑に変位させることができる。したがって、本発明の車体前部の構造によれば、アブソーバが衝撃荷重を十分にかつ効果的に吸収することが可能となり、従来の構造に比べて衝撃吸収性能を向上させることができる。
本発明の第1実施形態に係る構造が適用される車体前部の右側を車体前方側の斜め上方から見た斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る構造に適用されるカウルサイドパネル、カウルトップパネル及びアブソーバを車体前方側の斜め上方から見た拡大斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る構造に適用されるアブソーバを車体前方側の斜め上方から見た斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る構造に適用されるアブソーバと取付ブラケットとの位置関係を車体前方側の斜め上方から見た斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る構造に適用されるアブソーバを車体前方側の斜め上方から見た斜視図である。
以下、本発明を図示の実施の形態に基づいて詳細に説明する。
図1〜図5は本発明の実施形態に係る車体前部の構造を示すものである。なお、図において、矢印Fr方向は車両前方を示し、矢印O方向は車体外側を示し、矢印U方向は車体上方を示している。また、矢印X方向は車体幅方向を示し、矢印Y方向は車体前後方向を示している。
[第1実施形態]
図1〜図4は、本発明の第1実施形態に係る車体前部の構造を示すものである。図1及び図2に示すように、本発明の第1実施形態に係る構造の車体前部1は、外板の主要部材として、当該車体前部1の上部に配置され、エンジンルームあるいはモータールームの上部を覆う前方開閉式のフロントフードを構成するフードパネル(フードアウタパネル)2と、該フードパネル2の車体幅方向外側で左右両側に配置されるフロントフェンダーのフェンダーパネル3と、フードパネル2の車体後方側に配置され、車体幅方向に延びる板金製のカウルトップパネル(カウルトップアウタパネル)4と、フェンダーパネル3及びカウルトップパネル4の車体後方側に配置され、車体上下方向に延びるサイドボディアウタパネル(フロントピラーアウタパネル)5と、フェンダーパネル3及びサイドボディアウタパネル5の車体後方側に沿って配置されるフロントサイドドア6のドア前端部6Aを有している。
本実施形態の車体前部1の構造においては、図1及び図2に示すように、フードパネル2、フェンダーパネル3、カウルトップパネル4、サイドボディアウタパネル5及びドア前端部6Aによって囲まれた空間部分の領域Rには、板金製のカウルサイドパネル7が配置されている。このカウルサイドパネル7の辺部は、フードパネル2、フェンダーパネル3及びカウルトップパネル4に隣接するとともに、更にサイドボディアウタパネル5及びドア前端部6Aの少なくとも一方(本実施形態では両方)に隣接している。すなわち、カウルサイドパネル7の辺部は、当該カウルサイドパネル7の前後左右に位置する周辺部品の端部に対して、僅かな隙間を空けながら平行に配置されている。
カウルサイドパネル7を配置する理由としては、次のような点が挙げられる。すなわち、カウルサイドパネル7は、フロントフードのようにインナパネルが設定されていないため、コスト及び重量を低減させることが可能になる点である。また、カウルサイドパネル7は、フロントガラス交換時のサービス性を考慮して車体前部1から取外しできる構造となっている一方、車体上方から衝撃荷重が加わっても外れない構造になっており、衝撃エネルギーを確実に吸収することが可能になる点である。さらに、カウルサイドパネル7は、フェンダーパネル3とは別個に分割されているため、板厚を部分的に上げることが可能であり、衝撃エネルギーをより一層吸収できるとともに、フェンダーパネル3の成形を助け、フェンダーパネル3の成形性向上に寄与できる点である。しかも、カウルサイドパネル7は、板金部品で設定され、周辺部品との色合わせが行えるため、良好な外観品質を有する車体前部1を確保できる点である。
本実施形態におけるカウルサイドパネル7及びカウルトップパネル4の下方には、図2〜図4に示すように、車体骨格部材のカウルサイドメンバ11に取付けられるL字状のアブソーバ8が配置されている。このアブソーバ8は、フードパネル2、フェンダーパネル3、カウルトップパネル4などが配置されるカウルサイドパネル7の周辺構造での衝撃吸収性能を更に高めるために追加して設けられたものである。そのため、アブソーバ8は、所定の車体前後幅を有する板金製の長方形板状体の上部をほぼ直角に折り曲げることによって、車体前方視でL字状に形成されており、車体上下方向で上側に配置される水平面部81と、該水平面部81の下側に配置され、下端部分が溶接でカウルサイドメンバ11に接合される垂直面部82を有している。また、垂直面部82の車体前後方向の中央位置には、車体上下方向に延びるビード82aが突出して形成されており、該ビード82aの高さでアブソーバ8の剛性をコントロールするようになっている。しかも、ビード82aは、垂直面部82の溶接面である下端部分に向かって突出高さが低く設定されており、水平面部81が衝撃荷重を受けた時に、アブソーバ8が根元で折れるように構成されている。
本実施形態のカウルサイドパネル7は、図1、図2及び図4に示すように、車体側方及び車体上方を向いた側方平面71及び上方平面72を有している。これら側方平面71及び上方平面72は、カウルサイドパネル7の車体幅方向の中間部分を車体前方視でL字状に折り曲げることによって形成されており、フードパネル2、フェンダーパネル3、カウルトップパネル4、サイドボディアウタパネル5及びドア前端部6Aの表面と連続するような高さ位置で配置されている。また、カウルサイドパネル7は、側方平面71の下側辺部7Aがフェンダーパネル3に隣接し、かつ上方平面72の側辺部7Bがカウルトップパネル4に隣接して配置されている。なお、カウルサイドパネル7は、フードパネル2とは車体上下方向及び車体幅方向に延びる辺部7Cで隣接し、サイドボディアウタパネル5とは車体幅方向に延びる辺部7Dで隣接し、ドア前端部6Aとは前端部分に沿った辺部7Eで隣接して配置されている。
これにより、本実施形態の車体前部1の構造では、1つの部材であるカウルサイドパネル7が、各方向の辺部7A〜7Eとの見切り段差について調整可能に構成されることになり、フードパネル2、フェンダーパネル3、カウルトップパネル4、サイドボディアウタパネル5及びドア前端部6Aの見切り段差について、各部品を直接調整する必要が無くなって、見切り段差の調整作業が簡単となる。また、車体前方視でL字状に形成されているカウルサイドパネル7に対して車体上方から衝撃荷重が加わった場合には、カウルサイドパネル7が折り畳まれるように側方平面71と上方平面72との境界部分を中心に湾曲変形して衝撃荷重を効果的に吸収することが可能になる。
また、本実施形態のフェンダーパネル3には、図3に示すように、車体上方へ突出した前後一対の突起係合爪91,92を有する第1ホルダ9が車体前後方向に沿って設けられており、突起係合爪91,92は、第1ホルダ9の下部で車体前側寄り及び車体後側寄りの位置に上向きで配置されている。第1ホルダ9は、車体側方視で長方形の枠状体に形成されており、カウルサイドパネル7を保持するために、フェンダーパネル3の車体後側寄りの上部平面3a及び上部縦壁面3bに取付けられている。しかも、第1ホルダ9は、樹脂製の部品であり、ボルト、クリップ等でフェンダーパネル3に取付けられていることから、フェンダーパネル3の生産精度に応じて微調整が可能であり、カウルサイドパネル7との位置関係の調整が可能に構成されている。
そして、カウルサイドパネル7の側方平面71の下部には、突起係合爪91,92に係合する前後一対の穴部(図示せず)が突起係合爪91,92と対応する位置に設けられている。カウルサイドパネル7は、当該穴部を突起係合爪91,92に引っ掛けて係合させることによって、フェンダーパネル3との車体幅方向の位置を合わせながら、第1ホルダ9に位置決めされた状態で保持されている。これにより、カウルサイドパネル7とフェンダーパネル3との見切り段差を調整し、カウルサイドパネル7がフェンダーパネル3に第1ホルダ9を介して簡単に組み付けられることになる。また、突起係合爪91,92の形状は、車体上方から衝撃荷重がカウルサイドパネル7に加わった時に、カウルサイドパネル7の車体下方への移動を抑制し、突起係合爪91,92が押し付けられて穴部(図示せず)から更に外れにくくなるとともに、カウルサイドパネル7の湾曲変形に対しても外れず、衝撃荷重を吸収し続けられるようになっている。なお、突起係合爪91,92は、衝撃荷重が車体上方からカウルサイドパネル7の上方平面72に加わった時に、カウルサイドパネル7が車体下方に変位して突起係合爪91,92から外れるのを防ぐため、当該穴部よりも所定の突出長さにわたって上方に位置する高さに設定されている。
さらに、本実施形態のカウルトップパネル4の車体幅方向の端部4aには、図3及び図4に示すように、車体前後方向に延び、下向きの係止爪41を有する板金製の取付ブラケット40が設けられている。この取付ブラケット40は、上部がカウルトップパネル4の車体幅方向の下方へ折り曲げられた端部4aに溶接される垂直片40aと、クリップ等でカウルサイドパネル7の上側フランジ部72aに固定される水平片40bを有している。上側フランジ部72aは、カウルサイドパネル7の上部に形成され、上方平面72の下方へ折り曲げられた内側端部7aから車体幅方向内側へ向かって延びており、先端部側は、車体前後方向及び車体幅方向に位置調整可能なカウルサイドブラット12にボルト13及びクリップ14などで固定されている。
また、カウルサイドパネル7の上部には、図5に示すように、係止爪41の前後長さ寸法よりも大きく形成された樹脂製の第2ホルダ10が設けられており、第2ホルダ10は、係止爪41と対応する位置で、カウルサイドパネル7の上側フランジ部72aの上面に固定されている。カウルサイドパネル7は、係止爪41を第2ホルダ10に差し込んで係止させることにより、取付ブラケット40に保持されている。
これによって、カウルトップパネル4の車体幅方向の端部4aが、車体前後方向にわたり取付ブラケット40で確実に規制され、カウルサイドパネル7とカウルトップパネル4との見切り段差の調整が簡単になる。また、カウルサイドパネル7が湾曲変形する場合に、車体上方から衝撃荷重でカウルサイドパネル7と取付ブラケット40との係止が更に確実に行われ、カウルサイドパネル7が取付ブラケット40から外れず、衝撃荷重を吸収し続けるようになっている。
一方、本実施形態の車体前部1の構造において、アブソーバ8の水平面部81の上方には、図2〜図4に示すように、カウルサイドパネル7の内側端部7aとカウルトップパネル4の車体幅方向の端部4aとを接合する取付ブラケット40が車体前後方向に沿って配置されている。また、取付ブラケット40は、カウルサイドパネル7の上側フランジ部72aよりも車体前方側に位置する延出部40cを有している。これによって、カウルサイドパネル7やカウルトップパネル4が衝撃荷重を受けると、取付ブラケット40は車体下側に移動し、該取付ブラケット40の剛性でアブソーバ8の水平面部81を確実に押圧し、当該アブソーバ8が車体内側に倒れながら衝撃荷重を吸収するようになっている。
そのため、アブソーバ8の水平面部81は、図3及び図4に示すように、所定の長さにわたり車体内側へ向かって延びており、カウルサイドパネル7の上側フランジ部72aが配置されていない取付ブラケット40の延出部40cの位置において、車体上方視で取付ブラケット40の水平片40bと重なるように配置され、車体上方からの衝撃荷重を広範囲で受けられるように構成されている。
また、本実施形態の車体前部1の構造において、カウルトップパネル4の車体下側には、図2及び図3に示すように、樹脂製のカウルカバー42が配置されている。カウルカバー42には、車体側方を向いた縦壁42aがアブソーバ8の水平面部81に隣接して設けられており、該水平面部81の先端部分と縦壁42aとは、車体幅方向に間隔を空けて配置されている。そして、アブソーバ8の変形時に、水平面部81の先端部分がカウルカバー42の縦壁42aに接触するように構成されている。
これによって、アブソーバ8が車体上方から衝撃荷重を受けると、アブソーバ8は、車体内側に倒れながら衝撃荷重を吸収するとともに、水平面部81の先端部分がカウルカバー42の縦壁42aに接触して該縦壁42aを破壊し、この破壊の過程で衝撃荷重を吸収するようになっている。
このように、本発明の第1実施形態に係る車体前部1の構造は、車体前部1の上部に配置されるフードパネル2と、フードパネル2の車体幅方向外側に配置されるフェンダーパネル3と、フードパネル2の車体後方側に配置され、車体幅方向に延びる板金製のカウルトップパネル4を有している。また、フードパネル2、フェンダーパネル3及びカウルトップパネル4によって囲まれた領域Rには、カウルサイドパネル7が配置されている。そして、カウルサイドパネル7及びカウルトップパネル4の下方には、車体骨格部材のカウルサイドメンバ11に取付けられるL字状のアブソーバ8が配置され、アブソーバ8は、上側に水平面部81を有している。
すなわち、本発明の車体前部1の構造においては、衝撃荷重が車体上方からカウルサイドパネル7及びカウルトップパネル4に加わった場合に、カウルサイドパネル7の内側端部7aとカウルトップパネル4の車体幅方向の端部4aとの境界が車体下方に変形移動し、これらパネル7,4の下側に位置するL字状のアブソーバ8の水平面部81が押圧され、アブソーバ8が垂直面部82の根元から車体内側に倒れるようになっているので、アブソーバ8の全体を確実に変位させることができる。したがって、本発明の車体前部1の構造によれば、アブソーバ8が変位する過程で衝撃荷重を十分にかつ効果的に吸収することが可能となり、従来の構造に比べて衝撃吸収性能を向上させることができる。また、アブソーバ8は、カウルサイドパネル7及びカウルトップパネル4の車体下方に配置されているので、車体前部1の良好なデザイン性を確保することができる。
また、本実施形態の車体前部1の構造において、カウルサイドパネル7は、車体幅方向の中間部分を折り曲げることによって形成される車体側方及び車体上方を向いた側方平面71と上方平面72を有している。しかも、カウルサイドパネル7は、側方平面71の下側辺部7Aがフェンダーパネル3に隣接し、かつ上方平面72の側辺部7Bがカウルトップパネル4に隣接して配置されている。そして、アブソーバ8の水平面部81の上方には、カウルサイドパネル7とカウルトップパネル4とを接合する取付ブラケット40が配置されている。
すなわち、本実施形態の車体前部1の構造においては、カウルサイドパネル7及びカウルトップパネル4が衝撃荷重を受けると、取付ブラケット40は車体下側に移動し、該取付ブラケット40の剛性でアブソーバ8の水平面部81を必ず押圧することになるので、アブソーバ8が車体内側に倒れながら衝撃荷重の吸収を確実に行うことができる。特に、アブソーバ8の水平面部81が、所定の長さにわたり車体内側へ向かって延び、カウルサイドパネル7の上側フランジ部72aが配置されていない取付ブラケット40の延出部40cの位置において、車体上方視で取付ブラケット40の水平片40bと重なるように配置されている場合には、車体上方からの衝撃荷重を広範囲で受けることができる。それに加えて、本実施形態の車体前部1の構造では、車体前方視でL字状に形成されているカウルサイドパネル7に対して車体上方から衝撃荷重が加わった場合に、カウルサイドパネル7が折り畳まれるように側方平面71と上方平面72との境界部分を中心に湾曲変形しながら衝撃荷重を吸収する際、この変形に同期してアブソーバ8が変形するので、相乗効果となって衝撃荷重をより一層効果的に吸収することができる。
さらに、本実施形態の車体前部1の構造において、アブソーバ8の水平面部81は、車体内側へ向かって延びている。また、カウルトップパネル4の下側には、樹脂製のカウルカバー42が配置されており、カウルカバー42には、車体側方を向いた縦壁42aが水平面部81に隣接して設けられている。
そのため、本実施形態の車体前部1の構造においては、上側に水平面部81を有するL字状のアブソーバ8が車体上方から衝撃荷重を受けると、アブソーバ8が車体内側に倒れながら変位することになるので、アブソーバ8自体の変位の過程で衝撃荷重を吸収することができる。しかも、水平面部81の先端部分がカウルカバー42の縦壁42aに接触して該縦壁42aを破壊することになるので、この破壊の過程で衝撃荷重を吸収することができる。したがって、本実施形態の車体前部1の構造では、車体上方からの衝撃荷重がアブソーバ8のみならず、アブソーバ8とカウルカバー42との相互作用によって吸収されるので、衝撃吸収性能の向上を図ることができる。
[第2実施形態]
図5は、本発明の第2実施形態の車体前部の構造を示すものである。なお、上述した第1実施形態で説明したものと同様の部分については、同一の符号を付して重複した説明は省略する。
この第2実施形態の車体前部1の構造では、図5に示すように、アブソーバ8の車体外側にL字状の外側アブソーバ8Aが更に設けられている。この外側アブソーバ8Aは、全体の大きさが第1実施形態のアブソーバ8よりも小さく形成されているが、第1実施形態のアブソーバ8とほぼ同様の形状を有している。すなわち、外側アブソーバ8Aは、車体上下方向で上側に配置される平面部81Aと、該平面部81Aの下側に配置され、下端部分が溶接でアブソーバ8の垂直面部82に接合される垂直面部82Aを有している。しかし、外側アブソーバ8Aの平面部81Aは、アブソーバ8の水平面部81よりも高い位置で車体外側へ向かって延びており、車体幅方向外側に向いて配置されている。また、外側アブソーバ8Aの平面部81Aは、車体前方へ向かって下り傾斜に傾いている。
このように第2実施形態の車体前部1の構造においては、アブソーバ8の車体外側にL字状の外側アブソーバ8Aが更に設けられ、外側アブソーバ8Aは、上側に有する平面部81Aが車体幅方向外側に向いて配置されているので、車体上方からの衝撃荷重の吸収を促進させることができる。また、第2実施形態の外側アブソーバ8Aの平面部81Aは、車体前方へ向かって下り傾斜に傾いているので、衝撃荷重の方向に合わせて平面部81Aを向けることができ、内側のアブソーバ8が取付ブラケット40の下がってくる方向に合わせて水平面部81を向けているのと相俟って、入力される衝撃荷重の方向に応じて対応することができる。その他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
以上、本発明の実施の形態につき述べたが、本発明は既述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可能である。
例えば、既述の実施の形態では、フードパネル2、フェンダーパネル3、カウルトップパネル4、サイドボディアウタパネル5及びドア前端部6Aによって囲まれた空間部分の領域Rにカウルサイドパネル7が配置されているが、カウルサイドパネル7は、少なくともフードパネル2、フェンダーパネル3及びカウルトップパネル4によって囲まれた空間部分の領域に配置されていれば良い。
1 車体前部
2 フードパネル
3 フェンダーパネル
4 カウルトップパネル
4a 車体幅方向の端部
5 サイドボディアウタパネル
6 フロントサイドドア
6A ドア前端部
7 カウルサイドパネル
7a 内側端部
7A 側方平面の下側辺部
7B 上方平面の側辺部
8 アブソーバ
8A 外側アブソーバ
9 第1ホルダ
10 第2ホルダ
11 カウルサイドメンバ(車体骨格部材)
12 カウルサイドブラケット
13 ボルト
14 クリップ
40 取付ブラケット
40a 垂直片
40b 水平片
40c 延出部
41 係止爪
42 カウルカバー
42a 縦壁
71 側方平面
72 上方平面
72a 上側フランジ部
81 水平面部
81A 平面部
82 垂直面部
82a ビード
82A 垂直面部
91,92 突起係合爪
R 領域

Claims (5)

  1. 車体前部の上部に配置されるフードパネルと、該フードパネルの車体幅方向外側に配置されるフェンダーパネルと、前記フードパネルの車体後方側に配置され、車体幅方向に延びる板金製のカウルトップパネルを有している車体前部の構造において、
    前記フードパネル、前記フェンダーパネル及び前記カウルトップパネルによって囲まれた領域には、カウルサイドパネルが配置されており、
    前記カウルサイドパネル及び前記カウルトップパネルの下方には、車体骨格部材に取付けられるL字状のアブソーバが配置され、該アブソーバは、上側に水平面部を有していることを特徴とする車体前部の構造。
  2. 前記カウルサイドパネルは、車体幅方向の中間部分を折り曲げることによって形成される車体側方及び車体上方を向いた側方平面と上方平面を有し、
    前記カウルサイドパネルは、前記側方平面の下側辺部が前記フェンダーパネルに隣接し、かつ前記上方平面の側辺部が前記カウルトップパネルに隣接して配置され、
    前記アブソーバの前記水平面部の上方には、前記カウルサイドパネルと前記カウルトップパネルとを接合する取付ブラケットが配置されていることを特徴とする請求項1に記載の車体前部の構造。
  3. 前記アブソーバの前記水平面部は、車体内側へ向かって延びており、前記カウルトップパネルの下側には、樹脂製のカウルカバーが配置され、該カウルカバーには、車体側方を向いた縦壁が前記水平面部に隣接して設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の車体前部の構造。
  4. 前記アブソーバの車体外側には、L字状の外側アブソーバが更に設けられ、該外側アブソーバは、上側に有する平面部が車体幅方向外側に向いて配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の車体前部の構造。
  5. 前記外側アブソーバの前記平面部は、車体前方側へ向かって下り傾斜に傾いていることを特徴とする請求項4に記載の車体前部の構造。
JP2017241928A 2017-12-18 2017-12-18 車体前部の構造 Pending JP2019107987A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017241928A JP2019107987A (ja) 2017-12-18 2017-12-18 車体前部の構造
DE102018124490.8A DE102018124490A1 (de) 2017-12-18 2018-10-04 Struktur einer fahrzeugfront
CN201811516858.8A CN109927794B (zh) 2017-12-18 2018-12-12 车身前部的构造
FR1873104A FR3076799B1 (fr) 2017-12-18 2018-12-17 Structure de partie avant de véhicule

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017241928A JP2019107987A (ja) 2017-12-18 2017-12-18 車体前部の構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019107987A true JP2019107987A (ja) 2019-07-04

Family

ID=66674976

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017241928A Pending JP2019107987A (ja) 2017-12-18 2017-12-18 車体前部の構造

Country Status (4)

Country Link
JP (1) JP2019107987A (ja)
CN (1) CN109927794B (ja)
DE (1) DE102018124490A1 (ja)
FR (1) FR3076799B1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7342844B2 (ja) * 2020-11-24 2023-09-12 トヨタ自動車株式会社 車両
CN114750721A (zh) * 2021-01-12 2022-07-15 上海汽车集团股份有限公司 用于车辆的安全装置及车辆

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4699419A (en) * 1985-07-03 1987-10-13 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Structure for connecting front pillar and cowl in vehicle
US5052742A (en) * 1989-06-30 1991-10-01 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Cowlside joint structure for use with vehicle
JP3269298B2 (ja) * 1994-12-12 2002-03-25 日産自動車株式会社 自動車の車体構造
JP3480292B2 (ja) * 1998-01-16 2003-12-15 日産自動車株式会社 自動車の車体構造
JP2010149547A (ja) 2008-12-24 2010-07-08 Daihatsu Motor Co Ltd 自動車のカウル部構造
CN202754039U (zh) * 2012-04-28 2013-02-27 浙江吉利汽车研究院有限公司杭州分公司 一种汽车翼子板的连接支架
JP6069937B2 (ja) * 2012-08-07 2017-02-01 スズキ株式会社 車体前部構造
FR3003837B1 (fr) * 2013-03-26 2016-12-23 Peugeot Citroen Automobiles Sa Element de renfort lateral de l’avant d’un cote de caisse de vehicule automobile.
JP6237290B2 (ja) * 2014-02-05 2017-11-29 スズキ株式会社 車体前部構造
KR101534751B1 (ko) * 2014-09-30 2015-07-07 현대자동차 주식회사 전방 충돌 대응 차체보강구조
KR101619270B1 (ko) * 2014-10-17 2016-05-10 현대자동차 주식회사 차량의 연결 구조
JP6555076B2 (ja) * 2015-10-27 2019-08-07 スズキ株式会社 車体側部構造
JP6319365B2 (ja) * 2016-06-07 2018-05-09 マツダ株式会社 前部車体構造

Also Published As

Publication number Publication date
FR3076799A1 (fr) 2019-07-19
CN109927794B (zh) 2021-06-11
CN109927794A (zh) 2019-06-25
FR3076799B1 (fr) 2022-10-21
DE102018124490A1 (de) 2019-06-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5751238B2 (ja) フェンダ支持部構造
JP6238127B2 (ja) 車体前部構造
JP2012116408A (ja) 車体後部構造
WO2017077800A1 (ja) 車両の側部車体構造
JP5115701B2 (ja) 車体前部構造
JP2019107987A (ja) 車体前部の構造
JP5521537B2 (ja) 車両用フードヒンジ構造
JP5109350B2 (ja) フェンダ支持部構造
JP2017177914A (ja) ルーフ構造
WO2015119106A1 (ja) 車体前部構造
US10618566B2 (en) Automobile front body structure
JP5465707B2 (ja) 車体
JP2010202118A (ja) 自動車の車体構造
JP5207932B2 (ja) 自動車のフェンダパネル取付け構造
JP5614663B2 (ja) 車体前部の構造
CN109664948B (zh) 车辆前部构造
JP5151495B2 (ja) 自動車のフードストッパ構造
JP5365912B2 (ja) カウルトップガーニッシュの構造
CN109927792B (zh) 车身前部的构造
JP6225858B2 (ja) 自動車のボンネット構造
JP4354331B2 (ja) 車両のカウル構造
JP5831245B2 (ja) 車体前部構造
JP5520081B2 (ja) 自動車のカウル構造
JP5320005B2 (ja) フェンダパネル取付用ブラケット
JP7275818B2 (ja) 車両前部構造