JP2019106807A - 電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シール部材の増加およびシール部材の増加による組立工数の増加を抑制しながら、筐体の内部への液体の侵入を抑制することが可能な電力変換装置を提供する。【解決手段】この電力変換装置100は、盤内と盤外とを区画する壁部201の開口部を介して、盤外に一部が露出するように配置され、分割構造を有するとともに、電力変換回路10を収納する筐体20と、少なくとも筐体20の上面の継ぎ目部24に沿って設けられ、継ぎ目部24と共に盤外から盤内まで形成されるとともに、盤内において壁部201の近傍に端部25aを有するシール部材25と、を備える。そして、筐体20の上面には、壁部201に対応する位置に、継ぎ目部24を通る排液溝30が形成されている。【選択図】図5

Description

この発明は、電力変換装置に関し、特に、筐体の一部が盤外に露出する電力変換装置に関する。
従来、筐体の一部が盤外に露出する電力変換装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、昇降機や空調機などの制御に用いられる電力変換装置が開示されている。この電力変換装置では、電力変換回路を構成する半導体素子が、装置本体(筐体)に収納されている。装置本体は、一部が盤外に露出するように、盤を構成する壁板に取り付けられている。
また、上記特許文献1に記載されるような従来の電力変換装置では、電力変換装置の筐体が、盤外から盤内にわたる分割構造を有する場合がある。筐体が分割構造を有する場合、筐体の継ぎ目部には、継ぎ目部からの筐体の内部(電力変換回路が配置されている空間)への液体(水など)の侵入を防止するために、継ぎ目部に沿ってシール部材が設けられる。
特開2017−103933号公報
ここで、上記従来の電力変換装置では、継ぎ目部およびシール部材が液体が溜まりやすい筐体の上面に形成されている場合、筐体の上面に液体が掛かると、上面に溜まった液体が継ぎ目部を通って、盤内側のシール部材の端部を乗り越えて筐体の内部(電力変換回路が配置されている空間)に侵入することがある。液体が筐体の内部に侵入すると、電力変換回路が故障するおそれがある。
そこで、盤内側のシール部材の端部に、盤内側のシール部材の端部からの筐体の内部への液体の侵入を防止するための追加のシール部材を設けることが考えられる。しかしながら、追加のシール部材を設ける場合、シール部材が増加するとともに、シール部材の増加により組立工数が増加するという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、シール部材の増加およびシール部材の増加による組立工数の増加を抑制しながら、筐体の内部への液体の侵入を抑制することが可能な電力変換装置を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の一の局面による電力変換装置は、盤内と盤外とを区画する壁部の開口部を介して、盤外に一部が露出するように配置され、分割構造を有するとともに、電力変換回路を収納する筐体と、少なくとも筐体の上面の継ぎ目部に沿って設けられ、継ぎ目部と共に盤外から盤内まで形成されるとともに、盤内において壁部の近傍に端部を有するシール部材と、を備え、筐体の上面には、壁部に対応する位置に、継ぎ目部を通る排液溝が形成されている。
この発明の一の局面による電力変換装置では、上記のように、筐体の上面において、壁部に対応する位置に、継ぎ目部を通る排液溝を形成する。これにより、筐体の上面に液体(水など)が掛かったとしても、掛かった液体を筐体の上面から排液溝を介して円滑に排出することができる。その結果、排液溝により、筐体の上面に液体が溜まることを抑制し、かつ、液体がシール部材の端部を乗り越えて筐体の内部(電力変換回路が収納された空間)に侵入することを抑制することができるので、盤内側のシール部材の端部に追加のシール部材を設ける必要が無い。これにより、シール部材の増加およびシール部材の増加による組立工数の増加を抑制しながら、筐体の内部への液体の侵入を抑制することができる。また、排液溝を形成することにより、排液溝に液体を溜めることができる。その結果、同量の液体が筐体の上面に溜まる場合、排液溝が形成されていない場合に比べて、排液溝に溜まる液体の分だけ、筐体の上面(排液溝)に溜まる液体の水位(液体の高さ位置)を低くすることができる。これにより、液体がシール部材の端部を乗り越えて筐体の内部に侵入することをより抑制することができるので、盤内側のシール部材の端部に追加のシール部材を設けなくても、液体の筐体の内部への侵入を十分に抑制することができる。
上記一の局面による電力変換装置において、好ましくは、排液溝は、継ぎ目部が延びる方向と交差する方向に延びるように形成されている。このように構成すれば、排液溝により排出(案内)される液体を継ぎ目部から離れる方向に流すことができる。その結果、排液溝により排出される液体が継ぎ目部から筐体の内部に侵入するおそれを低減しつつ、排液溝により液体がシール部材の端部を乗り越えて筐体の内部に侵入することを効果的に抑制することができる。
上記一の局面による電力変換装置において、好ましくは、排液溝の排出端は、筐体の側面に接続されている。このように構成すれば、排液溝により排出される液体を筐体の側面に円滑に排出することができるので、排液溝の排液性を向上させることができる。その結果、筐体の上面に掛かる液体の量が多い場合にも、筐体の上面に液体が溜まることを確実に抑制し、かつ、液体がシール部材の端部を乗り越えて筐体の内部に侵入することを確実に抑制することができる。
この場合、好ましくは、排液溝の一方側の排出端は、筐体の側面に接続されており、排液溝の他方側の排出端は、筐体の上面に設けられた開口部を介して、筐体の内部に接続されている。このように構成すれば、排液溝の両端において液体を排出することができるので、排液溝により排出される液体をより円滑に排出することができる。また、排液溝の他方側の排出端を筐体の上面に設けられた開口部を介して筐体の内部(電力変換回路が収納された空間以外の空間)に接続すれば、排液溝を筐体の側面まで形成する必要が無いので、排液溝自体を小さくすることができる。その結果、排液溝を設ける場合にも、排液溝の製造性を向上させることができる。
上記排液溝の排出端が筐体の側面に接続されている構成において、好ましくは、排液溝は、直線形状に形成されている。このように構成すれば、排液溝を簡素な形状により形成することができるので、排液溝の製造性を向上させることができる。また、排液溝に角部(コーナ)や湾曲部が形成されている場合に比べて、液体が流れる際の抵抗を小さくすることができるので、排液溝の排液性を向上させることができる。
上記一の局面による電力変換装置において、好ましくは、排液溝の盤外側の側面は、筐体の上面から排液溝の底面に向かって下方向に傾斜するように形成されている。このように構成すれば、筐体の上面に液体が掛かった場合、排液溝の傾斜する側面により、筐体の上面上の液体を排液溝の底面に積極的に誘導することができる。その結果、筐体の上面に液体が溜まることをより一層抑制することができるので、液体がシール部材の端部を乗り越えて筐体の内部に侵入することをより一層抑制することができる。
上記一の局面による電力変換装置において、好ましくは、排液溝の深さは、筐体の盤外側の上面とシール部材の端部との間の上下方向の距離よりも大きい。このように構成すれば、筐体の上面および排液溝に液体が溜まったとしても、溜まった液体の水位をより低くすることができる。その結果、液体がシール部材の端部を乗り越えて筐体の内部に侵入することをより抑制することができる。
本発明によれば、上記のように、シール部材の増加およびシール部材の増加による組立工数の増加を抑制しながら、筐体の内部への液体の侵入を抑制することができる。
一実施形態による電力変換装置を盤内側から見た斜視図である。 一実施形態による電力変換装置を盤内側から見た分解斜視図である。 一実施形態による電力変換装置を盤外側から見た斜視図である。 図3の部分拡大図である。 一実施形態による電力変換装置の排液溝近傍を示す模式的な断面図である。 比較例による電力変換装置の筐体の内部への液体の侵入を説明するための模式的な断面図である。 一実施形態による電力変換装置の排液溝の作用効果を説明するための模式的な断面図である。 一実施形態の変形例による電力変換装置を盤外側から見た斜視図である。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
まず、図1〜図3を参照して、一実施形態による電力変換装置100の全体構成について説明する。以下の説明では、上下方向をZ方向とし、上方向をZ1方向とし、下方向をZ2方向とする。また、壁部201に対してX1方向側を盤外側とし、X2方向側を盤内側とする。
(電力変換装置の構成)
図1〜図3に示すように、電力変換装置100は、直流電力または交流電力を所望の交流電力に変換する装置である。電力変換装置100は、盤200(二点鎖線により示す)に設けられている。
電力変換装置100は、電力変換回路10(図2参照)を備える。電力変換回路10は、電力変換用の半導体素子11を含む。発熱体である電力変換用の半導体素子11は、放熱フィンを有する金属製の冷却体12により冷却される。冷却体12には、放熱を促進するために、たとえば、ファンにより冷却用流体(空気など)が流通される。
また、電力変換装置100は、筐体20を備える。筐体20は、電力変換回路10および冷却体12を収納している。冷却体12は、筐体20のうちの盤外側で、かつ、Y2方向側の部分に収納されている。電力変換回路10は、筐体20のうちの盤外側の部分および盤内側の部分に跨って、かつ、Y1方向側の部分に収納されている。筐体20の内部では、冷却体12が配置される空間と、電力変換回路10が配置される空間とは、互いに独立して形成されている。また、電力変換回路10が配置される空間は、冷却体12が配置される空間に対してシールされている。
筐体20は、盤内および盤外に跨って配置されている。具体的には、筐体20は、盤内と盤外とを区画する壁部201の開口部201aを介して、盤外に一部が露出するように配置されている。壁部201は、盤200を構成する側壁部である。壁部201の開口部201aの盤内側の縁部201bには、盤外からの盤内への液体の侵入を防止するためのシール部材201c(図5参照)が設けられている。シール部材201cは、壁部201の開口部201aの盤内側の縁部201bに沿って周状に形成されている。シール部材201cは、盤内側に形成された筐体20の押さえ部21により盤内側から盤外側に向かって押さえられている。筐体20の押さえ部21は、壁部201の開口部201aの盤内側の縁部201bとX方向に対向する位置に周状に形成されている。
筐体20は、壁部201に取り付けられている。具体的には、筐体20は、断面視においてL字状の取付部材202(図5参照)を介して、締結部材(雄ねじおよびナットなど)203により、壁部201に取り付けられている。
筐体20は、分割構造を有する。筐体20は、壁部201の壁面(Y−Z平面)に平行でかつ上下方向に直交するY方向に分割されている。筐体20は、筐体20のうちのY1方向側の部分を構成する第1筐体22と、筐体20のうちのY2方向側の部分を構成する第2筐体23とを含む。筐体20では、第1筐体22と第2筐体23との突き合せ部分には、継ぎ目部24が形成されている。継ぎ目部24は、筐体20の上面20a、筐体20の盤外側の側面20b、筐体20の下面20c、および、筐体20の盤内側の側面20dにわたって周状に形成されている。
筐体20には、継ぎ目部24に沿ってシール部材25が設けられている。シール部材25は、エラストマ(ゴムなど)からなる。シール部材25は、細長い紐状に形成されている。シール部材25は、柔軟性を有し、屈曲可能である。シール部材25は、筐体20の上面20aの継ぎ目部24、筐体20の盤外側の側面20bの継ぎ目部24、および、筐体20の下面20cの継ぎ目部24に沿って設けられている。シール部材25は、側面視において(Y方向から見て)、略U字形状に形成されている。シール部材25は、第2筐体23において継ぎ目部24に沿って設けられた溝部23aに嵌合されている。
次に、図4および図5を参照して、筐体20の上面20a側の各構成について説明する。以下の説明では、特に記載が無い限り、筐体20の上面20a側の各構成について説明されている。
図4および図5に示すように、筐体20の上面20aでは、継ぎ目部24およびシール部材25は、壁部201の壁面に交差(直交)するX方向に延びるように形成されている。継ぎ目部24およびシール部材25は、盤外から盤内まで形成されている。シール部材25の端部(終端部)25aは、盤内において壁部201の近傍に配置されている。つまり、シール部材25は、盤内に置いて壁部201の近傍までしか形成されていない。シール部材25の端部25aは、筐体20の押さえ部21に対応する位置(押さえ部21と略同じ高さ位置)に配置されている。シール部材25の端部25aは、上方向を向くように配置されている。シール部材25の端部25aは、筐体20の盤外側の上面20aよりも距離L1(たとえば、3mm)だけ高い位置に配置されている。
ここで、本実施形態では、筐体20の上面20aには、壁部201に対応する位置(壁部201の近傍の位置、Z方向から見て壁部201と重なる位置)に、継ぎ目部24を通る排液溝30が形成されている。排液溝30は、筐体20の上面20aに液体(雨水など)が掛かった際、掛かった液体の筐体20の上面20aからの排出を促進するために形成されている。排液溝30は、特に、壁部201の近傍において、筐体20の上面20aに掛かった液体の排出を促進する。排液溝30は、筐体20の上面20aに掛かった液体を排出するための流路である。
排液溝30は、Y方向に液体が流れるように、Y方向に延びる直線形状に形成されている。排液溝30は、継ぎ目部24が延びる方向(X方向)と交差(直交)する方向(Y方向、壁部201の壁面に沿った方向)に一様な幅で延びるように形成されている。排液溝30は、Y方向の中央に対してY方向の一方側(Y1方向側)に配置された継ぎ目部24に対応するように、Y方向の中央に対してY方向の一方側に形成されている。排液溝30は、Y方向の中央の近傍から、Y方向の一方側の筐体20の側面20eまで形成されている。
また、本実施形態では、排液溝30は、Y方向の両側にそれぞれ形成された排出端30aおよび30bを含む。排液溝30の一方側(Y1方向側)の排出端30aは、筐体20のY方向の一方側で、かつ、盤外に配置された側面20eに接続されている。つまり、排液溝30の一方側の排出端30aは、排液溝30を通る継ぎ目部24から最も近い筐体20の側面20eに接続されている。排液溝30の他方側(Y2方向側)の排出端30bは、筐体20の上面20aに設けられた開口部20fを介して、筐体20の内部に接続されている。開口部20fは、筐体20の内部の冷却体12が配置されている空間(筐体20の内部の電力変換回路10が配置されている空間以外の空間)に通じている。冷却体12は、電気部品ではないため、電力変換回路10とは異なり、液体が掛かっても支障は無い。
図5に示すように、排液溝30は、筐体20の盤外側の上面20aから下側に向かって窪む凹状に形成されている。凹状の排液溝30は、盤外側の側面30cと、底面30dと、盤内側の側面30eとを含む。排液溝30の盤外側の側面30cは、筐体20の盤外側の上面20aから排液溝30の底面30dに向かって下方向に傾斜するように形成されている。つまり、排液溝30の盤外側の側面30cは、傾斜面として構成されている。排液溝30の盤外側の側面30cは、筐体20の盤外側の上面20aに掛かった液体を、排液溝30の内部(排液溝30の底面30d)に向かって誘導するように構成されている。排液溝30の底面30dは、水平方向(XY方向)に沿って延びるように形成されている。排液溝30の盤内側の側面30eは、上下方向に沿って延びるように形成されている。排液溝30の盤内側の側面30eの上端部は、筐体20の押さえ部21の一部を構成する。
また、本実施形態では、排液溝30の深さL2(たとえば、5mm)は、筐体20の盤外側の上面20aとシール部材25の端部25aとの間の上下方向の距離L1よりも大きい。なお、排液溝30の深さL2は、筐体20の盤外側の上面20aと排液溝30の底面30dとの間の上下方向の距離である。
次に、図6および図7を参照して、本実施形態の電力変換装置100の作用を説明する。まず、図6を参照して、比較例の電力変換装置100aにおける不都合を説明する。その後、図7を参照して、本実施形態の電力変換装置100の作用を説明する。
図6に示すように、比較例の電力変換装置100aは、筐体20の上面20aに排液溝30が形成されていない点で、本実施形態の電力変換装置100と相違する。
比較例の電力変換装置100aでは、筐体20の上面20aに排液溝30が形成されていないため、筐体20の盤外側の上面20aに液体が掛かり続けると、筐体20の盤外側の上面20aに液体が容易に溜まる。筐体20の盤外側の上面20aに溜まった液体の水位(液体の高さ位置)WLが、シール部材25の端部25aの高さ位置よりも高くなる場合、上面20aに溜まった液体が、継ぎ目部24を通って(継ぎ目部24に浸みて)、盤内側のシール部材25の端部25aを乗り越えて筐体20の内部(電力変換回路10が配置されている空間)に侵入する。このため、比較例の電力変換装置100aでは、盤内側のシール部材25の端部25aに、追加のシール部材を設ける必要が有る。なお、図6では、理解の容易のため、継ぎ目部24からの筐体20の内部への液体の侵入経路を矢印により示している。
一方、図7に示すように、本実施形態の電力変換装置100では、筐体20の盤外側の上面20aに液体が掛かり続ける場合、筐体20の盤外側の上面20aに掛かった液体は、たとえば、排液溝30の盤外側の側面30cに沿って、排液溝30の内部(排液溝30の底面30d)に流れる。そして、排液溝30の内部をY1方向に流れて排出端30aから筐体20の側面20eに排出されるか、または、排液溝30の内部をY2方向に流れて排出端30bから開口部20fを介して筐体20の内部に排出される。これらの結果、排液溝30により筐体20の盤外側の上面20aに掛かった液体が円滑に排出されるため、筐体20の盤外側の上面20aに液体が掛かり続けても、筐体20の盤外側の上面20aに液体が容易には溜まらない。したがって、上面20aに溜まった液体の水位WLが、シール部材25の端部25aの高さ位置よりも高くなりにくい。このため、本実施形態の電力変換装置100では、排液溝30により、盤内側のシール部材25の端部25aを乗り越えて筐体20の内部(電力変換回路10が配置されている空間)に侵入することが抑制されている。
(本実施形態の効果)
本実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
本実施形態では、上記のように、筐体20の上面20aにおいて、壁部201に対応する位置に、継ぎ目部24を通る排液溝30を形成する。これにより、筐体20の上面20aに液体(水など)が掛かったとしても、掛かった液体を筐体20の上面20aから排液溝30を介して円滑に排出することができる。その結果、排液溝30により、筐体20の上面20aに液体が溜まることを抑制し、かつ、液体がシール部材25の端部25aを乗り越えて筐体20の内部(電力変換回路10が収納された空間)に侵入することを抑制することができるので、盤内側のシール部材25の端部25aに追加のシール部材を設ける必要が無い。これにより、シール部材の増加およびシール部材の増加による組立工数の増加を抑制しながら、筐体20の内部への液体の侵入を抑制することができる。また、排液溝30を形成することにより、排液溝30に液体を溜めることができる。その結果、同量の液体が筐体20の上面20aに溜まる場合、排液溝30が形成されていない場合に比べて、排液溝30に溜まる液体の分だけ、筐体20の上面20a(排液溝30)に溜まる液体の水位(液体の高さ位置)を低くすることができる。これにより、液体がシール部材25の端部25aを乗り越えて筐体20の内部に侵入することをより抑制することができるので、盤内側のシール部材25の端部25aに追加のシール部材を設けなくても、液体の筐体20の内部への侵入を十分に抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、排液溝30を、継ぎ目部24が延びる方向と交差する方向に延びるように形成する。これにより、排液溝30により排出(案内)される液体を継ぎ目部24から離れる方向に流すことができる。その結果、排液溝30により排出される液体が継ぎ目部24から筐体20の内部に侵入するおそれを低減しつつ、排液溝30により液体がシール部材25の端部25aを乗り越えて筐体20の内部に侵入することを効果的に抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、排液溝30の排出端30aを、筐体20の側面20eに接続する。これにより、排液溝30により排出される液体を筐体20の側面20eに円滑に排出することができるので、排液溝30の排液性を向上させることができる。その結果、筐体20の上面20aに掛かる液体の量が多い場合にも、筐体20の上面20aに液体が溜まることを確実に抑制し、かつ、液体がシール部材25の端部25aを乗り越えて筐体20の内部に侵入することを確実に抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、排液溝30の一方側の排出端30aを、筐体20の側面20eに接続し、排液溝30の他方側の排出端30bを、筐体20の上面20aに設けられた開口部20fを介して、筐体20の内部に接続する。これにより、排液溝30の両端において液体を排出することができるので、排液溝30により排出される液体をより円滑に排出することができる。また、排液溝30の他方側の排出端30bを筐体20の上面20aに設けられた開口部20fを介して筐体20の内部(電力変換回路10が収納された空間以外の空間)に接続することにより、排液溝30を筐体20の側面まで形成する必要が無いので、排液溝30自体を小さくすることができる。その結果、排液溝30を設ける場合にも、排液溝30の製造性を向上させることができる。
また、本実施形態では、上記のように、排液溝30を、直線形状に形成する。これにより、排液溝30を簡素な形状により形成することができるので、排液溝30の製造性を向上させることができる。また、排液溝30に角部(コーナ)や湾曲部が形成されている場合に比べて、液体が流れる際の抵抗を小さくすることができるので、排液溝30の排液性を向上させることができる。
また、本実施形態では、上記のように、排液溝30の盤外側の側面30cを、筐体20の上面20aから排液溝30の底面30dに向かって下方向に傾斜するように形成する。これにより、筐体20の上面20aに液体が掛かった場合、排液溝30の傾斜する側面30cにより、筐体20の上面20a上の液体を排液溝30の底面30dに積極的に誘導することができる。その結果、筐体20の上面20aに液体が溜まることをより一層抑制することができるので、液体がシール部材25の端部25aを乗り越えて筐体20の内部に侵入することをより一層抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、排液溝30の深さL2を、筐体20の盤外側の上面20aとシール部材25の端部25aとの間の上下方向の距離L1よりも大きくする。これにより、筐体20の上面20aおよび排液溝30に液体が溜まったとしても、溜まった液体の水位をより低くすることができる。その結果、液体がシール部材25の端部25aを乗り越えて筐体20の内部に侵入することをより抑制することができる。
[変形例]
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、排液溝が、継ぎ目部が延びる方向と交差する方向に延びるように形成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、排液溝が、継ぎ目部が延びる方向に延びるように形成されていてもよい。
また、上記実施形態では、排液溝が、直線形状に形成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、排液溝が、流路が屈曲または湾曲するように、屈曲または湾曲する形状に形成されていてもよい。
また、上記実施形態では、排液溝が、2つの排出端を含む例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、排液溝が、1つまたは3つ以上の排出端を含んでいてもよい。
また、上記実施形態では、排液溝の一方側の排出端が、筐体の側面に接続され、排液溝の他方側の排出端が、筐体の内部に接続されている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、排液溝の一方側の排出端、および、排液溝の他方側の排出端の両方が、筐体の側面に接続されていてもよい。たとえば、変形例では、図8に示すように、排液溝130は、Y方向の一方側の筐体20の側面20eから、Y方向の他方側の筐体20の側面20gまでY方向に延びるように形成されている。排液溝130の一方側の排出端130a、および、排液溝130の他方側の排出端130bは、それぞれ、筐体20の側面20eおよび筐体20の側面20gに接続されている。また、排液溝の一方側の排出端、および、排液溝の他方側の排出端の両方が、筐体の内部に接続されていてもよい。
また、上記実施形態では、排液溝の盤外側の側面が、傾斜するように形成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、排液溝の盤外側の側面が、上下方向に沿って延びるように形成されていてもよい。
また、上記実施形態では、排液溝の深さが、筐体の盤外側の上面とシール部材の端部との間の上下方向の距離よりも大きい例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、排液溝の深さが、筐体の盤外側の上面とシール部材の端部との間の上下方向の距離よりも小さくてもよい。
10 電力変換回路
20 筐体
20e 側面
20f 開口部
24 継ぎ目部
25 シール部材
25a 端部
30、130 排液溝
30a、130a 排出端
30b、130b 排出端
30c 側面
30d 底面
100 電力変換装置
201 壁部
201a 開口部
L1 筐体の盤外側の上面とシール部材の端部との間の上下方向の距離
L2 排液溝の深さ

Claims (7)

  1. 盤内と盤外とを区画する壁部の開口部を介して、前記盤外に一部が露出するように配置され、分割構造を有するとともに、電力変換回路を収納する筐体と、
    少なくとも前記筐体の上面の継ぎ目部に沿って設けられ、前記継ぎ目部と共に前記盤外から前記盤内まで形成されるとともに、前記盤内において前記壁部の近傍に端部を有するシール部材と、を備え、
    前記筐体の上面には、前記壁部に対応する位置に、前記継ぎ目部を通る排液溝が形成されている、電力変換装置。
  2. 前記排液溝は、前記継ぎ目部が延びる方向と交差する方向に延びるように形成されている、請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記排液溝の排出端は、前記筐体の側面に接続されている、請求項1または2に記載の電力変換装置。
  4. 前記排液溝の一方側の排出端は、前記筐体の側面に接続されており、
    前記排液溝の他方側の排出端は、前記筐体の上面に設けられた開口部を介して、前記筐体の内部に接続されている、請求項3に記載の電力変換装置。
  5. 前記排液溝は、直線形状に形成されている、請求項3または4に記載の電力変換装置。
  6. 前記排液溝の前記盤外側の側面は、前記筐体の上面から前記排液溝の底面に向かって下方向に傾斜するように形成されている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  7. 前記排液溝の深さは、前記筐体の盤外側の上面と前記シール部材の端部との間の上下方向の距離よりも大きい、請求項1〜6のいずれか1項に記載の電力変換装置。
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