JP2019101290A - 電子写真感光体及びそれを備える画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
Description
電子写真プロセスに用いられる電子写真感光体(以下「感光体」ともいう)は、基体上に光導電性材料を含有する感光層が積層されて構成されている。
現在、有機系光導電性材料を主成分とする感光層を備えた感光体(「有機系感光体」ともいう)の研究開発が進み、現在では感光体の主流を占めている。
しかしながら、Y型オキソチタニルフタロシアニンは、水分子が増感に寄与するため、高湿環境下における感度は良好であるものの、低湿環境においては感度が悪化するため、環境安定性に課題があることが知られている。
例えば、o−フタロニトリルと四塩化チタンを加熱融解またはα−クロロナフタレンなどの有機溶媒の存在下で加熱する方法よりジクロロチタニウムフタロシアニンは収率良く得られる。さらにこのジクロロチタニウムフタロシアニンを塩基もしくは水で加水分解することによってオキソチタニルフタロシアニンが得られる。
このようにして得られたオキソチタニルフタロシアニンは、電子写真感光体の電荷発生材料として優れた特性を発揮する。
次に、本発明の電荷発生物質を用いた電子写真感光体F01及びF02について図7を参照しながら以下に説明する。
図7は、電子写真感光体F01及びF02の部分断面図を模式的に示す拡大図である。
図7に示すように、電子写真感光体F01は積層型、電子写真感光体F02は単層型感光体の模式図である。
積層型電子写真感光体F01は、基体F1上に積層された下引き層F21、電荷発生層F22(具体的には電荷発生物質含有層)及び電荷輸送層F23(具体的には電荷輸送物質含有層)から構成される(図7左図参照)。
基体F1(具体的には導電性基体)は、電子写真感光体F01の電極としての機能と、支持部材としての機能とを有している。基体F1の構成材料は、当該技術分野で用いられる材料であれば特に限定されるものではない。
これらの中でも、JIS3003系、JIS5000系及びJIS6000系などのアルミニウム合金が特に好ましい。
基体F1の表面は、必要に応じて、画質に影響のない範囲内で、陽極酸化皮膜処理、薬品、熱水などによる表面処理、着色処理、表面を粗面化するなどの乱反射処理が施されていてもよい。
下引き層F21は、例えば、樹脂材料を適当な溶剤に溶解又は分散させて下引き層形成用塗布液を調製し、この下引き層形成用塗布液を基体F1の表面に塗布し、乾燥により有機溶剤を除去することによって形成することができる。
下引き層F21に用いることができる樹脂材料としては、例えば、ポリアミド樹脂、カゼイン、ゼラチン、ポリビニルアルコール、エチルセルロースなどの天然高分子材料などを挙げることができ、これらの1種又は2種以上を使用することができる。
これらの樹脂材料の中でも、ポリアミド樹脂が好ましく、特にアルコール可溶性ナイロン樹脂及びピペラジン系化合物を含有したポリアミド樹脂が特に好ましい。
これらの溶剤の中でも、地球環境に対する配慮から、例えば、非ハロゲン系有機溶剤を好適に用いることができる。
金属酸化物粒子に用いることができ材料としては、例えば、酸化チタン、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム、酸化スズなどの材料を挙げることができる。
また、バインダ樹脂の重量Eと金属酸化物粒子の重量Fとの比率(E/F)としては、例えば、90/10〜1/99程度が好ましく、70/30〜5/95程度が特に好ましい。
下引き層の塗膜の乾燥温度が50℃程度未満では、乾燥時間が長くなることがある。また、下引き層の塗膜の乾燥温度が140℃程度を超えると、電子写真感光体F01及びF02の繰返し使用時の電気的特性が悪化して、得られる画像が劣化するおそれがある。
かかる温度条件は、下引き層のみならず後述する電荷発生層F22、電荷輸送層F23及び単層型感光層F24などの層形成や他の処理においても共通する。
下引き層F21の膜厚としては、特に限定されるものではないが、例えば、0.01μm〜20μm程度が好ましく、0.05μm〜10μm程度が特に好ましい。
電荷発生層F22は、画像形成装置などの電子写真装置において光ビーム(具体的には半導体レーザ)などの光を出射する光出射装置で照射された光を吸収することによって電荷を発生する機能を有し、電荷発生物質を主成分とし、必要に応じてバインダ樹脂や添加剤を含有する。
これらの溶剤の中でも、地球環境に対する配慮から、例えば、非ハロゲン系有機溶剤を好適に用いることができる。これらの溶剤は1種を単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
その他の工程や、その条件は、下引き層の形成と同様であり、ここでは、説明を省略する。
電荷発生層F22の膜厚としては、特に限定されないが、好ましくは0.05μm〜5μm程度を例示でき、より好ましくは0.1μm〜1μm程度を例示できる。
電荷輸送層F23は、電荷発生物質で発生した電荷を受入れて電子写真感光体F01の表面Faまで輸送する機能を有し、電荷輸送物質及びバインダ樹脂、必要に応じて添加剤を含有してもよい。電荷輸送物質としては、当該技術分野で用いられる化合物を使用することができる。
具体的には、電荷輸送層F23に用いることができるバインダ樹脂として、例えば、ポリメチルメタクリレート、ポリスチレン、ポリ塩化ビニルなどのビニル重合体樹脂及びそれらの共重合体樹脂、ならびにポリカーボネート、ポリエステル、ポリエステルカーボネート、ポリスルホン、フェノキシ、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、ポリアリレート、ポリアミド、ポリエーテル、ポリウレタン、ポリアクリルアミド、フェノール樹脂、ポリフェニレンオキサイドなどの樹脂、これらの樹脂を部分的に架橋した熱硬化性樹脂などを挙げることができる。これらのバインダ樹脂は、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
電荷輸送物質とバインダ樹脂との比率A/Bとしては、好ましくは10/12〜10/30程度を例示できる。
また、単層型の電子写真感光体F02を製造する場合の単層型感光層形成用塗布液は、前述した電荷発生物質、電荷輸送物質、結着樹脂及び溶剤を混合(分散)して調合することができる。
次に、本発明のオキソチタニルフタロシアニンを用いた電子写真感光体F01またはF02を備える画像形成装置700について図8を参照しながら以下に説明する。なお、画像形成装置700及びその動作について以下の記載事項に限定されるものではない。
図8は、本発明のオキソチタニルフタロシアニンを用いた電子写真感光体Fを備える画像形成装置700の概略構成を模式的に示す断面図である。
帯電器710は、電子写真感光体Fの表面Faを高電圧印加手段(具体的には高電圧印加装置711)にて均一に所定の電位に一様に帯電させる帯電手段である。帯電手段としては、非接触帯電方式のもの及び接触帯電方式のものを例示できる。非接触帯電方式としては、例えば、帯電チャージャーによるコロナ帯電方式を挙げることができ、接触帯電方式としては、例えば、帯電ローラ若しくは帯電ブラシによる方式を挙げことができる。この例では、帯電器710は、帯電ローラを備えている。
また、画像形成装置700は、記録媒体Pを電子写真感光体Fから分離する分離手段(具体的には分離爪770)と、画像形成装置700を構成する各構成要素を収容する筐体(具体的にはケーシング780)に備えられている。
以上説明した画像形成装置700では、まず、電子写真感光体Fが駆動手段によって所定の回転方向Rに回転駆動されると、帯電器710によって、電子写真感光体Fの表面Faが所定の電位に均一に帯電される。
次いで、露光装置720から画像情報に応じた光が均一に帯電された電子写真感光体Fの表面Faに照射される。電子写真感光体Fの表面Faには、露光装置720にて光が照射されることにより、静電潜像が形成される。
電子写真感光体Fよりも上流側から搬送方向Wに送られてきた記録媒体Pは、電子写真感光体Fの表面Fa上に形成されたトナー像と同期して、電子写真感光体Fと転写帯電器740との間の転写ニップ部TNに供給される。
電子写真感光体Fの表面Faにおけるトナー像は、転写ニップ部TNに供給された記録媒体Pを介して転写帯電器740にてトナー像の帯電極性とは逆極性の電荷が与えられることにより、記録媒体P上に転写される。
一方、転写帯電器740によるトナー像の転写後に電子写真感光体Fの表面Fa上に残留するトナーは、クリーナ装置750にて電子写真感光体Fの表面Faから剥離されてトナー回収用ケーシング750bに回収される。
そして、複数の記録媒体Pに連続して画像を形成する場合には、前記した一連の動作が繰返される。
実施例1から実施例9及び比較例1から比較例3では、製造例1〜6に記載のオキソチタニルフタロシアニンを電荷発生物質として用い、基体F1に下引き層形成用塗布液、電荷発生層形成用塗布液及び電荷輸送層形成用塗布液をこの順に塗布して基体F1上に下引き層、電荷発生層F21及び電荷輸送層F22を形成した図7におけるF01、すなわち図8における電子写真感光体F(以下、単に感光体Fともいう)を作製した。
製造例1
o−フタロジニトリル40gと4塩化チタン18g、α−クロロナフタレン500mlを窒素雰囲気下200〜250℃で3時間加熱撹拌し、100〜130℃まで放冷後、熱時濾過し、100℃に加熱したα−クロロナフタレン200mlで洗浄してジクロロチタニウムフタロシアニン粗生成物を得た。この粗生成物を室温にてα−クロロナフタレン200ml、ついでメタノール200mlで洗浄後、さらにメタノール500ml中で1時間懸濁洗浄を行った。濾過後得られた粗生成物を濃硫酸100ml中で撹拌、溶解させた後、不溶物を濾別した。その硫酸溶液を水3000ml中に注ぎ、析出した結晶を濾取し、水500ml中で、PHが6〜7になるまで、懸濁洗浄を繰り返した後、また濾取し、ウェットケーキをジクロロメタンで1時間処理し、メタノールで洗浄した後、乾燥して製造例1の結晶を得た。
X線源 CuKα=1.541Å
電圧 50kV
電流 300mA
スタート角度 5.0deg.
ストップ角度 30.0deg.
ステップ角度 0.02deg.
測定時間 5deg./min.
測定方法 θ/2θスキャン方法
製造例1において、ウェットケーキの溶媒処理時間を40分にしたことを除き、同様の方法で製造例2の結晶を得た。
この結晶のX線回折スペクトルパターンを図2に示す。X線回折スペクトルにおいて、ブラッグ角(2θ±0.2°)9.4°又は9.7°に最大回折ピークを示し、かつ少なくとも7.3°、9.4°、9.7°、26.2°及び27.3°に回折ピークを示し、かつ26.2°と27.3°のピーク強度比(26.2°/27.3°)が0.10であった。
製造例1において、ウェットケーキの溶媒処理時間を1時間30分にしたことを除き、同様の方法で製造例3の結晶を得た。
この結晶のX線回折スペクトルパターンを図3に示す。X線回折スペクトルにおいて、ブラッグ角(2θ±0.2°)9.4°又は9.7°に最大回折ピークを示し、かつ少なくとも7.3°、9.4°、9.7°、26.2°及び27.3°に回折ピークを示し、かつ26.2°と27.3°のピーク強度比(26.2°/27.3°)が0.43であった。
製造例1と同様の方法でジクロロチタニウムフタロシアニン粗生成物を得た後、この粗生成物を室温にてα−クロロナフタレン200ml、ついでメタノール200mlで洗浄後、さらにメタノール500ml中で1時間懸濁洗浄を行った。濾過後得られた粗生成物を水500ml中で、PHが6〜7になるまで、懸濁洗浄を繰り返した後、乾燥して製造例4の結晶を得た。
この結晶のX線回折スペクトルパターンを図4に示す。X線回折スペクトルにおいて、ブラッグ角(2θ±0.2°)27.3°に最大回折ピークを示し、かつ少なくとも7.3°、9.4°、9.7°、26.2°及び27.3°に回折ピークを示し、かつ26.2°と27.3°のピーク強度比(26.2°/27.3°)が0.31であった。
製造例1において、ウェットケーキの溶媒処理時間を24分にしたことを除き、同様の方法で製造例5の結晶を得た。
この結晶のX線回折スペクトルパターンを図3に示す。X線回折スペクトルにおいて、ブラッグ角(2θ±0.2°)9.4°又は9.7°に最大回折ピークを示し、かつ少なくとも7.3°、9.4°、9.7°、26.2°及び27.3°に回折ピークを示し、かつ26.2°と27.3°のピーク強度比(26.2°/27.3°)が0.04であるオキソチタニルフタロシアニンであった。
製造例1において、ウェットケーキの溶媒処理時間を2時間にしたことを除き、同様の方法で製造例5の結晶を得た。
この結晶のX線回折スペクトルパターンを図3に示す。X線回折スペクトルにおいて、ブラッグ角(2θ±0.2°)9.4°又は9.7°に最大回折ピークを示し、かつ少なくとも7.3°、9.4°、9.7°、26.2°及び27.3°に回折ピークを示し、かつ26.2°と27.3°のピーク強度比(26.2°/27.3°)が0.55であるオキソチタニルフタロシアニンであった。
下引き層形成用塗布液
酸化チタン(昭和電工株式会社製、商品名:TS−043)3重量部及び共重合ポリアミド(ナイロン)(東レ株式会社製、商品名:CM8000)2重量部を、メチルアルコール25重量部に加え、ペイントシェーカー(分散機)にて8時間分散処理して下引き層形成用塗布液3kgを作製した。次に、浸漬塗布法にて塗布液を基体に塗布した。具体的には、得られた塗布液を塗布槽に満たし、導電性基体として直径30mm、長さ357mmのアルミニウム製のドラム状基体を前記塗布液に浸漬した後引き上げ、乾燥して膜厚1.0μmの下引き層(中間層)を形成した。
製造例1で得られたオキソチタニルフタロシアニン1重量部及び、バインダ樹脂として、ポリビニルブチラール(PVB)樹脂(積水化学工業株式会社製、商品名:BX−1)1重量部を、メチルエチルケトン98重量部に加え、メディアとしてガラスビーズ(アズワン、商品名:BZ−1、ビーズ径1mm)用い、ペイントシェーカーにて2時間分散処理して電荷発生層形成用塗布液3kgを作製した。
得られた電荷発生層形成用塗布液のオキソチタニルフタロシアニンの平均粒径D(50%)を、レーザ回折式粒度分布測定装置(日機装社製、マイクロトラックMT−3000II)を用いて評価したところ、平均粒径D(50%)は、0.21μmであった。
電荷輸送物質としての下記の化学式(2):
電荷発生層形成用塗布液において、製造例2で得られたオキソチタニルフタロシアニンを用いたことを除いて、実施例1と同様の方法で感光体Fを作製した。
電荷発生層形成用塗布液において、製造例3で得られたオキソチタニルフタロシアニンを用いたことを除いて、実施例1と同様の方法で感光体Fを作製した。
電荷発生層形成用塗布液において、メディアをガラスビーズ(アズワン、商品名:BZ−04、ビーズ径0.4mm)に変更して分散をしたことを除いて、実施例1と同様の方法で感光体Fを作製した。
ここで、得られた電荷発生層形成用塗布液の平均粒径D(50%)は、0.15μmであった。
電荷発生層形成用塗布液において、メディアをガラスビーズ(アズワン、商品名:BZ−2、ビーズ径2mm)に変更して分散をしたことを除いて、実施例1と同様の方法で感光体Fを作製した。
ここで、得られた電荷発生層形成用塗布液の平均粒径D(50%)は、0.29μmであった。
電荷発生層形成用塗布液において、メディアをガラスビーズ(アズワン、商品名:BZ−01、ビーズ径0.1mm)に変更して分散をしたことを除いて、実施例1と同様の方法で感光体Fを作製した。
ここで、得られた電荷形成塗布液の平均粒径D(50%)は、0.10μmであった。
電荷発生層形成用塗布液において、メディアをガラスビーズ(アズワン、商品名:BZ−3、ビーズ径3mm)に変更して分散をしたことを除いて、実施例1と同様の方法で感光体Fを作製した。
ここで、得られた電荷発生層形成用塗布液の平均粒径D(50%)は、0.35μmであった。
電荷発生層形成用塗布液において、製造例4で得られた、X線回折スペクトルパターンにおいて27.3°に最大回折ピークを示すオキソチタニルフタロシアニンを用いたことを除いて、実施例1と同様の方法で感光体Fを作製した。
電荷発生層形成用塗布液において、製造例5で得られた、X線回折スペクトルパターンにおいて26.2°と27.3°のピーク強度比(26.2°/27.3°)が0.04を示すオキソチタニルフタロシアニンを用いたことを除いて、実施例1と同様の方法で感光体Fを作製した。
電荷発生層形成用塗布液において、製造例6で得られた、X線回折スペクトルパターンにおいて26.2°と27.3°のピーク強度比(26.2°/27.3°)が0.55を示すオキソチタニルフタロシアニンを用いたことを除いて、実施例1と同様の方法で感光体Fを作製した。
電荷発生層形成用塗布液において、バインダ樹脂として、別のポリビニルブチラール樹脂(EastmanChemical社製、商品名:B−72)を用いたことを除いて、実施例1と同様の方法で感光体Fを作製した。
ここで、バインダ樹脂の硫酸イオンと塩化物イオン濃度の合計は、854ppmであった。
実施例1〜9及び比較例1〜4で作製した感光体Fの感度及び感度の環境安定性を以下のようにして評価した。
デジタル複写機(シャープ株式会社製、商品名:MX−5140FN)を改造した試験用複写機を用いて、実施例1〜9及び比較例1〜4で作製した感光体Fについて、低温/低湿(L/L)環境下において、感光体の中間調の表面電位VHを測定した。表面電位VHは、露光時におけるハーフトーン部分の感光体の表面電位を表す。
VG:非常に良好である(0≦|VH|<230)。
G:良好である(230≦|VH|<260)。
NB:やや良好である(260≦|VH|<290)。
B:良好でない(290≦|VH|)。
VG:非常に良好である(0≦ΔVH<30)。
G:良好である(30≦ΔVH<60)。
NB:やや良好である(60≦ΔVH<90)。
B:良好でない(90≦ΔVH)。
上記試験用複写機を用いて、実施例1〜9及び比較例1〜4で作製した感光体Fについて、常温/低湿(N/L)環境下で初期帯電電位(V0)から、50万回転後の帯電電位を引いた値ΔV0を算出した。
VG:非常に良好である(0≦ΔV0<30)。
G:良好である(30≦ΔV0<60)。
NB:やや良好である(60≦ΔV0<90)。
B:良好でない(90≦ΔV0)。
VG:非常に良好である(0≦ΔVL<30)。
G:良好である(30≦ΔVL<60)。
NB:やや良好である(60≦ΔVL<90)。
B:良好でない(90≦ΔVL)。
以上の評価結果を表1に示す。
また、実施例1と実施例9から、電荷輸送物質として化学式(3)で示されるエナミン化合物を用いることで、より良好な結果が得られることが判った。
F 電子写真感光体
F01 電子写真感光体
F02 電子写真感光体
F1 基体
F21 下引き層
F22 電荷発生層
F23 電荷輸送層
F24 単層型感光層
Fa 感光体表面
α1 回転軸線
α2 回転軸線
R 回転方向
710 帯電器
711 高電圧印加装置
720 露光装置
730 現像器
D 現像剤
730a 現像ローラ
730b 現像槽(ケーシング)
740 転写帯電器
P 記録媒体
W 記録媒体の搬送方向
741 高電圧印加手段(高圧印加装置)
TN 転写ニップ部
750 クリーナ装置
750a クリーニングブレード
750b トナー回収用ケーシング
760 定着器
760a 加熱ローラ
760b 加圧ローラ
FN 定着ニップ部
770 分離爪
780 ケーシング(筐体)
H 水平方向
V 鉛直方向
Claims (5)
- 基体上に、少なくとも電荷発生物質を含む電荷発生層及び電荷輸送物質を含む電荷輸送層がこの順で積層された積層型感光層、または基体上に電荷発生物質及び電荷輸送物質を含む感光層が積層された単層型感光層から構成される電子写真感光体であって、
前記電荷発生物質が、X線回折スペクトルにおいて、ブラッグ角(2θ±0.2°)9.4°又は9.7°に最大回折ピークを示し、かつ少なくとも7.3°、9.4°、9.7°、26.2°及び27.3°に回折ピークを示し、かつ26.2°と27.3°のピーク強度比(26.2°/27.3°)が、0.10から0.45であるオキソチタニルフタロシアニンであることを特徴とする電子写真感光体。 - 前記オキソチタニルフタロシアニンが、少なくとも1種以上のバインダ樹脂及び溶媒に含まれる分散塗液において平均粒径D(50%)0.15μm〜0.35μmを有する請求項1に記載の電子写真感光体。
- 前記バインダ樹脂が、含有する硫酸イオン及び塩素(塩化物)イオン濃度の合計が150ppm以下であるポリビニルブチラール樹脂である請求項2に記載の電子写真感光体。
- 請求項1〜4のいずれか1つに記載の電子写真感光体を備えていることを特徴とする画像形成装置。
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