JP2002020649A - 顔料分散液の製造方法、顔料分散液、電子写真感光体の製造方法、電子写真感光体および電子写真装置 - Google Patents

顔料分散液の製造方法、顔料分散液、電子写真感光体の製造方法、電子写真感光体および電子写真装置

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JP2002020649A JP2000203685A JP2000203685A JP2002020649A JP 2002020649 A JP2002020649 A JP 2002020649A JP 2000203685 A JP2000203685 A JP 2000203685A JP 2000203685 A JP2000203685 A JP 2000203685A JP 2002020649 A JP2002020649 A JP 2002020649A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所望の結晶型のオキソチタニウムフタロシア
ニンを含有し、容易に、かつ再現性よく製造することが
できる顔料分散液を提供する。 【解決手段】 オキソチタニウムフタロシアニンを含有
する顔料が、脂環式ケトン系溶媒または芳香族系溶媒を
含む分散媒を用いて分散された初期分散液に、バインダ
樹脂が溶媒に溶解された溶液を添加することによって、
図1のようなX線回折スペクトルのピークを示す結晶型
オキソチタニウムフタロシアニンを有する顔料分散液を
得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、顔料分散液の製造
方法、電子写真感光体の製造方法、および電子写真感光
体に関し、詳しくは特定の結晶型を有するオキソチタニ
ウムフタロシアニンを含有する顔料分散液の製造方法、
該顔料分散液を塗液として使用する電子写真感光体の製
造方法、該顔料分散液中のオキソチタニウムフタロシア
ニンを含有する電子写真感光体に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真感光体(以下、単に「感光体」
とも称す)の感光層を構成する材料として、従来からセ
レン、硫化カドミウムおよび酸化亜鉛などの無機光導電
性材料が知られている。
【0003】これらの光導電性材料は、数多くの利点、
たとえば暗所で適当な電位に帯電できること、暗所で電
荷の逸散が少ないこと、および光照射によって速やかに
電荷を逸散できることなどの利点を有する反面、各種の
欠点を有する。たとえば、セレン系感光体では、製造す
る条件が難しく、製造コストが高く、また熱および機械
的な衝撃に弱いので取扱いに注意を要する。硫化カドミ
ウム系感光体および酸化亜鉛感光体では、多湿の環境下
で安定した感度が得られない点や、増感剤として添加し
た色素がコロナ帯電による帯電劣化や露光による光退色
を生じるので、長期にわたって安定した特性を与えるこ
とができない欠点を有している。
【0004】また感光層を構成する有機光導電材料とし
て、ポリビニルカルバゾールをはじめとする各種の有機
光導電性ポリマが提案されている。これらのポリマは、
前述の無機光導電性材料に比べ、成膜性および軽量性な
どの点で優れているが、未だ充分な感度、耐久性および
環境変化による安定性の点で無機光導電性材料に比べ劣
っている。
【0005】近年、これらの感光体の欠点や問題を解決
するため、種々の研究開発が行われている。光導電性機
能の電荷発生機能と電荷輸送機能とをそれぞれ別個の物
質に分担させた、積層型または分散型の機能分離型の感
光体が提案されている。このような機能分離型感光体に
おいて、各々の物質の選択範囲が広く、各々の最良の物
質を組合せることによって、帯電特性、感度、残留電
位、繰返し特性および耐刷性などの電子写真特性が高性
能な感光体を提供することができる。また塗工で生産で
きるので、極めて生産性が高く、安価な感光体を提供で
き、しかも電荷発生物質を適当に選択することによって
感光波長域を自在にコントロールすることができる。
【0006】最近、高画質な画像を得たり、入力画像を
記憶して自由に編集するために、画像形成のデジタル化
が急速に進行している。デジタル的に画像形成する機器
としては、これまでの、ワープロおよびパソコンの出力
機器であるレーザプリンタ、LED(Light Emitting
Diode)プリンタおよび一部のカラーレーザコピア(登
録商標)などに限らず、従来アナログ的画像形成が主流
であった普通の複写機も挙げることができ、このような
複写機の分野にもデジタル化が進行している。
【0007】このようなデジタル的画像形成において、
感光体には、コンピュータ情報を直接使う場合にはその
電気信号を変換した光信号が、また原稿から情報を入力
する場合には原稿情報を光情報として読取った後、一度
デジタル電気信号に変換して再度変換した光信号が、そ
れぞれ入力される。いずれの場合でも感光体に対しては
光信号として入力され、このようなデジタル信号の光入
力には、主としてレーザ光やLED光が用いられてい
る。現在最もよく使用される入力光の発振波長は、78
0nmまたは660nmの近赤外線光やそれに近い長波
長光である。これらの長波長光に対して感度を持つこと
が、デジタル的画像形成に使用される感光体に最も要求
されることであり、これまで多種多様な材料が検討され
ている。
【0008】なかでもフタロシアニン化合物は、合成が
比較的簡単で、長波長光に感度を示すものが多いので、
幅広く検討され実用に供されている。たとえば特公平5
−55860号公報にはオキソチタニウムフタロシアニ
ンを用いた感光体が、特開昭59−155851号公報
にはβ型インジウムフタロシアニンを用いた感光体が、
特開平2−233769号公報にはX型無金属フタロシ
アニンを用いた感光体が、特開昭61−28557号公
報にはバナジルオキシフタロシアニンを用いた感光体が
それぞれ開示されている。
【0009】また最近、特定の結晶型を有するオキソチ
タニウムフタロシアニンが特に高感度であることが見い
だされ、特許番号2128593号公報にはX線回折ス
ペクトルにおいてブラッグ角(2θ±0.2°)27.
3°に最大回折ピーク、7.4°,9.7°および2
4.2°にピークを有するオキソチタニウムフタロシア
ニンが、特許番号2700859号公報にはX線回折ス
ペクトルにおいてブラッグ角(2θ±0.2°)9.5
°,9.7°,11.7°,15.0°,23.5°,
24.1°および27.3°にピークを有するオキソチ
タニウムフタロシアニンが開示されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前述のように特定の結
晶型を有するオキソチタニウムフタロシアニンのなかで
も、特願平10−306547号公報に開示されてい
る、X線回折スペクトルにおいてブラッグ角(2θ±
0.2°)7.3°,9.4°,9.6°,11.6
°,13.3°,17.9°,24.1°および27.
2°に主要な回折ピークを示し、そのうちの9.4°と
9.6°との重なったピーク束が最大回折ピークを示
し、かつ27.2°のピークが2番目に大きなピークを
示すオキソチタニウムフタロシアニンは、特に高感度、
かつ繰返し使用時の安定性が良好である。しかし該オキ
ソチタニウムフタロシアニンは、電子写真感光体用の塗
布液に分散する際に結晶型が変化しやすく、その結晶型
を維持して有する電子写真感光体用塗布液を得ることが
困難であるという欠点がある。
【0011】また特開平7−110587号には、特定
のアゾ顔料を脂環式ケトンで分散し、その後バインダ樹
脂を添加する製造方法が開示されている。これは特定の
アゾ顔料の分散安定性を目的とし、オキソチタニウムフ
タロシアニンの結晶型を安定させるものではない。
【0012】本発明の目的は、容易に、かつ再現性よく
所望の結晶型のオキソチタニウムフタロシアニンを含有
することができる顔料分散液の製造方法、顔料分散液、
電子写真感光体の製造方法、電子写真感光体および電子
写真装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、オキソチタニ
ウムフタロシアニンを含有する顔料を、脂環式ケトン系
溶媒または芳香族系溶媒を含む分散媒を用いて分散する
初期分散工程と、前記顔料が分散された溶媒に、バイン
ダ樹脂が溶媒に溶解された溶液を添加することによっ
て、少なくともX線回折スペクトルにおいてブラッグ角
(2θ±0.2°)7.3°,9.4°,9.6°,1
1.6°,13.3°,17.9°,24.1°および
27.2°に主要な回折ピークを示し、そのうちの9.
4°と9.6°との重なったピーク束が最大回折ピーク
を示し、かつ27.2°のピークが2番目に大きなピー
クを示す結晶型オキソチタニウムフタロシアニンを有す
る顔料分散液を得る工程とを含むことを特徴とする顔料
分散液の製造方法である。
【0014】本発明に従えば、初期分散工程における分
散媒として脂環式ケトン系溶媒または芳香族系溶媒を主
とする溶媒を用いて分散を行った後に、溶媒およびバイ
ンダ樹脂を添加することによって、X線回折スペクトル
においてブラッグ角(2θ±0.2°)7.3°,9.
4°,9.6°,11.6°,13.3°,17.9
°,24.1°および27.2°に主要な回折ピークを
示し、そのうちの9.4°と9.6°との重なったピー
ク束が最大回折ピークを示し、かつ27.2°のピーク
が2番目に大きなピークを示す結晶型オキソチタニウム
フタロシアニンの分散液を再現性よく製造することがで
きる。
【0015】本発明は、少なくともX線回折スペクトル
においてブラッグ角(2θ±0.2°)7.3°,9.
4°,9.6°,11.6°,13.3°,17.9
°,24.1°および27.2°に主要な回折ピークを
示し、そのうちの9.4°と9.6°の重なったピーク
束が最大回折ピークを示し、かつ27.2°のピークが
2番目に大きなピークを示す結晶型オキソチタニウムフ
タロシアニンを含有する顔料を、脂環式ケトン系溶媒ま
たは芳香族系溶媒を含む分散媒を用いて分散する初期分
散工程と、前記顔料が分散された溶媒に、バインダ樹脂
が溶媒に溶解された溶液を添加することによって、少な
くともX線回折スペクトルにおいてブラッグ角(2θ±
0.2°)7.3°,9.4°,9.6°,11.6
°,13.3°,17.9°,24.1°および27.
2°に主要な回折ピークを示し、そのうちの9.4°と
9.6°との重なったピーク束が最大回折ピークを示
し、かつ27.2°のピークが2番目に大きなピークを
示す結晶型オキソチタニウムフタロシアニンを有する顔
料分散液を得る工程とを含むことを特徴とする顔料分散
液の製造方法である。
【0016】本発明に従えば、少なくともX線回折スペ
クトルにおいてブラッグ角(2θ±0.2°)7.3
°,9.4°,9.6°,11.6°,13.3°,1
7.9°,24.1°および27.2°に主要な回折ピ
ークを示し、そのうちの9.4°と9.6°との重なっ
たピーク束が最大回折ピークを示し、かつ27.2°の
ピークが2番目に大きなピークを示す結晶型オキソチタ
ニウムフタロシアニン顔料を使用して分散を行い、その
際、初期分散工程における分散媒として脂環式ケトン系
溶媒または芳香族系溶媒を主とする溶媒を用いて分散を
行った後に、溶媒およびバインダ樹脂を添加することに
よって、X線回折スペクトルにおいてブラッグ角(2θ
±0.2°)7.3°,9.4°,9.6°,11.6
°,13.3°,17.9°,24.1°および27.
2°に主要な回折ピークを示し、そのうちの9.4°と
9.6°との重なったピーク束が最大回折ピークを示
し、かつ27.2°のピークが2番目に大きなピークを
示す結晶型オキソチタニウムフタロシアニンの分散液を
再現性よく製造することができる。
【0017】本発明は、少なくともX線回折スペクトル
においてブラッグ角(2θ±0.2°)27.3°に最
大回折ピークを示し、かつ7.4°,9.7°および2
4.2°に回折ピークを示す結晶型オキソチタニウムフ
タロシアニンを含有する顔料を、脂環式ケトン系溶媒ま
たは芳香族系溶媒を含む分散媒を用いて分散する初期分
散工程と、前記顔料が分散された溶媒に、バインダ樹脂
が溶媒に溶解された溶液を添加することによって、少な
くともX線回折スペクトルにおいてブラッグ角(2θ±
0.2°)7.3°,9.4°,9.6°,11.6
°,13.3°,17.9°,24.1°および27.
2°に主要な回折ピークを示し、そのうちの9.4°と
9.6°との重なったピーク束が最大回折ピークを示
し、かつ27.2°のピークが2番目に大きなピークを
示す結晶型オキソチタニウムフタロシアニンを有する顔
料分散液を得る工程とを含むことを特徴とする顔料分散
液の製造方法である。
【0018】本発明に従えば、少なくともX線回折スペ
クトルにおいてブラッグ角(2θ±0.2°)27.3
°に最大回折ピークを示し、かつ7.4°,9.7°お
よび24.2°に回折ピークを示す結晶型オキソチタニ
ウムフタロシアニン顔料を使用して分散を行い、その
際、分散操作初期における分散媒として脂環式ケトン系
溶媒または芳香族系溶媒を主とする溶媒を用いて分散を
行った後に、溶媒およびバインダ樹脂を添加することに
よって、X線回折スペクトルにおいてブラッグ角(2θ
±0.2°)7.3°,9.4°,9.6°,11.6
°,13.3°,17.9°,24.1°および27.
2°に主要な回折ピークを示し、そのうちの9.4°と
9.6°との重なったピーク束が最大回折ピークを示
し、かつ27.2°のピークが第2の最大ピークを示す
ことを特徴とする結晶型オキソチタニウムフタロシアニ
ンの分散液を再現性よく製造することができる。
【0019】また本発明は、前記初期分散工程におい
て、樹脂を含有せず、溶媒のみによって顔料を分散する
ことを特徴とする。
【0020】本発明に従えば、前記初期分散工程におい
て、顔料を樹脂を含まない溶媒のみで分散することによ
って、X線回折スペクトルにおいてブラッグ角(2θ±
0.2°)7.3°,9.4°,9.6°,11.6
°,13.3°,17.9°,24.1°および27.
2°に主要な回折ピークを示し、そのうちの9.4°と
9.6°との重なったピーク束が最大回折ピークを示
し、かつ27.2°のピークが2番目に大きなピークを
示す結晶型オキソチタニウムフタロシアニンの分散液を
再現性よく製造することができる。
【0021】また本発明は、前記初期分散工程におい
て、顔料重量の10重量%以下の樹脂を含有し、該樹脂
とともに溶媒によって顔料を分散することを特徴とす
る。
【0022】本発明に従えば、前記分散操作初期におい
て、顔料と、顔料重量の10重量%以下の樹脂と、溶媒
で分散することによって、X線回折スペクトルにおいて
ブラッグ角(2θ±0.2°)7.3°,9.4°,
9.6°,11.6°,13.3°,17.9°,2
4.1°および27.2°に主要な回折ピークを示し、
そのうちの9.4°と9.6°との重なったピーク束が
最大回折ピークを示し、かつ27.2°のピークが2番
目に大きなピークを示す結晶型オキソチタニウムフタロ
シアニンの分散液を再現性よく製造することができる。
【0023】また本発明は、前記初期分散工程における
分散媒が、脂環式ケトン系溶媒および芳香族系溶媒のう
ちのいずれかの溶媒のみを単独で含み、初期分散工程に
おいて分散媒が含む脂環式ケトン系溶媒または芳香族系
溶媒と、脂肪族ケトン系溶媒、エステル系溶媒およびエ
ーテル系溶媒のうちのいずれかの溶媒との混合溶媒を有
する顔料分散液が得られることを特徴とする。
【0024】本発明に従えば、前記初期分散工程におけ
る分散媒が脂環式ケトン系溶媒または芳香族系溶媒の単
独溶媒で、最終状態の顔料分散液が、脂環式ケトン系溶
媒または芳香族系溶媒と、脂肪族ケトン系溶媒、エステ
ル系溶媒およびエーテル系溶媒のうちのいずれかの溶媒
との混合溶媒であるので、分散安定性に優れる。
【0025】また本発明は、前記初期分散工程における
分散媒が、脂環式ケトン系溶媒および芳香族系溶媒のう
ちのいずれかの溶媒と、脂肪族ケトン系溶媒、エステル
系溶媒およびエーテル系溶媒のうちのいずれかの溶媒と
の混合溶媒であることを特徴とする。
【0026】本発明に従えば、前記初期分散工程におけ
る分散媒が脂環式ケトン系溶媒または芳香族系溶媒と、
脂肪族ケトン系溶媒、エステル系溶媒およびエーテル系
溶媒のうちのいずれかの溶媒との混合溶媒であることに
よって、分散安定性に優れる。
【0027】また本発明は、前記混合溶媒において、脂
環式ケトン系溶媒または芳香族系溶媒の割合が50重量
%以上であることを特徴とする。
【0028】本発明に従えば、前記初期分散工程におけ
る分散媒が混合溶媒で、脂環式ケトン系溶媒または芳香
族系溶媒の割合を50重量%以上とすることによって、
X線回折スペクトルにおいてブラッグ角(2θ±0.2
°)7.3°,9.4°,9.6°,11.6°,1
3.3°,17.9°,24.1°および27.2°に
主要な回折ピークを示し、そのうち9.4°と9.6°
との重なったピーク束が最大回折ピークを示し、かつ2
7.2°のピークが2番目に大きなピークを示す結晶型
のオキソチタニウムフタロシアニンの分散液を再現性よ
く製造することができる。
【0029】また本発明は、前記脂環式ケトン系溶媒が
シクロヘキサノンであることを特徴とする。
【0030】本発明に従えば、前記脂環式ケトン系溶媒
がシクロヘキサノンであることによって、X線回折スペ
クトルにおいてブラッグ角(2θ±0.2°)7.3
°,9.4°,9.6°,11.6°,13.3°,1
7.9°,24.1°および27.2°に主要な回折ピ
ークを示し、そのうちの9.4°と9.6°との重なっ
たピーク束が最大回折ピークを示し、かつ27.2°の
ピークが2番目に大きなピークを示す結晶型のオキソチ
タニウムフタロシアニンの分散液を再現性よく製造する
ことができる。
【0031】また本発明は、前記芳香族系溶媒がモノク
ロロベンゼンであることを特徴とする。
【0032】本発明に従えば、前記芳香族系溶媒がモノ
クロロベンゼンであることによって、X線回折スペクト
ルにおいてブラッグ角(2θ±0.2°)7.3°,
9.4°,9.6°,11.6°,13.3°,17.
9°,24.1°および27.2°に主要な回折ピーク
を示し、そのうち9.4°と9.6°の重なったピーク
束が最大回折ピークを示し、かつ27.2°のピークが
2番目に大きなピークを示す結晶型のオキソチタニウム
フタロシアニンの分散液を再現性よく製造することがで
きる。
【0033】本発明は、オキソチタニウムフタロシアニ
ンを含有する顔料が、シクロヘキサノンを単独溶媒とし
て含む分散媒を用いて分散された初期分散液に、バイン
ダ樹脂が溶媒に溶解された溶液が添加された顔料分散液
であって、少なくともX線回折スペクトルにおいてブラ
ッグ角(2θ±0.2°)7.3°,9.4°,9.6
°,11.6°,13.3°,17.9°,24.1°
および27.2°に主要な回折ピークを示し、そのうち
の9.4°と9.6°との重なったピーク束が最大回折
ピークを示し、かつ27.2°のピークが2番目に大き
なピークを示す結晶型オキソチタニウムフタロシアニン
を有し、シクロヘキサノンと、脂肪族ケトン系溶媒、エ
ステル系溶媒およびエーテル系溶媒のうちのいずれかの
溶媒との混合溶媒を含み、該混合溶媒にシクロヘキサノ
ンが50重量%以下の割合で含まれていることを特徴と
する顔料分散液である。
【0034】本発明に従えば、初期分散液における分散
媒がシクロヘキサノンを単独溶媒として含み、最終状態
の分散液の分散媒中のシクロヘキサノンの割合が50重
量%以下であることによって、ドラムに塗布する際に短
時間で乾燥でき、優れた静電特性を有する電子写真感光
体を提供することができる。
【0035】本発明は、オキソチタニウムフタロシアニ
ンを含有する顔料が、シクロヘキサノンと、脂肪族ケト
ン系溶媒、エステル系溶媒およびエーテル溶媒のうちの
いずれかの溶媒との混合溶媒を含む分散媒を用いて分散
された初期分散液に、バインダ樹脂が溶媒に溶解された
溶液が添加された顔料分散液であって、少なくともX線
回折スペクトルにおいてブラッグ角(2θ±0.2°)
7.3°,9.4°,9.6°,11.6°,13.3
°,17.9°,24.1°および27.2°に主要な
回折ピークを示し、そのうちの9.4°と9.6°との
重なったピーク束が最大回折ピークを示し、かつ27.
2°のピークが2番目に大きなピークを示す結晶型オキ
ソチタニウムフタロシアニンを有し、シクロヘキサノン
と、脂肪族ケトン系溶媒、エステル系溶媒およびエーテ
ル系溶媒のうちのいずれかの溶媒との混合溶媒を含み、
該混合溶媒にシクロヘキサノンが50重量%以下の割合
で含まれていることを特徴とする顔料分散液である。
【0036】本発明に従えば、初期分散液における分散
媒が、シクロヘキサノンと、脂肪族ケトン系溶媒、エス
テル系溶媒およびエーテル溶媒のうちのいずれかの溶媒
との混合溶媒を含み、最終状態の分散液の分散媒中のシ
クロヘキサノンの割合が50重量%以下であることによ
って、ドラムに塗布する際に短時間で乾燥でき、優れた
静電特性を有する電子写真感光体を提供することができ
る。
【0037】本発明は、オキソチタニウムフタロシアニ
ンを含有する顔料が、モノクロロベンゼンを単独溶媒と
して含む分散媒を用いて分散された初期分散液に、バイ
ンダ樹脂が溶媒に溶解された溶液が添加された顔料分散
液であって、少なくともX線回折スペクトルにおいてブ
ラッグ角(2θ±0.2°)7.3°,9.4°,9.
6°,11.6°,13.3°,17.9°,24.1
°および27.2°に主要な回折ピークを示し、そのう
ちの9.4°と9.6°との重なったピーク束が最大回
折ピークを示し、かつ27.2°のピークが2番目に大
きなピークを示す結晶型オキソチタニウムフタロシアニ
ンを有し、モノクロロベンゼンと、脂肪族ケトン系溶
媒、エステル系溶媒およびエーテル系溶媒のうちのいず
れかの溶媒との混合溶媒を含み、該混合溶媒にモノクロ
ロベンゼンが50重量%以下の割合で含まれていること
を特徴とする顔料分散液である。
【0038】本発明に従えば、初期分散液における分散
媒がモノクロロベンゼンを単独溶媒として含み、最終状
態の分散液の分散媒中のモノクロロベンゼンの割合が5
0重量%以下であることによって、ドラムに塗布する際
に短時間で乾燥でき、優れた静電特性を有する電子写真
感光体を提供することができる。
【0039】本発明は、オキソチタニウムフタロシアニ
ンを含有する顔料が、モノクロロベンゼンと、脂肪族ケ
トン系溶媒、エステル系溶媒およびエーテル溶媒のうち
のいずれかの溶媒との混合溶媒を含む分散媒を用いて分
散された初期分散液に、バインダ樹脂が溶媒に溶解され
た溶液が添加された顔料分散液であって、少なくともX
線回折スペクトルにおいてブラッグ角(2θ±0.2
°)7.3°,9.4°,9.6°,11.6°,1
3.3°,17.9°,24.1°および27.2°に
主要な回折ピークを示し、そのうちの9.4°と9.6
°との重なったピーク束が最大回折ピークを示し、かつ
27.2°のピークが2番目に大きなピークを示す結晶
型オキソチタニウムフタロシアニンを有し、モノクロロ
ベンゼンと、脂肪族ケトン系溶媒、エステル系溶媒およ
びエーテル系溶媒のうちのいずれかの溶媒との混合溶媒
を含み、該混合溶媒にモノクロロベンゼンが50重量%
以下の割合で含まれていることを特徴とする顔料分散液
である。
【0040】本発明に従えば、初期分散液における分散
媒が、モノクロロベンゼンと、脂肪族ケトン系溶媒、エ
ステル系溶媒およびエーテル溶媒のうちのいずれかの溶
媒との混合溶媒を含み、最終状態の分散液の分散媒中の
モノクロロベンゼンの割合が50重量%以下であること
によって、ドラムに塗布する際に短時間で乾燥でき、優
れた静電特性を有する電子写真感光体を提供することが
できる。
【0041】また本発明は、導電性支持体上に、前記顔
料分散液の製造方法によって製造された顔料分散液を感
光層塗工液として用いて、感光層を形成することを特徴
とする電子写真感光体の製造方法である。
【0042】本発明に従えば、前記顔料分散液の製造方
法によって製造された顔料分散液であるオキソチタニウ
ムフタロシアニン顔料を感光層塗工液として用いること
によって、分散液を塗布した後に要する乾燥時間が短
く、生産性がよく低原価であるとともに、優れた静電特
性を有する電子写真感光体を安定して製造することがで
きる。
【0043】また本発明は、導電性支持体と、該導電性
支持体上に形成された感光層とを含む電子写真感光体で
あって、前記感光層は、前記顔料分散液が塗工されて成
ることを特徴とする電子写真感光体である。
【0044】本発明に従えば、前記顔料分散液(オキソ
チタニウムフタロシアニン顔料)が塗工された感光層を
含むことによって、優れた静電特性を有する電子写真感
光体を提供することができる。
【0045】また本発明は、導電性支持体と、該導電性
支持体上に形成された感光層とを含む電子写真感光体で
あって、前記感光層は、電荷発生物質を含有する電荷発
生層と、電荷輸送物質を含有する電荷輸送層とを含み、
該電荷発生層が、前記顔料分散液が塗工されて成り、顔
料分散液中のオキソチタニウムフタロシアニンが電荷発
生物質として含有されていることを特徴とする電子写真
感光体である。
【0046】本発明に従えば、前記感光層が、前記顔料
分散液が塗工された電荷発生層を含み、顔料分散液中の
オキソチタニウムフタロシアニンが電荷発生物質として
含有されていることによって、優れた静電特性を有する
電子写真感光体を提供することができる。
【0047】また本発明は、電子写真方式によって画像
を形成する電子写真装置において、前記電子写真感光体
が備えられていることを特徴とする電子写真装置であ
る。
【0048】本発明に従えば、前記電子写真感光体を備
えることによって、良好な画像特性を安定して得ること
ができる電子写真装置を提供することができる。
【0049】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態による電子
写真感光体は、導電性支持体と、該導電性支持体上に形
成された感光層とで構成されている。該感光層の構造と
しては、電荷発生物質を含有する電荷発生層と電荷輸送
物質を含有する電荷輸送層との二層から成る機能分離
型、および電荷発生物質と電荷輸送物質とを含有する単
一層で形成される単層型があり、これらのうちのいずれ
でもよい。なお導電性支持体と感光層との間には、必要
に応じて下引き層が設けられていてもよい。
【0050】前記導電性支持体としては、アルミニウ
ム、アルミニウム合金、銅、亜鉛、ニッケル、ステンレ
スおよびチタンなどの金属製ドラムおよびシート、ポリ
エチレンテレフタレート、フェノール樹脂、ナイロンお
よびポリスチレンなどの高分子材料、ガラスならびに硬
質紙上に金属箔ラミネート、金属蒸着処理または酸化チ
タン、酸化スズ、酸化インジウムおよびカーボンブラッ
クなどの導電性物質を適当なバインダとともに塗布して
導電処理を施したドラム、シートおよびシームレスベル
トなどが挙げられる。
【0051】前記下引き層は、接着性および電荷ブロッ
キング性を向上させるために、光導電層である感光層と
導電性支持体との間に設けられる。下引き層は、一般に
樹脂を主成分とする。この樹脂は、その上に光導電層で
ある感光層を有機溶剤を用いた塗布液で塗布するので、
有機溶剤に対して耐溶剤性が高いことが望ましい。
【0052】このような樹脂としては、ポリビニルアル
コール、カゼインおよびポリアクリル酸ナトリウムなど
の水溶性樹脂、共重合ナイロンおよびメトキシメチル化
ナイロンなどのアルコール可溶性樹脂、アクリル樹脂、
ポリウレタン、メラミン樹脂、フェノール樹脂およびエ
ポキシ樹脂などの三次元網目構造を形成する硬化型樹脂
などが挙げられる。なお下引き層にはモアレ防止および
残留電位の低減などのために、たとえば酸化チタン、シ
リカ、アルミナ、酸化ジルコニウム、酸化スズおよび酸
化インジウムなどの金属酸化物の微粉末顔料を加えるこ
とができる。
【0053】下引き層の膜厚としては、好ましくは0.
1μm以上20μm以下、より好ましくは1μm以上5
μm以下の範囲である。下引き層の膜厚が0.1μmよ
り薄ければ、実質的に下引き層として機能しなくなり、
導電性支持体の欠陥を被覆して均一な表面性が得られ
ず、導電性支持体からのキャリアの注入を防止すること
ができなくなり、帯電性が低下する。20μmより厚く
することは、下引き層を浸漬塗布する場合、感光体を製
造する上で難しくなり塗布膜の機械的強度が低下するの
で好ましくない。
【0054】下引き層は、前述の樹脂を分散した下引き
層用塗布液に、前述の導電性支持体を浸漬することによ
って、その導電性支持体上に塗布して形成される。前記
下引き層用塗布液の分散方法としては、ボールミル、サ
ンドミル、アトライタ、振動ミル、コロイドミルおよび
超音波分散機などがあり、塗布手段としては、浸漬法、
スプレイ法、ビード法およびノズル法など従来公知の方
法が適用可能である。
【0055】前記感光層は、前述のように、機能分離型
および単層型のうちのいずれかである。機能分離型の場
合、電荷発生層が電荷発生物質を含有する電荷発生層用
塗布液によって形成され、その上に電荷輸送物質を含有
する電荷輸送層用塗布液によって電荷輸送層が形成され
る。単層型の場合、電荷発生物質および電荷輸送物質を
含有する感光層用塗布液によって、感光層が形成され
る。このように電荷発生物質を含有する層の塗布液、す
なわち電荷発生層用塗布液および感光層用塗布液は、顔
料分散液を使用して作製される。
【0056】前記顔料分散液は、分散操作初期における
分散媒としての溶媒を用いて、オキソチタニウムフタロ
シアニン顔料を分散した後、バインダ樹脂分散用溶媒に
バインダ樹脂を溶解した溶液を、顔料を分散した分散液
に添加することによって調製する。なお分散操作初期に
おける分散媒としての溶媒を用いてオキソチタニウムフ
タロシアニン顔料を分散することを、「1次分散」と定
義する。
【0057】前記オキソチタニウムフタロシアニン顔料
は、X線回折スペクトルにおいてブラッグ角(2θ±
0.2°)7.3°,9.4°,9.6°,11.6
°,13.3°,17.9°,24.1°および27.
2°に主要な回折ピークを示し、そのうち9.4°と
9.6°との重なったピーク束が最大回折ピークを示
し、かつ27.2°のピークが2番目に大きなピークを
示す結晶型を有することが要求される。
【0058】前記バインダ樹脂としては、メラミン樹
脂、エポキシ樹脂、シリコン樹脂、ポリウレタン樹脂、
アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアリレート
樹脂、フェノキシ樹脂およびブチラール樹脂など、なら
びに、たとえば塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、
およびアクリロニトリル−スチレン共重合体樹脂などの
絶縁性樹脂などの2つ以上の繰返し単位を含む共重合体
樹脂を挙げることができる。これらに限定されるもので
はなく、従来公知の種々の樹脂を単独または2種以上混
合して使用することができる。
【0059】前記分散操作初期における分散媒は、脂環
式ケトン系溶媒または芳香族系溶媒を単独または主とし
て使用する溶媒である。また前記バインダ樹脂分散用溶
媒は、調製しようとする顔料分散液を単独溶媒または混
合溶媒としたい場合に応じて、脂環式ケトン系溶媒、芳
香族系溶媒またはその他の溶媒が使用される。
【0060】前記脂環式ケトン系溶媒としては、シクロ
ヘキサノン、シクロペンタノン、イソホロン、メチルシ
クロヘキサノンおよびショウノウなどが挙げられ、特に
シクロヘキサノンが良好に用いられる。
【0061】前記芳香族系溶媒としては、トルエン、キ
シレン、ベンゼン、モノクロロベンゼン、ブロモベンゼ
ンおよびフルオロベンゼンなどが挙げられ、特にトルエ
ンおよびモノクロロベンゼンが良好に用いられる。
【0062】前記他の溶媒、すなわち脂環式ケトン系溶
媒もしくは芳香族系溶媒と混合する他の溶媒としては、
脂肪族ケトン系溶媒、エステル系溶媒およびエーテル系
溶媒が好ましい。
【0063】前記脂肪族ケトン系溶媒としては、アセト
ン、メチルエチルケトン、2−ペンタノン、3−ペンタ
ノン、2−ヘキサノン、メチルイソブチルケトン、2−
ヘプタノン、4−ヘプタノン、ジイソブチルケトン、ア
セトニルアセトン、メシチルオキシドおよびホロンなど
が挙げられ、特にメチルエチルケトンおよびメチルイソ
ブチルケトンが良好である。
【0064】前記エステル系溶媒としては、酢酸メチ
ル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸イソプロピル、酢
酸ブチル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチル、
2−エチルブチルアセタートおよび2−エチルヘキシル
アセタートなどが挙げられ、特に酢酸メチル、酢酸エチ
ルおよび酢酸ブチルが特に良好である。
【0065】前記エーテル系溶媒としては、1,1−ジ
メトキシエタン、1,2−ジメトキシエタン、ジエチル
エーテル、ジプロピルエーテル、アニソール、ジオキサ
ン、ジオキソラン、テトラヒドロフランおよびテトラヒ
ドロピランなどが挙げられ、特に1,1−ジメトキシエ
タン、1,2−ジメトキシエタンおよびジオキソランが
良好である。
【0066】以上のような溶媒を用いて本実施の一形態
における顔料分散液を調製する。本実施の一形態におい
ては、前記オキソチタニウムフタロシアニン顔料を、ま
ず脂環式ケトン系溶媒または芳香族系溶媒で分散するこ
とによって、1次分散を行って1次分散液を調製する。
1次分散が終了した後、バインダ樹脂分散用溶媒にバイ
ンダ樹脂を溶解する。この溶解液を1次分散液に添加す
ることによって、顔料分散液を調製する。なおバインダ
樹脂を溶解した溶液を加えた後、分散操作を行ってもよ
いし、分散操作を行うことなく撹拌などの手段で混合す
るだけでもよい。
【0067】前記1次分散のとき、バインダ樹脂は、全
く添加しないか、または顔料固形分に対して10%以下
のごく少量の添加に止めることが望ましい。すなわち前
述の結晶型を有するオキソチタニウムフタロシアニンの
顔料分散液を作成するためには、バインダ樹脂を含まな
いか、または、ごく少量の樹脂を溶解した、脂環式ケト
ン系溶媒または芳香族系溶媒で分散することが有効であ
る。しかし分散後の分散安定性を考慮すると、バインダ
樹脂を添加する必要があるので、1次分散終了後にバイ
ンダ樹脂を添加する。
【0068】また脂環式ケトン系溶媒または芳香族系溶
媒の単独溶媒では、電子写真感光体塗工液としての塗布
性および分散安定性などに不具合を有する場合がある。
すなわち脂環式ケトン系溶媒または芳香族系溶媒のう
ち、最も好ましい溶媒であるシクロヘキサノン、モノク
ロロベンゼンおよびトルエンなどは、沸点110℃以上
の高沸点を有するので、塗工後の乾燥に時間がかかり生
産性が低下するという不具合点が発生する場合がある。
その際には、混合溶媒の構成にする。顔料分散液を混合
溶媒とする場合、1次分散の段階で混合溶媒にしてもよ
い。その場合、脂環式ケトン系溶媒または芳香族系溶媒
の成分を多くして、全体の50%以上とすることが好ま
しい。これによって前述の結晶型を有するオキソチタニ
ウムフタロシアニンの顔料分散液を作製することができ
る。
【0069】さらに前記バインダ樹脂分散用溶媒には、
調製しようとする顔料分散液を単独溶媒または混合溶媒
とする場合に応じ、単独溶媒とする場合は1次分散に使
用した溶媒と同一の溶媒を用い、混合溶媒の場合には1
次分散に使用した溶媒とは異なる溶媒を用いて、バイン
ダ樹脂を溶解する。
【0070】具体的に、好ましい顔料分散液の調製方法
を説明する。1次分散において、前述のように塗工後の
乾燥に時間がかかるシクロヘキサノンおよびモノクロロ
ベンゼンなどの高沸点溶媒と低沸点溶媒との混合溶媒
に、樹脂を添加しない状態またはごく少量の樹脂を添加
した状態で、前記顔料を分散する。このとき、混合溶媒
における低沸点溶媒に対する高沸点溶媒の比率は、目的
の結晶型を安定して得るという観点から、高沸点溶媒/
低沸点溶媒が95/5〜50/50の範囲が好ましい。
その後、沸点100℃以下の低沸点を有する脂肪族ケト
ン系溶媒、エステル系溶媒およびエーテル系溶媒から選
ばれる溶媒に樹脂が溶媒に溶解された溶液を、1次分散
液に追加して、最終塗工液とする。溶媒追加後の最終塗
工液では、生産性の観点から、高沸点溶媒/低沸点溶媒
が50/50〜5/95の範囲であることが好ましい。
【0071】以上のようにして調製された顔料分散液
は、電子写真感光体塗工液である電荷発生層用塗布液ま
たは感光層用塗布液として用いられる。
【0072】機能分離型感光体を作製する場合には、前
記顔料分散液を電荷発生層用塗布液として用い、下引き
層と同様の方法によって電荷発生層が形成される。電荷
発生層は、膜厚が、好ましくは0.05μm以上5μm
以下、より好ましくは0.1μm以上1μm以下の範囲
で塗布されて形成される。
【0073】形成された電荷発生層の上には、電荷輸送
層が設けられる。電荷輸送層の形成方法としては、結着
性樹脂溶液中に電荷輸送物質を溶解させた電荷輸送用塗
布液を調製し、これを塗布して成膜する方法が一般的で
ある。
【0074】前記電荷輸送物質としては、ヒドラゾン系
化合物、ピラゾリン系化合物、トリフェニルアミン系化
合物、トリフェニルメタン系化合物、スチルベン系化合
物、オキサジアゾール系化合物およびエナミン系化合物
などが知られている。これらのうちの1種または2種以
上併用することも可能である。前記結着性樹脂溶液中の
結着性樹脂としては、前記電荷発生層用の樹脂を1種ま
たは2種以上混合して使用することができる。
【0075】電荷輸送層の形成方法としては、下引き層
と同様の方法が用いられ、電荷輸送層の膜厚は、好まし
くは5μm以上50μm以下、より好ましくは10μm
以上40μm以下の範囲である。
【0076】感光層が単層構造の単層型感光体を作製す
る場合には、前記顔料分散液を感光層用塗布液として用
い、下引き層と同様の方法によって感光層が形成され
る。感光層は、膜厚が、好ましくは5μm以上50μm
以下、より好ましくは10μm以上40μm以下の範囲
で塗布されて形成される。
【0077】前記感光層には、感度の向上、残留電位上
昇の抑制および繰返し使用時の疲労低減などを目的とし
て、電荷輸送物質としての電子受容性物質をすくなくと
も1種、添加することができる。たとえばパラベンゾキ
ノン、クロラニル、テトラクロロ−1,2−ベンゾキノ
ン、ハイドロキノン、2,6−ジメチルベンゾキノン、
メチル−1,4−ベンゾキノン、α−ナフトキノンおよ
びβ−ナフトキノンなどのキノン系化合物、2,4,7
−トリニトロ−9−フルオレノン、1,3,6,8−テ
トラニトロカルバゾール、p−ニトロベンゾフェノン、
2,4,5,7−テトラニトロ−9−フルオレノンおよ
び2−ニトロフルオレノンなどのニトロ化合物、テトラ
シアノエチレン、7,7,8,8−テトラシアノキノジ
メタン、4−(P−ニトロベンゾイルオキシ)−2’,
2’−ジシアノビニルベンゼンおよび4−(m−ニトロ
ベンゾイルオキシ)−2’,2’−ジシアノビニルベン
ゼンなどのシアノ化合物などを挙げることができる。
【0078】これらのうち、フルオレノン系、キノン系
化合物ならびにCl,CNおよびNO2などの電子吸引
性の置換基のあるベンゼン誘導体が特に好ましい。また
安息香酸、スチルベン化合物およびその誘導体、ならび
に、トリアゾール化合物、イミダゾール化合物、オキサ
ジアゾール化合物、チアゾール化合物およびこれらの誘
導体などの含窒素化合物類などのような紫外線吸収剤お
よび酸化防止剤を含有させることもできる。
【0079】前記感光層上には、必要であれば、感光層
表面を保護するために表面保護層を設けてもよい。該表
面保護層には、熱可塑性樹脂、光硬化性樹脂および熱硬
化性樹脂を用いることができる。表面保護層中に、前記
紫外線防止剤、酸化防止剤、金属酸化物などの無機材
料、有機金属化合物および電子受容性物質などを含有さ
せることもできる。
【0080】また感光層および表面保護層に、必要に応
じて、二塩基酸エステル、脂肪酸エステル、リン酸エス
テル、フタル酸エステルおよび塩素化パラフィンなどの
可塑剤を混合させて、加工性および可撓性を付与し、機
械的物性の改良を施してもよく、シリコン樹脂などのレ
ベリング剤を使用することもできる。
【0081】以下、本発明による顔料分散液の製造方法
および電子写真感光体について、実施例にもとづいて説
明する。これによって本発明の態様が限定されるもので
はない。
【0082】(製造例1)o−フタロジニトリル40
g、4塩化チタン18gおよびα−クロロナフタレン5
00mlを窒素雰囲気下200〜250℃で3時間加熱
撹拌して反応させ、100〜130℃まで放冷した。放
冷後、熱時濾過し、100℃に加熱したα−クロロナフ
タレン200mlで洗浄して、ジクロロチタニウムフタ
ロシアニン粗生成物を得た。この粗生成物を室温にて、
まずα−クロロナフタレン200ml、ついでメタノー
ル200mlで洗浄後、さらにメタノール500ml中
で1時間熱懸洗を行った。これを濾過して得られた粗生
成物を濃硫酸100ml中で撹拌、溶解させた後、不溶
物を濾取した。その硫酸溶液を水300ml中に注ぎ、
析出した結晶を濾取し、水500ml中で、pHが6〜
7になるまで、熱懸洗を繰返した。熱懸洗後、また濾取
してウェットケーキをジクロロメタンで処理し、メタノ
ールで洗浄した後、乾燥して製造例1のオキチタニウム
フタロシアニンを得た。
【0083】(製造例2)製造例1と同様にして、ジク
ロロチタニウムフタロシアニン粗生成物を得た。この粗
生成物を室温にて、まずα−クロロナフタレン200m
l、ついでメタノール200mlで洗浄後、さらにメタ
ノール500ml中で1時間熱懸洗を行った。これを濾
過して得られた粗生成物を水500ml中で、pHが6
〜7になるまで、熱懸洗を繰返した。熱懸洗後、乾燥し
て製造例2の結晶を得た。
【0084】図1は、製造例1の結晶のX線回折スペク
トルを示す図である。図2は、製造例2の結晶のX線回
折スペクトルを示す図である。図1および図2に示すX
線回折スペクトルは、以下の条件で測定した結果であ
る。
【0085】 X線源CuKα=1.54050Å 電圧 30kV 電流 50mA スタート角度 5.0deg. ストップ角度 35.0deg. ステップ角度 0.01deg. 測定時間 1deg./min. 測定方法 θ/2θスキャン方法
【0086】図1から、製造例1の結晶は、ブラッグ角
(2θ±0.2°)7.3°,9.4°,9.6°,1
1.6°,13.3°,17.9°,24.1°および
27.2°に主要な回折ピークを示し、そのうちの9.
4°と9.6°との重なったピーク束が最大回折ピーク
を示し、かつ27.2°のピークが2番目に大きなピー
クを示すことが判る。前述のように、この結晶型のオキ
ソチタニウムフタロシアニンは、特に高感度かつ繰返し
使用時の安定性が良好であるので、当該結晶型を顔料分
散液に安定して存在させるようにする。図2から、製造
例2の結晶は、ブラッグ角(2θ±0.2°)27.3
°に最大回折ピークを示し、かつ7.4°,9.7°お
よび24.2°に回折ピークを有する特許番号2128
593明細書に記載のオキソチタニウムフタロシアニン
であることが判る。この結晶型のオキソチタニウムフタ
ロシアニンは、前述のように高感度であるが、製造例1
の結晶型ほどではなく、後述の実施例が示すように、顔
料分散液の調製方法によって製造例1の結晶型と相互に
変化する。
【0087】(実施例1)製造例1のオキソチタニウム
フタロシアニン1重量部と、シクロヘキサノン20重量
部とをガラスビーズとともにペイントシェーカで1時間
分散して、1次分散液を得た。つぎにブチラール樹脂
(BX−1:積水化学社製)1重量部と、シクロヘキサ
ノン50重量部とを撹拌して溶解した後、この溶液を1
次分散液に混合して希釈することによって、オキソチタ
ニウムフタロシアニン分散液を調製した。
【0088】(実施例2)製造例2のオキソチタニウム
フタロシアニン1重量部と、シクロヘキサノン20重量
部とをガラスビーズとともにペイントシェーカで1時間
分散して、1次分散液を得た。つぎにブチラール樹脂
(BX−1:積水化学社製)1重量部と、シクロヘキサ
ノン50重量部とを撹拌して溶解した後、この溶液を1
次分散液に混合して希釈することによって、オキソチタ
ニウムフタロシアニン分散液を調製した。
【0089】(評価1)図3は、実施例1の分散液中の
結晶のX線回折スペクトルを示す図である。図4は、実
施例2の分散液中の結晶のX線回折スペクトルを示す図
である。実施例1および2で調製したオキソチタニウム
フタロシアニン分散液は、室温にて減圧乾燥し、溶媒を
除去して固形物とし、X線回折スペクトルを測定した。
図3および図4に示すX線回折スペクトルは、図1およ
び図2と同様の条件で測定した結果である。
【0090】図3および図4から、実施例1および実施
例2の分散液は、両方ともブラッグ角(2θ±0.2
°)7.3°,9.4°,9.6°,11.6°,1
3.3°,17.9°,24.1°および27.2°に
主要な回折ピークを示し、そのうちの9.4°と9.6
°との重なったピーク束が最大回折ピークを示し、かつ
27.2°のピークが2番目に大きなピークを示すこと
が判る。
【0091】(実施例3)製造例1のオキソチタニウム
フタロシアニン1重量部と、シクロヘキサノン20重量
部とをガラスビーズとともにペイントシェーカで1時間
分散して、1次分散液を得た。つぎにブチラール樹脂
(BX−1:積水化学社製)1重量部と、メチルエチル
ケトン50重量部とを撹拌して溶解した後、この溶液を
1次分散液に混合して希釈することによって、オキソチ
タニウムフタロシアニン分散液を調製した。
【0092】(実施例4)製造例2のオキソチタニウム
フタロシアニン1重量部と、シクロヘキサノン20重量
部とをガラスビーズとともにペイントシェーカで1時間
分散して、1次分散液を得た。つぎにブチラール樹脂
(BX−1:積水化学社製)1重量部と、メチルエチル
ケトン50重量部とを撹拌して溶解した後、この溶液を
1次分散液に混合して希釈することによって、オキソチ
タニウムフタロシアニン分散液を調製した。
【0093】(実施例5)製造例1のオキソチタニウム
フタロシアニン1重量部と、モノクロロベンゼン20重
量部とをガラスビーズとともにペイントシェーカで1時
間分散して、1次分散液を得た。つぎにブチラール樹脂
(BX−1:積水化学社製)1重量部と、メチルエチル
ケトン50重量部とを撹拌して溶解した後、この溶液を
1次分散液に混合して希釈することによって、オキソチ
タニウムフタロシアニン分散液を調製した。
【0094】(実施例6)製造例2のオキソチタニウム
フタロシアニン1重量部と、モノクロロベンゼン20重
量部とをガラスビーズとともにペイントシェーカで1時
間分散して、1次分散液を得た。つぎにブチラール樹脂
(BX−1:積水化学社製)1重量部と、メチルエチル
ケトン50重量部とを撹拌して溶解した後、この溶液を
1次分散液に混合して希釈することによって、オキソチ
タニウムフタロシアニン分散液を調製した。
【0095】(比較例1)製造例1のオキソチタニウム
フタロシアニン1重量部と、ブチラール樹脂(BX−
1:積水化学社製)1重量部と、シクロヘキサノン20
重量部とをガラスビーズとともにペイントシェーカで1
時間分散して、1次分散液を得た。つぎにシクロヘキサ
ノン50重量部を1次分散液に混合して希釈することに
よって、オキソチタニウムフタロシアニン分散液を調製
した。
【0096】(比較例2)製造例2のオキソチタニウム
フタロシアニン1重量部と、ブチラール樹脂(BX−
1:積水化学社製)1重量部と、シクロヘキサノン20
重量部とをガラスビーズとともにペイントシェーカで1
時間分散して、1次分散液を得た。つぎにシクロヘキサ
ノン50重量部を1次分散液に混合して希釈することに
よって、オキソチタニウムフタロシアニン分散液を調製
した。
【0097】(比較例3)製造例1のオキソチタニウム
フタロシアニン1重量部と、メチルエチルケトン20重
量部とをガラスビーズとともにペイントシェーカで1時
間分散して、1次分散液を得た。つぎにブチラール樹脂
(BX−1:積水化学社製)1重量部と、メチルエチル
ケトン50重量部とを撹拌して溶解した後、この溶液を
1次分散液に混合して希釈することによって、オキソチ
タニウムフタロシアニン分散液を調製した。
【0098】(比較例4)製造例2のオキソチタニウム
フタロシアニン1重量部と、メチルエチルケトン20重
量部とをガラスビーズとともにペイントシェーカで1時
間分散して、1次分散液を得た。つぎにブチラール樹脂
(BX−1:積水化学社製)1重量部と、メチルエチル
ケトン50重量部とを撹拌して溶解した後、この溶液を
1次分散液に混合して希釈することによって、オキソチ
タニウムフタロシアニン分散液を調製した。
【0099】(比較例5)製造例1のオキソチタニウム
フタロシアニン1重量部と、ブチラール樹脂(BX−
1:積水化学社製)1重量部と、メチルエチルケトン2
0重量部とをガラスビーズとともにペイントシェーカで
1時間分散して、1次分散液を得た。つぎにメチルエチ
ルケトン50重量部を1次分散液に混合して希釈するこ
とによって、オキソチタニウムフタロシアニン分散液を
調製した。
【0100】(比較例6)製造例2のオキソチタニウム
フタロシアニン1重量部と、ブチラール樹脂(BX−
1:積水化学社製)1重量部と、メチルエチルケトン2
0重量部とをガラスビーズとともにペイントシェーカで
1時間分散して、1次分散液を得た。つぎにメチルエチ
ルケトン50重量部を1次分散液に混合して希釈するこ
とによって、オキソチタニウムフタロシアニン分散液を
調製した。
【0101】(評価2)実施例3〜6および比較例1〜
6で調製したオキソチタニウムフタロシアニン分散液
は、室温にて減圧乾燥し、溶媒を除去して固形物とし、
X線回折スペクトルを測定した。X線スペクトルは、製
造例1と同様の条件で測定した。測定結果を表1に示
す。
【0102】また実施例1〜6および比較例1〜6で調
製したオキソチタニウムフタロシアニン分散液を用い
て、アルミ蒸着したPETフィルム上にブレード塗工
し、厚さ0.2μmの電荷発生層を形成した。その後、
下記構造式(I)で示す電荷輸送物質10重量部と、ポ
リカーボネート樹脂(K1300:帝人化成社製)10
重量部と、シリコーンオイル(KF50:信越化学社
製)0.02重量部と、ジクロロメタン120重量部と
を撹拌して溶解し、電荷輸送層用塗液を調製した。該電
荷輸送層用塗液を、電荷発生層上にブレード塗工し、厚
さ20μmの電荷輸送層を形成し、110℃、20分乾
燥し、電子写真感光体を得た。
【0103】
【化1】
【0104】得られた電子写真感光体について、EPA
8200(川口電機社製)を用いて、ダイナミックモー
ドで−600Vに帯電した後、780nmの光を露光
し、−300Vまで減衰するのに必要な露光量から、感
度(μJ/cm2)を求めた。結果を表1に示す。
【0105】
【表1】
【0106】表1において、結晶型の欄で、Aの表記
は、X線回折結果において、ブラッグ角(2θ±0.2
°)7.3°,9.4°,9.6°,11.6°,1
3.3°,17.9°,24.1°および27.2°に
主要な回折ピークを示し、そのうちの9.4°と9.6
°との重なったピーク束が最大回折ピークを示し、かつ
27.2°のピークが2番目に大きなピークを示す結晶
型であって、本発明において目的とする結晶型であるこ
とを示している。またBの表記は、ブラッグ角(2θ±
0.2°)27.3°に最大回折ピークを示し、かつ
7.4°,9.7°および24.2°に回折ピークを有
する結晶型であることを示している。
【0107】表1の結果から、1次分散において、脂環
式ケトン系溶媒であるシクロヘキサノンまたは芳香族系
溶媒であるモノクロロベンゼンを、樹脂なしで使用した
場合のみ、Aの結晶型の顔料分散液を作製できることが
判る。また初期感度は、Aの結晶型をとったときが最も
良好であった。
【0108】(実施例7)製造例1のオキソチタニウム
フタロシアニン1重量部と、シクロヘキサノン20重量
部とをガラスビーズとともにペイントシェーカで1時間
分散して、1次分散液を得た。つぎにブチラール樹脂
(BM−2:積水化学社製)1重量部と、シクロヘキサ
ノン50重量部とを撹拌して溶解した後、この溶液を1
次分散液に混合して希釈することによって、オキソチタ
ニウムフタロシアニン分散液を調製した。
【0109】(実施例8)製造例1のオキソチタニウム
フタロシアニン1重量部と、ブチラール樹脂(BM−
2:積水化学社製)0.05重量部と、シクロヘキサノ
ン20重量部とをガラスビーズとともにペイントシェー
カで1時間分散して、1次分散液を得た。つぎにブチラ
ール樹脂(BM−2:積水化学社製)0.95重量部
と、シクロヘキサノン50重量部とを撹拌して溶解した
後、この溶液を1次分散液に混合して希釈することによ
って、オキソチタニウムフタロシアニン分散液を調製し
た。
【0110】(実施例9)製造例1のオキソチタニウム
フタロシアニン1重量部と、ブチラール樹脂(BM−
2:積水化学社製)0.1重量部と、シクロヘキサノン
20重量部とをガラスビーズとともにペイントシェーカ
で1時間分散して、1次分散液を得た。つぎにブチラー
ル樹脂(BM−2:積水化学社製)0.9重量部と、シ
クロヘキサノン50重量部とを撹拌して溶解した後、こ
の溶液を1次分散液に混合して希釈することによって、
オキソチタニウムフタロシアニン分散液を調製した。
【0111】(比較例7)製造例1のオキソチタニウム
フタロシアニン1重量部と、ブチラール樹脂(BM−
2:積水化学社製)0.2重量部と、シクロヘキサノン
20重量部とをガラスビーズとともにペイントシェーカ
で1時間分散して、1次分散液を得た。つぎにブチラー
ル樹脂(BM−2:積水化学社製)0.8重量部と、シ
クロヘキサノン50重量部とを撹拌して溶解した後、こ
の溶液を1次分散液に混合して希釈することによって、
オキソチタニウムフタロシアニン分散液を調製した。
【0112】(比較例8)製造例1のオキソチタニウム
フタロシアニン1重量部と、ブチラール樹脂(BM−
2:積水化学社製)1重量部と、シクロヘキサノン20
重量部とをガラスビーズとともにペイントシェーカで1
時間分散して、1次分散液を得た。つぎにシクロヘキサ
ノン50重量部を1次分散液に混合して希釈することに
よって、オキソチタニウムフタロシアニン分散液を調製
した。
【0113】(評価3)実施例7〜9ならびに比較例7
および8のオキソチタニウムフタロシアニン分散液につ
いて、評価2と同様にしてX線回折スペクトルを測定し
た。
【0114】また実施例7〜9ならびに比較例7および
8のオキソチタニウムフタロシアニン分散液を用いて、
評価2と同様にして電子写真感光体を作成し、感度を測
定した。測定結果を表2に示す。
【0115】
【表2】
【0116】表2の結果から、1次分散において、樹脂
なしの場合、または、顔料に対して10%以下の樹脂を
添加した場合に、目的のAの結晶型の分散液が得られる
ことが判る。
【0117】(実施例10)製造例1のオキソチタニウ
ムフタロシアニン1重量部と、シクロペンタノン20重
量部とをガラスビーズとともにペイントシェーカで1時
間分散して、1次分散液を得た。つぎにポリカーボネー
ト樹脂(Z200:三菱瓦斯化学社製)1重量部と、シ
クロペンタノン50重量部とを撹拌して溶解した後、こ
の溶液を1次分散液に混合して希釈することによって、
オキソチタニウムフタロシアニン分散液を調製した。
【0118】(比較例9)製造例1のオキソチタニウム
フタロシアニン1重量部と、ポリカーボネート樹脂(Z
200:三菱瓦斯化学社製)1重量部と、シクロペンタ
ノン20重量部とをガラスビーズとともにペイントシェ
ーカで1時間分散して、1次分散液を得た。つぎにシク
ロペンタノン50重量部を1次分散液に混合して希釈す
ることによって、オキソチタニウムフタロシアニン分散
液を調製した。
【0119】(実施例11)製造例1のオキソチタニウ
ムフタロシアニン1重量部と、トルエン20重量部とを
ガラスビーズとともにペイントシェーカで1時間分散し
て、1次分散液を得た。つぎにポリカーボネート樹脂
(Z200:三菱瓦斯化学社製)1重量部と、トルエン
50重量部とを撹拌して溶解した後、この溶液を1次分
散液に混合して希釈することによって、オキソチタニウ
ムフタロシアニン分散液を調製した。
【0120】(比較例10)製造例1のオキソチタニウ
ムフタロシアニン1重量部と、ポリカーボネート樹脂
(Z200:三菱瓦斯化学社製)1重量部と、トルエン
20重量部とをガラスビーズとともにペイントシェーカ
で1時間分散して、1次分散液を得た。つぎにトルエン
50重量部を1次分散液に混合して希釈することによっ
て、オキソチタニウムフタロシアニン分散液を調製し
た。
【0121】(評価4)実施例10、実施例11、比較
例9および比較例10のオキソチタニウムフタロシアニ
ン分散液について、評価2と同様にしてX線回折スペク
トルを測定した。測定結果から、実施例10および11
はAの結晶型で、比較例9および10はBの結晶型であ
った。
【0122】以上の結果から、脂環式ケトン系溶媒のシ
クロペンタノンまたは芳香族系溶媒のトルエンで、樹脂
を添加しない条件で1次分散した後に、樹脂を添加する
ことによって、Aの結晶型のオキソチタニウムフタロシ
アニンを得ることができることが判る。
【0123】(実施例12)製造例1のオキソチタニウ
ムフタロシアニン1重量部と、シクロヘキサノン20重
量部とをガラスビーズとともにペイントシェーカで1時
間分散して、1次分散液を得た。つぎに塩化ビニル−酢
酸ビニル−無水マレイン酸共重合体(SOLBIN
M:日信化学社製)1重量部と、シクロヘキサノン50
重量部とを撹拌して溶解した後、この溶液を1次分散液
に混合して希釈することによって、オキソチタニウムフ
タロシアニン分散液を調製した。
【0124】(実施例13)製造例1のオキソチタニウ
ムフタロシアニン1重量部と、シクロヘキサノン20重
量部とをガラスビーズとともにペイントシェーカで1時
間分散して、1次分散液を得た。つぎに塩化ビニル−酢
酸ビニル−無水マレイン酸共重合体(SOLBIN
M:日信化学社製)1重量部と、メチルイソブチルケト
ン50重量部とを撹拌して溶解した後、この溶液を1次
分散液に混合して希釈することによって、オキソチタニ
ウムフタロシアニン分散液を調製した。
【0125】(実施例14)製造例1のオキソチタニウ
ムフタロシアニン1重量部と、シクロヘキサノン20重
量部とをガラスビーズとともにペイントシェーカで1時
間分散して、1次分散液を得た。つぎに塩化ビニル−酢
酸ビニル−無水マレイン酸共重合体(SOLBIN
M:日信化学社製)1重量部と、酢酸ブチル50重量部
とを撹拌して溶解した後、この溶液を1次分散液に混合
して希釈することによって、オキソチタニウムフタロシ
アニン分散液を調製した。
【0126】(実施例15)製造例1のオキソチタニウ
ムフタロシアニン1重量部と、シクロヘキサノン20重
量部とをガラスビーズとともにペイントシェーカで1時
間分散して、1次分散液を得た。つぎに塩化ビニル−酢
酸ビニル−無水マレイン酸共重合体(SOLBIN
M:日信化学社製)1重量部と、テトラヒドロフラン5
0重量部とを撹拌して溶解した後、この溶液を1次分散
液と混合して希釈することによって、オキソチタニウム
フタロシアニン分散液を調製した。
【0127】(実施例16)製造例1のオキソチタニウ
ムフタロシアニン1重量部と、モノクロロベンゼン20
重量部とをガラスビーズとともにペイントシェーカで1
時間分散して、1次分散液を得た。つぎに塩化ビニル−
酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合体(SOLBIN
M:日信化学社製)1重量部と、モノクロロベンゼン5
0重量部とを撹拌して溶解した後、この溶液を1次分散
液に混合して希釈することによって、オキソチタニウム
フタロシアニン分散液を調製した。
【0128】(実施例17)製造例1のオキソチタニウ
ムフタロシアニン1重量部と、モノクロロベンゼン20
重量部とをガラスビーズとともにペイントシェーカで1
時間分散して、1次分散液を得た。つぎに塩化ビニル−
酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合体(SOLBIN
M:日信化学社製)1重量部と、メチルイソブチルケト
ン50重量部とを撹拌して溶解した後、この溶液を1次
分散液に混合して希釈することによて、オキソチタニウ
ムフタロシアニン分散液を調製した。
【0129】(実施例18)製造例1のオキソチタニウ
ムフタロシアニン1重量部と、モノクロロベンゼン20
重量部とをガラスビーズとともにペイントシェーカで1
時間分散して、1次分散液を得た。つぎに塩化ビニル−
酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合体(SOLBIN
M:日信化学社製)1重量部と、酢酸ブチル50重量部
とを撹拌して溶解した後、この溶液を1次分散液に混合
して希釈することによって、オキソチタニウムフタロシ
アニン分散液を調製した。
【0130】(実施例19)製造例1のオキソチタニウ
ムフタロシアニン1重量部と、モノクロロベンゼン20
重量部とをガラスビーズとともにペイントシェーカで1
時間分散して、1次分散液を得た。つぎに塩化ビニル−
酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合体(SOLBIN
M:日信化学社製)1重量部と、テトラヒドロフラン5
0重量部とを撹拌して溶解した後、この溶液を1次分散
液に混合して希釈することによって、オキソチタニウム
フタロシアニン分散液を調製した。
【0131】(評価5)実施例12〜19のオキソチタ
ニウムフタロシアニン分散液について、評価2と同様に
してX線回折スペクトルを測定した。測定結果から、実
施例12〜19の全ては、Aの結晶型であった。
【0132】また実施例12〜19の分散液を1週間静
置し、分散状態を観察したところ、実施例12および1
6の分散液において一部沈降が観察されたが、実施例1
3、14、15、17、18および19において沈降は
観察されなかった。
【0133】以上の結果から、脂環式ケトン系溶媒また
は芳香族系溶媒と、脂肪族ケトン系溶媒、エステル系溶
媒およびエーテル系溶媒のうちから選ばれる溶媒との混
合溶媒の構成にすることによって、分散安定性に優れる
ことが判る。
【0134】(実施例20)製造例1のオキソチタニウ
ムフタロシアニン1重量部と、シクロヘキサノン20重
量部とをガラスビーズとともにペイントシェーカで1時
間分散して、1次分散液を得た。つぎにフェノキシ樹脂
(PKHH:UCC社製)1重量部と、シクロヘキサノ
ン50重量部とを撹拌して溶解した後、この溶液を1次
分散液に混合して希釈することによって、オキソチタニ
ウムフタロシアニン分散液を調製した。
【0135】(実施例21)製造例1のオキソチタニウ
ムフタロシアニン1重量部と、シクロヘキサノン16重
量部と、メチルエチルケトン4重量部とをガラスビーズ
とともにペイントシェーカで1時間分散して、1次分散
液を得た。つぎにフェノキシ樹脂(PKHH:UCC社
製)1重量部と、シクロヘキサノン50重量部とを撹拌
して溶解した後、この溶液を1次分散液に混合して希釈
することによって、オキソチタニウムフタロシアニン分
散液を調製した。
【0136】(実施例22)製造例1のオキソチタニウ
ムフタロシアニン1重量部と、シクロヘキサノン16重
量部と、酢酸エチル4重量部とをガラスビーズとともに
ペイントシェーカで1時間分散して、1次分散液を得
た。つぎにフェノキシ樹脂(PKHH:UCC社製)1
重量部と、シクロヘキサノン50重量部とを撹拌して溶
解した後、この溶液を1次分散液に混合して希釈するこ
とによって、オキソチタニウムフタロシアニン分散液を
調製した。
【0137】(実施例23)製造例1のオキソチタニウ
ムフタロシアニン1重量部と、シクロヘキサノン16重
量部と、ジメトキシエタン4重量部とをガラスビーズと
ともにペイントシェーカで1時間分散して、1次分散液
を得た。つぎにフェノキシ樹脂(PKHH:UCC社
製)1重量部と、シクロヘキサノン50重量部とを撹拌
して溶解した後、この溶液を1次分散液に混合して希釈
することによって、オキソチタニウムフタロシアニン分
散液を調製した。
【0138】(実施例24)製造例1のオキソチタニウ
ムフタロシアニン1重量部と、モノクロロベンゼン20
重量部とをガラスビーズとともにペイントシェーカで1
時間分散して、1次分散液を得た。つぎにフェノキシ樹
脂(PKHH:UCC社製)1重量部と、モノクロロベ
ンゼン50重量部とを撹拌して溶解した後、この溶液を
1次分散液に混合して希釈することによって、オキソチ
タニウムフタロシアニン分散液を調製した。
【0139】(実施例25)製造例1のオキソチタニウ
ムフタロシアニン1重量部と、モノクロロベンゼン16
重量部と、メチルエチルケトン4重量部とをガラスビー
ズとともにペイントシェーカで1時間分散して、1次分
散液を得た。つぎにフェノキシ樹脂(PKHH:UCC
社製)1重量部と、モノクロロベンゼン50重量部とを
撹拌して溶解した後、この溶液を1次分散液に混合して
希釈することによって、オキソチタニウムフタロシアニ
ン分散液を調製した。
【0140】(実施例26)製造例1のオキソチタニウ
ムフタロシアニン1重量部と、モノクロロベンゼン16
重量部と、酢酸エチル4重量部とをガラスビーズととも
にペイントシェーカで1時間分散して、1次分散液を得
た。つぎにフェノキシ樹脂(PKHH:UCC社製)1
重量部と、モノクロロベンゼン50重量部を撹拌して溶
解した後、この溶液を1次分散液に混合して希釈するこ
とによってオキソチタニウムフタロシアニン分散液を調
製した。
【0141】(実施例27)製造例1のオキソチタニウ
ムフタロシアニン1重量部と、モノクロロベンゼン16
重量部と、ジメトキシエタン4重量部とをガラスビーズ
とともにペイントシェーカで1時間分散して、1次分散
液を得た。つぎにフェノキシ樹脂(PKHH:UCC社
製)1重量部と、モノクロロベンゼン50重量部とを撹
拌して溶解した後、この溶液を1次分散液に混合して希
釈することによって、オキソチタニウムフタロシアニン
分散液を調製した。
【0142】(評価6)実施例20〜27のオキソチタ
ニウムフタロシアニン分散液について、評価2と同様に
してX線回折スペクトルを測定した。測定結果から、実
施例20〜27の全ては、Aの結晶型であった。
【0143】また実施例20〜27の分散液を1週間静
置し、遠心分離沈降型の粒度分布測定器を用いて平均粒
径を測定した。測定結果を表3に示す。
【0144】
【表3】
【0145】表3の結果から、脂環式ケトン系溶媒また
は芳香族系溶媒と、脂肪族ケトン系溶媒、エステル系溶
媒およびエーテル系溶媒のうちから選ばれる溶媒との混
合溶媒を用いて、1次分散することによって、より安定
性に優れた分散液が得られることが判る。
【0146】(実施例28)製造例1のオキソチタニウ
ムフタロシアニン1重量部と、シクロヘキサノン20重
量部とをガラスビーズとともにペイントシェーカで1時
間分散して、1次分散液を得た。つぎにブチラール樹脂
(BL−1:積水化学社製)1重量部と、メチルエチル
ケトン50重量部とを撹拌して溶解した後、この溶液を
1次分散液に混合して希釈することによって、オキソチ
タニウムフタロシアニン分散液を調製した。
【0147】(実施例29)製造例1のオキソチタニウ
ムフタロシアニン1重量部と、シクロヘキサノン16重
量部と、メチルエチルケトン4重量部とをガラスビーズ
とともにペイントシェーカで1時間分散して、1次分散
液を得た。つぎにブチラール樹脂(BL−1:積水化学
社製)1重量部と、メチルエチルケトン50重量部とを
撹拌して溶解した後、この溶液を1次分散液に混合して
希釈することによって、オキソチタニウムフタロシアニ
ン分散液を調製した。
【0148】(実施例30)製造例1のオキソチタニウ
ムフタロシアニン1重量部と、シクロヘキサノン10重
量部と、メチルエチルケトン10重量部とをガラスビー
ズとともにペイントシェーカで1時間分散して、1次分
散液を得た。つぎにブチラール樹脂(BL−1:積水化
学社製)1重量部と、メチルエチルケトン50重量部と
を撹拌して溶解した後、この溶液を1次分散液に混合し
て希釈することによって、オキソチタニウムフタロシア
ニン分散液を調製した。
【0149】(比較例12)製造例1のオキソチタニウ
ムフタロシアニン1重量部と、シクロヘキサノン4重量
部と、メチルエチルケトン16重量部とをガラスビーズ
とともにペイントシェーカで1時間分散して、1次分散
液を得た。つぎにブチラール樹脂(BL−1:積水化学
社製)1重量部と、メチルエチルケトン50重量部とを
撹拌して溶解した後、この溶液を1次分散液に混合して
希釈することによって、オキソチタニウムフタロシアニ
ン分散液を調製した。
【0150】(比較例13)製造例1のオキソチタニウ
ムフタロシアニン1重量部と、メチルエチルケトン20
重量部とをガラスビーズとともにペイントシェーカで1
時間分散して、1次分散液を得た。つぎにブチラール樹
脂(BL−1:積水化学社製)1重量部と、メチルエチ
ルケトン50重量部とを撹拌して溶解した後、この溶液
を1次分散液に混合して希釈することによって、オキソ
チタニウムフタロシアニン分散液を調製した。
【0151】(実施例31)製造例1のオキソチタニウ
ムフタロシアニン1重量部と、モノクロロベンゼン20
重量部とをガラスビーズとともにペイントシェーカで1
時間分散して、1次分散液を得た。ブチラール樹脂(B
L−1:積水化学社製)1重量部と、メチルエチルケト
ン50重量部とを撹拌して溶解した後、この溶液を1次
分散液に混合して希釈することによって、オキソチタニ
ウムフタロシアニン分散液を調製した。
【0152】(実施例32)製造例1のオキソチタニウ
ムフタロシアニン1重量部と、モノクロロベンゼン16
重量部と、メチルエチルケトン4重量部とをガラスビー
ズとともにペイントシェーカで1時間分散して、1次分
散液を得た。つぎにブチラール樹脂(BL−1:積水化
学社製)1重量部と、メチルエチルケトン50重量部と
を撹拌して溶解した後、この溶液を1次分散液に混合し
て希釈することによって、オキソチタニウムフタロシア
ニン分散液を調製した。
【0153】(実施例33)製造例1のオキソチタニウ
ムフタロシアニン1重量部と、モノクロロベンゼン10
重量部と、メチルエチルケトン10重量部とをガラスビ
ーズとともにペイントシェーカで1時間分散して、1次
分散液を得た。つぎにブチラール樹脂(BL−1:積水
化学社製)1重量部と、メチルエチルケトン50重量部
とを撹拌して溶解した後、この溶液を1次分散液に混合
して希釈することによって、オキソチタニウムフタロシ
アニン分散液を調製した。
【0154】(比較例14)製造例1のオキソチタニウ
ムフタロシアニン1重量部と、モノクロロベンゼン4重
量部と、メチルエチルケトン16重量部とをガラスビー
ズとともにペイントシェーカで1時間分散して、1次分
散液を得た。つぎにブチラール樹脂(BL−1:積水化
学社製)1重量部と、メチルエチルケトン50重量部と
を撹拌して溶解した後、この溶液を1次分散液に混合し
て希釈することによって、オキソチタニウムフタロシア
ニン分散液を調製した。
【0155】(評価7)実施例28〜33および比較例
12〜14のオキソチタニウムフタロシアニン分散液に
ついて、評価2と同様にしてX線回折スペクトルを測定
した。測定結果を表4に示す。
【0156】
【表4】
【0157】表4の結果から、実施例28〜33のよう
に、1次分散液中の脂環式ケトン系溶媒または芳香族系
溶媒が50重量%以上のときに、目的のAの結晶型を得
ることができることが判る。
【0158】(実施例34)製造例1のオキソチタニウ
ムフタロシアニン1重量部と、シクロヘキサノン20重
量部とをガラスビーズとともにペイントシェーカで1時
間分散して、1次分散液を得た。つぎにブチラール樹脂
(BM−S:積水化学社製)1重量部と、メチルエチル
ケトン50重量部とを撹拌して溶解した後、この溶液を
1次分散液に混合して希釈することによって、オキソチ
タニウムフタロシアニン分散液を調製した。
【0159】(実施例35)製造例1のオキソチタニウ
ムフタロシアニン1重量部と、シクロヘキサノン20重
量部とをガラスビーズとともにペイントシェーカで1時
間分散して、1次分散液を得た。つぎにブチラール樹脂
(BM−S:積水化学社製)1重量部と、シクロヘキサ
ノン15重量部と、メチルエチルケトン35重量部とを
撹拌して溶解した後、この溶液をオキソチタニウムフタ
ロシアニン分散液に混合、希釈した。
【0160】(実施例36)製造例1のオキソチタニウ
ムフタロシアニン1重量部と、シクロヘキサノン20重
量部とをガラスビーズとともにペイントシェーカで1時
間分散して、1次分散液を得た。つぎにブチラール樹脂
(BM−S:積水化学社製)1重量部と、シクロヘキサ
ノン30重量部と、メチルエチルケトン20重量部とを
撹拌して溶解した後、この溶液を1次分散液に混合して
希釈することによって、オキソチタニウムフタロシアニ
ン分散液を調製した。
【0161】(実施例37)製造例1のオキソチタニウ
ムフタロシアニン1重量部と、シクロヘキサノン20重
量部とをガラスビーズとともにペイントシェーカで1時
間分散して、1次分散液を得た。つぎにブチラール樹脂
(BM−S:積水化学社製)1重量部と、シクロヘキサ
ノン50重量部とを撹拌して溶解した後、この溶液を1
次分散液に混合して希釈することによって、オキソチタ
ニウムフタロシアニン分散液を調製した。
【0162】(実施例38)製造例1のオキソチタニウ
ムフタロシアニン1重量部と、モノクロロベンゼン20
重量部とをガラスビーズとともにペイントシェーカで1
時間分散して、1次分散液を得た。つぎにブチラール樹
脂(BM−S:積水化学社製)1重量部と、メチルエチ
ルケトン50重量部とを撹拌して溶解した後、この溶液
を1次分散液に混合して希釈することによって、オキソ
チタニウムフタロシアニン分散液を調製した。
【0163】(実施例39)製造例1のオキソチタニウ
ムフタロシアニン1重量部と、モノクロロベンゼン20
重量部とをガラスビーズとともにペイントシェーカで1
時間分散して、1次分散液を得た。つぎにブチラール樹
脂(BM−S:積水化学社製)1重量部と、シクロヘキ
サノン15重量部と、モノクロロベンゼン35重量部と
を撹拌して溶解した後、この溶液を1次分散液に混合し
て希釈することによって、オキソチタニウムフタロシア
ニン分散液を調製した。
【0164】(実施例40)製造例1のオキソチタニウ
ムフタロシアニン1重量部と、モノクロロベンゼン20
重量部とをガラスビーズとともにペイントシェーカで1
時間分散して、1次分散液を得た。つぎにブチラール樹
脂(BM−S:積水化学社製)1重量部と、モノクロロ
ベンゼン30重量部と、メチルエチルケトン20重量部
とを撹拌して溶解した後、この溶液を1次分散液に混合
して希釈することによって、オキソチタニウムフタロシ
アニン分散液を調製した。
【0165】(実施例41)製造例1のオキソチタニウ
ムフタロシアニン1重量部と、モノクロロベンゼン20
重量部とをガラスビーズとともにペイントシェーカで1
時間分散して、1次分散液を得た。つぎにブチラール樹
脂(BM−S:積水化学社製)1重量部と、モノクロロ
ベンゼン50重量部とを撹拌して溶解した後、この溶液
を1次分散液に混合して希釈することによって、オキソ
チタニウムフタロシアニン分散液を調製した。
【0166】(評価8)実施例34〜41のオキソチタ
ニルフタロシアニン分散液を、評価2と同様にしてX線
回折スペクトルを測定した。測定結果は、実施例34〜
41の全ては、Aの結晶型であった。
【0167】また実施例34〜41の分散液を用いて、
直径65mm、長さ330mmのアルミドラムを浸漬塗
工し、該アルミドラム上に付着した分散液が乾燥するま
での時間を計測した。計測結果を表5に示す。
【0168】
【表5】
【0169】表5の結果から、アルミドラム上に付着し
た分散液は、分散液中のシクロヘキサノンまたはモノク
ロロベンゼンの比率が50%以下の場合に、5分以内に
乾燥し、生産性に優れていることが判る。
【0170】
【発明の効果】以上のようにして、本発明によれば、初
期分散工程における分散媒として脂環式ケトン系溶媒ま
たは芳香族系溶媒を主とする溶媒を用いて分散を行った
後に、溶媒およびバインダ樹脂を添加することによっ
て、容易に、かつ再現性よく目的の結晶型を保持したオ
キソチタニウムフタロシアニン分散液を得ることができ
る分散液の製造方法を提供することができる。
【0171】また本発明によれば、前記分散液の製造方
法によって得られる結晶型のオキソチタニウムフタロシ
アニン分散液を塗布することによって、優れた静電特性
を有する電子写真感光体の製造方法を提供することがで
きる。
【0172】また本発明によれば、前記電子写真感光体
の製造方法によって得られる電子写真感光体を備えるこ
とによって、良好な画像特性を安定してうることができ
る電子写真装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】製造例1の結晶のX線回折スペクトルを示す図
である。
【図2】製造例2の結晶のX線回折スペクトルを示す図
である。
【図3】実施例1の分散液中の結晶のX線回折スペクト
ルを示す図である。
【図4】実施例2の分散液中の結晶のX線回折スペクト
ルを示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 5/06 371 G03G 5/06 371

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オキソチタニウムフタロシアニンを含有
    する顔料を、脂環式ケトン系溶媒または芳香族系溶媒を
    含む分散媒を用いて分散する初期分散工程と、 前記顔料が分散された溶媒に、バインダ樹脂が溶媒に溶
    解された溶液を添加することによって、少なくともX線
    回折スペクトルにおいてブラッグ角(2θ±0.2°)
    7.3°,9.4°,9.6°,11.6°,13.3
    °,17.9°,24.1°および27.2°に主要な
    回折ピークを示し、そのうちの9.4°と9.6°との
    重なったピーク束が最大回折ピークを示し、かつ27.
    2°のピークが2番目に大きなピークを示す結晶型オキ
    ソチタニウムフタロシアニンを有する顔料分散液を得る
    工程とを含むことを特徴とする顔料分散液の製造方法。
  2. 【請求項2】 少なくともX線回折スペクトルにおいて
    ブラッグ角(2θ±0.2°)7.3°,9.4°,
    9.6°,11.6°,13.3°,17.9°,2
    4.1°および27.2°に主要な回折ピークを示し、
    そのうちの9.4°と9.6°の重なったピーク束が最
    大回折ピークを示し、かつ27.2°のピークが2番目
    に大きなピークを示す結晶型オキソチタニウムフタロシ
    アニンを含有する顔料を、脂環式ケトン系溶媒または芳
    香族系溶媒を含む分散媒を用いて分散する初期分散工程
    と、 前記顔料が分散された溶媒に、バインダ樹脂が溶媒に溶
    解された溶液を添加することによって、少なくともX線
    回折スペクトルにおいてブラッグ角(2θ±0.2°)
    7.3°,9.4°,9.6°,11.6°,13.3
    °,17.9°,24.1°および27.2°に主要な
    回折ピークを示し、そのうちの9.4°と9.6°との
    重なったピーク束が最大回折ピークを示し、かつ27.
    2°のピークが2番目に大きなピークを示す結晶型オキ
    ソチタニウムフタロシアニンを有する顔料分散液を得る
    工程とを含むことを特徴とする顔料分散液の製造方法。
  3. 【請求項3】 少なくともX線回折スペクトルにおいて
    ブラッグ角(2θ±0.2°)27.3°に最大回折ピ
    ークを示し、かつ7.4°,9.7°および24.2°
    に回折ピークを示す結晶型オキソチタニウムフタロシア
    ニンを含有する顔料を、脂環式ケトン系溶媒または芳香
    族系溶媒を含む分散媒を用いて分散する初期分散工程
    と、 前記顔料が分散された溶媒に、バインダ樹脂が溶媒に溶
    解された溶液を添加することによって、少なくともX線
    回折スペクトルにおいてブラッグ角(2θ±0.2°)
    7.3°,9.4°,9.6°,11.6°,13.3
    °,17.9°,24.1°および27.2°に主要な
    回折ピークを示し、そのうちの9.4°と9.6°との
    重なったピーク束が最大回折ピークを示し、かつ27.
    2°のピークが2番目に大きなピークを示す結晶型オキ
    ソチタニウムフタロシアニンを有する顔料分散液を得る
    工程とを含むことを特徴とする顔料分散液の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記初期分散工程において、樹脂を含有
    せず、溶媒のみによって顔料を分散することを特徴とす
    る請求項1〜3のうちのいずれか1記載の顔料分散液の
    製造方法。
  5. 【請求項5】 前記初期分散工程において、顔料重量の
    10重量%以下の樹脂を含有し、該樹脂とともに溶媒に
    よって顔料を分散することを特徴とする請求項1〜3の
    うちのいずれか1記載の顔料分散液の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記初期分散工程における分散媒が、脂
    環式ケトン系溶媒および芳香族系溶媒のうちのいずれか
    の溶媒のみを単独で含み、 初期分散工程において分散媒が含む脂環式ケトン系溶媒
    または芳香族系溶媒と、脂肪族ケトン系溶媒、エステル
    系溶媒およびエーテル系溶媒のうちのいずれかの溶媒と
    の混合溶媒を有する顔料分散液が得られることを特徴と
    する請求項1〜3のうちのいずれか1記載の顔料分散液
    の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記初期分散工程における分散媒が、脂
    環式ケトン系溶媒および芳香族系溶媒のうちのいずれか
    の溶媒と、脂肪族ケトン系溶媒、エステル系溶媒および
    エーテル系溶媒のうちのいずれかの溶媒との混合溶媒で
    あることを特徴とする請求項1〜3のうちのいずれか1
    記載の顔料分散液の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記混合溶媒において、脂環式ケトン系
    溶媒または芳香族系溶媒の割合が50重量%以上である
    ことを特徴とする請求項7記載の顔料分散液の製造方
    法。
  9. 【請求項9】 前記脂環式ケトン系溶媒がシクロヘキサ
    ノンであることを特徴とする請求項1、2、3、6、7
    または8記載の顔料分散液の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記芳香族系溶媒がモノクロロベンゼ
    ンであることを特徴とする請求項1、2、3、6、7ま
    たは8記載の顔料分散液の製造方法。
  11. 【請求項11】 オキソチタニウムフタロシアニンを含
    有する顔料が、シクロヘキサノンを単独溶媒として含む
    分散媒を用いて分散された初期分散液に、バインダ樹脂
    が溶媒に溶解された溶液が添加された顔料分散液であっ
    て、 少なくともX線回折スペクトルにおいてブラッグ角(2
    θ±0.2°)7.3°,9.4°,9.6°,11.
    6°,13.3°,17.9°,24.1°および2
    7.2°に主要な回折ピークを示し、そのうちの9.4
    °と9.6°との重なったピーク束が最大回折ピークを
    示し、かつ27.2°のピークが2番目に大きなピーク
    を示す結晶型オキソチタニウムフタロシアニンを有し、
    シクロヘキサノンと、脂肪族ケトン系溶媒、エステル系
    溶媒およびエーテル系溶媒のうちのいずれかの溶媒との
    混合溶媒を含み、該混合溶媒にシクロヘキサノンが50
    重量%以下の割合で含まれていることを特徴とする顔料
    分散液。
  12. 【請求項12】 オキソチタニウムフタロシアニンを含
    有する顔料が、シクロヘキサノンと、脂肪族ケトン系溶
    媒、エステル系溶媒およびエーテル溶媒のうちのいずれ
    かの溶媒との混合溶媒を含む分散媒を用いて分散された
    初期分散液に、バインダ樹脂が溶媒に溶解された溶液が
    添加された顔料分散液であって、 少なくともX線回折スペクトルにおいてブラッグ角(2
    θ±0.2°)7.3°,9.4°,9.6°,11.
    6°,13.3°,17.9°,24.1°および2
    7.2°に主要な回折ピークを示し、そのうちの9.4
    °と9.6°との重なったピーク束が最大回折ピークを
    示し、かつ27.2°のピークが2番目に大きなピーク
    を示す結晶型オキソチタニウムフタロシアニンを有し、
    シクロヘキサノンと、脂肪族ケトン系溶媒、エステル系
    溶媒およびエーテル系溶媒のうちのいずれかの溶媒との
    混合溶媒を含み、該混合溶媒にシクロヘキサノンが50
    重量%以下の割合で含まれていることを特徴とする顔料
    分散液。
  13. 【請求項13】 オキソチタニウムフタロシアニンを含
    有する顔料が、モノクロロベンゼンを単独溶媒として含
    む分散媒を用いて分散された初期分散液に、バインダ樹
    脂が溶媒に溶解された溶液が添加された顔料分散液であ
    って、 少なくともX線回折スペクトルにおいてブラッグ角(2
    θ±0.2°)7.3°,9.4°,9.6°,11.
    6°,13.3°,17.9°,24.1°および2
    7.2°に主要な回折ピークを示し、そのうちの9.4
    °と9.6°との重なったピーク束が最大回折ピークを
    示し、かつ27.2°のピークが2番目に大きなピーク
    を示す結晶型オキソチタニウムフタロシアニンを有し、
    モノクロロベンゼンと、脂肪族ケトン系溶媒、エステル
    系溶媒およびエーテル系溶媒のうちのいずれかの溶媒と
    の混合溶媒を含み、該混合溶媒にモノクロロベンゼンが
    50重量%以下の割合で含まれていることを特徴とする
    顔料分散液。
  14. 【請求項14】 オキソチタニウムフタロシアニンを含
    有する顔料が、モノクロロベンゼンと、脂肪族ケトン系
    溶媒、エステル系溶媒およびエーテル溶媒のうちのいず
    れかの溶媒との混合溶媒を含む分散媒を用いて分散され
    た初期分散液に、バインダ樹脂が溶媒に溶解された溶液
    が添加された顔料分散液であって、 少なくともX線回折スペクトルにおいてブラッグ角(2
    θ±0.2°)7.3°,9.4°,9.6°,11.
    6°,13.3°,17.9°,24.1°および2
    7.2°に主要な回折ピークを示し、そのうちの9.4
    °と9.6°との重なったピーク束が最大回折ピークを
    示し、かつ27.2°のピークが2番目に大きなピーク
    を示す結晶型オキソチタニウムフタロシアニンを有し、
    モノクロロベンゼンと、脂肪族ケトン系溶媒、エステル
    系溶媒およびエーテル系溶媒のうちのいずれかの溶媒と
    の混合溶媒を含み、該混合溶媒にモノクロロベンゼンが
    50重量%以下の割合で含まれていることを特徴とする
    顔料分散液。
  15. 【請求項15】 導電性支持体上に、請求項1〜10の
    うちのいずれか1項に記載の顔料分散液の製造方法によ
    って製造された顔料分散液を感光層塗工液として用い
    て、感光層を形成することを特徴とする電子写真感光体
    の製造方法。
  16. 【請求項16】 導電性支持体と、該導電性支持体上に
    形成された感光層とを含む電子写真感光体であって、 前記感光層は、請求項11〜14のうちのいずれか1項
    に記載の顔料分散液が塗工されて成ることを特徴とする
    電子写真感光体。
  17. 【請求項17】 導電性支持体と、該導電性支持体上に
    形成された感光層とを含む電子写真感光体であって、 前記感光層は、電荷発生物質を含有する電荷発生層と、
    電荷輸送物質を含有する電荷輸送層とを含み、該電荷発
    生層が、請求項11〜14のうちのいずれか1項に記載
    の顔料分散液が塗工されて成り、顔料分散液中のオキソ
    チタニウムフタロシアニンが電荷発生物質として含有さ
    れていることを特徴とする電子写真感光体。
  18. 【請求項18】 電子写真方式によって画像を形成する
    電子写真装置において、請求項16または17記載の電
    子写真感光体が備えられていることを特徴とする電子写
    真装置。
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