JP2019101287A - ライナーレスラベル - Google Patents

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Abstract

【課題】剥離紙を不要としたライナーレスラベルにおいて貼着後の不正な剥離を検知する。【解決手段】突出側とは反対側が開口したコの字状からなり、突出側が表面シート10及びインレットシート20の長手方向中央部側を向いて表面シート10及びインレットシート20に形成された切り込み11aと、インレットシート20上にて切り込み11aの開口側端部の長手方向における延長線上に長手方向に交差する方向に延びて形成された検知用配線23と、貼着後の剥離及び剥離後の再貼着が可能に構成され、インレットシート20の一方の面において切り込み11aに重なるように設けられた貼着部30aと、検知用配線23の断線を検出し、その検出結果を出力するICチップ21とを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、長手方向を具備するシート基材を用いたライナーレスラベルに関し、特に、貼着後の不正な剥離を検知可能なライナーレスラベルに関する。
従来、荷物や商品等に貼付されるラベルは、様々な用途に用いられている。このようなラベルとしては例えば、航空手荷物に取り付けられるタグ用ラベルがある。航空手荷物に取り付けられるタグ用ラベルは一般的に、長手方向を具備する帯状形状からなり、手荷物の取っ手に巻き掛けて長手方向の両端部を互いに貼着することによって手荷物に取り付けられる。そのため、貼着面に剥離紙が剥離可能に貼着されており、手荷物に取り付けられる際、剥離紙が剥離されて表出した貼着層を用いて長手方向の両端部が互いに貼着されることになる。
上述したように長手方向の両端部を互いに貼着することによって手荷物に取り付けられるタグ用ラベルとして、シート基材の一方の面に感圧接着層を積層しておき、この感圧接着層を用いて長手方向の両端部を互いに貼着するものが考えられており、特許文献1に開示されている。この技術を用いれば、感圧接着層には剥離紙を接着しておく必要がないため、使用時に剥離紙によるごみを発生させないようにすることができる。
また、近年では、上述したようなタグ用ラベルに、非接触状態にて情報の書き込みや読み取りが可能なICチップを搭載してRFID技術を利用したものも考えられており、特許文献2〜4に開示されている。RFID技術は、バーコードと同様に情報を読み取り可能に保持するものであるが、バーコードと比べて、汚れに強く、複製が困難であるという利点を有している。また、バーコードと比べて、記録可能な情報量が多く、記録された情報を変更することもできる。さらに、複数のRFIDタグに対して一括で読み取りが可能であり、その読み取り範囲も広いという特徴を有している。そのため、現在バーコードが利用されている物流や販売の分野においてRFID技術の特徴を生かした仕組みが構築されている。そこで、このようなRFID技術を上述したタグ用ラベルに採用することにより、航空手荷物等の取り扱いも容易、かつ、充実したものとすることができる。
ここで、上述したようなRFID技術を利用した無線識別装置において、利用シーンに応じてその一部を切り取ることで、無線識別装置の応答/無応答の動作を変更したり、無線識別装置の内部設定情報を変更し、それにより、無線識別装置の不正な使用を回避する技術も考えられており、特許文献5に開示されている。
特開平6−222717号公報 特開2015−36800号公報 特開2002−362730号公報 特開2003−288572号公報 特開2007−65761号公報
上述したタグ用ラベルにおいては、例えば、航空手荷物に取り付けられるものとして利用した場合、不正に剥離して航空手荷物から取り外し、他の航空手荷物に貼着したとしてもそれを検知することはできないという問題点がある。特に、剥離紙を不要とするために貼着後の剥離及び剥離後の再貼着が可能な接着剤を用いた場合、不正に剥離して航空手荷物から取り外し、他の航空手荷物に容易に貼着することができてしまう。また、特許文献5に開示されたもののように、利用シーンに応じてその一部を切り取ることで不正な使用を回避する構成も考えられるが、その場合、タグ用ラベルが不正に剥離される際にその一部を管理者が自発的に切り離すことは不可能であり、また、タグ用ラベルを不正に剥離する者がタグ用ラベルの一部を自発的に切り離すことも考えられない。このような問題点は、タグ用ラベルにRFID技術を適用したとしても解決することは困難である。
本発明は、上述したような従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたものであって、剥離紙を不要としたライナーレスラベルにおいて貼着後の不正な剥離を検知することができるライナーレスラベルを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、
長手方向を具備するシート基材を用いたライナーレスラベルであって、
突出側とは反対側が開口した凸形状からなり、前記突出側が前記シート基材の長手方向中央部側を向いて前記シート基材に形成された少なくとも1つの第1の切り込みと、
前記シート基材上にて前記第1の切り込みの開口側端部の前記長手方向における延長線上に前記長手方向に交差する方向に延びて形成された配線と、
貼着後の剥離及び剥離後の再貼着が可能に構成され、前記シート基材の一方の面において前記第1の切り込みに重なるように設けられた貼着部と、
前記配線の断線を検出し、その検出結果を出力する断線検出手段とを有する。
上記のように構成された本発明においては、シート基材を長手方向に二つ折りして貼着部を用いて2つの領域を互いに剥離可能に貼着した後に、シート基材の長手方向中央部側から2つの領域を剥離していくと、突出側とは反対側が開口した凸形状からなる第1の切り込みが、突出側がシート基材の長手方向中央部側を向いて貼着部と重なってシート基材に形成されているため、貼着部によって互いに貼着された2つの領域が剥離していくものの、貼着部が設けられた領域のうち第1の切り込みに囲まれた領域だけは、貼着部によって2つの領域が貼着されたままの状態となり、それにより、シート基材の第1の切り込みに囲まれた領域が他の領域から破断していく。シート基材の第1の切り込みに囲まれた領域が他の領域から破断していくと、シート基材上にて第1の切り込みの開口側端部の長手方向における延長線上には、長手方向に交差する方向に延びた配線が形成されているので、この配線が断線することになる。そのため、断線検出手段にて配線の断線を検出し、その検出結果を出力することにより、ライナーレスラベルの貼着後の不正な剥離が検知されることになる。
また、突出側とは反対側が開口した凸形状からなり、シート基材の貼着部が設けられた領域に、開口側がシート基材の長手方向中央部側を向き、かつ、開口側端部の長手方向における延長線上に配線が存在するように少なくとも1つの第2の切り込みが形成されていれば、シート基材を長手方向に二つ折りして貼着部を用いて2つの領域を互いに剥離可能に貼着した後に、シート基材の長手方向端部側から2つの領域を剥離した場合でも、シート基材の第2の切り込みに囲まれた領域が他の領域から破断していくことで配線が断線することになり、断線検出手段にて配線の断線を検出し、その検出結果を出力することにより、ライナーレスラベルの貼着後の不正な剥離が検知されることになる。
また、断線検出手段に接続された通信用アンテナを有し、断線検出手段が、検出結果を通信用アンテナを介して無線送信する構成とすることで、ライナーレスラベルが貼着後に不正に剥離された旨を、外部装置に無線にて送信することができる。
本発明によれば、シート基材を長手方向に二つ折りして貼着部を用いて2つの領域を互いに剥離可能に貼着した後に、シート基材の長手方向中央部側から2つの領域を剥離していくと、シート基材の第1の切り込みに囲まれた領域が他の領域から破断していき、それにより、シート基材に形成された配線が断線することになるため、断線検出手段にて配線の断線を検出し、その検出結果を出力することにより、剥離紙を不要としたライナーレスラベルにおいて貼着後の不正な剥離を検知することができる。
また、突出側とは反対側が開口した凸形状からなり、シート基材の貼着部が設けられた領域に、開口側がシート基材の長手方向中央部側を向き、かつ、開口側端部の長手方向における延長線上に配線が存在するように少なくとも1つの第2の切り込みが形成されているものにおいては、シート基材を長手方向に二つ折りして貼着部を用いて2つの領域を互いに剥離可能に貼着した後に、シート基材の長手方向端部側から2つの領域を剥離した場合でも、シート基材の第2の切り込みに囲まれた領域が他の領域から破断していくことで配線が断線することになり、断線検出手段にて配線の断線を検出し、その検出結果を出力することにより、剥離紙を不要としたライナーレスラベルにおいて貼着後の不正な剥離を検知することができる。
また、断線検出手段に接続された通信用アンテナを有し、断線検出手段が、検出結果を通信用アンテナを介して無線送信するものにおいては、ライナーレスラベルが貼着後に不正に剥離された旨を、外部装置に無線にて送信することができる。
本発明のライナーレスラベルの実施の一形態を示す図であり、(a)は表面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は(b)に示したインレットシートの表面の構成を示す図、(d)は裏面図である。 図1に示した切り込みの詳細な構成を示す図である。 図1に示した手荷物タグの使用状態を示す外観斜視図である。 図1に示した手荷物タグが貼着後に不正に剥離される際の手荷物タグの状態を示す図であり、(a),(b)は側方から見た図、(c)は切り込み間の状態を示す図である。 図1に示した手荷物用タグが貼着後に不正に剥離された後の手荷物タグの状態を示す図であり、(a)は表面図、(b)は裏面図、(c)はインレットシート20の状態を示す図である。 図1に示した手荷物タグにおいて検知用配線が断線した場合に手荷物タグが不正に剥離されたことを検出する方法を説明するためのフローチャートである。 図1に示した手荷物タグにおいて第2の切り込みを設けたことによる効果を説明するための図であり、(a),(b)は手荷物タグが貼着後に不正に剥離される際を側方から見た図、(c)は切り込み間の状態を示す図である。 図1に示した手荷物タグに設けられた切り込みの他の実施の形態を示す図である。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明のライナーレスラベルの実施の一形態を示す図であり、(a)は表面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は(b)に示したインレットシート20の表面の構成を示す図、(d)は裏面図である。図2は、図1に示した切り込み11a,11bの詳細な構成を示す図である。
本形態は図1に示すように、互いに同一の帯状形状の表面シート10とインレットシート20とが積層され、これら表面シート10とインレットシート20とが貼着されてなる手荷物タグ1である。
表面シート10は、例えば、サーマル紙から構成され、サーマルプリンタによってその表面に情報(不図示)が印字されている。
インレットシート20は、本発明におけるシート基材となるものである。インレットシート20の表面シート10との貼着面には、ループ状の検知用配線23及び通信用のアンテナ22が形成されているとともに、これら検知用配線23及びアンテナ22に接続されたICチップ21が搭載されている。
検知用配線23およびアンテナ22は、例えば、導電性インキを用いた印刷によってインレットシート20に形成されている。ICチップ21は、本願発明における断線検出手段となるものであって、断線検知機能を具備し、検知用配線23が断線した場合にその旨を検出するとともに、アンテナ22を介して外部装置と通信可能に構成され、検出結果をアンテナ22を介して無線送信する。ICチップ21としては例えば、NXP semiconductors社製のSL3S1013FUDやNT2H1311TTDUD等が挙げられる。
インレットシート20の表面シート10との貼着面とは反対側の面には、インレットシート20の長手方向中央部から所定の間隔を隔てた領域にそれぞれ感圧接着剤31が塗布されており、それにより、インレットシート20の長手方向両端部から所定の範囲の領域が、インレットシート20の長手方向中央部から所定の間隔を隔てて設けられた貼着部30a,30bとなっている。感圧接着剤31は、例えば水性エマルジョン等からなるものであって、圧力によって自己のみが貼着及びその後の剥離が可能で、さらに剥離後の再貼着が可能な自己貼着性を有するものである。
このように構成されたインレットシート20に表面シート10が重ね合わされ、接着層40によってこれらが互いに貼着されている。そして、貼着部30aが設けられた領域には、表面シート10及びインレットシート20を貫通した一対の切り込み11a,11bが形成されている。
切り込み11aは本願発明における第1の切り込みとなるものであって、図2(a)に示すように、突出側とは反対側が開口した開口部12aを有するコの字状となっている。そして、開口部12aとは反対側となる突出側が表面シート10及びインレットシート20の長手方向中央部側を向き、切り込み11bよりも、表面シート10及びインレットシート20の長手方向中央部側に形成されている。
切り込み11bは本願発明における第2の切り込みとなるものであって、図2(b)に示すように、突出側とは反対側が開口した開口部12bを有するコの字状となっている。そして、開口部12aとなる開口側が表面シート10及びインレットシート20の長手方向中央部側を向き、切り込み11aに対して表面シート10及びインレットシート20の長手方向中央部とは反対側に形成されている。一対の切り込み11a,11bはこのように形成されることで、表面シート10及びインレットシート20の長手方向にて直線状に並び、開口部12a,12bが互いに対向するようになっている。
検知用配線23は、一端がICチップ21に接続され、そこから延びて切り込み11a,11b間を通過して折り返し、さらに切り込み11a,11b間を再度通過して他端がICチップ21に接続されることで、ループ状となっている。検知用配線23は、切り込み11a,11b間においては、インレットシート20の長手方向に交差する方向に延びている。それにより、検知用配線23は、インレットシート20上にて切り込み11a,11bの開口側端部の、インレットシート20の長手方向における延長線上に形成されていることになる。
以下に、上記のように構成された手荷物タグ1による作用について説明する。
図3は、図1に示した手荷物タグ1の使用状態を示す外観斜視図である。
図1に示した手荷物タグ1は、図3に示すように、インレットシート20が内側となるように手荷物5の取っ手5aに巻き掛けられ、二つ折りするようにして貼着部30a,30bが互いに重ね合わされて貼着されることで手荷物5に取り付けられて使用される。この際、貼着部30a,30bのそれぞれが、水性エマルジョン等からなる感圧接着剤31が塗布されることで構成されたものであることから、貼着部30a,30bを互いに重ね合わせて手荷物タグ1を表裏から人間の力で加圧することで貼着部30a,30bを互いに貼着することができる。
その後、ICチップ21に対して非接触通信可能な外部装置となるリーダを手荷物タグ1に翳すことで、ICチップ21に書き込まれたID等の情報がアンテナ22を介して手荷物タグ1から無線送信され、リーダにおいて手荷物タグ1から無線送信された情報を用いて手荷物タグ1を管理することになる。このように、手荷物タグ1が、インレットシート20の長手方向両端部に感圧接着剤31が塗布されることで設けられた一対の貼着部30a,30bが互いに貼着されることによって手荷物5に取り付けられることになるため、剥離紙を用いずに運用することができる。
ここで、図1に示した手荷物タグ1が貼着後に不正に剥離された場合の作用について説明する。
図4は、図1に示した手荷物タグ1が貼着後に不正に剥離される際の手荷物タグ1の状態を示す図であり、(a),(b)は側方から見た図、(c)は切り込み11a,11b間の状態を示す図である。なお、説明をわかりやすくするために表面シート10の記載を省略してある。
図3に示したようにして手荷物5に取り付けられた手荷物タグ1は、図4(a)に示すように、インレットシート20が内側となって表面シート10及びインレットシート20が長手方向に二つ折りされるようにして貼着部30a,30bにて剥離可能に貼着された状態となっている。
この状態から、インレットシート20の長手方向中央部側から貼着部30a,30bが設けられた領域を剥離していくと、突出側とは反対側が開口したコの字状からなる切り込み11aが、インレットシート20の貼着部30aにて突出側がインレットシート20の長手方向中央部側を向いて形成されているため、図4(b)に示すように、貼着部30aが設けられた領域と貼着部30bが設けられた領域とが剥離していくものの、貼着部30aが設けられた領域のうち切り込み11aに囲まれた領域においては、貼着部30bが設けられた領域に貼着されたまま貼着部30aから分離していく。そして、分離部分が切り込み11aの開口側端部に達すると、貼着部30a,30bを剥離しようとするせん断力によって、図4(c)に示すように、表面シート10及びインレットシート20が切り込み11aの開口側端部からその延長線上に破断していく。その際、切り込み11aの開口側端部の延長線上には、上述したように、インレットシート20の長手方向に交差する方向に延びた検知用配線23が存在するため、インレットシート20が破断することによって生じた破断部15によって検知用配線23が断線することになる。
図5は、図1に示した手荷物用タグ1が貼着後に不正に剥離された後の手荷物タグ1の状態を示す図であり、(a)は表面図、(b)は裏面図、(c)はインレットシート20の状態を示す図である。
上述したように、手荷物用タグ1が貼着後に不正に剥離されていくことで表面シート10及びインレットシート20が切り込み11aの開口側端部から破断していくと、破断部15が切り込み11bの開口側端部に繋がり、それにより、2つの切り込み11a,11bによって囲まれた領域が貼着部30aの周囲の領域から切り離され、図5(b)に示すように、切り離し部14として貼着部30bに貼着されたままとなり、それに伴い、図5(a),(b)に示すように、表面シート10及びインレットシート20の貼着部30aが設けられた領域に貫通孔13が生じることになる。また、図5(c)に示すように、検知用配線23においては、インレットシート20に貫通孔13が生じることで、完全に断線した状態となる。その後、切り離し部14を貫通孔13に嵌め込んだとしても、検知用配線23が再び導通することはない。
以下に、上述したように検知用配線23が断線した場合に手荷物タグ1が不正に剥離されたことを検出する方法について説明する。
図6は、図1に示した手荷物タグ1において検知用配線23が断線した場合に手荷物タグ1が不正に剥離されたことを検出する方法を説明するためのフローチャートである。
図1に示した手荷物タグ1においては、図3に示したように手荷物5に取り付けられた状態で、ICチップ21に対して非接触通信可能なリーダを手荷物タグ1に翳すと、まず、リーダから照射される電波によって手荷物タグ1に電源が供給される(ステップ1)。
すると、手荷物タグ1においては、リーダから照射された電波がアンテナ22にて受信され、リーダから供給された電力を用いてICチップ21が駆動するための電源が生成され、手荷物タグ1が駆動する(ステップ2)。
手荷物タグ1においては、駆動すると、リーダから供給された電力によって駆動したことを示す応答信号がアンテナ22を介して送信される(ステップ3)。
また、手荷物タグ1においては、リーダから供給された電力によって検知用配線23に電流を流し、この電流がICチップ21にて検知されるか否かによって検知用配線23が断線しているかどうかが検出される(ステップ4)。
そして、ICチップ21において、電流が検知された場合は、フラグ情報として“0”が設定され、また、電流が検知されなかった場合は、フラグ情報として“1”が設定され、これらフラグ情報が記憶される(ステップ5)。このように、ICチップ21においては、手荷物タグ1が駆動する度に、断線を検知するための電流が検知用配線23に流され、その電流が検知されるか否かに応じたフラグ情報が設定されるので、一度、検知用配線23が断線していない旨が検出された場合でも、リーダが手荷物タグ1と非接触通信を行う度に、検知用配線23が断線しているか否かを検出することができる。
手荷物タグ1から送信された応答信号がリーダにて受信されると(ステップ6)、IDとフラグ情報を要求する要求信号がリーダから送信される(ステップ7)。
リーダから送信された要求信号が手荷物タグ1のアンテナ22を介して受信されると(ステップ8)、手荷物タグ1において、ICチップ21に記憶されたIDがアンテナ22を介して無線送信されるとともに、フラグ情報が検知用配線23の断線状態の検出結果としてアンテナ22を介して無線送信される(ステップ9)。
手荷物タグ1から無線送信されたID及びフラグ情報はリーダにて受信され(ステップ10)、フラグ情報とともに受信されたIDが、手荷物タグ1のIDとして認識される(ステップ11)。その際、リーダにおいては、受信したフラグ情報が“0”である場合は、手荷物タグ1が不正剥離されたものでないと判断され、受信したフラグ情報が“1”である場合は、手荷物タグ1が不正剥離されたものであると判断され、それにより、手荷物タグ1の貼着後の不正な剥離が検知されることになる。
このように本形態においては、表面シート10及びインレットシート20を長手方向に二つ折りして貼着部30a,30bを用いて2つの領域を互いに剥離可能に貼着した後に、表面シート10及びインレットシート20の長手方向中央部側から2つの領域を剥離していくと、表面シート10及びインレットシート20の切り込み11aに囲まれた領域が他の領域から破断していき、それにより、インレットシート20に形成された検知用配線23が断線することになるため、ICチップ21にて検知用配線23の断線を検出し、その検出結果をリーダに無線送信することにより、剥離紙を不要とした手荷物タグ1において貼着後の不正な剥離を検知することができる。また、表面シート10及びインレットシート20の切り込み11aに囲まれた領域が他の領域から破断されることで、手荷物タグ1が貼着後に不正に剥離されたことが、目視によっても認識することができる。
以下に、図1に示した手荷物タグ1において切り込み11bを設けたことによる効果について説明する。
図7は、図1に示した手荷物タグ1において切り込み11bを設けたことによる効果を説明するための図であり、(a),(b)は手荷物タグ1が貼着後に不正に剥離される際を側方から見た図、(c)は切り込み11a,11b間の状態を示す図である。なお、説明をわかりやすくするために表面シート10の記載を省略してある。
図3に示したようにして手荷物5に取り付けられた手荷物タグ1は、図7(a)に示すように、インレットシート20が内側となって表面シート10及びインレットシート20が長手方向に二つ折りされるようにして貼着部30a,30bにて剥離可能に貼着された状態となっている。
この状態から、インレットシート20の長手方向端部側から貼着部30a,30bが設けられた領域を剥離していくと、突出側とは反対側が開口したコの字状からなる切り込み11bが、インレットシート20の貼着部30aにて開口側がインレットシート20の長手方向中央部側を向いて形成されているため、図7(b)に示すように、貼着部30aが設けられた領域と貼着部30bが設けられた領域とが剥離していくものの、貼着部30aが設けられた領域のうち切り込み11bに囲まれた領域においては、貼着部30bが設けられた領域に貼着されたまま貼着部30aから分離していく。そして、分離部分が切り込み11bの開口側端部に達すると、貼着部30a,30bを剥離しようとするせん断力によって、図7(c)に示すように、表面シート10及びインレットシート20が切り込み11bの開口側端部からその延長線上に破断していく。その際、切り込み11bの開口側端部の延長線上には、上述したように、インレットシート20の長手方向に交差する方向に延びた検知用配線23が存在するため、インレットシート20が破断することによって生じた破断部15によって検知用配線23が断線することになる。その後、破断部15を繋ぎ合わせたとしても、検知用配線23が再び導通することはない。
このように、インレットシート20の貼着部30aが設けられた領域に、開口側がインレットシート20の長手方向中央部側を向き、かつ、開口側端部の長手方向における延長線上に検知用配線23が存在するように切り込み11bが形成されていれば、表面シート10及びインレットシート20を長手方向に二つ折りして貼着部30a,30bを用いて2つの領域を互いに剥離可能に貼着した後に、インレットシート20の長手方向端部側から2つの領域を剥離した場合でも、インレットシート20の切り込み11bに囲まれた領域が他の領域から破断していくことで検知用配線23が断線することになる。そのため、ICチップ21にて上記同様に検知用配線23の断線を検出し、その検出結果をリーダに無線送信することにより、剥離紙を不要とした手荷物タグ1において貼着後の不正な剥離を検知することができる。
(他の実施の形態)
図8は、図1に示した手荷物タグ1に設けられた切り込みの他の実施の形態を示す図である。
図1に示した手荷物タグ1においては、突出側とは反対側が開口したコの字状のものを例に挙げて説明したが、手荷物タグ1が貼着後に不正に剥離された場合に上述した作用を生じさせるためには、突出側とは反対側が開口した凸形状からなるものであればよく、コの字状のものに限らない。
例えば、図8(a)に示すように、突出側とは反対側が開口したU字状のものであってもよいし、図8(b)に示すように、突出側とは反対側が開口したV字状のものであってもよい。さらには、図8(c)に示すように、突出側とは反対側が開口したU字状とひょうたん状とが合わさったように波線から構成されたものであってもよい。また、一部に微細なタイを有する構成とすることで、プリンタにおける印刷時に切り込みが捲れ上がりにくくすることも考えられる。
なお、上述した実施の形態においては、表面シート10及びインレットシート20に、表面シート10及びインレットシート20の長手方向にて直線状に並び、開口側が互いに対向するように一対の切り込み11a,11bが形成されているが、一対の切り込み11a,11bが、表面シート10及びインレットシート20の長手方向に直交する方向に複数並んだ構成としてもよい。また、手荷物タグ1が、図3に示したようにインレットシート20が内側となるように手荷物5の取っ手5aに巻き掛けられ、貼着部30a,30bが互いに重ね合わされて貼着されることで手荷物5に取り付けられて使用されることから、手荷物タグ1を不正に剥離する場合に、インレットシート20の長手方向中央部側から貼着部30a,30bが設けられた領域を剥離していくことが一般的と考えられるのであれば、一対の切り込み11a,11bのうち、最低限、切り込み11aのみを表面シート10及びインレットシート20に形成しておけばよい。
また、上述したように、ICチップ21にて検出した検知用配線23の断線状態をフラグ情報としてICチップ21に記憶されたIDとともにリーダにて読み取ることで、ICチップ21に記憶されたIDを読み取る際に、手荷物タグ1が不正に剥離されたかどうかを検知することができるが、手荷物タグ1に何らかの表示手段を設け、ICチップ21にて検知用配線23が断線された場合にその旨を表示出力することも考えられる。
また、インレットシート20のICチップ21が搭載された面に表面シート10が積層され、これら表面シート10とインレットシート20とが接着層40によって貼着された構成を例に挙げて説明したが、本発明では、表面シート10は必須の構成ではない。ただし、インレットシート20のICチップ21が搭載された面に表面シート10が積層されていれば、ICチップ21やアンテナ22及び検知用配線23を保護することができるとともに、手荷物タグ1の表面に情報を印字することができる。
1 手荷物タグ
5 手荷物
5a 取っ手
10 表面シート
11a,11b,111,211,311 切り込み
12a,12b,112,212,312 開口部
13 貫通孔
14 切り離し部
15 破断部
20 インレットシート
21 ICチップ
22 アンテナ
23 検知用配線
23a 断線部
30a,30b 貼着部
31 感圧接着剤

Claims (3)

  1. 長手方向を具備するシート基材を用いたライナーレスラベルであって、
    突出側とは反対側が開口した凸形状からなり、前記突出側が前記シート基材の長手方向中央部側を向いて前記シート基材に形成された少なくとも1つの第1の切り込みと、
    前記シート基材上にて前記第1の切り込みの開口側端部の前記長手方向における延長線上に前記長手方向に交差する方向に延びて形成された配線と、
    貼着後の剥離及び剥離後の再貼着が可能に構成され、前記シート基材の一方の面において前記第1の切り込みに重なるように設けられた貼着部と、
    前記配線の断線を検出し、その検出結果を出力する断線検出手段とを有する、ライナーレスラベル。
  2. 請求項1に記載のライナーレスラベルにおいて、
    突出側とは反対側が開口した凸形状からなり、前記シート基材の前記貼着部が設けられた領域に、前記開口側が前記シート基材の長手方向中央部側を向き、かつ、開口側端部の前記長手方向における延長線上に前記配線が存在するように形成された少なくとも1つの第2の切り込みを有する、ライナーレスラベル。
  3. 請求項1または請求項2に記載のライナーレスラベルにおいて、
    前記断線検出手段に接続された通信用アンテナを有し、
    前記断線検出手段は、前記検出結果を前記通信用アンテナを介して無線送信する、ライナーレスラベル。
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