JP2019085294A - リンを含有するgme型ゼオライトおよびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】GME型ゼオライトの新規な製造方法、及び、これにより得られた新規なGME型ゼオライトを提供する。【解決手段】リンを含むことを特徴とするGME型ゼオライト。このようなGME型ゼオライトは、シリカ源、アルミナ源及びホスホニウムカチオン源を含む組成物を結晶化する結晶化工程、を有する製造方法により得ることが好ましい。【選択図】図2

Description

本発明は、GME型ゼオライト及びその製造方法に関する。より詳しくは、本発明は、触媒又はその基材に適した、GME型ゼオライトおよびその製造方法に関する。
GME型ゼオライトは酸素12員環細孔及び酸素8員環細孔を有する構造のゼオライトであるが、通常、構造欠陥を多く含む。そのため、酸素8員環細孔に由来する特性が発現しやすく、いわゆる小細孔ゼオライトに近い特性を有し、オレフィン製造用触媒や選択的接触還元触媒などの各種の触媒としての適用が期待されている。
GME型ゼオライトは天然に産出される天然GME型ゼオライトが存在する一方、人工的に合成される合成GME型ゼオライトも存在する(例えば、特許文献1、非特許文献1及び2)。
例えば、特許文献1や非特許文献1では、Dabco(登録商標)を有機構造指向剤として使用してGME型ゼオライトの単一相が得られることが開示されている。
また、非特許文献2では、CIT−9として、cis−3,5−ジメチルピペラジンを有機構造指向剤として得られる欠陥の少ないGME型ゼオライトが開示されており、CIT−9は230℃付近までGME構造を維持できる耐熱性を示すことが併せて開示されている。
米国特許第4,061,717号公報
「マイクロポーラス及びメソポーラス材料(Microporous and Mesoporous Materials)」 エルゼビア(Elsevier),(オランダ),2000年,Vol.38,p.143−149 「アンゲヴァンテ ケミー インターナショナル エディション(Angewandte Chemie International Edition)」 ワイリーVCH(Wiley-VCH Verlag GmbH & Co.),(ドイツ),2017年,vol.56,p.13475−13478
本発明は、GME型ゼオライトの新規な製造方法、及び、これにより得られた、新規なGME型ゼオライトを提供することを目的とする。
本発明者等は、GME型ゼオライトの製造方法について検討した。その結果、従来とは異なる製造方法でGME型ゼオライトが得られることに加え、この様な製造方法で得られるGME型ゼオライトは従来と異なるGME型ゼオライトであることを見出した。
すなわち、本発明の要旨は、以下のとおりである。
[1] リンを含むことを特徴とするGME型ゼオライト。
[2] 前記リンを細孔内に含むことを特徴とする上記[1]に記載のGME型ゼオライト。
[3] アルミナに対するシリカのモル比が5以上12以下であることを特徴とする上記[1]又は[2]に記載のGME型ゼオライト。
[4] 骨格金属に対する前記リンのモル比が0.001以上、0.1以下であることを特徴とする上記[1]乃至[3]のいずれか1つに記載のGME型ゼオライト。
[5] シリカ源、アルミナ源及びホスホニウムカチオン源を含む組成物を結晶化する結晶化工程、を有することを特徴とする上記[1]乃至[4]のいずれか1つに記載のGME型ゼオライトの製造方法。
[6] 前記ホスホニウムカチオン源が、テトラエチルホスホニウム水酸化物、テトラエチルホスホニウムブロミド、テトラエチルホスホニウムクロライド及びテトラエチルホスホニウムヨージドからなる群の少なくとも1種であることを特徴とする上記[5]に記載の製造方法。
[7] 前記シリカ源及び前記アルミナ源が結晶性アルミノシリケートであることを特徴とする[5]又は[6]に記載の製造方法。
[8] 前記シリカ源及び前記アルミナ源がFAU型ゼオライトであることを特徴とする上記[5]乃至[7]のいずれか1つに記載の製造方法。
本発明により、GME型ゼオライトの新規な製造方法、及び、これにより得られた、新規なGME型ゼオライトを提供することができる。
実施例1のGME型ゼオライトのXRDパターン 実施例1のGME型ゼオライトの走査型電子顕微鏡観察図 実施例1のGME型ゼオライトの31P MAS−NMRスペクトル
以下、本発明のGME型ゼオライトについて詳細に説明する。
本発明のGME型ゼオライトは、GME構造を有する。GME構造は、国際ゼオライト学会で定義される構造コードでGME構造となる結晶構造である。ゼオライトの結晶構造は、Collection of simulated XRD powder patterns for zeolites,Fifth revised edition(2007)に記載の粉末X線回折(以下、「XRD」ともいう。)パターン、及び、IZAの構造委員会のホームページhttp://www.iza−struture.org/databases/のZeolite Framework Typesに記載のXRDパターンのいずれかと比較することで、同定することができる。
本発明のGME型ゼオライトは、GME構造を有する結晶性アルミノシリケートである。結晶性アルミノシリケートは、骨格金属(以下、「T原子」ともいう。)がアルミニウム(Al)とケイ素(Si)であり、これら骨格金属と酸素(O)のネットワークからなる三次元の骨格構造を有する。したがって、GME構造を有し、なおかつ、そのT原子にリン(P)を含むネットワークからなる骨格構造を有するアルミノフォスフェートやシリコアルミノホスフェートなどのゼオライト類縁物質と、本発明のGME型ゼオライトとは異なる。
本発明のGME型ゼオライトは、リンを含有する。これにより、リンを含有しないGME型ゼオライトと比較して、骨格金属を構成するアルミニウムの熱安定性が向上することが期待できる。これに加え、ゼオライトの酸点がリンで修飾され、特定の触媒反応に適した酸強度が得られる。
一方、本発明のGME型ゼオライトにリンが含有されない場合、骨格金属を構成するアルミニウムの熱安定性が向上しないため、優れた耐熱性が得られない。これに加え、GME型ゼオライトの酸強度が強くなりすぎることがあり副反応が生じやすくなる。従って、上述した各種触媒や各種触媒の基材として使用しにくい。
リンは、GME型ゼオライトの骨格以外、すなわち、T原子以外として含有される。例えば、リンはGME型ゼオライトの細孔内に含有されており、特に酸素8員環細孔内に含有されていることが好ましい。上記のとおり、本発明のGME型ゼオライトにおけるT原子とは、その骨格に含まれる骨格金属、即ち、Si及びAlである。リンがT原子以外として含有されていることを確認する方法としては、例えば、後処理工程を経る前のGME型ゼオライト内のリン化合物のNMRを測定することで、リンが有機リン化合物として存在することを確認する方法が挙げられる。
本発明のGME型ゼオライトに含有されるリンの状態は、リン酸イオン及びリン化合物の少なくともいずれかであることが挙げられる。また、リンが含有される形態としては、例えば、GME型ゼオライトに化学結合を介さずに固定されている形態を挙げることができる。
本発明のGME型ゼオライトにおける、アルミナに対するシリカのモル比(以下、「SiO/Al比」ともいう。)は5以上であることが挙げられ、7以上であることが好ましい。SiO/Al比が5以上であることで、本発明のGME型ゼオライトが触媒等の用途で使用するのに十分な耐熱性を有する。一方、SiO/Al比が30以下、好ましくは15以下、より好ましくは12以下であれば、本発明のGME型ゼオライトが触媒として十分な量の酸点を有する。特に好ましいSiO/Al比として、5以上12以下を挙げることができる。なお、本発明のGME型ゼオライトの組成はICP法により測定することができる。
本発明のGME型ゼオライトは、リンを細孔内に含むものが好ましい。すなわち、本発明のGME型ゼオライトは、酸点、即ち、T原子であるAlの近傍にリンを含有することが好ましい。リンが細孔内に含まれることで、GME型ゼオライトの表層部だけでなく、GME型ゼオライトの内部においても、Alの近傍にリンが配置されやすくなる。これにより、リンを細孔内に含まないGME型ゼオライトと比較して、骨格金属を構成するアルミニウムの熱安定性がさらに向上しやすくなり、耐熱性がより高くなる。また、リンによる酸点の修飾がより確実に行われやすくなり、上述した各種の触媒や各種触媒の基材としてより使用しやすくなる。
本発明のGME型ゼオライトのT原子に対するリンのモル比(以下、「P/T比」ともいう。)は0.1以下、更には0.07以下、また更には0.05以下であることが挙げられる。0.1を超えるとGME型ゼオライトの細孔がリンによって閉塞されやすくなる。そのため、細孔を触媒反応等に有効に使いにくくなる。P/T比は0.0005以上、更には0.001以上であることが好ましい。P/T比が0.001以上であることでGME型ゼオライトの耐熱性が、0.001未満である場合と比較してより高くなる。特に好ましいP/T比として0.001以上0.1以下を挙げることができる。
本発明のGME型ゼオライトは、T原子としてのAlに対するリンのモル比(以下、「P/Al比」ともいう。)が0.50以下であることが好ましい。P/Alが0.50以下であれば、触媒として必要とされる十分な量の酸点を有し、なおかつ、触媒用途として使用するのに十分な耐熱性を有するGME型ゼオライトとなる。また、T原子としてのAlは酸点として機能する。P/Al比は0.005以上、好ましくは0.01以上であれば、触媒活性を示す酸点としてのAlが多いGME型ゼオライトとなる。触媒活性の向上及び耐熱性の向上の観点から、P/Al比は0.005以上0.5以下であることが特に好ましい。
なお、本発明のGME型ゼオライトは、フッ素(F)を実質的に含んでいないこと、すなわちフッ素含有量が0ppmであることが好ましい。一般的に、ゼオライトに含まれるフッ素は、原料に由来する。原料にフッ素を含む化合物を使用して得られたゼオライトは、その製造コストが高くなりやすい。ランタン−アリザリンコンプレキソン吸光光度法など、通常の組成分析法により得られる測定値の測定限界を考慮すると、本発明のGME型ゼオライトのフッ素含有量は0ppm以上100ppm以下、更には0ppm以上50ppm以下であればよい。
本発明のGME型ゼオライトは、複数の結晶粒子により構成することができる。結晶粒子の平均径(以下、「平均結晶粒径」ともいう。)は、50μm以下、更には30μm以下であることが好ましい。平均結晶粒径が30μm以下であることで、平均結晶粒径が30μmを超える場合と比較して、反応性がより改善されるため、触媒性能がさらに向上する。
本発明において結晶粒子の径(以下、「結晶粒径」ともいう。)は走査型電子顕微鏡(以下、「SEM」ともいう。)観察により確認することができる。すなわち、本発明のGME型ゼオライトの結晶粒子は、SEMを用いて観察することができる最小単位の結晶粒子であり、両端に六角錐台が連結している六角柱の形状を有する。結晶粒径は、この結晶粒子に含まれる最も距離の離れた2点間の距離を測定することで得ることができる。平均結晶粒径は、SEM画像から無作為に抽出した10個の結晶粒子の結晶粒径を相加平均することにより得ることができる。
本発明のGME型ゼオライトは、BET比表面積が200m/g以上700m/g以下であることが例示できる。
次に、本発明のGME型ゼオライトの製造方法について説明する。
本発明のGME型ゼオライトは、シリカ源、アルミナ源及びホスホニウムカチオン源を含む組成物(以下、「原料組成物」ともいう。)を結晶化する結晶化工程、を有する製造方法により得られる。
結晶化工程では、ホスホニウムカチオン源を含有する原料組成物を結晶化する。ホスホニウムカチオンは、GME型ゼオライトを誘導する構造指向剤(以下、「SDA」ともいう。)としての機能を有するだけでなく、リンの供給源となる。GME型ゼオライトを結晶化すると同時にリンを含有させることができ、GME型ゼオライトの外表面(ゼオライトの全表面から細孔内の表面を除いた部分)や細孔内にリンを固定することができる。これにより、結晶化工程の後にリンを修飾するための後処理工程を必須とすることがない。さらに、ホスホニウムカチオン源は特殊な化合物ではないため、一般的な流通経路からの入手が可能であるため、本発明の製造方法は安価なGEM型ゼオライトの製造方法として供することができる。
ホスホニウムカチオン源は、ホスホニウムカチオンを含む化合物、更にはホスホニウムカチオンの硫酸塩、硝酸塩、ハロゲン化物及び水酸化物からなる群の少なくとも1種を挙げることができる。ホスホニウムカチオンは、テトラエチルホスホニウムカチオン(以下、「TEP」ともいう。)及びテトラメチルホスホニウムカチオンの少なくともいずれか、更にはTEPであることが好ましい。
特に好ましいホスホニウムカチオン源として、テトラエチルホスホニウム水酸化物(以下、「TEPOH」ともいう。)、テトラエチルホスホニウムブロミド(以下、「TEPBr」ともいう。)、テトラエチルホスホニウムクロライド(以下、「TEPCl」ともいう。)、及びテトラエチルホスホニウムヨージド(以下、「TEPI」ともいう。)からなる群の少なくとも1種であることが挙げられる。汎用な化合物であり製造コストが安価になるため、特に好ましいホスホニウムカチオン源としてTEPOHを挙げることができる。
原料組成物に含まれるシリカ源及びアルミナ源は、結晶性アルミノシリケート(ゼオライト)であることが好ましい。結晶性アルミノシリケートは、規則性がある結晶構造をしている。構造指向剤の存在下で結晶性アルミシリケートを処理すると、結晶構造の規則性が適度に維持されながら結晶化が進行すると考えられる。そのため、シリカ源とアルミナ源が個別の化合物である場合、若しくはシリカ源及びアルミナ源が非結晶性の化合物である場合と比べ、シリカ源及びアルミナ源が結晶性アルミノシリケートであることで、GME型ゼオライトがより効率よく結晶化する。なお、シリカ源とアルミナ源を個別の化合物とする場合、シリカ源としては、例えば、沈降法シリカ、コロイダルシリカ、ヒュームドシリカ、テトラエトキシシランを用いることができ、アルミナ源としては、例えば、金属アルミニウム、水酸化アルミニウム、酸化アルミニウム、硫酸アルミニウム、硝酸アルミニウム、塩化アルミニウム、アルミニウムアルコキシドを用いることができる。
単一相のGME型ゼオライトを得られやすくなるため、結晶性アルミノシリケートはFAU型ゼオライト、更にはX型ゼオライト及びY型ゼオライトの少なくともいずれか、また更にはY型ゼオライトであることが好ましい。
結晶性アルミノシリケートのSiO/Al比として1.25以上、更には10以上、更には20以上が挙げられる。一方、SiO/Al比は100以下、更には50以下、また更には40以下が挙げられる。好ましい結晶性アルミノシリケートのSiO/Al比として10以上50以下、更には20以上40以下を挙げることができる。
原料組成物が含有する結晶性アルミノシリケートのカチオンタイプは任意である。カチオンタイプとして、ナトリウム型(Na型)、プロトン型(H型)及びアンモニウム型(NH型)からなる群の少なくとも1種、更にはプロトン型であることが好ましい。
原料組成物は、結晶性アルミノシリケート以外のシリカ源又はアルミナ源を含有しなく
てもよい。GME型ゼオライトの結晶化の効率化の観点から、原料組成物は非晶質のシリカ源及びアルミナ源を含んでいないことが好ましく、シリカ源及びアルミナ源は結晶性アルミノシリケートのみであることがより好ましい。
原料組成物は、シリカ源、アルミナ源及びホスホニウムカチオン源に加え、アルカリ源、及び水を含んでいてもよい。
アルカリ源は、アルカリ金属を含む水酸化物を挙げることができる。より具体的には、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム及びセシウムからなる群の少なくとも1種を含む水酸化物であり、更にはナトリウム及びカリウムの少なくともいずれかを含む水酸化物であり、また更にはナトリウムを含む水酸化物である。また、シリカ源やアルミナ源がアルカリ金属を含む場合、当該アルカリ金属もアルカリ源とすることができる。
水は純水を使用してもよいが、ホスホニウムカチオン源、シリカ源、アルミナ源又はアルカリ源の各原料を水和物や水溶液として使用した場合、これらに含まれる水(HO)であってもよい。
原料組成物のアルミナに対するシリカのモル比(SiO/Al比)は10以上、更には20以上であることが挙げられる。一方、SiO/Al比は100以下、更には50以下、また更には40以下であることが挙げられる。好ましいSiO/Al比として10以上50以下、更には20以上40以下を挙げることができる。
原料組成物のシリカに対するホスホニウムカチオンのモル比(以下、「P−SDA/SiO比」ともいう。)は0.01以上、更には0.05以上であることが好ましい。P−SDA/SiO比が0.01以上である場合、得られるGME型ゼオライト中にリンが含まれやすくなる。P−SDA/SiO比は0.5以下、更には0.3以下であれば、リンの含有による耐熱性向上の効果が得られやすくなる。
原料組成物のシリカに対するアルカリ金属のモル比(以下、「アルカリ/SiO比」ともいう。)は1.0以下であることが好ましく、0.8以下、更には0.6以下であることが好ましい。原料組成物のアルカリ/SiO比は0.1以上、更には0.2以上であることが挙げられる。特に好ましいアルカリ/SiO比は、0.1以上、1.0以下である。
シリカに対するOHのモル比(以下、「OH/SiO比」ともいう。)は1.0以下であることが好ましい。OH/SiO比が1.0以下であることで、OH/SiO比が1.0を超える場合と比較して、より高い収率でGME型ゼオライトを得ることができる。原料組成物のOH/SiO比は、0.1以上、更には0.5以上であることが挙げられる。特に好ましいOH/SiO比は、0.5以上、1.0以下である。
シリカに対する水(HO)のモル比(以下、「HO/SiO比」ともいう。)は50以下、更には30以下であれば、HO/SiO比が50を超える場合と比較して、より効率よくGME型ゼオライトが得られる。適度な流動性を有する原料組成物とするため、HO/SiO比は3以上、更には5以上であればよい。
特に好ましい原料組成物の組成として以下のものを挙げることができる。
SiO/Al比 =10以上、50以下
アルカリ/SiO比 =0.1以上、1以下
P−SDA/SiO比 =0.01以上、0.5以下
OH/SiO比 =0.1以上、1.0以下
O/SiO比 =3以上、50以下
原料組成物は、GME構造を指向する四級アンモニウムカチオン源(以下、「N−SDA源」ともいう。)を含んでいてもよい。N−SDA源はGME構造を指向する四級アンモニウムカチオン(以下、「N−SDA」ともいう。)を含む化合物であり、原料組成物がN−SDA源を含むことで結晶化するGME型ゼオライトのリン含有量を調整することができる。具体的なN−SDA源としてテトラエチルアンモニウムカチオン及びピペリジニウムカチオンの少なくともいずれかを含む化合物が挙げられ、テトラエチルアンモニウムカチオン及びピペリジニウムカチオンの少なくともいずれかを含む硫酸塩、硝酸塩、ハロゲン化物及び水酸化物からなる群の少なくとも1種であることが好ましい。特に好ましいN−SDA源としてN,N−ジメチル−3,5−ジメチルピペリジニウムカチオンを含む硫酸塩、硝酸塩、ハロゲン化物及び水酸化物からなる群の少なくとも1種を挙げることができる。
原料組成物に含まれるホスホニウムカチオン及びN−SDAの割合は、目的とするGME型ゼオライトのリン含有量により任意の割合とすることができる。シリカに対するN−SDAのモル比(以下、「N−SDA/SiO比」とする。)は0.01以上、更には0.05以上であることが好ましい。また、N−SDA/SiO比は0.5以下、更には0.3以下であることが挙げられる。
なお、原料組成物にフッ素を含む化合物が含まれると、製造コストが高くなりやすい。そのため、原料組成物はフッ素(F)を実質的に含んでいないことが好ましい。なお、本発明の原料組成物の組成は、ICP法により測定することができる。
結晶化工程では、上記の各原料を含む原料組成物を水熱合成することにより、これを結晶化処理する。結晶化処理は、原料組成物を密閉容器に充填し、これを加熱すればよい。
結晶化温度は80℃以上であれば、原料組成物を結晶化することができる。温度が高いほど、結晶化が促進される。そのため、結晶化温度は100℃以上、更には120℃以上であることが好ましい。原料組成物が結晶化すれば、必要以上に結晶化温度を高くする必要はない。そのため、結晶化温度は200℃以下、更には180℃以下、また更には160℃以下であればよい。また、結晶化は原料組成物を攪拌した状態、及び静置した状態のいずれの状態で行うことができる。結晶化処理の時間としては、例えば、5時間以上240時間以下であることが挙げられる。
本発明の製造方法では、結晶化工程の後、洗浄工程、乾燥工程及びイオン交換工程の少なくともいずれか(以下、「後処理工程」ともいう。)を含んでいてもよい。
洗浄工程は、結晶化後のGME型ゼオライトと液相を公知の方法で固液分離をし、固相として得られるGME型ゼオライトを純水で洗浄すればよい。
乾燥工程は、結晶化工程後又は洗浄工程後のGME型ゼオライトから水分を除去する。乾燥工程の条件は任意であるが、結晶化工程後又は洗浄工程後のGME型ゼオライトを、大気中、50℃以上、150℃以下で2時間以上、静置することが例示できる。
結晶化後のGME型ゼオライトは、そのイオン交換サイト上にアルカリ金属イオン等の金属イオンを有する場合がある。イオン交換工程では、これをアンモニウムイオン(NH )や、プロトン(H)等の非金属カチオンにイオン交換する。アンモニウムイオンへのイオン交換は、GME型ゼオライトを塩化アンモニウム水溶液に混合、攪拌することが挙げられる。また、プロトンへのイオン交換は、GME型ゼオライトをアンモニアでイオン交換した後、これを焼成することが挙げられる。
以下、実施例を挙げて本発明を説明する。しかしながら、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
(結晶構造の同定)
一般的なX線回折装置(装置名:D8 Advance、Bruker社製)を使用し、以下の条件で試料のXRD測定をした。測定されたXRDパターンを使用し、以下の同定方法により、試料の結晶構造を同定した。
線源 :CuKα線(λ=1.5405Å)
測定範囲:2θ=5°〜50°
得られたXRDパターンと、Collection of simulated XRD powder patterns for zeolites,Fifth revised edition(2007)に記載のXRDパターン、及び、IZAの構造委員会のホームページhttp://www.iza−struture.org/databases/のZeolite Framework Typesに記載のXRDパターンのいずれかと比較することで、試料の構造を同定した。
(組成分析)
水酸化カリウム水溶液に試料を溶解して試料溶液を調製した。一般的なICP装置(装置名:SPS7000、Seiko社製)を使用して、当該試料溶液を誘導結合プラズマ発光分光分析(ICP−AES)で測定することにより、試料の組成を分析した。
得られたSi、Al及びPの測定値から、試料のSiO/Al比、P/Al比、P/T比を求めた。
(NMR)
一般的なNMR測定装置(装置名:Varian600PS、Varian社製)を用いて測定した。
周波数 :242.87MHz
ローター:ジルコニアローター、直径3.2mm
回転速度:15kHz
パルス :2.35μs
繰り返し時間:10s
スキャン回数:8500
(窒素吸着測定)
一般的な窒素吸着装置(装置名:BELSORP−mini、マイクロトラック・ベル株式会社製)を用いて測定した。窒素ガスの吸着結果に、BET法を適用することにより、試料のBET比表面積を求めた。なお、窒素ガス吸着は、通常の定容量法を用いた。
測定温度 :−196℃
前処理 :400℃、10時間、窒素流通
実施例1
純水、水酸化ナトリウム、FAU型ゼオライト(Y型、カチオンタイプ:プロトン型、SiO/Al比=32、アルミノシリケート)を、TEPOH水溶液に添加し、これを混合して以下の組成を有する原料組成物を得た。
SiO/Al比 =32
アルカリ(Na)/SiO比 =0.6
P−SDA/SiO比 =0.2
OH/SiO比 =0.8
O/SiO比 =5
ここで、P−SDA=TEPである。
得られた原料組成物を密閉容器内に充填し、この容器を静置させた状態で140℃、2日間の条件で原料組成物を結晶化させた。結晶化後の原料組成物を固液分離し、純水で洗浄した後、70℃で乾燥して本実施例のゼオライトを得た。当該ゼオライトは、GME構造の単一相からなるGME型ゼオライトであり、なおかつ、SiO/Al比=8.4、P/Al比=0.18、及びP/T比=0.03であった。
本実施例のGME型ゼオライトのXRDパターンを図1に、SEM写真を図2に示した。図2より、本実施例のGME型ゼオライトの平均結晶粒径は30μm以下であることが確認できた。
本実施例のゼオライトの31P MAS−NMRの測定結果を図3に示した。図3より、本実施例のゼオライト中のリンはその結合状態が1種類であり、かつ、アルキル基が四配位したリンであることが確認できた。原料TEPのNMRとの対比より、リンはT原子としては存在せず、細孔内にTEPとして存在していることが確認できた。
実施例2
純水、水酸化ナトリウム、FAU型ゼオライト(Y型、カチオンタイプ:プロトン型、SiO/Al比=32、アルミノシリケート)、N,N−ジメチル−3,5−ジメチルピペリジニウム水酸化物水溶液をTEPOH水溶液に添加し、これを混合して以下の組成を有する原料組成物を得た。
SiO/Al比 =32
アルカリ(Na)/SiO比 =0.6
P−SDA/SiO比 =0.1
N−SDA/SiO比 =0.1
OH/SiO比 =0.8
O/SiO比 =7.5
ここで、P−SDA=TEPであり、N−SDA=N,N−ジメチル−3,5−ジメチルピペリジニウムである。
得られた原料組成物を実施例1と同様に結晶化、固液分離、洗浄、乾燥させて本実施例のゼオライトを得た。当該ゼオライトは、GME型ゼオライトであり、なおかつ、SiO/Al比=8.6、P/Al比=0.06、及びP/T比=0.01であった。当該ゼオライトを空気中500℃で10時間焼成した後のBET比表面積は391m/gであった。
本発明のGME型ゼオライトは、例えば、オレフィン製造用触媒や選択的接触還元触媒及びこれらの触媒の基材として使用することできる。

Claims (8)

  1. リンを含むことを特徴とするGME型ゼオライト。
  2. 前記リンを細孔内に含むことを特徴とする請求項1に記載のGME型ゼオライト。
  3. アルミナに対するシリカのモル比が5以上12以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載のGME型ゼオライト。
  4. 骨格金属に対する前記リンのモル比が0.001以上、0.1以下であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のGME型ゼオライト。
  5. シリカ源、アルミナ源及びホスホニウムカチオン源を含む組成物を結晶化する結晶化工程、を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のGME型ゼオライトの製造方法。
  6. 前記ホスホニウムカチオン源が、テトラエチルホスホニウム水酸化物、テトラエチルホスホニウムブロミド、テトラエチルホスホニウムクロライド及びテトラエチルホスホニウムヨージドからなる群の少なくとも1種であることを特徴とする請求項5に記載の製造方法。
  7. 前記シリカ源及び前記アルミナ源が結晶性アルミノシリケートであることを特徴とする請求項5又は6に記載の製造方法。
  8. 前記シリカ源及び前記アルミナ源がFAU型ゼオライトであることを特徴とする請求項5乃至7のいずれか一項に記載の製造方法。
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