JP2019075690A - 画像読取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】原稿が排出方向に比較的長くても、スタッカーに原稿を整列した状態に排出することができる画像読取装置を提供する。【解決手段】画像読取装置は、原稿を搬送する搬送部と、原稿の画像を読み取る読取部と、原稿の長さを検出する検出部と、前記読取部による読み取り後の原稿を排出する排出部と、排出された原稿を受けるスタッカーと、搬送部及び排出部を制御する制御部とを備える。制御部は、検出部により検出された原稿長さLから特定される原稿が第1原稿D1であるときは、その第1原稿D1を第1搬送速度V1で排出し、第1原稿D1よりも長い第2原稿D2であるときは、第2原稿D2を第1搬送速度V1よりも遅い第2搬送速度V2で排出する。【選択図】図6

Description

本発明は、原稿を搬送する搬送機能と、搬送中の原稿から画像を読み取る読取機能とを備え、原稿読取り後に排出された原稿を受けるスタッカーを備えた画像読取装置に関する。
特許文献1には、装置にセットされた複数の原稿を1枚ずつ給送し、搬送中の原稿から画像を読み取る画像読取装置が開示されている。この画像読取装置では、原稿の原稿長が、搬送経路に沿った供給ローラーと第1搬送ローラーの間の第1搬送距離以上の長さを有し、搬送経路に沿った供給ローラーと第2搬送ローラーとの間の第2搬送距離よりも短い第1原稿種の原稿である場合、原稿が供給ローラーから離反する離反タイミングにおける原稿の搬送速度を遅くし、原稿を読み取る。このため、原稿が供給ローラーと離反する際に、それまで供給ローラーから受けていた抑止力から開放されることから、瞬間的に原稿の搬送速度が上昇する事象を回避し、原稿の一部が読み取りできない領域が生じることを防止する。
この種の画像読取装置には、読み取り後に排出口から排出された原稿を、積層状態に受ける媒体受けトレイ(スタッカーの一例)を備えたものがある(例えば特許文献2)。媒体受けトレイは、伸縮式の構造で、ユーザーは原稿サイズに応じた長さに媒体受けトレイを伸縮させて必要な長さに調整して使用する。また、媒体受けトレイの先端部には回動式のストッパーが設けられている。
例えばA4判サイズの原稿を読み取る場合、媒体受けトレイをA4判サイズの長さに伸長し、その先端部のストッパーを回動させて立てる。読み取られた原稿は、排出された際にその先端がストッパーに当たり、媒体受けトレイ上に整列状態で積層される。
ところで、この種の画像読取装置では、媒体受けトレイが対応するサイズよりも大きな原稿を読み取る場合、媒体受けトレイ上に排出される原稿が媒体受けトレイよりも長いので、ストッパーは立てずに、原稿の先端部を媒体受けトレイの先端から所定長さ垂らした状態に積層される。
特開2014−103560号公報 特開2017−75040号公報
しかしながら、特許文献1、2に記載された画像読取装置では、排出口から読取り後の原稿が排出するときには原稿の排出速度が原稿サイズ(原稿長さ)によらず、読取解像度に応じて決まる一定の速度である。そして、標準サイズの原稿(第1原稿の一例)は媒体受けトレイの先端部のストッパーに当たるため、媒体受けトレイ上に整列した状態で積載される。一方、媒体受けトレイよりも長い原稿(第2原稿の一例)は、例えば媒体受けトレイのストッパーを立てずに使用され、ストッパーに当たって位置規制されることがないので、媒体受けトレイの先端から一部垂れ下がった状態で媒体受けトレイ上に整列されない比較的バラバラな状態で積載されるという課題がある。そのため、媒体受けトレイよりも長い原稿を媒体受けトレイ上に比較的整列した状態に積載できることが要望されている。
本発明の目的は、原稿が排出方向に比較的長くても、原稿をスタッカー上に整列した状態に排出することができる画像読取装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決する画像読取装置は、原稿を搬送する搬送部と、原稿の画像を読み取る読取部と、原稿の長さを検出する検出部と、前記読取部による読取り後の原稿を排出する排出部と、排出された原稿を受けるスタッカーと、前記搬送部及び前記排出部を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記検出部により検出された原稿長さから特定される前記原稿が第1原稿であるときは、当該第1原稿を第1搬送速度で排出し、前記第1原稿よりも長い第2原稿であるときは、当該第2原稿を前記第1搬送速度よりも遅い第2搬送速度で排出する。
この構成によれば、第1原稿は第1搬送速度でスタッカーへ排出され、第1原稿よりも長い第2原稿は第1搬送速度よりも遅い第2搬送速度でスタッカーへ排出される。この結果、原稿が排出方向に比較的長くても、原稿をスタッカー上に整列した状態に排出することができる。
上記画像読取装置において、前記制御部は、前記検出部の検出結果に基づき前記原稿が前記第2原稿である場合、前記読取部が当該第2原稿を読み取る間は当該第2原稿を読取速度で搬送し、前記読取部が読取りを完了したら、当該第2原稿の搬送速度を前記読取速度から第2搬送速度に減速させることが好ましい。
この構成によれば、第2原稿を第1原稿と同様に適切な読取速度で読取り終えてから、スタッカー上に整列した状態に排出することができる。
上記画像読取装置において、前記搬送部及び前記排出部は共通の動力源を有し、前記制御部は、先に給送された先行原稿が前記第2原稿である場合、当該第2原稿が前記排出部を通過した後、前記搬送部及び前記排出部を増速させ、前記搬送部及び前記排出部が当該第2原稿を排出するときの第2搬送速度から前記読取部が原稿を読み取るときの読取速度に達した後に、前記先行原稿の次に給送された後続原稿の読み取りが開始されるように、当該後続原稿の給送開始タイミングを制御することが好ましい。
この構成によれば、先行原稿が第2原稿である場合、第2原稿が排出部を通過した後、搬送部及び排出部が増速され、第2原稿を排出するときの第2搬送速度から、読取部が原稿を読み取るときの読取速度に達した後に、後続原稿の読み取りが開始されるように後続原稿の給送開始タイミングが制御される。つまり、先行原稿が第2原稿である場合は、先行原稿が第1原稿である場合よりも、動力源を先行原稿の排出時の駆動速度から増速させるときの開始速度が遅い分、後続原稿の給送開始タイミングを遅らせる。このため、先行原稿が第2原稿であってその排出速度を遅くした場合でも、読取部によって第2搬送速度よりも高速な適切な読取速度で後続原稿の読取りを開始することができる。
上記画像読取装置において、前記先行原稿が前記第2原稿である場合は、前記先行原稿が第1原稿である場合に比べ、前記後続原稿の給送開始タイミングを遅らせることが好ましい。
この構成によれば、先行原稿が第2原稿である場合にその第2原稿を第1搬送速度よりも遅い第2搬送速度で排出しても、後続原稿の給送開始タイミングを先行原稿が第1原稿である場合よりも遅らせる。このため、先行原稿が第1原稿か第2原稿であるかに関わらず、後続原稿の読取りを適切な読取速度で開始することができる。
上記画像読取装置において、前記原稿を給送して前記搬送部へ受け渡す給送部を更に備え、前記制御部は、前記給送部を制御し、前記原稿を第1給送速度で給送した後に、前記第1給送速度から第2給送速度まで加速し、前記先行原稿が前記第2原稿である場合は、前記先行原稿が第1原稿である場合に比べ、前記後続原稿を前記第1給送速度から前記第2給送速度へ加速させる加速タイミングを遅らせることが好ましい。
この構成によれば、先行原稿が第2原稿である場合、第2原稿の排出時の搬送速度を第1原稿のときの第1搬送速度よりも遅い第2搬送速度としたために、排出部と動力源が共通の搬送部と給送部との間の速度差が過大になることを回避し、後続原稿を給送部から搬送部へスムーズに受け渡すことができる。
上記画像読取装置において、前記制御部は、前記原稿が前記第1原稿よりも長さの短い第3原稿であるときは、当該第3原稿を前記第2搬送速度で排出することが好ましい。
この構成によれば、検出部により検出された原稿の長さから特定される原稿が、第1原稿よりも長さの短い第3原稿であるときは、第2原稿と同様に第2搬送速度で排出される。この結果、スタッカーに第3原稿を整列性よく積載することができる。例えば、スタッカーの長さが調整可能である場合に、第1原稿と第3原稿とが混載されている複数の原稿を読み取る場合において、スタッカーの長さが第1原稿の長さに合わせられている場合でも、スタッカーに第1原稿と共に第3原稿を整列性よく積載することができる。
上記画像読取装置において、前記スタッカーは、原稿の排出方向における長さが前記第1原稿よりも長くかつ前記第2原稿よりも短い所定の長さ範囲で長さ調整可能な載置部と、前記載置部における前記原稿の排出方向の先端部に規制位置と退避位置とに移動可能に設けられ、前記原稿の排出方向の先端を当てて当該原稿のそれ以上の排出方向への移動を規制するストッパーとを有することが好ましい。
この構成によれば、原稿が第2原稿であれば、排出部により第1原稿のときの第1搬送速度よりも遅い第2搬送速度で排出される。第1原稿よりも長い第2原稿はその先端部分がスタッカーのストッパーを越えて垂れ下がる状態でスタッカー上に排出される。このとき、第2原稿は第1搬送速度よりも遅い第2搬送速度で排出されるので、スタッカーの先端から垂れ下がる状態で整列されて積載できる。例えば第2原稿がスタッカーの先端へ落下することを効果的に抑えることができる。
上記画像読取装置において、前記制御部は、複数枚の原稿を読み取る読取ジョブでは、原稿の長さを1枚ごと検出し、前記排出部により前記原稿を排出するときの搬送速度を前記原稿ごとに当該原稿の長さに応じて、前記第1搬送速度と前記第2搬送速度との間で切り換えることが好ましい。
この構成によれば、複数枚の原稿を読み取る際は、原稿の長さが1枚ごと検出され、原稿の長さに応じて原稿ごとに排出時の搬送速度が調整されるので、例えば、原稿長さの異なる複数枚の原稿が混載されていても、複数枚の原稿を読み取った後に、それら複数枚の原稿をスタッカー上に整列した状態で積載することができる。
上記画像読取装置において、前記スタッカーの長さを調整する動力を供給可能な動力源を更に備え、前記制御部は、前記検出部が検出した前記原稿の長さに応じて前記スタッカーの長さを変更させることが好ましい。
この構成によれば、原稿の長さに応じてスタッカーの長さが変更される。よって、第2原稿であっても、スタッカーから先端側へ落下することを抑制できる。
上記画像読取装置において、前記スタッカーの先端部に設けられたストッパーが規制位置にあるか退避位置にあるかを検知するセンサーと、ユーザーに対して表示又は音声で報知可能な報知部とを備え、前記制御部は、前記センサーにより前記ストッパーが規制位置にあることを検知し、かつ前記検出部により前記第2原稿を検出すると、当該第2原稿の搬送を中断し、かつ前記報知部に前記ストッパーの退避位置への移動を促すメッセージを報知する。
この構成によれば、ストッパーが規制位置にありかつ原稿が第2原稿である場合、この第2原稿の搬送が中断され、報知部によりストッパーの退避位置への移動を促す旨が報知される。よって、スタッカーのストッパーが規制位置にある状態のまま第2原稿の読取動作が開始され、第2原稿がストッパーに当たってその整列性が悪化する事態を未然に回避することができる。
上記画像読取装置において、複数の原稿を載置可能な給送部を更に備え、前記給送部は、下側に載置された原稿から順番に給送することが好ましい。
この構成によれば、給送部によって、下側に載置された原稿から順番に給送される。よって、給送部に給送させるためにセットされた原稿の順番と同じ順番にスタッカー上に積載することができる。
一実施形態における画像読取装置を示す斜視図。 画像読取装置を示す模式側断面図。 第1原稿を読み取るときの画像読取装置を示す模式側面図。 第2原稿を読み取るときの画像読取装置を示す模式側面図。 画像読取装置の電気的構成を示すブロック図。 原稿読取り過程における搬送制御を示すタイミングチャート。 画像読取制御を示すフローチャート。
以下、画像読取装置の一実施形態を、図面を参照して説明する。
図1に示すように、本実施形態の画像読取装置11は、側面視が略台形形状を有する装置本体12(以下、単に「本体12」という。)と、画像読取対象である原稿Dが載置(セット)される載置面13Aを有する原稿サポート13とを備える。原稿サポート13に載置された原稿Dは、本体12の上部に開口する給送口12Aから本体12内へ1枚ずつ給送される。給送された原稿Dは、本体12内を所定の搬送経路29(図2参照)に沿って搬送され、その搬送途中の読取位置で画像が読み取られた後、本体12の前側下部に開口する排出口12Bから排出され、図2に示すようにスタッカー15(例えば排出トレイ)上に積載される。
原稿サポート13は、本体12に対して基端部(下端部)が回動可能に連結された第1サポート部14Aと、第1サポート部14Aの先端部に対して基端部が回動可能に連結された第2サポート部14Bとを備える。第2サポート部14Bの先端部には、スライド式の補助サポート部14Cが出退可能に設けられている。原稿サポート13は、本体12の後側上方へ斜めに延出することで原稿Dを載置可能な平面状の載置面13Aを形成する図1に示す開位置(使用位置)と、ユーザーが開位置から図1の紙面手前方向へ回動することで本体12の上面部及び前面部12Cを覆う閉位置(収納位置)とに配置可能となっている。
原稿サポート13には、原稿Dが搬送される搬送方向Yと交差(特に直交)する幅方向Xにスライド可能な一対のエッジガイド17が設けられている。載置面13A上に積載された原稿Dは、一対のエッジガイド17に挟まれることで、給送口12Aに対して幅方向Xに位置決めされる。なお、幅方向Xが、画像読取装置11が原稿Dの画像を読み取るときの主走査方向、搬送方向Yが副走査方向となる。
図1及び図2に示すように、本体12は、本体部18と、本体部18の前端部を中心に回動可能に連結されたカバー部19とを備える。カバー部19が図1及び図2に示す閉位置に配置された状態では、図2に示すように、本体部18とカバー部19との間に給送口12Aから排出口12Bに至るまで延びる搬送経路29(搬送通路)が形成される。ユーザーが図1に示す操作部19Aを操作してカバー部19の係止を解除し、カバー部19を図1に示す閉位置から、その前端部を中心に図1の紙面手前側へ開位置まで回動させると、搬送経路29が露出状態となり、原稿Dの紙詰まり(ジャム)の解消や給送・搬送用のローラー33及びローラー対34〜36(図2参照)のメンテナンス等が行われる。また、図1に示すように、本体部18には排出口12Bの下側にスタッカー15が前後方向にスライド可能な状態で収納されている。ユーザーはスタッカー15を図1に示す収納状態から前方へスライドさせて引き延ばすことにより使用する。このとき、スタッカー15は、原稿Dの長さに応じた長さに引き延ばされる。また、スタッカー15の先端部には、スタッカー15上に積載された所定サイズの原稿Dの先端を当てて原稿Dを整列させるための回動式のストッパー15Aが設けられている。
図1に示すように、本体12(カバー部19)の前面部12Cには、操作部20が設けられている。操作部20は、画像読取装置11に指示を与えるときにユーザーによって操作される複数の操作用のスイッチ21〜25を備える。詳しくは、操作部20は、電源スイッチ21、スタートスイッチ22、ストップスイッチ23、モード選択スイッチ24及びその他の機能を有するスイッチ25などを含む。操作部20に隣接する位置には、例えばLED等により点灯と点滅の少なくとも一方と消灯とが可能、あるいは点灯時の点灯色の変更が可能な表示灯よりなる報知部27が設けられている。報知部27は、例えば電源のオン/オフ、現在選択中のモードなどのユーザーに必要な情報を、点灯・消灯あるいは点灯色の変更によって報知する。なお、図1に示す本体12の前面部12Cにおける所定箇所に例えば液晶パネル等よりなる表示部(図示略)を設け、表示部による表示により必要な情報を報知する構成でもよい。
図2に示すように、画像読取装置11の本体12内には、原稿Dを搬送する搬送機構30と読取部40とが備えられている。搬送機構30は、原稿サポート13上に積載(セット)された複数枚の原稿Dを1枚ずつ本体12内へ案内しつつ給送する給送部30Aと、給送した原稿Dを搬送経路29に沿って読取領域SAを通るように搬送する搬送部31と、搬送部31による搬送途中で画像が読み取られた後の原稿Dを排出する排出部32とを有している。
給送部30Aは、複数枚の原稿Dを積載状態にセット可能な前述の原稿サポート13と、本体12内の搬送経路29の上流端位置に、給送ガイド30Bと対向する1つの給送ローラー33(ピックアップローラー)とを備えている。給送部30Aは、原稿サポート13上に積載された複数枚の原稿Dを1枚ずつ給送口12Aから給送ガイド30Bに沿って給送する。搬送部31は、給送ローラー33よりも搬送方向Yの下流側の位置に配置された給送ローラー対34と、搬送方向Yにおいて読取領域SAよりも上流側の位置に配置された搬送ローラー対35とを備えている。排出部32は、搬送方向Yに読取領域SAよりも下流側の位置に配置された排出ローラー対36を備えている。なお、排出ローラー対36は、搬送ローラー対35と共に原稿Dの読取り中の搬送も担う。
給送系の複数のローラー33,34Aは、これらの動力源である給送モーター37の動力により回転駆動する。また、給送系の分離ローラー34B及び搬送系のローラー対35,36を構成する駆動ローラー35A,36Aは、その動力源である搬送モーター38の動力により回転駆動する。原稿サポート13に積載された複数枚の原稿Dは、給送ローラー33により最下位のものから1枚ずつ順番に給送口12Aから本体12内へ給送される。このように給送部30A(ローラー33,34A等)は給送モーター37を動力源として駆動し、搬送部31(搬送ローラー対34等)と排出部32(排出ローラー対36等)は、搬送モーター38を共通の動力源として駆動する。
給送ローラー対34は、駆動ローラー34Aと分離ローラー34B(リタードローラー)とにより構成される。分離ローラー34Bは、原稿Dに対する外周面の摩擦係数が、駆動ローラー34Aのそれよりも大きいうえ、駆動ローラー34Aよりも回転速度が若干低速で回転する。両ローラー34A,34Bの外周面の摩擦係数の差と回転速度差とを利用し、仮に給送ローラー33から原稿Dが複数枚重なって重送されても、給送ローラー対34は、一番下の1枚を分離して搬送方向Yの下流側へ給送する。なお、給送口12Aには、給送ガイド30Bを含む可動式の給送機構が設けられている。この給送機構は給送モーター37の動力により給送ローラー33と連動して駆動され、原稿Dを給送口12Aへ給送する過程で給送路を開きかつセット状態の原稿Dを給送ローラー33の外周面に押し付け、原稿Dを給送口12Aへ送り込んだ後に後続原稿の侵入を阻止すべく給送路を閉じるように動作する。これにより原稿Dは給送ローラー33により1枚ずつ給送される。
また、ローラー対35,36は、駆動ローラー35A,36Aと従動ローラー35B,36Bとにより構成される。ローラー対35,36は、原稿Dを読み取るときに同じ搬送速度(読取速度)で原稿Dを搬送するように回転駆動する。各従動ローラー35B,36Bは、それぞれが対をなす駆動ローラー35A,36Aの回転により連れ回りする。なお、冊子原稿や折り原稿等の原稿Dについては、2枚の原稿サイズ大の透明フィルムを周縁部の一部で貼り合わせてなるキャリアシート(図示略)に挟んで原稿サポート13にセットされ、キャリアシートごと搬送させることでこの種の原稿Dも読み取りできる。
図2に示すように、本体12内には、搬送経路29に沿って搬送される原稿Dの画像を読み取る読取部40が設けられている。読取部40は、搬送方向Yにおける2つの搬送ローラー対35,36の間の位置において搬送経路29を挟む両側に一対設けられている。一対の読取部40は、原稿Dの表面(下面)を読み取る第1読取部40Aと、原稿Dの裏面(上面)を読み取る第2読取部40Bとからなり、搬送方向Yに互いに少しずれた位置に配置されている。一対の読取部40は、搬送中の原稿Dに光を照射可能な光源41と、主走査方向(幅方向X)に延びるイメージセンサー42とにより構成されている。通常読取モードでは第1読取部40Aだけが読取動作を行い原稿Dの表面が読み取られ、両面読取モードでは第1読取部40Aと第2読取部40Bとが共に読取動作を行い原稿Dの両面(表裏面)が読み取られる。
光源41は、例えばLEDや蛍光ランプ等により構成される。イメージセンサー42は、光源41から射出された光が原稿Dで反射した反射光を受光し、受光した光を電気信号に変換して受光量に応じた値の画素信号を出力する。イメージセンサー42は、例えばリニアイメージセンサーである。画像読取装置11は、カラースキャンとモノクロスキャン(グレースケールスキャン)とが可能である。なお、以下では、光源41とイメージセンサー42を、第1読取部40A側のものを指して、第1光源41A及び第1イメージセンサー42Aと記し、第2読取部40B側のものを指して、第2光源41B及び第2イメージセンサー42Bと記す場合がある。
さらに、イメージセンサー42と搬送経路29を挟んで対向する位置には、色基準板43が配置されている。色基準板43はシェーディング補正用の白基準値を得るためのもので、白色を呈する白基準板又はグレー(灰色)を呈するグレー基準板が用いられる。グレー基準板の場合は、原稿の背景(グレー背景)として読み取って原稿Dの位置及び領域の検出にも用いられる。なお、原稿領域検出用のセンサーを別途設けた場合は、色基準板43は白基準板であることが好ましい。
イメージセンサー42は、複数の光電変換素子を主走査方向Xに沿って一列に配置した、例えばコンタクト型イメージセンサーである。さらにイメージセンサー42は、具体的にはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサーである。イメージセンサー42は、各光電変換素子が受光した光を光電変換して受光量に応じた値の画素信号を出力する。
また、図2に示すように、本体12内には、複数のローラー対34〜36のうち搬送系の1つの駆動ローラーの回転を検出可能なエンコーダー44(例えばロータリーエンコーダー)が設けられている。エンコーダー44は、駆動ローラーの回転量に比例する数のパルスを含む検出信号を出力する。エンコーダー44の検出信号は、本体12内に配置された制御部50(コントローラー)に入力され、制御部50は搬送中の原稿D(キャリアシートを含む)の位置(搬送位置)の把握及び搬送速度の把握に用いられる。
図2に示す制御部50は、ユーザーが操作する操作部20(図1参照)からの操作信号又は後述するホスト装置100からの読取ジョブで与えられた読取りの指示に基づき画像読取装置11を制御する。制御部50は、読取制御を行うときは、給送モーター37、搬送モーター38及び読取部40(40A,40B)を制御する。
図2に示すように、搬送方向Yの上流側から順に、給送ローラー33、給送ローラー対34、ローラー対35,36がそれぞれ配置され、それぞれ幅方向Xに間隔を隔てて一対ずつ配置されている。一対の給送ローラー33の間には、原稿サポート13にセットされた原稿Dの有無を検知する原稿センサー45が配置されている。原稿センサー45は、例えばレバーを有する接触式センサーであり、原稿サポート13に原稿Dがセットされると、そのセットされた原稿Dがレバーを押すことでONする。
制御部50は、原稿Dが給送位置にセットされた際の原稿センサー45のオン信号に基づき搬送カウンター81をリセットし、搬送モーター38の駆動中にエンコーダー44から入力する検出信号のパルス又はパルスエッジの数を搬送カウンター81が計数した計数値に基づいて、搬送対象の搬送方向Yの位置である搬送位置を把握する。
図2に示すように、搬送方向Yにおける給送ローラー対34と搬送ローラー対35との間の位置には、キャリアシートセンサー46(以下、「CSセンサー46」ともいう。)が設けられている。CSセンサー46は、光学式センサーであり、搬送路を挟む両側に発光器と受光器とを備え、原稿D又はキャリアシートのマーク等の不透明部分を検知する。
さらに搬送方向Yにおいて駆動ローラー34A,35A間の位置には、原稿Dの重送を検出する重送センサー47が配置されている。重送センサー47は、例えば超音波式センサーであり、超音波を発信可能な発信器と、発信器に対して搬送経路29を挟んで対向する位置に配置されて超音波を受信する受信器とを備える。なお、本例では、CSセンサー46がキャリアシートを検知したときは、重送誤検知を回避するために、重送センサー47の検出信号に基づく重送検出は無効とされる。
また、搬送方向Yに搬送ローラー対35のニップ点よりもやや下流側の位置には、原稿Dの有無を検出可能な原稿有無センサー48が配置されている。原稿有無センサー48は、例えばレバー(接触子)を有する接触式センサーである。原稿有無センサー48は、原稿Dの先端がレバーを押すことで原稿Dを検知してONし、その原稿Dの後端が通り過ぎてレバーが押されなくなると、原稿Dを検知しなくなってOFFする。よって、制御部50は、原稿有無センサー48の検知信号(ON/OFF)に基づき、原稿Dの先端が搬送ローラー対35を通過したこと、及び原稿Dの後端が搬送ローラー対35を通過したことを検知する。原稿有無センサー48が原稿Dの先端と後端とを検知した検知結果は、読取部40(40A,40B)の読取動作の開始と終了のタイミングを決める制御に用いられる。また、原稿有無センサー48は、原稿Dの先端と後端とを検知可能であるため、原稿Dの先端が検知されてから後端が検知されるまでの原稿Dの搬送距離に基づいて原稿Dの搬送方向Yにおける長さ、つまりその長さから決まる原稿サイズを検出する検出部49を構成している。なお、原稿有無センサー48は、光学式センサー等の非接触センサーとしてもよい。
図3に示すように、スタッカー15は、複数のトレイ部材15Bがスライド可能に接続された構造を有するスライド式であり、図1に示す収納位置から外側(排出方向Y1)へスライドさせて段階的に長さ調整可能に引き出すことができる。スタッカー15は、複数のトレイ部材15Bにより長さ調整可能であるとともに、排出口12B(図1参照)から排出された原稿Dが載置される載置部15Cと、載置部15Cの排出方向Y1の先端部に設けられた回動式のストッパー15Aとを有している。スタッカー15は、使用される際はユーザーによって原稿Dのサイズに応じて長さ調整される。図3に示すように、スタッカー15は、先端寄りの部分が斜め上方へ向かってカーブする曲面形状に引き延ばされる。
図3に示すように、第1原稿D1であれば、スタッカー15は、最大長よりも少し短い長さに引き延ばされて使用されると共に、その先端部のストッパー15Aが原稿Dの先端を当てて原稿Dのそれ以上の排出方向Y1への移動を規制可能な起立姿勢をとる規制位置の状態に配置される。そのため、第1搬送速度V1で排出された第1原稿D1は、その先端がストッパー15Aに当たることでスタッカー15上に整列状態で積載される。なお、図3では、第1原稿D1よりも排出方向Y1に短い同図に二点鎖線で示す第3原稿D3が第1原稿D1と共に混載された状態で原稿サポート13にセットされた状態を示している。
また、図4に示すように、スタッカー15を最大長さに引き延ばした状態における載置部15Cの排出方向Y1の長さよりも排出方向Y1に長い第2原稿D2については、ストッパー15Aを使用できない。このため、第2原稿D2を読み取るときは、図4に示すように、ストッパー15Aを外側(排出方向Y1側)へ倒した傾倒姿勢をとる退避位置の状態で使用される。このとき、図4に示すように、スタッカー15上に排出された第2原稿D2は、スタッカー15の先端部で退避位置(傾倒姿勢)にあるストッパー15Aの先端から床面や机上面等の設置面に付くことがない程度に垂れ下がる。ところで、第2原稿D2を、ストッパー15Aが退避位置の状態にあるスタッカー15上へ、第1原稿D1と同じ第1搬送速度V1で排出すると、その排出時の勢いで第2原稿D2はスタッカー15上の整列性が悪化し、場合によってはスタッカー15の先端から排出方向Y1側へ落下する虞がある。そのため、本実施形態の画像読取装置11では、原稿Dが第2原稿D2であるときは、第1原稿D1が排出されるときの第1搬送速度V1よりも遅い(低速な)第2搬送速度V2で第2原稿D2を排出する。
また、図3、図4において、先に搬送されて先に読み取られる原稿Dが先行原稿Daであり、先行原稿Daの次に搬送されて次に読み取られる原稿Dが後続原稿Dbである。本実施形態では、先行原稿Daが、第1搬送速度V1よりも低速な第2搬送速度V2で排出される第2原稿D2である場合、その排出時の速度差に起因し排出終了のタイミングが遅れることを考慮し、先行原稿Daが第1原稿D1である場合よりも、後続原稿Dbの給送開始タイミングを遅らせる。このため、先行原稿Daが排出部32(図2に示す排出ローラー対36)から排出し終わってから、搬送モーター38を第2搬送速度V2のときの低速な駆動速度から加速させても、後続原稿Dbの読取開始位置への到達に間に合うように搬送部31を読取速度(第1搬送速度V1)まで加速される。
次に図5を参照して、画像読取装置11の電気的構成について説明する。図5に示すように、画像読取装置11は、通信ケーブルを通じてホスト装置100と接続されている。ホスト装置100は、例えばパーソナルコンピューター(以下「PC」ともいう。)であり、その本体と電気的に接続された入力部101と表示部102とを備える。ホスト装置100は、読取ドライバー用プログラムがインストールされることで、その内部に画像読取装置11に対して読取り指示を行う機能をもつソフトウェアよりなる読取ドライバーを備える。なお、ホスト装置100は、PCに限らず、携帯情報端末(PDA(Personal Digital Assistants))、タブレットPC又はスマートフォン等のスマートデバイス等でもよい。
ユーザーは操作部20又はホスト装置100の入力部101を操作して、画像読取処理に関する設定条件を設定する。設定条件には、読取解像度、読取色、片面読取り・両面読取り等を含む読取条件と、シェーディング補正やガンマ補正等を含む画像処理条件と、読取データ(画像データ)の保存形式、転送方法及び保存先を含む保存条件とが含まれる。読取解像度には、例えば300dpi/600dpiがあり、読取色には、モノクロ(グレースケール)/カラーがある。保存形式には、PDF形式、JPEG形式、GIF形式等がある。また、転送方法には、ホスト装置100への転送及びメール転送があり、保存先に保存先のアドレスが指定される。なお、設定条件は、ユーザーが画像読取装置11の操作部20を操作して設定する構成でもよい。
図5に示すように、画像読取装置11は、これを統括的に制御する制御部50を内蔵している。制御部50は、マイクロプロセッサー等からなるコンピューター60を備える。コンピューター60は、読取制御の際に実行すべきプログラムPR等を記憶する記憶部61を備えている。なお、記憶部61は、例えば不揮発性メモリー及びRAMからなる。
また、制御部50は、ホスト装置100から各種のデータや信号を入力する入力インターフェイスからなる入力部62と、画像読取装置11が読み取った読取データをホスト装置100に出力する出力インターフェイスからなる出力部63とを備える。さらに制御部50は、イメージセンサー42A,42Bに対して読出動作を含む各種の動作タイミングを規定するパルス信号を出力するタイミングジェネレーター64(以下「TG64」とも記す。)を備える。また、制御部50は、イメージセンサー42A,42Bから入力した画素信号をアナログ/デジタル変換(A/D変換)するアナログフロントエンド65(以下「AFE65」とも記す。)を備える。
図5に示す記憶部61には、図7にフローチャートで示された読取制御用プログラムを含むプログラムPRが記憶されている。図5に示すコンピューター60は、プログラムPRの実行により内部に構成されるソフトウェアからなる機能部分として、主制御部70、搬送制御部71、判別部72、読取制御部73及び画像処理部74を備える。主制御部70は、画像読取装置11を統括的に制御する。
搬送制御部71は、主制御部70の指示に従って給送モーター37及び搬送モーター38を駆動制御する。給送モーター37の駆動により給送ローラー33が回転することで、原稿サポート13にセットされた複数の原稿Dは最下位のものから1枚ずつ順番に本体12内へ給送される。また、給送モーター37が駆動されることで給送ローラー対34を構成する一方の駆動ローラー34Aが回転駆動し、搬送モーター38が駆動されることで他方の分離ローラー34Bが回転駆動する。
さらに搬送制御部71は、給送ローラー33と原稿Dとの滑りを抑えるために最初は給送モーター37を低速で駆動させ、低速度で給送ローラー33が回転し始めてから、カウンターの計数値に基づき原稿Dが所定位置に到達すると、給送モーター37の回転速度を増速させる。これにより、給送ローラー33の低速回転により原稿Dを確実にピックアップできるうえ、その後の給送速度の増速により原稿Dが読取領域SAの読取開始位置に到達するまでの所要時間を短縮して読取開始タイミングを相対的に早めに設定できる。原稿Dは、ローラー対35,36により搬送経路29の途中の読取領域SAを、ユーザーが設定した読取条件情報中の指定の読取解像度(例えば300/600dpi)に応じた読取速度で搬送させる。例えば読取解像度が相対的に低い(例えば300dpi)場合は原稿Dが高速度で搬送され、読取解像度が相対的に高い(例えば600dpi)場合は原稿Dが低速度で搬送される。搬送制御部71は、搬送カウンター81を備えている。搬送カウンター81は、原稿Dの搬送経路29上の基準位置を原点とする原稿Dの搬送量(搬送距離)に相当する計数値を計数する。搬送制御部71は、搬送カウンター81の計数値から原稿Dの搬送経路29上の位置(搬送位置)を取得する。搬送制御部71は、予め設定された給送プロファイルデータを参照してその時の搬送位置に対応する目標速度を取得し、実速度を目標速度に近づけるように搬送系の各モーター37,38を速度制御する。
判別部72は、複数のカウンター82,83を備える。第1カウンター82は、原稿Dの搬送方向Yにおける長さ(搬送長さ)を計数するためのものである。原稿有無センサー48が原稿Dの先端を検出すると、エンコーダー44から入力するパルス信号のパルスエッジの数を計数する計数処理を開始し、原稿有無センサー48が原稿Dの後端を検出するとその計数処理を停止する。これにより、制御部50は、第1カウンター82の計数値を基に原稿Dの搬送方向Yの長さ(原稿長さL)を取得する。第2カウンター83は、エンコーダー44から入力するパルス信号のパルスエッジの数を計数し、読取制御に必要な各種の計数値を計数する。第2カウンター83は、例えば先行原稿Daが搬送中である場合に、先行原稿Daの読取り及び排出を妨げないように後続原稿Dbの給送開始タイミングを決めるために、排出ローラー対36が先行原稿Daを排出し終わるまで待機する計数値を計数する。なお、第2カウンター83は、クロック回路(図示略)からのクロック信号の例えばパルスエッジの数を計数することで待機時間を計時する構成でもよい。
図5に示すCSセンサー46は、不図示のキャリアシート及び原稿Dの搬送方向Yの先端(下流端)を検知する。つまり、本例の画像読取装置11は、CSセンサー46と原稿有無センサー48とにより、原稿Dの先端及び後端を搬送経路29上の異なる位置で検出する。そして、制御部50は、これらのセンサー46,47の検出タイミングを基準に第2カウンター83の計数処理を開始し、その計数値に基づいて給送開始タイミング、給送速度の増速タイミング、及び読取速度VSから排出時の搬送速度V1又はV2へ変化させるタイミングを決定する。なお、第2カウンター83は、上記の複数のタイミングを管理し、管理対象ごとに用意された複数のカウンターを含む。
本例の重送センサー47は、発信器から発信された超音波が原稿Dを通るときに減衰した減衰後の超音波を受信器で受信してその減衰後の超音波の振幅に比例する大きさの検出値を有する検出信号を出力する。主制御部70は、重送センサー47の検出信号に基づき重送エラーを検出すると、読取動作を中断し、重送エラーの旨を、報知部27の点灯又は点滅、及びホスト装置100の表示部102へメッセージの表示によってユーザーに報知する。なお、主制御部70は、原稿Dのジャムなどその他のエラー発生時も、必要に応じて読取動作を中断し、同様にエラーの旨を報知する。
また、読取制御部73は、イメージセンサー42に対して読出動作を含む各種動作の動作タイミングを規定するパルス信号を出力するTG64(タイミングジェネレーター)と、イメージセンサー42から入力した画素信号をアナログ/デジタル変換(A/D変換)するAFE65(アナログフロントエンド)とを備える。読取制御部73は、不図示の光源駆動部を介して光源41の発光を制御し、原稿Dの読取領域に光を照射する。この搬送中に、読取制御部73は、TG64を介して読取部40を制御し、読取部40に原稿Dの画像を読み取らせる。読取部40が読み取ったアナログの画像信号は、AFE65でデジタル信号に変換され、画像処理部74に入力される。
画像処理部74は、入力したデジタルの画像信号にシェーディング補正及びガンマ補正等の公知の補正処理を施して、原稿Dの画像データを生成する。画像データは、画像処理部74から出力部63を介して通信ケーブル(図示せず)を通じてホスト装置100に転送される。
次に図6を参照して、給送モーター37と搬送モーター38との制御内容について説明する。図6には、原稿センサー45、CSセンサー46、原稿有無センサー48の各検出信号のON/OFF状態、給送モーター37と搬送モーター38との速度プロファイルを示す。搬送モーター38の速度プロファイルについては、通常時と減速排出時とをそれぞれ示す。制御部50(特に搬送制御部71)は、各モーター37,38を、各センサー45,46,48の各検出信号及びカウンター81〜83(図5参照)の計数値に基づいて制御する。
給送モーター37は、原稿センサー45がONのとき、かつ先行原稿Daがないとき又は搬送中ではないとき(排出済みのとき)に給送を開始する。給送速度は、給送ローラー33と原稿Dとの滑りを抑えるために低速に設定される。給送された原稿Dの先端部が、搬送ローラー対35にニップされて原稿有無センサー48がONすると、給送モーター37の駆動が停止される。また、先行原稿Daがあるときは、先行原稿Daの後端がCSセンサー46を通過してCSセンサー46がOFFしてから、第2カウンター83が所定値α1を計数すると、給送モーター37の駆動を開始して第1給送速度Vaに達するまで加速する。さらにその先行原稿Daの後端が原稿有無センサー48を通過して原稿有無センサー48がOFFしてから、第2カウンター83が所定値α2を計数すると、給送モーター37の駆動速度を加速して第1給送速度Vaから第2給送速度Vbへ増速させる。
本実施形態では、原稿Dの搬送方向の長さ、つまり原稿サイズに応じて原稿Dをスタッカー15へ排出するときの排出速度(搬送速度)を変化させる制御が行われる。通常時(通常モード)では、原稿Dが第1原稿D1である場合、読取り終了後に第1原稿D1を第1搬送速度V1で排出する。減速排出時(減速排出モード)では、原稿Dが第1原稿D1よりも長い第2原稿D2である場合、読取り終了後に第2原稿D2を第1搬送速度V1よりも低速な第2搬送速度V2で排出する(V1>V2)。ここで、制御部50は、原稿有無センサー48がOFFしてから、第2カウンター83が所定値βを計数すると、読取部40の読取りが終了したと判断し、搬送モーター38の駆動速度を変更し、原稿Dの搬送速度を読取速度VSからその原稿Dの検出長さ(原稿長さL)に応じて排出時の搬送速度V1又はV2へ切り換える。なお、図6において、原稿有無センサー48がONしてから次にOFFするまでの原稿Dの搬送距離が、第1カウンター82により計数される計数値で示される原稿Dの搬送方向Yにおける長さである原稿長さLに相当する。また、図6において、読取中に給送ローラー対34、搬送ローラー対35及び排出ローラー対36にニップされた状態で搬送されていた原稿Dは、その搬送途中でその後端が給送ローラー対34から離れると、以後、搬送ローラー対35と排出ローラー対36とによる搬送に切り換わる。この切り換わり時に原稿Dの読取速度が第1搬送速度V1から少し低速な読取速度VSへ減速させている。これは、給送ローラー対34が搬送系のローラー対35,36よりも若干低速な速度で回転しており、給送ローラー対34により負荷が無くなることで、読取速度が相対的に高速側へ変化することを抑制するためである。
次に画像読取装置11の作用を説明する。ユーザーは原稿Dを画像読取装置11に読み取らせるときは、原稿Dを原稿サポート13に積載することによりセットする。ユーザーは、原稿Dをセットした後、必要に応じて読取条件を設定する操作を行い、その後、画像読取装置11のスタートスイッチ22を押下するか、又はホスト装置100の入力部101を操作することで、画像読取装置11に原稿の読み取りを指示する。
画像読取装置11内のコンピューター60は、原稿Dの読み取りを開始させるスキャン開始の指示を受け付けると、図7に示されるフローチャートを含むプログラムPRを実行する。以下、コンピューター60が行う読取制御ルーチンについて、図7に示されるフローチャートを参照して説明する。
まずステップS11では、制御部50は、原稿ありであるか否かを判断する。原稿ありであればステップS12に進み、原稿ありでなければ(つまり原稿なしであれば)当該ルーチンを終了する。
ステップS12では、制御部50は、先行原稿があるか否かを判断する。先行原稿がなければステップS13に進み、先行原稿があればステップS14に進む。
ステップS13では、制御部50は、給送及び搬送を開始する。先行原稿Daがなければ(つまり1枚目であれば)、第1〜第3原稿D1〜D3のいずれであっても給送及び搬送を開始する。すなわち、制御部50は、給送モーター37及び搬送モーター38の駆動を開始し、各ローラー33,34A,35A,36Aを回転駆動させることにより、1枚目の原稿Dの給送を開始する。
ステップS14では、制御部50は、先行原稿が第2原稿であるか否かを判断する。先行原稿Daが第2原稿D2であればステップS15に進み、第2原稿D2でなければステップS16に進む。このため、先行原稿Daが第1原稿D1よりも長い第2原稿D2であればステップS15に進み、第1原稿D1、及び第1原稿D1よりも短い第3原稿D3である場合にステップS16に進む。
ステップS15では、制御部50は、待機時間が経過するまで待機する。ここで、制御部50は、先行原稿Daである第2原稿D2が排出部32(排出ローラー対36)を通過した後、搬送部31及び排出部32を第2原稿D2の排出時の第2搬送速度V2から読取部40が次の後続原稿Dbを読み取るときの読取速度に相当する第1搬送速度V1まで増速させる。そして、制御部50は、搬送部31及び排出部32が読取速度に相当する第1搬送速度V1に達した後に、後続原稿Dbの読取りが開始されるように後続原稿Dbの給送開始タイミングを制御する。つまり、先行原稿Daが第2原稿D2である場合は、先行原稿Daが第1原稿D1である場合に比べ、搬送モーター38を先行原稿Daの排出時の駆動速度から増速させる際の開始速度が遅い分、後続原稿Dbの給送開始タイミングを遅らせる。この後続原稿Dbの給送開始タイミングを遅らせるために、制御部50は、待機時間T1を経過するまで待機する。
本例では、図6に示すように、第2カウンター83の計数値が所定値α1に達したことをもって後続原稿Dbの給送を開始する。この所定値α1は、先行原稿Daが第2原稿D2であるときは、第1原稿D1であるときよりも大きな値に設定され、この原稿サイズの違いによる所定値α1の差が、待機時間T1に相当する。このように後続原稿Dbの給送開始タイミングを決める所定値α1の値は、先行原稿Daの原稿長さL(例えば原稿サイズ)に応じて調整される。なお、待機時間T1を一定値としているが、第2原稿D2に属する原稿の長さに応じて待機時間T1を変化させてもよい。
ステップS16では、制御部50は、給送を開始する。これにより先行原稿Daが第1原稿D1又は第3原稿D3である場合は、第2カウンター83の計数値が所定値α1(図6を参照)に達した時点で給送を開始する。これに対して先行原稿Daが第2原稿D2である場合、第2カウンター83の計数値が第1原稿D1であるときよりも大きな値に設定された所定値α1に達した時点で給送を開始する。この結果、先行原稿Daが第2原稿D2である場合、第1原稿D1である場合よりも待機時間T1だけ遅れて次の後続原稿Dbの給送を開始する。このように後続原稿Dbの給送開始タイミングは、先行原稿Daが第1原稿D1である場合に比べ、第2原稿D2である場合に待機時間T1だけ遅くなる。制御部50は、給送を開始した後続原稿Dbをまず第1給送速度Vaで給送する。
ステップS17では、制御部50は、給送速度の加速タイミングに達したか否かを判断する。詳しくは、制御部50は、第2カウンター83の計数値が所定値α2(図6を参照)に達したことをもって給送速度を第1給送速度Vaから第2給送速度Vbまで加速させる加速タイミングに達したと判断する。制御部50は、給送速度の加速タイミングに達していなければ達するまで待機し、給送速度の加速タイミングに達すればステップS18に進む。ここで、所定値α2は、先行原稿Daが第1原稿D1である場合に比べ、先行原稿Daが第2原稿D2である場合の方が大きな値に設定されている。これにより、先行原稿Daが第2原稿D2である場合、第1原稿D1である場合に比べ、後続原稿Dbを第1給送速度Vaから第2給送速度Vbへ加速させる加速タイミングを遅らせる。このため、先行原稿Daが第2原稿D2である場合にその排出時の搬送速度を第1搬送速度V1よりも低速な第2搬送速度V2まで減速させても、後続原稿Dbの給送過程で給送部30Aと搬送部31との間に過大な速度差が生じることを抑え、後続原稿Dbを給送部30Aから搬送部31へスムーズに受け渡すことが可能になる。
ステップS18では、制御部50は、給送速度を加速する。つまり、制御部50は、加速タイミングに達すると、後続原稿Dbの給送速度をそれまでの第1給送速度Vaから第2給送速度Vbまで加速させる。この結果、後続原稿Dbは、高速な第2給送速度Vbで給送されることになり、早期に読取りを開始できるようになる。また、それまでは低速な第1給送速度Vaで後続原稿Dbが給送されることにより、給送ローラー33と原稿Dとの滑りを抑えつつ給送ローラー33によって確実に原稿Dを送り出すことができる。
ステップS19では、制御部50は、読取部による原稿の読取りを開始する。詳しくは、制御部50は、原稿Dの先端が原稿有無センサー48に検知されていから計数を開始する搬送カウンター81の計数値に基づき把握する原稿Dの搬送位置が読取開始位置に達すると、読取制御部73に読取部40による読取りの開始を指示する。読取制御部73は、TG64を介して読取部40を構成するイメージセンサー42に原稿Dの読取りを開始させ、イメージセンサー42は読取信号をAFE65により増幅及びA/D変換したデジタルの読取信号を画像処理部74に出力する。画像処理部74は、入力した読取信号を基に画像処理を施して画像データを生成する。
ステップS20では、制御部50は、原稿の読取中であるか否かを判断する。詳しくは、制御部50は、原稿有無センサー48による先行原稿Daの後端の検出時に計数を開始した第2カウンター83の計数値が所定値β(図6参照)に達したか否かを判断する。そして、制御部50は、第2カウンター83の計数値が所定値βに達していなければ、読取中と判断し、その計数値が所定値βに達すると、読取りが終了したと判断する。読取中であればステップS21に進み、読取りを終了し読取中でなくなればステップS23に進む。
ステップS21では、制御部50は、原稿の後端が検出されたか否かを判断する。原稿の後端が検出されなければステップS20に戻り、原稿の後端が検出されればステップS22に進む。ここで、原稿有無センサー48は読取部40よりも搬送方向Yの上流側に位置するので、原稿Dの読取中にその後端を検出してステップS22に進むことになる。
ステップS22では、制御部50は、原稿長さを検出する。制御部50は、原稿Dの先端を原稿有無センサー48が検出したときに第1カウンター82の計数を開始しており、原稿有無センサー48がその原稿Dの後端を検出すると、そのときの第1カウンター82の計数値を基に原稿長さLを取得する。
ステップS23では、制御部50は、原稿が第1原稿であるか否かを判断する。すなわち、制御部50(詳しくは判別部72)は、原稿長さLを基に原稿が、第1原稿D1であるか否かを判断する。ここで、第1原稿D1は例えばA4判サイズを含む第1のサイズ範囲に属する原稿であり、第2原稿D2は例えばA3判サイズを含む第2のサイズ範囲に属する原稿であり、第3原稿D3は例えばA5判未満の第3のサイズ範囲に属する原稿である。但し、本例では、搬送方向Yにおける原稿長さLで原稿の種類を区別するため、同じ原稿サイズでも原稿をセットする向きによって異なる種類の原稿と判定される。制御部50は、原稿Dが第1原稿D1であればステップS24に進み、原稿Dが第1原稿D1でなければ、つまり第2原稿D2又は第3原稿D3であればステップS25に進む。
ステップS24では、制御部50は、原稿を第1搬送速度で排出する。詳しくは、制御部50は、第1原稿D1が読取終了位置まで搬送されて読取部40による原稿Dの読取りが終了したことを、第2カウンター83の計数値が所定値βに達したことをもって把握すると、搬送モーター38の回転速度を増速させる。これにより制御部50は、第1原稿D1の搬送速度を読取速度VSから第1搬送速度V1に達するまで増速させ、排出部32(ローラー対36)により第1原稿D1を第1搬送速度V1で排出する。
ステップS25では、制御部50は、第2原稿又は第3原稿を第2搬送速度で排出する。詳しくは、制御部50は、原稿Dが読取終了位置まで搬送されて読取部40による原稿Dの読取りが終了したことを第2カウンター83の計数値が所定値βに達したことをもって把握すると、搬送モーター38の回転速度を減速させる。これにより制御部50は、第2原稿D2又は第3原稿D3の搬送速度を読取速度VSから第2搬送速度V2(<V1)に達するまで減速させ、排出部32(ローラー対36)により第2原稿D2又は第3原稿D3を第2搬送速度V2で排出する。
こうして原稿Dの読取りを1枚終えるごとに、当該ルーチンを一旦終了する。制御部50は、原稿センサー45が後続原稿Dbを検知していれば、再び当該ルーチンを開始し、後続原稿Dbに対してステップS11の処理から開始する。すなわち、制御部50は、2枚目以降の原稿Dに対する処理とである、ステップS11,S12,S14〜S25の処理を実行する。そして、全ての原稿Dの読取りを終え、原稿センサー45が後続原稿Dbを検知しなくなると、受け付けた読取ジョブに基づく読取制御を終了する。
この読取制御の結果、図3に示すように、第1原稿D1は相対的に高速な第1搬送速度V1でスタッカー15上に排出され、その先端がストッパー15Aに当たることで整列状態に積載される。また、図3に二点鎖線で示す第3原稿D3が混載されている場合、仮に第3原稿D3が第1原稿D1と同様の第1搬送速度V1で排出されたとすると、排出時の勢いでその先端がストッパー15Aに当たって跳ね返り第3原稿D3のスタッカー15上の載置位置に排出方向Y1のばらつきが生じる。これに対して、本実施形態では、第3原稿D3は第1搬送速度よりも低速な第2搬送速度V2で排出されるため、スタッカー15上の上流側寄りの位置に揃った状態で積載される。
また、図4に示すように、第2原稿D2は相対的に低速な第2搬送速度V2で、ストッパー15Aが退避位置に傾倒した状態かつ最大長さに延出したスタッカー15上にその先端部がスタッカー15の先端から垂れ下がった状態で比較的整列した状態で積載される。このように原稿長さLの違いに依らずどのサイズの原稿Dも読取り後にスタッカー15上に整列した状態に積載される。
以上詳述した実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)画像読取装置11は、原稿を搬送する搬送部31と、原稿の画像を読み取る読取部40と、原稿の長さを検出する検出部49と、読取部による読み取り後の原稿を排出する排出部32と、排出された原稿を受けるスタッカー15と、搬送部31及び排出部32を制御する制御部50と、を備える。制御部50は、検出部49により検出された原稿の長さから特定される原稿Dが第1原稿D1であるときは、第1原稿D1を第1搬送速度V1で排出し、第1原稿D1よりも長い第2原稿D2であるときは、第2原稿D2を第1搬送速度V1よりも遅い第2搬送速度V2で排出する。よって、第1原稿D1は第1搬送速度V1でスタッカー15へ排出され、第1原稿D1よりも長い第2原稿D2は第1搬送速度V1よりも遅い第2搬送速度V2でスタッカー15へ排出される。この結果、スタッカー15に排出された原稿Dの整列性をよくすることができる。
(2)制御部50は、検出部49の検出結果に基づき原稿Dが第2原稿D2である場合、読取部40が当該第2原稿D2を読み取る間は第2原稿D2を読取速度(V1又はVS)で搬送し、読取部40が読み取りを完了したら、第2原稿D2の搬送速度を読取速度VSから第2搬送速度V2に減速させる。よって、第2原稿D2を第1原稿D1と同様に適切な読取速度での読取りを終えてから、スタッカー15上に整列した状態に排出することができる。
(3)搬送部31及び排出部32は共通の動力源として搬送モーター38を有する。制御部50は、先に給送された先行原稿Daが第2原稿D2である場合、第2原稿D2が排出部32を通過した後、搬送部31及び排出部32を増速させる。そして、搬送部31及び排出部32が第2原稿D2を排出するときの第2搬送速度V2から読取部40が原稿Dを読み取るときの読取速度に相当する第1搬送速度V1に達した後に、先行原稿Daの次に給送された後続原稿Dbの読み取りが開始されるように、後続原稿Dbの給送開始タイミングを制御する。よって、先行原稿Daが第2原稿D2である場合、第2原稿D2が排出部32を通過した後、搬送部31及び排出部32が増速される。そして、増速により、第2原稿D2を排出するときの第2搬送速度V2から、読取部40が原稿Dを読み取るときの読取速度に相当する第1搬送速度V1に達した後に、後続原稿Dbの読み取りが開始されるように後続原稿Dbの給送開始タイミングが制御される。つまり、先行原稿Daが第2原稿D2である場合は、先行原稿Daが第1原稿D1である場合よりも、搬送モーター38を先行原稿Daの排出時の駆動速度から増速させるときの開始速度が遅い分、後続原稿Dbの給送開始タイミングを遅らせる。このため、先行原稿Daが第2原稿D2であってその排出速度を遅くした場合でも、読取部40によって第2搬送速度V2よりも高速な適切な読取速度である第1搬送速度V1で後続原稿Dbの読取りを開始することができる。
(4)制御部50は、先行原稿Daが第2原稿D2である場合は、先行原稿Daが第1原稿D1である場合に比べ、後続原稿Dbの給送開始タイミングを遅らせる。詳しくは、制御部50は、先行原稿Daが第2原稿D2である場合、後続原稿Dbの給送開始タイミングを決める第2カウンター83の計数値が達する所定値α1を、先行原稿Daが第1原稿D1であるときよりも第2原稿D2であるときにより大きな値とする。これにより制御部50は、先行原稿Daが第2原稿D2である場合に、第1原稿D1である場合に比べ、後続原稿Dbの給送開始タイミングを待機時間T1だけ遅らせる。よって、先行原稿Daが第2原稿D2である場合に排出時の搬送速度を第1搬送速度V1よりも遅い第2搬送速度V2に遅くしても、後続原稿Dbの読取りを適切な読取速度で開始することができる。このため、先行原稿Daが第1原稿D1か第2原稿D2であるかに関わらず、後続原稿Dbの読取りを適切な読取速度である第1搬送速度V1で開始することができる。
(5)原稿Dを給送して搬送部31へ受け渡す給送部30Aを更に備える。制御部50は、給送部30Aを制御し、原稿Dを第1給送速度Vaで給送した後に、第1給送速度Vaから第2給送速度Vbまで加速する。先行原稿Daが第2原稿D2である場合は、先行原稿Daが第1原稿D1である場合に比べ、後続原稿Dbを第1給送速度Vaから第2給送速度Vbへ加速させる加速タイミングを遅らせる。詳しくは、先行原稿Daが第2原稿D2である場合、加速開始タイミングを決める第2カウンター83の計数値が達する所定値α2を、第1原稿D1である場合よりも大きくする。よって、先行原稿Daが第2原稿D2である場合、第2原稿D2の排出時の搬送速度を第1搬送速度V1よりも遅い第2搬送速度V2としても、排出部32と動力源が共通の搬送部31と給送部30Aとの間の速度差が過大になることを回避し、後続原稿Dbを給送部30Aから搬送部31へスムーズに受け渡すことができる。
(6)制御部50は、原稿Dが第1原稿D1よりも長さの短い第3原稿D3であるときは、当該第3原稿D3を第2搬送速度V2で排出する。よって、検出部49により検出された原稿Dの長さから特定される原稿Dが、第1原稿D1よりも長さの短い第3原稿D3であるときは、第2原稿D2と同様に第2搬送速度V2で排出される。この結果、スタッカー15に第3原稿D3を整列性よく積載することができる。例えば、スタッカー15の長さが調整可能である場合に、第1原稿D1と第3原稿D3とが混載されている複数の原稿Dを読み取る場合において、スタッカー15の長さが第1原稿D1の長さに合わせられている場合でも、スタッカー15に第1原稿D1と共に第3原稿D3を整列した状態に積載することができる。
(7)スタッカー15は、原稿Dの排出方向Y1における長さが第1原稿D1よりも長くかつ第2原稿D2よりも短い所定の長さ範囲で長さ調整可能な載置部15Cと、載置部15Cにおける原稿Dの排出方向Y1の先端部に設けられたストッパー15Aとを有する。ストッパー15Aは、規制位置と退避位置とに移動可能に設けられ、規制位置において原稿Dの排出方向Y1の先端を当ててその原稿Dのそれ以上の排出方向Y1への移動を規制する。よって、原稿Dが第2原稿D2であれば、排出部32により第1原稿D1のときの第1搬送速度V1よりも遅い第2搬送速度V2で排出される。第1原稿D1よりも長い第2原稿D2はその先端部分がスタッカー15のストッパー15Aを越えて垂れ下がる状態でスタッカー15上に排出される。このとき、第2原稿D2は第1搬送速度V1よりも遅い第2搬送速度V2で排出されるので、スタッカー15の先端から垂れ下がる状態で整列されて積載できる。第2原稿D2がスタッカー15の先端から落下することを効果的に抑えることができる。
(8)制御部50は、複数枚の原稿Dを読み取る読取ジョブでは、原稿Dの長さを1枚ごと検出し、排出部32により原稿Dを排出するときの搬送速度を原稿Dごとに当該原稿Dの長さに応じて、第1搬送速度V1と第2搬送速度V2との間で切り換える。よって、複数枚の原稿Dを読み取る際は、原稿Dの長さが1枚ごと検出され、原稿Dの長さに応じて原稿Dごとに排出時の搬送速度が調整されるので、例えば、原稿長さの異なる複数枚の原稿Dが混載されていても、複数枚の原稿Dを読み取った後に、それら複数枚の原稿Dをスタッカー15上に整列性よく積載することができる。
(9)画像読取装置11は、複数枚の原稿Dを載置可能な給送部30Aを更に備え、給送部30Aは、複数枚の原稿Dを下側に載置されたものから1枚ずつ順番に給送する。そして、給送口12Aに対して搬送方向Yの下流側に位置する排出口12Bから読取り後の原稿Dを給送時と同じ表裏の向きを保ったまま排出する。よって、給送部30Aを構成する原稿サポート13にセットされた複数の原稿Dを、セット時と同じ順番で読取り後にスタッカー15上に積載することができる。
上記実施形態は、以下に示す変更例のように変更してもよい。上記実施形態に含まれる構成と、下記変更例に含まれる構成とを任意に組み合わせてもよいし、下記変更例に含まれる構成同士を任意に組み合わせてもよい。
・図5に示すように、スタッカー15の排出方向Y1における長さを調整する動力を供給可能な動力源として同図に二点鎖線で示すスタッカーモーター91を設ける。制御部50は、検出部49が検出した原稿Dの長さに応じてスタッカー15の長さを変更させる。詳しくは、画像読取装置11は、スタッカー15の長さを検出するスタッカーセンサー(図示略)を備え、制御部50は、スタッカーセンサーの検出結果を基に把握したスタッカー15の排出方向Y1における長さが、検出部49が検出した原稿Dの長さに合っているか否かを判断する。制御部50は、スタッカー15の長さが、原稿Dの長さに合っていなければ、スタッカーモーター91を駆動させてスタッカー15の長さをそのときの原稿Dの長さに合った長さに調整する。よって、原稿Dの長さに応じてスタッカー15の長さが変更される。したがって、原稿Dをそのサイズに依らずスタッカー15上に整列する状態に排出することができる。例えば第2原稿D2がスタッカー15の先端から落下することを抑制できる。
・図5に示すように、スタッカー15の先端部に設けられたストッパー15Aが規制位置にあるか退避位置にあるかを検知する同図に二点鎖線で示すセンサー92を設ける。制御部50は、センサー92によりストッパー15Aが規制位置にあることを検知し、かつ検出部49により第2原稿D2を検出すると、第2原稿D2の読取りを中断し、かつユーザーに対して表示又は音声で報知可能な報知部27に、ストッパー15Aの退避位置への移動を促すメッセージを報知する。また、制御部50は、センサー92によりストッパー15Aが退避位置にあることを検知し、かつ検出部49により第1原稿D1を検出すると、第1原稿D1の読取りを中断し、かつユーザーに対して表示又は音声で報知可能な報知部27に、ストッパー15Aの規制位置への移動を促すメッセージを報知する。これらの場合、検出部49が第2原稿D2を検出した場合に限り、読取りの中断と報知とを行ってもよい。さらに、これらの場合、原稿Dの読取りの中断と、報知部27による報知とのうち一方のみを行ってもよい。また、報知部27は、液晶パネル等の表示部とし、文字でメッセージを報知することが好ましい。また、報知部は、音声でメッセージを報知するスピーカーでもよい。この構成によれば、ストッパー15Aが原稿Dの長さに応じた適切な位置(姿勢を含む)にない場合に原稿の読取りが中断され、報知部27によりストッパー15Aの原稿長さに応じた位置への移動を促すメッセージが報知される。よって、スタッカー15のストッパー15Aの位置が不適切であるにも関わらず、原稿Dの読取りが行われ、原稿Dがスタッカー15上に積載された際の整列性が悪化する事態を未然に回避できる。
・搬送部31及び排出部32の動力源が共通であることに限定されず、搬送部31及び排出部32をそれぞれ別々の動力源で駆動してもよい。例えば搬送部31の動力源を搬送モーターとし、排出部32の動力源を排出モーターとする。原稿が第2原稿D2である場合は、排出モーターの駆動速度を減速して第2原稿D2を第2搬送速度V2で排出すればよい。
・検出部49を構成する原稿有無センサー48の取付位置は、原稿Dが排出される前に原稿の長さを検出可能な位置であればよい。例えば、給送部30Aにセットされた原稿Dの長さが第1原稿であるか第2原稿であるかを区別して検出可能なセンサーでもよい。
・検出部は、センサーを用いることに限定されず、ホスト装置100から入力した原稿の長さを特定可能な原稿情報に基づいて原稿の長さを検出するものであってもよい。
・前記実施形態において第1原稿D1と第3原稿D3とは、異なる搬送速度で排出してもよい。すなわち、第2搬送速度V2は、第1搬送速度V1よりも低速であれば、第1原稿と第3原稿との排出時の搬送速度は異なってもよい。
・イメージセンサーは、CMOSイメージセンサーに限定されず、例えばMOS(Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサー、又はCCD(charge coupled device)イメージセンサーとしてもよい。
・イメージセンサー42は、リニアイメージセンサーに限定されず、エリアイメージセンサーでもよい。
・コンピューター60内の各機能部は、ソフトウェアに限らず、例えばFPGA(field-programmable gate array)やASIC(Application Specific IC)等の電子回路によりハードウェアで実現したり、ソフトウェアとハードウェアとの協働により実現したりしてもよい。
・原稿の材質は紙に限定されず、樹脂製のフィルムやシート、織物、金属フィルムなどであってもよい。
・画像読取装置は、スキャナー機能に加え、印刷機能及びコピー機能を備えた複合機の一部でもよい。
・画像読取装置は、シートフィード型に限らず、フラットベッド型でもよい。フラットベッド型の画像読取装置である場合、本体内には副走査方向(X方向)に沿って移動可能なキャリッジを備え、キャリッジは、走査用モーターを動力源として移動し、キャリッジに設けられた光源及び読取部により、原稿台のガラス板上にセットされた原稿の画像を読み取る。この種のフラットベッド型の画像読取装置でも、原稿を自動で給送する自動原稿給送装置(オートシートフィーダー)が設けられたものであれば、読取り後の原稿をスタッカー上に整列した状態に積載することができる。
11…画像読取装置、12…本体、12A…給送口、12B…排出口、13…原稿サポート、15…スタッカー、15A…ストッパー、15B…トレイ部材、15C…載置部、20…操作部、27…報知部、30…搬送機構、30A…給送部、30B…給送ガイド、31…搬送部、32…排出部、33…給送ローラー(ピックアップローラー)、34…搬送部の一例を構成する給送ローラー対、35…搬送部の一例を構成する搬送ローラー対、36…排出部の一例としての排出ローラー対、37…給送モーター、38…動力源の一例としての搬送モーター、40,40A,40B…読取部、41,41A,41B…光源、42,42A,42B…イメージセンサー、44…エンコーダー、45…原稿センサー、46…CSセンサー、47…重送センサー、48…検出部の一例を構成する原稿有無センサー、49…検出部、50…制御部(コントローラー)、60…コンピューター、61…記憶部、70…主制御部、71…搬送制御部、72…検出部の一例を構成する判別部、73…読取制御部、74…画像処理部、81…搬送カウンター、82…第1カウンター、83…第2カウンター、91…スタッカーモーター、92…センサー、100…ホスト装置、101…入力部、102…表示部、X…主走査方向(幅方向)、Y…副走査方向、D…原稿、D1…第1原稿、D2…第2原稿、D3…第3原稿、L…原稿長さ、V1…第1搬送速度、V2…第2搬送速度、Va…第1給送速度、Vb…第2給送速度、VS…読取速度、Da…先行原稿、Db…後続原稿、PR…プログラム。

Claims (11)

  1. 原稿を搬送する搬送部と、
    原稿の画像を読み取る読取部と、
    原稿の長さを検出する検出部と、
    前記読取部による読取り後の原稿を排出する排出部と、
    排出された原稿を受けるスタッカーと、
    前記搬送部及び前記排出部を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記検出部により検出された原稿長さから特定される前記原稿が第1原稿であるときは、当該第1原稿を第1搬送速度で排出し、前記第1原稿よりも長い第2原稿であるときは、当該第2原稿を前記第1搬送速度よりも遅い第2搬送速度で排出することを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記制御部は、前記検出部の検出結果に基づき前記原稿が前記第2原稿である場合、前記読取部が当該第2原稿を読み取る間は当該第2原稿を読取速度で搬送し、前記読取部が読取りを完了したら、当該第2原稿の搬送速度を前記読取速度から第2搬送速度に減速させることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記搬送部及び前記排出部は共通の動力源を有し、
    前記制御部は、先に給送された先行原稿が前記第2原稿である場合、当該第2原稿が前記排出部を通過した後、前記搬送部及び前記排出部を増速させ、前記搬送部及び前記排出部が当該第2原稿を排出するときの第2搬送速度から前記読取部が原稿を読み取るときの読取速度に達した後に、前記先行原稿の次に給送された後続原稿の読み取りが開始されるように、当該後続原稿の給送開始タイミングを制御することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像読取装置。
  4. 前記先行原稿が前記第2原稿である場合は、前記先行原稿が第1原稿である場合に比べ、前記後続原稿の給送開始タイミングを遅らせることを特徴とする請求項3に記載の画像読取装置。
  5. 前記原稿を給送して前記搬送部へ受け渡す給送部を更に備え、
    前記制御部は、前記給送部を制御し、前記原稿を第1給送速度で給送した後に、前記第1給送速度から第2給送速度まで加速し、
    前記先行原稿が前記第2原稿である場合は、前記先行原稿が第1原稿である場合に比べ、前記後続原稿を前記第1給送速度から前記第2給送速度へ加速させる加速タイミングを遅らせることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の画像読取装置。
  6. 前記制御部は、前記原稿が前記第1原稿よりも長さの短い第3原稿であるときは、当該第3原稿を前記第2搬送速度で排出することを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の画像読取装置。
  7. 前記スタッカーは、原稿の排出方向における長さが前記第1原稿よりも長くかつ前記第2原稿よりも短い所定の長さ範囲で長さ調整可能な載置部と、前記載置部における前記原稿の排出方向の先端部に規制位置と退避位置とに移動可能に設けられ、前記原稿の排出方向の先端を当てて当該原稿のそれ以上の排出方向への移動を規制するストッパーとを有することを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の画像読取装置。
  8. 前記制御部は、複数枚の原稿を読み取る読取ジョブでは、原稿の長さを1枚ごと検出し、前記排出部により前記原稿を排出するときの搬送速度を前記原稿ごとに当該原稿の長さに応じて、前記第1搬送速度と前記第2搬送速度との間で切り換えることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載の画像読取装置。
  9. 前記スタッカーの長さを調整する動力を供給可能な動力源を更に備え、
    前記制御部は、前記検出部が検出した前記原稿の長さに応じて前記スタッカーの長さを変更させることを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載の画像読取装置。
  10. 前記スタッカーの先端部に設けられたストッパーが規制位置にあるか退避位置にあるかを検知するセンサーと、
    ユーザーに対して表示又は音声で報知可能な報知部とを備え、
    前記制御部は、前記センサーにより前記ストッパーが規制位置にあることを検知し、かつ前記検出部により前記第2原稿を検出すると、当該第2原稿の読取りを中断し、かつ前記報知部に前記ストッパーの退避位置への移動を促すメッセージを報知することを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれか一項に記載の画像読取装置。
  11. 複数の原稿を載置可能な給送部を更に備え、
    前記給送部は、下側に載置された原稿から順番に給送することを特徴とする請求項1〜請求項10のいずれか一項に記載の画像読取装置。
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