JP2019073630A - 帯電防止薄膜、及び帯電防止用水溶液 - Google Patents
帯電防止薄膜、及び帯電防止用水溶液 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2019073630A JP2019073630A JP2017200808A JP2017200808A JP2019073630A JP 2019073630 A JP2019073630 A JP 2019073630A JP 2017200808 A JP2017200808 A JP 2017200808A JP 2017200808 A JP2017200808 A JP 2017200808A JP 2019073630 A JP2019073630 A JP 2019073630A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- aqueous solution
- group
- formula
- weight
- solution composition
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
Description
[1]
下記一般式(1)で表される構造単位及び下記一般式(2)で表される構造単位からなる群より選ばれる少なくとも一種の構造単位を含むポリチオフェン(A)と少なくとも一種の水溶性樹脂(B)と還元性多価アルコール化合物(C)を含む水溶液組成物であって、(B)含有量が(A)1重量部に対して0.1〜10重量部、(C)含有量が(A)1重量部に対して0.5〜10重量部であり、尚且つpHが、1.0以上6.0以下であることを特徴とする水溶液組成物。
[2]
水溶性樹脂(B)が、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルピロリドンの共重合体、水溶性ポリエステル、及び水溶性ポリウレタンからなる群より選ばれる少なくとも一種であることを特徴とする[2]に記載の水溶液組成物。
[3]
還元性多価アルコール化合物(C)が、アルデヒド基、−CO−CH2OHで表される基、若しくは2重結合を有する多価アルコール化合物、又はこれらの分子内脱水縮合物であることを特徴とする[1]に記載の水溶液組成物。
[4]
(A)、(B)、及び(C)に加えて、界面活性剤(D)をさらに含んでいてもよく、(D)含有量が(A)1重量部に対して0.01〜100重量部であることを特徴とする、[1]に記載の水溶液組成物。
[5]
界面活性剤(D)が、ポリエチレングリコール型界面活性剤、アセチレングリコール型界面活性剤、多価アルコール型界面活性剤、ベタイン型両性界面活性剤、フッ素系界面活性剤、及びシリコーン系界面活性剤からなる群より選ばれる少なくとも一種であることを特徴とする[4]に記載の水溶液組成物。
[6]
(A)、(B)、及び(C)に加えて、アルコールを含むことを特徴とする、[1]に記載の水溶液組成物。
[7]
[1]に記載の水溶液組成物又は当該水溶液組成物を含む組成物を基板に塗布し、乾燥させることを特徴とする薄膜の製造方法。
[8]
[1]に記載の水溶性組成物を用いて製造される帯電防止フィルム。
上記式(3)中、lは6〜12の整数を表し、好ましくは6〜8の整数である。
Mは、水素イオン、アルカリ金属イオン、アミン化合物の共役酸、又は第4級アンモニウムカチオンを表す。
lは、6〜12の整数を表す。
mは、1〜6の整数を表す。
R2は、水素原子、炭素数1〜6の直鎖状若しくは分岐状アルキル基、又はフッ素原子を表す。]
本発明のポリチオフェン(A)は、下記式(5)で表されるチオフェンモノマーを、水又はアルコール等の溶媒中、酸化剤の存在下に重合させることで製造することができる。
一般式(5)におけるMで表される金属イオンとしては、特に限定するものではないが、Liイオン、Naイオン、及びKイオン等が挙げられる。
前記支持体としては、本発明の水溶液組成物が塗布可能なものであれば特に限定するものではないが、例えば、高分子基材又は無機基材が挙げられる。高分子基材としては、例えば、熱可塑性樹脂、不織布、紙、レジスト膜基板等が挙げられる。熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリアクリレート、ポリカーボネート等が挙げられる。不織布としては、例えば、天然繊維、合成繊維、又はガラス繊維製のいずれでもよい。紙としては一般的なセルロースを主成分とするものでよい。無機基材としては、ガラス、セラミックス、酸化アルミニウム、酸化タンタル等が挙げられる。
装置:三菱化学社製ロレスタGP MCP−T600。
装置:BRUKER社製 DEKTAK XT。
自己ドープ型導電性ポリマーを含む水溶液0.5mlを25mm角の無アルカリガラス板に塗布し、室温で一晩乾燥した後、ホットプレート上で120℃にて20分、さらに160℃にて10分加熱して導電性高分子膜を得た。膜厚及び表面抵抗値から、以下の式に基づき算出した。
(1)高分子基材(熱可塑性樹脂)への塗布性評価
導電性水溶液を7cm×14cmにカットしたPETフィルム(東レ社製ルミラーT60/38μm)に自動バーコーター(PK Print Coat Instruments社製 Kコントロールコーター)を用いて一定速度で塗布した後、熱風式乾燥機で100℃5分乾燥して積層フィルムを得た。得られた薄膜の表面抵抗値が安定していれば塗布性良好とし、表面抵抗値が1.0E+5Ω/□以上1.0E+10Ω/□以下であれば帯電防止能が良好と判断した。
装置:紫外線フェードメーター U48 (スガ試験機株式会社製)
条件:60℃、50%RH、96時間
評価:試験前に対する試験後の表面抵抗率の上昇率を以下の式に基づき算出した。
本発明における耐光性とは、紫外線(UV)に対する耐性を指す。具体的には、UVを96時間照射した前後の表面抵抗率の上昇率が小さいと耐光性に優れることを指す。本発明の積層フィルムは、かかる上昇率が20以下、更に好ましくは10以下、特に好ましくは5以下であることが好ましい。上昇率が高すぎると、耐光性が劣ることとなり、積層フィルムが紫外線に晒された状態で使用していると導電性能が退化してしまう。
ポリチオフェン(A)[下記式(6)又は下記式(7)で表される構造単位を含む重合体]の合成.
500mlセパラブルフラスコに、従来公知の製造方法に準じて合成した3−[(2,3−ジヒドロチエノ[3,4−b]−[1,4]ジオキシン−2−イル)メトキシ]−1−メチル−1−プロパンスルホン酸ナトリウム 10g(30mmol)と水150gを加えた。溶解後、室温下、無水塩化鉄(III) 2.94g(18.1mmol)を加えて20分攪拌した。次いで、反応液温度30℃以下を保持しながら、過硫酸ナトリウム 14.5g(60.4mmol)と水 100gからなる混合溶液を滴下した。滴下完了後、室温で3時間攪拌したのち、反応液を800gのアセトンに滴下させ、黒色のNa型のポリマーを析出させた。ポリマーを濾過・真空乾燥することで、18.0gの3−[(2,3−ジヒドロチエノ[3,4−b]−[1,4]ジオキシン−2−イル)メトキシ]−1−メチル−1−プロパンスルホン酸ナトリウムの粗ポリマーを得た。
合成例1に準じて得たポリチオフェン(A)[前記式(6)又は、前記式(7)で表される構造単位を含む重合体][導電率119S/cm]を2重量%含む水溶液 3.60gに、水溶性樹脂(B)としてポリビニルピロリドンK90(BASF社製 SokalanK90 分子量140万)を2.5重量%含む水溶液を 4.80g、還元性多価アルコール化合物(C)としてグルコースを10重量%含む水溶液を 3.60g、エタノールを 11.250g、水を 126.75g加えてよく撹拌混合した。本配合液の組成は、(A)含有量が0.048重量%であり、(B)含有量が(A)1重量部に対して1.67重量部、(C)含有量が(A)1重量部に対して5.0重量部である。本配合液のpHは4.0であった。
実施例1においてグルコースの添加量を変更した以外は実施例1の方法に準じて積層フィルムを得、耐光性試験を実施した。結果を表1に示す。
実施例1において、ポリチオフェン(A)に代わりにポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)ポリスチレンスルホン酸を用いた以外は実施例1の方法に準じて積層フィルムを得、耐光性試験を実施した。結果を表1に示す。
Claims (8)
- 下記一般式(1)で表される構造単位及び下記一般式(2)で表される構造単位からなる群より選ばれる少なくとも一種の構造単位を含むポリチオフェン(A)と少なくとも一種の水溶性樹脂(B)と還元性多価アルコール化合物(C)を含む水溶液組成物であって、(B)含有量が(A)1重量部に対して0.1〜10重量部、(C)含有量が(A)1重量部に対して0.5〜10重量部であり、尚且つpHが、1.0以上6.0以下であることを特徴とする水溶液組成物。
- 水溶性樹脂(B)が、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルピロリドンの共重合体、水溶性ポリエステル、及び水溶性ポリウレタンからなる群より選ばれる少なくとも一種であることを特徴とする請求項1に記載の水溶液組成物。
- 還元性多価アルコール化合物(C)が、アルデヒド基、−CO−CH2OHで表される基、若しくは2重結合を有する多価アルコール化合物、又はこれらの分子内脱水縮合物であることを特徴とする請求項1に記載の水溶液組成物。
- (A)、(B)、及び(C)に加えて、界面活性剤(D)をさらに含んでいてもよく、(D)含有量が(A)1重量部に対して0.01〜100重量部であることを特徴とする、請求項1に記載の水溶液組成物。
- 界面活性剤(D)が、ポリエチレングリコール型界面活性剤、アセチレングリコール型界面活性剤、多価アルコール型界面活性剤、ベタイン型両性界面活性剤、フッ素系界面活性剤、及びシリコーン系界面活性剤からなる群より選ばれる少なくとも一種であることを特徴とする請求項4に記載の水溶液組成物。
- (A)、(B)、及び(C)に加えて、アルコールを含むことを特徴とする、請求項1に記載の水溶液組成物。
- 請求項1に記載の水溶液組成物又は当該水溶液組成物を含む組成物を基板に塗布し、乾燥させることを特徴とする薄膜の製造方法。
- 請求項1に記載の水溶性組成物を用いて製造される帯電防止フィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017200808A JP6969273B2 (ja) | 2017-10-17 | 2017-10-17 | 帯電防止薄膜、及び帯電防止用水溶液 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017200808A JP6969273B2 (ja) | 2017-10-17 | 2017-10-17 | 帯電防止薄膜、及び帯電防止用水溶液 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019073630A true JP2019073630A (ja) | 2019-05-16 |
JP6969273B2 JP6969273B2 (ja) | 2021-11-24 |
Family
ID=66544681
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017200808A Active JP6969273B2 (ja) | 2017-10-17 | 2017-10-17 | 帯電防止薄膜、及び帯電防止用水溶液 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6969273B2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017105982A (ja) * | 2015-12-04 | 2017-06-15 | 東ソー株式会社 | 帯電防止薄膜、及び帯電防止用水溶液 |
-
2017
- 2017-10-17 JP JP2017200808A patent/JP6969273B2/ja active Active
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017105982A (ja) * | 2015-12-04 | 2017-06-15 | 東ソー株式会社 | 帯電防止薄膜、及び帯電防止用水溶液 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6969273B2 (ja) | 2021-11-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6515609B2 (ja) | 導電性高分子水溶液、及び導電性高分子膜並びに該被覆物品 | |
JP6645141B2 (ja) | 導電性高分子水溶液、及び導電性高分子膜並びに該被覆物品 | |
JP6645138B2 (ja) | 導電性高分子水溶液、及び導電性高分子膜並びに該被覆物品 | |
JP6870351B2 (ja) | 導電性組成物及びその用途 | |
JP6379523B2 (ja) | 導電性高分子水溶液、及び導電性高分子膜 | |
JP6919192B2 (ja) | 導電性高分子水溶液及びその用途 | |
JP2018123213A (ja) | ポリチオフェン及びその組成物、並びにその用途 | |
JP2017112051A (ja) | 透明導電膜 | |
JP6977246B2 (ja) | 帯電防止薄膜、及び帯電防止用水溶液 | |
JP2016188348A (ja) | チオフェンポリマー、その組成物、及びその用途 | |
JP2012172024A (ja) | 導電性コーティング用組成物、導電性薄膜及び導電性フィルム | |
JP7279488B2 (ja) | 導電性高分子水溶液、及び導電性高分子膜 | |
JP2003286336A (ja) | 透明の導電性層の製造方法、こうして得られる層並びにその使用 | |
JP2019131778A (ja) | 導電性高分子水溶液、及び導電性高分子膜 | |
KR102243020B1 (ko) | 대전 방지 층 또는 전자기 방사선 차폐물의 형성에 유용한 조성물 | |
JP6969273B2 (ja) | 帯電防止薄膜、及び帯電防止用水溶液 | |
JP7151065B2 (ja) | 導電性高分子水溶液及びその用途 | |
JP7167570B2 (ja) | 導電性高分子水溶液、導電性高分子膜、及び被覆物品 | |
KR20150073721A (ko) | 유기물 코팅성 및 전기 전도성이 우수한 전도성 고분자 막, 이를 포함하는 투명 전극 기판 및 디바이스 | |
JP7018177B2 (ja) | 導電性高分子含有インク及びその用途 | |
JP7003671B2 (ja) | 導電性高分子水溶液、及び導電性高分子膜 | |
JP2022114676A (ja) | 導電性高分子水溶液、及び導電性高分子膜 | |
JP2008257934A (ja) | 導電性ポリマー組成物及びその製造方法 | |
JP7206730B2 (ja) | 導電性高分子水溶液、及び導電性高分子膜 | |
JP2019210356A (ja) | 新規ポリチオフェン、当該ポリチオフェンと有機溶媒を含む組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20200907 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20210707 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210720 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210908 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20210928 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20211011 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6969273 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |