JP2019064191A - ラベル発行装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】用途に合わせて、台紙レスラベルを1枚発行、複数枚連続発行を行うことができるラベル発行装置を提供する。【解決手段】ラベル発行装置は、一方の面に粘着面、他方の面に印字面を有する台紙レスラベル用紙を送り出し、切断部により枚葉状に切断して台紙レスラベルを発行する。このラベル発行装置は、切断部により切断された台紙レスラベルを下方に案内する案内部と、案内部により案内された台紙レスラベルを保持するラベル受け部とを有する。案内部は、ラベル受け部により保持された台紙レスラベルに、当該台紙レスラベルの次に発行される台紙レスラベルを重ねるように案内可能に構成されている。案内部は、例えば、ラベル受け部により保持された台紙レスラベルの印字面側に、当該台紙レスラベルの次に発行される台紙レスラベルを重ねるように案内可能に構成されている。【選択図】図11

Description

本発明は、ラベル発行装置に関する。
従来の台紙付きラベルを発行する台紙付きラベル発行装置では、ラベルが台紙に弱く貼り付いた状態であるため、1枚発行や複数枚発行が可能であった。詳細には、台紙付きラベル発行装置は、複数枚ラベルを発行し、その複数枚のラベルを重ねて保持した場合であっても、ラベル同士が貼り付かない。
また、台紙レスラベルを発行するラベル発行装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−030445号公報
しかしながら、特許文献1に記載のラベル発行装置では、複数枚の台紙レスラベルの連続発行ができないという問題があった。また、例えば、複数枚台紙レスラベルを発行した場合、台紙レスラベルの発行不良、台紙レスラベルが床や台などに落ちて貼りついてしまう、業務に支障をきたす等の問題があった。
本発明のラベル発行装置は、以下の構成を少なくとも具備するものである。
一方の面に粘着面、他方の面に印字面を有する台紙レスラベル用紙を送り出し、切断部により枚葉状に切断して台紙レスラベルを発行するラベル発行装置であって、
前記切断部により切断された台紙レスラベルを下方に案内する案内部と、
前記案内部により案内された台紙レスラベルを保持するラベル受け部と、を有し、
前記案内部は、前記ラベル受け部により保持された台紙レスラベルに、当該台紙レスラベルの次に発行される台紙レスラベルを重ねるように案内することを特徴とする。
簡単な構造で、用途に合わせて、台紙レスラベルを1枚発行、複数枚連続発行を行うことができるラベル発行装置を提供する。
本発明の一実施形態に係るラベル発行装置の一例を示す正面図。 本発明の実施形態に係るラベル発行装置の電気的な機能ブロックの一例を示す図。 本発明の実施形態に係るラベル発行装置の一例を示す部分拡大斜視図。 ラベル発行装置の動作の一例を示す図、(a)はラベル発行装置の本体部のケース内にカッタユニットなどを収容した状態の一例を示す図、(b)はラベル発行装置の本体部のケースから可動部を引き出した状態の一例を示す図。 カッタユニットの一例を示す図、(a)は正面図、(b)は上面図、(c)は(a)、(b)に示したA−A線に沿った部分破断面を含む側面図。 本発明の一実施形態に係るラベル発行装置の側面の一例を示す概念図。 ラベル発行装置のラベル受け部の一例を示す図、(a)はラベル受け部の平面図、(b)は正面図、(c)は側面図、(d)は斜視図。 本発明の一実施形態に係るラベル発行装置の一例を示す概念図、(a)は傾斜が可変のラベル受け部を備えたラベル発行装置の一例を示す図、(b)は上下方向又は前後方向に移動自在に構成されたラベル受け部を備えたラベル発行装置の一例を示す図。 本発明の実施形態に係るラベル発行装置の動作の一例を説明するための図、(a)は台紙レスラベル用紙に印字した状態の一例を示す図、(b)は発行された台紙レスラベルをラベル受け部で保持した状態の一例を示す図、(c)は保持された台紙レスラベルの上に次の台紙レスラベル用紙の先端部が当接した状態の一例を示す図。 本発明の実施形態に係るラベル発行装置の動作の一例を説明するための図、(a)はラベル受け部により保持されている台紙レスラベルが下流側にずれた状態の一例を示す図、(b)は重なった状態の複数の台紙レスラベルを保持するラベル受け部の一例を示す図。 ラベル発行装置の動作の一例を示す図、(a)は1枚の台紙レスラベルを発行時のラベル発行装置の一例を示す斜視図、(b)は複数枚の台紙レスラベルを発行時のラベル発行装置の一例を示す斜視図。 案内部の先端部を前後方向に移動可能に制御する案内部駆動部を備えたラベル発行装置の一例を示す図、(a)は長い台紙レスラベルを発行する場合、(b)は短い台紙レスラベルを発行する場合のラベル発行装置の一例を示す図。 案内部の先端部の角度を制御可能な案内部駆動部を備えたラベル発行装置の一例を示す図、(a)は長い台紙レスラベルを発行する場合、(b)は短い台紙レスラベルを発行する場合のラベル発行装置の一例を示す図。 台紙レスラベルを上下反転させた状態で保持するラベル受け部を有するラベル発行装置の動作の一例を示す図、(a)は台紙レスラベル用紙が切断部により切断されて台紙レスラベルが発行された状態の一例を示す図、(b)は台紙レスラベルが上下反転する動作の一例を示す図、(c)は上下反転した複数の台紙レスラベルが重なってラベル受け部により保持されている状態の一例を示す図。 台紙レスラベルを上下反転させた状態で保持するラベル受け部を有するラベル発行装置の一例を示す概念図。 本発明の一実施形態に係るラベル発行装置の一例を説明するための図、(a)はラベルロールから引き出された台紙レスラベル用紙及び台紙レスラベルの湾曲の一例を示す図、(b)は補助ローラを備えた本発明の一実施形態に係るラベル発行装置の一例を示す図。 本発明の一実施形態に係るラベル発行装置の一例を示す図、(a)はローラを備えたラベル発行装置の一例を示す図、(b)は上側の台紙レスラベルが前方にずれて重なった複数の台紙レスラベルを保持している状態を示す図。 本発明の一実施形態に係るラベル発行装置の一例を示す図、(a)は1枚目の台紙レスラベルがローラに保持されている状態の一例を示す図、(b)は1枚目の台紙レスラベルがローラの逆回転により回転した状態の一例を示す図、(c)は次のラベル発行時のローラの動作の一例を示す図、(d)は複数の台紙レスラベルがローラに保持されている状態の一例を示す図。
本発明の実施形態に係るラベル発行装置は、一方の面に粘着面、他方の面に印字面を有する台紙レスラベルを送り出し、切断部により枚葉状に切断して台紙レスラベルを発行する。このラベル発行装置は、切断部により切断された台紙レスラベルを下方に案内する案内部と、案内部により案内された台紙レスラベルを保持するラベル受け部とを有する。ラベル発行装置の案内部は、ラベル受け部により保持された台紙レスラベルの印字面側に、当該台紙レスラベルの次に発行される台紙レスラベルを重ねるように案内する。
以下、本発明の実施形態に係るラベル発行装置を、図面を参照しながら説明する。本発明の実施形態は図示の内容を含むが、これのみに限定されるものではない。尚、以後の各図の説明で、既に説明した部位と共通する部分は同一符号を付して重複説明を一部省略する。
図1〜図7に示した、本発明の実施形態に係るラベル発行装置1は、ロール状に巻回された台紙レスラベル用紙を繰り出して枚葉状に切断して媒体(ラベル)を発行する。詳細には、ラベル発行装置1は、本体部1aに印字機構部3やカッタユニット4(切断部)などを有する。本実施形態では、ラベル発行装置は、台紙レスラベル用紙に、印字部により印字データを印字して、印字データの量に応じた長さ(ラベル搬送方向の長さ)に切断部としてのカッタユニット4により台紙レスラベル用紙を切断することで、いわゆる可変長の台紙レスラベルを発行する。台紙レスラベルは、一方の面に粘着面、他方の面に印字面を有する。本実施形態では、台紙レスラベルの印字面が上面に、粘着面が下面に位置するように、ラベル受け部がその台紙レスラベルを保持する。
ラベル発行装置1の本体部1aの上部には、表示入力部5が設けられている。表示入力部5は、液晶表示装置や有機EL表示装置などの表示部9b、タッチパネル9a、キーボードなどの操作部7(キー操作部)を有する。ラベル発行装置1の本体部1aには印字機構部3が設けられており、印字機構部3は印字項目を含む印字データに応じて印字ヘッドにより台紙レスラベル用紙に印字を行う。
また、ラベル発行装置1は、本体部1aに制御装置を有する。制御装置は、図2に示したように、制御部11(CPU)、ホストコンピュータなどのコンピュータと通信を行う通信部12、記憶部13(RAM、ROMなど)を有する。制御部11は、表示入力部5(タッチパネル9a、表示部9b、操作部7)、印字機構部の印字ヘッド3d、プラテンローラなどを回転駆動するモータ31、切断部104、後述する案内部を駆動する案内部駆動部108などの構成要素を統括的に制御する。
制御部11は、通信部12、記憶部13、表示入力部5と電気的に接続されている。また、制御部11は、通信インタフェース14(通信I/F)を介して、印字ヘッド3d、モータ31、切断部104、案内部駆動部108に電気的に接続されている。
ラベル発行装置1の本体部1aは、図4(a)、図4(b)に示したように、台紙レスラベル用紙6をロール状にしたラベルロール6R、印字機構部3、カッタユニット4などを収容可能に構成されている。本実施形態では、表面側に印字面、その反対側の面に粘着面が位置するようにラベルロール6Rが形成されている。
また、図4(a)、図4(b)に示したように、ラベル発行装置1の本体部1aは、ケース1b、及び可動部1cを有する。本実施形態では、ケース1bの底部および可動部1cの下部に、スライド部材1sが設けられている。ラベル発行装置1は、ケース1b内に収容された可動部1cを、スライド部材1sによりケース1bに対して引出し可能及び収容可能な構造となっている。
可動部1cには、台紙レスラベル用紙6をロール状に巻回されたラベルロールを収容するロール装填部が設けられている。ロール装填部は、ラベルロールを回転自在に保持している。
可動部1cには、台紙レスラベル用紙6の繰り出し方向の前方位置に、印字機構部3が設けられている。ラベルロールと印字機構部3の間にはラベル支持部が設けられている。印字機構部3は、プラテンローラ3cと、サーマルヘッドなどの印字ヘッド3dを有する。
印字ヘッド3dはラベル用紙をプラテンローラ3c側に押圧するように構成されている。プラテンローラ3cは、モータにより回転駆動するように構成され、台紙レスラベル用紙6を安定して送出し得るように構成されている。プラテンローラ3cの表面には、台紙レスラベル用紙6に塗着されている粘着剤を付着させないように、剥離剤をコーティングするなどの表面処理を施している。尚、プラテンローラ3c自体またはローラの最外周部分を易剥離性の部材で構成してもよい。
本実施形態では、図4(a)、図4(b)に示したように、本体部1aのケース1bから可動部1cを引き出した状態で、印字ヘッド3dが本体部1a側に位置するように構成されている。
また、図4(a)に示したように、ラベルロール6Rから引き出された台紙レスラベル用紙6の下流側には、印字ヘッド3dとプラテンローラ3cとを有する印字機構部3が配置されている。印字機構部3の下流側には、台紙レスラベル用紙6を搬送路に沿って導くガイド部材121、122が設けられており、更に下流側近傍には切断部104(カッタ)が配置されている。切断部104は、固定刃42と可動刃41などを有し、カッタユニット4内に配置されている。長尺状の台紙レスラベル用紙6は、切断部104により切断されて枚葉状の台紙レスラベルとなる。
また、本実施形態では、ラベル切断装置としてのカッタユニット4は、プラテンローラ3cおよび印字ヘッド3dの下流側に配置されている。カッタユニット4は、カッタユニット保持部8に着脱自在に保持される構造となっている。カッタユニット保持部8は、ラベル発行装置1の本体部側、本実施形態では、本体部1aに収容自在な可動部1cに固定されている。
カッタユニット4は、切断部104などを有する。カッタなどの切断部104は、可動刃41、固定刃42を有する。カッタユニット4は、切断部104の可動刃41と固定刃42により台紙レスラベル用紙6を、印字データの量に応じた長さに断裁するように構成されている。
図5は案内部106(ガイド部材)を備えたカッタユニット4の一例を示す図である。
カッタユニット4はカッタユニット保持部8に対して着脱自在に設けられている。
カッタユニット4は、略直方体形状に形成されており、内部に可動刃41を収容している。カッタユニット4の直方体部内には、可動刃41、その可動刃41を駆動するためのモータなどの駆動機構(不図示)、可動刃41の位置を検出する検出部(不図示)などが設けられている。
また、カッタユニット4は、直方体部の下部から下方に延出した形状の固定刃保持部45を有する。固定刃保持部45には、矩形状の固定刃42が設けられている。本実施形態では、可動刃41の下端の刃先には、斜め刃が形成されている。尚、可動刃41の刃先の形状は、この形態に限られるものではなく、V字形状、逆V字形状であってもよい。
カッタユニット4の直方体部と固定刃42との間には、台紙レスラベルを排出するラベル発行口109が設けられている。カッタユニット4は、カッタユニット4の周縁部に形成された複数の係合部を有する。この係合部は、カッタユニット保持部の被係合部に係脱自在に構成されている。
本実施形態では、カッタユニット4は、直方体部の上面に設けられた凸部4a(係合部)などを有する。詳細には、カッタユニット4の直方体部の上面に凸部4aが設けられており、凸部4aの周囲に凹部4bが形成されている。凸部4aは、詳細には、カッタユニット保持部側に傾斜した傾斜面を有し、且つ、断面三角形状に形成されている。また、カッタユニット4はカギ状の係合部4c、4dを有する。
カッタユニット保持部8は、プリンタの本体部側に設けられており、カッタユニット4を着脱自在に保持する。カッタユニット保持部8は、カッタユニット4の係合部4c、4d、凸部4a(係合部)に係合する被係合部を有する。
また、切断部104の下流側には、ラベル検出センサとして剥離センサが配置されており、印刷物である台紙レスラベルの有無を検出する。剥離センサは、例えば、赤外線、可視光線、レーザ光などの所定の光を発光する発光部や、ラベルに反射した反射光を受光する受光部(受光センサ)などにより構成されている。
また、本発明の実施形態に係るラベル発行装置1は、台紙レスラベル用紙を切断するカッタユニット4(切断部104)よりも下流側、且つ、ラベル発行口109の下流側に配置され、先に発行された印刷物である台紙レスラベルを保持するラベル受け部141、142を有する。また、ラベル発行装置1は、カッタなどの切断部により切断された台紙レスラベルを下方に案内する案内部106(ガイド部材)を有する。案内部106は樹脂材料などの柔軟性弾性部材であり、先端部が下方に傾斜した薄い板形状の部材である。この薄い板形状の案内部106の他端は、例えば、カッタユニットやラベル発行部の筐体に保持されていてもよい。案内部106の先端部の傾斜角度(水平方向を基準)や先端部の前後方向の位置などは、固定であってもよいし、制御部が駆動部(不図示)を介して、その先端部の傾斜角度を増加又は減少させる制御を行ってもよいし、その先端部の位置を前後方向にずらすように制御を行ってもよい。
ラベル受け部141は、ラベル発行口109の下流側に配置されラベルを保持する。本実施形態では、2つのラベル受け部141a、141bは、ラベル発行口109の両端部付近に配置されており、ラベルなどの印刷物を一時的に載置する比較的小さい傾斜面が形成されている。
ラベル受け部142は、案内部106(ガイド部材)よりも下流側に配置され、台紙レスラベルなどの印刷物を保持する傾斜面(印刷物載置面)を有する。このラベル受け部142の傾斜面は、例えば、ラベル受け部141の傾斜面と同じ角度(水平を基準)に形成されており、同一傾斜面を形成している。
また、ラベル受け部142のラベル保持面142aの表面は非粘着性に構成されている。本実施形態では、ラベル保持面142aの表面に、フッ素樹脂などの非粘着性材料により形成された非粘着部が形成されている。つまり、ラベル保持面142aへの台紙レスラベルの接着を防ぐ構造となっている。また、ラベル受け部は、例えば、台紙レスラベルを保持するための傾斜面にローラコンベアを備えていてもよい。詳細には、このローラコンベアは、複数のローラが回転自在に並設されており、ローラがラベルの自重で少しずつそのラベルが前方にずれるように回転し、ラベル連続発行時に、各ラベルが略等間隔にずれて、きれいに複数のラベルが重なるように構成されていてもよい。また、制御部は、ラベルの位置を検出する検出部からの検出信号に基づいて、各ローラをモータなどにより回転制御し、上述したように、各ラベルが略等間隔にずれて、きれいに複数のラベルが重なるように構成されていてもよい。ラベルを検出する検出部は、例えば、ラベル発行口の搬送方向下流側に設けられていてもよい。
また、ラベル受け部142は、傾斜面の角度を調整可能に、支持部材142tによりラベル発行装置の本体部に保持されている。傾斜面の角度は適宜設定可能である。
次に、本発明の実施形態に係るラベル発行装置のラベル受け部142について詳細に説明する。
ラベル発行口からラベル搬送方向の下流側に設けられたラベル受け部142は、図7(a)、図7(b)、図7(c)、図7(d)に示したように、ラベル保持面142aを有する。本実施形態では、ラベル受け部142のラベル保持面142aは、前方(ラベル搬送方向下流側)ほど下方位置となるように傾斜して構成されている。ラベル受け部142のラベル保持面142aの左右両サイドには、ラベル規制部として壁状部142d、142eが立設されている。壁状部142d、壁状部142eは、その間の長さが、台紙レスラベルの幅に応じて可変となるように設定可能に構成されていてもよい。
また、ラベル受け部142は、ラベル保持面142aの傾斜角度を変更自在に構成されている。詳細には、ラベル受け部142のラベル保持面142aを有する傾斜部材は、支持部材142tによりラベル発行装置の本体部の前面に支持されている。
詳細には、ラベル受け部142のラベル保持面142aを有する傾斜部材は、回転支持軸142taを介して、支持部材142tに回転自在に支持されている。また、ラベル保持面142aを有する傾斜部材および支持部材142tに設けられた回転規制部142tbにより、ラベル受け部142のラベル保持面142aを有する傾斜部材の回転角度が設定可能に構成されている。
例えば、具体的には、回転規制部142tbは、ラベル保持面142aを有する傾斜部材に設けられた孔部と、支持部材142tに設けられた孔部と、各孔部に係合(螺合)するネジなどの係合部材を有する。
なお、ラベル受け部142は、ラベルが発行される度にラベル受け面の傾斜角度が自動で変わるように構成されていてもよい。詳細には、図8(a)に示したように、案内部106の傾斜角度が可変でなくとも、ラベル受け部142のラベル受け面の傾斜角度が自動で変わることでラベルの重なり具合を調整することができる。詳細には、例えば、ラベル受け部142の傾斜角度をモータ駆動制御により可変とする機構(不図示)を設け、制御部は、ラベルが発行される度に、ラベル受け部142の傾斜角度を大きく、又は小さくするように制御してもよい。ラベルの搬送方向下流側端部の着地点を搬送方向下流側又は搬送方向上流側にずらすことができる。ラベル受け部142のラベル受け面の傾斜角度を可変とする場合、回転中心は、例えば、回転支持軸142taや、ラベル受け面の上端部付近などの所定の位置に規定される。
詳細には、例えば、ラベル受け部142は、ラベル受け面自体の傾斜角度が自動可動式であり、ラベルが発行される度にその傾斜角度が水平に近づくように、約0.5°〜10°程度ずつ変わっていくことで、ラベルの搬送方向下流側端部の着地点を変えていく方式であってもよい。ラベル受け部142にラベル受け面の傾斜角度が水平に近づくほど、ラベルの搬送方向下流側端部Ls(Ls1,Ls2)の着地点が、ラベル搬送方向の上流側へずれる。
また、図8(b)に示したように、ラベル受け部142は、制御部やモータ等の駆動部(不図示)により、ラベル受け面自体を上下方向や前後方向(搬送方向下流側又は上流側)に移動するように制御されてもよく、ラベルの搬送方向下流側端部の着地点を変えていく方式であってもよい。例えば、ラベル受け部142にラベル受け面が下方又は上方に移動するほど、ラベルの搬送方向下流側端部Lsの着地点が、ラベル搬送方向の上流側又は下流側へずれる。例えば、ラベル受け部142にラベル受け面が、水平に搬送方向下流側又は搬送方向上流側に移動するほど、ラベルの搬送方向下流側端部の着地点が、ラベル搬送方向の上流側又は上流側へずれる。
また、本発明の実施形態に係るラベル発行装置のラベル受け部142は、1枚ラベル発行時に発行された台紙レスラベルLを受け取り可能な第1のラベル受取り部142Cと、複数枚ラベル発行時に発行された複数の台紙レスラベルを受取り可能な第2のラベル受取り部142Uとを有する。第2のラベル受取り部142Uは、第1のラベル受取り部142Cと異なる位置に設けられており、詳細には、ラベル受け部142において第1のラベル受取り部142Cよりもラベル搬送方向の下流側の所定位置に設けられている。
第2のラベル受取り部142Uは、第1のラベル受取り部142Cと異なる位置に設けられており、詳細には、ラベル受け部142において第1のラベル受取り部142Cよりもラベル搬送方向の下流側の所定位置に設けられている。
第1のラベル受取り部142Cは、第1のラベル受取り部142Cにて保持されている台紙レスラベルを取り出すための第1の切欠部142Caを、ラベル受け部142の側面部のラベル搬送方向上流端部に備える。
また、第2のラベル受取り部142Uは、複数枚ラベル発行時に発行された複数の台紙レスラベルを取り出すための第2の切欠部142Uaを、ラベル受け部の142のラベル搬送方向下流端部に備える。
また、ラベル受け部142は、ラベル受け部142の下端部に下端規制部142sを有する。この下端規制部142sは、ラベル保持面の勾配方向に沿って移動自在に構成されていてもよい。例えば、下端規制部142sは、台紙レスラベルの長さが長いほど、勾配方向の下方位置に設定することが好ましい。この下端規制部142sは、重なった状態の複数の台紙レスラベルを保持するように、具体的には、例えば、ずれて重なった状態の台紙レスラベル10枚の長さから50枚程度の長さに対応するように構成されていてもよい。すなわち、ラベル受け部142の下端規制部142sは、保持できる台紙レスラベルを規定の範囲内の枚数に設定できるように構成されている。
次に、本発明の実施形態に係るラベル発行装置1の動作の一例を説明する。
ラベル発行装置1の制御部は、図9に示したように、プラテンローラ3c等を駆動して、台紙レスラベル用紙6を搬送方向下流側に搬送しながら、印字項目を含む印字データに応じて印字ヘッド3dにより台紙レスラベル用紙6に印字する制御を行う。ラベル発行口109から搬送方向下流側に突出した台紙レスラベル用紙6は、案内部106(ガイド部材)により下方にガイドされ、台紙レスラベル用紙6の先端部が、ラベル受け部142のラベル保持面に当接する(図9(a)、図11(a)参照)。
次に、図9(b)に示したように、制御部は、切断部であるカッタユニット4の可動刃41、固定刃42により、台紙レスラベル用紙6を、印字項目の印字データの量に応じた長さに切断して、台紙レスラベルLを発行するように制御する。台紙レスラベルLは、ラベル受け部142により保持される。
例えば、台紙レスラベルを1枚発行の場合、オペレータ(操作者)は、図7に示した第1のラベル受取り部142Cから、指で台紙レスラベルLを把持して取り出した後、所定の貼付物に台紙レスラベルLを貼付する。
台紙レスラベルを複数枚発行の場合、図9(c)、図11(b)に示したように、制御部は、次のラベルを発行するために、プラテンローラ3c等を駆動して、台紙レスラベル用紙6を搬送方向下流側に搬送しながら、印字項目を含む印字データに応じて印字ヘッド3dにより台紙レスラベル用紙6に印字する制御を行う。ラベル発行口109から搬送方向下流側に突出した台紙レスラベル用紙6は、案内部106(ガイド部材)により下方にガイドされ、台紙レスラベル用紙6の先端部が、ラベル受け部142により保持されている台紙レスラベルLの印字面上に当接する。
詳細には、案内部106は、ラベル受け部142により保持された台紙レスラベルLにおいてラベル中央よりも下流側に、当該台紙レスラベルの次に発行される台紙レスラベルの下流側端部が当接して重なるように案内する。
具体的には、ラベル受け部142により保持されている台紙レスラベルLのラベル長LL(搬送方向に沿ったラベルの長さ)の半分の距離Lhの位置と、ラベル受け部142により保持されている台紙レスラベルLの下流側端部との間に、次に発行される台紙レスラベル用紙の先端部が当接されるように、案内部106が案内する。
次に、図10(a)に示したように、制御部は、プラテンローラ3c等を駆動することで、台紙レスラベル用紙6を搬送方向下流側に搬送する。そして、台紙レスラベル用紙6の先端部が、ラベル受け部142により保持されている台紙レスラベルLを搬送方向下流側へ押すことにより、その台紙レスラベルLが下流側へ移動する。
次に、図10(b)に示したように、制御部は、切断部であるカッタユニット4の可動刃41、固定刃42により、台紙レスラベル用紙6を、印字項目の印字データの量に応じた長さに切断して、2枚目の台紙レスラベルLを発行するように制御する。2枚の台紙レスラベルLは、ずれて重なった状態で、ラベル受け部142により保持される。
ラベル発行装置の制御部は、3枚目以降に関しても、同様なラベル発行動作を行う。各台紙レスラベルLは、容易に剥離可能に重なった状態となっている。
そして、台紙レスラベルを複数発行の場合、オペレータ(操作者)は、図7に示した第2のラベル受取り部142Uから、指で複数の台紙レスラベルLを把持して取り出した後、所定の貼付物に各台紙レスラベルLを貼付する。
次に、案内部106の先端部を前後方向に移動可能に制御する案内部駆動部108を備えたラベル発行装置1を説明する。
図12に示した例では、制御部の制御により、台紙レスラベルLの長さに応じて、案内部駆動部108が、案内部106の先端部を前後方向(ラベル搬送方向)に移動させる。すなわち、ラベル受け部142に保持されている台紙レスラベルLの次に発行される台紙レスラベルの先端部の当接位置を制御することで、複数の台紙レスラベルのずれ量(搬送方向のずれ量)を調整することができ、複数の台紙レスラベルの重なり状態を制御することができる。
例えば、図12(a)は、比較的長い台紙レスラベルを発行した場合を示し、図12(b)は、比較的短い台紙レスラベルを発行した場合を示している。詳細には、比較的短い台紙レスラベルを発行する場合には、搬送方向下流側に案内部106(ガイド部材)の位置を後側へ移動し、比較的長い台紙レスラベルを発行する場合には、搬送方向下流側に案内部106(ガイド部材)の位置を前側へ移動するように、制御部が案内部駆動部108を介して制御する。
上述した図12に示した例では、案内部106の先端部の位置を制御したが、案内部106の先端部の角度を制御してもよい。詳細には、ラベル受け部142は固定で、案内部106の先端部を角度制御することにより、連続ラベル発行時、ラベル受け部142に保持される複数のラベルの重なり具合を調整してもよい。
具体的には、図13(a)に、比較的長い台紙レスラベルを発行した場合を示し、図13(b)に、比較的短い台紙レスラベルを発行した場合を示している。詳細には、比較的短い台紙レスラベルを発行する場合には、搬送方向下流側に案内部106(ガイド部材)の先端の角度(傾斜角度)を大きくなるように(水平面を基準として下方へ大きな角度となるように)制御し、比較的長い台紙レスラベルを発行する場合には、搬送方向下流側に案内部106の先端の角度を小さくなるように、(水平面を基準として下方へ小さい角度となるように)制御する。
すなわち、図13に示した例では、制御部の制御により、台紙レスラベルLの長さに応じて、案内部駆動部108が、案内部106の先端部の角度を制御している。つまり、ラベル受け部142に保持されている台紙レスラベルLの次に発行される台紙レスラベルの先端部の当接位置を制御することで、複数の台紙レスラベルのずれ量(搬送方向のずれ量)を調整することができ、複数の台紙レスラベルの重なり状態を制御することができる。
すなわち、制御部は、案内部駆動部108を介して案内部106(ガイド部材)の先端を角度制御することにより、台紙レスラベルや台紙レスラベル用紙の搬送方向下流側端部の着地点を異ならせることができる。
次に、本発明の一実施形態に係るラベル発行装置1Bを、図14を参照しながら説明する。このラベル発行装置1Bは、切断部としてのカッタユニット4の可動刃41、固定刃42により切断された台紙レスラベルLを、上下反転させた状態でラベル受け部142Bにて保持する。
詳細には、図14に示したラベル発行装置1Bのラベル受け部142Bは、前方ほど高い傾斜面部142Baを有し、その傾斜面部142Baを支持する垂直壁部142Bb、傾斜部142Bcが一体的に形成されている。このラベル受け部142Bは、ラベル発行装置1Bの本体部の前面に設けられている。
次に、ラベル発行装置1Bの動作の一例を説明する。
図14(a)に示したように、台紙レスラベル用紙6が切断部の可動刃41、固定刃42により切断され、台紙レスラベルLが発行される。切断部による切断時、台紙レスラベル用紙の上面に印字面La、下面に粘着面Lbが位置しており、台紙レスラベルLの先端部(ラベル搬送方向の下流側の先端部)が、上流側端部(切断端部)よりも下方に移動し、台紙レスラベルLが略起立状態となる。
そして、図14(b)に示したように、台紙レスラベルLの下流側先端部が、ラベル受け部142Bの上面に当接し、その当接した先端部を支点として回転し、台紙レスラベルLが上下反転した状態で、ラベル受け部142Bにより保持される。
複数枚台紙レスラベルを発行時には、上述した台紙レスラベル発行動作を繰り返して、図14(c)に示したように、ラベル受け部142Bの上面に、台紙レスラベルLが上下反転して重なった状態で、ラベル受け部142Bにより保持される。各台紙レスラベルLは、容易に剥離可能に重なった状態となっている。
すなわち、複数枚台紙レスラベルを発行した場合でも、各台紙レスラベルLが容易に剥離可能に重なった状態で、ラベル受け部142Bにより保持される、ラベル発行装置を提供することができる。
また、図15に示したラベル発行装置1Eのラベル受け部142Eは、前方ほど高い傾斜面部142Eaと、その傾斜面部142Eaを支持し、下方よりも上方ほど前方に突出した壁部142Eb、壁部142Ebの上端に接続された前方ほど下方に傾斜した形状の傾斜部142Ecが一体的に形成されている。このラベル受け部142Eは、ラベル発行装置1Eの本体部の前面側に設けられている。
図15に示したように、ラベル受け部142Eは、壁部142Ebの下方よりも上方ほど前方に突出した壁部142Ebを備えているので、複数枚台紙レスラベルを発行時に、上述した台紙レスラベル発行動作を繰り返して、ラベル受け部142Eの上面に、台紙レスラベルLが上下反転して重なった状態で、ラベル受け部142Eにより保持される。詳細には、ラベルの端部がラベル受け部142Eの壁部142Ebに当接して後方向への移動が規制されるので、上方のラベルほど前方にずれて重なってラベル受け部142Eに保持される。すなわち、ラベル受け部142Eは、複数の台紙レスラベルLをずれて重なるように保持することができ、各ラベルは容易に剥離可能である。
以上、説明したように、本発明の実施形態に係るラベル発行装置1は、一方の面に粘着面、他方の面に印字面を有する台紙レスラベル用紙を送り出し、切断部(41、42)により枚葉状に切断して台紙レスラベルLを発行する。このラベル発行装置1は、切断部(41、42)により切断された台紙レスラベルLを下方に案内する案内部106と、案内部106により案内された台紙レスラベルLを保持するラベル受け部142とを有する。この案内部106は、ラベル受け部142により保持された台紙レスラベルLに、当該台紙レスラベルLの次に発行される台紙レスラベルを重ねるように案内するように構成されている。
すなわち、ラベル発行装置1は、簡単な構造を有し、ラベル受け部142により保持されている台紙レスラベルLの上に、次に発行される台紙レスラベルLを重ねることで、詳細には、例えば、台紙レスラベルLをずらしながら重ねることで、連続発行された台紙レスラベルをそれぞれ容易に分離可能に保持することができる。
この案内部106は、ラベル受け部142により保持された台紙レスラベルLの印字面側又は粘着面側に、当該台紙レスラベルLの次に発行される台紙レスラベルを重ねるように案内するように構成されていてもよい。
また、本発明の実施形態に係るラベル発行装置1の案内部106は、ラベル受け部142により保持された台紙レスラベルLにおいてラベル中央よりも下流側(搬送方向下流側)に、当該台紙レスラベルLの次に発行される台紙レスラベルLの下流側端部が当接して重なるように案内するように構成されている。
詳細には、案内部106は、ラベル受け部142により保持された台紙レスラベルLにおいてその台紙レスラベルLの中央部よりも下流側に、その台紙レスラベルLの次に発行される台紙レスラベルLの下流側端部が当接して重なるように案内するので、台紙レスラベルLを順次重ねた状態で保持することができる。
すなわち、簡単な構造で、台紙レスラベルLを複数枚連続発行することができるラベル発行装置を提供することができる。
また、本発明の実施形態に係るラベル発行装置のラベル受け部142は、1枚ラベル発行時に発行された台紙レスラベルLを受け取り可能な第1のラベル受取り部142Cと、複数枚ラベル発行時に発行された複数の台紙レスラベルを受取り可能な第2のラベル受取り部142Uとを有する。第2のラベル受取り部142Uは、第1のラベル受取り部142Cと異なる位置に設けられており、詳細には、ラベル受け部142において第1のラベル受取り部142Cよりもラベル搬送方向の下流側の所定位置に設けられている。
すなわち、オペレータ(操作者)は、1枚台紙レスラベルを発行時、第1のラベル受取り部142Cから台紙レスラベルを指で把持して、ラベル受け部142から台紙レスラベルを取り出し、被貼付物に台紙レスラベルを貼付する。また、オペレータ(操作者)は、複数枚台紙レスラベルを発行時、第2のラベル受取り部142Uから、複数の台紙レスラベルを指で把持して、ラベル受け部142から重なった状態の複数の台紙レスラベルを取り出した後、1枚ずつ、被貼付物に台紙レスラベルを貼付する。つまり、複数枚台紙レスラベルの発行時に、ラベル受け部142により保持されている重なった状態の複数の台紙レスラベルをまとめて、容易に取り出すことができるラベル発行装置を提供することができる。
また、第1のラベル受取り部142Cは、第1のラベル受取り部142Cにて保持されている台紙レスラベルを取り出すための第1の切欠部142Caを、ラベル受け部142の側面部のラベル搬送方向上流端部に備える。
すなわち、オペレータ(操作者)は、1枚ラベル発行時に、ラベル受け部142の第1のラベル受取り部142Cに保持された台紙レスラベルを、第1の切欠部142Caから、例えば、人差し指と親指とにより台紙レスラベルの表面、裏面を把持し、台紙レスラベルをラベル受け部142から容易に取り出すことができ、短時間で、その台紙レスラベルを商品などの被貼付物に貼付することができる。
また、第2のラベル受取り部142Uは、複数枚ラベル発行時に発行された複数の台紙レスラベルを取り出すための第2の切欠部142Uaを、ラベル受け部の142のラベル搬送方向下流端部に備える。
すなわち、オペレータ(操作者)は、複数枚ラベル発行時に、ラベル受け部142の第2のラベル受取り部142Uに保持されている複数の台紙レスラベルを、第2の切欠部142Uaから、例えば、人差し指と親指とにより重なった複数のラベルの表面、裏面を把持し、複数の台紙レスラベルをまとめて容易にラベル受け部142から取り出すことができ、短時間で、複数のラベルそれぞれを、商品などの被貼付物に貼付することができる。
ラベル発行装置1は、ラベル発行口109から送出された台紙レスラベルが反りなど湾曲した状態で、ラベル発行口109よりも上方へ移動しようとした場合であっても、上述したように、ラベル発行口109の上方から前方へ延在した形状の案内部106により、台紙レスラベルが案内部106に沿ってラベル受け部142へ導かれるので、台紙レスラベルがラベル発行口109の上方へ進むことがなく、発行不良を防止することができる。
また、ラベル発行装置1は、台紙レスラベルの中央部が上方(印字面側)に突出した湾曲形状となるように、台紙レスラベルを湾曲するラベル湾曲生成部を備えていてもよい。このラベル湾曲生成部は、例えば、回転速度の異なる一対のローラの間に台紙レスラベルを加圧しながら通すことにより、上記湾曲形状としてもよい。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
また、上述の各図で示した実施形態は、その目的及び構成等に特に矛盾や問題がない限り、互いの記載内容を組み合わせることが可能である。
また、各図の記載内容はそれぞれ独立した実施形態になり得るものであり、本発明の実施形態は各図を組み合わせた一つの実施形態に限定されるものではない。
例えば、ラベル発行装置において、図16(a)に示したように、ラベルロール6Rから引き出された台紙レスラベル用紙6は、印字部(不図示)により印字内容が台紙レスラベル用紙6に印字された後、切断部(不図示)により印字内容に応じた長さに切断されて、台紙レスラベルLとなる。
しかしながら、ラベルロール6Rの残りの巻数が少ないほど(ラベルの巻きがきつくなるほど)、台紙レスラベル用紙6や台紙レスラベルLのカール(湾曲)の度合いが大きくなる。湾曲の度合いが大きすぎる場合、ラベル発行口から突出した台紙レスラベル用紙、またはラベルの先端が下方へ湾曲して案内部106に接触せず、所定の位置へラベルの先端部を所定の位置へ案内できない虞がある。
図16(b)に示した、本発明の一実施形態に係るラベル発行装置は、ラベル発行口から搬送方向下流側に所定距離だけ離れた位置に、且つ、案内部106の下方位置に、回転自在なローラ105(補助ローラ)を有する。このローラ105は、ラベル発行口109から出力された台紙レスラベル用紙6又は台紙レスラベルLがカール(湾曲)している場合、その台紙レスラベル用紙6又は台紙レスラベルLに接触して、案内部106に接触させるように案内する。そして、案内部106は、その台紙レスラベル用紙6又は台紙レスラベルLを所定の位置へ案内することができる。
このローラ105は、その表面に複数の突起部が形成され、非粘着性の表面加工が施されていることが好ましい。
また、ローラ105は、その両端部が回転自在に支持され、且つ、上下方向や前後方向(搬送方向下流側又は搬送方向上流側の方向)へ移動自在に設けられ、制御部は、駆動部(不図示)により、ローラ105の上下方向や前後方向への移動を制御するように構成されていてもよい。また、制御部は、ラベル発行口109から出力された台紙レスラベル用紙6又は台紙レスラベルLのカール(湾曲)の度合いを検出する検出部からの検出信号に応じて、案内部106に台紙レスラベル用紙6又は台紙レスラベルLを接触、案内するように、駆動部(不図示)によりローラ105の上下方向や前後方向への移動を制御してもよい。
また、制御部は、ラベルロール6Rの残りの巻数や、残りの台紙レスラベル用紙の長さを検出する検出部からの検出結果に応じて、案内部106に台紙レスラベル用紙6又は台紙レスラベルLを接触、案内するように、駆動部(不図示)によりローラ105の上下方向や前後方向への移動を制御してもよい。
また、図17(a)、図17(b)に示すように、ラベル受け部142により保持される1枚目のラベルよりも2枚目以降のラベルが、前方(搬送方向下流側)にずれて重なるように構成されていてもよい。
詳細には、制御部が、案内部駆動部108により、案内部106の先端部の角度制御を行い、1枚目のラベルよりも2枚目以降のラベルが、前方(搬送方向下流側)にずれて重なるように構成されていてもよい。
また、台紙レスラベルを発行する度に、案内部106の先端部を水平方向に近づけるように、詳細には、案内部106の傾斜角度(水平を基準とする)を小さくするように、制御部が案内部106の角度制御を行うことで、図17(b)に示したように、ラベルが前方にずれて重なる。
また、ラベル受け部142が上下方向や前後方向(搬送方向下流側又は搬送方向上流側の方向)へ移動自在に設けられ、制御部は、駆動部(不図示)により、ローラ105の回転速度、回転方向、上下方向や前後方向への移動を制御するように構成され、1枚目のラベルよりも2枚目以降のラベルが、前方(搬送方向下流側)にずれて重なるように、制御部が、ラベル受け部142の移動制御を行ってもよい。
また、台紙レスラベルを発行する度に、カッタ(切断部)の切断位置を前方向にずらすことにより、1枚目のラベルよりも2枚目以降のラベルが、前方(搬送方向下流側)にずれて重なるようにしてもよい。
また、図18(a)〜図18(d)に示された、本発明の一実施形態に係るラベル発行装置は、ラベル発行口109よりも前方(搬送方向下流側)に所定距離だけ離れた位置に、回転可能なローラ1061が設けられており、そのローラ1061の表面が比較的弱い粘着性を有し、複数の台紙レスラベルを保持可能であってもよい。
詳細には、ローラ1061の両端部は、ラベル発行装置の本体部などに回転自在に保持されており、制御部は、モータなどの駆動部(不図示)によりローラ1061の回転方向や回転量、回転速度を制御可能である。
また、ラベル発行口109よりも前方(搬送方向下流側)で、ローラ1061の近傍に、ラベル検出部(不図示)が設けられ、制御部は、ラベル検出部からの検出信号により、ローラ1061に台紙レスラベルLが弱く接着しているか否かを判断し、その判断結果に基づいて、上記ローラ1061の回転方向や回転量、回転速度を制御可能に構成されていてもよい。
次に、図18(a)〜図18(d)に示された、本発明の一実施形態に係るラベル発行装置の動作の一例を説明する。
先ず、図18(a)に示したように、印字部としての印字ヘッド3dにより印字された台紙レスラベル用紙が、ラベル発行口109から排紙され、ローラ1061上に保持され、切断部としての可動刃41及び固定刃42により、台紙レスラベル用紙が所定の長さに切断されて、台紙レスラベルLが発行される。図18(a)に示した台紙レスラベルLの下面には粘着面Lbが形成されており、ローラ1061の表面に容易に剥離可能に弱く接着されている。
次に、図18(b)に示したように、制御部は、台紙レスラベルの搬送方向下流側端部が上方に移動し、搬送方向上流側端部が下方に移動するように、ローラ1061を逆回転(図18(b)に示した例では右回転)させるように回転制御する。
次に、図18(c)、図18(d)に示したように、ローラ1061に保持されている台紙レスラベルLの上端部付近に、ラベル発行口109から排紙された、次に発行された台紙レスラベルLが当接し、ローラ1061を正回転(図18に示した例では左回転)させるように回転制御して、複数の台紙レスラベルLがずれて重なった状態で、ローラ1061により複数の台紙レスラベルLが保持される。
そして、次に台紙レスラベルを発行する時も図18(b)〜図18(d)に示した動作と同様な動作を行うことにより、ローラ1061により保持されている複数の台紙レスラベルLの上にずれて重なるように、ラベル発行装置が構成されている。
そして、操作者(ユーザ)は、ずれて重なり合った複数の台紙レスラベルLをローラ1061から剥離させ、1枚ずつ台紙レスラベルLを分離して、商品などの所定位置に貼付する。
すなわち、簡単な構造で、複数の台紙レスラベルLをずれて重なった状態で保持することができるラベル発行装置を提供することができる。
また、上述した実施形態では、ラベル発行装置を例に説明したが、この形態に限られるものではない。例えば、本発明に係るラベル発行装置を、POSレジスタ、プリンタを備えた包装装置、情報機器などに適用してもよい。
1…ラベル発行装置
4…カッタユニット
6…台紙レスラベル用紙
6R…ラベルロール
11…制御部(CPU)
41…可動刃
42…固定刃
104…切断部
106…案内部(ガイド部材)
109…ラベル発行口
141…ラベル受け部
142…ラベル受け部
142C…第1のラベル受取り部
142Ca…第1の切欠部(第1のラベル切欠部)
142U…第2のラベル受取り部
142Ua…第2の切欠部(第2のラベル切欠部)
L…台紙レスラベル
La…印字面
Lb…粘着面

Claims (5)

  1. 一方の面に粘着面、他方の面に印字面を有する台紙レスラベル用紙を送り出し、切断部により枚葉状に切断して台紙レスラベルを発行するラベル発行装置であって、
    前記切断部により切断された台紙レスラベルを下方に案内する案内部と、
    前記案内部により案内された台紙レスラベルを保持するラベル受け部と、を有し、
    前記案内部は、前記ラベル受け部により保持された台紙レスラベルに、当該台紙レスラベルの次に発行される台紙レスラベルを重ねるように案内する
    ことを特徴とするラベル発行装置。
  2. 前記案内部は、前記ラベル受け部により保持された台紙レスラベルにおいてラベル中央よりも下流側に、当該台紙レスラベルの次に発行される台紙レスラベルの下流側端部が当接して重なるように案内することを特徴とする請求項1に記載のラベル発行装置。
  3. 前記ラベル受け部は、1枚ラベル発行時に発行された台紙レスラベルを受け取り可能な第1のラベル受取り部と、複数枚ラベル発行時に発行された複数の台紙レスラベルを受取り可能な第2のラベル受取り部とを有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のラベル発行装置。
  4. 前記第1のラベル受取り部は、台紙レスラベルを取り出すための第1の切欠部を、ラベル受け部の側面部のラベル搬送方向上流端部に備えることを特徴とする請求項3に記載のラベル発行装置。
  5. 第2のラベル受取り部は、複数の台紙レスラベルを取り出すための第2の切欠部を、ラベル受け部のラベル搬送方向下流端部に備えることを特徴とする請求項3または請求項4に記載のラベル発行装置。
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