JP2003081457A - 付箋紙供給機構およびこれを備えた付箋紙プリンタ、並びに付箋紙供給方法 - Google Patents
付箋紙供給機構およびこれを備えた付箋紙プリンタ、並びに付箋紙供給方法Info
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- JP2003081457A JP2003081457A JP2001397566A JP2001397566A JP2003081457A JP 2003081457 A JP2003081457 A JP 2003081457A JP 2001397566 A JP2001397566 A JP 2001397566A JP 2001397566 A JP2001397566 A JP 2001397566A JP 2003081457 A JP2003081457 A JP 2003081457A
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Abstract
且つ確実に、一枚ずつ適切に捲り上げることができる付
箋紙供給機構およびこれを備えた付箋紙プリンタ、並び
に付箋紙供給方法を提供することを目的とする。 【解決手段】 基端側を部分糊付けした多数枚の付箋紙
4aから成る付箋紙束4に対し、引き剥がしを前提とし
てその最上位に位置する付箋紙4aをその自由端側から
捲り上げる付箋紙供給機構において、少なくとも基端側
を弾力的に押さえた状態で付箋紙束4をセットする付箋
紙ホルダ11と、付箋紙ホルダ11にセットされた付箋
紙束4に転接し、付箋紙4aを一旦撓ませてからその上
側に撥ね上げる摩擦ローラ52と、を備えたものであ
る。
Description
付箋紙の引き剥がしを前提としてこれを一枚ずつ捲り上
げる付箋紙供給機構およびこれを備えた付箋紙プリン
タ、並びに付箋紙供給方法に関するものである。
糊付けして多数枚を積層した付箋紙束の形態で提供さ
れ、ユーザにより付箋紙束から一枚ずつ引き剥がされて
は、メモ書きされ、ファイルなどの被着体に貼着されて
いる。一方で、プリンタとして、A4サイズ等の用紙を
印刷対象とするものは広く知られ、この種のプリンタ
は、用紙を多数枚積層してストックした状態から一枚ず
つ送り出して、これに所望の印刷データの印刷を行うよ
うにしているが、付箋紙を印刷対象とする付箋紙プリン
タとして公知のものはない。
提供される付箋紙に印刷を行う付箋紙プリンタは、付箋
紙束の最上位の付箋紙に印刷を行い、これをユーザが引
き剥がす構造と、付箋紙束の最上位の付箋紙を引き剥が
して送り、これに印刷を行う構造とが考えられる。しか
し、前者の構造では、ユーザに煩雑な作業を強い、後者
の構造では、糊付けされた付箋紙は、用紙のように一枚
ずつ横ずれさせることが不可能であるため、用紙プリン
タに用いられる用紙供給機構を単純に適用できない。し
たがって、想定されるいずれのプリンタであっても、印
刷の前後のいずれかの時点で、付箋紙を一枚ずつ確実に
捲り上げる機構が不可欠となる。
簡単な構成で且つ確実に、一枚ずつ適切に捲り上げるこ
とができる付箋紙供給機構およびこれを備えた付箋紙プ
リンタ、並びに付箋紙供給方法を提供することを目的と
する。
は、基端側を部分糊付けした多数枚の付箋紙から成る付
箋紙束に対し、引き剥がしを前提としてその最上位に位
置する付箋紙をその自由端側から捲り上げる付箋紙供給
機構において、少なくとも基端側を弾力的に押さえた状
態で付箋紙束をセットする付箋紙ホルダと、付箋紙ホル
ダにセットされた付箋紙束に転接し、付箋紙を一旦撓ま
せてからその上側に撥ね上げる摩擦ローラと、を備えた
ことを特徴とする。
に対し摩擦ローラが回転すると、これが直接転接する最
上位の付箋紙は、次の付箋紙との間ですべりを生じなが
ら糊付けした部分に向かって撓んでゆく。さらに、摩擦
ローラの回転が進むと、撓んでゆく付箋紙の先端が摩擦
ローラの転接部分を通過し、回転する摩擦ローラの外周
面に引っかかって上側に跳ね上げられる。すなわち、最
上位の付箋紙は、摩擦ローラの回転により一旦撓んでか
ら摩擦ローラの上側に回り込んで、最終的にこれに載り
上げる。これにより、付箋紙を一枚ずつ適切に捲り上げ
ることができる。
離間させる方向に相対的に移動させる移動手段を更に備
え、移動手段は、摩擦ローラが付箋紙を撥ね上げる直前
に、摩擦ローラを相対移動させることが、好ましい。
る直前の状態では、摩擦ローラは次の付箋紙に転接する
可能性がある。上記構成によれば、摩擦ローラが次の付
箋紙を撓ませ始めているか否かに係わらず、これを付箋
紙束(次の付箋紙)から相対的に離間させる。これによ
り、次の付箋紙の跳ね上げ、すなわち次の付箋紙を重ね
て捲り上げることを防止することができる。また、相対
移動した摩擦ローラに乗り上げた付箋紙は、付箋紙束に
対し大きく傾斜することとなるため、糊付け部分から一
層引き剥がされ易くなる。
の先端部が摩擦ローラの周面につかえた直後に、摩擦ロ
ーラを相対移動させることが、好ましい。
を、付箋紙の先端部が摩擦ローラの周面に引っかかった
ところで開始するため、摩擦ローラが付箋紙束から離れ
始めても、摩擦ローラの回転により、付箋紙の先端を摩
擦ローラの下側を通過させてこれを確実に撥ね上げるこ
とができる。これにより、付箋紙の捲り上げを適切に行
うことができると共に、その重ね捲りを確実に防止する
ことができる。
先端が摩擦ローラの下側を通過し、且つ摩擦ローラの下
部接点が次の付箋紙に接触する前に、摩擦ローラを相対
移動させることが、好ましい。
紙に転接することがない、すなわち捲り上げに供する最
上位の付箋紙にしか転接しないため、付箋紙の重ね捲り
を確実に防止することができる。また、撓んでゆく付箋
紙の先端が摩擦ローラの下側を通過しているため、摩擦
ローラの回転により、その摩擦特性と撓んだ付箋紙の復
元力とが巧みに作用して、付箋紙を適切に撥ね上げるこ
とができる。
相対移動を一旦停止させて付箋紙が撥ね上げられた後、
摩擦ローラを離間方向にさらに相対移動させることが、
好ましい。
続させた状態でその相対移動を途中で停止させ、この停
止位置で付箋紙を捲り上げた後、再び離間移動させてい
る。これにより、捲り上げ動作が2段階移動で行われる
ため、捲り上げ時には、付箋紙の撥ね上げ量(撥ね上げ
角度)を小さくすることができ、引剥し時には、付箋紙
に十分な引剥し角度をもたせることができる。すなわ
ち、いったん停止により、摩擦ローラの離間移動により
跳ね上げのための回転が相殺されるのを、防止すること
ができる。
略「Ω」字状に撓んだ直後に、摩擦ローラを相対移動さ
せることが、好ましい。
に撓んだ状態では、付箋紙の先端側(自由端側)が摩擦
ローラに広い面積で接触し、且つ撓みに基づいて摩擦ロ
ーラに突っ張るように接触している。このため、摩擦ロ
ーラが付箋紙束から離れ始めても、摩擦ローラの回転に
より付箋紙を確実に撥ね上げることができる。また、こ
の場合には、摩擦ローラが付箋紙束から離れ始める時点
で、次の付箋紙に転接することがなく、重ね捲りを確実
に防止することができる。なお、付箋紙を「Ω」字状に
撓ませるには、摩擦ローラを付箋紙の長手方向の中間位
置に転接させることが、より効果的である。
ローラを回転自在に保持すると共に、基端部を中心に回
動自在に構成されたピックアップアームと、摩擦ローラ
が付箋紙束に転接する転接位置と、離間する離間位置と
の間を移動するように、ピックアップアームを回動させ
るアーム作動手段と、摩擦ローラおよびアーム動作手段
を作動させる単一の動力源と、を有することが、好まし
い。
一連の回動動作において、摩擦ローラ自身が転接位置と
離間位置との間を上下動して、付箋紙への捲り上げが適
切に行われる。また、摩擦ローラは回動するため、その
一方向の鉛直動作に比べ、乗り上げた付箋紙をより傾斜
させることができ、摩擦ローラによる付箋紙の引き剥が
しを促進することもできる。さらに、摩擦ローラとアー
ム動作手段とは、同一の動力源で駆動することとなるた
め、部品点数を減らすことができ、コストの削減にもな
る。
紙束から上方に離間した位置に設定され、移動手段は、
ホーム位置から摩擦ローラを、下動させて付箋紙束に転
接させると共に上動させて付箋紙を撥ね上げた後、ホー
ム位置に復帰させることが、好ましい。
動して付箋紙を捲り上げるため、付箋紙ホルダの構造を
単純にすることができる。また、摩擦ローラのホーム位
置が付箋紙束と所定の間隙を存しているため、付箋紙束
廻りが煩雑化せず、その交換を含むセットが容易とな
る。すなわち、付箋紙束のセット空間を構成することが
できる。
束に対しその基端側に向かって移動させながら離間させ
る方向に、相対的に移動させる移動手段を更に備え、移
動手段は、付箋紙がわずかに撓んだ直後に、摩擦ローラ
を相対移動させることが、好ましい。
端方向に引き戻されてゆくのと同時に、摩擦ローラを同
方向に且つ付箋紙束に対し離間方向に相対移動させてい
る。これにより、付箋紙の更なる撓みを促進することが
できると共に、その直下の付箋紙(次の付箋紙)を重ね
て捲り上げることを防止することができ、付箋紙を円滑
に捲り上げることができるようになる。
動を制御する制御手段を更に備え、制御手段は、摩擦ロ
ーラが付箋紙を撥ね上げた直後に、摩擦ローラの駆動を
停止させることが、好ましい。
後に、摩擦ローラが回転を停止するため、次の付箋紙が
撥ね上げられることがない。これにより、複数枚の付箋
紙を重ねて捲り上げることを防止して、一枚ずつ確実に
捲り上げることができる。
け部分から引き剥がすように送り出す引剥し送り手段を
更に備えたことが、好ましい。
は、その糊付け部分の粘着性に抗しながら、付箋紙束か
ら送り出されてゆく。この場合、捲り上げられた付箋紙
は、付箋紙束に対し自由端側を先上がりとして傾いてお
り、斜め上方に力を加える形態で糊付け部分を剥がすこ
とができる。これにより、付箋紙を先方に一枚ずつ確実
に供給することができる。
を挟持して回転送りする一対の挟持ローラで構成されて
いることが、好ましい。
挟持した状態で送られるため、付箋紙に十分な搬送力を
持たせることができ、付箋紙束の粘着力に抗する十分な
引き剥がし力を発揮させることができる。
ラによる付箋紙の捲り上げ高さレベルに対し、付箋紙の
挟持高さレベルが高く設定されていることが、好まし
い。
は、一対の挟持ローラに挟持されるときには、その先端
が一対の挟持ローラにより持ち上げられる。これによ
り、付箋紙は、一層急角度で傾斜することになるため、
その粘着性に抗して引き剥がされ易く且つ円滑に送り出
される。
ラの下側の駆動ローラを兼ねていることが、好ましい。
を有効活用して、部品点数を減らすことができる。
明の付箋紙供給機構と、付箋紙に印刷を行う付箋紙印刷
機構とを備えたことを特徴する。
一枚ずつ適切に捲り上げられる付箋紙を、あるいは捲り
上げられた付箋紙を、印刷に供することができる。すな
わち、付箋紙への印刷の前後いずれにおいても、付箋紙
を適切に捲り上げることができる。なお、印刷前の付箋
紙供給では、摩擦ローラがプラテンローラを兼ねること
が好ましい。
糊付けした多数枚の付箋紙から成る付箋紙束に対し、引
き剥がしを前提としてその最上位に位置する付箋紙をそ
の自由端側から捲り上げる付箋紙供給方法において、摩
擦ローラを付箋紙束に転接させ、付箋紙を一旦撓ませて
からその上側に跳ね上げることを特徴とする。
擦ローラの回転により一旦撓んでから摩擦ローラの上側
に回り込んで、最終的にこれに載り上げる。これによ
り、付箋紙を一枚ずつ適切に捲り上げることができる。
なお、付箋紙の捲り上げ動作に先行して、付箋紙束に対
し、その中間部を水平姿勢から下側に撓ませるようにし
てもよい。これによれば、摩擦ローラによる付箋紙の捲
り上げ動作により、付箋紙の復元力が作用して、付箋紙
は、その先端が勢いよく撥ね上げられることとなり、付
箋紙を一層捲り上げ易くなる。
る直前に、摩擦ローラを付箋紙束から相対的に離間させ
ることが、好ましい。
付箋紙が一旦撓んだ後、摩擦ローラがこの直下の付箋紙
に転接しないように付箋紙束から相対的に離間する。こ
れにより、複数枚の付箋紙を重ねて捲り上げることを防
止して、一枚ずつ確実に捲り上げることができる。ま
た、相対移動した摩擦ローラに乗り上げた付箋紙は、付
箋紙束に対し大きく傾斜することとなるため、糊付け部
分から一層引き剥がされやすくなる。
んだ直後に、摩擦ローラを相対移動させることが、好ま
しい。
間位置に摩擦ローラを転接させることで、付箋紙を捲り
上げることができる。これにより、付箋紙の剛性に基づ
く復元力が有効に作用して、付箋紙は、その先端が勢い
よく撥ね上げられることとなり、付箋紙を一層捲り上げ
易くなる。
ーラの下側を通過し、且つ摩擦ローラの下部接点が次の
付箋紙に接触する前に、摩擦ローラを相対移動させるこ
とが、好ましい。
に供する最上位の付箋紙にしか転接することがないた
め、付箋紙の重ね捲りを確実に防止することができる。
また、摩擦ローラの回転により、その摩擦特性と撓んだ
付箋紙の復元力とが作用して、付箋紙を適切に撥ね上げ
ることができる。
発明の一実施形態に係る付箋紙供給機構およびこれを備
えた付箋紙プリンタ、並びに付箋紙供給方法について説
明する。この付箋紙プリンタは、パーソナルコンピュー
タ(以下、パソコン)と接続して、パソコンで作成し選
択した文字、図形、Eメールの内容などの各種データを
付箋紙に印刷するものである。具体的には、付箋紙プリ
ンタは、多数枚の付箋紙を部分糊付けして成る付箋紙束
をセットし、セットした付箋紙束から付箋紙を一枚ずつ
捲り上げ、糊付け部分から引き剥がしながら先方へ送る
と共に、これにパソコン上の各種データを印刷して、印
刷済み付箋紙を作成するものである。
り、図2は、付箋紙プリンタの装置ケースを省略した内
部の構造を示す斜視図である。両図に示すように、この
付箋紙プリンタ1は、装置ケース2により外郭を形成し
たプリンタ本体3と、プリンタ本体3にセットした印刷
対象物となる付箋紙束4とで構成されている。付箋紙束
4は、多数枚の合同形状の付箋紙4aを、それらの同じ
位置の裏面基端側の一部分を糊付けして積層したもので
ある。付箋紙4aは、付箋紙束4から一枚ずつ剥離可能
に構成されていると共に、剥離後に、この糊付け部分4
bを介して、紙などの被着体に対し再貼着可能に構成さ
れている。
且つマウス形に形成され、下面には付箋紙束4をケース
内部に下方から導入するための付箋紙導入開口5と、前
面中央には印刷済みの付箋紙4aをケース外部に送り出
すための水平スリット状の付箋紙排出口6とが形成され
ている。また、装置ケース2には、外側の表面が装置ケ
ース2の上面の一部を構成する開閉蓋7が取り付けられ
ている。
り、上下方向に開閉自在に構成され、開閉蓋7の内側に
は、図3に示すように、インクリボンRを収容するリボ
ンカートリッジ8が着脱自在に装着されている。この付
箋紙プリンタ1は、付箋紙導入開口5から内部に導入し
セットした付箋紙束4から、最上位の付箋紙4aを一枚
ずつ捲り上げ、これを糊付け部分4bから引き剥がしな
がら斜め上方へ送ると共に、これにインクリボンRを介
して印刷を行い、付箋紙排出口6から印刷面を上にした
状態で排出する。
は、プリンタフレーム10が配設されており、プリンタ
フレーム10には、下側に位置して付箋紙導入開口5に
臨み付箋紙束4を着脱自在に保持する付箋紙ホルダ11
と、付箋紙ホルダ11に対峙して上方に位置し付箋紙4
aに印刷を行う付箋紙印刷機構12と、後述するピック
アップローラ52の回転により付箋紙ホルダ11に保持
された付箋紙束4から付箋紙4aを一枚ずつ捲り上げ且
つ引き剥がすと共に、付箋紙印刷機構12に付箋紙4a
を送りこれを付箋紙排出口6から排出する付箋紙供給機
構13と、が支持されている。
る平板状のメインフレーム14と、メインフレーム14
の下部に取り付けられ、平面視「C」字状のサブフレー
ム15と、で構成されている。そして、メインフレーム
14には、付箋紙供給機構13および付箋紙印刷機構1
2の各構成部品が、主に片持ちで支持されている。ま
た、メインフレーム14とサブフレーム15とで囲まれ
た開口部には、付箋紙ホルダ11が不動に支持されてい
る。
に平行に対面する連結板部16と、連結板部16の両端
部をメインフレーム14側に折り曲げて形成した一対の
側板部17とで構成され、さらに側板部17の先端部を
メインフレーム14と平行に内側に折り曲げた部分でメ
インフレーム14に固定されている。サブフレーム15
の連結板部16には、計4箇所に付箋紙ホルダ11を支
持する支持係合孔18が形成され、これに対応してメイ
ンフレーム14には、その下部に計4箇所の支持係合孔
18が形成されている(図4参照)。
示すように、付箋紙束4を水平に載置する方形のセット
ステージ21と、セットステージ21を上下方向にスラ
イド自在に案内する四周枠状の導入ガイド22と、付勢
部材24を介してセットステージ21を下側から支持す
る蓋体23と、で構成されている(図5参照)。蓋体2
3は、導入ガイド22にセットステージ21を挿入した
後、導入ガイド22の下面に固定され、且つこの状態で
付箋紙導入開口5を閉塞する。
応して形成されており、その内面が付箋紙導入開口5に
連通していて、付箋紙束4およびセットステージ21の
導入を案内する。また、導入ガイド22は、セットされ
た付箋紙束4の長手方向前後を位置決めする。なお、導
入ガイド22の左右の両側面には、それぞれ上記の4個
所の支持係合孔18に対応する4つの係合突起39が形
成されており、これにより、付箋紙ホルダ11がプリン
タフレーム10に固定されるようになっている。もっと
も、各支持係合孔18を前後方向に水平スリット状に延
在するように形成し、付箋紙ホルダ11を前後方向に僅
かに位置調整できるようにしてもよい。
箋紙束4の前端部(自由端側)および後端部(糊付け部
側)を相対的に押さえる一対の位置規制部26が内向き
に突設されている。すなわち、位置規制部26は、セッ
トステージ21との間で付箋紙束4を挟持するようにセ
ットし、最上位の付箋紙4aを水平に且つ定位置に位置
規制している。セットステージ21には、その載置面に
付箋紙束4のセット方向を示す矢印状の表示部37が形
成され、その矢先方向に付箋紙束4の自由端が向くよう
にすることで、付箋紙束4が適切にセットされるように
なっている。
幅の異なる複数種類の付箋紙束4をセット可能な幅を有
している。このため、セットステージ21の載置面に
は、付箋紙束4をセットステージ21にセットする際の
幅寄せ部材となるセット板25が設けられることが、好
ましい(図4参照)。もっとも、付箋紙プリンタ1を上
下反転させ、付箋紙束4を投入セットした後、セットス
テージ21を挿入するセット形態を執る場合には、セッ
ト板25は不要である。また、特に図示しないが、セッ
トステージ21や付箋紙束4の導入を案内すべく、導入
ガイド22の下端部が付箋紙導入開口5に向かって拡開
形成されていることが、好ましい(図5参照)。
ほぼ同形状に形成され、導入ガイド22の下側開口に嵌
合するようになっている。そして、蓋体23の四辺に突
出形成した突出固定部38により、導入ガイド22の下
面にねじ止め固定されている。また、この状態で蓋体2
3は付箋紙導入開口5を閉塞し、その下面は装置ケース
2の下面と面一になる。なお、かかるねじ止め固定式に
代えて、フック形式の閉蓋構造を執ることも可能であ
る。
体23との間にあって、これらの四隅に配設した4つの
加圧ばね24aで構成されている。各加圧ばね24aの
一方の端部はセットステージ21の下面部に係止し、各
加圧ばね24aの他方の端部は蓋体23の上面部に係止
している。この4つの加圧ばね24aにより、蓋体23
を受けとしてセットステージ21が上方にバランスよく
付勢されている。
箋紙束4は、均一な力でセット位置(導入ガイド22の
位置規制部26)に押し付けられている。このため、付
箋紙束4は、付箋紙4aが1枚ずつ送り出され目減りし
ても、その最上位に位置する付箋紙4aの高さレベル
は、常に定位置を維持する。なお、付勢部材24は、4
つの加圧ばね24aに限るものでなく、複数個の加圧ば
ねをバランス良く分散配置してもよいし、特に部品点数
およびそのコスト削減を図る場合には、大径からなる2
個の加圧ばねで構成すればよい。
示すように、メインフレーム14に固定された部分フレ
ーム27と、部分フレーム27に一体的に固定したサー
マルヘッド28と、上記のリボンカートリッジ8のイン
クリボンRを巻き取るリボン巻取機構29と、を有して
いる。サーマルヘッド28は、ヘッド本体30と、ヘッ
ド本体30を支持するヘッドホルダ31とで構成され、
ヘッドホルダ31は、部分フレーム27を水平に折り曲
げることで形成されている。なお、ヘッド本体30に設
けた発熱素子の列設長さは、最少幅或いは最大幅の付箋
紙4aに対応させることが好ましい。実施形態のように
最小幅とした場合には、最大幅の付箋紙4aの非印刷部
分は、手書き用のスペース(余白)となる。
ッド28に近接し且つこれと平行にガイドローラ32が
取り付けられている。ガイドローラ32は、部分フレー
ム27に片持ちで支持固定されたガイドローラ軸33
と、ガイドローラ軸33に自由回転可能に軸支されたガ
イドローラ本体34とで構成されている。ガイドローラ
32は、印刷位置に上動したピックアップローラ52の
回転を受けて従動回転し、ピックアップローラ52との
間で付箋紙4aを挟んで回転送りする(詳細は後述す
る)。
5を介してメインフレーム14に固定されており、この
両脚片35,35間の間隙に臨むように部分フレーム2
7には、円形の嵌合孔36が貫通形成されている。そし
て、両脚片35,35間に上記のリボン巻取機構29の
主要部が内包され、且つこの嵌合孔36から、上記のリ
ボン巻取機構29のリボン巻取軸40がサーマルヘッド
28に平行に突出している。
ジ8のリボン巻取リール49に係合するリボン巻取軸4
0と、リボン巻取軸40に基部に一体に固着したリボン
巻取ギヤ41と、リボン巻取軸40およびリボン巻取ギ
ヤ41を回転自在に支持する第1ピン軸42と、リボン
巻取ギヤ41に噛み合う巻取中間ギヤ43と、巻取中間
ギヤ43を回転自在に支持する第2ピン軸44と、を備
えている。
相互並行に且つ片持ちでメインフレーム14に固定され
ている。巻取中間ギヤ43は、リボン巻取ギヤ41に噛
み合う小ギヤ45と後述するピックアップローラ52の
ローラギヤ63に噛み合う大ギヤ46とで一体に形成さ
れている。詳細は後述するが、リボン巻取機構29への
動力は、印刷位置に上動したピックアップローラ52の
ローラギヤ63から入力し、インクリボンRの巻き取り
が行われる。
に形成された2分割構造のカートリッジケース47によ
り外郭を形成されている。カートリッジケース47の内
部には、インクリボンRを繰り出し自在に巻回したリボ
ン繰出しリール48と、インクリボンRを巻き取るリボ
ン巻取リール49とが回転自在に収容されている。リボ
ン繰出しリール48は、自由回転可能に構成され、リボ
ン巻取リール49は、リボン巻取軸40に係合して駆動
回転し、リボン繰出しリール48から繰り出したインク
リボンRを巻取走行させる。
ル49との間のカートリッジケース47の下面には、付
箋紙ホルダ11の開口に対峙すると共に、サーマルヘッ
ド28が臨むヘッド開口が形成されている(図示省
略)。インクリボンRは、リボン繰出しリール48から
繰り出され、サーマルヘッド28の下側を迂回するよう
にして一旦ヘッド開口に臨み、サーマルヘッド28の位
置で付箋紙4aと重なって併走した後、リボン巻取リー
ル49に巻き取られる。すなわち、ピックアップローラ
52とサーマルヘッド28との間で、付箋紙4aとイン
クリボンRとを挟み込み、これらを同方向に送りつつ発
熱素子の発熱駆動により付箋紙4aに印刷が行われる。
使用して、付箋紙4aに印刷をする場合について簡単に
説明する。先ず、付箋紙プリンタ1とパソコンPCとを
USBあるいはケーブルで相互に接続する。これによ
り、付箋紙プリンタ1は、パソコンPCと通信接続状態
となる。次に、付箋紙プリンタ1から蓋体23をセット
ステージ21と共に取り外し、セット方向の表示に従っ
て、付箋紙束4をセット板25で位置決めしてセットス
テージ21に載せる。この状態で、付箋紙束4およびセ
ットステージ21を鉛直下方から導入ガイド22に案内
し、蓋体23で付箋紙導入開口5を閉塞することで、付
箋紙束4は定位置にセットされる。
して、開閉蓋7を開閉操作して、リボンカートリッジ8
を装着する。このとき、リボンカートリッジ8のヘッド
開口をサーマルヘッド28に案内して、リボンカートリ
ッジ8を装着すると、ヘッド開口から幾分弛みをもって
引き出しておいたインクリボンRがサーマルヘッド28
の下側に位置し、且つリボン巻取リール49がリボン巻
取軸40に係合する。これにより、付箋紙プリンタ1
は、印刷待機状態となる。
て、所望の印刷データを作成・選択し、印刷実行を指令
する。印刷実行が指令されると、最上位の付箋紙4aが
付箋紙束4から捲り上がり、ピックアップローラ52に
乗り上げる。続いて、ピックアップローラ52が上動
し、その上動端位置でサーマルヘッド28との間で付箋
紙4aおよびインクリボンRを挟み込むと共に、またピ
ックアップローラ52は、ガイドローラ32との間で付
箋紙4aを挟持する。ピックアップローラ52の回転に
より、付箋紙4aおよびインクリボンRが同時に送られ
ると共に、適宜サーマルヘッド28が発熱駆動し、イン
クリボンRのインクが熱転写して付箋紙4aに印刷が行
われる。
リッジ8内で巻き取られるが、印刷後の付箋紙4aは、
付箋紙束4から引き剥がされ、上面の印刷面を上にして
付箋紙排出口6から送り出されてゆく。このとき、送り
出される印刷済み付箋紙4aは、付箋紙排出口6でその
送り出しが停止され、付箋紙排出口6から落下しないよ
うになっている。
した付箋紙4aの基端側を下側から保持する付箋紙保持
部が形成されており(図示省略)、付箋紙保持部は、付
箋紙4aの先端を付箋紙排出口6から突出させた状態で
印刷済み付箋紙4aを保持する。この付箋紙保持部を設
けたことで、印刷済み付箋紙4aの落下による裏面糊付
け部4b(粘着剤)へのゴミ付着を防止することがで
き、またユーザは、糊付け部4bに触れることなく付箋
紙4aを先端側から把持して、付箋紙排出口6から取り
出し、紙などの被着体に容易に貼り付けることができ
る。
2、図4および図7を参照して説明する。付箋紙供給機
構13は、駆動源となる駆動モータ51と、上記のピッ
クアップローラ52(摩擦ローラ)と、駆動モータ51
からピックアップローラ52に回転動力を伝達する減速
ギヤ列53と、ピックアップローラ52を回転自在に保
持しこれを上下動させるピックアップユニット54と、
を備えている。
で構成され、モータ収納ケース56に保持されてメイン
フレーム14の後部に支持されている。駆動モータ51
の出力軸には、ウォームギヤ57と、ウォームギヤ57
の先端側に位置してパルス円板58が固定されている。
一方、モータ収納ケース56の上部には、パルス円板5
8に臨むフォトインタラプタ59が組み込まれている。
フォトインタラプタ59とパルス円板58とでエンコー
ダが構成され、このエンコーダの検出するパルス信号に
基づいて、サーマルヘッド28の発熱駆動を制御してい
る。
紙束4の先端側(自由端側)に臨んでおり、両端部をピ
ックアップユニット54に支持されるローラ軸61と、
ローラ軸61に回転自在に装着され付箋紙4aに直接接
触するローラ本体62と、ローラ本体62と一体回転す
るローラギヤ63と、で構成されている。ローラ軸61
は、サーマルヘッド28と平行に延在し、ピックアップ
ユニット54に両持ちで支持されている。ローラ本体6
2は、ローラ軸61の一方の半部に寄せて配設され、ロ
ーラ軸61に回転自在に装着した樹脂性のコア部64
と、コア部64の外周面に巻装したゴムロール65とで
構成されている。
熱性を有する高摩擦材料で構成されており、ピックアッ
プローラ52は、付箋紙4aに転接してこれを捲り上げ
る機能と、サーマルヘッド28と協働するプラテンロー
ラの機能とを併せ持っている。ローラギヤ63は、ロー
ラ本体62のコア部64に隣接し、これと一体に形成さ
れている。ピックアップローラ52は、このローラギヤ
63が減速ギヤ列53を介して回転動力を伝達されるこ
とで、図2示において反時計周り方向に回転駆動する。
ォームギヤ57に噛合する小伝達ギヤ66(ウォームホ
イールと小平歯車)と、小伝達ギヤ66に噛合する中伝
達ギヤ67と、中伝達ギヤ67に噛合する大きな入力ギ
ヤ68とで構成され、これら各ギヤのピン軸は、メイン
フレーム14に片持ちで固定されている。入力ギヤ68
には、ピックアップローラ52のローラギヤ63が噛み
合っており、駆動モータ51の動力は、ウォームギヤ5
7、小伝達ギヤ66、中伝達ギヤ67、入力ギヤ68の
順で伝達され、ローラギヤ63を介してピックアップロ
ーラ52を回転させる。
面には、環状の端面カム溝80が形成されており、端面
カム溝80との間で端面カム機構を構成するカムリンク
部材55が、入力ギヤ68に重なるように配設されてい
る(図7参照)。端面カム機構は、入力ギヤ68の回転
動作を、カムリンク部材55を介してピックアップユニ
ット54の回動動作に変換するものである(詳細は後述
する)。
ックアップローラ52を回転自在に両持ちで保持すると
共に、基端部を中心に回動自在に構成された一対の回動
アーム70と、ピックアップローラ52を逃げて一対の
回動アーム70の先端部を一体に連結する連結アーム7
1とで、逆「U」字状に構成されている。一対の回動ア
ーム70は、メインフレーム14に回動自在に支持され
たピックアップアーム72と、サブフレーム15に回動
自在に支持された支持補助アーム73とで構成されてい
る。
ーム15の連結板部16の上端軸部19に回転自在に軸
支されている。一方、ピックアップアーム72は、基端
部を入力ギヤ68のピン軸を介してメインフレーム14
に回転自在に軸支されている。すなわち、ピックアップ
アーム72は、入力ギヤ68を軸支する共有のピン軸に
基端部を回転自在に軸支されている。なお、このピン軸
とサブフレーム15の上端軸部19とは、ピックアップ
ローラ52に平行に且つ同一軸線上に配設されている。
ーム72には、ピックアップローラ52のローラ軸61
の両端部を支持する先端部に、上下方向(回動方向)に
僅かに長孔状の軸受部74が形成されていると共に(図
5参照)、各アームとローラ軸61との間には、ローラ
軸61(ピックアップローラ52)を上方に付勢する支
持ばね75が介設されている。したがって、ピックアッ
プローラ52は、ピックアップユニット54に対し相対
的に僅かに移動自在に支持され、これによりサーマルヘ
ッド28を突当て方向に弾性的に押圧することができる
ようになっている。
方向の中間部から係合ピン76(入力部)が外側に突出
しており、この係合ピン76がカムリンク部材55のア
ーム係合部94に係合している(図7参照)。これによ
り、ピックアップアーム72は、カムリンク部材55が
作動することで、係合ピン76がアーム係合部94内を
相対的に摺動して、回転方向に動力を伝達されて回動動
作することとなる。そして、ピックアップアーム72が
回動すると、連結アーム71を介して、支持補助アーム
73も追従して同方向に回動する。すなわち、ピックア
ップアーム72が、基端部を支点とし且つ係合ピン76
を力点として回動動作すると、ピックアップローラ52
が、平行水平姿勢を保って回動動作、すなわち上下動す
ることとなる。
ーラギヤ63と入力ギヤ68との噛合状態を維持する駆
動回転状態のまま移動することとなる。すなわち、ピッ
クアップローラ52は、ローラギヤ63が入力ギヤ68
に対し衛星歯車的に機能(入力ギヤ68が太陽ギヤに、
ローラギヤ63が衛星ギヤに、ピックアップアーム72
がキャリアに対応)して、入力ギヤ68(ピックアップ
アーム72)のピン軸を中心として、駆動回転を維持し
ながらほぼ上下方向に円運動することとなる。そして、
ピックアップローラ52の円運動は、端面カム機構によ
り、往復の回動動作となるように規制されている。
刷待機状態における付箋紙束4上の付箋紙4aの表面に
転接する転接位置と、付箋紙束4から離間しサーマルヘ
ッド28に当接する印刷位置との間を、適宜、移動する
ように構成されている。より具体的には、ピックアップ
ローラ52は、下動端位置である転接位置において付箋
紙4aの捲り上げ動作を行い、続いて端面カム機構によ
り上動し、その上動端位置である印刷位置において、付
箋紙4aをサーマルヘッド28に押し付けると同時に印
刷送りする。またそのとき、ローラギヤ63が巻取中間
ギヤ43に噛合し、ピックアップローラ52とサーマル
ヘッド28との間に挟まれた付箋紙4aおよびインクリ
ボンRは、印刷のために併走する。なお、ピックアップ
ローラ52(ローラギヤ63)は、入力ギヤ68から回
転動力を受け、上下動する際にも回転を続行している
(但し、衛星ギヤとして幾分減速される)。
ム72の基端側を入力ギヤ68との間で挟み込むように
して配設され、主要部を為すと共に長穴のアーム係合部
94を貫通形成したドーナツ状のリンク本体90と、リ
ンク本体90の前面側に凸設して入力ギヤ68の端面カ
ム溝80に係合する案内ピン91とで構成されている。
リンク本体90は、中央部に貫通形成した本体挿通穴9
2に、入力ギヤ68のピン軸が十分な遊びをもって挿通
され、右下端部(図7示では、左下端部)をメインフレ
ーム14に突設した回動支軸93に回転自在に軸支され
ている。
ム72の係合ピン76が遊びをもって係合している。こ
れにより、係合ピン76が長穴内を無理なく微小移動
し、ピックアップアーム72への力の伝達を円滑に行え
るようになっている。一方、案内ピン91は、端面カム
溝80内を摺動可能に構成されたいわゆるカムフォロア
であり、端面カム溝80との間で上記の端面カム機構を
構成している。
し、リンク本体90の右下端部(回動支軸93)を支点
として、案内ピン91に力点を構成させると共にアーム
係合部94に作用点を構成させて、入力ギヤ68の回転
力を、カムリンク部材55を介してピックアップアーム
72の回動動作に変換して伝達している。端面カム溝8
0は、図8に示すように、内径円弧溝部81(転接溝
部)と、外径円弧溝部82(印刷溝部)と、これら内径
円弧溝部81および外形円弧溝部82を結ぶ2つの移動
溝部とで環状に連続させて形成されている(なお、図示
では移動溝部の符号は省略)。
溝部81内を相対的に摺動するときには、アーム係合部
94の内側方向にピックアップアーム72の係合ピン7
6を引き付けて、ピックアップローラ52を転接位置に
臨ませる。一方、案内ピン91が外径円弧溝部82内を
相対的に摺動するときには、アーム係合部94の外側方
向に係合ピン76を引き付けて、ピックアップローラ5
2を印刷位置に臨ませる。すなわち、端面カム溝80を
有する入力ギヤ68の一回転で、ピックアップアーム7
2に一の往復回動動作を行わせ、ピックアップローラ5
2に転接位置と印刷位置との間で一の上下動作を行わせ
ている。なお、後述するように、端面カム溝80からな
るカム曲線は、ピックアップローラ52を付箋紙4aに
対して離間移動させるタイミング、およびピックアップ
ローラ52を印刷位置から転接位置に移行させるタイミ
ングが、2つの移動溝部により巧みに保たれて形成され
ている。
動作について図9を参照して簡単に説明する。印刷待機
状態において、ピックアップローラ52は、転接位置に
あり、付箋紙ホルダ11にセットされた付箋紙束4の最
上位の付箋紙4aの表面に転接している(同図
(a))。駆動モータ51の駆動回転により、ピックア
ップローラ52は、駆動回転し始めて付箋紙捲り上げ動
作を開始する。ピックアップローラ52が回転すると、
最上位の付箋紙4a(の自由端側)のみ、先端側の位置
規制部26から引き出され、その長手方向の中間部が次
第に上方へと湾曲するように撓んでゆく(同図
(b))。
クアップローラ52の下側を通過した直後に、ピックア
ップローラ52を回転させながら上動させ、付箋紙束4
から離間させると、付箋紙4aは、ピックアップローラ
52の回転力により、その上側に撥ね上げられ、ピック
アップローラ52に乗り上げる(同図(c))。すなわ
ち、付箋紙4aは、一旦撓んでから先端から撥ね上げら
れ、その先端部がピックアップローラ52の上側に回り
込んでこれに載ることとなる。
ーラ52が最上位の付箋紙4aにのみしか転接しないよ
うに、付箋紙4aの先端を撥ね上げる直前に、ピックア
ップローラ52を移動させるようにしている。より厳密
には、回転するピックアップローラ52の下側を、撓ん
でゆく付箋紙4aの先端が通過し、且つピックアップロ
ーラ52の下部接点(P1)が次の付箋紙に接触する前
に、ピックアップローラ52を移動させている。このよ
うなピックアップローラ52の移動タイミングを端面カ
ム機構で調整しているため、付箋紙4aを捲り上げると
同時にその直下の付箋紙をも重ねて捲ることがないよう
になっている。
ックアップローラ52の摩擦特性によっては、撓んでゆ
く付箋紙4aの先端部がピックアップローラ52の周面
につかえた直後に、ピックアップローラ52を離間移動
させるようにしてもよい。この移動タイミングでも、付
箋紙4aの先端部がピックアップローラ52の周面に引
っかかる結果、ピックアップローラ52の回転により、
付箋紙4aが先端側から撥ね上がるため、付箋紙4aを
1枚ずつ適切に捲り上げることができる。
2は、続いて印刷位置に上動(自転および公転しながら
上動)し(同図(d))、サーマルヘッド28およびガ
イドローラ32との間に付箋紙4aを挟持するようにこ
れらに接触する。同時に、ローラギヤ63を介して付箋
紙印刷機構12に動力が入力する(同図(e))。そし
て、ピックアップローラ52は、大きく傾動した付箋紙
4aを、その糊付け部分4bから引き剥がすように先方
に送り出してゆくと同時に(同図(f))、サーマルヘ
ッド28と協働して印刷を行う。なお、付箋紙4aが糊
付け部分4bから引き剥がされるときには、付箋紙4a
の尾端側は位置規制部26から幾分引き出されるが(同
図(g))、引き剥がしが完了すると元の位置に復帰す
る。
aは、さらにピックアップローラ52およびガイドロー
ラ32により、その印刷済み部分から付箋紙排出口6に
向かって送り出されてゆく。印刷を完了した付箋紙4a
が付箋紙排出口6から外部に送り出されると、次のタイ
ミングでピックアップローラ52は、印刷位置から退避
して転接位置に戻る(同図(h))。このとき、ピック
アップローラ52が付箋紙印刷機構12から離間するた
め、歯車連結が解除されインクリボンRの走行も停止す
る。
1によれば、ピックアップローラ52の一連の回転駆動
により、セットした付箋紙束4から付箋紙4aを一枚ず
つ適切に捲り上げ、引き剥がしながら送ると共に、印刷
を行い、その後、プリンタ外に排出することができる。
これにより、所望の印刷データを印刷した付箋紙4a
を、簡単に作成することができる。
ァイル構成)を変更して、ピックアップローラ52の一
連の動作を図16に示すようなものとしてもよい。具体
的には、ピックアップローラ52のホーム位置(初期位
置)が、転接位置ではなく、付箋紙束4から離間した位
置に設定されていると共に、ピックアップローラ52の
転接位置から印刷位置への上動が、一旦停止してなされ
るようになっている。
て、ピックアップローラ52は、付箋紙束4から上方に
離間したホーム位置に位置している(同図(a)参
照)。これにより、付箋紙束4のセット空間を構成する
ことができる。駆動モータ51を駆動回転させると、ピ
ックアップローラ52は、回転しながらホーム位置から
転接位置へと移行し、付箋紙捲り上げ動作を開始する
(同図(b)参照)。そして、撓んでゆく最上位の付箋
紙4aの先端がピックアップローラ52の下側を通過
し、且つピックアップローラ52の下部接点(P1)が
直下の付箋紙4aに接触する前に、ピックアップローラ
52を上動させている(同図(c)参照)。
動は、付箋紙束4から上方に僅かに離間した待機位置で
一旦停止すると共に、回転が維持されるピックアップロ
ーラ52は、この待機位置で付箋紙4aを先端から撥ね
上げて、その先端部を載せる(同図(d)参照)。すな
わち、付箋紙4aは、待機位置でのピックアップローラ
52の回転により、ピックアップローラ52の上側に載
り上げられ、次のタイミングで、付箋紙4aの先端部を
載せた状態のピックアップローラ52が印刷位置に向か
って上動する(同図(e)参照)。
より、捲り上げ時には、付箋紙4aの撥ね上げ角度を小
さくすることができ、引剥し時(印刷時)には、付箋紙
4aに十分な引剥し角度をもたせることができる。ま
た、ピックアップローラ52の離間移動により跳ね上げ
のための回転が相殺されるのを、防止することができ
る。そして、上記のカム曲線同様に、ピックアップロー
ラ52が印刷位置において、付箋紙4aの印刷、引き剥
がしおよび送り出しが行われた後(同図(f)ないし
(h)参照)、次のタイミングで、ピックアップローラ
52は印刷位置から下動して、ホーム位置へと復帰する
(同図(i)参照)。
接する付箋紙4aが僅かに撓んだ直後に、ピックアップ
ローラ52を付箋紙束4に対しその糊付け部4b側に向
かって移動させながら離間させてもよい。これにより、
ピックアップローラ52による付箋紙4aの重ね捲りを
有効に防止することができる。また、他の有効な重ね捲
り防止構成として、ピックアップローラ52が付箋紙4
aを撥ね上げた直後に、駆動モータ51の駆動を停止さ
せ、ピックアップローラ52の回転を一旦停止させるこ
とが考えられる。
ローラ52を付箋紙束4の先端側に配置するのに代え、
その長手方向の中間位置に配置してもよい。この場合に
は、転接位置でピックアップローラ52が回転すると、
最上位の付箋紙4aは、次の付箋紙との間ですべりを生
じながら、糊付け部4bに向かって大きく湾曲して撓ん
でゆく。すなわち、付箋紙4aは、略「Ω」字状に撓
み、この撓みに基づいてピックアップローラ52に突っ
張るように接触する。そして、この状態で(「Ω」字状
に撓んだ直後に)、ピックアップローラ52を上動させ
ることで、付箋紙4aを確実に捲り上げることができ
る。
ローラ32は、ピックアップローラ52とサーマルヘッ
ド28との間で、付箋紙4aを引き剥がして送り出すこ
とができる十分な摩擦力を奏させることで省略してもよ
い。また、本実施形態の付箋紙束4に代え、付箋紙4a
の基端側の端面のみを糊付けして積層した形式の付箋紙
束であってもよい。さらに、付箋紙4aを感熱式のもの
として構成し、リボンカートリッジ8を不要とする構成
にしてもよい。また、本実施形態の付箋紙プリンタ1
は、部分糊付けがなされていない一般的な用紙を積層し
た用紙束を、印刷対象物とすることができるのは、いう
までもない。
からなる付箋紙印刷システムについて、図11ないし図
13を参照して説明する。パソコンPCは、データを入
力可能なキーボード100と、キーボード100により
入力されたデータを表示するモニター101と、モニタ
ー101に表示されたデータを指定・選択するマウス1
02とを備えており、CD−ROM103等の外部記録
媒体を挿入可能に構成されている。そして、USB等で
入出力端子間をパソコンPCと接続した付箋紙プリンタ
1は、パソコンPCでモニター101を参照しながらキ
ーボード100で入力・編集して作成する印刷データに
対し、あるいはインターネット情報やEメールの内容等
の既存の作成済み印刷データに対し、マウス102によ
り印刷領域を指定・選択して、印刷指令を出すことで、
指定・選択した印刷データを付箋紙4aに印刷し、印刷
済み付箋紙4aを作成する。
ように、各種の制御を行うCPU110と、ROM11
1と、RAM112と、外部記録媒体としてのCD−R
OM103と、P−CON113とを備えており、これ
らは互いにバス114を介して接続されている。ROM
111は、CPU110で処理する制御プログラムや制
御データを記憶する領域を有している。RAM112
は、制御処理のための各種作業領域として使用される。
また、CD−ROM103には、付箋紙プリンタ1に関
するアプリケーションソフトやデバイスドライバ等のデ
ータが記憶されている。
能を補うと共に周辺回路との信号を取り扱うための論理
回路が組み込まれており、キーボード100、モニター
101、およびマウス102などがドライバを介して接
続され、さらに付箋紙プリンタ1が接続されている。付
箋紙プリンタ1との関係において、CPU110は、C
D−ROM103内の付箋紙印刷のためのプログラムに
従って、P−CON113を介して各種検出信号、各種
指令、各種データ等を入力し、ROM111およびRA
M112内の各種データ等を処理し、P−CON113
を介して付箋紙プリンタ1に制御信号を出力する。すな
わち、このパソコンPCからの制御信号により、付箋紙
プリンタ1では、サーマルヘッド28および駆動モータ
51が制御される。
ザがパソコンPCと通信接続して使用する場合、図13
に示すように、モニター101の画面上に表示されたテ
キスト120aあるいはオブジェクト120bからなる
印刷データ120のうち印刷したい必要な領域を、マウ
ス102により選択すると共に、これをドラッグしてモ
ニター101の画面上に予め設定したアイコン121に
ドロップする。すると、付箋紙4aへの印刷が指示さ
れ、付箋紙4aに熱転写による印刷が行われ、所望の印
刷済み付箋紙4aが付箋紙排出口6から排出される。な
お、パソコンPCでは、付箋紙プリンタ1におけるリボ
ンカートリッジ8の有無、付箋紙束4の有無および種類
の検出結果をモニター101で確認できるようになって
いる。
について、図14を参照して説明する。本実施形態で
は、ピックアップローラ52は、上下動自在に構成され
ているが、プラテンローラを兼ねるものでなく、主とし
て、付箋紙4aに対し捲り上げ、引き剥がし、および送
りを行い、別に設けたプラテンローラ132に付箋紙4
aを送り渡す構成としたものである。以下、第1実施形
態との相違点を中心に説明するが、符号は第1実施形態
とできるだけ共通としている。
先端側に配設され、ローラ本体62のゴムロール65が
付箋紙4aに転接していると共に、ローラ本体62の端
部に形成したローラギヤ63が入力ギヤ68に噛合して
いる。入力ギヤ68は、先端部にピックアップローラ5
2を回転自在に保持し且つ上下動させるピックアップア
ーム72の回動軸を同軸としていると共に、略「L」字
状のカムリンク部材55との間で端面カム機構を構成し
ている。端面カム機構は、入力ギヤ68の端面カム溝8
0と、端面カム溝80に係合するカムリンク部材55の
案内ピン91とで構成され、カムリンク部材55を介し
て入力ギヤ68の回転動作をピックアップアーム72の
回動運動に変換している。
の先端部に貫通形成したアーム係合部94が、ピックア
ップアーム72の基端部に形成した係合ピン76を相対
的に摺動させて、ピックアップアーム72を端面カム機
構に従って回動動作させる。これにより、ピックアップ
ローラ52は、付箋紙束4上の最上位の付箋紙4aに転
接する転接位置と、転接位置の上側であって付箋紙印刷
機構12との間に設けた受動ローラ130に当接する挟
持位置との間で、付箋紙束4に対して離接移動する。
で構成され、ピックアップローラ52と平行に回転自在
にプリンタフレーム10(図示省略)に片持ちで軸支さ
れている。受動ローラ130は、自由回転可能に構成さ
れ、上動して挟持位置にあるピックアップローラ52の
駆動回転を受けて従動回転するようになっている。これ
により、ピックアップローラ52により捲り上げられて
これに乗り上げた付箋紙4aは、挟持位置においてピッ
クアップローラ52と受動ローラ130とに挟持された
状態で回転送りされ、糊付け部分4bから引き剥がされ
てゆく。
向上方には、サーマルヘッド28に対峙するプラテンロ
ーラ132が配設されている。プラテンローラ132
は、プリンタフレーム10に回転自在に軸支されてお
り、付箋紙4aをその先端から受け取り、サーマルヘッ
ド28と協働してこれに印刷を行う。プラテンローラ1
32は、その基端部にプラテンギヤ133が設けられて
おり、プラテンギヤ133は、上方のリボン巻取機構2
9(リボン巻取ギヤ41あるいは巻取中間ギヤ43)に
噛合している。
プラテンローラ132と受動ローラ130との間には、
プラテン伝達ギヤ134がプリンタフレーム10に回転
自在に軸支されている。プラテン伝達ギヤ134には、
プラテンギヤ133が噛合していると共に、挟持位置に
あるピックアップローラ52のローラギヤ63に噛合す
る。すなわち、プラテンローラ132は、ピックアップ
ローラ52が挟持位置に達したときに動力を伝達されて
回転し、リボン巻取リール49に動力を伝達してこれを
回転させる。
置で挟持した状態となるため、一層その形態が急角度に
傾斜する。このため、付箋紙4aは、十分な引き剥がし
力を作用されて、糊付け部4bから引き出されて印刷に
供され、プラテンローラ132により装置ケース2外に
排出されてゆく。なお、ピックアップローラ52は、端
面カム機構によりプラテンローラ132が印刷済み付箋
紙4aを送り出し排出をした後、印刷位置から退避して
転接位置に戻る。
ば、ピックアップローラ52で付箋紙4aを捲り上げた
後、一旦これを受動ローラ130とで挟持し、さらに高
さレベルの高いプラテンローラ132に対し付箋紙4a
を搬送するため、付箋紙4aをその糊付け部分4bから
適切に引き剥がすことができる。また、付箋紙4aを先
端側からプラテンローラ132に送り渡しているため、
付箋紙4aの先端から印刷することができるようにな
る。
に供給する付箋紙供給方法について、説明する。本方法
においては、上記両実施形態のピックアップローラ52
を付箋紙4aに対し、転接させて捲り上げることには相
違がないが、より付箋紙4aを捲り上げやすいものとし
ている。具体的には、図15(a)、(b)に示すよう
に、付箋紙捲り上げ動作時に、付箋紙束4の先端に配設
されたピックアップローラ52を、付箋紙4aの基端側
へと転接移動させながら、付箋紙束4から離間移動させ
るようにしてもよい。あるいは、付箋紙束4を保持する
付箋紙ホルダ11を、ピックアップローラ52に対し上
述のように相対移動させてもよい。これにより、付箋紙
4aの更なる撓みを促進して、付箋紙4aの捲り上げを
円滑に行うことができる。
アップローラ52による付箋紙4aの捲り上げ動作に先
立って、付箋紙束4がその中間部を水平姿勢から下側に
撓ませた状態であってもよい。これにより、付箋紙4a
は、自己の復元力により、先端が勢いよく撥ね上げられ
ることとなる。この場合、付箋紙ホルダ11が、付箋紙
束4の長手方向の両端を挟持して、その中間部を押し下
げる構成とすればよい。
施形態の付箋紙供給機構は、上記実施形態の印刷前のみ
に限らず、印刷後の付箋紙の捲り上げに適用してもよ
い。たとえば、本出願人が先に出願した特願2000−
243609号に記載の付箋紙プリンタにおいて、ユー
ザに委ねた印刷済み付箋紙の引き剥がしを、上記各実施
形態の付箋紙供給機構および付箋紙供給方法に適用する
ことができる。これにより、ユーザに煩雑な作業を強い
ずにすむ。
給方法によれば、摩擦ローラが転接する付箋紙が一旦撓
んだ後、摩擦ローラがこの直下の付箋紙に転接しないよ
うに付箋紙束から相対的に離間するため、複数枚の付箋
紙を重ねて捲り上げることを防止して、一枚ずつ確実に
捲り上げることができる。また、相対移動した摩擦ロー
ラに乗り上げた付箋紙は、付箋紙束に対し大きく傾斜す
ることとなるため、糊付け部分から一層引き剥がされや
すくなる。
セットした付箋紙束に対する一連の機構動作により、付
箋紙がその自由端側から適切に一枚ずつ捲り上がるた
め、これに相前後して所望の印刷データの印刷に、付箋
紙を適切に供することができる。
体斜視図である。
構造を示す斜視図である。
付箋紙プリンタの斜視図である。
である。
構造を示す部分断面正面図である。
廻りの正面図である。
である。
明図である。
をリンクさせた状態を示す説明図である。
をリンクさせた状態のブロック図である。
上での操作を示す説明図。
正面図である。
る。
図である。
Claims (19)
- 【請求項1】 基端側を部分糊付けした多数枚の付箋紙
から成る付箋紙束に対し、引き剥がしを前提としてその
最上位に位置する付箋紙をその自由端側から捲り上げる
付箋紙供給機構において、 少なくとも基端側を弾力的に押さえた状態で前記付箋紙
束をセットする付箋紙ホルダと、 前記付箋紙ホルダにセットされた前記付箋紙束に転接
し、前記付箋紙を一旦撓ませてからその上側に撥ね上げ
る摩擦ローラと、を備えたことを特徴とする付箋紙供給
機構。 - 【請求項2】 前記摩擦ローラを、前記付箋紙束に対し
離間させる方向に相対的に移動させる移動手段を更に備
え、 前記移動手段は、前記摩擦ローラが前記付箋紙を撥ね上
げる直前に、前記摩擦ローラを相対移動させることを特
徴とする請求項1に記載の付箋紙供給機構。 - 【請求項3】 前記移動手段は、撓んでゆく前記付箋紙
の先端部が前記摩擦ローラの周面につかえた直後に、前
記摩擦ローラを相対移動させることを特徴とする請求項
2に記載の付箋紙供給機構。 - 【請求項4】 前記移動手段は、撓んでゆく前記付箋紙
の先端が前記摩擦ローラの下側を通過し、且つ前記摩擦
ローラの下部接点が次の付箋紙に接触する前に、前記摩
擦ローラを相対移動させることを特徴とする請求項2に
記載の付箋紙供給機構。 - 【請求項5】 前記移動手段は、前記摩擦ローラの相対
移動を一旦停止させて前記付箋紙が撥ね上げられた後、
当該摩擦ローラを離間方向にさらに相対移動させること
を特徴とする請求項2、3または4に記載の付箋紙供給
機構。 - 【請求項6】 前記移動手段は、前記付箋紙が略「Ω」
字状に撓んだ直後に、前記摩擦ローラを相対移動させる
ことを特徴とする請求項2に記載の付箋紙供給機構。 - 【請求項7】 前記移動手段は、先端部に前記摩擦ロー
ラを回転自在に保持すると共に、基端部を中心に回動自
在に構成されたピックアップアームと、 前記摩擦ローラが前記付箋紙束に転接する転接位置と、
離間する離間位置との間を移動するように、前記ピック
アップアームを回動させるアーム作動手段と、 前記摩擦ローラおよび前記アーム動作手段を作動させる
単一の動力源と、を有することを特徴とする請求項2な
いし6のいずれかに記載の付箋紙供給機構。 - 【請求項8】 前記摩擦ローラのホーム位置は、前記付
箋紙束から上方に離間した位置に設定され、 前記移動手段は、前記ホーム位置から前記摩擦ローラ
を、下動させて前記付箋紙束に転接させると共に上動さ
せて前記付箋紙を撥ね上げた後、前記ホーム位置に復帰
させることを特徴とする請求項2ないし6のいずれかに
記載の付箋紙供給機構。 - 【請求項9】 前記摩擦ローラを、前記付箋紙束に対し
その基端側に向かって移動させながら離間させる方向
に、相対的に移動させる移動手段を更に備え、前記移動
手段は、前記付箋紙がわずかに撓んだ直後に、前記摩擦
ローラを相対移動させることを特徴とする請求項1に記
載の付箋紙供給機構。 - 【請求項10】 前記摩擦ローラの駆動を制御する制御
手段を更に備え、 前記制御手段は、前記摩擦ローラが前記付箋紙を撥ね上
げた直後に、前記摩擦ローラの駆動を停止させることを
特徴とする請求項1に記載の付箋紙供給機構。 - 【請求項11】 捲り上げた前記付箋紙を、糊付け部分
から引き剥がすように送り出す引剥し送り手段を更に備
えたことを特徴とする請求項1ないし10のいずれかに
記載の付箋紙供給機構。 - 【請求項12】 前記引剥し送り手段は、前記付箋紙を
挟持して回転送りする一対の挟持ローラで構成されてい
ることを特徴とする請求項11に記載の付箋紙供給機
構。 - 【請求項13】 前記一対の挟持ローラは、前記摩擦ロ
ーラによる前記付箋紙の捲り上げ高さレベルに対し、当
該付箋紙の挟持高さレベルが高く設定されていることを
特徴とする請求項12に記載の付箋紙供給機構。 - 【請求項14】 前記摩擦ローラは、前記一対の挟持ロ
ーラの下側の駆動ローラを兼ねていることを特徴とする
請求項13に記載の付箋紙供給機構。 - 【請求項15】 請求項1ないし14のいずれかに記載
の付箋紙供給機構と、 前記付箋紙に印刷を行う付箋紙印刷機構とを備えたこと
を特徴とする付箋紙プリンタ。 - 【請求項16】 基端側を部分糊付けした多数枚の付箋
紙から成る付箋紙束に対し、引き剥がしを前提としてそ
の最上位に位置する付箋紙をその自由端側から捲り上げ
る付箋紙供給方法において、 摩擦ローラを前記付箋紙束に転接させ、前記付箋紙を一
旦撓ませてからその上側に跳ね上げることを特徴とする
付箋紙供給方法。 - 【請求項17】 前記摩擦ローラが前記付箋紙を撥ね上
げる直前に、前記摩擦ローラを前記付箋紙束から相対的
に離間させることを特徴とする請求項16に記載の付箋
紙供給方法。 - 【請求項18】 前記付箋紙が略「Ω」字状に撓んだ直
後に、前記摩擦ローラを相対移動させることを特徴とす
る請求項17に記載の付箋紙供給方法。 - 【請求項19】 撓んでゆく前記付箋紙の先端が前記摩
擦ローラの下側を通過し、且つ前記摩擦ローラの下部接
点が次の付箋紙に接触する前に、前記摩擦ローラを相対
移動させることを特徴とする請求項17に記載の付箋紙
供給方法。
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2001
- 2001-12-27 JP JP2001397566A patent/JP3755462B2/ja not_active Expired - Fee Related
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