JP3770123B2 - 付箋紙ホルダ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、付箋紙束を着脱自在にセット可能な付箋紙ホルダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、付箋紙は、一部を糊付けすることで多数枚を積層した付箋紙束の形態で市場に提供され、ユーザにより付箋紙束から一枚ずつ引き剥がされ、メモ書きされ、ファイルなどの被着体に貼着されている。そして、この付箋紙束には、ユーザの使用態様に応じるべく、幅の異なるものが複数種用意されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、付箋紙束は、通常、机上に置いた状態で使用されるものであるため、文房具類と接触しての部分的変形や、糊付け部分へのホコリ等の付着により、その機能を損ねてしまう問題がある。そこで、かかる問題を解消する付箋紙ホルダを用意しようとすると、付箋紙束の安定セットおよび各幅の複数種を考慮する必要があり、この場合、各幅に応じたサイズの付箋紙ホルダを個別に用意すること、或いは一の付箋紙ホルダを用意しこれに幅寄せ機構を設けることが想定される。
しかし、このようにすると前者では、机上廻りが煩雑になるなどユーザの取扱性および利便性に支障をきたし、また後者では、幅寄せ機構のためセットした付箋紙束廻りが煩雑なものとなり、ユーザによる付箋紙の引き剥がしに支障をきたすおそれがあり、特に、使用により付箋紙束の厚みが薄くなったときに、取り扱い難くなる問題がある。
【0004】
本発明は、任意の幅の付箋紙束に対し、ユーザの取扱性を向上することができると共に、幅規制した状態で安定にセットすることができ、且つ枚数減となってもセット位置を適切に維持することができる付箋紙ホルダを提供することをその目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の付箋紙ホルダは、一部を糊付けした多数枚の付箋紙から成る付箋紙束の幅の異なる複数種を、それぞれ幅方向を位置規制した状態でセット位置に着脱自在にセット可能な付箋紙ホルダであって、最小幅の付箋紙束に対応する支持幅を有すると共に、複数種のうち少なくとも最大幅の付箋紙束を重複して支持可能なメインステージと、最小幅以外の幅の付箋紙束に対応する支持幅となるように、メインステージに隣接して1以上設けられ、且つ1以上が全体としてメインステージと併せて最大幅の付箋紙束に対応する支持幅を有する1以上から成るサブステージと、メインステージおよび1以上のサブステージを、付箋紙束のセット方向にスライド自在に収容すると共に、最大幅の付箋紙束に対応する内幅を有するホルダ本体と、ホルダ本体のセット方向の先端部に設けられ、付箋紙束をセット位置に位置規制する位置規制部と、メインステージおよび各サブステージを、個別に且つ前記セット位置に向かって押圧付勢する複数の付勢部材と、を備え、各サブステージのメインステージ側の端面の丈は、付箋紙束の厚みに対し大きく構成されていることを特徴とする。
【0006】
この構成によれば、最小幅の付箋紙束の場合には、メインステージに支持されると共に、メインステージを介して付勢部材により位置規制部にセット位置に位置規制される。このとき、メインステージはサブステージに対し付箋紙束の厚み分相対的にスライド移動して沈み、セット位置に付勢されたサブステージが、その側端面で付箋紙束の幅方向の積層面に当接して、付箋紙束の幅方向ガイドを構成する。一方、最大幅の付箋紙束では、メインステージおよび全サブステージに亘って支持されてセット位置に位置規制されると共に、内接するホルダ本体に幅方向ガイドを構成される。
また、中間幅の付箋紙束に対応するべく、サブステージがメインステージと足してその支持幅を構成するように、或いはサブステージが独立してその支持幅を構成するように設けられる。前者では、付箋紙束はメインステージおよび1以上のサブステージに亘って支持され、一方後者では、付箋紙束は対応するサブステージに支持され、不支持のサブステージにより幅方向ガイドを構成される。そして、最大幅のものを除き付箋紙束は、他方からの幅方向ガイドを、ホルダ本体、メインステージの側端面またはサブステージの側端面により構成されることとなる。したがって、上記構成により、任意の幅の付箋紙束を幅方向に位置規制した状態でセットすることができるようになる。
また、付勢状態でセットされる付箋紙束は、セット位置を適切に維持されるため、使用により枚数減となっても、引き剥がされる最上位の付箋紙を常に定位置に安定して臨ませることができる。
さらに、厚みの薄い付箋紙束であっても、不支持のサブステージで適切に幅方向ガイドをなすことができる。このため、厚みの厚い付箋紙束をセットし、使用により枚数減となっても、付箋紙束がそのセット状態から幅方向に位置ずれすることがない。
【0007】
本発明の他の付箋紙ホルダは、一部を糊付けした多数枚の付箋紙から成る付箋紙束の幅の異なる複数種を、それぞれ幅方向を位置規制した状態でセット位置に着脱自在にセット可能な付箋紙ホルダであって、最小幅の付箋紙束に対応する支持幅を有すると共に、複数種のうち少なくとも最大幅の付箋紙束を重複して支持可能なメインステージと、最小幅以外の幅の付箋紙束に対応する支持幅となるように、メインステージに隣接して1以上設けられ、且つ1以上が全体としてメインステージと併せて最大幅の付箋紙束に対応する支持幅を有する1以上から成るサブステージと、メインステージおよび1以上のサブステージを、付箋紙束のセット方向にスライド自在に収容すると共に、最大幅の付箋紙束に対応する内幅を有するホルダ本体と、ホルダ本体のセット方向の先端部に設けられ、付箋紙束をセット位置に位置規制する位置規制部と、メインステージおよび各サブステージを、個別に且つ前記セット位置に向かって押圧付勢する複数の付勢部材と、を備え、各サブステージは、サブステージ本体と、サブステージ本体をセット方向にガイドするメインステージ側のガイド部材とから成り、各サブステージ用の付勢部材は、各サブステージ本体を個別に付勢するステージ用付勢部材と、各ガイド部材を個別に付勢するガイド用付勢部材とから成ることを特徴とする。
【0008】
この構成によれば、最小幅の付箋紙束の場合には、メインステージに支持されると共に、メインステージを介して付勢部材により位置規制部にセット位置に位置規制される。このとき、メインステージはサブステージに対し付箋紙束の厚み分相対的にスライド移動して沈み、セット位置に付勢されたサブステージが、その側端面で付箋紙束の幅方向の積層面に当接して、付箋紙束の幅方向ガイドを構成する。一方、最大幅の付箋紙束では、メインステージおよび全サブステージに亘って支持されてセット位置に位置規制されると共に、内接するホルダ本体に幅方向ガイドを構成される。
また、中間幅の付箋紙束に対応するべく、サブステージがメインステージと足してその支持幅を構成するように、或いはサブステージが独立してその支持幅を構成するように設けられる。前者では、付箋紙束はメインステージおよび1以上のサブステージに亘って支持され、一方後者では、付箋紙束は対応するサブステージに支持され、不支持のサブステージにより幅方向ガイドを構成される。そして、最大幅のものを除き付箋紙束は、他方からの幅方向ガイドを、ホルダ本体、メインステージの側端面またはサブステージの側端面により構成されることとなる。したがって、上記構成により、任意の幅の付箋紙束を幅方向に位置規制した状態でセットすることができるようになる。
また、付勢状態でセットされる付箋紙束は、セット位置を適切に維持されるため、使用により枚数減となっても、引き剥がされる最上位の付箋紙を常に定位置に安定して臨ませることができる。
さらに、各幅の付箋紙束の幅方向ガイドをガイド部材で行うことができる。すなわち、付箋紙束が複数のステージに亘って支持されると、これらステージ間に位置するガイド部材は、付箋紙束によりこれを支持する複数のステージと共にホルダ本体に対し相対的に沈み、一方で付勢状態の他のガイド部材が付箋紙束の幅方向ガイドを構成し得る。また、ガイド部材により、厚みの薄い付箋紙束に対しても有効に幅方向ガイドをなすことができる。
【0009】
本発明の他の付箋紙ホルダは、一部を糊付けした多数枚の付箋紙から成る付箋紙束の幅の異なる複数種を、それぞれ幅方向を位置規制した状態でセット位置に着脱自在にセット可能な付箋紙ホルダであって、最小幅の付箋紙束に対応する支持幅を有すると共に、複数種のうち少なくとも最大幅の付箋紙束を重複して支持可能なメインステージと、最小幅以外の幅の付箋紙束に対応する支持幅となるように、メインステージに隣接して1以上設けられ、且つ1以上が全体としてメインステージと併せて最大幅の付箋紙束に対応する支持幅を有する1以上から成るサブステージと、メインステージおよび1以上のサブステージを、付箋紙束のセット方向にスライド自在に収容すると共に、最大幅の付箋紙束に対応する内幅を有するホルダ本体と、ホルダ本体のセット方向の先端部に設けられ、付箋紙束をセット位置に位置規制する位置規制部と、メインステージおよび各サブステージを、個別に且つセット位置に向かって押圧付勢する複数の付勢部材と、を備え、ホルダ本体は、付箋紙束の長さ方向を位置規制した状態でセット可能に構成されていることを特徴とする。
【0010】
この構成によれば、最小幅の付箋紙束の場合には、メインステージに支持されると共に、メインステージを介して付勢部材により位置規制部にセット位置に位置規制される。このとき、メインステージはサブステージに対し付箋紙束の厚み分相対的にスライド移動して沈み、セット位置に付勢されたサブステージが、その側端面で付箋紙束の幅方向の積層面に当接して、付箋紙束の幅方向ガイドを構成する。一方、最大幅の付箋紙束では、メインステージおよび全サブステージに亘って支持されてセット位置に位置規制されると共に、内接するホルダ本体に幅方向ガイドを構成される。
また、中間幅の付箋紙束に対応するべく、サブステージがメインステージと足してその支持幅を構成するように、或いはサブステージが独立してその支持幅を構成するように設けられる。前者では、付箋紙束はメインステージおよび1以上のサブステージに亘って支持され、一方後者では、付箋紙束は対応するサブステージに支持され、不支持のサブステージにより幅方向ガイドを構成される。そして、最大幅のものを除き付箋紙束は、他方からの幅方向ガイドを、ホルダ本体、メインステージの側端面またはサブステージの側端面により構成されることとなる。したがって、上記構成により、任意の幅の付箋紙束を幅方向に位置規制した状態でセットすることができるようになる。
また、付勢状態でセットされる付箋紙束は、セット位置を適切に維持されるため、使用により枚数減となっても、引き剥がされる最上位の付箋紙を常に定位置に安定して臨ませることができる。
さらに、付箋紙束は四周方向から位置規制されるため、位置ずれ難くなり安定セットされる。また、ホルダ本体で長さ規制を行っているため、その分、付箋紙ホルダ自体を複雑化することなく且つ部品点数を減らすことができる。
【0011】
本発明の他の付箋紙ホルダは、一部を糊付けした多数枚の付箋紙から成る付箋紙束の幅の異なる複数種を、それぞれ幅方向を位置規制した状態でセット位置に着脱自在にセット可能な付箋紙ホルダであって、最小幅の付箋紙束に対応する支持幅を有すると共に、複数種のうち少なくとも最大幅の付箋紙束を重複して支持可能なメインステージと、最小幅以外の幅の付箋紙束に対応する支持幅となるように、メインステージに隣接して1以上設けられ、且つ1以上が全体としてメインステージと併せて最大幅の付箋紙束に対応する支持幅を有する1以上から成るサブステージと、メインステージおよび1以上のサブステージを、付箋紙束のセット方向にスライド自在に収容すると共に、最大幅の付箋紙束に対応する内幅を有するホルダ本体と、ホルダ本体のセット方向の先端部に設けられ、付箋紙束をセット位置に位置規制する位置規制部と、メインステージおよび各サブステージを、個別に且つセット位置に向かって押圧付勢する複数の付勢部材と、メインステージ、各サブステージおよび各付勢部材を一体に支持する支持プレートと、を備えたことを特徴とする。
【0012】
この構成によれば、最小幅の付箋紙束の場合には、メインステージに支持されると共に、メインステージを介して付勢部材により位置規制部にセット位置に位置規制される。このとき、メインステージはサブステージに対し付箋紙束の厚み分相対的にスライド移動して沈み、セット位置に付勢されたサブステージが、その側端面で付箋紙束の幅方向の積層面に当接して、付箋紙束の幅方向ガイドを構成する。一方、最大幅の付箋紙束では、メインステージおよび全サブステージに亘って支持されてセット位置に位置規制されると共に、内接するホルダ本体に幅方向ガイドを構成される。
また、中間幅の付箋紙束に対応するべく、サブステージがメインステージと足してその支持幅を構成するように、或いはサブステージが独立してその支持幅を構成するように設けられる。前者では、付箋紙束はメインステージおよび1以上のサブステージに亘って支持され、一方後者では、付箋紙束は対応するサブステージに支持され、不支持のサブステージにより幅方向ガイドを構成される。そして、最大幅のものを除き付箋紙束は、他方からの幅方向ガイドを、ホルダ本体、メインステージの側端面またはサブステージの側端面により構成されることとなる。したがって、上記構成により、任意の幅の付箋紙束を幅方向に位置規制した状態でセットすることができるようになる。
また、付勢状態でセットされる付箋紙束は、セット位置を適切に維持されるため、使用により枚数減となっても、引き剥がされる最上位の付箋紙を常に定位置に安定して臨ませることができる。
さらに、メインステージ等が支持プレートで一括して支持されるため、これらの部材廻りを煩雑・複雑化することなく、管理を含めその取扱い性を向上することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面に基づいて、本発明の一実施形態に係る付箋紙ホルダを適用した付箋紙プリンタについて説明する。この付箋紙プリンタは、パーソナルコンピュータ(以下、パソコン)と接続して、パソコンで作成し選択した文字、図形、Eメールの内容などの各種データを付箋紙に印刷するものである。具体的には、付箋紙プリンタは、多数枚の付箋紙を部分糊付けして成る付箋紙束をセットし、セットした付箋紙束から付箋紙を一枚ずつ捲り上げ、糊付け部分から引き剥がしながら先方へ送ると共に、これにパソコン上の各種データを印刷し、印刷済み付箋紙を作成するものである。
【0024】
図1は、付箋紙プリンタの全体斜視図であり、図2は、付箋紙プリンタの装置ケースを省略した内部の構造を示す斜視図である。両図に示すように、この付箋紙プリンタ1は、装置ケース2により外郭を形成したプリンタ本体3と、プリンタ本体3にセットした印刷対象物となる付箋紙束4とで構成されている。付箋紙束4は、多数枚の合同形状の付箋紙4hを、それらの同じ位置の裏面基端側の一部分を糊付けして積層したものである。付箋紙4hは、付箋紙束4から一枚ずつ剥離可能に構成されていると共に、剥離後に、この糊付け部分4jを介して、紙などの被着体に対し再貼着可能に構成されている。ここでは、付箋紙幅の異なる2種類の付箋紙束4(最小幅4aおよび最大幅4d)が用意されていて(図5(a)参照)、図2、3および4等では最小幅4aのものを表している。
【0025】
装置ケース2は、全体として小型であって且つマウス形に形成され、下面には付箋紙束4をケース内部に下方から導入するための付箋紙導入開口5と、前面中央には印刷済みの付箋紙4hをケース外部に送り出すための水平スリット状の付箋紙排出口6とが形成されている。また、装置ケース2には、外側の表面が装置ケース2の上面の一部を構成する開閉蓋7が取り付けられている。
【0026】
開閉蓋7は、後端部に内蔵したヒンジにより、上下方向に開閉自在に構成され、開閉蓋7の内側には、図3に示すように、インクリボンRを収容するリボンカートリッジ8が着脱自在に装着されている。この付箋紙プリンタ1は、付箋紙導入開口5から内部に導入しセットした付箋紙束4から、最上位の付箋紙4hを一枚ずつ捲り上げ、これを糊付け部分4jから引き剥がしながら前方斜め上方へ送ると共に、これにインクリボンRを介して印刷を行い、付箋紙排出口6から印刷面を上にした状態で排出する。
【0027】
プリンタ本体3の装置ケース2の内部には、プリンタフレーム10が配設されており、プリンタフレーム10には、下側に位置して付箋紙導入開口5に臨み付箋紙束4を着脱自在に保持する付箋紙ホルダ11と、付箋紙ホルダ11に対峙して上方に位置し付箋紙4hに印刷を行う付箋紙印刷機構12と、後述するピックアップローラ52の回転により付箋紙ホルダ11に保持された付箋紙束4から付箋紙4hを一枚ずつ捲り上げ且つ引き剥がすと共に、付箋紙印刷機構12に付箋紙4hを送りこれを付箋紙排出口6から排出する付箋紙供給機構13と、が支持されている。
【0028】
プリンタフレーム10は、鉛直方向に延びる平板状のメインフレーム14と、メインフレーム14の下部に取り付けられ、平面視「C」字状のサブフレーム15と、で構成されている。そして、メインフレーム14には、付箋紙供給機構13および付箋紙印刷機構12の各構成部品が、主に片持ちで支持されている。また、メインフレーム14とサブフレーム15とで囲まれた開口部には、付箋紙ホルダ11が不動に支持されている。
【0029】
サブフレーム15は、メインフレーム14に平行に対面する連結板部16と、連結板部16の両端部をメインフレーム14側に折り曲げて形成した一対の側板部17とで構成され、さらに側板部17の先端部をメインフレーム14と平行に内側に折り曲げた部分でメインフレーム14に固定されている。サブフレーム15の連結板部16には、計4箇所に付箋紙ホルダ11を支持する支持係合孔18が形成され、これに対応してメインフレーム14には、その下部に計4箇所の支持係合孔18が形成されている(図4参照)。
【0030】
付箋紙ホルダ11は、図4、図7および図8に表すように、付箋紙束4を水平に載置する2部材構成のセットステージ20と、セットステージ20を上下方向にスライド自在に収容する四周枠状のホルダ本体21と、付勢部材23を介してセットステージ20を下側から支持する蓋体22と、で構成されている。蓋体22は、セットステージ20および付勢部材23を一体に支持して、これらをホルダ本体21に挿入した後、ホルダ本体21の下面に取り付けられ、且つこの状態で付箋紙導入開口5を閉塞する。
【0031】
セットステージ20は、メインフレーム14側のメインステージ24と、メインステージ24に隣接するサブステージ25との2部材で構成され、付箋紙束4の長さと略同じ長さを有している。メインステージ24は、最小幅の付箋紙に対応する支持幅を有して方形に形成されている。メインステージ24と同様に方形に形成されたサブステージ25は、メインステージ24の幅方向に隣接し、メインステージ24の支持幅と併せて最大幅の付箋紙に対応する支持幅を有している。すなわち、セットステージ20では、最小幅の付箋紙束4aはメインステージ24にのみ支持され、最大幅の付箋紙束4dはメインステージ24およびサブステージ25の両ステージに亘って支持される。
【0032】
また、セットステージ20には、その載置面に付箋紙束4のセット方向を示す矢印状の表示部37が形成され、その矢先方向に付箋紙束4の自由端が向くようにすることで、付箋紙束4が適切にセットされるようになっている(図4参照)。なお、表示部37は、メインステージ24またはサブステージ25の一方の載置面に形成すればよい。
【0033】
ホルダ本体21は、最大幅の付箋紙に対応する内幅を有して形成されており、その内周側面が付箋紙導入開口5に連通していて、付箋紙束4、メインステージ24およびサブステージ25の導入を案内する。また、ホルダ本体21は、セットされる各幅の付箋紙束4の長手方向の前後を位置規制する。一方、ホルダ本体21の左右の両外側面には、それぞれ上記の4個所の支持係合孔18に対応する4つの係合突起39が形成され、これにより、付箋紙ホルダ11がプリンタフレーム10に固定されるようになっている。もっとも、各支持係合孔18を前後方向に水平スリット状に延在するように形成し、付箋紙ホルダ11を前後方向に僅かに位置調整できるようにしてもよい。
【0034】
ホルダ本体21の上側開口の前後には、付箋紙束4の前端部(自由端側)および後端部(糊付け部側)を相対的に押さえる一対の位置規制部26,26が内向きに突設されている。位置規制部26は、セットステージ20との間で付箋紙束4を挟持するようにセットし、このセット位置に付箋紙束4を位置規制して、最上位の付箋紙4hを水平に且つ定位置に位置規制している。一方、ホルダ本体21の下端部は、セットステージ20や付箋紙束4の導入を案内すべく付箋紙導入開口5に向かって拡開形成されている(図7参照)。
【0035】
蓋体22(支持プレート)は、外形がセットステージ20とほぼ同形状に形成され、ホルダ本体21の下側開口に嵌合するようになっている。そして、蓋体22は、その四辺に突出形成した突出固定部38により、ホルダ本体21の下面にねじ止め固定されている。また、この状態で蓋体22は付箋紙導入開口5を閉塞し、その下面は装置ケース2の下面と面一になる。なお、かかるねじ止め固定式に代えて、フック形式の閉蓋構造を執ることも可能である。
【0036】
付勢部材23は、図5、図7および図8に表すように、セットステージ20と蓋体22との間にあって、メインステージ24の前後に配設した一対のメイン加圧ばね23a,23aと、サブステージ25の前後に配設した一対のサブ加圧ばね23b,23bとで構成されている。各メイン加圧ばね23aは、一方の端部がメインステージ24の下面部に係止し、他方の端部が蓋体22の上面部に係止している。同様に、各サブ加圧ばね23bは、一方の端部がサブステージ25の下面部に係止し、他方の端部が蓋体22の上面部に係止している。そして、メイン加圧ばね23aにより、メインステージ24が蓋体22を受けとして上方にバランスよく付勢され、サブ加圧ばね23bにより、サブステージ25が蓋体22を受けとして上方にバランスよく付勢されている。
【0037】
メイン加圧ばね23aおよびサブ加圧ばね23bは、同一のばねで構成されていて、メインステージ24およびサブステージ25は同一の条件で上方に付勢される。すなわち、メインステージ24およびサブステージ25は、対応する加圧ばね23a、23bによりそれぞれ個別に上下動自在に構成され、ホルダ本体21内で付箋紙束をセットしていない状態では、それぞれ均一な力で位置規制部26に押し付けられている。
【0038】
一方、付箋紙束4をセットした状態では、付勢部材23が押し縮められて、これらステージ(24,25)を介して付箋紙束4が均一な力でセット位置に押し付けられる。したがって、付箋紙束4は、付箋紙4hが1枚ずつ送り出され目減りしても、その最上位に位置する付箋紙4hの高さレベルは、常に定位置を維持される。
【0039】
図5(d)を参照して具体的に説明すると、セットする付箋紙束4aが最小幅のものでは、これを支持するメインステージ24のみがメイン加圧ばね23aを押し縮めて下動し、メインステージ24を介して付箋紙束4aは、セット位置に均一な力で押し付けられる。このとき、サブステージ25のメインステージ24側の側端面が、付箋紙束4aの積層面の幅方向ガイドを構成する。すなわち、最小幅の付箋紙束4aは、上下方向の移動を許容された状態で、長さ方向の前後積層面がホルダ本体21の前後内側面に当接すると共に、幅方向の一方の積層面がホルダ本体21の内側面に当接し、且つ他方の積層面がサブステージ25の側端面に当接した状態となる。
【0040】
一方、セットする付箋紙束4dが最大幅のものでは、これを跨って支持するメインステージ24およびサブステージ25が、メイン加圧ばね23aおよびサブ加圧ばね23bを押し縮めて平行に下動し、これら両ステージ24,25を介して付箋紙束4dは、セット位置に均等な力でセット位置に押し付けられる。この場合には、最大幅の付箋紙束4dは、その四周積層面がホルダ本体21の内側面に当接した状態で、その上下方向の移動が許容されることとなる。このように、いずれの幅の付箋紙束4でもあっても、付箋紙ホルダ11は、付箋紙束4をその幅方向および長さ方向を規制した状態で適切に且つ安定してセットすることができるようになっている。
【0041】
なお、サブステージ25が最小幅の付箋紙束4aの幅方向ガイドを適切になすべく、図6に表すように、メインステージ24側の側端面の丈を付箋紙束4の厚みに対し大きく構成することが好ましい。この場合例えば、同図に表すように、サブステージ25のメインステージ24側である内側の側端面を、その下面より下方に垂下することが好ましい。これにより、厚みの厚い付箋紙束4をセットし、その使用により枚数減となることで薄い付箋紙束4となっても、付箋紙束4がそのセット状態から幅方向に位置ずれすることを防止することができ、つづく印刷等に支障をきたすことがない。
【0042】
付箋紙印刷機構12は、図2ないし図4および図7に示すように、メインフレーム14に固定された部分フレーム27と、部分フレーム27に一体的に固定したサーマルヘッド28と、上記のリボンカートリッジ8のインクリボンRを巻き取るリボン巻取機構29と、を有している。サーマルヘッド28は、ヘッド本体30と、ヘッド本体30を支持するヘッドホルダ31とで構成され、ヘッドホルダ31は、部分フレーム27を水平に折り曲げることで形成されている。なお、ヘッド本体30に設けた発熱素子の列設長さは、最少幅或いは最大幅の付箋紙に対応させることが好ましい。実施形態のように最小幅とした場合には、最大幅の付箋紙の非印刷部分は、手書き用のスペース(余白)となる。
【0043】
また、部分フレーム27には、サーマルヘッド28に近接し且つこれと平行にガイドローラ32が取り付けられている。ガイドローラ32は、部分フレーム27に片持ちで支持固定されたガイドローラ軸33と、ガイドローラ軸33に自由回転可能に軸支されたガイドローラ本体34とで構成されている。ガイドローラ32は、印刷位置に上動したピックアップローラ52の回転を受けて従動回転し、ピックアップローラ52との間で付箋紙4hを挟んで回転送りする(詳細は後述する)。
【0044】
部分フレーム27は、一対の脚片35,35を介してメインフレーム14に固定されており、この両脚片35,35間の間隙に臨むように部分フレーム27には、円形の嵌合孔36が貫通形成されている。そして、両脚片35,35間に上記のリボン巻取機構29の主要部が内包され、且つこの嵌合孔36から、上記のリボン巻取機構29のリボン巻取軸40がサーマルヘッド28に平行に突出している。
【0045】
リボン巻取機構29は、リボンカートリッジ8のリボン巻取リール49に係合するリボン巻取軸40と、リボン巻取軸40に基部に一体に固着したリボン巻取ギヤ41と、リボン巻取軸40およびリボン巻取ギヤ41を回転自在に支持する第1ピン軸42と、リボン巻取ギヤ41に噛み合う巻取中間ギヤ43と、巻取中間ギヤ43を回転自在に支持する第2ピン軸44と、を備えている。
【0046】
第1ピン軸42および第2ピン軸44は、相互並行に且つ片持ちでメインフレーム14に固定されている。巻取中間ギヤ43は、リボン巻取ギヤ41に噛み合う小ギヤ45と後述するピックアップローラ52のローラギヤ63に噛み合う大ギヤ46とで一体に形成されている。詳細は後述するが、リボン巻取機構29への動力は、印刷位置に上動したピックアップローラ52のローラギヤ63から入力し、インクリボンRの巻き取りが行われる。
【0047】
リボンカートリッジ8は、平面視略長円形に形成された2分割構造のカートリッジケース47により外郭を形成されている。カートリッジケース47の内部には、インクリボンRを繰り出し自在に巻回したリボン繰出しリール48と、インクリボンRを巻き取るリボン巻取リール49とが回転自在に収容されている。リボン繰出しリール48は、自由回転可能に構成され、リボン巻取リール49は、リボン巻取軸40に係合して駆動回転し、リボン繰出しリール48から繰り出したインクリボンRを巻取走行させる。
【0048】
リボン繰出しリール48とリボン巻取リール49との間のカートリッジケース47の下面には、付箋紙ホルダ11の開口に対峙すると共に、サーマルヘッド28が臨むヘッド開口が形成されている(図示省略)。インクリボンRは、リボン繰出しリール48から繰り出され、サーマルヘッド28の下側を迂回するようにして一旦ヘッド開口に臨み、サーマルヘッド28の位置で付箋紙4hと重なって併走した後、リボン巻取リール49に巻き取られる。すなわち、ピックアップローラ52とサーマルヘッド28との間で、付箋紙4hとインクリボンRとを挟み込み、これらを同方向に送りつつ発熱素子の発熱駆動により付箋紙4hに印刷が行われる。
【0049】
ここで、この付箋紙プリンタ1をユーザが使用して、付箋紙4hに印刷をする場合について簡単に説明する。先ず、付箋紙プリンタ1とパソコンPCとをUSBあるいはケーブルで相互に接続する。これにより、付箋紙プリンタ1は、パソコンPCと通信接続状態となる。次に、付箋紙プリンタ1から蓋体22をセットステージ20と共に取り外し、セット方向の表示に従って、付箋紙束4をセットステージ20に載せる。この状態で、付箋紙束4およびセットステージ20を鉛直下方からホルダ本体21に案内し、蓋体22で付箋紙導入開口5を閉塞することで、付箋紙束4は定位置にセットされる。
【0050】
また、付箋紙束4をセットするのに相前後して、開閉蓋7を開閉操作して、リボンカートリッジ8を装着する。このとき、リボンカートリッジ8のヘッド開口をサーマルヘッド28に案内して、リボンカートリッジ8を装着すると、ヘッド開口から幾分弛みをもって引き出しておいたインクリボンRがサーマルヘッド28の下側に位置し、且つリボン巻取リール49がリボン巻取軸40に係合する。これにより、付箋紙プリンタ1は、印刷待機状態となる。
【0051】
ここで、パーソナルコンピュータを操作して、所望の印刷データを作成・選択し、印刷実行を指令する。印刷実行が指令されると、最上位の付箋紙4hが付箋紙束4から捲り上がり、ピックアップローラ52に乗り上げる。続いて、ピックアップローラ52が上動し、その上動端位置でサーマルヘッド28との間で付箋紙4hおよびインクリボンRを挟み込むと共に、またピックアップローラ52は、ガイドローラ32との間で付箋紙4hを挟持する。ピックアップローラ52の回転により、付箋紙4hおよびインクリボンRが同時に送られると共に、適宜サーマルヘッド28が発熱駆動し、インクリボンRのインクが熱転写して付箋紙4hに印刷が行われる。
【0052】
印刷後のインクリボンRは、リボンカートリッジ8内で巻き取られるが、印刷後の付箋紙4hは、付箋紙束4から引き剥がされ、上面の印刷面を上にして付箋紙排出口6から送り出されてゆく。このとき、送り出される印刷済み付箋紙4hは、付箋紙排出口6でその送り出しが停止され、付箋紙排出口6から落下しないようになっている。
【0053】
具体的には、付箋紙排出口6には、送り出した付箋紙4hの基端側を下側から保持する付箋紙保持部が形成されており(図示省略)、付箋紙保持部は、付箋紙4hの先端を付箋紙排出口6から突出させた状態で印刷済み付箋紙4hを保持する。この付箋紙保持部を設けたことで、印刷済み付箋紙4hの落下による裏面糊付け部4j(粘着剤)へのゴミ付着を防止することができ、またユーザは、糊付け部4jに触れることなく付箋紙4hを先端側から把持して、付箋紙排出口6から取り出し、紙などの被着体に容易に貼り付けることができる。
【0054】
次に、付箋紙供給機構13について、図2、図4および図9を参照して説明する。付箋紙供給機構13は、駆動源となる駆動モータ51と、上記のピックアップローラ52(摩擦ローラ)と、駆動モータ51からピックアップローラ52に回転動力を伝達する減速ギヤ列53と、ピックアップローラ52を回転自在に保持しこれを上下動させるピックアップユニット54と、を備えている。
【0055】
駆動モータ51は、整流子型のDCモータで構成され、モータ収納ケース56に保持されてメインフレーム14の後部に支持されている。駆動モータ51の出力軸には、ウォームギヤ57と、ウォームギヤ57の先端側に位置してパルス円板58が固定されている。一方、モータ収納ケース56の上部には、パルス円板58に臨むフォトインタラプタ59が組み込まれている。フォトインタラプタ59とパルス円板58とでエンコーダが構成され、このエンコーダの検出するパルス信号に基づいて、サーマルヘッド28の発熱駆動を制御している。
【0056】
ピックアップローラ52は、上側から付箋紙束4の先端側(自由端側)に臨んでおり、両端部をピックアップユニット54に支持されるローラ軸61と、ローラ軸61に回転自在に装着され付箋紙4hに直接接触するローラ本体62と、ローラ本体62と一体回転するローラギヤ63と、で構成されている。ローラ軸61は、サーマルヘッド28と平行に延在し、ピックアップユニット54に両持ちで支持されている。ローラ本体62は、ローラ軸61の一方の半部に寄せて配設され、ローラ軸61に回転自在に装着した樹脂性のコア部64と、コア部64の外周面に巻装したゴムロール65とで構成されている。
【0057】
ゴムロール65は、シリコンゴムなどの耐熱性を有する高摩擦材料で構成されており、ピックアップローラ52は、付箋紙4hに転接してこれを捲り上げる機能と、サーマルヘッド28と協働するプラテンローラの機能とを併せ持っている。ローラギヤ63は、ローラ本体62のコア部64に隣接し、これと一体に形成されている。ピックアップローラ52は、このローラギヤ63が減速ギヤ列53を介して回転動力を伝達されることで、図2示において反時計周り方向に回転駆動する。
【0058】
減速ギヤ列53は、駆動モータ51側のウォームギヤ57に噛合する小伝達ギヤ66(ウォームホイールと小平歯車)と、小伝達ギヤ66に噛合する中伝達ギヤ67と、中伝達ギヤ67に噛合する大きな入力ギヤ68とで構成され、これら各ギヤのピン軸は、メインフレーム14に片持ちで固定されている。入力ギヤ68には、ピックアップローラ52のローラギヤ63が噛み合っており、駆動モータ51の動力は、ウォームギヤ57、小伝達ギヤ66、中伝達ギヤ67、入力ギヤ68の順で伝達され、ローラギヤ63を介してピックアップローラ52を回転させる。
【0059】
入力ギヤ68のメインフレーム14側の端面には、環状の端面カム溝80が形成されており、端面カム溝80との間で端面カム機構を構成するカムリンク部材55が、入力ギヤ68に重なるように配設されている(図9参照)。端面カム機構は、入力ギヤ68の回転動作を、カムリンク部材55を介してピックアップユニット54の回動動作に変換するものである(詳細は後述する)。
【0060】
ピックアップユニット54は、先端部にピックアップローラ52を回転自在に両持ちで保持すると共に、基端部を中心に回動自在に構成された一対の回動アーム70と、ピックアップローラ52を逃げて一対の回動アーム70の先端部を一体に連結する連結アーム71とで、逆「U」字状に構成されている。一対の回動アーム70は、メインフレーム14に回動自在に支持されたピックアップアーム72と、サブフレーム15に回動自在に支持された支持補助アーム73とで構成されている。
【0061】
支持補助アーム73は、基端部をサブフレーム15の連結板部16の上端軸部19に回転自在に軸支されている。一方、ピックアップアーム72は、基端部を入力ギヤ68のピン軸を介してメインフレーム14に回転自在に軸支されている。すなわち、ピックアップアーム72は、入力ギヤ68を軸支する共有のピン軸に基端部を回転自在に軸支されている。なお、このピン軸とサブフレーム15の上端軸部19とは、ピックアップローラ52に平行に且つ同一軸線上に配設されている。
【0062】
支持補助アーム73およびピックアップアーム72には、ピックアップローラ52のローラ軸61の両端部を支持する先端部に、上下方向(回動方向)に僅かに長孔状の軸受部74が形成されていると共に(図7参照)、各アームとローラ軸61との間には、ローラ軸61(ピックアップローラ52)を上方に付勢する支持ばね75が介設されている。したがって、ピックアップローラ52は、ピックアップユニット54に対し相対的に僅かに移動自在に支持され、これによりサーマルヘッド28を突当て方向に弾性的に押圧することができるようになっている。
【0063】
また、ピックアップアーム72には、延在方向の中間部から係合ピン76(入力部)が外側に突出しており、この係合ピン76がカムリンク部材55のアーム係合部94に係合している(図9参照)。これにより、ピックアップアーム72は、カムリンク部材55が作動することで、係合ピン76がアーム係合部94内を相対的に摺動して、回転方向に動力を伝達されて回動動作することとなる。そして、ピックアップアーム72が回動すると、連結アーム71を介して、支持補助アーム73も追従して同方向に回動する。すなわち、ピックアップアーム72が、基端部を支点とし且つ係合ピン76を力点として回動動作すると、ピックアップローラ52が、平行水平姿勢を保って回動動作、すなわち上下動することとなる。
【0064】
このとき、ピックアップローラ52は、ローラギヤ63と入力ギヤ68との噛合状態を維持する駆動回転状態のまま移動することとなる。すなわち、ピックアップローラ52は、ローラギヤ63が入力ギヤ68に対し衛星歯車的に機能(入力ギヤ68が太陽ギヤに、ローラギヤ63が衛星ギヤに、ピックアップアーム72がキャリアに対応)して、入力ギヤ68(ピックアップアーム72)のピン軸を中心として、駆動回転を維持しながらほぼ上下方向に円運動することとなる。そして、ピックアップローラ52の円運動は、端面カム機構により、往復の回動動作となるように規制されている。
【0065】
すなわち、ピックアップローラ52は、印刷待機状態における付箋紙束4上の付箋紙4hの表面に転接する転接位置と、付箋紙束4から離間しサーマルヘッド28に当接する印刷位置との間を、適宜、移動するように構成されている。より具体的には、ピックアップローラ52は、下動端位置である転接位置において付箋紙4hの捲り上げ動作を行い、続いて端面カム機構により上動し、その上動端位置である印刷位置において、付箋紙4hをサーマルヘッド28に押し付けると同時に印刷送りする。またそのとき、ローラギヤ63が巻取中間ギヤ43に噛合し、ピックアップローラ52とサーマルヘッド28との間に挟まれた付箋紙4hおよびインクリボンRは、印刷のために併走する。なお、ピックアップローラ52(ローラギヤ63)は、入力ギヤ68から回転動力を受け、上下動する際にも回転を続行している(但し、衛星ギヤとして幾分減速される)。
【0066】
カムリンク部材55は、ピックアップアーム72の基端側を入力ギヤ68との間で挟み込むようにして配設され、主要部を為すと共に長穴のアーム係合部94を貫通形成したドーナツ状のリンク本体90と、リンク本体90の前面側に凸設して入力ギヤ68の端面カム溝80に係合する案内ピン91とで構成されている。リンク本体90は、中央部に貫通形成した本体挿通穴92に、入力ギヤ68のピン軸が十分な遊びをもって挿通され、右下端部(図9示では、左下端部)をメインフレーム14に突設した回動支軸93に回転自在に軸支されている。
【0067】
アーム係合部94には、ピックアップアーム72の係合ピン76が遊びをもって係合している。これにより、係合ピン76が長穴内を無理なく微小移動し、ピックアップアーム72への力の伝達を円滑に行えるようになっている。一方、案内ピン91は、端面カム溝80内を摺動可能に構成されたいわゆるカムフォロアであり、端面カム溝80との間で上記の端面カム機構を構成している。
【0068】
端面カム機構は、カムリンク部材55に対し、リンク本体90の右下端部(回動支軸93)を支点として、案内ピン91に力点を構成させると共にアーム係合部94に作用点を構成させて、入力ギヤ68の回転力を、カムリンク部材55を介してピックアップアーム72の回動動作に変換して伝達している。端面カム溝80は、図10に示すように、内径円弧溝部81(転接溝部)と、外径円弧溝部82(印刷溝部)と、これら内径円弧溝部81および外形円弧溝部82を結ぶ2つの移動溝部とで環状に連続させて形成されている(なお、図示では移動溝部の符号は省略)。
【0069】
端面カム機構は、案内ピン91が内径円弧溝部81内を相対的に摺動するときには、アーム係合部94の内側方向にピックアップアーム72の係合ピン76を引き付けて、ピックアップローラ52を転接位置に臨ませる。一方、案内ピン91が外径円弧溝部82内を相対的に摺動するときには、アーム係合部94の外側方向に係合ピン76を引き付けて、ピックアップローラ52を印刷位置に臨ませる。すなわち、端面カム溝80を有する入力ギヤ68の一回転で、ピックアップアーム72に一の往復回動動作を行わせ、ピックアップローラ52に転接位置と印刷位置との間で一の上下動作を行わせている。なお、後述するように、端面カム溝80からなるカム曲線は、ピックアップローラ52を付箋紙4hに対して離接移動させるタイミング、およびピックアップローラ52を印刷位置から転接位置に移行させるタイミングが、2つの移動溝部により巧みに保たれて形成されている。
【0070】
ここで、ピックアップローラ52の一連の動作について図11を参照して簡単に説明する。印刷待機状態において、ピックアップローラ52は、転接位置にあり、付箋紙ホルダ11にセットされた付箋紙束4の最上位の付箋紙4hの表面に転接している(同図(a))。駆動モータ51の駆動回転により、ピックアップローラ52は、駆動回転し始めて付箋紙捲り上げ動作を開始する。ピックアップローラ52が回転すると、最上位の付箋紙4h(の自由端側)のみ、先端側の位置規制部26から引き出され、その長手方向の中間部が次第に上方へと湾曲するように撓んでゆく(同図(b))。
【0071】
捲り上がってゆく付箋紙4hの先端がピックアップローラ52の下側を通過した直後に、ピックアップローラ52を回転させながら上動させ、付箋紙束4から離間させると、付箋紙4hは、ピックアップローラ52の回転力により、その上側に撥ね上げられ、ピックアップローラ52に乗り上げる(同図(c))。すなわち、付箋紙4hは、一旦撓んでから先端から撥ね上げられ、その先端部がピックアップローラ52の上側に回り込んでこれに載ることとなる。
【0072】
この捲り上げ動作の際に、ピックアップローラ52は、最上位の付箋紙4hにのみしか転接しないように、すなわち付箋紙4hの先端を撥ね上げる直前に移動するようにしている。より厳密には、回転するピックアップローラ52の下側を、撓んでゆく付箋紙4hの先端が通過し、その先端がピックアップローラ52の周面に引っかかったところで、ピックアップローラ52を移動させる。このようなピックアップローラ52の移動タイミングを端面カム機構で調整しているため、付箋紙4hを捲り上げると同時にその直下の付箋紙をも重ねて捲ることがないようになっている。
【0073】
付箋紙4hを載せたピックアップローラ52は、続いて印刷位置に上動(自転および公転しながら上動)し(同図(d))、サーマルヘッド28およびガイドローラ32との間に付箋紙4hを挟持するようにこれらに接触する。同時に、ローラギヤ63を介して付箋紙印刷機構12に動力が入力する(同図(e))。そして、ピックアップローラ52は、大きく傾動した付箋紙4hを、その糊付け部分4jから引き剥がすように先方に送り出してゆくと同時に(同図(f))、サーマルヘッド28と協働して印刷を行う。なお、付箋紙4hが糊付け部分4jから引き剥がされるときには、付箋紙4hの尾端側は位置規制部26から幾分引き出されるが(同図(g))、引き剥がしが完了すると元の位置に復帰する。
【0074】
印刷途中で完全に引き剥がされた付箋紙4hは、さらにピックアップローラ52およびガイドローラ32により、その印刷済み部分から付箋紙排出口6に向かって送り出されてゆく。印刷を完了した付箋紙4hが付箋紙排出口6から外部に送り出されると、次のタイミングでピックアップローラ52は、印刷位置から退避して転接位置に戻る(同図(h))。このとき、ピックアップローラ52が付箋紙印刷機構12から離間するため、歯車連結が解除されインクリボンRの走行も停止する。
【0075】
このように、本実施形態の付箋紙プリンタ1によれば、ピックアップローラ52の一連の回転駆動により、セットした付箋紙束4から付箋紙4hを一枚ずつ適切に捲り上げ、引き剥がしながら送ると共に、印刷を行い、その後、プリンタ外に排出することができる。これにより、所望の印刷データを印刷した付箋紙4hを、簡単に作成することができる。
【0076】
なお、ピックアップローラ52による付箋紙4hの重ね捲りを防止するため、ピックアップローラ52を、転接する付箋紙4hが僅かに撓んだ直後に、端面カム機構を調整することで、付箋紙束4に対しその糊付け部4j側に向かって移動させながら離間させてもよい。あるいは、ピックアップローラ52が付箋紙4hを撥ね上げた直後に、駆動モータ51の駆動を停止させ、ピックアップローラ52の回転を一旦停止させるようにしてもよい。
【0077】
また、図12に示すように、ピックアップローラ52を付箋紙束4の先端側に配置するのに代え、その長手方向の中間位置に配置してもよい。この場合には、転接位置でピックアップローラ52が回転すると、最上位の付箋紙4hは、次の付箋紙との間ですべりを生じながら、糊付け部4jに向かって大きく湾曲して撓んでゆく。すなわち、付箋紙4hは、略「Ω」字状に撓み、この撓みに基づいてピックアップローラ52に突っ張るように接触する。そして、この状態で(「Ω」字状に撓んだ直後に)、ピックアップローラ52を上動させることで、付箋紙4hを確実に捲り上げることができる。
【0078】
なお、付箋紙印刷機構12に設けたガイドローラ32は、ピックアップローラ52とサーマルヘッド28との間で、付箋紙4hを引き剥がして送り出すことができる十分な摩擦力を奏させることで省略してもよい。また、本実施形態の付箋紙束4に代え、付箋紙4hの基端側の端面のみを糊付けして積層した形式の付箋紙束であってもよい。さらに、付箋紙4hを感熱式のものとして構成し、リボンカートリッジ8を不要とする構成にしてもよい。また、本実施形態の付箋紙プリンタ1は、部分糊付けがなされていない一般的な用紙を積層した用紙束を、印刷対象物とすることができるのは、いうまでもない。
【0079】
次に、付箋紙プリンタ1とパソコンPCとからなる付箋紙印刷システムについて、図13ないし図15を参照して説明する。パソコンPCは、データを入力可能なキーボード100と、キーボード100により入力されたデータを表示するモニター101と、モニター101に表示されたデータを指定・選択するマウス102とを備えており、CD−ROM103等の外部記録媒体を挿入可能に構成されている。そして、USB等で入出力端子間をパソコンPCと接続した付箋紙プリンタ1は、パソコンPCでモニター101を参照しながらキーボード100で入力・編集して作成する印刷データに対し、あるいはインターネット情報やEメールの内容等の既存の作成済み印刷データに対し、マウス102により印刷領域を指定・選択して、印刷指令を出すことで、指定・選択した印刷データを付箋紙4hに印刷し、印刷済み付箋紙4hを作成する。
【0080】
パソコンPCの主制御部は、図14に示すように、各種の制御を行うCPU110と、ROM111と、RAM112と、外部記録媒体としてのCD−ROM103と、P−CON113とを備えており、これらは互いにバス114を介して接続されている。ROM111は、CPU110で処理する制御プログラムや制御データを記憶する領域を有している。RAM112は、制御処理のための各種作業領域として使用される。また、CD−ROM103には、付箋紙プリンタ1に関するアプリケーションソフトやデバイスドライバ等のデータが記憶されている。
【0081】
P−CON113には、CPU110の機能を補うと共に周辺回路との信号を取り扱うための論理回路が組み込まれており、キーボード100、モニター101、およびマウス102などがドライバを介して接続され、さらに付箋紙プリンタ1が接続されている。付箋紙プリンタ1との関係において、CPU110は、CD−ROM103内の付箋紙印刷のためのプログラムに従って、P−CON113を介して各種検出信号、各種指令、各種データ等を入力し、ROM111およびRAM112内の各種データ等を処理し、P−CON113を介して付箋紙プリンタ1に制御信号を出力する。すなわち、このパソコンPCからの制御信号により、付箋紙プリンタ1では、サーマルヘッド28および駆動モータ51が制御される。
【0082】
具体的には、この付箋紙プリンタ1をユーザがパソコンPCと通信接続して使用する場合、図15に示すように、モニター101の画面上に表示されたテキスト120aあるいはオブジェクト120bからなる印刷データ120のうち印刷したい必要な領域を、マウス102により選択すると共に、これをドラッグしてモニター101の画面上に予め設定したアイコン121にドロップする。すると、付箋紙4hへの印刷が指示され、付箋紙4hに熱転写による印刷が行われ、所望の印刷済み付箋紙4hが付箋紙排出口6から排出される。なお、パソコンPCでは、付箋紙プリンタ1におけるリボンカートリッジ8の有無、付箋紙束4の有無および種類の検出結果をモニター101で確認できるようになっている。
【0083】
次に、その他の複数の実施形態に係る付箋紙ホルダ11について説明する。以下に示す複数の実施形態に係る付箋紙ホルダ11は、上記実施形態が最小幅および最大幅の2種類の付箋紙束(4a、4d)を対象とするのに対し、この間の中間幅(4b、4c)のものにも対応するべくサブステージ25を長さ方向に複数分割したものである。なお、以下の説明において、複数種の付箋紙の幅を幅狭の順にA,B,CおよびDとし、メインステージ24は最小幅Aに対応する支持幅を有し、メインステージ24とサブステージ25とを併せたものは最大幅Dに対応する支持幅を有している。
【0084】
先ず、図16を参照して、第2実施形態に係る付箋紙ホルダ11について説明する。本実施形態では、奥側(メインフレーム14側)からメインステージ24およびサブステージ25を配設すると共に、メインステージ24のホルダ本体21に内接する側端面を支持幅の基準位置としている。メインステージ24は、最小幅以外の幅の付箋紙束(4b、4c、4d)に対応する支持幅内において、これを重複して支持する。サブステージ25は、B幅およびC幅の付箋紙束(4b、4c)に対応するように、基準位置からの長さがBおよびCとなる位置で長さ方向に3分割されていて、メインステージ24側から第1ステージ141、第2ステージ142、および第3ステージ143として相互に隣接させて構成されている。
【0085】
これにより、メインステージ24に隣接する第1ステージ141は、メインステージ24の支持幅と併せてB幅の付箋紙4bに対応する支持幅を有している。同様に、第2ステージ142は、メインステージ24および第1ステージ141の支持幅と併せてC幅の付箋紙4cに対応する支持幅を有している。また、第3ステージ143は、第1ステージ141との間に第2ステージ142を挟み且つホルダ本体21に内接して配設され、メインステージ24およびその他の各ステージ141,142と併せて最大幅Dに対応する支持幅を有している。そして、第1ステージ141、第2ステージ142および第3ステージ143の下面の前後には、それぞれサブ加圧ばね23bが配設されている。
【0086】
サブ加圧ばね23bは、サブステージ25の分割数の分だけ個別に設けられており、第1ステージ141に対応した第1サブ加圧ばね144と、第2ステージ142に対応した第2サブ加圧ばね145と、第3ステージ143に対応した第3サブ加圧ばね146とで構成されている。これら各サブ加圧ばね23bは、メイン加圧ばね23aと共に蓋体22に一体に支持されている。そして、サブステージ25の各ステージ141,142,143は、対応する各サブ加圧ばね144,145,146により独立して位置規制部26に向かって付勢され、個別に上下動自在になっている。
【0087】
したがって、同図に表すように、最小幅Aの付箋紙束4aをセットした場合には、この付箋紙束4aは、メインステージ24のみに下側から支持され、第1ステージ141のメインステージ24側の側端面により幅方向ガイドを構成される(同図(c))。また、B幅の付箋紙束4bでは、メインステージ24および第1ステージ141に亘って下側から支持され、このとき、第2ステージ142のメインステージ24側の側端面が幅方向ガイドを構成する(同図(d))。
【0088】
同様に、C幅の付箋紙束4cでは、メインステージ24、第1ステージ141および第2ステージ142に亘って下側から支持され、このとき第3ステージ143のメインステージ24側の側端面が幅方向ガイドを構成する(同図(e))。そして、最大幅Dの付箋紙束4dでは、メインステージ24および第1ないし第3ステージ141,142,143の全ステージ領域に亘って下側から支持され、ホルダ本体21のみで幅方向ガイドを構成される(同図(f))。
【0089】
このように、本実施形態の付箋紙ホルダ11によれば、メインステージ24を基準幅としてサブステージ25を複数分割しているため、複数種の付箋紙束4に対し適切に対応することができる。また、各種の付箋紙束4をセットする際に、ホルダ本体21の端面を利用することができ、ユーザの付箋紙束4の取扱性を向上させることができる。なおこの場合も、図6に表したように、各サブステージ25(第1ステージ141、第2ステージ142および第3ステージ143)のメインステージ24側の側端面の丈を、付箋紙束4の厚みに対し大きく構成することが好ましい。
【0090】
次に、図17を参照して、第3実施形態に係る付箋紙ホルダ11について説明する。本実施形態では、メインステージ24は、ホルダ本体21の左右方向(幅方向)の中間位置に配設され、サブステージ25は、メインステージ24の左側に隣接する左ステージ150と、メインステージ24の右側に隣接する右ステージ151とから構成されている。
【0091】
本実施形態でも、メインステージ24は、最小幅以外の幅の付箋紙束(4b、4c、4d)に対応する支持幅内において、これを重複して支持する。左ステージ150および右ステージ151は、同一のサイズからなり、メインステージ24の幅方向の中心位置に対し左右対称となるように複数分割(図示では3分割)されていて、対称関係を構成する双方の分割ステージがメインステージ24と併さって一の付箋紙幅4に対応するように構成されている。
【0092】
すなわち、左ステージ150は、メインステージ24の中心線を支持幅の基準位置とし、基準位置からの長さがBの半分およびCの半分となる位置で長さ方向に3分割されていて、メインステージ24側から左第1ステージ161、左第2ステージ162、および左第3ステージ163として相互に隣接させて構成されている。同様に、右ステージ151は、メインステージ24の中心線を支持幅の基準位置とし、基準位置からの長さがBの半分およびCの半分となる位置で長さ方向に3分割されていて、メインステージ24側から右第1ステージ171、右第2ステージ172、および右第3ステージ173として相互に隣接させて構成されている。
【0093】
これにより、メインステージ24に隣接する左第1ステージ161および右第1ステージ171は、メインステージ24の支持幅と併せてB幅の付箋紙4bに対応する支持幅を有している。同様に、左第2ステージ162および右第2ステージ172は、メインステージ24および左右両第1ステージ161,171の支持幅と併せてC幅の付箋紙4cに対応する支持幅を有している。また、左第3ステージ163および右第3ステージ173は、左右各第1ステージ161,171との間に左右各第2ステージ162,172を挟み且つ外側の側端面がホルダ本体21に内接して配設され、メインステージ24およびその他の各ステージ161,162,171,172と併せて最大幅Dに対応する支持幅を有している。
【0094】
一方、サブ加圧ばね23bは、上記実施形態と同様に、サブステージ25の分割数の分だけ個別に設けられており、左右各ステージ150,151に対応してその下面の前後に配設され、メイン加圧ばね23aと共に蓋体22に一体に支持されている。このため、サブステージ25の各ステージは、対応する各サブ加圧ばね23bにより独立して位置規制部26に向かって付勢され、個別に上下動自在になっている。
【0095】
したがって、同図に表すように、最小幅Aの付箋紙束4aをセットした場合には、この付箋紙束4aは、中央のメインステージ24のみに下側から支持され、左右各第1ステージ161,171のメインステージ24側の側端面により幅方向ガイドを構成される(同図(c))。また、B幅の付箋紙束4bでは、メインステージ24および左右両第1ステージ161,171にこれらに亘って下側から支持され、このとき、左右各第2ステージ162,172のメインステージ24側の側端面が幅方向ガイドを構成する(同図(d))。
【0096】
同様に、C幅の付箋紙束4cでは、メインステージ24、左右各第1ステージ161,171および左右各第2ステージ162,172に亘ってこれらに下側から支持され、このとき左右各第3ステージ163,173のメインステージ24側の側端面が幅方向ガイドを構成する(同図(e))。そして、最大幅Dの付箋紙束4dでは、メインステージ24およびサブステージ25(左右第1ないし第3ステージ)の全ステージ領域に亘ってこれらに下側から支持され、ホルダ本体21が幅方向ガイドを構成する(同図(f))。
【0097】
このように、本実施形態の付箋紙ホルダ11によれば、メインステージ24を基準幅としてサブステージ25を複数分割しているため、複数種の付箋紙束4に適切に対応することができる。また、複数種の付箋紙束4をそれぞれホルダ本体21の中央位置に常に配置することができる。さらに、付箋紙印刷機構12との関係において、サーマルヘッド28のヘッド中心位置(発熱素子の列設方向の中間位置)と、各種幅の付箋紙4hのセンター位置とを合致させることもできるようになる。
【0098】
なおこの場合も、左右各第1ステージ161,171、左右各第2ステージ162,172および左右各第3ステージ163,173のメインステージ24側の側端面の丈を、付箋紙束4の厚みに対し大きく構成するとよい。
【0099】
次に、図18を参照して、第4実施形態に係る付箋紙ホルダ11について説明する。本実施形態では、メインステージ24が最大幅の付箋紙束4dのみを重複して支持するものであり、最小幅および最大幅以外の幅の付箋紙束を(4b、4c)、メインステージ24に亘ることなく複数分割したサブステージ25で支持するものである。すなわち、サブステージ25は、複数の各中間幅の付箋紙に対応する支持幅をそれぞれ有するように複数分割され、その全幅は各中間幅の合計幅となっている。したがって、この場合、最小幅および各中間幅の合計幅が最大幅となっており、最大幅の付箋紙束4dのみが、メインステージ24およびサブステージ25の全ステージに亘って支持されることとなる。
【0100】
同図に表すように、サブステージ25は、B+Cの長さを全幅とすると共に、メインステージ24に隣接するB幅の第1ステージ180と、第1ステージ180に隣接するC幅の第2ステージ181とに2分割されている。これにより、第1ステージ180はB幅の付箋紙4bに対応する支持幅を有し、第2ステージ181はC幅の付箋紙4cに対応する支持幅を有している。また、最小幅Aに対応する支持幅を構成するメインステージ24は、これら第1ステージ180および第2ステージ181と併せて最大幅Dに対応する支持幅を有している。
【0101】
そして、上記実施形態と同様に、サブ加圧ばね23bが、サブステージ25の分割数の分だけ個別に設けられて、メイン加圧ばね23aと共に蓋体22に一体に支持されている。このため、第1ステージ180および第2ステージ181は、対応する各サブ加圧ばね23bにより独立して位置規制部26に向かって付勢され、個別に上下動自在になっている。
【0102】
したがって、最小幅Aの付箋紙束4aをセットした場合には、この付箋紙束4aは、メインステージ24のみに下側から支持され、第1ステージ180のメインステージ24側の側端面により幅方向ガイドを構成される(同図(c))。また、B幅の付箋紙束4bでは、第1ステージ180のみに下側から支持され、メインステージ24および第2ステージ181のそれぞれの第1ステージ180側の側端面により幅方向ガイドを構成される(同図(d))。
【0103】
また、C幅の付箋紙束4cでは、第2ステージ181のみに下側から支持され、このとき第1ステージ180の第2ステージ181側の側端面が幅方向ガイドを構成する(同図(e))。そして、最大幅Dの付箋紙束4dでは、メインステージ24、第1ステージ180および第2ステージ181の全領域に亘って下側から支持され、ホルダ本体21のみで幅方向ガイドを構成される(同図(f))。
【0104】
このように、本実施形態の付箋紙ホルダ11によれば、メインステージ24を最小幅対応とし、サブステージ25を中間幅対応のものとして複数分割しているため、中間幅の付箋紙束4を適切に保持することができる。もっとも、付箋紙プリンタ1においては、中間幅の付箋紙束4に対応するために、上記の付箋紙印刷機構12や付箋紙供給機構13との関係を考慮する必要がある。この場合例えば、付箋紙幅に応じてサーマルヘッド28の発熱素子の発熱駆動を制御することが考えられる。
【0105】
なお、サブステージ25の各分割ステージ(180,181)の両側端面の丈に加え、メインステージ24のサブステージ25側の側端面の丈も、付箋紙束4の厚み対し大きく構成することが好ましい。また、本実施形態の付箋紙ホルダ11のみを付箋紙プリンタ1とは別に抽出すると、本付箋紙ホルダ11は、幅の異なる複数種の付箋紙束4を、それぞれ対応するステージ(24,180,181)に同時にセットすることができる。すなわち、幅の異なるいくつかの付箋紙束4を一括して保持しておくことができる。
【0106】
次に、図19を参照して、第5実施形態に係る付箋紙ホルダ11について説明する。本実施形態では、複数分割された各サブステージ25は、サブステージ本体190と、メインステージ24側のガイド部材191とで構成され、このガイド部材191がサブステージ本体190を上下方向にスライド自在にガイドすると共に、セットした付箋紙束4の幅方向ガイドを行っている。
【0107】
サブステージ本体190は、メインステージ24と同様に方形に形成され、主として付箋紙束4の支持幅を有し、上記のサブ加圧ばね23b(ステージ用付勢部材)により位置規制部26に向かって付勢されている。一方、ガイド部材191は、逆「T」字状の断面形状からなり、付勢部材23であるガイド加圧ばね195(ガイド用付勢部材)を介して蓋体22に一体に取り付けられると共に、位置規制部26に向かって付勢されている。なお、ここでは、第2実施形態に係る付箋紙ホルダ11を例に説明する。
【0108】
各ガイド部材191は、左右方向(幅方向)に所定の長さを有する水平片部192と、水平片部192の幅方向の中間位置から立ち上げた鉛直片部193とで一体に構成され、鉛直片部193が隣接する双方のステージ(双方ともサブステージ本体190或いは一方がメインステージ24)の側端面に当接している。鉛直片部193は、各ステージ24,25の厚みより上下方向に長く延在し、その上端面が位置規制部26に下側から当接可能に構成されている。
【0109】
水平片部192は、各ステージ24,190の下側にて隣接する双方のステージ側へと突出し、その上面が隣接する双方のステージ24,190に下側から当接可能に構成されている。また、水平片部192の下面には、メインステージ24とメイン加圧ばね23aとの関係のように、一対のガイド加圧ばね195が前後に配設されている。
【0110】
ガイド加圧ばね195は、ガイド部材191の個数分設けられており、メイン加圧ばね23aと共に蓋体22に一体に支持されている。これにより、各ガイド部材191は、メインステージ24等と同様に、蓋体22を受けとして上方にバランスよく付勢されると共に、対応するガイド加圧ばね195により個別に上下動自在になっている。したがって、同図(b)に表すように、ホルダ本体21内に付箋紙束4をセットしていない状態では、各ガイド部材191は、各ステージ24,190と水平片部192との間に空隙を存して、各ガイド加圧ばね195により均一な力で位置規制部26に押し付けられた状態となる。
【0111】
一方、同図(c)に表すように、最小幅Aの付箋紙束4aをメインステージ24にセットした場合には、メインステージ24に隣接するガイド部材191は、ガイド加圧ばね195に抗してメインステージ24の下面により押し下げられ、メインステージ24から上方に突出する鉛直片部193が付箋紙束4の幅方向ガイドを構成する。もっとも、このとき、その他のガイド部材191は、付箋紙束4aを支持しないサブステージ25(サブステージ本体190)と同様に位置規制部26に押し付けられた状態を維持する。
【0112】
なお、同図(b)に仮想線で表すように、蓋体22をホルダ本体21から取り外して自由状態にあるガイド部材191は、鉛直片部193の上端がサブステージ本体190の載置面から僅かに突出するようになっている。このため、特に最小幅Aの付箋紙束4aをセットする場合には幅方向の位置決めとして有効に作用する。
【0113】
また、同図(d)に表すように、メインステージ24および第1ステージ190に亘って支持されるB幅の付箋紙束4bをセットした場合には、B幅の付箋紙束4bがメインステージ24および第1ステージ190と共にこれらの間に位置するガイド部材191に上側から当接しこれを押し下げる。すなわち、メインステージ24に隣接するガイド部材191は、ガイド加圧ばね195に抗して付箋紙束4bの底面により押し下げられ、その鉛直片部193の上端面がメインステージ24および第1ステージ190の載置面と面一になる。一方、第1ステージ190に隣接するガイド部材191が、上記と同様に、付箋紙束4bの幅方向ガイドを構成する。
【0114】
このように、本実施形態の付箋紙ホルダ11によれば、各ステージ間に位置する各ガイド部材191が、付箋紙の幅に応じて選択的に上下動して、幅の異なる複数種の付箋紙束4の幅方向ガイドを適切になすことができる。また、厚みの薄い付箋紙束4に対しても、ガイド部材191が幅方向ガイドとして有効に作用させることができる。
【0115】
次に、付箋紙供給機構13の他の実施形態について、図20を参照して説明する。本実施形態では、ピックアップローラ52は、上下動自在に構成されているが、プラテンローラを兼ねるものでなく、主として、付箋紙4hに対し捲り上げ、引き剥がし、および送りを行い、別に設けたプラテンローラ132に付箋紙4hを送り渡す構成としたものである。以下、第1実施形態との相違点を中心に説明するが、符号は第1実施形態とできるだけ共通としている。
【0116】
ピックアップローラ52は、付箋紙束4の先端側に配設され、ローラ本体62のゴムロール65が付箋紙4hに転接していると共に、ローラ本体62の端部に形成したローラギヤ63が入力ギヤ68に噛合している。入力ギヤ68は、先端部にピックアップローラ52を回転自在に保持し且つ上下動させるピックアップアーム72の回動軸を同軸としていると共に、略「L」字状のカムリンク部材55との間で端面カム機構を構成している。端面カム機構は、入力ギヤ68の端面カム溝80と、端面カム溝80に係合するカムリンク部材55の案内ピン91とで構成され、カムリンク部材55を介して入力ギヤ68の回転動作をピックアップアーム72の回動運動に変換している。
【0117】
すなわち、カムリンク部材55の「L」字の先端部に貫通形成したアーム係合部94が、ピックアップアーム72の基端部に形成した係合ピン76を相対的に摺動させて、ピックアップアーム72を端面カム機構に従って回動動作させる。これにより、ピックアップローラ52は、付箋紙束4上の最上位の付箋紙4hに転接する転接位置と、転接位置の上側であって付箋紙印刷機構12との間に設けた受動ローラ130に当接する挟持位置との間で、付箋紙束4に対して離接移動する。
【0118】
受動ローラ130は、ゴムなどの摩擦材料で構成され、ピックアップローラ52と平行に回転自在にプリンタフレーム10(図示省略)に片持ちで軸支されている。受動ローラ130は、自由回転可能に構成され、上動して挟持位置にあるピックアップローラ52の駆動回転を受けて従動回転するようになっている。これにより、ピックアップローラ52により捲り上げられてこれに乗り上げた付箋紙4hは、挟持位置においてピックアップローラ52と受動ローラ130とに挟持された状態で回転送りされ、糊付け部分4jから引き剥がされてゆく。
【0119】
受動ローラ130に近接して付箋紙送り方向上方には、サーマルヘッド28に対峙するプラテンローラ132が配設されている。プラテンローラ132は、プリンタフレーム10に回転自在に軸支されており、付箋紙4hをその先端から受け取り、サーマルヘッド28と協働してこれに印刷を行う。プラテンローラ132は、その基端部にプラテンギヤ133が設けられており、プラテンギヤ133は、上方のリボン巻取機構29(リボン巻取ギヤ41あるいは巻取中間ギヤ43)に噛合している。
【0120】
また、プラテンローラ132に近接して、プラテンローラ132と受動ローラ130との間には、プラテン伝達ギヤ134がプリンタフレーム10に回転自在に軸支されている。プラテン伝達ギヤ134には、プラテンギヤ133が噛合していると共に、挟持位置にあるピックアップローラ52のローラギヤ63に噛合する。すなわち、プラテンローラ132は、ピックアップローラ52が挟持位置に達したときに動力を伝達されて回転し、リボン巻取リール49に動力を伝達してこれを回転させる。
【0121】
これにより、付箋紙4hは、さらに高い位置で挟持した状態となるため、一層その形態が急角度に傾斜する。このため、付箋紙4hは、十分な引き剥がし力を作用されて、糊付け部4jから引き出されて印刷に供され、プラテンローラ132により装置ケース2外に排出されてゆく。なお、ピックアップローラ52は、端面カム機構によりプラテンローラ132が印刷済み付箋紙4hを送り出し排出をした後、印刷位置から退避して転接位置に戻る。
【0122】
本実施形態の付箋紙供給機構13によれば、ピックアップローラ52で付箋紙4hを捲り上げた後、一旦これを受動ローラ130とで挟持し、さらに高さレベルの高いプラテンローラ132に対し付箋紙4hを搬送するため、付箋紙4hをその糊付け部分4jから適切に引き剥がすことができる。また、付箋紙4hを先端側からプラテンローラ132に送り渡しているため、付箋紙4hの先端から印刷することができるようになる。
【0123】
次に、付箋紙4hを捲り上げてこれを先方に供給する付箋紙供給方法について、説明する。本方法においては、上記両実施形態のピックアップローラ52を付箋紙4hに対し、転接させて捲り上げることには相違がないが、より付箋紙4hを捲り上げやすいものとしている。具体的には、図21(a)、(b)に示すように、付箋紙捲り上げ動作時に、付箋紙束4の先端に配設されたピックアップローラ52を、付箋紙4hの基端側へと転接移動させながら、付箋紙束4から離間移動させるようにしてもよい。あるいは、付箋紙束4を保持する付箋紙ホルダ11を、ピックアップローラ52に対し上述のように相対移動させてもよい。これにより、付箋紙4hの更なる撓みを促進して、付箋紙4hの捲り上げを円滑に行うことができる。
【0124】
また、図21(c)に示すように、ピックアップローラ52による付箋紙4hの捲り上げ動作に先立って、付箋紙束4がその中間部を水平姿勢から下側に撓ませた状態であってもよい。これにより、付箋紙4hは、自己の復元力により、先端が勢いよく撥ね上げられることとなる。この場合、付箋紙ホルダ11が、付箋紙束4の長手方向の両端を挟持して、その中間部を押し下げる構成とすればよい。
【0125】
なお、この付箋紙供給方法、上記各実施形態の付箋紙ホルダ、および付箋紙供給機構は、上記実施形態の印刷前のみに限らず、印刷後の付箋紙の捲り上げに適用してもよい。たとえば、本出願人が先に出願した特願2000−243609号に記載の付箋紙プリンタにおいて、ユーザに委ねた印刷済み付箋紙の引き剥がしを、上記各実施形態の付箋紙供給機構および付箋紙供給方法に適用することができる。これにより、ユーザに煩雑な作業を強いずにすむ。
【0126】
【発明の効果】
本発明の付箋紙ホルダによれば、最小幅に対応した支持幅を有するメインステージと、メインステージに隣接してその他の幅に対応する支持幅を、メインステージと共に或いは独立して構成するサブステージとを設け、且つこれらを独立して位置規制部に付勢しているため、幅の異なる複数種の付箋紙束を幅方向に位置規制した状態でセット位置に安定してセットすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る付箋紙プリンタの全体斜視図である。
【図2】付箋紙プリンタの装置ケースを省略して内部の構造を示す斜視図である。
【図3】図2において、リボンカートリッジを装着した付箋紙プリンタの斜視図である。
【図4】付箋紙プリンタの内部の構造を示す分解斜視図である。
【図5】付箋紙ホルダ廻りを模式的に示しており、(a)2種類の付箋紙束の平面図、(b)付箋紙ホルダの平面図、(c)付箋紙ホルダの断面正面図、(d)2種類の付箋紙束をセットした状態を示す矢視方向から見た断面図である。
【図6】付箋紙ホルダの変形例を示す断面模式図である。
【図7】付箋紙プリンタの装置ケースを省略して内部の構造を示す部分断面正面図である。
【図8】付箋紙プリンタの底面図である。
【図9】付箋紙供給機構廻りの斜視図である。
【図10】端面カム機構による動作を示す付箋紙供給機構廻りの正面図である。
【図11】付箋紙供給機構による一連の動作を示す流れ図である。
【図12】付箋紙供給機構の変形例を簡略化して示す説明図である。
【図13】パーソナルコンピュータと付箋紙プリンタとをリンクさせた状態を示す説明図である。
【図14】パーソナルコンピュータと付箋紙プリンタとをリンクさせた状態のブロック図である。
【図15】パーソナルコンピュータによるモニター画面上での操作を示す説明図。
【図16】第2実施形態にかかる付箋紙ホルダ廻りを模式的に示しており、(a)はその平面図、(b)ないし(f)はその矢視方向から見た断面図である。
【図17】第3実施形態にかかる付箋紙ホルダ廻りを模式的に示しており、(a)はその平面図、(b)ないし(f)はその矢視方向から見た断面図である。
【図18】第4実施形態にかかる付箋紙ホルダ廻りを模式的に示しており、(a)はその平面図、(b)ないし(f)はその矢視方向から見た断面図である。
【図19】第5実施形態にかかる付箋紙ホルダ廻りを模式的に示しており、(a)はその平面図、(b)ないし(d)はその矢視方向から見た断面図である。
【図20】他の実施形態にかかる付箋紙供給機構廻りの正面図である。
【図21】その他の付箋紙供給方法を示す説明図である。
【符号の説明】
1 付箋紙プリンタ 2 装置ケース
3 プリンタ本体 4 付箋紙束
4h 付箋紙 4j 糊付け部分
5 付箋紙導入開口 6 付箋紙排出口
8 リボンカートリッジ 11 付箋紙ホルダ
12 付箋紙印刷機構 13 付箋紙供給機構
20 セットステージ 21 ホルダ本体
22 蓋体 23 付勢部材
23a メイン加圧ばね 23b サブ加圧ばね
24 メインステージ 25 サブステージ
26 位置規制部 28 サーマルヘッド
29 リボン巻取機構 40 リボン巻取軸
41 リボン巻取ギヤ 51 駆動モータ
52 ピックアップローラ 55 カムリンク部材
61 ローラ軸 62 ローラ本体
63 ローラギヤ 68 入力ギヤ
72 ピックアップアーム 74 軸受部
75 支持ばね 76 係合ピン
80 端面カム溝 91 案内ピン
93 回動支軸 94 アーム係合部
190 サブステージ本体 191 ガイド部材
R インクリボン PC パーソナルコンピュータ

Claims (4)

  1. 一部を糊付けした多数枚の付箋紙から成る付箋紙束の幅の異なる複数種を、それぞれ幅方向を位置規制した状態でセット位置に着脱自在にセット可能な付箋紙ホルダであって、
    最小幅の前記付箋紙束に対応する支持幅を有すると共に、前記複数種のうち少なくとも最大幅の前記付箋紙束を重複して支持可能なメインステージと、
    最小幅以外の幅の前記付箋紙束に対応する支持幅となるように、前記メインステージに隣接して1以上設けられ、且つ1以上が全体として前記メインステージと併せて最大幅の前記付箋紙束に対応する支持幅を有する1以上から成るサブステージと、
    前記メインステージおよび前記1以上のサブステージを、前記付箋紙束のセット方向にスライド自在に収容すると共に、最大幅の前記付箋紙束に対応する内幅を有するホルダ本体と、
    前記ホルダ本体の前記セット方向の先端部に設けられ、前記付箋紙束を前記セット位置に位置規制する位置規制部と、
    前記メインステージおよび前記各サブステージを、個別に且つ前記セット位置に向かって押圧付勢する複数の付勢部材と、を備え、
    前記各サブステージの前記メインステージ側の端面の丈は、前記付箋紙束の厚みに対し大きく構成されていることを特徴とする付箋紙ホルダ。
  2. 一部を糊付けした多数枚の付箋紙から成る付箋紙束の幅の異なる複数種を、それぞれ幅方向を位置規制した状態でセット位置に着脱自在にセット可能な付箋紙ホルダであって、
    最小幅の前記付箋紙束に対応する支持幅を有すると共に、前記複数種のうち少なくとも最大幅の前記付箋紙束を重複して支持可能なメインステージと、
    最小幅以外の幅の前記付箋紙束に対応する支持幅となるように、前記メインステージに隣接して1以上設けられ、且つ1以上が全体として前記メインステージと併せて最大幅の前記付箋紙束に対応する支持幅を有する1以上から成るサブステージと、
    前記メインステージおよび前記1以上のサブステージを、前記付箋紙束のセット方向にスライド自在に収容すると共に、最大幅の前記付箋紙束に対応する内幅を有するホルダ本体と、
    前記ホルダ本体の前記セット方向の先端部に設けられ、前記付箋紙束を前記セット位置に位置規制する位置規制部と、
    前記メインステージおよび前記各サブステージを、個別に且つ前記セット位置に向かって押圧付勢する複数の付勢部材と、を備え、
    前記各サブステージは、サブステージ本体と、当該サブステージ本体を前記セット方向にガイドするメインステージ側のガイド部材とから成り、
    前記各サブステージ用の付勢部材は、前記各サブステージ本体を個別に付勢するステージ用付勢部材と、前記各ガイド部材を個別に付勢するガイド用付勢部材とから成ることを特徴とする付箋紙ホルダ。
  3. 一部を糊付けした多数枚の付箋紙から成る付箋紙束の幅の異なる複数種を、それぞれ幅方向を位置規制した状態でセット位置に着脱自在にセット可能な付箋紙ホルダであって、
    最小幅の前記付箋紙束に対応する支持幅を有すると共に、前記複数種のうち少なくとも最大幅の前記付箋紙束を重複して支持可能なメインステージと、
    最小幅以外の幅の前記付箋紙束に対応する支持幅となるように、前記メインステージに隣接して1以上設けられ、且つ1以上が全体として前記メインステージと併せて最大幅の前記付箋紙束に対応する支持幅を有する1以上から成るサブステージと、
    前記メインステージおよび前記1以上のサブステージを、前記付箋紙束のセット方向にスライド自在に収容すると共に、最大幅の前記付箋紙束に対応する内幅を有するホルダ本体と、
    前記ホルダ本体の前記セット方向の先端部に設けられ、前記付箋紙束を前記セット位置に位置規制する位置規制部と、
    前記メインステージおよび前記各サブステージを、個別に且つ前記セット位置に向かって押圧付勢する複数の付勢部材と、を備え、
    前記ホルダ本体は、前記付箋紙束の長さ方向を位置規制した状態でセット可能に構成されていることを特徴とする付箋紙ホルダ。
  4. 一部を糊付けした多数枚の付箋紙から成る付箋紙束の幅の異なる複数種を、それぞれ幅方向を位置規制した状態でセット位置に着脱自在にセット可能な付箋紙ホルダであって、
    最小幅の前記付箋紙束に対応する支持幅を有すると共に、前記複数種のうち少なくとも最大幅の前記付箋紙束を重複して支持可能なメインステージと、
    最小幅以外の幅の前記付箋紙束に対応する支持幅となるように、前記メインステージに隣接して1以上設けられ、且つ1以上が全体として前記メインステージと併せて最大幅の前記付箋紙束に対応する支持幅を有する1以上から成るサブステージと、
    前記メインステージおよび前記1以上のサブステージを、前記付箋紙束のセット方向にスライド自在に収容すると共に、最大幅の前記付箋紙束に対応する内幅を有するホルダ本体と、
    前記ホルダ本体の前記セット方向の先端部に設けられ、前記付箋紙束を前記セット位置に位置規制する位置規制部と、
    前記メインステージおよび前記各サブステージを、個別に且つ前記セット位置に向かって押圧付勢する複数の付勢部材と、
    前記メインステージ、前記各サブステージおよび前記各付勢部材を一体に支持する支持プレートと、を備えたことを特徴とする付箋紙ホルダ。
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