JP6716896B2 - 貼付装置及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、貼付装置及びプログラムに関する。
被搬送物の下面にラベルを貼付する下貼り機構が知られている(例えば、特許文献1参照)。
従来の一般的なラベル下貼り装置では、ラベル連続体であるライナレスラベルに印字し、それをカットしてラベルを発行した後、ラベル搬送コンベアでラベルを搬送し、トレイなどの被貼付物にラベルを貼付している。従来の一般的なラベル下貼り装置では、被貼付物を搬送するコンベアの搬送面よりも下方にラベル搬送コンベアが設けられており、搬送されてくるトレイのタイミングに合わせて用紙に印字し、印字した用紙を枚葉状にカットし、ラベル搬送コンベアにより貼付位置までラベルを搬送して、ラベルを被搬送物の下面に貼付していた。
特開2015−034050号公報
しかしながら、従来のラベル下貼り装置では、下貼り用ロール紙切れやメンテナンス時に、ロール紙を装置下部に設けられた取付部にセットする場合、操作者がしゃがんだ状態でロール紙の交換やメンテナンスを行い、装置上部付近に設けられた操作部の操作画面にて紙送りに関する操作を行っていた。つまり、操作者は立ち上がったり、しゃがんだりという動作を行うことを要し、操作者の身体的負担が非常に大きい。
また、ラベル上貼り装置でも同様の問題が起こる可能性がある。
本発明の貼付装置は、以下の構成を少なくとも具備するものである。
物品を搬送する搬送部と、
前記搬送部よりも下方に配置され、ラベル発行口から発行されるラベルを、前記ラベルを物品に貼付する貼付位置まで移送するラベル移送部と
前記搬送部よりも上方に位置する操作部に設けられた第1の移送指示手段と、
前記搬送部よりも下方に配置され、前記ラベルとなる用紙をロール状にしたロール状連続体を取付けるロール状連続体取付け部の近傍に配置された第2の移送指示手段と、
制御部とを有し、
前記制御部は、前記第1の移送指示手段により移送指示された場合に、前記発行されたラベルを前記貼付位置の近傍へ移送するように前記ラベル移送部を制御し、
前記第2の移送指示手段により移送指示された場合に、前記発行されたラベルを前記ラベル発行口の近傍へ移送するように前記ラベル移送部を制御することを特徴とする。
また、本発明に係るプログラムは、物品を搬送する搬送部と、前記搬送部よりも下方に配置され、ラベル発行口から発行されるラベルを、前記ラベルを物品に貼付する貼付位置まで移送するラベル移送部と、前記搬送部よりも上方に位置する操作部に設けられた第1の移送指示手段と、前記搬送部よりも下方に配置され、前記ラベルとなる用紙をロール状にしたロール状連続体を取付けるロール状連続体取付け部の近傍に配置された第2の移送指示手段と、制御部とを有する貼付装置としてコンピュータを機能させるプログラムであって、
前記制御部は、前記第1の移送指示手段により移送指示された場合に、前記発行されたラベルを前記貼付位置の近傍へ移送するように前記ラベル移送部を制御し、
前記第2の移送指示手段により移送指示された場合に、前記発行されたラベルを前記ラベル発行口の近傍へ移送するように前記ラベル移送部を制御することを特徴とする。
本発明によれば、第1の移送指示手段及び第2の移送指示手段によりラベルを所望の位置へ移送可能な貼付装置及びプログラムを提供することができる。高いメンテナンス性を有する貼付装置及びプログラムを提供することができる。
本発明の実施形態に係る貼付装置を採用した包装装置の一例を示す全体斜視図。 包装装置の一例を示す概念図。 ラベルの一例を示す図。 包装装置、貼付装置などの機能ブロックの一例を示す図。 本発明の実施形態に係る貼付装置及び印刷装置の一例を示す概念図。 ラベルの滞留部としてのラベル搬送部を備えた貼付装置の一例を示す斜視図。 貼付装置の一例を示す斜視図。 搬送ローラ部を引き出した状態の貼付装置の一例を示す斜視図。 印刷装置及び貼付装置の動作の一例を示すフローチャート。 印刷装置及び貼付装置の動作の一例を説明するための図。 ラベルを滞留部の滞留位置に滞留させた状態の一例を示す図。 ラベルを被貼付物に貼付した状態の一例を示す図。 高速ラベル貼付モード時のラベル待機状態の一例を示す図。 手動貼付モード時のラベル待機状態の一例を示す図。 上部及び下部に配置された紙送りボタンの操作時の動作の一例を説明するためのフローチャート。 上部及び下部に配置された紙送りボタンの操作時の動作の一例を説明するための概念図。 本発明の実施形態に係る印刷装置の送りローラの機構の一例を示す図、(a)は正転時の動作の一例を示す図、(b)はバックフィード時の動作の一例を示す図。 複数の支持部材(規制部材)を有する送りローラの機構の一例を示す図、(a)は正転方向時の動作の一例を示す図、(b)はバックフィード時の動作の一例を示す図。
本発明の実施形態に係る貼付装置は、ラベル排出口から繰り出されるラベルを所定の位置まで移送するラベル移送部と、ラベルを物品に貼付する貼付部と、繰り出されたラベルをラベル移送部における一方の領域に臨む位置と他方の領域に臨む位置へ排出する排出制御手段と、を有する。
また、本発明の実施形態に係る貼付装置は、ロール状連続体から繰り出される記録紙を枚葉状のラベルに切断する切断手段と、切断されたラベルを物品に貼付可能な貼付位置まで搬送するラベル搬送部と、切断されたラベルをラベル搬送部の所定の位置(ラベル搬送部の上流側など)までの搬送を指示する第1の搬送指示手段(第1の排出制御手段)と、第1の搬送指示手段で搬送される所定の位置とは異なる位置(ラベル搬送部の下流側など)までラベルの搬送を指示する第2の搬送指示手段(第2の排出制御手段)とを有する。また、貼付装置は、物品を貼付位置まで搬送する物品搬送部を有する。上記第1の搬送指示手段は、物品搬送部よりも上方に配置されている。また、上記第2の搬送指示手段は、物品搬送部よりも下方に配置されている。
すなわち、貼付装置は、ラベル搬送指示が行われた搬送指示手段の位置に対応したラベル待機位置へラベルを搬送するので、高いメンテナンス性を有する。
以下、本発明の実施形態に係る貼付装置や印刷装置、並びにそれを有する包装装置を、図面を参照しながら説明する。本発明の実施形態は図示の内容を含むが、これのみに限定されるものではない。尚、以後の各図の説明で、既に説明した部位と共通する部分は同一符号を付して重複説明を一部省略する。
尚、本実施形態では、印刷装置は、可変長の台紙レスラベル(ライナレスラベル)を発行し、被貼付物の下面にラベルを貼付するラベル下貼り装置を説明するが、この形態に限られるものではない。また、本実施形態では、包装装置により包装した被貼付物に、貼付装置がラベルを貼付するが、この形態に限られるものではない。例えば、搬送路に次々と流れてくる被貼付物に対して貼付装置がラベルを貼付する態様であってもよい。
図1は本発明の実施形態に係る貼付装置を採用した包装装置の一例を示す全体斜視図である。図2は包装装置の一例を示す概念図である。図3はラベルL1の一例を示す図である。図4は包装装置、貼付装置などの機能ブロックの一例を示す図である。
本発明の実施形態に係る貼付装置を備える包装装置は、食品等の商品を収容したトレイ等の被包装物(以下、「トレイT」と称呼する場合もある)をストレッチフィルム等(以下、「フィルムF」という)により包装するものであり、包装された被包装物(被貼付物)に対して、用紙に商品の情報(印字データ)を印字したラベル等の貼付媒体を貼付する。
フィルム包装装置A(包装装置)は、機体aの前方に配置され、操作者によりトレイTを載置する商品載置部bと、トレイTに対してフィルムFを被覆して包装するフィルム包装手段cと、商品載置部bに載置されたトレイTをフィルム包装手段cに搬送する搬送コンベアdと、フィルムFにより包装されたトレイTを排出する商品排出部eと、商品排出部eにトレイTを搬送する排出手段4と、商品排出部eに排出されたトレイTの上面に上貼り用ラベルLを貼付する上貼り用貼付装置Pと、トレイTの下面に下貼り用ラベルL1を貼付する貼付装置100(下貼り用貼付装置)を有する。フィルム包装装置Aの機体aの前方には操作者(ユーザなど)によりフィルム包装装置Aを制御するための情報を入力したり、フィルム包装装置Aの状態を監視するためのタッチパネル等の表示操作部hが配置されている。
上記フィルム包装装置Aにおいて、操作者(作業者)が、表示操作部hによりトレイT等の情報を入力し、商品載置部bにトレイTを載置することにより、トレイTは搬送コンベアdによりフィルム包装手段cに搬送され、フィルム包装手段cにより包装された後、排出手段4により商品排出部eに排出されながら上貼り用貼付装置Pにより、トレイTを包装するフィルムFの上面に用紙が貼付される。
図1及び図2に示す包装装置(ストレッチフィルム包装装置)は、機体aの前方に被包装物を載置する商品載置部b(計量部baを含む)を有し、商品載置部bに載せた被包装物(トレイT)を、搬送コンベアdにより機体a内部に設けられたエレベータ14に搬送する。
エレベータ14の上方にはフィルム包装手段c(包装部)が設けられ、そのフィルム包装手段c(包装部)の近傍にフィルムロール配置部とその配置部にセットされたフィルムロール17から繰り出されるフィルムFの先端部を保持するフィルム保持手段5が設けられ、そのフィルム保持手段5で保持されているフィルム先端を挟持して引き出し、フィルム包装手段c(包装部)まで移送するフィルム包装手段c(包装部)に設けられたクランプ手段がフィルム保持手段の先端に接近させて配置されている。
また、フィルム保持手段とクランプ手段との間には該クランプ手段で挟持され引き出されたフィルムFを所定長さにカットするカッタ(不図示)が配置されている。
また、フィルム包装手段c(包装部)に設けられたクランプ手段の上方には左右折り込み板7,7’と後折り込み板6、及び後折り込み板6の上方に位置させた排出手段4(排出プッシャ)が配設されている。
エレベータ14上に載せられた被包装物(トレイT)は、エレベータの上昇によりフィルム包装手段c(包装部)に展張されたフィルムFに対して突き上げられ、引き伸ばされた状態のフィルムの端部を、左右折り込み板7,7’と後折り込み板6とにより被包装物(トレイT)の底部に折り込んだ後、排出手段4(排出プッシャ)により被包装物(トレイT)を機体a前側の商品排出部e(ヒータ10)へ向けて水平に押動しながら、フィルムFの前側端部を前折り込みローラ9で被包装物の底部に折り込んでフィルムによる包装が完了される。そして、排出手段4(排出プッシャ)による被包装物の押し出し移送中に上貼り用貼付装置Pのアーム部2及び貼付部3が、上貼り用発行装置Q(ラベル発行装置)により発行された用紙を商品(包装されたトレイ)の上面に貼付する。
トレイTを包装した商品(被貼付物である物品)は、包装装置Aの機体aの前面側に設けられた物品搬送装置kによりラベル下貼り装置としての貼付装置100に搬送される。
本実施形態では、貼付装置100は、包装装置Aの機体aの前面側に配置され、被貼付物の下面にラベルL1(例えば、図3参照)を貼付する。詳細には、貼付装置100は、被貼付物としての物品(商品)を所定の搬送方向へ搬送する物品搬送部101を有する。物品搬送部101は、物品(商品)の搬送方向の途中のラベル貼付位置に開口部101aを有する。開口部101aの下方には、下貼り用ラベルを発行する印刷装置、印刷装置から発行された下貼り用ラベルを開口部101a付近のラベル貼付位置まで搬送するラベル搬送部などが設けられている。下貼り装置としての貼付装置100の構成の詳細を後述する。
図3に示したラベルL1は、表面側に印字面、裏面側に粘着剤を塗布した粘着面を有する台紙レスラベルである。台紙レスラベルL1の幅X1は一定値に規定されている。この台紙レスラベルL1の幅X1はロール状連続体の幅に対応する。台紙レスラベルL1において、印字発行方向に沿った各長さ(ラベル長)Y1は、バーコード迄の上面貼付領域とバーコードの下方の側面貼付領域に印字する、商品に含まれる添加物や原材料の量によって可変長となるように規定される。つまり、ラベルの長さY1は、ラベルに印字される印字データの内容などにより規定される。尚、台紙レスラベルL1におけるLCは上面貼付領域における略中心座標である。
図4に示したように貼付装置を有する包装装置は、ラベル発行貼付部40Eと包装機構制御部102Eとを有する。
ラベル発行貼付部40Eは、ラベル下貼り装置を制御する下貼り用制御部とラベル上貼り装置上貼り用制御部を有する。尚、以下、下貼り用制御部について説明し、上貼り用制御部に関して説明を省略する。下貼り用制御部は、下貼り用印刷装置(印刷装置)と下貼り用貼付装置(貼付装置)などの制御を行うものであり、制御部(CPU)31によって制御する。
包装機構制御部102Eは、主としてストレッチ包装装置の機構部の制御を行うもので、CPU61によって制御される。
<包装機構制御部102E>
次に、包装機構制御部102Eについて説明する。
包装機構制御部102Eは、CPU61、通信用インタフェース回路(INF)65、ROM62、RAM63、操作部64、及び、機構駆動部66を有する。各構成要素はバス(データ通信線など)61aを介して接続されている。
通信用インタフェース回路(INF)65は、ラベル発行貼付部40Eと各種データ、指令の通信を行なうための回路である。
ROM62は、CPU61が実行する制御プログラムを記憶している。
RAM63は、CPU61がROM62の制御プログラム(PRG)を実行する場合に用いる各種レジスタ及びフラグのエリアの他に、商品の形状データ(縦、横、高さ)に基づいて制御データを決定するための各種テーブル等が記憶されている。
操作部64は、装置の起動、停止等のためのスイッチである。
機構駆動部66は、包装を実行する場合に包装装置の各機構部を駆動するための回路で、具体的にはエレベータを駆動するモータ67、被包装物を搬入するプッシャコンベアの搬入モータ68、フィルムフィード機構のフィルム移送モータ69等がある。尚、包装装置の詳細については説明を省略する。
また、機構駆動部66には、被包装物の横幅を検出する商品の幅検出センサ15aと、被包装物の高さを検出する高さ検出センサ15b、商品の長さを検出する長さ検出センサが接続されており、検出データをCPU61へ供給するようになっている。
ラベル発行貼付部40Eから包装機構制御部102Eへ、商品載置部上に載置された被包装物の計量の安定を報知する信号が送信される。また、包装機構制御部102Eからラベル発行貼付部40Eへ、ラベル貼付位置決定のためのデータとして、幅検出センサ15aで検出された一方の長さデータ(商品の中央から幅方向端部までの長さデータ)と、検出センサ15bにより検出された高さデータと、長さ(奥行き)データとなどが送信される。
<ラベル発行貼付部40E>
ラベル発行貼付部40Eは、制御部31(CPU)、記憶部32、表示操作部h(コンソール部)、計量部ba、通信用のインタフェース回路(INF)46、ラベル発行部40(印刷部)、印刷部用のインタフェース37、物品搬送駆動部51、ラベル搬送駆動部52、第1検出センサ53、第2検出センサ54、第3検出センサ55などを有する。各構成要素は、バス(データ通信線)などを介して接続されている。
ラベル発行部40は、サーマルヘッド25b(印字手段)、プラテンローラを駆動するステッピングモータ25c、サーマルヘッド25bで印字した用紙を切断するカッタなどの切断部26(切断手段)などを有する。サーマルヘッド(印字部)25b、ステッピングモータ25c、切断部26(切断手段)としてのカッタなどは、インタフェース37を介して、制御部31に接続されている。
記憶部32は、台紙レスラベルのラベル長などを記憶する。記憶部32は、ROM33、RAM34などの記憶装置を有する。記憶部32には、物品のサイズ、ラベルのサイズ、印字項目などが記憶される。
詳細には、ROM33には、制御部31が実行する各種制御プログラムが記憶されている。
RAM34は、制御部31によりROM33の制御プログラムを実行する場合に用いる各種レジスタ、フラグ等のエリアと、商品毎に予め各種データが記憶されたプリセットデータエリアとを備えている。
プリセットデータエリアには、被包装物(商品番号)に対応して、値段計算及びラベル印字用のデータである「品名」、「単価」、「バーコード」等の各種商品データが記憶された商品ファイル、ラベル印字のフォーマットが定義されたラベルフォーマットファイル、トレイファイル、などが記憶されている。
表示操作部h(コンソール部)は、キーボードやタッチパネルなどからなる操作入力部38と、液晶表示装置などで構成された表示部39と、を有する。表示操作部hは、各種データ及び指令の入力、或いは制御部31の指令に基づいて入力データの表示、プリセットデータの表示、各種メッセージの表示を行う。
台紙レスラベルの貼付に関する各種データの入力等は、この表示操作部hの操作部または操作入力部38を操作することで行うことができる。
計量部baは、商品載置部に載置された被包装物の計量信号を制御部31へ供給するものである。
通信用のインタフェース回路46(INF)は、包装機構制御部102Eと各種データ、指令の通信を行う。
サーマルヘッド25b、ステッピングモータ25c、切断部26としてのカッタは、ラベル発行部40の印字部を構成し、制御部31の指令に基づいてロール状連続体から繰り出された用紙(台紙レスラベルテープ)に印字データとして品名、値段、単価、バーコード等の印字を行い、印字された用紙を切断部26としてのカッタで枚葉状に切断して、台紙レスラベルL1を発行する。
物品搬送駆動部51は、物品などの被貼付物を搬送するローラ等の物品搬送部を駆動するモータなどであり、制御部31により制御される。
ラベル搬送駆動部52は、ラベルをラベル貼付位置まで搬送するラベル搬送部を駆動するモータなどであり、制御部31により制御される。
第1検出センサ53は、印刷装置の発行口の下流側に配置され、発行口から排紙された用紙やラベルを検出し、検出信号を制御部31に出力する。
第2検出センサ54は、ラベル貼付位置付近に配置され、ラベルの有無を検出し、検出信号を制御部31に出力する。
第3検出センサ55は、被貼付物を搬送する物品搬送部の搬送路の近傍に設けられ、搬送されてくる被貼付物を検出し、検出信号を制御部31に出力する。
制御部31(CPU)は、装置の各構成要素を統括的に制御する。また、制御部31(CPU)は、例えば、記憶部32に記憶されている制御プログラムを実行することにより、本発明に係る機能を実現する。制御部31の詳細な動作については後述する。
図5は本発明の実施形態に係る貼付装置100および印刷装置400の一例を示す概念図である。図6はラベルの滞留部としてのラベル搬送部521を備えた貼付装置100の一例を示す斜視図である。
物品搬送部101は、被貼付物(物品)の搬送方向に複数のローラ101rを配置した構造を有する。ローラ101rは、物品搬送部101のモータなどによりベルト101bを介して回転駆動可能に構成されている。被貼付物の搬送路の途中のラベル貼付位置には、開口部101aが設けられている。
その開口部101aの下方には、下貼り用ラベルを発行する印刷装置400、印刷装置400から発行された下貼り用ラベルを開口部101a付近のラベル貼付位置LPまで搬送するラベル搬送部521などが設けられている。つまり、ラベル搬送部521の上端部付近には、ラベルを物品に貼付するラベル貼付部524が設けられている。
印刷装置400は、ラベル発行部40を有する。ラベル発行部40は、送りローラ24、印字部25、カッタなどの切断部26(切断手段)を有する。印刷装置400は、用紙連続体であるから繰出される用紙21aの搬送路の近傍に、用紙21aを搬送路に沿って導くためのガイド部材27a、27b、27c、27dを所定の位置に備えている。また、ラベル発行部40には、下部紙送りボタン29が設けられている。
送りローラ24は、ローラ22の下流側に配置された2つのローラ24a、24bを有し、ラベルロール21から繰出された用紙21aを所定方向に搬送する。詳細には、送りローラ24は、通常搬送時に、用紙21aを搬送方向(繰出し方向)に導き、用紙21aのバックフィード時に、ローラ24a、24bにより挟持された用紙21aを繰出し方向(搬送方向)に対して反対方向に搬送するように構成されている。
印字部25は、送りローラ24の下流側に配置されたプラテンローラ25a、サーマルヘッド25bを有する。プラテンローラ25aとサーマルヘッド25bにより挟持された用紙21aに、サーマルヘッド25bが印字し、プラテンローラ25aの回転により用紙21aが所定方向に搬送される。
カッタなどの切断部26(切断手段)は固定刃26a及び可動刃26bを有し、制御部の制御により、所定のタイミングで用紙21aを例えば粘着面から切断して枚葉状のラベルを生成する。
本実施形態では、ラベル発行部40は、金属製の筐体内に上記ラベル発行部40の各構成要素を備え、その筐体に発行口28としての開口部を有する。詳細には、カッタなどの切断部26(切断手段)の下流側に、ラベルの発行口28が設けられている。
ラベルの発行口28から排紙されたラベルは、ラベル搬送部521によりラベル貼付位置へ搬送される。
ラベル搬送部521は、所定距離だけ離れて設けた複数のローラ521rに無端ベルト522などを配置し、モータなどのラベル搬送駆動部によりローラ521rを回転駆動することにより、無端ベルト522を回転させてラベルを搬送可能に構成されている。
本実施形態では、ラベル搬送部521は、傾斜したラベル載置面を有し、そのラベル載置面の下方に、吸気ファン525を配置し、搬送中のラベルに対して負圧により無端ベルト側に圧力を加えた状態で、ラベルを無端ベルトで上方に移動可能に構成されている。
詳細には、図6に示したように、ラベル搬送部521は、上下のローラ521rの間に板部材を有し、その板部材に複数の通気孔部521hが形成されている。このため、吸気ファン525の動作時、吸気ファン525は、通気孔部521hを介して、ラベル載置面上のラベルLに負圧を容易に作用させることができる。
尚、本実施形態では、ラベル搬送部521において、ラベル搬送部521により搬送されるラベルがベルトの裏側から吸気ファン525による負圧で保持した形態を説明したが、この形態に限られるものではない。例えば、ラベル搬送部521で搬送されているラベルに、ファンにより空気を吹付けて生じる押圧で、ラベルを保持する形態でもよいし、ラベルを保持しながら搬送出来れば、任意の方法であってもよい。
滞留部523としてのラベル搬送部521は、ラベル発行部40で発行されたラベルを搬送しながら一時的に滞留させる。滞留部523の滞留領域は、ラベル搬送面の下方から上方のラベル貼付位置までに対応する。
吸気ファン525による吸引力は、ラベル搬送部521の下部付近において、下部のローラ521rの存在により、比較的弱くなる箇所が存在する。また、切断部26によるラベル切断時に、ラベル発行口28(ラベル排出口)から排紙されるラベルLが跳ね上がり、ラベル搬送方向に対して斜めに傾いた状態でラベル搬送部のラベル載置面に押圧されながら上方のラベル貼付位置まで搬送され、被貼付物の下面に斜めに貼付される虞がある。
本発明の実施形態に係る貼付装置100は、ラベル搬送部521の下部付近において、ラベル載置面側の上方位置に、加圧ファン526を備える。加圧ファン526は、ラベル発行口28から配置された用紙(ラベル)に対して送風することにより、ラベルをラベル搬送部521のラベル載置面側に加圧するように構成されている。この加圧ファン526により、ラベルの跳ね上がりを防止することができる。
また、本発明の実施形態に係る貼付装置100は、ラベル発行口28の下流側位置に、ラベルの跳ね上がり防止部材527を有し、ラベルの跳ね上がりを容易に低減可能に構成されている。詳細には、跳ね上がり防止部材527は、加圧ファン526と、ラベル搬送部521の間に設けられている。
本実施形態では、跳ね上がり防止部材527において、一方の端部が加圧ファン526の本体部に固定され、他方の端部がラベル載置面側に延設されている。跳ね上がり防止部材527の他方の端部(ラベル載置面側の端部)とラベル載置面の間の隙間は、上流側端部527a(ラベル発行口側端部)側よりも下流側端部527b(ラベル貼付位置側端部)側のほうが狭くなるように構成されている。詳細には、上流側端部527a(ラベル発行口側端部)は、ラベル発行口28の上端部と同じ高さ又はそれよりも上方に位置するように構成されている。
このため、跳ね上がり防止部材527により、ラベル発行口28から排紙されたラベルの上方への跳ね上がりを防止することができ、且つ、被貼付物に対してラベルを斜めに貼付することを防止することができる。この加圧ファン526や跳ね上がり防止部材527を設けることによる効果は、特に、比較的短いラベルを発行する場合に特に有効である。
また、図6に示したように、加圧ファン526の本体部の下部、左右両サイドに、2つの跳ね上がり防止部材527を、ラベル搬送方向に対して直交方向に所定間隔をあけて設けたので、加圧ファン526による風圧を低減させることなく、ラベルの跳ね上がりを防止することができる。
また、本実施形態では、加圧ファン526の本体部の下流側側面からラベル載置面側に板部材528を延設したので、加圧ファン526による風が拡散することを防止し、風圧の低減を防止することができる。
本実施形態では、跳ね上がり防止部材527の表面は、粘着層を有するラベルの付着の防止や、粘着剤の付着を防止するために、非粘着性を有することが好ましい。また、例えば、跳ね上がり防止部材527の表面にフッ素樹脂加工により形成されたフッ素樹脂層を設ける、非粘着性材料により跳ね上がり防止部材527を形成する、跳ね上がり防止部材527の表面を複数の凹凸形状にする、などにより非粘着性を実現してもよい。
また、ラベル搬送部521は、上部のラベル貼付位置付近に第2検出センサ54を備え、その位置でのラベルの有無を検出可能に構成されている。
また、ラベル搬送部521は、下部のラベル発行口28付近に、第1検出センサ53を備え、その位置で用紙(ラベル)の有無を検出可能に構成されている。
物品搬送部の搬送路の比較的上流位置の近傍には、第3検出センサ55が設けられており、搬送されてくる被貼付物の位置を検出し、検出信号を制御部に出力する。
図7はラベル下貼り装置としての貼付装置100の一例を示す斜視図である。図8は物品搬送ローラ部を引き出した状態の貼付装置100の一例を示す斜視図である。
本実施形態では、貼付装置100は、筐体部101Kの上部に物品搬送ローラ部101U(ローラユニット)を有する。この物品搬送ローラ部101Uは、ローラ保持部101s、101tにより複数のローラ101rを保持するように構成されている。
物品搬送ローラ部101Uには、開口部101aが形成されている。その開口部101aにラベル搬送部のローラ521rや無端ベルト522の上部が位置するように配置されている。
本実施形態では、物品搬送ローラ部101Uは、筐体部101Kに対して手前方向(ローラ101rの長手方向)に又は逆方向に移動自在に構成されている。ローラ101rの長手方向は、物品搬送方向に対して直交(又は略直交)するように規定されている。
詳細には、筐体部101Kの上面部には、物品搬送ローラ部101Uを容易に移動自在に支持する支持部材101pが設けられている。支持部材101pとしては、例えば、レール、ローラ、低摩擦部材などを採用することができる。
また、本実施形態では、物品搬送ローラ部101Uの前面側に把持部101Gが設けられている。操作者などは、図7に示した状態で物品搬送ローラ部101Uの把持部101Gを手前側に引っ張ることで、図8に示したように、物品搬送ローラ部101Uが手前側に移動し、ラベル搬送部521などを露出させることができる。この状態で、ラベル搬送部521などを容易にメンテナンスすることができる。
メンテナンスの終了時、操作者などは、図8に示した状態で把持部101Gを奥側に押圧することで、物品搬送ローラ部101Uを容易に奥側に正規の位置まで移動させることができる。
次に、短時間に次々と搬送される被貼付物にラベルを短い貼付時間間隔で、高効率に貼付する動作について説明する。
従来の一般的なラベル下貼り装置では、ラベル搬送コンベアが常時駆動しており、ラベルカットと同時にラベルを貼付位置まで搬送していた。詳細には、搬送されてくるトレイのタイミングに合わせて用紙に印字し、印字した用紙を枚葉状にカットし、ラベル搬送コンベアにより貼付位置までラベルを搬送して、ラベルを被搬送物の下面に貼付していた。
しかしながら、例えば、短時間に次々に続けてトレイなどが搬送されてくる場合、ラベルの発行及びラベルの搬送に時間が掛かるため、ラベルをトレイに貼付するタイミングに間に合わず、トレイにラベルを貼付できない虞がある。
また、例えば、ラベル搬送コンベアによるラベルの搬送を一時的に停止し、貼付タイミングに合わせて、ラベル搬送コンベアによるラベルの搬送を再開する機構を有する下貼り装置では、短時間に次々に続けて搬送されてくる被貼付物にラベルを貼付することが困難な場合がある。
本発明の実施形態に係る印刷装置400及び貼付装置100は、ラベルを貼付待機位置に滞留させる滞留部にラベルを滞留した状態で、次の記録紙に対する印字を行い且つ切断手段によるカットを行わずに待機し、ラベル検出部によりラベルが滞留部に滞留していないことを検出した場合(ラベル貼付時またはラベル貼付後など)に、待機状態である、印字手段で印字された記録紙に対して切断手段により切断動作を行う。枚葉状に切断されたラベルはラベル搬送部により貼付待機位置に搬送される。
すなわち、印刷装置を有する貼付装置は、短時間に次々と搬送される被貼付物にラベルを短い貼付時間間隔で、高効率に貼付する。
次に、本発明の実施形態に係る印刷装置400及び貼付装置100の動作の一例を、図面を参照しながら詳細を説明する。印刷装置400及び貼付装置100は、ラベルに関する自動貼付モードと手動貼付モードを有する。自動貼付モードは、通常貼付モード、及び高速貼付モードを有する。自動貼付モード時の動作を説明する。
図9は印刷装置400及び貼付装置100の動作の一例を示すフローチャートである。本実施形態では、制御部は、ラベル搬送部のラベル搬送コンベアを所定の速度で常時駆動制御する。
ステップS1において、制御部31は、ラベルロールから繰出された連続用紙に印字部のサーマルヘッド25bにより印字する処理を行う(図10参照)。
ステップS2において、制御部31は、印字された連続用紙をカッタなどの切断部により枚葉状のラベルに切断する処理を行う(図10参照)。
ステップS3において、制御部31は、搬送コンベアなどのラベル搬送部を駆動して、ラベルを滞留位置に搬送する処理を行う(図11参照)。
尚、滞留位置は、ラベル搬送コンベアなどのラベル搬送部のラベル搬送路の全領域であってもよいし、その一部分であってもよい。つまり、ラベル搬送部によりラベルが搬送されている状態であれば、ラベルが滞留位置で滞留状態であるとする。
ステップS4において、制御部31は、高速貼付モードか否かを判別し、高速貼付モードの場合にステップS6の処理に進み、高速貼付モードでなく通常貼付モードの場合にステップS5の処理に進む。
尚、制御部は、例えば、次々と搬送されてくる被貼付物の搬送時間間隔が所定時間よりも短い場合に高速貼付モードと判断し、それ以外の場合に通常貼付モードであると判別してもよい。
また、例えば、制御部は、操作入力部により高速貼付モードを指定する信号を受信した場合に高速貼付モードと判別し、通常貼付モードを指定する信号を受信した場合に通常貼付モードと判別してもよい。
ステップS5において、通常貼付モードの場合、制御部は、ラベルをトレイTなどの被貼付物の下面に貼付する処理を行い(図12参照)、ステップS1の処理に進む。詳細には、通常貼付モードの場合、制御部は、トレイなどの被貼付物の搬送に合わせて、ラベルの発行タイミングを調整し、ラベル搬送部(ラベル搬送コンベアなど)を駆動して、ステップS1の処理に進む。
ステップS6において、制御部は、ラベルロールから繰出された連続用紙に、次のラベルの印字データを印字部により印字する処理を行い、且つ、切断部により用紙を切断せずに待機する処理を行う(図13参照)。この場合、ラベル搬送部521の無端ベルトは駆動部(不図示)により回転しているにもかかわらず、印字された連続用紙は切断されていない状態であり、その位置にずれることなく留まる。つまり、無端ベルトは、切断されていない連続用紙に対して空転する。
ステップS7において、制御部は、被貼付物の搬送の有無を判別する。詳細には、制御部は、第3検出センサ55などの物品の搬送を検出するセンサからの信号に基づいて、被貼付物の搬送の有無を判別する。具体的には、制御部は、被貼付物が搬送されてくる場合にステップS9の処理に進み、被貼付物が搬送されてこない場合にステップS8の処理に進む。
ステップS8において、制御部は、第2検出センサ54からの信号などに基づいて、貯留部にラベルが滞留しているか否かを判別し、滞留している場合にステップS7の処理に進み、それ以外の場合にステップS10の処理に進む。
ステップS9において、制御部は、前のラベルを被貼付物の下面に貼付する処理を行い、ステップS8の処理に進む。
ステップS10において、制御部は、次のラベルの印字データを印字した状態で、且つ、切断せずに待機中の連続用紙に対して切断部により切断する処理を行う。
ステップS11において、制御部は、ラベル搬送コンベアなどのラベル搬送部によりラベルを滞留位置に搬送する処理を行い、ステップS4の処理に進む。
以上、説明したように、本発明の実施形態に係る印刷装置400は、ロール状連続体(ラベルロール21)から繰り出される記録紙(用紙21a)に印字する印字手段(印字部25)と、印字手段(印字部25)により印字された記録紙(用紙21a)を枚葉状のラベルLに切断する切断手段(切断部26)と、ラベルLを貼付待機位置に滞留させる滞留部523と、滞留部523にラベルが滞留しているか否かを検出するラベル検出部(第2検出センサ54)と、ラベル検出部(第2検出センサ54)により、滞留部523に上記ラベルが滞留していることが検出された場合に、印字手段(印字部25)による次の記録紙(用紙21a)に対する印字を可能に、且つ、切断手段(切断部26)による記録紙の切断を禁止する制御を行う制御部31と、を有する。
このため、短時間に次々と搬送される被貼付物に貼付するラベルを高効率で発行可能な印刷装置を提供することができる。つまり、印刷装置400は、ラベル発行時間間隔の短縮を実現することができる。
また、本発明の実施形態に係る印刷装置400において、制御部31は、ラベル検出部(第2検出センサ54)により滞留部523にラベルが滞留していないことを検出した場合に、印字手段(印字部25)で印字された記録紙(用紙21a)に対して切断手段(切断部26)により切断動作を行う。
つまり、次に発行されるラベルの印字データを用紙21aに印字部により印字しておき、カットせずに待機し、ラベルの滞留部での滞留の解除を条件に、次の記録紙(用紙21a)に対して切断手段(切断部26)により切断動作を行うことで、短時間に次のラベルを発行可能な印刷装置を提供することができる。
また、本発明の実施形態に係る貼付装置100は、上記の印刷装置400を有し、印刷装置400によって発行されたラベルが貼付される被貼付物である物品を貼付位置まで搬送する物品搬送部101を有する。制御部は、印刷装置400により発行されたラベルの長さと、搬送される物品の長さに応じて、ラベルの滞留解除のタイミングを変更する。詳細には、制御部は、例えば、被貼付物の長さ及びラベルの長さに応じて、ラベルを被貼付物の下面の中央部や端など所定の位置に貼付するように、ラベルの滞留解除のタイミングを設定する。ラベルを被貼付物の下面の所定位置に容易に貼付することができる。また、貼付装置100は、貼付時間間隔の短縮、高速貼付を実現することができる。
<手動貼付モード>
次に、手動貼付モードについて説明する。貼付装置及び印刷装置は、自動貼付モード及び手動貼付モードを有し、表示操作部hの操作入力部38(図4参照)により、自動貼付モード又は手動貼付モードを選択可能に構成されている。
図13に示したように、自動貼付モード時、制御部は、ラベル搬送部521を駆動制御して、ラベルL所定位置(自動貼付用ラベル待機位置)にまで搬送する。詳細には、ラベルLの下流側の先端部Ltが第2検出センサ54により検知される位置(自動貼付用ラベル待機位置)まで搬送される。
手動貼付モード時、図14に示したように、ラベルLを自動貼付モード時よりも下流側にまで搬送し、物品搬送部101の物品載置面又はその近傍の位置で待機するように、制御部がラベル搬送部521を駆動制御する。
詳細には、図14に示したように、第2検出センサ54により、ラベルLの下流側の先端部Ltが検出される位置よりも下流側に所定距離だけ離れた位置(ラベル待機位置)で待機するように、制御部がラベル搬送部521を制御する。具体的には、ラベル搬送部521により搬送されるラベルLの先端部Ltが第2検出センサ54の位置を通過後、ラベル搬送部521の駆動モータ(ステッピングモータの場合)のステップ数が所定のステップ数となったか否か、又は、搬送されるラベルLの先端部Ltが第2検出センサ54の位置を通過してから所定時間経過したか否か、などに基づいてラベル待機位置までラベルを搬送する制御を制御部が行う。
以上、説明したように、手動貼付モード時には、自動貼付モード時と比較して、ラベルLを下流側にまで搬送し、物品搬送部101の物品載置面又はその近傍の位置で待機させるので、操作者にとってラベルLを取りやすい位置となり、作業効率を向上させることができる。
<ラベルの搬送に関する複数の排出制御手段(搬送指示手段)を備える貼付装置>
図15は上部及び下部に配置された排出制御手段としての紙送りボタン(搬送指示手段)の操作時の動作の一例を説明するためのフローチャートである。図16は上部及び下部に配置された紙送りボタン(搬送指示手段)の操作時の動作の一例を説明するための概念図である。
次に、上部紙送りボタン及び下部紙送りボタンを設け、その紙送りボタンを操作した場合に、発行部で発行したラベルをラベル搬送部の所定の位置まで紙送り動作を行うことで、メンテナンス性を向上させた印刷装置400及び貼付装置100を説明する。
本発明の実施形態に係る印刷装置400及び貼付装置100は、図16に示したように、物品搬送部101の物品搬送路よりも上方位置に、第1の排出制御手段としての上部紙送りボタン38u(第1の搬送指示手段)を有する。上部紙送りボタン38uは、切断部26により切断されたラベルLをラベル搬送部521の下流側の所定の位置までの搬送を指示する際に操作される。制御部は、上部紙送りボタン38uの操作を検出した場合、切断部26により切断されたラベルLをラベル搬送部521の下流側の所定の位置まで搬送する処理を行う。この上部紙送りボタン38uは、操作部のハードウェアキーとして実現されてもよいし、タッチパネル表示装置に操作可能に表示されたソフトウェアキーとして実現されてもよい。
第2の排出制御手段としての下部紙送りボタン29(第2の搬送指示手段)は、物品搬送部101の物品搬送路よりも下方位置に設けられている。下部紙送りボタン29は、切断部26により切断されたラベルLをラベル搬送部521の物品搬送部の上流側の所定の位置までの搬送を指示する際に操作される。制御部は、上部紙送りボタン38uの操作を検出した場合、切断部26により切断されたラベルLをラベル搬送部521の上流側の所定の位置まで搬送する処理を行う。
下部紙送りボタン29は、ロール状連続体(ラベルロール21)の取り付け部近傍に設けられている(図16参照)。詳細には、本実施形態では、下部紙送りボタン29は、印字部25やプラテンローラ25aなどを収容するラベル発行部40の筐体部に設けられている。
次に、操作部64の上部紙送りボタン38u(38)、下部紙送りボタン29が操作された場合、印刷装置及び貼付装置の動作の一例を、図15、図16等を参照しながら説明する。
ステップS21において、制御部は、上部の紙送りボタン38uの操作を検出したか否かを判別し、上部紙送りボタン38uの操作を検出した場合にステップS22の処理に進み、それ以外の場合にステップS23の処理に進む。
ステップS22において、制御部は、ラベル発行部40で用紙に印字し、切断部により用紙を枚葉状のラベルに切断し、そのラベルLをラベル搬送部により、ラベル搬送部の上部の所定位置まで搬送し、所定位置に停止させる処理を行う(図16参照)。本実施形態では、制御部は、第2検出センサ54によるラベル検出位置までラベルLを搬送し、ラベル搬送部を停止させ、ラベルLをその位置に停止させる処理を行う。つまり、ラベルLは、物品搬送部101の開口部101aから露出し、開口部101aの上方から容易に取り除くことができる位置に配置される。
例えば、メンテナンス時、操作者(ユーザ)は、立った姿勢で、物品搬送部101の開口部の上部位置から上部の紙送りボタン38uの操作を行い、立ったままの姿勢でラベルLを手などにより容易に取り除くことができる。
ステップS23において、制御部は、下部の紙送りボタン29の操作を検出したか否かを判別し、下部紙送りボタン29の操作を検出した場合にステップS24の処理に進み、それ以外の場合に、紙送りボタンに関する処理を終了する。
ステップS24において、制御部は、ラベル発行部40で用紙に印字し、切断部により用紙を枚葉状のラベルLに切断し、切断されたラベルをラベル搬送部により下部位置まで搬送し、所定位置に停止させる処理を行う(図15参照)。本実施形態では、制御部は、第1検出センサ53によるラベルの上流側端部の検出位置までラベルLを搬送し、ラベル搬送部を停止させ、ラベルLをその位置に停止させる処理を行う。つまり、ラベルLは、物品搬送部101の下部位置から容易に取り除くことができる位置に配置される。
例えば、メンテナンス時やラベル交換時、操作者(ユーザ)は、屈んだ姿勢で、物品搬送部101の下部位置から下部の紙送りボタン29の操作を行い、屈んだままの姿勢でラベルLを手などにより容易に取り除くことができる。
本実施形態によれば、上部の紙送りボタン38uと下部の紙送りボタン29の操作に応じて紙送り量を異ならせており、操作した場所の近傍にラベルが停止するので、従来と比べて操作者への動作負担を非常に軽減させることができる。
尚、印字された連続用紙が切断部で切断されずにラベル発行口28から所定長さだけ繰り出されて待機している状態で、装置が何らかのエラーになった際、下部の紙送りボタン29を操作(押下)したときに、ラベルを切断するようにしてもよい。これにより印字発行されたラベルが無駄にならない。
以上、説明したように、本発明の実施形態に係る貼付装置100は、ラベル排出口(ラベル発行口28)から繰り出されるラベルを所定の位置まで移送するラベル移送部(ラベル搬送部521)と、ラベルを物品に貼付する貼付部524と、繰り出されたラベルをラベル移送部(ラベル搬送部521)における一方の領域に臨む位置と他方の領域に臨む位置へ排出する排出制御手段(第1の排出制御手段、第2の排出制御手段など)を有する。
詳細には、ラベル移送部(ラベル搬送部521)は、所定の位置としてラベルを物品に貼付可能な位置(所定の位置)まで移送する。
すなわち、排出制御手段によりラベルを所望の位置へ移送可能な貼付装置を提供することができる。
尚、貼付装置100は、ラベルを物品(商品)に上貼りするラベル上貼り装置であってもよいし、ラベル下貼り装置であってもよい。
また、上述した排出制御手段は、繰り出されたラベルを一方の領域に臨む位置へ排出指示する第1の排出制御手段としての上部紙送りボタン38uと、他方の領域に臨む位置へ排出指示する第2の排出制御手段としての下部紙送りボタン29とを有する。
上述した実施形態では、第1の排出制御手段(上部紙送りボタン38u)の排出指示によりラベルが移送される一方の領域に臨む位置は、ラベルを物品に貼付する貼付位置(ラベル貼付部524)近傍である。また、第2の排出制御手段(下部紙送りボタン29)の排出指示によりラベルが移送される他方の領域に臨む位置は、ラベル排出口(ラベル発行口28)の近傍に配置されている。
すなわち、第1の排出制御手段又は第2の排出制御手段の配置位置に対応した位置へラベルを搬送する紙送り動作を行うことで、高いメンテナンス性を有する貼付装置を提供することができる。
つまり、本発明の実施形態に係る貼付装置100は、物品をラベルの貼付位置まで搬送する物品搬送部101を有する。第1の搬送指示手段(上部紙送りボタン38u)は物品搬送部101より上方に配置されている。第2の搬送指示手段(下部紙送りボタン29)は、物品搬送部101より下方に配置されている。
また、第1の搬送指示手段(上部紙送りボタン38u)の操作に応じて、ラベルが搬送される所定の位置はラベル搬送部521の下流側に規定されている。第2の搬送指示手段(下部紙送りボタン29)の操作に応じて、ラベルが搬送される上記所定位置とは異なる位置は、ラベル搬送部521の上流側に規定されている。
すなわち、物品搬送部101より上方に配置されている第1の搬送指示手段が操作された場合、制御部は、ラベル搬送部521を駆動制御して、ラベル搬送部521の上流側にまでラベルを搬送し、物品搬送部101より下方に配置された第2の搬送指示手段(下部紙送りボタン29)が操作された場合、制御部は、ラベル搬送部521を駆動制御して、ラベル搬送部521の下流側にまでラベルを搬送するので、操作者の無駄な動きが少なく、操作者によりラベルを容易に取り除くことができる。
第1の搬送指示手段が操作された場合、制御部は、ラベル搬送部521によりラベルLを物品に貼付可能な貼付位置まで搬送する処理を行う。第2の搬送指示手段が操作された場合、制御部は、ラベル搬送部521によりラベルLを上記所定の位置とは異なる位置まで搬送する処理を行う。
すなわち、紙送り操作が行われた搬送指示手段の位置に対応したラベル待機位置へラベルを搬送する紙送り動作を行うことで、高いメンテナンス性を有する貼付装置を提供することができる。
また、本発明の実施形態に係る貼付装置は、操作者により操作される操作部64と、ロール状連続体(ラベルロール21)を取付けるロール状連続体取付け部20とを有する。第1の搬送指示手段(上部紙送りボタン38u)は操作部64に配置され、第2の搬送指示手段(下部紙送りボタン29)はロール状連続体取付け部20の近傍に配置されている。
このため、メンテナンス時など、操作者がラベルを容易に取り除くことができる。
また、上述した実施形態では、第1の搬送指示手段(上部紙送りボタン38u)が操作された場合に、図16に示したようにラベル待機位置が第2検出センサ54の近傍であったが、この形態に限られるものではなく、例えば、図14に示した手動貼付モード時のように、第2検出センサ54よりも下流側に所定距離だけ離れた位置(ラベル待機位置)、具体的には、物品搬送部101の物品載置面又はその近傍の位置で待機するようにしてもよい。操作者はそのラベルを容易に取り出すことができる。
図17は、本発明の実施形態に係る印刷装置の送りローラ24の機構の一例を示す図である。詳細には、図17(a)は正転時の動作の一例を示す図、図17(b)はバックフィード時の動作の一例を示す図である。
台紙レスラベルは、プラテンローラ上でのラベル待機時間が長時間経過すると、接着剤によってプラテンに貼り付いてしまい、貼り付いた状態で紙送りや印字発行を行うとラベルを巻き込んでしまい、トラブルになる場合がある。このラベルを巻き込んでしまうトラブルを防ぐためには、一度プラテンローラをバックフィードさせてプラテンローラからラベルを剥がすことを要する。印刷装置では、用紙のバックフィード時、ラベルをプラテンローラに貼りついていた場合など、送りローラの正回転時と比較して大きな力を要することがある。本実施形態では、送りローラの正回転時、ローラ24a、ローラ24bの押圧部がずれて用紙を押圧せずに又は僅かに押圧して駆動モータ(不図示)の負荷を低減し、バックフィード時(送りローラ逆回転時)に、ローラ24a、ローラ24bとで用紙を確実に押圧した状態で、駆動モータによりプラテンローラ25aおよびローラ24bを回転駆動することで、用紙をバックフィード方向に比較的大きな力で搬送する機構を印刷装置が有する。
以下、本発明の実施形態に係る印刷装置の送りローラの機構に関して、詳細に説明する。
送りローラ機構の送りローラ24は、ローラ22の下流側に配置され、且つ、印刷部としてのサーマルヘッド25b及びプラテンローラ25aの上流側に配置されている。送りローラ24は、従動ローラであるローラ24aと、駆動ローラであるローラ24bを有する。送りローラ24は、ラベルロール21から繰出された用紙21aを所定方向に搬送する。
駆動ローラであるローラ24bは、印刷装置の筐体部などに回転自在に軸支されている。このローラ24bは、駆動モータ(不図示)からの駆動力を伝達する駆動ベルト254により回転自在に構成されている。また、本実施形態では、ローラ24bの下流側に設けられたプラテンローラ25aにも駆動ベルト254を介して駆動モータ(不図示)からの駆動力が伝達されるように構成されている。すなわち、ローラ24bとプラテンローラ25aが同期して正転方向または逆転方向に回転するように構成されている。
送りローラ機構は、印刷装置の筐体部などに固定された固定部材242、従動ローラであるローラ24aを回転自在に支持するL字形状の可動部材243、可動部材243を付勢する付勢手段を有する。詳細には、可動部材243のローラ24b側の端部において、プラテンローラ25a側に屈曲した先端部には、従動ローラであるローラ24aを回転自在に支持する支持部244が設けられている。L字形状の可動部材243の立設部243aの中央部から略紙送り方向に延出した受け部材243bが設けられている。受け部材243bは、付勢手段241の下端部241aにより付勢方向に付勢されるように構成されている。
可動部材243の立設部243aには、孔部243hが設けられている。
固定部材242の立設部242aには、可動部材243を遊装する支持部材245が設けられている。本実施形態では、支持部材245は、可動部材243の孔部243hの内径よりも小さい外径の小径部245aと、小径部245aよりも大きい外径の大径部245bを有する。支持部材245は、ネジ245cなどにより固定部材242の立設部242aに固定されている。
つまり、可動部材243は、固定部材242の立設部242aに遊装されている。
また、送りローラ機構は、従動ローラであるローラ24aを、駆動ローラであるローラ24b側へ付勢するバネ2411などの付勢手段241を有する。
本実施形態では、付勢手段241は、先端部に大径部を備えた柱形状の押圧部材2412と、その押圧部材2412の外周側に配置されたコイル状のバネ2411とを有する。バネ2411は、押圧部材2412の大径部2412aの外径よりも小さい内径に規定され、大径部2412aをローラ24b側へ付勢するように構成されている。
次に、送りローラの動作の一例を説明する。
先ず、用紙21aを紙送り方向に搬送する場合を説明する。この場合、プラテンローラ25aおよびローラ24bは、駆動モータ(不図示)により正転方向に回転し、用紙21aを図17(a)に示した左方向に配送する。
この場合、図17(a)に示したように、従動ローラであるローラ24aが駆動ローラであるローラ24bに対して押圧しない又は僅かに押圧するように構成されている。
詳細には、図17(a)に示した例では、ローラ24bの中心24bcと、ローラ24bと用紙21aの接点21bcを通る線よりも、ローラ24aの中心24acが下流側に位置している。具体的には、可動部材243の孔部243hの上部と、支持部材245の小径部245aの上端が当接し、可動部材243の立設部243aの上端部が、支持部材245の大径部245bに当接し、固定部材242の立設部242aの下端部242bと、可動部材243の立設部243aが当接した状態である。
付勢手段241によるローラ24aに対する付勢力は規制され、ローラ24aは、ローラ24bに対して押圧しない、又は僅かに押圧する。
このため、正転方向の場合、駆動モータによりプラテンローラ25aを駆動する負荷が小さい。
次に、送りローラの動作の一例を説明する。
<正転方向>
先ず、用紙21aを紙送り方向に搬送する場合(正転方向)の送りローラの動作を説明する。この場合、プラテンローラ25aおよびローラ24bは、駆動モータ(不図示)により正転方向に回転し、用紙21aを図17(a)に示した左方向に搬送する。
この場合、図17(a)に示したように、従動ローラであるローラ24aが駆動ローラであるローラ24bに対して押圧しない又は僅かに押圧するように構成されている。
詳細には、図17(a)に示した例では、ローラ24bの中心24bcと、ローラ24bと用紙21aの接点21bcを通る線よりも、ローラ24aの中心24acが下流側に位置している。可動部材243の立設部243aは、図17(a)に示したように、上部よりも下部を下流側に位置するように傾斜した状態となる。
具体的には、可動部材243の孔部243hの上部と、支持部材245の小径部245aの上端が当接し、可動部材243の立設部243aの上端部が、支持部材245の大径部245bに当接し、固定部材242の立設部242aの下端部242bと、可動部材243の立設部243aが当接した状態である。
付勢手段241によるローラ24aに対する付勢力は規制され、ローラ24aは、ローラ24bに対して押圧しない、又は僅かに押圧する。
このため、正転方向の場合、駆動モータによりプラテンローラ25aを駆動する負荷が小さい。
<バックフィード時>
次に、バックフィード時(用紙21aを逆方向に搬送する)の送りローラの動作を説明する。この場合、プラテンローラ25aおよびローラ24bは、駆動モータ(不図示)により逆転方向に回転し、用紙21aを図17(b)に示した右方向に搬送する。図17(b)に示したように、従動ローラであるローラ24aが駆動ローラであるローラ24bに対して押圧するように構成されている。
詳細には、図17(b)に示した例では、ローラ24bの中心24bcと、ローラ24bと用紙21aの接点21bcと、ローラ24aの中心24acが略一直線上に配置されている。付勢手段241により可動部材243の受け部材243bを押圧することで、ローラ24aがローラ24bに対して押圧する。
詳細には、図17(b)に示したように、可動部材243の上端部が固定部材242の立設部242aの上部に当接し、可動部材243の立設部243aの中央部付近が支持部材245の大径部245bに当接することで、可動部材243の立設部243aが、上部を下部よりも下流側に位置するように傾斜した状態となる。この状態で、付勢手段241により可動部材243の受け部材243bを押圧することで、ローラ24aがローラ24bに対して押圧する。
このため、バックフィード時(逆転方向)の場合、ローラ24aがローラ24bに対して押圧した状態で、駆動モータによりプラテンローラ25aおよびローラ24bを回転駆動することで、比較的大きな力で用紙21aをバックフィードさせることができる。詳細には、例えば、プラテンローラ25aに用紙21aが貼りついている場合であっても、容易に用紙21aをバックフィードさせることができる。
図18は複数の支持部材245(規制部材)を有する送りローラの機構の一例を示す図である。詳細には、図18(a)は正転方向時の動作の一例を示す図、図18(b)はバックフィード時の動作の一例を示す図である。
図18に示した例と図17に示した例との相違点を説明する。図17に示した例では、複数の支持部材245(規制部材)によりL字形状の可動部材234を固定部材242に遊装している。
2つの支持部材245を設けることにより、バックフィード時や正回転時の可動部材234の傾きなどを高精度に設定することができる。また、可動部材234のメンテナンスが容易である。
また、本発明の実施形態に係る印刷装置は、図17に示したように、バックフィード時に用紙を押圧、正転時に圧開放する機構を有する。このため、用紙のバックフィード時、ラベルをプラテンローラに貼りついていた場合であっても、用紙を送りローラで押圧した状態で、駆動モータによりプラテンローラ25aおよびローラ24bを回転駆動することで、用紙をバックフィード方向に比較的大きな力で搬送することができる。
また、送りローラの正転方向時には、用紙を押圧しない又は僅かに押圧することで、プラテンローラ25aおよびローラ24bを回転駆動する駆動モータの負荷を低減するこができる。
尚、本発明の実施形態について説明したが、本発明の実施形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載することができる。
<付記1>
ロール状連続体から繰り出される記録紙を枚葉状のラベルに切断する切断手段と、前記切断されたラベルを物品に貼付可能な貼付位置まで搬送するラベル搬送部と、前記物品を貼付位置まで搬送する物品搬送部とを有する貼付装置において、
前記ラベル搬送部は、前記物品搬送部を貫通するラベル搬送経路を形成しており、
貼付装置の前記物品搬送部を挟んだ異なる領域のうち、一方の領域にある部位には、前記切断されたラベルを前記ラベル搬送部のラベル搬送経路上における一方の領域に臨む位置へ搬送することを指示する第1の搬送指示手段を設け、他方の領域にある部位には、前記切断されたラベルを前記ラベル搬送部のラベル搬送経路上における他方の領域に臨む位置へ搬送することを指示する第2の搬送指示手段を有する
ことを特徴とする貼付装置。
<付記2>
前記ラベル搬送部は、前記物品搬送部の一方の領域から前記物品搬送部の物品搬送経路に重なる位置にラベル搬送経路を形成しており、
前記物品の一方の領域側の面に対してラベルを貼付する
ことを特徴とする付記1記載の貼付装置。
<付記3>
前記物品搬送部は、上面に物品を載置して搬送するものであり、
前記一方の領域は、前記物品搬送部の下方の領域であり、
前記他方の領域は、前記物品搬送部の上方の領域である
ことを特徴とする付記1記載の貼付装置。
<付記4>
前記ロール状連続体を取付けるロール状連続体取付け部を前記一方の領域に有し、
操作者により操作される操作部を前記他方の領域に有するとともに、
前記第1の搬送指示手段は、前記ロール状連続体の取付け部の近傍に配置されている
前記第2の搬送指示手段は、前記操作部に配置され、
ことを特徴とする付記1から3のいずれかに記載の貼付装置。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
また、上述の各図で示した実施形態は、その目的及び構成等に特に矛盾や問題がない限り、互いの記載内容を組み合わせることが可能である。
また、各図の記載内容はそれぞれ独立した実施形態になり得るものであり、本発明の実施形態は各図を組み合わせた一つの実施形態に限定されるものではない。
尚、上述した実施形態の貼付装置では、通常時、ラベルを貼付位置付近で待機し、紙送り時、貼付位置付近までラベルを移送した形態であったが、その逆であってもよい。詳細には、貼付装置は、以下のようにラベルを移送する形態であってもよい。
1.通常時、貼付位置付近までラベルを移送;紙送り時、貼付位置付近までラベルを移送、
2.通常時、貼付位置付近までラベルを移送;紙送り時、排出口付近までラベルを移送、
3.通常時、排出口付近までラベルを移送;紙送り時、排出口付近までラベルを移送、
4.通常時、排出口付近までラベルを移送;紙送り時、貼付位置付近までラベルを移送。
21 ラベルロール(ロール状連続体、用紙連続体)
21a 用紙
24 送りローラ
25 印字部
25a プラテンローラ
25b サーマルヘッド
26 切断部
26a 固定刃
26b 可動刃
28 発行口(ラベル排出口)
29 紙送りボタン(下部の紙送りボタン(第2の排出制御手段))
31 制御部
38 操作入力部
38u 紙送りボタン(上部の紙送りボタン(第1の排出制御手段))
54 第2検出センサ(ラベル検出部)
64 操作部
100 貼付装置(ラベル下貼り装置)
101 物品搬送部
101U 物品搬送ローラ部
234 可動部材
400 印刷装置
521 ラベル搬送部(ラベル移送部)
523 滞留部
524 貼付部(ラベル貼付部)
527 跳ね上がり防止部材
L ラベル

Claims (2)

  1. 物品を搬送する搬送部と、
    前記搬送部よりも下方に配置され、ラベル発行口から発行されるラベルを、前記ラベルを物品に貼付する貼付位置まで移送するラベル移送部と
    前記搬送部よりも上方に位置する操作部に設けられた第1の移送指示手段と、
    前記搬送部よりも下方に配置され、前記ラベルとなる用紙をロール状にしたロール状連続体を取付けるロール状連続体取付け部の近傍に配置された第2の移送指示手段と、
    制御部とを有し、
    前記制御部は、前記第1の移送指示手段により移送指示された場合に、前記発行されたラベルを前記貼付位置の近傍へ移送するように前記ラベル移送部を制御し、
    前記第2の移送指示手段により移送指示された場合に、前記発行されたラベルを前記ラベル発行口の近傍へ移送するように前記ラベル移送部を制御する
    ことを特徴とする貼付装置。
  2. 物品を搬送する搬送部と、前記搬送部よりも下方に配置され、ラベル発行口から発行されるラベルを、前記ラベルを物品に貼付する貼付位置まで移送するラベル移送部と、前記搬送部よりも上方に位置する操作部に設けられた第1の移送指示手段と、前記搬送部よりも下方に配置され、前記ラベルとなる用紙をロール状にしたロール状連続体を取付けるロール状連続体取付け部の近傍に配置された第2の移送指示手段と、制御部とを有する貼付装置としてコンピュータを機能させるプログラムであって、
    前記制御部は、前記第1の移送指示手段により移送指示された場合に、前記発行されたラベルを前記貼付位置の近傍へ移送するように前記ラベル移送部を制御し、
    前記第2の移送指示手段により移送指示された場合に、前記発行されたラベルを前記ラベル発行口の近傍へ移送するように前記ラベル移送部を制御する
    ことを特徴とするプログラム。
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