JP2016169085A - ラベル媒体搬送装置、印刷装置、及びラベル媒体搬送方法 - Google Patents

ラベル媒体搬送装置、印刷装置、及びラベル媒体搬送方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2016169085A
JP2016169085A JP2015050201A JP2015050201A JP2016169085A JP 2016169085 A JP2016169085 A JP 2016169085A JP 2015050201 A JP2015050201 A JP 2015050201A JP 2015050201 A JP2015050201 A JP 2015050201A JP 2016169085 A JP2016169085 A JP 2016169085A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
label
medium
label medium
peeling
rear end
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015050201A
Other languages
English (en)
Inventor
俊之 千田
Toshiyuki Senda
俊之 千田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Data Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Data Corp filed Critical Oki Data Corp
Priority to JP2015050201A priority Critical patent/JP2016169085A/ja
Priority to US14/947,772 priority patent/US20160263881A1/en
Publication of JP2016169085A publication Critical patent/JP2016169085A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B32LAYERED PRODUCTS
    • B32BLAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
    • B32B43/00Operations specially adapted for layered products and not otherwise provided for, e.g. repairing; Apparatus therefor
    • B32B43/006Delaminating
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B32LAYERED PRODUCTS
    • B32BLAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
    • B32B2519/00Labels, badges
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B32LAYERED PRODUCTS
    • B32BLAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
    • B32B38/00Ancillary operations in connection with laminating processes
    • B32B38/10Removing layers, or parts of layers, mechanically or chemically
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B32LAYERED PRODUCTS
    • B32BLAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
    • B32B38/00Ancillary operations in connection with laminating processes
    • B32B38/10Removing layers, or parts of layers, mechanically or chemically
    • B32B38/105Removing layers, or parts of layers, mechanically or chemically on edges

Abstract

【課題】ユーザに要求される作業を減らし、ラベル部材から剥離部材を容易に剥がすことができる分離ラベル媒体をユーザに与える装置及び方法を提供する。【解決手段】印刷装置1及びラベル媒体搬送装置2は、粘着面を有するラベル部材(印刷用ラベル)101と粘着面に重ねられた剥離部材(台紙)102とからなる分離ラベル媒体10aを搬送する媒体搬送部20と、分離ラベル媒体10aの後端10b側において粘着面から剥離部材102の後端部分を剥がす後端剥離部50と、後端剥離部50によって剥がされた剥離部材102の後端部分に折り跡を形成する折り跡形成部70とを備える。印刷装置1は、印刷部3をさらに備える。【選択図】図1

Description

本発明は、ラベル媒体を搬送するラベル媒体搬送装置及びラベル媒体搬送方法、並びに、前記ラベル媒体搬送装置を有する印刷装置に関するものである。
粘着面を有する印刷用ラベル(ラベル部材)と粘着面に重ねられた台紙(剥離部材)とからなるテープ状のラベル媒体(テープ状媒体)に、画像を印刷する印刷装置が普及している。ユーザは、画像が印刷され、分離(切断)された分離ラベル媒体の長手方向の端部を手で折り曲げて台紙が印刷用ラベルから剥がれ易い状態を作り、台紙を指で掴んで剥がして印刷用ラベルの粘着面を露出させ、印刷用ラベルの粘着面を希望する部材に貼り付ける。
一般に、未使用のラベル媒体は、円筒状の軸に巻き付けられたロールの状態で提供される。1ロール当たりに含まれる印刷用ラベルを長くするためには、台紙の厚さを薄くすることが望ましい。しかし、台紙の厚さが薄くなると、台紙を剥がす作業が一層難しくなる。
このような問題の対策として、特許文献1の方法が提案されている。この方法では、ユーザは、印刷テープ(記録テープに剥離テープが貼着されているラベル媒体)のテープカートリッジにおいて、記録テープ(ラベル部材)から剥離テープ(剥離部材)を予め剥離し、その後、テープカートリッジをテープ印刷装置に装着する。テープ印刷装置は、テープカートリッジ内の印刷テープを搬送する過程で、記録テープに剥離テープを再貼着する。再貼着された記録テープと剥離テープとの間の粘着力は比較的弱いので、ユーザは、剥離テープの剥離を比較的容易に行うことができる。
特開2005−239384号公報
しかしながら、上記特許文献1の方法では、ユーザは、テープカートリッジにおいて、記録テープ(ラベル部材)から剥離テープ(剥離部材)を剥がす作業を行う必要がある。ユーザが爪又は鋭利な道具で記録テープから剥離テープを剥がす場合、記録テープに傷が付くことがある。また、このような作業は、ユーザにとって時間と労力を要する作業である。
本発明は、ユーザに要求される作業を減らし、ラベル部材から剥離部材を容易に剥がすことができる分離ラベル媒体をユーザに与えるラベル媒体搬送装置、印刷装置、及びラベル媒体搬送方法を提供することを目的とする。
本発明に係るラベル媒体搬送装置は、粘着面を有するラベル部材と前記粘着面に重ねられた剥離部材とからなる分離ラベル媒体を搬送する媒体搬送部と、前記分離ラベル媒体の後端側において前記粘着面から前記剥離部材の後端部分を剥がす後端剥離部と、前記後端剥離部によって剥がされた前記剥離部材の前記後端部分に折り跡を形成する折り跡形成部とを備えることを特徴とする。
また、本発明に係る印刷装置は、前記ラベル部材に画像を印刷する印刷部と、前記ラベル媒体を搬送する上記ラベル媒体搬送装置とを備えることを特徴とする。
また、本発明に係るラベル媒体搬送方法は、ラベル媒体搬送装置が実行するラベル媒体搬送方法であって、粘着面を有するラベル部材と前記粘着面に重ねられた剥離部材とからなる分離ラベル媒体を搬送する搬送ステップと、前記分離ラベル媒体の後端側において前記粘着面から前記剥離部材の後端部分を剥がす剥離ステップと、前記剥離ステップにおいて剥がされた前記剥離部材の前記後端部分に折り跡を形成する折り跡形成ステップとを有することを特徴とする。
本発明によれば、後端剥離部が、分離ラベル媒体の後端側においてラベル部材の粘着面から剥離部材の後端部分を剥がし、折り跡形成部が、剥がされた剥離部材の後端部分に折り跡を形成する。剥離部材とラベル部材の粘着面とが再貼着される場合、剥離部材に形成された折り跡を含む面がラベル部材の粘着面に再貼着される。折り跡によって剥離部材は平坦ではなくなっているので、ラベル部材の粘着面と剥離部材との間の粘着力は弱くなる。このため、ユーザは、分離ラベル媒体のラベル部材から剥離部材を容易に剥がすことができる。
本発明の実施の形態に係るラベル媒体搬送装置及び印刷装置を示す概略断面図である。 図1に示されるラベル媒体搬送装置の媒体分離部としてのカッタユニットの構成を示す概略断面図である。 図1に示されるラベル媒体搬送装置の後端剥離部及び折り跡形成部の構成を示す概略断面図である。 (a)及び(b)は、実施の形態に係るラベル媒体搬送装置の動作(剥離処理の開始時)を示す概略断面図及び概略平面図である。 (a)及び(b)は、実施の形態に係るラベル媒体搬送装置の動作(剥離処理の途中)を示す概略断面図及び概略平面図である。 (a)及び(b)は、実施の形態に係るラベル媒体搬送装置の動作(剥離処理の終了時)を示す概略断面図及び概略平面図である。 (a)及び(b)は、実施の形態に係るラベル媒体搬送装置の動作(折り跡形成処理)を示す概略断面図及び概略平面図である。 (a)及び(b)は、実施の形態に係るラベル媒体搬送装置の動作(排出処理の開始時)を示す概略断面図及び概略平面図である。 (a)及び(b)は、実施の形態に係るラベル媒体搬送装置の動作(排出処理)を示す概略断面図及び拡大断面図である。 図1に示されるラベル媒体搬送装置の制御系の概略構成を示すブロック図である。 図1に示されるラベル媒体搬送装置及び印刷装置の動作を示すフローチャートである。 図11に示される印刷処理及び搬送処理を示すフローチャートである。 図11に示される分離(切断)処理を示すフローチャートである。 図11に示される剥離処理を示すフローチャートである。 図11に示される折り跡形成処理を示すフローチャートである。 図11に示される排出処理を示すフローチャートである。
《1》実施の形態の概要
図1は、本発明の実施の形態に係るラベル媒体搬送装置2及び印刷装置1を示す概略断面図である。図1に示されるように、印刷装置1は、ラベル媒体10を搬送するラベル媒体搬送装置2と、ラベル媒体10に画像を印刷する印刷部3とを備えている。
ラベル媒体10は、画像が印刷されるラベル部材としての印刷用ラベル(図1におけるラベル媒体10の上層)101と、これに重ねられた剥離部材(剥離紙)としての台紙(図1におけるラベル媒体10の下層)102とを有するテープ状媒体である。印刷用ラベル101は、接着剤層などから形成される粘着面103を有している。台紙102は、印刷用ラベル101の粘着面103に重ねられている。一般に、台紙102の、粘着面103に接する面は、粘着面103から台紙102を剥がし易くするための剥離面を備えている。剥離面は、例えば、シリコン加工が施された面である。ラベル媒体10は、例えば、長尺なテープ状のラベル媒体10をロール状に巻いたラベルロール11を回転可能に収容するトレイ部12から引き出される。ただし、本発明が適用可能なラベル媒体10は、図1に示される形状のロール状のラベルロール11として提供される媒体に限定されない。本発明が適用可能なラベル媒体10は、粘着面103を有するラベル部材としての印刷用ラベル101と、この粘着面103に重ねられた剥離部材としての台紙102とを有する媒体であれば、他の形状のラベル媒体であってもよい。例えば、本発明が適用可能なラベル媒体10は、予め所定の長さに裁断されているシート状の媒体(枚葉紙)であってもよい。
ラベル媒体搬送装置2は、ラベル媒体10の搬送処理、ラベル媒体10の分離(切断)処理、印刷用ラベル101から台紙102を剥がす剥離処理、台紙102に折り跡を形成する折り跡形成処理、及び折り跡が形成されたラベル媒体10を装置の外部に搬送する排出処理を行う。本実施の形態のラベル媒体搬送装置2は、分離処理後のラベル媒体10である分離ラベル媒体10aの後端側(ラベルロール11側)において、粘着面103から台紙102の後端部分を剥がし(剥離処理)、この剥がされた後端部分(すなわち、後端近傍部分)に折り跡(後述する図9(a)及び(b)における突起状の部分104)を形成(折り跡形成処理)する点を特徴としている。ラベル媒体搬送装置2の外部に排出される分離ラベル媒体10aの台紙102の後端部分と印刷用ラベル101の粘着面103とは、排出処理の途中で再貼着されるが、折り跡104よって台紙102は平坦ではない(起伏がある)ので、印刷用ラベル101の粘着面103と台紙102との間の粘着力は弱くなる。このため、ユーザは、排出された分離ラベル媒体10aの印刷用ラベル101から台紙102を、手で容易に剥がすことができる。
《2》実施の形態の構成
《2−1》印刷部3
印刷部3は、ラベル媒体10の印刷用ラベル101に、文字、記号、及び図形などのような画像を印刷する。印刷部3の印刷方式は、例えば、インクリボンから熱で印刷用ラベル101の表面(図1における印刷用ラベル101の上面)にインクを転写する熱転写方式及び印刷用ラベル101が感熱テープである感熱方式を採用することができる。この場合には、印刷部3は、複数の微小発熱体を整列配置し、画像データに対応した通電により選択的に微小発熱体を発熱させるサーマルヘッドを備えている。また、印刷部3が採用する印刷方式は、インクジェット方式又は電子写真方式等の他の方式を採用することも可能である。このように、本発明が適用される印刷装置1の印刷方式は、特定の方式に限定されない。また、ラベル媒体10自体に色が付いている場合又は模様が描かれている場合のように、印刷が不要である場合には、印刷を行わずにラベル媒体を切断して排出するように動作させることも可能である。したがって、図1に示される装置は、印刷部3を備えないラベル媒体搬送装置2として提供されてもよい。
《2−2》ラベル媒体搬送装置2
図1に示されるように、ラベル媒体搬送装置2は、ラベル媒体10を搬送する媒体搬送部20と、媒体搬送部20で搬送されるラベル媒体10の先端側の一部である分離ラベル媒体10aを分離する媒体分離部としてのカッタユニット40と、分離ラベル媒体10aの後端10b側において粘着面103から台紙102の後端部分を剥がす後端剥離部50と、後端剥離部50によって剥がされた台紙102の後端部分に折り跡104(後述する図7(a)に示される。)を形成する折り跡形成部(跡付け部)70とを備えている。なお、ラベル媒体10が、予め裁断されているシート状の媒体である場合には、カッタユニット40を備える必要はない。
〈媒体搬送部20〉
図1に示されるように、媒体搬送部20は、ラベルロール11を回転可能に収容するトレイ部12と、ラベル媒体10を搬送するラベルロール11側(上流側)の搬送ローラ対21,22と、分離ラベル媒体10aを搬送する搬出口29側(下流側)の搬送ローラ対23,24とを備えている。また、媒体搬送部20は、切断処理前のラベル媒体10を案内するガイド部材としての下ガイド部材25及び上ガイド部材26と、切断処理後の分離ラベル媒体10aを案内するガイド部材としての下ガイド部材27及び上ガイド部材28とを備えている。下ガイド部材25と上ガイド部材26とはラベル媒体10を案内する搬送路を形成し、下ガイド部材27と上ガイド部材28とは分離ラベル媒体10aを案内する搬送路を形成する。下ガイド部材25と上ガイド部材26が形成する搬送路と、下ガイド部材27と上ガイド部材28が形成する搬送路とは離れており、これらの搬送路の間を、開口部32とも言う。下ガイド部材25,27の内面及び上ガイド部材26,28の内面に、テフロン(登録商標)加工及びフッ素加工等を施す構成も採用可能である。第2の粘着ローラ57から印刷用ラベル101が剥がれて粘着層が搬送路上に接触した場合、印刷用ラベル101と搬送路とが粘着面103によって引き付けられることを回避するためである。
また、媒体搬送部20は、切断処理前のラベル媒体10を検出する搬送量センサ30と、分離ラベル媒体10aの後端を検出する後端センサ31とを備えている。搬送量センサ30と後端センサ31は、機械式のセンサ及び光学式のセンサなど、どのような検出方式を採用してもよい。搬送ローラ対21,22を構成する複数の搬送ローラのいずれかは、駆動力発生源としてのモータ(例えば、後述する図10におけるモータ33)等からの駆動力を受けて回転して、ラベル媒体10を上流側から下流側に向けて搬送する。また、搬送ローラ対23,24を構成する複数の搬送ローラのいずれかは、モータ(例えば、後述する図10におけるモータ33)等の駆動部からの駆動力を受けて回転して、分離ラベル媒体10aを上流側から下流側に向けて、又は、下流側から上流側に向けて搬送する。搬送ローラ対21,22,23,24の数は、図1の例に限定されない。また、搬送ローラ対21,22,23,24の構造は、図1の例に限定されず、対を形成した搬送ローラ又は搬送ベルトを採用してもよい。
搬送量センサ30は、搬送されたラベル媒体10の搬送量、すなわち、切断処理後の分離ラベル媒体10aの長手方向の長さを検出する。カッタユニット40は、搬送されたラベル媒体10を切断して、ラベルロール11に巻かれたラベル媒体10から、ラベル媒体10の先端側の一部である分離ラベル媒体10aを分離する。後端センサ31は、搬送された分離ラベル媒体10aの後端10bを検出する。搬送ローラ対23,24は、分離ラベル媒体10aを分離ラベル媒体10aの長手方向(搬送方向)に搬送する。分離ラベル媒体10aの搬送は、下ガイド部材27と上ガイド部材28とによって構成される搬送路によって案内される。分離ラベル媒体10aが排出される下流側には、搬出口29が配置されている。分離ラベル媒体10aは、搬出口29から排出される。搬送ローラ対23,24はモータ等の駆動力発生源で発生した駆動力によって駆動される。なお、搬送ローラ対21,22,23,24と、下ガイド部材25,27と、上ガイド部材26,28と、搬送量センサ30と、後端センサ31とは、媒体搬送部20を構成する。
〈カッタユニット40〉
図2は、ラベル媒体搬送装置2の媒体分離部としてのカッタユニット40の構成を示す概略断面図である。図2に示されるように、カッタユニット40は、カッタ用キャリッジ41と、上刃42と、駆動力発生源としてのカッタ用モータ43と、下刃44とを備えている。また、カッタユニット40は、ラベル媒体10を搬送するカッタ用ローラ対45,46を備えてもよい。カッタ用キャリッジ41は、上刃42を備える。上刃42は、カッタ用キャリッジ41によって、下刃44に向けて移動し、下刃44との隙間にラベル媒体10を挟んで、ラベル媒体10を切断する。カッタ用ローラ対45,46は、ラベル媒体10の搬送方向において、カッタ用キャリッジ41を間にして両側に配置される。カッタ用モータ43で発生した駆動力は、ギア47などの駆動力伝達機構は、搬送方向に垂直な方向に、カッタ用キャリッジ41を介して上刃42を移動させる。これにより、ラベル媒体10は、切断される。ただし、カッタユニット40の構造は、図2の例に限定されず、ラベル媒体10を切断できる構造であれば、特に限定されない。
〈後端剥離部50〉
図3は、ラベル媒体搬送装置2の後端剥離部50及び折り跡形成部70の構成を示す概略断面図である。後端剥離部50は、分離ラベル媒体10aの台紙102に接する第1の粘着ローラ(下粘着ローラ)51と、第1の粘着ローラ51を回転させる第1の駆動機構と、分離ラベル媒体10aの印刷用ラベル101に接する第2の粘着ローラ(上粘着ローラ)57と、第2の粘着ローラ57を第1の粘着ローラ51から離れる方向に移動させる第2の駆動機構とを有する。
第1の粘着ローラ51と後端剥離部50の第1の駆動機構とは、分離ラベル媒体10aの台紙102を引き付ける第1の引き付け部を構成する。後端剥離部50の第1の駆動機構は、第1の粘着ローラ51の回転中心軸に固定されたギア52と、ギア52に係合するギア53と、ギア53に係合するギア54と、ギア54を回転させる駆動力発生源としての第1の剥離用モータ55と、ガイド部材56とを備えている。第1の粘着ローラ51は、ラベル媒体10の台紙102を貼着して、回転して、ラベル媒体10の台紙102を折り跡形成部70に導く。第1の粘着ローラ51の表面の粘着力の強さは、台紙102を折り跡形成部70に搬送するのに十分な強さを有している。ただし、この粘着力は、台紙102の端部がガイド部材56の先端部分56aに接触したときに、台紙102が第1の粘着ローラ51から剥がれるように、適切な強さにする。第1の剥離用モータ55が駆動すると、回転駆動力は、ギア54,53,52からなる駆動力伝達機構を介して第1の粘着ローラ51の軸に伝わり、第1の粘着ローラ51を所望の方向に回転させる。
第2の粘着ローラ57と後端剥離部50の第2の駆動機構とは、分離ラベル媒体10aの台紙102を引き付ける第2の引き付け部を構成する。後端剥離部50の第2の駆動機構は、第2の粘着ローラ57と、第2の粘着ローラ57を支える支持部材としてローラバー58と、ローラバー58の回転中心軸と同軸に備えられたギア59と、ギア59に係合するギア60と、ギア60を回転させる駆動力発生源としての第2の剥離用モータ61とを備えている。第2の粘着ローラ57は、ラベル媒体10の印刷用ラベル101を貼着して持ち上げるのに十分な強さの粘着性を有している。第2の剥離用モータ61が駆動すると、回転駆動力は、ギア60,59及びローラバー58からなる駆動力伝達機構を介して第2の粘着ローラ57に伝わり、第1の粘着ローラ51を第1の粘着ローラ51(開口部32)に接近させ又は離間させる。
なお、第1の粘着ローラ51を含む第1の引き付け部の構造、及び、第2の粘着ローラ57を含む第2の引き付け部の構造は、図3に示されたものに限定されない。例えば、第1の粘着ローラ51及び第2の粘着ローラ57に代えて、分離ラベル媒体10aを空気の流れによって吸引する構成などのような他の構成を採用してもよい。
図4(a)及び(b)は、ラベル媒体搬送装置2の動作(剥離処理の開始時)を示す概略断面図及び概略平面図である。図4(a)及び(b)に示されるように、剥離処理は、搬送ローラ対23が分離ラベル媒体10aを、後端10bを先頭として上流側に向けて搬送することによって開始する。分離ラベル媒体10aの後端10b部分の近傍において、第2の粘着ローラ57が印刷用ラベル101の上面に貼着し、第1の粘着ローラ51が台紙102の下面に貼着する。
図5(a)及び(b)は、ラベル媒体搬送装置2の動作(剥離処理の途中)を示す概略断面図及び概略平面図である。図5(a)及び(b)に示されるように、第2の粘着ローラ57が開口部32から離れるように移動し、第1の粘着ローラ51が図中の時計回り方向に回転する。このため、分離ラベル媒体10aの印刷用ラベル101には、台紙102を引き離す方向に力が働き、分離ラベル媒体10aの台紙102には印刷用ラベル101から引き離す方向に力が働く。このため、図5(a)に示されるように、台紙102の後端部分は、印刷用ラベル101から剥がされ、第1の粘着ローラ51の回転によって、搬送路の下側に導かれる。そして、台紙102の後端部分は、ガイド部材56の先端部分56aによって、第1の粘着ローラ51から離れ、折り跡形成部70に導かれる。
図6(a)及び(b)は、ラベル媒体搬送装置2の動作(剥離処理の終了時)を示す概略断面図及び概略平面図である。図6(a)及び(b)に示されるように、台紙102の後端部分は、折り跡形成部70の台紙センサ76の位置まで到達する。台紙センサ76による後端の検出によって、搬送ローラ対23の回転、第2の粘着ローラ57の移動、及び第1の粘着ローラ51の回転は、停止する。
〈折り跡形成部70〉
図3に示されるように、折り跡形成部70は、後端剥離部50の第1の粘着ローラ51及び第2の粘着ローラ57の上流側に配置されている。折り跡形成部70は、分離ラベル媒体10aから剥がされた台紙102の後端部分に折り跡104を形成する。折り跡形成部70は、後端剥離部50によって剥がされた台紙102の後端部分に対向する凹部としての折り跡形成用溝71と、折り跡形成用溝71に対向し、台紙102の後端部分を折り跡形成用溝71内に押し付ける凸部としての押し当て部材72とを備えている。また、折り跡形成部70は、折り跡形成用キャリッジ部73と、駆動力発生源としてのキャリッジモータ74と、キャリッジモータ74の駆動力を折り跡形成用キャリッジ部73に伝える動力伝達機構としてのギア75とを備えている。折り跡形成用溝71は、例えば、搬送路を構成する下ガイド部材25のラベル媒体10を案内する面の反対側(図において、下面)に形成された長溝である。台紙102の後端部分が、折り跡形成用キャリッジ部73の押し当て部材72と折り跡形成用溝71との間に押し付けられることによって、台紙102に折り跡104が形成される。このとき、折り跡形成用キャリッジ部73は、台紙102を折り跡形成用溝71内に押し付けながら、キャリッジモータ74の駆動力によって、ラベル媒体10の後端の辺に平行な方向に移動(走査)する。
図7(a)及び(b)は、ラベル媒体搬送装置2の動作(折り跡形成処理)を示す概略断面図及び概略平面図である。図7(a)及び(b)に示されるように、折り跡形成用キャリッジ部73は、台紙102を折り跡形成用溝71内に押し付けながら、ラベル媒体10の後端の辺に平行な方向に移動する。台紙102が、折り跡形成用キャリッジ部73と折り跡形成用溝71との間に挟まれることによって、台紙102の後端部分に折り跡104が形成される。
図8(a)及び(b)は、ラベル媒体搬送装置2の動作(排出処理の開始時)を示す概略断面図及び概略平面図である。搬送ローラ対23及び第1の粘着ローラ51が回転することによって、分離ラベル媒体10aに下流側に向く力を作用させる。この力のため、印刷用ラベル101は第2の粘着ローラ57から剥がされ、台紙102は第1の粘着ローラ51から剥がされる。分離ラベル媒体10aの印刷用ラベル101と台紙102は、下流側(搬出口29)に向けて搬送される。
図9(a)及び(b)は、ラベル媒体搬送装置2の動作(排出処理)を示す概略断面図及び拡大断面図である。図9(a)は、分離ラベル媒体10aが搬送ローラ対23,24によって排出される処理の途中を示す。図9(b)は、分離ラベル媒体10aが搬送ローラ対23,24を通過した後の分離ラベル媒体10aの後端10bを説明する図である。印刷用ラベル101及び台紙102は、搬送ローラ対23,24によって挟み込まれる。しかし、台紙102の後端部分に形成された折り跡104は、搬送ローラ対23,24の挟み込みによって消滅しない。折り跡104は、搬送ローラ対23,24を通過した後も、台紙102に残る。折り跡104によって、台紙102の印刷用ラベル101の粘着面103に対する接着力を弱くすることができる。このため、分離ラベル媒体10aの後端側は、印刷用ラベル101と台紙102とが離れた状態、又は印刷用ラベル101と台紙102との間に働く粘着力が弱く容易に剥離可能な状態になる。
〈制御回路300〉
図10は、ラベル媒体搬送装置2の制御系である制御回路300の概略構成を示すブロック図である。制御回路300は、CPU(中央演算装置)301、記憶部としてのROM(Read Only Memory)302、及び記憶部としてのRAM(Random Access Memory)303を備える。CPU301は、データバス312を介してROM302に記憶されたプログラムを順次読み出しながら、回路に含まれる後述の複数の制御部に処理を実行させる。また、CPU301は、ラベル媒体搬送装置2を有する印刷装置1に接続されたコンピュータ等のような上位ホスト9から受信した印刷用ラベル101に印刷する画像等の印刷デ−タ及び切断されるラベル媒体10の搬送方向における長さを含む媒体(ラベル媒体)長デ−タなどを格納するため、必要に応じてRAM303を使用する。
さらに、制御回路300は、ホストI/F(インタフェース)部304、媒体長カウンタ305、媒体長判定部306、モータ制御部307、カッタユニット制御部308、後処理制御部309、後端センサ制御部310、及び印刷制御部311を備える。以下に説明する複数の制御部の処理は、CPU301による制御を介して行われる。
ホストI/F部304は、上位ホスト9から送信される印刷デ−タ及び媒体長デ−タ等を受信する。また、ホストI/F部304は、印刷装置1において発生したエラー等を通知するための通知信号を、上位ホスト9に対して送信する。
媒体長カウンタ305は、搬送量センサ30によって検出されたラベル媒体10の搬送量を媒体長カウンタ値としてカウントし、カウントした媒体長カウンタ値を出力する。用紙カウンタ値は、媒体長判定部306に入力される。
媒体長判定部306は、カッタユニット40及び搬送量センサ30のメカ寸法(機械的寸法)と、媒体長カウンタ305から出力された媒体長カウンタ値と、に基づいて、搬送されたラベル媒体10の長さを判定する。媒体長判定部306は、搬送されたラベル媒体10の長さがホストI/F部304によって受信された媒体長データに基づく長さに一致すると判定する場合、搬送ローラ対23,24を停止するように後述のモータ制御部307に要求する。モータ制御部307は、媒体長判定部306の要求に基づいて、搬送ローラ対23,24を停止させる。
モータ制御部307は、モータ等の駆動力発生源を駆動させることによって、搬送ローラ対21,22,23,24の回転を制御する。なお、実施の形態においては、1つのモータ制御部307が全ての搬送ローラ対を制御しているが、モータ毎に別個のモータ制御部を有する構成とすることも可能である。
カッタユニット制御部308は、カッタユニット40における動作を制御する。カッタユニット制御部308は、カッタ用モータ43を駆動させることによって、カッタ用キャリッジ41を移動させ、ラベル媒体10の搬送方向に直行する方向であり且つ搬送路を構成する下ガイド部材25に沿う方向に上刃42を走査させる。また、カッタユニット制御部308は、上刃42が走査方向の端部に到達したことが、センサ等によって検出されると、カッタ用モータ43を停止させる。
後処理制御部309は、後端剥離部50及び折り跡形成部70の動作を制御する。後処理制御部309は、分離ラベル媒体10aが上流側に搬送される場合、第2の剥離用モータ61を駆動して第2の粘着ローラ57を開口部32に向かう方向に移動させ、且つ第1の剥離用モータ55を駆動して第1の粘着ローラ51を回転させる。また、後処理制御部309は、台紙センサ76によって台紙102が検出される場合、第2の剥離用モータ61を駆動して第2の粘着ローラ57の移動を停止させ、且つ第1の剥離用モータ55を停止して第1の粘着ローラ51の回転を停止させる。後処理制御部309は、キャリッジモータ74を駆動させて折り跡形成用キャリッジ部73を走査させる。台紙102は、折り跡形成用キャリッジ部73と折り跡形成用溝71との間に押さえ付けられることによって、折り跡104が形成される。なお、後処理制御部309は、センサによって折り跡形成用キャリッジ部73が折り跡形成部70の端部まで移動したことが検出される場合、キャリッジモータ74を停止する。
後端センサ制御部310は、後端センサ31によって分離ラベル媒体10aの後端側が検出される場合、搬送ローラ対23,24の回転を停止するようにモータ制御部307に要求する。モータ制御部307は、後端センサ制御部310の要求に基づいて、モータなどの駆動力発生源の駆動を停止し、搬送ローラ対23,24の回転を停止させる。
印刷制御部311は、印刷データに基づいてラベル媒体10に印刷を行うように、印刷部3を制御する。
《3》実施の形態の動作
図11は、本実施の形態に係るラベル媒体搬送装置2及び印刷装置1の動作を示すフローチャートである。印刷装置1は、搬送処理及び印刷処理(ステップS1)と、分離(切断)処理(ステップS2)と、剥離処理(図4(a),(b)、図5(a),(b)、図6(a),(b)、ステップS3)と、折り跡形成処理(図7(a),(b)、ステップS4)と、排出処理(図8(a),(b)、図9(a),(b)、ステップS5)とを行う。剥離処理(ステップS3)と折り跡形成処理(ステップS4)とは、印刷処理の後に行われるので、後処理ともいう。
また、ラベル媒体搬送装置2は、切断処理(ステップS2)と、剥離処理(図4(a),(b)、図5(a),(b)、図6(a),(b)、ステップS3)と、折り跡形成処理(図7(a),(b)、ステップS4)と、排出処理(図8(a),(b)、図9(a),(b)、ステップS5)とを行う。また、ステップS2からS5の処理は、本実施の形態に係るラベル媒体搬送方法の各ステップに対応する。
〈印刷処理及び搬送処理〉
図12は、図11に示される印刷処理及び搬送処理(ステップS1)を示すフローチャートである。ラベルロール11は、印刷装置1の動作の開始前に、予めユーザによってトレイ部12にセットされる。印刷装置1は、上位ホスト9から送信された印刷デ−タ及び媒体長データを受信する(ステップS11においてYES)。ホストI/F部304を通して受信された印刷データ及び媒体長データは、RAM303に記憶されるとともに、媒体長データは媒体長判定部306に入力される(ステップS12)。印刷の準備が整うと、モータ制御部307は、モータなどの駆動力発生源の動力によりトレイ部12を介してラベルロール11を回転させるとともに、搬送ローラ対21を回転させる。これにより、ラベル媒体10はラベルロール11から引き出され、ラベル媒体10の搬送が開始される(ステップS13)。
搬送ローラ対21,22は、ラベル媒体10を印刷部3に搬送する(ステップS14)。印刷部3は、ラベル媒体10を検知すると、印刷用ラベル101に印刷データに基づく印刷を行う(ステップS15)。印刷の実行中において、搬送ローラ対21,22は、ラベル媒体10の搬送を継続する。また、モータ制御部307は、モータ等の駆動力発生源を駆動して搬送ローラ対23,24を回転させる。搬送ローラ対23,24も、ラベル媒体10を下流側方向に搬送する。
媒体長カウンタ305は、搬送量センサ30によって検出されたラベル媒体の搬送量をカウントする(ステップS16)。媒体長判定部306は、カウントされた搬送量に基づくラベル媒体10の長さが、ステップS2で記憶していた媒体長データに基づく長さに一致するかどうか判定する(ステップS17)。カウントされた搬送量に基づく長さが媒体長データに基づく長さに一致すると判定する場合(ステップS17においてYES)、媒体長判定部306は、搬送ローラ対21,22,23,24を停止するように要求する。モータ制御部307は、モータなどの駆動力発生源の駆動を停止して搬送ローラ対21,22,23,24の回転を停止させる(ステップS18)。
〈分離(切断)処理〉
図13は、図11に示される分離(切断)処理(ステップS2)を示すフローチャートである。カッタユニット制御部308は、カッタ用モータ43を駆動して上刃42を走査させる。ラベル媒体10の先端側は、走査された上刃42と下刃44との間に挟まれて切断され、分離ラベル媒体10aとして分離される(ステップS21)。搬送ローラ対23,24は、搬出口29がある方向である下流側に、分離ラベル媒体10aを搬送する(ステップS22)。なお、図3に示されるように、搬送路を構成する下ガイド部材25と27の間には開口部32が設けられているが、開口部32は、ラベル媒体10及び分離ラベル媒体10aの搬送を妨げない。また、第2の粘着ローラ57及び第1の粘着ローラ51も、ラベル媒体10及び分離ラベル媒体10aの搬送を妨げないように配置されている。
後端センサ制御部310は、後端センサ31が分離ラベル媒体10aの後端10b側を検出したかどうかを判定する(ステップS23)。後端センサ31が分離ラベル媒体10aの後端10bを検出したと判定すると(ステップS23においてYES)、後端センサ制御部310は、搬送ローラ対23,24の回転を停止するようにモータ制御部307に要求する。モータ制御部307は、モータ等の駆動力発生源の駆動を停止し搬送ローラ対23,24の回転を停止させる(ステップS24)。
〈剥離処理〉
図14は、図11に示される剥離処理(ステップS3)を示すフローチャートである。図14の剥離処理は、図4(a)及び(b)、図5(a)及び(b)、図6(a)及び(b)に示される処理である。モータ制御部307は、分離ラベル媒体10aが上流側に搬送されるように(分離ラベル媒体搬送処理における搬送方向とは逆方向に)、モータ等の駆動発生源を駆動して搬送ローラ対23,24を回転させる。これに並行して、後処理制御部309は、第2の剥離用モータ61を駆動して第2の粘着ローラ57を第1の粘着ローラ51に向かう方向に移動させる(ステップS31)。その後、第2の粘着ローラ57は、分離ラベル媒体10aの印刷用ラベル101に、第1の粘着ローラ51は分離ラベル媒体10aの台紙102に、それぞれ貼着する(ステップS32)。これは、第2の粘着ローラ57が第1の粘着ローラ51に接触する前に、分離ラベル媒体10aが第2の粘着ローラ57と第1の粘着ローラ51の間に挟まれるように、第2の粘着ローラ57が移動する速度及び各構成の配置が予め調整されているためである。
次に、モータ制御部307は、モータ等の駆動力発生源の駆動を停止して搬送ローラ対23,24の回転を停止させ、後処理制御部309は、第2の剥離用モータ61の駆動を停止して第2の粘着ローラ57の移動を停止させる(ステップS33)。これは、印刷用ラベル101に第2の粘着ローラ57が貼着し及び台紙102に第1の粘着ローラ51が貼着するための時間を確保し、印刷用ラベル101及び台紙102が粘着ローラに確実に貼着する(引き付く)ようにする。一定時間の経過後、後処理制御部309は、第2の剥離用モータ61を駆動して第2の粘着ローラ57を第1の粘着ローラ51から離れる方向に移動させる。これと並行して、モータ制御部307は、分離ラベル媒体10aが上流側に搬送されるように、モータ等の駆動力発生源を駆動して搬送ローラ対23,24を回転させる(ステップS34)。さらに、後処理制御部309は、分離ラベル媒体10aが上流側に搬送されるように、第1の剥離用モータ55を駆動して第1の粘着ローラ51を回転させる(ステップS35)。第2の粘着ローラ57は、台紙102から印刷用ラベル101を引き離す方向に引き付ける。また、第1の粘着ローラ51は、印刷用ラベル101から台紙102を引き離す方向に引き付ける。このようにして、分離ラベル媒体10aには、印刷用ラベル101と台紙102とを剥離させる力が働く。
このようにして、分離ラベル媒体10aは、剥離して、第2の粘着ローラ57に貼着した印刷用ラベル101と、第1の粘着ローラ51に貼着した台紙102とに分かれる(ステップS36)。ガイド部材56は、先端部分56aを台紙102と第1の粘着ローラ51との間に入り込ませることによって、第1の粘着ローラ51から台紙102を剥がす(ステップS37)。
〈折り跡形成処理〉
図15は、図11に示される折り跡形成処理(ステップS4)を示すフローチャートである。図15の折り跡形成処理は、図7(a)及び(b)に示される処理である。搬送ローラ対23,24の回転及び第1の粘着ローラ51の回転により、台紙102は、折り跡形成部70の折り跡形成用溝71に対向する位置に達するまで搬送される。台紙102の端部(後端部)が台紙センサ76の位置に到達したことが検出されると(ステップS41においてYES)、後処理制御部309は、第1の剥離用モータ55の駆動を停止して第1の粘着ローラ51の回転を停止させ、且つ、第2の剥離用モータ61の駆動を停止して第2の粘着ローラ57の移動を停止させる。ただし、第2の剥離用モータ61の駆動を停止させるタイミングは、第1の剥離用モータ55の駆動停止タイミングと一致させないことも可能である。また、モータ制御部307は、駆動用のモータの駆動を停止して搬送ローラ対23,24の回転を停止させる(ステップS42)。
後処理制御部309は、キャリッジモータ74を駆動して、折り跡形成用キャリッジ部73を下ガイド部材25の折り跡形成用溝71に沿う方向に走査させる(ステップS43)。台紙102は、折り跡形成用キャリッジ部73の凸部と折り跡形成用溝71との間において、凹部に押し付けられる。これにより、台紙102は、折り跡が形成される(ステップS44)。折り跡形成用キャリッジ部73が移動してセンサによって検出されると、後処理制御部309は、キャリッジモータ74の駆動を停止して折り跡形成用キャリッジ部73の走査を停止させる(ステップS45)。
〈排出処理〉
図16は、図11に示される排出処理(ステップS5)を示すフローチャートである。図16の排出処理は、図8(a)及び(b)並びに図9(a)及び(b)に示される処理である。モータ制御部307は、分離ラベル媒体10aが搬出口29の方向に搬出されるように、モータなどの駆動力発生源を駆動して搬送ローラ対23,24を回転させる。また、後処理制御部309は、第1の剥離用モータ55を駆動して第1の粘着ローラ51を回転させる(ステップS51)。これにより、分離ラベル媒体10aには、下流側に向かう方向に力が働く。この力によって、印刷用ラベル101は第2の粘着ローラ57から剥がされ、台紙102は第1の粘着ローラ51から剥がされる(ステップS52)。
分離ラベル媒体10aは、後端10b部分において折り跡104が付いた台紙102と印刷用ラベル101が重なる状態で、搬出口29まで搬送され、ラベル媒体搬送装置2の外部に排出される(ステップS53)。
《4》実施の形態の効果
以上に説明したように、本実施の形態によれば、後端剥離部50が分離ラベル媒体10aの後端10b側においてラベル部材101の粘着面103から剥離部材102の後端部分を剥がし、剥がされた剥離部材102の後端部分に、折り跡形成部70が折り跡104を形成する。剥離部材102とラベル部材101の粘着面103とが再貼着される場合、剥離部材102に形成された折り跡104がラベル部材101の粘着面103に再貼着される。折り跡104よって剥離部材102は平坦ではなくなっているので、ラベル部材101の粘着面103と剥離部材102との間の粘着力は弱くなる。このため、ユーザは、分離ラベル媒体10aに傷を付けずに、分離ラベル媒体10aをラベル部材101から剥離部材102を容易に剥がすことができる。
《5》変形例
上記実施の形態は、剥離処理において、分離ラベル媒体10aの上流側に向かう搬送に変更して、第2の粘着ローラ57を第1の粘着ローラ51に近づける方向に移動させる構成を採用している。しかし、分離ラベル媒体10aの搬送に並行して、第2の粘着ローラ57を移動可能とする構成の代わりに、第1の粘着ローラ51を第2の粘着ローラ57に近づける方向に移動させる構成を採用してもよい。このような構成は、例えば、第1の粘着ローラ51を移動させる駆動部(例えば、駆動力発生源としてのモータと動力伝達機構としてのギア等)を含む駆動部を、付加することによって実現可能である。また、折り跡104は、比較的小さいので、台紙102が再貼着したときに、台紙102は粘着面103の全体を覆って粘着面103に汚れなどが付着し難い状態を維持することができる。
また、上記実施の形態は、折り跡形成処理において、凹部としての長溝である折り跡形成用溝71と凸部としての押し当て部材72とを用いて、折り跡104として、台紙102に直線状の折り目を形成する構成を採用している。しかし、折り跡形成処理によって形成される折り跡104は、直線状の折り目に限定されない。例えば、折り跡形成処理として、台紙102に波線状の折り目を付ける処理、台紙102に点線状の折り目(折り目のある箇所と無い箇所とが交互に並ぶ形状)を付ける処理、及び、台紙102にミシン目状の切れ目を持つ折り目(切れ目のある箇所と無い箇所とが交互に並ぶ形状)を付ける処理等を採用してもよい。このように、折り跡の形状は、印刷用ラベル101の粘着面103と台紙102の後端部分との間の粘着力を弱めることができる形状であり、且つ、台紙102が再貼着したときに粘着面103を覆って粘着面103に汚れなどが付着し難い形状であれば、各種の形状を採用することができる。
本発明は、上記実施の形態に限定されず、趣旨を逸脱しない範囲で変更されることが可能である。
1 印刷装置、 2 ラベル媒体搬送装置、 3 印刷部、 9 上位ホスト、 10 ラベル媒体、 10a 分離ラベル媒体、 10b 分離ラベル媒体の後端、 11 ラベルロール、 12 トレイ部、 20 媒体搬送部、 21,22,23,24 搬送ローラ対(搬送ローラ)、 25,27 下ガイド部材、 26,28 上ガイド部材、 29 搬出口、 30 搬送量センサ、 31 後端センサ、 40 カッタユニット(媒体分離部)、 41 カッタ用キャリッジ、 42 上刃、 43 カッタ用モータ、 44 下刃、 45,46 カッタ用ローラ対、 50 後端剥離部、 51 第1の粘着ローラ、 57 第2の粘着ローラ、 58 ローラバー、 55,61 剥離用モータ、 70 折り跡形成部、 71 折り跡形成用溝(凹部)、 72 押し当て部材(凸部)、 73 折り跡形成用キャリッジ部、 74 キャリッジモータ、 76 台紙センサ、 101 印刷用ラベル(ラベル部材)、 102 台紙(剥離部材)、 103 粘着面、 300 制御回路、 301 CPU、 302 ROM、 303 RAM、 304 ホストI/F部、 305 媒体長カウンタ、 306 媒体長判定部、 307 モータ制御部、 308 カッタユニット制御部、 309 後処理制御部、 310 後端センサ制御部、 311 印刷制御部、 312 データバス。

Claims (16)

  1. 粘着面を有するラベル部材と前記粘着面に重ねられた剥離部材とからなる分離ラベル媒体を搬送する媒体搬送部と、
    前記分離ラベル媒体の後端側において前記粘着面から前記剥離部材の後端部分を剥がす後端剥離部と、
    前記後端剥離部によって剥がされた前記剥離部材の前記後端部分に折り跡を形成する折り跡形成部と、
    を備えることを特徴とするラベル媒体搬送装置。
  2. 前記後端剥離部は、
    前記分離ラベル媒体の前記剥離部材を、前記ラベル部材から引き離す方向に引き付ける第1の引き付け部と、
    前記分離ラベル媒体の前記ラベル部材を、前記剥離部材から引き離す方向に引き付ける第2の引き付け部と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載のラベル媒体搬送装置。
  3. 前記第1の引き付け部は、前記分離ラベル媒体の前記剥離部材に接する第1の粘着ローラと、前記第1の粘着ローラを回転させる第1の駆動機構とを有し、
    前記第2の引き付け部は、前記分離ラベル媒体の前記ラベル部材に接する第2の粘着ローラと、前記第2の粘着ローラを前記第1の粘着ローラから離れる方向に移動させる第2の駆動機構とを有する
    ことを特徴とする請求項2に記載のラベル媒体搬送装置。
  4. 前記第1の粘着ローラから前記剥離部材を剥がす剥離部材ガイド部をさらに備えることを特徴とする請求項3に記載のラベル媒体搬送装置。
  5. 前記媒体搬送部は、前記分離ラベル媒体を搬送する搬送ローラを有することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のラベル媒体搬送装置。
  6. 前記折り跡形成部は、
    前記後端剥離部によって剥がされた前記剥離部材の前記後端部分に対向する凹部と、
    前記凹部に対向し、前記剥離部材の前記後端部分を前記凹部内に押し付ける凸部と
    を有することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のラベル媒体搬送装置。
  7. 前記媒体搬送部は、前記分離ラベル媒体を案内する搬送路を有し、
    前記折り跡形成部の前記凹部は、前記搬送路の前記分離ラベル媒体を案内する面の反対側の面に形成された溝である
    ことを特徴とする請求項6に記載のラベル媒体搬送装置。
  8. 前記折り跡形成部によって形成される前記折り跡は、前記ラベル部材に頂部を向けるように前記剥離部材の前記後端部分に形成された折り曲げ部であることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載のラベル媒体搬送装置。
  9. 前記ラベル部材は、前記粘着面の反対側の面を画像印刷面とする印刷用ラベルであり、
    前記剥離部材は、前記粘着面側に剥離面を有する台紙である
    ことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載のラベル媒体搬送装置。
  10. 前記媒体搬送部が前記分離ラベル媒体を排出方向に搬送することによって、前記折り跡が形成された前記剥離部材が、前記ラベル部材の前記粘着面に再度重ね合わされることを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載のラベル媒体搬送装置。
  11. 前記媒体搬送部により搬送されるラベル媒体の長手方向の先端側の一部を分離する媒体分離部をさらに備え、
    前記分離ラベル媒体は、前記媒体分離部によって分離された前記ラベル媒体の前記先端側の一部である
    ことを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載のラベル媒体搬送装置。
  12. 前記ラベル部材に画像を印刷する印刷部と、
    前記ラベル媒体を搬送する、請求項11に記載のラベル媒体搬送装置と、
    を備えることを特徴とする印刷装置。
  13. ラベル媒体搬送装置が実行するラベル媒体搬送方法であって、
    粘着面を有するラベル部材と前記粘着面に重ねられた剥離部材とからなる分離ラベル媒体を搬送する搬送ステップと、
    前記分離ラベル媒体の後端側において前記粘着面から前記剥離部材の後端部分を剥がす剥離ステップと、
    前記剥離ステップにおいて剥がされた前記剥離部材の前記後端部分に折り跡を形成する折り跡形成ステップと、
    を有することを特徴とするラベル媒体搬送方法。
  14. 前記折り跡は、前記ラベル部材に頂部を向けるように前記剥離部材の前記後端部分に形成された折り曲げ部であることを特徴とする請求項13に記載のラベル媒体搬送方法。
  15. 前記分離ラベル媒体を排出方向に搬送することによって、前記折り跡が形成された前記剥離部材を、前記ラベル部材の前記粘着面に再度重ね合わせる排出ステップをさらに有することを特徴とする請求項13又は14に記載のラベル媒体搬送方法。
  16. 搬送されるラベル媒体の長手方向の先端側の一部を分離する分離ステップと、をさらに有し、
    前記分離ラベル媒体は、前記分離ステップにおいて分離された前記ラベル媒体の前記先端側の一部である
    ことを特徴とする請求項13から15のいずれか1項に記載のラベル媒体搬送方法。
JP2015050201A 2015-03-13 2015-03-13 ラベル媒体搬送装置、印刷装置、及びラベル媒体搬送方法 Pending JP2016169085A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015050201A JP2016169085A (ja) 2015-03-13 2015-03-13 ラベル媒体搬送装置、印刷装置、及びラベル媒体搬送方法
US14/947,772 US20160263881A1 (en) 2015-03-13 2015-11-20 Label medium carrying device, print device, and label medium carrying method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015050201A JP2016169085A (ja) 2015-03-13 2015-03-13 ラベル媒体搬送装置、印刷装置、及びラベル媒体搬送方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016169085A true JP2016169085A (ja) 2016-09-23

Family

ID=56886390

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015050201A Pending JP2016169085A (ja) 2015-03-13 2015-03-13 ラベル媒体搬送装置、印刷装置、及びラベル媒体搬送方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20160263881A1 (ja)
JP (1) JP2016169085A (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6603109B2 (ja) * 2015-11-19 2019-11-06 東芝テック株式会社 プリンタ

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5674345A (en) * 1992-07-01 1997-10-07 Moore Business Forms, Inc. Linerless label printer applicator
US5478428A (en) * 1994-08-01 1995-12-26 Grand Rapids Label Company Label separator and method for separating a label from a backing
US6349756B1 (en) * 1998-10-23 2002-02-26 Zih Corporation Peel assembly for a printer
JP4098048B2 (ja) * 2002-09-25 2008-06-11 セイコーインスツル株式会社 ラベル連続体のラベル剥離機構とその機構を用いたラベルプリンタ装置
US7779885B2 (en) * 2004-08-09 2010-08-24 Seiko Epson Corporation Label peeling mechanism and label printer
US8047250B2 (en) * 2009-11-23 2011-11-01 Pitney Bowes Inc. Postage label dispensing system and repositionable peeler guide therefor
WO2012020610A1 (ja) * 2010-08-10 2012-02-16 リンテック株式会社 シート剥離装置および剥離方法ならびにシート貼付装置および貼付方法
JP5769466B2 (ja) * 2011-03-28 2015-08-26 セイコーインスツル株式会社 粘着ラベル発行装置及びプリンタ
JP5730249B2 (ja) * 2012-08-07 2015-06-03 株式会社ミヤコシ ラベル原紙の粕上げ方法及び粕上げ装置
JP6417744B2 (ja) * 2014-06-19 2018-11-07 セイコーエプソン株式会社 ラベル剥離装置、液体吐出装置およびラベル剥離方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20160263881A1 (en) 2016-09-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003316265A (ja) 感熱性粘着シートの搬送および切断方法並びに感熱性粘着シート用プリンタ
JP2015136796A (ja) サーマルプリンタ
JP2014024283A (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
JP2010228417A (ja) 両面印画方法、印画物、両面印画装置
JP6314674B2 (ja) 画像形成装置
JP2018126925A (ja) プリンタ及びプリンタ制御プログラム
JP2010082915A (ja) ラベルプリンタ
JP6176016B2 (ja) 画像形成装置
US20240123746A1 (en) Printer device
JP2018002365A (ja) 剥離装置およびインクジェットプリンター
JP2016169085A (ja) ラベル媒体搬送装置、印刷装置、及びラベル媒体搬送方法
JP2009202419A (ja) 印刷装置及びその制御方法
JP5871492B2 (ja) Rfid用紙用プリンター
JP5672122B2 (ja) 画像形成装置及びプログラム
JP2015107615A (ja) 記録制御装置、記録制御方法およびプログラム
JP3802380B2 (ja) プリンタ
JP2010228209A (ja) 粘着ラベルの発行方法およびそれに用いるコーター
JP2008105834A (ja) 印字装置及び印字方法
JP7475165B2 (ja) 記録装置、制御方法、およびプログラム
US11926150B2 (en) Sheet stacking apparatus, printing apparatus, control method, and storage medium
JP4073827B2 (ja) プリンタ
JP2013043299A (ja) サーマルプリンタ
JP2009023110A (ja) サーマル記録装置
JP5334244B2 (ja) カード印刷装置
JP2021074964A (ja) 印刷装置