JP2018002365A - 剥離装置およびインクジェットプリンター - Google Patents
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Abstract
【課題】ラベル紙の紙種に応じたラベル紙の搬送および台紙からのラベルの剥離を行うことのできる剥離装置を提供する。【解決手段】台紙6を搬送する駆動ローラー26と、駆動ローラー26に、駆動モーター27から駆動力を伝達する駆動力伝達機構93とを備える。また、台紙6の搬送経路において、駆動ローラー26と、印刷ヘッド14およびプラテン13(印刷部15)との間に位置し、搬送経路を屈曲する剥離板21(剥離部)と、を備える。駆動力伝達機構93は、第1トルクリミッター80aと第2トルクリミッター80bとを有する。駆動力伝達機構93は、駆動力の伝達系において駆動ローラー26と駆動モーター27との間に第1トルクリミッター80aが含まれる第1状態と、第2トルクリミッター80bが含まれる第2状態とに変更する。【選択図】図5
Description
本発明は、剥離装置およびインクジェットプリンターに関する。
従来から、ラベルが貼付されたラベル紙を、剥離部で鋭角に折り曲げて搬送し、ラベルを剥離する方法が知られている。この剥離方法においては、剥離部に適切に張力を付与する必要があり、例えば、剥離部下流側ローラーの駆動速度を早く設定する方法(例えば、特許文献1参照)が知られている。その他、剥離部にラベル紙を付勢する押さえローラーを設けて剥離部における経路角度を維持する方法(例えば、特許文献2参照)が知られている。
しかしながら、前記従来の技術が採用される剥離装置を、インクジェットプリンターに適用する場合に下流側ローラーの駆動速度により、ローラーとラベル紙との間にすべりが生じて搬送精度に影響が出るおそれがある。また、印刷直後のラベル印刷面にローラーが接触することにより印刷品質が低下するおそれがある。
また、インクジェットプリンターでは、サーマルヘッド方式のプリンターと比較して、媒体の特性に係る制約が少なく、多様な紙種のラベル紙が使用されることが想定される。同程度の張力を付与する場合に、紙厚が厚く、こしの強いラベル紙は、紙厚が薄く、こしの弱いラベルと比較して、剥離部における経路角度が緩くなり、剥離の精度に影響が出るおそれがあり、剥離を適切に行うためにこしの強いラベル紙に対しては比較的強い張力を付与する必要がある。このとき、前記手段を採用すると、下流側ローラーの駆動速度をより早く駆動する、もしくは、押さえローラーの付勢力をより強くする必要がある。その結果、紙厚が薄く、こしが弱いラベル紙が使用される場合にラベル紙が破損するおそれがあるという問題がある。
また、インクジェットプリンターでは、サーマルヘッド方式のプリンターと比較して、媒体の特性に係る制約が少なく、多様な紙種のラベル紙が使用されることが想定される。同程度の張力を付与する場合に、紙厚が厚く、こしの強いラベル紙は、紙厚が薄く、こしの弱いラベルと比較して、剥離部における経路角度が緩くなり、剥離の精度に影響が出るおそれがあり、剥離を適切に行うためにこしの強いラベル紙に対しては比較的強い張力を付与する必要がある。このとき、前記手段を採用すると、下流側ローラーの駆動速度をより早く駆動する、もしくは、押さえローラーの付勢力をより強くする必要がある。その結果、紙厚が薄く、こしが弱いラベル紙が使用される場合にラベル紙が破損するおそれがあるという問題がある。
前記課題を解決するために、本発明は、ラベル紙の紙種に応じたラベル紙の搬送および台紙からのラベルの剥離を行うことのできる剥離装置およびインクジェットプリンターを提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明の剥離装置は、ラベルが台紙に貼付されたラベル紙に印刷を行うインクジェットプリンターに接続され、印刷されたラベルを前記ラベルが貼付される台紙から剥離する剥離装置であって、前記台紙を搬送する駆動ローラーと、前記駆動ローラーに、駆動モーターから駆動力を伝達する駆動力伝達機構と、前記台紙の搬送経路において、前記駆動ローラーと、前記印刷を行う印刷部との間に位置し、前記搬送経路を屈曲する剥離部と、を備え、前記駆動力伝達機構は、トルクの異なる第1トルクリミッターと第2トルクリミッターとを有し、前記駆動力の伝達系において前記駆動ローラーと前記駆動モーターとの間に前記第1トルクリミッターが含まれる第1状態と、前記第2トルクリミッターが含まれる第2状態とをとり得ることを特徴とする。
本発明によれば、ラベル紙の紙種に応じてトルクリミッターを変更することで、ラベル紙の紙種に応じた適正なトルク量でラベル紙の搬送を行うことができる。その結果、ラベル紙に対して適正な張力を付与することができるので、搬送時にラベル紙が弛んで紙浮きすることを防止することができ、かつ、ラベルの剥離を円滑に行うことができる。
本発明によれば、ラベル紙の紙種に応じてトルクリミッターを変更することで、ラベル紙の紙種に応じた適正なトルク量でラベル紙の搬送を行うことができる。その結果、ラベル紙に対して適正な張力を付与することができるので、搬送時にラベル紙が弛んで紙浮きすることを防止することができ、かつ、ラベルの剥離を円滑に行うことができる。
また、本発明は、前記発明において、前記駆動力伝達機構は、前記駆動ローラーに接続する伝達ギアを有し、前記伝達ギアは、前記第1トルクリミッターに接続する第1位置と前記第2トルクリミッターに接続する第2位置とに移動可能であることを特徴とする。
本発明によれば、伝達ギアを第1位置と第2位置とに移動させることで、第1状態と第2状態とを簡単に切り換えることができる。
本発明によれば、伝達ギアを第1位置と第2位置とに移動させることで、第1状態と第2状態とを簡単に切り換えることができる。
また、本発明は、前記発明において、前記伝達歯車を前記第1位置または前記第2位置に移動させる操作部を備えることを特徴とする。
本発明によれば、操作部を操作することで、伝達ギアを第1位置と第2位置とに移動させることができ、操作部により、第1状態と第2状態とを簡単に切り換えることができる。
本発明によれば、操作部を操作することで、伝達ギアを第1位置と第2位置とに移動させることができ、操作部により、第1状態と第2状態とを簡単に切り換えることができる。
また、本発明は、前記発明において、前記ラベル紙の紙種情報を取得し、前記紙種情報に応じて前記第1状態または前記第2状態にすることを特徴とする。
本発明によれば、ラベル紙の紙種情報を取得することで、ラベル紙の紙種情報に応じて各トルクリミッターを第1状態から第2状態に自動的に切り換えることができる。
本発明によれば、ラベル紙の紙種情報を取得することで、ラベル紙の紙種情報に応じて各トルクリミッターを第1状態から第2状態に自動的に切り換えることができる。
また、本発明のインクジェットプリンターは、ラベルが台紙に貼付されたラベル紙に印刷を行い、印刷されたラベルを前記ラベルが貼付される台紙から剥離する剥離装置が接続されるインクジェットプリンターであって、前記剥離装置は、前記台紙を搬送する駆動ローラーと、前記駆動ローラーに、駆動モーターから駆動力を伝達する駆動力伝達機構と、前記台紙の搬送経路において、前記駆動ローラーと、前記印刷を行う印刷部との間に位置し、前記搬送経路を屈曲する剥離部と、を備え、前記駆動力伝達機構は、トルクの異なる第1トルクリミッターと第2トルクリミッターとを有し、前記駆動力の伝達系において前記駆動ローラーと前記駆動モーターとの間に前記第1トルクリミッターが含まれる第1状態と、前記第2トルクリミッターが含まれる第2状態とをとり得ることを特徴とする。
本発明によれば、ラベル紙の紙種に応じてトルクリミッターを変更することで、ラベル紙の紙種に応じた適正なトルク量でラベル紙の搬送を行うことができる。その結果、ラベル紙に対して適正な張力を付与することができるので、搬送時にラベル紙が弛んで紙浮きすることを防止することができ、かつ、ラベルの剥離を円滑に行うことができる。
本発明によれば、ラベル紙の紙種に応じてトルクリミッターを変更することで、ラベル紙の紙種に応じた適正なトルク量でラベル紙の搬送を行うことができる。その結果、ラベル紙に対して適正な張力を付与することができるので、搬送時にラベル紙が弛んで紙浮きすることを防止することができ、かつ、ラベルの剥離を円滑に行うことができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は本発明を適用したラベルプリンター1(インクジェットプリンター)の概略斜視図である。図2はラベルプリンター1の概略断面図である。図3はインクジェットプリンターが備える剥離装置2の概略構成図である。図4は剥離装置2の概略斜視図である。
本実施形態において、ラベルプリンター1は、長尺状のラベル紙5に印刷を行う。
図1は本発明を適用したラベルプリンター1(インクジェットプリンター)の概略斜視図である。図2はラベルプリンター1の概略断面図である。図3はインクジェットプリンターが備える剥離装置2の概略構成図である。図4は剥離装置2の概略斜視図である。
本実施形態において、ラベルプリンター1は、長尺状のラベル紙5に印刷を行う。
ラベルプリンター1は、通信可能に接続されたコンピューター(図示せず)等から受信した画像データーに基づいて、ラベル紙5に対してインクジェット方式により画像を記録する。
ラベル紙5は、連続紙である帯状の台紙6と、台紙6に貼付された複数のラベル7とから構成される。台紙6やラベル7の材質は、特に限定されるものではない。また、ラベル紙5は、本実施形態では、ロール紙8として提供されるが、これに限定されるものではなく、例えば、ファンフォールド紙であってもよい。
ラベル紙5は、連続紙である帯状の台紙6と、台紙6に貼付された複数のラベル7とから構成される。台紙6やラベル7の材質は、特に限定されるものではない。また、ラベル紙5は、本実施形態では、ロール紙8として提供されるが、これに限定されるものではなく、例えば、ファンフォールド紙であってもよい。
ラベルプリンター1は、略直方体状の本体ケース10を有している。本体ケース10の前面には、剥離装置2が装着され、剥離装置2は、着脱自在とされる。
本体ケース10の前面上部には、ラベルプリンター1の各種操作を行うための操作部11や、ラベルプリンター1の動作状態を表示する表示部12が配置される。
また、図2に示すように、本体ケース10の内部上方には、プラテン13が配置され、プラテン13の上方には、印刷ヘッド14が配置され、印刷ヘッド14のインクノズル面はプラテン13に対向する。プラテン13と印刷ヘッド14との設置位置が印刷部15とされる。
印刷ヘッド14は、図示しないキャリッジに搭載され、キャリッジは図示しないガイド軸に沿って移動自在に構成され、図示しないキャリッジ駆動モーターを駆動することで、ガイド軸に沿って往復移動する。このキャリッジの駆動により、印刷ヘッド14は、図2において、紙面垂直方向に往復移動自在に構成される。
本体ケース10の前面上部には、ラベルプリンター1の各種操作を行うための操作部11や、ラベルプリンター1の動作状態を表示する表示部12が配置される。
また、図2に示すように、本体ケース10の内部上方には、プラテン13が配置され、プラテン13の上方には、印刷ヘッド14が配置され、印刷ヘッド14のインクノズル面はプラテン13に対向する。プラテン13と印刷ヘッド14との設置位置が印刷部15とされる。
印刷ヘッド14は、図示しないキャリッジに搭載され、キャリッジは図示しないガイド軸に沿って移動自在に構成され、図示しないキャリッジ駆動モーターを駆動することで、ガイド軸に沿って往復移動する。このキャリッジの駆動により、印刷ヘッド14は、図2において、紙面垂直方向に往復移動自在に構成される。
本体ケース10の内部下方には、ラベル紙5をロール状に巻き付けて構成されるロール紙8が収容される。ロール紙8とプラテン13との間には、本体側搬送ローラー16が配置され、図示しないモーターにより回転駆動される。本体側搬送ローラー16の上方には、本体側搬送ローラー16に圧接される本体側従動ローラー17が配置される。ロール紙8から引き出されたラベル紙5は、本体側搬送ローラー16と本体側従動ローラー17との間に挟持され、本体側搬送ローラー16の回転駆動によりプラテン13と印刷ヘッド14との間に搬送される。
次に、剥離装置2について説明する。
図3および図4に示すように、剥離装置2は、互いに対向する一対のサイドフレーム20を備え、これらサイドフレーム20の間に支持される剥離板21を備える。
剥離板21は、プラテン13によるラベル紙5の搬送面と同一高さの上部ガイド面23を有し、上部ガイド面23に沿ってラベル紙5が搬送される。上部ガイド面23に沿って搬送されるラベル紙5は、剥離板21によって、台紙6のうちラベル7が貼付されていない側に屈曲される。本実施形態において、ラベル紙5は鉛直方向における下方側に屈曲される。剥離板21において台紙6から剥離されるラベル7は、図示しないラベル排出口から外部に排出される。
図3および図4に示すように、剥離装置2は、互いに対向する一対のサイドフレーム20を備え、これらサイドフレーム20の間に支持される剥離板21を備える。
剥離板21は、プラテン13によるラベル紙5の搬送面と同一高さの上部ガイド面23を有し、上部ガイド面23に沿ってラベル紙5が搬送される。上部ガイド面23に沿って搬送されるラベル紙5は、剥離板21によって、台紙6のうちラベル7が貼付されていない側に屈曲される。本実施形態において、ラベル紙5は鉛直方向における下方側に屈曲される。剥離板21において台紙6から剥離されるラベル7は、図示しないラベル排出口から外部に排出される。
剥離板21のうち、プラテン13から遠い側に位置する先端部は、プラテン13の搬送面より、鉛直方向における下方側に位置している。剥離板21は、鉛直方向において上部ガイド面23より下方側に配置される下部ガイド面24と、上部ガイド面23及び下部ガイド面24に連続する傾斜面25と、を備える。したがって、下部ガイド面24のうちプラテン13から遠い側に位置する剥離板21の先端部はプラテン13より鉛直方向下方に位置する。
また、剥離板21の上部ガイド面23の下面側には、駆動ローラー26が配置され、駆動ローラー26は、後述する駆動モーター27の駆動により、所定のトルクで回転駆動される。
また、剥離板21の上部ガイド面23の下面側には、駆動ローラー26が配置され、駆動ローラー26は、後述する駆動モーター27の駆動により、所定のトルクで回転駆動される。
サイドフレーム20の上方前面側には、ローラー支持枠30が設けられる。ローラー支持枠30は、前面板31と一対の側板32、32とを備える。ローラー支持枠30の各側板32の下端部には、支持軸33が装着され、サイドフレーム20には、支持軸33を軸支するための支持溝34が形成される。そして、支持軸33をサイドフレーム20の支持溝34に係合させた状態で、ローラー支持枠30は、支持軸33を中心として本体ケース10の前面側に揺動自在とされる。
ローラー支持枠30の後方側すなわち本体ケース10の内側には、押さえローラーユニット40が着脱自在に装着される。
ローラー支持枠30の後方側すなわち本体ケース10の内側には、押さえローラーユニット40が着脱自在に装着される。
押さえローラーユニット40は、両側に側部枠41を備え、各側部枠41には、長穴状の支持孔42が形成される。各側部枠41の支持孔42間には、ローラー軸43が支持される。
ローラー軸43には、押さえローラー44が設けられる。押さえローラー44は、複数のローラーから構成される分割ローラーとされている。ローラー軸43の各押さえローラー44の間から露出する部位には、図示しないばねが設けられ、このばねの付勢力により、ローラー軸43を駆動ローラー26に近づく方向に付勢するように構成される。これにより、押さえローラー44は、駆動ローラー26の外周に圧接され、駆動ローラー26と押さえローラー44とにより挟持ローラー対が構成される。
押さえローラー44の下方には、押さえローラーユニット40の下端部に至る案内ガイド45が設けられ、案内ガイド45の表面には複数のリブ(図示せず)が形成される。
ローラー軸43には、押さえローラー44が設けられる。押さえローラー44は、複数のローラーから構成される分割ローラーとされている。ローラー軸43の各押さえローラー44の間から露出する部位には、図示しないばねが設けられ、このばねの付勢力により、ローラー軸43を駆動ローラー26に近づく方向に付勢するように構成される。これにより、押さえローラー44は、駆動ローラー26の外周に圧接され、駆動ローラー26と押さえローラー44とにより挟持ローラー対が構成される。
押さえローラー44の下方には、押さえローラーユニット40の下端部に至る案内ガイド45が設けられ、案内ガイド45の表面には複数のリブ(図示せず)が形成される。
剥離装置2には、案内ガイド45に対向する位置に、上端が後方に位置するとともに下端が前方に位置するように傾斜した排紙ガイド板50が配置される。
排紙ガイド板50の上端には、駆動ローラー26と押さえローラー44との間に挟持されて搬送されるラベル紙5の台紙6の搬送方向を下方に向けて案内する曲面部51が形成される。排紙ガイド板50の下端には、剥離装置2の下方前面および下面を連続して被覆するカバー部52が形成される。排紙ガイド板50の下端部分は、ラベル紙5の台紙6を外部に排出する台紙排出口53とされる。
ラベル紙5の台紙6は、駆動ローラー26と押さえローラー44との間に挟持されて搬送されながら、曲面部51により下方に向けて案内され、案内ガイド45と排紙ガイド板50との間を通って台紙排出口53から外部に排出される。
排紙ガイド板50の上端には、駆動ローラー26と押さえローラー44との間に挟持されて搬送されるラベル紙5の台紙6の搬送方向を下方に向けて案内する曲面部51が形成される。排紙ガイド板50の下端には、剥離装置2の下方前面および下面を連続して被覆するカバー部52が形成される。排紙ガイド板50の下端部分は、ラベル紙5の台紙6を外部に排出する台紙排出口53とされる。
ラベル紙5の台紙6は、駆動ローラー26と押さえローラー44との間に挟持されて搬送されながら、曲面部51により下方に向けて案内され、案内ガイド45と排紙ガイド板50との間を通って台紙排出口53から外部に排出される。
次に図5から図7を用いて、駆動ユニット60を説明する。駆動ユニットは、駆動ローラー26に駆動力を与えて回転させるユニットである。図5は押さえローラーユニット44が取り外された剥離装置2の斜視図である。図6は駆動ユニット60の前方からみた斜視図である。図7は駆動ユニットの後方からみた斜視図である。
駆動ユニット60は、駆動モーター27と、ケーシング61と、ケーシングに設けられる駆動力伝達機構93と、を備える。ケーシング61は、第1側板62と、第1側板62に対向する第2側板65及び第3側板66と、を備える。
駆動ユニット60は、駆動モーター27と、ケーシング61と、ケーシングに設けられる駆動力伝達機構93と、を備える。ケーシング61は、第1側板62と、第1側板62に対向する第2側板65及び第3側板66と、を備える。
本実施形態においては、第1側板62には駆動モーター27が取り付けられる。本実施形態では、駆動モーター27としてステッピングモーターが用いられる。 第1側板62と第2側板65との間隔は、第1側板62と第3側板66との間隔より小さい。
第2側板65には、開口67が形成され、この第2側板65の外側には、略三角形状のストッパー部材70が配置される。
ストッパー部材70の下端部分には、クランク状のフランジが設けられ、当該フランジ部が第2側板にネジ止めされて、ストッパー部材70は第2側板65に固定される。
第2側板65には、開口67が形成され、この第2側板65の外側には、略三角形状のストッパー部材70が配置される。
ストッパー部材70の下端部分には、クランク状のフランジが設けられ、当該フランジ部が第2側板にネジ止めされて、ストッパー部材70は第2側板65に固定される。
駆動モーター27の出力軸72は、ストッパー部材70のフランジ部材71と反対側の端部に支持され、出力軸72の駆動モーター27寄りには、駆動力伝達機構93を構成する駆動ギア73が一体に取り付けられる。
また、第1側板62と、第2側板65および第3側板66との間には、出力軸72と平行に延在する3本の支持軸74が設けられる。1つの支持軸74は、その一端が側板62に支持されるとともに、他端が後側板66に支持される。また、出力軸72および2つの支持軸74はストッパー部材70に支持され、第2側板65に対して固定される。
また、第1側板62と、第2側板65および第3側板66との間には、出力軸72と平行に延在する3本の支持軸74が設けられる。1つの支持軸74は、その一端が側板62に支持されるとともに、他端が後側板66に支持される。また、出力軸72および2つの支持軸74はストッパー部材70に支持され、第2側板65に対して固定される。
各支持軸74には、駆動力伝達機構93を構成する第1トルクリミッター80aから第3トルクリミッター80cが回転自在に取り付けられる。各トルクリミッター80は、例えば、内輪、コイルばね、外部部品で構成され(いずれも図示せず)、トルクが小さいときは、内輪と外部部品は共回りをし、トルクが大きくなると、一定のトルクを保ちながら相対回転する機構を備える。本実施形態は、駆動モーター27から駆動ローラー26に駆動力が伝達される伝達系において、トルクリミッター80が設けられるが、この構成により、本体側搬送ローラー16と、駆動ローラー26との回転速度の差による印刷ヘッド14により印刷されるラベル7の着弾ずれを軽減できる。
また、本実施形態においては、各トルクリミッター80は、コイルばねの弾性力が異なる。
搬送するラベル紙5の台紙6の紙質、紙厚や幅寸法などの紙種により、ラベル紙5の搬送に必要なトルクが異なることになるため、ラベル紙5の紙種に応じたトルクでラベル紙5の搬送を行うことが可能となる。
また、本実施形態においては、各トルクリミッター80は、コイルばねの弾性力が異なる。
搬送するラベル紙5の台紙6の紙質、紙厚や幅寸法などの紙種により、ラベル紙5の搬送に必要なトルクが異なることになるため、ラベル紙5の紙種に応じたトルクでラベル紙5の搬送を行うことが可能となる。
例えば、本実施形態においては、各トルクリミッター80のトルク差は100g・cm(0.0098N・m)である。
すなわち、第1トルクリミッター80aのトルクが最も小さく、第2トルクリミッター80bのトルクは第1トルクリミッター80aのトルクより100g・cm大きく、さらに第3トルクリミッター80cのトルクは第2トルクリミッター80bのトルクより100g・cm大きい。
各トルクリミッター80の入力側には、それぞれ駆動ギア73に噛合するトルクリミッター入力ギア81が一体に設けられ、各トルクリミッター80の出力側には、トルクリミッター出力ギア82が一体に設けられる。
すなわち、第1トルクリミッター80aのトルクが最も小さく、第2トルクリミッター80bのトルクは第1トルクリミッター80aのトルクより100g・cm大きく、さらに第3トルクリミッター80cのトルクは第2トルクリミッター80bのトルクより100g・cm大きい。
各トルクリミッター80の入力側には、それぞれ駆動ギア73に噛合するトルクリミッター入力ギア81が一体に設けられ、各トルクリミッター80の出力側には、トルクリミッター出力ギア82が一体に設けられる。
駆動力伝達機構93は、駆動モーター27の駆動による動力を駆動ローラー26に伝達する輪列を含む機構である。駆動力伝達機構93は、駆動ギア73、トルクリミッター入力ギア81、各トルクリミッター80、トルクリミッター出力ギア82、第1伝達ギア88、第2伝達ギア89、出力ギア87、2段ギア90、伝達ギア91、搬送ギア92を有する伝達系と、揺動部材83と、を備える。
駆動力伝達機構の伝達系において、駆動モーター27の駆動力は駆動ギア73、トルクリミッター入力ギア81、トルクリミッター80のいずれか、トルクリミッター出力ギア82、第1伝達ギア88、出力ギア87、2段ギア90、伝達ギア91を順に介して搬送ギア92に伝達される。
駆動力伝達機構の伝達系において、駆動モーター27の駆動力は駆動ギア73、トルクリミッター入力ギア81、トルクリミッター80のいずれか、トルクリミッター出力ギア82、第1伝達ギア88、出力ギア87、2段ギア90、伝達ギア91を順に介して搬送ギア92に伝達される。
揺動部材83は、出力軸72の外周に、出力軸72を中心として揺動自在に設けられる。
揺動部材83には、出力軸72の外周側に遊嵌し出力軸72と同軸状に回転する出力ギア87が設けられる。出力ギア87は、その一部が前側板65の開口67から外部に突出する。
また、揺動部材83には、出力ギア87に噛合する伝達ギアとしての第1伝達ギア88および第2伝達ギア89がそれぞれ回転自在に設けられる。第1伝達ギア88は、揺動部材83の揺動により、第1トルクリミッター80aのトルクリミッター出力ギア82または第2トルクリミッター80bのトルクリミッター出力ギア82に噛合可能である。また、第2伝達ギア89は、揺動部材83の揺動により、第3トルクリミッター80cのトルクリミッター出力ギア82に噛合可能である。
揺動部材83には、出力軸72の外周側に遊嵌し出力軸72と同軸状に回転する出力ギア87が設けられる。出力ギア87は、その一部が前側板65の開口67から外部に突出する。
また、揺動部材83には、出力ギア87に噛合する伝達ギアとしての第1伝達ギア88および第2伝達ギア89がそれぞれ回転自在に設けられる。第1伝達ギア88は、揺動部材83の揺動により、第1トルクリミッター80aのトルクリミッター出力ギア82または第2トルクリミッター80bのトルクリミッター出力ギア82に噛合可能である。また、第2伝達ギア89は、揺動部材83の揺動により、第3トルクリミッター80cのトルクリミッター出力ギア82に噛合可能である。
図8から図10を用いて、駆動力伝達機構93における揺動部材83の動きを説明する。図8は駆動力伝達機構93の第1状態を示す側面図である。図9は駆動力伝達機構93の第3状態を示す側面図である。図10は駆動力伝達機構93の第2状態を示す側面図である。図8に示される揺動部材83は揺動して、第1伝達ギア88を第1トルクリミッター80aのトルクリミッター出力ギア82に噛合する位置(第1位置)に移動させる。このとき、駆動力伝達機構93は、その伝達系に含まれるトルクリミッター80として、第1トルクリミッター80aが含まれた状態(第1状態)である。すなわち第1状態の駆動力伝達機構93においては、第1トルクリミッター80aによるトルクで駆動ローラー26が駆動される。また、図10に示される揺動部材83は揺動して、第1伝達ギア88を第2トルクリミッター80bのトルクリミッター出力ギア82に噛合する位置(第2位置)に移動させる。このとき、駆動力伝達機構93は、その伝達系に含まれるトルクリミッター80として第2トルクリミッター80bが含まれた状態(第2状態)である。すなわち第1状態の駆動力伝達機構93においては、第2トルクリミッター80bによるトルクで駆動ローラー26が駆動される。このように揺動部材83を揺動させることで、第1伝達ギア88は第1位置と第2位置との間を移動する。
また、図9は、第2伝達ギア89が第3トルクリミッター80cのトルクリミッター出力ギア82に噛合する位置に位置する状態を示す。このように、揺動部材83の揺動により、駆動力伝達機構93は、第1トルクリミッター83aを伝達系に含む状態、第2トルクリミッター83bを伝達系に含む状態、および第3トルクリミッター83cを伝達系に含む状態のいずれかの状態をとる。
また、図9は、第2伝達ギア89が第3トルクリミッター80cのトルクリミッター出力ギア82に噛合する位置に位置する状態を示す。このように、揺動部材83の揺動により、駆動力伝達機構93は、第1トルクリミッター83aを伝達系に含む状態、第2トルクリミッター83bを伝達系に含む状態、および第3トルクリミッター83cを伝達系に含む状態のいずれかの状態をとる。
第2側板65の外側には、2段ギア90が設けられる。2段ギア90の大径ギア90aは、出力ギア87の第2側板65から突出した箇所に噛合される。2段ギア90の小径ギア90bは、伝達ギア91を介して駆動ローラー26に同軸上に接続された搬送ギア92に噛合される。
揺動部材83のストッパー部材70側の端部には、操作部としての操作レバー100が取り付けられる。ユーザーは、操作レバー100を操作して揺動部材83を揺動させ、駆動力伝達機構93を、所望のトルクリミッター83を含む状態に変えることができる。
操作レバー100は、出力軸72に対して長穴状の支持穴101を介して取り付けられ、操作レバー100は、支持穴101により出力軸72を中心として揺動可能とされるとともに、支持穴101により出力軸72の半径方向に移動自在とされる。操作レバー100は、図示しないばねなどにより、通常は、その先端部が出力軸72から遠ざかる方向に付勢され、ばねの付勢力に抗して出力軸72に近づく方向に操作することで、長穴状の支持穴101に沿って移動させることが可能とされる。
操作レバー100は、出力軸72に対して長穴状の支持穴101を介して取り付けられ、操作レバー100は、支持穴101により出力軸72を中心として揺動可能とされるとともに、支持穴101により出力軸72の半径方向に移動自在とされる。操作レバー100は、図示しないばねなどにより、通常は、その先端部が出力軸72から遠ざかる方向に付勢され、ばねの付勢力に抗して出力軸72に近づく方向に操作することで、長穴状の支持穴101に沿って移動させることが可能とされる。
ストッパー部材70には、係合用開口102が形成され、係合用開口102の上下の辺は、出力軸72を中心とした弧状に形成される。係合用開口102の下辺の2箇所には、それぞれ突起103が形成され、係合用開口102の下辺には、これら各突起103により仕切られた3つの係合用溝104が形成される。各係合用溝104は、それぞれ第1係合用溝104a、第2係合用溝104b、第3係合用溝104cとされる。
操作レバー100の先端部一側には、係合用溝104に係合される係合突起105が形成される。操作レバー100の基端部には、操作用突起106が形成される。
図8において、利用者は、操作レバー100を操作して第1係合用溝104aに操作レバー100の係合突起105を係合させる。これにより、駆動力伝達機構93は、第1のトルクリミッター80aのトルクリミッター出力ギア82と出力軸72とが第1伝達ギア88を介して噛合される第1状態に保持される。
操作レバー100の先端部一側には、係合用溝104に係合される係合突起105が形成される。操作レバー100の基端部には、操作用突起106が形成される。
図8において、利用者は、操作レバー100を操作して第1係合用溝104aに操作レバー100の係合突起105を係合させる。これにより、駆動力伝達機構93は、第1のトルクリミッター80aのトルクリミッター出力ギア82と出力軸72とが第1伝達ギア88を介して噛合される第1状態に保持される。
また、図10において、利用者は、操作レバー100を操作して第3係合用溝104cに係合突起105が係合させる。これにより、駆動力伝達機構93は、第2のトルクリミッター80bのトルクリミッター出力ギア82と出力ギア87とが第1伝達ギア88を介して噛合される第2状態に保持される。
また、図9において、利用者は、操作レバー100を操作して第2係合用溝104bに係合突起105が係合させる。これにより、駆動力伝達機構93は、第3のトルクリミッター80cのトルクリミッター出力ギア82と出力ギア87とが第2伝達ギア89を介して噛合される第3状態に保持される。
これら各状態の切換えは、利用者が操作用突起106により操作レバー100を支持穴101に沿って出力軸72の半径方向に移動させながら揺動させて、突起103を乗り越えさせることで、係合用溝104と係合突起105との係合を切り換えることができる。
また、図9において、利用者は、操作レバー100を操作して第2係合用溝104bに係合突起105が係合させる。これにより、駆動力伝達機構93は、第3のトルクリミッター80cのトルクリミッター出力ギア82と出力ギア87とが第2伝達ギア89を介して噛合される第3状態に保持される。
これら各状態の切換えは、利用者が操作用突起106により操作レバー100を支持穴101に沿って出力軸72の半径方向に移動させながら揺動させて、突起103を乗り越えさせることで、係合用溝104と係合突起105との係合を切り換えることができる。
この各トルクリミッター80の第1状態から第3状態への切換えは、剥離装置2を取り外した状態で、操作用突起106を操作して操作レバー100の係合突起105を各係合用溝104のいずれかに係合させることにより行う。
各トルクリミッター80の切換えのタイミングとしては、例えば、ロール紙8を交換する場合が考えられる。すなわち、ロール紙8の交換時には、新たに装着されるロール紙8の台紙6の厚さや幅寸法などの紙種により、台紙6の搬送時に必要なトルクが変わるので、利用者が、装着するロール紙8に応じて必要なトルクに応じて各トルクリミッター80を切り換えるようにすればよい。
また、例えば、モーターなどを用いて操作レバー100を自動的に動作させる構造にすれば、ラベル紙5の紙種情報を取得することで、ラベル紙5の紙種情報に応じて各トルクリミッター80を第1状態から第3状態に自動的に切り換えることも可能である。
この場合に、ラベル紙5の紙種情報は、例えば、センサーなどにより自動的に取得するようにしてもよいし、操作部11を操作して利用者が選択または入力するようにしてもよい。
各トルクリミッター80の切換えのタイミングとしては、例えば、ロール紙8を交換する場合が考えられる。すなわち、ロール紙8の交換時には、新たに装着されるロール紙8の台紙6の厚さや幅寸法などの紙種により、台紙6の搬送時に必要なトルクが変わるので、利用者が、装着するロール紙8に応じて必要なトルクに応じて各トルクリミッター80を切り換えるようにすればよい。
また、例えば、モーターなどを用いて操作レバー100を自動的に動作させる構造にすれば、ラベル紙5の紙種情報を取得することで、ラベル紙5の紙種情報に応じて各トルクリミッター80を第1状態から第3状態に自動的に切り換えることも可能である。
この場合に、ラベル紙5の紙種情報は、例えば、センサーなどにより自動的に取得するようにしてもよいし、操作部11を操作して利用者が選択または入力するようにしてもよい。
剥離装置2において、駆動モーター27で駆動される駆動ローラー26は、本体側搬送ローラー16より速い回転数で回転駆動される。このとき、駆動ローラー26は、利用者により選択されたトルクリミッター80のトルクで回転される。
このように駆動することで、印刷ヘッド14により印刷される箇所のラベル紙5の搬送量は本体側搬送ローラー16の回転で制御され、駆動ローラー26により、ラベル紙5の台紙6に対して常に所定の張力を付与することが可能となる。台紙6に所定の張力を付与することで、剥離板21の先端部分における台紙6を剥離板21に沿って鋭角に屈曲して搬送することができる。その結果、ラベル7の剥離を円滑に行うことができ、また、剥離板21の先端部分より上流側で生じるラベル紙5が紙浮きを軽減できる。
このように駆動することで、印刷ヘッド14により印刷される箇所のラベル紙5の搬送量は本体側搬送ローラー16の回転で制御され、駆動ローラー26により、ラベル紙5の台紙6に対して常に所定の張力を付与することが可能となる。台紙6に所定の張力を付与することで、剥離板21の先端部分における台紙6を剥離板21に沿って鋭角に屈曲して搬送することができる。その結果、ラベル7の剥離を円滑に行うことができ、また、剥離板21の先端部分より上流側で生じるラベル紙5が紙浮きを軽減できる。
なお、本実施形態においては、駆動力伝達機構93にトルクの異なる3つのトルクリミッター80を設け、第1状態から第3状態で、異なるトルクで駆動ローラー26を駆動するようにしているが、本発明はこれに限定されない。例えば、少なくとも2つのトルクリミッター80を設ければ、異なる2つのトルクで駆動ローラー26を駆動することができる。また、トルクリミッター80を4つ以上設けるようにしてもよい。
次に、本実施形態の作用について説明する。
まず、剥離装置2を取り外した状態で、使用するロール紙8の台紙6の厚さや幅寸法などの紙種に応じて、操作用突起106が操作され、操作レバー100の係合突起105が第1係合用溝104aから第3係合用溝104cのいずれかに係合される。
そして、ラベルプリンター1は、通信可能に接続されたコンピューター(図示せず)から画像データーを受信し、モーター(図示せず)を駆動して本体側搬送ローラー16を回転させる。
これにより、ロール紙8から引き出されたラベル紙5は、本体側搬送ローラー16と本体側従動ローラー17との間に挟持されながら、プラテン13と印刷ヘッド14との間に搬送される。
そして、画像データーに基づいて、印刷ヘッド14が駆動され、プラテン13上に搬送されるラベル紙5のラベル7に対して印刷が行われる。
まず、剥離装置2を取り外した状態で、使用するロール紙8の台紙6の厚さや幅寸法などの紙種に応じて、操作用突起106が操作され、操作レバー100の係合突起105が第1係合用溝104aから第3係合用溝104cのいずれかに係合される。
そして、ラベルプリンター1は、通信可能に接続されたコンピューター(図示せず)から画像データーを受信し、モーター(図示せず)を駆動して本体側搬送ローラー16を回転させる。
これにより、ロール紙8から引き出されたラベル紙5は、本体側搬送ローラー16と本体側従動ローラー17との間に挟持されながら、プラテン13と印刷ヘッド14との間に搬送される。
そして、画像データーに基づいて、印刷ヘッド14が駆動され、プラテン13上に搬送されるラベル紙5のラベル7に対して印刷が行われる。
印刷ヘッド14による印刷が終了した後のラベル紙5は、剥離板21に搬送される。印刷ヘッド14による印刷が終了した後のラベル紙5は、剥離板21に搬送される。このとき、ラベル紙5の台紙6は、搬送経路において剥離板21より下流側に位置する駆動ローラー26と押さえローラー44との間に挟持されて搬送され、剥離板21において、台紙6が鋭角に屈曲されて搬送される。これにより、ラベル紙5のラベル7が台紙6から剥離され、剥離装置2の外部に送られる。
一方、台紙6は、駆動ローラー26と押さえローラー44との間に挟持されて搬送されながら、曲面部51により下方に向けて案内され、案内ガイド45と排紙ガイド板50との間を通って台紙排出口53から外部に排出される。
一方、台紙6は、駆動ローラー26と押さえローラー44との間に挟持されて搬送されながら、曲面部51により下方に向けて案内され、案内ガイド45と排紙ガイド板50との間を通って台紙排出口53から外部に排出される。
以上説明したように、本発明を適用した実施形態によれば、台紙6を搬送する駆動ローラー26と、駆動ローラー26に、駆動モーター27から駆動力を伝達する駆動力伝達機構93とを備える。また、台紙6の搬送経路において、駆動ローラー26と、印刷ヘッド14およびプラテン13(印刷部15)との間に位置し、搬送経路を屈曲する剥離板21(剥離部)と、を備える。駆動力伝達機構93は、第1トルクリミッター80aと第2トルクリミッター80bとを有する。駆動力伝達機構93は、駆動力の伝達系において駆動ローラー26と駆動モーター27との間に第1トルクリミッター80aが含まれる第1状態と、第2トルクリミッター80bが含まれる第2状態とをとり得る。
これによれば、ラベル紙5の紙種に応じて駆動力伝達機構93の伝達系に含まれるトルクリミッター80を、トルクリミッター80a,80b,80cのいずれかに変更することで、ラベル紙5の紙種に応じた適正なトルク量でラベル紙5の搬送を行うことができる。その結果、ラベル紙5に対して適正な張力を付与することができるので、搬送時にラベル紙5が弛んで紙浮きすることを防止することができ、かつ、ラベル7の剥離を円滑に行うことができる。
これによれば、ラベル紙5の紙種に応じて駆動力伝達機構93の伝達系に含まれるトルクリミッター80を、トルクリミッター80a,80b,80cのいずれかに変更することで、ラベル紙5の紙種に応じた適正なトルク量でラベル紙5の搬送を行うことができる。その結果、ラベル紙5に対して適正な張力を付与することができるので、搬送時にラベル紙5が弛んで紙浮きすることを防止することができ、かつ、ラベル7の剥離を円滑に行うことができる。
また、本実施形態によれば、駆動力伝達機構93は、駆動ローラー26に接続する第1伝達ギア88(伝達ギア)を有し、第1伝達ギア88は、第1トルクリミッター80aに接続する第1位置と第2トルクリミッター80bに接続する第2位置とに移動できる。
これによれば、第1伝達ギア88を第1位置と第2位置とに移動させることで、第1状態と第2状態とを簡単に切り換えることができる。
これによれば、第1伝達ギア88を第1位置と第2位置とに移動させることで、第1状態と第2状態とを簡単に切り換えることができる。
また、本実施形態によれば、第1伝達ギア88を第1位置または第2位置に移動させる操作レバー100(操作部)を備える。
これによれば、操作レバー100を操作することで、第1伝達ギア88を第1位置と第2位置とに移動させることができ、操作レバー100により、第1状態と第2状態とを簡単に切り換えることができる。
これによれば、操作レバー100を操作することで、第1伝達ギア88を第1位置と第2位置とに移動させることができ、操作レバー100により、第1状態と第2状態とを簡単に切り換えることができる。
また、本実施形態によれば、ラベル紙5の紙種情報を取得し、紙種情報に応じて第1状態または第2状態にする。
これによれば、ラベル紙5の紙種情報を取得することで、ラベル紙5の紙種情報に応じて各トルクリミッター80を第1状態から第3状態に自動的に切り換えることができる。
これによれば、ラベル紙5の紙種情報を取得することで、ラベル紙5の紙種情報に応じて各トルクリミッター80を第1状態から第3状態に自動的に切り換えることができる。
以上、本発明の一実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、必要に応じて種々変更が可能である。
1…ラベルプリンター、2…剥離装置、5…ラベル紙、6…台紙、7…ラベル、8…ロール紙、20…サイドフレーム、21…剥離板、23…上部ガイド面、24…下部ガイド面、25…傾斜面、26…駆動ローラー、27…駆動モーター、60…駆動ユニット、61…ケーシング、62…第1側板、65…第2側板、66…第3側板、67…開口、70…ストッパー部材、71…フランジ部材、72…出力軸、73…駆動ギア、74…支持軸、80a…第1トルクリミッター、80b…第2トルクリミッター、80c…第3トルクリミッター、81…トルクリミッター入力ギア、82…トルクリミッター出力ギア、83…揺動部材、87…出力ギア、88…第1伝達ギア、89…第2伝達ギア、90…2段ギア、91…伝達ギア、92…搬送ギア、93…駆動力伝達機構、100…操作レバー、102…係合用開口、103…突起、104a…第1係合用溝、104b…第2係合用溝、104c…第3係合用溝、105…係合突起、106…操作用突起。
Claims (5)
- ラベルが台紙に貼付されたラベル紙に印刷を行うインクジェットプリンターに接続され、印刷されたラベルを前記ラベルが貼付される台紙から剥離する剥離装置であって、
前記台紙を搬送する駆動ローラーと、
前記駆動ローラーに、駆動モーターから駆動力を伝達する駆動力伝達機構と、
前記台紙の搬送経路において、前記駆動ローラーと、前記印刷を行う印刷部との間に位置し、前記搬送経路を屈曲する剥離部と、を備え、
前記駆動力伝達機構は、トルクの異なる第1トルクリミッターと第2トルクリミッターとを有し、前記駆動力の伝達系において前記駆動ローラーと前記駆動モーターとの間に前記第1トルクリミッターが含まれる第1状態と、前記第2トルクリミッターが含まれる第2状態とをとり得ることを特徴とする剥離装置。 - 前記駆動力伝達機構は、前記駆動ローラーに接続する伝達ギアを有し、
前記伝達ギアは、前記第1トルクリミッターに接続する第1位置と前記第2トルクリミッターに接続する第2位置とに移動可能であることを特徴とする請求項1に記載の剥離装置。 - 前記伝達ギアを前記第1位置または前記第2位置に移動させる操作部を備えることを特徴とする請求項2に記載の剥離装置。
- 前記ラベル紙の紙種情報を取得し、前記紙種情報に応じて前記第1状態または前記第2状態にすることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の剥離装置。
- ラベルが台紙に貼付されたラベル紙に印刷を行い、印刷されたラベルを前記ラベルが貼付される台紙から剥離する剥離装置が接続されるインクジェットプリンターであって、
前記剥離装置は、
前記台紙を搬送する駆動ローラーと、
前記駆動ローラーに、駆動モーターから駆動力を伝達する駆動力伝達機構と、
前記台紙の搬送経路において、前記駆動ローラーと、前記印刷を行う印刷部との間に位置し、前記搬送経路を屈曲する剥離部と、を備え、
前記駆動力伝達機構は、トルクの異なる第1トルクリミッターと第2トルクリミッターとを有し、前記駆動力の伝達系において前記駆動ローラーと前記駆動モーターとの間に前記第1トルクリミッターが含まれる第1状態と、前記第2トルクリミッターが含まれる第2状態とをとり得ることを特徴とするインクジェットプリンター。
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