JP2019062582A - 電流センサの診断装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本明細書は、インバータと交流モータの間の電流センサの異常を検知する電流センサ診断装置を提供する。【解決手段】本明細書が開示する電流センサ診断装置(コントローラ10)は、交流電力算出部13と、直流電力算出部14と、判定部15を備えている。交流電力算出部13は、電流センサ6a−6cの計測値から、インバータ5が出力する交流電力を算出する。直流電力算出部14は、インバータ5に電力を供給する高圧バッテリ2が出力する直流電力を算出する。判定部15は、算出された交流電力と算出された直流電力の差が所定の電力差閾値よりも大きい場合に電流センサの異常を通知する信号を出力する。【選択図】図1

Description

本明細書が開示する技術は、インバータと交流モータの間を流れる電流を計測する電流センサの診断装置に関する。
電気自動車は、直流電源と、インバータと、走行用の交流モータを備えている。インバータは、直流電源の電力(直流電力)を、交流モータを駆動する交流電力に変換する。交流モータの出力を目標出力に追従させるため、インバータと交流モータの間を流れる電流を計測する電流センサが備えられている。三相交流は、位相が互いに120度シフトしている。それゆえ、2相の電流値が計測できれば、残りの1相の電流値は推定できる。しかし、正確な電流値を得るため、三相の夫々に電流センサを備える電気自動車が特許文献1に開示されている。特許文献1の電気自動車では、三相の電流の和から、電流センサの異常を検知する。
また、特許文献2には、三相交流の二相に電流センサを備えており、二相の夫々の電流センサの計測値に基づいて電流センサの異常を診断する装置が開示されている。特許文献2の診断装置では、二相の夫々の交流のピーク値を特定する。二相のピーク値の偏差が閾値よりも大きい場合、電流センサで異常が発生していると判断する。
特開2015−192582号公報 特開2017−028966号公報
特許文献2の技術は、三相のうち2相の電流を計測する2個の電流センサの計測値から異常を検知することができる。しかしながら、2相の夫々の交流のピーク値を用いるため、インバータの出力が安定しているときでないと診断することができない。インバータの出力が安定していないときでも電流センサの異常を検知できる技術が望まれている。
本明細書は、インバータと交流モータの間を流れる電流を計測する電流センサの診断装置を開示する。その診断装置は、交流電力算出部と、直流電力算出部と、判定部を備えている。交流電力算出部は、電流センサの計測値から、インバータが出力する交流電力を算出する。直流電力算出部は、インバータに電力を供給する直流電力が出力する直流電力を算出する。判定部は、算出された交流電力と算出された直流電力の差が所定の電力差閾値よりも大きい場合に、電流センサの異常を通知する信号を出力する。この診断装置は、交流電流のピークを必要としないので、インバータの出力が安定していないときでも電流センサの異常を検知することができる。
交流モータの典型は、三相交流モータである。三相交流の場合、2相の電流値が計測できれば、残りの相の電流値は推定できる。しかし、電気自動車では、ロバスト性を確保するため、インバータから交流モータへ三相交流を伝送するパワーケーブルの三相の夫々に電流センサが備えられていることが多い。3個の電流センサのうち1個が故障しても残りの2個で交流モータの制御を継続できる。即ち、3個の電流センサのうち1個が故障しても走行し続けることができる。ただし、2個目の電流センサが故障すると、走行できなくなる。そこで、電流センサ診断装置は、3個の電流センサの全てが正常に動作している間は停止しており、1個の電流センサに異常が発見されたときに起動されるように構成されているとよい。その場合、交流電力算出部は、正常な2個の電流センサの計測値に基づいて前記交流モータが制御されているときに、正常な2個の電流センサの計測値に基づいて交流電力を算出する。3個の電流センサのうち1個が故障した場合に電流センサ診断装置を起動することで、2個目の電流センサの異常を発見することができるようになる。
電力差閾値は、直流電源から電力供給を受ける特定機器の消費電力よりも大きい値に設定されているとよい。電気自動車では、直流電源は、インバータの他のデバイスにも電力を供給する場合がある。その場合は、直流電源の出力電力から他のデバイスが消費する電力を減じた値と交流電力を比較するとよい。他のデバイスの消費電力が電流センサの診断に与える影響を除去することができる。
判定部は、交流電力と直流電力の差が、所定時間以上継続して電力差閾値よりも大きい場合に、電流センサの異常を通知する信号を出力するように構成されていることも好適である。何等かの原因で一時的に電流センサに不具合が生じたが直ちに正常に復帰した場合、異常検知の誤検出を防止することができる。
本明細書が開示する技術の詳細とさらなる改良は以下の「発明を実施するための形態」にて説明する。
実施例の診断装置を含む電気自動車の電力系のブロック図である。 診断処理のフローチャートである。 第1変形例の診断処理のフローチャートである。 第2変形例の診断処理のフローチャートである。
図面を参照して実施例の電流センサ診断装置を説明する。実施例の電流センサ診断装置は、電気自動車に搭載されている。図1に、電流センサ診断装置を含む電気自動車100の電力系のブロック図を示す。以下では、説明の便宜上、「電流センサ診断装置」を単純に「診断装置」と称する。
まず、電気自動車100の電力系を説明する。図1に、電気自動車100の電力系のブロック図を示す。実施例の電気自動車100は、高圧バッテリ2、インバータ5、走行用のモータ7、コントローラ10を備えている。インバータ5が、高圧バッテリ2の直流電力を交流電力に変換してモータ7に供給する。モータ7は、三相交流モータである。インバータ5は、複数の電力変換用のスイッチング素子を備えており、コントローラ10が、上位コントローラ27からの指令を受け、インバータ5のスイッチング素子を駆動する。上位コントローラ27は、車速とアクセル開度からモータ7の目標出力を算出し、コントローラ10へ指令する。
インバータ5からモータ7へ三相交流を伝送するパワーケーブル9の夫々には、電流センサ6a、6b、6cが備えられている。電流センサ6a−6cの計測データはコントローラ10へ送られる。また、高圧バッテリ2の両端に電圧センサ3が備えられているとともに、高圧バッテリ2とインバータ5の間には電流センサ4が備えられている。電圧センサ3と電流センサ4の計測データもコントローラ10へ送られる。コントローラ10は、それらセンサの計測データに基づいて、上位コントローラ27からの指令(モータ7の目標出力)が実現するようにインバータ5を制御する。コントローラ10は、また、それらセンサの計測データに基づいて、電流センサ6a−6cで異常が発生しているか否かを診断する。診断の結果、電流センサ6a−6cのいずれかで異常が発生していると判定した場合、コントローラ10は、インストルメントパネル26に、異常発生を知らせるメッセージを出力させる。電流センサの診断については後述する。
高圧バッテリ2には、降圧コンバータ22も接続されている。降圧コンバータ22は、高圧バッテリ2の出力電圧を降圧して補機電源線25へ供給する。なお、降圧コンバータ22の出力の負極端は、車両ボディのグランドGに接続されている。補機電源線25は、車両ボディに張り巡らされており、様々な補機が接続されている。補機の例は、カーナビゲーション装置23やエアコン24などである。補機電源線25には、補機バッテリ21も接続されている。補機バッテリ21は、降圧コンバータ22が動作していないときに、補機に電力を供給するために備えられている。高圧バッテリ2の出力電圧は100ボルトを超えるのに対して、補機バッテリ21の出力電圧は50ボルトを下回る。補機バッテリ21の出力電圧は、典型的には、12ボルト、あるいは、24ボルトである。補機バッテリ21は、降圧コンバータ22が出力する電力で充電される。補機バッテリ21、カーナビゲーション装置23、エアコン24の負極も、グランドGに接続されている。
コントローラ10について詳しく説明する。コントローラ10は、中央演算装置(CPU)とメモリと各種のIOポートを備えており、メモリに記憶されているプログラムに従って動作する。プログラムによって実現されるソフトウエアモジュールとして、スイッチング素子駆動部12、交流電力算出部13、直流電力算出部14、判定部15がある。スイッチング素子駆動部12が、上位コントローラ27からの指令と各種センサの計測データに基づいて、インバータ5のスイッチング素子を駆動する駆動信号を生成する。コントローラ10は、また、インバータ5とモータ7の間を流れる三相交流を計測する電流センサ6a−6cで異常が発生しているか否かを診断する。先に述べた、交流電力算出部13、直流電力算出部14、判定部15が、診断処理を実行する。交流電力算出部13、直流電力算出部14、判定部15を実行しているときのコントローラ10が、診断装置に相当する。
コントローラ10が実行する診断処理について説明する。診断処理とは、先に述べたように、電流センサ6a−6cで異常が発生しているか否かの判定を行う処理である。図2に診断処理のフローチャートを示す。コントローラ10は、図2の処理を定期的に実行する。コントローラ10は、例えば、1分毎に、図2の処理を実行する。
まず、コントローラ10は、先に述べた各種センサの計測データを取得する(ステップS2)。なお、図示を省略しているが、インバータ5の内部には、出力交流の線間電圧あるいは相電圧を計測する電圧センサが備えられており、その電圧センサの計測データもコントローラ10に送られる。診断処理では、特に、電圧センサ3と電流センサ4によって得られる高圧バッテリ2の出力電圧と出力電流、及び、電流センサ6a−6cから得られる三相交流の各相の電流、及び、上述した線間電圧あるいは相電圧を用いる。
コントローラ10は、交流電力算出部13を実行し、電流センサ6a−6cの計測データから、インバータ5が出力する交流電力を算出する(ステップS3)。交流電力の算出方法はいくつかある。一つの算出方法では、交流電力算出部13は、三相各相の電流値を合計し、合計した電流値にインバータ5の出力電圧を乗じて交流電力を算出する。本実施例では、インバータ5の入力端には高圧バッテリ2の出力電圧が印加される。インバータ5の出力電圧の実効値は、高圧バッテリ2の出力電圧から求められる。あるいは、先に述べたように、インバータ5の内部に電圧センサが備えられており、インバータ5の出力電圧は、インバータ5の内部の電圧センサから得てもよい。
別の算出方法では、交流電力算出部13は、三相交流のいずれかの相の相電流と相電圧から交流電力を算出する。さらに別の算出方法では、交流電力算出部13は、三相交流のいずれかの相の線間電流と線間電圧から交流電力を算出する。いずれの算出方法を採用してもよい。
次に、コントローラ10の直流電力算出部14が、高圧バッテリ2からインバータ5へ供給される直流電力を算出する(ステップS4)。直流電力は、単純に、電圧センサ3の計測値(高圧バッテリ2の出力電圧)に電流センサ4の計測値(高圧バッテリ2の出力電流)を乗じれば得られる。
次に、コントローラ10の判定部15が、算出された交流電力と算出された直流電力の差の絶対値を所定の電力差閾値と比較する(ステップS5)。以下、説明の便宜上、算出された交流電力と算出された直流電力の差の絶対値を、単純に、電力差と称する。電力差が電力差閾値よりも小さい場合(ステップS5:NO)、インバータ5への入力電力と出力電力がほぼ等しいので、電流センサ6a−6cは正常であると判定できる。この場合、コントローラ10は、処理を終了する。なお、電力差閾値は、インバータ5が正常に動作しているときの入力電力(直流電力)と出力電力(交流電力)の差の誤差と同じ程度に設定される。あるいは、電力差誤差は、インバータ5の変換損失よりも大きい値に設定されているとよい。さらには、後述するように、電力差閾値は、補機の消費電力を考慮して決定されてもよい。電力差閾値は、インバータ5の変換損失と補機の消費電力の和よりも大きい値に設定されていてもよい。
電力差が電力差閾値よりも大きい場合は(ステップS5:YES)、判定部15は、電流センサ6a−6cの少なくとも1個で異常が発生していると判定する。このとき、コントローラ10の判定部15は、電流センサ6a−6cで異常が発生していることを通知する信号(異常検知信号)を出力する(ステップS6)。異常検知信号は、例えば、インストルメントパネル26(図1参照)へ出力される。異常検知信号を受信したインストルメントパネル26は、電流センサの異常を知らせるメッセージを表示する。あるいは、異常検知信号は、車両のダイアグメモリ(不図示)へ出力される。ダイアグメモリは、異常検知信号に対応したメッセージを記憶する。ダイアグメモリは、車両のサービススタッフに車両の状態を通知するためのメモリである。
上記の電流センサ診断処理では、インバータ5の交流出力のピーク値を用いない。それゆえ、コントローラ10(診断装置)は、インバータ5の出力が安定していないときでも正確に診断することができる。
(第1変形例)図3に、第1変形例の診断処理のフローチャートを示す。第1変形例の診断処理は、図2のフローチャートに、いくつかの改良を加えたものである。第1変形例では、コントローラ10は、診断処理に先立ってスリップ制御が実行中であるか否かをチェックする。コントローラ10は、スリップ制御が実行されていたら、診断処理を中止する(ステップS12:YES)。スリップ制御中は、モータ7の出力(即ち、インバータ5の出力)が微妙に変化するので、電流センサの異常診断の精度が低下する。それゆえ、第1変形例では、スリップ制御中は診断処理を行わない。
図3のステップS13、S14、S15の処理は、図2のステップS2、S3、S4の処理と同じである。即ち、コントローラ10(診断装置)は、各種センサの計測データを取得する(ステップS13)。次に、コントローラ10の交流電力算出部13が、インバータ5が出力する交流電力を算出する(ステップS14)。次に、コントローラ10の直流電力算出部14が、高圧バッテリ2からインバータ5へ供給される直流電力を算出する(ステップS15)。
次に、コントローラ10の判定部15は、車載のエアコン24の消費電力を算出する(ステップS16)。次に、判定部15は、電力差(直流電力と交流電力の差の絶対値)を電力差閾値と比較する(ステップS17)。ここでの電力差閾値は、エアコン24の消費電力よりも大きい値に設定されている。これは、次の理由による。エアコン24の電力は、降圧コンバータ22を介して高圧バッテリ2から供給される。それゆえ、高圧バッテリ2の出力電力(直流電力)とインバータの出力電力(交流電力)の間には、少なくとも、エアコン24の消費電力の差が生じる。電流センサ6a−6cの診断からエアコン24の消費電力の影響を除去するため、ステップS17の電力差閾値は、エアコン24の消費電力よりも大きい値に設定される。
なお、ステップS17における電力差閾値は、稼働中の特定の補機の消費電力に応じて変更されるものであってよい。特定の補機には、エアコン24以外の補機が含まれていてもよい。
次に、判定部15は、タイマが動作中であるか否かをチェックする(ステップS18)。タイマは、電力差が電力差閾値を超えている時間を計時するために設けられている。タイマは、コントローラ10が実行するプログラム上で設定される。タイマが動作中でない場合(ステップS18:NO)、電力差が電力差閾値を超えて初めてのステップS18の処理であるので、判定部15はタイマをスタートさせる(ステップS23)。タイマが動作中の場合(ステップS18:YES)、前回までの図3の処理で既にタイマがスタートされていることを意味する。この場合は、判定部15は、タイマがスタートしてから所定の時間が経過しているか否かを確認する(ステップS20)。判定部15は、電力差が電力差閾値を超えている時間が所定時間経過したら、電流センサの異常発生を知らせる信号(異常検知信号)を出力する(ステップS20:YES、S21)。判定部15は、電力差が電力差閾値を超えている時間が所定時間経過するまで待つ(ステップS20:NO)。電力差が電力差閾値を超えている時間が所定時間継続するまで異常検知信号を出力しないのは、ノイズなどによる誤判定を防止するためである。所定時間は、例えば30秒に設定される。
なお、ステップS17の判定において、電力差が電力差閾値を超えていない場合(ステップS17:NO)、判定部15の処理はステップS22に移り、タイマをリセットして(ステップS22)、処理を終了する。
(第2変形例)図4に、第2変形例の診断処理のフローチャートを示す。第2変形例では、診断処置に先立って、別の異常検知処理が実行される。別の異常検知処理では、3個の電流センサ6a−6cのいずれかで異常が発生しているか否かをチェックする。別の異常検知処理のアルゴリズムは、どのようなものであってもよい。例えば、3個の電流センサ6a−6cのうち、2個の電流センサの計測値から残りの電流センサの計測値を推定し、推定値と実測値を比較して電流センサの異常を発見するアルゴリズムであってよい。
3個の電流センサ6a−6cのうち、1個の電流センサで異常が検知されると(ステップS31:YES)、上位コントローラ27(図1参照)は、走行モードを退避走行モードに変更する(ステップS32)。退避走行モードとは、上位コントローラ27が、車両システムに何等かの異常を検知したが継続して走行できると判定した場合に、モータ出力を抑制するなどして、ダメージを拡大させずに走行を継続するモードである。退避走行モードに移行したら、電流センサの診断装置(コントローラ10)は、図2あるいは図3の診断処理を定期的に実行する(ステップS33)。なお、3個の電流センサ6a−6cが全て正常の場合は(ステップS31:NO)、診断処理は起動されない。
第2変形例の診断処理は、まとめると次の通りである。電気自動車100の走行用のモータ7は、三相交流モータである。インバータ5とモータ7を接続する三相のパワーケーブル9の夫々に電流センサ6a−6cが備えられている。診断装置(コントローラ10)は、3個の電流センサ6a−6cの全てが正常に動作している間は停止している。診断装置(コントローラ10)は、電流センサ6a−6cのうちの1個に異常が発見されたときに起動される。交流電力算出部13は、正常な2個の電流センサの計測値に基づいてモータ7が制御されているときに、正常な2個の電流センサの計測値に基づいてインバータ5が出力する交流電力を算出する。このとき、交流電力算出部13は、正常な2個の電流センサの計測データから、残りの相の電流値を推定する。交流電力算出部13は、推定値を含む各相の電流値に基づいて、インバータ5が出力する交流電力を算出する。
直流電力算出部14は、電圧センサ3と電流センサ4の計測データに基づいて、インバータ5に電力を供給する高圧バッテリ2が出力する直流電力を算出する。判定部15は、算出された交流電力と算出された直流電力の差が所定の電力差閾値よりも大きい場合に、電流センサ6a−6cのうちの正常だった2個の一方で異常が発生したことを通知する信号を出力する。ここでの電力差閾値には、エアコンなど稼働中の補機の消費電力の値よりも大きい値が設定されていてよい。電力差閾値には、稼働中の補機の消費電力にインバータ5の変換損失を加えた値よりも大きい値に設定されていてもよい。
第2変形例の診断処理は、3個の電流センサ6a−6cのうち1個が故障した場合に診断装置(コントローラ10)を起動することで、2個目の電流センサの異常を発見することができるようになる。
実施例で説明した技術に関する留意点を述べる。診断処理が実行される前に、3個の電流センサ6a−6cが正常である場合、診断装置(コントローラ10)は、電流センサの異常を検知したら異常検知信号を上位コントローラ27へ出力してもよい。上位コントローラ27は、先に述べた退避走行モードに移行するとともに、故障した電流センサを用いず残りの2個の電流センサを使ってモータ7を制御してもよい。第2変形例のように、診断装置(コントローラ10)が2個目の電流センサの異常を検知したら、上位コントローラ27は、直ちに車両の駆動系を停止する。1個のみの電流センサでは、モータ7を正常に制御できないからである。
交流電力算出部13と直流電力算出部14と判定部15を実行しているときのコントローラ10が、電流センサ診断装置の一例に相当する。高圧バッテリ2が、直流電源の一例に相当する。
実施例のモータ7は三相交流モータであるが、本明細書が開示する技術は、三相以外の交流モータとインバータの間の電流センサの診断装置に適用することができる。また、本明細書が開示する技術は、ハイブリッド車や燃料電池車において、走行用モータとインバータの間の電流センサに適用することも好適である。燃料電池車の場合、直流電源は燃料電池であってよい。
代表的な電流センサは、ホール素子を用いたセンサであるが、本明細書が開示する技術は、電流センサのタイプを問わない。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2:高圧バッテリ
3:電圧センサ
4:電流センサ
5:インバータ
6a−6c:電流センサ
7:モータ
9:パワーケーブル
10:コントローラ
12:スイッチング素子駆動部
13:交流電力算出部
14:直流電力算出部
15:判定部
21:補機バッテリ
22:降圧コンバータ
23:カーナビゲーション装置
24:エアコン
25:補機電源線
26:インストルメントパネル
27:上位コントローラ
100:電気自動車

Claims (4)

  1. インバータと交流モータの間を流れる電流を計測する電流センサの診断装置であり、
    前記電流センサの計測値から、前記インバータが出力する交流電力を算出する交流電力算出部と、
    前記インバータに電力を供給する直流電源が出力する直流電力を算出する直流電力算出部と、
    算出された前記交流電力と算出された前記直流電力の差が所定の電力差閾値よりも大きい場合に前記電流センサの異常を通知する信号を出力する判定部と、
    を備えている電流センサ診断装置。
  2. 前記交流モータは三相交流モータであり、
    前記インバータから前記交流モータへ三相交流を伝送するパワーケーブルの三相の夫々に前記電流センサが備えられており、
    前記電流センサ診断装置は、3個の前記電流センサの全てが正常に動作している間は停止しており、1個の前記電流センサに異常が発見されたときに起動され、
    前記交流電力算出部は、正常な2個の前記電流センサの計測値に基づいて前記交流モータが制御されているときに、正常な2個の前記電流センサの計測値に基づいて前記交流電力を算出する、請求項1に記載の電流センサ診断装置。
  3. 前記電力差閾値は、前記直流電源から電力供給を受ける特定機器の消費電力よりも大きい値に設定されている、請求項1又は2に記載の電流センサ診断装置。
  4. 前記判定部は、前記交流電力と前記直流電力の差が、所定時間以上継続して前記電力差閾値よりも大きい場合に、前記電流センサの異常を通知する信号を出力する、請求項1から3のいずれか1項に記載の電流センサ診断装置。
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