JP2015216792A - 故障判定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】リアクトル電流を検出する電流センサの固着故障が起こった場合にも、制御における振動発生を防止する。【解決手段】制御部26は、第3MG(誘導モータ)42の電気周波数の6次成分が昇圧コンバータ12のリアクトルとコンデンサを含む共振回路の共振周波数に合致するように誘導モータ42のすべり周波数を制御する。これによって、リアクトル電流が変動し、このときに電流センサにより検出したリアクトル電流の変動が所定値未満であれば、電流センサの故障と判定する。【選択図】図2

Description

本発明は、バッテリ電圧を昇圧する昇圧コンバータのリアクトル電流を検出する電流センサの故障判定に関する。
電気自動車(EV)や、ハイブリッド車(HV)では、車載されたモータジェネレータ(MG)の駆動力を利用して走行する。ここで、駆動用のモータジェネレータとして、同期モータと、誘導モータの2種類を搭載する電気自動車が提案されている(特許文献1参照)。この例では、同期モータで前輪を駆動し、誘導モータで後輪を駆動するとともに、低速で同期モータ、高速で誘導モータを主として利用する。
また、高回転数、高出力のモータジェネレータ駆動においては、電源電圧の高い方が効率がよい。そこで、バッテリ電圧を昇圧コンバータで昇圧し、得られた昇圧電圧を、インバータを介しモータジェネレータに供給する場合が多い。ここで、昇圧電圧は、モータジェネレータの出力トルクに応じて異なる。このため、昇圧コンバータは、昇圧電圧が適切なものとなるようにフィードバック制御される。また、昇圧電圧をより適切に制御するために、昇圧コンバータに含まれるリアクトルに流れるリアクトル電流を計測し、これが目標値になるようにフィードバック制御することも行われている(特許文献2参照)。
特開平07-015804号公報 特開2006−311635号公報
リアクトル電流のフィードバック制御が行われる場合には、計測したリアクトル電流が正しいことが要求される。リアクトル電流を計測する電流センサが固着故障(出力が一定値に張り付く故障)を起こすと、昇圧動作の制御性が悪化する。すなわち、リアクトル電流に基づく誤った制御によって回路が制御されることで、昇圧電圧が振動する。
これによって、モータジェネレータの相電流が変動し、永久磁石モータ(同期モータ)の永久磁石が発熱する。さらに、バッテリ電流が変動して、電池やリアクトルが発熱する。
本発明は、リアクトル電流を検出する電流センサの固着故障が起こった場合にも、制御における振動発生を防止することを目的とする。
本発明は、バッテリと、前記バッテリに接続されるリアクトルと、前記リアクトルに接続されるスイッチング素子とを含み、前記スイッチング素子のスイッチングにより、バッテリの出力を昇圧して昇圧電圧を得る昇圧コンバータと、前記昇圧電圧を平滑化する平滑コンデンサと、前記リアクトルに流れるリアクトル電流を検出する電流センサと、前記リアクトル電流のフィードバック制御によって昇圧コンバータを制御する制御部と、前記バッテリからの電力で駆動される誘導モータと、を備え、前記制御部は、前記誘導モータの電気周波数の6次成分が前記昇圧コンバータの前記リアクトルと前記コンデンサを含む共振回路の共振周波数に合致するように前記誘導モータのすべり周波数を制御し、このときに前記電流センサにより検出した前記リアクトル電流の変動が所定値未満であれば、電流センサの故障と判定する。
また、本発明は、バッテリと、前記バッテリに接続されるリアクトルと、前記リアクトルに接続されるスイッチング素子とを含み、前記スイッチング素子のスイッチングにより、バッテリの出力を昇圧して昇圧電圧を得る昇圧コンバータと、前記昇圧電圧を平滑化する平滑コンデンサと、前記リアクトルに流れるリアクトル電流を検出する電流センサと、前記リアクトル電流のフィードバック制御によって昇圧コンバータを制御する制御部と、前記バッテリからの電力で駆動される誘導モータと、を備え、前記制御部は、前記誘導モータのすべり周波数の振動が、前記昇圧コンバータの前記リアクトルと前記コンデンサを含む共振回路の共振周波数に合致するように制御し、この際に前記電流センサにより検出した前記リアクトル電流の変動が所定値未満であれば、電流センサの故障と判定する。
また、本発明は、バッテリと、前記バッテリに接続されるリアクトルと、前記リアクトルに接続されるスイッチング素子とを含み、前記スイッチング素子のスイッチングにより、バッテリの出力を昇圧して昇圧電圧を得る昇圧コンバータと、前記昇圧電圧を平滑化する平滑コンデンサと、前記リアクトルに流れるリアクトル電流を検出する電流センサと、前記リアクトル電流のフィードバック制御によって昇圧コンバータを制御する制御部と、前記バッテリからの電力で駆動される誘導モータと、を備え、前記制御部は、前記誘導モータの電気周波数の6次成分が前記昇圧コンバータの前記リアクトルと前記コンデンサを含む共振回路の共振周波数に合致するように前記誘導モータのすべり周波数を制御する第1手段と、前記誘導モータのすべり周波数の振動が、前記共振周波数に合致するように制御する第2手段を有し、前記共振周波数が所定の設定値未満である場合に前記第1手段を採用し、前記共振周波数が所定の設定値以上の場合に前記第2手段を採用し、この際に前記電流センサにより検出した前記リアクトル電流の変動が所定値未満であれば、電流センサの故障と判定する。
また、一実施形態では、前記所定値は、昇圧コンバータによる昇圧前の電圧の変動に応じて決定する。
リアクトル電流を検出する電流センサの固着故障を効果的に検出できる。
ハイブリッド車の要部構成を示すブロック図である。 昇圧コンバータの構成を示す図である。 電流別のすべり周波数と出力トルクの関係を示す図である。 各種指令についてのタイミングチャートである。 異常判定の処理についてのフローチャートである。 各種指令の他の例についてのタイミングチャートである。 異常判定の他の処理についてのフローチャートである。 リアクトル電流ILの変化状態を示す図である。 昇圧前電圧VLの変化状態を示す図である。 リアクトル電流の変動ΔILの変化状態を示す図である。 昇圧前電圧の変動ΔVLの変化状態を示す図である。 異常カウンタのカウント値の変化状態を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面に基づいて説明する。なお、本発明は、ここに記載される実施形態に限定されるものではない。
図1は、ハイブリッド車の駆動系を示す概略ブロック図である。バッテリ10の直流出力は、昇圧コンバータ12によって昇圧された後、第1インバータ14および第2インバータ16に供給される。第1インバータ14には、発電用の第1MG(モータジェネレータ)18が接続されており、第2インバータ16には駆動用の第2MG(モータジェネレータ)20が接続されている。
ここで、第2MG20は、主に車両の駆動力を出力するものであって、同期モータ、特に永久磁石同期モータが利用されている。
第1MG18および第2MG20の出力軸は、動力変換部22に接続されており、この動力変換部22にはエンジン24の出力軸も接続されている。また、動力変換部22と第2MG20を接続する出力軸の回転は駆動出力として車両の駆動軸に伝達されるようになっており、動力変換部22および/または第2MG20の出力が前輪に伝達されてハイブリッド車が走行する。すなわち、動力変換部の駆動出力は前輪の駆動力となる。
動力変換部22は、例えば遊星歯車機構で構成されており、第1MG18、第2MG20、エンジン24の間での動力伝達を制御する。エンジン24は基本的に動力の出力源として使用され、エンジン24の出力は動力変換部22を介し、第1MG18に伝達される。これによって、エンジン24の出力により第1MG18が発電し、得られた発電電力は、第1インバータ14、昇圧コンバータ12を介してバッテリ10に充電される。また、エンジン24の出力は、動力変換部22を介して、駆動軸に伝達され、エンジン24の出力によって車両が走行する。なお、図1において、電力の伝達系については普通の実線、機械的な動力伝達系については太実線、信号の伝達系(制御系)については破線で示してある。
制御部26は、アクセル踏み込み量、車速から決定される目標トルクなどに応じて第1、第2インバータ14,16や、エンジン24の駆動を制御して駆動軸への出力を制御する。また、バッテリの充電状態(SOC)に応じて、エンジン24の駆動、第1インバータ14のスイッチングを制御して、バッテリ10の充電を制御する。なお、車両の減速の際には、第2インバータ16を制御して、第2MG20による回生制動を行い、得られた回生電力によりバッテリ10を充電する。また、第1MG18により回生制動を行ってもよい。
ここで、本実施形態においては、バッテリ10の出力側には、バッテリ10の出力電圧を平滑するコンデンサ30が設けられ、このコンデンサ30の電圧(昇圧前電圧VL)を計測する昇圧前電圧センサ32が設けられている。また、昇圧コンバータ12の出力側には、出力電圧を平滑するコンデンサ34が設けられ、このコンデンサ34の電圧、すなわち第1および第2インバータ14,16の入力電圧(昇圧電圧VH)を計測する昇圧電圧センサ36が設けられている。
また、昇圧コンバータ12の入力側には、昇圧前電圧VLの供給を受ける後輪駆動部38が接続されている。この後輪駆動部38は、車両の後輪を駆動するもので、第3インバータ40と第3モータジェネレータ42を有する。昇圧前電圧VLは、第3インバータ40に供給され、ここで所望の交流電力に変換されて、第3モータジェネレータ42に供給される。ここで、この第3モータジェネレータ42には、誘導モータ(IM)が用いられている。そこで、第3インバータ40は、第3モータジェネレータ42に供給する電流量を制御すると共に、すべり周波数も制御する。これによって、第3モータジェネレータ42において、所望の駆動力が得られる。
上述したように、本実施形態においては、第2MG20には、永久磁石同期モータが採用され、第3MG42には非同期モータである、誘導モータが採用されている。
図2には、昇圧コンバータ12の内部構成が示されている。昇圧コンバータ12は、直列接続された2つのスイッチング素子50,52と、スイッチング素子50,52の中間点に接続された1つのリアクトル54から構成されている。各スイッチング素子50,52は、IGBTなどのトランジスタと、このトランジスタの逆方向電流を流すダイオードとからなっている。
バッテリ10の正極にリアクトル54の一端が接続され、リアクトル54の他端がスイッチング素子50,52の中間点に接続されている。スイッチング素子50は、トランジスタのコレクタが第1および第2インバータ14,16の正極母線に接続され、エミッタがスイッチング素子52のトランジスタのコレクタに接続されている。スイッチング素子52のトランジスタのエミッタは、バッテリ10の負極および第1および第2インバータ14,16の負極母線に接続されている。
また、リアクトル54に流れるリアクトル電流ILを計測する電流センサ56が設けられている。そこで、昇圧前電圧センサ32、昇圧電圧センサ36、電流センサ56で検出した昇圧前電圧VL、昇圧電圧VH、リアクトル電流ILが制御部26に供給される。ここで、電流センサ56で検出するリアクトル電流ILは、スイッチング素子52をオフした後のスイッチング素子50,52がオフの期間の電流値とするとよい。これによって、スイッチング素子52のダイオードを介し、コンデンサ34に充電される電流量を把握することができる。また、スイッチング素子50がオンの際の電流により、降圧時の電流を検出するとよい。
制御部26は、上述したように、目標トルクが駆動出力として出力され、また必要な発電電力が得られるように第1および第2インバータ14,16およびエンジン24を制御する。
また、制御部26は、昇圧コンバータ12のスイッチング素子50,52のスイッチングを制御して、昇圧電圧VHが目標値になるように制御する。この制御は、基本的に昇圧電圧センサ36で検出した昇圧電圧VHが目標値に一致するようにフィードバック制御することで行われる。一方、昇圧電圧VHは、第1および第2インバータ14,16に流れる電流量と、上述したリアクトル電流から決定できる。そこで、制御部26は、昇圧電圧VHについて、上述したフィードバック制御に合わせてリアクトル電流が目標値になるように、制御する。
ここで、電流センサ56が固着故障すると、この出力は、ノイズなどの影響で若干振動するがほぼ一定値になる。このような固着故障が発生すると、リアクトル電流によるフィードバック制御によって、昇圧電圧VHが振動することになる。
本実施形態では、この電流センサ56の固着を効果的に検知する構成を有している。すなわち、リアクトル電流を積極的に変動させる構成を設け、リアクトル電流の変動を大きくした際の電流センサ56の出力の変動が所定より小さいことで電流センサ56の固着故障を検出する。
<構成例1>
構成例1では、第3MG42のすべり周波数を制御し、第3MG42の電気周波数の6次成分が昇圧コンバータ12の共振周波数となるように制御する。電気周波数の6次成分によって第3MG42において電流リプルが発生し、これが昇圧コンバータ12の共振周波数と一致することによって昇圧コンバータ12が共振してリアクトル54のリアクトル電流が振動する。
昇圧コンバータ12の昇圧電圧(システム電圧)VH出力側には、VHを平滑する平滑コンデンサ34が設けられており、昇圧コンバータ12は、所定の共振周波数を有するLC共振回路を構成する。この場合、図におけるスイッチング素子50に並列接続されるダイオードがオンの場合に、リアクトル54とコンデンサ34が共振回路を構成するため、共振周波数は昇圧コンバータ12のデューティー比dutyにも影響を受ける。通常、共振周波数Aは、リアクトル54のリアクタンスL、コンデンサ34の容量Cとして、次の式で表される。
A=duty/√(LC)
なお、昇圧コンバータの昇圧前電圧VL側にも平滑用コンデンサを設ける場合もあり、この場合には昇圧コンバータの共振周波数は、VL側のコンデンサの容量にも影響を受ける。いずれにしても、昇圧コンバータ12の回路構成が決定されれば、その共振周波数を決定することができ、また実際の回路について共振周波数を検出することもできる。
ここで、バッテリ10の出力である昇圧コンバータ12の入力側に当たる昇圧前電圧VL側には誘導モータの第3MG42が接続されている。この第3MG42は、目標出力トルクを出力するように駆動されるが、第3MG42では、モータ電流だけでなく、すべり周波数によって、出力トルクが変わる。
図3には、モータ電流別のすべり周波数と出力トルクの関係を示してある。最適効率ラインが図において破線で示されており、通常はこの最適効率ラインと目標出力トルクの交点に対応するモータ電流およびすべり周波数が採用される。従って、目標出力トルクがTr1であった場合には、それとの交点のすべり周波数S0が採用され、出力トルクがTr1となるモータ電流が採用される。
しかし、図におけるすべり周波数S1〜S2の範囲内であれば、第3MG42のモータ電流を適切なものにすれば、出力Tr1を得ることができる。従って、効率は最大でないにしろ、出力トルクTr1の際に第3MG42のすべり周波数はS1〜S2の範囲内で変更可能である。
また、第3MG42のステータの磁界回転周波数である電気周波数FAと、すべり周波数Sと、モータのロータ回転周波数frの間には、次の関係がある。
S=FA−fr
従って、モータの電気周波数FAの6次成分である6・FAを昇圧コンバータの共振周波数Aに一致させる場合には、FA=A/6であり、すべり周波数Sを次のように設定すればよい。
S=A/6−fr=Sr
このようにして決定されたすべり周波数SrがS1〜S2の範囲内であれば、すべり周波数をSrに設定し、出力トルクTr1になるようにモータ電流を設定することで、第3MG42における電気周波数FAが昇圧コンバータ12の共振周波数Aと一致し、リアクトル54におけるリアクトル電流ILが大きく変動する。
このような制御について、図4に基づいて説明する。この例では、誘導モータである第3MG42に対する出力トルク指令は一定であると仮定する。電流センサ56の固着判定のタイミングに至った場合には、第3MG42のすべり周波数SをSrに変更する。このとき、第3MG42の出力トルクが変動しないように、第3MG42への供給電流(モータ電流)を対応して増加させる。なお、すべり周波数を最適値よりずらすためモータ電流は増加する。このような制御は、他のモータジェネレータとは関係ないため、第2MG20へのモータ電流指令は一定である。このような制御によって、リアクトル54におけるリアクトル電流ILを積極的に変動させることができる。
ここで、電流センサ56が固着故障すると、その出力はノイズなどの影響で若干振動するがほぼ一定値になる。そして、このような固着故障が発生すると、リアクトル電流によるフィードバック制御によって、昇圧電圧VHが振動することになる。すなわち、昇圧電圧VHは、リアクトル電流を積分した時間でのコンデンサ34の充電電圧であり、リアクトル電流による制御に比べ応答の遅い制御である。そこで、リアクトル電流に基づく誤った制御によって、昇圧電圧VHの目標値との差が所定以上になった場合に、昇圧電圧VHを目標値に近づける制御が働くため、昇圧電圧VHが振動することになる。ただ、昇圧電圧VHは変動量が所定範囲になるように制御されているため、その変動量は大きくない。
一方、実際のリアクトル電流IRは大きく変動しており、昇圧前電圧VLは、バッテリ10の内部抵抗による電圧降下分があり、実際のリアクトル電流IRの変動に伴い、昇圧電圧VHに比べ大きく振動する。
そこで、この構成1では、適当な頻度で、第3MG42の電気周波数の6次成分をその時の昇圧コンバータ12の共振周波数に一致させる。そして、この状態において、電流センサ56の出力の変化が小さく、かつ昇圧前電圧VLの変動が大きいかを判定することで電流センサ56の固着故障を検出する。
この処理について、図5に基づいて説明する。まず、電流センサ56の固着故障検出のタイミングかを判定する(S11)。S11の判定でNOであれば、この判定を繰り返し、YESであれば、第3MG42の電気周波数を調整する(S12)。すなわち、第3MG42のすべり周波数SをSrに変更して、電気周波数FAの6次成分の周波数を昇圧コンバータ12の共振周波数Aに一致させる。
そして、この状態で、リアクトル電流ILの所定時間における変動ΔILがΔILの閾値未満かを判定する(S13)。S13の判定でNOの場合、電流センサ56に故障はない(正常)と判定する(S14)。
次に、S13の判定でYESであった場合、昇圧前電圧VLの変動ΔVLがΔVLの閾値未満かを判定する(S15)。この判定でNOの場合、電流センサ56に故障はない(正常)と判定する(S16)。
一方、S15の判定で、YESの場合には、電流センサ56の故障(以上)と判定する(S17)。
<構成例2>
構成例2では、第3MG42の電気周波数が昇圧コンバータ12の共振周波数で振動するようにすべり周波数を振動させる。電気周波数の振動により第3MG42において電流リプルが発生し、これが昇圧コンバータ12の共振周波数と一致することによって昇圧コンバータ12が共振してリアクトル54のリアクトル電流が振動する。
上述したように、第3MG42では、すべり周波数を変更するとともに、モータ電流を対応して変更することで、出力トルクを一定に維持しながら、電気周波数を変更することができる。
そこで、図6に示すように、第3MG42のすべり周波数を昇圧コンバータ12の共振周波数Aで振動させる。この際、第3MG42モータ電流を対応させて変動させ、第3MGの出力トルクTrが変動しないようにする。第3MG42のロータ回転周波数frは出力の回転数であり、維持されるのですべり周波数の変動に応じて第3MG42の回転周波数が周波数Aで振動する。そして、この電気周波数の周波数Aに応じて昇圧コンバータ12が共振してリアクトル電流が大きく変動する。
この構成例2では、図5のS12において第3MG42の電気周波数を調整するが、この際に第3MGのすべり周波数を昇圧コンバータ12の共振周波数Aで振動させる。そして、これによって、S13〜S17の処理を行う。
<構成例3>
ここで、構成例3においては、すべり周波数指令を振動させる。すべり周波数指令と、電流指令を、等トルクライン上を移動させることで、第3MG42の出力トルクに変動はない。しかし、余分な変動を付加しており、その過渡時において、トルク外れが発生しやすい。特に、低周波数では、第3MG42の実トルク変動(実際の出力トルク変動)が生じ、車両振動につながるおそれがある。一方、モータの出力指令が変動したとしても、モータの出力は、ある程度以上の高周波では応答しない。そこで、構成例3の制御は、第3MGの特性に応じて、その実トルク出力が変動しない高周数の場合に限定して行うことが好適である。
図7に示すように、昇圧コンバータ12の共振周波数Aが第3MG42が実トルク変動しない周波数の下限の設定値(余裕をもたせるとよい)以上かを判定する(S21)。S21の判定でNOであれば、第3MG42の電気周波数の6次成分が昇圧コンバータ12の共振周波数Aに一致するような構成例1の制御を行う(S22)。一方、S21の判定でYESであれば、第3MG42のすべり周波数を周波数Aで振動させる(S23)。
<その他の構成>
図8には、所定時間(例えば、数100msec)におけるリアクトル電流ILの変化状態が示されている。図5のS13においては、この所定期間内の最大値と、最小値の差の絶対値ΔIL=|IL最大値−IL最小値|を閾値と比較する。なお、昇圧時のみや、降圧時のみのリアクトル電流ILを検出の対象として、その所定期間内の変動ΔILを検出することも好適である。
図9は、所定時間(例えば、数100msec)における昇圧前電圧VLの変化状態を示している。昇圧前電圧VLについては、昇圧前電圧センサ32の出力を連続的に検出すればよい。そして、図5のS15では検出された昇圧前電圧VLの最大値と、最小値の差の絶対値ΔVL=|VL最大値−IL最小値|を閾値と比較する。
図10には、電流センサ56の固着故障時のリアクトル電流ILの状態が示してある。このように、リアクトル電流ILの変動は小さく、ΔILはΔILについての閾値ΔIL閾値より小さくなる。ΔILは各種ノイズによる変動分である。
図11には、電流センサ56の固着故障時の昇圧前電圧VLの状態が示してある。このように、昇圧前電圧VLの変動は、リアクトル電流に基づくフィードバック制御および昇圧電圧VHに基づくフィードバック制御により、大きく変動することになる。
図12には、制御部26内にカウンタを備え、異常を検出する例を示している。カウンタは、ΔVLが閾値を超えた状態(時間)についてカウントアップする。そして、図5における、S15においては、このカウンタのカウント値がカウント値についての閾値(カウント値閾値)を超えたときに、異常と判定する。これによって、電流センサ56の異常でないのにこれを異常と判定してしまう可能性を減少することができる。
このようにして、本実施形態では、リアクトル電流ILの変動ΔILが所定値未満であって、昇圧前電圧の変動ΔVLが所定値以上である場合に、異常カウンタを動作させてカウント値が所定以上となった場合に、電流センサ56を異常と判定する。これによって、瞬間的な異常判定を排除して、確実な異常判定が行える。
<実施形態の効果>
本実施形態によれば、誘導モータである第3MG42における電気周波数の6次成分や、電気周波数の振動周波数を昇圧コンバータ12の共振周波数Aに合致するように第3MG42のすべり周波数を制御する。これによって、昇圧コンバータ12におけるリアクトル電流の変動を大きくすることができる。そこで、この状態におけるリアクトル電流の検出センサである電流センサ56の変動が小さいことを検出して、電流センサ56の固着故障を効果的に検出することができる。このような電流センサ56の故障検出は走行中の任意のタイミングで行うことができ、早期に電流センサ56の故障検出ができ、昇圧電圧VHや、バッテリ電流の大きな振動による悪影響を効果的に防止することができる。
10 バッテリ、12 昇圧コンバータ、14 第1インバータ、16 第2インバータ、18 第1MG(モータジェネレータ)、20 第2MG(モータジェネレータ)、22 動力変換部、24 エンジン、26 制御部、30,34 コンデンサ、32 昇圧前電圧センサ、36 昇圧電圧センサ、38 後輪駆動部、40 第3インバータ、42 第3MG(モータジェネレータ)、50,52 スイッチング素子、54 リアクトル、56 電流センサ。

Claims (4)

  1. バッテリと、
    前記バッテリに接続されるリアクトルと、前記リアクトルに接続されるスイッチング素子とを含み、前記スイッチング素子のスイッチングにより、バッテリの出力を昇圧して昇圧電圧を得る昇圧コンバータと、
    前記昇圧電圧を平滑化する平滑コンデンサと、
    前記リアクトルに流れるリアクトル電流を検出する電流センサと、
    前記リアクトル電流のフィードバック制御によって昇圧コンバータを制御する制御部と、
    前記バッテリからの電力で駆動される誘導モータと、
    を備え、
    前記制御部は、前記誘導モータの電気周波数の6次成分が前記昇圧コンバータの前記リアクトルと前記コンデンサを含む共振回路の共振周波数に合致するように前記誘導モータのすべり周波数を制御し、このときに前記電流センサにより検出した前記リアクトル電流の変動が所定値未満であれば、電流センサの故障と判定する、
    故障判定装置。
  2. バッテリと、
    前記バッテリに接続されるリアクトルと、前記リアクトルに接続されるスイッチング素子とを含み、前記スイッチング素子のスイッチングにより、バッテリの出力を昇圧して昇圧電圧を得る昇圧コンバータと、
    前記昇圧電圧を平滑化する平滑コンデンサと、
    前記リアクトルに流れるリアクトル電流を検出する電流センサと、
    前記リアクトル電流のフィードバック制御によって昇圧コンバータを制御する制御部と、
    前記バッテリからの電力で駆動される誘導モータと、
    を備え、
    前記制御部は、前記誘導モータのすべり周波数の振動が、前記昇圧コンバータの前記リアクトルと前記コンデンサを含む共振回路の共振周波数に合致するように制御し、この際に前記電流センサにより検出した前記リアクトル電流の変動が所定値未満であれば、電流センサの故障と判定する、
    故障判定装置。
  3. バッテリと、
    前記バッテリに接続されるリアクトルと、前記リアクトルに接続されるスイッチング素子とを含み、前記スイッチング素子のスイッチングにより、バッテリの出力を昇圧して昇圧電圧を得る昇圧コンバータと、
    前記昇圧電圧を平滑化する平滑コンデンサと、
    前記リアクトルに流れるリアクトル電流を検出する電流センサと、
    前記リアクトル電流のフィードバック制御によって昇圧コンバータを制御する制御部と、
    前記バッテリからの電力で駆動される誘導モータと、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記誘導モータの電気周波数の6次成分が前記昇圧コンバータの前記リアクトルと前記コンデンサを含む共振回路の共振周波数に合致するように前記誘導モータのすべり周波数を制御する第1手段と、
    前記誘導モータのすべり周波数の振動が、前記共振周波数に合致するように制御する第2手段を有し、
    前記共振周波数が所定の設定値未満である場合に前記第1手段を採用し、前記共振周波数が所定の設定値以上の場合に前記第2手段を採用し、
    この際に前記電流センサにより検出した前記リアクトル電流の変動が所定値未満であれば、電流センサの故障と判定する、
    故障判定装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の故障判定装置において、
    前記所定値は、昇圧コンバータによる昇圧前の電圧の変動に応じて決定する、
    故障判定装置。
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