JP2017095071A - ハイブリッド車 - Google Patents

ハイブリッド車 Download PDF

Info

Publication number
JP2017095071A
JP2017095071A JP2015232402A JP2015232402A JP2017095071A JP 2017095071 A JP2017095071 A JP 2017095071A JP 2015232402 A JP2015232402 A JP 2015232402A JP 2015232402 A JP2015232402 A JP 2015232402A JP 2017095071 A JP2017095071 A JP 2017095071A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
voltage converter
switching element
battery
main battery
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015232402A
Other languages
English (en)
Inventor
尭志 野澤
Takashi Nozawa
尭志 野澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2015232402A priority Critical patent/JP2017095071A/ja
Publication of JP2017095071A publication Critical patent/JP2017095071A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/40Engine management systems
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/62Hybrid vehicles

Landscapes

  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
  • Hybrid Electric Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】第1電圧コンバータの上スイッチング素子よりもメインバッテリ側で短絡故障が発生したときにエンジンをクランキングすることのできるハイブリッド車を提供する。
【解決手段】第1電圧コンバータ10の低電圧端3はメインバッテリ12に接続されており、高電圧端4はインバータ14a、14bに接続されている。第2電圧コンバータ21の低電圧端24はサブバッテリ25に接続されており高電圧端23はインバータ14a、14bに接続されている。コントローラ11は、上スイッチング素子7aよりもメインバッテリ側で短絡故障が検出されたときにエンジン16が停止していた場合は上スイッチング素子7aをオフするとともに第2電圧コンバータ21を作動させ、サブバッテリ25の電力を使って第1モータ15aを駆動してエンジン16をクランキングする。
【選択図】図1

Description

本明細書が開示する技術は、エンジンと、エンジンと連動して回転するモータを備えるハイブリッド車に関する。
特許文献1に、エンジンと、エンジンと連動して回転するモータを備えるハイブリッド車が開示されている。モータは、エンジンをクランキングするのに使われる。モータは、エンジンのトルクで逆駆動され、発電機として使われることもある。ハイブリッド車の技術分野では、モータが発電機として用いられることは良く知られており、本明細書では、発電機として機能するデバイスも「モータ」と称する。トルクを出力する機能と発電機としての機能を有するデバイスは、モータジェネレータと呼ばれる場合もある。
特許文献1のハイブリッド車は、モータに交流電力を供給するインバータと、低電圧端がメインバッテリに接続されており、高電圧端がインバータに接続されている第1電圧コンバータと、低電圧端がサブバッテリに接続されており、高電圧端が第1電圧コンバータの低電圧端に接続されている第2電圧コンバータを備えている。特許文献1のハイブリッド車は、メインバッテリの故障が検出されたときにエンジンが停止していた場合は第2電圧コンバータを作動させ、サブバッテリの電力を使ってモータを駆動してエンジンをクランキングする。エンジンが始動すれば、メインバッテリが使えなくとも走行することができる。
特開2007−255294号公報
特許文献1のハイブリッド車では、第2電圧コンバータが第1電圧コンバータの低電圧端に接続されている。そのため、第1電圧コンバータとメインバッテリの間で短絡故障が発生すると、第2電圧コンバータも使えなくなり、エンジンをクランキングすることができなくなってしまう。本明細書では、第1電圧コンバータとメインバッテリの間で短絡故障が発生した場合であってもサブバッテリ(あるいはメインバッテリ)を使ってエンジンをクランキングすることができるハイブリッド車を提供する。
本明細書が開示するハイブリッド車は、エンジンと、エンジンと連動して回転するモータと、モータに交流を供給するインバータと、第1電圧コンバータと、第2電圧コンバータと、コントローラを備える。第1電圧コンバータは、低電圧端がメインバッテリに接続されており、高電圧端がインバータに接続されており、メインバッテリの電圧を昇圧してインバータに供給する。第2電圧コンバータは、低電圧端がサブバッテリに接続されており、高電圧端がインバータに接続されており、低電圧端に供給される電力の電圧を昇圧してインバータに供給する。以下、説明の便宜のため、第1電圧コンバータの低電圧端と高電圧端を夫々第1低電圧端と第1高電圧端と称し、第2電圧コンバータの低電圧端と高電圧端を夫々第2低電圧端と第2高電圧端と称する場合がある。
第1電圧コンバータは、直列に接続されている上スイッチング素子及び下スイッチング素子と、リアクトルと、フィルタコンデンサと、上ダイオード及び下ダイオードを備える。上スイッチング素子及び下スイッチング素子の直列接続は、第1高電圧端の正極と負極の間に接続されている。リアクトルは、その一端が上スイッチング素子と下スイッチング素子の直列接続の中点に接続されており、他端が第1低電圧端の正極に接続されている。フィルタコンデンサは、第1低電圧端の正極と負極の間に接続されている。上ダイオードは、上スイッチング素子に逆並列に接続されており、下ダイオードは、下スイッチング素子に逆並列に接続されている。
上記の第1電圧コンバータの構成によると、上スイッチング素子をオフすると(遮断状態にすると)、インバータ側からメインバッテリ側へ電流が流れなくなる。従って、上スイッチング素子よりもメインバッテリ側で短絡故障が生じても、上スイッチング素子よりもインバータ側に接続されている第2電圧コンバータを使うことができる。そこで、コントローラは、上スイッチング素子よりもメインバッテリ側で短絡故障が検出されたときにエンジンが停止していた場合は上スイッチング素子をオフする(遮断状態にする)とともに第2電圧コンバータを作動させ、第2低電圧端に供給される電力を使ってモータを駆動してエンジンをクランキングする。上記のハイブリッド車は、第1電圧コンバータの上スイッチング素子よりもメインバッテリ側で短絡故障が生じた場合でもエンジンをクランキングすることができ、走行を続けることができる。
なお、サブバッテリのかわりにメインバッテリが第2電圧コンバータの低電圧端(第2低電圧端)に接続されていても、上記の構成と同じ効果を得ることができる。即ち、コントローラは、上スイッチング素子よりもメインバッテリ側で短絡故障が検出されたときにエンジンが停止していた場合は、上スイッチング素子をオフする(遮断状態にする)とともに第2電圧コンバータを作動させ、第2低電圧端に供給される電力を使ってモータを駆動してエンジンをクランキングする。
本明細書は、上記の構成を活用した別の技術も提供する。一般に、メインバッテリと第1電圧コンバータの間には、両者を電気的に導通したり遮断したりするリレーが設けられていることが多い。車両のシステム起動時など、リレーを遮断状態から導通状態に切り換えるとフィルタコンデンサに突入電流が生じる。そこで、コントローラは、リレーを閉じてメインバッテリを第1電圧コンバータに接続するのに先立って、第2電圧コンバータを作動させるとともに上スイッチング素子をオンにして(導通状態にして)フィルタコンデンサをプリチャージする。メインバッテリと第1電圧コンバータを接続する前にフィルタコンデンサをプリチャージすることで、リレーを閉じたときにメインバッテリからフィルタコンデンサへ流れる突入電流を抑えることができる。
本明細書が開示する技術の詳細およびさらなる改良は発明を実施するための形態の欄において詳細に説明する。
実施例のハイブリッド車の電気系統のブロック図である。 動力分割機構のスケルトン図である。 短絡故障時の処理のフローチャートである。 プリチャージ処理のフローチャートである。 第1変形例のハイブリッド車の電気系統のブロック図である。 第1変形例のハイブリッド車におけるプリチャージ処理のフローチャートである。 第2変形例のハイブリッド車の電気系統のブロック図である。
図面を参照して実施例のハイブリッド車を説明する。図1に、ハイブリッド車2の電気系統のブロック図を示す。ハイブリッド車2は、走行用に、エンジン16と2個のモータ(第1モータ15a、第2モータ15b)を備える。なお、第1モータ15aは、主として発電とエンジンのクランキングを行う。第1モータ15aは、直接には車両の推進力を出力しないが、後述する動力分割機構30においてエンジントルクの一部を車軸に伝達することに関与する。従って第1モータ15aも走行用のモータとみなす。また、第1モータ15aと第2モータ15bは発電することがあるが、本明細書では、発電する機能も含めて「モータ」と称する。
エンジン16の出力トルクと第1モータ15a、第2モータ15bの出力トルクは動力分割機構30によって適宜に分割、合成される。ここで、図2を参照して動力分割機構30について説明する。
図2は、動力分割機構30のスケルトン図である。動力分割機構30は、プラネタリギア31を主な部品とするギアセットである。プラネタリギア31のサンギア31aが第1モータ15aに係合しており、キャリア31bがエンジン16に係合しており、リングギア31cがアイドルギア32を介して車軸17に係合している。車軸17の先はデファレンシャルギア34が連結され、その先に駆動輪35が取り付けられている。車軸17には、リダクションギア33を介して第2モータ15bが係合している。なお、サンギア31aと第1モータ15aの間、あるいは、エンジン16とキャリア31bの間には別のギアが介在してもよい。第2モータ15bと車軸17の間にリダクションギア33とは別のギアが介在してもよい。
ハイブリッド車2は、発進時、及び、中低速域のエンジン効率の低い車速領域では、エンジン16を停止し、第2モータ15bで走行する。中高速域のエンジン効率の高い車速領域では、エンジン16を作動させる。エンジン16で走行する場合、車軸17に連結されているリングギア31cの出力トルクが所望のトルクとなるように、サンギア31aに現れる反力を第1モータ15aが支える。このとき、第1モータ15aは、サンギア31aに現れる反力で発電する。発電で得た電力で第2モータ15bを駆動し、車両の推進力を補助する。サンギア31aに現れる反力を支える第1モータ15aのトルクを負のトルクと称する。
仮にサンギア31aが無負荷であると、プラネタリギア31の特性により、リングギア31cにトルクが伝わらずにエンジンの回転数が上昇してしまう。即ちエンジンが吹き上がってしまう。第1モータ15aは、エンジン16の出力トルクに対して逆向きの負のトルクを与え、エンジンの吹き上がりを抑えるとともにエンジンのトルクの一部がリングギア31c(即ち車軸17)に伝達されるように補助する。
第1モータ15aが与える負のトルクとは、出力軸側から駆動されることを意味し、第1モータ15aは負のトルク(即ち出力軸側から駆動されるトルク)によって回転し、発電する。第1モータ15aの負のトルクの大きさは、第1モータ15aの起電力に依存し、その起電力は第1インバータ14aのスイッチング動作により調整される。第1モータ15aは、エンジン16のクランキングにも用いられる。第1モータ15aが出力する正のトルクも第1インバータ14aによって調整される。即ち、第1モータ15aが正のトルクを出力する場合も負のトルクを出力する場合も第1インバータ14aによって制御される。
ハイブリッド車2は、大きな加速力が必要な場合にはメインバッテリ12の電力も使って第2モータ15bの出力を高める。ハイブリッド車2は、ブレーキペダルが踏まれたときには、エンジン16を停止し、車両の慣性力によって逆駆動される第1モータ15a、第2モータ15bによって発電する。発電で得た電力はメインバッテリ12の充電や、補機26(図1参照)の駆動に用いられる。
第2モータ15bの出力トルクは第2インバータ14bによって調整される。先に述べたようにブレーキペダルが踏まれたときには第2モータ15bも発電する。第2モータ15bの発電力は、第2モータ15bの起電力に依存し、その起電力は第2インバータ14bのスイッチング動作により調整される。即ち、第2モータ15bも、正のトルク出力と負のトルク出力に関わらずに第2インバータ14bによって制御される。
以上の通り、第1モータ15aと第2モータ15bは、プラネタリギア31を介してエンジン16と連動して回転する。なお、以下では、メインバッテリ12の電力を使わずに主にエンジン16を利用して走行することを、バッテリレス走行という。バッテリレス走行では、メインバッテリ12は使わないが、第1モータ15aによる回生電力を使って第2モータ15bを駆動することがあってもよい。
図1に戻り、ハイブリッド車2の電気系統の説明に戻る。ハイブリッド車2は、メインバッテリ12、サブバッテリ25、システムメインリレー13、第1電圧コンバータ10、第1及び第2インバータ14a、14b、第2電圧コンバータ21などを備える。第1電圧コンバータ10は、メインバッテリ12の電圧を昇圧して第1、第2インバータ14a、14bに供給する昇圧機能と、第1、第2インバータ14a、14bが出力する回生電力を降圧してメインバッテリ12に供給する降圧機能の両方を備える。即ち、第1電圧コンバータ10は、双方向DC−DCコンバータである。別言すれば、第1電圧コンバータ10の低電圧端3は、システムメインリレー13を介してメインバッテリ12に接続されている。第1電圧コンバータ10の高電圧端4は第1、第2インバータ14a、14bに接続されている。第1インバータ14aは第1モータ15aに交流電力を供給する。第2インバータ14bは第2モータ15bに交流電力を供給する。
第1電圧コンバータ10の高電圧端4には、さらに、第2電圧コンバータ21が接続されている。第2電圧コンバータ21も双方向DC−DCコンバータである。説明の便宜上、第1電圧コンバータ10の低電圧端と高電圧端をそれぞれ第1低電圧端3、第1高電圧端4と称し、第2電圧コンバータ21の低電圧端24と高電圧端23をそれぞれ第2低電圧端24、第2高電圧端23と称する。第2電圧コンバータ21の低電圧端(第2低電圧端24)はサブバッテリ25に接続されており、高電圧端(第2高電圧端23)は第1電圧コンバータ10の第1高電圧端4に接続されている。なお、第2電圧コンバータ21の低電圧端(第2低電圧端24)の負極は、ボディグランドGを介してサブバッテリ25の負極と接続されている。
メインバッテリ12の出力電圧は約300ボルトであり、サブバッテリ25の出力電圧は約12ボルトである。メインバッテリ12は、例えばリチウムイオン電池であり、サブバッテリ25は例えば鉛バッテリである。いずれのバッテリも充電が可能なリチャージャブルバッテリである。メインバッテリ12の電力は主に第1、第2モータ15a、15bの駆動に用いられ、サブバッテリ25の電力は主に補機26の駆動に用いられる。補機26とは、ルームランプやオーディオなどの低電圧機器の総称である。
第1電圧コンバータ10は、メインバッテリ12の出力電圧を、第1、第2インバータ14a、14b(即ち、第1、第2モータ15a、15b)が必要とする電圧まで昇圧する。その昇圧電圧は、例えば最大で約600ボルトである。第2電圧コンバータ21は、メインバッテリ12の電力、あるいは、回生電力を使ってサブバッテリ25を充電したり、補機26に電力を供給する。第2電圧コンバータ21は、第1高電圧端4に現れる最大約600ボルトの電力を、約12ボルトに降圧してサブバッテリ25や補機26に供給する。
第2電圧コンバータ21は、また、サブバッテリ25の約12ボルトの電力を昇圧して第2高電圧端23に出力することもできる。第2電圧コンバータ21は、メインバッテリ12が使えない場合にサブバッテリ25の電力を昇圧して第1インバータ14aに供給することができる。第1インバータ14aは、サブバッテリ25の電力で第1モータ15aを駆動し、エンジン16をクランキングする。サブバッテリ25の電力でエンジン16をクランキングすることについては後述する。
第1電圧コンバータ10の回路を説明する。第1電圧コンバータ10は、2個のスイッチング素子7a、7b、2個のダイオード8a、8b、フィルタコンデンサ5、電圧センサ29、リアクトル6を備える。2個のスイッチング素子7a、7bは、第1電圧コンバータ10の高電圧端(第1高電圧端4)の正極4aと負極4bの間に直列に接続されている。以下では、説明の便宜上、直列接続の高電位側に位置するスイッチング素子7aを上スイッチング素子7aと称し、低電位側に位置するスイッチング素子7bを下スイッチング素子7bと称する。2個のダイオード8a、8bはそれぞれ、上スイッチング素子7a、7bの夫々に逆並列に接続されている。上スイッチング素子7a、下スイッチング素子7bは、例えば、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)である。
上スイッチング素子7aに逆並列に接続されているダイオード8aを上ダイオード8aと称し、下スイッチング素子7bに逆並列に接続されているダイオード8bを下ダイオード8bと称する。ダイオード8a、8bは還流ダイオードとも呼ばれる。リアクトル6は、その一端が、上スイッチング素子7aと下スイッチング素子7bの直列接続の中点に接続されており、他端は第1低電圧端3の正極3aに接続されている。フィルタコンデンサ5は、第1低電圧端3の正極3aと負極3bの間に接続されている。第1低電圧端3の負極3bは第1高電圧端4の負極4bと直接に接続されている。電圧センサ29は、第1低電圧端3の正極3aと負極3bの間に接続されている。電圧センサ29は、第1低電圧端3の正極3aと負極3bの間の電圧、即ち、メインバッテリ12から供給される電力の電圧を計測する。電圧センサ29の計測結果はコントローラ11に送信される。
第1電圧コンバータ10の第1高電圧端4の正極4aと負極4bの間には、平滑コンデンサ9が接続されている。平滑コンデンサ9は、第1電圧コンバータ10から第1、第2インバータ14a、14bに供給される電流の脈動を抑制するために挿入されている。
先に述べたように、第1電圧コンバータ10は双方向DC−DCコンバータである。上スイッチング素子7aと下ダイオード8bが主に降圧動作に関与し、下スイッチング素子7bと上ダイオード8aが主に昇圧動作に関与する。第1電圧コンバータ10、及び、第1、第2インバータ14a、14b、第2電圧コンバータ21は、コントローラ11によって制御される。図1の記号、CMD_d1、CMD_d2は、それぞれ、第1、第2電圧コンバータ10、21への指令信号を意味する。図1の記号CMD_i1、CMD_i2は、それぞれ、第1、第2インバータ14a、14bへの指令信号を意味する。記号CMD_rは、システムメインリレー13への指令信号を意味する。すなわち、コントローラ11は、システムメインリレー13の開閉も制御する。コントローラ11は、車両のメインスイッチが入れられるとシステムメインリレー13を閉じ、メインバッテリ12と第1電圧コンバータ10を電気的に接続する。
コントローラ11は、アクセルペダルやブレーキペダルの情報、速度、メインバッテリ12の残量、エンジン燃料の残量などから車両が出力すべきトルク(要求トルク)を決定するとともに、要求トルクのエンジンとモータへの配分も決定する。そして、コントローラ11は、第1、第2モータ15a、15bが出力すべきトルク、及び、サブバッテリ25へ供給すべき電力に応じて、第1、第2電圧コンバータ10、21、及び、第1、第2インバータ14a、14bへ適切な指令を送る。
先に述べたように、ハイブリッド車2は、メインバッテリ12の電力を使って第2モータ15b(及び第1モータ15a)を駆動する。何らかの理由でメインバッテリ12が使えない場合、ハイブリッド車2は、エンジン16を使って走行することができる。エンジン16を停止し第2モータ15b(及び第1モータ15a)で走行している間にメインバッテリ12が使えなくなった場合、コントローラ11は、サブバッテリ25の電力を使って第1モータ15aを駆動し、エンジン16をクランキングする。先に述べたように、第2電圧コンバータ21は双方向DC−DCコンバータであり、サブバッテリ25の電圧を昇圧して第1インバータ14aへ供給することができる。なお、コントローラ11は、第1電圧コンバータ10の上スイッチング素子7aよりもメインバッテリ側で短絡故障が生じた場合、上スイッチング素子7aをオフしてから第2電圧コンバータ21を駆動する。コントローラ11は、例えば、電圧センサ29の計測結果がゼロボルトであった場合、上スイッチング素子7aよりもメインバッテリ側で短絡故障が生じた判断する。以下、コントローラ11が実行する短絡故障検知時の処理を説明する。
図3に短絡故障時の処理のフローチャートを示す。図3の処理は、電圧センサ29の計測等によって上スイッチング素子7aよりもメインバッテリ側で短絡故障が検知されると割り込み処理により直ちに開始される。なお、図3における「SMR」はシステムメインリレー13を意味し、DDC2は第2電圧コンバータ21を意味する。
コントローラ11は、短絡故障を検知すると、システムメインリレー13を開き、第1電圧コンバータ10をメインバッテリ12から遮断する(S2)。次にコントローラ11は、上スイッチング素子7aをオフし(遮断状態とし)、インバータ側(第1高電圧端4の正極4a)からメインバッテリ側へ電流が流れないようにする(S3)。次に、コントローラ11は、そのときにエンジン16が動作中か否かを確認する(S4)。エンジン16が動作中であれば(S4:YES)、コントローラ11は、走行モードをバッテリレス走行モードに設定して処理を終了する(S8)。エンジン16が停止中の場合(S4:NO)、コントローラ11は、第2電圧コンバータ21に昇圧動作を開始させ、サブバッテリ25を使って第1インバータ14aに電力を供給する(S5)。そしてコントローラ11は、第1モータ15aを駆動し、エンジン16をクランキングする(S6)。コントローラ11は、エンジン16が始動したら、第2電圧コンバータ21を停止する(S7)。そして、コントローラ11は、走行モードをバッテリレス走行モードに設定して処理を終了する(S8)。なお、バッテリレス走行モードとは、メインバッテリ12を使わずに走行するモードである。このモードは、基本的にエンジン16の駆動力で走行する。ただし、第1モータ15aが発電機として機能する場合には、回生電力で第2モータ15bを駆動する場合がある。また、バッテリレス走行モードにおいては、第1モータ15aが生成した回生電力は、第2電圧コンバータ21によってサブバッテリ25あるいは、補機26に供給される。
図3のフローチャートの処理が終了した後、ハイブリッド車2は、メインバッテリ12を使うことなく、エンジン16の駆動力で走行を続ける。
実施例のハイブリッド車2の利点を説明する。実施例のハイブリッド車2は、第2電圧コンバータ21の高電圧端(第2高電圧端23)が、第1電圧コンバータ10の高電圧端(第1高電圧端4)に接続されている。そして、第1電圧コンバータ10において、第1高電圧端4の正極4aと第1低電圧端3の正極3aの間に、上スイッチング素子7aが、第1高電圧端4の正極4aから第1低電圧端3の正極3aへ向けて順方向となるように配置されている。それゆえ、上スイッチング素子7aをオフすると(遮断状態にすると)、インバータ側からメインバッテリ側へは電流が流れなくなる。そのような構成を採用することによって、上スイッチング素子7aからメインバッテリ側で短絡故障が生じた場合にサブバッテリ25を使ってエンジン16をクランキングすることが可能となる。即ち、ハイブリッド車2は、上スイッチング素子7aからメインバッテリ側で短絡故障が生じた場合であってもエンジン16を始動して走行を継続することができる。
図1の構成の別の利点を説明する。先に述べたように、コントローラ11は、車両のメインスイッチが入れられるとシステムメインリレー13を閉じ、メインバッテリ12と第1電圧コンバータ10を接続する。フィルタコンデンサ5に電力がほとんど残っていない状態でシステムメインリレー13を閉じるとフィルタコンデンサ5に大きな突入電流が流れ、フィルタコンデンサ5に大きな負荷が加わる。図1に示した構成を採用する場合、システムメインリレー13を閉じる前に第2電圧コンバータ21を使ってフィルタコンデンサ5をプリチャージしておくことができる。フィルタコンデンサ5をプリチャージしておくことで、システムメインリレー13を閉じたときにフィルタコンデンサ5へ流れる突入電流を軽減することができる。
図4を参照してコントローラ11が行うプリチャージ処理を説明する。図4の処理は、システムメインリレー13を閉じてメインバッテリ12を第1電圧コンバータ10に接続するのに先立って実行される。なお、図4における「DDC2」も、第2電圧コンバータ21を意味する。
コントローラ11は、まず、上スイッチング素子7aをオンする(S12)。すなわち、コントローラ11は、上スイッチング素子7aのインバータ側からメインバッテリ側で電流が流れるようにする。なお、このとき、下スイッチング素子7bはオフする(遮断様態にする)。次にコントローラ11は、第2電圧コンバータ21に昇圧動作を開始させる(S13)。第2電圧コンバータ21は、サブバッテリ25の出力電圧を昇圧して第1電圧コンバータ10の高電圧端(第1高電圧端4)に供給する。第1高電圧端4に供給された電力は、上スイッチング素子7aを通じてフィルタコンデンサ5にチャージされる。コントローラ11は、フィルタコンデンサ5の両端電圧VLが電圧閾値VLminより大きくなるまで第2電圧コンバータ21を作動させる(S14:NO)。フィルタコンデンサ5の両端電圧VLが電圧閾値VLminより大きくなったら、コントローラ11は、第2電圧コンバータ21の動作を停止させる(S15)。ここで、電圧閾値VLminは、システムメインリレー13を閉じたときにフィルタコンデンサ5に流れる突入電流が許容値となり得る値に設定されている。最後にコントローラ11は、上スイッチング素子7aをオフする(S16)。コントローラ11は、図4の処理を終了した後にシステムメインリレー13を閉じ、メインバッテリ12と第1電圧コンバータ10を接続する。フィルタコンデンサ5は電圧閾値VLmin以上にプリチャージされているので、フィルタコンデンサ5に流れる突入電流が抑えられる。
次に、図5と図6を参照して変形例のハイブリッド車を説明する。図5は、第1変形例のハイブリッド車102の電気系統のブロック図である。第1変形例のハイブリッド車102は、実施例のハイブリッド車2の構成に加えて第3電圧コンバータ41を備える。図5では、図1で示した部品と同じ部品には同じ符号を付している。図1で説明した部品と同じ部品については説明を省略する。
第3電圧コンバータ41もコントローラ11によって制御される。図5における記号「CMD_d3」は、コントローラ11から第3電圧コンバータ41への指令信号を表している。第3電圧コンバータ41は降圧コンバータであり、高電圧端(第3高電圧端42)がメインバッテリ12に接続され、低電圧端(第3低電圧端43)がサブバッテリ25に接続されている。第3電圧コンバータ41は、メインバッテリ12の出力電圧を降圧しサブバッテリ25、あるいは、補機26に供給する。ハイブリッド車102の場合、第2電圧コンバータ21の低電圧端(第2低電圧端24)は、第3電圧コンバータ41を介してメインバッテリ12と接続されている。また、第3電圧コンバータ41の高電圧端(第3高電圧端42)は、システムメインリレー13のメインバッテリ側でメインバッテリ12と接続している。それゆえ、システムメインリレー13が開いているときでも、第3電圧コンバータ41を介してメインバッテリ12からサブバッテリ25へ電力を供給することができる。
図5の変形例のハイブリッド車102も、図3に示した短絡故障時の処理、及び、図4に示したプリチャージ処理を行うことができる。第2電圧コンバータ21は、サブバッテリ25の電力、あるいは、第3電圧コンバータ41を介してメインバッテリ12から供給される電力の電圧を昇圧して第2高電圧端23から出力し、第1インバータ14aへ供給することができる。即ち、第2電圧コンバータ21は、第2低電圧端24に供給される電力の電圧を昇圧して第2高電圧端23から出力し、第1インバータ14aへ供給することができる。第2電圧コンバータ21は、第2低電圧端24に供給される電力を使って第1モータ15aを駆動し、エンジン16をクランキングすることができる。あるいは、ハイブリッド車102の第2電圧コンバータ21は、第2低電圧端24に供給される電力の電圧を昇圧して第2高電圧端23から出力し、フィルタコンデンサ5をプリチャージすることができる。
第2電圧コンバータ21と第3電圧コンバータ41はいずれもスイッチング素子の動作で電圧を変える回路であり、スイッチング素子へ与えるデューティ比により、出力を調整することができる。図6に変形例のハイブリッド車102が行うプリチャージ処理のフローチャートを示す。なお、図6における「DDC2」、「DDC3」は、それぞれ、第2電圧コンバータ21、第3電圧コンバータ41を意味している。また、図中のIh、Vhは、サブバッテリ25の電流と電圧を意味する。Vminは、サブバッテリ25の下限電圧を意味し、Imaxは、サブバッテリ25の出力上限電流を意味する。図5には図示されていないが、ハイブリッド車102は、サブバッテリ25の電圧を計測する電圧センサと電流を計測する電流センサを備えている。図6は、サブバッテリ25の性能低下を回避するようにメインバッテリ12から電力を補いつつフィルタコンデンサ5をプリチャージする処理である。
まず、ステップS21では、コントローラ11は、第1電圧コンバータ10の上スイッチング素子7aをオンする。なお、このとき、下スイッチング素子7bはオフする。次にステップS22では、コントローラ11は、第3電圧コンバータ41に降圧動作を開始させる。これによって、メインバッテリ12からサブバッテリ25あるいは補機26への電力供給が開始される。
次にステップS24では、コントローラ11は、第2電圧コンバータ21に昇圧動作を開始させる。これによって、第2電圧コンバータ21の低電圧端(第2低電圧端24)に供給される電力が第1電圧コンバータ10へ供給され始める。
ステップS26では、コントローラ11は、第3電圧コンバータ41のデューティ比が上限に達しているか否かを判断する。第3電圧コンバータ41のデューティ比が上限に達していない場合(ステップS26でNOの場合)、処理はステップS28へ進む。
ステップS28では、コントローラ11は、不図示の電圧センサで計測されるサブバッテリ25の電圧Vhが、下限電圧Vminを下回るか否かを判断する。サブバッテリ25の電圧Vhが下限電圧Vminを下回る場合(ステップS28でYESの場合)、処理はステップS30へ進む。ステップS30では、コントローラ11は、第3電圧コンバータ41のデューティ比を増加させる。ステップS30の後、処理はステップS34へ進む。ステップS28でサブバッテリ25の電圧Vhが下限電圧Vmin以上の場合(NOの場合)、第3電圧コンバータ41のデューティ比を変更することなく、処理はステップS34へ進む。
ステップS26で第3電圧コンバータ41のデューティ比が上限に達している場合(YESの場合)には、処理はステップS32へ進む。ステップS32では、コントローラ11は、第3電圧コンバータ41のデューティ比を固定する。ステップS32の後、処理はステップS34へ進む。
ステップS34では、コントローラ11は、不図示の電流センサで検出されるサブバッテリ25の出力電流Ihが、上限電流Imaxを下回るか否かを判断する。サブバッテリ25の出力電流Ihが上限電流Imaxを下回る場合(ステップS34でYESの場合)、処理はステップS36へ進む。ステップS36では、コントローラ11は、第2電圧コンバータ21のデューティ比を増加させる。ステップS36の後、処理はステップS40へ進む。サブバッテリ25の出力電流Ihが上限電流Imax以上の場合(ステップS34でNOの場合)、処理はステップS38へ進む。ステップS38では、コントローラ11は、第2電圧コンバータ21のデューティ比を固定する。ステップS38の後、処理はステップS40へ進む。
ステップS40では、コントローラ11は、不図示の電圧センサで検出されるメインバッテリ12の電圧Vbと電圧センサ29で検出されるフィルタコンデンサ5の電圧Vlの差Vb−Vlが、所定電圧差dV以下であるか否かを判断する。電圧差Vb−Vlが所定電圧差dVを上回る場合(ステップS40でNOの場合)、処理はステップS26へ戻る。電圧差Vb−Vlが所定電圧差dV以下である場合(ステップS40でYESの場合)、処理はステップS42へ進む。
ステップS42では、コントローラ11は、第2電圧コンバータ21に昇圧動作を停止させる。これによって、フィルタコンデンサ5への電力供給が停止される。
ステップS44では、コントローラ11は、第3電圧コンバータ41に降圧動作を停止させる。これによって、メインバッテリ12からサブバッテリ25への電力供給が停止される。
図6の処理が終了すると、コントローラ11は、システムメインリレー13を閉じ、メインバッテリ12を第1電圧コンバータ10に接続する。フィルタコンデンサ5へのプリチャージがすでになされているため、システムメインリレー13を閉じたときに、メインバッテリ12からフィルタコンデンサ5に大きな突入電流が流れることはない。
図6の処理がもたらす効果について説明する。図6に示す処理では、ステップS36において、第2電圧コンバータ21のデューティ比を増加させつつ、ステップS28、S30において、サブバッテリ25の電圧Vhが下限電圧Vminを下回ると、第3電圧コンバータ41のデューティ比を増加させる。これによって、サブバッテリ25の電圧Vhが下限電圧Vminより低下することを抑制しつつ、フィルタコンデンサ5のプリチャージに要する時間を短くすることができる。
また、図6に示す処理では、ステップS34、S38において、サブバッテリ25の出力電流Ihが上限電流Imaxまで増加したときに、第2電圧コンバータ21のデューティ比を固定する。これによって、第2電圧コンバータ21によってフィルタコンデンサ5へ供給される電力がさらに大きくなることを防ぎ、サブバッテリ25の出力電流Ihがさらに増加することを防ぐことができる。図6の処理によれば、サブバッテリ25の出力電流Ihが上限電流Imaxを上回ることを抑制し、かつサブバッテリ25の電圧Vhが下限電圧Vminを下回ることを抑制しつつ、可能な限りフィルタコンデンサ5のプリチャージの時間を短くすることができる。
図6に示す処理では、下限電圧Vminは、フィルタコンデンサ5のプリチャージの際にサブバッテリ25での電圧低下として許容する電圧の値を任意に設定しておくことができる。例えば、下限電圧Vminを、補機26の駆動に最低限必要な電圧に設定しておくことで、補機26を駆動可能な状態を維持しつつ、可能な限りフィルタコンデンサ5のプリチャージの時間を短くすることができる。
図6の処理に関する留意点を述べる。サブバッテリ25の上限電流Imaxは、例えば、補機26の寿命要件や容量に基づいて設定される。図6の処理においては、Imaxはゼロであってもよい。また、電圧差dVは、システムメインリレー13が溶着しない程度の値に設定される。あるいは、電圧差dVは、システムメインリレー13の寿命が設計値を満足するように定められてもよい。あるいは、コントローラ11は、メインバッテリ12の電圧Vbが下限値を下回らないように、第3電圧コンバータ41の出力電流(第3低電圧端43から出力される電流)を調整してもよい。メインバッテリ12の電圧Vbの下限値は、例えばメインバッテリ12の電池保護の要求に基づいて定められる。あるいは、コントローラ11は、サブバッテリ25の要件で定まる電流上限値を越えないように、第3電圧コンバータ41の出力電流を庁調整してもよい。さらに、コントローラ11は、システム全体の要件などで定まる補機への供給電圧の下限値を下回らないように第2電圧コンバータ21の出力電流(第2高電圧端23から出力される電流)を調整してもよい。
図7は、第2変形例のハイブリッド車202の電気系統のブロック図である。第2変形例のハイブリッド車202は、実施例のハイブリッド車2の第2電圧コンバータ21に代えて、マルチ入力電圧コンバータ50を備える。図7では、図1で示した部品と同じ部品には同じ符号を付している。図1で説明した部品と同じ部品については説明を省略する。
マルチ入力電圧コンバータ50は、3個の入出力端の間で電圧を変換する電圧コンバータである。マルチ入力電圧コンバータ50は、3個のコイル51a、51b、51cを備えるトランス51と、各コイルに付随する第1回路52a、第2回路52b、第3回路52cを備える。第1回路52aの入出力端(第1入出力端53a)は、第1電圧コンバータ10の高電圧端(第1高電圧端4)に接続されている。第2回路52bの入出力端(第2入出力端53b)は、サブバッテリ25に接続されている。第3回路52cの入出力端(第3入出力端53c)は、メインバッテリ12に接続されている。なお、第3回路52cの入出力端(第3入出力端53c)は、システムメインリレー13よりもメインバッテリ側でメインバッテリ12に接続されている。
各回路は、入出力端に印加された直流電力を交流に変換して対応するコイルへ流す。各回路は、対応するコイルに流れる誘導電流を直流に変換して入出力端へ出力することもできる。トランス51では、第1入出力端53aの電圧が最も高く、次に第3入出力端53cの電圧が高く、第2入出力端53bの電圧が最も低くなるように、各コイルの巻数が定められている。マルチ入力電圧コンバータ50は、第1入出力端53aに供給される直流電力を降圧して第2入出力端53bへ出力することができる。この降圧動作により、第1モータ15aが生成した回生電力でサブバッテリ25を充電することができる。また、マルチ入力電圧コンバータ50は、第2入出力端53bに供給される電力、及び/又は、第3入出力端53cに供給される電力を昇圧して第1入出力端53aに出力することができる。この昇圧動作により、図3の短絡故障時の処理や図4のプリチャージ処理を行うことができる。
図7の構成の特徴をまとめると次の通りである。マルチ入力電圧コンバータ50は、第1入出力端53aが第1インバータ14aと第1電圧コンバータ10に接続されており、第2入出力端53bがサブバッテリ25に接続されており、第3入出力端53cがメインバッテリ12に接続されている。そして、マルチ入力電圧コンバータ50は、第2入出力端53bに供給されるサブバッテリ25の電力、及び/又は、第3入出力端53cに供給されるメインバッテリ12の電力を昇圧して第1インバータ14aに供給することができる。コントローラ11は、上スイッチング素子7aよりもメインバッテリ側で短絡故障が検出されたときにエンジン16が停止していた場合は上スイッチング素子7aをオフするとともにマルチ入力電圧コンバータ50を作動させる。そして、コントローラ11は、サブバッテリ25の電力及び/又はメインバッテリ12の電力を使って第1モータ15aを駆動してエンジン16をクランキングする。また、コントローラ11は、システムメインリレー13によりメインバッテリ12を第1電圧コンバータ10に接続するのに先立って、マルチ入力電圧コンバータ50を作動させるとともに上スイッチング素子7aを導通状態にしてフィルタコンデンサ5をプリチャージする。先に述べたように、第3回路52cの入出力端(第3入出力端53c)は、システムメインリレー13よりもメインバッテリ側でメインバッテリ12に接続されている。それゆえ、システムメインリレー13を閉じる前に、マルチ入力電圧コンバータ50を使ってフィルタコンデンサ5をプリチャージすることができる。
実施例で説明した技術に関する留意点を述べる。図1ではコントローラ11は一つの矩形で表したが、実施例におけるコントローラ11の機能は、複数のプロセッサが協調して実現するものであってもよい。
実施例の第1インバータ14aと第1モータ15aがそれぞれ請求項の「インバータ」、「モータ」の一例に相当する。実施例のシステムメインリレー13が請求項の「リレー」の一例に相当する。実施例の第2電圧コンバータ21とマルチ入力電圧コンバータ50が請求項の「第2電圧コンバータ」の例に相当する。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2、102、202:ハイブリッド車
5:フィルタコンデンサ
6:リアクトル
7a:上スイッチング素子
7b:下スイッチング素子
8a、8b:ダイオード
9:平滑コンデンサ
10:第1電圧コンバータ
11:コントローラ
12:メインバッテリ
13:システムメインリレー
14a:第1インバータ
14b:第2インバータ
15a:第1モータ
15b:第2モータ
16:エンジン
17:車軸
21:第2電圧コンバータ
25:サブバッテリ
26:補機
29:電圧センサ
30:動力分割機構
31:プラネタリギア
41:第3電圧コンバータ
50:マルチ入力電圧コンバータ
51:トランス

Claims (2)

  1. エンジンと、
    前記エンジンと連動して回転するモータと、
    前記モータに交流を供給するインバータと、
    第1低電圧端がメインバッテリに接続されており、第1高電圧端が前記インバータに接続されており、前記メインバッテリの電圧を昇圧して前記インバータに供給する第1電圧コンバータと、
    第2低電圧端が前記メインバッテリ又はサブバッテリに接続されており、第2高電圧端が前記インバータに接続されており、前記第2低電圧端に供給される電力の電圧を昇圧して前記インバータに供給する第2電圧コンバータと、
    コントローラと、を備えており、
    前記第1電圧コンバータは、
    前記第1高電圧端の正極と負極の間に直列に接続されている上スイッチング素子及び下スイッチング素子と、
    一端が前記上スイッチング素子と前記下スイッチング素子の直列接続の中点に接続されており、他端が前記第1低電圧端の正極に接続されているリアクトルと、
    前記第1低電圧端の正極と負極の間に接続されているフィルタコンデンサと、
    前記上スイッチング素子に逆並列に接続されている上ダイオードと、
    前記下スイッチング素子に逆並列に接続されている下ダイオードと、
    を備えており、
    前記コントローラは、前記上スイッチング素子よりも前記メインバッテリ側で短絡故障が検出されたときにエンジンが停止していた場合は前記上スイッチング素子を遮断状態にするとともに前記第2電圧コンバータを作動させ、前記第2低電圧端に供給される電力を使って前記モータを駆動して前記エンジンをクランキングする、
    ハイブリッド車。
  2. 前記メインバッテリと前記第1電圧コンバータの間に両者を電気的に遮断するリレーをさらに備えており、
    前記コントローラは、前記リレーにより前記メインバッテリを前記第1電圧コンバータに接続するのに先立って、前記第2電圧コンバータを作動させるとともに前記上スイッチング素子を導通状態にして前記フィルタコンデンサをプリチャージする、
    請求項1に記載のハイブリッド車。
JP2015232402A 2015-11-27 2015-11-27 ハイブリッド車 Pending JP2017095071A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015232402A JP2017095071A (ja) 2015-11-27 2015-11-27 ハイブリッド車

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015232402A JP2017095071A (ja) 2015-11-27 2015-11-27 ハイブリッド車

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017095071A true JP2017095071A (ja) 2017-06-01

Family

ID=58816532

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015232402A Pending JP2017095071A (ja) 2015-11-27 2015-11-27 ハイブリッド車

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017095071A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9998056B2 (en) 2016-06-24 2018-06-12 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Power conversion device for electric vehicle
KR20190021720A (ko) * 2017-08-23 2019-03-06 주식회사 엘지화학 배터리 관리 장치와 이를 포함하는 배터리 팩 및 자동차
JP2020145871A (ja) * 2019-03-07 2020-09-10 トヨタ自動車株式会社 電源システム
JP2022551010A (ja) * 2019-11-18 2022-12-06 ジン-ジン エレクトリック テクノロジーズ カンパニー リミテッド スプリット単一ギア段自動車動力システム

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003134606A (ja) * 2001-10-25 2003-05-09 Toyota Motor Corp ハイブリッド車の駆動装置及びその制御方法
JP2005143175A (ja) * 2003-11-05 2005-06-02 Sumitomo Electric Ind Ltd 移動体用駆動システム
JP2008289326A (ja) * 2007-05-21 2008-11-27 Toyota Motor Corp 電力システムおよびそれを備える車両
JP2010068576A (ja) * 2008-09-09 2010-03-25 Toyota Motor Corp コンバータ制御装置
JP2010098798A (ja) * 2008-10-14 2010-04-30 Toyota Motor Corp 電力制御システム

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003134606A (ja) * 2001-10-25 2003-05-09 Toyota Motor Corp ハイブリッド車の駆動装置及びその制御方法
JP2005143175A (ja) * 2003-11-05 2005-06-02 Sumitomo Electric Ind Ltd 移動体用駆動システム
JP2008289326A (ja) * 2007-05-21 2008-11-27 Toyota Motor Corp 電力システムおよびそれを備える車両
JP2010068576A (ja) * 2008-09-09 2010-03-25 Toyota Motor Corp コンバータ制御装置
JP2010098798A (ja) * 2008-10-14 2010-04-30 Toyota Motor Corp 電力制御システム

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9998056B2 (en) 2016-06-24 2018-06-12 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Power conversion device for electric vehicle
KR20190021720A (ko) * 2017-08-23 2019-03-06 주식회사 엘지화학 배터리 관리 장치와 이를 포함하는 배터리 팩 및 자동차
KR102324847B1 (ko) * 2017-08-23 2021-11-11 주식회사 엘지에너지솔루션 배터리 관리 장치와 이를 포함하는 배터리 팩 및 자동차
JP2020145871A (ja) * 2019-03-07 2020-09-10 トヨタ自動車株式会社 電源システム
JP7115366B2 (ja) 2019-03-07 2022-08-09 トヨタ自動車株式会社 電源システム
JP2022551010A (ja) * 2019-11-18 2022-12-06 ジン-ジン エレクトリック テクノロジーズ カンパニー リミテッド スプリット単一ギア段自動車動力システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8681457B2 (en) Power source system for electric powered vehicle and control method therefor
JP5264949B2 (ja) 電動車両
JP6696408B2 (ja) 駆動システム
US9083267B2 (en) Electric motor vehicle
JP6493363B2 (ja) 電気自動車
JP6284496B2 (ja) 電圧変換装置
WO2018105323A1 (ja) 駆動システム
JP2015209058A (ja) 電源装置
JP6495413B1 (ja) 電源システム
JP6394368B2 (ja) 電気自動車
JP6100640B2 (ja) 電源システム
JP2017095071A (ja) ハイブリッド車
JP2016181943A (ja) 電源システム
JP2016132402A (ja) 車両
JP6965813B2 (ja) 電源システム
JP2017103949A (ja) 電源システム
JP6394355B2 (ja) 電気自動車
JP6702132B2 (ja) 燃料電池車の電源システム
JP2010215106A (ja) ハイブリッド車両の制御システム
JP5808707B2 (ja) 電気自動車
JP6242012B2 (ja) 電源装置
JP2015050846A (ja) 電気自動車
JP4946106B2 (ja) 電力変換装置
JP2016189650A (ja) 電源システム
JP2019165579A (ja) 車両の電源システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171222

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180827

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180904

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181016

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20190409