JP2010215106A - ハイブリッド車両の制御システム - Google Patents
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Abstract
【課題】ハイブリッド車両の制御システムにおいて、退避走行時のコンバータの制御端子への制御信号の遮断状態での車両の航続距離を長くすることである。
【解決手段】制御システム12は、第1、第2インバータ34,36と高圧バッテリ26との間に接続された主コンバータ38及びシステムリレー40を含む電源回路部28と、高圧バッテリ26にシステムリレー40を介して接続される補機用回路部30と、制御部32とを備える。制御部32は、主コンバータ38に故障が発生したか否かを判定し、主コンバータ38に故障が発生したと判定された場合に、システムリレー40を接続した状態を維持し、主コンバータ38のゲートへの制御信号を遮断し、エンジン16の駆動状態で第1モータジェネレータ18により発電した電力により第2モータジェネレータ20を駆動するように、各インバータ34,36を制御する。
【選択図】図1
【解決手段】制御システム12は、第1、第2インバータ34,36と高圧バッテリ26との間に接続された主コンバータ38及びシステムリレー40を含む電源回路部28と、高圧バッテリ26にシステムリレー40を介して接続される補機用回路部30と、制御部32とを備える。制御部32は、主コンバータ38に故障が発生したか否かを判定し、主コンバータ38に故障が発生したと判定された場合に、システムリレー40を接続した状態を維持し、主コンバータ38のゲートへの制御信号を遮断し、エンジン16の駆動状態で第1モータジェネレータ18により発電した電力により第2モータジェネレータ20を駆動するように、各インバータ34,36を制御する。
【選択図】図1
Description
本発明は、エンジンと、エンジンにより駆動される第1モータジェネレータと、第2モータジェネレータとを備え、エンジンと第2モータジェネレータとの少なくとも一方を主駆動源として走行駆動するハイブリッド車両の制御システムに関する。
従来から、エンジンと、第1モータジェネレータと、第2モータジェネレータとを備え、エンジンと第2モータジェネレータとの少なくとも一方を主駆動源として走行駆動するハイブリッド車両が考えられ、一部で実用化されている。第1モータジェネレータは、エンジンにより駆動され、主として発電機として使用されるが、電力が供給されることによりモータとしても使用される。また、第2モータジェネレータは、主としてモータとして使用されるが、車輪側から駆動されることにより発電機すなわち回生用としても使用される。
また、特許文献1には、昇圧コンバータ及び回転電機を駆動する駆動部を制御する制御装置を備える車両駆動装置であって、制御装置は、昇圧コンバータに関連する異常が発生したことを示す信号に応じて、所定量のエネルギを消費するように駆動部を制御する車両駆動装置が記載されている。すなわち、昇圧コンバータの故障が発生したことを示す信号が活性化し、これに応じてMG1、MG2の回生が禁止され、昇圧コンバータの上アーム、下アームにそれぞれ相当するIGBT素子はともにOFF状態に制御されるとされている。また、制御装置の制御によってMG1またはMG2においてコンデンサに蓄えられたエネルギが消費される。コンデンサの端子間電圧VHは次第に低下し、電圧VHが十分に降下したと考えられる時刻において、制御装置は、昇圧コンバータの上アームに相当するIGBT素子をON状態に遷移させ、エンジンを回してMG1で発電を行いバッテリに充電することが可能となるとされている。
従来から考えられている、エンジンと第1モータジェネレータと第2モータジェネレータとを備え、エンジンと第2モータジェネレータとの少なくとも一方を主駆動源として走行駆動するハイブリッド車両の場合、高圧バッテリから第2モータジェネレータに電力を供給するために電源回路部を設けている。第1モータジェネレータはエンジンにより駆動される。電源回路部は、高圧バッテリと各モータジェネレータとの間に、昇圧コンバータを設けている。そして、昇圧コンバータが故障した場合には、ハイブリッド車両の退避走行として、昇圧コンバータの制御端子(例えば昇圧コンバータを構成するスイッチング素子がIGBTである場合にはゲート)への制御信号を遮断し、エンジンを停止した状態で、高圧バッテリの電圧を昇圧コンバータで昇圧させることなく、第2モータジェネレータに供給し、第2モータジェネレータの駆動により車輪を駆動させる、退避モータ走行を実施させることが考えられている。
ただし、退避モータ走行時には、エンジンを停止しているため、エンジンの駆動により第1モータジェネレータを発電することはできず、第1モータジェネレータにより高圧バッテリを充電することができない。また、第2モータジェネレータは、高圧バッテリからの電力で駆動されるが、高圧バッテリからは、第2モータジェネレータだけでなく、モータジェネレータの制御等のための制御部等の補機や、補機駆動のための補機用バッテリへも電力が供給される。このため、退避モータ走行時に高圧バッテリの電力消費が激しく、高圧バッテリの充電量が下限値よりも低下する、例えばバッテリ電圧が0になると車両走行を行えなくなる。このため、ハイブリッド車両の航続距離を長くする面から改良の余地がある。
これに対して、特許文献1に記載された車両駆動装置を備えるハイブリッド自動車の場合には、昇圧コンバータに異常が発生した場合に、制御装置は、昇圧コンバータの上アームに相当するIGBT素子をON状態に遷移させた状態で、エンジンを回してMG1で発電を行いバッテリへの充電を可能とする。ただし、このようにバッテリへの充電を可能とする状態で、昇圧コンバータの上アームのIGBT素子は接続されており、昇圧コンバータのゲート遮断状態、すなわち、コンバータの制御端子への制御信号の遮断状態での車両の航続距離を長くする手段は開示されていない。また、特許文献1には、バッテリと、補機や補機用バッテリとの接続関係は記載されていない。
本発明の目的は、ハイブリッド車両の制御システムにおいて、退避走行時のコンバータの制御端子への制御信号の遮断状態での車両の航続距離を長くすることである。
本発明に係るハイブリッド車両の制御システムは、エンジンと、エンジンにより駆動される第1モータジェネレータと、第2モータジェネレータとを備え、エンジンと第2モータジェネレータとの少なくとも一方を主駆動源として走行駆動するハイブリッド車両の制御システムであって、第1モータジェネレータ用の第1インバータと、第2モータジェネレータ用の第2インバータと、第1インバータ及び第2インバータと高圧バッテリとの間に接続された主コンバータ及びシステムリレーとを含む電源回路部と、高圧バッテリにシステムリレーを介して接続される補機用回路部であって、高圧バッテリからの電圧を補機または補機用バッテリに降圧して供給する補機用コンバータを含む補機用回路部と、主コンバータに故障が発生したか否かを判定するコンバータ故障判定部と、主コンバータに故障が発生したと判定された場合に、システムリレーの接続状態を維持し、主コンバータの制御端子への制御信号を遮断する制御信号遮断指示部と、エンジンを駆動開始し、またはエンジンを駆動させた状態を維持するとともに、第1モータジェネレータにより発電した電力により第2モータジェネレータを駆動するように、各インバータを制御するインバータ制御部と、を備えることを特徴とするハイブリッド車両の制御システムである。
本発明に係るハイブリッド車両の制御システムによれば、主コンバータが故障した場合に、エンジンの駆動により駆動される第1モータジェネレータの発電電力により、第2モータジェネレータが駆動されるため、退避走行を行える。しかも、この場合に、システムリレーの接続状態の維持により、高圧バッテリと補機用回路部とが接続されるため、高圧バッテリから、補機または補機用バッテリに補機用コンバータを介して電力が供給され、補機用として使用される電圧の低減を抑制できる。したがって、退避走行時のコンバータの制御端子への制御信号の遮断状態での車両の航続距離を長くできる。
これに対して、本発明の場合と異なり、主コンバータの故障発生時に、単に、主コンバータの制御端子への制御信号の遮断状態で、エンジンの駆動により駆動される第1モータジェネレータの発電電力により、第2モータジェネレータを駆動し、退避走行を行わせるハイブリッド車両も考えられる。ただし、この場合に、システムリレーが切断されていると、高圧バッテリにシステムリレーを介して接続される補機または補機用バッテリに電力が供給されないため、補機に電力が供給されないか、または補機用バッテリの充電量が徐徐になくなる。このため、退避走行を行えないか、または退避走行時の航続距離が短くなる。これに対して本発明によれば、このような不都合が生じることがなく、退避走行時のコンバータの制御端子への制御信号の遮断状態での車両の航続距離を長くできる
以下において、図面を用いて本発明に係る実施の形態につき詳細に説明する。図1は、本発明に係る実施の形態の1例のハイブリッド車両の制御システムの略構成図である。図2は、本実施の形態により、退避走行を行う場合の制御方法を説明するためのフローチャートである。
図1に示すように、本実施の形態の制御システムを含むハイブリッド車両10は、制御システム12と、動力分割機構14と、図示しない駆動軸に連結された車輪とを備える。また、制御システム12は、エンジン16と、エンジン16により駆動され、発電する発電機である第1モータジェネレータ(MG1)18と、走行用モータである第2モータジェネレータ(MG2)20と、減速機22とを含む。
なお、ハイブリッド車両10は、前置エンジン付前輪駆動車であるFF車や、前置エンジン付後輪駆動車であるFR車や、四輪駆動車である4WD車等とすることができる。
動力分割機構14は、エンジン16からの動力を、図示しない駆動軸への経路と、第1モータジェネレータ18への経路とに分割可能としている。動力分割機構14は、例えば、遊星歯車機構により構成する。例えば、第1モータジェネレータ18の回転軸を中空として、この回転軸の端部に遊星歯車機構のサンギヤを接続する。また、第1モータジェネレータ18の回転軸の内側を挿通したエンジン16の駆動軸に、遊星歯車機構のプラネタリギヤに接続したキャリアを接続する。また、遊星歯車機構のリングギヤに、出力軸24を接続し、出力軸24に直接または図示しない別の遊星歯車機構等の減速機を介して第2モータジェネレータ20の回転軸を接続する。出力軸24は、減速機22を介して図示しない車輪に連結された駆動軸(図示せず)に接続する。なお、エンジン16の駆動軸に図示しないダンパを介して動力分割機構14を接続することもできる。
第1モータジェネレータ18は、3相交流モータであり、エンジン16始動用モータとしても使用可能であるが、第1モータジェネレータ18をエンジン16により駆動される発電機として使用する場合には、遊星歯車機構のキャリアから入力されるエンジン16からのトルクの少なくとも一部を、サンギヤを介して、第1モータジェネレータ18の回転軸に伝達する。
第2モータジェネレータ20は、車両駆動力発生用の3相交流モータであり、かつ、発電機、すなわち電力回生用としても使用可能である。
エンジン16の回転は、動力分割機構14を介して出力軸24側と第1モータジェネレータ18側とに取り出す。第1モータジェネレータ18の駆動により発生した電力は、蓄電部である高圧バッテリ26に充電される。第1モータジェネレータ18は、回転数を無段階制御可能としている。また、第1モータジェネレータ18は、発電量を制御することにより、エンジン16の動作点を、燃費性能を良好にする面から最適にする役目も有する。なお、ハイブリッド車両10をFR車として構成する場合には、出力軸24の回転を、プロペラシャフト、ディファレンシャルギヤを介して駆動輪である、後輪に伝達し、後輪を駆動させる。
また、制御システム12は、上記の各モータジェネレータ18,20と、電源回路部28と、補機用回路部30と、制御部32とを備える。電源回路部28は、第1モータジェネレータ18用の第1インバータ(MG1用インバータ)34と、第2モータジェネレータ20用の第2インバータ(MG2用インバータ)36と、第1インバータ34及び第2インバータ36と高圧バッテリ26との間に接続されたDC/DCコンバータであり、昇圧コンバータである主コンバータ38、及びシステムリレー40と、第1コンデンサ42及び第2コンデンサ44とを含む。また、第1、第2の各モータジェネレータ18,20にそれぞれ対応する図示しない回転角センサ及び電流センサを設けている。
主コンバータ38は、システムリレー40と第1インバータ34及び第2インバータ36との間に設けられている。主コンバータ38は、リアクトル46と、上側アーム48と下側アーム50とにそれぞれ設けられた2個のスイッチング素子であるIGBTと、各IGBTに逆並列に接続された2個のダイオードとを含み、第1コンデンサ42から供給された直流電圧を昇圧して、第2コンデンサ44に供給可能としている。主コンバータ38は、制御部32から制御信号を送られ、この制御信号に対応して、IGBTのオン時間に対応して直流電圧を昇圧し、第2コンデンサ44に供給する機能を有する。また、主コンバータ38は、制御部32からの制御信号に対応して、第2コンデンサ44を介して2個のインバータ34,36の一方または両方から供給された直流電圧を降圧して直流電圧を高圧バッテリ26に充電する機能を有する。なお、主コンバータ38を構成するスイッチング素子は、IGBTに限定するものではなく、トランジスタ等とすることもできる。
高圧バッテリ26は、ニッケル水素電池またはリチウムイオン電池等の二次電池である。また、システムリレー40は、制御部32からの信号によりオンまたはオフされる。すなわち、図示しない起動スイッチのオンに対応して、制御部32が起動され、制御部32からシステムリレー40がオンされ、高圧バッテリ26の直流電圧が第1コンデンサ42に供給される。また、起動スイッチのオフに対応して、システムリレー40がオフされ、高圧バッテリ26と第1コンデンサ42との接続が遮断される。
第1コンデンサ42は、高圧バッテリ26から供給された直流電圧を平滑化し、平滑化した直流電圧を主コンバータ38に供給する。第2コンデンサ44は、主コンバータ38からの直流電圧を平滑化し、平滑化した直流電圧をノードN1,N2を介して各インバータ34,36に供給する。
各インバータ34,36は、詳細な図示は省略するが、U、V,W各相のアームを備える。それぞれのアームは、直列接続されたIGBT、トランジスタ等の2個ずつのスイッチング素子を含み、各アームの中点を、対応するモータジェネレータを構成する図示しない3相のコイルの一端にそれぞれに接続している。また、各スイッチング素子に、それぞれダイオードを逆並列に接続している。2個のインバータは高圧バッテリに対し並列に接続している。また、各モータジェネレータ18,20において、3相コイルの他端は、中性点で互いに接続している。
第1インバータ34は、第2コンデンサ44から直流電圧が供給されると、制御部32からのトルク指令値に対応する信号に基づいて、直流電圧を交流電圧に変換して第1モータジェネレータ18を駆動する。また、システムリレー40は、エンジン16により動力分割機構14を介して第1モータジェネレータ18が駆動させられた場合に、第1モータジェネレータ18により発電した交流電圧を制御部32からの信号に基づいて直流電圧に変換し、その変換した直流電圧を、第2コンデンサ44を介して主コンバータ38に供給する。
一方、第2インバータ36は、第2コンデンサ44から直流電圧が供給されると、制御部32からのトルク指令値に対応する信号に基づいて、直流電圧を交流電圧に変換して第2モータジェネレータ20を駆動する。また、第2インバータ36は、ハイブリッド車両10の回生制動時に、第2モータジェネレータ20により発電した交流電圧を制御部32からの信号に基づいて直流電圧に変換し、その変換した直流電圧を、第2コンデンサ44を介して主コンバータ38に供給する。
制御部32は、CPU,メモリ等を有するマイクロコンピュータを含み、例えば、モータECUと呼ばれるモータコントローラと、エンジンECUと呼ばれるエンジンコントローラとを含むものでもよい。なお、図示の例では、制御部32として1つの制御部32のみを図示しているが、制御部32は適宜複数の構成要素に分割して、互いに接続するものとすることもできる。例えば、制御部32を、モータコントローラの機能を有する部分と、エンジンコントローラの機能を有する部分と、ハイブリッドECUと呼ばれる全体を統合制御する全体制御部とに分け、互いに接続した構成とすることもできる。
制御部32には、第1モータジェネレータ18と第2モータジェネレータ20とに設けた図示しない電流センサで検出した、各モータジェネレータ18,20の各相のコイルを流れるモータ電流値を入力したり、図示しない電圧センサにより検出した主コンバータ38の出力電圧VH、すなわち各インバータ34,36への入力電圧や、図示しないアクセルペダルの操作量を表すアクセル開度信号等の各モータジェネレータ18,20のトルク指令値を算出するための検出信号を入力する。
制御部32は、アクセル開度等に基づいて算出したトルク指令値に応じて、第1インバータ34に制御信号を出力し、制御信号に応じて第1インバータ34を構成するスイッチング素子をオンオフ動作、すなわちスイッチング動作させ、第1モータジェネレータ18において、トルク指令値に従ったトルクが出力されるように、第1モータジェネレータ18を駆動する。また、制御部32は、第1インバータ34と同様に、第2インバータ36に制御信号を出力し、制御信号に応じて第2インバータ36を構成するスイッチング素子をスイッチング動作させ、第2モータジェネレータ20において、トルク指令値に従ったトルクが出力されるように、第2モータジェネレータ20を駆動する。
また、各モータジェネレータ18,20に対応して設けた図示しないレゾルバ等の回転角センサから、第1、第2の各モータジェネレータ18,20の回転角度を表す検出信号を制御部32に入力する。制御部32は、この回転角度から各モータジェネレータ18,20の回転数、すなわち回転速度を算出することができる。制御部32に入力された電圧VHや、各モータジェネレータ18,20のモータ電流値、回転角度等は、各モータジェネレータ18,20や主コンバータ38の制御に利用する。
また、補機用回路部30は、高圧バッテリ26の正極側と負極側とにシステムリレー40を介して接続されている。補機用回路部30は、補機用コンバータ52と、補機用バッテリ54とを含む。補機用コンバータ52は、高圧バッテリ26からの電圧を補機用バッテリ54に降圧して供給する降圧コンバータであり、DC/DCコンバータである。補機用コンバータ52も、制御部32により制御される。補機用バッテリ54は、制御部32を含む補機に電力を供給し、補機を駆動させるために使用する。なお、補機用コンバータ52は、高圧バッテリ26からの電圧を降圧して補機に、補機用バッテリ54を介さずに直接供給する構成とすることもできる。
また、制御部32は、第1、第2の各インバータ34,36及びエンジン16の駆動状態を制御するインバータ制御部56と、コンバータ故障判定部58と、制御信号遮断指示部であるゲート遮断指示部60と、図示しないコンバータ制御部とを含む。インバータ制御部56は、正常動作時に、各モータジェネレータ18,20のトルク目標値等に基づいて、各モータジェネレータ18,20に対応するインバータ34,36に対して駆動や回生のための制御信号を出力する。また、コンバータ制御部は、正常動作時に、主コンバータ38または補機用コンバータ52に対して、昇圧や降圧のための制御信号を出力する。このような構成を有するハイブリッド車両10は、通常走行時に、エンジン16と第2モータジェネレータ20との少なくとも一方を主駆動源として走行駆動する。
また、コンバータ故障判定部は、主コンバータ38に設けられた図示しない電流センサや電圧センサからの検出信号等から、主コンバータ38に過熱や過電流が発生している等、予め設定された所定のフェイル条件が成立するか否か、すなわち主コンバータ38に故障が発生したか否かを判定する。
また、ゲート遮断指示部60は、主コンバータ38に故障が発生したと判定された場合に、システムリレー40を接続した状態、すなわちON状態を維持し、主コンバータ38の制御端子であるゲートへの制御信号を遮断する。すなわち、ゲート遮断指示部60は、主コンバータ38の上側アーム48に設けられた上側のIGBTと、下側アーム50に設けられた下側のIGBTとに与えるゲート禁止信号を活性化させることにより、上側、下側両方のアーム48,50のIGBTを両方ともOFF状態にする。なお、主コンバータ38を構成するスイッチング素子がIGBTではなく、例えばトランジスタである場合には、主コンバータ38に故障が発生したと判定された場合に、主コンバータ38の制御端子であるベースへの制御信号を遮断する。
また、インバータ制御部56は、主コンバータ38に故障が発生したと判定された場合に、主コンバータ38のゲートへの制御信号が遮断された後に、エンジン16を駆動開始し、またはエンジン16を駆動させた状態を維持するとともに、第1モータジェネレータ18により発電した電力により第2モータジェネレータ20を駆動するように、各インバータ34,36を制御する。この場合、例えば、インバータ制御部56は、各モータジェネレータ18,20の充放電を調整するように、各インバータ34,36を制御する。すなわち、第1モータジェネレータ18で発電した電力を、そのまま第2モータジェネレータ20を駆動するための電力として使用する。
また、第2モータジェネレータ20に対するトルク要求に対応する必要電力に対して、第1モータジェネレータ18の発電電力が不足している場合には、第1モータジェネレータ18の発電電力に高圧バッテリ26からの電圧に対応する電力を加えたものを、第2モータジェネレータ20に対する供給電力として使用することもできる。
いずれにしても、インバータ制御部56は、エンジン16により駆動される第1モータジェネレータ18の発電電力により第2モータジェネレータ20が駆動されるように、各インバータ34,36を制御する。なお、制御部32を、エンジンコントローラとモータコントローラとを含むものとし、インバータ制御部56の機能のうち、エンジン16を駆動開始し、またはエンジンを駆動させた状態を維持する機能を、エンジンコントローラに持たせ、第1モータジェネレータ18により発電した電力により第2モータジェネレータ20を駆動するように、各インバータ34,36を制御する機能を、モータコントローラに持たせることもできる。
このようなハイブリッド車両の制御システムにおいて、主コンバータ38に故障が発生した場合に退避走行を行う場合、図2に示すようなフローチャートにより、制御部32(図1)の処理が実行される。このフローチャートの処理は、通常走行時に実行されるメインルーチンから一定時間毎または予め設定された所定の条件が成立する度に呼び出されて実行される。以下、図1と同一の要素には同一の符号を付して説明する。図2のステップS10において、コンバータ故障判定部58により、主コンバータ38に故障が発生したと判定される、すなわち故障が確定したと判定されると、ステップS14に移行し、退避走行処理が実行される。これに対して、ステップS10で主コンバータ38に故障が発生していないと判定されると、ステップS12の通常走行処理が実行される、すなわち、通常走行時に実行されるメインルーチンに戻る。
一方、ステップS14に移行されると、ゲート遮断指示部60により、システムリレー40を接続した状態、すなわちON状態が維持され、主コンバータ38のゲートへの制御信号が遮断され、すなわち、主コンバータ38の各IGBTに与えるゲート禁止信号が活性化され、主コンバータ38の各IGBTがすべてOFF状態になる。
次いで、ステップS16において、インバータ制御部56により、エンジン16が駆動開始され、またはエンジン16が駆動された状態が維持されるとともに、上記のように、第1モータジェネレータ18により発電した電力により第2モータジェネレータ20が駆動されるように、各インバータ34,36が制御される。例えば、インバータ制御部56により、各モータジェネレータ18,20の充放電を調整するように、各インバータ34,36が制御される。この結果、第2モータジェネレータ20の駆動に伴って、車輪が駆動され、ハイブリッド車両10の退避走行を行える。また、この状態で、システムリレー40は接続された状態となるため、補機用バッテリ54へは高圧バッテリ26から、補機用コンバータ52で降圧された電力が供給され、補機用として使用される電圧の低減を抑制できる。なお、補機用コンバータ52は、高圧バッテリ26からの電圧を降圧して補機に、補機用バッテリ54を介さずに直接供給する構成とする場合も、補機用として使用される電圧の低減を抑制できる。
このようなハイブリッド車両の制御システムによれば、主コンバータ38が故障した場合に、エンジン16の駆動により駆動される第1モータジェネレータ18の発電電力により、第2モータジェネレータ20が駆動されるため、退避走行を行える。しかも、この場合に、システムリレー40の接続状態の維持により、高圧バッテリ26と補機用回路部30とが接続されるため、高圧バッテリ26から、補機または補機用バッテリ54に補機用コンバータ52を介して電力が供給され、補機用として使用される電圧の低減を抑制できる。したがって、退避走行時の主コンバータ38の制御端子であるゲートへの制御信号の遮断状態での車両の航続距離を長くできる。
10 ハイブリッド車両、12 制御システム、14 動力分割機構、16 エンジン、18 第1モータジェネレータ(MG1)、20 第2モータジェネレータ(MG2)、22 減速機、24 出力軸、26 高圧バッテリ、28 電源回路部、30 補機用回路部、32 制御部、34 第1インバータ(MG1用インバータ)、36 第2インバータ(MG2用インバータ)、38 主コンバータ、40 システムリレー、42 第1コンデンサ、44 第2コンデンサ、46 リアクトル、48 上側アーム、50 下側アーム、52 補機用コンバータ、54 補機用バッテリ、56 インバータ制御部、58 コンバータ故障判定部、60 ゲート遮断指示部。
Claims (1)
- エンジンと、エンジンにより駆動される第1モータジェネレータと、第2モータジェネレータとを備え、エンジンと第2モータジェネレータとの少なくとも一方を主駆動源として走行駆動するハイブリッド車両の制御システムであって、
第1モータジェネレータ用の第1インバータと、第2モータジェネレータ用の第2インバータと、第1インバータ及び第2インバータと高圧バッテリとの間に接続された主コンバータ及びシステムリレーとを含む電源回路部と、
高圧バッテリにシステムリレーを介して接続される補機用回路部であって、高圧バッテリからの電圧を補機または補機用バッテリに降圧して供給する補機用コンバータを含む補機用回路部と、
主コンバータに故障が発生したか否かを判定するコンバータ故障判定部と、
主コンバータに故障が発生したと判定された場合に、システムリレーを接続した状態を維持し、主コンバータの制御端子への制御信号を遮断する制御信号遮断指示部と、
エンジンを駆動開始し、またはエンジンを駆動させた状態を維持するとともに、第1モータジェネレータにより発電した電力により第2モータジェネレータを駆動するように、各インバータを制御するインバータ制御部と、を備えることを特徴とするハイブリッド車両の制御システム。
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