JP2019059488A - 収納容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】内装容器が外装容器から外れにくく,また,そのための係止形状が収納容器の他の機能を阻害することのない収納容器を提供すること。【解決手段】外装容器と,その内部に装着される内装容器3とを有し,外装容器および内装容器3がいずれも,多辺形状の底面部31と側壁部(33,34)とを有する形状の収納容器であって,外装容器の材料樹脂と比較して内装容器3の材料樹脂の方が高柔軟性かつ高断熱性であるものとする。さらに,内装容器3の側壁部33の外面側に係止部36が設けられるとともに外装容器の側壁部の内面側に被係止部が設けられており,係止部36および被係止部は,外装容器に内装容器3を装着した状態では引っ掛かった状態となることで,外装容器から内装容器3がひとりでに外れることを防止するとともに,その形成されている側壁部33における,全幅に対して一方の端部から30%以内の位置に設けられている。【選択図】図6

Description

本発明は,収納物を収納する収納容器であって,外形を維持する外装容器と,その内側に装着されて外界からの断熱を担当する内装容器との二重構造をとるものに関する。
従来から,比較的剛性の高い外装容器の内側に,ある程度の柔軟性を持ちつつ断熱性が高い内装容器を装着して,保冷もしくは保温機能を持たせるようにした収納容器が知られている。特許文献1に記載のものもその一例である。この種の二重構造の収納容器では通常,内装容器が外装容器に対して脱着可能になっている。特許文献1の保温コンテナもそうである。
同文献の保温コンテナでは,その図1中に「10」で示されるものが外装体(外装容器)であり,「20」で示されるものが内装体(内装容器)である。「30」は内装体の蓋である。このうちの「外装体10」を見ると,その両短辺における側壁部分に取っ手用の「貫通口12」が設けられている。これに合わせて「内装体20」の側壁部には外向きに「凸部22」が設けられている。そして同文献の図3を見ると,「内装体20」を「外装体10」の内側に装着した状態の断面図が描かれている。この断面図の状態では,「凸部22」が「貫通口12」に入り込んでいる。これにより,「内装体20」が「外装体10」からひとりでに外れてしまうことがないようにされている。
特開平10−17031号公報
しかしながら前記した従来の収納容器には,次のような問題点があった。第1に,「内装体20」が「外装体10」から,意外と外れやすいのである。その原因は,「凸部22」や「貫通口12」の位置にある。すなわち,特許文献1の図1から明らかなように,「凸部22」や「貫通口12」は,それらが形成されている側壁部分における幅方向の中央部にある。これは,側壁部分に何らかの外力が掛かった場合に最も大きく変形する位置である。このため,「凸部22」と「貫通口12」との引っ掛かりが意外と容易に外れてしまうのである。
また「貫通口12」には,保温コンテナを人が持つ場合の取っ手としての意味もある。しかしそのために「貫通口12」に指を差し込むと,そこには「凸部22」が存在している。つまり,「凸部22」は取っ手としての機能を邪魔している。また,多くの場合「内装体20」は発泡材等の柔軟度の高い素材で形成されている。このため,「貫通口12」に差し込まれた指との衝突により「凸部22」が破損・変形してしまうこともある。この場合,「凸部22」と「貫通口12」との引っ掛かり機能が低下して,「内装体20」が「外装体10」からさらに外れやすくなってしまう。
本発明は,前記した従来の技術が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,内装容器が外装容器から外れにくく,また,そのための係止形状が収納容器の他の機能を阻害することのない収納容器を提供することにある。
本発明の一態様における収納容器は,樹脂材料製の外装容器と,外装容器の内部に装着される樹脂材料製の内装容器とからなる収納容器であり,外装容器および内装容器がいずれも,多辺形状の底面部とその各辺に対して同一面側に設けられた側壁部とを有する形状のものであり,外装容器の材料樹脂と比較して内装容器の材料樹脂の方が高柔軟性かつ高断熱性であって,内装容器の側壁部の外面側に係止部が設けられるとともに外装容器の側壁部の内面側に被係止部が設けられており,係止部および被係止部は,外装容器に内装容器を装着した状態では引っ掛かった状態となることで,外装容器から内装容器がひとりでに外れることを防止するものであり,その形成されている側壁部における,全幅に対して一方の端部から30%以内の位置に設けられているものである。
上記態様における収納容器では,外装容器に内装容器を装着した装着状態では係止部と被係止部とが引っ掛かった状態となっている。これにより,外装容器から内装容器がひとりでには外れないようになっている。そして,係止部や被係止部が形成されている位置は,その形成されている側壁部における幅方向の中央部から外れた端部寄りの位置である。このため,内装容器の側壁部に意図しない外力が加わっても,係止部や被係止部が形成されている位置はさほど大きくは変形しない。このため,係止部と被係止部との引っ掛かりが解除されてしまう事態にはなかなかならない。また,通常は側壁部における幅方向の中央部に形成されることの多い取っ手孔等の機能を係止部が邪魔することもない。なお,外装容器および内装容器の底面部についていう「多辺形」は,多くの場合に長方形であるがこれに限らず任意の多角形でよい。また,コーナーが丸められていたりしても多辺形であることを妨げないものとする。
上記態様における収納容器ではさらに,内装容器の側壁部における係止部が形成されている部位が,他の箇所より変形しやすい容易変形箇所とされていることが望ましい。これにより内装容器の側壁部における係止部が形成されている部位が,内装容器の装着または取り外しのために意図的に当該側壁部を変形させる場合には変形しやすいこととなる。このため,装着または取り外しの動作がやりやすい。
容易変形箇所が設けられている上記態様の収納容器ではさらに,容易変形箇所は,内装容器の側壁部の内面が抉られた薄肉箇所であり,少なくとも薄肉箇所の範囲内を含む位置における外面に係止部が形成されていることが望ましい。このように薄肉箇所内に係止部が形成されていることにより,装着または取り外しの動作時に当該側壁部を変形させやすく,動作がやりやすい。
容易変形箇所が設けられている上記のいずれかの態様の収納容器ではさらに,少なくとも容易変形箇所の範囲内を含む位置における外面に複数個の係止部が形成されており,外装容器の側壁部の内面側における,外装容器に内装容器を装着した状態で複数個の係止部に対応する位置に複数個の被係止部が形成されていることが望ましい。このように1箇所の容易変形箇所の範囲内に複数個の被係止部を設けることで,容易変形箇所が設けられていても,外装容器から内装容器がひとりでに外れることは起こりにくくなっている。
上記のいずれかの態様の収納容器ではまた,内装容器に,底面部および各側壁部により区画された収納空間の一部を仕切る,側壁部の内面から連続して設けられた仕切り形状部と,側壁部の外面における,仕切り形状部が形成されている位置の裏面に相当する範囲内に設けられた,外装容器に内装容器を装着した状態では外装容器の側壁部の内面に接触する位置決め凸部とが形成されていることが望ましい。このように,仕切り形状部を利用して位置決め凸部の位置を補強することで,位置決め凸部による内装容器の外装容器に対する位置決め効果がより確実となる。
仕切り形状部および位置決め凸部が設けられている上記態様の収納容器ではさらに,係止部は,内装容器の側壁部の外面における,裏面に仕切り形状部が形成されている範囲よりも側壁部の幅方向に中央寄りの位置に設けられていることが望ましい。これにより,仕切り形状部が内装容器の側壁部の,装着または取り外しの動作時の意図的な変形を邪魔することがない。上記のいずれかの態様の収納容器ではまた,係止部は,内装容器の側壁部の上下方向寸法中の上半分の範囲内の位置に設けられていることが望ましい。これにより,装着または取り外しの動作時の意図的な変形が少なくて済む。
本構成によれば,内装容器が外装容器から外れにくく,また,そのための係止形状が収納容器の他の機能を阻害することのない収納容器が提供されている。
本形態の収納容器をパーツごとに分離して示す斜視図である。 本形態の収納容器の内部に装着される保冷剤を示す斜視図である。 本形態の収納容器を逆さに伏せた状態でパーツごとに分離して示す斜視図である。 外装容器に内装容器を装着した状態を示す斜視図である。 内装容器の係止部と外装容器の孔との引っ掛かり状況を示す断面図である。 内装容器の平面図である。 外装容器に内装容器を装着した状態を示す平面図である。 外装容器の内面に対する内装容器の位置決め凸部による位置決め状況を示す断面図である。 本形態の収納容器を3段積みにした状態を示す斜視図である。 第1の変形例に係る内装容器を示す斜視図である。 第1の変形例に係る内装容器を示す平面図である。 第2の変形例に係る内装容器を示す斜視図である。 第2の変形例に係る内装容器を示す平面図である。
以下,本発明を具体化した実施の形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は,図1に示される収納容器1として本発明を具体化したものである。図1の収納容器1は,外装容器2と,内装容器3と,蓋4とにより構成されている。外装容器2は,収納容器1における外形をなし必要な強度を有するパーツである。内装容器3は,収納容器1において実際に収納物を収納するパーツである。内装容器3の主な機能は,断熱性や衝撃緩和性である。蓋4は,内装容器3の開口部を閉鎖するパーツである。
外装容器2,内装容器3,蓋4の素材はいずれも,合成樹脂である。ただし,外装容器2と内装容器3とでは材料樹脂の種類が異なる。外装容器2の材料樹脂と内装容器3の材料樹脂とを比較すると,後者の方がより柔軟性が高く断熱性も高いものである。樹脂の種類そのものには特段の限定はないが,外装容器2を非発泡樹脂(例えばポリプロピレン等)で,内装容器3を発泡樹脂(例えば発泡ポリプロピレン,発泡ポリエチレン,発泡スチロール等)で形成することにより上記を達成することができる。蓋4の素材は内装容器3と同じものでよい。
外装容器2および内装容器3はいずれも,全体の概略形状としては,上方が開口した箱形の形状である。すなわち外装容器2は,長方形状の底面部21と,その両長辺に対して上方側に設けられた長辺側壁部23と,両短辺に対して上方側に設けられた短辺側壁部24とを有している。底面部21には多数の孔25が形成されている。各長辺側壁部23にも多数の孔26が形成されている。各短辺側壁部24には,取っ手孔27が形成されている。取っ手孔27は,短辺側壁部24の幅方向(短辺側壁部24を上方から見たときのその長手方向)の中央に位置している。
内装容器3も,長方形状の底面部31と,その両長辺に対して上方側に設けられた長辺側壁部33と,両短辺に対して上方側に設けられた短辺側壁部34とを有している。内装容器3の内部には,仕切り形状部35が設けられている。仕切り形状部35は,長辺側壁部33および短辺側壁部34の内面から連続して設けられている。仕切り形状部35は,内装容器3の内部の収納空間の一部を仕切って,図2に示す保冷剤5を装着する箇所とするものである。内装容器3の長辺側壁部33の外面には,凸状の係止部36および位置決め凸部37が設けられている。係止部36は,図1中では手前側の長辺側壁部33のものしか見えていないが,背面側の長辺側壁部33の外面にも同様に形成されている。位置決め凸部37は,内装容器3の短辺側壁部34の外面にも設けられている。なお内装容器3には,外装容器2に設けられているような孔は設けられていない。
外装容器2,内装容器3,蓋4をそれぞれ逆さに伏せた状態での斜視図を図3に示す。なお蓋4は,底面部21および底面部31の全体形状とほほ同じ長方形状の板状の部材である。
図4に,外装容器2に内装容器3を装着した状態での斜視図を示す。図4に示される状態の収納容器1では,蓋4は装着していない。一方で図4の収納容器1では,図2に示した保冷剤5が装着されている。図2中の保冷剤5は,内装容器3における短辺側壁部34と仕切り形状部35との間の空間に保持されている。
さらに図4では,内装容器3の係止部36が,外装容器2の孔26を通して外部に張り出している。つまり,凸状の係止部36が,貫通孔である孔26に内面側から入り込んで引っ掛かった状態となっている。つまり孔26は,係止部36が引っ掛かる被係止部として機能している。この,係止部36と孔26との引っ掛かり状況を,図5の断面図に示す。これにより図4の収納容器1では,内装容器3が外装容器2からひとりでには外れないようになっている。なお,図4等では孔26は多数設けられているが,そのうち係止部36が引っ掛かるのは,外装容器2と内装容器3とを装着状態にしたときに係止部36と対向する位置にあるものである。ただし,内装容器3は前述のように柔軟性のものであるから,外側から係止部36を意図的に押し込んで孔26との引っ掛かりを解除すれば,内装容器3を外装容器2から取り外すことができる。
内装容器3について,図6の平面図によりさらに説明する。図6中では,内装容器3の長辺方向の全長をL1で示している。このL1は,長辺側壁部33の全幅である。そして図6中のL2は,長辺側壁部33の一方の端部(図6中では右端)から,全幅L1の30%に相当する範囲を示している。内装容器3の係止部36は,この領域L2の範囲内に設けられている。つまり係止部36は,長辺側壁部33の幅方向の中央を外した位置に形成されている。このことにより本形態の収納容器1では,従来のものよりさらに,内装容器3が外装容器2から外れにくくなっている。長辺側壁部33に何らかの応力が掛かった場合でも,それによって大きく変形するのは長辺側壁部33の幅方向の中央部分であるところ,係止部36はそこから外れた位置にあるからである。このため,長辺側壁部33に何らかの意図しない外力が掛かっても,係止部36のある箇所の変形は小さく,係止部36と孔26との引っ掛かりが解除されてしまうまでにはなかなか至らないのである。
また,図1,図3,図6に示されるように,内装容器3の長辺側壁部33の外面における2つの係止部36の間の位置には,縦方向の溝38が形成されている。このため長辺側壁部33は,溝38およびその周囲の箇所ではそれ以外の箇所と比較して,より変形しやすくなっている。つまり,長辺側壁部33の中でも係止部36付近の位置は,他の位置より変形しやすい容易変形箇所となっているのである。この容易変形箇所は,溝38そのものを含み,さらにその隣接領域(溝38の外縁から水平方向に10mm以内の領域)をも含む。このため,外装容器2に内装容器3を装着する動作が,溝38が形成されていることにより楽にできるようになっている。外装容器2から内装容器3を意図的に取り外す場合も同様である。なお,装着状態において長辺側壁部33に意図しない外力が掛かっても,特に係止部36付近の位置を標的とする外力でない限り,溝38のせいで内装容器3が外れやすいということはない。
また,図6から明らかなように係止部36は,長辺側壁部33の内面に仕切り形状部35が連続している範囲よりも,長辺側壁部33の幅方向(矢印L1の方向)に中央寄りの位置の外面上に配置されている。つまり,内装容器3を上方から見たとき,係止部36が設けられている位置の裏面の位置には仕切り形状部35が形成されていないということである。このため,内装容器3の取り付けならびに取り外しの際に,仕切り形状部35が長辺側壁部33の変形の妨げとなることがない。この点でも本形態の収納容器1では,内装容器3の取り付けならびに取り外しの動作が楽にできるようになっているといえる。
また,図1から分かるように係止部36は,長辺側壁部33の上下方向寸法中の上半分の範囲内の位置に設けられている。このことによっても,内装容器3の取り付けならびに取り外しの動作が楽にできるようになっている。なぜなら,取り付けの際には,係止部36を内向きに押し込むように長辺側壁部33を変形させる必要があるが,その変形をさせている時間が短時間で済むからである。また,取り外しの際にも,同様に係止部36を内向きに押し込む変形をさせる必要があるが,早期に係止部36が外装容器2から脱出して変形が解消されるからである。
また,これも図1,図3,図6に示されるように位置決め凸部37は,長辺側壁部33ないし短辺側壁部34に仕切り形状部35が連続している範囲内の位置に配置されている。つまり,内装容器3を上方から見たとき,位置決め凸部37が設けられている位置の裏面の位置には仕切り形状部35が形成されているということである。このことにより次のような効果がある。
そもそも位置決め凸部37は,図4の装着状態での内装容器3の水平面内位置を安定させるものである。すなわち,装着状態での収納容器1を上方から見ると,図7のようになる。図7では,外装容器2の内面と内装容器3の外面とがしっかりと密着しているのは,位置決め凸部37の箇所だけである。この状況を図8の断面図に示す。図7および図8の状態での位置決め凸部37は,外装容器2の内面に押されてやや圧縮された状態になっている。これにより,外装容器2に対する内装容器3の水平面内位置が安定している。特に,外装容器2および内装容器3の寸法の公差内の個体差により嵌め合わせが緩い組み合わせの収納容器1であったとしても,位置決め凸部37の効果により内装容器3の位置が安定している。
ここで,前述の位置決め凸部37と仕切り形状部35との位置関係により,装着状態での位置決め凸部37の外装容器2の内面による後退,すなわち内向きの移動が抑制されている。これにより,位置決め凸部37の位置決め効果がより確実になっているのである。なお図7に示される状態でも図4と同様に蓋4は装着されていない。また,図7の状態では保冷剤5は装着していない。一方図8では,内装容器3に蓋4および保冷剤5を装着した状態を示している。図8から分かるように,蓋4の存在も,位置決め凸部37の後退を抑制し位置決め効果をより確実にすることに貢献している。
また,これも図1,図3,図6に示されるように,長辺側壁部33および短辺側壁部34の外面における位置決め凸部37に隣接する範囲は,凹部39となっている。凹部39は,上端から下端まで連続して形成されている。この凹部39が形成されていることで,位置決め凸部37を圧縮しつつ内装容器3を外装容器2に挿入する動作がやりやすくなっている。位置決め凸部37の圧縮による変形の影響が,長辺側壁部33および短辺側壁部34のうち凹部39より外側にはあまり及ばないからである。
本形態の収納容器1では,多段積みが可能である。図9に,収納容器1を3段積みにした状態を示す。図9では,3段積みになっている外装容器2のいずれにおいても,孔26から係止部36が覗いている。これより,各収納容器1がそれぞれ,外装容器2に内装容器3を装着した状態であることが分かる。また,最上段のものについてしか図上で明白ではないが,各収納容器1においてそれぞれ,内装容器3に蓋4が装着されている。保冷剤5については,装着されていてもいなくても,図9の外観図に違いは現れない。
続いて,本形態の収納容器1における内装容器3の変形例について説明する。ここで説明するのは,第1の変形例(図10,図11)および第2の変形例(図12,図13)である。順に説明する。
まず第1の変形例に係る内装容器6の斜視図を図10に,平面図を図11に,それぞれ示す。図10および図11の内装容器6における,前述の内装容器3に対する相違点は,係止部36および溝38の配置である。すなわち,前述の内装容器3では各長辺側壁部33における幅方向の一方の端部寄りの範囲内に2箇所の係止部36が形成されているところ,本変形例に係る内装容器6では,各長辺側壁部33における幅方向の両方の端部寄りの範囲内に1箇所ずつの係止部36が形成されている。係止部36の総数は内装容器3でも内装容器6でも同じである。
一方,溝38については,前述の内装容器3では隣り合う2つの係止部36の間に1本の溝38が形成されている。これに対し本変形例の内装容器6では,各係止部36の両隣に1本ずつの溝38が形成されている。つまり溝38の総本数でいえば,内装容器3が2本であるのに対し内装容器6では,8本となっている。この場合の容易変形箇所は,少なくとも,2本の溝38とその間の領域を含む。よって,係止部36と溝38との関係が本変形例の内装容器6のようになっていても,前述の内装容器3の場合と同様に,外装容器2と内装容器6との確実な外れ防止や取り付け操作の容易性が得られる。その余の点については,内装容器3と内装容器6とで特段の相違点はない。
次に第2の変形例に係る内装容器7の斜視図を図12に,平面図を図13に,それぞれ示す。図12および図13の内装容器7における,前述の内装容器3に対する相違点は,溝38に替えて凹部40が形成されていることである。溝38が長辺側壁部33の外面に形成されているのに対し,凹部40は内面に形成されている。凹部40が形成されている範囲内では他の箇所と比較して,長辺側壁部33が薄肉となっている。この場合の容易変形箇所は,凹部40が形成されている範囲を少なくとも含む。さらにその隣接領域(凹部40の外縁から水平方向に10mm以内の領域)をも含む。そして本変形例の内装容器7における係止部36はいずれも,凹部40が形成されている範囲の裏面に相当する範囲内に位置している。このような構成であっても前述の内装容器3,6の場合と同様に,外装容器2と内装容器7との確実な外れ防止や取り付け操作の容易性が得られる。その余の点については,内装容器3と内装容器7とで特段の相違点はない。
以上詳細に説明したように本実施の形態によれば,外装容器2に対してより高柔軟性かつより高断熱性の内装容器(3,6,7)を装着してなる収納容器1において,外装容器2の孔26(被係止部)と内装容器(3,6,7)の係止部36との係止箇所を,長辺側壁部23,33における幅方向の中央付近から外して端部寄りの位置に配置している。このため,内装容器(3,6,7)に意図しない外力が加わった場合でも内装容器(3,6,7)の係止箇所の変形量は小さい。このため内装容器3が外装容器2からひとりでに外れてしまうことは起こりにくい。
また,外装容器2の短辺側壁部24の幅方向中央に位置する取っ手孔27に対しては,装着状態においても係止部36が進入していない。このため,取っ手孔27に指先を差し込んで収納容器1を持ち上げる動作が,係止部36により邪魔されることがない。また,その動作により係止部36が傷つけられることもない。
また,内装容器(3,6,7)における係止部36が形成されている箇所が,溝38あるいは凹部40により容易変形箇所とされている。このため,装着動作ならびに取り外し動作は容易にできる。また,内装容器(3,6,7)には係止部36以外にも位置決め凸部37が設けられており,内面側の仕切り形状部35に対して上方から見て表裏関係の位置に配置されている。このため,位置決め凸部37による内装容器(3,6,7)の位置決め効果が確実である。その一方で係止部36は仕切り形状部35よりは中央寄りにあるので,仕切り形状部35が装着動作ならびに取り外し動作を邪魔することはない。また,係止部36は長辺側壁部33の上下方向上寄りの位置にあるので,このことも装着動作ならびに取り外し動作をやりやすくしている。
なお,本実施の形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。例えば本形態では,装着状態にて係止部36と引っ掛かり合うための外装容器2における形状である被係止部を,貫通孔である孔26としている。しかし被係止部が貫通孔であることは必須ではない。貫通孔である孔26の代わりにその箇所を,内面側が凹んだ有底穴としてもよい。これでも,装着状態にて係止部36が有底穴に内面側から進入して引っ掛かり状態となることができるからである。
また,係止部36と被係止部との関係を逆にしてもよい。すなわち,被係止部を外装容器2の長辺側壁部23の内面状の凸部とし,係止部36を内装容器(3,6,7)の長辺側壁部33の貫通孔もしくは外面側が凹んだ有底穴としてもよい。さらには,係止部36および被係止部を,長辺側壁部23,33に設ける代わりに短辺側壁部24,34に設けてもよい。あるいは係止部36および被係止部を,長辺側壁部23,33と短辺側壁部24,34との両方に設けてもよい。
また本形態では,図1等から明らかなように長辺側壁部23に,係止部36と引っ掛かり合うもの以外にも多数の孔26と同じ形状が形成されている。むろんこのことも必須ではなく,係止部36と引っ掛かり合わない孔は形成されていなくてもよい。あるいは形が異なっていてもよい。また,容易変形箇所に関して,溝38あるいは凹部40の配置は図示したものに限らない。長辺側壁部33の内面に溝38を設けてもよいし外面に凹部40を設けてもよい。溝38と凹部40との両方を設けてもよい。あるいは,内装容器(3,6,7)の材料樹脂が発泡樹脂である場合に,係止部36近辺だけ他よりも発泡率を上げてそれを容易変形箇所としてもよい。
また,仕切り形状部35の具体的な配置も任意である。本形態に例示したものは,保冷剤5を両短辺側壁部34の幅方向中央に寄せて1個ずつ保持するものであったが,これに限られない。両短辺側壁部34の幅方向端部に寄せて1個ずつ保冷剤5を保持するものでもよいし,両長辺側壁部23の幅方向中央もしくは端部に寄せて1個ずつ保冷剤5を保持するものでもよい。内装容器(3,6,7)全体としての保冷剤5の保持数も2個に限らない。1個や4個でもよい。また,位置決め凸部37は,必ずしも装着時に圧縮状態となるものでなくてもよい。また,蓋4は絶対に必要というものではない。例えば図9の段積み状態にて,最上段の収納容器1のみ蓋4を有しておりそれ以外の段の収納容器1は蓋4なし,という構成であってもよい。
1 収納容器
2 外装容器
3,6,7 内装容器
21,31 底面部
23,33 長辺側壁部
24,34 短辺側壁部
26 孔(被係止部)
35 仕切り形状部
36 係止部
37 位置決め凸部
38 溝(容易変形箇所)
40 凹部(薄肉箇所)

Claims (6)

  1. 樹脂材料製の外装容器と,前記外装容器の内部に装着される樹脂材料製の内装容器とを有し,前記外装容器および前記内装容器がいずれも,多辺形状の底面部とその各辺に対して同一面側に設けられた側壁部とを有する形状のものであり,前記外装容器の材料樹脂と比較して前記内装容器の材料樹脂の方が高柔軟性かつ高断熱性である収納容器であって,
    前記内装容器の側壁部の外面側に係止部が設けられるとともに前記外装容器の側壁部の内面側に被係止部が設けられており,
    前記係止部および前記被係止部は,
    前記外装容器に前記内装容器を装着した状態では引っ掛かった状態となることで,前記外装容器から前記内装容器がひとりでに外れることを防止するものであり,
    その形成されている側壁部における,全幅に対して一方の端部から30%以内の位置に設けられていることを特徴とする収納容器。
  2. 請求項1に記載の収納容器であって,
    前記内装容器の側壁部における前記係止部が形成されている部位が,他の箇所より変形しやすい容易変形箇所とされていることを特徴とする収納容器。
  3. 請求項2に記載の収納容器であって,
    前記容易変形箇所は,前記内装容器の側壁部の内面が抉られた薄肉箇所であり,
    少なくとも前記薄肉箇所の範囲内を含む位置における外面に前記係止部が形成されていることを特徴とする収納容器。
  4. 請求項2または請求項3に記載の収納容器であって,
    少なくとも前記容易変形箇所の範囲内を含む位置における外面に複数個の前記係止部が形成されており,
    前記外装容器の側壁部の内面側における,前記外装容器に前記内装容器を装着した状態で複数個の前記係止部に対応する位置に複数個の前記被係止部が形成されていることを特徴とする収納容器。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか1つに記載の収納容器であって,前記内装容器に, 前記底面部および各前記側壁部により区画された収納空間の一部を仕切る,前記側壁部の内面から連続して設けられた仕切り形状部と,
    前記側壁部の外面における,前記仕切り形状部が形成されている位置の裏面に相当する範囲内に設けられた,前記外装容器に前記内装容器を装着した状態では前記外装容器の側壁部の内面に接触する位置決め凸部とが形成されていることを特徴とする収納容器。
  6. 請求項5に記載の収納容器であって,
    前記係止部は,前記内装容器の側壁部の外面における,裏面に前記仕切り形状部が形成されている範囲よりも前記側壁部の幅方向に中央寄りの位置に設けられており,
    前記係止部は,前記内装容器の側壁部の上下方向寸法中の上半分の範囲内の位置に設けられていることを特徴とする収納容器。
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