JP2019059107A - 転写シート - Google Patents
転写シート Download PDFInfo
- Publication number
- JP2019059107A JP2019059107A JP2017185347A JP2017185347A JP2019059107A JP 2019059107 A JP2019059107 A JP 2019059107A JP 2017185347 A JP2017185347 A JP 2017185347A JP 2017185347 A JP2017185347 A JP 2017185347A JP 2019059107 A JP2019059107 A JP 2019059107A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- transfer
- transfer sheet
- release
- transferred
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Decoration By Transfer Pictures (AREA)
Abstract
Description
また、被転写基材に転写した後の転写層においては、最表層となる剥離層を保護層として用いる場合が多いが、更に保護性能を付与したい場合或いは表面の耐摩耗性、耐汚染性等の諸物性を向上させたい場合には、剥離層の表面にトップコート層が形成される。そのため、トップコート層となる塗料のリコート性をより向上させることが求められている。
本明細書中に記載する各部材の寸法等の数値及び材料名等は、実施形態としての一例であり、これに限定されるものではなく、適宜に選択して使用してよい。
図1に示すように、転写シート1は、離型性支持体10、剥離層20、装飾層30、粘着剤層40及び剥離フィルム50を備える。
離型性支持体10は、装飾層30を支持するフィルムである。離型性支持体10は、剥離層等を含む転写層に対して離型性を有し、転写シート1が被転写基材60(後述)に転写された後、剥離層20との界面から離型される。離型性支持体10としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンアフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、トリアセチルセルロース(TAC)等のセルロース系樹脂等ならなるフィルムが挙げられる。このうち、強度及び柔軟性に優れる点で、2軸延伸ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムが好ましい。なお、離型性支持体10における剥離層20側の表面には、従来公知の離型層が形成されていてもよく、離型処理が施されていてもよい。
離型性支持体10の膜厚は、好ましくは10μm以上100μm以下であり、より好ましくは20μm以上60μm以下である。
剥離層20は、転写シート1から離型性支持体10の剥離を容易にするために積層される層である。剥離層20は、転写シート1が被転写基材60に転写され、離型性支持体10が剥離された後、転写シート1の最も外側の層として残存する。その剥離層20の表面には、例えば、トップコート層70(後述)が形成される。
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体としては、溶剤(再)可溶性であれば、とくに限定されない。
剥離層20は、溶剤等に希釈後、従来公知の塗布方法にて塗布乾燥することにより形成できる。剥離層20の層厚(dry)は、好ましくは1μm以上2μm以下程度である。
光安定化剤としては、紫外線吸収剤又はラジカル捕捉剤が用いられる。また、光安定化剤として、両者を併用或いは混合して用いてもよい。
更に、耐候性(特に耐光性)を向上させるためには、上記紫外線吸収剤等に加えて、ラジカル捕捉剤として、ヒンダードアミン系の光安定剤を0.3〜2重量%、より好ましくは0.3〜0.5質量%添加すると良い。
装飾層30は、転写シート1の図柄(意匠)が形成される図柄層である。装飾層30を構成する樹脂としては、例えば、アクリル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、アクリル−(塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体)樹脂等が挙げられる。また、装飾層30には、着色顔料、着色染料等が添加される。装飾層30の層厚(dry)は、約5μm程度である。
クリア樹脂層の層厚(dry)は、1μm以上が好ましい。
粘着剤層40は、転写シート1を被転写基材60に転写する際に、転写シート1と被転写基材60とを接着し、両者を接合する層である。本実施形態の粘着剤層40は、粘着剤組成物の硬化物からなる。粘着剤組成物は、主剤としてのアクリル系粘着剤と、イソシアネート系硬化剤と、を含有する。
粘着剤層40の層厚は、10μm以上50μm以下であることが好ましく、15μm以上30μm以下であることがより好ましい。
好ましいアクリル系粘着剤としては、例えば、アクリル酸エステルと他の単量体とを共重合させたアクリル酸エステル共重合体が挙げられる。アクリル酸エステルとしては、例えば、アクリル酸エチル、アクリル酸−n−ブチル、アクリル酸−2−エチルヘキシル、アクリル酸イソオクチル、アクリル酸イソノニル、アクリル酸ヒドロキシルエチル、アクリル酸プロピレングリコール、アクリルアミド、アクリル酸グリシジル等が挙げられる。これらは、単独又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
なお、上記アクリル系粘着剤の市販品としては、例えば、ニッセツ(日本カーバイド社製)、SKダイン(綜研化学社製)等を好適に用いることができる。
粘着剤組成物は、イソシアネート系硬化剤を含有する。イソシアネート系硬化剤は、転写シート1を被転写基材60に転写する際の粘着性を得るために添加される。アクリル系粘着剤は、水酸基を有するため、イソシアネート系硬化剤を用いることにより、更に部分架橋を向上させることができ、粘着剤層40となったときに、内部破壊がなく適度な貯蔵弾性率を得られる。
粘着剤層40における上記イソシアネート系硬化剤の含有量は、ゲル分率50%となるように設定される。
剥離フィルム50は、転写シート1を被転写基材60に転写する際に、転写シート1から剥離されるフィルムである。剥離フィルム50としては、離型処理がなされたフィルム、例えば、シリコン離型タイプのポリエチレンテレフタレート(PET)等が挙げられる。
剥離フィルム50の厚さは、10μm以上100μm以下が好ましく、20μm以上60μm以下がより好ましい。
次に、化粧材100の製造方法について説明する。
図2及び図3は、それぞれ化粧材100の製造方法を説明する断面図である。
被転写基材本体61は、転写シート1が転写される被転写体である。被転写基材本体61としては、例えば、無機材、木材、樹脂、布絹等の材料ならなる板、壁等が挙げられる。このうち、無機材としては、例えば、石材、コンクリート、ガラス、金属等が挙げられる。また、被転写基材本体61は、無機材ならなる陶磁器等の焼き物(窯業系焼成物)であってもよい。
なお、被転写基材60の形状としては、例えば、板、シート、フィルム、各種立体形状(円柱、多角柱等)等、用途に応じて適宜の形状のものが選定される。被転写基材60の一般的な形状としては、平板状のものが広く用いられる。
トップコート層70の厚さについては、特に限定されないが、好ましくは5μm以上1000μm以下、より好ましくは10μm以上300μm以下である。
以上の工程を経ることにより、被転写基材60に転写シート1が転写された化粧材100を得ることができる。
(実施例1)
離型性支持体10として、26μm厚のPETフィルム(「ダイアホイル」 三菱樹脂株式会社製)を用意した。次に、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂組成物(「UVC5」 昭和インク工業株式会社製)とポリエステル樹脂組成物(「皮膜補強材」 昭和インク工業株式会社製)を、樹脂の質量比で100:0.2となるように混合したインキを用意した。このインキを、離型性支持体10(PETフィルム)の一方の面に塗布して、膜厚(dry)1μmの剥離層20を形成した。この剥離層20上に、アクリル樹脂組成物と着色顔料からなるグラビアインキ(「BC耐熱」 昭和インク工業株式会社製)により複数回の印刷を行い、図1に示すような装飾層30を形成した。
剥離層20として、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂組成物とポリエステル樹脂組成物を100:0.4で混合したインキを用いた以外は、実施例1と同じ材料、条件で実施例2の転写シートを得た。
剥離層20として、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂組成物とポリエステル樹脂組成物を100:0.1で混合したインキを用いた以外は、実施例1と同じ材料、条件で比較例1の転写シートを得た。
剥離層20として、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂組成物とポリエステル樹脂組成物を100:0.5で混合したインキを用いた以外は、実施例1と同じ材料、条件で比較例1の転写シートを得た。
剥離層20として、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂組成物の代わりに、アクリル樹脂組成物(「46−7」 昭和インク工業株式会社製)を用いた以外は、実施例1と同じ材料、条件で比較例3の転写シートを得た。
実施例1,2及び比較例1〜3の転写シートについて、上記各試験項目による結果を表1に示す。
実施例1,2の転写シートは、転写シート1から剥離フィルム50を剥離したときに、転写層が剥離フィルム50側に移行してしまう不良剥離を抑制できることが確認された。また、実施例1,2の転写シートを有する化粧材は、転写層が残ることなしに転写シートから離型性支持体10を剥離できたことが確認された。更に、実施例1,2の転写シートを有する化粧材は、最表層となる剥離層20のリコート性に優れていることが確認された。
また、実施例1,2の転写シートは、基材に常温(非加熱)で転写できるので、転写に加熱が必要な転写シートのように、転写時に加熱装置を備えた転写装置及び加熱工が不要となる。そのため、実施例1,2の転写シートは、転写時の作業性にも優れている。
10 離型性支持体
20 剥離層
30 装飾層
40 粘着剤層
50 剥離フィルム
60 被転写基材
70 トップコート層
Claims (2)
- 離型性支持体と、剥離層と、装飾層と、粘着剤層と、がこの順に積層され、
前記剥離層は、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体と、ポリエステル樹脂と、を含有する転写シート。 - 請求項1に記載の転写シートであって、
前記剥離層は、前記塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体100質量部に対して、前記ポリエステル樹脂が0.2〜0.4質量部混合されている転写シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017185347A JP7047304B2 (ja) | 2017-09-26 | 2017-09-26 | 転写シート、及び化粧材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017185347A JP7047304B2 (ja) | 2017-09-26 | 2017-09-26 | 転写シート、及び化粧材の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019059107A true JP2019059107A (ja) | 2019-04-18 |
JP7047304B2 JP7047304B2 (ja) | 2022-04-05 |
Family
ID=66176955
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017185347A Active JP7047304B2 (ja) | 2017-09-26 | 2017-09-26 | 転写シート、及び化粧材の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7047304B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021030628A (ja) * | 2019-08-27 | 2021-03-01 | ダイヤプラスフィルム株式会社 | 乗物加飾粘着シート用離型フィルム、乗物加飾粘着シート用積層フィルム及び乗物加飾粘着シート |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62101439A (ja) * | 1985-10-30 | 1987-05-11 | 日本カーバイド工業株式会社 | 精密印刷された耐候性半硬質フイルム及びその製造法 |
JPH04135849A (ja) * | 1990-09-28 | 1992-05-11 | Toppan Printing Co Ltd | 軟質基材用転写箔及びそれを用いた転写方法 |
JP2014092645A (ja) * | 2012-11-02 | 2014-05-19 | Dainippon Printing Co Ltd | 偽造防止構造並びにそれを有するラベル、転写箔及び偽造防止用紙 |
WO2015129721A1 (ja) * | 2014-02-28 | 2015-09-03 | 大日本印刷株式会社 | 加飾シート |
JP2015163435A (ja) * | 2014-02-28 | 2015-09-10 | 大日本印刷株式会社 | 加飾シート |
JP2015163434A (ja) * | 2014-02-28 | 2015-09-10 | 大日本印刷株式会社 | 加飾シート |
JP2017052278A (ja) * | 2015-09-11 | 2017-03-16 | 大日本印刷株式会社 | 転写シート |
-
2017
- 2017-09-26 JP JP2017185347A patent/JP7047304B2/ja active Active
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62101439A (ja) * | 1985-10-30 | 1987-05-11 | 日本カーバイド工業株式会社 | 精密印刷された耐候性半硬質フイルム及びその製造法 |
JPH04135849A (ja) * | 1990-09-28 | 1992-05-11 | Toppan Printing Co Ltd | 軟質基材用転写箔及びそれを用いた転写方法 |
JP2014092645A (ja) * | 2012-11-02 | 2014-05-19 | Dainippon Printing Co Ltd | 偽造防止構造並びにそれを有するラベル、転写箔及び偽造防止用紙 |
WO2015129721A1 (ja) * | 2014-02-28 | 2015-09-03 | 大日本印刷株式会社 | 加飾シート |
JP2015163435A (ja) * | 2014-02-28 | 2015-09-10 | 大日本印刷株式会社 | 加飾シート |
JP2015163434A (ja) * | 2014-02-28 | 2015-09-10 | 大日本印刷株式会社 | 加飾シート |
JP2017052278A (ja) * | 2015-09-11 | 2017-03-16 | 大日本印刷株式会社 | 転写シート |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021030628A (ja) * | 2019-08-27 | 2021-03-01 | ダイヤプラスフィルム株式会社 | 乗物加飾粘着シート用離型フィルム、乗物加飾粘着シート用積層フィルム及び乗物加飾粘着シート |
JP7405496B2 (ja) | 2019-08-27 | 2023-12-26 | ダイヤプラスフィルム株式会社 | 乗物加飾粘着シート用離型フィルム、乗物加飾粘着シート用積層フィルム及び乗物加飾粘着シート |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP7047304B2 (ja) | 2022-04-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5678767B2 (ja) | 熱転写フィルムの製造方法 | |
KR101761755B1 (ko) | 무광택성 및 이형성이 우수한 무광전사용 코팅재 및 이를 이용한 전사 방법 | |
JP7124279B2 (ja) | 転写シート及び化粧板の製造方法 | |
JP2019059107A (ja) | 転写シート | |
JP6828553B2 (ja) | 転写シート | |
JP6880938B2 (ja) | 転写シート | |
JP7131176B2 (ja) | 転写シート | |
JP7484171B2 (ja) | 不燃シート | |
JP2008214434A (ja) | マーキングシート | |
JP5118355B2 (ja) | 金属化粧板用積層粘着シート | |
JP5369575B2 (ja) | 化粧シート | |
JP2009202367A (ja) | 装飾用粘着シート | |
JP7107132B2 (ja) | 転写シート、転写シートの製造方法及び化粧材 | |
JP2021154676A (ja) | 転写シート | |
JP5608059B2 (ja) | 二次加工用化粧シートおよびそれを用いた化粧材の製造方法 | |
JP7087535B2 (ja) | 転写シート | |
JP4843585B2 (ja) | 装飾シート | |
JP2020157710A (ja) | 転写シート | |
WO2020203546A1 (ja) | 転写シート | |
JP4327576B2 (ja) | ポリ塩化ビニル基材 | |
JP7067143B2 (ja) | 転写シート及び化粧板の製造方法 | |
JP2020019176A (ja) | 転写シート | |
JP6888369B2 (ja) | 転写シート | |
JP7000692B2 (ja) | 転写シート | |
JP7439388B2 (ja) | 不燃シート |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20200728 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20210422 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210518 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20210715 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20210715 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210914 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220222 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220307 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7047304 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |