JP2019048550A - 両開き収納装置 - Google Patents

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泰文 池
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剛雅 野田
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Abstract

【課題】蓋体の開状態での保持を安定化させる両開き収納装置を提供する。【解決手段】両開き収納装置は、ボックス本体と、蓋体と、蓋体を左側又は右側に開閉させる第1及び第2開閉機構と、を備える。各開閉機構はそれぞれ、第1又は第2回転軸に対して同軸上に設けられた軸部材と、軸部材を第1又は第2回転軸を中心にして回転可能に支持する支持体と、軸部材を支持体に対して相対的に蓋体の開方向へ回転させる付勢力を発生する付勢部材と、付勢力に抗して蓋体を閉状態に保持し、開操作により蓋体の閉状態の保持を解除するロック装置と、を有する。軸部材及び支持体はそれぞれ、蓋体の閉状態において互いに離間する対向面と、対向面において互いに近づく方向に突出する突出部と、を有する。軸部材の突出部と支持体の突出部とは、蓋体の閉状態で互いに干渉せず、蓋体の閉状態から所定開状態への移行過程で互いに干渉する。【選択図】図10

Description

本発明は、開口が設けられた収容部を有するボックス本体と、その開口を開閉可能に覆う蓋体と、その蓋体を二つの回転軸それぞれを中心にして開閉させる開閉機構と、を備える両開き収納装置に関する。
従来、車室内に配置されるコンソールボックスなどの両開き収納装置が知られている(例えば、特許文献1)。この両開き収納装置は、ボックス本体と、蓋体と、開閉機構と、を備えている。ボックス本体は、上面に開口が設けられた略直方体形状の収容部を有している。蓋体は、ボックス本体の開口に対応させて薄肉の長方形状に形成されており、その開口を開閉可能に覆う部材である。開閉機構は、ボックス本体の開口の左側周縁に沿って延びる第1回転軸を中心にして蓋体を開閉させる右側開閉機構と、ボックス本体の開口の右側周縁に沿って延びる第2回転軸を中心にして蓋体を開閉させる左側開閉機構と、ボックス本体と蓋体との間に介在するように配置されたアーム部材と、を有している。アーム部材の一端部は、蓋体に揺動可能に支持されている。また、アーム部材の他端部は、ボックス本体に揺動可能に支持されている。
右側開閉機構及び左側開閉機構はそれぞれ、回転軸に対して同軸上に設けられた軸部材と、その軸部材を回転軸を中心にして回転可能に支持する支持体と、軸部材を支持体に対して相対的に蓋体の開方向へ回転させる付勢力を発生する付勢部材と、付勢部材の付勢力に抗して蓋体を閉状態に保持するロック装置と、を有している。軸部材は、アーム部材に固定されている。支持体は、ボックス本体又は蓋体に設けられている。付勢部材の一端部は、軸部材に固定されている。付勢部材の他端部は、ボックス本体又は蓋体に固定されている。これらの開閉機構において、ロック装置による蓋体の閉状態の保持が解除されると、付勢部材の付勢力により軸部材が支持体に対して相対的に蓋体の開方向へ回転することで、蓋体が第1回転軸又は第2回転軸を中心にして開動作する。
また、右側開閉機構及び左側開閉機構はそれぞれ、ダンパ装置を有している。ダンパ装置は、ボックス本体又は蓋体に固定されている。ダンパ装置は、粘性を有するオイルを封入した装置である。ダンパ装置の外周部には、ダンパギヤが形成されている。このダンパギヤは、軸部材の外周部に形成されたギヤに噛合している。ダンパ装置は、蓋体の開動作時に、支持体に対する軸部材の回転速度を調整することで、その蓋体の開速度を減衰させる。
特開2016−7865号公報
ところで、蓋体の開動作は、上記の如く、付勢部材の付勢力により軸部材が支持体に対して回転することにより実現されると共に、ダンパ装置の減衰力によりその開速度が調整されるものである。この構造では、軸部材の回転が蓋体の自重と付勢部材の付勢力との釣り合いにより停止するものとすると、蓋体がその釣り合い位置での開状態に保持される際に、付勢部材の付勢力により軸部材の回転が安定せずその蓋体が回転軸を中心にして開閉方向へ振動し易くなる。また、蓋体が一旦開状態に保持された後は、その蓋体に車体振動などで不意に外力が加わった際に上記釣り合いが崩れ易く、軸部材と支持体とが相対回転してその蓋体が回転軸を中心にして開閉方向へ振動する事態が生じ得る。このため、上記の構造では、蓋体の開状態での保持が安定しない。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、蓋体の開状態での保持を安定化させることが可能な両開き収納装置を提供することを目的とする。
本発明は、開口が設けられた収容部を有するボックス本体と、前記開口を開閉可能に覆う蓋体と、前記開口の周縁に沿って延びる第1回転軸を中心にして前記蓋体を開閉させる第1開閉機構と、前記開口の周縁に沿って延びる第2回転軸を中心にして前記蓋体を開閉させる第2開閉機構と、を備える両開き収納装置であって、前記第1開閉機構及び前記第2開閉機構はそれぞれ、前記第1回転軸又は前記第2回転軸に対して同軸上に設けられた軸部材と、前記軸部材を前記第1回転軸又は前記第2回転軸を中心にして回転可能に支持する支持体と、前記軸部材を前記支持体に対して相対的に前記蓋体の開方向へ回転させる付勢力を発生する付勢部材と、前記付勢力に抗して前記蓋体を閉状態に保持し、開操作により前記蓋体の閉状態の保持を解除するロック装置と、を有し、前記軸部材及び前記支持体はそれぞれ、前記蓋体の閉状態において互いに離間する対向面と、前記対向面において互いに近づく方向に突出する突出部と、を有し、前記軸部材の前記突出部と前記支持体の前記突出部とは、前記蓋体の閉状態で互いに干渉せず、前記蓋体が閉状態から所定開状態へ移行する過程で互いに干渉する、両開き収納装置である。
この構成によれば、軸部材の突出部と支持体の突出部とが蓋体が閉状態から所定開状態へ移行する過程で互いに干渉するので、蓋体の開状態の保持を、軸部材の突出部と支持体の突出部との干渉による摩擦力を伴って実現することができる。この構造では、蓋体が所定開状態に保持される際或いは保持された後、その摩擦力により軸部材と支持体との相対回転が生じ難く、蓋体の開状態の保持が継続される。従って、蓋体の開動作時や開状態において付勢部材の影響で蓋体が第1又は第2回転軸を中心にして開閉方向へ振動するのを抑えることができ、これにより、蓋体の開状態での保持を安定化させることができる。
本発明の一実施形態に係る両開き収納装置が備えるボックス本体の斜視図である。 本実施形態の両開き収納装置が備える蓋体の左側開状態での斜視図である。 本実施形態の両開き収納装置が備える蓋体の右側開状態での斜視図である。 本実施形態の両開き収納装置が備える開閉機構の構成図である。 本実施形態の両開き収納装置が備える開閉機構の、蓋体の左側開状態での構成図である。 本実施形態の両開き収納装置が備える開閉機構の、蓋体の右側開状態での構成図である。 本実施形態の両開き収納装置が備える開閉機構の有するアームユニットの斜視図である。 本実施形態の両開き収納装置が備える開閉機構の有するアームユニットの分解斜視図である。 本実施形態の両開き収納装置が備える開閉機構の軸部材及び支持体の斜視図である。 図9に示す開閉機構の軸部材と支持体との干渉前における関係を表した側面図である。 図9に示す開閉機構の軸部材と支持体との干渉時における関係を表した側面図である。 本実施形態の両開き収納装置における開閉機構による蓋体の開状態を表した正面図である。 本発明の一変形形態に係る両開き収納装置が備える開閉機構の軸部材と支持体との干渉前における関係を表した側面図である。 本発明の別の変形形態に係る両開き収納装置が備える開閉機構の軸部材及び支持体の斜視図である。 図14に示す開閉機構の軸部材と支持体との干渉前における関係を表した側面図である。 図14に示す開閉機構の軸部材と支持体との干渉時における関係を表した側面図である。
以下、本発明に係る両開き収納装置の具体的な実施形態について図面を用いて説明する。
図1−図11を用いて、一実施形態の両開き収納装置1について説明する。
両開き収納装置1は、図1に示す如く、例えば車両の車室内に配置されるセンターコンソールに装着されるコンソールボックスなどである。両開き収納装置1は、図2及び図3に示す如く、ボックス本体10と、蓋体20と、開閉機構30と、を備えている。両開き収納装置1は、開閉機構30により蓋体20がボックス本体10に対して開閉可能となるように構成されている。尚、両開き収納装置1は、蓋体20が閉位置にあるときに乗員の腕を置くためのアームレストとして用いられるものであってよい。また、この実施形態において、方向を示す内容は、両開き収納装置1が設置される車両を基準にしたものとする。例えば、「右側」とは車両進行方向に対する車両右側を指し、「左側」とは車両進行方向に対する車両左側を指すものとする。
ボックス本体10は、略箱状に形成されている。ボックス本体10は、上面に開口11が設けられた略直方体形状の収容部12を有している。尚、ボックス本体10は、収容部12を取り囲む側壁及び底壁からなるものであればよく、例えばカップホルダーなどを収めるための枠などを含んでいてもよい。開口11の周縁は、二つの長辺11aと、二つの短辺11bと、を有している。長辺11aは、車両前後方向に延びている。短辺11bは、長辺11aに直交する方向すなわち車両左右方向に延びている。すなわち、両開き収納装置1は、長辺11aが車両前後方向に延びかつ短辺11bが車両左右方向に延びるように配置されている。
蓋体20は、ボックス本体10の開口11に対応して薄肉の長方形状に形成されている。蓋体20は、その開口11を開閉可能に覆う。蓋体20は、開口11を覆った閉位置から、開口11の周縁の左側の長辺11aに沿って延びる回転軸(以下、第1回転軸と称す。)を中心にして開閉可能であると共に、開口11の周縁の右側の長辺11aに沿って延びる回転軸(以下、第2回転軸と称す。)を中心にして開閉可能である。蓋体20は、ボックス本体10に対して左右共に閉位置から所定角度(例えば100°)をなす全開位置まで開動作することが可能である。
蓋体20は、下部蓋材21と、上部蓋材22と、を有している。下部蓋材21は、矩形板状に形成された平面部と、その平面部の周縁を囲む側壁部と、を有している。上部蓋材22は、下部蓋材21に対応した矩形形状に形成されており、外観において丸みを帯びた形状に形成されている。上部蓋材22は、下部蓋材21の上面を覆っている。下部蓋材21と上部蓋材22とは、凹凸嵌合などにより一体となって蓋体20を形成している。
開閉機構30は、図4、図5、及び図6に示す如く、アームユニット31を有している。アームユニット31は、左側の長辺11aに沿って延びる第1回転軸及び右側の長辺11aに沿って延びる第2回転軸の何れか一を選択した状態でその回転軸を中心にして蓋体20を開閉させるためのユニットである。
アームユニット31は、図7及び図8に示す如く、アーム部材32と、左側枢支部33Lと、右側枢支部33Rと、を有している。アーム部材32は、長尺形状に形成されたアーム状の板材である。アーム部材32は、蓋体20の閉位置でその長手方向が車両左右方向に延びるように配置されている。アーム部材32は、ボックス本体10の後基部13と蓋体20との間に配置されており、その間に介在されている。アーム部材32は、蓋体20の閉位置において蓋体20の車両後側に形成された側壁部に沿うように配置される。アーム部材32は、長手方向において蓋体20の左右方向の幅と略同じ長さを有している。
アーム部材32は、左右方向一端部がボックス本体10の後基部13に揺動可能に支持されかつ左右方向他端部が蓋体20に揺動可能に支持されるように構成されている。アーム部材32は、前後方向に延びる第1回転軸を中心にしてボックス本体10の後基部13に対して揺動可能であると共に、前後方向に延びる第2回転軸を中心にして蓋体20に対して揺動可能である。アーム部材32には、二つの貫通孔32L,32Rが設けられている。貫通孔32Lは、アーム部材32の本体の左側に設けられており、前後方向に貫通している。貫通孔32Rは、アーム部材32の本体の右側に設けられており、前後方向に貫通している。
左側枢支部33Lは、アーム部材32に対して左側に配置されている。左側枢支部33Lは、上記の第1回転軸を構成するための部位であって、蓋体20をその第1回転軸を中心にして開閉させる(すなわち、右側開閉)。左側枢支部33Lは、軸体34Lと、アームスプリング35Lと、筒体36Lと、ダンパ37Lと、を有している。
軸体34Lは、円柱状に形成されている。軸体34Lは、アーム部材32の左前側から後方に向けて左側の貫通孔32Lに挿通される。軸体34Lの前端側は、そのアーム部材32に固定されている。軸体34Lの後端側は、その貫通孔32Lの後側の開口から車両後方向に向けて突出している。ボックス本体10の後基部13には、支持体13Lが設けられている。支持体13Lには、軸方向に貫通する支持孔13Laが設けられている。軸体34Lの後端側は、後基部13の支持孔13Laに挿入されており、ボックス本体10の後基部13の支持体13Lに対して回転可能に支持されている。軸体34Lは、開口11の周縁の左側の長辺11aに沿って前後方向に延びている。軸体34Lは、第1回転軸を構成する。アーム部材32は、軸体34Lによりボックス本体10の後基部13に対して揺動可能である。
軸体34Lには、アームスプリング35Lが巻装されている。アームスプリング35Lは、アーム部材32をボックス本体10の後基部13に対して揺動させるための付勢力を発生するねじりバネである。アームスプリング35Lの付勢力は、蓋体20の閉位置で最大であり、蓋体20の右側全開位置で最小である。アームスプリング35Lの一端は、アーム部材32に固定されている。アームスプリング35Lの他端は、ボックス本体10の後基部13に固定されている。
軸体34Lには、筒体36Lが外挿されている。筒体36Lは、中空筒状に形成されており、その軸体34Lに対して同軸上に設けられている。筒体36Lは、軸体34Lの後端側に一体となるように配置されている。軸体34L及び筒体36Lとは、互いに一体となって軸部材を構成する。筒体36Lは、軸体34Lの回転に伴って一体的に回転する。筒体36Lには、外歯36Laが形成されている。外歯36Laは、筒体36Lの外周に沿って複数並んでいる。
ダンパ37Lは、アーム部材32をボックス本体10の後基部13に対して揺動させるとき(すなわち、蓋体20の右側開動作時)の揺動速度を減速させる減衰装置である。ダンパ37Lは、円筒状に形成されている。ダンパ37Lは、ボックス本体10の後基部13に取り付け固定されている。ダンパ37Lには、外歯37Laが形成されている。外歯37Laは、ダンパ37Lの外周に沿って複数並んでいる。ダンパ37Lの外歯37Laと筒体36Lの外歯36Laとは互いに噛合している。ダンパ37Lは、上記の揺動速度を減速させる減衰力を筒体36Lを通じて軸体34Lに付与する。
右側枢支部33Rは、アーム部材32に対して右側に配置されている。右側枢支部33Rは、上記の第2回転軸を構成するための部位であって、蓋体20をその第2回転軸を中心にして開閉させる(すなわち、左側開閉)。右側枢支部33Rは、軸体34Rと、アームスプリング35Rと、筒体36Rと、ダンパ37Rと、を有している。
軸体34Rは、円筒状に形成されたカラーである。軸体34Rは、アーム部材32の右後側から前方に向けて右側の貫通孔32Rに挿通される。軸体34Rの後端側は、そのアーム部材32に固定されている。軸体34Rの前端側は、その貫通孔32Rの前側の開口から車両前方向に向けて突出している。蓋体20の下部蓋材21には、図9に示す如く、ボックス本体10の後基部13における支持体13Lと略同じ形状及び機能を有する支持体21Rが設けられている。支持体21Rには、軸方向に貫通する支持孔21Raが設けられている。軸体34Rの前端側は、この蓋体20の支持孔21Raに挿入されており、蓋体20の支持体21Rに対して回転可能に支持されている。軸体34Rは、開口11の周縁の右側の長辺11aに沿って前後方向に延びている。軸体34Rは、第2回転軸を構成する。アーム部材32は、軸体34Rにより蓋体20に対して揺動可能である。
軸体34Rには、アームスプリング35Rが巻装されている。アームスプリング35Rは、アーム部材32を蓋体20に対して揺動させるための付勢力を発生するねじりバネである。アームスプリング35Rの付勢力は、蓋体20の閉位置で最大であり、蓋体20の左側全開位置で最小である。アームスプリング35Rの一端は、アーム部材32に固定されている。アームスプリング35Rの他端は、蓋体20の下部蓋材21に固定されている。
軸体34Rには、筒体36Rが外挿されている。筒体36Rは、中空筒状に形成されており、その軸体34Rに対して同軸上に設けられている。筒体36Rは、軸体34Rの前端側に一体となるように配置されている。軸体34R及び筒体36Rとは、互いに一体となって軸部材を構成する。筒体36Rは、軸体34Rの回転に伴って一体的に回転する。筒体36Rには、外歯36Raが形成されている。外歯36Raは、筒体36Rの外周に沿って複数並んでいる。
ダンパ37Rは、アーム部材32を蓋体20に対して揺動させるとき(すなわち、蓋体20の左側開動作時)の揺動速度を減速させる減衰装置である。ダンパ37Rは、円筒状に形成されている。ダンパ37Rは、蓋体20の下部蓋材21に取り付け固定されている。ダンパ37Rには、外歯37Raが形成されている。外歯37Raは、ダンパ37Rの外周に沿って複数並んでいる。ダンパ37Rの外歯37Raと筒体36Rの外歯36Raとは互いに噛合している。ダンパ37Rは、上記の揺動速度を減速させる減衰力を筒体36Rを通じて軸体34Rに付与する。
開閉機構30は、また、ロックユニット39を有している。ロックユニット39は、蓋体20の左側及び右側の少なくとも一方側をボックス本体10に対して閉位置に保持させると共に、一方側をボックス本体10に対して閉位置に保持した状態で他方側の閉位置保持を解除する装置である。
ロックユニット39は、左側ロック装置40と、右側ロック装置50と、を有している。左側ロック装置40は、蓋体20の左側に配置されている。左側ロック装置40は、蓋体20の左側を閉位置に保持させると共に、その左側の閉位置保持を解除する装置である。また、右側ロック装置50は、蓋体20の右側に配置されている。右側ロック装置50は、蓋体20の右側を閉位置に保持させると共に、その右側の閉位置保持を解除する装置である。
左側ロック装置40は、第1左側ロッド41と、第2左側ロッド42と、左側同期装置43と、左側ロッド付勢部材44と、左側操作部45と、を有している。第1左側ロッド41は、蓋体20の後部側に配設された、略前後方向に延びるロッド部材である。第2左側ロッド42は、蓋体20の前部側に配設された、前後方向に延びるロッド部材である。第1左側ロッド41及び第2左側ロッド42はそれぞれ、蓋体20に対して前後方向に進退可能に支持されている。
第1左側ロッド41は、その後端部が蓋体20の本体の後端よりも後方に突出する状態と蓋体20の本体内に入り込む状態とに前後移動可能である。アーム部材32の前面には、第1左側ロッド41が挿入され係合される係合孔32aが設けられている。第1左側ロッド41の後端部は、蓋体20の本体の後端よりも後方に突出した際にアーム部材32に係合する。
第2左側ロッド42は、その前端部が蓋体20の本体の前端よりも前方に突出する状態と蓋体20の本体内に入り込む状態とに前後移動可能である。ボックス本体10の前基部14の後面には、第2左側ロッド42が挿入され係合される係合孔14aが設けられている。第2左側ロッド42の前端部は、蓋体20の本体の前端よりも前方に突出した際にボックス本体10の前基部14に係合する。第2左側ロッド42は、前基部14との係合状態で第1回転軸を構成する。
左側同期装置43は、第1左側ロッド41と第2左側ロッド42との間に配置されている。左側同期装置43は、第1左側ロッド41と第2左側ロッド42とを互いに近づく方向又は遠ざかる方向に同期して移動させる装置である。左側同期装置43は、蓋体20の下部蓋材21に回転可能に支持された円板状の回転体である。左側同期装置43の右側には、第1左側ロッド41の前端部が回動可能に支持されている。左側同期装置43の左側には、第2左側ロッド42の後端部が回動可能に支持されている。左側同期装置43における第1左側ロッド41の支持点と第2左側ロッド42の支持点とは、周方向に略180°離間しており、その左側同期装置43の回転中心を挟んで略対称に位置している。
左側ロッド付勢部材44は、第2左側ロッド42を蓋体20に対して前方へ付勢する付勢力を発生するつるまきバネである。左側ロッド付勢部材44の一端は、第2左側ロッド42に固定されている。左側ロッド付勢部材44の他端は、蓋体20の下部蓋材21に固定されている。左側ロッド付勢部材44の付勢力は、第2左側ロッド42を介して左側同期装置43を上方から見て時計回り(右回り)に回転させるものであって、これにより、第1左側ロッド41を蓋体20に対して後方へ付勢する力となる。
左側操作部45は、ボックス本体10の前基部14の左側に配設されている。左側操作部45は、ボタン部45aと、機構部45bと、を有している。ボタン部45aは、前基部14の左側壁に設けられている。ボタン部45aは、スプリング(図示せず)により前基部14に対して左方に付勢されており、操作者が右方へ押圧していない状態において前基部14の左側壁に沿って面一となるように保持されている。このボタン部45aは、操作者の押圧によりスプリングの付勢力に抗して前基部14に対して右方に相対移動可能である。
機構部45bは、ボタン部45aと第2左側ロッド42とを係合させる機構である。機構部45bは、ボタン部45aが右方へ押圧されていない状態すなわちボタン部45aが前基部14の左側壁に沿って面一となっている状態では、第2左側ロッド42の前端に当接していない。一方、ボタン部45aが右方へ押圧されると、機構部45bが第2左側ロッド42の前端に当接して、その第2左側ロッド42を左側ロッド付勢部材44の付勢力に抗して蓋体20内に入り込むように後方へ移動させる。第2左側ロッド42が後方へ移動すると、左側同期装置43が左回りに回転することで、第1左側ロッド41が前方へ移動する。
蓋体20が閉状態にありかつ左側操作部45のボタン部45aが右方へ押圧操作されていないとき、及び、蓋体20が右側開状態にあるときは、第2左側ロッド42の前端部は、蓋体20の本体の前端よりも前方に突出しており、ボックス本体10の前基部14に係合している。また、このとき、第1左側ロッド41の後端部は、蓋体20の本体の後端よりも後方に突出しており、アーム部材32に係合している。以下、この状態を左ロック状態と称す。
上記の左ロック状態において左側操作部45のボタン部45aが右方へ押圧操作されたとき、及び、蓋体20が左側開状態にあるときは、第2左側ロッド42の前端部が蓋体20の本体の前端よりも後方に位置して蓋体20内に入り込むことで、第2左側ロッド42と前基部14との係合が解除される。また、このとき、左側同期装置43の左回転により第1左側ロッド41の後端部が蓋体20の本体の後端よりも前方に位置して蓋体20内に入り込むことで、第1左側ロッド41とアーム部材32との係合が解除される。以下、この状態を左ロック解除状態と称す。
右側ロック装置50は、第1右側ロッド51と、第2右側ロッド52と、右側同期装置53と、右側ロッド付勢部材54と、右側操作部55と、を有している。第1右側ロッド51は、蓋体20の後部側に配設された、略前後方向に延びるロッド部材である。第2右側ロッド52は、蓋体20の前部側に配設された、前後方向に延びるロッド部材である。第1右側ロッド51及び第2右側ロッド52はそれぞれ、蓋体20に対して前後方向に進退可能に支持されている。
第1右側ロッド51の後端部は、右側枢支部33Rの軸体34Rの中心に空いた貫通孔34Raに挿通されている。第1右側ロッド51は、その後端部が蓋体20の本体の後端更にはアーム部材32の後端よりも後方に突出する状態とアーム部材32内に入り込む状態とに前後移動可能である。ボックス本体10の後基部13の前面には、第1右側ロッド51が挿入され係合される係合孔13aが設けられている。第1右側ロッド51の後端部は、アーム部材32の後端よりも後方に突出した際にボックス本体10の後基部13に係合する。
第2右側ロッド52は、その前端部が蓋体20の本体の前端よりも前方に突出する状態と蓋体20の本体内に入り込む状態とに前後移動可能である。ボックス本体10の前基部14の後面には、第2右側ロッド52が挿入され係合される係合孔14bが設けられている。第2右側ロッド52の前端部は、蓋体20の本体の前端よりも前方に突出した際にボックス本体10の前基部14に係合する。第2右側ロッド52は、前基部14との係合状態で第2回転軸を構成する。
右側同期装置53は、第1右側ロッド51と第2右側ロッド52との間に配置されている。右側同期装置53は、第1右側ロッド51と第2右側ロッド52とを互いに近づく方向又は遠ざかる方向に同期して移動させる装置である。右側同期装置53は、蓋体20の下部蓋材21に回転可能に支持された円板状の回転体である。右側同期装置53の左側には、第1右側ロッド51の前端部が回動可能に支持されている。右側同期装置53の右側には、第2右側ロッド52の後端部が回動可能に支持されている。右側同期装置53における第1右側ロッド51の支持点と第2右側ロッド52の支持点とは、周方向に略180°離間しており、その右側同期装置53の回転中心を挟んで略対称に位置している。
右側ロッド付勢部材54は、第2右側ロッド52を蓋体20に対して前方へ付勢する付勢力を発生するつるまきバネである。右側ロッド付勢部材54の一端は、第2右側ロッド52に固定されている。右側ロッド付勢部材54の他端は、蓋体20の下部蓋材21に固定されている。右側ロッド付勢部材54の付勢力は、第2右側ロッド52を介して右側同期装置53を上方から見て反時計回り(左回り)に回転させるものであって、これにより、第1右側ロッド51を蓋体20に対して後方へ付勢する力となる。
右側操作部55は、ボックス本体10の前基部14の右側に配設されている。右側操作部55は、ボタン部55aと、機構部55bと、を有している。ボタン部55aは、前基部14の右側壁に設けられている。ボタン部55aは、スプリング(図示せず)により前基部14に対して右方に付勢されており、操作者が左方へ押圧していない状態において前基部14の右側壁に沿って面一となるように保持されている。このボタン部55aは、操作者の押圧によりスプリングの付勢力に抗して前基部14に対して左方に相対移動可能である。
機構部55bは、ボタン部55aと第2右側ロッド52とを係合させる機構である。機構部55bは、ボタン部55aが左方へ押圧されていない状態すなわちボタン部55aが前基部14の右側壁に沿って面一となっている状態では、第2右側ロッド52の前端に当接していない。一方、ボタン部55aが左方へ押圧されると、機構部55bが第2右側ロッド52の前端に当接して、その第2右側ロッド52を右側ロッド付勢部材54の付勢力に抗して蓋体20内に入り込むように後方へ移動させる。第2右側ロッド52が後方へ移動すると、右側同期装置53が右回りに回転することで、第1右側ロッド51が前方へ移動する。
蓋体20が閉状態にありかつ右側操作部55のボタン部55aが左方へ押圧操作されていないとき、及び、蓋体20が左側開状態にあるときは、第2右側ロッド52の前端部は、蓋体20の本体の前端よりも前方に突出しており、ボックス本体10の前基部14に係合している。また、このとき、第1右側ロッド51の後端部は、アーム部材32の後端よりも後方に突出しており、アーム部材32を介してボックス本体10の後基部13に係合している。以下、この状態を右ロック状態と称す。
上記の右ロック状態において右側操作部55のボタン部55aが左方へ押圧操作されたとき、及び、蓋体20が右側開状態にあるときは、第2右側ロッド52の前端部が蓋体20の本体の前端よりも後方に位置して蓋体20内に入り込むことで、第2右側ロッド52と前基部14との係合が解除される。また、このとき、右側同期装置53の右回転により第1右側ロッド51の後端部がアーム部材32の後端よりも前方に位置してアーム部材32内に入り込むことで、第1右側ロッド51と後基部13との係合が解除される。以下、この状態を右ロック解除状態と称す。
ロックユニット39は、また、伝達ロッド60を有している。伝達ロッド60は、左側ロック装置40及び右側ロック装置50の何れか一方がロック解除状態にある場合に、その他方がロック状態からロック解除状態へ状態変化するのを阻止する部材である。伝達ロッド60は、左右方向に延在している。伝達ロッド60は、蓋体20の下部蓋材21に設けられたガイド61に沿って左右方向に移動可能に支持されている。
伝達ロッド60の右端部は、右側同期装置53の前部に支持されている。伝達ロッド60は、第2右側ロッド52が後方へ移動しかつ第1右側ロッド51が前方へ移動したときは、右側同期装置53の右回転により右方へ移動し、その後、第2右側ロッド52が前方へ移動しかつ第1右側ロッド51が後方へ移動したときは、右側同期装置53の左回転により左方へ移動する。
伝達ロッド60の左端部は、自由端である。伝達ロッド60の左端側には、係合孔62が設けられている。係合孔62は、伝達ロッド60において前後方向に貫通している。係合孔62には、第2左側ロッド42に設けられた係合凸部42aが係合可能である。蓋体20の閉状態(すなわち、左ロック状態かつ右ロック状態)では、係合凸部42aは係合孔62に係合しない。この際、係合凸部42aは、係合孔62の前方位置でその係合孔62に対面する。
一方、左ロック解除状態では、第2左側ロッド42が後方へ移動するので、係合凸部42aが係合孔62に係合する。この係合状態では、伝達ロッド60が左右方向に移動することは規制されるので、第1及び第2右側ロッド51,52が前後方向に移動することは規制され、右側ロック装置50が右ロック解除状態となるのは阻止される。また、右ロック解除状態では、第2右側ロッド52が後方へ移動するので、伝達ロッド60が右方へ移動し、係合凸部42aがその伝達ロッド60の係合孔62の左側に隣接する端部60aにその前方位置で対面する。この対面状態では、係合凸部42aが伝達ロッド60の端部60aに当接することで、第1及び第2左側ロッド41,42が前後方向に移動することは規制されるので、左側ロック装置40が左ロック解除状態となるのは阻止される。
開閉機構30は、また、フラップ装置70を有している。フラップ装置70は、左側フラップ装置71と、右側フラップ装置72と、を有している。左側フラップ装置71は、蓋体20の左前部側に配設されている。左側フラップ装置71は、左側ロック装置40と係合可能である。左側フラップ装置71は、蓋体20が左側開状態にあるとき、すなわち、右ロック状態かつ左ロック解除状態のときに、左側ロック装置40をその左ロック解除状態に維持させる装置である。また、右側フラップ装置72は、蓋体20の右前部側に配設されている。右側フラップ装置72は、右側ロック装置50と係合可能である。右側フラップ装置72は、蓋体20が右側開状態にあるとき、すなわち、左ロック状態かつ右ロック解除状態のときに、右側ロック装置50をその右ロック解除状態に維持させる装置である。
次に、両開き収納装置1の動作について説明する。
両開き収納装置1において、蓋体20の閉状態では、第2左側ロッド42が蓋体20の本体の前端よりも前方に突出し、第1左側ロッド41が蓋体20の本体の後端よりも後方に突出し、第2右側ロッド52が蓋体20の本体の前端よりも前方に突出し、第1右側ロッド51が蓋体20の本体の後端よりも後方に突出し更にアーム部材32の後端よりも後方に突出している。この場合には、蓋体20に配設された第1左側ロッド41がアーム部材32に係合すると共に、第2左側ロッド42及び第2右側ロッド52がボックス本体10の前基部14に係合し、第1右側ロッド51がアーム部材32を介してボックス本体10の後基部13に係合するので、蓋体20がボックス本体10の開口11を閉塞する閉状態が維持される。
上記した蓋体20の閉状態で左側操作部45のボタン部45aが右方へ押し込み操作されると、機構部45bが第2左側ロッド42の前端に当接してその第2左側ロッド42を後方へ移動させる。第2左側ロッド42が後方へ移動すると、左側同期装置43が左回りに回転することで、第1左側ロッド41が前方へ移動する。第2左側ロッド42の後方移動がボックス本体10の前基部14との係合解除まで行われ、かつ、第1左側ロッド41の前方移動がアーム部材32との係合解除まで行われると、第1及び第2右側ロッド51,52がボックス本体10と係合した状態(すなわち、右側ロック装置50の右ロック状態)で左側ロック装置40が左ロック解除状態になる。この場合、蓋体20の右側について閉状態が保持されつつ、蓋体20の左側について閉状態の保持が解除される。
尚、左側ロック装置40は、第2左側ロッド42とボックス本体10の前基部14との係合解除と第1左側ロッド41とアーム部材32との係合解除とが互いに略同じタイミングで実施されるように構成されていることが望ましい。
蓋体20の左側について閉状態の保持が解除されると、蓋体20が右側枢支部33Rのアームスプリング35Rの付勢力によりアーム部材32に対して揺動する。また、蓋体20の右側について閉状態が保持されていると、アーム部材32がボックス本体10の後基部13に対して揺動しない。このため、左側操作部45のボタン部45aの右方への押圧操作が行われた場合、アーム部材32がボックス本体10に一体化された状態で、蓋体20がそのアーム部材32ひいてはボックス本体10に対して右側の第2回転軸を中心にして回動する。これにより、蓋体20の左側が開位置に向けて開かれ、その左側開動作が図12に示す如く蓋体20の自重とアームスプリング35Rの付勢力との釣り合い位置まで自動的に行われる。
尚、蓋体20は、その左側開動作が上記の釣り合い位置まで行われた後、操作者の手動操作により左側全開位置まで開かれることが可能である。また、蓋体20は、左側全開位置まで開かれた際にストッパ(図示せず)によりそれ以上の開きが規制された状態になる。
また、上記した蓋体20の閉状態で右側操作部55のボタン部55aが左方へ押し込み操作されると、機構部55bが第2右側ロッド52の前端に当接してその第2右側ロッド52を後方へ移動させる。第2右側ロッド52が後方へ移動すると、右側同期装置53が右回りに回転することで、第1右側ロッド51が前方へ移動する。第2右側ロッド52の後方移動がボックス本体10の前基部14との係合解除まで行われ、かつ、第1右側ロッド51の前方移動がボックス本体10の後基部13との係合解除まで行われると、第1及び第2左側ロッド41,42がボックス本体10の前基部14又はアーム部材32と係合した状態(すなわち、左側ロック装置40の左ロック状態)で右側ロック装置50が右ロック解除状態になる。この場合、蓋体20の左側について閉状態が保持されつつ、蓋体20の右側について閉状態の保持が解除される。
尚、右側ロック装置50は、第2右側ロッド52とボックス本体10の前基部14との係合解除と第1右側ロッド51とボックス本体10の後基部13との係合解除とが互いに略同じタイミングで実施されるように構成されていることが望ましい。
蓋体20の右側について閉状態の保持が解除されると、アーム部材32が左側枢支部33Lのアームスプリング35Lの付勢力によりボックス本体10の後基部13に対して揺動する。また、蓋体20の左側について閉状態が保持されていると、蓋体20がアーム部材32に対して揺動しない。このため、右側操作部55のボタン部55aの左方への押圧操作が行われた場合、蓋体20がアーム部材32に一体化された状態でボックス本体10に対して左側の第1回転軸を中心にして回動する。これにより、蓋体20の右側が開位置に向けて開かれ、その右側開動作が図12に示す如く蓋体20の自重とアームスプリング35Lの付勢力との釣り合い位置まで自動的に行われる。
尚、蓋体20は、その右側開動作が上記の釣り合い位置まで行われた後、操作者の手動操作により右側全開位置まで開かれることが可能である。また、蓋体20は、右側全開位置まで開かれた際にストッパ(図示せず)によりそれ以上の開きが規制された状態になる。
このように、両開き収納装置1において、蓋体20は、ボックス本体10の開口11を覆った閉状態から、右側の第2回転軸を中心にして左側の開位置へ向けて開くことが可能であると共に、左側の第1回転軸を中心にして右側の開位置へ向けて開くことが可能である。蓋体20は、第1回転軸及び第2回転軸の何れか一方を回動中心として選択して開閉することが可能である。
ところで、両開き収納装置1において、図7及び図8に示す如く、第1回転軸を構成する左側枢支部33Lの軸体34Lは、アーム部材32に対して左前側から後方に向けて挿通されている。軸体34Lの後端側は、ボックス本体10の後基部13の支持体13Lの支持孔13Laに挿入され、その後基部13に対して回転可能に支持されている。軸体34Lの後端側には、筒体36Lが同軸上に一体となるように外挿されている。軸体34Lの後端側は、筒体36Lの中空孔36Lbに挿通された状態でボックス本体10の後基部13の支持孔13Laに挿入されている。軸体34L及び筒体36Lは、アーム部材32に対して固定されており、蓋体20が閉状態から右側開状態(釣り合い位置)へ移行する右側開動作時において、アーム部材32の揺動に伴って互いに一体となってボックス本体10の後基部13に対して相対的に回転する。
また、図7及び図8に示す如く、第2回転軸を構成する右側枢支部33Rの軸体34Rは、アーム部材32に対して右後側から前方に向けて挿通されている。軸体34Rの前端側は、蓋体20の支持体21Rの支持孔21Raに挿入され、その蓋体20に対して回転可能に支持されている。軸体34Rの前端側には、筒体36Rが同軸上に一体となるように外挿されている。軸体34Rの前端側は、筒体36Rの中空孔36Rbに挿通された状態で蓋体20の支持孔21Raに挿入されている。軸体34R及び筒体36Rは、アーム部材32に対して固定されており、蓋体20が閉状態から左側開状態(釣り合い位置)へ移行する左側開動作時において、アーム部材32の揺動に伴って互いに一体となって蓋体20に対して相対的に回転する。
左側枢支部33Lの筒体36Lは、図9、図10、及び図11に示す如く、中空孔36Lbが開口する軸方向後端面36Lcを有している。また、ボックス本体10の後基部13の支持体13Lは、支持孔13Laが開口する軸方向前端面13Lbを有している。筒体36Lの軸方向後端面36Lcと支持体13Lの軸方向前端面13Lbとは、蓋体20の閉状態において全域で互いに隙間を空けて離間しており、互いに対向する対向面である。
筒体36Lは、突出部36Ldを有している。突出部36Ldは、軸方向後端面36Lcにおいて軸方向外方(具体的には、後方)に向けて突出するリブである。突出部36Ldは、軸方向後端面36Lcにおける中空孔36Lb周囲の一部に形成されている。突出部36Ldは、蓋体20の閉状態においてボックス本体10の支持体13Lの軸方向前端面13Lbに接触しないように配置され形成されている。突出部36Ldは、軸方向に対して傾斜する傾斜面36Leを有するように形成されている。この傾斜面36Leは、蓋体20の右側開動作時において筒体36Lがボックス本体10の後基部13に対して相対的に回転する際の回転方向とは逆方向にかけて徐々に突出量が多くなるように形成されている。突出部36Ldが軸方向後端面36Lcの基準面から突出する最大突出量は、その支持体13Lの軸方向前端面13Lbの基準面に接触しないように設定されている。
ボックス本体10の支持体13Lは、突出部13Lcを有している。突出部13Lcは、軸方向前端面13Lbにおいて軸方向外方(具体的には、前方)に向けて突出するリブである。突出部13Lcは、軸方向前端面13Lbにおける支持孔13La周囲の一部に形成されている。突出部13Lcは、蓋体20の閉状態において筒体36Lの軸方向後端面36Lcに接触しないように配置され形成されている。突出部13Lcは、軸方向に対して傾斜する傾斜面13Ldを有するように形成されている。この傾斜面13Ldは、蓋体20の右側開動作時において筒体36Lがボックス本体10の後基部13に対して相対的に回転する際の回転方向にかけて徐々に突出量が多くなるように形成されている。突出部13Lcが軸方向前端面13Lbの基準面から突出する最大突出量は、その筒体36Lの軸方向後端面36Lcの基準面に接触しないように設定されている。
筒体36Lの突出部36Ldと支持体13Lの突出部13Lcとは、各端面36Lc,13Lbにおいて互いに近づく軸方向に突出している。筒体36L及び支持体13Lは、蓋体20の閉状態において、端面36Lc,13Lb同士が軸方向に離間すると共に、更に突出部36Ld,13Lc同士が互いに干渉しないように配置されている。筒体36Lの突出部36Ldは、蓋体20の閉状態では、支持体13Lの軸方向前端面13Lbに接触せず、その支持体13Lの突出部13Lcに干渉していない。また、支持体13Lの突出部13Lcは、蓋体20の閉状態では、筒体36Lの軸方向後端面36Lcに接触せず、その筒体36Lの突出部36Ldに干渉していない。
筒体36Lの突出部36Ldと支持体13Lの突出部13Lcとは、軸方向において互いにオーバーラップするように形成されている。両突出部36Ld,13Lcは、蓋体20が閉状態から右側開状態へ移行する過程で互いに食い込むことにより干渉する。両突出部36Ld,13Lcは、蓋体20の閉状態から筒体36Lが支持体13Lに対して所定角度(例えば10°)だけ回転した際或いは蓋体20とボックス本体10との間に所定隙間(例えば5cm)が形成された際に、その干渉が生じるように形成されている。尚、両突出部36Ld,13Lcのオーバーラップ量は、その干渉状態で筒体36Lと支持体13Lとの間に両者の相対回転を規制するのに必要十分な軸方向の力を発生させるものであればよい。両突出部36Ld,13Lcの干渉は、蓋体20が右側開状態(釣り合い位置)に保持される直前の位置で生じるものであればよい。
筒体36Lの突出部36Ldと支持体13Lの突出部13Lcとが互いに干渉すると、両突出部36Ld,13Lcが変形して潰れ、それらの筒体36Lと支持体13Lとの間に軸方向の力が作用して摩擦が生じるので、それらの筒体36Lと支持体13Lとの相対回転が規制される。突出部36Ld,13Lc同士が互いに干渉した状態では、筒体36Lと支持体13Lとが回転し難いので、蓋体20が右側開状態で保持されると共に、アームスプリング35Lの付勢力に起因したその蓋体20の右側開状態での保持が安定しない事態が回避される。
同様に、右側枢支部33Rの筒体36Rは、図9、図10、及び図11に示す如く、中空孔36Rbが開口する軸方向前端面36Rcを有している。また、蓋体20の支持体21Rは、支持孔21Raが開口する軸方向後端面21Rbを有している。筒体36Rの軸方向前端面36Rcと支持体21Rの軸方向後端面21Rbとは、蓋体20の閉状態において全域で互いに隙間を空けて離間しており、互いに対向する対向面である。
筒体36Rは、突出部36Rdを有している。突出部36Rdは、軸方向前端面36Rcにおいて軸方向外方(具体的には、前方)に向けて突出するリブである。突出部36Rdは、軸方向前端面36Rcにおける中空孔36Rb周囲の一部に形成されている。突出部36Rdは、蓋体20の閉状態において蓋体20の軸方向後端面21Rbに接触しないように配置され形成されている。突出部36Rdは、軸方向に対して傾斜する傾斜面36Reを有するように形成されている。この傾斜面36Reは、蓋体20の左側開動作時において筒体36Rが蓋体20に対して相対的に回転する際の回転方向とは逆方向にかけて徐々に突出量が多くなるように形成されている。突出部36Rdが軸方向前端面36Rcの基準面から突出する最大突出量は、その支持体21Rの軸方向後端面21Rbの基準面に接触しないように設定されている。
蓋体20の支持体21Rは、突出部21Rcを有している。突出部21Rcは、軸方向後端面21Rbにおいて軸方向外方(具体的には、後方)に向けて突出するリブである。突出部21Rcは、軸方向後端面21Rbにおける支持孔21Ra周囲の一部に形成されている。突出部21Rcは、蓋体20の閉状態において筒体36Rの軸方向前端面36Rcに接触しないように配置され形成されている。突出部21Rcは、軸方向に対して傾斜する傾斜面21Rdを有するように形成されている。この傾斜面21Rdは、蓋体20の左側開動作時において筒体36Rが蓋体20に対して相対的に回転する際の回転方向にかけて徐々に突出量が多くなるように形成されている。突出部21Rcが軸方向後端面21Rbの基準面から突出する最大突出量は、その筒体36Rの軸方向前端面36Rcの基準面に接触しないように設定されている。
筒体36Rの突出部36Rdと支持体21Rの突出部21Rcとは、各端面36Rc,21Rbにおいて互いに近づく軸方向に突出している。筒体36R及び支持体21Rは、蓋体20の閉状態において、端面36Rc,21Rb同士が軸方向に離間すると共に、更に突出部36Rd,21Rc同士が互いに干渉しないように配置されている。筒体36Rの突出部36Rdは、蓋体20の閉状態では、支持体21Rの軸方向後端面21Rbに接触せず、その支持体21Rの突出部21Rcに干渉していない。また、支持体21Rの突出部21Rcは、蓋体20の閉状態では、筒体36Rの軸方向前端面36Rcに接触せず、その筒体36Rの突出部36Rdに干渉していない。
筒体36Rの突出部36Rdと支持体21Rの突出部21Rcとは、軸方向において互いにオーバーラップするように形成されている。両突出部36Rd,21Rcは、蓋体20が閉状態から左側開状態へ移行する過程で互いに食い込むことにより干渉する。両突出部36Rd,21Rcは、蓋体20の閉状態から筒体36Rが支持体21Rに対して所定角度(例えば10°)だけ回転した際或いは蓋体20とボックス本体10との間に所定隙間(例えば5cm)が形成された際に、その干渉が生じるように形成されている。両突出部36Rd,21Rcのオーバーラップ量は、その干渉状態で筒体36Rと支持体21Rとの間に両者の相対回転を規制するのに必要十分な軸方向の力を発生させるものであればよい。両突出部36Rd,21Rcの干渉は、蓋体20が左側開状態(釣り合い位置)に保持される直前の位置で生じるものであればよい。
筒体36Rの突出部36Rdと支持体21Rの突出部21Rcとが互いに干渉すると、両突出部36Rd,21Rcが変形して潰れ、それらの筒体36Rと支持体21Rとの間に軸方向の力が作用して摩擦が生じるので、それらの筒体36Rと支持体21Rとの相対回転が規制される。突出部36Rd,21Rc同士が互いに干渉した状態では、筒体36Rと支持体21Rとが回転し難いので、蓋体20が左側開状態で保持されると共に、アームスプリング35Rの付勢力に起因したその蓋体20の左側開状態での保持が安定しない事態が回避される。
尚、蓋体20が突出部36Ld,13Lc同士又は突出部36Rd,21Rc同士の干渉により開状態に保持された後、操作者の手動操作によりその蓋体20が全開位置に向けて移行する際に、突出部36Ld,13Lc同士又は突出部36Rd,21Rc同士の干渉が解除されてもよいし、また、その干渉が継続されることとしてもよい。
上記の如く突出部36Ld,13Lc同士が互いに干渉している状態で蓋体20が右側開状態に保持されているとき、筒体36Lと支持体13Lとを相対回転させるためには、それらの筒体36Lと支持体13Lとの間に突出部36Ld,13Lc同士の摩擦力に抗する大きな力を加えることが必要である。同様に、突出部36Rd,21Rc同士が互いに干渉している状態で蓋体20が左側開状態に保持されているとき、筒体36Rと支持体21Rとを相対回転させるためには、それらの筒体36Rと支持体21Rとの間に突出部36Rd,21Rc同士の摩擦力に抗する大きな力を加えることが必要である。
このように、本実施形態の両開き収納装置1においては、蓋体20の開状態の保持を、筒体36L,36Rの突出部36Ld,36Rdと支持体13L,21Rの突出部13Lc,21Rcとの摩擦力を伴って実現することができる。この構造では、蓋体20が開動作時に蓋体20の自重とアームスプリング35L,35Rの付勢力との釣り合いにより開状態に保持される際に、アームスプリング35L,35Rの影響でその蓋体20が第1又は第2回転軸を中心にして開閉方向へ振動するのを抑えることができる。また、蓋体20に車体振動などで外力が加わってもその外力が上記の摩擦力を超え筒体36L,36Rと支持体13L,21Rとを相対回転させるのに必要な大きさに達していなければ、その相対回転が生ずることはないので、アームスプリング35L,35Rの影響でその蓋体20が第1又は第2回転軸を中心にして開閉方向へ振動するのを抑えることができ、蓋体20の開状態の保持が継続される。
従って、両開き収納装置1によれば、蓋体20の開状態の保持が蓋体20の自重とアームスプリング35L,35Rの付勢力との釣り合いのみにより実現される構造と異なり、蓋体20の開動作時や開状態においてアームスプリング35L,35Rの付勢力により第1又は第2回転軸を中心にして開閉方向へ振動するのを抑えることができ、これにより、蓋体20の開状態での保持を安定化させることができる。このため、開状態に保持された蓋体20の質感を向上させることができる。
また、蓋体20の開動作時における突出部36Ld,13Lc同士の干渉及び突出部36Rd,21Rc同士の干渉は、傾斜面36Le,13Ld同士の当接又は傾斜面36Re,21Rd同士の当接により開始される。傾斜面36Le,13Ld,36Re,21Rd同士の当接によれば、その当接時における衝撃が緩和されると共に、その当接後、蓋体20の開動作の進行に伴って突出部36Ld,13Lc同士又は突出部36Rd,21Rc同士の摩擦力が増大する。従って、蓋体20の開動作時にその蓋体20を保持位置へスムースに移行させつつその保持位置で確実に保持させることができる。
更に、上記の如く蓋体20の右側開状態での保持を安定化させるうえでは、アーム部材32の筒体36Lの端面形状及びボックス本体10の後基部13の支持体13Lの端面形状を、互いに近づく方向に突出する突出部36Ld,13Lcを設けてそれらの突出部36Ld,13Lc同士を干渉させ得るものとすれば十分である。同様に、蓋体20の左側開状態での保持を安定化させるうえでは、アーム部材32の筒体36Rの端面形状及び蓋体20の支持体21Rの端面形状を、互いに近づく方向に突出する突出部36Rd,21Rcを設けてそれらの突出部36Rd,21Rc同士を干渉させ得るものとすれば十分である。従って、両開き収納装置1によれば、蓋体20の開状態での保持の安定化を、簡素な構成で実現することができ、大きな設計変更を伴うことなく或いは追加部品なく省スペースで実現することができる。
尚、上記の実施形態においては、開閉機構30が特許請求の範囲に記載した「第1開閉機構」及び「第2開閉機構」に、互いに一体となった軸体34L及び筒体36L又は互いに一体となった軸体34R及び筒体36Rが特許請求の範囲に記載した「軸部材」に、アームスプリング35L,35Rが特許請求の範囲に記載した「付勢部材」に、左側ロック装置40又は右側ロック装置50が特許請求の範囲に記載した「ロック装置」に、それぞれ相当している。
ところで、上記の実施形態においては、アーム部材32をボックス本体10の後部側に配置することとしている。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。アーム部材32を、ボックス本体10の前部側に配置することとしてもよいし、また、ボックス本体10の後部側及び前部側の双方にそれぞれ配置することとしてもよい。
また、上記の実施形態においては、アーム部材32の筒体36L,36Rの突出部36Ld,36Rd、ボックス本体10の後基部13の支持体13Lの突出部13Lc、及び蓋体20の支持体21Rの突出部21Rcがそれぞれ、軸方向の各端面36Lc,36Rc,13Lb,21Rbに設けられ、軸方向に突出している。そして、筒体36Lの軸方向後端面36Lcと支持体13Lの軸方向前端面13Lbとが軸方向に離間し、突出部36Ldと突出部13Lcとが互いに近づく方向に突出している。また、筒体36Rの軸方向前端面36Rcと支持体21Rの軸方向後端面21Rbとが軸方向に離間し、突出部36Rdと突出部21Rcとが互いに近づく方向に突出している。
しかし、本発明はこれに限定されるものではない。筒体36L及び支持体13Lを、その支持体13Lの断面形状が略円形である支持孔13Laに筒体36Lの後端部が挿入されるように形成配置し、突出部36Ld,13Lcをそれぞれ径方向側面に設け、両突出部36Ld,13Lcが互いに近づく方向に突出させることとしてもよい。具体的には、筒体36Lの後端部の径方向外面に径方向外側へ突出する突出部36Ldを設け、支持体13Lの支持孔13La内の径方向内面に径方向内側へ突出する突出部13Lcを設けることとしてもよい。同様に、筒体36R及び支持体21Rを、その支持体21Rの断面形状が略円形である支持孔21Raに筒体36Rの後端部が挿入されるように形成配置し、突出部36Rd,21Rcをそれぞれ径方向側面に設け、両突出部36Rd,21Rcが互いに近づく方向に突出させることとしてもよい。
また、上記の実施形態においては、各突出部36Ld,36Rd,13Lc,21Rcがそれぞれ、軸方向に対して傾斜する傾斜面36Le,36Re,13Ld,21Rdを有している。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。左側枢支部33Lの筒体36Lの突出部36Ld及び支持体13Lの突出部13Lcとの干渉時における衝撃を緩和するうえでは、それらの突出部36Ld,13Lcのうち何れか一方が傾斜面を有することとすればよい。また、右側枢支部33Rの筒体36Rの突出部36Rd及び支持体21Rの突出部21Rcとの干渉時における衝撃を緩和するためには、それらの突出部36Rd,21Rcのうち何れか一方が傾斜面を有することとすればよい。尚、図13には、支持体13L,21Rの突出部13Lc,21Rcが、軸方向に対して傾斜する傾斜面13Ld,21Rdを有し、筒体36L,36Rの突出部36Ld,36Rdが軸方向に直交する方向に垂線が向いた周方向端面36Lf,36Rfを有する構造が示されている。
また、上記の実施形態においては、突出部36Ld,13Lc同士の干渉時及び突出部36Rd,21Rc同士の干渉時に、突出部36Ld,13Lcや突出部36Rd,21Rcが変形して潰れることで、筒体36Lと支持体13Lとの間及び筒体36Rと支持体21Rとの間に軸方向の力が作用して摩擦が生じる。上記の干渉時に適切な摩擦力を発生させつつ突出部36Ld,13Lc,36Rd,21Rcの耐久性を上げるためには、それらの筒体36L,36Rや支持体13L,21Rに、上記の干渉時に突出部36Ld,13Lc,36Rd,21Rcを弾性変形させるためのスリットを設けることが有効である。このスリットは、互いに干渉する二つの突出部36Ld,13Lc,36Rd,21Rcのうち少なくとも一方に設けられればよいが、弾性変形のし易さの観点から材料自体が軟らかい方に設けられることが好ましい。例えば、筒体36L,36Rの材料がPOM(ポリアセタール樹脂)であり、支持体13L,21Rの材料がPAG(ポリアミドガラス入り)である場合は、筒体36L,36Rにスリットを設けることが好ましい。
尚、図14、図15、及び図16には、筒体36L,36Rに上記のスリット36Lg,36Rgが設けられた構造が示されている。このスリット36Lg,36Rgは、筒体36L,36Rの外周面において周方向に所定角度分だけ延びるスリットである。スリット36Lg,36Rgは、筒体36L,36Rの周方向全域のうち突出部36Ld,36Rdが軸方向内側に弾性変形し易くなるようにその突出部36Ld,36Rdに対して軸方向内側に隣接した箇所に設けられている。尚、上記の所定角度は、突出部36Ld,36Rdを弾性変形させるうえで要求される変形量に応じた角度に設定されていればよい。
この変形形態によれば、突出部36Ld,13Lc同士の干渉時及び突出部36Rd,21Rc同士の干渉時に、図16に示す如く、突出部36Ldや突出部36Rdを弾性変形させることができるので、筒体36Lと支持体13Lとの間及び筒体36Rと支持体21Rとの間に適切な力を発生させつつ突出部36Ld,13Lc,36Rd,21Rcの耐久性を上げることが可能となる。
尚、本発明は、上述した実施形態や変形形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更を施すことが可能である。
1:両開き収納装置、10:ボックス本体、11:開口、12:収容部、13:後基部、13L,21R:支持体、13Lb:軸方向前端面、13Lc,21Rc:突出部、20:蓋体、21Rb:軸方向後端面、30:開閉機構、31:アームユニット、32:アーム部材、33L:左側枢支部、33R:右側枢支部、34L,34R:軸体、35L,35R:アームスプリング、36L,36R:筒体、36Lc:軸方向後端面、36Rc:軸方向前端面、36Ld,36Rd:突出部、36Le,36Re:傾斜面、39:ロックユニット、40:左側ロック装置、50:右側ロック装置。

Claims (4)

  1. 開口が設けられた収容部を有するボックス本体と、前記開口を開閉可能に覆う蓋体と、前記開口の周縁に沿って延びる第1回転軸を中心にして前記蓋体を開閉させる第1開閉機構と、前記開口の周縁に沿って延びる第2回転軸を中心にして前記蓋体を開閉させる第2開閉機構と、を備える両開き収納装置であって、
    前記第1開閉機構及び前記第2開閉機構はそれぞれ、
    前記第1回転軸又は前記第2回転軸に対して同軸上に設けられた軸部材と、
    前記軸部材を前記第1回転軸又は前記第2回転軸を中心にして回転可能に支持する支持体と、
    前記軸部材を前記支持体に対して相対的に前記蓋体の開方向へ回転させる付勢力を発生する付勢部材と、
    前記付勢力に抗して前記蓋体を閉状態に保持し、開操作により前記蓋体の閉状態の保持を解除するロック装置と、
    を有し、
    前記軸部材及び前記支持体はそれぞれ、前記蓋体の閉状態において互いに離間する対向面と、前記対向面において互いに近づく方向に突出する突出部と、を有し、
    前記軸部材の前記突出部と前記支持体の前記突出部とは、前記蓋体の閉状態で互いに干渉せず、前記蓋体が閉状態から所定開状態へ移行する過程で互いに干渉する、両開き収納装置。
  2. 前記第1開閉機構及び前記第2開閉機構は、前記ボックス本体の前部側及び後部側の何れかにおいて前記ボックス本体と前記蓋体との間に介在するように配置され、一端部が前記蓋体に揺動可能に支持されかつ他端部が前記ボックス本体に揺動可能に支持されたアーム部材を有し、
    前記軸部材は、前記アーム部材に固定されており、
    前記支持体は、前記ボックス本体又は前記蓋体に設けられている、請求項1に記載された両開き収納装置。
  3. 前記突出部は、前記対向面において前記軸部材と前記支持体とが互いに近づく方向に対して傾斜した傾斜面を有する、請求項1又は2に記載された両開き収納装置。
  4. 前記対向面は、軸方向に向いた面であり、
    前記突出部は、前記対向面において軸方向に突出している、請求項1乃至3の何れか一項に記載された両開き収納装置。
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