JP3194179U - ゲーム玩具 - Google Patents

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    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63HTOYS, e.g. TOPS, DOLLS, HOOPS OR BUILDING BLOCKS
    • A63H31/00Gearing for toys
    • A63H31/08Gear-control mechanisms; Gears for imparting a reciprocating motion

Abstract

【課題】操作が煩雑になることなしに、アクションが起こるタイミングのランダム性を担保することができるゲーム玩具を提供する。【解決手段】ゲーム玩具は、操作部2と、操作部2が一回操作されることで第一の回転方向に所定回転角度だけ回転する一方で、第二の回転方向への回転が規制される第一回転部と、第一回転部の第一の回転方向への回転が伝達されて回転するとともに、この相対回転の回転速度に応じて生じる慣性力により、第一回転部から伝達される所定回転角度以上の回転が可能な第二回転部と、第二回転部の回転によって周回するトリガ解除部と、トリガ解除部によって解除操作されるトリガ部と、トリガ部に対して係止され、トリガ部が解除操作されることでトリガ部に対する係止状態が解除されて所定方向に変位するアクション部23と、を備える。【選択図】図1

Description

この考案は、ゲーム玩具に関するものである。
複数のユーザが順番に操作部材を操作するなどのルールを設けて、ユーザには分からない操作回数で、係止機構による係止を解除して物体が飛び出させるなどのアクションを行う、いわゆる「サドン・デス」タイプのゲーム玩具が知られている。この種のゲーム玩具は、飛び出しタイミングが分からない緊張感と、物体飛び出し時の衝撃との両方によってユーザが楽しめるようになっている。
特許文献1には、いわゆる「サドン・デス」タイプのゲーム玩具として、遊ぶ前にダイヤル操作によりアクションが行われるタイミングをずらす技術が記載されている。この特許文献1における技術によれば、ダイヤルを回転させることで、ユーザが分からないように係止を解除する爪の位置を周方向に変更可能となっている。この爪は、操作部材の1回の操作により所定の回転角度だけ移動するようになっており、予め設定された解除位置に爪が達したときに、係止機構による係止状態が解除される。
実開平1−135990号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載のゲーム玩具は、遊ぶ前にダイヤル操作を行わなければアクションの出現するタイミングが毎回同じになってしまう。そのため、繰り返し遊戯を行う場合などには、アクションが起こるタイミングのランダム性を担保するためにダイヤル操作が必要となり、遊戯前の操作が煩雑になるという課題がある。
この考案は、上記事情に鑑みてなされたものであり、操作が煩雑になることなしに、アクションが起こるタイミングのランダム性を担保することができるゲーム玩具を提供するものである。
上記の課題を解決するために、この考案は以下の構成を備える。
この考案に係るゲーム玩具は、一回の操作で所定操作量だけ操作可能な操作部と、前記操作部に連動し、前記操作部が一回操作されることで第一の回転方向に所定回転角度だけ回転する一方で、前記第一の回転方向とは反対方向である第二の回転方向への回転が規制される第一回転部と、前記第一回転部の第一の回転方向への回転が伝達されて回転するとともに、この相対回転の回転速度に応じて生じる慣性力により、前記第一回転部から伝達される所定回転角度の回転に対応した回転角度以上の回転が可能な第二回転部と、前記第二回転部の外周部に設けられ、前記第二回転部の回転によって周回するトリガ解除部と、前記第二回転部が所定の回転位置となったときに前記トリガ解除部によって解除操作されるトリガ部と、所定方向に付勢された状態で前記トリガ部に対して係止され、前記トリガ部が解除操作されることで前記トリガ部に対する係止状態が解除されて前記所定方向に変位するアクション部と、を備える。
このように構成することで、ユーザが操作部を一回操作することで、第一回転部が第一の回転方向に所定回転角度だけ回転する。さらに、この所定回転角度だけ第一回転部が回転することで、その回転が第二回転部に伝達されて第二回転部が回転する。この際、第二回転部の回転角度は、回転速度に応じて変化する第二回転部の慣性力により決まる。言い換えれば、ユーザが操作部を操作する操作速度に応じて第二回転部の回転角度が決まる。このように第二回転部の回転角度が変化することで、第二回転部と共に第二回転部の周りを周回するトリガ解除部の位置が変化する。そのため、アクション部が所定方向に変位するタイミングを、遊戯中に操作部を操作するだけで毎回ずらすことができる。
その結果、操作が煩雑になることなしに、アクションが起こるタイミングのランダム性を担保することが可能となる。
さらに、この考案に係るゲーム玩具は、上記ゲーム玩具において、前記第一回転部の第一の回転方向への回転を許容する一方で、第二の回転方向への回転を規制する第一の歯および第一の爪を有する第一のラチェット機構と、前記第一回転部に対する前記第二回転部の慣性による相対回転を許容する一方で、前記第二回転部の慣性による相対回転とは逆方向への相対回転を規制する第二の歯および第二の爪を有する第二のラチェット機構と、を備えていてもよい。
このように構成することで、第一のラチェット機構によって第一回転部の第一の回転方向への回転を許容する一方で第二の回転方向への回転を規制する機構が複雑化することを抑制できる。同様に、第二のラチェット機構によって、第一回転部に対する第二回転部の慣性による相対回転を許容する一方で第二回転部の慣性による相対回転とは逆方向への相対回転を規制する機構が複雑化することを抑制できる。
その結果、部品点数の増加を抑制して、小型化および軽量化を図ることができる。
さらに、この考案に係るゲーム玩具は、上記ゲーム玩具において、前記第二の爪が前記第二の歯に対して付勢される力が、前記第一の爪が前記第一の歯に対して付勢される力よりも小さくてもよい。
このように構成することで、第二の爪が第二の歯に付勢される力によって、第一回転部に対する第二回転部の相対回転が過度になることを抑制できる。また、第一の爪がより大きな力で第一の歯に対して付勢されていることで、第一回転部が所定回転角度よりも回転することを抑制できる。
その結果、第一回転部の回転に対して第二回転部の回転を慣性力に応じて安定して進ませることができる。
さらに、この考案に係るゲーム玩具は、上記ゲーム玩具において、前記操作部を揺動可能に支持する首部と、前記操作部の揺動による操作力を、前記第一回転部に伝達する操作力伝達部と、を備え、前記操作力伝達部は、前記操作部の操作量に応じた角度で揺動する揺動部材と、前記揺動部材に押圧されて前記揺動部材の揺動角度に応じて初期位置からスライド変位するとともに、初期位置に向かって付勢されるスライド部材と、前記スライド部材に対して前記第一の歯に向けて付勢された状態で設けられ、前記スライド部材が初期位置からスライド変位することで、前記第一の歯に係止されて前記第一回転部を第一の回転方向へ回転させるカギ部材と、を備えていてもよい。
このように構成することで、揺動部材の揺動によりスライド部材をスライドさせてカギ部材によって第一回転部を回転させることができる。そのため、例えば、第一回転部から離れた位置に操作部が配されている場合であっても、その揺動による操作力を、操作力伝達部を介して第一回転部に伝達することができる。
さらに、この考案に係るゲーム玩具は、上記ゲーム玩具において、前記第一の歯が、前記スライド部材が初期位置に戻るときの変位により、前記カギ部材を退避位置まで変位させる案内面を備えていてもよい。
このように構成することで、案内面によってカギ部材を退避位置まで変位させることができる。そのため、周方向で隣り合う次の第一の歯に噛み合う位置までカギ部材を円滑に移動させることができる。
さらに、この考案に係るゲーム玩具は、上記ゲーム玩具において、前記トリガ解除部が、前記第二回転部から突出して形成され、前記トリガ部が、前記第二回転部の相対回転によって周回する前記トリガ解除部によって押圧されることで揺動し、前記アクション部に対する前記係止状態を解除するようにしてもよい。
このように構成することで、トリガ解除部の周回によってトリガ部がトリガ解除部に押圧されて、トリガ部によるアクション部の係止状態を解除することができる。そのため、第二回転部の回転によってトリガ部による係止状態を解除する機構が複雑化することを抑制できる。
その結果、トリガ部とトリガ解除部との互いの位置調整に手間がかからず、組み立て作業者の負担を軽減できる。
さらに、この考案に係るゲーム玩具は、上記ゲーム玩具において、前記アクション部を上下方向に案内する案内部を備えていてもよい。
このように構成することで、アクション部がベース部によって上方に向かって案内されるため、トリガ部による係止状態が解除された場合に、アクション部を上方に向かって変位させることができる。
その結果、迫力が高まるとともに、アクション部を変位させる機構の信頼性を向上することができる。
さらに、この考案に係るゲーム玩具は、上記ゲーム玩具において、前記アクション部は、その上面に有底円筒状の容器を載せることが可能な容器支持部を備え、前記操作部は、操作前の初期位置にある場合に、その少なくとも一部が前記容器の開口部を塞ぐ閉塞部を備えていてもよい。
このように構成することで、容器の中に収容されている収容物を取り出す動作をするために、開口部を塞ぐ閉塞部を持ち上げて操作部を揺動させることができる。そのため、複数のユーザが順次容器から収容物を取り出す操作を繰り返すことによって、ランダムなタイミングでアクション部を変位させることができる。そのため、アクション部に載せられた容器をアクション部と共に変位させて収容物を揺さぶることができる。その結果、より強い衝撃をユーザに与えることができる。
この考案に係るゲーム玩具によれば、操作が煩雑になることなしに、アクションが起こるタイミングのランダム性を担保することができる。
この考案の実施形態におけるゲーム玩具の斜視図である。 この考案の実施形態におけるゲーム玩具のアクションが起こった状態の斜視図である。 この考案の実施形態における操作力伝達部の側面図である。 この考案の実施形態における玩具本体の分解斜視図である。 この考案の実施形態における玩具本体の平面図である。 この考案の実施形態における下部アクション部を示す断面図である。 この考案の実施形態におけるランダム解除機構部の平面図である。 この考案の実施形態における第二回転部の平面図である。 この考案の実施形態における第一回転部の斜視図である。
次に、この考案の一実施形態におけるゲーム玩具を図面に基づき説明する。
図1は、この考案の実施形態におけるゲーム玩具の斜視図である。図2は、この考案の実施形態におけるゲーム玩具のアクションが起こった状態の斜視図である。
図1、図2に示すように、この実施形態のゲーム玩具1は、頭部(操作部)2と、首部3と、玩具本体4と、を備えている。ここで、ゲーム玩具1の、前後、左右、上下の各方向を、図1中、矢印で示している。
頭部2は、首部3の上端から前方に向かって延びている。この頭部2は、首部3に対して揺動可能に支持されている。遊戯中は、この頭部2の下方に、有底筒状の容器5(図2中、二点鎖線で示す)が配されるようになっている。頭部2は、図1に示す初期状態から、容器5の開口部5aへのアクセスを可能とする図2に示す開放位置まで揺動可能とされている。この容器5には、複数の収容物(図示せず)が収容されており、ユーザは、頭部2を一回の操作で操作前の初期位置から開放位置まで揺動操作して、容器5内の収容物を1個取り出した後、頭部2を初期位置に戻す。初期位置において、頭部2の前側の部分は、容器5の開口部5aを閉塞する閉塞部となっている。
この実施形態における頭部2は、初期位置にあるときに上方に向かって凸となる曲面を有するとともに、下方に向かって開口するカップ状の樹脂で形成されている。この頭部2は、首部3に対して着脱可能に取り付けられている。これにより、例えば、頭部2に過度の力がかかった際に首部3から頭部2が外れてゲーム玩具1の破損を防止している。さらに頭部2の上面には、シールや塗装などによって顔を構成する目、鼻などが設けられている。
図3は、この考案の実施形態における操作力伝達部の側面図である。
図3に示すように、首部3は、頭部2と玩具本体4との間に設けられている。首部3は、玩具本体4の後部上面から上方に立ち上がるハウジング12(図1参照)を備えている。このハウジング12の内部には、操作力伝達部6が収容されている。
操作力伝達部6は、上述した頭部2の揺動による操作力を、後述する玩具本体の第一回転部に伝達する。この操作力伝達部6は、揺動部材9と、スライド部材10と、を備えている。
揺動部材9は、頭部2の操作量に応じた角度で揺動する。この揺動部材9は、ハウジング12の長手方向である上下方向に延びるように形成されている。揺動部材9は、その長手方向における中央部よりも僅かに下方の位置で、ハウジング12に対して支持されている。また、揺動部材9は、ハウジング12に対して頭部2の揺動軸O1と平行な軸線O2周りに回動可能に支持されている。さらに、揺動部材9の長手方向における上側の第一端部13は、支持部材11の連結部14に連結されている。この連結部14は、揺動軸O1の径方向外側に離れて配されている。つまり、連結部14は、支持部材11の回動によって揺動軸O1周りを円弧軌道で変位することとなる。
第一端部13は、揺動軸O1と平行に貫通し、揺動部材9の長手方向に延びる長孔15を備えている。この長孔15には、連結部14の軸16が貫通している。これにより、支持部材11の連結部14と、揺動軸O1とが連結している。このように第一端部13に長孔15が形成されていることで、連結部14の円弧軌道による変位を、この変位とは異なる円弧軌道を有する揺動部材9の第一端部13に対して伝達可能となっている。すなわち、支持部材11の回動により、その回動角度に応じた分だけ、揺動部材9の第一端部13が変位する。このように第一端部13が変位することにより、揺動部材9が揺動され、第一端部13の変位分だけ揺動部材9の第二端部17が変位する。
スライド部材10は、揺動部材9の揺動角度に応じて初期位置から第二端部17の変位方向にスライド可能とされている。つまり、操作力伝達部6により、頭部2の揺動操作がスライド部材10のスライド変位に変換される。スライド部材10は、第二端部17に押圧される突起部18を備えている。この突起部18は、第二端部17の後方に配置される。また、スライド部材10は、前方に向けて付勢されている。つまり、スライド部材10は、頭部2が開放位置まで揺動されると、第二端部17により突起部18が押圧され、その揺動角度に応じて付勢力に抗する方向へ初期位置からスライド変位する。一方で、スライド部材10は、頭部2が初期位置まで戻されると、付勢力により初期位置までスライドして戻る。
図4は、この考案の実施形態における玩具本体の分解斜視図である。図5は、この考案の実施形態における玩具本体の平面図である。
図4に示すように、玩具本体4は、本体ハウジング部20と、ベース部21と、ランダム解除機構部22と、アクション部23と、を備えている。
本体ハウジング部20は、ベース部21と共に、内部にランダム解除機構部22を収容する収容空間を区画して形成する。この本体ハウジング部20は、周壁部20aと、上壁部20bと、アクション案内部24と、首支持部25と、を備えている。周壁部20aは、上下方向に延びる筒状に形成されている。上壁部20bは、周壁部20aの上端を塞ぐように伸びている。上壁部20bの前部にアクション案内部24が形成され、上壁部20bの後部に首支持部25が形成されている。
アクション案内部24は、内筒部26と外筒部27とからなる2重の円筒状に形成されている。これら内筒部26と外筒部27とは、それらの上端部28で折り返されるようにして一体に形成されている。また、アクション案内部24は、上端部28に2つの凹部29を備えている。これら凹部29は、上端部28の左端を含む位置、および上端部28の右端を含む位置で且つ左右対称な位置に配されている。
アクション案内部24の内筒部26には、4つ(図4中、4つのうち1つのみ図示)の切欠き部30が形成されている。これら切欠き部30は、内筒部26の下端部31から上方に向かって切り欠かれている。各切欠き部30は、それぞれ上端部28の僅かに下方の同一位置にまで至っている。各切欠き部30は、周方向においてそれぞれ等間隔に配されるとともに、左右対称位置に配されている。ここで、本体ハウジング部20は、その周壁部20aの前方側の一部がアクション案内部24の外筒部27に沿って円弧状に湾曲形成されている。
首支持部25は、上述した首部3の下端部(図示せず)を支持する。図4、図5に示すように、首支持部25は、前支持部33と、後支持部34と、を備えている。前支持部33と後支持部34とは、それぞれ上壁部20bから上方に向かって立ち上がっている。これら前支持部33と後支持部34とは、首部3の下端部を外側から囲むように形成されている。
前支持部33の内周面35と、後支持部34の内周面36とは、それぞれ首部3の下端部における外周面に沿って形成され、内周面35,36が周方向で、首部3の下端部における外周面と当接するようになっている。また、前支持部33は、左右に分割して形成されている。本体ハウジング部20の左右幅方向において、前支持部33の各中央側の端部40は、外筒部27に当接するように形成されている。
首支持部25は、複数のビス孔38と、貫通孔39とを上壁部20bに備えている。首部3は、ビス孔38を介して本体ハウジング部20にビス止めされる。この実施形態におけるビス孔38は、前側および後側に二つずつ形成されている。前側のビス孔38は、前支持部33よりも内側、且つ、貫通孔39よりも前支持部33側の左右対称な位置に配されている。後側のビス孔38は、前後方向において貫通孔39の後縁の位置と同等の位置で且つ左右対称な位置に配されている。
貫通孔39は、上述した揺動部材9の第二端部17の前後方向への変位を妨げずに第二端部17を貫通させる。この実施形態における貫通孔39は、矩形状に形成されている。また、この貫通孔39は、前後方向における前支持部33と後支持部34との中央よりも僅かに後側に配されている。
アクション部23は、上部アクション部42と、下部アクション部43とを備えている。
上部アクション部42は、内筒部26の内側を上下方向に摺動可能な有底円筒状に形成されている。上部アクション部42は、その上縁部44に、内筒部26よりも大径に形成されるリング状のつば部45を備えている。このつば部45がアクション案内部24の上端部28に突き当たることによって、上部アクション部42の下方への変位が規制される。上部アクション部42は、上述した凹部29に対応する位置に、上部アクション部42の径方向において、つば部45よりも外側に突出する凸部46を備えている。この凸部46は、上述した凹部29に嵌り込むことが可能となっている。
上部アクション部42の底部47には、上部アクション部42の周壁48に沿って環状の溝49が形成されている。この管状の溝49には、容器5の環状の下縁(図示せず)が嵌り込むようになっている。円環状の溝49には、その中心を基準にした対称位置に、押圧部50の本体部51(図4参照)が突出している。具体的には、この押圧部50の本体部51は、溝49の内周面49aから径方向外側に向かって突出している。
図4に示すように、押圧部50は、本体部51と、弾性部52とを備えている。本体部51は、上述した溝49に対して突出する。一方で、弾性部52は、本体部51を径方向外側に付勢している。本体部51と弾性部52とは、弾性に優れる樹脂等により一体に形成されている。これら押圧部50は、下部アクション部43の取付部57(後述する)に取り付けられている。
つまり、押圧部50は、その本体部51が溝49の径方向外側に向かって付勢された状態で、溝49に対して出没可能とされている。これにより、容器5の下縁を溝49に嵌め込むことによって、対称位置に配された2つの押圧部50が容器5の下縁を径方向外側に向かって押圧して、容器5が上部アクション部42に固定される。ここで、弾性部52が本体部51と一体に形成される場合について説明したが、個別に形成されていても良い。また、弾性部52が板バネである場合を例示したが、本体部51を付勢できればよく例えば、コイルばね等を用いても良い。
図6は、この考案の実施形態における下部アクション部を示す断面図である。
図4、図6に示すように、下部アクション部43は、下部本体部53と、スライド軸部54と、を備えている。下部本体部53は、アクション案内部24の内筒部26の内径よりも僅かに小さい円盤状に形成されている。これにより下部本体部53は、アクション案内部24の内筒部26の内側を上下方向に変位可能となっている。また、下部本体部53は、上述したアクション案内部24の切欠き部30に対して上下方向にスライド可能に嵌り込む4つの規制突起部55を備えている。規制突起部55は、切欠き部30の幅寸法よりも僅かに小さい幅寸法を有している。このように規制突起部55が切欠き部30に嵌り込むによって、下部本体部53は、その周方向へ変位することが規制される。
下部本体部53は、底部47の溝49の内側に嵌り込む嵌合凸部56を有している。この嵌合凸部56には、押圧部50を着脱可能に支持する取付部57が形成されている。さらに、嵌合凸部56には、取付部57よりも径方向内側に、下部本体部53と上部アクション部42の底部47とをビス(図示せず)によって固定するためのビス穴58が形成されている。
アクション部23を組立する際、アクション案内部24の規制突起部55が切欠き部30に嵌り込んだ状態で、嵌合凸部56の上面56aと、底部47とを突き合わせて、底部47のビス孔59から、嵌合凸部56のビス穴58へとビスがねじ込まれる。これにより、底部47が下部本体部53に対して一体に固定される。このように、上部アクション部42と下部アクション部43とが固定されることで、アクション部23は、規制突起部55によって上方への変位の限界位置が決まり、つば部45によって下方への変位の限界位置が決まることとなる。
スライド軸部54は、円形の下部本体部53の中心軸O3に沿って下方に延びている。このスライド軸部54は、上下に延びるスリット60を前方に備える円筒状に形成されている。スライド軸部54の内周には、圧縮ばねであるコイルばね61の上端部61aが挿入される。スライド軸部54は、コイルばね61の内径よりも僅かに直径が小さくスライド軸部54よりも揺動軸O1方向の長さが短い筒部62を備えている。この筒部62外周面62aに対してコイルばね61の上部が嵌め合わされている。
下部アクション部43は、スライド軸部54の外周面54aの後端部に被係止爪K1を更に備えている。この被係止爪K1は、下部アクション部43のスライド方向である上方を向く被係止面を備えている。この被係止爪K1には、後述するトリガ部67の係止爪K2が係止可能となっている。被係止爪K1は、下部アクション部43が上方に向けて付勢された状態で、係止爪K2に対して係止される。
ベース部21は、上述した本体ハウジング部20の下部開口を閉塞する。ベース部21は、その周縁部の複数箇所で本体ハウジング部20に対してビス(図示せず)により固定される。ベース部21は、案内筒部63と、トリガ支持部65と、弾性部材支持部66と、を備えている。
案内筒部63は、上述した下部本体部53のスライド軸部54を上下方向に案内する。この案内筒部63は、板状に形成されたベース本体部21aから鉛直上方に延びる円筒状に形成されている。案内筒部63の外径は、下部本体部53のスライド軸部54の内径よりも僅かに小さく形成されている。案内筒部63は、スライド軸部54の内部に配され、上下方向に摺動可能とされている。案内筒部63は、その外周面63aの前端部に、上下方向に平行に延びる2つの突条64を備えている。これら突条64は、スライド軸部54のスリット60に嵌り込むことで、案内筒部63に対する下部本体部53の揺動軸O1周りの位置決めをしている。
図4に示すように、トリガ支持部65は、後述するトリガ部67を揺動可能に支持している。このトリガ支持部65は、トリガ部67の左右両側にそれぞれ配される。これらトリガ支持部65には、上方に開口する軸受部(図示せず)が形成され、この軸受部にトリガ部67が上方から挿入されて取り付けられる。トリガ支持部65の上部には、規制部材68が取り付けられている。この規制部材68は、軸受部からトリガ部67が外れないように、軸受部の開口を閉塞する。規制部材68は、トリガ部67の係止爪K2よりも後方において2つのトリガ支持部65間を渡るように形成されている。
弾性部材支持部66は、スライド部材10を付勢するコイルばね79を保持する。この弾性部材支持部66は、スライド部材10に形成されたコイル取付部80と対向配置されている。コイルばね79は、これらコイル取付部80と弾性部材支持部66との間に圧縮状態で取り付けられている。言い換えれば、コイルばね79は、コイル取付部80と弾性部材支持部66とによって挟み込まれて、スライド部材10を常時前方に付勢している。
この実施形態におけるベース本体部21aは、格子状にリブ21bを備えている場合を例示している。しかし、リブ21bは、格子状に限られない。また、リブ21bは、ベース本体部21aに十分な強度がある場合、省略しても良い。
ランダム解除機構部22は、トリガ支持部65と弾性部材支持部66との間において、ベース本体部21aに対して取り付けられている。
図7は、この考案の実施形態におけるランダム解除機構部の平面図である。図8は、この考案の実施形態における第二回転部の平面図である。図9は、この考案の実施形態における第一回転部の斜視図である。
ランダム解除機構部22は、頭部2の操作に伴うスライド部材10の往復動によって駆動され、ランダムな往復回数で被係止爪K1による係止状態を解除する。
図7、図8に示すように、ランダム解除機構部22は、基台部69と、第一回転部70と、カギ部材71と、第二回転部73と、第一のラチェット機構74と、第二のラチェット機構75と、トリガ部67と、を備えている。
第一回転部70と、第二回転部73とは、ベース部21に形成された円筒状の軸部82に対して回転自在に支持されている。この軸部82には、第二回転部73が下方に取り付けられ、この第二回転部73の上方に重なるようにして第一回転部70が取り付けられている。また、軸部82の上端部には、第一回転部70および、第二回転部73が上方へ変位しないように、軸部82よりも大径な抜け止め部材83がビス等により取り付けられている。
基台部69は、上述したスライド部材10をスライド可能に支持するとともに、第一のラチェット機構74を構成する第一の爪77を支持する。基台部69は、ベース部21に形成された複数のボス78に対してビス等により固定されている。基台部69は、ボス78に固定されることで、ベース本体部21aから離間して配置されている。また、基台部69は、上下方向において第二回転部73と僅かに重なる位置に配されている。そのため、第一回転部70は、基台部69よりも上方に突出する。
第一回転部70は、頭部2の操作に連動する。すなわち、第一回転部70は、スライド部材10に連動して回転する。第一回転部70は、頭部2が一回操作されることで、第一の回転方向(図7中、右回り方向)に所定回転角度だけ回転する。第一回転部70は、第一歯車H1と、第二歯車H2と、を備えている。
第一歯車H1には、その外周部に鋸刃状の複数の第一歯部84が形成されている。一方で、スライド部材10には、カギ部材71が取り付けられている。このカギ部材71は、第一歯車H1の第一歯部84に対して係止可能とされている。このカギ部材71は、スライド部材10が初期位置からスライド変位することで、第一歯部84に係止されて第一回転部70を第一の回転方向へ回転させる。この実施形態における第一歯部84は、第一歯車H1の周方向に12個形成されている。第一回転部70は、スライド部材10による1回の往復動で、第一歯部84の一個分の回転角度だけ回転するようになっている。
カギ部材71は、その先端側が第一回転部70に近接および離間するようにスライド部材10に対して揺動自在に取り付けられている。これにより、カギ部材71は、第一歯部84に係止される係止位置(図7中、実線で示す)と、第一歯部84に係止されない退避位置(図7中、破線で示す)と、の間で変位可能となっている。このカギ部材71は、板バネ等の弾性体(図示せず)によって第一歯部84に向けて常時付勢されている。
第一歯部84は、被係止面86と、案内面87とを備えている。
被係止面86は、カギ部材71に係止される面であって、第一回転部70の法線よりも、第一の回転方向とは反対の第二の回転方向に僅かに傾斜している。被係止面86は、第一回転部70の周方向に等間隔で配置されている。
案内面87は、周方向で隣り合う被係止面86の基部と端部とを繋ぐ傾斜面とされている。この案内面87は、第一歯車H1の接線よりも第一の回転方向に向かって僅かに傾斜している。ここで、上述した「法線」、および、「接線」は、第一歯車H1の外接円に対する法線および接線を意味している(以下同様)。つまり、スライド部材10が初期位置に戻ろうとして第一回転部70に対してカギ部材71が第二の回転方向に相対変位しようとすると、カギ部材71が案内面87に退避位置まで案内されて第一歯部84を一つだけ乗り越えることとなる。
第一の爪77は、第一回転部70が第一の回転方向への回転を許容するとともに、第二の回転方向への回転を規制する。これら第一の爪77と、第一歯部84とによって、この考案の第一のラチェット機構が構成されている。第一の爪77は、基台部69に対して揺動可能に支持されている。この第一の爪77は、板バネ等の弾性部材(図示せず)によってその端部側が第一歯車H1に近接する方向に付勢されている。
第一の爪77は、第一歯部84の被係止面86に係止される係止面91を備えている。この係止面91は、第一回転部70が第二の回転方向へ回転しようとすると、被係止面86に突き当たる。一方で、第一の爪77は、第一回転部70が第一の回転方向へ回転しようとした場合は、案内面87によって弾性部材による付勢力に抗して第一回転部70の径方向外側に案内されて、第一歯部84を乗り越えることが可能となっている。
図9に示すように、第二歯車H2は、周方向に複数形成された第二歯部88を備えている。第二歯車H2は、第一歯車H1と一体に形成されている。第二歯車H2は、第一歯車H1よりも小径に形成されている。第二歯車H2に形成される第二歯部88は、第一歯部84とは上下方向およびその周方向で反対を向く鋸刃状に形成されている。
この第二歯部88も、第一歯部84と同様に、被係止面92と案内面93とを有している。被係止面92は、第二回転部73の法線よりも第一の回転方向にわずかに傾斜して形成されている。案内面93は、第二回転部73の接線よりも第二の回転方向に僅かに傾斜して形成されている。ここで、上記「法線」および「接線」は、第一歯車H1と同様に、第二歯車H2の外接円に対する「法線」および「接線」を意味している(以下同様)。
図8に示すように、第二回転部73は、回転部本体95と、第二の爪96と、トリガ解除部106と、を有している。
回転部本体95は、第一回転部70よりも大径な円盤状に形成されている。回転部本体95は、その中央部に、第一回転部70の第二歯車H2を収容可能な凹部97を備えている。この凹部97は、第二歯車H2の外接円よりも僅かに大きい内径を有した円筒状の内壁98を有している。この内壁98は、回転部本体95の円筒状の外壁99の同心円上に配されている。これにより、第二歯車H2は、凹部97内において、軸部82回りに回転可能とされている。
第二の爪96は、第二歯車H2の第二歯部88と共に第二のラチェット機構を構成する。すなわち、第二の爪96は、第一回転部70に対する第一の回転方向への相対回転を許容する。一方で、第二の爪96は、第一回転部70に対する第二の回転方向への相対回転を規制する。
第二の爪96は、爪本体部100と、回転軸部101と、被押圧部102と、弾性部材103と、を備えている。
爪本体部100は、内壁98から凹部97の内部に向かって出没可能に付勢されている。この爪本体部100は、第二歯部88の被係止面92(図9参照)に係止する係止面104を備えている。この係止面104は、第二の回転方向を向くとともに、被係止面92と同様にその法線から第一の回転方向に僅かに傾斜して形成されている。爪本体部100は、第二歯部88の被係止面92に係止する係止位置で、その径方向の内側の基部105が内壁98に突き当たり、それ以上、第二回転部73の径方向内側へ移動することが規制される。
回転軸部101は、第二回転部73の内壁98と外壁99との間において、第二回転部73に対して揺動可能に支持されている。
被押圧部102は、回転軸部101を挟んで爪本体部100とは反対側に配されている。この被押圧部102は、内壁98との間で弾性部材103を挟み込む。
弾性部材103は、爪本体部100を付勢する。この実施形態の弾性部材103は、圧縮コイルばねであって、内壁98からその径方向外側に向かって被押圧部102を押圧している。被押圧部102が弾性部材103によって第二回転部73の径方向外側に向かって押圧されることで、爪本体部100が第二回転部73の径方向内側に向かって付勢される。この弾性部材103が第二の爪96を付勢する力は、第一の爪77が付勢される力よりも十分に小さく設定されている。
すなわち、爪本体部100は、第一回転部70に対して第二回転部73が相対的に第一の回転方向に回転しようとすると、係止面104が被係止面92に突き当たり、第一回転部70と第二回転部73との相対回転を規制する。一方で、第一回転部70に対して第二回転部73が相対的に第二の回転方向に回転しようとすると、爪本体部100は、案内面93によってその径方向外側に押圧されて、内壁98よりも外側に没して第一回転部70と第二回転部73との相対回転を許容する。
つまり、第一回転部70が第一の回転方向に回転すると、第二回転部73が第一回転部70に対して第二の回転方向へ回転しようとするが爪本体部100によって規制される。これにより、第二回転部73は、第一回転部70と共に第一の回転方向へ同期回転する。一方で、第一回転部70が第一の回転方向へ回転している状態から急停止すると、第二回転部73は、その慣性力によって第一の回転方向への回転を維持しようとする。これにより、第一回転部70に対して第二回転部73が第一の回転方向へと回転しようとする。この場合、爪本体部100は、第一回転部70に対する第二回転部73の相対回転を許容する。
要するに、第二の爪96は、第一回転部70に対する第二回転部73の慣性による相対回転を許容する一方で、第二回転部73の慣性による相対回転とは逆方向への相対回転を規制する。また、第二回転部73は、頭部2が1回操作された場合、上記相対回転の回転速度に応じて生じる慣性力の大きさによって、第一回転部70から伝達される所定回転角度の回転に対応した回転角度以上の回転が可能となっている。
ここで、上述した爪本体部100は、第一回転部70に対する第二回転部73の慣性による相対回転を許容するが、その一方で、付勢された爪本体部100により第二回転部73が径方向外側から押圧されている分だけ回転抵抗を増加させている。そのため、第一回転部70に対する第二回転部73の第一の回転方向への相対回転は、1回の頭部2の操作によって1回転以上持続するものではなく、1回転未満の限定的なものとなる。
トリガ解除部106は、トリガ部67によるアクション部23の係止状態を解除操作する。このトリガ解除部106は、第二回転部73の外周部107に設けられている。より具体的には、トリガ解除部106は、第二回転部73の外周部107から第二回転部73の径方向外側に向かって突出している。このトリガ解除部106は、第二回転部73の回転によって周回する。トリガ解除部106は、第一傾斜面108と、第二傾斜面109と、を備えている。
第一傾斜面108は、第二回転部73の法線よりも第一の回転方向に傾斜している。同様に、第二傾斜面109は、トリガ解除部106の法線よりも第二の回転方向に傾斜している。つまり、トリガ解除部106は、径方向外側に向かって先細り形状となっている。この実施形態における第一傾斜面108と第二傾斜面109とは、トリガ解除部106の頂点を通る法線に対して線対称となるように形成されている。ここで、第一傾斜面108については、必要に応じて設ければ良く省略しても良い。
図4、図6、図8に示すように、トリガ部67は、第二回転部73が所定の回転位置となったときにトリガ解除部106によってアクション部23との係止状態を解除操作される。このトリガ部67は、上述した係止爪K2を備えている。係止爪K2は、下方を向き、アクション部23の被係止面と上下方向で突き当たる係止面を備えている。トリガ部67は、係止爪K2を、被係止爪K1に係止させる係止位置と、被係止爪K1に係止させない係止解除位置との間で変位可能となっている。トリガ部67は、その上端部111aに係止爪K2を備えている。
トリガ部67は、トリガ本体部112と、トリガ操作部113と、を更に備えている。
トリガ本体部112は、上記係止位置において、上下方向に延びるように形成されるとともに、トリガ本体部112の上下方向の中央位置で、トリガ支持部65に対して、左右方向に延びる軸線O4(図8参照)周りに回動可能に支持されている。
トリガ操作部113は、トリガ解除部106により押圧操作される。この実施形態におけるトリガ操作部113は、係止位置にあるトリガ本体部112の下端部111bから後方に向かって突出している。このトリガ操作部113は、上述したトリガ解除部106と同様に、左右それぞれに傾斜面114,115を備えており、上方から見て三角形状に形成されている。このトリガ操作部113は、上下方向で第二回転部73と同じ位置に配される。またトリガ操作部113は、トリガ解除部106が係止位置にあり、且つ、トリガ解除部106が第二回転部73の前方に位置した際に、左右方向から見てトリガ解除部106と重なる位置に配されている。
すなわち、トリガ解除部106が周回してトリガ操作部113が配される位置を通過しようとすると、トリガ操作部113の第二傾斜面109がトリガ解除部106の傾斜面114を第一の回転方向に押圧する。すると、トリガ操作部113の傾斜面114は、トリガ解除部106の第二傾斜面109に案内されて、前方側に変位する。これによりトリガ解除部106が係止解除位置まで揺動して、係止爪K2が被係止爪K1から後方に向かって離脱する。すると、アクション部23は、コイルばね61の力によって上方に向かって変位することとなる。これにより、容器5に収容された収容物が容器5の内部で激しく動き、ユーザへ音および視覚による衝撃を与えることができる。
図1、図2に示すように、ゲーム玩具1は、左右に腕部116を備えている。
腕部116は、首部3の玩具本体4側の基部に揺動自在に取り付けられている。腕部116は、その長手方向の第一端部が肩部116aとされ、第二端部が拳部116bとされている。腕部116は、肩部116aが首部3に取り付けられている。肩部116aは、左右方向に延びる軸線O5周りに回転する。
拳部116bの付け根である手首部分には、左右方向における2つの腕部116の内側に向かって突出する突出部117が形成されている。突出部117は、図1に示す初期位置では、それぞれ上部アクション部42の凸部46の上に載置されている。
一方で、腕部116は、トリガ部67が係止解除位置となりアクション部23が上方に変位すると、凸部46の上方への変位によって上方に跳ね上げられる。すると、図2に示すように腕部116が揺動する。これにより、アクション部23の上方への変位をより激しく見せることができ、ユーザに対して与える視覚的な衝撃を更に増幅することができる。
したがって、上述した実施形態のゲーム玩具1によれば、ユーザが頭部2を一回操作することで、カギ部材71によって第一回転部70を第一の回転方向に所定回転角度だけ回転させることができる。さらに、この所定回転角度だけ第一回転部70を回転させることで、その回転が第二回転部73に伝達されて第二回転部73を回転させることができる。この際、ユーザが頭部2を操作する操作速度に応じて第二回転部73の回転角度が決まる。そのため、第二回転部73の回転角度を変化させることで、第二回転部73と共に第二回転部73の周りを周回するトリガ解除部106の位置を変化させることができる。これにより、アクション部23の係止が解除されて上方に変位するタイミングを、遊戯中に頭部2を操作するだけで毎回ずらすことができる。その結果、操作が煩雑になることなしに、アクションが起こるタイミングのランダム性を担保することが可能となる。
また、第一のラチェット機構74によって第一回転部70の第一の回転方向への回転を許容する一方で第二の回転方向への回転を規制する機構が複雑化することを抑制できる。同様に、第二のラチェット機構75によって、第一回転部70に対する第二回転部73の慣性による相対回転を許容する一方で第二回転部73の慣性による相対回転とは逆方向への相対回転を規制する機構が複雑化することを抑制できる。そのため、部品点数の増加を抑制して、小型化および軽量化を図ることができる。
さらに、トリガ解除部106の周回によってトリガ部67がトリガ解除部106に押圧されて、トリガ部67によるアクション部23の係止状態を解除することができる。そのため、第二回転部73の回転によってトリガ部67による係止状態を解除する機構が複雑化することを抑制することができ、トリガ部67とトリガ解除部106との互いの位置調整に手間がかからず、組み立て作業者の負担を軽減できる。
また、第二の爪96が第二歯部88に付勢される力によって、第一回転部70に対する第二回転部73の相対回転が過度になることを抑制できる。また、第一の爪77がより大きな力で第一歯部84に対して付勢されていることで、第一回転部70が所定回転角度よりも回転することを抑制することができる。そのため、第一回転部70の回転に対して第二回転部73の回転を慣性力に応じて安定して進ませることができる。
さらに、アクション部23がベース部21によって上方に向かって案内されるため、トリガ部67による係止状態が解除された場合に、アクション部23を上方に向かって変位させることができる。そのため、迫力を向上できるとともに、アクション部23を変位させる機構の信頼性を向上することができる。
また、揺動部材9の揺動によりスライド部材10をスライドさせてカギ部材71によって第一回転部70を回転させることができるため、例えば、第一回転部70から離れた位置に頭部2が配されている場合であっても、その揺動による操作力を、操作力伝達部6を介して第一回転部70に伝達することができる。
さらに、案内面87によってカギ部材71を円滑に退避位置まで変位させることができるため、周方向で隣り合う次の第一歯部84に噛み合う位置までカギ部材71を移動させることができる。
また、容器5の中に収容されている収容物を取り出す動作をするために、容器5の開口部5aを塞ぐ閉塞部として機能する頭部2の前部を持ち上げて頭部2を揺動させることができる。そのため、複数のユーザが順次容器5から収容物を取り出す操作を繰り返すことによって、ランダムなタイミングでアクション部23を変位させることができる。またその際、アクション部23に取り付けられた容器5をアクション部23と共に変位させて収容物を揺さぶることができる。
また、押圧部50によって容器5を上部アクション部23に固定できるため、アクション部23の変位によって容器5が転倒して、容器5の内部に収容された収容物が容器5の外部に飛び出して散乱することを抑制できる。
この考案は上述した実施形態の構成に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で設計変更可能である。
例えば、上述した実施形態においては、トリガ解除部106が第二回転部73に一つだけ形成される場合について説明した。しかし、トリガ解除部106は、一つに限られず、複数設けるようにしても良い。
さらに、上述した実施形態においては、第一回転部70と第二回転部73が、同一軸線周りに回転可能に支持される場合について説明した。しかし、この構成に限られるものではなく、例えば、第一回転部70と第二回転部73とは、個別の軸線周りに回転可能に支持させて連係させるようにしてもよい。
また、上述した実施形態においては、頭部2と首部3とを備え、頭部2を操作部として機能させる場合について説明した。しかし、操作部は、頭部2に限られない。繰り返し操作ができる操作部であればよい。
さらに、腕部116を揺動可能に設ける場合について説明したが、腕部116が揺動する機構は、適宜採用すればよい。
また、上述した実施形態においては、アクション部23が容器5を取り付け可能である場合について説明したが、アクション部23と容器5とを一体に形成しても良い。また、アクション部23の形状は、上述した実施形態の形状に限られず、如何なる形状であっても構わない。さらに、アクション部23の変位する方向が上方の場合について説明したが、上方に限られるものではない。
さらに、トリガ解除部106が第二回転部73から径方向外側に向かって突出する場合について説明した。しかし、トリガ解除部106の形状は、第二回転部73の回転に伴ってトリガ部67を操作可能な形状であればよく上述した形状に限られるものではない。同様にトリガ部67も、上述した形状に限られず、トリガ解除部106によって操作されることが可能であり、且つ、当該操作によってアクション部23を係止した状態を解除可能な形状であればよい。
1 ゲーム玩具
2 頭部(操作部、閉塞部)
3 首部
4 玩具本体
5 容器
6 操作力伝達部
9 揺動部材
10 スライド部材
11 支持部材
12 ハウジング
13 第一端部
14 連結部
15 長孔
16 軸
17 第二端部
18 突起部
20 本体ハウジング部
20a 周壁部
20b 上壁部
21 ベース部
21a ベース本体部
21b リブ
22 ランダム解除機構部
23 アクション部
24 アクション案内部
25 首支持部
26 内筒部
27 外筒部
28 上端部
29 凹部
30 切欠き部
31 下端部
33 前支持部
34 後支持部
35 内周面
36 内周面
38 ビス孔
39 貫通孔
40 端部
42 上部アクション部
43 下部アクション部
44 上縁部
45 つば部
46 凸部
47 底部(容器支持部)
48 周壁
49 溝
50 押圧部
51 本体部
52 弾性部
53 下部本体部
54 スライド軸部
55 規制突起部
56 嵌合凸部
57 取付部
58 ビス穴
59 ビス孔
60 スリット
61 コイルばね
62 筒部
63 案内筒部
63a 外周面
64 突条
65 トリガ支持部
66 弾性部材支持部
67 トリガ部
68 規制部材
69 基台部
70 第一回転部
71 カギ部材
73 第二回転部
74 第一のラチェット機構
75 第二のラチェット機構
77 第一の爪
78 ボス
79 コイルばね
80 コイル取付部
82 軸部
83 抜け止め部材
84 第一歯部(第一の歯)
85 係止面
86 被係止面
87 案内面
88 第二歯部(第二の歯)
91 係止面
92 被係止面
93 案内面
95 回転部本体
96 第二の爪
97 凹部
98 内壁
99 外壁
100 爪本体部
101 回転軸部
102 被押圧部
104 係止面
105 基部
106 トリガ解除部
107 外周部
108 第一傾斜面
109 第二傾斜面
111a 上端部
111b 下端部
112 トリガ本体部
114 傾斜面
115 傾斜面
116 腕部
116a 肩部
116b 拳部
117 突出部
K1 被係止爪
K2 係止爪

Claims (8)

  1. 一回の操作で所定操作量だけ操作可能な操作部と、
    前記操作部に連動し、前記操作部が一回操作されることで第一の回転方向に所定回転角度だけ回転する一方で、前記第一の回転方向とは反対方向である第二の回転方向への回転が規制される第一回転部と、
    前記第一回転部の第一の回転方向への回転が伝達されて回転するとともに、この相対回転の回転速度に応じて生じる慣性力により、前記第一回転部から伝達される所定回転角度の回転に対応した回転角度以上の回転が可能な第二回転部と、
    前記第二回転部の外周部に設けられ、前記第二回転部の回転によって周回するトリガ解除部と、
    前記第二回転部が所定の回転位置となったときに前記トリガ解除部によって解除操作されるトリガ部と、
    所定方向に付勢された状態で前記トリガ部に対して係止され、前記トリガ部が解除操作されることで前記トリガ部に対する係止状態が解除されて前記所定方向に変位するアクション部と、を備えるゲーム玩具。
  2. 前記第一回転部の第一の回転方向への回転を許容する一方で、第二の回転方向への回転を規制する第一の歯および第一の爪を有する第一のラチェット機構と、
    前記第一回転部に対する前記第二回転部の慣性による相対回転を許容する一方で、前記第二回転部の慣性による相対回転とは逆方向への相対回転を規制する第二の歯および第二の爪を有する第二のラチェット機構と、を備える請求項1に記載のゲーム玩具。
  3. 前記第二の爪が前記第二の歯に対して付勢される力は、前記第一の爪が前記第一の歯に対して付勢される力よりも小さい請求項2に記載のゲーム玩具。
  4. 前記操作部を揺動可能に支持する首部と、
    前記操作部の揺動による操作力を、前記第一回転部に伝達する操作力伝達部と、を備え、
    前記操作力伝達部は、
    前記操作部の操作量に応じた角度で揺動する揺動部材と、
    前記揺動部材に押圧されて前記揺動部材の揺動角度に応じて初期位置からスライド変位するとともに、初期位置に向かって付勢されるスライド部材と、
    前記スライド部材に対して前記第一の歯に向けて付勢された状態で設けられ、前記スライド部材が初期位置からスライド変位することで、前記第一の歯に係止されて前記第一回転部を第一の回転方向へ回転させるカギ部材と、を備える請求項2又は3に記載のゲーム玩具。
  5. 前記第一の歯は、
    前記スライド部材が初期位置に戻るときの変位により、前記カギ部材を退避位置まで変位させる案内面を備える請求項4に記載のゲーム玩具。
  6. 前記トリガ解除部は、前記第二回転部から突出して形成され、
    前記トリガ部は、前記第二回転部の相対回転によって周回する前記トリガ解除部によって押圧されることで揺動し、前記アクション部に対する前記係止状態を解除する請求項1から5の何れか一項に記載のゲーム玩具。
  7. 前記アクション部を上下方向に案内する案内部を備える請求項1から6の何れか一項に記載のゲーム玩具。
  8. 前記アクション部は、
    その上面に有底円筒状の容器を載せることが可能な容器支持部を備え、
    前記操作部は、
    操作前の初期位置にある場合に、その少なくとも一部が前記容器の開口部を塞ぐ閉塞部を備える請求項1から7の何れか一項に記載のゲーム玩具。
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