JP5415250B2 - 遠隔操作装置 - Google Patents

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Description

本発明は、テーブルに備え付けられたガスコンロの操作装置など、コントロールケーブルを介して操作部の操作による力を被操作部に伝達する遠隔操作装置であって、特に操作部の操作に応じてクリック感を得ることができる遠隔操作装置に関するものである。
この種の遠隔操作装置は、操作部の操作に基づく操作力を遠隔に位置する被操作部に対して伝達することができ、しかも機械的に簡単に構成することができるため、例えば焼肉店のガス器具付テーブルの操作装置等として広く用いられている。これらの遠隔操作装置の中には、クリック機構を有し、操作部の所定の操作、例えば点火位置から閉止位置への操作に応じてクリック感を発生させるものも見受けられる。
例えば、特許文献1には、操作部の操作力を遠隔操作用のワイヤーを介してガス器具に伝達し、これにより操作部でガス器具を操作する遠隔操作装置が開示されている。この装置の操作部は、基台と、この基台に対して回動自在に取り付けられ、基台側に開放された収容室を有する円盤状の操作つまみとを備え、この操作つまみの収容室にはつるまきバネの付勢力により先端が基台に圧接された係止ピンが揺動自在に設けられている。
一方、基台には、この係止ピンの先端部を案内する溝が形成され、この溝は、操作つまみの閉止位置と点火位置との間の往復回動に伴って移動する係止ピンの往路と復路とで異なる経路に設定されている。このうち、復路は、円弧に沿って形成された複数の非連続な凹溝を有し、係止ピンがこの凹溝に嵌合して、各溝底に係止ピンが当たることにより音が発せられるために、この音により具体的操作の状況を把握することができる。従って、この特許文献1の遠隔操作装置では、クリック感のみならず、凹溝の底に当たって音を発する係止ピンを用いた構成とすることにより、目で確認しなくても、火加減を調整することができるという利点がある。
特許第3691466号公報
ところで、上記従来の遠隔操作装置、例えば特許文献1の遠隔操作装置は、音を伴うクリック感に基づきガスの噴出量(火加減)を手探りでも調整することができることから便利であるものの、係止ピンが揺動自在に設けられているため、操作つまみの操作の仕方等の諸般の事情により、不測に係止ピンが経路を逸れて溝から抜出したり、復路で凹溝に嵌合せずクリック感が得られなかったりといった不都合があることが分かった。
すなわち、係止ピンは操作つまみの収容室に揺動自在に収容されているため、係止ピンの移動経路が安定せず、操作つまみの操作の仕方等により、係止ピンが適切に往復路の経路に沿って移動せず、このため、係止ピンが往路の溝から抜け出たり、あるいは復路において凹溝に嵌合することなく、操作つまみが閉止位置まで回動され、音の発生によって手探りで火加減を調節することができない懸念があった。
この場合、係止ピンを付勢するつる巻きバネの付勢力や溝の深さ等を適宜設定することにより、上記不都合を抑制することも考えられるが、上記付勢力や溝の深さの設定を微妙に調節することは困難であり、継続した確実の作動といった面では課題があった。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、操作部の操作の仕方等によっても継続して確実にクリック感を得ることができる遠隔操作装置を提供することを目的としている。
(1)上記課題を解決するために、この発明に係る遠隔操作装置は、操作部と、この操作部によって操作される被操作部と、上記操作部の操作力を上記被操作部に伝達するコントロールケーブルとを備えた遠隔操作装置において、上記操作部は、基台と、この基台に対して第一位置と第二位置との間で相対的に回動する回動体と、上記基台及び回動体のいずれか一方に少なくとも一部において断続的に設けられたクリック溝と、上記基台及び回動体のいずれか他方に移動自在に設けられ、上記回動体の回動に伴って上記クリック溝に嵌合するクリック部と、このクリック部に連設されることにより該クリック部と連動するガイド部と、上記クリック溝が設けられた基台または回動体に設けられ、上記ガイド部が嵌合されることにより上記回動体の回動に伴って上記ガイド部を案内するガイド溝とを備え、上記ガイド溝は、上記回動体が上記第一位置から上記第二位置に回動する際に上記ガイド部が通る往路と上記回動体が上記第二位置から上記第一位置に回動する際に上記ガイド部が通る復路とが少なくとも一部において異なる経路に構成されるとともに、この異なる部分において各経路に応じて独立して設けられ、上記クリック溝は、上記ガイド部に連動する上記クリック部の経路上に設けられていることを特徴とするものである。
この発明によれば、上記操作部は、基台と回動体とクリック溝とクリック部とガイド部とガイド溝とを備えるので、回動体が基台に対して相対的に回動されると、ガイド部がガイド溝に案内されることにより、このガイド部に連動するクリック部が間接的にガイド溝に案内される。上記クリック溝は、上記ガイド部に連動する上記クリック部の経路上に設けられているので、クリック溝が少なくとも一部において断続的に設けられていても、クリック部をクリック溝に確実に嵌合させることができる。すなわち、移動自在に設けられたクリック部が所定の軌道から外れようとしても、ガイド部とガイド溝によってその動きが規制されるので、クリック部を確実にクリック溝に嵌合させることができる。このように断続的に構成された溝への嵌合も確実に行うことができるので、確実にクリック感を得ることができ、火加減等の調節も、被操作部の状況を見ることなしに確実に行うことができて、操作性に優れている。しかも、上記ガイド溝は、上記回動体が上記第一位置から上記第二位置に回動する際にガイド部が通る往路と、上記回動体が上記第二位置から上記第一位置に回動する際にガイド部が通る復路とが少なくとも一部において異なる経路に構成されるとともに、この異なる部分(異なる経路)において各路に応じて独立して設けられているので、往復の各路に応じて確実にガイド部、ひいてはクリック部を案内することができ、不本意にもクリック部が往復の各路間で不測に往き来するなどの不都合も確実に防止することができ、クリック音に注意しながら操作する必要もない。すなわち、この発明によれば、操作部の操作の仕方等よっても継続して確実にクリック感を得ることができ、手探りだけで操作ができる。また、ガイド部の往復各路が少なくとも一部において異なるため、往復各路でクリック感の有無等を独自設定することができ、使い勝手も向上する。
(2)この発明において、上記クリック溝は、その全部において断続的に設けられているものであってもよいが、その一部において断続的に設けられているものであってもよく、特に上記クリック溝は、上記ガイド溝の往路にほぼ対応して構成された連続溝と、上記ガイド溝の復路に対応して断続的に構成された非連続溝とを有するように構成されるのが好ましい。
このように構成すれば、上記ガイド溝の往路においては、上記回動体を、クリック感を得ることなく滑らかに回動させることができ、一方、上記ガイド溝の復路においては、上記回動体を、クリック感を得つつ確実に回動させることができる。これにより、上記操作部を所望の位置(ガイド溝の復路に対応する位置)でクリック感を得つつ操作することができ、クリック感が生じる位置において、操作部の操作位置と関連付けることにより、操作者において視認することなく操作部の操作位置を把握することができる。
(3)また、この発明において、上記クリック溝とガイド溝とは、上記基台に設けられるものであってもよいが、上記回動体に設けられるのが好ましい。この場合、上記クリック溝とガイド溝とは、上記回動体における表裏いずれか一面の異なる位置に設けるものであってもよいが、上記回動体の表裏各面の対向位置に設けられるのが好ましい。
このように構成すれば、上記クリック部とガイド部とを対向配置させた状態で連設することができ、コンパクトかつ簡単に構成することができる。
(4)さらに、この発明において、上記クリック溝は、少なくとも上記ガイド溝の往復各路の分岐部に対応する前後所定の長さに亘って往復路のいずれかの経路に対応して連続して形成されているのが好ましい。
すなわち、ガイド溝を往路と復路とを異なる経路に構成することにより、ガイド溝に分岐部が生じる。この場合に、クリック溝を上記のように構成すれば、クリック部がクリック溝に案内されることにより、ガイド部をガイド溝の所望の経路に沿って案内することができる。すなわち、ガイド溝の分岐部においては、クリック部とクリック溝とがガイド部を所望の経路に案内する役目を果たし、これによりスムーズな回動を担保することができる。
(5)また、この発明において、上記クリック部の具体的構成を特に限定するものではないが、上記クリック部は、先端部に上記クリック溝に嵌合するクリック突起を有する板バネとして構成されているのが好ましい。
このように構成すれば、簡単にクリック部を構成することができ、しかも、良好なクリック感を得ることができる。しかも、バネ定数の設定も容易であるために回動に必要な力も軽いので、女性や子供でも簡単に操作をすることができる。
(6)さらに、この発明において、上記コントロールケーブルは、その具体的構成について特に限定するものでなく、例えばプッシュプルケーブルであってもよいが、上記コントロールケーブルは、プルケーブルであるのが好ましい。
すなわち、プルケーブルはプッシュプルケーブルに比べて柔軟(剛性が低い)であるため、上記のように構成することにより、上記操作部と被操作部との位置関係を所望の設定にすることができ、操作部および被操作部のレイアウトの選択の幅を広げることができる。例えば、上記操作部の回動体により、被操作部の回動体を操作する場合において、各回動体の回動軸方向を直交位置に設定することができる。
本発明に係る遠隔操作装置によれば、ガイド部とガイド溝とにより、クリック部を所定の軌道に沿って確実に移動させることができ、これによりクリック部を確実にクリック溝に嵌合させることができる。このため、操作部の操作の仕方や経年によっても、継続して確実にクリック感を得ることができる。
本発明の一実施形態に係る遠隔操作装置の全体を一部省略した状態で示す断面図である。 同遠隔操作装置の操作部および被操作部(ガス調整部)の各天板を外した状態で示す平面図である。 同遠隔操作装置の操作部の分解断面図である。 同遠隔操作装置のケース本体を示す平面図である。 操作部における操作側プーリーを示す平面図である。 操作部における操作側プーリーを示す底面図である。 閉止位置におけるクリックブロックと操作側プーリーの位置関係を示す概念図である。 往路における強火位置におけるクリックブロックと操作側プーリーの位置関係を示す概念図である。 点火位置におけるクリックブロックと操作側プーリーの位置関係を示す概念図である。 復路における強火位置におけるクリックブロックと操作側プーリーの位置関係を示す概念図である。 復路における中火位置におけるクリックブロックと操作側プーリーの位置関係を示す概念図である。 復路における弱火位置におけるクリックブロックと操作側プーリーの位置関係を示す概念図である。
以下、本発明に係る一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、本実施形態の遠隔操作装置は、テーブルの中央部に設置されたガス調理装置(例えばロースター)の着火および消火を含めた火加減をテーブルの側縁部における操作部によって操作するものについて説明するが、この遠隔操作装置の用途としてはこれに限定されず、被操作部としてガス調理装置に限らず、例えばIHクッキングヒータやホットプレートなどの調理装置や家電製品、車載装置等についても広く適用可能であり、その用途を特に限定するものではない。
図1は、本実施形態に係る遠隔操作装置の全体を示す横断面図である。図2は、後述する操作部およびガス調理装置の各天板を取り外した状態で遠隔操作装置を示す平面図である。なお、以下、便宜上+X方向を左方向、+Y方向を後方向、+Z方向を上方向として説明するが、これらの方向の表現についてはこれに限定されるものではなく、例えば+Z方向が下側であっても、右側であってもよい。要はこの説明における前後左右の方向は本実施形態の装置内における相対的な位置関係を表したものである。
この遠隔操作装置1は、図示しないテーブル天板の下面における側縁部に設置された操作部3と、上記テーブル天板の中央部下面に設置されたガス調整部7と、操作部3の操作をガス調整部7に伝達するコントロールケーブル9とを備え、操作部3を後述するように回動操作することにより、この回動操作がコントロールケーブル9を介してガス調整部7に伝達され、これによりこのガス調整部7の着火、消火操作を含めた火加減を調整可能に構成されている。
図3は、操作部を分解した状態で示す断面図である。図4は、ケース本体を示す平面図である。
操作部3は、上方に開口するケース本体(基台に相当)31と、このケース本体31内に回動自在に収納された操作側プーリー(回動体に相当)32と、この操作側プーリー32に取り付けられ、当該操作側プーリー32を回動操作するための操作レバー33と、ケース本体31に移動自在に収納され、操作側プーリー32と係合することによりこのプーリー32の回動操作に伴って該プーリー32と協働してクリック感を発生させるクリックブロック34と、ケース本体31の上方開口部を閉止するケース天板35とを備える。
ケース本体31は、全体として薄型の箱状体を呈し、具体的には、底板40と、底板40の周縁部から上方に延出する周側壁41と、操作側プーリー32を収納するための略円形の収納室36を周側壁41の内側で区画するプーリー用収納壁42と、この収納室36の略中央(略中心部)において上方に突出するプーリー取付ボス部43と、収納室36に連通してクリックブロック34をスライド自在に格納するためのブロック収納部37を区画するブロック用収納壁44とを有し、本実施形態ではこれらの各部40〜44が合成樹脂の一体成形によって構成されている。また、本実施形態では、周側壁41のうち左側壁の一部がプーリー用収納壁42の一部を兼用している。さらに、プーリー用収納壁42の内側における底板40に略放射状及び略同心円状の低リブ部46が突設されるとともに、プーリー用収納壁42と周側壁41の間の底板40には略格子状の高リブ部47が突設され、これらのリブ部46,47によってケース本体31の強度を向上させている。
底板40は、左側縁が円弧状に形成された略矩形状の板状体であり、この左側縁部の上面に扇状の表示溝45が設けられる。この表示溝45内には、ガス調整部7の火加減に関する表示(例えば、閉、弱火、中火、強火、点火などの表示)が設けられ、この表示溝45の上方には操作レバー33の一端部(後述する操作つまみ332)が配設される。
周側壁41の左側壁(プーリー用収納壁42の左側壁)は、この表示溝45の内側に位置し、表示溝45と同心(プーリー取付ボス部43の軸心)の円弧状に形成されている。周側壁41の右側壁の前後方向の中央部には前後一対のケーブル取付部38が設けられている。このケーブル取付部38は、周側壁41に設けられたケーブル挿入用の切欠き部381を各々有し、各切欠き部381においてコントロールケーブル9のアウターケーシング91が係止される(図2参照)。このアウターケーシング91内部の各インナーケーブル92は、ブロック収納部37の各側方を通過してプーリー用収納壁42によって区画された収納室36の内部に導出されている。
なお、周側壁41の各角部にはケース天板35を取り付けるためのねじ孔41aが設けられているとともに、前後側壁のやや左寄りの位置及び右側壁の前後方向の中央部には、操作部3をテーブルの天板に取り付けるための上下に貫通した取付穴41bが設けられている。
プーリー用収納壁42は、これにより区画される収納室36内に操作側プーリー32を収納できるように該プーリー32の大きさに対応した略円形に設定され、その右側壁が右側に延出して、これにより収納室36が周側壁41内部において右側に開放された状態になっている。収納室36の略中心部には、略円筒状のプーリー取付ボス部43が突設され、このボス部43に操作側プーリー32が回転自在に取り付けられる。
収納室36の上記右側開放部36aに対応してブロック用収納壁44が設けられている。このブロック用収納壁44によって区画されるブロック収納部37は、プーリー取付ボス部43に向かって開口し、操作側プーリー32の径方向に沿って延び、これに収納されるクリックブロック34を、操作側プーリー32の径方向に沿ってスライド可能に収容する。なお、ブロック用収納壁44のプーリー用収納室36に対応する部分は、操作側プーリー32との干渉を避けるために低く設定されている。
次に、操作側プーリー32について、図1,3,5,6に基づいて説明する。図5は操作側プーリー32の平面図(上面図)であり、図6は操作側プーリー32の底面図(下面図)である。
操作側プーリー32は、略円盤状のプーリー本体51と、その中心部に上下に突設された円筒状の取付筒部52とを有し、この取付筒部52がケース本体31のプーリー取付ボス部43に外嵌されることによりケース本体31に対して相対的に回転自在に取り付けられている。なお、この操作側プーリー32は、クリックブロック34及び後述するガイド溝58によってその回転範囲が規制され、後述する閉止位置(第一位置に相当)と点火位置(第二位置に相当)との間で回動可能に設定されている。
プーリー本体51は、その外周面に上下一対のケーブル収納溝53を有する。各ケーブル収納溝53は、U字状に構成され、その内部にコントロールケーブル9のインナーケーブル92がプーリー本体51の周囲を巻回された状態で収納されている。また、プーリー本体51の図5,6における上下の点対称位置(中心に対する点対称位置)には、コントロールケーブル9のインナーケーブル92の先端部にケーブルエンド54が設けられている。各ケーブルエンド54のプーリー32の周方向における間(本実施形態では中央部)における一方側の周縁部(左側の周縁部)には、ねじ孔55と、操作レバー33の一端部に設けられた嵌合孔33aが嵌合される嵌合突部56とを備え、このねじ孔55に螺入されるねじS1と嵌合突部56とによって操作レバー33が回転不能にプーリー本体51に装着されている。
なお、本実施形態においては、プーリー本体51に直接接続したインナーケーブル92を操作することでプーリー本体51の回動をさせるようにされているが、プーリー本体51の外周にピニオンギアを形成し、該ピニオンギアと噛み合うようにラック体を配し、該ラック体に接続されたインナーケーブルを操作するようにしてもよい。インナーケーブルを操作するための具体的な構造は、装置のレイアウトに応じて、各部位の位置・大きさを適宜設定することができる。
プーリー本体51の上面には、クリックブロック34と協働してクリック感を得るためのクリック溝57がさらに設けられ、一方、プーリー本体51の下面には、操作側プーリー32の相対的な回動に伴ってクリックブロック34を案内するためのガイド溝58とが設けられている。クリック溝57とガイド溝58とは、プーリー本体51の表裏各面の対向位置に設けられ、言い換えると、クリック溝57の外形の下方投影図はガイド溝58の外形の下方投影図内に含まれるようになっている。
クリック溝57とガイド溝58とは、図1,3に示すように、プーリー本体51の厚みに対して所定深さ(本実施形態では約5分の2)でかつ所定幅のU字状の有底溝部として構成されている。なお、これらの溝部57,58は、プーリー本体51を貫通させた孔状に設けてもよいが、本実施形態のように、各溝部57,58をプーリー本体51の表裏各面の対向位置に設けた場合には、クリック溝57を断続的に形成するため必要な範囲においては有底に構成する必要がある。
以下、これらの各溝部57,58について具体的に説明する。なお、説明の便宜上まずガイド溝58について説明する。
ガイド溝58は、後述するガイド部342が嵌合されることにより、操作側プーリー32の閉止位置と点火位置との間の回動に伴って該ガイド部342を案内する連続溝であり、各端部においてガイド部342の移動が規制されることから、ガイド部342と協働して操作側プーリー32の回動規制の役目も果たす。このガイド溝58は、図1及び図3に示すように、操作側プーリー32の右縁部(操作レバー33側と反対側の縁部)の下面に形成されている。このガイド溝58は、図6に示すように、プーリー本体51の周縁部において概略円弧状に形成されており、具体的には周方向中間部においてプーリー本体51の内周側と外周側とに2つの経路を有し、両端部においてこれらが合流して1つの経路を構成している。すなわち、ガイド溝58は、周方向中間部において、2つの異なる経路を有し、これらの経路が個別に独立して設けられている。
より具体的には、ガイド溝58は、プーリー本体51の外周縁部に円弧状に設けられた外周経路部581と、この外周経路部581の一端部所定の位置において第一分岐部582を介して接続され、周方向の一方向に進むに従って径方向内側に傾斜する第一傾斜部583と、第一傾斜部583の他端部に接続され、プーリー本体51の径方向中間部に円弧状に設けられた内周経路部584と、この内周経路部584の他端部に接続され、周方向の一方向に進むに従って径方向外側に傾斜する第二傾斜部585とを有し、この第二傾斜部585の他端部において第二分岐部586を介して外周経路部581の他端部所定の位置に接続されている。なお、第一傾斜部583は、第二傾斜部585と比べてその傾斜が緩やかに設定されている。
外周経路部581は、操作側プーリー32が後述する点火位置から閉止位置に回動する際にガイド部342が通る復路であり、一方、この外周経路部581の両端部、第一及び第二傾斜部583,585、並びに内周経路部584は、操作側プーリー32が上記閉止位置から点火位置に回動する際にガイド部342が通る往路である。従って、ガイド溝58における往復路は、中間部において異なる経路に構成され、この異なる経路において各路が共通の溝部を有するのではなく、各路に応じた独立の溝部として形成されている。
一方、クリック溝57は、後述するクリック部343の経路上に設けられ、閉止位置と点火位置との間の操作側プーリー32の回動に伴って上記クリック部343が係脱される断続的に設けられた溝である。このクリック溝57は、図1及び図3に示すように、操作側プーリー32の右縁部(操作レバー33側と反対側の縁部)の上面に形成されている。このクリック溝57は、下面に形成されたガイド溝58(図5において点線で表されている)と略同一の外縁形状を呈し、一部が断続的に形成されている点、プーリー本体51の上下反対の面に形成されている点でガイド溝58と異なる。このクリック溝57も、図5に示すように、プーリー本体51の周縁部において概略円弧状に形成されており、具体的には周方向中間部においてプーリー本体51の内周側と外周側とに2つの経路を有し、両端部においてこれらが合流して1つの経路を構成し、また外周側の経路については一部断続した状態で設けられている。すなわち、クリック溝57も、周方向中間部において、2つの異なる経路を有し、これらの経路が個別に独立して設けられている。
より具体的には、クリック溝57は、プーリー本体51の外周縁部に円弧状に設けられた外周経路部571と、この外周経路部571の一端部所定の位置において第一分岐部572を介して接続され、周方向の一方向に進むに従って径方向内側に傾斜する第一傾斜部573と、第一傾斜部573の他端部に接続され、プーリー本体51の径方向中間部に円弧状に設けられた内周経路部574と、この内周経路部574の他端部に接続され、周方向の一方向に進むに従って径方向外側に傾斜する第二傾斜部575とを有し、この第二傾斜部575の他端部において第二分岐部576を介して外周経路部571の他端部所定の位置に接続されている。第二傾斜部575の第二分岐部576側の端部は、溝部を分離する第一分離部577として構成され、クリック溝57はこの第一分離部577において非連続溝として構成されている。また、外周経路部571は、複数の第二分離部578(本実施形態では3個)を介して非連続溝として構成されている。これらの第一及び第二分離部577,578を後述するクリック部343が乗り越え、再びクリック溝57に嵌合する際に所定のクリック感が得られるようになっている。
なお、本実施形態では、外周経路部571のうち、第二分離部578によって挟まれた単位経路部571aが周方向に所定の長さをもって構成されているが、例えばこの単位経路部571aについて、クリック部343が略緊密状態に嵌合するピンポイントの孔状に形成されているものであってもよい。また、本実施形態では、この外周経路部571の単位経路部571aが4個設けられているが、これらの単位経路部の数は特に限定するものではなく、ガス調整部7等、操作対象に応じて適宜設定することができる。
また、クリック溝57は、ガイド溝58の第一及び第二分岐部582,586に対応する部分、すなわち、クリック溝57の第一及び第二分岐部572,576における前後所定の長さに亘って往路または復路に対応して連続して形成されている。具体的には、クリック溝57の第一分岐部572においては、往路側が外周経路部571から第一傾斜部573の所定の長さに亘って該第一分岐部572を跨って連続して設けられ、一方、復路側が外周経路部571の第二分離部578によって非連続に構成されている。また、クリック溝57の第二分岐部576においては、往路側が第二傾斜部575の他端部において第一分離部577が設けられて非連続に構成され、一方、復路側がこの第二分岐部576の前後所定の長さに亘って該第二分岐部576を跨って外周経路部571によって連続して設けられている。これにより、ガイド溝58の各分岐部582,586において、クリック溝57と後述するクリック部343によってクリックブロック34を案内するものとなされ、これにより第一及び第二分岐部582,586において間接的にガイド部342を案内することができる。
一方、操作レバー33は、鈎状に屈曲されたレバー本体331と、このレバー本体331の一端部において装着された操作つまみ332とを備える。レバー本体331は、その他端部において、操作側プーリー32の嵌合突部56が嵌合される略矩形状の嵌合孔33aと、この嵌合孔33aの内側にねじS1が挿入されるねじ孔33bとを備え、上述のようにこれらの嵌合孔33aとねじ孔33bに挿入されるねじS1によって操作レバー33を操作側プーリー32に取り付ける。
次に、クリックブロック34について、図1〜3に基づいて説明する。クリックブロック34は、ブロック本体341と、ブロック本体341の下端部から一方向に延出するガイド部342と、ブロック本体341の上端部からガイド部342の延出方向に延びるクリック部343とを有し、ガイド部342とクリック部343とが対向する位置に配置されている。すなわち、クリック部343は、ブロック本体341を介してガイド部342に連設され、このため、クリック部343とガイド部342とはクリックブロック34として一体的に移動、すなわち連動する。
具体的には、ブロック本体341は、略直方体状の形状を呈し、中央部に上下に貫通するねじ孔341aを有する。
ガイド部342は、ブロック本体341の下端部から左方向に延出した板状のガイド突片342aと、このガイド突片342aの先端部において上方に突設されたガイド突起342bとを有し、本実施形態ではブロック本体341と一体に形成されている。ガイド突起342bは、ガイド溝58に嵌合されるものであり、円柱状に形成され、クリック部343と比較して剛性の高い部材から構成されている。
クリック部343は、本実施形態ではブロック本体341とは別に板バネから構成されている。このクリック部343は、ブロック本体341の上端部から左方向に延出した板状のバネ本体343aと、このバネ本体343aの先端部において上方に突出するクリック突起343bとを有し、クリック突起343bはガイド突起342bに対向して配置されている。
板状のバネ本体343aは、公知の板バネから構成され、溝間の距離や用途に応じて適宜選択される。このバネ本体343aは、右端部に上下に貫通するねじ孔343cを備え、このねじ孔343cに螺入されるねじS2によってブロック本体341に取り付けられる。一方、クリック突起343bは、公知の形状であって、下方に突出してクリック溝57から抜出し易いように半球状に構成されるとともに、ガイド突起343bに比べて低く形成されている。
このクリックブロック34は、ケース本体31のブロック収納部37にスライド自在(移動自在)に配置され、ガイド突起342bをガイド溝58内に、クリック突起343bをクリック溝57内に嵌合させた状態で、バネ本体343aのねじ孔343cにねじS2が挿入され、このねじS2がブロック本体341のねじ孔341aに螺入されることにより、ケース本体31内に操作側プーリー32に係合した状態で装備される。
一方、ケース天板35は、ケース本体31の周側壁41の形状に対応した略板状体であり、ケース本体31のねじ孔41a、取付穴41bに対応する各孔(不図示)が設けられ、図3に示すねじS3,S4によってケース本体31に取り付けられる。また、ケース天板35は、ケース本体31のプーリー取付ボス部43に対応する部分に下方に突出する内嵌突部351が設けられている。この内嵌突部351は、外周がプーリー取付ボス部43の内周に対応して形成されており、プーリー取付ボス部43に内嵌されることにより操作側プーリー32の抜出を防止するものとなされている。
次に、ガス調整部7は、図1,2に示すように、ケース71と、このケース71に回動自在に収納された駆動用プーリー72と、ケース71の開口部を閉塞するケース天板73とを有し、この駆動用プーリー72を回動させることにより点火、消火、火加減の調節を行えるものである。駆動用プーリー72は、外周面に設けられた上下一対のケーブル収納溝72aと、このケーブル収納溝72aに収納されたコントロールケーブル9のインナーケーブル92の先端部を固定するためのケーブル固定部72bとを有し、回動位置に応じて不図示のガス噴出部や点火部を駆動して、点火、火加減の調節、消火を行うものとなっている。このガス調整部7は、公知のものであるため、ここでは具体的な説明は省略する。
コントロールケーブル9は、上記のように、一端部が操作部3のケース本体31に取り付けられ、他端部がガス調整部7のケース71に取り付けられるアウターケーシング91と、このアウターケーシング91の内部に挿通され、一端部が操作側プーリー32に固定されるとともに他端部が駆動用プーリー72に固定されたインナーケーブル92と有し、2本のケーブル9によって操作側プーリー32の回動操作力を駆動用プーリー72に伝達するものである。このコントロールケーブル9は、プルケーブルである。アウターケーシング91は、可撓性を有する素材、例えば軟質合成樹脂から構成されている。一方、インナーケーブル92は、鋼線を撚りあわせた可撓性を有する線材からなり、比較的柔軟(プッシュプルケーブルに比べて)に構成されている。
次に、この遠隔操作装置1の作用について、図5〜図12に基づいて説明する。図7は閉止位置におけるクリックブロックと操作側プーリーの位置関係を示し、図8は往路における強火位置におけるクリックブロックと操作側プーリーの位置関係を示し、図9は点火位置におけるクリックブロックと操作側プーリーの位置関係を示す概念図である。図10〜図12は復路における強火位置、中火位置、弱火位置の各位置におけるクリックブロックと操作側プーリーの位置関係を示す概念図である。
具体的には、初期位置では、図5〜7に示すように、ガイド部342のガイド突起342bが操作側プーリー32のガイド溝58における外周経路部581の一端部581aに位置するとともに、クリック部343のクリック突起343bが操作側プーリー32のクリック溝57における対応位置、具体的には外周経路部571の一端部571bに位置している。この状態では、この操作側プーリー32に連動するガス調整部7の駆動用プーリー72はガス噴出部(不図示)における弁を閉止した閉止位置にある。この操作部3、特に操作側プーリー32の初期位置を、ガス調整部7との関係において、閉止位置(第一位置)とする。
この閉止位置から、操作レバー33を操作して、図7に示す白抜き矢印の方向に操作側プーリー32を回動させると、この回動に伴ってガイド部342がガイド溝58内を図6の実線矢印に沿って移動する。これに伴い、クリック部343がクリック溝57内を図5に示す実線矢印に沿って移動する。すなわち、クリック部343は、ガイド部342と連動して、クリック溝57内を移動する。また、この操作側プーリー32の回動に伴って、ガス調整部7の駆動用プーリー72も回動し、これによりガス噴出部の弁が開放されるとともに回動に伴ってガス噴出部によるガス噴出量が増大する。なお、ガス調整部7のガス噴出量は、駆動用プーリー72、ひいては操作側プーリー32の閉止位置からの回動角度によって決定される。
具体的には、操作側プーリー32の回動に伴ってガイド部342のガイド突起342bがガイド溝58の第一分岐部582に差し掛かると、クリック部343のクリック突起343bもガイド突起343bに連動して、クリック溝57の第一分岐部572に差し掛かる。このとき、このクリック溝57が第一分岐部572において第一傾斜部573にかけてのみ連続して形成されているので、クリック部343bが第一傾斜部573に案内され、これに伴いガイド部342のガイド突起342bもガイド溝58の第一傾斜部583に案内される。
このように、ガイド溝58の第一分岐部582において、クリック溝57が外周経路部571から第一傾斜部573にかけてのみ連続して形成されているので、クリック部343がクリック溝57に案内されることにより、ガイド部342をそのまま外周経路部581に沿って案内するのではなく、ガイド溝58の第一傾斜部583に沿って案内することができ、操作側プーリー32のスムーズな回動を担保することができる。すなわち、ガイド部342が第一分岐部582において複数の経路が選択可能な場合でも、クリック部343とクリック溝57とによって所望の経路に導くことができる。
続いて、操作側プーリー32を回動させると、ガイド部342のガイド突起342bはガイド溝58の第一傾斜部583、内周経路部584を通って、第二傾斜部585に差し掛かる。これに連動して、クリック部343のクリック突起343bも、クリック溝57の第一傾斜部573、内周経路部574を通って、第二傾斜部575に差し掛かる(図8参照)。このとき、ガス調整部7のガス噴出量は、強火に相当するように設定されている。また、この間は、クリック溝57が連続して形成されているので、クリック感も発生しない。
なお、ガイド部342のガイド突起342b及びクリック部343のクリック突起343bが各々第一傾斜部583,573に差し掛かると、クリックブロック34はケース本体31のブロック収納部37内を操作側プーリー32の径方向に沿って内側にスライド移動する。一方、これらの突起342b、343bが第二傾斜部585,575に差し掛かると、クリックブロック34はブロック収納部37内を操作側プーリー32の径方向に沿って外側にスライド移動する。
さらに、操作側プーリー32を図8における白抜き矢印の方向に回動させると、ガイド部342のガイド突起342bは、図6に示すように、第二分岐部586を通って外周経路部581の他端部581bに到達する。また、クリック部343のクリック突起343bも、このガイド部342に連動して、第二分岐部576を通って外周経路部571の他端部571cに到達する(図9参照)。このとき、クリック部343のクリック突起343は、第二傾斜部575の他端部において第一分離部577に差し掛かり、バネ本体343aが弾性変形することによってこの第一分離部577に乗り上げ、第二分岐部576に至ることにより外周経路部571に嵌合して、この嵌合の際にクリック感を得ることができる。
この状態(図9に示す状態)では、この操作側プーリー32に連動するガス調整部7の駆動用プーリー72によって該装置7のガス噴出部(不図示)の弁が最大限に開放されるとともに、ガス調整部7の点火部が作動して噴出ガスが点火される。この操作部3、特に操作側プーリー32の位置を、ガス調整部7との関係において、点火位置(第二位置)とする。この操作側プーリー32が点火位置にある場合、ガス調整部7の駆動用プーリー72は上記回動方向と逆方向に付勢されており、この付勢力によって駆動用プーリー72が押し戻され、これに伴って操作側プーリー32も図10に示す位置にまで押し戻される。
具体的には、操作側プーリー32が点火位置から図9に黒塗り矢印で示す方向に押し戻され、これに伴って、ガイド部342のガイド突起342bは、図6に示すように、第二分岐部586を通って外周経路部581に沿って移動する。クリック部343のクリック突起343bも、このガイド部342に連動して、第二分岐部576を通って外周経路部571に沿って移動する(図10参照)。このとき、クリック溝57が第二分岐部576において外周経路部571にかけてのみ連続して形成されているので、クリック部343bは第二傾斜部575に案内されることなく外周経路部571に沿って案内され、これに伴いガイド部342のガイド突起342bもガイド溝58の外周経路部581に沿って案内される。
このように、ガイド溝58の第二分岐部582において、クリック溝57が外周経路部571に沿ってのみ連続して形成されているので、クリック部343がクリック溝57に案内されることにより、ガイド部342を第二傾斜部585に案内するのではなく、ガイド溝58の外周経路部581に沿って案内することができ、操作側プーリー32のスムーズな回動を担保することができる。
続いて、操作レバー33によって操作側プーリー32が図10の黒塗り矢印方向に回動されると、ガイド部342のガイド突起342bは、図6の点線矢印で示すように、第一分岐部582を通って外周経路部581の一端部581aに戻る。一方、クリック部343のクリック突起343bも、このガイド部342に連動して、第一分岐部572を通って外周経路部571の一端部571bに戻る(図7、図5点線矢印参照)。このとき、クリック部343のクリック突起343は、複数の第二分離部578に差し掛かり、バネ本体343aが弾性変形することによってこの第二分離部578に乗り上げ、外周経路部571の単位経路部571aに嵌合する度に(図11,図12参照)、クリック感を得ることができる。
なお、本実施形態では、クリック溝57の外周経路部571は、上記のように4個の単位経路部571aによって構成されており、これらの単位経路部571aのうち、外周経路部571の他端部571c側から3個の単位経路部571aは、それぞれガス調整部7の強火、中火、弱火に対応して設けられている。
このように本実施形態の遠隔操作装置1は、クリック部343がこれに連設されたガイド部342に連動するものとなされ、このガイド部342が操作側プーリー32の回動範囲において連続して形成されたガイド溝58に沿って案内されるとともに、クリック溝57がガイド部58に連動するクリック部343の経路となっているので、操作レバー33の操作の仕方や経年などによってクリック部343がクリック溝57から外れそうになっても、ガイド部342がガイド溝58によって規制され、これによりクリック部343が確実かつ適正にクリック溝57に嵌合される。このため、クリック部343がクリック溝57から外れることなく、予定どおりの軌道を確実に通るため、経年や操作レバー33の操作の仕方にかかわらず、確実にクリック感を得ることできる。
しかも、ガイド溝58は、操作側プーリー32が閉止位置から点火位置に回動する際にガイド部342が通る往路と、反対に点火位置から閉止位置に回動する際にガイド部342が通る復路とが中間部において異なる経路に構成されるとともに、この異なる部分において各路に応じて独立して設けられているので、例えばクリック部343が不本意に内周経路部574から外周経路部571に突然移動することがないなど、クリック部343の往復路間の飛び越え誤動作が生じず、これにより操作部3の操作の仕方や経年によっても継続して確実にクリック感を得ることができる。また、ガイド溝58が往復路の各路において異なる経路を辿るため、クリック溝57においても往復路について異なる経路に設定することができ、これにより本実施形態のようにクリック部573の往路においては点火位置までの間クリック感を発生することなく、操作レバー33を操作することができ、一方、クリック部573の復路においてクリック感を発生させることができ、使い勝手が向上する。
なお、以上に説明した遠隔操作装置1は、本発明に係る遠隔操作装置の一実施形態であり、その具体的構成等は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。以下、その変形例を説明する。
(1)上記実施形態では、ガイド溝58とクリック溝57とが操作側プーリー32の表裏各面の対向位置に設けられているが、各溝を表裏各面に角度をずらして設けるものであってもよく、また操作側プーリー32の同一面において角度をずらして設けるものであってもよい。但し、これらの場合、ガイド部とクリック部とを連設する連設部が本実施形態のブロック本体341に比べて長くなり、またこの連設部の駆動範囲を比較的広い範囲で確保しなければならないため、本実施形態のように各溝57,58を操作側プーリー32の表裏各面に対向位置に設けられるのが好ましい。
また、上記実施形態では、ガイド溝58とクリック溝57とが操作側プーリー32に設けられるとともに、ケース本体31にクリックブロック34が設けられているが、例えば各溝をケース本体31側に設け、クリックブロックを操作側プーリー32にスライド自在に設けるものであってもよい。ただし、クリックブロックを操作側プーリーに設ける場合、操作側プーリーが大型化し易いので、本実施形態のように、操作側プーリー32に各溝57,58を設けるのが良い。
(2)上記実施形態では、クリック溝57はガイド溝58の往路(具体的には閉止位置から強火位置に至るまでの経路)に対応して略連続して設けられ、ガイド溝58の復路に対応して、第二分岐部578を複数、かつ疎らに設けることにより断続的に形成された非連続溝として構成されているが、クリック溝57はガイド溝58の往復各路について、等間隔に分離部を設けてその全範囲に亘って断続的に設けるものであってもよい。
ただし、本実施形態のように構成すれば、操作側プーリー32の閉止位置から強火位置に至るまでの回動についてクリック感を得ることなく滑らかに操作することができ、操作側プーリー32の点火位置から閉止位置までの回動について、所望のクリック感を得ることができ、操作性を向上させることができる。
(3)上記実施形態では、クリック部343が板バネによって構成されているが、例えばクリック部が合成樹脂等によって構成されているものであってもよく、要は弾性変形して分離部577,578を乗り越え可能に構成されていればその具体的構成を特に限定するものではない。
(4)上記実施形態では、コントロールケーブル9が、プルケーブルで構成されているが、このコントロールケーブルはプッシュプルケーブルであってもよい。ただし、プルケーブルはプッシュプルケーブルに比べて柔軟であるため、上記のように構成することにより、操作部3とガス調整部7との位置関係を柔軟に設定することができ、操作部3およびガス調整部7のレイアウトの選択の幅を広げることができる。
(5)上記実施形態では、操作側プーリー32のプーリー本体51は厚肉の円盤状に形成されているが、例えばこのプーリー本体51は適宜肉盗み部を設けても良いし、または薄肉に形成して適宜リブにより補強するものであってもよい。すなわち、操作側プーリー32は、本発明における回動体としての役目を果たすものであれば、その具体的構成を特に限定するものではない。
1 遠隔操作装置
3 操作部
31 ケース本体(基台に相当)
32 操作側プーリー(回動板に相当)
34 クリックブロック
342 ガイド部
342b ガイド突起
343 クリック部
343b クリック突起
35 ケース天板
57 クリック溝
58 ガイド溝
7 ガス調理装置
9 コントロールケーブル

Claims (6)

  1. 操作部と、この操作部によって操作される被操作部と、上記操作部の操作力を上記被操作部に伝達するコントロールケーブルとを備えた遠隔操作装置において、
    上記操作部は、基台と、この基台に対して第一位置と第二位置との間で相対的に回動する回動体と、上記基台及び回動体のいずれか一方に少なくとも一部において断続的に設けられたクリック溝と、上記基台及び回動体のいずれか他方に移動自在に設けられ、上記回動体の回動に伴って上記クリック溝に嵌合するクリック部と、このクリック部に連設されることにより該クリック部と連動するガイド部と、上記クリック溝が設けられた基台または回動体に設けられ、上記ガイド部が嵌合されることにより上記回動体の回動に伴って上記ガイド部を案内するガイド溝とを備え、
    上記ガイド溝は、上記回動体が上記第一位置から上記第二位置に回動する際に上記ガイド部が通る往路と上記回動体が上記第二位置から上記第一位置に回動する際に上記ガイド部が通る復路とが少なくとも一部において異なる経路に構成されるとともに、この異なる部分において各経路に応じて独立して設けられ、
    上記クリック溝は、上記ガイド部に連動する上記クリック部の経路上に設けられていることを特徴とする遠隔操作装置。
  2. 上記クリック溝は、上記ガイド溝の往路にほぼ対応して構成された連続溝と、上記ガイド溝の復路に対応して断続的に構成された非連続溝とを有することを特徴とする請求項1記載の遠隔操作装置。
  3. 上記クリック溝とガイド溝とは、上記回動体の表裏各面の対向位置に設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遠隔操作装置。
  4. 上記クリック溝は、少なくとも上記ガイド溝の往復各路の分岐部に対応する前後所定の長さに亘って往復路のいずれかの経路に対応して連続して形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の遠隔操作装置。
  5. 上記クリック部は、先端部に上記クリック溝に嵌合するクリック突起を有する板バネとして構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の遠隔操作装置。
  6. 上記コントロールケーブルは、プルケーブルである請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の遠隔操作装置。
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