JP2015068118A - ドアチェック装置 - Google Patents

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弘太郎 牧野
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弘太郎 牧野
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貴史 夏目
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Abstract

【課題】 共通化を図ることができるチェック棒を備えるドアチェック装置を提供すること。【解決手段】 ドアチェック装置1は、車両ドアDRを車体Bに対して揺動可能に連結するヒンジ軸部材101と平行に設けられた第2軸部材102及び第3軸部材103と、第2軸部材102を介して車体Bに揺動可能に連結され、車両ドアDRの開閉作動に連動して車両ドアDRに対して相対的に軸方向移動する直線状のチェック棒3と、第3軸部材103を介して車両ドアDRに揺動可能に連結され、チェック棒3をその外周側から覆うように保持し、保持したチェック棒3がケース2内で軸方向に相対移動する場合にその移動に対する抵抗力をチェック棒3に付与するストッパ部材(保持部材5a,5b,バネ7a,7b)と、を備える。【選択図】 図2

Description

本発明は、ドアチェック装置に関する。
車両に搭載されるドアチェック装置は、車両ドアの開閉動作に対する抵抗力(以下、この力を制動力と呼ぶ)を発生する。ドアチェック装置によって、例えば坂道にて車両ドアを所定の開度で開放している時に車両ドアが意に反して閉じてしまったり、あるいは風などに煽られて車両ドアが所望の開度からさらに大きく開いてしまうなどの、車両ドアの意に反する開閉動作が防止できる。
特許文献1,2は、従来のドアチェック装置を開示する。特許文献1,2に記載のドアチェック装置は、車体に揺動可能に連結されるとともに車両ドア内に延出された棒状部材(チェック棒)と、車両ドア内に設けられ、車両ドアが所定の開度で開いているときに棒状部材に摺動抵抗力を付与するストッパ部材とを有する。ストッパ部材が棒状部材に摺動抵抗を作用させることによって、車両ドアの開閉動作に対する制動力が車両ドアに付与される。
特開2007−253896号公報 特開2008−297737号公報
(発明が解決しようとする課題)
上記特許文献1,2に記載のドアチェック装置によれば、棒状部材(チェック棒)が折れ曲がった部分(折曲部)を有する。すなわち棒状部材に直線でない部分が形成される。棒状部材に折曲部を形成することにより、棒状部材の軸方向における所定位置での摺動抵抗力が高められ、車両ドアの開度が所望の開度であるときの制動力を高めることができるとともに、車両ドアの開閉中における棒状部材と車両ドア内の他の部品との干渉が回避される。
車両ドア内の収納部品や各収納部品の配置は車種ごとに異なる。そのため、上記特許文献1,2に記載の棒状部材の折曲部の位置は、ドアチェック装置を搭載する車種ごとに異なる。したがって、棒状部材を共通化することは困難である。そこで、本発明は、どのような車種にも使用することができ、共通化を図ることができる棒状部材を備えるドアチェック装置を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段)
本発明は、車両ドアを車体に揺動可能に連結する第1軸部材に平行に設けられた第2軸部材及び第3軸部材と、第2軸部材を介して車体に揺動可能に連結されるとともに車両ドア内に延出され、車両ドアの開閉作動に連動して車両ドアに対して相対的に軸方向移動する直線状の棒状部材と、第3軸部材を介して車両ドアに揺動可能に連結され、棒状部材をその外周側から覆うように保持するとともに、保持した棒状部材が軸方向に移動する場合にその移動に対する抵抗力を棒状部材に付与するストッパ部材と、を備える、ドアチェック装置を提供する。この場合、ドアチェック装置は、ストッパ部材を収容するケースを備え、このケースが第3軸部材により車両ドア内にて車両ドアに揺動可能に連結されているとよい。また、棒状部材は、ケースを挿通するとともに、車両ドアの開閉作動に連動してケースに対して軸方向に相対移動するように構成されているとよい。また、ストッパ部材は、棒状部材の軸方向以外の方向への動きを規制するように、棒状部材の外周を覆うように設けられている部分を有するとよい。
本発明によれば、直線状の棒状部材が用いられているため、従来のドアチェック装置のように車種ごとに棒状部材に形成する折曲部の位置を定めることを要しない。したがって、棒状部材の共通化を図ることができるドアチェック装置を提供することができる。
また、ストッパ部材は、棒状部材をその外周側から覆うように保持する。このようにストッパ部材が棒状部材の全周を保持することにより、棒状部材の軸方向以外の方向への動きがストッパ部材により規制される。一方、車両ドアは第1軸部材を介して揺動可能に車体に連結され、棒状部材は第2軸部材を介して揺動可能に車体に連結される。第1軸部材と第2軸部材は平行であるが、異なる位置に設けられているので、車両ドアの開閉動作に伴って車両ドアと棒状部材とのなす角も変化する。すなわち車両ドアの開閉動作時に棒状部材の車両ドアに対する姿勢が変化する。つまり、車両ドアの開閉時に棒状部材が車両ドア内にてその軸方向以外の方向に動く。
このとき、棒状部材の姿勢変化を許容するために、ストッパ部材(或いはストッパ部材を収容したケース)が第3軸部材を介して揺動する。これにより、棒状部材はストッパ部材とともに第3揺動部材を回転中心として揺動する。すなわち、棒状部材がストッパ部材とともに揺動動作(首振り動作)することにより、棒状部材がストッパ部材によって軸方向以外の方向への動きが規制されているにもかかわらず、棒状部材の車両ドアに対する姿勢変化が許容される。よって、直線状の棒状部材を用いてドアチェック装置を構成することができる。
本発明において、第2軸部材及び第3軸部材は、第1軸部材に対して実質的に平行に設けられていれば良く、厳密に平行でなくても良い。すなわち、第1軸部材を中心とした車両ドアの開閉動作に連動して棒状部材が第2軸部材を中心として車両に対して揺動できるようであれば、第2軸部材と第1軸部材が厳密に平行でなくても(すなわち第2軸部材が第1軸部材に対して僅かに傾いていても)、本発明においては平行と解する。同様に、車両ドアの開閉動作に連動した棒状部材の揺動動作に連動してストッパ部材が第3軸部材を中心として車両ドアに対して揺動できるようであれば、第3軸部材が第1軸部材に平行でなくても(すなわち第3軸部材が第1軸部材に対して僅かに傾いていても)、本発明においては平行と解する。
ストッパ部材は、保持部材と制動力付与部材とを備えるのがよい。保持部材はケースに収容され、ケース内を原位置から移動可能であるとともに棒状部材をその外周から覆うように設けられ、棒状部材を保持するように構成される。制動力付与部材はケースに収容され、保持部材が棒状部材を保持した状態で棒状部材とともに棒状部材の軸方向に沿ってケース内を原位置から移動したときにその移動に対する抵抗力を保持部材に付与するように構成される。ストッパ部材をこのように構成することにより、車両ドアの開閉時に制動力付与部材により保持部材に付与される抵抗力がケースに対する棒状部材の相対移動に対する抵抗力として作用する。その結果、制動力が車両ドアに付与される。
また、本発明のドアチェック装置は、車両ドアに固定された固定ブラケットを備えるのがよい。そして、前記第3軸部材が、固定ブラケットに対してケースを揺動可能に連結するように構成されるとよい。これによれば、ケース内のストッパ部材が固定ブラケットを介して車両ドアに揺動可能に連結される。したがって、車両ドアへの固定ブラケットの取り付け位置或いは固定ブラケットの大きさを調節することにより、それぞれの車種に最も適した位置に棒状部材を取付けることができる。
また、本発明に係るドアチェック装置は、保持部材がケース内の原位置から作動位置に移動したときに保持部材による棒状部材の保持を解除する解除部材をさらに備えるとよい。これによれば、保持部材が作動位置に移動したときに解除部材が作動して、保持部材による棒状部材の保持が解除される。このため車両ドアの開閉の際における制動力が小さくなり、スムーズに車両ドアを開閉させることができる。また、保持部材が再び原位置に戻ったときに、再び車両ドアに制動力を付与することができる。
実施形態のドアチェック装置の取り付け状態を示す概略図である。 実施形態に係るドアチェック装置を示す図である。 ケースの内部構成を示す部分断面概略図である。 保持状態である保持部材を示す部分断面概略図である。 解除状態である保持部材を示す部分断面概略図である。 チェック棒と内側ケースとの取り付け状態を示す斜視図である。 反力付与装置の概略側面図である。 反力付与装置の概略平面図である 反力付与装置の各歯車の噛合状態を示す図である。 反力付与装置内の第1歯車が反時計周り方向に回転した場合における、各歯車の噛合状態を示す図である。 反力付与装置内の第1歯車が時計周り方向に回転した場合における、各歯車の噛合状態を示す図である。 初期状態にあるドアチェック装置の部分断面概略図である。 初動状態にあるドアチェック装置の部分断面概略図である。 解除開始状態にあるドアチェック装置の部分断面概略図である。 解除維持状態にあるドアチェック装置の部分断面概略図である。 保持開始状態にあるドアチェック装置の部分断面概略図である。 本実施形態に係るドアチェック装置を使用して車両ドアを全閉状態から一定の速度で開作動させた場合における、車両ドアの開度と制動力との関係を示すグラフである。 車両ドアが全閉状態であるときにおける、ドアチェック装置の取付状態を示す上面図である。 車両ドアが全開状態であるときにおける、ドアチェック装置の取付状態を示す上面図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。図1は本実施形態に係るドアチェック装置1の車両への取り付け状態を示す概略図である。図1に示す車両Vは車体Bおよび車両ドアDRを備える。車体Bの側方部に乗降用の開口OPが形成される。開口OPの車両前方側の縁部FEに一対のドアヒンジH,Hが上下方向に沿って取り付けられる。一対のドアヒンジH,Hは、それぞれ上下方向に延びたヒンジ軸部材(第1軸部材)101,101を有する。一方のドアヒンジHのヒンジ軸部材101と他方のドアヒンジHのヒンジ軸部材101は同軸配置している。一対のドアヒンジH,Hを介して車両ドアDRがヒンジ軸部材101を中心として揺動可能(開閉可能)に車体Bに連結される。したがって車両ドアDRは車体Bに形成された開口OPを開閉可能である。この車両ドアDR内に、本実施形態に係るドアチェック装置1が取り付けられる。
図2は、本実施形態に係るドアチェック装置1を示す図であり、図2(a)が正面図、図2(b)が底面図、図2(c)が斜視図である。図2に示すように、ドアチェック装置1は、ケース2と、第1固定ブラケット25と、チェック棒3(棒状部材)と、第2固定ブラケット31と、第2軸部材102と、第3軸部材103と、反力付与装置8とを備える。
チェック棒3は直線状であり、折曲部分を有しない。チェック棒3の一方端(図2(a)において左端)に接続継手32が形成される。接続継手32は図2(a)において上下方向に垂直に形成された上面32aおよび下面32bを有する。また、接続継手32には、その上面32aから下面32bにかけて貫通した貫通孔32cが形成される。
第2固定ブラケット31は、車体側取付壁部31aと、車体側取付壁部31aの図2(a)において上側の端部に連結するとともに上下方向に垂直な方向に延びた上壁部31bと、車体側取付壁部31aの下側の端部に連結するとともに上下方向に垂直な方向に延びた下壁部31cとを有する。車体側取付壁部31aが車体Bの縁部FEにボルト等の締結部材を介して固定される。上壁部31bと下壁部31cは上下方向に沿って対面配置する。また、上壁部31bと下壁部31cには同軸の孔がそれぞれ形成される。
図2(a)に示すように、第2固定ブラケット31の上壁部31bと下壁部31cとにより接続継手32が上下方向に沿って挟まれる。このとき第2固定ブラケット31の上壁部31bと下壁部31cとに形成された孔の位置と接続継手32に形成された貫通孔32cの中心軸位置が上下方向に沿って一致する。そして、中心軸位置が一致したこれらの孔に第2軸部材102が挿通される。したがって、チェック棒3は、第2固定ブラケット31及び第2軸部材102を介して、第2軸部材102を中心として揺動可能に車体Bに連結される。このようにして一端が車体B側に連結されたチェック棒3は、図1に示すように車両ドアDR内に延出される。
また、ケース2は直方体形状を呈し、内部に様々な部品を収容することができるように中空状に構成される。ケース2内には、車両ドアDR内に延出されたチェック棒3が挿通される。ケース2の長手方向における一方端側(図2(a)において左方端側)に第1固定ブラケット25が設けられる。
図2(c)に良く示すように、第1固定ブラケット25は、ドア側取付壁部251と、上壁部252と、下壁部253とを有する。ドア側取付壁部251は、ケース2の長手方向における一方端面に対面するように配設される。
上壁部252はドア側取付壁部251の上端側から垂直に折れ曲がるように延びており、下壁部253はドア側取付壁部251の下側端から垂直に折れ曲がるように延びている。上壁部252と下壁部253は上下方向に沿って対面配置する。上壁部252と下壁部253とによりケース2の一方端側が上下方向に沿って挟まれる。また、上壁部252及び下壁部253にはそれぞれ上下方向に貫通する貫通孔が形成される。これらの貫通孔の中心軸は一致する。
第3軸部材103は、上側ピン103aと下側ピン103bとを有する。上側ピン103aが第1固定ブラケット25の上壁部252に形成された貫通孔に挿通され、下側ピン103bが第1固定ブラケット25の下壁部253に形成された貫通孔に挿通される。上壁部252に形成された貫通孔に挿通された上側ピン103aの先端(下端)がケース2の上面に固定される。下壁部253に形成された貫通孔に挿通された下側ピン103bの先端(上端)がケース2の下面に固定される。したがって、ケース2及びケース2内に収納された後述する各構成要素は、第3軸部材103を中心として揺動可能である。
ドア側取付壁部251の中央部には矩形状に切欠かれた孔部251aが形成される。孔部251a内を、ケース2から突出したチェック棒3が挿通する。したがって、孔部251aからチェック棒3の一端側及び第2固定ブラケット31が突出する。また、孔部251aを挟んでドア側取付壁部251の上部及び下部に、締結用の突起251b,251bが取付けられる。突起251b、251bは、上壁部252及び下壁部253の延設方向とは反対の方向に延びている。突起251b,251bが、車両ドアDRを構成する壁部(例えば車両ドアDRの前端面を構成する壁部)に差し込まれて固定される。なお、第1固定ブラケット25が固定された車両ドアDRの壁部には孔が形成されており、この孔をチェック棒3の一端側が挿通する。このようにして第1固定ブラケット25が車両ドアDRに固定されているので、ケース2及びケース2内の各構成要素は、車両ドアDR内にて、第1固定ブラケット25及び第3軸部材103を介して、第3軸部材103を中心として揺動可能に車両ドアDRに連結される。
図3は、ケース2の内部構成を示す部分断面概略図である。図3に示すように、ケース2の長手方向に沿ってケース2内をチェック棒3が挿通する。ここで、車両ドアDRの開閉動作時に車両ドアDRが車体Bに対して回転変位するため、車体B側に一端が連結されたチェック棒3と車両ドアDR側に取り付けられたケース2との相対的位置関係も変化する。つまり、車両ドアDRの開閉時には、その開閉作動に連動して、チェック棒3が第2軸部材102を揺動中心として揺動するとともに、ケース2に対して(すなわち車両ドアDRに対して)相対的に軸方向移動する。
ケース2内に、内側ケース4、一対の保持部材5a,5b、解除部材6、戻しバネ65および一対のバネ(第1バネ7a,第2バネ7b)が収容される。また、チェック棒3はケース2内で内側ケース4にも挿通する。内側ケース4内に、一対の保持部材5a,5bが配設される。一対の保持部材5a,5bはそれぞれ向かい合うように内側ケース4内でチェック棒3の長手方向に沿って配置される。一対の保持部材5a,5bは、それぞれ内側ケース4の対向する側壁面(図3において左右の側壁の内面)に接するように配置される。解除部材6は図3の紙面に垂直な方向から見て一対の保持部材5a,5bの間に配設される。内側ケース4はチェック棒3の軸方向に沿ってケース2内を移動可能である。したがって、内側ケース4内の一対の保持部材5a,5b、および解除部材6も、チェック棒3の軸方向に沿ってケース2内を移動可能である。保持部材5a,5b及び一対のバネ(第1バネ7a,第2バネ7b)が、本発明のストッパ部材に相当する。
チェック棒3は、内側ケース4内で一対の保持部材5a,5bにも挿通される。一対の保持部材5a,5bは、チェック棒3を保持することができ、また、その保持を解除することができるように構成される。したがって、一対の保持部材5a,5bがチェック棒3を保持しているとき、つまり保持状態であるときは、チェック棒3は一対の保持部材5a,5bと一体的に動作する。一方、一対の保持部材5a,5bによるチェック棒3の保持が解除されているとき、つまり解除状態であるときは、チェック棒3は一対の保持部材5a,5bとは無関係に(つまり別々に)動作する。
解除部材6は、カム部材61、解除レバー62、および後述する一対の係合突起(第1係合突起63a,第2係合突起63b)を備える。解除レバー62は、ケース2内で図3の紙面に平行な平面内を回転可能であるように内側ケース4に連結される。また、解除レバー62の長手方向における中央部分にカム部材61が取り付けられる。カム部材61は一対の保持部材5a,5bの間に設けられ、保持部材5a,5bに接触可能に配置される。カム部材61は図3の紙面に垂直な方向から見て長円形状を呈する。カム部材61は、解除レバー62と一体的に回転するように解除レバー62に連結される。
解除レバー62の回転に伴ってカム部材61が図3に示す状態から回転すると、カム部材61と一対の保持部材5a,5bとの当たり面(接触状態)が変化することによって一対の保持部材5a,5bの内部要素がカム部材61により押圧される。本実施形態の保持部材5a,5bは、解除レバー62およびカム部材61の回転に起因した押圧動作によって、チェック棒3を保持する保持状態と、チェック棒3の保持が解除された解除状態とを取り得るように構成される。
図4は、本実施形態に係る保持部材の一例を示す部分断面概略図である。図4に示す一対の保持部材5a,5bは、それぞれ本体51と、リテーナ52と、ボール53と、内部バネ54とを備える。一対の保持部材5a,5bの間にカム部材61が配設される。
本体51は、チェック棒3の外周を覆うようにリング状に形成される。本体51の一方端面511寄りの内周側には、一方端面511に近づくにつれて径が小さくなるようなテーパ面51aが形成される。また、本体51の他方端面512からは径内方に延びたフランジ部51bが形成される。
本体51の内周面とチェック棒3の外周面との間に、リテーナ52、ボール53および内部バネ54が配設される。リテーナ52はチェック棒3の外周を覆うようにリング状に形成される。リテーナ52には周方向に沿って複数の穴(図示省略)が形成され、穴内に複数のボール53が周方向に沿って保持される。複数のボール53は、リテーナ52の穴内に保持された状態でチェック棒3の外周面に接触している。ボール53がチェック棒3の外周面上を滑る(あるいは転動する)ことによって、リテーナ52がチェック棒3の軸方向に沿って移動することができるように構成される。
内部バネ54は、本体51のフランジ部51bとリテーナ52との間に配設される。内部バネ54はリテーナ52に併設されるようにチェック棒3の外周を覆っており、その一方端がリテーナ52の側面に係止され、他方端が本体51のフランジ部51bに係止される。内部バネ54は、その両端が係止された状態で常に伸長力を発生するように構成される。したがって、内部バネ54の伸長力によって、リテーナ52が本体51の一方端面511側に付勢される。上述したように本体51の一方端面511寄りの内周にはテーパ面51aが形成されているので、リテーナ52に保持された複数のボール53は内部バネ54の伸長力によってテーパ面51aに押し付けられる。この押し付け力に対する反力がテーパ面51aからボール53に伝達され、さらにボール53からチェック棒3に伝達される。つまり、内部バネ54の伸長力に起因した保持力よりチェック棒3が保持部材5a,5bに締め付けられる。このようにして、保持部材5a,5bがチェック棒3をその外周から覆い、チェック棒3の全周に亘りチェック棒3を保持する。図4はチェック棒3が保持部材5a,5bにより保持されている状態(保持状態)を示す。
図4に示すように、一対の保持部材5a,5bのそれぞれの本体51の一方端面511同士が向き合い、それぞれのリテーナ52によりカム部材61が挟まれるように、一対の保持部材5a,5bが内側ケース4内に向かい合って配設される。また、図4に示す保持状態では、解除レバー62がチェック棒3の軸方向に直交する方向に延びている。解除レバー62の回転位置がこのような直立位置である場合、長円形状のカム部材61の短径方向がチェック棒3の軸方向に一致する。このときリテーナ52はカム部材61に押圧されていない。そのため、図4に示す状態では、一対の保持部材5a,5bの保持状態が維持される。このように解除レバー62が直立しているような回転位置を、「第1の回転位置」と呼ぶ。したがって、解除レバー62の回転位置が第1の回転位置であるときに保持部材5a,5bがチェック棒3を保持する。
解除レバー62が図4に示す回転位置(第1の回転位置)から回転した場合、リテーナ52,52に対するカム部材61の当たり面が変化し、カム部材61がリテーナ52,52側に向けて張り出す。このためそれぞれのリテーナ52,52にカム部材61から押圧力が加えられ、リテーナ52,52は互いに離間するようにチェック棒3の軸方向に沿って移動する。このようなリテーナ52,52の互いに離間する方向への移動によって、リテーナ52に配設されている複数のボール53が本体51のテーパ面51aから離間する。このためボール53および本体51を介してチェック棒3に作用していた内部バネ54の伸長力がチェック棒3に伝えられることが妨げられる。その結果、保持部材5a,5bによるチェック棒3の保持が解除される。図5は、保持部材5a,5bによるチェック棒3の保持が解除されている状態(解除状態)を示す。図5に示すような回転位置、すなわち保持部材5a,5bによるチェック棒3の保持が解除されている場合における解除レバー62の回転位置を第2の回転位置と言う。したがって、解除レバー62の回転位置が第2の回転位置であるときに保持部材5a,5bによるチェック棒3の保持が解除される。
上記の例から明らかなように、本実施形態で用いられる保持部材5a,5bは、解除部材6の作動、具体的には解除レバー62の回転動作により保持状態と解除状態とを切り換えることができるように構成される。また、解除部材6は、解除レバー62が第1の回転位置にあるときに保持部材5a,5bがチェック棒3を保持し、第2の回転位置にあるときに保持部材5a,5bがチェック棒3の保持を解除するように、解除レバー62の回転位置に応じて保持部材5a,5bによるチェック棒3の保持を解除するよう構成される。
また、保持部材5a,5bがチェック棒3の外周を覆うように配設されているため、保持部材5a,5bによってチェック棒3が拘束される。そのため、チェック棒3の軸方向以外の方向への動きは、保持部材5a,5bにより規制される。
図3に示すように、ケース2内に一対の仕切り板(第1仕切り板9a,第2仕切り板9b)が設けられる。一対の仕切り板9a,9bはケース2内の内側ケース4をチェック棒3の軸方向に沿って両側から挟むようにケース2内に配設される。一対の仕切り板9a,9bには貫通孔が形成されており、チェック棒3はこの貫通孔を挿通する。一対の仕切り板9a,9bはケース2内でチェック棒3の軸方向に移動可能に構成される。また、それぞれの仕切り板9a,9bの上側部分には、突出部91a,91bが形成される。
一対のバネ7a,7bが、チェック棒3の軸方向に沿って内側ケース4を挟んで対向するようにケース2内に配設される。一対のバネ7a,7bのうち図3の左側の第1バネ7aの一方端がケース2の左端面を形成する側壁の内面に係止され、他方端が第1仕切り板9aの左面に係止される。一対のバネ7a,7bのうち図3の右側の第2バネ7bの一方端がケース2の右端面を形成する側壁の内面に係止され、他方端が第2仕切り板9bの右面に係止される。それぞれのバネ7a,7bは、それぞれ両端が係止された状態で伸長力を発生するように構成される。したがって、第1仕切り板9aは第1バネ7aによって内側ケース4に近づく方向に付勢され、第2仕切り板9bは第2バネ7bによって内側ケース4に近づく方向に付勢される。
また、ケース2の上壁の内面から突出するように一対の規制突起(第1規制突起21,第2規制突起22)が形成される。一対の規制突起21,22は、ケース2の長手方向に沿って所定の間隔を開けてケース2内にそれぞれ設けられる。第1規制突起21には第1仕切り板9aの突出部91aが当接可能であり、第2規制突起22には第2仕切り板9bの突出部91bが当接可能である。
第1バネ7aに付勢された第1仕切り板9aの突出部91aが第1規制突起21に当接することにより、第1仕切り板9aの図3において右方への移動が規制される。第2バネ7bに付勢された第2仕切り板9bの突出部91bが第2規制突起22に当接することにより、第2仕切り板9bの図3において左方への移動が規制される。一対の規制突起21,22間の距離は内側ケース4の横方向長さとほぼ等しい。したがって、一対の規制突起21,22により一対の仕切り板9a,9bの位置が規制されているときに、一対の仕切り板9a,9b間に内側ケース4が位置される。位置規制されている一対の仕切り板9a,9b間に内側ケース4が位置されている場合における保持部材5a,5bの位置、すなわち図3に示す保持部材5a,5bの位置を、「原位置」と呼ぶ。なお、原位置にて内側ケース4の両側壁と一対の仕切り板9a,9bとは接触しているが、微小の隙間が形成されるように構成されていてもよい。
また、図3に示すように、戻しバネ65がケース2内に配設される。戻しバネ65の一方端は解除レバー62に固定され、他方端は内側ケース4の外壁に固定される。戻しバネ65は、その両端が解除レバー62および内側ケース4に固定された状態で、常に収縮力を発生する。また、図3に示す例では、戻しバネ65の一方端は、解除レバー62の長手方向の中心部(回転中心)よりも上側に固定され、戻しバネ65の他方端は、内側ケース4の図3において解除レバー62よりも左側に位置する部分に固定される。したがって、戻しバネ65の収縮力によって、解除レバー62は図3において反時計周り方向に付勢される。
解除レバー62の図3において上端部分に第1ローラ64aが取付けられ、下端部分に第2ローラ64bが取り付けられる。また、ケース2の上壁の内面に第1係合突起63aが形成され、下壁の内面に第2係合突起63bが形成される。第1係合突起63aは、保持部材5a,5bが図3に示す原位置にあって且つ解除レバー62の回転位置が第1の回転位置であるときに第1ローラ64aの図3において左方部分に係合する。この係合により、戻しバネ65に付勢された解除レバー62の反時計周り方向への回転が規制される。同様に、第2係合突起63bは、保持部材5a,5bが図3に示す原位置にあって且つ解除レバー62の回転位置が第1の回転位置であるときに第2ローラ64bの図3において右方部分に係合する。この係合により、戻しバネ65に付勢された解除レバー62の反時計周り方向への回転が規制される。
つまり、保持部材5a,5bが原位置にあって、且つ第1ローラ64aが第1係合突起63aに係止され、第2ローラ64bが第2係合突起63bに係止されている場合には、解除レバー62の回転位置は図3に示すように直立位置、すなわち第1の回転位置に位置される。このとき解除レバー62は、戻しバネ65による付勢方向とは反対の方向(図3の時計周り方向)への回転が許容され、戻しバネ65による付勢方向(図3の反時計周り方向)への回転は係合突起63a,63bにより規制される。このため、保持部材5a,5bが保持状態であるときにチェック棒3がケース2に対して図3の左方向に相対移動した場合、保持部材5a,5bがケース2内で原位置から図3の左方向に移動するとともに、解除レバー62の上方端(第1ローラ64a)と第1係合突起63aとの係合が維持されたまま、その回転中心が左方に移動する。このため解除レバー62が図3の時計周り方向に回される。一方、保持部材5a,5bが保持状態であるときにチェック棒3がケース2に対して図3の右方向に相対移動した場合、保持部材5a,5bがケース2内で原位置から図3の右方向に移動するとともに、解除レバー62の下方端(第2ローラ64b)と第2係合突起63bとの係合が維持されたまま、その回転中心が右方に移動する。このため解除レバー62が図3の時計周り方向に回される。つまり、保持部材5a,5bが保持状態であるときにチェック棒3がケース2に対してどちらの方向に相対移動しても、解除レバー62は図3の時計周り方向に回転する。解除レバー62が図3の時計周り方向に回転した場合、解除レバー62は、戻しバネ65により第1の回転位置に位置するような付勢力を受ける。すなわち、戻しバネ65は、解除レバー62の回転位置が第1の回転位置に位置するように解除レバー62を付勢する。
図6は、チェック棒3と内側ケース4との取り付け状態を示す斜視図である。図6に示すように、解除レバー62は、図6の矢印Tで示す厚み方向に沿って内側ケース4を挟み込むように対向配置された第1解除レバー621と第2解除レバー622とを有する。第1解除レバー621の上端部分と第2解除レバー622の上端部分が第1ローラ64aにより連結され、第1解除レバー621の下端部分と第2解除レバー622の下端部分が第2ローラ64bにより連結される。
また、図6に示すように、反力付与装置8が、内側ケース4の一方側面に取り付けられる。内側ケース4と反力付与装置8との間に解除レバー62(第1解除レバー621)が挟まれる。反力付与装置8は、解除レバー62の回転位置が第2の回転位置から第1の回転位置に変化するように解除レバー62が回転したときに、その回転に対する抵抗力(反力)を解除レバー62に付与し、解除レバー62の回転位置が第1の回転位置から第2の回転位置に変化するように解除レバー62が回転したときに、その回転に対する反力を解除レバー62に付与しないように構成される。
図7は反力付与装置8の概略側面図であり、図8は反力付与装置8の概略平面図である。図7および図8に示すように、反力付与装置8は、第1歯車81、第2歯車82、第3歯車83、第4歯車84、第5歯車85、慣性質量体(慣性ウェイト)としてのフライホイール86、内側ベースプレート87、および、外側ベースプレート88を備える。
内側ベースプレート87は内側ケース4の側壁面に取り付けられる。外側ベースプレート88は、図8の矢印Tで示す厚み方向に沿って所定の間隔を隔てて内側ベースプレート87に対向配置される。対向配置された内側ベースプレート87と外側ベースプレート88との間に、第1歯車81、第2歯車82、第3歯車83、第4歯車84および第5歯車85が配設される。
第1歯車81は、解除レバー62(第1解除レバー621)の長手方向における中央部分に接続され、解除レバー62と一体的に同軸回転するように構成される。また、第2歯車82は支持軸823を、第3歯車83は支持軸833を、第4歯車84は支持軸843を、第5歯車85は支持軸853を、それぞれ有する。これらの支持軸の両端部分が内側ベースプレート87と外側ベースプレート88とに回転可能に支持される。各支持軸の軸方向および第1歯車81の回転軸方向は同一(図7の矢印Tで示す厚み方向)である。
図9は、図8から内側ベースプレート87と外側ベースプレート88とを除去した平面図であり、各歯車の噛合状態を示す図である。図9からわかるように、第1歯車81は他の歯車よりも大径である。また、第2歯車82は同軸の小径歯車部821と大径歯車部822を有し、第3歯車83は同軸の小径歯車部831と大径歯車部832を有し、第4歯車84は同軸の小径歯車部841と大径歯車部842を有する。
第1歯車81は第2歯車82の小径歯車部821と噛合する。したがって、第2歯車82は、解除レバー62の回転および第1歯車81の回転に連動して回転する。また、第2歯車82の大径歯車部822は第3歯車83の小径歯車部831に噛合可能である。第3歯車83の大径歯車部832は第4歯車84の小径歯車部841に噛合し、第4歯車84の大径歯車部842が第5歯車85に噛合する。
第5歯車85の支持軸853は、外側ベースプレート88の外方に延設され、延設部分にフライホイール86が一体回転可能に取り付けられる。したがって、第5歯車85が回転すると、フライホイール86も回転する。フライホイール86は、慣性モーメントが大きくなるような形状を呈する。したがって、フライホイール86を回す場合には大きな慣性力が必要である。
内側ベースプレート87および外側ベースプレート88には、第2歯車82の支持軸823を支持するための支持孔H2、第3歯車83の支持軸833を支持するための支持孔H3、第4歯車84の支持軸843を支持するための支持孔H4、および第5歯車85の支持軸853を支持するための支持孔H5がそれぞれ形成される。このうち、支持孔H3、H4、H5の形状は円形状であり、これらの円孔に各支持軸が軸支されることにより、第3歯車83、第4歯車84および第5歯車85の回転軸位置が固定される。一方、図7に示すように、第2歯車82の支持孔H2の形状は円弧形状である。そのため、第2歯車82の支持軸823は支持孔H2内で移動することができる。つまり、第2歯車82の軸直方向における回転軸位置は、支持軸823が支持孔H2内で移動することにより、変化する。
円弧形状の支持孔H2の円弧中心は、第1歯車81の回転中心、すなわち解除レバー62の回転中心に一致する。したがって、第2歯車82の支持軸823は、支持孔H2内にて第1歯車81の回転中心を中心として円弧状に移動することができる。つまり、第2歯車82は、第1歯車81の周りを公転するように、その回転軸位置を移動可能である。
反力付与装置8は、第1歯車81(解除レバー62)が一方向に回転した場合にその回転がフライホイール86に伝達され、他方向に回転した場合にはその回転がフライホイール86に伝達されないように構成される。
図10Aは、第1歯車81が図10Aの矢印CCW方向で示す反時計周り方向(一方向)に回転した場合における、各歯車の噛合状態を示す図である。図10Aに示すように、第1歯車81が反時計周り方向に回転した場合、その回転駆動力は、第2歯車82の支持軸823に対して反時計周り方向に移動する力として作用する。このため、第1歯車81の反時計周り方向への回転に連動して、第1歯車81と第2歯車82との係合状態が維持されたまま、第2歯車82の支持軸823が図10Aに示すように支持孔H2の左端側に移動する。その結果、支持軸823が支持孔H2の左端に配置される。図10Aに示すような支持孔H2内における支持軸823の位置を「噛合位置」と呼ぶ。したがって、第1歯車81が反時計周り方向に回転した場合、第2歯車82は、噛合位置にて回転する。
第2歯車82の支持軸823が噛合位置に位置されているとき、第2歯車82の大径歯車部822が第3歯車83の小径歯車部831に噛合する。したがって、第1歯車81の回転力は、第2歯車82を介して第3歯車83に、さらに第3歯車83から第4歯車84に、さらに第4歯車84から第5歯車85に伝達され、最終的にフライホイール86に伝達される。このようにして、第1歯車81が反時計周り方向(一方向)に回転したときには、その回転がフライホイール86に伝達されて、フライホイール86が回される。
また、支持軸823が噛合位置に位置している場合、第2歯車82の大径歯車部822が第3歯車83の小径歯車部831に噛み合い、第3歯車83の大径歯車部832が第4歯車84の小径歯車部841に噛み合う。すなわち、各歯車の噛み合い状態は、入力側の歯車の径が出力側の歯車の径よりも小さくなるような噛み合い状態とされる。このため出力側の歯車の回転速度が入力側の歯車の回転速度よりも速くなる。よって、第2歯車82の回転速度は、フライホイール86に伝わるまでに、第3歯車83及び第4歯車84によって増速される。
図10Bは、第1歯車81が図10Bの矢印CW方向で示す時計周り方向(他方向)に回転した場合における、各歯車の噛合状態を示す図である。図10Bに示すように、第1歯車81が時計周り方向に回転した場合、その回転駆動力は、第2歯車82の支持軸823に対して時計周り方向に移動する力として作用する。このため、第1歯車81の時計周り方向への回転に連動して、第1歯車81と第2歯車82との係合状態が維持されたまま、第2歯車82の支持軸823が図10Bに示すように支持孔H2の右端側に移動する。その結果、支持軸823が支持孔H2の右端に配置される。図10Bに示すような支持孔H2内における支持軸823の位置を「遮断位置」と呼ぶ。したがって、第1歯車81が時計周り方向に回転した場合、第2歯車82は、遮断位置にて回転する。
第2歯車82の支持軸823が遮断位置に配置されているとき、第2歯車82の大径歯車部822と第3歯車83の小径歯車部831との間にギャップGが形成される。このため第2歯車82は第3歯車83に噛み合わない。よって、第1歯車81の回転力は第2歯車82には伝達されるが第3歯車83には伝達されず、それ故、フライホイール86は回転しない。つまり、第1歯車81が時計周り方向(他方向)に回転したときには、その回転がフライホイール86に伝達されず、フライホイール86は回されない。
このように、反力付与装置8は、第1歯車81が一方向に回転したときにフライホイール86が回され、第1歯車81が他方向に回転したときにはフライホイール86が回されないように構成される。また、第1歯車81は解除レバー62と同軸的に一体回転する。したがって、解除レバー62が一方向に回転したときにフライホイール86が回され、解除レバー62が他方向に回転したときにフライホイール86が回されない。フライホイール86は上述したように大きな慣性モーメントをもつ慣性質量体であるので、フライホイール86が回された場合、大きな慣性力が解除レバー62に作用する。すなわち、反力付与装置8は、解除レバー62が一方向に回転したときに、その回転に対する抵抗力(反力)としての慣性力を解除レバー62に作用させ、解除レバー62が他方向に回転したときには、その回転に対する抵抗力(反力)を解除レバー62に作用させないように構成される。
上記構成のドアチェック装置1の作動について説明する。車両ドアDRが開作動した場合、その開作動に連動してチェック棒3がケース2(或いは車両ドアDR)に対して一方の軸方向に相対移動する。また、車両ドアDRが閉作動した場合、その閉作動に連動してチェック棒3がケース2(或いは車両ドアDR)に対して他方の軸方向に相対移動する。車両ドアDRの開作動時におけるチェック棒3の相対移動方向は、車両ドアDRの閉作動時におけるチェック棒3の相対移動方向と反対の方向である。本実施形態においては、車両ドアDRの開作動時におけるチェック棒3の相対移動方向が、図3の矢印A方向(左方向)であり、車両ドアDRの閉作動時におけるチェック棒3の相対移動方向が、図3の矢印B方向(右方向)である。
(初期状態)
図11Aは、車両ドアDRが開閉動作を停止している状態であるときにおける、ドアチェック装置1の部分断面概略図である。なお図11Aは、図3と同じ図である。車両ドアDRが開閉動作を停止しているときには、第1仕切り板9aが第1バネ7aの伸長力により付勢されて第1規制突起21に当接するため、第1仕切り板9aは第1規制突起21によって位置規制される。また車両ドアDRが開閉動作を停止しているときには、第2仕切り板9bが第2バネ7bの伸長力により付勢されて第2規制突起22に当接するため、第2仕切り板9bは第2規制突起22により位置規制される。位置規制された一対の仕切り板9a,9bの間に内側ケース4が配設される。したがって、内側ケース4内の一対の保持部材5a,5bは原位置に位置する。また、解除レバー62は、戻しバネ65の付勢力によって図11Aの反時計周り方向に付勢されているとともに係合突起63a,63bにより反時計周り方向への回転が規制されることによって、第1の回転位置(直立位置)に位置される。保持部材5a,5bが原位置にあり、且つ解除レバー62の回転位置が第1の回転位置であるときにおけるドアチェック装置1の動作状態を、初期状態と呼ぶ。
初期状態では、解除レバー62の回転位置が第1の回転位置であるから、カム部材61は保持部材5a,5bの内部要素を押圧していない。したがって、保持部材5a,5bはチェック棒3を保持する。すなわち、ドアチェック装置1の動作状態が初期状態であるとき、保持部材5a,5bは保持状態である。
(初動状態)
ドアチェック装置1の動作状態が図11Aに示す初期状態であるときに車両ドアDRを開作動させた場合、車両ドアDRの開作動に伴って車両ドアDRに固定されたケース2が車体Bから離れることにより、車体B側に連結されたチェック棒3が車両ドアDR側に連結されたケース2に対して相対的に軸方向移動する。このとき図11Aの矢印A1で示す左方向にチェック棒3がケース2に対して相対的に軸方向移動する。なお、車両ドアDRが閉作動した場合、チェック棒3はケース2に対して図11Aの矢印B1で示す右方向に相対移動する。
初期状態では上述したようにチェック棒3が保持部材5a,5bに保持されているので、初期状態であるときに車両ドアDRを開作動させた場合、チェック棒3と共に保持部材5a,5bがケース2内で図11Aの矢印A1で示す左方向に移動する。また、保持部材5a,5bは内側ケース4の両側壁に接するように内側ケース4内に収容されているので、内側ケース4も保持部材5a,5bと一体的に図11Aの左方に移動する。さらに、解除レバー62は内側ケース4に回転可能に連結されているので、この解除レバー62も内側ケース4および保持部材5a,5bと一体的に図11Aの左方に移動する。
また、初期状態では、解除レバー62に取付けられた第1ローラ64aがケース2に形成された第1係合突起63aに当接している。このような初期状態から内側ケース4が図11Aの左方向に移動した場合、解除レバー62は、第1ローラ64aと第1係合突起63aとの係合を維持しつつ、その回転中心位置(内側ケース4との連結位置)が左方に移動するように動作する。その結果、解除レバー62は、保持部材5a,5bおよび内側ケース4が左方に移動するにつれて、図11Aの時計周り方向に回転する。解除レバー62の時計周り方向への回転が開始された状態を図11Bに示す。
図11Bに示すように、解除レバー62の時計周り方向への回転に伴いカム部材61も回転する。すると、一対の保持部材5a,5bへのカム部材61の当たり面が変化し、カム部材61により保持部材5a,5bの内部要素(リテーナ52)が押圧され始める。しかしながら、図11Bに示す状態では、カム部材61による保持部材5a,5bの内部要素の押し込み量が不十分であるので、保持部材5a,5bはチェック棒3を保持した状態を維持する。車両ドアDRの開作動に伴い解除レバー62の時計周り方向への回転が開始されているが保持部材5a,5bによりチェック棒3が保持されているようなドアチェック装置1の動作状態、すなわち図11Bに示すようなドアチェック装置1の動作状態を、「初動状態」と呼ぶ。
初動状態では、車両ドアDRの開作動に伴うチェック棒3の左方への相対移動に連動して内側ケース4、保持部材5a,5bおよび解除部材6がケース2内で第1仕切り板9aとともに図11Aに示す位置から左方に移動することにより、第1バネ7aが収縮する。このため第1バネ7aの伸長力が仕切り板9aを介して内側ケース4および保持部材5a,5bに作用し、さらに保持部材5a,5bに保持されているチェック棒3にも作用する。したがって、チェック棒3の左方への相対移動に対して第1バネ7aの伸長力が抵抗力として作用する。
また、初動状態では、解除レバー62は、その回転位置が図11Bに示す回転位置から図11Aに示す第1の回転位置に戻されるような方向(反時計周り方向)への付勢力を戻しバネ65から受ける。ただし、初動状態では、解除レバー62に設けられた第1ローラ64aが第1係合突起63aと係合しており、斯かる係合により解除レバー62の反時計周り方向への回転が規制されているので、この付勢力により解除レバー62の回転位置が第1の回転位置に戻ることはない。
また、解除レバー62に作用する戻しバネ65の付勢力は、解除レバー62を介して内側ケース4および一対の保持部材5a,5bならびに保持部材5a,5bに保持されたチェック棒3にも作用する。この付勢力の保持部材5a,5bへの作用方向は、保持部材5a,5bを原位置に引き戻そうとする方向である。この方向は、車両ドアDRの開作動に伴い保持部材5a,5bがチェック棒3とともに原位置から左方へ移動する方向とは反対の方向であるので、車両ドアDRの開作動に伴うチェック棒3の左方への相対移動に対して戻しバネ65の付勢力が抵抗力としてチェック棒3に作用する。
チェック棒3の相対移動に対する抵抗力は、車両ドアの開動作に対する制動力として車両ドアに作用する。したがって、ドアチェック装置1の動作状態が初動状態であるときには、車両ドアDRを開閉する際に大きな力、具体的には第1仕切り板9aに作用する第1バネ7aの伸長力と戻しバネ65の付勢力との合力よりも大きな力が必要である。換言すれば、ドアチェック装置1の動作状態が初動状態であるときには、第1バネ7aの伸長力および戻しバネ65の付勢力が制動力として車両ドアDRに作用する。
(解除開始状態)
ドアチェック装置1の動作状態が図11Bに示す初動状態であるときからさらに車両ドアDRが開作動した場合、ケース2内で内側ケース4および保持部材5a,5bが図11Bの矢印A1で示す左方向にさらに移動する。これに伴い解除レバー62が時計周り方向にさらに大きく回転する。そして、図11Cに示す位置まで保持部材5a,5bが移動したときに、解除レバー62の回転位置が第2の回転位置に達する。解除レバー62の回転位置が第2の回転位置に達した時に、カム部材61によって保持部材5a,5bの内部要素が十分に押し込まれて保持部材5a,5bによるチェック棒3の保持が解除される。保持部材5a,5bによるチェック棒3の保持の解除が開始されたときにおけるドアチェック装置1の動作状態を「解除開始状態」と呼ぶ。また、解除開始状態である場合におけるケース2内での一対の保持部材5a,5bの位置を「作動位置」と呼ぶ。特に、車両ドアDRの開作動時における作動位置(図11Cに示す一対の保持部材5a,5bの位置)を、「開作動位置」と呼ぶ。したがって、解除レバー62は、保持部材5a,5bが原位置から開作動位置への移動に連動して第1の回転位置から第2の回転位置まで回転するように構成される。
図11Cに示す解除開始状態では、チェック棒3が一対の保持部材5a,5bに保持されていないので、チェック棒3は一対の保持部材5a,5bと一体的に動かない。すなわち一対の保持部材5a,5bとチェック棒3がそれぞれ別々に移動することができる。また、解除開始状態では、一対の保持部材5a,5bがチェック棒3を保持していないため、第1バネ7aの伸長力および戻しバネ65の付勢力はチェック棒3に伝達されない。よって、チェック棒3の相対移動に対する抵抗力が小さくなる。このため、ドアチェック装置1の動作状態が解除開始状態であるときには小さな力で車両ドアDRを開くことができる。換言すれば、ドアチェック装置1の動作状態が解除開始状態であるときには、車両ドアDRに制動力がほとんど作用しない。
なお、上記図11A〜図11Cに示す一連の動作が進行する過程では、解除レバー62が図11A〜図11Cにおいて時計周り方向、つまり解除レバー62の回転位置が第1の回転位置から第2の回転位置に変化する方向に回転する。解除レバー62の時計周り方向への回転に伴い、解除レバー62に連結された反力付与装置8の第1歯車81も回転する。この場合、第1歯車81は、図10Bの矢印CWで示すように時計周り方向に回転する。したがって、第1歯車81に噛み合っている第2歯車82の小径歯車部821が時計周り方向への回転駆動力を第1歯車81から受ける。斯かる回転駆動力によって、第2歯車82の支持軸823が支持孔H2内を移動して遮断位置に位置される。上述したように第2歯車82の支持軸823が遮断位置に位置している場合には、第2歯車82が第3歯車83に噛み合わない。このため解除レバー62とフライホイール86との接続が遮断される。すなわち、解除レバー62の回転位置が第1の回転位置から第2の回転位置に変化する方向(時計周り方向)に回転しているときには、解除レバー62の回動動作に応じて第2歯車82の回転軸位置が支持孔H2内で移動して遮断位置に位置することにより、第2歯車82と第3歯車83と連結が遮断される。そのためフライホイール86からの慣性力は解除レバー62に作用しない。
(解除維持状態)
ドアチェック装置1の動作状態が図11Cに示す解除開始状態、すなわち保持部材5a,5bが開作動位置にあり且つ解除レバー62の回転位置が第2の回転位置にある状態では、上述したようにチェック棒3が一対の保持部材5a,5bに保持されていない。したがって、車両ドアDRの開作動に伴いチェック棒3がケース2に対して図11Cの矢印A1で示す左方に相対移動しても、その移動に追従して一対の保持部材5a,5b、解除部材6および内側ケース4は動作しない。また、解除レバー62が第2の回転位置にあるときでも、第1バネ7aの伸長力は第1仕切り板9aを介して内側ケース4および保持部材5a,5bには作用する。したがって、保持部材5a,5bが開作動位置にあるときに、第1バネ7aは、保持部材5a,5bを原位置に戻す方向への復元力(伸長力)を保持部材5a,5bに付与する。このため、ドアチェック装置1の動作状態が解除開始状態とされた場合に、内側ケース4および保持部材5a,5bは、ケース2内で第1バネ7aによって図11Cの矢印B1で示す右方向に移動する。これにより一対の保持部材5a,5bがケース2内の原位置まで戻される。
また、一対の保持部材5a,5bが原位置に戻された場合、解除レバー62に取付けられた第1ローラ64aが第1係合突起63aから離れる。このとき解除レバー62に戻しバネ65の付勢力が作用することによって、解除レバー62の回転位置が図11Cに示す第2の回転位置から第1の回転位置(直立位置)に戻るように、解除レバー62が反時計周り方向に回転する。しかしながら、解除開始後しばらくの間は、解除レバー62の直立位置(第1の回転位置)からの回転角度が大きいために、一対の保持部材5a,5bがチェック棒3を保持するための保持力が弱い。このため実質的にチェック棒3の保持の解除が維持される。このようなドアチェック装置1の動作状態、すなわち解除開始状態以降の状態であって一対の保持部材5a,5bがチェック棒3の保持を実質的に解除している動作状態を「解除維持状態」と呼ぶ。図11Dは、解除維持状態におけるドアチェック装置1の部分断面概略図である。
解除維持状態では、一対の保持部材5a,5bがチェック棒3を保持していないため、第1バネ7aの伸長力および戻しバネ65の付勢力はチェック棒3に実質的に伝達されない。このためチェック棒3の相対移動に対する抵抗力が小さい状態が維持される。すなわちドアチェック装置1の動作状態が解除維持状態であるときには小さな力で車両ドアDRを開くことができる。換言すれば、ドアチェック装置1の動作状態が解除維持状態であるときには、車両ドアDRに制動力がほとんど作用しない。
また、解除維持状態では、戻しバネ65の付勢力が解除レバー62に作用することにより、解除レバー62の回転位置が第2の回転位置から第1の回転位置に戻るように、解除レバー62が図11Dの矢印C1で示す反時計周り方向に回動する。解除レバー62の反時計周り方向への回転に伴い、解除レバー62に連結された反力付与装置8内の第1歯車81が回転する。この場合、第1歯車81は、図10Aの矢印CCWで示すように反時計周り方向に回転する。したがって、第1歯車81に噛み合っている第2歯車82の小径歯車部821が反時計周り方向への回転駆動力を第1歯車81から受ける。斯かる回転駆動力によって、第2歯車82の支持軸823が支持孔H2内を移動して噛合位置に位置される。上述したように第2歯車82の支持軸823が噛合位置に位置している場合には、第2歯車82が第3歯車83に噛み合う。このため解除レバー62が、第1歯車81、第2歯車82、第3歯車83、第4歯車84および第5歯車85を介してフライホイール86に接続される。このように、戻しバネ65の付勢力で解除レバー62の回転位置が第2の回転位置から第1の回転位置に戻されるように解除レバー62が反時計周り方向に回転しているときには、第2歯車82と第3歯車83とが連結され、フライホイール86からの慣性力が解除レバー62に作用する。この慣性力の解除レバー62への作用方向は、戻しバネ65の付勢力が解除レバー62に作用する方向と反対方向である。つまり、フライホイール86の慣性力は、戻しバネ65の付勢力に抗する反力である。
フライホイール86から解除レバー62に作用する慣性力は、戻しバネ65により解除レバー62を反時計周り方向に回す力(付勢力)よりも小さい。すなわち、反力付与装置8は、戻しバネ65の付勢力により解除レバー62の回転位置が第2の回転位置から第1の回転位置に戻されるときに、戻しバネ65の付勢力に抗し且つ付勢力よりも弱い反力を前記解除レバー62に作用させる。したがって、解除レバー62は、戻しバネ65の付勢力からフライホイール86の慣性力を差し引いた力によって、図11Dの矢印C1で示す反時計周り方向に回される。つまりフライホイール86の慣性によって解除レバー62が第1の回転位置に戻るための力が低減される。その結果、解除レバー62が第1の回転位置に戻る方向(反時計周り方向)への回転速度が低下し、解除レバー62はゆっくりと第2の回転位置から第1の回転位置(直立位置)まで回転する。これにより、解除レバー62の回転位置が第2の回転位置に達して一対の保持部材5a,5bがチェック棒3の保持の解除を開始してから、解除レバー62の回転位置が第1の回転位置に戻って一対の保持部材5a,5bが再びチェック棒3を保持するまでのタイミングが遅延される。換言すれば、本実施形態にかかる反力付与装置8によって、保持部材5a,5bがチェック棒3の保持を解除している時間(保持解除時間)が増大される。
(保持開始状態)
ドアチェック装置1の動作状態が図11Dに示す解除維持状態であるときから、戻しバネ65の付勢力により解除レバー62が反時計周り方向にさらに回転すると、解除レバー62の回転位置が直立位置により近づく。そして、保持部材5a,5bがチェック棒3を保持し得る程度、逆に言えば保持部材5a,5bによるチェック棒3の保持の解除を維持し得ない程度に解除レバー62の回転位置が第1の回転位置(直立位置)に近づくと、一対の保持部材5a,5bによるチェック棒3の保持が開始される。一対の保持部材5a,5bによりチェック棒3の保持が開始されたときにおけるドアチェック装置1の動作状態を「保持開始状態」と呼ぶ。図11Eに保持開始状態におけるドアチェック装置1の部分断面概略図を示す。
保持開始状態では、一対の保持部材5a,5bによってチェック棒3が保持されているため、車両ドアDRを開作動させた場合には第1バネ7aの伸長力がチェック棒3を介して車両ドアDRに作用する。したがって、ドアチェック装置1の動作状態が保持開始状態であるときに車両ドアDRを開く際には大きな力が必要である。つまり、ドアチェック装置1の動作状態が保持開始状態であるときには、第1バネ7aの伸長力が制動力として車両ドアDRに作用する。
(初期状態)
そして、図11Eに示す状態からさらに解除レバー62が反時計周り方向に回転すると、図11Aに示すようにドアチェック装置1の動作状態が初期状態に復帰する。
このように、車両ドアDRを開作動させるときに、ドアチェック装置1の動作状態が、初期状態→初動状態→解除開始状態→解除維持状態→保持開始状態→初期状態、というように順次変化する。なお、車両ドアDRを閉作動させるときにも、ドアチェック装置1の動作状態が上記と同様に順次変化する。
車両ドアDRを閉作動させる場合におけるドアチェック装置1の作動について簡単に説明する。車両ドアDRが例えば全開状態で開閉動作を停止しているときは、ドアチェック装置1の動作状態は初期状態である。ドアチェック装置1の動作状態が初期状態であるときには、一対の保持部材5a,5bの位置は原位置であり、且つ解除レバー62の回転位置は第1の回転位置(直立位置)である。
ドアチェック装置1の動作状態が初期状態であるときに車両ドアを閉作動させた場合、チェック棒3がケース2に対して図11Aの矢印B1で示す右方に相対移動する。チェック棒3の相対移動に伴い一対の保持部材5a,5bもケース2内で原位置から右方に移動する。保持部材5a,5bの右方への移動により第2バネ7bの伸長力が抵抗力として一対の保持部材5a,5bに作用する。また、保持部材5a,5bの右方移動に伴い解除レバー62が図11Aにおいて時計周り方向に回転する。このとき解除レバー62の回転位置を第1の回転位置に戻すような付勢力が戻しバネ65から解除レバー62に作用する。この付勢力は保持部材5a,5bの右方移動に対する抵抗力として保持部材5a,5bに作用する。このため車両ドアDRを閉作動させるときに大きな力が必要になる。
車両ドアDRの閉作動が進み、一対の保持部材5a,5bが車両ドアDRの閉作動時における作動位置(閉作動位置)まで原位置から移動した場合、解除レバー62の回転位置が第2の回転位置に達して一対の保持部材5a,5bによるチェック棒3の保持が解除される。これにより車両ドアDRを小さい力でスムーズに閉作動させることができる。また、一対の保持部材5a,5bによるチェック棒3の保持が解除された場合でも、一対の保持部材5a,5bには第2バネ7bの伸長力が作用しているため、この伸長力により、一対の保持部材5a,5bが閉作動位置から原位置に戻される。
また、解除レバー62は、戻しバネ65の付勢力よって第2の回転位置から第1の回転位置まで戻るように回転する。このとき反力付与装置8から受ける慣性力によって、解除レバー62が第1の回転位置に戻るまでの時間が増加される。すなわち保持部材5a,5bによるチェック棒3の保持が開始されるタイミングが遅延される。
戻しバネ65の付勢力により解除レバー62の回転位置が第1の回転位置に戻される方向に解除レバー62がさらに回転すると、やがて一対の保持部材5a,5bがチェック棒3の保持を開始する。その後、解除レバー62が第1の回転位置(直立位置)に復帰して、ドアチェック装置1の動作状態が初期状態に復帰する。
図12は、本実施形態に係るドアチェック装置1を使用して車両ドアDRを全閉状態から一定の速度で開作動させた場合における、車両ドアDRの開度と制動力との関係を示すグラフである。図12に示すように、車両ドアDRの開度が0°のとき、すなわち全閉状態であるときは、ドアチェック装置1の動作状態は初期状態である。初期状態では、上述したように第1バネ7aの伸長力および戻しバネ65の付勢力が制動力F1として車両ドアDRに作用している。つまり、開度が0°のときにおける制動力がF1である。またこのとき解除レバー62の回転位置は第1の回転位置(直立位置)である。
また、開度が0°からD1(>0)までの間は、ドアチェック装置1の動作状態は初動状態である。初動状態では、チェック棒3が保持部材5a,5bにより保持されている。また、0°〜D1まで開度が増加するにつれて、保持部材5a,5bの原位置からの移動量が増加し、これに伴い第1バネ7aの圧縮量も増加する。また、0°〜D1まで開度が増加するにつれて、第1の回転位置からの解除レバー62の回転変位量が増加し、これに伴い、解除レバー62に固定された戻しバネ65の一方端と内側ケース4に固定された戻しバネ65の他方端との間の距離が増加して、戻しバネ65が延ばされる。つまり、0°〜D1まで開度が増加するにつれて、第1バネ7aの圧縮量および戻しバネ65の伸び量が増加する。このため、第1バネ7aおよび戻しバネ65からチェック棒3が受ける力が車両ドアDRの開度の増加に比例して増加する。よって、開度が0°からD1まで増加するにつれて、制動力も図12に示すようにF1から増加する。
車両ドアDRの開度がD1に達したときに制動力が最大制動力F2とされる。このとき保持部材5a,5bが開作動位置に達するとともに解除レバー62の回転位置が第2の回転位置にまで達する。そのためドアチェック装置1の動作状態が解除開始状態にされ、その直後にドアチェック装置1の動作状態が解除維持状態にされる。解除開始状態および解除維持状態では保持部材5a,5bによるチェック棒3の保持が解除されているために、チェック棒3には第1バネ7aの伸長力および戻しバネ65の付勢力が伝達されない。そのため、開度D2(>D1)に達したときには制動力がF0(<F1)まで急激に低下する。よって、スムーズに(小さい力で)に車両ドアDRを開くことができる。
車両ドアDRの開度がD2からD3(>D2)に達するまでは、ドアチェック装置1の動作状態が解除維持状態である。上述したように、解除維持状態では、反力付与装置8の慣性力が解除レバー62に作用するため、解除レバー62が第2の回転位置から第1の回転位置に戻るまでの時間を遅らせることができる。これにより、車両ドアDRの開作動中に保持部材5a,5bがチェック棒3を保持することによって急に制動力が増大することを防止できる。そして、車両ドアDRの開度がD3に達した時に、ドアチェック装置1の動作状態が保持開始状態とされて、保持部材5a,5bによるチェック棒3の保持が開始される。このため制動力が再び増加する。
ここで、車両ドアDRの開度がD2よりも大きくD3よりも小さい開度D4に達したときに、車両ドアDRの開作動を停止させた場合を考える。車両ドアDRの開度がD4に達するときには、解除レバー62の回転位置が第2の回転位置から第1の回転位置に戻る途中であり、一対の保持部材5a,5bによるチェック棒3の保持の解除は維持されている。つまりドアチェック装置1の動作状態が解除維持状態である。したがって、車両ドアDRに作用する制動力は小さい。しかし、その後は、車両ドアDRの開作動が開度D4で停止しているにも係わらず、時間の経過とともに解除レバー62が第1の回転位置に向かって回転し、やがてドアチェック装置1の動作状態が保持開始状態に移行し、さらに解除レバー62が第1の回転位置に達して初期状態に戻る。このため車両ドアDRの開度が開度D4であるときに車両ドアDRの開閉を停止した場合に、その停止位置にて車両ドアDRに大きな制動力F1を作用させることができる。
このように、本実施形態のドアチェック装置1を使用することにより、任意の開度(詳しくは開度D2〜D3の範囲内の任意の開度)で車両ドアDRの開作動を停止した場合、停止した開度位置にて車両ドアDRに制動力F1を作用させることができる。同様に、本実施形態のドアチェック装置1を使用することにより、任意の開度で車両ドアDRの閉作動を停止した場合、停止した開度位置にて車両ドアDRに制動力F1を作用させることができる。
図13は、車両ドアDRが全閉状態であるときにおける、ドアチェック装置1の取付状態を示す上面図であり、図14は、車両ドアDRが全開状態であるときにおける、ドアチェック装置1の取付状態を示す上面図である。図13及び図14に示すように、チェック棒3の一方端に取付けられた第2固定ブラケット31が、車体Bの開口部OPの前方の縁部FEに固定される。また、第1固定ブラケット25が、車両ドアDRの前方面を形成する前壁部DFに固定される。車両ドアDRが全閉状態であるときに、車体B側の縁部FEと車両ドアDR側の前壁部DFが対面配置する。なお、前壁部DFには孔DF1が形成される。この孔DF1からチェック棒3が突出しており、突出したチェック棒3の一端が、車体側(縁部FE)に固定された第2固定ブラケット31に接続される。
また、図13及び図14からわかるように、車両ドアDRを車体に揺動可能に連結するためのヒンジ軸部材101と、第2固定ブラケット31を介してチェック棒3を車体Bに揺動可能に連結する第2軸部材102と、第1固定ブラケット25を介してケース2及びケース2内のストッパ部材(保持部材5a,5b及びバネ7a,7b)を車両ドアDRに揺動可能に連結する第3軸部材103は、互いに平行に配置されている。ただし、軸方向に垂直な平面内における各軸の位置、すなわちヒンジ軸部材101の軸位置と第2軸部材102の軸位置と第3軸部材103の軸位置は異なる。
ヒンジ軸部材101の軸位置と第2軸部材102の軸位置が異なるため、車両ドアDRが開閉動作するときに、車両ドアDRから見た第2軸部材102の軸位置が、ヒンジ軸部材101を中心とした円弧軌跡を描く。図13には車両ドアDRの開閉時における車両ドアDRを基準とした第2軸部材102の軸位置の円弧軌跡Sが示される。
車両ドアDRの開閉時に第2軸部材102の軸位置が円弧軌跡Sを描く結果、第2軸部材102に連結されたチェック棒3の一端も円弧軌跡を描く。したがって、チェック棒3は、その一端が円弧軌跡に沿うように、車両ドアDR内で姿勢を変化させなければならない。例えば、車両ドアDRのドアパネルとチェック棒3とのなす角を、車両ドアDRの開閉動作に応じて変化させなければならない。しかしながら、チェック棒3は、保持部材5a,5bにその外周から拘束されているために、チェック棒3のみがその姿勢を車両ドアDR内(ケース2内)で変化させることはできない。
この点について、本実施形態によれば、ケース2が第3軸部材103の回りを揺動可能に車両ドアDRに連結されている。したがって、車両ドアDRが開閉動作する際に、第2軸部材102が円弧軌跡Sに沿って移動するにつれてケース2が図14に示すように揺動動作(首振り動作)することにより、車両ドアDR内でケース2とともにストッパ部材(保持部材5a,5b、バネ7a,7b)及びチェック棒3の姿勢の変化が許容される。このため直線状のチェック棒3を使用してドアチェック装置1を構成することができるのである。
以上のように、本実施形態にかかるドアチェック装置1は、車両ドアDRを車体Bに揺動可能に連結するヒンジ軸部材101(第1軸部材)に平行に設けられた第2軸部材102及び第3軸部材103と、第2軸部材102を介して車体Bに揺動可能に連結されるとともに車両ドアDR内に延出され、車両ドアDRの開閉作動に連動してケース2(或いは車両ドアDR)に対して相対的に軸方向移動する直線状のチェック棒3と、第3軸部材103を介して車両ドアDRに揺動可能に連結され、チェック棒3をその外周側から覆うように保持するとともに、保持したチェック棒3がケース2に対して相対的に軸方向に移動する場合にその相対移動に対する抵抗力をチェック棒3に付与するストッパ部材(保持部材5a,5b、バネ7a,7b)と、を備える。また、ドアチェック装置1は、ストッパ部材(保持部材5a,5b、バネ7a,7b)を収容するケース2を備え、ケース2が第3軸部材103により車両ドアDR内にて車両ドアDRに揺動可能に連結される。そして、チェック棒3は、ケース2を挿通するとともに、車両ドアDRの開閉作動に連動して、ケース2に対して軸方向に相対移動する。
本実施形態によれば、直線状であって折曲部の形成されていないチェック棒3が用いられているため、従来のドアチェック装置のように車種ごとにチェック棒に形成する折曲部の位置を定めることを要しない。したがって、チェック棒3の共通化を図ることができる。また、所望の長さにチェック棒を切断するのみで、車種に応じてチェック棒の長さを調整することができる。
また、ストッパ部材(保持部材5a,5b、バネ7a,7b)は、チェック棒3をその外周側から覆うように保持するため、チェック棒3の軸方向以外の方向への動きがストッパ部材により規制される。一方、車両ドアDRはヒンジ軸部材101を中心軸として揺動可能に車体に連結され、チェック棒3は第2軸部材102を中心軸として揺動可能に車体に連結される。ヒンジ軸部材101と第2軸部材102は異なる位置に設けられているので、車両ドアDRの開閉動作に伴って車両ドアDRとチェック棒3とのなす角も変化する。すなわち車両ドアDRの開閉動作時にチェック棒3の車両ドアDRに対する姿勢が変化する。つまり、車両ドアDRの開閉時にチェック棒3が車両ドアDR内にてその軸方向以外の方向に動く。
この点について、本実施形態に係るストッパ部材(保持部材5a,5b、バネ7a,7b)及びこれらを収納したケース2は第3軸部材103を介して車両ドアDR側に揺動可能に連結されている。したがって、車両ドアDRの開閉時にストッパ部材およびストッパ部材を収納したケース2がチェック棒3とともに第3軸部材103を中心として揺動動作(首振り動作)することにより、チェック棒3の車両ドアDRに対する姿勢の変化が許容される。このため直線状のチェック棒3を使用してドアチェック装置1を構成することができる。
また、ストッパ部材(保持部材5a,5b、バネ7a,7b)は、保持部材5a,5bと制動力付与部材(バネ7a,7b)とを備える。保持部材5a、5bはケース2に収容され、ケース2内を原位置から移動可能であるとともにチェック棒3をその外周から覆うように設けられ、チェック棒3を保持することができるように構成される。制動力付与部材(バネ7a,7b)はケース2に収容され、保持部材5a,5bがチェック棒3を保持した状態でチェック棒3とともにケース2内を原位置から移動したときにその移動に対する抵抗力を保持部材5a,5bに付与するように構成される。ストッパ部材をこのように構成することにより、車両ドアDRの開閉時に制動力付与部材により保持部材5a,5bに付与される抵抗力がケース2に対するチェック棒3の相対移動に対する抵抗力として作用する。その結果、制動力が車両ドアDRに付与される。
また、ドアチェック装置1は、車両ドアDRに固定された第1固定ブラケット25を備える。そして、第3軸部材103が、第1固定ブラケット25に対してケース2を揺動可能に連結するように構成される。これによれば、車両ドアDRへの第1固定ブラケット25の取り付け位置或いは第1固定ブラケット25の大きさを調節することにより、例えば車両ドアDR内の他の部品との干渉を考慮して、それぞれの車種に最も適した位置にチェック棒3を取付けることができる。
また、ドアチェック装置1は、保持部材5a,5bがケース2内の原位置から作動位置に移動したときに保持部材5a,5bによるチェック棒3の保持を解除する解除部材6を備える。これによれば、保持部材5a,5bが作動位置に移動したときに解除部材6が作動して、保持部材5a,5bによるチェック棒3の保持が解除される。このため車両ドアDRの開閉の際における制動力が小さくなり、スムーズに車両ドアDRを開閉させることができる。
さらに、ドアチェック装置1は、反力付与装置8を備える。反力付与装置8により、保持部材5a,5bがチェック棒3の保持を解除している時間が延ばされる。このためスムーズに車両ドアDRを開閉できる時間を確保することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるべきものではない。例えば、上記実施形態では、車両ドアDRに制動力を付与する部材としてバネ7a,7bを例示したが、制動力付与部材はバネに限定されない。例えば、ゴムあるいは流体圧を発生する流体圧発生機構等も制動力付与部材として用いることができる。また、上記実施形態では第1固定ブラケット25を介してケース2が第3軸部材103を中心として揺動可能に車両ドアDRに連結されている例を示したが、ケース2は、ブラケットを介さず第3軸部材103により直接的に車両ドアDRに揺動可能に連結されていてもよい。また、保持部材は、チェック棒3の外周を保持してチェック棒3の軸方向以外の方向への移動を規制するような構成であれば、どのような構成でもよい。このように、本発明は、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、変形可能である。
1…ドアチェック装置、2…ケース、3…チェック棒(棒状部材)、4…内側ケース、5a,5b,…保持部材(ストッパ部材)、6…解除部材、7a,7b…バネ(ストッパ部材、制動力付与部材)、8…反力付与装置、25…第1固定ブラケット(固定ブラケット)、251…ドア側取付壁部、252…上壁部、253…下壁部、31…第2固定ブラケット、31a…車体側取付壁部、31b…上壁部、31c…下壁部、32…接続継手、32a…上面、32b…下面、32c…貫通孔、101…ヒンジ軸部材(第1軸部材)、102…第2軸部材、103…第3軸部材、103a…上側ピン、103b…下側ピン

Claims (5)

  1. 車両ドアを車体に揺動可能に連結する第1軸部材に平行に設けられた第2軸部材及び第3軸部材と、
    前記第2軸部材を介して前記車体に揺動可能に連結されるとともに前記車両ドア内に延出され、前記車両ドアの開閉作動に連動して前記車両ドアに対して相対的に軸方向移動する直線状の棒状部材と、
    前記第3軸部材を介して前記車両ドアに揺動可能に連結され、前記棒状部材をその外周側から覆うように保持するとともに、保持した前記棒状部材が軸方向に移動する場合にその移動に対する抵抗力を前記棒状部材に付与するストッパ部材と、
    を備える、ドアチェック装置。
  2. 請求項1に記載のドアチェック装置において、
    前記ストッパ部材を収容するケースを備え、
    前記ケースが、前記第3軸部材により前記車両ドア内にて前記車両ドアに揺動可能に連結され、
    前記棒状部材は、前記ケースを挿通するとともに、前記車両ドアの開閉作動に連動して前記ケースに対して軸方向に相対移動するように構成される、
    ドアチェック装置。
  3. 請求項2に記載のドアチェック装置において、
    前記ストッパ部材は、
    前記ケースに収容され、前記ケース内を原位置から移動可能であるとともに前記棒状部材をその外周から覆うように設けられ、前記棒状部材を保持するように構成された保持部材と、
    前記ケースに収容され、前記保持部材が前記棒状部材を保持した状態で前記棒状部材とともに前記棒状部材の軸方向に沿って前記ケース内を前記原位置から移動したときにその移動に対する抵抗力を前記保持部材に付与する制動力付与部材と、を備える、ドアチェック装置。
  4. 請求項2または3に記載のドアチェック装置において、
    前記車両ドアに固定された固定ブラケットを備え、
    前記第3軸部材は、前記固定ブラケットに対して前記ケースを揺動可能に連結する、ドアチェック装置。
  5. 請求項3または4に記載のドアチェック装置において、
    前記保持部材が前記ケース内の前記原位置から作動位置に移動したときに前記保持部材による前記棒状部材の保持を解除する解除部材をさらに備える、ドアチェック装置。
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