JP2019041688A - 発酵ビール様発泡性飲料の2−メルカプト−3−メチル−1−ブタノールの低減方法 - Google Patents

発酵ビール様発泡性飲料の2−メルカプト−3−メチル−1−ブタノールの低減方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、発酵ビール様発泡性飲料に対して、タマネギ様臭の主な原因物質である2M3MB(2−メルカプト−3−メチル−1−ブタノール)の含有量を低減させる方法を提供する。【解決手段】発酵工程を経て製造される発酵ビール様発泡性飲料の2M3MBの含有量を低減する方法であって、酵母を接種する前の発酵原料液又は前記発酵工程中の発酵液に、バリン、ヒスチジン、及びアラニンからなる群より選択される1種以上のアミノ酸を添加することを特徴とする、発酵ビール様発泡性飲料の2M3MBの低減方法。【選択図】なし

Description

本発明は、ビール様発泡性飲料において、オフフレーバーの1種であるタマネギ様臭の発生を抑制する方法に関する。
ビールや発泡酒等の発酵ビール様発泡性飲料においては、コゲ臭・日光臭様臭やタマネギ様臭等のオフフレーバーが認められる場合があり、発酵ビール様発泡性飲料の品質向上のためには、これらのオフフレーバーの制御が重要である。原因物質やその生成機序が解明できれば、オフフレーバーを効率よく制御できることが期待できる。しかしながら、オフフレーバーの原因物質は様々であり、その生成機序の解明も困難である。例えば、ビール中のタマネギ様臭の原因物質が2−メルカプト−3−メチル−1−ブタノール(2-mercapto-3-methyl-1-butanol,2M3MB)であることは知られているが(例えば、非特許文献1参照。)、どのような作用機序により2M3MBが生成されるのかは未だ解明されていない。
一方で、アミノ酸は発酵における重要な窒素源である。例えば、アミノ酸は酵母が増殖するために欠かせない栄養素であり、不足すると酵母の代謝機能に異常が生じ、オフフレーバーの1種である発酵不順臭が発生しやすくなる。また、ビールの主要な香気成分である高級アルコール及びエステルの多くは、発酵工程におけるアミノ酸代謝により生成される。このため、発酵不順の防止や香味調整のために、酵母添加前の麦汁や発酵完了前の発酵液に、アミノ酸を添加する方法がある(特許文献1及び2参照。)。
特開2015−116125号公報 特開2015−116126号公報
Olsen et al., Carlsberg Research Communication, 1988, vol.53, p.1-9. Iijima et al.,Journal of Applied Microbiology,2010,vol.109, p.1906-1913.
本発明は、発酵ビール様発泡性飲料に対して、タマネギ様臭の主な原因物質である2M3MBの含有量を低減させる方法を提供することを目的とする。
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意研究した結果、酵母を接種する前の発酵原料液又は前記発酵工程中の発酵液に特定のアミノ酸を添加することによって、発酵中の2M3MBの生成が抑制され、製造された発酵ビール様発泡性飲料の2M3MBの含有量を低減できることを見出し、本発明を完成させた。
本発明に係る発酵ビール様発泡性飲料の2M3MBの含有量を低減する方法は、下記[1]〜[6]である。
[1] 発酵工程を経て製造される発酵ビール様発泡性飲料の2M3MBの含有量を低減する方法であって、
酵母を接種する前の発酵原料液又は前記発酵工程中の発酵液に、バリン、ヒスチジン、及びアラニンからなる群より選択される1種以上のアミノ酸を添加することを特徴とする、発酵ビール様発泡性飲料の2M3MBの低減方法。
[2] 発酵工程を経て製造される発酵ビール様発泡性飲料の2M3MBの含有量を低減する方法であって、
酵母を接種する前の発酵原料液又は前記発酵工程中の発酵液に、アスパラギン、アスパラギン酸、グルタミン、グルタミン酸、バリン、ヒスチジン、及びアラニンからなる群より選択される1種以上のアミノ酸を添加することを特徴とする、発酵ビール様発泡性飲料の2M3MBの低減方法。
[3] 発酵工程を経て製造される発酵ビール様発泡性飲料の2M3MBの含有量を低減する方法であって、
酵母を接種する前の発酵原料液又は前記発酵工程中の発酵液に、フェニルアラニン、システイン、メチオニン、セリン、ロイシン、及びチロシンからなる群より選択される1種以上のアミノ酸を添加することを特徴とする、発酵ビール様発泡性飲料の2M3MBの低減方法。
[4] 前記アミノ酸の総添加量が、前記発酵原料液又は前記発酵液1L当たり0.2g以上である、前記[1]〜[3]のいずれかの発酵ビール様発泡性飲料の2M3MBの低減方法。
[5] 前記アミノ酸の総添加量が、前記発酵原料液又は前記発酵液1L当たり0.2〜1.0gである、前記[1]〜[3]のいずれかの発酵ビール様発泡性飲料の2M3MBの低減方法。
[6] 前記発酵ビール様発泡性飲料の2M3MBの含有量を、0.5ppb以下に低減する、前記[1]〜[3]のいずれかの発酵ビール様発泡性飲料の2M3MBの低減方法。
本発明に係る発酵ビール様発泡性飲料の2M3MBの低減方法により、発酵工程における2M3MBの生成を抑制することができ、タマネギ様臭が抑制された発酵ビール様発泡性飲料が製造できる。
実施例2において、アスパラギン酸、バリン、又はグルタミン酸を添加した試験用麦汁(麦芽使用比率25質量%)から得られた発酵液の2M3MB濃度の測定結果を示した図である。
本発明及び本願明細書において、「発酵ビール様発泡性飲料」とは、発酵工程を経て製造された飲料であって、アルコール含有量や麦芽の使用の有無に関わらず、ビールと同等の又はそれと似た風味・味覚及びテクスチャーを有し、高い止渇感・ドリンカビリティーを有する発泡性飲料を意味する。すなわち、発酵ビール様発泡性飲料は、アルコール飲料であってもよく、アルコール含量が1容量%未満であるいわゆるノンアルコール飲料又はローアルコール飲料であってもよい。また、麦芽を原料とする飲料であってもよく、麦芽を原料としない飲料であってもよい。発酵ビール様発泡性飲料としては、具体的には、ビール、麦芽を原料とする発泡酒、麦芽を使用しない発泡性アルコール飲料、ローアルコール発泡性飲料、ノンアルコールビール等が挙げられる。その他、麦芽を原料とし、発酵工程を経て製造された飲料を、アルコール含有蒸留液と混和して得られたリキュール類であってもよい。アルコール含有蒸留液とは、蒸留操作により得られたアルコールを含有する溶液であり、例えば、原料用アルコールであってもよく、スピリッツ、ウィスキー、ブランデー、ウオッカ、ラム、テキーラ、ジン、焼酎等の蒸留酒等を用いることができる。
後記参考例に示すように、2M3MBは、ビール等の発酵ビール様発泡性飲料のタマネギ様臭の原因物質であり、2M3MBの含有量依存的にタマネギ様臭が強くなる。2M3MBは、主に発酵中に生成される。このため、発酵時の2M3MB生成量を抑えることによって、2M3MBの含有量が少なく、タマネギ様臭が抑えられた発酵ビール様発泡性飲料を製造できる。
本発明に係る発酵ビール様発泡性飲料の2M3MBの低減方法(以下、「本発明に係る低減方法」ということがある。)は、発酵工程を経て製造される発酵ビール様発泡性飲料の2M3MBの含有量を低減する方法であって、酵母を接種する前の発酵原料液又は前記発酵工程中の発酵液に、特定の種類のアミノ酸からなる群より選択される1種以上のアミノ酸を添加することを特徴とする。発酵時の2M3MBの生成は、アミノ酸の影響を強く受ける。発酵時に、特定のアミノ酸を充分量存在させることにより、2M3MBの生成を抑制することができる。
発酵時の2M3MBの生成を抑制する効果を有するアミノ酸は、バリン、ヒスチジン、アラニン、アスパラギン、アスパラギン酸、グルタミン、グルタミン酸、フェニルアラニン、システイン、メチオニン、セリン、ロイシン、又はチロシンである。以下、これらの2M3MBの生成抑制作用を有するアミノ酸を総称して、「2M3MB低減用アミノ酸」ということがある。本発明に係る低減方法においては、酵母を接種する前の発酵原料液又は前記発酵工程中の発酵液に、2M3MB低減用アミノ酸を1種類のみ添加してもよく、2種類以上組み合わせて添加してもよい。
本発明に係る低減方法において発酵原料液等に添加される2M3MB低減用アミノ酸としては、より高い2M3MBの生成抑制効果が得られるため、アスパラギン、アスパラギン酸、グルタミン、グルタミン酸、バリン、ヒスチジン、及びアラニンからなる群より選択される1種以上が好ましく、アスパラギン酸、バリン、グルタミン酸、及びヒスチジンからなる群より選択される1種以上がより好ましく、バリン及びヒスチジンからなる群より選択される1種以上がさらに好ましい。また、発酵時のその他の反応に対する影響が比較的小さいことから、本発明に係る低減方法において発酵原料液等に添加される2M3MB低減用アミノ酸としては、バリン、ヒスチジン、及びアラニンからなる群より選択される1種以上であることも好ましい。
本発明に係る低減方法において発酵原料液等に添加される2M3MB低減用アミノ酸としては、フェニルアラニン、システイン、メチオニン、セリン、ロイシン、及びチロシンからなる群より選択される1種以上であってもよい。これらのアミノ酸は、バリン等よりも2M3MBの生成抑制作用は弱いものの、発酵原料液等へより多くの量を添加することにより、タマネギ様臭を感じない程度に充分に2M3MBの生成を抑制することができる。
発酵原料液等に添加される2M3MB低減用アミノ酸の量は特に限定されるものではない。発酵原料液等に添加される2M3MB低減用アミノ酸の量が多くなればなるほど、発酵後に得られる発酵ビール様発泡性飲料の2M3MB含有量はより低減される。発酵原料液等に添加される2M3MB低減用アミノ酸量が少量の場合でも、2M3MB低減用アミノ酸量を添加しなかった場合よりも、2M3MB含有量の少ない発酵ビール様発泡性飲料が得られる。
発酵原料液等に添加される2M3MB低減用アミノ酸の量は、最終的に得られる発酵ビール様発泡性飲料の2M3MB含有量が0.5ppb以下となる量であることが好ましく、0.4ppb以下となる量であることがより好ましく、0.1ppb以下となる量であることがさらに好ましく、0ppb(検出限界値未満)となる量であることがよりさらに好ましい。なお、発酵ビール様発泡性飲料の2M3MB濃度は、Iijimaらの方法(非特許文献2)に準じて測定することができる。
最終的に得られる発酵ビール様発泡性飲料の2M3MB含有量を所定の濃度以下にするために必要な2M3MB低減用アミノ酸の量は、添加する2M3MB低減用アミノ酸の種類や、使用する酵母の種類、発酵条件、発酵原料液の成分組成等を考慮して適宜調整することができる。例えば、発酵原料液等への2M3MB低減用アミノ酸の総添加量を、発酵原料液又は発酵液の1L当たり1.0g以上とすることにより、充分な2M3MB低減効果が得られ、タマネギ様臭が抑えられた発酵ビール様発泡性飲料が得られる。特に2M3MBの生成抑制作用が強い、アスパラギン、アスパラギン酸、グルタミン、グルタミン酸、バリン、ヒスチジン、及びアラニンからなる群より選択される1種以上を用いる場合には、これらのアミノ酸の総添加量が、発酵原料液又は発酵液の1L当たり0.2〜1.0gとした場合でも、充分な2M3MB低減効果が得られる。
本発明に係る低減方法を、発酵ビール様発泡性飲料の製造の過程で行うことにより、2M3MB含有量が少なく、タマネギ様臭が抑えられた発酵ビール様発泡性飲料が製造できる。本発明に係る低減方法が適用される発酵ビール様発泡性飲料の製造方法は、特に限定されるものではない。以下、一般的な発酵ビール様発泡性飲料の製造方法に本発明に係る低減方法を適用した方法を説明する。一般的な発酵ビール様発泡性飲料は、仕込(発酵原料液調製)、発酵、貯酒、濾過の工程で製造することができる。
まず、仕込工程(発酵原料液調製工程)として、穀物原料及び糖質原料からなる群より選択される1種以上から発酵原料液を調製する。具体的には、まず、穀物原料と糖質原料の少なくともいずれかと原料水とを含む混合物を調製して加温し、穀物原料等の澱粉質を糖化させる。糖液の原料としては、穀物原料のみを用いてもよく、糖質原料のみを用いてもよく、両者を混合して用いてもよい。
穀物原料としては、例えば、大麦や小麦、これらの麦芽等の麦類、米、トウモロコシ、大豆等の豆類、イモ類等が挙げられる。穀物原料は、穀物シロップ、穀物エキス等として用いることもできるが、粉砕処理して得られる穀物粉砕物として用いることが好ましい。穀物類の粉砕処理は、常法により行うことができる。穀物粉砕物としては、麦芽粉砕物、コーンスターチ、コーングリッツ等のように、粉砕処理の前後において通常なされる処理を施したものであってもよい。本発明においては、用いられる穀物粉砕物は、麦芽粉砕物であることが好ましい。麦芽粉砕物を用いることにより、ビールらしさがよりはっきりとした発酵ビール様発泡性飲料を製造することができる。麦芽粉砕物は、大麦、例えば二条大麦を、常法により発芽させ、これを乾燥後、所定の粒度に粉砕したものであればよい。また、本発明において用いられる穀物原料としては、1種類の穀物原料であってもよく、複数種類の穀物原料を混合したものであってもよい。例えば、主原料として麦芽粉砕物を、副原料として米やトウモロコシの粉砕物を用いてもよい。糖質原料としては、例えば、液糖等の糖類が挙げられる。
発酵原料の種類や組成にかかわらず、発酵時に2M3MB低減用アミノ酸を添加することにより、得られる発酵ビール様発泡性飲料の2M3MB含有量を低減させることができる。このため、本発明に係る低減方法は、麦芽使用比率(発酵原料全体に占める麦芽の使用量の割合)が100質量%の発酵ビール様発泡性飲料の製造方法に適用してもよく、麦芽使用比率が0質量%超100質量%未満の発酵ビール様発泡性飲料の製造方法に適用してもよく、発酵原料として麦芽を使用しない発酵ビール様発泡性飲料の製造方法に適用してもよい。
発酵原料と原料水とを含む混合物には、その他の副原料を加えてもよい。当該副原料としては、例えば、ホップ、食物繊維、酵母エキス、果汁、苦味料、着色料、香草、香料等が挙げられる。また、必要に応じて、α−アミラーゼ、グルコアミラーゼ、プルラナーゼ等の糖化酵素やプロテアーゼ等の酵素剤を添加することができる。
糖化処理は、穀物原料等由来の酵素や、別途添加した酵素を利用して行う。糖化処理時の温度や時間は、用いた穀物原料等の種類、発酵原料全体に占める穀物原料の割合、添加した酵素の種類や混合物の量、目的とする発酵ビール様発泡性飲料の品質等を考慮して、適宜調整される。例えば、糖化処理は、穀物原料等を含む混合物を35〜70℃で20〜90分間保持する等、常法により行うことができる。
糖化処理後に得られた糖液を煮沸することにより、煮汁(糖液の煮沸物)を調製することができる。糖液は、煮沸処理前に濾過し、得られた濾液を煮沸処理することが好ましい。また、この糖液の濾液に替わりに、麦芽エキスに温水を加えたものを用い、これを煮沸してもよい。煮沸方法及びその条件は、適宜決定することができる。
煮沸処理前又は煮沸処理中に、香草等を適宜添加することにより、所望の香味を有する発酵ビール様発泡性飲料を製造することができる。特にホップは、煮沸処理前又は煮沸処理中に添加することが好ましい。ホップの存在下で煮沸処理することにより、ホップの風味・香気成分を効率よく煮出することができる。ホップの添加量、添加態様(例えば数回に分けて添加するなど)及び煮沸条件は、適宜決定することができる。
仕込工程後、発酵工程前に、調製された煮汁から、沈殿により生じたタンパク質等の粕を除去することが好ましい。粕の除去は、いずれの固液分離処理で行ってもよいが、一般的には、ワールプールと呼ばれる槽を用いて沈殿物を除去する。この際の煮汁の温度は、15℃以上であればよく、一般的には50〜80℃程度で行われる。粕を除去した後の煮汁(濾液)は、プレートクーラー等により適切な発酵温度まで冷却する。この粕を除去した後の煮汁が、発酵原料液となる。
次いで、発酵工程として、冷却した発酵原料液に酵母を接種して、発酵を行う。冷却した発酵原料液は、そのまま発酵工程に供してもよく、所望のエキス濃度に調整した後に発酵工程に供してもよい。発酵に用いる酵母は特に限定されるものではなく、通常、酒類の製造に用いられる酵母の中から適宜選択して用いることができる。上面発酵酵母であってもよく、下面発酵酵母であってもよいが、大型醸造設備への適用が容易であることから、下面発酵酵母であることが好ましい。発酵温度は特に限定されるものではなく、例えば、0〜15℃で行うことができ、4〜12℃で行うことが好ましい。
2M3MB低減用アミノ酸は、発酵時に存在していれば、2M3MB低減効果が得られる。このため、本発明に係る低減方法では、2M3MB低減用アミノ酸を、酵母を接種する前の発酵原料液に添加してもよく、発酵工程中の発酵液に添加してもよい。発酵液に添加する場合、発酵終了時点までの任意の時点で添加することができる。より充分な2M3MB低減効果が得られるため、本発明に係る低減方法では、2M3MB低減用アミノ酸を、発酵工程の比較的初期の段階までに添加することが好ましく、酵母を接種する前の発酵原料液に添加することがより好ましい。
発酵工程後、貯酒工程として、得られた発酵液を、貯酒タンク中で熟成させ、0℃程度の低温条件下で貯蔵し安定化させる。その後、濾過工程として、熟成後の発酵液を濾過することにより、酵母及び当該温度域で不溶なタンパク質等を除去して、目的の発酵ビール様発泡性飲料を得ることができる。当該濾過処理は、酵母を濾過除去可能な手法であればよく、例えば、珪藻土濾過、平均孔径が0.4〜0.5μm程度のフィルターによるフィルター濾過等が挙げられる。
次に実施例及び参考例を示して本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は以下の実施例等に限定されるものではない。
<発酵ビール様発泡性飲料の2M3MB濃度の測定>
以降の実施例等において、発酵ビール様発泡性飲料の2M3MB濃度は、Iijimaらの方法(非特許文献2)に準じて測定した。
具体的には、まず、500mLの麦汁に、25mLの2mM p−ヒドロキシ水銀安息香酸(p―HMB)と、500μLのトリスバッファー(0.1M トリス)へ溶解させた20mM tert−ブチル−4−メトキシフェノール(BHA)と、100μLの500mg/mLの4−メトキシ−2−メチル−2−メルカプト−ブタン(4M2M2MB)溶液と、を加えて、密封し、室温で、攪拌子で激しく攪拌し、麦汁中の含硫化合物をp−HMBに結合させた。4M2M2MBは、内部標準物質として添加した。結合した反応物を、Dowex−1(強アニオン交換樹脂)に吸着させた後、0.2mM BHAを含む100mLの0.1M 酢酸バッファー(pH6)を用いて当該樹脂を洗浄した。
次いで、10mg/mLのL−システイン塩酸塩を含む100mLの0.1M 酢酸ナトリウムバッファー(pH6)により、当該樹脂から含硫化合物を溶出させた。得られた溶出液に対して、0.5mLの酢酸エチルと5mLのジクロロメタン溶液を用いて2回溶媒抽出を行い、得られた有機溶媒層を無水硫酸ナトリウムにより脱水した。脱水後の有機溶媒層を室温、窒素気流下で100μLまで濃縮した後、当該有機溶媒層に含まれている含硫化合物をGC/MSにて定量した。
(GC/MS条件)
ガスクロマトグラフ:「Agilent 6890 ガスクロマトグラフ 」(Agilent Technologies社製)
検出器:「MSD5975」(Agilent Technologies社製)
カラム:「DB−WAX capillary column」(長さ:60m、内径:0.25mm、膜厚:0.25μm、Agilent Technologies社製)
注入口温度:250℃
注入モード:パルス化スプリットレスインジェクションモード(pulsed splitless injection mode)
注入量:1μL
キャリアガス:ヘリウム(1mL/分)
カラム温度設定:40℃(5分間保持)−(5℃/分)−160℃(5分間)
イオン化条件:70eV
測定モード:シングルイオン−モニタリングモード(single ion-monitoring(SIM) mode)
定量:2M3MBのピークエリア面積と内部標準品のピークエリア面積との比較にて実施。
<タマネギ様臭の強度の官能評価>
以降の実施例等において、発酵ビール様発泡性飲料のタマネギ様臭の強度は、ブラインドにて、表1に示す評価基準で評価した。官能評価は、各サンプルについてn=3で実施し、評点を平均した値を、当該サンプルのタマネギ様臭強度値とした。
Figure 2019041688
[参考例1]
発酵ビール様発泡性飲料の2M3MBの含有量とタマネギ様臭の強度の相関を調べた。具体的には、麦芽使用比率25質量%の市販の発酵ビール様発泡性飲料(市販品A)と麦芽使用比率100質量%の市販の発酵ビール様発泡性飲料(市販品B)に、それぞれ最終濃度が表2の濃度となるように2M3MBを添加し、タマネギ様臭の強度を官能評価した。評価結果を表2に示す。なお、市販品Aの2M3MB濃度は0.06ppbであり、市販品Bの2M3MB濃度は0.13ppbであった。
Figure 2019041688
市販品Aは麦芽使用比率が25質量%であり、市販品Bは麦芽使用比率が100質量%であり、さらにその原料も全く異なる。つまり、市販品Aと市販品Bは、エキス分濃度、香気成分の種類や含有量、呈味成分の種類や含有量等はいずれも異なる。にもかかわらず、表2に示すように、市販品Aと市販品Bでは、2M3MBの最終濃度が同じサンプル同士は、タマネギ様臭の強度もほぼ同程度であった。これらの結果から、発酵ビール様発泡性飲料のタマネギ様臭の強度は、飲料の組成にかかわらず、2M3MBの含有量に依存することが明らかとなった。また、2M3MB濃度が0.1ppbのサンプルの強度値がほぼ1であり、0.2ppbのサンプルの強度値が2.0であったことから、2M3MBの弁別閾は0.1〜0.2ppbの範囲内にあることがわかった。
[実施例1]
発酵ビール様発泡性飲料の製造の際の発酵において、2,3−エポキシ−3−メチルブタナール(2,3-epoxy-3-methyl-butanal,EMBal)が酸素の存在下で酵母によって代謝されることにより、2M3MBが生成される。そこで、2M3MBの原因物質であるEMBalの量を揃えた麦汁を用いて、仕込〜発酵時に添加されたアミノ酸と2M3MBの生成量の関係を調べた。
麦汁は、以下の通りにして製造した。まず、大麦麦芽3.5gを粉砕し、50℃の湯200mLと混合した。次いで、この混合物を50℃で30分間インキュベートしてタンパク質を分解させたのち、得られたマイシェを65℃、30分間インキュベートして糖化させた。糖化により得られた麦汁を濾過した後、濾過された麦汁に10gのショ糖を添加して濃度調整し、エキス濃度12%の麦汁(発酵原料液)を得た。この麦汁に、EMBalを終濃度が40ppbとなるように添加したものを、試験用麦汁(麦芽使用比率25質量%)とした。
また、濾過された麦汁にショ糖を添加せず、そのままエキス濃度12%の麦汁に調整し、これにEMBalを終濃度が40ppbとなるように添加したものを、試験用麦汁(麦芽使用比率100質量%)とした。
試験用麦汁(麦芽使用比率25質量%)又は試験用麦汁(麦芽使用比率100質量%)に、表3に記載のアミノ酸を終濃度が1mg/mLとなるように添加した後、酵母を20×10個/mLとなるように添加し、12℃で7日間発酵させた。発酵終了後の発酵液を遠心分離処理(7000rpm×15分間)して酵母を除去したもの(発酵ビール様発泡性飲料)について、2M3MB濃度を測定した。測定結果を表3に示す。
Figure 2019041688
アミノ酸を添加しなかった場合、試験用麦汁(麦芽使用比率25質量%)の発酵液の2M3MB濃度は0.8ppbであったのに対して、試験用麦汁(麦芽使用比率100質量%)の発酵液の2M3MB濃度は1.9ppbであり、麦芽使用比率が高いほど発酵中に生成される2M3MBが多くなることがわかった。試験用麦汁(麦芽使用比率25質量%)にバリン、ヒスチジン、アラニン、アスパラギン、アスパラギン酸、グルタミン、グルタミン酸、フェニルアラニン、システイン、メチオニン、セリン、ロイシン、又はチロシンを添加した場合、得られた発酵液の2M3MB濃度は0.5ppb以下であり、これらのアミノ酸を添加して発酵することにより、2M3MBの生成が抑制されることがわかった。一方で、試験用麦汁(麦芽使用比率25質量%)にプロリン、リシン、トリプトファン、又はトレオニンを添加した場合、得られた発酵液の2M3MB濃度はアミノ酸無添加の場合と同程度であり、これらのアミノ酸は2M3MBの生成と関係ないことが示唆された。また、試験用麦汁(麦芽使用比率25質量%)にグリシン、アルギニン、又はイソロイシンを添加した場合、得られた発酵液の2M3MB濃度は1.4ppb以上であり、これらのアミノ酸を添加して発酵することにより、2M3MBの生成が促進されることがわかった。
試験用麦汁(麦芽使用比率100質量%)にグルタミンを添加した場合、得られた発酵液の2M3MB濃度は、試験用麦汁(麦芽使用比率25質量%)にグルタミンを添加した場合と同様に0.2ppbと非常に低かった。この結果から、特定のアミノ酸を添加することにより得られる2M3MBの生成抑制効果は、麦芽使用比率や発酵原料液の組成にはあまり影響されないことが示唆された。
[実施例2]
実施例1において、特に2M3MBの生成抑制効果が高かったアスパラギン酸、バリン、及びグルタミン酸について、麦汁に添加する量と2M3MBの生成抑制作用の強さの関係について調べた。
実施例1と同様にして調製した試験用麦汁(麦芽使用比率25質量%)に、アスパラギン酸、バリン、又はグルタミン酸をそれぞれ表4に記載の濃度となるように添加し、実施例1と同様にして発酵させ、得られた発酵液の2M3MB濃度を測定した。
Figure 2019041688
各アミノ酸を添加した試験用麦汁(麦芽使用比率25質量%)から得られた発酵液の2M3MB濃度の測定結果を表1及び図1に示す。この結果、アスパラギン酸、バリン、及びグルタミン酸を添加したサンプルでは、いずれも添加量依存的に2M3MB濃度が低減していた。特にアミノ酸添加量が0.5mg/mL又は1.0mg/mLであるサンプルでは、得られた発酵液の2M3MB濃度が0.2ppb未満であり、タマネギ様臭は感じられなかった。

Claims (6)

  1. 発酵工程を経て製造される発酵ビール様発泡性飲料の2−メルカプト−3−メチル−1−ブタノールの含有量を低減する方法であって、
    酵母を接種する前の発酵原料液又は前記発酵工程中の発酵液に、バリン、ヒスチジン、及びアラニンからなる群より選択される1種以上のアミノ酸を添加することを特徴とする、発酵ビール様発泡性飲料の2−メルカプト−3−メチル−1−ブタノールの低減方法。
  2. 発酵工程を経て製造される発酵ビール様発泡性飲料の2−メルカプト−3−メチル−1−ブタノールの含有量を低減する方法であって、
    酵母を接種する前の発酵原料液又は前記発酵工程中の発酵液に、アスパラギン、アスパラギン酸、グルタミン、グルタミン酸、バリン、ヒスチジン、及びアラニンからなる群より選択される1種以上のアミノ酸を添加することを特徴とする、発酵ビール様発泡性飲料の2−メルカプト−3−メチル−1−ブタノールの低減方法。
  3. 発酵工程を経て製造される発酵ビール様発泡性飲料の2−メルカプト−3−メチル−1−ブタノールの含有量を低減する方法であって、
    酵母を接種する前の発酵原料液又は前記発酵工程中の発酵液に、フェニルアラニン、システイン、メチオニン、セリン、ロイシン、及びチロシンからなる群より選択される1種以上のアミノ酸を添加することを特徴とする、発酵ビール様発泡性飲料の2−メルカプト−3−メチル−1−ブタノールの低減方法。
  4. 前記アミノ酸の総添加量が、前記発酵原料液又は前記発酵液1L当たり0.2g〜1.0gである、請求項1〜3のいずれか一項に記載の発酵ビール様発泡性飲料の2−メルカプト−3−メチル−1−ブタノールの低減方法。
  5. 前記アミノ酸の総添加量が、前記発酵原料液又は前記発酵液1L当たり1.0g以上である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の発酵ビール様発泡性飲料の2−メルカプト−3−メチル−1−ブタノールの低減方法。
  6. 前記発酵ビール様発泡性飲料の2−メルカプト−3−メチル−1−ブタノールの含有量を、0.5ppb以下に低減する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の発酵ビール様発泡性飲料の2−メルカプト−3−メチル−1−ブタノールの低減方法。
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