JP2019034505A - シャフトレス輪転印刷機及びシャフトレス輪転印刷機の制御方法 - Google Patents

シャフトレス輪転印刷機及びシャフトレス輪転印刷機の制御方法 Download PDF

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Hirotaka Azuma
弘隆 東
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Abstract

【課題】 一部の電動機の不具合によって輪転機全体が停止した場合に、速やかに印刷を再開させることが可能なシャフトレス輪転印刷機及びシャフトレス輪転印刷機の制御方法を提供する。【解決手段】 同期対象とする駆動部を選択可能な選択画面を備え、駆動部は、それぞれ、不具合が生じた際に主幹制御部に対して故障信号を出力可能に構成されており、選択画面は、故障信号を出力した駆動部を同期対象から除外させる操作が可能に構成されており、主幹制御部は、故障信号を出力した駆動部が同期対象から除外された場合に、同期対象とされている各駆動部に対して同期信号を出力するよう構成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、シャフトレス輪転印刷機及びシャフトレス輪転印刷機の制御方法に関するものである。
従来、複数の印刷部と1台の折部を備えるオフセット輪転印刷機として、印刷部、レールフレーム部及び折部に配置された回転胴等の回転駆動体を主駆動軸や歯車等で機械的に連結し、この主駆動軸を主電動機で駆動することで、複数の回転駆動体を同時に駆動させるよう構成されたシャフト駆動式輪転印刷機(シャフテッド輪転印刷機)が知られている(特許文献1等)。しかしながら、シャフト駆動式輪転印刷機は、複数の回転駆動体を機械的に連結するものであることから、部品数が多く、複雑で大型となるため、製造コストが嵩むと共に、メンテナンス作業が煩雑となるという問題がある。
そこで、近年、これらの問題を解決するために、互いに独立して駆動可能な電動機を複数の回転駆動体にそれぞれ設け、これら複数の電動機を電気的に同期させて駆動することで、複数の回転駆動体を同時に駆動させるよう構成されたシャフトレス輪転印刷機が開発されている(特許文献2等)。このようなシャフトレス輪転印刷機によれば、複数の回転駆動体を機械的に連結する必要がないため、シャフト駆動式輪転印刷機と比較して、製造コストを抑えることが可能となると共に、メンテナンス作業の負担を軽減させることが可能となる。また、シャフトレス輪転印刷機は、駆動伝達ロスが少なく、省エネ化を図ることができるという利点や、給紙部、印刷部、レールフレーム部及び折部を自由に配置できるという利点等も有している。
特公昭60−36946号公報 特許第3037650号公報
ところで、従来のシャフトレス輪転印刷機では、複数の電動機を互いに同期させて駆動する一括制御が実行されるため、一部の電動機に不具合が生じた場合には、全ての電動機を停止させている。このような停止制御は、各電動機の暴走を避けるために必要な制御ではあるものの、全ての電動機の不具合が解消されるまでの数時間から半日程度、輪転機全体として印刷の続行が不可能になるという問題がある。
本発明は、上述した従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、一部の電動機の不具合によって輪転機全体が停止した場合に、速やかに印刷を再開させることが可能なシャフトレス輪転印刷機及びシャフトレス輪転印刷機の制御方法を提供することにある。
本発明に係るシャフトレス輪転印刷機は、複数の回転駆動体と、前記複数の回転駆動体毎に設けられ、対応する回転駆動体を駆動させる駆動部と、各駆動部に対して同期信号を出力する主幹制御部と備え、前記同期信号に基づき前記複数の回転駆動体が同期して駆動されるシャフトレス輪転印刷機であって、同期対象とする駆動部を選択可能な選択画面を更に備え、前記駆動部は、それぞれ、不具合が生じた際に前記主幹制御部に対して故障信号を出力可能に構成されており、前記選択画面は、前記故障信号を出力した駆動部を同期対象から除外させる操作が可能に構成されており、前記主幹制御部は、前記故障信号を出力した駆動部が同期対象から除外された場合に、該故障信号を出力した駆動部を除く、同期対象とされている各駆動部に対して同期信号を出力するよう構成されていることを特徴とする。
また、本発明に係るシャフトレス輪転印刷機の制御方法は、複数の回転駆動体と、前記複数の回転駆動体毎に設けられ、対応する回転駆動体を駆動させる駆動部と、各駆動部に対して同期信号を出力する主幹制御部と、同期対象とする駆動部を選択可能な選択画面とを備え、前記同期信号に基づき前記複数の回転駆動体が同期して駆動されるシャフトレス輪転印刷機の制御方法であって、不具合が生じた駆動部から前記主幹制御部に対して故障信号を出力する故障信号出力工程と、前記故障信号に基づいて、前記複数の駆動部を停止させる停止工程と、前記操作部を介して、前記故障信号を出力した駆動部を同期対象から除外させる除外工程と、前記故障信号を出力した駆動部が同期対象から除外された場合に、該故障信号を出力した駆動部を除く、同期対象とされている各駆動部に対して同期信号を出力し、同期対象から除外された駆動部に対応する回転駆動体以外の回転駆動体の駆動を再開する定常運転再開工程とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、一部の電動機の不具合によって輪転機全体が停止した場合に、速やかに印刷を再開させることが可能なシャフトレス輪転印刷機及びシャフトレス輪転印刷機の制御方法を提供することができる。
一実施形態に係るシャフトレス輪転印刷機の概略構成を示す図である。 本実施形態に係る主幹制御部の制御構成を概略的に示すブロック構成図である。 本実施形態に係る給紙部及び印刷部の制御構成を概略的に示すブロック構成図である。 本実施形態に係るレールフレーム部及び折部の制御構成を概略的に示すブロック構成図である。 本実施形態に係るシャフトレス輪転印刷機の制御方法を概略的に示すフローチャートである。 シャフトレス輪転印刷機が停止している状態における切離し選択画面の一例を概略的に示す図である。 シャフトレス輪転印刷機が運転している状態における切離し選択画面の一例を概略的に示す図である。
以下、本発明を実施するための好適な実施形態について、図面を用いて説明する。なお、以下の実施形態は、各請求項に係る発明を限定するものではなく、また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
[シャフトレス輪転印刷機の機械的構成]
まず、本実施形態に係るシャフトレス輪転印刷機1の機械的構成について、図1を用いて説明する。なお、本実施形態に係るシャフトレス輪転印刷機1は、後述する主幹制御部(主幹盤)20及び折部グラフィックパネル8eの切離し選択画面70を除き、既存のシャフトレス輪転印刷機を適宜流用することが可能であるため、各構成の詳細な説明は省略する。
本実施形態に係るシャフトレス輪転印刷機1は、図1に示すように、複数の巻取紙Rを保持する複数(図示の例では2台)の給紙部2a,2bと、給紙部2a,2bから供給される連続紙Wに印刷を施す複数(図示の例では2台)の印刷部4a,4bと、印刷後の単数又は複数の連続紙Wを所定のカットオフ(断裁長)で断裁して個々の枚葉状シート群を作成し、該枚葉状シート群を折り畳んで所望の折丁を作成する折部8と、印刷部4a,4bから折部8に至る連続紙Wの走行経路を形成する複数(図示の例では2つ)のレールフレーム部6a,6bとを備えている。なお、図示の例では、給紙部2a,2b、印刷部4a,4b及びレールフレーム部6a,6bがそれぞれ2つずつ設けられる構成を図示したが、これに限定されず、作成する折丁の構成に応じて、給紙部、印刷部及びレールフレーム部の構成及びその設置数は任意に設定することができる。
各給紙部2a(2b)は、図1に示すように、連続紙Wがロール状に巻き取りされた複数の巻取紙Rを保持する保持アーム(図示せず)と、巻取紙Rから引き出された連続紙Wを印刷部4a(4b)へ向けて送り出すインフィードローラー3a(3b)と、インフィードローラー3a(3b)の下流に配されたダンサーローラー13a(13b)と、連続紙Wと待機状態の巻取紙Rとを自動的に紙継ぎする紙継ぎ装置(図示せず)と、給紙部2a(2b)の各種制御を実行する給紙部盤(図示せず)とを備えている。なお、本実施形態に係るシャフトレス輪転印刷機1において、給紙部2a,2bは、上述の構成に限定されず、シャフトレス輪転印刷機に採用可能な構成であれば、種々の構成を採用可能である。
各印刷部4a(4b)は、図1に示すように、異なる色(本実施形態では、シアン、マゼンタ、イエロー及びブラックの4色)の印刷が可能な複数(本実施形態では4台)の印刷ユニット5a〜5dと、印刷部4a(4b)の各種制御を実行する印刷部盤(図示せず)とを備えるタワー型カラーユニットである。各印刷ユニット5a〜5dは、それぞれ、インキ供給装置(図示せず)と、湿し水供給装置(図示せず)と、版胴10と、ブランケット胴12とが連続紙Wを挟んで一対配された印刷カップルを備えている。版胴10及びブランケット胴12は、ギヤー等の適宜の手段で連結されており、版胴10及びブランケット胴12の一方が回転駆動されることで、他方が同期して回転するよう構成されている。なお、本実施形態に係るシャフトレス輪転印刷機1において、各印刷部4a(4b)は、上述の構成に限定されず、シャフトレス輪転印刷機に採用可能な構成であれば、種々の構成を採用可能である。
レールフレーム部6a(6b)は、図1に示すように、各印刷部4a(4b)の上部に位置し、各印刷部4a(4b)から送り出された倍幅の連続紙Wを2分の1幅に断裁し、ページ順に重ねて折部8まで導くよう構成されている。具体的には、各レールフレーム部6a(6b)は、印刷部4a(4b)から排出された倍幅の連続紙Wを牽引することでレールフレーム部6a(6b)の内部へ送り込むアウトフィードローラー7aと、レールフレーム部6a(6b)の内部において、スリッターナイフ機構14と協働して連続紙Wを2分の1幅に裁断する第1ドラッグローラー7b及び2分の1幅にされた連続紙Wを牽引する複数のドラッグローラー(本実施形態では第2及び第3ドラッグローラー7c,7d)と、レールフレーム部6a(6b)の各種制御を実行するレールフレーム部盤(図示せず)とを備えている。本実施形態では、第2ドラッグローラー7cと第3ドラッグローラー7dとは、タイミングベルト等の適宜の手段で連結されており、一方が回転駆動されることで、他方が同期して回転するよう構成されている。なお、本実施形態に係るシャフトレス輪転印刷機1において、レールフレーム部6a(6b)は、上述の構成に限定されず、シャフトレス輪転印刷機に採用可能な構成であれば、種々の構成を採用可能である。
折部8は、図1に示すように、レールフレーム部6a,6bから送り出された複数の連続紙Wを重ね合わせて下流側のフォーマー部に送り出すバルーンフォーマー上ドラッグローラー8a及び折上ドラッグローラー8bと、バルーンフォーマー上ドラッグローラー8aによって重ね合わされた連続紙Wを縦折りするバルーンフォーマー8cと、折上ドラッグローラー8bによって重ね合わされた連続紙Wを縦折りするフォーマー8dと、フォーマー8dにより縦折りされた連続紙Wを牽引するニッピングローラー(図示せず)と、連続紙Wを幅方向に断裁して個々の枚葉状シート群を作成する鋸胴(図示せず)と、断裁された枚葉状シート群を幅方向に沿って横折りして折丁を作成する操作側及び駆動側の折胴(図示せず)と、操作側及び駆動側の折胴においてそれぞれ形成された折丁を下流側に搬送する搬送機構(図示せず)と、折部8の各種制御を実行する折部盤(図示せず)と、折部8及びレールフレーム部6a,6bの駆動制御に用いる各種情報及び印刷部4a,4bも含めた輪転機全体の運転に関する各種情報を設定入力可能な折部グラフィックパネル8eとを備えている。なお、本実施形態に係るシャフトレス輪転印刷機1において、折部8は、上述の構成に限定されず、シャフトレス輪転印刷機に採用可能な構成であれば、種々の構成を採用可能である。例えば、図示の例では、折上ドラッグローラー8b及びフォーマー8dの上部にバルーンフォーマー上ドラッグローラー8a及びバルーンフォーマー8cが設置される態様を例示したが、これに限定されず、ドラッグローラー及びフォーマー板の設置台数は任意に変更可能であり、例えば下段のみ設置されるとしても良い。
[シャフトレス輪転印刷機の制御構成]
次に、本実施形態に係るシャフトレス輪転印刷機1の制御構成について、図2〜図4を用いて説明する。本実施形態に係るシャフトレス輪転印刷機1は、図2に示すように、シャフトレス輪転印刷機1の各駆動部の制御を統括して実行する主幹制御部(主幹盤)20を備えており、該主幹制御部20がバーチャルマスター(位相情報及び速度情報を含む仮想的な軸のデータ)を作成すると共に、該バーチャルマスターに基づいて給紙部2a,2b、印刷部4a,4b、レールフレーム部6a,6b及び折部8の各駆動部に速度指令及び位相指令等の同期信号を出力することで、給紙部2a,2b、印刷部4a,4b、レールフレーム部6a,6b及び折部8の各電動機が同期して駆動されるよう構成されている。なお、図2〜図4において、図2に示すA〜Cは、図3に示すA〜Cにそれぞれ連続しており、図2に示すD〜Fは、図4に示すD〜Fにそれぞれ連続している。
主幹制御部20は、図2に示すように、シャフトレス輪転印刷機1の各駆動部の制御を実行する駆動制御用PLC21と、シャフトレス輪転印刷機1の全体を制御する輪転機側PLCに対するインターフェースとして機能する輪転機用PLC29とを備えている。輪転機用PLC29は、適宜の通信回線(破線にて図示)によって、輪転機側PLCと通信可能に接続されている。なお、本実施形態に係るシャフトレス輪転印刷機1において、輪転機側PLC及び輪転機用PLC29は、種々の公知の構成を採用可能であるため、その詳細な説明を省略する。
駆動制御用PLC21は、図2〜図4に示すように、給紙部2a,2bの各駆動部に対するインターフェースとして機能するインフィード駆動盤用通信部22と、印刷部4a,4bの各駆動部に対するインターフェースとして機能する印刷部駆動盤用通信部23と、レールフレーム部6a,6bの各駆動部及び折部8の一部の駆動部に対するインターフェースとして機能するアウトフィード駆動盤用通信部24及びレールフレーム/ドラッグ・ニッピング駆動盤用通信部25と、折部8の一部の駆動部に対するインターフェースとして機能する折部駆動盤用通信部26と、主幹制御部グラフィックパネル30とのインターフェースとして機能するGP用通信部27とを備えている。
インフィード駆動盤用通信部22は、図2及び図3に示すように、適宜の通信回線(破線にて図示)によって、給紙部2aのインフィード駆動盤40aのインフィードローラー駆動部31aと通信可能に接続されている。印刷部駆動盤用通信部23は、適宜の通信回線(破線にて図示)によって、印刷部4a,4bの各印刷部駆動盤49a,49bの各駆動制御用PLC45a,45bと通信可能に接続されている。
アウトフィード駆動盤用通信部24は、図2及び図4に示すように、適宜の通信回線(破線にて図示)によって、レールフレーム部6bのアウトフィード駆動盤50bのアウトフィードローラー駆動部51bと通信可能に接続されている。レールフレーム/ドラッグ・ニッピング駆動盤用通信部25は、適宜の通信回線(破線にて図示)によって、レールフレーム部6aのレールフレーム駆動盤46aの第1ドラッグローラー駆動部52aと通信可能に接続されている。
折部駆動盤用通信部26は、図2及び図4に示すように、適宜の通信回線(破線にて図示)によって、折部8の折部駆動盤48のOS側折胴駆動部63と通信可能に接続されている。GP用通信部27は、図2に示すように、主幹制御部グラフィックパネル30と通信可能に接続されている。輪転機用PLC29は、シャフトレス輪転印刷機1の全体を制御する輪転機側PLCを介して、折部グラフィックパネル8eと通信可能に接続されている。
また、駆動制御用PLC21は、図2に示すように、各通信部22〜26を介して、速度指令及び位相指令等の同期信号を出力する駆動制御部28を更に備えている。駆動制御部28は、バーチャルマスターに基づいて各駆動部に対する指令値(速度値及び位相値)を生成し、各通信部22〜26を介して出力するよう構成されている。
各給紙部2a(2b)は、図3に示すように、インフィードローラー3a(3b)(回転駆動体)を回転駆動させるインフィードローラー駆動部31a(31b)を備えている。インフィードローラー駆動部31a,31bは、それぞれ、インフィードローラー3a(3b)を回転させる電動機と、該電動機に設けられた角度検出用のロータリーエンコーダーと、主幹制御部20から出力された速度指令及び位相指令等の同期信号に基づき、該電動機の回転駆動制御を行うインバーターとを備えている。インフィードローラー駆動部31a,31bは、同期信号と、ダンサーローラー13a(13b)のアーム旋回軸に備えられた検出器からの角度検出信号とを演算して、連続紙の搬送速度に対して増減速を行い(ドロー制御)、印刷部入口の張力を一定に保つよう構成されている。
一方の給紙部2aのインフィードローラー駆動部31aは、図2及び図3に示すように、主幹制御部20のインフィード駆動盤用通信部22と通信可能に接続されると共に、他方の給紙部2bのインフィード駆動盤40bのインフィードローラー駆動部31bと通信可能に接続されている。これにより、主幹制御部20のインフィード駆動盤用通信部22から出力された同期信号が一方の給紙部2aのインフィードローラー駆動部31aに伝達されると共に、該給紙部2aのインフィードローラー駆動部31aを介して、他方の給紙部2bのインフィードローラー駆動部31bに伝達されるよう構成されている。そして、インフィードローラー駆動部31a,31bの各々において、ロータリーエンコーダーにより検出される電動機の速度及び位相を、駆動制御部28からの指令値と一致させる同期制御が実行される。また、インフィードローラー駆動部31a,31bにおいて電動機等の故障が生じた場合には、インフィード駆動盤用通信部22を介して、主幹制御部20の駆動制御部28に故障信号が入力されるよう構成されている。なお、本実施形態に係るシャフトレス輪転印刷機1において、インフィードローラー駆動部31a,31bは、上述の構成に限定されず、シャフトレス輪転印刷機に採用可能な構成であれば、種々の構成を採用可能である。
各印刷部4a(4b)の印刷部駆動盤49a(49b)は、図3に示すように、主幹制御部20から出力された速度指令及び位相指令等の同期信号を中継する駆動制御用PLC45a,45bと、各印刷ユニット5a〜5dにそれぞれ設けられ、各版胴10(又は各ブランケット胴12)(回転駆動体)を回転駆動させる印刷胴駆動部41a〜44a,41b〜44bとを備えている。印刷胴駆動部41a〜44a,41b〜44bは、それぞれ、版胴10(又はブランケット胴12)を回転させる電動機と、該電動機に設けられた角度検出用のロータリーエンコーダーと、主幹制御部20から出力され、駆動制御用PLC45a,45bにより中継された速度指令及び位相指令等の同期信号に基づき、該電動機の回転駆動制御を行うインバーターとを備えている。なお、本実施形態においては、各印刷カップルに対して1台の印刷胴駆動部41a〜44a,41b〜44bを配置する所謂ユニットドライブ方式の印刷ユニットであるものとして説明するが、これに限定されず、版胴10毎(又はブランケット胴12毎)に印刷胴駆動部41a〜44a,41b〜44bを配置する所謂カップルドライブ方式の印刷ユニットとしても良い。
駆動制御用PLC45a,45bは、図2及び図3に示すように、それぞれ、主幹制御部20の印刷部駆動盤用通信部23と通信可能に接続されると共に、第1印刷ユニット5aの印刷胴駆動部41a,41bと、第3印刷ユニット5cの印刷胴駆動部43a,43bとにそれぞれ通信可能に並列接続されている。また、第1印刷ユニット5aの印刷胴駆動部41a,41bは、第2印刷ユニット5bの印刷胴駆動部42a,42bに通信可能に接続されており、第3印刷ユニット5cの印刷胴駆動部43a,43bは、第4印刷ユニット5dの印刷胴駆動部44a,44bに通信可能に接続されている。これにより、主幹制御部20の印刷部駆動盤用通信部23から各印刷部4a,4bの駆動制御用PLC45a,45bに出力された同期信号が第1印刷ユニット5aの印刷胴駆動部41a,41bと第3印刷ユニット5cの印刷胴駆動部43a,43bとにそれぞれ並列的に伝達されると共に、これら印刷胴駆動部41a,41b,43a,43bを介して、第2印刷ユニット5bの印刷胴駆動部42a,42bと第4印刷ユニット5dの印刷胴駆動部44a,44bとに伝達されるよう構成されている。そして、印刷胴駆動部41a〜44a,41b〜44bの各々において、ロータリーエンコーダーにより検出される電動機の速度及び位相を、駆動制御部28からの指令値と一致させる同期制御が実行される。また、印刷胴駆動部41a〜44a,41b〜44bにおいて電動機等の故障が生じた場合には、印刷部駆動盤用通信部23を介して、主幹制御部20の駆動制御部28に故障信号が入力されるよう構成されている。なお、本実施形態に係るシャフトレス輪転印刷機1において、印刷胴駆動部41a〜44a,41b〜44b及び駆動制御用PLC45a,45bは、上述の構成に限定されず、シャフトレス輪転印刷機に採用可能な構成であれば、種々の構成を採用可能である。
各レールフレーム部6a(6b)のアウトフィード駆動盤50a(50b)は、図4に示すように、アウトフィードローラー7a(回転駆動体)を回転駆動させるアウトフィードローラー駆動部51a(51b)を備えている。また、各レールフレーム部6a(6b)のレールフレーム駆動盤46a(46b)は、第1ドラッグローラー7b(回転駆動体)を回転駆動させる第1ドラッグローラー駆動部52a(52b)と、第2ドラッグローラー7c(又は第3ドラッグローラー7d)(回転駆動体)を回転駆動させる第2ドラッグローラー駆動部53a(53b)とを備えている。アウトフィードローラー駆動部51a,51b、第1ドラッグローラー駆動部52a,52b及び第2ドラッグローラー駆動部53a,53bは、それぞれ、回転対象となる回転駆動体を回転させる電動機と、該電動機に設けられた角度検出用のロータリーエンコーダーと、主幹制御部20から出力された速度指令及び位相指令等の同期信号に基づき、該電動機の回転駆動制御を行うインバーターとを備えている。
一方のレールフレーム部6bのアウトフィードローラー駆動部51bは、図2及び図4に示すように、主幹制御部20のアウトフィード駆動盤用通信部24と通信可能に接続されると共に、他方のレールフレーム部6aのアウトフィード駆動盤50aのアウトフィードローラー駆動部51aと通信可能に接続されている。これにより、主幹制御部20のアウトフィード駆動盤用通信部24から出力された同期信号が一方のレールフレーム部6bのアウトフィードローラー駆動部51bに伝達されると共に、該レールフレーム部6bのアウトフィードローラー駆動部51bを介して、他方のレールフレーム部6aのアウトフィードローラー駆動部51aに伝達されるよう構成されている。そして、アウトフィードローラー駆動部51a,51bの各々において、ロータリーエンコーダーにより検出される電動機の速度及び位相を、駆動制御部28からの指令値と一致させる同期制御が実行される。また、アウトフィードローラー駆動部51a,51bにおいて電動機等の故障が生じた場合には、アウトフィード駆動盤用通信部24を介して、主幹制御部20の駆動制御部28に故障信号が入力されるよう構成されている。なお、本実施形態に係るシャフトレス輪転印刷機1において、アウトフィードローラー駆動部51a,51bは、上述の構成に限定されず、シャフトレス輪転印刷機に採用可能な構成であれば、種々の構成を採用可能である。
一方のレールフレーム部6aの第1ドラッグローラー駆動部52aは、図2及び図4に示すように、主幹制御部20のレールフレーム/ドラッグ・ニッピング駆動盤用通信部25と通信可能に接続されている。また、一方のレールフレーム部6aの第1ドラッグローラー駆動部52aと第2ドラッグローラー駆動部53aとの間、該レールフレーム部6aの第2ドラッグローラー駆動部53aと他方のレールフレーム部6bのレールフレーム駆動盤46bの第2ドラッグローラー駆動部53bとの間、該レールフレーム部6bの第2ドラッグローラー駆動部53bと第1ドラッグローラー駆動部52bとの間は、それぞれ、主幹制御部20のレールフレーム/ドラッグ・ニッピング駆動盤用通信部25から出力された同期信号が伝達されるよう、互いに通信可能に接続されている。さらに、他方のレールフレーム部6bの第1ドラッグローラー駆動部52bは、折部8のドラッグ・ニッピング駆動盤47の折上ドラッグローラー駆動部61と通信可能に接続されている。
これにより、主幹制御部20のレールフレーム/ドラッグ・ニッピング駆動盤用通信部25から出力された同期信号が一方のレールフレーム部6aの第1ドラッグローラー駆動部52a→該レールフレーム部6aの第2ドラッグローラー駆動部53a→他方のレールフレーム部6bの第2ドラッグローラー駆動部53b→該レールフレーム部6bの第1ドラッグローラー駆動部52b→折上ドラッグローラー駆動部61→後述するニッピングローラー駆動部62→後述するバルーンフォーマー上ドラッグローラー駆動部65に伝達されるよう構成されている。そして、これら駆動部52a,53a,52b,53b,61,62,65の各々において、ロータリーエンコーダーにより検出される電動機の速度及び位相を、駆動制御部28からの指令値と一致させる同期制御が実行される。また、これら駆動部52a,53a,52b,53b,61,62,65において電動機等の故障が生じた場合には、レールフレーム/ドラッグ・ニッピング駆動盤用通信部25を介して、主幹制御部20の駆動制御部28に故障信号が入力されるよう構成されている。なお、本実施形態に係るシャフトレス輪転印刷機1において、第1ドラッグローラー駆動部52a,52b及び第2ドラッグローラー駆動部53a,53bは、上述の構成に限定されず、シャフトレス輪転印刷機に採用可能な構成であれば、種々の構成を採用可能である。
折部8のドラッグ・ニッピング駆動盤47は、図4に示すように、折上ドラッグローラー8b(回転駆動体)を回転駆動させる折上ドラッグローラー駆動部61と、ニッピングローラー(回転駆動体)を回転駆動させるニッピングローラー駆動部62と、バルーンフォーマー上ドラッグローラー8a(回転駆動体)を回転駆動させるバルーンフォーマー上ドラッグローラー駆動部65とを備えている。また、折部8の折部駆動盤48は、操作側の折胴(回転駆動体)を回転駆動させるOS側折胴駆動部63と、駆動側の折胴(回転駆動体)を回転駆動させるDS側折胴駆動部64とを備えている。これら折上ドラッグローラー駆動部61、ニッピングローラー駆動部62、OS側折胴駆動部63、DS側折胴駆動部64及びバルーンフォーマー上ドラッグローラー駆動部65は、それぞれ、回転対象となる回転駆動体を回転させる電動機と、該電動機に設けられた角度検出用のロータリーエンコーダーと、主幹制御部20から出力された速度指令及び位相指令等の同期信号に基づき、該電動機の回転駆動制御を行うインバーターとを備えている。
折上ドラッグローラー駆動部61は、図4に示すように、レールフレーム部6bのレールフレーム駆動盤46bの第1ドラッグローラー駆動部52bと通信可能に接続されると共に、ニッピングローラー駆動部62と通信可能に接続されている。また、ニッピングローラー駆動部62は、バルーンフォーマー上ドラッグローラー駆動部65と通信可能に接続されている。これにより、既述のとおり、主幹制御部20のレールフレーム/ドラッグ・ニッピング駆動盤用通信部25から出力された同期信号がレールフレーム部6a,6bを介して折上ドラッグローラー駆動部61に伝達され、更にニッピングローラー駆動部62及びバルーンフォーマー上ドラッグローラー駆動部65に伝達されるよう構成されている。なお、本実施形態に係るシャフトレス輪転印刷機1において、折上ドラッグローラー駆動部61、ニッピングローラー駆動部62及びバルーンフォーマー上ドラッグローラー駆動部65は、上述の構成に限定されず、シャフトレス輪転印刷機に採用可能な構成であれば、種々の構成を採用可能である。
OS側折胴駆動部63は、図2及び図4に示すように、主幹制御部20の折部駆動盤用通信部26と通信可能に接続されると共に、DS側折胴駆動部64と通信可能に接続されている。これにより、主幹制御部20の折部駆動盤用通信部26から出力された同期信号がOS側折胴駆動部63に伝達されると共に、該OS側折胴駆動部63を介して、DS側折胴駆動部64に伝達されるよう構成されている。そして、OS側折胴駆動部63及びDS側折胴駆動部64の各々において、ロータリーエンコーダーにより検出される電動機の速度及び位相を、駆動制御部28からの指令値と一致させる同期制御が実行される。また、OS側折胴駆動部63及びDS側折胴駆動部64において電動機等の故障が生じた場合には、折部駆動盤用通信部26を介して、主幹制御部20の駆動制御部28に故障信号が入力されるよう構成されている。なお、本実施形態に係るシャフトレス輪転印刷機1において、OS側折胴駆動部63及びDS側折胴駆動部64は、上述の構成に限定されず、シャフトレス輪転印刷機に採用可能な構成であれば、種々の構成を採用可能である。
駆動制御用PLC21は、給紙部2a,2bの各インフィードローラー駆動部31a,31bと、印刷部4a,4bの各印刷胴駆動部41a〜44a,41b〜44bと、レールフレーム部6a,6bのアウトフィードローラー駆動部51a,51b、第1ドラッグローラー駆動部52a,52b及び第2ドラッグローラー駆動部53a,53bと、折部8の折上ドラッグローラー駆動部61,ニッピングローラー駆動部62,OS側折胴駆動部63、DS側折胴駆動部64及びバルーンフォーマー上ドラッグローラー駆動部65とに関する制御対象状況がそれぞれ記憶されたデータテーブルを有している。このデータテーブルには、これら駆動部のそれぞれについて、同期制御の対象とされているか否かの情報が記憶されている。例えば、データテーブルにおいて、同期制御の対象としない駆動部については、同期制御の対象から除外する旨のフラグが立てられている。
駆動制御用PLC21は、図5に示すように、駆動制御部28から各通信部22〜26を介して給紙部2a,2b、印刷部4a,4b、レールフレーム部6a,6b及び折部8の各駆動部に同期信号を出力することで、これら各駆動部を同期して駆動させる定常運転を実行可能に構成されている(S1)。また、駆動制御用PLC21は、同期対象となっている駆動部から故障信号が出力され、これを通信部22〜26のいずれかを介して受信すると(S2)、同期対象とされている全ての駆動部に対して停止信号を出力するよう構成されている(S3)。さらに、駆動制御用PLC21は、折部グラフィックパネル8eの切離し選択画面70を介した作業者の操作により、故障信号を出力した駆動部に関するデータテーブルの制御対象状況が非同期対象の状態に切り替えられると(S4)、データテーブルを参照しつつ、同期対象に含まれている他の駆動部から故障信号が出力されていないか否か、すなわち、運転の再開が可能か否かを判定するよう構成されている(S5)。またさらに、駆動制御用PLC21は、運転を再開可能と判定した場合に、故障信号を出力した駆動部が未だに故障信号を出力していても、これを無視して、同期対象とされている各駆動部に対して同期信号を出力し、同期対象から除外された駆動部に対応する回転駆動体以外の回転駆動体の駆動を再開するよう構成されている(S6)。
折部グラフィックパネル8eは、図6及び図7に示すように、給紙部2aのインフィードローラー駆動部31aに対応付けられた切替ボタン71と、給紙部2bのインフィードローラー駆動部31bに対応付けられた切替ボタン72と、印刷部4aの印刷胴駆動部41a〜44aにそれぞれ対応付けられた切替ボタン73〜76と、印刷部4bの印刷胴駆動部41b〜44bにそれぞれ対応付けられた切替ボタン77〜80と、レールフレーム部6aのアウトフィードローラー駆動部51aに対応付けられた切替ボタン81と、レールフレーム部6bのアウトフィードローラー駆動部51bに対応付けられた切替ボタン82と、レールフレーム部6aの第1ドラッグローラー駆動部52a及び第2ドラッグローラー駆動部53aにそれぞれ対応付けられた切替ボタン83,84と、レールフレーム部6bの第1ドラッグローラー駆動部52bに対応付けられた切替ボタン85と、レールフレーム部6bの第2ドラッグローラー駆動部53bに対応付けられた切替ボタン86と、折部8の折上ドラッグローラー駆動部61,ニッピングローラー駆動部62,OS側折胴駆動部63、DS側折胴駆動部64及びバルーンフォーマー上ドラッグローラー駆動部65にそれぞれ対応付けられた切替ボタン87〜91とが設けられた切離し選択画面(切離状況・操作画面)70を表示可能に構成されている。これら切替ボタン71〜91は、給紙部2a,2b、印刷部4a,4b、レールフレーム部6a,6b及び折部8の実際の配置位置に整合するよう配置されており、これにより、視認性向上及び誤入力防止の利点を有している。
各切替ボタン71〜91は、それぞれ、押下されることにより、対応する駆動部に関する駆動制御用PLC21のデータテーブルの制御対象状況を切り替えるよう構成されている。すなわち、各切替ボタン71〜91は、「切離可能」と表示されている状態(図6に示す例では、切替ボタン71,74〜76,81,83,84,90)において押下されることで、「切離し中」の表示に変更すると共に、対応する駆動部について、駆動制御用PLC21のデータテーブルにフラグを立てる(同期制御の対象から外されるよう制御対象状況を切り替える)よう構成されている。また、各切替ボタン71〜91は、「切離し中」と表示されている状態(図6に示す例では、切替ボタン73)において押下されることで、「切離可能」の表示に変更すると共に、対応する駆動部について、駆動制御用PLC21のデータテーブルのフラグを降ろす(同期制御の対象に含まれるよう制御対象状況を切り替える)よう構成されている。
なお、シャフトレス輪転印刷機1が休止している状態においては、図6に示すように、各切替ボタン71〜91は「切離可能」の表示とされており、全ての駆動部に対応する切り離し選択が可能となっている。一方、シャフトレス輪転印刷機1が運転している状態においては、図7に示すように、稼働中等の理由により同期制御の対象から外すことが不可能な駆動部に対応する切替ボタン(図6に示す例では、切替ボタン72,77〜80,82,85〜89,91)については、折部グラフィックパネル8eを介して変更操作ができないよう、ボタンが無効化されると共に、「切離不可」の表示がなされるよう構成されている。これら切替ボタン71〜91は、例えば、「切離可能」の表示時と、「切離し中」の表示時と、「切離不可」の表示時とで、異なる色が付されることが、視認性向上及び誤入力防止の観点から好ましい。
[シャフトレス輪転印刷機の制御方法]
次に、本実施形態に係るシャフトレス輪転印刷機1の制御方法について、図5を用いて説明する。本実施形態に係るシャフトレス輪転印刷機1では、まず、通常の同期制御と同様の制御方法により、駆動制御用PLC21から出力される同期信号に基づき、給紙部2a,2b、印刷部4a,4b、レールフレーム部6a,6b及び折部8の各駆動部が同期して駆動される(定常運転工程、S1)。
そして、この定常運転の状況において、一部の電動機等に故障等の不具合が生じ、不具合が生じた駆動部から故障信号が出力されると(故障信号出力工程、S2)、主幹制御部20がこれを検知し、同期対象とされている全ての駆動部に対して停止信号を出力する(停止工程、S3)。これにより、同期対象とされている全ての駆動部が停止される。
この停止状態において、作業者が折部グラフィックパネル8eの切離し選択画面70を操作し、故障信号を出力した駆動部を「切離し中」に変更する(S4)。すなわち、故障信号を出力した駆動部の制御対象状況を、同期対象の状態から非同期対象の状態に切り替える。これにより、駆動制御用PLC21のデータテーブルにおいて、故障信号を出力した駆動部が同期対象から除外される(除外工程)。なお、当該除外工程の後に、同期対象から除外された駆動部に対する電力供給を停止しても良い。
故障信号を出力した駆動部が同期対象から除外されると、主幹制御部20は、駆動制御用PLC21のデータテーブルを参照しつつ、同期対象に含まれている他の駆動部から故障信号が出力されていないか否か、すなわち、運転の再開が可能か否かを判定する(判定工程、S5)。
そして、運転を再開可能と判定した場合(S5において「Yes」の場合)には、故障信号を出力した駆動部が未だに故障信号を出力していても、これを無視して、主幹制御部20から同期対象とされている各駆動部に対して同期信号を出力し、同期対象から除外された駆動部に対応する回転駆動体以外の回転駆動体の駆動を再開する(定常運転再開工程、S6)。
一方、故障信号を出力した駆動部が他に存在する等の理由により、運転を再開不可能と判定した場合(S5において「No」の場合)には、作業者による切離し選択画面70の切り離し操作(除外工程)が再度実行され、再度判定工程が実行される。これら除外工程及び判定工程は、運転を再開可能と判定されるまで繰り返し実行される。
以上のとおり、本実施形態に係るシャフトレス輪転印刷機1は、故障信号を出力した駆動部を同期対象から除外させる操作を実行可能な切離し選択画面70を備え、主幹制御部20が、故障信号を出力した駆動部が同期対象から除外された場合に、同期対象とされている各駆動部に対して同期信号を出力するよう構成されている。
このように構成されたシャフトレス輪転印刷機1によれば、不具合が生じた駆動部を駆動せずとも印刷を終えることが可能である場合には、不具合が生じた駆動部を強制的に同期制御から切り離すことで、不具合が生じた駆動部以外の駆動部により、速やかに、例えば分単位で、印刷を再開させることが可能となる。このため、仮に、一部の駆動部の故障に伴う印刷速度の低下等の弊害が生じるとしても、シャフトレス輪転印刷機1の全体が停止する事態を避けることが可能となる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明の技術的範囲は、上述した実施形態に記載の範囲には限定されない。上記各実施形態には、多様な変更又は改良を加えることが可能である。
例えば、上述の実施形態においては、折部グラフィックパネル8eに表示された切離し選択画面70を介して、故障信号を出力した駆動部を同期対象から除外させる操作を実行するものとして説明したが、これに限定されず、例えば主幹制御部グラフィックパネル30に切離し選択画面70又はこれに類する画面を表示させ、該画面を介して故障信号を出力した駆動部を同期対象から除外させる操作を実行する構成としても良い。
また、図2〜図4において破線にて図示した各種通信回線の接続態様は、あくまでも一例であり、図示の例に限定されず、種々の接続態様を採用することが可能である。
1 シャフトレス輪転印刷機、3a,3b インフィードローラー(回転駆動体)、7a アウトフィードローラー(回転駆動体)、7b 第1ドラッグローラー(回転駆動体)、7c 第2ドラッグローラー(回転駆動体)、7d 第3ドラッグローラー(回転駆動体)、8a バルーンフォーマー上ドラッグローラー(回転駆動体)、8b 折上ドラッグローラー(回転駆動体)、10 版胴(回転駆動体)、12 ブランケット胴(回転駆動体)、31a,31b インフィードローラー駆動部(駆動部)、41a〜44a,41b〜44b 印刷胴駆動部(駆動部)、51a,51b アウトフィードローラー駆動部(駆動部)、52a,52b 第1ドラッグローラー駆動部(駆動部)、53a,53b 第2ドラッグローラー駆動部(駆動部)、61 折上ドラッグローラー駆動部(駆動部)、62 ニッピングローラー駆動部(駆動部)、63 OS側折胴駆動部(駆動部)、64 DS側折胴駆動部(駆動部)、65 バルーンフォーマー上ドラッグローラー駆動部(駆動部)、70 切離し選択画面(選択画面)

Claims (2)

  1. 複数の回転駆動体と、前記複数の回転駆動体毎に設けられ、対応する回転駆動体を駆動させる駆動部と、各駆動部に対して同期信号を出力する主幹制御部と備え、前記同期信号に基づき前記複数の回転駆動体が同期して駆動されるシャフトレス輪転印刷機であって、
    同期対象とする駆動部を選択可能な選択画面を更に備え、
    前記駆動部は、それぞれ、不具合が生じた際に前記主幹制御部に対して故障信号を出力可能に構成されており、
    前記選択画面は、前記故障信号を出力した駆動部を同期対象から除外させる操作が可能に構成されており、
    前記主幹制御部は、前記故障信号を出力した駆動部が同期対象から除外された場合に、該故障信号を出力した駆動部を除く、同期対象とされている各駆動部に対して同期信号を出力するよう構成されている
    ことを特徴とするシャフトレス輪転印刷機。
  2. 複数の回転駆動体と、前記複数の回転駆動体毎に設けられ、対応する回転駆動体を駆動させる駆動部と、各駆動部に対して同期信号を出力する主幹制御部と、同期対象とする駆動部を選択可能な選択画面とを備え、前記同期信号に基づき前記複数の回転駆動体が同期して駆動されるシャフトレス輪転印刷機の制御方法であって、
    不具合が生じた駆動部から前記主幹制御部に対して故障信号を出力する故障信号出力工程と、
    前記故障信号に基づいて、前記複数の駆動部を停止させる停止工程と、
    前記操作部を介して、前記故障信号を出力した駆動部を同期対象から除外させる除外工程と、
    前記故障信号を出力した駆動部が同期対象から除外された場合に、該故障信号を出力した駆動部を除く、同期対象とされている各駆動部に対して同期信号を出力し、同期対象から除外された駆動部に対応する回転駆動体以外の回転駆動体の駆動を再開する定常運転再開工程と
    を備えることを特徴とするシャフトレス輪転印刷機の制御方法。
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