JP2020104444A - 印刷機 - Google Patents

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Takumi Tanaka
田中  匠
幸一 茅根
Koichi Kayane
幸一 茅根
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【課題】 無駄な電力消費を抑え、省エネ化を図ることが可能な印刷機を提供する。【解決手段】 給紙部と、給紙部から供給される連続紙に印刷を施す印刷部と、印刷後の連続紙を断裁して折り畳むことで折丁を形成する折部と、印刷部から折部に至る連続紙の走行経路を形成するレールフレーム部とを備える印刷機であって、給紙部を照らす給紙部照明灯と、印刷部を照らす印刷部照明灯と、折部を照らす折部照明灯と、レールフレーム部を照らすレールフレーム部照明灯とを更に備え、給紙部照明灯、印刷部照明灯、折部照明灯及びレールフレーム部照明灯は、各々独立して点灯制御可能に構成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、例えば新聞を印刷するために用いられる印刷機に関するものである。
従来、新聞を印刷するために用いられる印刷機として、複数の巻取紙を保持する給紙部と、給紙部から供給される連続紙に印刷を施す印刷部と、印刷後の連続紙を断裁して折り畳むことで折丁を形成する折部と、印刷部から折部に至る連続紙の走行経路を形成するレールフレーム部とを備える所謂新聞用オフセット輪転印刷機が知られている。
通常、新聞用オフセット輪転印刷機は工場内に設置されており、該工場には、新聞用オフセット輪転印刷機を照らす複数の照明装置が設けられている。従来の照明装置は、工場内の壁面等に設けられた点灯スイッチを作業者が操作することによって、点灯状態と消灯状態とを一括して切り替えるものが一般的である。
また、近年、新聞用オフセット輪転印刷機による印刷の開始時に照明装置を点灯させ、印刷の終了時に照明装置を消灯させる印刷設備用電力管理システムが提案されている(特許文献1)。
特開2015−147371号公報
一般的に、新聞用オフセット輪転印刷機により印刷が行われている状態では、各ユニットの操作側については操作等のために作業者が立ち寄ることがあるものの、レールフレーム部や各ユニットの駆動部側は操作等の必要がないため、作業者が立ち寄ることはほぼ無い。しかしながら、点灯状態と消灯状態とを一括して切り替える従来の照明装置では、このように作業者が立ち寄ることが無く、照明装置で照らす必要が無い領域についても照明装置が点灯されているため、無駄な電力が消費されているという問題がある。また、この問題は、特許文献1の印刷設備用電力管理システムにおいても同様に生じるものである。
本発明は、上述した従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、無駄な電力消費を抑え、省エネ化を図ることが可能な印刷機を提供することにある。
本発明に係る印刷機は、給紙部と、前記給紙部から供給される連続紙に印刷を施す印刷部と、印刷後の連続紙を断裁して折り畳むことで折丁を形成する折部と、前記印刷部から前記折部に至る連続紙の走行経路を形成するレールフレーム部とを備える印刷機であって、前記給紙部を照らす給紙部照明灯と、前記印刷部を照らす印刷部照明灯と、前記折部を照らす折部照明灯と、前記レールフレーム部を照らすレールフレーム部照明灯とを更に備え、前記給紙部照明灯、前記印刷部照明灯、前記折部照明灯及び前記レールフレーム部照明灯は、各々独立して点灯制御可能に構成されていることを特徴とする。
本発明に係る印刷機において、前記給紙部及び前記印刷部は、それぞれ複数設けられており、前記給紙部照明灯は、前記給紙部毎に設けられ、各々独立して点灯制御可能に構成されており、前記印刷部照明灯は、前記印刷部毎に設けられ、各々独立して点灯制御可能に構成されることが好ましい。
本発明に係る印刷機において、前記給紙部は、前記給紙部照明灯を点灯制御可能な給紙部制御盤を備え、前記給紙部制御盤は、機械停止中における点灯制御と、印刷中における点灯制御とを各々独立して設定可能に構成されることが好ましい。
本発明に係る印刷機において、前記印刷部は、前記印刷部照明灯を点灯制御可能な印刷部制御盤を備え、前記印刷部制御盤は、機械停止中における点灯制御と、印刷中における点灯制御とを各々独立して設定可能に構成されることが好ましい。
本発明に係る印刷機において、前記レールフレーム部は、前記レールフレーム部照明灯を点灯制御可能なレールフレーム部制御盤を備え、前記レールフレーム部制御盤は、機械停止中における点灯制御と、印刷中における点灯制御とを各々独立して設定可能に構成されることが好ましい。
本発明に係る印刷機において、前記折部は、前記折部照明灯を点灯制御可能な折部制御盤を備え、前記折部制御盤は、機械停止中における点灯制御と、印刷中における点灯制御とを各々独立して設定可能に構成されることが好ましい。
本発明に係る印刷機において、前記印刷部照明灯は、前記印刷部の操作側に配置されるOS側照明灯と、該印刷部の非操作側に配置されるDS側照明灯とを備え、前記OS側照明灯及び前記DS側照明灯は、各々独立して点灯制御可能に構成されることが好ましい。
本発明によれば、無駄な電力消費を抑え、省エネ化を図ることが可能な印刷機を提供することができる。
一実施形態に係る印刷機の概略構成を示す図である。 各照明灯の制御系を示す図である。 OS側照明灯、DS側照明灯及び側部照明灯の配置を示す図である。 機内照明設定画面の一例を示す図である。 印刷機の稼働状況に対する照明灯の点灯制御を示すタイムチャートである。
以下、本発明を実施するための好適な実施形態について、図面を用いて説明する。なお、以下の実施形態は、各請求項に係る発明を限定するものではなく、また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
[輪転印刷機の全体構成]
まず、本実施形態に係るオフセット輪転印刷機1の全体構成について説明する。なお、本実施形態に係るオフセット輪転印刷機1は、後述する機内照明システムに関連する構成を除き、既存のオフセット輪転印刷機を適宜流用することが可能であるため、各構成の詳細な説明は省略する。
本実施形態に係るオフセット輪転印刷機1は、新聞を印刷するために用いられる所謂新聞用オフセット輪転印刷機であり、図1に示すように、複数の巻取紙Rを保持する複数(図示の例では5台)の給紙部(第1〜第5給紙部2a〜2e)と、第1〜第5給紙部2a〜2eから供給される連続紙(図示せず)に印刷を施す複数(図示の例では5台)の印刷部(第1〜第5印刷部4a〜4e)と、印刷後の単数又は複数の連続紙を所定のカットオフ(断裁長)で断裁して個々の枚葉状シート群を作成し、該枚葉状シート群を折り畳んで所望の折丁を作成する折部8と、各第1〜第5印刷部4a〜4eから折部8に至る連続紙の走行経路を形成する複数(図示の例では5台)のレールフレーム部(第1〜第5レールフレーム部6a〜6e)と、オフセット輪転印刷機1の機内を照らす機内照明システムとを備えている。なお、図示の例では、給紙部、印刷部及びレールフレーム部からなるタワーが5列設けられる構成を図示したが、これに限定されず、作成する折丁の構成に応じて、給紙部、印刷部及びレールフレーム部の構成及びその設置数は任意に設定することができる。
本実施形態に係るオフセット輪転印刷機1は、図1に示すように、工場(建屋)内の地下階(給紙フロア)から3階部分(上段フロアー)に亘って設置されている。具体的には、本実施形態に係るオフセット輪転印刷機1は、工場の地下階(給紙フロア)に第1〜第5給紙部2a〜2eが設置され、該工場の1階部分(印刷フロア)に第1、第2及び第5印刷部4a,4b,4eの後述する下部側印刷ユニット5aと、第3及び第4印刷部4c,4dと、折部8の下側部分とが設置され、該工場の2階部分(中段フロア)に第1、第2及び第5印刷部4a,4b,4eの後述する上部側印刷ユニット5bと、第3及び第4レールフレーム部6c,6dの下側部分と、折部8の上側部分とが設置され、該工場の3階部分(上段フロアー)に第1、第2及び第5レールフレーム部6a,6b,6eと、第3及び第4レールフレーム部6c,6dの上側部分とが設置されている。
第1〜第5給紙部2a〜2eは、図1に示すように、それぞれ、連続紙がロール状に巻き取りされた複数の巻取紙Rを保持する保持アームと、巻取紙Rから引き出された連続紙を対応する印刷部(4a〜4e)へ向けて送り出すインフィードローラー(図示せず)と、インフィードローラーの下流に配されたダンサーローラー(図示せず)と、連続紙と待機状態の巻取紙Rとを自動的に紙継ぎする紙継ぎ装置(図示せず)とを備えている。なお、本実施形態に係るオフセット輪転印刷機1において、第1〜第5給紙部2a〜2eは、上述の構成に限定されず、オフセット輪転印刷機に採用可能な構成であれば、種々の構成を採用可能である。
また、第1〜第5給紙部2a〜2eは、図2に示すように、それぞれ、各給紙部2a〜2eの各種制御を実行する給紙部制御盤10を備えている。給紙部制御盤10は、各給紙部2a〜2eを動作させるための通常の稼働制御に加え、機内照明システムの後述する給紙部照明灯20の点灯制御を実行可能に構成されている。このような給紙部制御盤10は、各給紙部2a〜2eを動作させるために従来用いられている既存の給紙部制御盤に、後述する給紙部照明制御部を組み込むことで実現することが可能である。
第1〜第5印刷部4a〜4eは、図1に示すように、それぞれ、インキ供給装置(図示せず)と、湿し水供給装置(図示せず)と、版胴と、ブランケット胴とが連続紙を挟んで一対配された印刷カップルを複数備えている。具体的には、第1、第2及び第5印刷部4a,4b,4eは、2対の印刷カップルが設けられた下部側印刷ユニット5aと、該下部側印刷ユニット5aの上部に設置され、同じく2対の印刷カップルが設けられた上部側印刷ユニット5bとからなる多色(本実施形態では、シアン、マゼンタ、イエロー及びブラックの4色)印刷用のタワー型カラーユニットであり、工場の1階から2階に亘って設置されている。また、第3及び第4印刷部4c,4dは、2対の印刷カップルが設けられた単色又は二色印刷用の印刷ユニットであり、工場の1階に設置されている。なお、本実施形態に係るオフセット輪転印刷機1において、各印刷部4a〜4eは、上述の構成に限定されず、オフセット輪転印刷機に採用可能な構成であれば、種々の構成を採用可能である。
また、第1〜第5印刷部4a〜4eは、図2に示すように、それぞれ、各印刷部4a〜4eの各種制御を実行する印刷部制御盤12を備えている。なお、第1、第2及び第5印刷部4a,4b,4eにおいては、下部側印刷ユニット5aに印刷部制御盤12が設けられている。印刷部制御盤12は、各印刷部4a〜4eを動作させるための通常の稼働制御に加え、機内照明システムの後述する印刷部照明灯(OS側照明灯22、DS側照明灯24及び側部照明灯26)の点灯制御を実行可能に構成されている。このような印刷部制御盤12は、各印刷部4a〜4eを動作させるために従来用いられている既存の印刷部制御盤に、後述する印刷部照明制御部を組み込むことで実現することが可能である。
第1〜第5レールフレーム部6a〜6eは、図1に示すように、それぞれ、各印刷部4a〜4eの上部に位置し、各印刷部4a〜4eから送り出された倍幅の連続紙を2分の1幅に断裁し、ページ順に重ねて折部8まで導くよう構成されている。具体的には、各レールフレーム部6a〜6eは、各印刷部4a〜4eから排出された倍幅の連続紙を牽引することでレールフレーム部6a〜6eの内部へ送り込むアウトフィードローラー(図示せず)と、レールフレーム部6a〜6eの内部において、スリッターナイフ機構(図示せず)と協働して連続紙を2分の1幅に裁断する第1ドラッグローラー(図示せず)及び2分の1幅にされた連続紙を牽引する複数のドラッグローラー(図示せず)とを備えている。なお、本実施形態に係るオフセット輪転印刷機1において、各レールフレーム部6a〜6eは、上述の構成に限定されず、オフセット輪転印刷機に採用可能な構成であれば、種々の構成を採用可能である。
また、第1〜第5レールフレーム部6a〜6eは、図2に示すように、それぞれ、各レールフレーム部6a〜6eの各種制御を実行するレールフレーム部制御盤14を備えている。なお、図2においては、第4レールフレーム部6dのレールフレーム部制御盤14のみを図示している。第4レールフレーム部6dのレールフレーム部制御盤14は、第4レールフレーム部6dを動作させるための通常の稼働制御に加え、機内照明システムの後述するレールフレーム部照明灯(OS側照明灯28及びDS側照明灯30)の点灯制御を実行可能に構成されている。このようなレールフレーム部制御盤14は、第4レールフレーム部6dを動作させるために従来用いられている既存のレールフレーム部制御盤に、後述するレールフレーム部照明制御部を組み込むことで実現することが可能である。
折部8は、図1に示すように、工場の1階部分から2階部分に亘って設置されており、各レールフレーム部6a〜6eから送り出された複数の連続紙を重ね合わせて下流側のフォーマー部に送り出す折上ドラッグローラー(図示せず)と、折上ドラッグローラー(図示せず)によって重ね合わされた連続紙を縦折りするフォーマー(図示せず)と、フォーマー(図示せず)により縦折りされた連続紙を牽引するニッピングローラー(図示せず)と、連続紙を幅方向に断裁して個々の枚葉状シート群を作成する鋸胴(図示せず)と、断裁された枚葉状シート群を幅方向に沿って横折りして折丁を作成する操作側及び駆動側の折胴(図示せず)と、操作側及び駆動側の折胴においてそれぞれ形成された折丁を下流側に搬送する搬送機構(図示せず)とを備えている。なお、本実施形態に係るオフセット輪転印刷機1において、折部8は、上述の構成に限定されず、オフセット輪転印刷機に採用可能な構成であれば、種々の構成を採用可能である。
また、折部8は、図2に示すように、折部8の各種制御を実行する折部制御盤16と、輪転機全体の運転に関する各種情報を設定入力可能な操作盤18とを備えている。折部制御盤16は、折部8を動作させるための通常の稼働制御に加え、機内照明システムの後述する折部照明灯(OS側照明灯32、DS側照明灯34及び側部照明灯36)の点灯制御を実行可能に構成されている。このような折部制御盤16は、折部8を動作させるために従来用いられている既存の折部制御盤に、後述する折部照明制御部を組み込むことで実現することが可能である。また、操作盤18は、輪転機全体の運転に関する各種情報に加え、機内照明システムの制御条件を設定入力可能な折部グラフィックパネルGP(図4参照)を備えている。
[機内照明システムの機械的構成]
次に、本実施形態に係る機内照明システムの構成について、図1〜図3を用いて説明する。本実施形態に係る機内照明システムは、図1〜図3に示すように、各給紙部2a〜2eを照らす給紙部照明灯20と、各印刷部4a〜4eを照らす印刷部照明灯22,24,26と、第3及び第4レールフレーム部6c,6dの2階(中段フロア)部分を照らすレールフレーム部照明灯28,30と、折部8を照らす折部照明灯32,34,36とを備えている。
本実施形態において、給紙部照明灯20、印刷部照明灯22,24,26、レールフレーム部照明灯28,30及び折部照明灯32,34,36は、いずれも長尺状のLED照明灯を好適に用いることが可能であるが、これに限定されず、蛍光灯等の種々の照明灯を採用可能である。
給紙部照明灯20は、図1に示すように、各給紙部2a〜2eを挟み込むように該給紙部の側部に配置されている。具体的には、給紙部照明灯20は、第1給紙部2aの両側部、第2給紙部2bの両側部、第3給紙部2cの両側部、第4給紙部2dの両側部及び第5給紙部2eの両側部に配置されている。各給紙部照明灯20は、その長手方向が各給紙部2a〜2eの奥行き方向(保持アームの回転軸方向)と整合するよう、工場の地下階の天井又は各給紙部2a〜2eのフレーム内等の任意の箇所に取り付けられている。
各給紙部照明灯20は、図2に示すように、近傍に設置された給紙部(2a〜2e)の給紙部制御盤10に電気的に接続され、該給紙部制御盤10から供給される電力により点灯するよう構成されている。なお、給紙部間に設置された給紙部照明灯20は、図2に示すように、隣接する給紙部のうち、折部8に近い側に設置された給紙部の給紙部制御盤10に接続されている。具体的には、第1給紙部2aと第2給紙部2bとの間に設置された2つの給紙部照明灯20は、第2給紙部2bの給紙部制御盤10に接続され、第2給紙部2bと第3給紙部2cとの間に設置された給紙部照明灯20は、第3給紙部2cの給紙部制御盤10に接続され、第3給紙部2cと第4給紙部2dとの間に設置された2つの給紙部照明灯20は、第4給紙部2dの給紙部制御盤10に接続されている。
印刷部照明灯22,24,26は、図3に示すように、各印刷部4a〜4eの周囲を取り囲むように配置されている。具体的には、印刷部照明灯22,24,26は、各印刷部4a〜4eの操作側(図1中の紙面手前側)に配置されるOS側照明灯22と、各印刷部4a〜4eの非操作側(駆動側。図1中の紙面奥側)に配置されるDS側照明灯24と、各印刷部4a〜4eを挟み込むように該印刷部の側部に配置される側面照明灯26とを備えている。これら印刷部照明灯22,24,26は、工場の1階部分若しくは2階部分の天井又は各印刷部4a〜4eのフレーム内等の任意の箇所に取り付けられている。なお、「操作側」とは、作業者によって運転操作等がなされる側(オペレーションサイド,OS)を意味し、「非操作側」とは、「操作側」の反対側を意味する。「非操作側」には、通常、電動機等の駆動系が配置されることから、駆動側(ドライブサイド,DS)とも称する。
各印刷部照明灯22,24,26は、図2に示すように、近傍に設置された印刷部(4a〜4e)の印刷部制御盤12に電気的に接続され、該印刷部制御盤12から供給される電力により点灯するよう構成されている。
具体的には、図2に示すように、第1印刷部4aに対応付けて設けられたOS側照明灯22及びDS側照明灯24は、第1印刷部4aの印刷部制御盤12に接続されている。第2印刷部4b〜第5印刷部4eに対応付けて設けられたOS側照明灯22及びDS側照明灯24についても同様に、対応する印刷部の印刷部制御盤12に接続されている。なお、第1、第2及び第5印刷部4a,4b,4eの上部側印刷ユニット5bに対応付けて設けられたOS側照明灯22は、該印刷部の下部側印刷ユニット5aのOS側照明灯22を介して印刷部制御盤12に接続されており、同様に、第1、第2及び第5印刷部4a,4b,4eの上部側印刷ユニット5bに対応付けて設けられたDS側照明灯24は、該印刷部の下部側印刷ユニット5aのDS側照明灯24を介して印刷部制御盤12に接続されている。
また、印刷部間に設置された側面照明灯26は、図2に示すように、隣接する印刷部のうち、折部8に近い側に設置された印刷部の印刷部制御盤12に接続されている。具体的には、第1印刷部4aと第2印刷部4bとの間に設置された側面照明灯26は、第2印刷部4bの印刷部制御盤12に接続され、第2印刷部4bと第3印刷部4cとの間に設置された側面照明灯26は、第3印刷部4cの印刷部制御盤12に接続され、第3印刷部4cと第4印刷部4dとの間に設置された側面照明灯26は、第4印刷部4dの印刷部制御盤12に接続されている。なお、第1、第2及び第5印刷部4a,4b,4eの上部側印刷ユニット5bに対応付けて設けられた側面照明灯26は、該印刷部の下部側印刷ユニット5aの側面照明灯26を介して印刷部制御盤12に接続されている。
レールフレーム部照明灯28,30は、図1及び図2に示すように、第3及び第4レールフレーム部6c,6dの下側部分(工場の2階部分)に配置されている。具体的には、レールフレーム部照明灯28,30は、第3及び第4レールフレーム部6c,6dの下側部分の操作側(図1中の紙面手前側)に配置されるOS側照明灯28と、第3及び第4レールフレーム部6c,6dの下側部分の非操作側(駆動側。図1中の紙面奥側)に配置されるDS側照明灯30とを備えている。これらレールフレーム部照明灯28,30は、工場の2階部分の天井又は第3及び第4レールフレーム部6c,6dの各フレーム内等の任意の箇所に取り付けられている。
各レールフレーム部照明灯28,30は、図2に示すように、第4レールフレーム部6dのレールフレーム部制御盤14に電気的に接続され、該レールフレーム部制御盤14から供給される電力により点灯するよう構成されている。具体的には、第3レールフレーム部6cに対応付けて設けられたOS側照明灯28及びDS側照明灯30と、第4レールフレーム部6dに対応付けて設けられたOS側照明灯28及びDS側照明灯30との双方が、第4レールフレーム部6dのレールフレーム部制御盤14に接続されている。
折部照明灯32,34,36は、図1及び図2に示すように、折部8の周囲を取り囲むように配置されている。具体的には、折部照明灯32,34,36は、折部8の操作側(図1中の紙面手前側)に配置されるOS側照明灯32と、折部8の非操作側(駆動側。図1中の紙面奥側)に配置されるDS側照明灯34と、折部8の側部に配置される側面照明灯36とを備えている。これら折部照明灯32,34,36は、工場の1階部分若しくは2階部分の天井又は折部8のフレーム内等の任意の箇所に取り付けられている。
各折部照明灯32,34,36は、図2に示すように、折部8の折部制御盤16に電気的に接続され、該折部制御盤16から供給される電力により点灯するよう構成されている。具体的には、折部8の下側部分(工場の1階部分)に対応付けて設けられたOS側照明灯32及びDS側照明灯34と、折部8の下側部分の両側部に設けられた一対の側面照明灯36は、折部制御盤16に接続されている。また、折部8の上側部分(工場の2階部分)に対応付けて設けられたOS側照明灯32及びDS側照明灯34と、折部8の上側部分の一方の側部(折部8と第5印刷部4eとの間)に設けられた側面照明灯36は、折部8の下側部分のOS側照明灯32、DS側照明灯34又は側面照明灯36を介して折部制御盤16に接続されている。
[機内照明システムの制御的構成]
また、本実施形態に係る機内照明システムは、図2に示すように、第1〜第5給紙部2a〜2eの各給紙部制御盤10にそれぞれ組み込まれた給紙部照明制御部(図示せず)と、第1〜第5印刷部4a〜4eの各印刷部制御盤12にそれぞれ組み込まれた印刷部照明制御部(図示せず)と、第4レールフレーム部6dのレールフレーム部制御盤14に組み込まれたレールフレーム部照明制御部(図示せず)と、折部8の折部制御盤16に組み込まれた折部照明制御部(図示せず)と、操作盤18に組み込まれた照明制御設定部(図示せず)とを備えている。
本実施形態に係る機内照明システムは、操作盤18に照明制御設定部を組み込むことにより、折部グラフィックパネルGPを用いた点灯制御の設定を実行することが可能に構成されており、また、各制御盤10,12,14,16に照明制御部を組み込むことにより、後述する「自動モード」による各照明灯の点灯制御を実行することが可能となる。
具体的には、操作盤18の照明制御設定部は、輪転機全体の運転に関する各種情報を設定するための既存の設定画面に加え、図4に示すように、機内照明システムの点灯制御を設定するための機内照明設定画面40を折部グラフィックパネルGP上に表示可能に構成されている。また、操作盤18の照明制御設定部は、機内照明設定画面40を介して作業者により設定入力された制御条件に基づいて、機内照明システムの給紙部照明制御部、印刷部照明制御部、レールフレーム部照明制御部及び折部照明制御部に対し、それぞれ動作指示を出力するよう構成されている。
機内照明設定画面40は、図4に示すように、現在の印刷速度(単位時間あたりの印刷部数)や印刷部数(カウンタ部数)等の情報を表示する表示領域41と、機内照明システムに対する点灯制御を自動で行う「自動モード」と当該点灯制御を手動で行う「手動モード」とを切り替えるための各種ボタンが配置されたモード選択領域42と、「手動モード」における点灯・消灯を切り替えるための各種ボタンが配置された手動モード用選択領域43と、「自動モード」における点灯・消灯を切り替えるための各種ボタンが配置された自動モード用選択領域44とが設けられている。
モード選択領域42には、図4に示すように、「自動モード」を選択するための自動モード選択ボタン42aと、「手動モード」を選択するための手動モード選択ボタン42bとが設けられている。これら自動モード選択ボタン42a及び手動モード選択ボタン42bは、いずれか一方のみが選択されるよう構成されている。本実施形態に係る機内照明システムは、作業者により自動モード選択ボタン42aが選択された場合には、自動モード用選択領域44において設定された選択条件に基づき、機内照明システムの各照明灯の点灯制御が自動で実行されるよう構成されている。一方、本実施形態に係る機内照明システムは、作業者により手動モード選択ボタン42bが選択された場合には、手動モード用選択領域43に設けられた各ボタンが有効となり、これら各ボタンに対する作業者の手動操作に基づいて機内照明システムの各照明灯の点灯制御が実行されるよう構成されている。
手動モード用選択領域43には、図4に示すように、全ての給紙部照明灯20の点灯状態を一括して手動で切り替えるための給紙部用切替ボタン45aと、全ての印刷部照明灯22,24,26の点灯状態を一括して手動で切り替えるための印刷部用切替ボタン46aと、全てのレールフレーム部照明灯28,30の点灯状態を一括して手動で切り替えるためのレールフレーム部用切替ボタン47aと、全ての折部照明灯32,34,36の点灯状態を一括して手動で切り替えるための折部用切替ボタン48aとが設けられている。これら各切替ボタン45a,46a,47a,48aは、手動モード選択ボタン42bが選択された状態においてのみ操作可能に構成されており、作業者に押下されるたびに、対応する照明灯の点灯と消灯とを一括で切り替えるように構成されている。
上述した「自動モード」では、印刷準備中、刷了時及び故障停止時等のオフセット輪転印刷機1による印刷が停止している状態(以下、「機械停止中」という)と、オフセット輪転印刷機1による印刷が実行されている状態(以下、「印刷中」という)とに分けて自動点灯制御が実行される。
このため、自動モード用選択領域44には、図4に示すように、給紙部、印刷部、折部及びレールフレーム部毎に、機械停止中における点灯状態を設定するための停止時条件設定ボタン45b,46b,47b,48bと、印刷中における点灯状態を設定するための印刷時条件設定ボタン45c,46c〜46e,47c〜47e,48c,48dとが設けられている。また、自動モード用選択領域44には、給紙部及び印刷部毎に、折丁の作成に不要等の理由により稼働対象から除外されている場合(連動選択ではない場合)における点灯状態を設定するための非連動時条件設定ボタン45d,46fが設けられている。なお、ここでいう「印刷中」とは、検紙速度(図5の速度V)での良紙確認後の増速開始(図5の時間t)からシーケンシャルオフによる減速終了(図5の時間t)までの間の状態をいい、「機械停止中」とは、印刷中以外の状態をいうものとする。
具体的には、自動モード用選択領域44には、図4に示すように、給紙部(第1〜第5給紙部2a〜2e)に対応付けて、停止時条件設定ボタン45bと、印刷時条件設定ボタン45cと、非連動時条件設定ボタン45dとが設けられている。停止時条件設定ボタン45bは、機械停止中に全ての給紙部照明灯20を点灯(ON)させるか消灯(OFF)させるかを選択可能に構成されている。印刷時条件設定ボタン45cは、印刷中において、稼働対象となっている給紙部の給紙部照明灯20を点灯(ON)させるか消灯(OFF)させるかを選択可能に構成されている。非連動時条件設定ボタン45dは、印刷中において、稼働対象から除外されている給紙部の給紙部照明灯20を点灯(ON)させるか消灯(OFF)させるかを選択可能に構成されている。なお、稼働対象であるか否か(連動選択であるか否か)を設定する構成としては、例えば、上位システムから取得した印刷スケジュールに基づいて自動で設定される構成や、機内照明設定画面40を用いた点灯制御設定よりも前に連動選択画面上において作業者が手動で設定する構成等、種々の構成を採用可能である。
ここで、本実施形態に係る機内照明システムは、稼働対象から除外されている給紙部が、折部8と稼働対象となっている給紙部との間に位置している場合には、非連動時条件設定ボタン45dの設定ではなく、印刷時条件設定ボタン45cの設定が優先して適用されるよう構成されている。これにより、例えば、印刷時条件設定ボタン45cが点灯(ON)、非連動時条件設定ボタン45dが消灯(OFF)に設定されている状況、かつ、第3給紙部2cが稼働対象となっており、第4給紙部2dが稼働対象から除外されている状況下においては、第4給紙部2dは第3給紙部2cと折部8との間に位置しているため、印刷中は安全上の理由から、第4給紙部2dの給紙部照明灯20は消灯せずに点灯する。なお、このような条件判定は、給紙部制御盤10の給紙部照明制御部により実行されても良いし、操作盤18により実行されても良い。
また、自動モード用選択領域44には、図4に示すように、印刷部(第1〜第5印刷部4a〜4e)に対応付けて、停止時条件設定ボタン46bと、印刷時条件設定ボタン46c〜46eと、非連動時条件設定ボタン46fとが設けられている。停止時条件設定ボタン46bは、機械停止中に全ての印刷部照明灯22,24,26を点灯(ON)させるか消灯(OFF)させるかを選択可能に構成されている。印刷時条件設定ボタン46c〜46eは、印刷中において、稼働対象となっている印刷部のOS側照明灯22を点灯(ON)させるか消灯(OFF)させるかを選択可能なOS用印刷時条件設定ボタン46cと、同印刷部のDS側照明灯24を点灯(ON)させるか消灯(OFF)させるかを選択可能なDS用印刷時条件設定ボタン46dと、同印刷部の側面照明灯26を点灯(ON)させるか消灯(OFF)させるかを選択可能な側面用印刷時条件設定ボタン46eとからなる。非連動時条件設定ボタン46fは、印刷中において、稼働対象から除外されている印刷部の印刷部照明灯22,24,26を点灯(ON)させるか消灯(OFF)させるかを選択可能に構成されている。なお、稼働対象であるか否か(連動選択であるか否か)は、機内照明設定画面40を用いた点灯制御設定よりも前に予め設定される。
なお、本実施形態に係る機内照明システムは、上述した給紙部の場合と同様に、稼働対象から除外されている印刷部が、折部8と稼働対象となっている印刷部との間に位置している場合には、非連動時条件設定ボタン46fの設定ではなく、印刷時条件設定ボタン46c〜46eの設定が優先して適用されるよう構成されている。このような条件判定は、印刷部制御盤12の印刷部照明制御部により実行されても良いし、操作盤18により実行されても良い。
さらに、自動モード用選択領域44には、図4に示すように、折部8に対応付けて、停止時条件設定ボタン47bと、印刷時条件設定ボタン47c〜47eとが設けられている。停止時条件設定ボタン47bは、機械停止中に全ての折部照明灯32,34,36を点灯(ON)させるか消灯(OFF)させるかを選択可能に構成されている。印刷時条件設定ボタン47c〜47eは、印刷中においてOS側照明灯32を点灯(ON)させるか消灯(OFF)させるかを選択可能なOS用印刷時条件設定ボタン47cと、同じく印刷中においてDS側照明灯34を点灯(ON)させるか消灯(OFF)させるかを選択可能なDS用印刷時条件設定ボタン47dと、同じく印刷中において側面照明灯36を点灯(ON)させるか消灯(OFF)させるかを選択可能な側面用印刷時条件設定ボタン47eとからなる。なお、印刷中において折部8は常に稼働対象であるため、本実施形態では、折部8に対して非連動時条件設定ボタンを設けていない。
また、自動モード用選択領域44には、図4に示すように、レールフレーム部(第3及び第4レールフレーム部6c,6d)に対応付けて、停止時条件設定ボタン48bと、印刷時条件設定ボタン48c,48dとが設けられている。停止時条件設定ボタン48bは、機械停止中に全てのレールフレーム部照明灯28,30を点灯(ON)させるか消灯(OFF)させるかを選択可能に構成されている。印刷時条件設定ボタン48c,48dは、印刷中においてOS側照明灯28を点灯(ON)させるか消灯(OFF)させるかを選択可能なOS用印刷時条件設定ボタン48cと、同じく印刷中においてDS側照明灯30を点灯(ON)させるか消灯(OFF)させるかを選択可能なDS用印刷時条件設定ボタン48dとからなる。なお、印刷中においてレールフレーム部(第3及び第4レールフレーム部6c,6d)は常に稼働対象であるため、本実施形態では、レールフレーム部(第3及び第4レールフレーム部6c,6d)に対して非連動時条件設定ボタンを設けていない。
なお、自動モード用選択領域44に設けられた各ボタンの初期選択状態は、上位システムから取得したデータに基づいてプリセットされるよう構成されている。ただし、当該プリセット機能に依らずに、前回印刷稼働時の選択状態を引き継ぐ構成としても良いし、印刷の都度、予め定められた初期選択状態となる構成としても良い。
上述した給紙部照明制御部、印刷部照明制御部、レールフレーム部照明制御部及び折部照明制御部は、それぞれ、オフセット輪転印刷機1の速度信号(印刷速度)を取得可能に構成されている。また、給紙部照明制御部、印刷部照明制御部、レールフレーム部照明制御部及び折部照明制御部は、それぞれ、無線又は有線によって操作盤18とデータ通信可能に接続されており、該操作盤18から、機内照明設定画面40を介して作業者により入力された各照明灯の点灯制御の設定内容(以下、「操作盤18からの指示」という)を取得可能に構成されている。
これら給紙部照明制御部、印刷部照明制御部、レールフレーム部照明制御部及び折部照明制御部は、それぞれ、上述した「手動モード」においては、操作盤18からの指示のみに基づいて対象となる各照明灯への電力供給をON/OFFするよう構成されている。また、これら給紙部照明制御部、印刷部照明制御部、レールフレーム部照明制御部及び折部照明制御部は、それぞれ、上述した「自動モード」においては、リアルタイムで取得した速度信号と、操作盤18からの指示に基づいて、対象となる各照明灯への電力供給をON/OFFするよう構成されている。
このような機能を有する給紙部照明制御部、印刷部照明制御部、レールフレーム部照明制御部及び折部照明制御部としては、例えば、上述した速度信号及び操作盤18からの指示に基づいてリレーを動作させ、各照明灯への電力供給をON/OFFするようプログラムされたPLC(Programmable Logic Controller)を採用することが可能であるが、これに限定されず、種々の構成を採用することが可能である。
本実施形態に係る機内照明システムは、このように、給紙部照明灯20、印刷部照明灯22,24,26、レールフレーム部照明灯28,30及び折部照明灯32,34,36をそれぞれ独立した制御部(給紙部照明制御部、印刷部照明制御部、レールフレーム部照明制御部及び折部照明制御部)に細分化して個別に配線する構成としたことにより、給紙部照明灯20、印刷部照明灯22,24,26、レールフレーム部照明灯28,30及び折部照明灯32,34,36を互いに独立して点灯制御することが可能に構成されている。
また、本実施形態に係る機内照明システムは、上述した機内照明設定画面40によって、共通する制御盤に接続された複数の照明灯について、設置個所(OS側、DS側、側面)毎に異なる点灯制御を設定可能としたことにより、OS側照明灯、DS側照明灯及び側部照明灯を各々独立して点灯制御することが可能に構成されている。
そして、このような本実施形態に係る機内照明システムによれば、細かな単位で点灯と消灯の操作が可能となり、ピンポイントで必要な箇所だけ点灯させることが可能となる。これにより、例えば、印刷中に作業者が立ち寄ることが無く、点灯が不要な照明灯(例えば、レールフレーム部照明灯28,30や各ユニットのDS側照明灯等)を自動で消灯させることが可能となるため、無駄な電力消費を抑え、省エネ化を図ることが可能である。また、本実施形態に係る機内照明システムによれば、自動消灯した後に点灯が必要となった場合(例えば、機械停止中等)に、消灯していた各照明灯を自動で点灯させることが可能となるため、作業性の低下を防ぐことも可能である。さらに、本実施形態に係る機内照明システムによれば、自動制御により各照明灯のピンポイントな点灯・消灯の切り替えが可能となるため、当該操作を作業者が行う必要がなく、作業負担を軽減することが可能となる。
なお、本実施形態に係る機内照明システムは、当該個別の点灯制御に加え、例えば折部8のOS側等の任意の箇所に設けられたメカニカルスイッチ(主電源)の操作により、各照明灯を手動で消灯させることも可能に構成されている。
[機内照明システムの点灯制御方法]
次に、本実施形態に係る機内照明システムの点灯制御の一例について、図5を用いて説明する。なお、図5は、印刷スケジュールの一例を示すタイムチャートであり、図中の太線が、オフセット輪転印刷機1の稼働状況を示している。オフセット輪転印刷機1は、本例では作業者の手動操作に基づき、印刷を実行する。
本例に係る機内照明システムの点灯制御は、上述した「自動モード」における点灯制御であり、図4に示すように、機内照明設定画面40において、自動モード用選択領域44の停止時条件設定ボタン及び印刷時条件設定ボタンの点灯(ON)/消灯(OFF)選択に基づいて、各照明灯を自動で点灯/消灯させる制御である。なお、本例に係る「自動モード」における設定ボタンの点灯(ON)/消灯(OFF)が選択されている状態の一例として、図4に示すように、各設定ボタンを網掛けで示している。
具体的には、図5に示すように、オフセット輪転印刷機1が機械停止中の状態において、次に実行される印刷ジョブ(図中、「ジョブ1」)に向けて、時間tにおいてオフセット輪転印刷機1が動作を開始する。そして、時間tにおいて、オフセット輪転印刷機1の動作速度が検紙を行うための検紙速度Vに到達すると、オフセット輪転印刷機1の動作速度を検紙速度Vに保ち、作業者による検紙が行われる。なお、これらオフセット輪転印刷機1の動作開始及び検紙速度Vまでの増速は、本例では作業者の手動操作により行われる。
そして、作業者による検紙が終了し、時間tにおいて作業者によって印刷開始操作が行われると、検紙速度Vから印刷最高速度Vに向けて、オフセット輪転印刷機1の動作速度の増速が開始される。なお、当該検紙及び印刷開始操作は、任意の良紙判定プログラムを用いて自動で実行されても良い。ここで、検紙速度Vは、印刷最高速度Vよりも低い速度であり、例えば印刷最高速度Vが16万部/時に設定される場合には、検紙速度Vは6万部/時程度に設定することが可能である。ただし、これら検紙速度V及び印刷最高速度Vは、任意に設定可能である。
本例では、以上の時間tから時間tまでの印刷準備期間を「機械停止中」として取り扱い、各照明灯は停止時条件設定ボタン45b,46b,47b,48bの点灯(ON)/消灯(OFF)選択に基づいて制御されている。本例では、図4に示すように、停止時条件設定ボタン45b,46b,47b,48bがすべて点灯(ON)選択であるため、「機械停止中」においては、給紙部、印刷部、折部及びレールフレーム部のすべての照明灯が点灯されている。一方、本例では、印刷開始操作が実行されたタイミング(時間t)で、「機械停止中」から「印刷中」に切り替わり、各照明灯は印刷時条件設定ボタンの点灯(ON)/消灯(OFF)選択に基づいて制御される。なお、「機械停止中」の期間設定については、本例に限定されず、任意に設定可能である。
印刷開始操作が実行されると(時間t)、オフセット輪転印刷機1は印刷最高速度Vに向けて増速し、時間tにおいて印刷最高速度Vに到達すると、印刷最高速度Vを維持したまま印刷が継続される。そして、目標部数が近づいた任意のタイミング(時間t)において、オフセット輪転印刷機1を停止させるために減速を始め(シーケンシャルオフ開始)、目標部数に到達したタイミング(時間t)でオフセット輪転印刷機1の稼働が停止され、若干の惰性運転の後、時間tにおいてオフセット輪転印刷機1が完全に停止する。その後、オフセット輪転印刷機1は、次に実行される印刷ジョブ(図中、「ジョブ2」)まで停止状態が維持され、該ジョブ2が近づいたタイミングで、上述した動作を繰り返し実行する。なお、これらオフセット輪転印刷機1の減速及び稼働停止は、本例では作業者の手動操作により行われる。
本例では、以上の時間tから時間tまでの印刷期間を「印刷中」として取り扱い、各照明灯は印刷時条件設定ボタン45c,46c〜46e,47c〜47e,48c,48dの点灯(ON)/消灯(OFF)選択に基づいて制御されている。本例では、図4に示すように、印刷時条件設定ボタン45c,46c,47c,47e,が点灯(ON)選択であり、印刷時条件設定ボタン46d,46e,47d,48c,48dが消灯(OFF)選択である。したがって、「印刷中」においては、給紙部照明灯20は点灯が維持される。また、印刷部照明灯はOS側照明灯22のみ点灯が維持され、DS側照明灯24及び側部照明灯26は消灯される。さらに、折部照明灯はOS側照明灯32及び側部照明灯36の点灯が維持され、DS側照明灯34は消灯される。また、レールフレーム部照明灯はOS側照明灯28及びDS側照明灯30が消灯される。一方、本例では、オフセット輪転印刷機1の稼働が停止されたタイミング(時間t)で、「印刷中」から「機械停止中」に切り替わり、各照明灯は再び停止時条件設定ボタンの点灯(ON)/消灯(OFF)選択に基づいて制御される。なお、「印刷中」の期間設定については、本例に限定されず、任意に設定可能である。
以上のとおり、本例に係る機内照明システムの点灯制御によれば、オフセット輪転印刷機1の稼働と連動させて照明灯を自動で点灯及び消灯させることが可能となるため、無駄な電力消費を抑え、省エネ化を図ることが可能である。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明の技術的範囲は、上述した実施形態に記載の範囲には限定されない。上記各実施形態には、多様な変更又は改良を加えることが可能である。
例えば、上述の実施形態においては、オフセット輪転印刷機であるものとして説明したが、これに限定されず、デジタル印刷機等の種々の印刷機であっても良い。
また、上述した実施形態においては、第3及び第4レールフレーム部6c,6dの下側部分にのみレールフレーム部照明灯28,30が設けられるものとして説明したが、これに限定されず、第1、第2及び第5レールフレーム部6a,6b,6eや第3及び第4レールフレーム部6c,6dの上側部分にもレールフレーム部照明灯28,30が設けられる構成としても良い。この場合において、階層が異なるレールフレーム部照明灯28,30(第3及び第4レールフレーム部6c,6dの下側部分に設けられたレールフレーム部照明灯28,30と、第1、第2及び第5レールフレーム部6a,6b,6eや第3及び第4レールフレーム部6c,6dの上側部分に設けられたレールフレーム部照明灯28,30)は、各々独立して点灯制御を実行可能な構成としても良い。
上記のような変形例が本発明の範囲に含まれることは、特許請求の範囲の記載から明らかである。
1 オフセット輪転印刷機(印刷機)、2a〜2e 給紙部、4a〜4e 印刷部、6a〜6e レールフレーム部、8 折部、10 給紙部制御盤、12 印刷部制御盤、14 レールフレーム部制御盤、16 折部制御盤、18 操作盤、20 給紙部照明灯、22,24,26 印刷部照明灯、32,34,36 折部照明灯、28,30 レールフレーム部照明灯

Claims (7)

  1. 給紙部と、
    前記給紙部から供給される連続紙に印刷を施す印刷部と、
    印刷後の連続紙を断裁して折り畳むことで折丁を形成する折部と、
    前記印刷部から前記折部に至る連続紙の走行経路を形成するレールフレーム部と
    を備える印刷機であって、
    前記給紙部を照らす給紙部照明灯と、前記印刷部を照らす印刷部照明灯と、前記折部を照らす折部照明灯と、前記レールフレーム部を照らすレールフレーム部照明灯とを更に備え、
    前記給紙部照明灯、前記印刷部照明灯、前記折部照明灯及び前記レールフレーム部照明灯は、各々独立して点灯制御可能に構成されている
    ことを特徴とする印刷機。
  2. 前記給紙部及び前記印刷部は、それぞれ複数設けられており、
    前記給紙部照明灯は、前記給紙部毎に設けられ、各々独立して点灯制御可能に構成されており、
    前記印刷部照明灯は、前記印刷部毎に設けられ、各々独立して点灯制御可能に構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の印刷機。
  3. 前記給紙部は、前記給紙部照明灯を点灯制御可能な給紙部制御盤を備え、
    前記給紙部制御盤は、機械停止中における点灯制御と、印刷中における点灯制御とを各々独立して設定可能に構成されている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷機。
  4. 前記印刷部は、前記印刷部照明灯を点灯制御可能な印刷部制御盤を備え、
    前記印刷部制御盤は、機械停止中における点灯制御と、印刷中における点灯制御とを各々独立して設定可能に構成されている
    ことを特徴とする請求項1〜3いずれか1項に記載の印刷機。
  5. 前記レールフレーム部は、前記レールフレーム部照明灯を点灯制御可能なレールフレーム部制御盤を備え、
    前記レールフレーム部制御盤は、機械停止中における点灯制御と、印刷中における点灯制御とを各々独立して設定可能に構成されている
    ことを特徴とする請求項1〜4いずれか1項に記載の印刷機。
  6. 前記折部は、前記折部照明灯を点灯制御可能な折部制御盤を備え、
    前記折部制御盤は、機械停止中における点灯制御と、印刷中における点灯制御とを各々独立して設定可能に構成されている
    ことを特徴とする請求項1〜5いずれか1項に記載の印刷機。
  7. 前記印刷部照明灯は、前記印刷部の操作側に配置されるOS側照明灯と、該印刷部の非操作側に配置されるDS側照明灯とを備え、
    前記OS側照明灯及び前記DS側照明灯は、各々独立して点灯制御可能に構成されている
    ことを特徴とする請求項1〜6いずれか1項に記載の印刷機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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