JP2019030278A - 乾燥にんにく粉末の製造方法とこの方法により製造された乾燥にんにく粉末 - Google Patents

乾燥にんにく粉末の製造方法とこの方法により製造された乾燥にんにく粉末 Download PDF

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満雄 吉岡
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Abstract

【課題】にんにく臭がせず、しかも食した時においしいと感じる乾燥にんにく粉末を提供する。【解決手段】にんにくを蒸して蒸しにんにくを得る蒸し工程と、該蒸し工程で得られた蒸しにんにくを潰して潰しにんにくを得る潰し工程と、該潰し工程で得られた該潰しにんにくを乾燥させて乾燥にんにくを得る乾燥工程と、該乾燥工程で得られた乾燥にんにくを粉砕して乾燥にんにく粉末を得る粉砕工程とを備えた乾燥にんにく粉末の製造方法において、温度(℃)と時間(分)で示すグラフ(図2)に示された点A〜点Lをこの順に結ぶ11本の直線と、点Lと点Aを結ぶ1本の直線とで囲まれた範囲内でにんにくを蒸して該乾燥にんにく粉末を得た。【選択図】図2

Description

本発明は、調味料や健康食品として利用される乾燥にんにく粉末の製造方法とこの方法により製造された乾燥にんにく粉末に関するものである。
にんにくは、それ自体、食べることができる食材だが、肉料理などに入れると、肉の臭みを消して、肉料理をおいしくするし、炒め物に入れると、炒め物ににんにくの香りが付いて、炒め物をおいしくするので、調味料的な使い方もされている。
また、にんにくは、健康を増進したり、生活習慣病(脂質異常、高血圧、糖尿病)を予防又は改善する働き(薬効)を有しているので、健康の増進や、生活習慣病の予防又は改善を期待しても摂取されている。
にんにくはこのように、食材としての用途以外に、調味料的な用途や健康食品としての用途に用いられているが、このような用途に用いられるにんにくは、使い易さや、保管の容易さから、乾燥にんにく粉末(ガーリックパウダー)という形で製造・販売されている。
すなわち、にんにくは野菜であるから、保管中、次第に変質し、保管の条件が悪いと、カビが生えたり、腐ってしまうが、にんにくを乾燥させ、粉末状態にしておくと、このような不都合はなくなり、長期保存が可能になるからである。
また、料理の度毎に生にんにくを摺り下ろして使うのは面倒であるし、摺りかけの生にんにくが残ってしまった場合、これをラップに包んで冷蔵庫で保管しておかなければならないが、にんにくを乾燥させ、粉末状態にしておくと、このような不都合はなくなるからでもある。
ところで、にんにくを使った料理を食べると、食べた人はにんにく特有の臭いをしばらく発するので、にんにくを使った料理は、状況によって食べるのがためらわれる。
また、にんにくは、胃腸への刺激が強くて、人によっては胃腸を荒らすことがあるので、胃腸の弱い人はにんにくの摂取がためらわれる。
特開2011−50282号公報 特開2003−125727号公報
齋藤洋著 「ニンニクの科学」朝倉書店 2000年
本発明が解決しようとする課題は、前述した調味料的な働きや健康食品としての働きを持たせたまま、にんにく臭がせず、胃腸への刺激も少ない乾燥にんにく粉末を製造する方法を提供することである。
従来の乾燥にんにく粉末は、一般に、生にんにくをスライスし、スライスした生にんにくを乾燥させ、乾燥させたスライスにんにくを粉砕することによって製造されている。
生にんにくをスライスすると、生にんにくの維管束鞘細胞が破壊され、維管束鞘細胞中に含まれているアリイナーゼという酵素が細胞の外に出て、このアリイナーゼが葉肉貯蔵細胞に含まれているアリインをアリシンに変える。
また、にんにくを乾燥粉末にすると、アリインとアリイナーゼが一緒に混ざってしまうので、乾燥状態にはあるが、乾燥にんにく粉末中に残っていたアリインが、保存中に、アリイナーゼによって次第にアリシンに変えられてしまう。
このため、乾燥にんにく粉末は次第にアリシンを多く含むようになり、このアリシンが前述した臭いの問題や胃腸を荒らす問題を引き起こしてしまうと考えられる。
本願の発明者等は従来の乾燥にんにく粉末の製造方法の問題点を鋭意研究し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は、にんにくをスライスせず、にんにくをそのまま所定の温度と時間の範囲で蒸し、これを乾燥させて粉末にすることを特徴とするものである。
ここで、原料のにんにくは発明者等が吟味して最も良い品質と思われるもの(健康に育っていると思われるもの)だけを使用し、原料のにんにくは可能な限り傷付けないように丁寧に取り扱うということを前提として研究した。
原料のにんにくを可能な限り傷付けないように丁寧に取り扱うのは、にんにくを傷付けると、にんにく中に含まれているアリイナーゼ(酵素)が、にんにく中に含まれているアリインに作用して、にんにく臭の原因となるアリシンが生成されてしまうからである。
本願発明に係る乾燥にんにく粉末の製造方法は、生にんにくを蒸して蒸しにんにくを得る蒸し工程と、該蒸し工程で得られた蒸しにんにくをそのままの状態で、又は潰した状態で、乾燥させて乾燥にんにくを得る乾燥工程と、該乾燥工程で得られた乾燥にんにくを粉砕して乾燥にんにく粉末を得る工程とを備えてなるものである。
該蒸し工程の蒸し温度と蒸し時間は、温度(℃)と時間(分)で示すグラフ(図2)における、温度が100℃で時間が10分を示す第一の点Aと、温度が100℃で時間が22分を示す第二の点Bと、温度が92℃で時間が30分を示す第三の点Cと、温度が92℃で時間が35分を示す第四の点Dと、温度が87℃で時間が40分を示す第五の点Eと、温度が87℃で時間が50分を示す第六の点Fと、温度が80℃で時間が60分を示す第七の点Gと、温度が75℃で時間が60分を示す第八の点Hと、温度が75℃で時間が40分を示す第九の点Iと、温度が78℃で時間が35分を示す第十の点Jと、温度が78℃で時間が20分を示す第十一の点Kと、温度が88℃で時間が10分を示す第十二の点Lとをこの順に結ぶ11本の直線と、第十二の点Lと第一の点Aを結ぶ1本の直線とで囲まれた範囲内にあることが好ましい。
また、前記蒸し工程の蒸し温度と蒸し時間は、温度(℃)と時間(分)で示すグラフ(図2)における、温度が100℃で時間が13分を示す第十三の点Mと、温度が100℃で時間が17分を示す第十四の点Nと、温度が87℃で時間が30分を示す第十五の点Oと、温度が87℃で時間が35分を示す第十六の点Pと、温度が82℃で時間が40分を示す第十七の点Qと、温度が82℃で時間が50分を示す第十八の点Rと、温度が80℃で時間が55分を示す第十九の点Sと、温度が78℃で時間が55分を示す第二十の点Tと、温度が78℃で時間が40分を示す第二十一の点Uと、温度が83℃で時間が35分を示す第二十二の点Vと、温度が83℃で時間が20分を示す第二十三の点Wと、温度が90℃で時間が13分を示す第二十四の点Xとをこの順に結ぶ11本の直線と、第二十四の点Xと第十三の点Mを結ぶ1本の直線とで囲まれた範囲内にあれば更に好ましい。
前記蒸し工程において使用する生にんにくは、傷付けられていない状態のものが好ましい。これは、最終的に製造される乾燥にんにく粉末中にアリシンが含まれないようにするためである。
すなわち、生にんにく中にはアリインが含まれている。生にんにくを傷付けると、にんにくの維管束付近の細胞中に含まれているアリイナーゼが細胞の外に漏出し、にんにく中に含まれているアリインに作用し、アリインがアリシンに変化してしまう。このような状態になった生にんにくで乾燥にんにく粉末をつくると、アリシンの濃度が高くて辛い、にんにく臭の強い乾燥にんにく粉末になってしまう。しかし、傷付けられていない状態の生にんにくで乾燥にんにく粉末を作れば、アリインだけを含み、実質的にアリシンを含まない(辛くない)、にんにく臭の無い乾燥にんにく粉末になる。
また、最終製品の乾燥にんにく粉末に含まれているアリインの含有割合を一定にするために、前記蒸し工程において使用する前記生にんにくは、含まれているアリインの含有率をロット毎に一定にするのが望ましい。にんにくに含まれているアリインの含有率をロット毎に一定にするため、収獲した場所や時期を異にする複数のにんにくを混合して均質化したものを使用するようにしてもよい。
また前記潰しにんにくとしては、裏ごし器で裏ごししてにんにく中に含まれている繊維分を取り除いたものが好ましい。これは、食した時の舌触りを考慮して、にんにくの果肉部分(実質部分)だけで乾燥にんにく粉末を作りたいからである。
前記乾燥にんにく粉末は、前記蒸しにんにく又は潰しにんにくを常温又は30〜50℃で乾燥させて形成する。前記乾燥工程で得られた乾燥にんにくは粉砕して乾燥にんにく粉末とする。
にんにくはアリインを豊富に含んでいるが、にんにくを加工して乾燥にんにく粉末を製造すると、前述したように、アリインは加工の途中でアリイナーゼによってほとんどがアリシンに変化してしまう。アリシンは、健康を増進する働きを有する反面、にんにく臭を強くし、食べて辛く、胃腸への刺激が強いという問題を有している。
本発明に係る乾燥にんにく粉末の製造方法は、生にんにくを所定の温度と時間条件で蒸して、にんにく中に含まれているアリイナーゼを完全に失活させるので、にんにく中に含まれているアリインを加工の途中でアリシンに変化させず、アリインをそのまま残すことができるという効果がある。
また、本発明に係る乾燥にんにく粉末の製造方法は、生にんにくを所定の温度と時間条件で蒸して、にんにく中に含まれているアリイナーゼを完全に失活させるので、アリインを乾燥にんにく粉末中に残すことができ、従って、健康を増進したり、生活習慣病(脂質異常、高血圧、糖尿病)を予防又は改善する働き、特にLDLコレステロールを低減して、健康を増進する働きのある乾燥にんにく粉末を得ることができるという効果がある。
また、本発明に係る乾燥にんにく粉末の製造方法は、生にんにくを所定の温度と時間条件で蒸して、にんにく中に含まれているアリイナーゼを完全に失活させるので、アリインを乾燥にんにく粉末中に残すことができ、従って、調味料的に使用することができる乾燥にんにく粉末を得ることができるという効果がある。
また、本発明に係る乾燥にんにく粉末の製造方法は、生にんにくを所定の温度と時間条件で蒸して、にんにく中に含まれているアリイナーゼを完全に失活させるので、アリインを加工の途中でアリシンに変化させなくて済み、従って、にんにく臭がしない乾燥にんにく粉末を得ることができるという効果がある。
また、本発明に係る乾燥にんにく粉末の製造方法は、生にんにくを所定の温度と時間条件で蒸して、にんにく中に含まれているアリイナーゼを完全に失活させるので、アリインを加工の途中でアリシンに変化させなくて済み、従って、胃腸に優しい乾燥にんにく粉末を得ることができるという効果がある。
また、本発明に係る乾燥にんにく粉末の製造方法は、生にんにくを所定の温度と時間条件で蒸すので、アリイナーゼは失活させることができるが、アリインは分解・消失させなくて済み、従って、アリインの残留量が多い乾燥にんにく粉末を得ることができるという効果がある。
なお、前記蒸し工程において使用する前記にんにくが、傷付けられていない状態のものである場合、にんにく中にアリシンが形成され難いという効果がある。
また、前記蒸し工程において使用する前記にんにくが、収獲した場所や時期を異にする複数のにんにくである場合、収獲した場所や時期を異にする複数のにんにくを混合して使用すると、得られた製品の品質が一定化するという効果がある。
図1は本発明の一実施例に係る乾燥にんにく粉末の製造方法の各工程を示す工程図である。 図2は蒸しにんにくの蒸し状態(見た目、食感、辛み、美味しさ)を蒸し温度と蒸し時間別に示したグラフである。
本発明は、にんにく臭がせず、胃腸への刺激も少ない乾燥にんにく粉末を製造するという目的を、調味料的な効能や健康食品としての効能を損なわずに実現した。
図1は本発明の一実施例に係る乾燥にんにく粉末の製造方法の各工程を示す工程図であり、本発明の一実施例に係る乾燥にんにく粉末の製造方法は、同図に示すように、下記の(イ)〜(ニ)の工程をこの順に備えてなるものである。
(イ)生にんにくを蒸して蒸しにんにくを得る蒸し工程。
(ロ)該蒸し工程で得られた蒸しにんにくを潰して潰しにんにくを得る潰し工程。
(ハ)該潰し工程で得られた潰しにんにくを乾燥させて乾燥にんにくを得る乾燥工程。
(ニ)該乾燥工程で得られた乾燥にんにくを粉砕して乾燥にんにく粉末を得る粉砕工程。
蒸し工程では、生にんにくを蒸籠に入れ、90℃で25分間の条件で蒸した。蒸し始めてしばらくするとにんにく臭の強い蒸気が出てくるようになり、更に蒸しているとにんにく臭は次第にしなくなった。この温度と時間の条件でにんにくを蒸すと、本発明者等が最も望ましいと思う状態のおいしい蒸しにんにくを得ることができた。
すなわち、この温度と時間の条件でにんにくを蒸すと、にんにく中に含まれていたアリシンは完全に除去され、含まれていたアリイナーゼは完全に失活し、含まれていたアリインは分解されることなく殆どが残った状態の蒸しにんにくを得ることができた。
なお、この実施例では、にんにくを90℃で25分間の条件で蒸しているが、実施例2で好ましい範囲とする温度と時間の範囲で蒸すことを排除するものではない。また、この温度と時間の条件で蒸し終わったにんにくを割って得られた断面の見た目は「全てが透明感を持つ」、食べたときの食感は「ほくほく」で、味は甘くて美味しく、辛みは「無し」だった。辛みが無く、甘くて美味しいものは、アリシンが含まれておらず、アリインが豊富な状態にあると考えられる
ここで使用しているにんにくは本発明者等がにんにくを栽培している現地に行って品質を直接検討し、品質が最も良い(健康に育っていると思われるもの)と判断したものである。また、ここで使用しているにんにくは、収獲、輸送、保管時に傷付けないよう、可能な限り丁寧に取り扱っているものである。また、にんにくは乾燥状態で保管している。保管の温度は30℃〜50℃又は常温である。
原料のにんにくを可能な限り傷付けないように丁寧に取り扱うのは、従来の技術でも説明したが、にんにく臭や苦みの原因となるアリシンをにんにく中に生成させないためである。すなわち、にんにくを傷付けると、にんにくに含まれているアリイナーゼが、にんにくに含まれているアリインに作用して、にんにく臭の原因となるアリシンが生成されてしまうが、にんにくを傷付けなければ、にんにく中にアリシンが生成されないからである。
潰し工程では、蒸し工程で得られた蒸しにんにくを裏ごし器の篩の上に置き、篩の上の蒸しにんにくをへらで壊すとともに篩に押し付けてしごき、篩の目から下に押し落としてできたマッシュにんにくをまとめて潰しにんにくとした。
乾燥工程では、潰しにんにくを、湿度30%の雰囲気中で乾燥させて乾燥にんにくを得た。潰しにんにくの乾燥温度は30℃とした。
粉砕工程では、乾燥にんにくを粉砕機で粉砕して乾燥にんにく粉末とし、この乾燥にんにく粉末を篩別して、粒子径を細かに揃えた乾燥にんにく粉末を得た。
乾燥にんにく粉末は、すでに説明した通り、蒸しにんにくを潰し、潰したにんにくを乾燥させ、これを粉砕して作る。乾燥にんにく粉末の品質は、にんにくを蒸す温度と時間によって大きく左右される。本発明者等は、にんにく臭が無く、食したとき、甘くておいしい、辛みの無い、胃腸に優しい乾燥にんにく粉末を作りたいと考えている。すなわち、本発明者等は、アリシンが実質的に含まれておらず、アリインの含有量が豊富な乾燥にんにく粉末を作りたいと考えている。そのような乾燥にんにく粉末を作るのに好ましいと思われる温度と時間の条件を求めるため、にんにくを蒸す温度(℃)と時間(分)を変えてにんにくを蒸し、蒸しにんにくの見た目、食感、辛み、美味しさを調べた。
まず、表1−1及び表1−2(以下、単に「表1」という。)の試料No.1〜50の欄に示すように、蒸し温度(℃)を75℃〜100℃の間で変化させ、蒸し時間(分)を10分〜65分の間で変化させてにんにくを蒸し、得られた蒸しにんにくの見た目、食感、辛み、美味しさがどのような状態になるかを調べた。結果は表1の試料No.1〜50の欄に示す通りであった。ここで、表1の「美味しさ」の欄に示された記号「〇」は美味しいを意味し、記号「◎」とても美味しいを意味し、記号「×」は美味しくないを意味する。
Figure 2019030278
Figure 2019030278
表1中、見た目が「白くて透明感が少ないか無い」、食感が「ガリガリ」、辛みが「有り」、美味しさが「×」とある場合、この蒸しにんにくは乾燥にんにく粉末の原料として使用することができない。蒸しにんにくがこの状態にあるということは、にんにくが芯まで蒸されておらず、蒸しにんにく中にアリイナーゼが残っており、蒸しにんにく中のアリインがアリシンに変化し、胃腸に対して刺激が強い乾燥にんにく粉末が出来てしまうからである。ここで、「透明感が少ないか無い」とは、反射光量と比べて透過光量が少なく、透過光を感じないか、透過光を少ししか感じない状態をいう。また、食感が「ガリガリ」とは、蒸しにんにくの全てがガリガリの場合と、蒸しにんにくに芯が残っており、この芯の部分がガリガリの場合の両方をいう。
また、表1中、見た目が「全てが透明感を持つ」、食感が「柔らか過ぎる」、辛みが「無し」、美味しさが「×」とある場合、この蒸しにんにくは乾燥にんにく粉末の原料としては使用することができない。辛くもなく、美味しくもないものは、アリシンが無くなっているだけでなく、アリインの含有量も少なくなってしまっていると考えられるからである。
また、このような状態にある蒸しにんにくを潰したものはお粥状態になってしまい、水分が多過ぎ、水分を蒸発させて適度の粘性状態(粘土状態)にするのに時間がかかり過ぎる。しかも、加熱して、水分を蒸発させて得られたものは、適度な蒸し状態の蒸しにんにくで作ったものと比べ、量が少なくなり、原料に対する歩留まりが悪くなる。ここで、「全てが透明感を持つ」とは、反射光量と比べて透過光量が多く、反射光より透過光を多く感じる状態をいう。
これに対し、表1中、見た目が「全てが透明感を持つ一歩手前」、食感が「ほくほく」、辛みが「無し」、美味しさが「〇」とある場合、上記のような問題が無いのみならず、食した際に甘くておいしく、本発明者等の味覚の好みに合致しているので、この蒸しにんにくは乾燥にんにく粉末の原料として好ましく使用することができる。見た目が「全てが透明感を持つ一歩手前」とは、芯が若干残っていた状態から芯が全く無くなった直後と思われる状態をいう。食感が「ほくほく」とは、口の中に入れたときはにんにくの形状が保持されていて、口中でやさしく咀嚼したときににんにくの形状が自然に崩れ、崩れたにんにくは口中の唾液を吸収する程度の含水量にある蒸し状態をいう。
また、表1中、見た目が「全てが透明感を持つ」、食感が「ほくほく」、辛みが「無し」、美味しさが「◎」とある場合、上記のような問題が無いのみならず、食した際に甘くておいしく、本発明者等の味覚の好みに最も合致しているので、この蒸しにんにくは乾燥にんにく粉末の原料として更に好ましく使用することができる。
また、表1中、見た目が「全てが透明感を持つ」、食感が「少し柔らかい」、辛みが「無し」、美味しさが「〇」とある場合、上記のような問題が無いのみならず、食した際に甘くておいしく、本発明者等の味覚の好みに合致しているので、この蒸しにんにくは乾燥にんにく粉末の原料として好ましく使用することができる。この蒸しにんにくは少し柔らかいが、原料として使用して問題がない。ここで、食感が「少し柔らかい」とは、少し蒸し過ぎて、多少水分が多くなった感じはあるが、「ほくほく」した感じが充分に残っている状態をいう。
表1の試料No.1〜50の欄において、蒸し温度(℃)と蒸し時間(分)が、試料No.20,31,42〜45の場合、得られた蒸しにんにくの見た目が「白くて透明感が少ないか無い」、食感が「ガリガリ」、辛みが「有り」、美味しさが「×」である。この条件で得られた蒸しにんにくは、上述した基準に照らし、乾燥にんにく粉末の原料として使用することができない。
表1の試料No.1〜50の欄において、蒸し温度(℃)と蒸し時間(分)が、表1の試料No.1,5,11,21,32〜35,46〜50の場合、得られた蒸しにんにくの見た目が「全てが透明感を持つ一歩手前」、食感が「ほくほく」、辛みが「無し」、美味しさが「〇」である。この条件で得られた蒸しにんにくは、上述した基準に照らし、乾燥にんにく粉末の原料として好ましく使用することができる。
表1の試料No.1〜50の欄において、蒸し温度(℃)と蒸し時間(分)が、表1の試料No.2,6,7,12〜14,22〜25,36〜39の場合、得られた蒸しにんにくの見た目が「全てが透明感を持つ」、食感が「ほくほく」、辛みが「無し」、美味しさが「◎」であった。この条件で得られた蒸しにんにくは、上述した基準に照らし、乾燥にんにく粉末の原料として更に好ましく使用することができる。
表1の試料No.1〜50の欄において、蒸し温度(℃)と蒸し時間(分)が、表1の試料No.3,8,15,16,26〜28,40の場合、得られた蒸しにんにくの見た目が「全てが透明感を持つ」、食感が「少し柔らかい」、辛みが「無し」、美味しさが「〇」であった。この条件で得られた蒸しにんにくは、上述した基準に照らし、乾燥にんにく粉末の原料として好ましく使用することができる。
表1の試料No.1〜50の欄において、蒸し温度(℃)と蒸し時間(分)が、表1の試料No.4,9,10,17〜19,29,30,41の場合、蒸しにんにくの見た目が「全てが透明感を持つ」、食感が「柔らか過ぎる」、辛みが「無し」、美味しさが「×」であった。この条件で得られた蒸しにんにくは、上述した基準に照らし、乾燥にんにく粉末の原料として使用することができない。
次に、蒸し時間(分)が、表1の試料No.3と試料No.4の間の場合、蒸しにんにくがどのような状態になるかを知るため、試料No.3の場合より3分多い、23分でにんにくを蒸したところ、得られた蒸しにんにくは、表1の試料No.53の欄に示すように、見た目が「全てが透明感を持つ」、食感が「少し柔らかい」、辛みが「無し」、美味しさが「〇」で、乾燥にんにく粉末の原料として好ましく使用することができる。
また、蒸し温度(℃)が、表1の試料No.9と試料No.15の間の場合、蒸しにんにくがどのような状態になるかを知るため、試料No.15の場合より2℃高い、92℃でにんにくを蒸したところ、得られた蒸しにんにくは、表1の試料No.55の欄に示すように、見た目が「全てが透明感を持つ」、食感が「少し柔らかい」、辛みが「無し」、美味しさが「〇」で、乾燥にんにく粉末の原料として好ましく使用することができる。
また、蒸し温度(℃)が、表1の試料No.10と試料No.16の間の場合、蒸しにんにくがどのような状態になるかを知るため、試料No.16の場合より2℃高い、92℃でにんにくを蒸したところ、得られた蒸しにんにくは、表1の試料No.56の欄に示すように、見た目が「全てが透明感を持つ」、食感が「少し柔らかい」、辛みが「無し」、美味しさが「〇」で、乾燥にんにく粉末の原料として好ましく使用することができる。
また、蒸し温度(℃)が、表1の試料No.17と試料No.26の間の場合、蒸しにんにくがどのような状態になるかを知るため、試料No.26の場合より2℃高い、87℃でにんにくを蒸したところ、得られた蒸しにんにくは、表1の試料No.60の欄に示すように、見た目が「全てが透明感を持つ」、食感が「少し柔らかい」、辛みが「無し」、美味しさが「〇」で、乾燥にんにく粉末の原料として好ましく使用することができる。
また、蒸し温度(℃)が、表1の試料No.18と試料No.27の間の場合、蒸しにんにくがどのような状態になるかを知るため、試料No.27の場合より2℃高い、87℃でにんにくを蒸したところ、得られた蒸しにんにくは、表1の試料No.61の欄に示すように、見た目が「全てが透明感を持つ」、食感が「少し柔らかい」、辛みが「無し」、美味しさが「〇」で、乾燥にんにく粉末の原料として好ましく使用することができる。
また、蒸し温度(℃)が、表1の試料No.19と試料No.28の間の場合、蒸しにんにくがどのような状態になるかを知るため、試料No.28の場合より2℃高い、87℃でにんにくを蒸したところ、得られた蒸しにんにくは、表1の試料No.62の欄に示すように、見た目が「全てが透明感を持つ」、食感が「ほくほく」、辛みが「無し」、美味しさが「◎」で、乾燥にんにく粉末の原料として更に好ましく使用することができる。
また、蒸し温度(℃)が、表1の試料No.29と試料No.39の間の場合、蒸しにんにくがどのような状態になるかを知るため、試料No.29の場合より2℃低い、83℃でにんにくを蒸したところ、得られた蒸しにんにくは、表1の試料No.67の欄に示すように、見た目が「全てが透明感を持つ」、食感が「少し柔らかい」、辛みが「無し」、美味しさが「〇」で、乾燥にんにく粉末の原料として好ましく使用することができる。
また、蒸し温度(℃)が、表1の試料No.35と試料No.45の間の場合、蒸しにんにくがどのような状態になるかを知るため、試料No.35の場合より2℃低い、78℃でにんにくを蒸したところ、得られた蒸しにんにくは、表1の試料No.75の欄に示すように、見た目が「全てが透明感を持つ一歩手前」、食感が「ほくほく」、辛みが「無し」、美味しさが「〇」で、乾燥にんにく粉末の原料として好ましく使用することができる。
また、蒸し温度(℃)が、表1の試料No.34と試料No.44の間の場合、蒸しにんにくがどのような状態になるかを知るため、試料No.34の場合より2℃低い、78℃でにんにくを蒸したところ、得られた蒸しにんにくは、表1の試料No.74の欄に示すように、見た目が「全てが透明感を持つ一歩手前」、食感が「ほくほく」、辛みが「無し」、美味しさが「〇」で、乾燥にんにく粉末の原料として好ましく使用することができる。
また、蒸し温度(℃)が、表1の試料No.33と試料No.43の間の場合、蒸しにんにくがどのような状態になるかを知るため、試料No.33の場合より2℃低い、78℃でにんにくを蒸したところ、得られた蒸しにんにくは、表1の試料No.73の欄に示すように、見た目が「全てが透明感を持つ一歩手前」、食感が「ほくほく」、辛みが「無し」、美味しさが「〇」で、乾燥にんにく粉末の原料として好ましく使用することができる。
また、蒸し温度(℃)が、表1の試料No.32と試料No.42の間の場合、蒸しにんにくがどのような状態になるかを知るため、試料No.32の場合より2℃低い、78℃でにんにくを蒸したところ、得られた蒸しにんにくは、表1の試料No.72の欄に示すように、見た目が「全てが透明感を持つ一歩手前」、食感が「ほくほく」、辛みが「無し」、美味しさが「〇」で、乾燥にんにく粉末の原料として好ましく使用することができる。
また、蒸し温度(℃)が、表1の試料No.11と試料No.20の間の場合、蒸しにんにくがどのような状態になるかを知るため、試料No.11の場合より2℃低い、88℃でにんにくを蒸したところ、得られた蒸しにんにくは、表1の試料No.57の欄に示すように、見た目が「全てが透明感を持つ一歩手前」、食感が「ほくほく」、辛みが「無し」、美味しさが「〇」で、乾燥にんにく粉末の原料として好ましく使用することができる。
以上の結果、すなわち、蒸しにんにくの蒸し状態(見た目、食感、辛み、美味しさ)を、蒸し温度と蒸し時間からなるグラフ(図2)にまとめた。
すなわち、蒸し工程の蒸し温度と蒸し時間は、温度(℃)と時間(分)で示すグラフ(図2)における、温度が100℃で時間が10分を示す第一の点Aと、温度が100℃で時間が22分を示す第二の点Bと、温度が92℃で時間が30分を示す第三の点Cと、温度が92℃で時間が35分を示す第四の点Dと、温度が87℃で時間が40分を示す第五の点Eと、温度が87℃で時間が50分を示す第六の点Fと、温度が80℃で時間が60分を示す第七の点Gと、温度が75℃で時間が60分を示す第八の点Hと、温度が75℃で時間が40分を示す第九の点Iと、温度が78℃で時間が35分を示す第十の点Jと、温度が78℃で時間が20分を示す第十一の点Kと、温度が88℃で時間が10分を示す第十二の点Lとをこの順に結ぶ11本の直線と、第十二の点Lと第一の点Aを結ぶ1本の直線とで囲まれた範囲内が好ましいということができる。
次に、蒸し時間(分)が、表1の試料No.1と試料No.2の間の場合、蒸しにんにくがどのような状態になるかを知るため、試料No.2の場合より2分少ない、13分でにんにくを蒸したところ、得られた蒸しにんにくは、表1の試料No.51の欄に示すように、見た目が「全てが透明感を持つ」、食感が「ほくほく」、辛みが「無し」、美味しさが「◎」で、乾燥にんにく粉末の原料として更に好ましい状態にある。
蒸し時間(分)が、表1の試料No.2と試料No.3の間の場合、蒸しにんにくがどのような状態になるかを知るため、試料No.2の場合より2分多い、17分でにんにくを蒸したところ、得られた蒸しにんにくは、表1の試料No.52の欄に示すように、見た目が「全てが透明感を持つ」、食感が「ほくほく」、辛みが「無し」、美味しさが「◎」で、乾燥にんにく粉末の原料として更に好ましく使用することができる。
蒸し温度(℃)が、表1の試料No.15と試料No.24の間の場合、蒸しにんにくがどのような状態になるかを知るため、試料No.24の場合より2℃高い、87℃でにんにくを蒸したところ、得られた蒸しにんにくは、表1の試料No.58の欄に示すように、見た目が「全てが透明感を持つ」、食感が「ほくほく」、辛みが「無し」、美味しさが「◎」で、乾燥にんにく粉末の原料として更に好ましく使用することができる。
蒸し温度(℃)が、表1の試料No.16と試料No.25の間の場合、蒸しにんにくがどのような状態になるかを知るため、試料No.25の場合より2℃高い、87℃でにんにくを蒸したところ、得られた蒸しにんにくは、表1の試料No.59の欄に示すように、見た目が「全てが透明感を持つ」、食感が「ほくほく」、辛みが「無し」、美味しさが「◎」で、乾燥にんにく粉末の原料として更に好ましく使用することができる。
蒸し温度(℃)が、表1の試料No.26と試料No.36の間の場合、蒸しにんにくがどのような状態になるかを知るため、試料No.36の場合より2℃高い、82℃でにんにくを蒸したところ、得られた蒸しにんにくは、表1の試料No.68の欄に示すように、見た目が「全てが透明感を持つ」、食感が「ほくほく」、辛みが「無し」、美味しさが「◎」で、乾燥にんにく粉末の原料として更に好ましく使用することができる。
蒸し温度(℃)が、表1の試料No.27と試料No.37の間の場合、蒸しにんにくがどのような状態になるかを知るため、試料No.37の場合より2℃高い、82℃でにんにくを蒸したところ、得られた蒸しにんにくは、表1の試料No.69の欄に示すように、見た目が「全てが透明感を持つ」、食感が「ほくほく」、辛みが「無し」、美味しさが「◎」で、乾燥にんにく粉末の原料として更に好ましく使用することができる。
蒸し温度(℃)が、表1の試料No.28と試料No.38の間の場合、蒸しにんにくがどのような状態になるかを知るため、試料No.38の場合より2℃高い、82℃でにんにくを蒸したところ、得られた蒸しにんにくは、表1の試料No.70の欄に示すように、見た目が「全てが透明感を持つ」、食感が「ほくほく」、辛みが「無し」、美味しさが「◎」で、乾燥にんにく粉末の原料として更に好ましく使用することができる。
蒸し温度(℃)が、表1の試料No.67と試料No.39の間の場合、蒸しにんにくがどのような状態になるかを知るため、試料No.39の場合より2℃高い、82℃でにんにくを蒸したところ、得られた蒸しにんにくは、表1の試料No.71の欄に示すように、見た目が「全てが透明感を持つ」、食感が「少し柔らかい」、辛みが「無し」、美味しさが「〇」で、乾燥にんにく粉末の原料として好ましく使用することができる。
蒸し温度(℃)が、表1の試料No.39と試料No.49の間の場合、蒸しにんにくがどのような状態になるかを知るため、試料No.39の場合より2℃低い、78℃でにんにくを蒸したところ、得られた蒸しにんにくは、表1の試料No.79の欄に示すように、見た目が「全てが透明感を持つ」、食感が「少し柔らかい」、辛みが「無し」、美味しさが「〇」で、乾燥にんにく粉末の原料として好ましく使用することができる。
蒸し温度(℃)が、表1の試料No.38と試料No.48の間の場合、蒸しにんにくがどのような状態になるかを知るため、試料No.38の場合より2℃低い、78℃でにんにくを蒸したところ、得られた蒸しにんにくは、表1の試料No.78の欄に示すように、見た目が「全てが透明感を持つ」、食感が「ほくほく」、辛みが「無し」、美味しさが「◎」で、乾燥にんにく粉末の原料として更に好ましく使用することができる。
蒸し温度(℃)が、表1の試料No.37と試料No.47の間の場合、蒸しにんにくがどのような状態になるかを知るため、試料No.37の場合より2℃低い、78℃でにんにくを蒸したところ、得られた蒸しにんにくは、表1の試料No.77の欄に示すように、見た目が「全てが透明感を持つ」、食感が「ほくほく」、辛みが「無し」、美味しさが「◎」で、乾燥にんにく粉末の原料として更に好ましく使用することができる。
蒸し温度(℃)が、表1の試料No.36と試料No.46の間の場合、蒸しにんにくがどのような状態になるかを知るため、試料No.36の場合より2℃低い、78℃でにんにくを蒸したところ、得られた蒸しにんにくは、表1の試料No.76の欄に示すように、見た目が「全てが透明感を持つ」、食感が「ほくほく」、辛みが「無し」、美味しさが「◎」で、乾燥にんにく粉末の原料として更に好ましく使用することができる。
蒸し温度(℃)が、表1の試料No.25と試料No.35の間の場合、蒸しにんにくがどのような状態になるかを知るため、試料No.25の場合より2℃低い、83℃でにんにくを蒸したところ、得られた蒸しにんにくは、表1の試料No.66の欄に示すように、見た目が「全てが透明感を持つ」、食感が「ほくほく」、辛みが「無し」、美味しさが「◎」で、乾燥にんにく粉末の原料として更に好ましく使用することができる。
蒸し温度(℃)が、表1の試料No.24と試料No.34の間の場合、蒸しにんにくがどのような状態になるかを知るため、試料No.24の場合より2℃低い、83℃でにんにくを蒸したところ、得られた蒸しにんにくは、表1の試料No.65の欄に示すように、見た目が「全てが透明感を持つ」、食感が「ほくほく」、辛みが「無し」、美味しさが「◎」で、乾燥にんにく粉末の原料として更に好ましく使用することができる。
蒸し温度(℃)が、表1の試料No.23と試料No.33の間の場合、蒸しにんにくがどのような状態になるかを知るため、試料No.23の場合より2℃低い、83℃でにんにくを蒸したところ、得られた蒸しにんにくは、表1の試料No.64の欄に示すように、見た目が「全てが透明感を持つ」、食感が「ほくほく」、辛みが「無し」、美味しさが「◎」で、乾燥にんにく粉末の原料として更に好ましく使用することができる。
蒸し温度(℃)が、表1の試料No.22と試料No.32の間の場合、蒸しにんにくがどのような状態になるかを知るため、試料No.22の場合より2℃低い、83℃でにんにくを蒸したところ、得られた蒸しにんにくは、表1の試料No.63の欄に示すように、見た目が「全てが透明感を持つ」、食感が「ほくほく」、辛みが「無し」、美味しさが「◎」で、乾燥にんにく粉末の原料として更に好ましく使用することができる。
蒸し時間(分)が、表1の試料No.11と試料No.12の間の場合、蒸しにんにくがどのような状態になるかを知るため、試料No.12の場合より2分短い、13分でにんにくを蒸したところ、得られた蒸しにんにくは、表1の試料No.54の欄に示すように、見た目が「全てが透明感を持つ」、食感が「ほくほく」、辛みが「無し」、美味しさが「◎」で、乾燥にんにく粉末の原料として更に好ましく使用することができる。
以上の結果から、蒸し工程において、にんにくを蒸すために更に好ましく使用することができる温度(℃)と時間(分)の範囲を、温度(℃)と時間(分)で示す図2のグラフに図示した。
すなわち、蒸し工程の蒸し温度と蒸し時間は、温度(℃)と時間(分)で示すグラフ(図2)における、温度が100℃で時間が13分を示す第十三の点Mと、温度が100℃で時間が17分を示す第十四の点Nと、温度が87℃で時間が30分を示す第十五の点Oと、温度が87℃で時間が35分を示す第十六の点Pと、温度が82℃で時間が40分を示す第十七の点Qと、温度が82℃で時間が50分を示す第十八の点Rと、温度が80℃で時間が55分を示す第十九の点Sと、温度が78℃で時間が55分を示す第二十の点Tと、温度が78℃で時間が40分を示す第二十一の点Uと、温度が83℃で時間が35分を示す第二十二の点Vと、温度が83℃で時間が20分を示す第二十三の点Wと、温度が90℃で時間が13分を示す第二十四の点Xとをこの順に結ぶ11本の直線と、第二十四の点Xと第十三の点Mを結ぶ1本の直線とで囲まれた範囲内が更に好ましいということができる。
なお、表1の区分表示の欄及び図2中に使用の可否を示す記号を表示した。すなわち、見た目が「白くて透明感が少ないか無い」、食感が「ガリガリ」、辛みが「有り」、美味しさが「×」の場合は、使用不可を示す×記号で表示した。見た目が「全てが透明感を持つになる一歩手前」、食感が「ほくほく」、辛みが「無し」、美味しさが「〇」の場合は、使用可を示す〇記号で表示した。見た目が「全てが透明感を持つ」、食感が「ほくほく」、辛みが「無し」、美味しさが「◎」の場合は、使用良を示す◎記号で表示した。見た目が「全てが透明感を持つ」、食感が「少し柔らかい」、辛みが「無し」、美味しさが「〇」の場合は、使用可を示す太い〇記号で表示した。見た目が「全てが透明感を持つ」、食感が「柔らか過ぎる」、辛みが「無し」、美味しさが「×」の場合は、使用不可を示す●記号で表示した。
また、甘くて美味しい蒸しにんにくは、アリシンが除去されていて、アリインが豊富な状態にあると考えられ、辛みがある蒸しにんにくは、アリシンがかなり残っている状態にあると考えられる。辛くもなく、美味しくもない蒸しにんにくは、アリシンもアリインも少なくなっていると考えられる。にんにくを所望の温度と時間範囲を越えて蒸した場合、柔らかくなり過ぎ、辛みが失われるだけでなく、おいしさも失われてしまう。これは、にんにく中のアリインが蒸され過ぎて熱分解し、アリインの含有量が減るためと考えられる。従って、この状態の乾燥にんにく粉末は健康食品として食した時の薬効(身体を元気にしたり、生活習慣病を予防又は改善する働き)はあまり期待できない。

Claims (12)

  1. にんにくを蒸して蒸しにんにくを得る蒸し工程と、該蒸し工程で得られた該蒸しにんにくを乾燥させて乾燥にんにくを得る乾燥工程と、該乾燥工程で得られた乾燥にんにくを粉砕して乾燥にんにく粉末を得る粉砕工程とを備えた乾燥にんにく粉末の製造方法において、該蒸し工程の蒸し温度と蒸し時間が、温度(℃)と時間(分)で示すグラフにおける、温度が100℃で時間が10分を示す第一の点Aと、温度が100℃で時間が22分を示す第二の点Bと、温度が92℃で時間が30分を示す第三の点Cと、温度が92℃で時間が35分を示す第四の点Dと、温度が87℃で時間が40分を示す第五の点Eと、温度が87℃で時間が50分を示す第六の点Fと、温度が80℃で時間が60分を示す第七の点Gと、温度が75℃で時間が60分を示す第八の点Hと、温度が75℃で時間が40分を示す第九の点Iと、温度が78℃で時間が35分を示す第十の点Jと、温度が78℃で時間が20分を示す第十一の点Kと、温度が88℃で時間が10分を示す第十二の点Lとをこの順に結ぶ11本の直線と、第十二の点Lと第一の点Aを結ぶ1本の直線とで囲まれた範囲内にあることを特徴とする乾燥にんにく粉末の製造方法。
  2. 前記蒸し工程の蒸し温度と蒸し時間が、温度(℃)と時間(分)で示すグラフにおける、温度が100℃で時間が13分を示す第十三の点Mと、温度が100℃で時間が17分を示す第十四の点Nと、温度が87℃で時間が30分を示す第十五の点Oと、温度が87℃で時間が35分を示す第十六の点Pと、温度が82℃で時間が40分を示す第十七の点Qと、温度が82℃で時間が50分を示す第十八の点Rと、温度が80℃で時間が55分を示す第十九の点Sと、温度が78℃で時間が55分を示す第二十の点Tと、温度が78℃で時間が40分を示す第二十一の点Uと、温度が83℃で時間が35分を示す第二十二の点Vと、温度が83℃で時間が20分を示す第二十三の点Wと、温度が90℃で時間が13分を示す第二十四の点Xとをこの順に結ぶ11本の直線と、第二十四の点Xと第十三の点Mを結ぶ1本の直線とで囲まれた範囲内にあることを特徴とする請求項1に記載の乾燥にんにく粉末の製造方法。
  3. 前記蒸し工程で得られた蒸しにんにくを潰して潰しにんにくを得る潰し工程を備えていることを特徴とする請求項1に記載の乾燥にんにく粉末の製造方法。
  4. 前記潰し工程で得られた潰しにんにくを混練する混練工程を備えていることを特徴とする請求項3に記載の乾燥にんにく粉末の製造方法。
  5. 前記乾燥にんにく粉末をソフトカプセルを用いてカプセル化させることを特徴とする請求項1に記載の乾燥にんにく粉末の製造方法。
  6. 前記乾燥にんにく粉末にサフラワー油、ミツロウ及び植物レシチンを混練してカプセル化させることを特徴とする請求項5に記載の乾燥にんにく粉末の製造方法。
  7. 前記潰し工程が、裏ごし器の篩の上に前記蒸しにんにくを置き、該蒸しにんにくが該篩の目を通過するように、該蒸しにんにくを該篩の目に押し付けて、該蒸しにんにくを潰すものであることを特徴とする請求項1に記載の乾燥にんにく粉末の製造方法。
  8. 前記蒸し工程において使用する前記にんにくが、傷付けられていない状態のものであることを特徴とする請求項1に記載の乾燥にんにく粉末の製造方法。
  9. 前記蒸し工程において使用する前記にんにくが、収獲した場所や時期を異にする複数のにんにくを混合して均質化したものであることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の乾燥にんにく粉末の製造方法。
  10. 前記乾燥にんにくが、前記混練にんにくを常温又は30〜50℃で乾燥させたものであることを特徴とする請求項4に記載の乾燥にんにく粉末の製造方法。
  11. にんにくを蒸して蒸しにんにくを得る蒸し工程と、該蒸し工程で得られた蒸しにんにくを乾燥させて乾燥にんにくを得る乾燥工程と、該乾燥工程で得られた乾燥にんにくを粉砕して乾燥にんにく粉末を得る粉砕工程とを経て製造される乾燥にんにく粉末において、該蒸し工程の蒸し温度と蒸し時間が、温度(℃)と時間(分)で示すグラフにおける、温度が100℃で時間が10分を示す第一の点Aと、温度が100℃で時間が22分を示す第二の点Bと、温度が92℃で時間が30分を示す第三の点Cと、温度が92℃で時間が35分を示す第四の点Dと、温度が87℃で時間が40分を示す第五の点Eと、温度が87℃で時間が50分を示す第六の点Fと、温度が80℃で時間が60分を示す第七の点Gと、温度が75℃で時間が60分を示す第八の点Hと、温度が75℃で時間が40分を示す第九の点Iと、温度が78℃で時間が35分を示す第十の点Jと、温度が78℃で時間が20分を示す第十一の点Kと、温度が88℃で時間が10分を示す第十二の点Lとをこの順に結ぶ11本の直線と、第十二の点Lと第一の点Aを結ぶ1本の直線とで囲まれた範囲内にあることを特徴とする乾燥にんにく粉末。
  12. 前記蒸し工程の蒸し温度と蒸し時間が、温度(℃)と時間(分)で示すグラフにおける、温度が100℃で時間が13分を示す第十三の点Mと、温度が100℃で時間が17分を示す第十四の点Nと、温度が87℃で時間が30分を示す第十五の点Oと、温度が87℃で時間が35分を示す第十六の点Pと、温度が82℃で時間が40分を示す第十七の点Qと、温度が82℃で時間が50分を示す第十八の点Rと、温度が80℃で時間が55分を示す第十九の点Sと、温度が78℃で時間が55分を示す第二十の点Tと、温度が78℃で時間が40分を示す第二十一の点Uと、温度が83℃で時間が35分を示す第二十二の点Vと、温度が83℃で時間が20分を示す第二十三の点Wと、温度が90℃で時間が13分を示す第二十四の点Xとをこの順に結ぶ11本の直線と、第二十四の点Xと第十三の点Mを結ぶ1本の直線とで囲まれた範囲内にあることを特徴とする請求項11に記載の乾燥にんにく粉末。
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