JP4924660B2 - 果実含有ハードキャンディ及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、果実を含有するハードキャンディ及びその製造方法に関するもので、更に詳しくは、乾燥果実を主体とし、油脂を含有する果実加工品部を有するハードキャンディ及びその製造方法に関するものである。
近年の健康志向により、果実その中でもとりわけ乾燥果実が注目を浴びている。ドライマンゴー、ドライブルーベリーをはじめとする乾燥果実には、食物繊維やミネラルが多く含まれている事から健康及び美容に良く、多くの人とりわけ女性に人気である。また、天然由来の繊維感ある食感がおいしさを引き立たせている事も人気の一要因であろう。
従来、生の果実は瑞々しくておいしい。しかしながら、水分が非常に多いため腐りやすく、収穫後食するまでの期間が限られるという問題があった。果実の栄養素・素材感はそのままに、できるかぎり保存性を高めた形態として乾燥果実が生まれた。
しかしながら、この乾燥果実にも欠点がある。砂糖浸けされているため、食する際に手がべたつく事、乾燥に長時間を有するため特有の風味(乾燥臭)があり好き嫌いが分かれる事、天然由来であるため形が不揃いである事、生の果実と比べると保存性は向上したものの、水分が多いため長期間の流通・保存には限界がある事等が挙げられる。
一方保存性の高い水分の少ない菓子としてハードキャンディが挙げられる。ハードキャンディは砂糖、水飴を溶解し、水分を5重量%以下まで濃縮する事で作られるため、保存性は高いものの、水分が少ないため、例えばフルーツキャンディの場合、フルーツ本来のおいしさを作り出すことは極めて難しく、もっぱら味を作っているのはフルーツ香料、酸味料である。果実の自然のおいしさを出す方法としては、濃縮果汁をキャンディ生地作製時に大量に添加することが考えられるが、キャンディ生地作製時の熱による風味劣化を引き起こし、果実の自然の味とはならず、また果汁の粉末品をキャンディ生地に大量に練りこむ方法が考えられるが、粉末品をキャンディに練りこむ量には限界があること等、真に果実の風味が優れたハードキャンディは実現できていない。
上記のように乾燥果実及びハードキャンディの課題・欠点を解決すべく、果実をキャンディと組み合わせた提案が数多くなされている。例えば、トレハロースを含有した果実片が生地中に入ったソフトキャンディ(特許文献1)、梅干しの果肉ペーストを成型、乾燥した成型乾燥梅を飴で包んだ梅飴(特許文献2)、梅果肉と乾燥梅と粉飴とを混錬したペースト状混錬物飴により層状に包み込んだ梅果肉入りキャンディ(特許文献3)がある。しかしこれらは、キャンディ生地中で果肉が分散していたり、果実がキャンディ内部に埋まっていたりと、果実の味・食感のおいしさをより引き出している提案ではなく、あくまで果実はキャンディをおいしく食べさせるための手段にすぎず、脇役にとどまる。
キャンディとの組み合わせ以外でも、果実をおいしく食べさせる提案としては今までに数多くの組み合わせ提案がなされている。例えば、アイスクリームに梅を添加、混入した梅入りアイスクリーム(特許文献4)、梅果肉を羊羹に混入した梅実入り羊羹(特許文献5)、ドライフルーツの果肉と食酢とからなるペースト状食品(特許文献6)がある。しかし、これらは、食シチュエーションに制限があり、手軽にいつでもどこででも食べる事ができないという問題がある。
また、果実を成型加工したものとしては、例えば、果肉崩れのない球状に成型された果肉加工品(特許文献7)がある。しかし、球状果肉を作製する際、果肉をスプーン状のくり貫き機でくり貫く工程があるため、生産上のハードルをクリアできていない。また、果肉ペーストとデンプンの混合物の成型物を熱不可逆性ゲル状皮膜で包んだ果肉加工食品(特許文献8)がある。ゲル状皮膜材としてカードランを用いているが、カードランは水分がかなり多い条件下では弾力ある果肉食感にはなるものの、保存性・耐久性には優れず、また、水分値の低い系では弾力性ある食感とはならず硬い食感となり、果肉様食感とはならない。
このように、乾燥果実が主体で乾燥果実のおいしさをより引き出すべく別素材と組み合わせ、保存性をさらに向上させ、かつ乾燥果実のおいしさを最大限に引き出し、なおかつ見栄えがよく手軽にいつでもどこででも食することが可能なものが要望されている。
一方、果実を用いた加工品の生産時においては製品同士の付着、及び機械への付着による歩留まりの低下、並びに見た目の悪化などの問題が生じやすい。この様に、製品同士の付着や機械への付着などによる各種問題を解決するための提案が数多くなされてきた。例えば、セルロース誘導体を利用した提案として、バター、マーガリン等の可塑性油脂のべたつきによる相互付着を改善するために、付着防止剤としてセルロース粉末を用いている提案(特許文献9)がある。この提案は、使用し易いように予めシート状、あるいはブロック状に成型された可塑性油脂の表面にセルロース粉末をまぶすことで、可塑性油脂相互間での付着を防止している。この提案によると、付着防止のために使用する粉末は水分含量が低く、且つ吸湿性が低いものであれば代替可能で、本質的な付着防止法とはならない。
特開平11−18682号公報 特開2002−153214号公報 特公平1−29537号公報 特開昭63−263050号公報 特開昭57−159444号公報 特開2007−236360号公報 特開平8−116907号公報 特開2006−314225号公報 特公平2−203733号公報
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであり、乾燥果実の持つべたつきを抑制し、その保存性を高め、よりおいしく食することが可能な果実含有のハードキャンディ及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の要旨は、
〔1〕乾燥果実を40重量%以上含有し且つ油脂量が1〜15重量%、水分量が5〜15重量%、ゲル化剤量が0.1〜10重量%、セルロース誘導体量が0.1〜5重量%である果実加工品部と水分値が5重量%未満であるハードキャンディ部からなり、前記果実加工品部がミンチ状の乾燥果実と油脂とゲル化剤とセルロース誘導体とが混練されてなり、前記果実加工品部表面積と前記ハードキャンディ部表面積の比が1:20〜5:1であることを特徴とする果実含有ハードキャンディ
〔2〕前記ゲル化剤がプルラン及び/又はペクチンを添加する前記〔1〕に記載の果実含有ハードキャンディ、
〔3〕前記セルロース誘導体が、熱ゲル化性のアルキルセルロース、ヒドロキシアルキルセルロース、ヒドロキシアルキルアルキルセルロースよりなる群から選ばれる1種以上である前記〔1〕又は〔2〕に記載の果実含有ハードキャンディ、
〔4〕乾燥果実をミンチ状に加工し、油脂及び膨潤させたゲル化剤を混合した後に、セルロース誘導体を混練して果実加工品を調製する工程、並びに
果実加工品を押し出して線状にしハードキャンディと組み合わせる工程、又は果実加工品とハードキャンディを同時に線状にする工程
を有することを特徴とする前記〔1〕〜〔3〕いずれかに記載の果実含有ハードキャンディの製造方法
に関する。
本発明の果実含有ハードキャンディは、キャンディ表面に果実加工品部が広く露出しているため、また、果実加工品部の水分量がハードキャンディよりも高いため、喫食した際にまず果実加工品部から果実本来の濃厚な味を味わう事が可能となり、また口中で次第にハードキャンディと味のハーモニーを生み、乾燥果実をよりおいしく喫食することが可能となる。さらに、べたつきを一層低減する事で、見た目の改善、歯つきの低減と共に機械への付着防止効果も同時に得られ、品質面の向上と生産性の向上が可能となる。
本発明の果実含有ハードキャンディは、乾燥果実を40重量%以上含有し且つ油脂量として1〜15重量%、果実加工品部の水分量として5〜15重量%、ゲル化剤量が0.1〜10重量%、セルロース誘導体量が0.1〜5重量%である果実加工品部と、水分値が5重量%未満であるハードキャンディ部からなり、該果実加工品部表面積と該ハードキャンディ部表面積の比が1:20〜5:1であることを特徴としている。
単に乾燥果実とハードキャンディを組み合わせた場合には、耐久性・保存性の問題、生産上の問題がある。これに対し、本発明者らは、乾燥果実の水分量と油脂量を規定した乾燥果実部とハードキャンディを特定の表面積比率で組み合わせることで、果実本来の濃厚な味わいを表現したハードキャンディの作製に成功している(特願2008−103210号)。しかし、量産化における課題は残されており、本発明者らは、品質のさらなる安定、生産性のさらなる向上を達成するために鋭意検討を進めた。
本発明では、乾燥果実の水分量と油脂量、これらを規定した乾燥果実部とハードキャンディとの表面積比率に加えて、さらにゲル化剤量を特定の範囲に調整することで、果実加工品部の伸展性が向上し一層加工・成型しやすいものとなる。また、水溶液を熱することでゲル化し、冷却することで水溶液状に戻る熱ゲル化性を有するセルロース誘導体量を特定の範囲に調整する事で、成型時の高温ではゲル化し、乾燥果実特有のべたつきを抑え、成型後、冷却することで水溶液状に戻るので食感には影響を与えず、後述の成型工程における機械への付着が抑制され品質が向上する。味においては前記果実加工品部と前記ハードキャンディ部との表面積の比率を特定の範囲に調整することで、乾燥果実由来の風味とハードキャンディ由来の風味とが良好にハーモナイズした従来にない新規な風味を奏するようになり、よりおいしく食することができる。
本発明に使用する果実加工品部は、乾燥果実、油脂、水、ゲル化剤、及びセルロース誘導体を含む。
本発明に使用する乾燥果実の果実加工品部における含有量は、40重量%以上であり、40〜50重量%がより好ましい。乾燥果実の比率を大きく設定すれば、果実独特の食感と風味を強くすることができるが、前記含有量としては所望に応じて適宜設定すればよい。
前記乾燥果実としては、マンゴー、りんご、干し柿、プラム、いちじく、レーズン、ブルーベリー、クランベリー、バナナ、サンザシ、アプリコット、洋なし、パイナップル、イチゴ、キウイ等が利用できるが、これらに限定されるものではない。その他、フリーズドライ果実及びその粉末品も原料として使用することが可能である。
また、前記乾燥果実としては、生の果実の形を保ったものをそのまま果実加工品部に使用してもよいが、前記油脂の添加効果が顕著になり、加工し易くなるという観点から、乾燥果実を所望のミキサー等によって適当な大きさに粉砕処理してミンチ状態にしたものを用いることが好ましい。
果実加工品部の油脂含量は、果実加工品部中に1〜15重量%、好ましくは3〜8重量%、より好ましくは4〜6重量%である。油脂含量が1重量%より少ないと果実加工品部がべたつき、成型工程等作業性に問題をきたし、15重量%よりも多いと果実加工品部表面に油が浮き出てきて、油っぽい味となり好ましくない。なお、前記油脂含量とは、果実含有ハードキャンディの果実加工品部における含有量をいう。
本発明において使用する油脂としては、固体脂含量(Solid fat content;以下SFCと略す)が30℃以下で70%以上であり、かつ50℃以上で40%以下のものが好ましい。前記SFCとしては、10〜30℃の温度範囲で70%以上となっていればよく、かつ50℃以上で40%以下となっていればよい。
前記油脂について、SFCが10〜30℃で70%未満であると成型時にキャンディから油脂が染み出し易くなり、またSFCが50℃以上で40%を超えると口溶けが非常に悪くなる。
前記SFCを有する油脂としては、天然の動植物油脂の他、それらにエステル交換、水素添加、分別等を施した加工油脂が挙げられるが、果実の風味を損なわないという観点から無味無臭の油脂が好ましい。
なお、SFCの測定方法は、IUPAC2.150(Solid Content Determination in Fats by NMR)に準じて行うことができる。
また、果実加工品部の水分含量(乾燥果実中の水分も含む)としては5〜15重量%、好ましくは9〜12重量%である。水分が5重量%より少ないと味・食感において乾燥果実のおいしさを損なってしまい、また15重量%よりも多いと、ハードキャンディとの界面で水分移行が起こり、保存性・耐久性に問題をきたしてしまう。なお、前記水分含量とは、果実含有ハードキャンディの果実加工品部中における含有量をいい、減圧乾燥法で測定することができる。
また、果実加工品部のゲル化剤含量としては0.1〜10重量%、好ましくは1〜5重量%、より好ましくは2〜4重量%である。ゲル化剤量が0.1重量%よりも少ないと、後述のハードキャンディとの組み合わせ成型において伸展しにくく、油の染み出しも生じやすいという問題が生じ、また10重量%よりも多いと、ゲル化剤による弾力感、口溶けの悪化が生じ、果実本来の味・食感からはかけはなれたものとなるため好ましくない。なお、前記ゲル化剤含量とは、果実含有ハードキャンディの果実加工品部中における含有量をいう。また、本発明で使用できるゲル化剤はプルランとペクチンの併用、もしくはどちらか単体での使用が最も好ましいが、用途によっては寒天、カラギーナン、ゼラチン、キサンタンガム、ローカストビーンガム、カードラン、ジェランガム、その他のゲル化剤を使用しても何ら問題はない。
また、果実加工品部のセルロース誘導体含量としては、0.1〜5重量%、好ましくは0.5〜2.5重量%、より好ましくは0.7〜1.5重量%である。セルロース誘導体量が0.1重量%よりも少ないと、後述の成型において機械に付着してしまう又はキャンディ同士が付着してしまう問題が生じ、また5重量%よりも多いとセルロース誘導体由来の味が出てきてしまう問題が生ずるため好ましくない。なお、前記セルロース誘導体含量とは、果実含有ハードキャンディの果実加工品部中における含有量をいう。また、本発明で使用できるセルロース誘導体は、熱ゲル化性のアルキルセルロース、ヒドロキシアルキルセルロース、ヒドロキシアルキルアルキルセルロースよりなる群から選ばれる1種以上が好ましい。アルキルセルロースとしてはメチルセルロースが、ヒドロキシアルキルセルロースとしてはヒドロキシプロピルセルロースが、ヒドロキシアルキルアルキルセルロースとしてはヒドロキシプロピルメチルセルロースがそれぞれ好ましい。また、前記セルロース誘導体群から選ばれる1種以上と界面活性剤を併用することでより効果が得られる。
前記界面活性剤としては、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、アルキルグリセリルエーテルよりなる群から選ばれる1種以上が好ましいが、より好ましくはソルビタン脂肪酸エステル単体もしくはソルビタン脂肪酸エステルとその他の界面活性剤との組み合わせである。また、前記界面活性剤は、乳化目的として使用するのではなく、果実加工品部中に分散することによって効果が得られる。
果実加工品部の界面活性剤含量としては、後述の成型用型からのキャンディの離型をより効率的よく行い、また、キャンディの味を良好に保つ観点から、0.1〜5重量%、好ましくは0.5〜2.5重量%、より好ましくは0.7〜1.5重量%である。
前記果実加工品部と組み合わせるハードキャンディ部は、水分値が5重量%以下のハードキャンディであれば特に限定はなく、砂糖ベースのキャンディのほか、マルチトール、パラチノース等の糖アルコールベースのノンシュガーキャンディでもよい。味としても限定はなくミルクキャンディのほか、黒飴、はちみつキャンディ、フルーツキャンディ、ミントキャンディ等様々な味が可能であり、果実加工品部のおいしさを引き出すような味が付与されたハードキャンディであればよい。
さらに、本発明の果実含有ハードキャンディでは、前記果実加工品部と前記ハードキャンディ部の表面積比率が1:20〜5:1、好ましくは1:5〜3:1、より好ましくは1:2〜2:1である。1:20よりも果実加工品部の表面積が少ないと、ハードキャンディ主体の味となってしまい、果実本来の風味・食感の面で不十分となり、5:1よりも果実加工品部の表面積が多いと、果実本来の濃厚な味を出す事はできるが、ハードキャンディとの味の調和が生まれず、果実加工品をよりおいしくたべさせる形態として好ましくない。
なお、前記表面積比率は、常法により、測定することができる。例えば、表面積の測定は、目視で直接果実含有ハードキャンディの外形を測定してもよいし、オリンパス株式会社製のデジタルマイクロスコープ「MVX−XD System」等の市販の測定器を用いて測定してもよい。
以上のような構成を有する本発明の果実含有ハードキャンディの製造方法は、
乾燥果実をミンチ状に加工し、油脂、膨潤させたゲル化剤を添加した後に、セルロース誘導体を混合して果実加工品を調製する工程、並びに
果実加工品を押し出して線状にしハードキャンディと組み合わせる工程、又は果実加工品とハードキャンディを同時に線状にする工程
を有することを特徴とする。
本発明の製造方法では、まず、乾燥果実をミンチ状に加工し、油脂、膨潤させたゲル化剤を混合し、必要であれば酸や香料、着色料等を均一に混合する。その後セルロース誘導体を混合、混練して果実加工品を調製する。前記乾燥果実のミンチ状の大きさは、乾燥果実の種類、果実加工品の組成等に基づいて決定すればよい。前記混合(混練)条件は、油脂、ゲル化剤、セルロース誘導体の種類により一概に限定できないが、少なくとも油脂の一部が溶解するような温度条件で行うことで、混練物の粘度が下がり、油脂が均一に果実にいきわたるという利点があるため、好ましい。
前記ミンチ加工工程において、使用するグラインダー、ミンサー等のグラインダープレート径は3mm〜6mmが好ましい。3mmよりも細かくミンチしすぎると果実の持つ繊維感を損なってしまい、また6mmよりも荒すぎると、その後の油脂、ゲル化剤、セルロース誘導体との混合が均一に行われず好ましくない。
また、果実加工品にSFCが30℃以下で70%以上であり、50℃以上で40%以下の油脂を用いていることで、比較的高温での処理が必要なハードキャンディと果実加工品の張り合わせ工程もしくは同時に線状にする工程において、果実加工品の油分の一部が液体状態となることから果実加工品は伸展性ある物性となり、またゲル化剤を用いる事で、伸展性はさらに向上しハードキャンディと同様に扱う事が可能となるため、作業性が極めてよい。
SFCが30℃以下で70%以下の油脂を使用した場合、後述のスタンピング成型時に油脂が急速に固化しないためデモールドしにくく、また果実加工品から油が浮き出してしまうため好ましくなく、また後述のようにフラワーカッター等でカット成型する場合もスタンピング成型時と同様の問題が生ずる。またSFCが50℃以上で40%以上の油脂では、果実加工品が伸展性に乏しい物性となり、生産上の問題があるため好ましくない。SFCが30℃以下で70%以上であり、50℃以上で40%以下の油脂を用いている事で、油浮きがなく、伸展性ある物性となる。さらに、セルロース誘導体を用いる事でべたつきがなくなり、カット後のキャンディ同士の再付着及び機械への付着がなくなるため、連続的な生産が可能となり、また品質面の安定化にもつながる。また、セルロース誘導体を添加するタイミングは、果実加工品を調製する段階の後半部にて添加することが望ましい。
また、界面活性剤を添加する場合には、セルロース誘導体と同様に、果実加工品を調製する段階の後半部に添加することが望ましい。
続く工程では、果実加工品をスクリュー型押し出し機等で押出して線状にし、ハードキャンディと組み合わせスタンピング成型する、あるいはハードキャンディで包むように果実加工品を投入し、バッチローラー等で果実加工品とハードキャンディを同時に線状にした後、フラワーカッターにてカット成型する。
前記成型条件(例えば、線状の果実加工品の形状、大きさ、ハードキャンディによる果実加工品の被覆率等)を調整することで、果実加工品部とハードキャンディ部との表面積の比率を調整することができる。なお、前記線状には、ロープ状、糸状、棒状等が含まれる。
また、前記スタンピング成型条件としては、油脂の種類、果実加工品及びハードキャンディの組成により一概に限定できないが、例えば、60〜80℃であることが好ましい。
スタンピング成型した後は、油脂が急速に固化し、またセルロース誘導体を添加しているため、スタンピング機材から容易にはがれる。
ハードキャンディで包むように果実加工品を投入する場合のハードキャンディの温度は、65〜75℃が好ましい。
また、線状にした前記果実加工品やハードキャンディはフラワーカッター等でさらに所望の大きさにカット成形する。本発明では、フラワーカッター等でカットする場合、カッティング後のアベックの問題が出ず容易に成形できる。
以上のようにして得られる本発明の果実含有ハードキャンディは、そのまま食した場合に、乾燥果実の持つべたつきが抑制され、果実本来の風味・食感がある上に、果実とキャンディとの味のハーモニーから新規な風味を楽しむことができる。また、本発明の果実含有ハードキャンディは、保存性が良好であるため、例えば、焼き菓子類、チョコレート、ガム等の菓子類とも好適に組み合わせることが可能である。
以下に実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(実施例1)
水分値15重量%のドライマンゴー200部をグラインドプレート径が4mmのミンチ機にて粉砕し、水分値が13重量%になるまで40℃の温風庫にて乾燥した。砂糖40部、粉飴20部、還元水飴10部、植物油脂として「メラノNEWSS−7」(不二製油社製)15部、ゲル化剤として「プルラン」(林原商事社製)3部とペクチン(GENU pectin type BB RAPID SET J:三昌株式会社製)7部、酸味料5部、香料1部、着色料0.4部を加えて混合した後に、セルロース誘導体であるメチルセルロースとして「メトローズ MCE-100」(信越化学工業社製)3部、ヒドロキシプロピルメチルセルロースとして「メトローズ SE-50」(信越化学工業社製)1部を加えてさらに混合・混錬し、ドライマンゴー加工品を得た。なお、ゲル化剤は事前に水で膨潤させておく事が望ましい。
別に、砂糖500部、水飴425部、乳成分100部を水に混合溶解し、真空釜にて濃縮し、ミルク香料を少量加えて水分値4重量%のミルクキャンディを得た。上記ドライマンゴー加工品をロープ状に成形した後、ドライマンゴー加工品とミルクキャンディとを表面積比率で1:1となるように70℃でスタンピング成型し、単重5.0gの果実含有ハードキャンディを作製した。
このようにして得られた果実含有ハードキャンディは、口中でマンゴー本来の風味・食感を十分に感じることが出来、かつ次第にミルクキャンディと味のハーモニーを生み出し、まるで、マンゴーに生クリームがかかった生菓子のようなおいしさを引き出すことができた。
(実施例2)
水分値15重量%のドライブルーベリー200部をグラインドプレート径が4mmのミンサーにて粉砕し、水分値が13重量%になるまで40℃の温風庫にて乾燥した。砂糖45部、粉飴25部、還元水飴10部、植物油脂として「メラノNEWSS−7」15部、ゲル化剤として「プルラン」(林原商事社製)3部とペクチン(GENU pectin type BB RAPID SET J:三昌株式会社製)7部、酸味料4部、香料1部を加えて混合した後に、セルロース誘導体であるヒドロキシプロピルセルロースとして「Klucel NutraTM W」(三栄源エフ・エフ・アイ社製)3部、界面活性剤としてソルビタン脂肪酸エステル(第一工業製薬社製)1部を加えてさらに混合・混錬し、ドライブルーベリー加工品を得た。なお、ゲル化剤は事前に水で膨潤させておく事が望ましい。
別に、砂糖600部、水飴525部、濃縮レモン果汁15部を水に混合溶解し、真空釜にて濃縮し、酸味料、レモン香料を少量加えて水分値3重量%のレモンキャンディを得た。上記ドライブルーベリー加工品をロープ状に成形した後、ブルーベリー加工品とレモンキャンディとを表面積比率で1:1となるように70℃でスタンピング成型し、単重5.0gの果実含有ハードキャンディを作製した。
このようにして得られた果実含有ハードキャンディは、口中でブルーベリー本来の風味・食感を十分に感じることが出来、濃厚なブルーベリーの風味とレモンキャンディのさわやかな香りが混じり合って、新しいおいしさを引き出すことができた。
(実施例3)
水分値15重量%のドライアップル200部をグラインドプレート径が4mmのミンサーにて粉砕し、水分値が13重量%になるまで40℃の温風庫にて乾燥した。砂糖45部、粉飴25部、還元水飴10部、植物油脂として「メルバ45」(不二製油社製)15部、ゲル化剤として「プルラン」(林原商事社製)10部、酸味料3部、香料0.8部、着色料0.5部を加えて混合した後に、セルロース誘導体として「メトローズ MCE-100」(信越化学工業社製)3部と「メトローズ SE-50」(信越化学工業社製)1部を加えてさらに混合・混錬し、ドライアップル加工品を得た。なお、ゲル化剤は事前に水で膨潤させておく事が望ましい。
別に、砂糖600部、水飴525部、はちみつ40部を水に混合溶解し、真空釜にて濃縮し、酸味料、はちみつ香料を少量加えて水分値3重量%のはちみつキャンディを得た。上記ドライアップル加工品とはちみつキャンディをバッチローラーで同時に線状にした後、表面積比率で1:1となるようにフラワーカッターでカット成型し、単重5.0gの果実含有ハードキャンディを作製した。
このようにして得られた果実含有ハードキャンディは、口中でドライアップル本来の風味・食感を十分に感じることが出来、かつ次第にはちみつキャンディと味のハーモニーを生み出し、まるでりんごにはちみつクリームがかかったような洋菓子的なおいしさを引き出すことができた。
(実施例4)
水分値17重量%のドライパイナップル200部をグラインドプレート径が4mmのミンサーにて粉砕し、水分値が13重量%になるまで40℃の温風庫にて乾燥した。砂糖45部、粉飴25部、還元水飴10部、植物油脂として「硬化菜種油35」(不二製油社製)15部、ゲル化剤として「プルラン」(林原商事社製)3部とペクチン(GENU pectin type BB RAPID SET J:三昌株式会社製)7部、酸味料4部、香料1.2部、着色料0.5部を加えて混合した後に、セルロース誘導体として「メトローズ MCE-100」(信越化学工業社製)4部を加えてさらに混合・混錬し、ドライパイナップル加工品を得た。なお、ゲル化剤は事前に水で膨潤させておく事が望ましい。
別に、黒砂糖300部、砂糖300部、水飴525部を水に混合溶解し、真空釜にて濃縮し、黒糖香料を少量加えて水分値3重量%の黒糖キャンディを得た。上記ドライパイナップル加工品と黒糖キャンディをバッチローラーで同時に線状にした後、表面積比率で1:1となるようにフラワーカッターでカット成型し、単重5.0gの果実含有ハードキャンディを作製した。
このようにして得られた果実含有ハードキャンディは、口中でドライパイナップル本来の風味・食感を十分に感じることが出来、かつ次第に黒糖キャンディと味のハーモニーを生み出し、まるでパイナップルに黒蜜がかかったような新しいおいしさを引き出すことができた。
(実施例5、6)
実施例1において、果実加工品の油脂含量を表1となるように変更し、それ以外は実施例1と同様にして単重5.0gの果実含有キャンディを作製した。実施例5の配合で作製した場合、実施例1と比べると果実加工品の食感が幾分硬くなったものの、良好な風味を有し、生産上問題なく作ることができた。また、実施例6の配合で作成した場合、実施例1と比べると果実加工品の食感がやや柔らかくなったものの、良好な風味を有し、生産上問題なく作ることができた。
(実施例7、8)
実施例1において、果実加工品の砂糖・粉飴・還元水飴量を調整することで、水分含量を表1となるように変更し、それ以外は実施例1と同様にして単重5.0gの果実含有キャンディを作製した。実施例7の配合で作製した場合、実施例1と比べると水分含量が低いものの、良好な風味・食感を有し、また生産上問題なく作ることができた。また実施例8の配合で作製した場合、実施例1と比べると水分含量が高いため良好な風味を有し、食感が幾分柔らかいものの、生産上問題なく作ることができた。
(実施例9、10)
実施例1において、果実加工品のゲル化剤含量を表1となるように変更し、それ以外は実施例1と同様にして単重5.0gの果実含有キャンディを作製した。実施例9の配合で作製した場合、良好な風味を有し、実施例1と比べると成型時の果実加工品部の伸展性が幾分低いものの、生産上問題なく作ることができた。また、実施例10の配合で作成した場合、実施例1と比べると果実加工品の食感がやや弾力性を有したものとなったものの良好な風味を有し、生産上問題なく作ることができた。
(実施例11、12)
実施例1において、果実加工品のセルロース誘導体量を表1となるように変更し、それ以外は実施例1と同様にして単重5.0gの果実含有キャンディを作製した。実施例11の配合で作製した場合、良好な風味を有し、実施例1と比べると果実加工品が幾分べたついたものの、生産上問題なく作ることができた。また、実施例12の配合で作成した場合、実施例1と比べると幾分風味が弱く感じたものの良好な風味を有し、生産上問題なく作ることができた。
(実施例13、14、15、16)
実施例1において、果実加工品とキャンディの表面積比率を表1となるように変更し、それ以外は実施例1と同様にして単重5.0gの果実含有キャンディを作製した。実施例13、14の比率で成型した場合、実施例1と比べ果実の風味が幾分強いものの、キャンディとの味のハーモニーを生み出し、生産上問題なく作ることができた。また、実施例15、16の比率で作製した場合、実施例1と比べキャンディの風味が幾分強いものの果実加工品との味のハーモニーを生み出し、生産上問題なく作ることができた。
(比較例1)
ドライマンゴー加工品とミルクキャンディの表面積比率を表2に示すように変更した以外は実施例1と同様にして単重5.0gのキャンディを作製した。得られたキャンディはマンゴーの風味が弱く、ミルクキャンディの風味を少し引き立てる程度の味わいしか感じられなかった。
(比較例2)
ドライマンゴー加工品部とミルクキャンディ部の表面積比率を表2に示すように変更した以外は実施例1と同様にして単重5.0gのキャンディを作製した。得られたキャンディは、ドライマンゴーの濃厚な味は感じられるものの、ハードキャンディとの味のハーモニーが生まれず、ドライマンゴーをよりおいしく食べさせるという面では、実施例1で得られた果実含有ハードキャンディと比べ劣っていた。
(比較例3、4)
果実加工品の油脂含量を表2に示すように変更し、それ以外は実施例1と同様にして単重5.0gのキャンディを作製した。比較例3の配合で作製した場合、良好な風味を有するものの、油脂含量が少ないため、伸展性に乏しく生産上問題をきたした。
また、比較例4の配合で作製した場合、良好な食感を有するものの、油脂含量が多いため、油っぽい風味となり、また成型時果実加工品から油の染み出しを起こし、スタンピング機材に油が大量に付着し、生産上問題をきたす結果となった。
(比較例5、6)
果実加工品の砂糖・粉飴・還元水飴量を調整することで、水分含量を表2となるように変更し、それ以外は実施例1と同様にして単重5.0gのキャンディを作製した。比較例5の配合で作製した場合、水分が少ないため、果実加工品の風味が弱く、また硬い食感となってしまった。また、比較例6の配合で作製した場合、良好な風味・食感を有したものの、水分が高すぎるためスタンピング機材に付着してしまい、生産上問題をきたした。
(比較例7、8)
果実加工品のゲル化剤含量を表2に示すように変更し、それ以外は実施例1と同様にして単重5.0gのキャンディを作製した。比較例7の配合で作製した場合、良好な風味を有するものの、ゲル化剤が少ないため、伸展性に乏しく生産上問題をきたした。
また、比較例8の配合で作製した場合、良好な風味を有するものの、ゲル化剤含量が多いため、ゲル化剤由来の弾力感が際立っており、果実の自然な食感からはほど遠いものとなってしまった。
(比較例9、10)
果実加工品のセルロース誘導体含量を表2に示すように変更し、それ以外は実施例1と同様にして単重5.0gのキャンディを作製した。比較例9の配合で作製した場合、良好な風味を有するものの、セルロース誘導体含量が少なすぎるため、べたつきが激しく、カット成型後キャンディ同士が再付着したり、機械に果実加工品がひっついてしまう等の問題が生じた。
また、比較例10の配合で作製した場合、セルロース誘導体含量が多いため、セルロース誘導体由来の苦味・えぐみを強く感じ、おいしくないものとなってしまった。
(比較例11)
実施例1において、植物油脂を液体油脂である「パームエース10」(不二製油製)に変更し、それ以外は実施例1と同様にして単重5.0gのキャンディを作製した。得られたキャンディは、スタンピング成型時、圧力で油が染み出し、味としても油っぽかった。
(比較例12)
実施例1において、植物油脂を「メラノSS−400」(不二製油製)に変更し、それ以外は実施例1と同様にして単重5.0gのキャンディを作製した。しかし、マンゴー加工品部とミルクキャンディを張り合わせて引き伸ばす工程において、マンゴー加工品部が伸びにくく、作業工程に問題をきたした。
実施例1〜16及び比較例1〜12で得られた果実含有ハードキャンディの組成と評価(風味、食感、生産性、品質)を表1、2に示す。表1の結果より、実施例1〜16で得られた果実含有ハードキャンディはいずれも風味、食感及び生産性、耐久・保存性、品質に優れたものであることがわかる。なお、使用した油脂のSFCを表3に示す。
表1、2における評価基準は以下のとおり。
風味
「◎」果実加工品の風味が良好で、かつキャンディと非常によく調和している。
「○」果実加工品の風味が良好で、かつキャンディとよく調和している。
「×」果実加工品の風味が弱いもしくは油っぽいなどキャンディとの味の調和が見られない。
食感
「◎」素材感(繊維感)を非常に感じやすい食感となっている。
「○」素材感(繊維感)を感じやすい食感となっている。
「×」硬すぎるため、素材のおいしさを引き出せていない食感である。
生産性
「◎」べたつきがない・油染みがない・伸展性に優れている等、極めて作業性がよい。
「○」べたつきがない・油染みがない・伸展性に優れている等、作業性がよい。
「×」べたつきが激しい、油染みが強い、伸展性に乏しい等の理由により、作業性が悪い。
見た目
「◎」果実加工品部とハードキャンディ部が極めてきれいに組み合わさっている。
「○」果実加工品部とハードキャンディ部がきれいに組み合わさっている。
「×」果実加工品部とハードキャンディ部が乱雑に組み合わさっている。
(試験例)
実施例1〜16及び比較例1〜12で得られた果実含有ハードキャンディを37℃・湿度80%で1.5ヶ月間保存した後、食べてみて、風味、食感の耐久・保存性について評価した。これらの評価結果を表1、2に示す。なお、表1、2中、「○」は耐久・保存性あり、「×」は耐久・保存性なしとする。
実施例1〜16で得られた果実含有ハードキャンディは、いずれもキャンディの風味、特に果実加工品部の風味及び食感に大きな変化はなく、評価の優れたものであった。
しかし、比較例4のように油脂含量が多すぎるものは時間とともに油が染み出し、また比較例6のように水分含量が多すぎるものはハードキャンディとの界面で水分移行を起こし、ゲル化剤の量が少ない比較例7では油の染み出しを起こし、いずれも風味及び食感が劣化しており、保存性に乏しいものであった。
したがって、実施例1〜16で得られた果実高含有ハードキャンディはいずれも耐久・保存性に優れたものであることがわかる。
Figure 0004924660
Figure 0004924660
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Claims (4)

  1. 乾燥果実を40重量%以上含有し且つ油脂量が1〜15重量%、水分量が5〜15重量%、ゲル化剤量が0.1〜10重量%、セルロース誘導体量が0.1%〜5重量%である果実加工品部と、水分値が5重量%未満であるハードキャンディ部とからなり、前記果実加工品部がミンチ状の乾燥果実と油脂とゲル化剤とセルロース誘導体とが混練されてなり、前記果実加工品部表面積と前記ハードキャンディ部表面積の比が1:20〜5:1であることを特徴とする果実含有ハードキャンディ
  2. 前記ゲル化剤がプルラン及び/又はペクチンを添加する請求項1に記載の果実含有ハードキャンディ。
  3. 前記セルロース誘導体が、熱ゲル化性のアルキルセルロース、ヒドロキシアルキルセルロース、ヒドロキシアルキルアルキルセルロースよりなる群から選ばれる1種以上である請求項1又は2に記載の果実含有ハードキャンディ。
  4. 乾燥果実をミンチ状に加工し、油脂及び膨潤させたゲル化剤を混合した後に、セルロース誘導体を混練して果実加工品を調製する工程、並びに
    果実加工品を押し出して線状にしハードキャンディと組み合わせる工程、又は果実加工品とハードキャンディを同時に線状にする工程
    を有することを特徴とする請求項1〜いずれかに記載の果実含有ハードキャンディの製造方法。
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