JP2019020674A - 電子写真感光体、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明の第一実施形態に係る電子写真感光体(以下、感光体と記載することがある。)の構造を説明する。図1、図2及び図3は、第一実施形態の一例である感光体1の構造を示す部分断面図である。図1に示すように、感光体1は、導電性基体2と、感光層3とを備える。感光層3は、単層である。図1に示すように、感光層3は導電性基体2上に直接的に設けられてもよい。また、図2に示すように、感光体1は、例えば、導電性基体2と、中間層4(例えば下引き層)と、感光層3とを備えてもよい。図2に示す例では、感光層3は、導電性基体2上に中間層4を介して間接的に設けられている。また、図3に示すように、感光体1は、最表面層として保護層5を備えてもよい。
導電性基体2は、感光体1の導電性基体として用いることができる限り、特に限定されない。導電性基体2としては、少なくとも表面部が導電性を有する材料で構成される導電性基体を用いることができる。導電性基体2としては、例えば、導電性を有する材料(導電性材料)で構成される導電性基体、及び導電性材料で被覆される導電性基体が挙げられる。導電性材料としては、例えば、アルミニウム、鉄、銅、錫、白金、銀、バナジウム、モリブデン、クロム、カドミウム、チタン、ニッケル、パラジウム、及びインジウムが挙げられる。これらの導電性材料は、一種単独で用いてもよいし、二種以上を組み合わせて用いてもよい。二種以上の組合せとしては、例えば、合金(より具体的には、アルミニウム合金、ステンレス鋼、真鍮等)が挙げられる。これらの導電性材料の中でも、感光層3から導電性基体2への電荷の移動が良好であることから、アルミニウム及びアルミニウム合金が好ましい。
感光層3は、電荷発生剤と、正孔輸送剤と、電子輸送剤と、バインダー樹脂とを含有する。感光層3は更に添加剤を含有してもよい。感光層3の厚さは、感光層としての機能を十分に発現できれば、特に限定されない。具体的には、感光層3の厚さは、5μm以上100μm以下であってもよく、10μm以上50μm以下であることが好ましい。
電荷発生剤は、感光体用の電荷発生剤である限り、特に限定されない。電荷発生剤としては、例えば、フタロシアニン系顔料、ペリレン系顔料、ビスアゾ顔料、トリスアゾ顔料、ジチオケトピロロピロール顔料、無金属ナフタロシアニン顔料、金属ナフタロシアニン顔料、スクアライン顔料、インジゴ顔料、アズレニウム顔料、シアニン顔料、無機光導電材料(例えば、セレン、セレン−テルル、セレン−ヒ素、硫化カドミウム及びアモルファスシリコン)の粉末、ピリリウム顔料、アンサンスロン系顔料、トリフェニルメタン系顔料、スレン系顔料、トルイジン系顔料、ピラゾリン系顔料及びキナクリドン系顔料が挙げられる。電荷発生剤は、一種を単独で用いてもよいし、二種以上を組み合わせて用いてもよい。フタロシアニン系顔料としては、例えば、無金属フタロシアニン及び金属フタロシアニンが挙げられる。金属フタロシアニンとしては、例えば、チタニルフタロシアニン、ヒドロキシガリウムフタロシアニン及びクロロガリウムフタロシアニンが挙げられる。フタロシアニン系顔料は、結晶であってもよく、非結晶であってもよい。フタロシアニン系顔料の結晶形状(例えば、α型、β型、X型、Y型、V型及びII型)については特に限定されず、種々の結晶形状を有するフタロシアニン系顔料が使用される。
正孔輸送剤は、以下に示す一般式(HTM1)又は一般式(HTM2)で表される化合物を含む。以下、一般式(HTM1)及び一般式(HTM2)で表される化合物を、それぞれ正孔輸送剤(HTM1)及び正孔輸送剤(HTM2)と記載することがある。また、正孔輸送剤(HTM1)及び正孔輸送剤(HTM2)をまとめて正孔輸送剤Aと記載することがある。感光層3には、これらの正孔輸送剤の一種が単独で含有されてもよく、二種以上が含有されてもよい。
条件(1):kが0を表す場合、b1及びb2は、各々独立に、0又は1を表す。
条件(2):kが1を表す場合、b1及びb2は、1を表す。
電子輸送剤としては、例えば、キノン系化合物、ジイミド系化合物、ヒドラゾン系化合物、マロノニトリル系化合物、チオピラン系化合物、トリニトロチオキサントン系化合物、3,4,5,7−テトラニトロ−9−フルオレノン系化合物、ジニトロアントラセン系化合物、ジニトロアクリジン系化合物、テトラシアノエチレン、2,4,8−トリニトロチオキサントン、ジニトロベンゼン、ジニトロアクリジン、無水コハク酸、無水マレイン酸、及びジブロモ無水マレイン酸が挙げられる。キノン系化合物としては、例えば、ジフェノキノン系化合物、アゾキノン系化合物、アントラキノン系化合物、ナフトキノン系化合物、ニトロアントラキノン系化合物、及びジニトロアントラキノン系化合物が挙げられる。これらの電子輸送剤は、一種を単独で使用してもよく、二種以上を組み合わせて使用してもよい。
バインダー樹脂としては、例えば、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂及び光硬化性樹脂が挙げられる。熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリカーボネート樹脂、ポリアリレート樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、アクリル酸重合体、スチレン−アクリル酸共重合体、ポリエチレン樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、塩素化ポリエチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリプロピレン樹脂、アイオノマー樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、アルキド樹脂、ポリアミド樹脂、ウレタン樹脂、ポリスルホン樹脂、ジアリルフタレート樹脂、ケトン樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリエステル樹脂及びポリエーテル樹脂が挙げられる。熱硬化性樹脂としては、例えば、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、尿素樹脂及びメラミン樹脂が挙げられる。光硬化性樹脂としては、例えば、エポキシ−アクリル酸系樹脂(エポキシ化合物のアクリル酸付加物)及びウレタン−アクリル酸系共重合体(ウレタン化合物のアクリル酸付加物)が挙げられる。これらのバインダー樹脂は、一種を単独で使用してもよく、二種以上を組み合わせて使用してもよい。
任意成分である添加剤としては、例えば、劣化防止剤(より具体的には、酸化防止剤、ラジカル捕捉剤、消光剤、紫外線吸収剤等)、軟化剤、表面改質剤、増量剤、増粘剤、分散安定剤、ワックス、ドナー、界面活性剤、及びレベリング剤が挙げられる。添加剤を添加する場合は、これらの添加剤の一種を単独で用いてもよいし、二種以上を併用してもよい。
上述したように本実施形態の感光体1は、中間層4(例えば、下引き層)を有してもよい。中間層4は、例えば、無機粒子、及び中間層に用いられる樹脂(中間層用樹脂)を含有する。中間層4を介在させると、リーク発生を抑制し得る程度の絶縁状態を維持しつつ、感光体1を露光した時に発生する電流の流れを円滑にして、電気抵抗の上昇を抑えることができる。
感光体1の製造方法について説明する。感光体1の製造方法は、例えば、感光層形成工程を有する。感光層形成工程では、感光層3を形成するための塗布液(以下、感光層用塗布液と記載することがある。)を調製する。次いで、感光層用塗布液を導電性基体2上に塗布する。次いで、適宜な方法で乾燥することによって、塗布した感光層用塗布液に含まれる溶剤の少なくとも一部を除去して感光層3を形成する。感光層用塗布液は、例えば、電荷発生剤と、正孔輸送剤Aと、電子輸送剤と、バインダー樹脂と、溶剤とを含む。このような感光層用塗布液は、電荷発生剤と、正孔輸送剤Aと、電子輸送剤と、バインダー樹脂とを溶剤に溶解又は分散させることにより調製する。感光層用塗布液には、必要に応じて各種添加剤を加えてもよい。
以下、第二実施形態に係る画像形成装置について説明する。第二実施形態に係る画像形成装置は、像担持体と、帯電部と、露光部と、現像部と、転写部とを備える。前記像担持体は、上述した第一実施形態に係る感光体である。前記帯電部は、前記像担持体の表面を帯電させる。前記帯電部の帯電極性は、正極性である。前記露光部は、帯電された前記像担持体の前記表面を露光して、前記像担持体の前記表面に静電潜像を形成する。前記現像部は、前記静電潜像をトナー像として現像する。前記転写部は、前記像担持体の前記表面と被転写体とを接触させながら前記トナー像を前記像担持体から前記被転写体へ転写する。
条件(a):接触現像方式を採用し、像担持体30と現像部46との間に周速(回転速度)差が設けられる。
条件(b):像担持体30の表面電位と、現像バイアスの電位とが以下の数式(b−1)及び数式(b−2)を満たす。
0(V)<現像バイアスの電位(V)<像担持体30の未露光領域の表面電位(V)・・・(b−1)
現像バイアスの電位(V)>像担持体30の露光領域の表面電位(V)>0(V)・・・(b−2)
第三実施形態に係るプロセスカートリッジは、像担持体として第一実施形態に係る感光体を備える。引き続き、図4を参照して、第三実施形態に係るプロセスカートリッジの一例について説明する。
単層型感光体を製造するための材料として、以下の電荷発生剤、正孔輸送剤、電子輸送剤、及びバインダー樹脂を準備した。
第一実施形態で説明した電荷発生剤(CGM−1)を準備した。電荷発生剤(CGM−1)は、化学式(CGM−1)で表される無金属フタロシアニンであり、その結晶構造はX型であった。つまり、用いた電荷発生剤(CGM−1)は、X型無金属フタロシアニンであった。
第一実施形態で説明した正孔輸送剤(H−1)〜(H−11)を準備した。更に、正孔輸送剤(H−12)〜(H−22)も準備した。正孔輸送剤(H−12)〜(H−22)は、それぞれ以下に示す化学式(H−12)〜(H−22)で表される正孔輸送剤である。
第一実施形態で説明した電子輸送剤(E−1)を準備した。更に、電子輸送剤(E−2)及び(E−3)も準備した。電子輸送剤(E−2)及び(E−3)は、それぞれ以下に示す化学式(E−2)及び(E−3)で表される電子輸送剤である。
第一実施形態で説明したポリアリレート樹脂(R−1)〜(R−4)を以下に示す方法で合成した。
温度計、三方コック、及び滴下ロートを備えた容量1Lの三口フラスコを反応容器として用いた。反応容器に芳香族ジオールとしての1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)シクロヘキサン12.2g(41.3ミリモル)と、末端停止剤としてのt−ブチルフェノール0.25g(1.65ミリモル)と、水酸化ナトリウム3.9g(98ミリモル)と、ベンジルトリブチルアンモニウムクロライド0.12g(0.38ミリモル)とを投入した。次いで、反応容器内をアルゴン置換した。その後、水600mLを更に反応容器に投入した。反応容器の内温を20℃に維持し、反応容器の内容物を1時間攪拌した。次いで、反応容器の内容物を冷却し、反応容器の内温を10℃まで降温させた。このようにしてアルカリ性水溶液を調製した。
ポリアリレート樹脂(R−1)の出発物質であるハロゲン化アリーロイルをポリアリレート樹脂(R−2)の出発物質であるハロゲン化アリーロイルに変更した以外は、ポリアリレート樹脂(R−1)と同様の方法で、粘度平均分子量32,400のポリアリレート樹脂(R−2)を得た。なお、ポリアリレート樹脂(R−2)の合成におけるハロゲン化アリーロイルの合計物質量は、ポリアリレート樹脂(R−1)の合成におけるハロゲン化アリーロイルの合計物質量と同様であった。
ポリアリレート樹脂(R−1)の出発物質である芳香族ジオールをポリアリレート樹脂(R−3)の出発物質である芳香族ジオールに変更した以外は、ポリアリレート樹脂(R−1)と同様の方法で、粘度平均分子量31,600のポリアリレート樹脂(R−3)を得た。なお、ポリアリレート樹脂(R−3)の合成における芳香族ジオールの合計物質量は、ポリアリレート樹脂(R−1)の合成における芳香族ジオールの合計物質量と同様であった。
ポリアリレート樹脂(R−1)の出発物質である芳香族ジオール及びハロゲン化アリーロイルを、それぞれポリアリレート樹脂(R−4)の出発物質である芳香族ジオール及びハロゲン化アリーロイルに変更した以外は、ポリアリレート樹脂(R−1)と同様の方法で、粘度平均分子量31,900のポリアリレート樹脂(R−4)を得た。なお、ポリアリレート樹脂(R−4)の合成における芳香族ジオールの合計物質量は、ポリアリレート樹脂(R−1)の合成における芳香族ジオールの合計物質量と同様であった。また、ポリアリレート樹脂(R−4)の合成におけるハロゲン化アリーロイルの合計物質量は、ポリアリレート樹脂(R−1)の合成におけるハロゲン化アリーロイルの合計物質量と同様であった。
[感光体(A−1)]
電荷発生剤(CGM−1)2質量部、正孔輸送剤(H−1)65質量部、電子輸送剤(E−1)35質量部、バインダー樹脂としてのポリアリレート樹脂(R−1)100質量部、及び溶剤としてのテトラヒドロフラン300質量部を容器内に投入した。棒状超音波振動子を用いて、容器内の材料と溶剤とを2分間混合させ、材料を溶剤に分散させた。更にボールミルを用いて、容器内の材料と溶剤とを50時間混合して、材料を溶剤に分散させた。これにより、感光層用塗布液を得た。この感光層用塗布液を、導電性基体としてのアルミニウム製のドラム状支持体上に、ディップコート法を用いて塗布した。塗布した感光層用塗布液を、100℃で40分間熱風乾燥させた。これにより、導電性基体上に、感光層(厚み27μm)を形成した。その結果、単層型感光体である感光体(A−1)が得られた。
バインダー樹脂、正孔輸送剤及び電子輸送剤として表1及び表2に記載のものを用いたこと以外は、上述の感光体(A−1)と同様の方法で感光体(A−2)〜(A−16)及び感光体(B−1)〜(B−11)をそれぞれ得た。なお、表1及び表2中、欄「正孔輸送剤」の「種類」のH−1〜H−22は、それぞれ正孔輸送剤(H−1)〜(H−22)を示す。
[耐オイルクラック性の評価]
感光体(A−1)〜(A−16)及び感光体(B−1)〜(B−11)の各々に対して、耐オイルクラック性を評価した。耐オイルクラック性の評価は、オリーブオイルを含浸させた不織布(2mm×15mm)を感光体の表面に付着させた後、温度23℃及び湿度50%RHの環境下で2日間放置した。その後、感光体の表面から不織布を取り除き、不織布が付着していた表面を光学顕微鏡(倍率50倍)で観察し、クラックの交点の個数を計数した。なお、クラックの交点とは、クラックとクラックとが交差する点である。計数結果から、下記基準に従って、感光体の耐オイルクラック性を判定した。耐オイルクラック性の結果を表1及び表2に示す。判定がA又はBである感光体を、耐オイルクラック性が良好であると評価した。また、判定がC又はDである感光体を、耐オイルクラック性が不良であると評価した。
A:クラックの交点が0個である。
B:クラックの交点が1個以上5個以下である。
C:クラックの交点が6個以上10個以下である。
D:クラックの交点が11個以上である。
感光体(A−1)〜(A−16)及び感光体(B−1)〜(B−11)の各々に対して、感度特性を評価した。感度特性の評価は、温度23℃及び湿度50%RHの環境下で行った。まず、ドラム感度試験機(ジェンテック株式会社製)を用いて、感光体の表面を+700Vに帯電させた。次いで、バンドパスフィルターを用いて、ハロゲンランプの白色光から単色光(波長780nm、半値幅20nm、光強度1.5μJ/m2)を取り出した。取り出された単色光を、感光体の表面に照射した。照射開始から0.5秒経過した時の感光体の表面電位を測定した。測定された表面電位を、露光後電位VL(単位V)とした。測定された感光体の露光後電位VLを表1及び表2に示す。なお、露光後電位VLの絶対値が小さいほど、感光体の感度特性が優れていることを示す。
2 導電性基体
3 感光層
4 中間層
Claims (16)
- 導電性基体と、感光層とを備える電子写真感光体であって、
前記感光層は、単層であり、かつ電荷発生剤と、正孔輸送剤と、電子輸送剤と、バインダー樹脂とを含み、
前記正孔輸送剤は、下記一般式(HTM1)又は一般式(HTM2)で表される化合物を含む、電子写真感光体。
R1及びR2は、各々独立に、炭素原子数1以上6以下のアルキル基又は炭素原子数1以上6以下のアルコキシ基を表し、
a1及びa2は、各々独立に、0以上5以下の整数を表し、
a1が2以上5以下の整数を表す場合、複数のR1は互いに同一であっても異なってもよく、
a2が2以上5以下の整数を表す場合、複数のR2は互いに同一であっても異なってもよく、
R3及びR4は、各々独立に、炭素原子数1以上6以下のアルキル基若しくは炭素原子数1以上6以下のアルコキシ基を有してもよいフェニル基、又は−CR11=CR12R13を表し、
R11、R12及びR13は、各々独立に、炭素原子数1以上6以下のアルキル基若しくは炭素原子数1以上6以下のアルコキシ基を有してもよいフェニル基、又は水素原子を表し、
複数のベンゼン環の少なくとも1つは、前記炭素原子数1以上6以下のアルコキシ基を有し、
Gは、単結合又はp−フェニレン基を表す。)
R5及びR6は、各々独立に、炭素原子数1以上6以下のアルキル基又は炭素原子数1以上6以下のアルコキシ基を表し、
b1及びb2は、各々独立に、0以上5以下の整数を表し、
b1が2以上5以下の整数を表す場合、複数のR5は互いに同一であっても異なってもよく、
b2が2以上5以下の整数を表す場合、複数のR6は互いに同一であっても異なってもよく、
R7及びR8は、各々独立に、炭素原子数1以上6以下のアルキル基若しくは炭素原子数1以上6以下のアルコキシ基を有してもよいフェニル基、又は水素原子を表し、
複数のベンゼン環の少なくとも1つは、前記炭素原子数1以上6以下のアルコキシ基を有し、
kは、0又は1を表す。) - 前記正孔輸送剤は、前記一般式(HTM1)で表される化合物を含み、
前記一般式(HTM1)中、R1及びR2は、各々独立に、炭素原子数1以上3以下のアルキル基又は炭素原子数1以上3以下のアルコキシ基を表す、請求項1に記載の電子写真感光体。 - 前記一般式(HTM1)中、
R1及びR2は、各々独立に、メチル基又はメトキシ基を表し、
a1及びa2は、各々独立に、1又は2を表し、
R3及びR4は、各々独立に、メチル基を有してもよいフェニル基を表し、
Gは、単結合を表す、請求項2に記載の電子写真感光体。 - 前記正孔輸送剤は、前記一般式(HTM2)で表される化合物を含み、
前記一般式(HTM2)中、
R5及びR6は、各々独立に、炭素原子数1以上3以下のアルコキシ基を表し、
R7及びR8は、各々独立に、フェニル基又は水素原子を表す、請求項1に記載の電子写真感光体。 - 前記一般式(HTM2)中、
R5及びR6は、メトキシ基を表し、
kが0を表す場合、b1及びb2は、各々独立に、0又は1を表し、
kが1を表す場合、b1及びb2は、1を表す、請求項4に記載の電子写真感光体。 - 前記正孔輸送剤の分子量は、700以下である、請求項1〜5の何れか一項に記載の電子写真感光体。
- 請求項1〜10の何れか一項に記載の電子写真感光体を備える、プロセスカートリッジ。
- 像担持体と、
前記像担持体の表面を帯電させる帯電部と、
帯電された前記像担持体の前記表面を露光して、前記像担持体の前記表面に静電潜像を形成する露光部と、
前記静電潜像をトナー像として現像する現像部と、
前記トナー像を前記像担持体から被転写体へ転写する転写部と
を備える画像形成装置であって、
前記像担持体は、請求項1〜10の何れか一項に記載の電子写真感光体であり、
前記帯電部の帯電極性は、正極性であり、
前記転写部は、前記像担持体の前記表面と前記被転写体とを接触させながら前記トナー像を前記像担持体から前記被転写体へ転写する、画像形成装置。 - 前記被転写体は、記録媒体である、請求項12に記載の画像形成装置。
- 前記帯電部は、帯電ローラーである、請求項12又は13に記載の画像形成装置。
- 前記現像部は、前記像担持体の前記表面と接触しながら、前記静電潜像を前記トナー像として現像する、請求項12〜14の何れか一項に記載の画像形成装置。
- 前記現像部は、前記像担持体の前記表面を清掃する、請求項12〜15の何れか一項に記載の画像形成装置。
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