JP2000221712A - 電子写真感光体、該電子写真感光体を有するプロセスカートリッジ及び電子写真装置 - Google Patents
電子写真感光体、該電子写真感光体を有するプロセスカートリッジ及び電子写真装置Info
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Abstract
いて転写メモリーが小さい電子写真感光体を提供するこ
とである。 【解決手段】導電性支持体上に感光層を有する電子写真
感光体において、該感光層が下記構造式のジアミン化合
物及びスチリル化合物を含有することを特徴とする電子
写真感光体。ジアミン化合物 スチリル化合物
Description
に該電子写真感光体を備えたプロセスカ−トリッジ及び
電子写真装置に関する。
酸化亜鉛、カドミウム等を主成分とする感光層を有する
無機感光体が広く用いられてきた。これはある程度の基
礎特性は備えているが成膜が困難である、可塑性が悪
い、製造コストが高い等の問題がある。更に無機光導電
性材料は一般的に毒性が強く、製造上並びに取り扱い上
にも大きな制約があった。
有機感光体は、無機感光体の上記欠点を補う等多くの利
点を有し、近年注目を集めており、これまで数多くの提
案がされ、いくつかは実用化されてきている。このよう
な有機感光体としては、ポリ−N−ビニルカルバゾ−ル
に代表される光導電性ポリマ−等と2,4,8−トリニ
トロ−9−フルオレノン等のルイス酸とから形成される
電荷移動錯体を主成分とする電子写真感光体が提案され
ている。これ等の有機光導電性ポリマ−は、無機光導電
性材料に比べ、軽量性、成膜性等の点で優れてはいる
が、感度、耐久性、環境変化による安定性等の面で無機
光導電性材料に比べて劣っており、必ずしも満足できる
ものではない。
れぞれ別々の物質に分担させた機能分離型の電子写真感
光体が、従来の有機感光体の欠点とされた感度や耐久性
に著しい改善をもたらした。このような機能分離型感光
体は、電荷発生物質と電荷輸送物質の各々の材料選択範
囲が広く、任意の特性を有する電子写真感光体を比較的
容易に作成できるという利点を有している。
多環キノン顔料、シアニン色素、スクエアリック酸染
料、ピリリウム塩系色素等が知られている。その中でも
アゾ顔料は耐光性が強い、電荷発生能力が大きい、材料
合成が容易等の点から多くの構造が提案されている。
昭52−4188号公報に開示のピラゾリン化合物、特
開昭54−150128号公報、特開昭55−5206
3号公報、特開昭59−15251号公報及び特開平1
−102469号公報に開示のヒドラゾン化合物、特開
昭53−27033号公報、特開昭61−132955
号公報、特開平2−190862号公報及び特開昭55
−52063号公報に開示のトリフェニルアミン化合
物、特開昭54−151955号公報及び特開昭58−
198043号公報に開示のスチルベン化合物、特開昭
62−30255号公報及び特開昭62−287257
号公報に開示のスチリル化合物等が知られている。これ
等の電荷輸送物質に要求されることは、(1)光及び熱
に対して安定であること、(2)コロナ放電により発生
するオゾン、NOX 、硝酸等に対して安定であること、
(3)高い電荷輸送能を有すること、(4)有機溶剤、
結着剤との相溶性が高いこと、(5)製造が容易で安価
であること等が挙げられる。
性向上のために感光層上に保護層を設けたり、複写機や
レ−ザ−ビ−ムプリンタ−等で感光体を長期保存するこ
と等により、電荷輸送層にクラックが生じたり、電荷輸
送物質が結晶化、相分離するという現象が生じ画像欠陥
となることがある。また、近年のデジタル化に対応した
反転現像系では、一次帯電と転写帯電が逆極性なため、
転写の有無により帯電性が異なるいわゆる転写メモリ−
が生じ、画像上濃度むらとして非常に現れやすくなって
いる。
に大きな感度を有し、しかも繰り返し使用時の電位が安
定に維持できる電子写真感光体を提供すること、第二に
感光層上に保護層を設けたり、複写機やレ−ザ−ビ−ム
プリンタ−等で感光体を長期保存しても電荷輸送層にク
ラックが生じたり、電荷輸送物質の結晶化等が生じない
電子写真感光体を提供すること、第三に反転現像系でも
転写メモリ−が生じにくい電子写真感光体を提供するこ
とである。第四に製造が容易でかつ安価に提供できる新
規な有機光導電性化合物を提供することである。また、
該電子写真感光体を使用したプロセスカ−トリッジ並び
に電子写真装置を提供することである。
に感光層を有する電子写真感光体において、該感光層が
下記一般式(1)で示されるジアミン化合物及び下記一
般式(2)で示されるスチリル化合物を含有することを
特徴とする電子写真感光体から構成される。一般式
(1)
キル基、アルコキシ基、ヒドロキシ基、ニトロ基、アリ
ル基、置換基を有してもよいアリ−ル基、アラルキル基
またはハロゲン原子を示し、R5 及びR6 は置換基を有
してもよいアルキル基、アラルキル基またはアリ−ル基
を示し、nは独立に1または2の整数を示す。) 一般式(2)
子、アルキル基、アルコキシ基、置換アミノ基、ヒドロ
キシ基、ニトロ基、アリル基、置換基を有してもよい
基、アリール基、アラルキル基またはハロゲン原子を示
し、Xは直接結合、−CH2−、−CH2CH2−、−
CH=CH−、−O−、−S−を示し、mは独立に1ま
たは2の整数を示す。)
有する電子写真感光体において、該感光層が下記一般式
(1)で示されるジアミン化合物及び下記一般式(3)
で示されるスチリル化合物を含有することを特徴とする
電子写真感光体から構成される。 一般式(1)
キル基、アルコキシ基、ヒドロキシ基、ニトロ基、アリ
ル基、置換基を有してもよいアリ−ル基、アラルキル基
またはハロゲン原子を示し、R5 及びR6 は水素原子、
置換基を有してもよいアルキル基、アラルキル基または
アリ−ル基を示し、nは独立に1または2の整数を示
す。) 一般式(3)
子、アルキル基、アルコキシ基、置換アミノ基、ヒドロ
キシ基、ニトロ基、アリル基、置換基を有してもよい
基、アリール基、アラルキル基またはハロゲン原子を示
し、Xは直接結合、−CH2−、−CH2CH2−、−
CH=CH−、−O−、−S−を示し、mは独立に1ま
たは2の整数を示す。)
体の電子写真感光体、及び帯電手段、現像手段及びクリ
−ニング手段からなる群より選ばれる少なくとも一つの
手段を一体に支持し、電子写真装置本体に着脱自在であ
ることを特徴とするプロセスカ−トリッジから構成され
る。
体、帯電手段、像露光手段、現像手段及び転写手段を有
することを特徴とする電子写真装置から構成される。
ジアミン化合物と一般式(2)または(3)で示される
スチリル化合物を含有させるためには、一般式(1)で
示されるジアミン化合物と 一般式(2)または(3)
で示されるスチリル化合物を混合するか、あるいは別個
に積層してなる層とすることによって含有させる。
(3)における上記表現のアルキル基としてはメチル、
エチル、プロピル等の基、アリ−ル基としてはフェニ
ル、ナフチル、アンスリル等の基、アラルキル基として
はベンジル、フェネチル等の基が挙げられる。またこれ
等の基が有してもよい置換基としては、メチル、エチ
ル、プロピル、ブチル等のアルキル基、メトキシ、エト
キシ等のアルコキシ基、フッ素原子、塩素原子、臭素原
子等のハロゲン原子、フェニル、ナフチル等のアリ−ル
基、ピリジル、キノリル、チエニル、フリル等の複素環
基、アセチル、ベンジル等のアシル基、ジメチルアミノ
等のアルキルアミノ基、トリフルオロメチル等のハロア
ルキル基、シアノ基、ニトロ基、フェニルカルバモイル
基、カルボキシル基等が挙げられる。
る化合物の代表例を表1〜9に挙げる。ただし、これ等
の化合物に限定されるものではない。
で示される化合物及び一般式(2)または(3)で示さ
れる化合物からなる電荷輸送物質と適当な電荷発生物質
を組み合わせて構成される。感光層の構成としては例え
ば下記の形態が挙げられる。 (A)電荷発生物質を含有する層/電荷輸送物質を含有
する層 (B)電荷輸送物質を含有する層/電荷発生物質を含有
する層 (C)電荷発生物質と電荷輸送物質を含有する層 (D)電荷発生物質を含有する層/電荷発生物質と電荷
輸送物質を含有する層
(2)または(3)で示される化合物はいずれも正孔に
たいし高い輸送能を有するため、上記形態の感光層にお
ける電荷輸送物質として用いることができる。感光層の
形態が(A)の場合は負帯電、(B)の場合は正帯電が
好ましく、(C)、(D)の場合は正、負帯電いずれで
も使用することができる。更に本発明の電子写真感光体
では、接着性向上や電荷注入制限のために、感光層の表
面に保護層や絶縁層を設けてもよい。なお、本発明の感
光体の構成は上記基本構成に限定されるものではない。
なお、上記構成のうち特に(A)の形態が好ましく、更
に詳細に説明する。
えば下記の形態のものを挙げることができる。 (1)アルミニウム、アルミニウム合金、ステンレス、
銅等の金属を板形状またはドラム形状にしたもの。 (2)ガラス、樹脂、紙等の非導電性支持体や前記
(1)の導電性支持体上にアルミニウム、パラジウム、
ロジウム、金、白金等の金属を蒸着もしくはラミネ−ト
することにより薄膜形成したもの。 (3)ガラス、樹脂、紙等の非導電性支持体や前記
(1)の導電性支持体上に導電性高分子、酸化スズ、酸
化インジウム等の導電性化合物の層を蒸着あるいは塗布
することにより形成したもの。
しては、例えば下記のような物質が挙げられる。これ等
の電荷発生物質は単独で用いても良く、2種類以上を組
み合わせてもよい。 (1)モノアゾ、ビスアゾ、トリスアゾ等のアゾ系顔料 (2)インジゴ、チオインジゴ等のインジゴ系顔料 (3)金属フタロシアニン、非金属フタロシアニン等の
フタロシアニン系顔料 (4)ペリレン酸無水物、ペリレン酸イミド等のペリレ
ン系顔料 (5)アンスラキノン、ピレンキノン等の多環キノン系
顔料 (6)スクアリリウム色素 (7)ピリリウム塩、チオピリリウム塩類 (8)トリフェニルメタン系色素 (9)セレン、非晶質シリコン等の無機物質
層は前記のような電荷発生物質を適当な結着剤に分散
し、これを導電性支持体上に塗工することにより形成す
ることができる。また、導電性支持体上に蒸着、スパッ
タ、CVD等の乾式法で薄膜を形成することによっても
形成することができる。
ら選択でき、例えば、ポリカ−ボネ−ト、ポリエステ
ル、ポリアリレ−ト、ブチラ−ル樹脂、ポリスチレン、
ポリビニルアセタ−ル、ジアリルフタレ−ト樹脂、アク
リル樹脂、メタクリル樹脂、酢酸ビニル樹脂、フェノ−
ル樹脂、シリコン樹脂、ポリスルホン、スチレン−ブタ
ジエン共重合体、アルキッド樹脂、エポキシ樹脂、尿素
樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体等が挙げられる
が、これ等に限定されるものではない。これ等の樹脂は
単独または共重合体ポリマ−として1種または2種以上
混合して用いてもよい。
%以下、好ましくは40重量%以下である。また、電荷
発生層の膜厚は5μm以下、特には0.01〜2μmの
範囲の薄膜層とすることが好ましい。また、電荷発生層
には種々の増感剤を添加してもよい。
層は、少なくとも前記一般式(1)で示される化合物及
び一般式(2)または(3)で示される化合物と適当な
結着剤(結着性樹脂)とを組み合わせて形成することが
できる。ここで、電荷輸送層に用いられる結着剤として
は、前記電荷発生層に用いられているものが挙げられ、
更に、ポリビニルカルバゾ−ル、ポリビニルアントラセ
ン等の光導電性高分子が挙げられる。
は、結着剤100重量部当り電荷輸送物質を10〜50
0重量部とすることが好ましい。電荷輸送層の膜厚は5
〜40μm、特には10〜30μmの範囲が好ましい。
吸収剤、可塑剤または公知の電荷輸送物質を必要に応じ
添加することができる。
当な有機溶媒を用い、浸漬コ−ティング法、スプレ−コ
−ティング法、スピンナ−コ−ティング法、ロ−ラ−コ
−ティング法、マイヤ−バ−コ−ティング法、ブレ−ド
コ−ティング法等のコ−ティング法を用いて行うことが
できる。
形成において、一般式(1)で示される化合物ジアミン
化合物と一般式(2)または(3)で示されるスチリル
化合物を混合して形成するか、あるいは別個に積層して
形成することができる。混合して形成する場合、別個に
積層して形成する場合にのいずれにおいても、ジアミン
化合物/スチリル化合物の重量比は95/5〜5/95
が好ましい。重量比がこの範囲外の場合は目的とする改
善効果が不十分である。
に利用するのみならず、レ−ザ−ビ−ムプリンタ−、L
EDプリンタ−、CRTプリンタ−、液晶プリンタ−、
レ−ザ−製版等電子写真応用分野にも広く適用すること
ができる。
るプロセスカ−トリッジ並びに電子写真装置について説
明する。
ロセスカ−トリッジを有する電子写真装置の概略構成を
示す。図において、1はドラム状の本発明の電子写真感
光体であり、軸2を中心に矢印方向に所定の周速度で回
転駆動される。感光体1は回転過程において、一次帯電
手段3によりその周面に正または負の所定電位の均一帯
電を受け、次いで、スリット露光やレ−ザ−ビ−ム走査
露光等の像露光手段(不図示)からの画像露光光4を受
ける。こうして感光体1の周面に静電潜像が順次形成さ
れていく。
によりトナ−現像され、現像されたトナ−現像像は、不
図示の給紙部から感光体1と転写手段6との間に感光体
1の回転と同期取りされて給送された転写材7に、転写
手段6により順次転写されていく。像転写を受けた転写
材7は感光体面から分離されて像定着手段8へ導入され
て像定着を受けることにより複写物(コピ−)として装
置外へプリントアウトされる。像転写後の感光体1の表
面は、クリ−ニング手段9によって転写残りトナ−の除
去を受けて清浄面化され、更に前露光手段(不図示)か
らの前露光光10により除電処理がされた後、繰り返し
画像形成に使用される。なお、一次帯電手段3が帯電ロ
−ラ−等を用いた接触帯電手段である場合は、前露光は
必ずしも必要ではない。
帯電手段3、現像手段5及びクリ−ニング手段9等の構
成要素のうち、複数のものをプロセスカ−トリッジとし
て一体に結合して構成し、このプロセスカ−トリッジを
複写機やレ−ザ−ビ−ムプリンタ−等の電子写真装置本
体に対して着脱可能に構成してもよい。例えば一次帯電
手段3、現像手段5及びクリ−ニング手段9の少なくと
も1つを感光体1と共に一体に支持してカ−トリッジ化
し、装置本体のレ−ル12等の案内手段を用いて装置本
体に着脱可能なプロセスカ−トリッジ11とすることが
できる。また、画像露光光4は、電子写真装置が複写機
やプリンタ−である場合には、原稿からの反射光や透過
光を用いる、あるいは、センサ−で原稿を読み取り、信
号化し、この信号に従って行われるレ−ザ−ビ−ムの走
査、LEDアレイの駆動及び液晶シャッタ−アレイの駆
動等により照射される光である。
化チタン粉体50部、レゾ−ル型フェノ−ル樹脂20
部、メチルセロソルブ20部、メタノ−ル5部及びシリ
コ−ンオイル(ポリジメチルシロキサン−ポリオキシア
ルキレン共重合体、平均分子量3000)0.003部
を1mmφガラスビ−ズを用いたサンドミルで2時間分
散して導電層用塗料を調製し、この塗料をアルミニウム
シリンダ−(30mmφ×261mm)上に浸漬塗布
し、145℃で30分間乾燥させ、膜厚20μmの導電
層を形成した。
ロン(重量平均分子量52,000)5部とアルコ−ル
可溶性共重合ナイロン(重量平均分子量48,000)
10部をメタノ−ル95部に溶解した液を浸漬塗布し、
乾燥し、膜厚1μmの下引き層を形成した。
ッグ角(2θ±2°)の9.0°、14.2°、23.
9°及び27.1°にピ−クを有するTiOPc20部
を、ポリビニルブチラ−ル(商品名エスレックBX−
1、積水化学(株)製)10部をシクロヘキサノン40
0部に溶解した液に添加し、1mmφガラスビ−ズを用
いたサンドミルで3時間分散し、これに400部の酢酸
エチルを加えて希釈した後回収して、これを下引き層上
に浸漬塗布し、100℃で10分間乾燥して膜厚0.2
μmの電荷発生層を形成した。
チリル化合物例2−1を2部、ビスフェノ−ルZ型ポリ
カ−ボネ−ト(重量平均分子量62,000)10部を
モノクロロベンゼン70部に溶解した溶液を調製し、こ
の溶液を電荷発生層上に浸漬塗布し、120℃で20分
間乾燥し、膜厚25μmの電荷輸送層を形成し、電子写
真感光体を作成した。
記表10に記載した化合物を用いた他は、実施例1と同
様にしてそれぞれに対応する電子写真感光体を作成し
た。
記表10に記載した化合物を用いた他は、実施例1と同
様にしてそれぞれに対応する電子写真感光体を作成し
た。
合物を10部に代えた他は、実施例1と同様にして電子
写真感光体を作成した。
で示される化合物を用いた他は、実施例1と同様にして
それぞれに対応する電子写真感光体を作成した。 化合物A(比較例2)
に記載したスチリル化合物を10部に代えた他は、実施
例1と同様にして対応する写真感光体を作成した。
レ−ザ−ビ−ムプリンタ−(商品名LBP−SXの改造
機、キヤノン(株)製)に装着して、暗部電位を−75
0Vとし、これに802nmのレ−ザ−光を照射して明
部電位が−150Vとなるレ−ザ−光量を測定し、感度
を比較した。更に5,000枚連続プリントを行った時
の暗部電位の変化量(ΔVD)と明部電位の変化量(Δ
VL)を測定した。電位変動における負符号は電位の絶
対値の低下を表わし、正符号は電位の絶対値の増加を表
わす。
感光体をレ−ザ−ビ−ムプリンタ−(前出)に装着し
て、転写電流OFF時の一次帯電電圧をVd1、転写電
流ON時の一次帯電電圧をVd2として、いわゆる転写
メモリ−(Vd1−Vd2)を測定し、その画像テスト
を行った。条件は下記の通りである。 一次帯電後の表面電位:−800V、像露光後の表面電
位:−150V(露光量1.0μJ/cm2 )、転写電
位:+800V、現像極性:負極性、プロセススピ−
ド:48mm/sec、現像条件(現像バイアス):−
450V、像露光後スキャン方式:イメ−ジスキャン、
一次帯電前露光:8.0lux・secの赤色全面露
光、画像形成はレ−ザ−ビ−ムを文字信号及び画像信号
に従ってラインスキャンして行ったが、字、画像共に良
好なプリントが得られた。
写メモリ−の結果を表10に示す。
優れた初期感度、繰り返し特性を有すると共に、転写メ
モリ−に優れることが知られる。電荷輸送物質として一
般式(1)で示されるジアミン化合物、一般式(2)ま
たは(3)で示されるスチリル化合物を単独で用いた
り、別の化合物と組み合わせたりした比較例の電子写真
感光体は、本発明の電子写真感光体のような特性は得ら
れていない。
電層、下引き層及び電荷発生層を形成した。
ビスフェノ−ルZ型ポリカ−ボネ−ト(重量平均分子量
62,000)10部をモノクロロベンゼン70部に溶
解した溶液を調製し、この溶液を電荷発生層上に浸漬塗
布し、120℃で20分間乾燥し、膜厚5μmの電荷輸
送層を形成した。
ビスフェノ−ルZ型ポリカ−ボネ−ト(重量平均分子量
62,000)10部をモノクロロベンゼン70部に溶
解した溶液を調製し、この溶液を先の形成した電荷輸送
層上に浸漬塗布し、120℃で30分間乾燥し、膜厚2
0μmの第二の電荷輸送層を形成し、電子写真感光体を
作成した。
リル化合物を含有する層の形成の順序を逆に行った他
は、実施例9と同様にして電子写真感光体を作成した。
返し使用時の電位変動、転写メモリ−の評価を実施例1
と同様の方法によって行った。結果を下記の表11に示
す。
は、一般式(1)で示されるジアミン化合物、一般式
(2)または(3)で示されるスチリル化合物を別個に
積層して作成した場合にも、混合して同一の層に用いた
場合と同様に、初期感度、繰り返し特性と、転写メモリ
−に優れていることが知られる。
にアルコ−ル可溶性ナイロン(6−66−610−12
四元ナイロン共重合体)の35%メタノ−ル溶液を塗布
し、乾燥後の膜厚が1.5μmの下引き層を形成した。
部、前記スチリル化合物例2−13を3部、ビスフェノ
−ルA型ポリカ−ボネ−ト(重量平均分子量40,00
0)10部をモノクロロベンゼン(40重量部)−ジク
ロロメタン(40重量部)溶液80部に溶解し、先に形
成した下引き層の上に浸漬塗布し、乾燥後の膜厚が28
μmの電荷輸送層を形成した。
20部
部をテトラヒドロフラン400部に添加し、1mmφガ
ラスビ−ズを用いたサンドミルで40時間分散した。こ
の分散液を先に形成した電荷輸送層の上に乾燥後の膜厚
が0.5μmとなるように浸漬塗布し乾燥し、電子写真
感光体を作成した。
返し使用時の電位変動、転写メモリ−の評価を実施例1
と同様の方法によって行った(但し帯電、転写は逆極
性)。結果を示す。 感度 E1/5=2.5(lux・sec) 500枚繰り返し特性 ΔVD=−30(V) ΔVL
=−20(V) 転写メモリ− Vd1−Vd2=5(V)
は、正帯電用の感光体としても初期感度、繰り返し特性
と、転写メモリ−に優れることが知られる。
部をシクロヘキサノン300部に溶解した液と共にサン
ドミルで40時間分散し、塗工液を調製した。この塗工
液をアルミシ−ト上に乾燥後の膜厚が0.3μmとなる
ようにマイヤ−バ−で塗布し、電荷発生層を形成した。
合物例1−4を2部、スチリル化合物例2−22を4
部、ビスフェノ−ルZ型ポリカ−ボネ−ト(前出)10
部をモノクロロベンゼン80部に溶解し、この液を先の
電荷発生層上にマイヤ−バ−で塗布し、乾燥膜厚が25
μmの電荷輸送層を形成し、2層の電子写真感光体を作
成した。
を下記の表12に示した化合物を用いた他は、実施例1
2と同様に電子写真感光体を作成した。
化合物を10部に代えた他は、実施例12と同様に電子
写真感光体を作成した。
化合物を10部に代えた他は、実施例12と同様に電子
写真感光体を作成した。
川口電機(株)製静電複写紙試験装置Model−SP
−428を用いてスタチック方式で−5kVでコロナ帯
電し、暗所で1秒間保持した後、照度20luxで露光
し帯電特性を調べた。帯電特性としては、表面電位(V
0)と1秒間暗減衰させた時の電位(V1)を1/5に
減衰するのに必要な露光量(E1/5)を測定した。更
に、繰り返し使用した時の明部電位と暗部電位の変動を
測定するために、上記各例で作成した感光体を、キヤノ
ン(株)製PPC複写機NP−3825の感光体ドラム
様シリンダ−に貼り付けて、同機で5,000枚複写を
行い、初期と5,000枚複写後の明部電位(VL)の
変動分ΔVL及び暗部電位(VD)の変動分ΔVDを測
定した。なお、初期のVDとVLはそれぞれ−700
V、−200Vとなるように設定した。
変動の結果を表12に示す。
は、複写機用の感光体として初期特性、繰り返し特性に
優れていることが知られる。
脂(重量平均分子量48,000)5.5部とアルコ−
ル可溶性共重合ナイロン樹脂(重量平均分子量42,0
00)8部をメタノ−ル30部、ブタノ−ル80部の混
合溶液に溶解した液を浸漬塗布し、乾燥後の膜厚が1μ
mの下引き層を形成した。
チリル化合物例2−3を5部、ビスフェノ−ルZ型ポリ
カ−ボネ−ト(前出)10部をモノクロロベンゼン(6
0重量部)−ジクロロメタン(20重量部)溶液80部
に溶解し、先に形成した下引き層上にマイヤ−バ−で塗
布し、乾燥後の膜厚が20μmの電荷輸送層を形成し
た。
5部、 分散前の平均粒径が400オングストロ−ムの酸化スズ
超微粒子35部、光開始剤として2−メチルチオキサン
トン2.5部、メチルセロソルブ280部をサンドミル
で80時間分散を行った。この分散液を用いて、先の感
光層の上にビ−ムコ−ティング法により膜を形成し乾燥
した後、高圧水銀灯にて8mW/cm2 の光強度で60
秒間光硬化を行い2.5μmの保護層を形成した。
15°の角度で裏面より光を当てながら透過型顕微鏡似
て観察したが、クラック及び電荷輸送物質の結晶化は起
こっていなかった。
り、また繰り返し帯電、露光による連続画像形成に際し
て明部電位と暗部電位の変動が小さく、耐久性に優れて
いるだけでなく、反転現像系においても転写メモリ−が
極めて小さく高品位な画像が得られるという顕著な効果
を奏する。また該電子写真感光体をプロセスカ−トリッ
ジ並びに電子写真装置に装着して同様に優れた効果を示
す。
トリッジを有する電子写真装置の概略構成を示す図。
Claims (6)
- 【請求項1】 導電性支持体上に感光層を有する電子写
真感光体において、該感光層が下記一般式(1)で示さ
れるジアミン化合物及び下記一般式(2)で示されるス
チリル化合物を含有することを特徴とする電子写真感光
体。 一般式(1) 【化1】 (式中、R1 、R2 、R3 、及びR4 は水素原子、アル
キル基、アルコキシ基、ヒドロキシ基、ニトロ基、アリ
ル基、置換基を有してもよいアリ−ル基、アラルキル基
またはハロゲン原子を示し、R5 及びR6 は水素原子、
置換基を有してもよいアルキル基、アラルキル基または
アリール基を示し、nは独立に1または2の整数を示
す。) 一般式(2) 【化2】 (式中、R7、R8、R9、R10及びR11は水素原
子、アルキル基、アルコキシ基、置換アミノ基、ヒドロ
キシ基、ニトロ基、アリル基、置換基を有してもよい
基、アリール基、アラルキル基またはハロゲン原子を示
し、Xは直接結合、−CH2−、−CH2CH2−、−
CH=CH−、−O−、−S−を示し、mは独立に1ま
たは2の整数を示す。) - 【請求項2】 導電性支持体上に感光層を有する電子写
真感光体において、該感光層が下記一般式(1)で示さ
れるジアミン化合物及び下記一般式(3)で示されるス
チリル化合物を含有することを特徴とする電子写真感光
体。 一般式(1) 【化3】 (式中、R1 、R2 、R3 、及びR4 は水素原子、アル
キル基、アルコキシ基、ヒドロキシ基、ニトロ基、アリ
ル基、置換基を有してもよいアリ−ル基、アラルキル基
またはハロゲン原子を示し、R5 及びR6 は水素原子、
置換基を有してもよいアルキル基、アラルキル基または
アリ−ル基を示し、nは独立に1または2の整数を示
す。) 一般式(3) 【化4】 (式中、R7、R8、R9、R10及びR11は水素原
子、アルキル基、アルコキシ基、置換アミノ基、ヒドロ
キシ基、ニトロ基、アリル基、置換基を有してもよい
基、アリール基、アラルキル基またはハロゲン原子を示
し、Xは直接結合、−CH2−、−CH2CH2−、−
CH=CH−、−O−、−S−を示し、mは独立に1ま
たは2の整数を示す。) - 【請求項3】 請求項1記載の電子写真感光体、及び帯
電手段、現像手段及びクリ−ニング手段からなる群より
選ばれる少なくとも一つの手段を一体に支持し、電子写
真装置本体に着脱自在であることを特徴とするプロセス
カ−トリッジ。 - 【請求項4】 請求項1記載の電子写真感光体、帯電手
段、像露光手段、現像手段及び転写手段を有することを
特徴とする電子写真装置。 - 【請求項5】 請求項2記載の電子写真感光体、及び帯
電手段、現像手段及びクリ−ニング手段からなる群より
選ばれる少なくとも一つの手段を一体に支持し、電子写
真装置本体に着脱自在であることを特徴とするプロセス
カ−トリッジ。 - 【請求項6】 請求項2記載の電子写真感光体、帯電手
段、像露光手段、現像手段及び転写手段を有することを
特徴とする電子写真装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02521999A JP3789046B2 (ja) | 1999-02-02 | 1999-02-02 | 電子写真感光体、該電子写真感光体を有するプロセスカートリッジ及び電子写真装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP02521999A JP3789046B2 (ja) | 1999-02-02 | 1999-02-02 | 電子写真感光体、該電子写真感光体を有するプロセスカートリッジ及び電子写真装置 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000221712A true JP2000221712A (ja) | 2000-08-11 |
JP2000221712A5 JP2000221712A5 (ja) | 2004-11-25 |
JP3789046B2 JP3789046B2 (ja) | 2006-06-21 |
Family
ID=12159864
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP02521999A Expired - Fee Related JP3789046B2 (ja) | 1999-02-02 | 1999-02-02 | 電子写真感光体、該電子写真感光体を有するプロセスカートリッジ及び電子写真装置 |
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JP (1) | JP3789046B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016102943A (ja) * | 2014-11-28 | 2016-06-02 | 三菱化学株式会社 | 電子写真感光体、電子写真感光体カートリッジ、及び画像形成装置 |
JP2019020674A (ja) * | 2017-07-21 | 2019-02-07 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置 |
-
1999
- 1999-02-02 JP JP02521999A patent/JP3789046B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2019020674A (ja) * | 2017-07-21 | 2019-02-07 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置 |
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JP3789046B2 (ja) | 2006-06-21 |
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