JP3155856B2 - 電子写真感光体、該電子写真感光体を有する電子写真装置及び装置ユニット - Google Patents
電子写真感光体、該電子写真感光体を有する電子写真装置及び装置ユニットInfo
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Description
し、詳しくは、特定の構造を有する電子写真感光体に関
する。また、本発明は、該電子写真感光体を有する電子
写真装置及び装置ユニットに関するものである。
化亜鉛及びカドミウム等を主成分とする感光層を有する
無機感光体が広く用いられてきた。これらはある程度の
基礎特性は備えてはいるが、成膜が困難である、可塑性
が悪い及び、製造コストが高い等問題がある。更に無機
光導電性材料は一般的に毒性が強く、製造上並びに取り
扱い上にも大きな制約があった。
有機感光体は、無機感光体の上記欠点を補う等多くの利
点を有し近年注目を集めており、これまで数多くの提案
がされいくつか実用化されてきている。
−ビニルカルバゾールに代表される光導電性ポリマー等
と、2,4,7−トリニトロ−9−フルオレノン等のル
イス酸とから形成される電荷移動錯体を主成分とする電
子写真感光体が提案されている。これらの有機光導電性
ポリマーは、無機光導電性ポリマーに比べ軽量性や、成
膜性等の点では優れているが、感度、耐久性及び環境変
化に対する安定性等の面で無機光導電性材料に比べて劣
っており必ずしも満足できるものではない。
それぞれ別々の物質に分担させた機能分離型電子写真感
光体が、従来の有機感光体の欠点とされていた感度や耐
久性に著しい改善をもたらした。このような機能分離型
感光体は、電荷発生物質と電荷輸送物質の各々の材料選
択範囲が広く、任意の特性を有する電子写真感光体を比
較的容易に作成できるという利点を有している。
多環キノン顔料、シアニン色素、スクエアリック酸染料
及びピリリウム塩系色素等が知られている。その中でも
アゾ顔料は耐光性が強い、電荷発生能力が大きい及び材
料合成が容易である等の点から多くの化合物が提唱され
ている。
昭52−4188号公報のピラゾリン化合物、特公昭5
5−42380号公報及び特開昭55−52063号公
報のヒドラゾン化合物、特公昭58−32372号公報
及び特開昭61−132955号公報のトリフェニルア
ミン化合物、及び特開昭54−151955号公報及び
特開昭58−198043号公報のスチルベン化合物等
が知られている。
に要求される特性としては、(1)光や熱に対して安定
であること、(2)コロナ放電により発生するオゾン、
NOx及び硝酸等に対して安定であること、(3)高い
電荷輸送能力を有すること、(4)有機溶剤や結着剤と
の相溶性が高いこと、更には(5)製造が容易で安価で
あること等が挙げられる。
久化の要望に伴い、感光層上に保護層を設けたり、感光
体を長期保存すること等により、電荷輸送層にクラック
が生じたり、電荷輸送物質が結晶化したり、電荷輸送層
が相分離するといった現象が生じ、画像欠陥の原因とな
ることがある。
像系では、一次帯電と転写帯電が逆極性である為、転写
の有無により帯電性が異なるいわゆる転写メモリーが生
じ、濃度むらとして画像上に非常に現れ易くなってい
る。
し使用時にも安定して優れて電子写真特性を有する電子
写真感光体を容易かつ安価に提供することにある。
が生じにくく、また、電荷輸送物質が結晶化しにくい電
子写真感光体を提供することにある。
じにくい電子写真感光体を提供することにある。
写真感光体を有する電子写真装置及び装置ユニットを提
供することにある。
支持体上に感光層を有する電子写真感光体において、該
感光層が下記式(1)
キル基を示し、R1乃至R4の全てが同時に水素原子で
あることはなく、n及びmは1または2を示す。)で示
されるフルオレン化合物を含有し、かつ下記式(2)
素環基を表す。)で示され、融点が160℃以下であ
り、式(1)で示されるフルオレン化合物とは異なるト
リアリールアミン化合物を含有することを特徴とする電
子写真感光体である。
る電子写真装置及び装置ユニットである。
てはメチル、エチル、プロピレン及びブチル等の基が挙
げられ、Ar1乃至Ar3のアリール基としてはフェニ
ル、ナフチル、アンスリル、ピレニル及びフルオレニル
等の基が挙げられ、Ar1乃至Ar3の複素環基として
はピリビル、チエニル、フリル及びキノリル等の基が挙
げられる。
て良く、有しても良い置換基としては、メチル基、エチ
ル基、プロピル基及びブチル基等のアルキル基;ベンジ
ル基、フェネチル基及びナフチルメチル基等のアラルキ
ル基;フェニル基、ナフチル基、アンスリル基及びピレ
ニル基等のアリール基;ピリジル基、チエニル基、キノ
リル基及びフリル基等の複素環基;メトキシ基、エトキ
シ基及びプロポキシ基等のアルコキシ基;フェノキシ基
及びナフトキシ基等のアリールオキシ基;フッ素、塩
素、臭素及びヨウ素等のハロゲン原子;メチルチオ基及
びエチルチオ基等のアルキルチオ基;フェニルチオ基及
びナフチルチオ基等のアリールチオ基;ジメチルアミノ
基、ジエチルアミノ基及びジフェニルアミノ基等のアミ
ノ基;または水酸基が挙げられる。
R1は同一でも異なっていてもよく、式(2)中m=2
の場合、2つのR2は同一でも異なっていてもよい。
ルオレン化合物のR3及びR4はクラック及び結晶化の点
で両方ともアルキル基であることが好ましい。また、式
(2)で示されるトリアリールアミン化合物は、クラッ
ク及び結晶化の点で融点が140℃以下であることが好
ましく、電子写真感光体の製造時の乾燥条件を考慮する
と室温で固体、特には融点が60℃以上であることが好
ましい。
れるフルオレン化合物と式(2)で示されるトリアリー
ルアミン化合物とが異なる化合物であることは当然であ
るが、その混合比は、式(2)で示されるトリアリール
アミンが感光層中の全ての電荷輸送物質全重量に対して
5〜95重量%であることが好ましく、特には10〜9
0重量%であることが好ましい。
合物の好ましい具体例を示す。但し、これらの化合物に
限定されるものではない。
トリアリールアミン化合物とその融点を示す。例示化合
物No.(2)−1〜(2)−58は融点が160℃以
下であるので本発明に用いられるトリアリールアミン化
合物であるが、No.(2)−59〜(2)−81は式
(2)で示される構造は有するものの融点が160℃を
越えるので本発明外のトリアリールアミン化合物であ
る。もちろん本発明に用いられるトリアリールアミン化
合物は、これらに限られるものではない。
−50)の合成)ジフェニルアミン16.9g、9,9
−ジメチルフルオレン50.0g、無水炭酸カリウム1
0.0g及び銅粉3.0gをオルトジクロルベンゼン7
0mlに加えて、180〜185℃に保ち8時間加熱撹
拌を行った。冷却後、濾過し、濾液を減圧濃縮し、メチ
ルエチルケトンを加えて結晶化させた。結晶を濾取後、
カラム精製(充填剤:シリカゲル、移動層:トルエン/
ヘキサン系)して目的化合物である2−(N,N−ジフ
ェニル)アミノ−9,9−ジメチルフルオレン28.2
gを得た(収率79%)。融点は144.2〜145.
1℃であった。
しては、例えば以下の形態が挙げられる。 (1)電荷発生物質を含有する層/電荷輸送物質を含有
する層(下層/上層) (2)電荷輸送物質を含有する層/電荷発生物質を含有
する層(下層/上層) (3)電荷発生物質と電荷輸送物質を含有する層
合物及び式(2)で示される融点が160℃以下である
トリアリールアミン化合物はいずれも正孔に対し高い輸
送能力を有するため、上記形態の感光層における電荷輸
送物質として用いることができる。感光層の形態が
(1)の場合一次帯電の極性は負、(2)の場合は正で
あることが好ましく、(3)の場合は正負いずれでもよ
い。
や接着性の向上あるいは電荷注入の制御のために、感光
層の表面に保護層を設けたり、感光層と導電性支持体の
間に下引層を設けてもよい。尚、本発明の感光体の構成
は上記の基本構成に限定されるものではない。
(1)の形態が好ましく、以下に更に詳細に説明する。
えば以下のものを挙げることができる。 (1)アルミニウム、アルミニウム合金、ステンレス及
び銅等の金属や合金を板形状またはドラム形状にしたも
の。 (2)ガラス、樹脂及び紙等の非導電性支持体や前記
(1)の導電性支持体上にアルミニウム、アルミニウム
合金、パラジウム、ロジウム、金及び白金等の金属や合
金を蒸着もしくはラミネートすることにより薄膜形成し
たもの。 (3)ガラス、樹脂及び紙等の非導電性支持体や前記
(1)の導電性支持体上に導電性高分子、酸化スズ及び
酸化インジウム等の導電性化合物を含有する層を蒸着あ
るいは塗布することにより形成したもの。
生物質としては、例えば以下のような物質が挙げられ
る。これらの電荷発生物質は単独で用いてもよく、2種
類以上組み合わせてもよい。 (1)モノアゾ、ビスアゾ及びトリスアゾ等のアゾ系顔
料 (2)金属フタロシアニン及び非金属フタロシアニン等
のフタロシアニン系顔料 (3)インジゴ及びチオインジゴ等のインジゴ系顔料 (4)ペリレン酸無水物及びペリレン酸イミド等のペリ
レン系顔料 (5)アンスラキノン及びピレンキノン等の多環キノン
系顔料 (6)スクワリリウム色素 (7)ピリリウム塩及びチオピリリウム塩類 (8)トリフェニルメタン系色素 (9)セレン及び非晶質シリコン等の無機物質
層は前記のような電荷発生物質を適当な結着剤に分散
し、これを導電性支持体上に塗工することにより形成す
ることができる。また、導電性支持体上に蒸着、スパッ
タあるいはCVDなどの乾式法で薄膜を形成することに
よっても形成することができる。
ら選択でき、例えば、ポリカーボネート樹脂、ポリエス
テル樹脂、ポリアリレート樹脂、ブチラール樹脂、ポリ
スチレン樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ジアリルフ
タレート樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、酢酸ビ
ニル樹脂、フェノール樹脂、シリコン樹脂、ポリスルホ
ン樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体樹脂、アルキッ
ド樹脂、エポキシ樹脂、尿素樹脂及び塩化ビニル−酢酸
ビニル共重合体樹脂等が挙げられるが、これらに限定さ
れるものではない。これらは単独混合あるいは共重合体
ポリマーとして1種または2種以上用いることができ
る。
に対して80重量%以下であることが好ましく、特には
40重量%以下であることが好ましい。また、電荷発生
層の膜厚は5μm以下であることが好ましく、特には
0.01μm〜2μmであることが好ましい。
してもよい。
層は、少なくとも前記式(1)で示されるフルオレン化
合物及び前記式(2)で示される融点が160℃以下の
トリアリールアミン化合物と適当な結着剤とを組み合わ
せて形成することができる。電荷輸送層に用いられる結
着剤としては、前記電荷発生層に用いられる結着性樹脂
に加え、ポリビニルカルバゾールやポリビニルアントラ
セン等の光導電性高分子が挙げられる。
び(2)で示される化合物との配合割合は、結着性樹脂
100重量部当り式(1)及び(2)で示される化合物
を10〜500重量部であることが好ましく、特に50
〜200重量部であることが好ましい。
に接続されており、電界の存在下で電荷発生層発生した
電荷キャリアを受け取るとともに、電荷キャリアを感光
層の表面まで輸送できる機能を有している。この電荷輸
送層は電荷キャリアを輸送できる限界があるので、必要
以上に膜厚を厚くすることができないが、5μm〜40
μmであることが好ましく、特には10μm〜30μm
であることが好ましい。
吸収剤、可塑剤または公知の電荷輸送物質を必要に応じ
添加することもできる。
きも上述の電荷発生物質、電荷輸送物質、結着剤及び添
加剤を用いることができる。この際膜厚は5〜40μm
であることが好ましく、特には10〜30μmであるこ
とが好ましい。
塗布方法としては、浸漬コーティング法、スプレーコー
ティング法、スピンナーコーティング法、ローラーコー
ティング法、マイヤーバーコーティング法及びブレード
コーティング法等のコーティング法が挙げられる。
機に利用するのみならず、レーザービームプリンター、
CRTプリンター、LED、プリンター、ファクシミリ
及び電子写真式製版システム等の電子写真応用分野にも
広く用いることができる。
子写真装置の概略構成を示す。
であり、軸1aを中心に矢印方向に所定の周速度で回転
駆動される。該感光体1は、回転過程で帯電手段2によ
り、その周面に正または負の所定電位の均一帯電を受
け、次いで、不図示の像露光手段により、露光部3に光
像露光L(スリット露光やレーザービーム走査露光な
ど)を受ける。これにより感光体周面に露光像に対応し
た静電潜像が順次形成されていく。
でトナー現像され、このトナー現像像は、不図示の給紙
部から感光体1と転写手段5との間に感光体1の回転と
同期取りされて給送された転写材Pに、転写手段5によ
り順次転写されていく。
分離されて像定着手段8へ導入されて像定着を受けて複
写物(コピー)として機外へプリントアウトされる。
グ手段6にて転写残りトナーの除去を受けて洗浄面化さ
れて、更に、前露光手段7により除電処理されて繰り返
して像形成に使用される。
ナ帯電装置が一般に広く使用されている。また転写装置
5もコロナ転写手段が一般に広く使用されている。本発
明においては、上述の感光体1、現像手段4及びクリー
ニング手段6などの構成要素のうち、複数のものを装置
ユニットとして一体に結合して構成し、このユニットを
装置本体に対して着脱自在に構成しても良い。例えば、
帯電手段2、現像手段4及びクリーニング手段6の少な
くとも1つを感光体と共に一体に支持してユニットを形
成し、装置本体のレール等の案内手段を用いて装置本体
に着脱自在の単一ユニットとしても良い。
リンターとして使用する場合には、原稿からの反射光や
透過光を感光体に照射すること、あるいは、センサーで
原稿を読取り、信号化し、この信号に従ってレーザービ
ームの走査、LEDアレイの駆動、または液晶シャッタ
ーアレイの駆動等を行い感光体に光を照射すること等に
より行われる。
用する場合には、光像露光Lは受信データをプリントす
るための露光になる。図2はこの場合の1例をブロック
図で示したものである。
ンター19を制御する。コントローラ11の全体はCP
U17により制御されている。画像読取部からの読取デ
ータは、送信回路13を通して相手局に送信される。相
手局から受けたデータは受信回路12を通してプリンタ
ー19に送られる。画像メモリには所定の画像データが
記憶される。プリンタコントローラ18はプリンター1
9を制御している。14は電話である。
て接続されたリモート端末からの画像情報)は、受信回
路12で復調された後、CPU17は画像情報の複号処
理を行ない順次画像メモリ16に格納される。そして、
少なくとも1ページの画像がメモリ16に格納される
と、そのページの画像記録を行なう。CPU17は、メ
モリ16より1ページの画像情報を読み出しプリンタコ
ントローラ18に複号化された1ページの画像を送出す
る。プリンタコントローラ18は、CPU17からの1
ページの画像情報を受け取るとそのページの画像情報記
録を行うべく、プリンタ19を制御する。
録中に、次のページの受信を行なっている。
なわれる。
に説明する。
樹脂(ブチラール化度70mol%)2.1gをシクロ
ヘキサノン95mlに溶解した液に加え、サンドミルで
37時間分散し、電荷発生層用溶液を調整した。
ーバーで塗布し、乾燥することによって膜厚が0.18
μmの電荷発生層を形成した。
gと(2−37)2gとポリカーボネート樹脂(重量平
均分子量33,000)8.33gをモノクロルベンゼ
ン70gに溶解した。この溶液を先に形成した電荷発生
層の上にマイヤーバーで塗布し、乾燥することによって
膜厚が19μmの電荷輸送層を形成した。
製静電複写紙試験装置Model−SP−428を用い
てスタチック方式で−5KVでコロナ帯電し、暗所で1
秒間保持した後、照度20luxで露光することにより
帯電特性を評価した。
(V0)、1秒間暗減衰させた後の表面電位(V1)及び
V1を1/5に減衰するのに必要な露光量(E1/5)即ち
感度を測定した。
を評価するために、作成した感光体をキヤノン(株)製
PPC複写機NP−3825の感光体ドラム用シリンダ
ーに貼り付けて、3,000枚の複写を行ない、初期と
3,000枚複写後の明部電位(VL)と暗部電位
(VD)を測定し、それぞれの変動分ΔVL及びΔVDを
求めた。尚、初期のVDとVLはそれぞれ−700V、−
200Vとなるように設定した。また、ΔVL及びΔVD
が正の値であるときは電位の絶対値が増加したことを示
し、負の値であるときは電位の絶対値が減少したことを
示す。
て、作成した感光体の表面に指油を付着させ、常温常圧
下で32時間放置し、感光層にクラックが生じているか
否かを観察した。
して作成した感光体の表面に指油を付着させ、75℃で
2週間放置し電荷輸送物質の結晶化が生じているか否か
を観察した。
ERSAMET6390、UNION社製)で50倍に
て行ない、クラック及び結晶化が全く確認されなければ
○、わずかでも確認できれば×とした。
わりに表1〜5に示した化合物を用いた他は実施例1と
同様にして電子写真感光体を作成し、評価した。尚、比
較例2において用いた化合物(A)は下記式で示され
る。
電子写真感光体は比較例のものに比べ、電位特性、感光
層のクラック及び電荷輸送物質の結晶化の点で極めて優
れていることがわかる。
ン樹脂(重量平均分子量35,000)4.8gとアル
コール可溶性共重合ナイロン樹脂(重量平均分子量3
0,000)9.0gをメタノール75gに溶解した液
をマイヤーバーで塗布し、乾燥することによって膜厚が
0.9μmの下引層を形成した。
6.0gを、フェノキシ樹脂5.0gをシクロヘキサノ
ン175gに溶かした液に加えてボールミルで36時間
分散した。この分散液を先に形成した下引層の上にブレ
ードコーティング法により塗布し、乾燥することによっ
て膜厚が0.19μmの電荷発生層を形成した。
7gとNo.(2−3)3gをスチレン−アクリル
(8:2)共重合体(重量平均分子量25,000)
8.33gをモノクロルベンゼン65gに溶解した。こ
の溶液を先に形成した電荷発生層の上にブレードコーテ
ィング法により塗布し、乾燥することによって膜厚が2
0μmの電荷輸送層を形成した。
ナ放電を行なった。このときの表面電位(V0)とこの
感光体を1秒間暗所で放置した後の表面電位(V1)を
測定した。感度はV1を1/6に減衰するのに必要な露
光量(E1/6)を測定することによって評価した。この
際、光源としてガリウム/アルミニウム/ヒ素の三元系
半導体レーザー(出力:5mW;発振波長780nm)
を用いた。
現像方式の電子写真方式プリンターであるレーザービー
ムプリンター(キヤノン製LBP−SXの改造機)に上
記感光体を取り付けて、転写電流OFF時の一次帯電電
圧をVd1、転写電流ON時の一次帯電電圧をVd2とし
て、いわゆる転写メモリー(Vd1−Vd2)を測定し、そ
の後画像形成テストを行った。条件は以下の通りであ
る。一次帯電後の表面電位;−700v、像露光後の表
面電位;−150v(露光量1.0μJ/cm2)、転
写電位+700v、現像極性;負極性、プロセススピー
ド;47mm/sec、現像条件(現像バイアス);−
450v、像露光後スキャン方式;イメージスキャン、
一次帯電前露光;8.01ux・secの赤色全面露
光、画像形成はレーザービームを文字信号及び画像信号
に従ってラインスキャンして行なったが、文字、画像と
もに良好なプリントが得られた。
感光層のクラック及び電荷輸送物質の結晶化の評価を実
施例1と同様にして評価した。
3)3gの代わりに表6及び7に示した化合物を用いた
他は実施例19と同様にして電子写真感光体を作成し、
評価した。
3)3gの代わりに表8に示した化合物を用いた他は実
施例19と同様にして電子写真感光体を作成し、評価し
た。
混合比を表9に示す割合で用いた他は実施例19と同様
にして電子写真感光体を作成し、評価した。
ェニルチアピリリウムパークロレート 4gと前記例示
化合物No.(1−29)1.8g及びNo.(2−
5)3.2gを共重合ポリエステル樹脂(重量平均分子
量48,000)15gのトルエン(50重量部)−ジ
オキサン(50重量部)溶液100gに混合し、ボール
ミルで16時間分散した。この分散液をアルミニウムシ
ート上にマイヤーバーで塗布し、120度で1時間乾燥
することによって膜厚が13μmの感光層を形成した。
例1と同様にして評価した。
ック及び結晶化の促進試験を行った所、クラックは32
時間後でも全く認められず、また結晶化も2週間後でも
全く認められなかった。
66−610−12四元ナイロン共重合体)の25%メ
タノール溶液を塗布し、乾燥することによって膜厚が
1.7μmの下引層を形成した。
8g及びNo.(2−15)2gとビスフェノールA型
ポリカーボネート樹脂(重量平均分子量30,000)
10gをモノクロルベンゼン(60重量部)−ジクロロ
メタン(10重量部)溶液70gに溶解した。この溶液
を先に形成した下引層の上にマイヤーバーで塗布し、乾
燥することによって膜厚が18μmの電荷輸送層を形成
した。
ラール樹脂(ブチラール化度63mol%)2.0gを
テトラヒドロフラン75mlに溶解した液に加えサンド
ミルで20時間分散し、電荷発生層用溶液を調整した。
マイヤーバーで塗布し、乾燥することによって膜厚が
0.90μmの電荷発生層を形成した。
例1と同様にした(但し帯電の極性は正にした)。
(重量平均分子量28,000)5gとアルコール可溶
性共重合ナイロン樹脂(重量平均分子量27,000)
10gをメタノール45g、ブタノール60gの混合溶
液に溶解した液を浸漬塗布し、乾燥することによって膜
厚が1μmの下引層を形成した。
5g、No.(2−53)5g及びビスフェノールA型
ポリカーボネート樹脂(重量平均分子量27,000)
15gをモノクロルベンゼン(30重量部)−ジクロロ
メタン(70重量部)溶液100gに溶解した。この溶
液を先に形成した下引層の上にマイヤーバーで塗布し、
乾燥することによって膜厚が15μmの電荷輸送層を形
成した。
57g、分散前の平均粒径が400の酸化スズ超微粒子
33g、光開始剤として2−メチルチオキサントン2g
及びメチルセルソルブ300gを混合し、サンドミルに
て64時間分散を行った。
にビームコーティング法により塗布し、乾燥した後、高
圧水銀灯にて8mw/cm2の光強度で25cmの距離
から30秒間光硬化を行い膜厚が2.7μmの保護層を
形成した。
より光を当てながら透過型顕微鏡で50倍にてクラック
及び電荷輸送物質の結晶化の発生状況を観察し、フラッ
ク及び結晶化が全く確認されなければ○、わずかでも確
認できれば×とした。
りに表10に示した化合物を用いた他は実施例42と同
様にして感光層を作成し、評価した。
は、高い感度を有し、また繰り返し帯電、露光による連
続画像形成に際しても、明部電位と暗部電位の変動が小
さく耐久性に優れている。また、反転現像系においても
転写メモリーが極めて小さく、更には画像欠陥の原因に
なり得る感光層のクラックや電荷輸送物質の結晶化も極
めて起こりにくいという顕著な効果を有している。
の概略構成の例を示す図である。
のブロック図の例を示す図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 導電性支持体上に感光層を有する電子写
真感光体において、該感光層が下記式(1) 【外1】 (式中、R1,R2,R3及びR4は水素原子及びアルキル
基を示し、R1乃至R4の全てが同時に水素原子である
ことはなく、n及びmは1または2を示す。)で示され
るフルオレン化合物を含有し、かつ下記式(2) 【外2】 (式中、Ar1,Ar2及びAr3はアリール基及び複素
環基を表す。)で示され、融点が160℃以下であり、
式(1)で示されるフルオレン化合物とは異なるトリア
リールアミン化合物を含有することを特徴とする電子写
真感光体。 - 【請求項2】 前記R3及びR4がともにアルキル基であ
る請求項1に記載の電子写真感光体。 - 【請求項3】 前記式(2)で示されるトリアリールア
ミン化合物の融点が140℃以下である請求項1に記載
の電子写真感光体。 - 【請求項4】 前記式(2)で示されるトリアリールア
ミン化合物の融点が60℃以上である請求項1に記載の
電子写真感光体。 - 【請求項5】 請求項1に記載の電子写真感光体、静電
潜像を形成する手段、形成された静電潜像を現像する手
段及び現像した像を転写材に転写する手段を有すること
を特徴とする電子写真装置。 - 【請求項6】 請求項1に記載の電子写真感光体、及び
帯電手段、現像手段及びクリーニング手段からなる群よ
り選択される少なくともひとつの手段を一体に支持し、
かつ装置本体に着脱自在であることを特徴とする装置ユ
ニット。
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JP12942692 | 1992-04-23 | ||
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ID=26438894
Family Applications (1)
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JP09774393A Expired - Fee Related JP3155856B2 (ja) | 1992-04-23 | 1993-04-23 | 電子写真感光体、該電子写真感光体を有する電子写真装置及び装置ユニット |
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Country | Link |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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KR101797472B1 (ko) * | 2015-11-02 | 2017-11-16 | (주)캠코리아 | 소방호스 권취 장치 |
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- 1993-04-23 JP JP09774393A patent/JP3155856B2/ja not_active Expired - Fee Related
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