JPH10171138A - 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 - Google Patents

電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置

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JPH10171138A
JPH10171138A JP33363096A JP33363096A JPH10171138A JP H10171138 A JPH10171138 A JP H10171138A JP 33363096 A JP33363096 A JP 33363096A JP 33363096 A JP33363096 A JP 33363096A JP H10171138 A JPH10171138 A JP H10171138A
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哲郎 金丸
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孝和 田中
Norihiro Kikuchi
憲裕 菊地
Mitsuhiro Kunieda
光弘 國枝
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 感度が高く、電位が安定に維持され、しかも
クラック、電荷輸送物質の結晶化、転写メモリーやフォ
トメモリーが生じない電子写真感光体を提供する。 【解決手段】 導電性支持体上に感光層を有する電子写
真感光体において、該感光層がオキシチタニウムフタロ
シアニンを含有し、かつ下記一般式[1]で表されるス
チリルケトン構造を少なくとも一つ有する化合物を含有
する電子写真感光体、該感光体を有するプロセスカート
リッジ及び電子写真装置。一般式[1] 【化28】 (R1 ,R2 はH、アルキル基、アリール基等、R3
7 はH、ハロゲン、ニトロ基、アルキル基、アリール
基等を示す)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真感光体、プ
ロセスカートリッジ及び電子写真装置に関し、詳しくは
改善された電子写真特性を与える低分子の有機光導電性
化合物を有する電子写真感光体、及び該電子写真感光体
を有するプロセスカートリッジ及び電子写真装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真感光体としてはセレン、
酸化亜鉛及びカドミウム等を主成分とする感光層を有す
る無機感光体が広く用いられてきた。これらはある程度
の基礎特性は備えてはいるが、成膜が困難である、可塑
性が悪い、及び製造コストが高い等の問題がある。更
に、無機光導電性材料は一般的に毒性が強く、製造上並
びに取り扱い上にも大きな制約があった。
【0003】一方、有機光導電性化合物を主成分とする
有機感光体は、無機感光体の上記欠点を補う等多くの利
点を有し近年注目を集めており、これまで数多くの提案
がされいくつかは実用化されてきている。
【0004】このような有機感光体としては、ポリ−N
−ビニルカルバゾールに代表される光導電性ポリマー等
と、2,4,7−トリニトロ−9−フルオレノン等のル
イス酸とから形成される電荷移動錯体を主成分とする電
子写真感光体が提案されている。これらの有機光導電性
ポリマーは、無機光導電性ポリマーに比べ軽量性及び成
膜性等の点では優れているが、感度、耐久性、及び環境
変化による安定性等の面で無機光導電性材料に比べて劣
っており、必ずしも満足できるものではない。
【0005】一方、電荷発生機能と電荷輸送機能とをそ
れぞれ別々の物質に分担させた機能分離型電子写真感光
体が、従来の有機感光体の欠点とされていた感度や耐久
性に著しい改善をもたらした。このような機能分離型感
光体は、電荷発生物質と電荷輸送物質の各々の材料選択
範囲が広く、任意の特性を有する電子写真感光体を比較
的容易に作成できるという利点を有している。
【0006】電荷発生物質としては、種々のフタロシア
ニン顔料、アゾ顔料、多環キノン顔料、シアニン色素、
スクエアリック酸染料及びピリリウム塩系色素等が知ら
れている。特に近年、その中でもフタロシアニン顔料は
耐光性が強い、電荷発生能力が大きい、及び材料合成が
容易等の点から多くの構造と結晶形が提唱されている。
【0007】一方、電荷輸送物質としては、例えば特公
昭52−4188号公報のピラゾリン化合物、特公昭5
5−42380号公報及び特開昭55−52063号公
報のヒドラゾン化合物、特公昭58−32372号公報
及び特開昭61−132955号公報及び特開平3−1
14058号公報のトリフェニルアミン化合物、及び特
開昭54−151955号公報及び特開昭58−198
043号公報のスチルベン化合物等が知られている。
【0008】また、電子写真感光体に含有されるスチリ
ルケトン化合物としては、特開昭60−131539,
特開昭62−283344,特開昭63−24261,
特開昭63−108341,特開昭63−15856
1,特開昭63−163362,特開昭63−1633
64,特開平2−111959,特開平2−25965
2,特開平2−271361,特開平3−12657,
特開平4−81859,特開平4−27956及び特開
平4−240858号等の公報に先行技術が知られてい
る。
【0009】これらの電子写真感光体に要求されること
は、(1)光及び熱に対して安定であること(2)コロ
ナ放電により発生するオゾン、NOx 及び硝酸等に対し
て安定であること(3)高い電子写真感度を有すること
(4)有機溶剤及び結着剤との相溶性が高いこと(5)
製造が容易で安価であること等が挙げられる。
【0010】また、近年の更なる高耐久化に伴い、耐久
性向上のために感光層上に保護層を設けたり、複写機や
レーザービームプリンター等で感光体を長期保存するこ
と等により、電荷輸送層にクラックが生じたり、電荷輸
送物質が結晶化、また相分離するという現象が生じ画像
欠陥となることがある。
【0011】また、近年のデジタル化に対応した反転現
像系では、一次帯電と転写帯電が逆極性なため、転写の
有無により帯電性が異なるいわゆる転写メモリーが生
じ、画像上濃度むらとして非常に現れ易くなっている。
【0012】また、近年の高感度化された電子写真感光
体においては、外部からのモレ光等により明部と暗部の
帯電性が異なる、いわゆるフォトメモリーが発生し、こ
れも画像上に濃度むらとして非常に現れ易くなってい
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の電子写
真感光体では、上記の問題点や要求を一部は満足するが
全てを高いレベルで満足するものは未だない。
【0014】本発明の目的は、先に述べた電子写真感光
体に要求される特性を十分満足した有機導電性化合物を
提供することにより従来の感光体の持つ種々の欠点を解
消することである。
【0015】即ち、第一に大きな感度を有し、しかも繰
り返し使用時の電位が安定に維持できる電子写真感光体
を提供することにある。
【0016】第二に感光層上に保護層を設けたり、複写
機やレーザービームプリンター等で感光体を長期保存し
ても電荷輸送層にクラックが生じたり、電荷輸送物質の
結晶化等が生じない電子写真感光体を提供することにあ
る。
【0017】第三に反転現像系でも転写メモリーが生じ
にくい電子写真感光体を提供することにある。
【0018】第四に耐光性があり、フォトメモリーが生
じにくい電子写真感光体を提供することにある。
【0019】第五に上記該電子写真感光体を有するプロ
セスカートリッジ及び電子写真装置を提供することにあ
る。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前述の目
的を達成するために、種々の組み合せについて検討を重
ねた結果、特定の構造を有する電荷発生物質と特定の構
造を有する化合物を組み合せた場合にこれらの諸問題を
解決することができることを見い出した。
【0021】即ち、本発明は、導電性支持体上に感光層
を有する電子写真感光体において、該感光層がオキシチ
タニウムフタロシアニンを含有し、かつ下記一般式
[1]で表されるスチリルケトン構造を少なくとも一つ
有する化合物を含有することを特徴とする電子写真感光
体である。
【0022】一般式[1]
【0023】
【化3】 (式中、R1 及びR2 は水素原子、置換もしくは無置換
のアルキル基、置換もしくは無置換のシクロアルキル
基、置換もしくは無置換のアリール基または置換もしく
は無置換のアラルキル基を示し、また、R1 とR2 は共
同で環を形成してもよい。R3 からR7 は水素原子、ハ
ロゲン原子、ニトロ基、水酸基、シアノ基、置換アミノ
基、置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無
置換のアリール基または置換もしくは無置換のアラルキ
ル基を示し、R3 とR4 、R4 とR5、R5 とR6 及び
6 とR7 は共同で環を形成してもよい。) また、本発明は、導電性支持体上に電荷発生層と電荷輸
送層を有する電子写真感光体において、該電荷発生層が
オキシチタニウムフタロシアニンを含有し、該電荷輸送
層が下記一般式[2]で表されるスチリルケトン化合物
を少なくとも一種類含有することを特徴とする電子写真
感光体である。
【0024】一般式[2]
【0025】
【化4】 (式中、Arは置換もしくは無置換のアルキル基、置換
もしくは無置換のシクロアルキル基、置換もしくは無置
換のアリール基または置換もしくは無置換のアラルキル
基を示し、R8 は水素原子、置換もしくは無置換のアル
キル基、置換もしくは無置換のシクロアルキル基、置換
もしくは無置換のアリール基または置換もしくは無置換
のアラルキル基を示し、またR8 とArは共同して環を
形成してもよい。R9 からR13は水素原子、ハロゲン原
子、ニトロ基、水酸基、シアノ基、置換アミノ基、置換
もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のア
リール基または置換もしくは無置換のアラルキル基を示
し、またR9 とR10、R10とR11、R11とR12及びR12
とR13は共同で環を形成してもよい。) また、本発明は、上記一般式[2]で表されるスチリル
ケトン化合物のArが、置換もしくは無置換のアリール
基または置換もしくは無置換のスチリル基である電子写
真感光体である。
【0026】また、本発明は、上記一般式[2]で表さ
れるスチリルケトン化合物のArが、置換もしくは無置
換のアリール基または置換もしくは無置換のスチリル基
であり、かつ分子中に置換アミノ基を有する電子写真感
光体である。
【0027】また、本発明は、上記オキシチタニウムフ
タロシアニンが、CuKαのX線回折におけるブラッグ
角2θ±0.2°が9.0°、14.2°、23.9°
及び27.1°に強いピークを有する電子写真感光体で
ある。
【0028】また、本発明は、上記電子写真感光体、及
び帯電手段、現像手段及びクリーニング手段からなる群
より選ばれた少なくともひとつの手段を一体に支持し、
電子写真装置本体に着脱自在であることを特徴とするプ
ロセスカートリッジである。
【0029】また、本発明は、上記電子写真感光体、帯
電手段、像露光手段、現像手段及び転写手段を有するこ
とを特徴とする電子写真装置である。
【0030】
【発明の実施の形態】一般式[1]及び[2]におい
て、ハロゲン原子としてはフッ素、塩素、臭素及びヨウ
素等の原子、アルキル基としては、メチル、エチル、プ
ロピル及びブチル等の基が挙げられ、シクロアルキル基
としては、シクロペンチル及びシクロヘキシル等の基が
挙げられ、アリール基としてはフェニル、ジフェニル、
ナフチル、アンスリル及びピレニル等の基が挙げられ、
アラルキル基としては、ベンジル及びフェネチル等の基
が挙げられ、置換アミノ基としては、ジエチルアミノ及
びジフェニルアミノ等の基が挙げられる。
【0031】置換基としては、例えばメチル、エチル及
びプロピル等のアルキル基、メトキシ、エトキシ及びプ
ロポキシ等のアルコキシ基、フェニル、ジフェニル、ナ
フチル、アンスリル及びピレニル等のアリール基、ベン
ジル及びフェネチル等のアラルキル基、フッ素原子、塩
素原子、臭素原子及びヨウ素原子等のハロゲン原子、ま
たはニトロ基、水酸基、シアノ基、及びジエチルアミノ
及びジフェニルアミノ等の置換アミノ基等が挙げられ
る。
【0032】以下に本発明において用いられるスチリル
ケトン化合物の具体例を挙げる。ただし、これらの具体
例に限定されるものではない。
【0033】化合物例
【0034】
【化5】
【0035】
【化6】
【0036】
【化7】
【0037】
【化8】
【0038】
【化9】
【0039】
【化10】
【0040】
【化11】
【0041】
【化12】
【0042】
【化13】 本発明の電子写真感光体の感光層の構成としては、例え
ば以下の形態が挙げられる。 (1)電荷発生物質を含有する層/電荷輸送物質を含有
する層(下層/上層) (2)電荷輸送物質を含有する層/電荷発生物質を含有
する層(下層/上層) (3)電荷発生物質と電荷輸送物質を含有する層 本発明の一般式[1]で示されるスチリルケトン構造を
持つ化合物は、感光層に対して添加することにより様々
な問題点を改良する効果を有するため、上記形態の感光
層における添加材として用いることができる。また、特
に前記請求項4に表されるような化合物の場合、このス
チリルケトン化合物は正孔に対し高い輸送能力を有する
ため、上記形態の感光層における問題点を改良する効果
と電荷輸送物質としての効果を合わせ持つ材料として用
いることができる。感光層の形態が、(1)の場合、一
次帯電の極性は負、(2)の場合は正であることが好ま
しく、(3)の場合は正、負いずれでもよい。
【0043】更に、本発明の電子写真感光体は、耐久性
や接着性の向上あるいは電荷注入の制御のために、感光
層の表面に保護層を設けたり感光層と導電性支持体の間
に下引層を設けてもよい。なお、本発明の感光体の構成
は上記の基本構成に限定されるものではない。
【0044】本発明においては上記の構成のうち特に
(1)の形態が好ましく、以下に更に詳細に説明する。
【0045】本発明における導電性支持体としては、例
えば以下のものを挙げることができる。 (1)アルミニウム、アルミニウム合金、ステンレス及
び銅等の金属や合金を板形状またはドラム形状にしたも
の。 (2)ガラス、樹脂及び紙等の非導電性支持体や前記
(1)の導電性支持体上にアルミニウム、アルミニウム
合金、パラジウム、ロジウム、金及び白金等の金属や合
金を蒸着もしくはラミネートすることにより薄層を形成
したもの。 (3)ガラス、樹脂及び紙等の非導電性支持体や前記
(1)の導電性支持体上に導電性高分子、酸化スズ及び
酸化インジウム等の導電性化合物を含有する層を蒸着あ
るいは塗布することにより形成したもの。
【0046】本発明に用いることのできる電荷発生物質
としては、少なくともオキシチタニウムフタロシアニン
を含有し、更にその結晶形として、CuKαのX線回折
におけるブラッグ角2θ±0.2°が9.0°、14.
2°、23.9°及び27.1°に強いピークを有する
結晶形のオキシチタニウムフタロシアニンと組み合せた
ときが最も効果的である。更に、以下に示すような物質
を2種類以上組み合せて使用してもよい。 (1)モノアゾ、ビスアゾ及びトリスアゾ等のアゾ系顔
料 (2)インジゴ及びチオインジゴ等のインジゴ系顔料 (3)ペリレン酸無水物及びペリレン酸イミド等のペリ
レン系顔料 (4)アンスラキノン及びピレンキノン等の多環キノン
系顔料 (5)スクワリリウム色素 (6)ピリリウム塩及びチオピリリウム塩類 (7)トリフェニルメタン系色素 (8)セレン及び非晶質シリコン等の無機物質 電荷発生物質を含有する層、即ち電荷発生層は前記のよ
うな電荷発生物質を適当な結着剤に分散し、これを導電
性支持体上に塗工することにより形成することができ
る。また、本発明のスチリルケトン化合物を電荷発生層
に含有してもよい。また、導電性支持体上に蒸着、スパ
ッタあるいはCVD等の乾式法で薄膜を形成することに
よっても形成することができる。
【0047】上記結着剤としては広範囲な結着性樹脂か
ら選択でき、例えば、ポリカーボネート樹脂、ポリエス
テル樹脂、ポリアリレート樹脂、ブチラール樹脂、ポリ
スチレン樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ジアリルフ
タレート樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、酢酸ビ
ニル樹脂、フェノール樹脂、シリコン樹脂、ポリスルホ
ン樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体樹脂、アルキッ
ド樹脂、エポキシ樹脂、尿素樹脂及び塩化ビニル−酢酸
ビニル共重合体樹脂等が挙げられるが、これらに限定さ
れるものではない。これらは単独、混合あるいは共重合
体ポリマーとして1種または2種以上用いることができ
る。
【0048】電荷発生層中の樹脂の割合は、層の全重量
に対して80重量%以下であることが好ましく、特には
40重量%以下であることが好ましい。また電荷発生層
の膜厚は5μm以下であることが好ましく、特には0.
01〜2μmであることが好ましい。
【0049】また、電荷発生層には種々の増感剤及び劣
化防止剤等の添加剤を添加してもよい。
【0050】電荷輸送物質を含有する層、即ち電荷輸送
層は、公知の電荷輸送物質と本発明のスチリルケトン化
合物と適当な結着性樹脂とを組み合わせて形成すること
ができる。
【0051】電荷輸送物質としては電子輸送性物質と正
孔輸送性物質があり、電子輸送性物質としては、例えば
2,4,7−トリニトロフルオレノン、2,4,5,7
−テトラニトロフルオレノン、クロラニル及びテトラシ
アノキノジメタン等の電子吸引性物質やこれら電子吸引
性物質を高分子化したもの等が挙げられる。正孔輸送性
物質としてはピレン及びアントラセン等の多環芳香族化
合物;カルバゾール系、インドール系、イミダゾール
系、オキサゾール系、チアゾール系、オキサジアゾール
系、ピラゾール系、ピラゾリン系、チアジアゾール系及
びトリアゾール系化合物等の複素環化合物;p−ジエチ
ルアミノベンズアルデヒド−N,N−ジフェニルヒドラ
ゾン及びN,N−ジフェニルヒドラジノ−3−メチリデ
ン−9−エチルカルバゾール等のヒドラゾン系化合物;
トリ−p−トリルアミン、4−(ジ−p−トリルアミ
ノ)−ビフェニル、2−(ジ−p−トリル)−アミノ−
9,9′−ジメチルフルオレン及び1−ジ−p−トリル
−アミノピレン等のトリアリールアミン系化合物;α−
フェニル−4′−N,N−ジフェニルアミノスチルベン
及び5−[4−(ジ−p−トリルアミノ)ベンジリデ
ン]−5H−ジベンゾ[a,d]シクロヘプテン等のス
チリル系化合物;ベンジジン系化合物;トリアリールメ
タン系化合物;トリフェニルアミン、あるいはこれらの
化合物から成る基を主鎖または側鎖に有するポリマー
(例えばポリ−N−ビニルカルバゾール及びポリビニル
アントラセン等)が挙げられる。これらの有機電荷輸送
物質の他にセレン、セレン−テルル、アモルファスシリ
コン及び硫化カドミウム等の無機材料も用いることがで
きる。また、これらの電荷輸送物質は1種または2種以
上組合せて用いることができる。
【0052】電荷輸送層に用いられる結着性樹脂として
は、前記電荷発生層に用いられているものに加え、ポリ
ビニルカルバゾール及びポリビニルアントラセン等の光
導電性高分子が挙げられる。
【0053】これらの結着性樹脂と電荷輸送物質との配
合割合は、結着性樹脂100重量部あたり電荷輸送物質
を10〜500重量部であることが好ましく、特には5
0〜200重量部であることが好ましい。
【0054】また、電荷輸送物質と本発明のスチリルケ
トン化合物を混合して用いる場合の配合割合は、電荷輸
送物質100重量部あたり、本発明の化合物を0.01
〜400重量部であることが好ましく、特には0.1〜
100重量部であることが好ましい。
【0055】電荷輸送層は、上述の電荷発生層と電気的
に接続されており、電界の存在下で電荷発生層で発生し
た電荷キャリアを受け取るとともに、電荷キャリアを感
光体の表面まで輸送できる機能を有している。この電荷
輸送層は電荷キャリアを輸送できる限界があるので、必
要以上に膜厚を厚くすることができないが、5〜40μ
mであることが好ましく、特には10〜30μmである
ことが好ましい。
【0056】更に、電荷輸送層中に本発明のスチリルケ
トン化合物とは別に酸化防止剤、紫外線吸収剤、可塑剤
等を必要に応じ添加することもできる。
【0057】上述した各種層を塗布により形成する際の
塗布方法としては、適当な有機溶媒を用い、浸漬コーテ
ィング法、スプレーコーティング法、スピンナーコーテ
ィング法、ローラーコーティング法、マイヤーバーコー
ティング法及びプレードコーティング法等のコーティン
グ法を挙げることができる。
【0058】図1に本発明の電子写真感光体を有するプ
ロセスカートリッジを有する電子写真装置の概略構成を
示す。
【0059】図において、1はドラム状の本発明の電子
写真感光体であり、軸2を中心に矢印方向に所定の周速
度で回転駆動される。感光体1は、回転過程において、
一次帯電手段3によりその周面に正または負の所定電位
の均一帯電を受け、次いで、スリット露光やレーザービ
ーム走査露光等の像露光手段(不図示)からの画像露光
光4を受ける。こうして感光体1の周面に静電潜像が順
次形成されていく。
【0060】形成された静電潜像は、次いで現像手段5
によりトナー現像され、現像されたトナー現像像は、不
図示の給紙部から感光体1と転写手段6との間に感光体
1の回転と同期取り出されて給紙された転写材7に、転
写手段6により順次転写されていく。
【0061】像転写を受けた転写材7は、感光体面から
分離されて像定着手段8へ導入されて像定着を受けるこ
とにより複写物(コピー)として装置外へプリントアウ
トされる。
【0062】像転写後の感光体1の表面は、クリーニン
グ手段9によって転写残りトナーの除去を受けて清浄面
化され、更に前露光手段(不図示)からの前露光光10
により除電処理された後、繰り返し像形成に使用され
る。なお、一次帯電手段3が帯電ローラー等を用いた接
触帯電手段である場合は、前露光は必ずしも必要ではな
い。
【0063】本発明においては、上述の電子写真感光体
1、一次帯電手段3、現像手段5及びクリーニング手段
9等の構成要素のうち、複数のものをプロセスカートリ
ッジとして一体に結合して構成し、このプロセスカート
リッジを複写機やレーザービームプリンター等の電子写
真装置本体に対して着脱可能に構成してもよい。例え
ば、一次帯電手段3、現像手段5及びクリーニング手段
9の少なくともひとつを感光体1と共に一体に支持して
カートリッジ化して、装置本体のレール12等の案内手
段を用いて装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジ
11とすることができる。
【0064】また、画像露光光4は、電子写真装置が複
写機やプリンターである場合には、原稿からの反射光や
透過光、あるいは、センサーで原稿を読取り、信号化
し、この信号に従って行われるレーザービームの走査、
LEDアレイの駆動及び液晶シャッターアレイの駆動等
により照射される光である。
【0065】本発明の電子写真感光体は電子写真複写機
に利用するのみならず、レーザービームプリンター、C
RTプリンター、LEDプリンター、液晶プリンター及
びレーザー製版等電子写真応用分野にも広く用いること
ができる。
【0066】以下、本発明を実施例に従って説明する。 実施例(1) アルミシート上にN−メトキシメチル化6ナイロン樹脂
(重量平均分子量30,000)4.5gとアルコール
可溶性共重合ナイロン樹脂(重量平均分子量25,00
0)9.5gをメタノール90gに溶解した液をマイヤ
ーバーで塗布し乾燥後の膜厚が0.5μmの下引層を設
けた。
【0067】次に、CuKαのX線回折におけるブラッ
グ角2θ±0.2°が9.0°、14.2°、23.9
°及び27.1°に強いピークを有する結晶形のオキシ
チタニウムフタロシアニン顔料4gとポリビニルブチラ
ール樹脂2gをシクロヘキサノン100gに添加し、1
mmφのガラスビーズを用いたサンドミルで1時間分散
し、これに50gの酢酸エチルを加えて希釈し、塗工液
を調製した。
【0068】この塗工液を先に製造した下引層の上に、
乾燥後の膜厚が0.22μmとなるようにマイヤーバー
で塗布し電荷発生層を作成した。
【0069】次に、下記構造式で示される電荷輸送物質
10gと前記例示化合物No.(25)1gとポリカー
ボネート樹脂(重量平均分子量20,000)10gを
モノクロロベンゼン70gに溶解し、この液を先の電荷
発生層上にマイヤーバーで塗布し、乾燥膜厚が20μm
の電荷輸送層を設け、3層の電子写真感光体を作成し
た。
【0070】
【化14】 このようにして作成した電子写真感光体を川口電気
(株)製静電複写紙試験装置Model−SP−428
を用いてスタチック方式で−5kVでコロナ帯電し、暗
所で1秒間保持した後、光照射し帯電特性を調べた。
【0071】帯電特性としては、表面電位(V0 )と1
秒間暗減衰させたときの電位(V1)を1/5に減衰す
るのに必要な露光量(E1/5 )を測定した。この際、光
源としてガリウム/アルミニウム/ヒ素の三元系半導体
レーザー(出力5mW;発振波長780nm)を用い
た。
【0072】更に、実機で繰返し使用したときの電位特
性を評価するために、アルミニウムシートの代わりにア
ルミニウムシリンダー(φ30mm×260.5mm)
を用い、塗布方法を浸漬コーティング法とした以外は先
と同様にして作成した電子写真感光体を、上記と同様の
半導体レーザーを備えた反転現像方式のレーザービーム
プリンター(LBP−SXの改造機、キヤノン(株)
製)に装着し、繰返し使用したときの電位特性を評価し
た。条件は以下の通りである。VD :−700V、V
L :−150V(露光量0.7μJ/cm2 )、転写電
位:+700V、現像極性:負極性、プロセススピー
ド:50mm/sec、現像バイアス:−450V、像
露光後スキャン方式:イメージスキャン、一次帯電前露
光:40Lux・secの赤色全面露光。
【0073】また、感光層のクラックの促進試験とし
て、前記のように作成した電子写真感光体の表面に指油
を付着させ、常温常圧下で8時間放置し感光層にクラッ
クが生じているか否かを観察した。
【0074】また、電荷輸送物質の結晶化の促進試験と
して前記のようにして作成した電子写真感光体の表面に
指油を付着させ、75℃で1週間放置し電荷輸送物質の
結晶化が生じているか否かを観察した。
【0075】また、白色光に対するフォトメモリーの測
定として前記のように作成した電子写真感光体を光照射
前に前記と同様のプリンターで−700Vに帯電したと
きの初期表面電位(Vd )と全面像露光後の電位(V
l )を測定し、次にこの感光体に明部と暗部ができるよ
うにマスキングし、蛍光灯下で3000Lux、20分
間光照射した後、5分間放置し、初期電位の変化(ΔV
d )と(ΔVl )を測定した。
【0076】実施例(2)〜(11)、比較例(1)〜
(7) この実施例及び比較例においては、前記実施例(1)で
用いた前記例示化合物No.(25)の代わりに、実施
例においては以下の表2に示した化合物を同様に添加
し、また、実施例(10)及び(11)においては、実
施例(1)の結晶形のオキシチタニウムフタロシアニン
の代わりに、(10)においてはCuKαのX線回折に
おけるブラッグ角2θ±0.2°が9.6°と27.2
°にピークを持つオキシチタニウムフタロシアニンと、
(11)においてはβ型オキシチタニウムフタロシアニ
ンを用いて実施例(1)と同様の方法によって電子写真
感光体を形成した。比較例においては下記の表1に示す
感光体の構成にしたほか、実施例(1)と同様の方法に
よって電子写真感光体を形成した。そして各感光体の電
子写真特性、感光層のクラック、電荷輸送物質の結晶
化、及びフォトメモリーの評価を実施例(1)と同様の
方法によって評価した。
【0077】上記実施例(1)〜(11)の結果を以下
の表2に、比較例(1)〜(7)の結果を以下の表3に
それぞれ示す。
【0078】
【表1】
【0079】
【表2】
【0080】
【表3】
【0081】
【化15】
【0082】
【化16】
【0083】実施例(12) アルミシート上にN−メトキシメチル化6ナイロン樹脂
(重量平均分子量35,000)5.5gとアルコール
可溶性共重合ナイロン樹脂(重量平均分子量30,00
0)10.5gをメタノール60gとイソプロピルアル
コール20gの混合溶媒に溶解した液をマイヤーバーで
塗布し乾燥後の膜厚が1.0μmの下引層を設けた。
【0084】次に、CuKαのX線回折におけるブラッ
グ角2θ±0.2°が9.0°、14.2°、23.9
°及び27.1°に強いピークを有する結晶形のオキシ
チタニウムフタロシアニン顔料4.2gとポリビニルブ
チラール樹脂2gをシクロヘキサノン110gに添加し
1mmφのガラスビーズを用いたサンドミルで3時間分
散し、これに20gの酢酸エチルを加えて希釈し、塗工
液を調製した。
【0085】この塗工液を先に製造した下引層の上に、
乾燥後の膜厚が0.2μmとなるようにマイヤーバーで
塗布し電荷発生層を作成した。
【0086】次に、下記構造式で示される電荷輸送物質
9gと前記例示化合物No.(24)1.2gとポリカ
ーボネートZ型樹脂(重量平均分子量60,000)1
0gをモノクロロベンゼン68gに溶解し、この液を先
の電荷発生層上にブレードコーティング法により塗布
し、乾燥膜厚が23μmの電荷輸送層を設け、3層の電
子写真感光体を作成した。
【0087】
【化17】 このようにして作成した電子写真感光体に−5kVのコ
ロナ放電を行い、このときの表面電位(初期電位V0
を測定した。更に、この感光体を1秒間暗所で放置した
後の表面電位を測定した。感度は暗減衰した後の電位を
1/6に減衰するのに必要な露光量(E1/6 :μJ/c
2 )を測定することによって評価した。この際、光源
としてガリウム/アルミニウム/ヒ素の三元系半導体レ
ーザー(出力5mW;発振波長780nm)を用いた。
【0088】次に、同上の半導体レーザーを備えた反転
現像方式の電子写真方式プリンターであるレーザービー
ムプリンター(キヤノン製LBP−SXの改造機)に上
記感光体をアルミニウムシリンダー(φ30mm×26
0.5mm)に貼り付けてそのシリンダーをプリンター
に装着し、転写電流OFF時の一次帯電電圧をVd1、転
写電流ON時の一次帯電電圧をVd2として、いわゆる転
写メモリー(Vd1−V d2)を測定し、その後画像形成テ
ストを行った。条件は以下の通りである。一次帯電後の
表面電位:−700V、像露光後の表面電位:−150
V(露光量1.0μJ/cm2 )、転写電位+700
V、現像極性:負極性、プロセススピード:47mm/
sec、現像条件(現像バイアス):−450V、像露
光後スキャン方式:イメージスキャン、一次帯電前露
光:8.0Lux・secの赤色全面露光、画像形成は
レーザービームを文字信号及び画像信号に従ってライン
スキャンして行ったが、文字、画像ともに良好なプリン
トが得られた。
【0089】また、上記と同様にして作成した感光体
の、感光層のクラック、電荷輸送物質の結晶化、及び感
光体のフォトメモリーの評価を実施例(1)と同様の方
法によって評価した。その結果を表5に示す。
【0090】実施例(13)〜(20) 上記実施例(12)で用いた前記例示化合物No.(2
4)の代わりに下記の表5に示した化合物を用い、ま
た、実施例(19)及び(20)においては、実施例
(12)の結晶形のオキシチタニウムフタロシアニンの
代わりに、(19)においてはCuKαのX線回折にお
けるブラッグ角2θ±0.2°が9.6°と27.2°
にピークを持つオキシチタニウムフタロシアニンと、
(20)においてはβ型オキシチタニウムフタロシアニ
ンを用いて実施例(12)と同様の方法によって電子写
真感光体を形成した。
【0091】そして、各感光体の電子写真特性、転写メ
モリー、感光層のクラック、電荷輸送物質の結晶化、及
びフォトメモリーの評価を実施例(12)と同様の方法
によって評価した。その結果を以下の表5に示す。
【0092】比較例(8)〜(14) 比較例(8)〜(14)は上記実施例(12)において
作成した感光体に代えて、本発明のスチリルケトン化合
物を無添加にするか、あるいは電荷発生物質と電荷輸送
層に添加した化合物を下記の表4に示す化合物に代えて
感光体を構成にした他は、実施例(12)と同様に感光
体を作成した。
【0093】そして、各感光体の電子写真特性、転写メ
モリー、感光層のクラック、電荷輸送物質の結晶化、及
びフォトメモリーを実施例(12)と同様の方法によっ
て評価した。その結果を以下の表6に示す。
【0094】
【表4】
【0095】
【表5】
【0096】
【表6】
【0097】
【化18】
【0098】
【化19】 実施例(21) CuKαのX線回折におけるブラッグ角2θ±0.2°
が9.0°、14.2°、23.9°及び27.1°に
強いピークを有する結晶形のオキシチタニウムフタロシ
アニン2.6gと下記構造式で表される電荷輸送物質
(1)4.8gと前記例示添加材No.(26)0.8
gと共重合ポリエステル樹脂(重量平均分子量20,0
00)10.0gをシクロヘキサノン50gとトルエン
50gの混合溶媒に混合し、ボールミルで2時間分散し
た。この分散液をアルミシート上にマイヤーバーで塗布
し、120℃で1時間乾燥させ、乾燥後の膜厚が16μ
mの感光体を形成した。このようにして作成された感光
体の初期特性を実施例(1)と同様な方法で測定した。
【0099】V0 =−705(V) V1 =−695
(V) E1/5 =2.1(Lux・sec) フォトメモリーの値は、ΔVd =6(V),ΔVl =2
(V)であった。
【0100】
【化20】 また、実施例(1)と同様に感光体のクラック及び結晶
化の促進試験を同様に行ったところ、クラックに関して
は8時間後でも全く認められず、また結晶化に関しても
1週間後でも全く認められなかった。
【0101】実施例(22) アルミシート上にアルコール可溶性ナイロン(6−66
−610−12四元ナイロン共重合体;重量平均分子量
30,000)の30%メタノール溶液をマイヤーバー
で塗布し乾燥後の膜厚が0.95μmの下引層を設け
た。
【0102】次に、CuKαのX線回折におけるブラッ
グ角2θ±0.2°が9.0°、14.2°、23.9
°及び27.1°に強いピークを有する結晶形のオキシ
チタニウムフタロシアニン顔料6gと下記構造式で示さ
れるアゾ顔料1gとポリビニルブチラール樹脂5gをシ
クロヘキサノン100gに添加し1mmφのガラスビー
ズを用いたサンドミルで1時間分散し、これに4,4′
−チオビス(6−tert−ブチル−m−クレゾール)
を1g添加し、30gの酢酸エチルを加えて希釈し、塗
工液を調製した。
【0103】
【化21】 この塗工液を先に製造した下引層の上に、乾燥後の膜厚
が0.25μmとなるようにマイヤーバーで塗布し電荷
発生層を作成した。
【0104】次に、下記構造式で示される電荷輸送物質
(1)5.2gと電荷輸送物質(2)3.6gと前記例
示化合物No.(28)1.2gとポリカーボネート樹
脂(重量平均分子量20,000)11.5gをモノク
ロロベンゼン70gに溶解し、この液を先の電荷発生層
上にマイヤーバーで塗布し、乾燥膜厚が25μmの電荷
輸送層を設け、3層の電子写真感光体を作成した。
【0105】
【化22】 このようにして作成された感光体の初期特性を実施例
(1)と同様な方法で測定した。
【0106】V0 =−700(V) V1 =−695
(V) E1/5 =0.50(Lux・sec) フォトメモリーの値は、ΔVd =8(V),ΔVl =4
(V)であった。
【0107】また、実施例(1)と同様に感光体のクラ
ック及び結晶化の促進試験を同様に行ったところ、クラ
ックに関しては8時間後でも全く認められず、また結晶
化に関しても1週間後でも全く認められなかった。
【0108】実施例(23) アルミシート上にアルコール可溶性ナイロン(6−66
−610−12四元ナイロン共重合体;重量平均分子量
30,000)の35%メタノール溶液をマイヤーバー
で塗布し乾燥後の膜厚が1.1μmの下引層を設けた。
【0109】次に、CuKαのX線回折におけるブラッ
グ角2θ±0.2°が9.0°、14.2°、23.9
°及び27.1°に強いピークを有する結晶形のオキシ
チタニウムフタロシアニン顔料6.3gと下記構造式で
示されるアゾ顔料1gとポリビニルブチラール樹脂4.
9gをシクロヘキサノン90gに添加し1mmφのガラ
スビーズを用いたサンドミルで2時間分散し、これに
2,2′−メチレンビス(4−メチル−6−tert−
ブチルフェノール)を1g添加し、30gの酢酸エチル
を加えて希釈し、塗工液を調製した。
【0110】
【化23】 この塗工液を先に製造した下引層の上に、乾燥後の膜厚
が0.2μmとなるようにマイヤーバーで塗布し電荷発
生層を作成した。
【0111】次に、本実施例においては前記例示化合物
No.(35)を電荷輸送物質として用い、8.6gを
ポリカーボネート樹脂(重量平均分子量40,000)
11.5gと混合し、モノクロロベンゼン70gに溶解
し、この液を先の電荷発生層上にマイヤーバーで塗布
し、乾燥膜厚が22μmの電荷輸送層を設け、3層の電
子写真感光体を作成した。
【0112】このようにして作成された感光体の初期特
性を実施例(1)と同様な方法で測定した。
【0113】V0 =−695(V) V1 =−690
(V) E1/5 =0.59(Lux・sec) フォトメモリーの値は、ΔVd =5(V),ΔVl =3
(V)であった。
【0114】また、実施例(1)と同様に感光体のクラ
ック及び結晶化の促進試験を同様に行ったところ、クラ
ックに関しては8時間後でも全く認められず、また結晶
化に関しても1週間後でも全く認められなかった。
【0115】実施例(24) アルミ支持体上にN−メトキシメチル化6ナイロン樹脂
(重量平均分子量25,000)6.2gとアルコール
可溶性共重合ナイロン樹脂(重量平均分子量20,00
0)9.5gをメタノール60gとブタノール20gの
混合溶媒に溶解した液をマイヤーバーで塗布し乾燥後の
膜厚が0.75μmの下引層を設けた。
【0116】次に、CuKαのX線回折におけるブラッ
グ角2θ±0.2°が9.0°、14.2°、23.9
°及び27.1°に強いピークを有する結晶形のオキシ
チタニウムフタロシアニン顔料5.8gと下記構造式で
示されるアゾ顔料2gとポリビニルブチラール樹脂5g
をシクロヘキサノン95gに添加し1mmφのガラスビ
ーズを用いたサンドミルで1時間分散し、これに4,
4′−ブチリデンビス(6−tert−ブチル−m−ク
レゾール)を1g添加し、30gの酢酸エチルを加えて
希釈し、塗工液を調製した。
【0117】
【化24】 この塗工液を先に製造した下引層の上に、乾燥後の膜厚
が0.25μmとなるようにマイヤーバーで塗布し電荷
発生層を作成した。
【0118】次に、下記構造式で示される電荷輸送物質
6.0gと前記例示化合物No.(19)1.5gと前
記例示化合物No.(37)1.5gとポリカーボネー
ト樹脂(重量平均分子量20,000)11.5gをモ
ノクロロベンゼン74gに溶解し、この液を先の電荷発
生層上にマイヤーバーで塗布し、乾燥膜厚が22μmの
電荷輸送層を設け、3層の電子写真感光体を作成した。
【0119】
【化25】 このようにして作成された感光体の初期特性を実施例
(1)と同様な方法で測定した。
【0120】V0 =−705(V) V1 =−700
(V) E1/5 =0.55(Lux・sec) フォトメモリーの値は、ΔVd =6(V),ΔVl =3
(V)であった。
【0121】また、実施例(1)と同様に感光体のクラ
ック及び結晶化の促進試験を同様に行ったところ、クラ
ックに関しては8時間後でも全く認められず、また結晶
化に関しても1週間後でも全く認められなかった。
【0122】実施例(25) アルミシート上に、アルコール可溶性ナイロン(6−6
6−610−12四元ナイロン共重合体;重量平均分子
量18,000)の38%メタノール溶液をマイヤーバ
ーで塗布し乾燥後の膜厚が0.5μmの下引層を設け
た。
【0123】次に、CuKαのX線回折におけるブラッ
グ角2θ±0.2°が9.0°、14.2°、23.9
°及び27.1°に強いピークを有する結晶形のオキシ
チタニウムフタロシアニン顔料7.7gとポリビニルブ
チラール樹脂5.2gをシクロヘキサノン110gに添
加し、ボールミルで3時間分散し、28gの酢酸エチル
を加えて希釈し、塗工液を調製した。
【0124】この塗工液を先に作成した下引層の上に、
乾燥後の膜厚が0.15μmとなるようにマイヤーバー
で塗布し電荷発生層を形成した。
【0125】次に、電荷輸送物質として前記例示化合物
No.(22)7.5gとポリカーボネート樹脂(重量
平均分子量80,000)10gをモノクロロベンゼン
50gとジクロロメタン20gの混合溶媒に溶解し、こ
の液を先の電荷発生層の上にブレードコーティング法で
塗布し、乾燥後の膜厚が18μmの電荷輸送層を設け、
3層の電子写真感光体を作成した。
【0126】このようにして作成された感光体の初期特
性を実施例(1)と同様な方法で測定した。
【0127】V0 =−695(V) V1 =−680
(V) E1/5 =0.51(Lux・sec) フォトメモリーの値は、ΔVd =7(V),ΔVl =2
(V)であった。
【0128】また、実施例(1)と同様の方法で感光体
のクラック及び結晶化の促進試験を同様に行ったとこ
ろ、クラックに関しては8時間後でも全く認められず、
結晶化に関しても1週間後でも全く認められなかった。
【0129】実施例(26) アルミシート上にアルコール可溶性ナイロン(6−66
−610−12四元ナイロン共重合体;重量平均分子量
30,000)の35%メタノール溶液をマイヤーバー
で塗布し、乾燥後の膜厚が1.9μmの下引層を設け
た。
【0130】次に、下記構造式で示される電荷輸送物質
8.2gと前記例示化合物(34)0.8gとビスフェ
ノールAポリカーボネート樹脂(重量平均分子量:2
8,000)10gをモノクロロベンゼン(60重量
部)−ジクロロメタン(20重量部)混合溶媒75gに
溶解し、先に作成した下引層の上にマイヤーバーで塗布
し、乾燥後の膜厚が20μmの電荷輸送層を作成した。
【0131】
【化26】 更に、CuKαのX線回折におけるブラッグ角2θ±
0.2°が9.0°、14.2°、23.9°及び2
7.1°に強いピークを有する結晶形のオキシチタニウ
ムフタロシアニン顔料4.2gとブチラール樹脂(ブチ
ラール化度55mol%)2.2gをシクロヘキサノン
65g中サンドミルで1時間分散した。
【0132】この分散液を先に作成した電荷輸送層の上
に乾燥後の膜厚が1.2μmになるようにマイヤーバー
で塗布し乾燥した。
【0133】このように作成した感光体の電子写真特性
を実施例(1)と同様な方法で測定した(但し帯電はプ
ラス帯電)。この結果を以下に示す。
【0134】V0 =+700(V) V1 =+690
(V) E1/5 =1.54(Lux・sec) フォトメモリーの値は、ΔVd =16(V),ΔVl
7(V)であった。
【0135】実施例(27) ガラス支持体上に、N−メトキシメチル化6ナイロン樹
脂(重量平均分子量20,000)5.2gとアルコー
ル可溶性共重合ナイロン樹脂(重量平均分子量28,0
00)8.8gをメタノール34g、ブタノール65g
の混合溶媒に溶解した液を浸漬コーティング法し、乾燥
後の膜厚が1μmの下引層を設けた。
【0136】次に、下記に示す構造の電荷輸送物質7g
と前記例示化合物No.(30)3gとビスフェノール
A型ポリカーボネート樹脂(重量平均分子量30,00
0)10gをモノクロロベンゼン70gに溶解し、先に
作成した下引層の上にマイヤーバーで塗布し、乾燥後の
膜厚が18μmの電荷輸送層を作成した。
【0137】次に、下記の構造式のアクリル系モノマー
60g、分散前の平均粒子径が400Åの酸化スズ超微
粒子40g、光開始剤として2−メチルチオキサントン
3g、及びメチルセルソルブ280gをサンドミルにて
72時間分散を行った。
【0138】
【化27】 この分散液を用いて、先の感光層の上にビームコーティ
ング法により膜を形成し乾燥した後、高圧水銀灯にて8
mW/cm2 の光強度で30秒間光硬化を行い2.1μ
mの保護層を設けた。このようにして得られたサンプル
に対し、15°の角度で裏面より光を当てながら透過型
顕微鏡にて観察したが、クラック及び電荷輸送物質の結
晶化は起こっていなかった。
【0139】比較例(15) 上記実施例(23)において作成した電荷輸送層につい
て、前記例示化合物No.(35)を用いずに作成した
他は、実施例(23)と同様にサンプルを作成し、同様
の方法で透過型顕微鏡にて観察したところ、電荷輸送層
のクラックが見られた。
【0140】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のスチリル
ケトン化合物を含有する電子写真感光体は、繰返し帯
電、露光による連続画像形成に際して、明部電位と暗部
電位の変動が小さく耐久性に優れている。その上更に、
反転現像系においても転写メモリーが極めて小さく、か
つ画像欠陥を生む感光層のクラックや電荷輸送物質の結
晶化が極めて起こりにくく、フォトメモリーを生じにく
い電子写真感光体、及び該電子写真感光体を有するプロ
セスカートリッジ及び電子写真装置を提供することも同
時に達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子写真感光体を有するプロセスカー
トリッジを有する電子写真装置の概略構成の例を示す図
である。
【図2】CuKαのX線回折におけるブラッグ角2θ±
0.2°が9.0°、14.2°、23.9°及び2
7.1°に強いピークを有する結晶形のオキシチタニウ
ムフタロシアニン顔料のX線回折図である。
【図3】例示化合物No.(17)の赤外線吸収スペク
トル図である。
【符号の説明】
1 本発明の電子写真感光体 2 軸 3 一次帯電手段 4 画像露光光 5 現像手段 6 転写手段 7 転写材 8 像定着手段 9 クリーニング手段 10 前露光光 11 プロセスカートリッジ 12 レール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菊地 憲裕 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 國枝 光弘 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性支持体上に感光層を有する電子写
    真感光体において、該感光層がオキシチタニウムフタロ
    シアニンを含有し、かつ下記一般式[1]で表されるス
    チリルケトン構造を少なくとも一つ有する化合物を含有
    することを特徴とする電子写真感光体。一般式[1] 【化1】 (式中、R1 及びR2 は水素原子、置換もしくは無置換
    のアルキル基、置換もしくは無置換のシクロアルキル
    基、置換もしくは無置換のアリール基または置換もしく
    は無置換のアラルキル基を示し、また、R1 とR2 は共
    同で環を形成してもよい。R3 からR7 は水素原子、ハ
    ロゲン原子、ニトロ基、水酸基、シアノ基、置換アミノ
    基、置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無
    置換のアリール基または置換もしくは無置換のアラルキ
    ル基を示し、R3 とR4 、R4 とR5、R5 とR6 及び
    6 とR7 は共同で環を形成してもよい。)
  2. 【請求項2】 導電性支持体上に電荷発生層と電荷輸送
    層を有する電子写真感光体において、該電荷発生層がオ
    キシチタニウムフタロシアニンを含有し、該電荷輸送層
    が下記一般式[2]で表されるスチリルケトン化合物を
    少なくとも一種類含有することを特徴とする電子写真感
    光体。一般式[2] 【化2】 (式中、Arは置換もしくは無置換のアルキル基、置換
    もしくは無置換のシクロアルキル基、置換もしくは無置
    換のアリール基または置換もしくは無置換のアラルキル
    基を示し、R8 は水素原子、置換もしくは無置換のアル
    キル基、置換もしくは無置換のシクロアルキル基、置換
    もしくは無置換のアリール基または置換もしくは無置換
    のアラルキル基を示し、またR8 とArは共同して環を
    形成してもよい。R9 からR13は水素原子、ハロゲン原
    子、ニトロ基、水酸基、シアノ基、置換アミノ基、置換
    もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のア
    リール基または置換もしくは無置換のアラルキル基を示
    し、またR9 とR10、R10とR11、R11とR12及びR12
    とR13は共同で環を形成してもよい。)
  3. 【請求項3】 該一般式[2]で表されるスチリルケト
    ン化合物のArが、置換もしくは無置換のアリール基ま
    たは置換もしくは無置換のスチリル基である請求項2記
    載の電子写真感光体。
  4. 【請求項4】 該一般式[2]で表されるスチリルケト
    ン化合物のArが、置換もしくは無置換のアリール基ま
    たは置換もしくは無置換のスチリル基であり、かつ分子
    中に置換アミノ基を有する請求項2記載の電子写真感光
    体。
  5. 【請求項5】 該オキシチタニウムフタロシアニンが、
    CuKαのX線回折におけるブラッグ角2θ±0.2°
    が9.0°、14.2°、23.9°及び27.1°に
    強いピークを有する請求項1または2記載の電子写真感
    光体。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか記載の電子写
    真感光体、及び帯電手段、現像手段及びクリーニング手
    段からなる群より選ばれた少なくともひとつの手段を一
    体に支持し、電子写真装置本体に着脱自在であることを
    特徴とするプロセスカートリッジ。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至5のいずれか記載の電子写
    真感光体、帯電手段、像露光手段、現像手段及び転写手
    段を有することを特徴とする電子写真装置。
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