JP2000105476A - 電子写真感光体、プロセスカ―トリッジ及び電子写真装置 - Google Patents

電子写真感光体、プロセスカ―トリッジ及び電子写真装置

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JP2000105476A
JP2000105476A JP11217187A JP21718799A JP2000105476A JP 2000105476 A JP2000105476 A JP 2000105476A JP 11217187 A JP11217187 A JP 11217187A JP 21718799 A JP21718799 A JP 21718799A JP 2000105476 A JP2000105476 A JP 2000105476A
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光弘 國枝
Tetsuo Kanamaru
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由香 中島
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 380〜500nmの波長域でも高い感度特
性を有し、かつ繰り返し使用や環境による電位変動の小
さい電子写真感光体を提供し、またこの感光体と短波長
レーザーを使用することによって、実用的で安定して高
品位な出力画像が得られるプロセスカートリッジ及び電
子写真装置を提供する。 【解決手段】 支持体上に感光層を有する電子写真感光
体において、電子写真感光体が380〜500nmの波
長を有する半導体レーザー光を照射され、かつ感光層が
下記式(1)などの構造を有する電荷輸送物質を含有す
ることを特徴とする電子写真感光体、これら電子写真感
光体を有するプロセスカートリッジ及び電子写真装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真感光体、
プロセスカートリッジ及び電子写真感光体に関し、詳し
くは画像の高解像度化が可能な短波長の半導体レーザー
に適した電子写真感光体及びプロセスカートリッジ及び
短波長の半導体レーザーを露光光源として有する電子写
真装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、レーザープリンターなどに代表さ
れるレーザーを光源として使用している電子写真装置に
おいて使用されているレーザーは、800nm付近ある
いは680nm付近に発振波長を有する半導体レーザー
が主流である。近年、出力画像の高画質化のニーズの高
まりから、高解像度化に向けた様々なアプローチがなさ
れている。レーザーの波長もこの高解像度化に深く関わ
っており、特開平9−240051号公報にも記載され
ている様に、レーザーの発振波長が短くなるほど、レー
ザーのスポット径を小さくすることが可能となり、高解
像度の潜像形成が可能となる。
【0003】レーザーの発振波長の短波長化には、いく
つかの手法が挙げられる。
【0004】一つは、非線形光学材料を利用し、第2高
調波発生(SHG)を用いてレーザー光の波長を2分の
1にするものである(特開平9−275242号公報、
特開平9−189930号公報及び特開平5−3130
33号公報など)。この系は、一次光源として、既に技
術が確立し、高出力可能なGaAs系半導体レーザーや
YAGレーザーを使用することができるため、長寿命化
や大出力化が可能である。
【0005】もう一つは、ワイドギャップ半導体を用い
るもので、SHG利用のデバイスと比べ、装置の小型化
が可能である。ZnSe系半導体レーザー(特開平7−
321409号公報及び特開平6−334272号公報
など)やGaN系半導体レーザー(特開平8−0884
41号公報及び特開平7−335975号公報など)
が、その発光効率の高さから、以前から多くの研究の対
象となっている。
【0006】これらの半導体レーザーは素子構造、結晶
成長条件及び電極などの最適化が難しく、結晶中の欠陥
などにより実用化に必須である室温での長時間発振が困
難であった。
【0007】ところが、基盤等の技術革新が進み、19
97年10月には、GaN系半導体レーザーで1150
時間連続発振(50℃条件)が報告されるなど、実用化
が目前に迫っている状態である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来のレーザーを用い
た電子写真装置に使用される電子写真感光体は、700
〜800nm付近の波長域で実用的な感度特性を発現す
るよう設計されてきた。しかしながら、従来のこれらの
電子写真感光体を、400〜500nmに発振波長を有
する半導体レーザーを用いた電子写真装置に組み込んで
も、実用的な感度特性を得ることができない。その主な
理由は、従来の長波長レーザー用感光体に使用されてい
る電荷発生物質、具体的には無金属フタロシアニン、銅
フタロシアニン及びオキシチタニウムフタロシアニンな
どの金属フタロシアニン、及び一部のアゾ顔料などは、
400〜500nm付近には十分な吸収帯がなく、こう
した波長域では十分なキャリアが発生しないためであ
る。
【0009】また、400〜500nm付近に十分な吸
収帯を有する電荷発生物質を用いた場合でも、十分な感
度特性が得られるとは限らない。電子写真感光体は近
年、電荷キャリアの発生と電荷の移動の機能を別々の層
に分担させる、いわゆる積層型(機能分離型)が高感度
化に有利なことから、研究開発及び製品の主流となって
いる。導電性支持体上に電荷発生層と電荷輸送層がこの
順に積層された感光体では、レーザー光が電荷輸送層を
透過して電荷発生層に到達した場合にのみ感度を発現す
る。しかし400〜500nm付近の短波光の吸収係数
の大きい電荷輸送物質を用いた感光体は、電荷発生層ま
で光が十分に届かないため、400〜500nmの光の
吸収の大きな電荷発生物質を使用したとしても十分な感
度を示さない。
【0010】さらに、400〜500nm付近に十分な
吸収帯を有する電荷発生物質を使用した感光体と400
nm付近の光源を組み合わせた場合、従来の長波長光源
用感光体と長波長光源を組み合わせた場合と比較して、
繰り返し使用した際に感光体の電位変動が大きかった
り、画像においてゴースト現象等の画像欠陥を生じ易い
ことが本発明者らの検討により明らかになった。この一
因として、短波長の強いエネルギーの光の照射により電
荷発生層で発生した励起子及び電荷キャリアの一部が、
電子写真プロセスで消費されずに感光層内に蓄積してい
き、感光体の帯電能や感度特性を変化させることが考え
られる。本発明者らは、このような励起子やキャリア
は、電荷輸送物質や他の化合物との電子移動反応により
蓄積を抑えることが可能であることを見い出した。つま
り、繰り返し使用時の電位変動やメモリー現象を抑制さ
せ、安定した高品位な画像を得るために、最適な電荷輸
送物質が存在するのである。
【0011】また近年、電子写真感光体を使用したプリ
ンターなどは多種多様な分野で使用されるようになり、
より様々な環境においても常に安定した画像を提供する
ことがさらに厳しく要求されている。
【0012】本発明の目的は、380〜500nmの波
長域でも高い感度特性を有し、かつ繰り返し使用時の電
位変動の小さい電子写真感光体を提供し、また、この感
光体と短波長レーザーを使用することによって、実用的
で安定して高画質な出力画像が得られる電子写真装置及
びこの装置に着脱可能なプロセスカートリッジを提供す
ることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、支持体
上に感光層を有する電子写真感光体において、該電子写
真感光体が380〜500nmの波長を有する半導体レ
ーザー光を照射され、かつ該感光層が下記式(1)、
(2)または(3)で示される電荷輸送物質を含有する
ことを特徴とする電子写真感光体である。
【0014】また、本発明は、電子写真感光体、及び帯
電手段、現像手段及びクリーニング手段から選択される
少なくともひとつの手段を一体に支持し、電子写真装置
本体に着脱自在であるプロセスカートリッジにおいて、
該電子写真感光体が支持体上に感光層を有し、380〜
500nmの波長を有するレーザー光を照射され、該感
光層が下記式(1)、(2)または(3)で示される電
荷輸送物質を含有することを特徴とするプロセスカート
リッジである。
【0015】また、本発明は、電子写真感光体、帯電手
段、露光手段、現像手段及び転写手段を有する電子写真
装置において、該露光手段が露光光源として380〜5
00nmの発振波長を有する半導体レーザーを有し、該
電子写真感光体が支持体上に感光層を有し、該感光層が
下記式(1)、(2)または(3)に示される電荷輸送
物質を含有することを特徴とする電子写真装置である。
【0016】
【外10】
【0017】式中、Ar1-1 は置換基を有してもよい芳
香環基を示し、Ar1-2 、Ar1-3、Ar2-1 及びAr
2-2 は置換基を有してもよい芳香環基を示す。R1-1
2-4 は置換基を有してもよいアルキル基、置換基を有
してもよいアラルキル基、置換基を有してもよいビニル
基及び置換基を有してもよい芳香環基を示す(但し、R
2-1 〜R2-4 のうち少なくとも2つは置換基を有しても
よい芳香環基である)。X1-1 及びX2-1 は2価の有機
基を示し、特にX1-1 及びX2-1 が−O−、−S−、−
SO2 −、−NR1 −、−CR2 =CR3 −、−CR4
5 −である場合が好ましい(R1 〜R5 は置換基を有
してもよいアルキル基、置換基を有してもよいアラルキ
ル基及び置換基を有してもよい芳香環基を示す)。な
お、R1-1とAr1-1 、R2-1 とR2-2 及びR2-3 とR
2-4 は直接、あるいは−CH2 −、−CH2 CH2 −、
−CH=CH−、−O−及び−S−などの有機基を介し
て環を形成してもよい。
【0018】
【外11】
【0019】式中、Ar3-1 及びAr3-3 は置換基を有
してもよい芳香環基を示し、Ar3-2 は置換基を有して
もよい芳香環基を示す。R3-1 は置換基を有してもよい
アルキル基、置換基を有してもよいアラルキル基、置換
基を有してもよいビニル基及び置換基を有してもよい芳
香環基を示す。なお、R3-1 とAr3-1 は直接、あるい
は−CH2 −、−CH2 CH2 −、−CH=CH−、−
O−及び−S−などの有機基を介して環を形成してもよ
い。
【0020】式(1)乃至(3)中、R1-1 、Ar
1-1 、R2-1 〜R2-4 、R3-1 、Ar3-2 、Ar3-3
びR1〜R5の芳香環基としては、フェニル、ナフチル、
アントラセニル及びピレニルなどの芳香族炭化水素基、
ピリジル、キノリル、チエニル、フリル、カルバゾリ
ル、ベンゾイミダゾリル及びベンゾチアゾリルなどの芳
香族複素環基が挙げられる。Ar1-2 、Ar1-3 、Ar
2-1 、Ar2-2 及びAr3-2の芳香環基としては、ベン
ゼン、ナフタレン、アントラセン及びピレンなどの芳香
族炭化水素環及びピリジン、キノリン、チオフェン及び
フランなどの芳香族複素環から2個及び3個の水素原子
を除いた、2価及び3価の芳香族炭化水素基及び芳香族
複素環基が挙げられる。アルキル基としては、メチル、
エチル、プロピル、ブチル及びヘキシルなどの基が挙げ
られる。アラルキル基としてはベンジル、フェネチル、
ナフチルメチル及びフルフリルなどの基が挙げられる。
【0021】また、これらの基が有してもよい置換基と
しては、メチル、エチル、プロピル、ブチル及びヘキシ
ルなどのアルキル基、メトキシ、エトキシ及びブトキシ
などのアルコキシ基、フッ素、塩素、臭素及びヨウ素な
どのハロゲン原子、フェニル及びナフチルなどの芳香族
炭化水素基、ピリジル、キノリル、チエニル及びフリル
などの複素環基、アセチル及びベンジルなどのアシル
基、トリフルオロメチルなどのハロアルキル基、シアノ
基、ニトロ基、フェニルカルバモイル基、カルボキシ基
及び、ヒドロキシ基などが挙げられる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に式(1)、(2)及び
(3)で示される電荷輸送物質の好ましい例を挙げる。
但し、本発明は、これらの化合物に限定されるものでは
ない。
【0023】
【外12】
【0024】
【外13】
【0025】
【外14】
【0026】
【外15】
【0027】
【外16】
【0028】
【外17】
【0029】
【外18】
【0030】
【外19】
【0031】
【外20】
【0032】
【外21】
【0033】
【外22】
【0034】
【外23】
【0035】
【外24】
【0036】次に、本発明の電子写真感光体についてさ
らに詳しく説明する。
【0037】感光体の構成は、図1〜図6に示されるよ
うに、支持体上に電荷発生物質と電荷輸送物質の両方を
含有する単一の感光層を設けた単層型、電荷発生物質を
含有する電荷発生層と電荷輸送物質を含有する電荷輸送
層を有する積層型など、いかなるものであってもよい。
また、支持体と感光層の間にバリヤー機能や接着機能を
有する下引き層を設けたり(図4及び図6)、感光層を
外部からの機械的及び化学的悪影響から保護することな
どを目的として、感光層上に保護層を設けてもよい(図
5及び図6)。これらの構成の中では、支持体上に少な
くとも電荷発生層と電荷輸送層が、この順に積層された
構成を有する積層型、例えば図1、図4、図5及び図6
の構成が電子写真特性の点で特に好ましい。なお、各図
中、aは支持体、bは電荷発生層、cは電荷輸送層、d
は単層型の感光層、eは下引き層、fは保護層を示す。
【0038】以下に、支持体上に電荷発生層と電荷輸送
層を積層した機能分離型感光体について、その作成方法
を述べる。
【0039】本発明における支持体は、導電性を有して
いればよく、例えば以下に示した形態のものを挙げるこ
とができる。
【0040】(1)アルミニウム、アルミニウム合金、
ステンレス及び銅などの金属を板形状またはドラム形状
にしたもの。
【0041】(2)ガラス、樹脂及び紙などの非導電性
支持体や前記(1)の導電性支持体上にアルミニウム、
パラジウム、ロジウム、金及び白金などの金属を蒸着も
しくはラミネートしたもの。
【0042】(3)ガラス、樹脂及び紙などの非導電性
支持体や前記(1)の導電性支持体上に導電性高分子、
酸化スズ及び酸化インジウムなどの導電性化合物を含有
する層を蒸着あるいは塗布することにより形成したも
の。
【0043】本発明に用いられる有効な電荷発生物質と
しては、例えば以下のような物質が挙げられる。これら
の電荷発生物質は単独で用いてもよく、2種類以上組み
合わせてもよい。
【0044】(1)モノアゾ、ビスアゾ及びトリスアゾ
などのアゾ系顔料 (2)インジゴ及びチオインジゴなどのインジゴ系顔料 (3)金属フタロシアニン及び非金属フタロシアニンな
どのフタロシアニン系顔料 (4)ペリレン酸無水物及びペリレン酸イミドなどのペ
リレン系顔料 (5)アンスラキノン及びピレンキノンなどの多環キノ
ン系顔料 (6)スクアリリウム色素 (7)ピリリウム塩及びチオピリリウム塩類 (8)トリフェニルメタン系色素 (9)セレン及び非晶質シリコンなどの無機物質
【0045】電荷発生物質を含有する層、即ち電荷発生
層は上記のような電荷発生物質を適当な結着剤に分散
し、これを導電性支持体上に塗工することにより形成す
ることができる。また、導電性支持体上に蒸着、スパッ
タ及びCVDなどの乾式法で形成することができる。
【0046】上記結着剤としては広範囲な結着性樹脂か
ら選択でき、例えば、ポリカーボネート樹脂、ポリエス
テル樹脂、ポリアリレート樹脂、ブチラール樹脂、ポリ
スチレン樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ジアリルフ
タレート樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、酢酸ビ
ニル樹脂、フェノール樹脂、シリコン樹脂、ポリスルホ
ン樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体樹脂、アルキッ
ド樹脂、エポキシ樹脂、尿素樹脂及び塩化ビニル−酢酸
ビニル共重合体樹脂などが挙げられるが、これらに限定
されるものではない。これらは単独または共重合体ポリ
マーとして1種または2種以上混合して用いてもよい。
【0047】電荷発生層中に含有する樹脂は、80重量
%以下、特には40重量%以下であることが好ましい。
また、電荷発生層の膜厚は5μm以下、特には0.01
μm〜2μmとすることが好ましい。また、電荷発生層
には種々の増感剤を添加してもよい。
【0048】電荷輸送物質を含有する層、即ち電荷輸送
層は、少なくとも前記式(1)、式(2)または式
(3)で示される電荷輸送物質と、適当な結着剤とを組
み合わせて形成することができる。電荷輸送層に用いら
れる結着剤としては、前記電荷発生層に用いられている
ものが挙げられ、更にポリビニルカルバゾール及びポリ
ビニルアントラセンなどの光導電性高分子も挙げられ
る。
【0049】電荷輸送物質には電子輸送性物質と正孔輸
送性物質があり、電子輸送性物質としては、例えば、
2,4,7−トリニトロフルオレノン、2,4,5,7
−テトラニトロフルオレノン、クロラニル及びテトラシ
アノキノジメタンなどの電子吸引性物質やこれら電子吸
引性材料を高分子化したものなどが挙げられる。
【0050】正孔輸送性物質としては、前記式(1)、
式(2)及び式(3)で示されるアミン化合物の他に、
例えば、ピレン及びアントラセンなどの多環芳香族化合
物、カルバゾール系、インドール系、オキサゾール系、
チアゾール系、オキサジアゾール系、ピラゾール系、ピ
ラゾリン系、チアジアゾール系、トリアゾール系化合物
などの複素環化合物、ヒドラゾン系化合物、トリアリー
ルメタン系化合物、スチルベン系化合物、あるいは、こ
れらの化合物からなる基を主鎖または側鎖に有するポリ
マー(例えば、ポリ−N−ビニルカルバゾール及びポリ
ビニルアントラセンなど)が挙げられる。
【0051】本発明においては、前記式(1)、式
(2)及び式(3)で示されるアミン化合物を単独で用
いても2種類以上組み合わせて用いてもよく、また、本
発明の顕著な効果が得られる範囲内で先に挙げた他の構
造の電荷輸送物質と組み合わせて用いてもよい。
【0052】結着剤と電荷輸送物質との配合割合は、結
着剤100重量部あたり電荷輸送物質を10〜500重
量部とすることが好ましい。電荷輸送層は、上述の電荷
発生層と電気的に接続されており、電界の存在下で電荷
発生層から注入された電荷キャリアを受け取るととも
に、これらの電荷キャリアを表面まで輸送できる機能を
有している。この電荷輸送層は電荷キャリアを輸送でき
る限界があるので、必要以上に膜厚を厚くすることがで
きないが、5μm〜40μm、特には10μm〜30μ
mの範囲が好ましい。
【0053】更に、電荷輸送層中に酸化防止剤、紫外線
吸収剤及び可塑剤などを必要に応じて添加することもで
きる。
【0054】下引き層はカゼイン、ポリビニルアルコー
ル、ニトロセルロース、ポリアミド(ナイロン6、ナイ
ロン66、ナイロン610、共重合ナイロン及びN−ア
ルコキシメチル化ナイロンなど)、ポリウレタン及び酸
化アルミニウムなどによって形成することができる。膜
厚は0.1〜10μmであることが好ましく、特には
0.5〜5μmであることが好ましい。
【0055】保護層は樹脂層や導電性粒子などを含有す
る樹脂層である。
【0056】これら各種の層は、適当な有機溶媒を用
い、浸漬コーティング法、スプレーコーティング法、ス
ピンナーコーティング法、ローラーコーティング法、マ
イヤーバーコーティング法及びブレードコーティング法
などのコーティング法により形成することができる。
【0057】本発明における露光手段は、露光光源とし
て380〜500nmの発振波長を有する半導体レーザ
ーを有していればよく、他の構成は特に限定されるもの
ではない。また、半導体レーザーも発振波長が上記の範
囲内であれば、他の構成は特に限定されるものではな
い。なお、本発明においては、半導体レーザーの発振波
長が400〜450nmであることが、電荷輸送物質の
選択範囲の広さ、コスト及び電子写真特性の点で好まし
い。
【0058】また、本発明における帯電手段、現像手
段、転写手段及びクリーニング手段も特に限定されるも
のではない。
【0059】図7に本発明の電子写真感光体を有するプ
ロセスカートリッジを有する電子写真装置の概略構成を
示す。
【0060】図において、1はドラム状の本発明の電子
写真感光体であり、軸2を中心に矢印方向に所定の周速
度で回転駆動される。感光体1は、回転過程において、
一次帯電手段3によりその周面に正または負の所定電位
の均一帯電を受け、次いで、レーザービーム走査露光な
どの露光手段(不図示)から露光光4を受ける。こうし
て感光体1の周面に静電潜像が順次形成されていく。
【0061】形成された静電潜像は、次いで現像手段5
によりトナー現像され、現像されたトナー現像像は、不
図示の給紙部から感光体1と転写手段6との間に感光体
1の回転と同期取りされて給送された転写材7に、転写
手段6により順次転写されていく。
【0062】像転写を受けた転写材7は、感光体面から
分離されて像定着手段8へ導入されて像定着を受けるこ
とにより複写物(コピー)として装置外へプリントアウ
トされる。
【0063】像転写後の感光体1の表面は、クリーニン
グ手段9によって転写残りのトナーの除去を受けて清浄
面化され、更に前露光手段(不図示)からの前露光光1
0により除電処理された後、繰り返し画像形成に使用さ
れる。なお、図においては、一次帯電手段3が帯電ロー
ラーを用いた接触帯電手段であるので、前露光は必ずし
も必要ではない。
【0064】本発明においては、上述の電子写真感光体
1、一次帯電手段3、現像手段5及びクリーニング手段
9などの構成要素のうち、複数のものをプロセスカート
リッジとして一体に結合して構成し、このプロセスカー
トリッジを複写機やレーザービームプリンターなどの電
子写真装置本体に対して着脱可能に構成してもよい。例
えば、一次帯電手段3、現像手段5及びクリーニング手
段9の少なくとも1つを感光体1と共に一体に支持して
カートリッジ化し、装置本体のレール12などの案内手
段を用いて装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジ
11とすることができる。
【0065】
【実施例】以下、本発明を実施例によって具体的に説明
するが、本発明は、その要旨を超えない限り、以下の実
施例によって限定されるものではない。なお、以下の実
施例中「部」は「重量部」を示す。
【0066】(実施例1)アルミニウム支持体上に、N
−メトキシメチル化6ナイロン樹脂(重量平均分子量3
0,000)5.5部とアルコール可溶性共重合ナイロ
ン樹脂(重量平均分子量28,000)8部をメタノー
ル30部/ブタノール80部の混合溶液に溶解した液を
マイヤーバーで塗布し、乾燥することによって、膜厚が
約1μmの下引き層を設けた。
【0067】次に、下記構造式で示されるアゾ化合物2
0部とブチラール樹脂(ブチラール化度65mol%、
重量平均分子量30,000)10部をテトラヒドロフ
ラン400部に添加し、φ1mmのガラスビーズを用い
たサンドミル装置で20時間分散した。この分散液を先
に作成した下引き層の上にマイヤーバーで塗布し、乾燥
することによって、膜厚が約0.20μmの電荷発生層
を形成した。
【0068】
【外25】
【0069】次に、例示化合物1−1を7部、ビスフェ
ノールZ型ポリカーボネート(重量平均分子量45,0
00)10部をモノクロルベンゼン65部に溶解した電
荷輸送層溶液を調製し、この溶液を電荷発生層上にマイ
ヤーバーで塗布し、100℃で1時間乾燥することによ
って、膜厚が25μmの電荷輸送層を形成し、電子写真
感光体を作成した。
【0070】以上のようにして作成した感光体の電子写
真特性を、静電複写紙試験装置(川口電機製:EPA−
8100)を用いて以下のように測定した。
【0071】(初期特性)感光体の表面電位を−700
Vになるようにコロナ帯電器で帯電し、次いでモノクロ
メータで分離した450nmの単色光で露光し、表面電
位が−350Vまで減衰するのに必要な光量を測定し、
半減露光感度(E1/2 )を求めた。また、露光30秒後
の残留表面電位(Vr)を測定した。
【0072】(繰り返し特性及び環境特性)常温常湿下
(温度23℃、湿度55%RH)で初期暗部電位(V
d)及び初期明部電位(Vl)をそれぞれ−700V、
−200V付近に設定し、450nmの単色光を用いて
帯電及び露光を5000回繰り返し、Vd及びVlの変
動量(ΔVd、ΔVl)を測定した。その後、環境を高
温高湿(温度33℃、湿度85%RH)に変え、Vlの
常温湿下かからの変動量を測定した。電位変動における
負符号は電位の絶対値の低下を表し、正符号は電位の絶
対値の増加を表す。
【0073】(光メモリー)感光体の初期Vd、450
nmの単色光での初期Vlをそれぞれ−700V、−2
00V付近に設定した。次に、感光体の一部に光強度2
0μW/cm2 の450nmの単色光を20分間照射し
た後、再度感光体のVd、Vlを測定し、光メモリーと
して非照射部と照射部のVdの差(ΔVd)及び非照射
部と照射部のVlの差(ΔVl)を測定した。電位差に
おける負符号は照射部電位が非照射部より絶対値が低い
ことを表し、正符号はその逆を表す。
【0074】結果を表1に示す。
【0075】(実施例2〜5)例示化合物1−1の代わ
りに表1に示した化合物を用いた他は、実施例1と同様
にして電子写真感光体を作成し、評価した。結果を表1
に示す。
【0076】(比較例1)例示化合物1−1の代わりに
下記構造式で示される比較化合物1を用いた以外は、実
施例1と同様にして電子写真感光体を作成し、評価し
た。結果を表1に示す。
【0077】
【外26】
【0078】(比較例2)例示化合物1−1の代わりに
下記構造式で示される比較化合物2を用いた以外は、実
施例1と同様にして電子写真感光体を作成し、評価し
た。結果を表1に示す。
【0079】
【外27】
【0080】
【表1】
【0081】(実施例6〜9)例示化合物1−1を表2
に示した化合物に代えた以外は、実施例1と同様にして
電子写真感光体を作成し、評価した。結果を表2に示
す。
【0082】
【表2】
【0083】(実施例10〜12及び比較例3)アゾ化
合物を下記構造式で示される化合物に代え、電荷輸送物
質を表3に示した化合物に代えた以外は、実施例1と同
様にして電子写真感光体を作成し、評価した。結果を表
3に示す。
【0084】
【外28】
【0085】
【表3】
【0086】(実施例13〜15)例示化合物を表4に
示した化合物に代えた以外は、実施例10と同様にして
電子写真感光体を作成し、評価した。結果を表4に示
す。
【0087】
【表4】
【0088】これらの結果から、式(1)乃至(3)で
示される化合物を用いた電子写真感光体は、比較例の感
光体に比べて、短波長露光光源を有する電子写真装置に
組み込んだ場合に、より優れた感度を発現し、繰り返し
使用時の電位や感度の安定性により優れ、環境依存性が
より小さく、短波長光に対する光メモリーがより小さい
ことがわかる。
【0089】(実施例16〜18及び比較例4)実施例
10〜12及び比較例3で作成した感光体の電荷発生層
と電荷輸送層の上下関係を逆にした感光体を作成し、実
施例1と同様にして初期の感度を測定した。但し、帯電
極性はプラスとした。結果を表5に示す。
【0090】
【表5】
【0091】これらの結果から、本発明の電子写真感光
体は、電荷輸送層と電荷発生層がこの順に積層されたい
わゆる逆層構成においても、短波長レーザー用感光体と
して実用的な感度が得られることがわかる。
【0092】(実施例19〜21及び比較例5)10%
酸化アンチモンを含有する酸化スズで被覆した酸化チタ
ン粉体50部、レゾール型フェノール樹脂25部、メチ
ルセロソルブ20部、メタノール5部及びシリコーンオ
イル(ポリジメチルシロキサンポリオキシアルキレン共
重合体、平均分子量3,000)0.002部を1mm
φガラスビーズを用いたサンドミル装置で2時間分散し
て導電層用塗料を調製した。この塗料をアルミニウムシ
リンダー(30mmφ×261mm)上に浸漬塗布し、
140℃で30分乾燥することによって、膜厚が20μ
mの導電層を形成した。
【0093】この導電層の上に、N−メトキシメチル化
6ナイロン樹脂(重量平均分子量52,000)5部と
アルコール可溶性共重合ナイロン樹脂(重量平均分子量
48,000)10部をメタノール95部に溶解した液
を浸漬塗布し、乾燥することによって、膜厚が0.8μ
mの下引き層を形成した。
【0094】実施例1で用いたアゾ化合物20部を、ポ
リビニルブチラール(商品名エスレックBM−S、積水
化学(株)製)10部をシクロヘキサノン200部に溶
解した液に添加し、1mmφのガラスビーズを用いたサ
ンドミル装置で20時間分散し、更に200部の酢酸エ
チルを加えて希釈した。この液を下引き層上に浸漬塗布
し、95℃で10分間乾燥することによって、膜厚が
0.4μmの電荷発生層を形成した。
【0095】次に、表6に示した例示化合物9部及びビ
スフェノールZ型ポリカーボネート(重量平均分子量4
5,000)10部をモノクロロベンゼン65部に溶解
した。この液を電荷発生層上に浸漬塗布し、100℃で
1時間乾燥することによって、膜厚が22μmの電荷輸
送層を形成した。
【0096】このようにして作成した電子写真感光体
を、パルス変調装置を搭載しているキヤノン製プリンタ
ーLBP−2000改造機(光源として日立金属(株)
製全固体青色SHGレーザーICD−430/発振波長
430nmを搭載。また、反転現像系で600dpi相
当の画像入力に対応できる帯電−露光−現像−転写−ク
リーニングからなるカールソン方式の電子写真システム
に改造。)に装着し、以下の画像評価を行った。
【0097】(ドット及び文字の再現性の評価)暗部電
位Vd=−650V、明部電位Vl=−200Vに設定
し、1ドット1スペースの画像と文字(5ポイント)画
像の出力を行い、得られた画像を目視により評価した。
表6中、◎は優、○は良、△は可、×は劣を示す。
【0098】(ゴーストの評価)常温常湿下(23℃、
湿度55%RH)で、初期に、ドラム一周分適当な文字
パターンを印字し、その後画像サンプルを出力し、ゴー
スト現象が出ているかどうかを目視により確認した。次
に、耐久パターンを5000枚連続プリントし耐久後に
画像サンプルを出力し、耐久後のゴースト現象が出てい
るかどうかを確認した。耐久パターンは約2nm幅の線
を縦横7mmおきに印字したものである。画像サンプル
は全面黒と、1ドット1スペースのドット密度の画像を
用い、機械の現像ヴォリューム、F5(中心値)とF9
(濃度薄い)で各々サンプリングした。評価基準は、ゴ
ーストが見えないものをランク5とし、1ドット1スペ
ースF9で見えるものをランク4、1ドット1スペース
F5で見えるものをランク3、全面黒F9で見えるもの
をランク2、全面黒F5で見えるものをランク1とし
た。
【0099】結果を表6に示す。
【0100】(比較例6)アゾ化合物を下記構造式で示
される化合物に代えた以外は、実施例19と同様にして
電子写真感光体を作成した。
【0101】
【外29】 (比較例7)例示化合物を前記比較化合物1に代えた以
外は、比較例6と同様にして電子写真感光体を作成し
た。
【0102】比較例6及び比較例7で作成した感光体に
ついて、プリンターの光源を発振波長が780nmのG
aAs系半導体レーザーに代えた以外は、実施例19と
同様にして評価を行った。結果を表6に示す。
【0103】
【表6】
【0104】(実施例22〜24)例示化合物を表7に
示される例示化合物に代えた以外は、実施例19と同様
にして電子写真感光体を作成し、評価した。結果を表7
に示す。
【0105】(比較例8)アゾ化合物を比較例6で用い
た化合物に代えた以外は、実施例22と同様にして電子
写真感光体を作成した。
【0106】作成した感光体について、プリンターの光
源を発振波長が780nmのGaAs系半導体レーザー
に代えた以外は、実施例22と同様にして評価を行っ
た。結果を表7に示す。
【0107】
【表7】
【0108】これらの結果から、本発明の電子写真装置
は、ドットの再現性や文字の再現性に優れ、高解像度の
出力画像が得られることがわかる。また、欠陥がなく鮮
明な画像が安定して得られることがわかる。
【0109】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明の電子写真感
光体は、400〜500nm付近の短波長の半導体レー
ザーの発振波長領域において高感度であり、また、繰り
返し帯電、露光による連続画像形成及び環境の変化に際
して明部電位と暗部電位の変動が小さく、高品位な画像
が安定して得られるという顕著な効果を奏する。また、
この電子写真感光体と上記半導体レーザーを組み合わせ
ることにより、高解像度の画像形成が可能で繰り返し使
用や環境変化にも安定して使用し得るプロセスカートリ
ッジ及び電子写真装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子写真感光体の層構成の例を示す断
面図である。
【図2】本発明の電子写真感光体の層構成の例を示す断
面図である。
【図3】本発明の電子写真感光体の層構成の例を示す断
面図である。
【図4】本発明の電子写真感光体の層構成の例を示す断
面図である。
【図5】本発明の電子写真感光体の層構成の例を示す断
面図である。
【図6】本発明の電子写真感光体の層構成の例を示す断
面図である。
【図7】本発明の電子写真感光体を有するプロセスカー
トリッジを有する電子写真装置の概略構成の例を示す図
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金丸 哲郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 中島 由香 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に感光層を有する電子写真感光
    体において、該電子写真感光体が380〜500nmの
    波長を有する半導体レーザー光を照射され、かつ該感光
    層が下記式(1)、(2)または(3)で示される電荷
    輸送物質を含有することを特徴とする電子写真感光体。 【外1】 (式中、Ar1-1 は置換基を有してもよい芳香環基を示
    し、Ar1-2 及びAr1-3 は置換基を有してもよい芳香
    環基を示す。R1-1 は置換基を有してもよいアルキル
    基、置換基を有してもよいアラルキル基、置換基を有し
    てもよいビニル基及び置換基を有してもよい芳香環基を
    示す。X1-1 は2価の有機基を示す。Ar1-1 とR1-1
    は結合して環を形成してもよい。) 【外2】 (式中、Ar2-1及びAr2-2 は置換基を有してもよい
    芳香環基を示す。R2-1〜R2-4 は置換基を有してもよ
    いアルキル基、置換基を有してもよいアラルキル基、置
    換基を有してもよいビニル基及び置換基を有してもよい
    芳香環基を示す(但し、R2-12-4 のうち少なくとも
    2つは置換基を有してもよい芳香環基である)。X2-1
    は2価の有機基を示す。R2-1 とR2-2 及びR2-3 とR
    2-4 は結合して環を形成してもよい。) 【外3】 (式中、Ar3-1 及びAr3-3 は置換基を有してもよい
    芳香環基を示し、Ar3-4 は置換基を有してもよい芳香
    環基を示す。R3-1 は置換基を有してもよいアルキル
    基、置換基を有してもよいアラルキル基、置換基を有し
    てもよいビニル基及び置換基を有してもよい芳香環基を
    示す。Ar3-1 とR3-1 は結合して環を形成してもよ
    い。)
  2. 【請求項2】 電荷輸送物質が式(1)で示される請求
    項1記載の電子写真感光体。
  3. 【請求項3】 電荷輸送物質が式(2)で示される請求
    項1記載の電子写真感光体。
  4. 【請求項4】 電荷輸送物質が式(3)で示される請求
    項1記載の電子写真感光体。
  5. 【請求項5】 半導体レーザー光が有する波長が400
    〜450nmである請求項1乃至4のいずれかに記載の
    電子写真感光体。
  6. 【請求項6】 感光層が電荷発生層上に電荷輸送層を有
    する請求項1乃至5のいずれかに記載の電子写真感光
    体。
  7. 【請求項7】 電子写真感光体、及び帯電手段、現像手
    段及びクリーニング手段から選択される少なくともひと
    つの手段を一体に支持し、電子写真装置本体に着脱自在
    であるプロセスカートリッジにおいて、 該電子写真感光体が支持体上に感光層を有し、380〜
    500nmの波長を有するレーザー光を照射され、該感
    光層が下記式(1)、(2)または(3)で示される電
    荷輸送物質を含有することを特徴とするプロセスカート
    リッジ。 【外4】 (式中、Ar1-1 は置換基を有してもよい芳香環基を示
    し、Ar1-2 及びAr1- 3 は置換基を有してもよい芳香
    環基を示す。R1-1 は置換基を有してもよいアルキル
    基、置換基を有してもよいアラルキル基、置換基を有し
    てもよいビニル基及び置換基を有してもよい芳香環基を
    示す。X1-1 は2価の有機基を示す。Ar1-1 とR1-1
    は結合して環を形成してもよい。) 【外5】 (式中、Ar2-1及びAr2-2 は置換基を有してもよい
    芳香環基を示す。R2-1〜R2-4 は置換基を有してもよ
    いアルキル基、置換基を有してもよいアラルキル基、置
    換基を有してもよいビニル基及び置換基を有してもよい
    芳香環基を示す(但し、R2-12-4 のうち少なくとも
    2つは置換基を有してもよい芳香環基である)。X2-1
    は2価の有機基を示す。R2-1 とR2-2 及びR2-3 とR
    2-4 は結合して環を形成してもよい。) 【外6】 (式中、Ar3-1 及びAr3-3 は置換基を有してもよい
    芳香環基を示し、Ar3-4 は置換基を有してもよい芳香
    環基を示す。R3-1 は置換基を有してもよいアルキル
    基、置換基を有してもよいアラルキル基、置換基を有し
    てもよいビニル基及び置換基を有してもよい芳香環基を
    示す。Ar3-1 とR3-1 は結合して環を形成してもよ
    い。)
  8. 【請求項8】 電荷輸送物質が式(1)で示される請求
    項7記載のプロセスカートリッジ。
  9. 【請求項9】 電荷輸送物質が式(2)で示される請求
    項7記載のプロセスカートリッジ。
  10. 【請求項10】 電荷輸送物質が式(3)で示される請
    求項7記載のプロセスカートリッジ。
  11. 【請求項11】 半導体レーザー光が有する波長が40
    0〜450nmである請求項7乃至10のいずれかに記
    載のプロセスカートリッジ。
  12. 【請求項12】 感光層が電荷発生層上に電荷輸送層を
    有する請求項7乃至11のいずれかに記載のプロセスカ
    ートリッジ。
  13. 【請求項13】 電子写真感光体、帯電手段、露光手
    段、現像手段及び転写手段を有する電子写真装置におい
    て、 該露光手段が露光光源として380〜500nmの発振
    波長を有する半導体レーザーを有し、 該電子写真感光体が支持体上に感光層を有し、該感光層
    が下記式(1)、(2)または(3)に示される電荷輸
    送物質を含有することを特徴とする電子写真装置。 【外7】 (式中、Ar1-1 は置換基を有してもよい芳香環基を示
    し、Ar1-2 及びAr1-3 は置換基を有してもよい芳香
    環基を示す。R1-1 は置換基を有してもよいアルキル
    基、置換基を有してもよいアラルキル基、置換基を有し
    てもよいビニル基及び置換基を有してもよい芳香環基を
    示す。X1-1 は2価の有機基を示す。Ar1-1 とR1-1
    は結合して環を形成してもよい。) 【外8】 (式中、Ar2-1及びAr2-2 は置換基を有してもよい
    芳香環基を示す。R2-1〜R2-4 は置換基を有してもよ
    いアルキル基、置換基を有してもよいアラルキル基、置
    換基を有してもよいビニル基及び置換基を有してもよい
    芳香環基を示す(但し、R2-1 〜R2-4 のうち少なくと
    も2つは置換基を有してもよい芳香環基である)。X
    2-1 は2価の有機基を示す。R2-1 とR2-2 及びR2-3
    とR2-4 は結合して環を形成してもよい。) 【外9】 (式中、Ar3-1 及びAr3-3 は置換基を有してもよい
    芳香環基を示し、Ar3-4 は置換基を有してもよい芳香
    環基を示す。R3-1 は置換基を有してもよいアルキル
    基、置換基を有してもよいアラルキル基、置換基を有し
    てもよいビニル基及び置換基を有してもよい芳香環基を
    示す。Ar3-1 とR3-1 は結合して環を形成してもよ
    い。)
  14. 【請求項14】 電荷輸送物質が式(1)で示される請
    求項13記載の電子写真装置。
  15. 【請求項15】 電荷輸送物質が式(2)で示される請
    求項13記載の電子写真装置。
  16. 【請求項16】 電荷輸送物質が式(3)で示される請
    求項13記載の電子写真装置。
  17. 【請求項17】 半導体レーザー光が有する波長が40
    0〜450nmである請求項13乃至16のいずれかに
    記載の電子写真装置。
  18. 【請求項18】 感光層が電荷発生層上に電荷輸送層を
    有する請求項13乃至17のいずれかに記載の電子写真
    装置。
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