JP2019015197A - エンジン冷却システム - Google Patents

エンジン冷却システム Download PDF

Info

Publication number
JP2019015197A
JP2019015197A JP2017131438A JP2017131438A JP2019015197A JP 2019015197 A JP2019015197 A JP 2019015197A JP 2017131438 A JP2017131438 A JP 2017131438A JP 2017131438 A JP2017131438 A JP 2017131438A JP 2019015197 A JP2019015197 A JP 2019015197A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
radiator
cooling water
engine
core
path
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017131438A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6900806B2 (ja
Inventor
和弘 置田
Kazuhiro Okita
和弘 置田
貴也 鈴木
Takaya Suzuki
貴也 鈴木
慎太郎 八木
Shintaro Yagi
慎太郎 八木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Suzuki Motor Corp filed Critical Suzuki Motor Corp
Priority to JP2017131438A priority Critical patent/JP6900806B2/ja
Publication of JP2019015197A publication Critical patent/JP2019015197A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6900806B2 publication Critical patent/JP6900806B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Details Of Heat-Exchange And Heat-Transfer (AREA)

Abstract

【課題】冷却水の冷却効率を良くし、かつシステムの小型化を図る。【解決手段】鞍乗型車両のエンジン12を冷却するエンジン冷却システム30において、ラジエータ装置37は上ラジエータ38および下ラジエータ46を有し、ラジエータ流入経路81はウォータジャケット35からの冷却水を、当該冷却水が分流して上ラジエータ38および下ラジエータ46のそれぞれのコア39、47の右端部からコア39、47内へ流入するように導き、ラジエータ流出経路91は、上ラジエータ38および下ラジエータ46のそれぞれのコア39、47の左端部から流出した冷却水を、当該冷却水が互いに合流した後、上ラジエータ38のコア39と下ラジエータ46のコア47との間を右方へ向かうように導く。【選択図】図3

Description

本発明は、鞍乗型車両のエンジンを冷却水により冷却するエンジン冷却システムに関する。
ウォータジャケット、ウォータポンプおよびラジエータ装置を備えた水冷式のエンジン冷却システムは多くの鞍乗型車両に採用されている。このようなエンジン冷却システムにおけるラジエータ装置には、2機のラジエータを上、下に配置した構成を有するものがある。
下記の特許文献1には、2機のラジエータを上、下に配置したラジエータ構造が記載されている。特許文献1の図2に示されているように、上側の第1ラジエータにおける左側のタンクは仕切板により上、下に分割されている。また、第1ラジエータにおける左側のタンクにおいて下側の部分は、パイプを介して第2ラジエータにおける左側のタンクに接続されている。エンジンのウォータジャケットを通過した冷却水は、第1ラジエータの左側のタンクにおける上側の部分に流入し、第1ラジエータのコアの上側部分を通過し、第1ラジエータの右側のタンクに入り、さらに、第1ラジエータのコアの下側部分を戻って第1ラジエータの左側のタンクにおける下側の部分に流入する。続いて、冷却水は、第1ラジエータの左側のタンクにおける下側の部分からパイプを通って第2ラジエータの左側のタンクに入り、第2ラジエータのコアを通過して第2ラジエータの右側のタンクへ流入する。続いて、冷却水は、第2ラジエータの右側のタンクから流出して冷却水ポンプに送られる。
特開2000−97579号公報
上記特許文献1に記載されたラジエータ構造においては、この構造内を流通する冷却水の経路として、2機のラジエータを直列に接続した経路が形成されている。すなわち、エンジンのウォータジャケットから流出した冷却水は、まず第1ラジエータを流通し、次に第2ラジエータを流通し、そして冷却水ポンプへ送られる。
2機のラジエータを直列に接続すると、冷却水は2機のラジエータのそれぞれのコアを順次流通することとなる。それゆえ、冷却水の経路において冷却水がコアを流通する区間が長くなる。ラジエータのコアを構成するチューブは断面積が小さいので、冷却水の経路において冷却水がコアを流通する区間が長くなると、冷却水の流れの圧力損失が大きくなり、冷却水の冷却効率が悪化する。したがって、特許文献1に記載されたラジエータ構造では、冷却水の冷却効率を良くすることが難しいと考えられる。
また、上記特許文献1に記載されたラジエータ構造においては、特許文献1の図2を見るとわかる通り、ウォータジャケットを通過した冷却水は、第1ラジエータの左側から流入し、第1ラジエータおよび第2ラジエータを順次流通した後、第2ラジエータの右側から流出して冷却水ポンプに送られる。このように、このラジエータ構造では、冷却水の流入位置と流出位置とが互いに左右反対であり、両位置が互いに離れている。このため、冷却水の配管が分散し、鞍乗型車両における冷却システムが大型化するおそれがある。冷却システムが大型化すると、冷却水の配管が他の部品と接触し易くなり、他の部品のレイアウトの自由度が低くなる。また、冷却システムが大型化すると、冷却水の配管が外部に露出し易くなり、鞍乗型車両の外観のデザイン性が低下する。
本発明は例えば上述したような問題に鑑みなされたものであり、本発明の課題は、冷却水の冷却効率を良くすることができ、かつシステムの小型化を図ることができるエンジン冷却システムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のエンジン冷却システムは、鞍乗型車両のエンジンを冷却するエンジン冷却システムであって、冷却水を吐出するウォータポンプと、前記ウォータポンプから吐出された冷却水により前記エンジンを冷却するウォータジャケットと、前記エンジンを冷却した後の冷却水を冷却するラジエータ装置と、前記ウォータジャケットから前記ラジエータ装置へ冷却水を導くラジエータ流入経路と、前記ラジエータ装置から前記ウォータポンプへ冷却水を導くラジエータ流出経路とを備え、前記ラジエータ装置は上ラジエータおよび下ラジエータを有し、前記上ラジエータは前記エンジンの前方に位置し、そのコア内における冷却水の流通方向が前記鞍乗型車両の左右方向となるように配置され、前記下ラジエータは前記エンジンの前方かつ前記上ラジエータの下方に位置し、かつそのコア内における冷却水の流通方向が前記鞍乗型車両の左右方向となるように配置され、前記ラジエータ流入経路は前記ウォータジャケットからの冷却水を、当該冷却水が分流して前記上ラジエータおよび前記下ラジエータのそれぞれのコアの左右方向一端部から当該それぞれのコア内へ流入するように導き、前記ラジエータ流出経路は、前記上ラジエータおよび前記下ラジエータのそれぞれのコアの左右方向他端部から流出した冷却水を、当該冷却水が互いに合流した後、前記上ラジエータのコアと前記下ラジエータのコアとの間を左右方向一側へ向かうように導くことを特徴とする。
本発明によれば、冷却水の冷却効率を良くすることができ、かつシステムの小型化を図ることができる。
本発明の実施例のエンジン冷却システムが設けられたエンジンユニットを右前方から見た説明図である。 図1中のエンジンユニットを右方から見た説明図である。 図1中のエンジンユニットにおいてラジエータ装置が配置された部分を前方から見た説明図である。 図3中のエンジンユニットからラジエータ装置を取り除いた状態を示す説明図である。 本発明の実施例のエンジン冷却システム等を右後方から見た説明図である。 本発明の実施例のエンジン冷却システム等を左後方から見た説明図である。 本発明の実施例のエンジン冷却システムの回路図である。
本発明の実施形態のエンジン冷却システムは、鞍乗型車両のエンジンを冷却するエンジン冷却システムであって、ウォータポンプ、ウォータジャケット、ラジエータ装置、ラジエータ流入経路およびラジエータ流出経路を備えている。
ウォータポンプは冷却水を吐出する装置である。ウォータジャケットは、ウォータポンプから吐出された冷却水によりエンジンを冷却する機能を有している。
ラジエータ装置はエンジンを冷却した後の冷却水を冷却する装置であり、上ラジエータおよび下ラジエータを有している。上ラジエータはエンジンの前方に位置し、そのコア内における冷却水の流通方向が鞍乗型車両の左右方向となるように配置されている。下ラジエータはエンジンの前方かつ上ラジエータの下方に位置し、かつそのコア内における冷却水の流通方向が鞍乗型車両の左右方向となるように配置されている。
ラジエータ流入経路はウォータジャケットからラジエータ装置へ冷却水を導く経路である。ラジエータ流入経路は、ウォータジャケットからの冷却水を、当該冷却水が分流して上ラジエータおよび下ラジエータのそれぞれのコアの左右方向一端部から当該それぞれのコア内へ流入するように導く。
ラジエータ流出経路はラジエータ装置からウォータポンプへ冷却水を導く経路である。ラジエータ流出経路は、上ラジエータおよび下ラジエータのそれぞれのコアの左右方向他端部から流出した冷却水を、当該冷却水が互いに合流した後、上ラジエータのコアと下ラジエータのコアとの間を左右方向一側へ向かうように導く。
本発明の実施形態のエンジン冷却システムにおいて、ウォータジャケットから流出した冷却水は、ラジエータ流入経路に導かれ、上ラジエータおよび下ラジエータのそれぞれのコアの左右方向一端部から当該それぞれのコア内へ流入する。続いて、上ラジエータのコア内へ流入した冷却水は、当該コア内をその一端部から他端部に向かって左右方向に流通した後、当該コアの他端部から流出する。これと同時に、下ラジエータのコア内へ流入した冷却水も、当該コア内をその一端部から他端部に向かって左右方向に流通した後、当該コアの他端部から流出する。続いて、上ラジエータおよび下ラジエータのそれぞれのコアの左右方向他端部から流出した冷却水は、ラジエータ流出経路において、互いに合流した後、上ラジエータのコアと下ラジエータのコアとの間を左右方向一側へ向かって流通し、ウォータポンプへ導かれる。
このような冷却水の流れから把握されるように、本発明の実施形態のエンジン冷却システムにおいては、このシステム内を流通する冷却水の経路として、2機のラジエータを並列に接続した経路が形成されている。すなわち、冷却水は、分流して上ラジエータのコアと下ラジエータのコアとを並列に流れた後、互いに合流する。2機のラジエータが並列に接続されているので、2機のラジエータが直列に接続されている場合と比較して、冷却水の経路において冷却水がラジエータのコアを流通する区間を短くすることができる。したがって、冷却水の流れの圧力損失を小さくすることができ、冷却水の冷却効率を良くすることができる。また、2機のラジエータが並列に接続されているので、1機目のラジエータで冷却した冷却水を2機目のラジエータで再び冷却するといったことがない。この点からも、冷却水の冷却効率を良くすることができる。
また、本発明の実施形態のエンジン冷却システムにおいて、ウォータジャケットから流出した冷却水は、ラジエータ流入経路に導かれ、上ラジエータおよび下ラジエータのそれぞれのコアの左右方向一端部から当該それぞれのコア内へ流入する。一方、上ラジエータおよび下ラジエータのそれぞれのコア内を流通した冷却水は、それぞれのコアの左右方向他端部から流出する。しかしながら、当該それぞれのコアの左右方向他端部から流出した冷却水は、ラジエータ流出経路によって、互いに合流され、上ラジエータのコアと下ラジエータのコアとの間を左右方向一側へ向かうように導かれる。このように、本発明の実施形態のエンジン冷却システムでは、冷却水がラジエータ装置へ流入する位置を鞍乗型車両の左右方向一側に配置し、かつ、ラジエータ装置から流出した冷却水を、上ラジエータのコアと下ラジエータのコアとの間に配置されたラジエータ流出経路を通して鞍乗型車両の左右方向一側へ導く。これにより、エンジン冷却システムを構成する部品を鞍乗型車両の左右方向一側に集約して配置することができ、小型のエンジン冷却システムを容易に実現することができる。さらに、エンジン冷却システムを構成する部品を集約して配置することができるので、鞍乗型車両のエンジンの周囲に、エンジン冷却システムを構成する部品と接触することなく他の部品を配置することが可能な空間を容易に形成することができるようになる。したがって、他の部品のレイアウトの自由度を高めることができる。また、エンジン冷却システムを構成する部品をコンパクトに集約することができるので、エンジン冷却システムを構成する部品を外部から隠すことが容易になり、鞍乗型車両の外観のデザイン性を向上させることができる。
また、本発明の実施形態のエンジン冷却システムでは、ラジエータ流出経路が上ラジエータとコアと下ラジエータのコアとの間を左右方向に伸長している。すなわち、上ラジエータのコアも下ラジエータのコアも、それらのコア内における冷却水の流通方向が左右方向となるように配置されているので、上ラジエータのコアも下ラジエータのコアもエンジンの前方において左右方向に拡がっている。ラジエータ流出経路は、このように左右方向に拡がった上ラジエータのコアと下ラジエータのコアとの間を、上ラジエータのコアおよび下ラジエータのコアに沿うように左右方向に伸長している。別言すれば、ラジエータ流出経路は、上ラジエータのコアと下ラジエータのコアとの間の左右方向に長い隙間にちょうど収まるように配置されている。このように、本発明の実施形態のエンジン冷却システムによれば、上ラジエータのコアと下ラジエータのコアとの間のデッドスペースを有効利用してラジエータ流出経路を他の部品と接触しないようにコンパクトに形成することができる。
図1は、本発明の実施例のエンジン冷却システム30が設けられたエンジンユニット11を右前方から見た図であり、図2はこのエンジンユニット11を右方から見た図である。また、図3はエンジンユニット11においてラジエータ装置37が配置された部分を前方から見た図である。図4は、図3中のエンジンユニット11からラジエータ装置37を取り除いた状態を示している。また、図5はエンジン冷却システム30等を右後方から見た図であり、図6はエンジン冷却システム30等を左後方から見た図である。また、図7はエンジン冷却システム30の回路図である。なお、多数の部品が設けられたエンジンユニット11においてエンジン冷却システム30を容易に特定できるようにするために、図1ないし図6においては、エンジンユニット11においてエンジン冷却システム30以外の部分を二点鎖線で示している。また、図3および図4中の一点鎖線は鞍乗型車両の左右方向中央をそれぞれ示している。また、以下の実施形態の説明において、前、後、左、右、上および下の方向は、エンジンユニット11が設けられた鞍乗型車両を運転する運転者を基準とする。
図1において、エンジンユニット11は例えば自動二輪車等の鞍乗型車両に設けられる。エンジンユニット11は、エンジン12と、エンジン12の動力を駆動輪へ伝達する駆動系の一部と、エンジン12の可動部を潤滑する潤滑系と、空気と燃料の混合気をエンジン12へ供給する吸気系(過給機113を含む)と、混合気の燃焼により発生する排気ガスをエンジン12から排出する排気系の一部と、エンジン12等を冷却するエンジン冷却システム30等を備えている。
エンジン12は、本実施例においては水冷式並列2気筒の4サイクルガソリンエンジンである。エンジン12には、クランクシャフトを収容するクランクケース13が設けられ、クランクケース13の上方にはシリンダ14が設けられ、シリンダ14の上方にはシリンダヘッド15が設けられ、シリンダヘッド15の上方にはシリンダヘッドカバー16が設けられている。また、クランクケース13の下方にはオイルパン17が設けられている。
また、一次減速機構、クラッチ、トランスミッション等の駆動系の一部は、エンジンユニット11の後部に配置されたトランスミッションケース21内に収容されている。また、潤滑系を構成するオイルポンプ、オイルフィルタ25およびオイルクーラ26のうち、オイルポンプはエンジンユニット11内に設けられている。また、オイルフィルタ25およびオイルクーラ26は図4に示すようにクランクケース13の前部下側に設けられている。
また、吸気系は、図1、図2および図4に示すように、エアクリーナ111、過給機113、インタークーラ117、排風ダクト118およびサージタンク119等を備えている。エアクリーナ111は、外部から取り込まれた空気を濾過する装置であり、図1に示すように、エンジン12の上方左側に配置されている。過給機113は、図4に示すように、タービン部114、コンプレッサ部115およびベアリング部116を備えており、エンジン12からの排気ガスによりタービン部114を駆動し、この動力によりコンプレッサ部115を駆動し、エアクリーナ111を介して供給された空気をコンプレッサ部115により圧縮する装置である。過給機113はエンジン12の前方、具体的にはシリンダ14およびシリンダヘッド15の前方に配置されている。図2において、インタークーラ117は、過給機113のコンプレッサ部115の圧縮により高温となった空気を冷却する装置である。排風ダクト118は、インタークーラ117に当てた冷却風を外部へ排出するダクトである。インタークーラ117および排風ダクト118はエンジン12の上方右側に配置されている。サージタンク119は、インタークーラ117により冷却された空気の流れを整流する装置であり、エンジン12の上方後ろ側に配置されている。なお、吸気系を構成する部品として、シリンダヘッド15の後ろ上方には、エンジン12の吸気ポートへ供給される空気の量を調整する電子制御スロットル装置、およびエンジン12の吸気ポートへ燃料を噴射するインジェクタ等が設けられているが、これらの図示は省略している。
また、図1および図4に示すように、エアクリーナ111と過給機113のコンプレッサ部115との間はエアインテーク配管125により接続されている。また、過給機113のコンプレッサ部115とインタークーラ117との間はエアアウトレット配管126により接続されている。エアインテーク配管125およびエアアウトレット配管126は、エンジン12の前方左側に配置され、鞍乗型車両を左方から見た場合にエンジン12とラジエータ装置37との間を上下方向に伸長している。また、インタークーラ117とサージタンク119との間はコネクティング配管127により接続されている。
また、図4に示すように、排気系において、エキゾーストパイプ131は、エンジン12の排気ポートと過給機113のタービン部114とを接続する配管であり、エンジン12の前方に配置されている。本実施例において、エキゾーストパイプ131は、過給機113のタービン部114のハウジングと一体形成されている。また、過給機113のタービン部114にはマフラージョイントパイプ132の一端側が接続され、マフラージョイントパイプ132の他端側はマフラへ伸びている。
また、エンジン冷却システム30は、図1および図7に示すように、ウォータポンプ31、ウォータジャケット35(図7参照)、ラジエータ装置37、および冷却水流制御ユニット71を備えている。
ウォータポンプ31は、ウォータジャケット35へ冷却水を吐出する装置である。ウォータポンプ31は、図2に示すようにクランクケース13の右部に取り付けられ、クランクシャフトの回転を利用して動作する。ウォータポンプ31は、図6に示すように、冷却水をウォータジャケット35へ向けて吐出する第1のポンプ吐出口32と、冷却水をウォータポンプ31内へ流入させるポンプ流入口33を備えている。さらに、ウォータポンプ31は、図5に示すように、冷却水をオイルクーラ26および過給機113のベアリング部116へ向けて吐出する第2のポンプ吐出口34を備えている。
ウォータジャケット35(図7参照)は、シリンダ14およびシリンダヘッド15を冷却水により冷却する機構である。ウォータジャケット35は、シリンダ14のシリンダボアの周囲や、シリンダヘッド15における吸気ポートおよび排気ポートの近傍等に設けられている。また、図2に示すように、シリンダヘッド15の後部には、ウォータジャケット35を流通した後の冷却水をラジエータインレットパイプ83側へ流出させる流出口36が形成されている。
ラジエータ装置37は、走行風を受け、またはラジエータファン56を駆動し、冷却水の熱を大気に放出することによって冷却水を冷却する装置である。図2に示すように、ラジエータ装置37はエンジン12の前方に配置されている。また、ラジエータ装置37は、図3に示すように、上ラジエータ38および下ラジエータ46を備えている。上ラジエータ38および下ラジエータ46はそれぞれ横流れ式であり、各ラジエータ38、46内において冷却水を左右方向(本実施例では右から左)に流通させることにより冷却水を冷却する。また、ラジエータファン56は、図6に示すように、上ラジエータ38の後面に取り付けられている。
図3に示すように、上ラジエータ38は、熱交換を行うための多数のチューブおよび放熱フィンを有するコア39と、コア39の右側に設けられた流入タンク40と、コア39の左側に設けられた流出タンク41とを備えている。図5に示すように、上ラジエータ38において、流入タンク40の後面上部には、冷却水を流入タンク40内へ流入させるための上ラジエータ流入口42が形成されている。また、流入タンク40の後面において上ラジエータ流入口42の下側には、流入タンク40に流入した冷却水をバイパスパイプ85へ流出させるためのバイパス流出口43が形成されている。また、流入タンク40の下面には、流入タンク40に流入した冷却水を下ラジエータ46へ分配するための分配流出口44が形成されている。一方、図6に示すように、上ラジエータ38の流出タンク41の下面には、冷却水を流出タンク41から流出させるための上ラジエータ流出口45が形成されている。
また、下ラジエータ46も、上ラジエータ38と同様に、コア47、流入タンク48および流出タンク49を備えている。下ラジエータ46において、流入タンク48の右面には、図5に示すように、冷却水を流入タンク48内へ流入させるための下ラジエータ流入口50が形成されている。また、流出タンク49の左面には、図6に示すように、冷却水を流出タンク49から流出させるための下ラジエータ流出口51が形成されている。また、下ラジエータ46の幅(左右方向の長さ)は上ラジエータ38の幅よりも小さい。
また、図3に示すように、上ラジエータ38の分配流出口44と下ラジエータ46の下ラジエータ流入口50との間には、両者間を接続する接続経路52が形成されている。接続経路52は、接続パイプ53、54および接続ホース55を備えている。接続パイプ53は、その一端側が上ラジエータ28の分配流出口44に固定され、他端側が下方に伸長している。接続パイプ54は、その一端側が下ラジエータ46の下ラジエータ流入口50に固定され、他端側が右方に伸長した後、湾曲して上方に伸長している。接続ホース55は、上下方向に伸長し、接続パイプ53と接続パイプ54とを接続している。
また、後述するように、上ラジエータ38と下ラジエータ37との間には、ラジエータ装置37により冷却された冷却水を冷却水流制御ユニット71側へ導くラジエータアウトレットパイプ92が設けられている。さらに、ラジエータアウトレットパイプ92の左端側には、上部および下部にそれぞれ接続口を有する合流部92Aが形成されている。上ラジエータ38の上ラジエータ流出口45と合流部92Aとの間には、両者間を接続する接続経路56が形成されている。接続経路56は接続パイプ57と接続ホース58とを備えている。接続パイプ57は、その一端側が上ラジエータ流出口45に固定され、他端側が下方に伸長している。接続ホース58は、上下方向に伸長し、一端側が接続パイプ57に接続され、他端側が合流部92Aの上部の接続口に接続されている。また、下ラジエータ46の下ラジエータ流出口51と合流部92Aとの間には、両者間を接続する接続経路59が形成されている。接続経路59は接続パイプ60と接続ホース61とを備えている。接続パイプ60は、その一端側が下ラジエータ流出口51に固定され、他端側が左方に伸長した後に湾曲し、上方に伸長している。接続ホース61は、上下方向に伸長し、一端側が接続パイプ60に接続され、他端側が合流部92Aの下部の接続口に接続されている。
また、ラジエータ装置37はラジエータキャップ62を備えている。ラジエータキャップ62は、図5に示すように、流入タンク40の上面に形成された冷却水の注水口に取り付けられている。この注水口は、エンジン冷却システム30において最も高い位置にある。ラジエータキャップ62は、エンジン冷却システム30における冷却水経路内の圧力が高いときには冷却水を冷却水用リザーバタンクへ逃がし、冷却系内の圧力が低いときには冷却水用リザーバタンクから冷却水を戻す機能を有している。ラジエータキャップ62の内部には、冷却水経路内の圧力に応じて開閉する弁が設けられ、また、ラジエータキャップ62には配管を介して冷却水用リザーバタンクが接続されている。なお、冷却水用リザーバタンクについては図示を省略しているが、冷却水用リザーバタンクは、例えば下ラジエータ46とクランクケース13との間等に配置されている。
図2において、冷却水流制御ユニット71は、エンジン12を冷却した後の冷却水の温度に応じてラジエータ装置37を流通させる冷却水の流量を制御し、冷却水の温度を適温に保つ機能を有している。冷却水流制御ユニット71は、後述するバイパス経路(バイパスホース85)とラジエータ流出経路91とが合流する位置に設けられており、上ラジエータ38の右部の後方に配置されている。また、冷却水流制御ユニット71は、後述するバイパスホース85およびウォータポンプインレットホース94により支持されている。
また、冷却水流制御ユニット71は、図7に示すように、サーモスタットケース72およびサーモスタット77を備えている。サーモスタットケース72は、例えば耐熱性を有する樹脂材料または金属材料により箱状に形成されている。また、サーモスタットケース72には、ラジエータアウトレットパイプ92および接続ホース93を流通した冷却水をサーモスタットケース72内へ流入させるための第1の冷却水流入口73と、バイパスホース85を流通した冷却水をサーモスタットケース72内へ流入させるための第2の冷却水流入口74とが形成されている。さらに、サーモスタットケース72には、過給機アウトレット配管96を流通した冷却水をサーモスタットケース72内へ流入させるための第3の冷却水流入口75が形成されている。さらに、サーモスタットケース72には、冷却水をサーモスタットケース72からウォータポンプインレットホース94へ流出させるための冷却水流出口76が形成されている。
サーモスタット77はサーモスタットケース72内に収容されている。サーモスタット77は、主弁78および副弁79を備えている。主弁78は、第1の冷却水流入口73から冷却水流出口76へ向かって流通する冷却水の流量を変化させる。副弁79は、第2の冷却水流入口74から冷却水流出口76へ向かって流通する冷却水の流量を変化させる。
これらエンジン冷却システム30を構成する各部品の配置は次の通りである。すなわち、図2に示すように、ウォータポンプ31は、クランクケース13の右側の側面において、クランクシャフトの軸心X1よりも前側に配置されている。例えば、ウォータポンプ31は、当該ウォータポンプ31の駆動軸心が、クランクシャフトの軸心X1の前方に位置するバランスシャフトの軸心X2と同軸となるように配置されている。
また、図7に示すように、ウォータポンプ31の第1のポンプ吐出口32とウォータジャケット35との間には、第1のポンプ吐出口32から吐出された冷却水をウォータジャケット35へ導く経路101が形成されている。この経路101はクランクケース13の内部等に形成されている。
また、冷却水流制御ユニット71は、図4に示すように、鞍乗型車両の左右方向中央よりも右側に配置されている。具体的には、シリンダヘッド15の右前隅部の前方に配置されている。また、冷却水流制御ユニット71は、ウォータポンプ31よりも鞍乗型車両の左右方向中央に近い位置に配置されている。また、図3と図4を比較して見るとわかる通り、冷却水流制御ユニット71は、ラジエータ装置37(ラジエータキャップ62を含む)の最も右側に位置する部分よりも鞍乗型車両の左右方向中央に近い位置に配置されている。
また、冷却水流制御ユニット71は、図2に示すように、シリンダヘッドカバー16よりも低い位置に配置されている。具体的には、冷却水流制御ユニット71はシリンダヘッド15の前方に配置されている。また、冷却水流制御ユニット71はウォータポンプ31よりも高い位置に配置されている。また、冷却水流制御ユニット71は、鞍乗型車両を右方から見た場合にエンジン12とラジエータ装置37との間に配置されている。
また、エンジン冷却システム30はラジエータ流入経路81を備えている。ラジエータ流入経路81は、ウォータジャケット35からラジエータ装置37へ冷却水を導く経路である。具体的には、ラジエータ流入経路81は、ウォータジャケット35からの冷却水を、当該冷却水が分流して上ラジエータ38および下ラジエータ46のそれぞれのコア39、47の右端部から当該それぞれのコア39、47内へ流入するように導く。図5に示すように、ラジエータ流入経路81は、接続ホース82、ラジエータインレットパイプ83、接続ホース84、上ラジエータ38の流入タンク40、接続経路52、および下ラジエータ46の流入タンク48等から構成されている。
接続ホース82は、図2および図5を比較して見るとわかる通り、その一端側が、シリンダヘッド15の後部の左右方向中央付近に位置するウォータジャケット35の流出口36に接続され、他端側が右方に伸長している。ラジエータインレットパイプ83は、例えば金属製のパイプであり、図2に示すように、その一端側がシリンダヘッド15の後部右側の位置で接続ホース82に接続され、他端側は、シリンダヘッド15の右方およびシリンダヘッドカバー16の右方を順次通って前方へ伸長しつつ、右方へ僅かに傾斜し、上ラジエータ流入口42付近に至っている。接続ホース84は、ラジエータインレットパイプ83と上ラジエータ流入口42とを接続している。
また、エンジン冷却システム30はラジエータ流出経路91を備えている。ラジエータ流出経路91は、ラジエータ装置37から冷却水流制御ユニット71を介してウォータポンプ31へ冷却水を導く経路である。具体的には、ラジエータ流出経路92は、上ラジエータ38および下ラジエータ46のそれぞれのコア39、47の左端部から流出した冷却水を、当該冷却水が互いに合流した後、上ラジエータ38のコア39と下ラジエータ46のコア47との間を右方へ向かうように導き、続いて、この冷却水を、冷却水流制御ユニット71へ導き、さらに冷却水流制御ユニット71からウォータポンプ31へ導く。図3、図5および図6に示すように、ラジエータ流出経路91は、上ラジエータ38の流出タンク41、接続経路56、下ラジエータ46の流出タンク49、接続経路59、導出経路(ラジエータアウトレットパイプ92)、接続ホース93、サーモスタットケース72、およびウォータポンプインレットホース94等から構成されている。
導出経路は、上ラジエータ38および下ラジエータ46のそれぞれのコア39、47の左端部から流出した冷却水を互いに合流させ、上ラジエータ38のコア39と下ラジエータ46のコア47との間を右方へ導く経路である。導出経路はラジエータアウトレットパイプ92により形成されている。ラジエータアウトレットパイプ92は、図3に示すように、上ラジエータ38のコア39と下ラジエータ46のコア47との間を左右方向に伸長している。ラジエータアウトレットパイプ92は、水平かつ鞍乗型車両の直進方向に対して垂直な方向に略直線状に伸長している。
ラジエータアウトレットパイプ92において、その左端部は上ラジエータ38の流出タンク41の下方に位置し、右端部は上ラジエータ38の流入タンク40の下方の位置に接近している。しかし、ラジエータアウトレットパイプ92はラジエータ装置37の幅内に収まっている。すなわち、鞍乗型車両を前方から見た場合に、ラジエータアウトレットパイプ92は、ラジエータ装置37おいて最も左側に位置する部分よりも鞍乗型車両の左右方向中央側に位置し、かつ、ラジエータ装置37おいて最も右側に位置する部分よりも鞍乗型車両の左右方向中央側に位置している。また、鞍乗型車両を側方から見た場合に、図1および図2に示すように、ラジエータアウトレットパイプ92において最も前側に位置する部分は、下ラジエータ46の前面と鞍乗型車両の前後方向において等しい位置、または下ラジエータ46の前面よりも後ろ側の位置に位置している。
また、ラジエータアウトレットパイプ92は金属製のパイプである。また、ラジエータアウトレットパイプ92は、図3に示すように、左右方向に互いに離れて配置された一対のブラケット63(固定部材)により上ラジエータ38および下ラジエータ46の双方に固定されている。
また、上述したように、ラジエータアウトレットパイプ92の左端側には合流部92Aが形成されている。合流部92Aは、ラジエータアウトレットパイプ92の左端側を、二股に分岐させ、上方を向いた接続口と下方を向いた接続口とを有するT字状の形状とすることにより形成されている。そして、合流部92Aの上方を向いた接続口には、接続経路56を構成する接続ホース58の下端部が接続され、合流部92Aの下方を向いた接続口には、接続経路59を構成する接続ホース61の上端部が接続されている。
接続ホース93は、図4に示すように、その一端側がラジエータアウトレットパイプ92の右端側に接続され、他端側が、冷却水流制御ユニット71のサーモスタットケース72に形成された第1の冷却水流入口73に接続されている。接続ホース93は、ラジエータアウトレットパイプ92の右端側から湾曲して後方に伸長した後、さらに湾曲して上方に伸長し、上ラジエータ38の流入タンク40の後方に位置する第1の冷却水流入口73に至っている。
ウォータインレットホース94は、その一端側がサーモスタットケース72の冷却水流出口76に接続され、他端側がウォータポンプ31のポンプ流入口33に接続されている。ウォータポンプインレットホース94は、図4に示すように、鞍乗型車両の左右方向中央よりも右側に配置され、かつ、図3と図4とを比較し見るとわかる通り、ラジエータ装置37において最も右側に位置する部分よりも左側に配置され、かつ、図2に示すように、鞍乗型車両を右方から見た場合にラジエータ装置37よりも後ろ側に配置されている。
また、エンジン冷却システム30はバイパス経路を備えている。バイパス経路は、上ラジエータ38のバイパス流出口43とサーモスタットケース72の第2の冷却水流入口74との間を接続する経路である。バイパス経路は、ラジエータ流入経路81を流通する冷却水を上ラジエータ38のコア39および下ラジエータ46のコア47のいずれをも介さずにラジエータ流出経路91へ導く。具体的には、バイパス経路はバイパスホース85により形成されている。すなわち、図6に示すように、上ラジエータ38のバイパス流出口43と冷却水流制御ユニット71(サーモスタットケース72)の第2の冷却水流入口74とはバイパスホース85により接続されている。バイパスホース85は、図4に示すように、鞍乗型車両の左右方向中央よりも右側に配置され、かつ、図3と図4とを比較し見るとわかる通り、ラジエータ装置37において最も右側に位置する部分よりも左側に配置され、かつ、図2に示すように、鞍乗型車両を右方から見た場合にエンジン12とラジエータ装置37との間に配置されている。
また、エンジン冷却システム30は、冷却水を用いて過給機113のベアリング部116を冷却する構造を備えている。ベアリング部116を冷却することにより、過給機113においてタービンホイールおよびコンプレッサインペラの回転シャフトを回転可能に支持するベアリングの潤滑油の温度上昇を抑えることができる。具体的には、図5に示すように、ウォータポンプ31の第2のポンプ吐出口34とベアリング部116との間には、共用配管102、分流部100および過給機インレット配管95により冷却水経路が形成されている。分流部100は、共用配管102を流通する冷却水を過給機インレット配管95とオイルクーラインレット配管97とへ分流させる部品であり、例えばY字型の継手である。また、ベアリング部116と冷却水流制御ユニット71の第3の冷却水流入口75との間は過給機アウトレット配管96により接続されている。過給機インレット配管95および過給機アウトレット配管96はいずれもエンジン12とラジエータ装置37との間に配置されている。
また、エンジン冷却システム30は、冷却水を用いてエンジンオイルを冷却する構造を備えている。具体的には、図6に示すように、ウォータポンプ31の第2のポンプ吐出口34とオイルクーラ26との間には、共用配管102、分流部100およびオイルクーラインレット配管97により冷却水経路が形成されている。また、ラジエータインレットパイプ83において、上ラジエータ流入口42に近い部分には接続部99が設けられており、オイルクーラ26と接続部99との間がオイルクーラアウトレット配管98により接続されている。接続部99は、例えば、ラジエータインレットパイプ83の周壁の一部に形成された接続口である。なお、接続部99をT字型の継手を用いて形成してもよい。オイルクーラアウトレット配管98は、エンジン12とラジエータ装置37との間において、鞍乗型車両の左右方向中央よりも右側(具体的には過給機113の右側)を上下方向に伸長している。
エンジン冷却システム30の動作は次の通りである。まず、冷却水の温度が所定の基準温度T1以下の状態(第1の状態)であるとき、エンジン冷却システム30は次のように動作する。すなわち、図7において、冷却水流制御ユニット71のサーモスタット77は、サーモスタットケース72内の冷却水の温度が所定の基準温度T1以下のときに、主弁78を閉じ、かつ副弁79を開ける。これにより、サーモスタットケース72内において、第1の冷却水流入口73と冷却水流出口76との間の経路を遮断され、かつ第2の冷却水流入口74と冷却水流出口76との間の経路が接続される。例えば、エンジン12の暖機運転時にはこのような状態となる。
この第1の状態において、ウォータポンプ31の第1のポンプ吐出口32から吐出された冷却水は、ウォータジャケット35を流通してエンジン12を冷却した後、接続ホース82、ラジエータインレットパイプ83および接続ホース84を順次流通し、上ラジエータ38の上ラジエータ流入口42から流入タンク40内に流入する。流入タンク40内において、冷却水は、上ラジエータ38のコア39および下ラジエータ46へは流れることができないが、バイパス流出口43からバイパスパイプ85へ流れることができる。流入タンク40内の冷却水はバイパス流出口43から流出し、バイパスパイプ85を流通して、サーモスタットケース72の第2の冷却水流入口74からサーモスタットケース72内に流入する。サーモスタットケース72内に流入した冷却水は、サーモスタットケース72の冷却水流出口76から流出し、ウォータポンプインレットホース94を流通し、ポンプ流入口33を通ってウォータポンプ31へ戻る。
次に、冷却水の温度が所定基準温度T2(T2>T1)よりも高い状態(第2の状態)であるとき、エンジン冷却システム30は次のように動作する。すなわち、サーモスタット77は、サーモスタットケース72内の冷却水の温度が基準温度T2を超えたとき、主弁78を開け、かつ副弁79を閉じる。これにより、サーモスタットケース72内において、第1の冷却水流入口73と冷却水流出口76との間の経路が接続され、かつ第2の冷却水流入口74と冷却水流出口76との間の経路が遮断される。
この第2の状態において、ウォータポンプ31から吐出された冷却水は、まず、第1の状態のときと同様に、ウォータジャケット35およびラジエータインレットパイプ85等を流通し、上ラジエータ38の流入タンク40内に流入する。流入タンク40内において、冷却水は、バイパス流出口43からバイパスパイプ85へ流れることはできないが、上ラジエータ38のコア39および下ラジエータ46へは流れることができる。流入タンク40内に流入した冷却水は、上ラジエータ38のコア39へ向かう経路と、下ラジエータ46へ向かう経路とに分流する。上ラジエータ38のコア39へ向かう経路へ分流した冷却水は、コア39を流通し、コア39により冷却された後、流出タンク41内へ流入し、上ラジエータ流出口45から流出する。一方、下ラジエータ46へ向かう経路へ分流した冷却水は、接続経路52、下ラジエータ46の流入タンク48内およびコア47を順次流通し、コア47により冷却された後、下ラジエータ46の流出タンク49内へ流入し、下ラジエータ流出口51から流出する。上ラジエータ流出口45および下ラジエータ流出口51からそれぞれ流出した冷却水は、接続経路56、59をそれぞれ流通してラジエータアウトレットパイプ92の合流部92Aに至り、合流部92A内で合流する。このように、冷却水はラジエータ38のコア39と下ラジエータ46のコア47を並列に流通する。続いて、合流部92A内で合流した冷却水は、ラジエータアウトレットパイプ92および接続ホース93を順次流通し、第1の冷却水流入口73を通ってサーモスタットケース72内へ流入する。その後のサーモスタットケース72内からウォータポンプ31へ戻る冷却水の流れは、第1の状態のときと同じである。
次に、冷却水の温度が基準温度T1よりも高く、かつ基準温度T2以下の状態(第3の状態)であるとき、サーモスタット77は、主弁78および副弁79の双方を開ける。これにより、サーモスタットケース72内において、第1の冷却水流入口73と冷却水流出口76との間の経路が接続され、かつ、第2の冷却水流入口74と冷却水流出口76との間の経路が接続される。この第3の状態においては、上ラジエータ38の流入タンク40内に流入した冷却水は、上ラジエータ38のコア39へ向かう経路、下ラジエータ46へ向かう経路、およびバイパス流出口43から流出する経路に分流する。分流した冷却水は、第1の状態または第2の状態のときと同様にそれぞれの経路を流通してサーモスタットケース72内へ流入し、その後、ウォータポンプ31へ戻る。
また、サーモスタット77は、基準温度T1よりも高く基準温度T2以下の範囲内で変化する冷却水の温度に応じて主弁78および副弁79の開度を変化させる。これにより、上ラジエータ38のコア39および下ラジエータ46のコア47を流通する冷却水の流量と、バイパスパイプ85を流通する冷却水の流量との割合が冷却水の温度に応じて変化する。
一方、上記第1の状態、第2の状態および第3の状態のいずれの状態においても、エンジン冷却システム30はさらに次のように動作する。すなわち、ウォータポンプ31の第2のポンプ吐出口34から吐出された冷却水は、共用配管102を流通して分流部100に至り、分流部100において過給機インレット配管95およびオイルクーラインレット配管97へ分流する。過給機インレット配管95へ分流した冷却水は、過給機113のベアリング部116内を流通し、ベアリング部116を冷却する。その後、この冷却水は過給機アウトレット配管96、第3の冷却水流入口75、サーモスタットケース72内、冷却水流出口76およびウォータポンプインレット配管94を順次流通してウォータポンプ31へ戻る。一方、オイルクーラインレット配管97へ分流した冷却水は、オイルクーラ26に至り、エンジンオイルを冷却する。その後、この冷却水は、オイルクーラアウトレット配管98を流通し、ラジエータインレットパイプ83の接続部99に至り、ウォータジャケット35から上ラジエータ38の流入タンク40へ向かってラジエータインレットパイプ83内を流通する冷却水と合流する。
以上説明した通り、本発明の実施形態のエンジン冷却システム30においては、ラジエータ装置37が上ラジエータ38と下ラジエータ46とを有し、冷却水はこれら2機のラジエータを並列に流通する。これにより、冷却水が2機のラジエータを直接に流通する場合と比較して、冷却水の経路において冷却水がラジエータのコアを流通する区間を短くすることができる。したがって、冷却水の流れの圧力損失を小さくすることができ、冷却水の冷却効率を良くすることができる。また、2機のラジエータが並列に接続されているので、1機目のラジエータで冷却した冷却水を2機目のラジエータで再び冷却するといったことがない。この点からも、冷却水の冷却効率を良くすることができる。
また、本発明の実施形態のエンジン冷却システム30では、ウォータジャケット35から流出した冷却水が上ラジエータ38および下ラジエータ46のそれぞれのコア39、47の右端部から当該それぞれのコア39、47内へ流入する。一方、上ラジエータ38および下ラジエータ46のそれぞれのコア39、47内を流通した冷却水は、それぞれのコア39、47の左端部から流出する。しかしながら、コア39、47の左端部から流出した冷却水は、接続経路56、59およびラジエータアウトレットパイプ92等により上ラジエータ38のコア39と下ラジエータ46のコア47との間を右方へ向かうように導かれる。このように、エンジン冷却システム30によれば、ラジエータ装置37から流出した冷却水を、冷却水がラジエータ装置37へ流入するエンジンユニット11の右側へ導くことができる。したがって、エンジン冷却システム30を構成する部品(すなわち、ラジエータインレットパイプ83、バイパスホース85、ウォータポンプインレットパイプ92、冷却水流制御ユニット71およびウォータポンプ31等)をエンジンユニット11の右側に集約して配置することができ、小型のエンジン冷却システム30を容易に実現することができる。よって、エンジンユニット11において他の部品を配置することが可能な空間をエンジンユニット11の左側に容易に形成することができ、他の部品のレイアウトの自由度を高めることができる。また、エンジン冷却システム30を構成する部品をコンパクトに集約することができるので、これらの部品を外部から隠すことが容易になり、鞍乗型車両の外観のデザイン性を向上させることができる。
また、ラジエータアウトレットパイプ92は、上ラジエータ38のコア39と下ラジエータ46のコア47との間の左右方向に長い隙間にちょうど収まるように配置されている。このように、エンジン冷却システム30によれば、上ラジエータ38のコア39と下ラジエータ46のコア47との間のデッドスペースを有効利用してラジエータ流出経路91を他の部品と接触しないようにコンパクトに形成することができる。
また、本発明の実施例のエンジン冷却システム30において、ラジエータ流出経路91は、上ラジエータ38のコア39と下ラジエータ46のコア47との間を左右方向に伸長するラジエータアウトレットパイプ92の左端側(合流部92A)を、上ラジエータ38の流出タンク40から下方へ伸長する接続経路56の下端部と、下ラジエータ46の流出タンク49から上方へ伸長する接続経路59の上端部とにそれぞれ接続することにより形成されている。これにより、上ラジエータ38および下ラジエータ46からそれぞれ流出した冷却水を合流させる構造と、合流した冷却水をラジエータ装置37の右側へ導く構造を上ラジエータ38と下ラジエータ46との間にコンパクトに形成することができる。
また、エンジン冷却システム30においては、ラジエータアウトレットパイプ92はラジエータ装置37の幅内に収まるように配置されている。これにより、ラジエータアウトレットパイプ92がラジエータ装置37から側方へ張り出すことを防止することができ、エンジンユニット11の幅を小さくすることができる。
また、エンジン冷却システム30において、ラジエータアウトレットパイプ92において最も前側に位置する部分は、鞍乗型車両を側方から見た場合に、下ラジエータ46の前面と鞍乗型車両の前後方向において等しい位置、または下ラジエータ46の前面よりも後ろ側の位置に位置している。これにより、ラジエータ装置37に向かう走行風がラジエータアウトレットパイプ92により阻害されることを防止することができ、ラジエータ装置37による冷却水の冷却効率を高めることができる。
また、ラジエータアウトレットパイプ92は金属製のパイプであるので放熱性が高い。それゆえ、ラジエータアウトレットパイプ92に走行風が当たることで、ラジエータアウトレットパイプ92内を流通する冷却水を効果的に冷却することができる。
また、ラジエータアウトレットパイプ92は、上ラジエータ38および下ラジエータ46の双方にブラケット63を介して固定されている。これにより、上ラジエータ38と下ラジエータ46とを金属製のラジエータアウトレットパイプ92を介して強固に連結することができる。また、上ラジエータ38と下ラジエータ46の連結強度を高める部材としてラジエータアウトレットパイプ92を用いることにより、上ラジエータ38と下ラジエータ46の連結強度を高めるための専用の部品が不要になるので、部品点数を削減することができる。
また、エンジン冷却システム30において、ウォータポンプ31はエンジン12のクランクケース13の右側の部分に取り付けられている。これにより、エンジン冷却システム30の部品をエンジンユニット11の右側に集約することができる。また、ウォータインレットホース94等、ラジエータ流出経路91を構成する配管を短くすることができる。
また、冷却水流制御ユニット71が、鞍乗型車両の右側であり、かつ鞍乗型車両を右方から見た場合にエンジン12とラジエータ装置37との間の位置に配置されているので、エンジン冷却システム30を構成する部品をエンジンの右側に集約することができ、ラジエータ流出経路91およびバイパスホース85を短くすることができる。
なお、上述した実施例では、ウォータポンプ31、冷却水流制御ユニット71、ラジエータインレットパイプ83、バイパスホース85およびウォータポンプインレットホース94等、エンジン冷却システム30の部品を鞍乗型車両の右側に配置し、エアインテーク配管125およびエアアウトレット配管126等の吸気系の部品を鞍乗型車両の左側に配置する場合を例にあげたが、これらの配置を左右逆にしてもよい。
また、上述した実施例では、バイパスパイプ85の一端側を上ラジエータ38の流入タンク40のバイパス流出口43に接続する構成としたが、バイパスパイプ85の一端側を、ラジエータインレットパイプ83において上ラジエータ流入口42に近い部分に直接接続してもよい。
また、ラジエータ流入経路81、バイパス経路またはラジエータ流出経路91を形成する配管を、ホースで形成するか、パイプで形成するか、ホースとパイプとを組み合わせて形成するかは適宜選択することができる。
また、冷却水流制御ユニット71におけるサーモスタットとして、副弁79を有していないサーモスタットを用いることもできる。
また、本発明は、過給機を備えていない鞍乗型車両にも適用することができる。また、エンジンの気筒数は限定されない。また、本発明は、自動二輪車に限らず、自動三輪車、バギー車等の他の種類の鞍乗型車両にも適用することができる。
また、本発明は、請求の範囲および明細書全体から読み取ることのできる発明の要旨または思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴うエンジン冷却システムもまた本発明の技術思想に含まれる。
30 エンジン冷却システム
31 ウォータポンプ
35 ウォータジャケット
37 ラジエータ
38 上ラジエータ
39 コア
46 下ラジエータ
47 コア
52 接続経路
56 接続経路(第1の接続経路)
59 接続経路(第2の接続経路)
63 ブラケット(固定部材)
71 冷却水流制御ユニット
81 ラジエータ流入経路
83 ラジエータインレットパイプ
85 バイパスホース(バイパス経路)
91 ラジエータ流出経路
92 ラジエータアウトレットパイプ(導出経路)
94 ウォータポンプインレットホース

Claims (7)

  1. 鞍乗型車両のエンジンを冷却するエンジン冷却システムであって、
    冷却水を吐出するウォータポンプと、
    前記ウォータポンプから吐出された冷却水により前記エンジンを冷却するウォータジャケットと、
    前記エンジンを冷却した後の冷却水を冷却するラジエータ装置と、
    前記ウォータジャケットから前記ラジエータ装置へ冷却水を導くラジエータ流入経路と、
    前記ラジエータ装置から前記ウォータポンプへ冷却水を導くラジエータ流出経路とを備え、
    前記ラジエータ装置は上ラジエータおよび下ラジエータを有し、
    前記上ラジエータは前記エンジンの前方に位置し、そのコア内における冷却水の流通方向が前記鞍乗型車両の左右方向となるように配置され、
    前記下ラジエータは前記エンジンの前方かつ前記上ラジエータの下方に位置し、かつそのコア内における冷却水の流通方向が前記鞍乗型車両の左右方向となるように配置され、
    前記ラジエータ流入経路は前記ウォータジャケットからの冷却水を、当該冷却水が分流して前記上ラジエータおよび前記下ラジエータのそれぞれのコアの左右方向一端部から当該それぞれのコア内へ流入するように導き、
    前記ラジエータ流出経路は、前記上ラジエータおよび前記下ラジエータのそれぞれのコアの左右方向他端部から流出した冷却水を、当該冷却水が互いに合流した後、前記上ラジエータのコアと前記下ラジエータのコアとの間を左右方向一側へ向かうように導くことを特徴とするエンジン冷却システム。
  2. 前記上ラジエータは、そのコアの左右方向他側に設けられ、当該コアを流通した後の冷却水が流出する流出タンクを有し、
    前記下ラジエータは、そのコアの左右方向他側に設けられ、当該コアを流通した後の冷却水が流出する流出タンクを有し、
    前記ラジエータ流出経路は、前記上ラジエータの流出タンクから下方へ伸長する第1の接続経路と、前記下ラジエータの流出タンクから上方へ伸長する第2の接続経路と、前記上ラジエータのコアと前記下ラジエータのコアとの間を左右方向に伸長する導出経路とを有し、
    前記導出経路の左右方向他端側は前記第1の接続経路の下端部および前記第2の接続経路の上端部にそれぞれ接続されていることを特徴とする請求項1に記載のエンジン冷却システム。
  3. 前記導出経路は配管により形成されており、前記鞍乗型車両を前方から見た場合に、当該配管は、前記ラジエータ装置おいて左右方向最も一側に位置する部分よりも前記鞍乗型車両の左右方向中央側に位置し、かつ、前記ラジエータ装置おいて左右方向最も他側に位置する部分よりも前記鞍乗型車両の左右方向中央側に位置していることを特徴とする請求項2に記載のエンジン冷却システム。
  4. 前記導出経路は配管により形成されており、前記鞍乗型車両を側方から見た場合に、当該配管において最も前側に位置する部分は、前記下ラジエータの前面と前記鞍乗型車両の前後方向において等しい位置、または前記下ラジエータの前面よりも後ろ側の位置に位置していることを特徴とする請求項2に記載のエンジン冷却システム。
  5. 前記導出経路は金属製のパイプにより形成され、当該パイプは前記上ラジエータおよび前記下ラジエータの双方に固定部材を介して固定されていることを特徴とする請求項2に記載のエンジン冷却システム。
  6. 前記ウォータポンプは前記エンジンのクランクケースの左右方向一側の部分に取り付けられていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のエンジン冷却システム。
  7. 前記ラジエータ流入経路を流通する冷却水を前記上ラジエータのコアおよび前記下ラジエータのコアのいずれをも介さずに前記ラジエータ流出経路へ導くバイパス経路と、
    前記バイパス経路と前記ラジエータ流出経路とが合流する位置に設けられ、前記エンジンを冷却した後の冷却水の温度に基づき、前記上ラジエータのコアおよび前記下ラジエータのコアをそれぞれ流通する冷却水の流量を制御する冷却水流制御ユニットとをさらに備え、
    前記冷却水流制御ユニットは、前記鞍乗型車両の左右方向一側であり、かつ前記鞍乗型車両を側方から見た場合に前記エンジンと前記ラジエータ装置との間の位置に配置されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載のエンジン冷却システム。
JP2017131438A 2017-07-04 2017-07-04 エンジン冷却システム Active JP6900806B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017131438A JP6900806B2 (ja) 2017-07-04 2017-07-04 エンジン冷却システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017131438A JP6900806B2 (ja) 2017-07-04 2017-07-04 エンジン冷却システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019015197A true JP2019015197A (ja) 2019-01-31
JP6900806B2 JP6900806B2 (ja) 2021-07-07

Family

ID=65358318

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017131438A Active JP6900806B2 (ja) 2017-07-04 2017-07-04 エンジン冷却システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6900806B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021055641A (ja) * 2019-09-30 2021-04-08 本田技研工業株式会社 鞍乗型車両
JP2021088949A (ja) * 2019-12-03 2021-06-10 スズキ株式会社 エンジンの冷却装置

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5853624A (ja) * 1981-09-25 1983-03-30 Honda Motor Co Ltd 自動二輪車のラジエタ−
JPS6429612A (en) * 1987-07-24 1989-01-31 Honda Motor Co Ltd Cooling device for internal combustion engine
JPH0516857A (ja) * 1991-02-22 1993-01-26 Yamaha Motor Co Ltd 自動二輪車のラジエータ配置構造
JP2000097023A (ja) * 1998-09-21 2000-04-04 Yamaha Motor Co Ltd ラジエータ構造
JP2006057464A (ja) * 2004-08-17 2006-03-02 Yamaha Motor Co Ltd 自動二輪車用エンジン
JP2013173473A (ja) * 2012-02-27 2013-09-05 Honda Motor Co Ltd 鞍乗型車両
JP2017082648A (ja) * 2015-10-27 2017-05-18 スズキ株式会社 鞍乗型車両

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5853624A (ja) * 1981-09-25 1983-03-30 Honda Motor Co Ltd 自動二輪車のラジエタ−
JPS6429612A (en) * 1987-07-24 1989-01-31 Honda Motor Co Ltd Cooling device for internal combustion engine
JPH0516857A (ja) * 1991-02-22 1993-01-26 Yamaha Motor Co Ltd 自動二輪車のラジエータ配置構造
JP2000097023A (ja) * 1998-09-21 2000-04-04 Yamaha Motor Co Ltd ラジエータ構造
JP2006057464A (ja) * 2004-08-17 2006-03-02 Yamaha Motor Co Ltd 自動二輪車用エンジン
JP2013173473A (ja) * 2012-02-27 2013-09-05 Honda Motor Co Ltd 鞍乗型車両
JP2017082648A (ja) * 2015-10-27 2017-05-18 スズキ株式会社 鞍乗型車両

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021055641A (ja) * 2019-09-30 2021-04-08 本田技研工業株式会社 鞍乗型車両
JP7007342B2 (ja) 2019-09-30 2022-01-24 本田技研工業株式会社 鞍乗型車両
JP2021088949A (ja) * 2019-12-03 2021-06-10 スズキ株式会社 エンジンの冷却装置
JP7354808B2 (ja) 2019-12-03 2023-10-03 スズキ株式会社 エンジンの冷却装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6900806B2 (ja) 2021-07-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6561771B2 (ja) 鞍乗型車両
JP2016125404A (ja) エンジンの排気ガス還流装置
JP6657775B2 (ja) 鞍乗型車両
JP6080773B2 (ja) エンジンの吸気構造及びそれを備えた自動二輪車
JP6601149B2 (ja) 鞍乗型車両
US10640170B2 (en) Straddle-type vehicle
US10294854B2 (en) Saddle-ridden vehicle
JP2019015197A (ja) エンジン冷却システム
US10247088B2 (en) Saddle-ridden type vehicle and intake device for engine having supercharger
JP6582870B2 (ja) 鞍乗型車両
JP6610165B2 (ja) 鞍乗型車両
JP6665708B2 (ja) エンジンのオイル通路構造
JP6620515B2 (ja) 鞍乗型車両
JP6582869B2 (ja) 鞍乗型車両
JP6613810B2 (ja) 鞍乗型車両
JP6668680B2 (ja) 鞍乗型車両
JP6657776B2 (ja) 鞍乗型車両
JP6565595B2 (ja) 鞍乗型車両
JP2019100331A (ja) 鞍乗型車両
JP6668681B2 (ja) 鞍乗型車両
JP6601150B2 (ja) 過給機付きエンジン用吸気装置および鞍乗型車両
JP2018062242A (ja) 自動二輪車の冷却装置
JP6657774B2 (ja) 鞍乗型車両
JP2018184910A (ja) 鞍乗型車両
JP2017081335A (ja) 鞍乗型車両

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200604

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210518

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210531

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6900806

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151