JP2019100331A - 鞍乗型車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】オイルクーラや配管をコンパクトにレイアウトすると共に、配管の複雑化による圧損の増加を抑制する。【解決手段】鞍乗型車両は、ダウンチューブ22を車両左右方向で挟む第1オイルクーラ11及び第2オイルクーラ12と、エンジン10と第1オイルクーラ11と第2オイルクーラ12を繋ぐ複数の配管14〜16と、を備え、第1オイルクーラ11は、第1コア61の上下両端部に接続される第1上部タンク62及び第1下部タンク63を有し、第2オイルクーラ12は、第2コア71の上下両端部に接続される第2上部タンク72及び第2下部タンク73を有し、複数の配管14〜16は、エンジン10から第1下部タンク63へとオイルを導く第1配管14と、第1上部タンク62から第2上部タンク72へとオイルを導く第2配管15と、第2下部タンク73からエンジン10へとオイルを導く第3配管16と、によって構成されている。【選択図】図5

Description

本発明は、複数のオイルクーラを備えた鞍乗型車両に関する。
従来、自動二輪車等の鞍乗型車両は、エンジンの冷却や潤滑のために用いられるオイルを冷却するオイルクーラを備えている。
例えば、特許文献1には、オイルクーラによって冷却された潤滑オイルをミッション機構に直接導くように構成したことを特徴とする4サイクルエンジンの潤滑装置が開示されている。
特許第3185625号公報
例えば、オフロード型の自動二輪車等では、車体フレームのダウンチューブの側方に1個のオイルクーラを縦長に配置することで、エンジンの冷却性能とオイルクーラのレイアウト性を両立させている場合がある。しかしながら、エンジンの出力を向上させていくと、その分エンジンの発熱量が増加するので、エンジンの冷却性能を向上させる必要が生じる。そのため、オイルクーラを大型化したり、オイルクーラの数を増やしたりすることが求められてくる。
オイルクーラの数を増やす場合、ダウンチューブを車両左右方向で挟むように複数のオイルクーラを配置することが考えられる。しかしながら、通常、ダウンチューブの後方にはエンジンが配置されており、加えて、ダウンチューブの近傍には排気管が前方に延びてきているため、オイルクーラの配置スペースは限られている。
特に、オイルクーラの数が増えると、配管数も増加するため、配管が複雑化する恐れがある。このように配管が複雑化すると、オイルクーラや配管を限られた空間にレイアウトすることが困難になり、エンジンの冷却システムが大型化してしまう恐れがある。
また、上記のように配管が複雑化すると、配管の湾曲部分の曲率半径が必然的に小さくなるため、配管における圧損が増加する。これに伴って、オイルを循環させるためのポンプの機械的損失が増加すると、エンジンの冷却効率が低下し、エンジンの出力低下を招く恐れがある。
そこで、本発明は、複数のオイルクーラを備えた鞍乗型車両において、オイルクーラや配管をコンパクトにレイアウトすると共に、配管の複雑化による圧損の増加を抑制してエンジンの冷却効率を向上させることを目的とする。
本発明に係る鞍乗型車両は、ヘッドパイプと、前記ヘッドパイプから後方かつ下方に延びるダウンチューブと、を有する車体フレームと、前記ダウンチューブの後方に配置されているエンジンと、前記ダウンチューブを車両左右方向で挟むと共に、前記エンジンの前方に配置されている第1オイルクーラ及び第2オイルクーラと、前記エンジンと前記第1オイルクーラと前記第2オイルクーラを繋ぐ複数の配管と、車両平面視で前記第1オイルクーラ又は前記第2オイルクーラと重なるように配置されている排気管と、を備え、前記第1オイルクーラは、下方から上方に向かってオイルを導く第1コアと、前記第1コアの上下両端部に接続される第1上部タンク及び第1下部タンクと、を有し、前記第2オイルクーラは、上方から下方に向かってオイルを導く第2コアと、前記第2コアの上下両端部に接続される第2上部タンク及び第2下部タンクと、を有し、前記複数の配管は、前記エンジンから前記第1下部タンクへとオイルを導く第1配管と、前記第1上部タンクから前記第2上部タンクへとオイルを導く第2配管と、前記第2下部タンクから前記エンジンへとオイルを導く第3配管と、によって構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、複数のオイルクーラを備えた鞍乗型車両において、オイルクーラや配管をコンパクトにレイアウトすると共に、配管の複雑化による圧損の増加を抑制してエンジンの冷却効率を向上させることができる。
本発明の一実施例に係る自動二輪車を示す右側面図である。 本発明の一実施例に係るエンジン及びその周辺部を示す右側面図である。 本発明の一実施例に係る第1、第2オイルクーラ及びその周辺部を示す前面図である。 本発明の一実施例に係るエンジン、第1、第2オイルクーラ、ファンユニット及び複数の配管を示す右側面図である。 本発明の一実施例に係る第1、第2オイルクーラ及びその周辺部を示す、上方かつ後方から見た斜視図である。 (a)は、本発明の一実施例に係る第1オイルクーラ及びファンユニットを示す左側面図である。(b)は、本発明の一実施例に係る第1オイルクーラ及びファンユニットを示す後面図である。(c)は、本発明の一実施例に係る第1オイルクーラ及びファンユニットを示す右側面図である。 (a)は、本発明の一実施例に係る第2オイルクーラを示す左側面図である。(b)は、本発明の一実施例に係る第2オイルクーラを示す後面図である。(c)は、本発明の一実施例に係る第2オイルクーラを示す右側面図である。 本発明の一実施例に係るエンジン、第1、第2オイルクーラ、ファンユニット、複数の配管及び排気管を示す斜視図である。 本発明の一実施例に係るエンジン、第1、第2オイルクーラ、ファンユニット、複数の配管及び排気管を示す上面図である。
本発明の一実施形態に係る鞍乗型車両は、車体フレームのダウンチューブを車両左右方向で挟む第1オイルクーラ及び第2オイルクーラと、エンジンと第1オイルクーラと第2オイルクーラを繋ぐ複数の配管と、を備えている。この複数の配管は、エンジンから第1オイルクーラの第1下部タンクへとオイルを導く第1配管と、第1オイルクーラの第1上部タンクから第2オイルクーラの第2上部タンクへとオイルを導く第2配管と、第2オイルクーラの第2下部タンクからエンジンへとオイルを導く第3配管と、によって構成されている。
以上のような構成を採用することで、複数の配管によってエンジンと第1オイルクーラと第2オイルクーラを直列に繋ぐことができるため、配管数の増加や配管の複雑化を抑制することができる。これに伴って、オイルクーラや配管をコンパクトにレイアウトすることができるため、エンジン、車体フレーム及び排気管に囲まれた限られた空間においても、オイルクーラや配管のレイアウトの自由度を向上させることができる。
また、上記のように配管の複雑化を抑制することで、配管の湾曲部分の曲率半径を大きくすることができるため、配管における圧損の増加を抑制することができる。これに伴って、配管内におけるオイルの流れが良好になり、エンジンの冷却効率が上昇するため、エンジンの出力低下を抑制することができる。
(自動二輪車1)
以下、図面に基づき、本発明の一実施例に係るオフロード型の自動二輪車1(鞍乗型車両の一例)について説明する。以下、前後、左右、上下等の方向を示す語は、自動二輪車1の運転者から見た方向を基準として用いる。各図に適宜付される矢印Fr、Rr、L、R、U、Loは、それぞれ自動二輪車1の前方、後方、左方、右方、上方、下方を示している。
図1〜図3を参照して、自動二輪車1は、車体フレーム2と、車体フレーム2の前方に配置されているステアリング機構3及び前輪4と、車体フレーム2の後方に配置されているスイングアーム5及び後輪6と、車体フレーム2の上部に支持されている燃料タンク7と、車体フレーム2の下部に支持されているエンジン10と、エンジン10の上部前方に配置されている第1オイルクーラ11及び第2オイルクーラ12と、第1オイルクーラ11の下部後方に配置されているファンユニット13と、エンジン10と第1オイルクーラ11と第2オイルクーラ12を繋ぐ複数の配管14〜16と、エンジン10の右方を通って後方に延びている排気管17と、を主体として構成されている。以下、これらの構成要素について順番に説明する。
(車体フレーム2)
図1〜図3を参照して、車体フレーム2は、ヘッドパイプ20と、ヘッドパイプ20の後方かつ下方に配置されている左右一対のタンクチューブ21と、ヘッドパイプ20の略下方に配置されているダウンチューブ22と、ダウンチューブ22の後方かつ下方に配置されている左右一対のロアフレーム23と、を主体として構成されている。
ヘッドパイプ20は、車体フレーム2の前上部に設けられている。ヘッドパイプ20は、円筒状を成しており、上方に向かって後側に傾斜する姿勢で設けられている。
各タンクチューブ21は、ヘッドパイプ20から後方かつ下方に延びるフロント部21Aと、フロント部21Aの後端部から後方に向かって湾曲しつつ下方に延びるリア部21Bと、を備えている。
ダウンチューブ22は、ヘッドパイプ20から後方かつ下方に延びている。ダウンチューブ22は、各タンクチューブ21のフロント部21Aの下方に配置されている。ダウンチューブ22は、左右一対のフレームガゼット24を介して、各タンクチューブ21のフロント部21Aに連結されている。各フレームガゼット24は、後方に向かって車両左右方向外側に傾斜している。ダウンチューブ22の左右両側面には、各フレームガゼット24よりも上方に、横向き円筒状の取付ボス22Aが突出している。ダウンチューブ22の左右両側面には、各フレームガゼット24よりも下方に、アーチ状の取付板22Bが突出している。
各ロアフレーム23は、後方かつ下方に延びるフロント部23Aと、フロント部23Aの下端部から後方に向かって延びるリア部23Bと、を備えている。各ロアフレーム23のフロント部23Aの上端部は、ジョイント25を介してダウンチューブ22の下端部に接続されている。各ロアフレーム23のリア部23Bの後端部は、各タンクチューブ21のリア部21Bの下端部に接続されている。
(ステアリング機構3及び前輪4)
図1を参照して、ステアリング機構3は、ヘッドパイプ20に挿通されるステアリングシャフト(図示せず)と、ステアリングシャフトに接続されるハンドルバー26及び左右一対のフロントフォーク27と、を備えている。各フロントフォーク27の下端部には、前輪4が回転可能に支持されている。なお、ステアリング機構3及び前輪4は、図1を除いて表示が省略されている。
(スイングアーム5及び後輪6)
図1を参照して、スイングアーム5の前端部は、各タンクチューブ21のリア部21Bにピボット軸28を介して接続されている。これにより、スイングアーム5がピボット軸28を中心に揺動可能となっている。スイングアーム5の後端部には、後輪6が回転可能に支持されている。なお、スイングアーム5及び後輪6は、図1を除いて表示が省略されている。
(燃料タンク7)
図1〜図3を参照して、燃料タンク7は、エンジン10の上方に配置されている。燃料タンク7は、各タンクチューブ21のフロント部21Aによって車両左右方向で挟まれている。燃料タンク7の前面には、車両側面視で半円状に湾曲する凹部29が設けられている。なお、燃料タンク7の後方には、運転者シート30が設けられている。
(エンジン10)
図2、図3を参照して、エンジン10は、各タンクチューブ21のフロント部21Aの下方かつ各タンクチューブ21のリア部21Bの前方に配置されている。エンジン10は、ダウンチューブ22の後方に配置されている。エンジン10は、各ロアフレーム23のフロント部23Aの後方かつ各ロアフレーム23のリア部23Bの上方に配置されている。以上のように、エンジン10は、車体フレーム2の各部に囲まれるように配置されている。
図4を参照して、エンジン10は、例えば、油冷式の単気筒型エンジンである。エンジン10は、エンジンケース31と、エンジンケース31を右方から覆うクラッチカバー32と、エンジンケース31の前部上方に配置されているシリンダ33と、シリンダ33の上方に配置されているシリンダヘッド34と、シリンダヘッド34を上方から覆うヘッドカバー35と、を備えている。
エンジンケース31には、クランクシャフト(図示せず)が回転可能に収容されている。クランクシャフトが回転すると、この回転がクラッチ装置やトランスミッション装置(いずれも図示せず)等を介して後輪6に伝達され、後輪6が回転する。クラッチカバー32は、クラッチ装置を右方から覆っている。
シリンダ33には、ピストン(図示せず)が往復運動可能に収容されている。ピストンは、コネクティングロッド(図示せず)を介してクランクシャフトに接続されている。シリンダ33とシリンダヘッド34の間には、燃焼室(図示せず)が設けられている。シリンダヘッド34の後面には、燃焼室と連通する吸気ポート37が開口され、シリンダヘッド34の前面には、燃焼室と連通する排気ポート38が開口されている。シリンダヘッド34には、吸気バルブ、排気バルブ、及びこれらのバルブを作動させる動弁機構(いずれも図示せず)が収容されている。
エンジンケース31の下部には、潤滑オイルポンプ40が取り付けられている。潤滑オイルポンプ40が駆動すると、エンジン10内に設けられた潤滑オイル通路(図示せず)を潤滑オイルが循環し、エンジン10の要潤滑部(例えば、トランスミッション装置、クランクシャフト、動弁機構、及びピストンの裏面側)が潤滑される。クラッチカバー32の前部には、オイルフィルタ41が取り付けられている。オイルフィルタ41は、潤滑オイル通路に配置されており、潤滑オイル通路を流れる潤滑オイルを濾過する。
エンジンケース31とクラッチカバー32の間には、オイル貯留室43(図4において底部のみを表示)が形成されている。オイル貯留室43には、冷却オイルが貯留されている。本実施例では、冷却オイルとして、潤滑オイルと共通のオイルが用いられている。以下、本明細書中において単に「オイル」と記載する場合には、冷却オイルを指すものとする。クラッチカバー32の前部には、冷却オイルポンプ44が取り付けられている。冷却オイルポンプ44は、第1通路45を介してオイル貯留室43に接続されている。
クラッチカバー32の前上部には、オイル流出口46が開口されている。オイル流出口46は、第2通路47を介してオイルポンプ44に接続されている。オイル流出口46の周囲には、第1エンジン側接続面48が上側に向けて設けられている。第1エンジン側接続面48には、中空状の第1エンジン側ユニオン49(第1エンジン側接続部の一例)がボルト(図示せず)によって固定されている。第1エンジン側ユニオン49の先端部49Aは、上側に向けて設けられている。
シリンダヘッド34の右側面には、オイル流入口51が開口されている。オイル流入口51は、シリンダ33及びシリンダヘッド34に形成されたオイルジャケット(図示せず)を介してオイル貯留室43に接続されている。オイル流入口51の周囲には、第2エンジン側接続面52が上側に向けて設けられている。第2エンジン側接続面52には、中空状の第2エンジン側ユニオン53(第2エンジン側接続部の一例)がボルト(図示せず)によって固定されている。第2エンジン側ユニオン53の先端部53Aは、上側に向けて設けられている。
(第1オイルクーラ11及び第2オイルクーラ12)
図3、図5を参照して、第1オイルクーラ11は、ダウンチューブ22の左方に配置されており、第2オイルクーラ12は、ダウンチューブ22の右方に配置されている。つまり、第1オイルクーラ11及び第2オイルクーラ12は、ダウンチューブ22を車両左右方向で挟んでいる。第1オイルクーラ11は、左側のタンクチューブ21のフロント部21Aの下方に配置されており、第2オイルクーラ12は、右側のタンクチューブ21のフロント部21Aの下方に配置されている。第1オイルクーラ11及び第2オイルクーラ12は、縦長形状を成している。第1オイルクーラ11の下端部は、第2オイルクーラ12の下端部よりも下方に延びている。
図3及び図6(a)〜図6(c)を参照して、第1オイルクーラ11は、第1コア61と、第1コア61の上下両端部に接続される第1上部タンク62及び第1下部タンク63と、第1コア61の左側(車両左右方向外側)に設けられる第1外側プレート64と、第1コア61の右側(車両左右方向内側)に設けられる第1内側プレート65と、を備えている。
第1コア61は、上下方向に長い形状を成している。第1コア61は、左右方向に間隔をおいて配置されている複数のチューブ61Aと、複数のチューブ61Aの間隔に配置されている複数のフィン61Bと、を備えている。各チューブ61Aは、上下方向に延びている。各フィン61Bは、蛇腹状に屈曲されている。なお、複数のフィン61Bは、図6(b)では最左端のフィン61Bの一部のみが表示されており、最左端のフィン61B以外のフィン61Bの表示は省略されている。また、図3では、第1オイルクーラ11の後方に配置されている部材の配置を分かりやすくするために、複数のフィン61Bが表示されていない。
第1上部タンク62は、車両左右方向に延びている。第1上部タンク62の内部空間は、第1コア61の各チューブ61Aの内部空間と連通している。第1上部タンク62の右側面(車両左右方向内側の面)には、第1上側接続面66が右側(車両左右方向内側)に向けて設けられている。第1上側接続面66には、中空状の第1上側ユニオン67(第1上側接続部の一例)がボルト(図示せず)によって固定されている。第1上側ユニオン67は、ダウンチューブ22の後方に配置されている。第1上側ユニオン67の先端部67Aは、右側(車両左右方向内側)に向けて設けられると共に、前面視でダウンチューブ22と重なっている。第1上側ユニオン67の先端部67Aは、左側のタンクチューブ21の右端部よりも右側(車両左右方向内側)に配置されている。
第1下部タンク63は、車両左右方向に延びている。第1下部タンク63の内部空間は、第1コア61の各チューブ61Aの内部空間と連通している。第1下部タンク63の右側面(車両左右方向内側の面)には、第1下側接続面68が上側に向けて設けられている。第1下側接続面68は、後方に向かって下側に傾斜するように設けられている。車両側面視で、鉛直方向に延びる直線L1と第1下側接続面68の垂線L2の成す角度θは、例えば、5度以上20度以下である。第1下側接続面68には、中空状の第1下側ユニオン69(第1下側接続部の一例)がボルト(図示せず)によって固定されている。第1下側ユニオン69の先端部69Aは、上側に向けて設けられている。詳細には、第1下側ユニオン69の先端部69Aは、真上よりもわずかに後方に向けて設けられている。
第1外側プレート64は、上下方向に長い形状を成している。第1外側プレート64は、第1コア61の左側面(車両左右方向外側の面)に固定されている基板64Aと、基板64Aから前方かつ左方に屈曲されている屈曲板64Bと、を備えている。
第1内側プレート65は、上下方向に長い形状を成している。第1内側プレート65は、第1コア61の右側面(車両左右方向内側の面)に固定されている基板65Aと、基板65Aの下部から後方に向かって突出している後側突出板65Bと、基板65Aから前方に向かって突出している前側突出板65Cと、を備えている。前側突出板65Cの上部は、ダウンチューブ22の左側面の取付ボス22Aにボルト(図示せず)によって取り付けられ、前側突出板65Cの下部は、ダウンチューブ22の左側面の取付板22Bにボルト(図示せず)によって取り付けられている。これにより、第1オイルクーラ11がダウンチューブ22に固定されている。前側突出板65Cの上部とダウンチューブ22の左側面の取付ボス22Aの間と、前側突出板65Cの下部とダウンチューブ22の左側面の取付板22Bの間には、それぞれ、ゴムクッションGが配置されている。
図3及び図7(a)〜図7(c)を参照して、第2オイルクーラ12は、第2コア71と、第2コア71の上下両端部に接続される第2上部タンク72及び第2下部タンク73と、第2コア71の右側(車両左右方向外側)に設けられる第2外側プレート74と、第2コア71の左側(車両左右方向内側)に設けられる第2内側プレート75と、を備えている。
第2コア71は、上下方向に長い形状を成している。第2コア71は、左右方向に間隔をおいて配置されている複数のチューブ71Aと、複数のチューブ71Aの間隔に配置されている複数のフィン71Bと、を備えている。各チューブ71Aは、上下方向に延びている。各フィン71Bは、蛇腹状に屈曲されている。なお、複数のフィン71Bは、図7(b)では最右端のフィン71Bの一部のみが表示されており、最右端のフィン71B以外のフィン71Bの表示は省略されている。また、図3では、第2オイルクーラ12の後方に配置されている部材の配置を分かりやすくするために、複数のフィン71Bが表示されていない。
第2上部タンク72は、車両左右方向に延びている。第2上部タンク72の内部空間は、第2コア71の各チューブ71Aの内部空間と連通している。第2上部タンク72の左側面(車両左右方向内側の面)には、第2上側接続面76が左側(車両左右方向内側)に向けて設けられている。第2上側接続面76には、中空状の第2上側ユニオン77(第2上側接続部の一例)がボルト(図示せず)によって固定されている。第2上側ユニオン77は、ダウンチューブ22の後方に配置されている。第2上側ユニオン77の先端部77Aは、左側(車両左右方向内側)に向けて設けられると共に、前面視でダウンチューブ22と重なっている。第2上側ユニオン77の先端部77Aは、右側のタンクチューブ21の左端部よりも左側(車両左右方向内側)に配置されている。第2上側ユニオン77は、第1上側ユニオン67と同軸上に配置されており、第2上側ユニオン77の先端部77Aは、第1上側ユニオン67の先端部67Aと隙間を介して対向している。
第2下部タンク73は、車両左右方向に延びている。第2下部タンク73の内部空間は、第2コア71の各チューブ71Aの内部空間と連通している。第2下部タンク73の左側面(車両左右方向内側の面)には、第2下側接続面78が後側に向けて設けられている。第2下側接続面78には、中空状の第2下側ユニオン79(第2下側接続部の一例)がボルト(図示せず)によって固定されている。第2下側ユニオン79の先端部79Aは、後側に向けて設けられている。
第2外側プレート74は、上下方向に長い形状を成している。第2外側プレート74は、第2コア71の右側面(車両左右方向外側の面)に固定されている基板74Aと、基板74Aから前方かつ右方に屈曲されている屈曲板74Bと、を備えている。
第2内側プレート75は、上下方向に長い形状を成している。第2内側プレート75は、第2コア71の左側面(車両左右方向内側の面)に固定されている基板75Aと、基板75Aから前方に向かって突出している突出板75Bと、を備えている。突出板75Bの上部は、ダウンチューブ22の右側面の取付ボス22Aにボルト(図示せず)によって取り付けられ、突出板75Bの下部は、ダウンチューブ22の右側面の取付板22Bにボルト(図示せず)によって取り付けられている。これにより、第2オイルクーラ12がダウンチューブ22に固定されている。突出板75Bの上部とダウンチューブ22の右側面の取付ボス22Aの間と、突出板75Bの下部とダウンチューブ22の右側面の取付板22Bの間には、それぞれ、ゴムクッションGが配置されている。
前述の通り、第1オイルクーラ11の第1上側ユニオン67及び第1下側ユニオン69は、第1オイルクーラ11の右側面(車両左右方向内側の面)に設けられている。第2オイルクーラ12の第2上側ユニオン77及び第2下側ユニオン79は、第2オイルクーラ12の左側面(車両左右方向内側の面)に設けられている。つまり、本実施例では、各オイルクーラ11、12のすべてのユニオン67、69、77、79が各オイルクーラ11、12の車両左右方向内側の面に設けられている。
(ファンユニット13)
図6(a)〜図6(c)及び図8を参照して、ファンユニット13は、冷却ファン81と、モータ82と、ブラケット83と、を備えている。
冷却ファン81は、第1オイルクーラ11の第1コア61の下部後方に配置されている。冷却ファン81は、モータ82に取り付けられており、モータ82が駆動するのに伴って回転する。
ブラケット83は、円環状の本体部83Aと、本体部83Aの上下両端部から右方に延びて前方に屈曲されている上下一対の内側取付部83Bと、本体部83Aの左側部から左方に延びて前方に屈曲されている外側取付部83Cと、を備えている。本体部83Aは、モータ82に固定されている。各内側取付部83Bは、第1オイルクーラ11の第1内側プレート65の後側突出板65Bにボルト(図示せず)によって取り付けられ、外側取付部83Cは、第1オイルクーラ11の第1外側プレート64の屈曲板64Bにボルト(図示せず)によって取り付けられている。これにより、ファンユニット13が第1オイルクーラ11の下部に固定されている。
(複数の配管14〜16)
図8を参照して、複数の配管14〜16は、第1配管14と、第2配管15と、第3配管16と、によって構成されている。なお、各図に適宜付される矢印Y1は、第1配管14内におけるオイルの流動方向(以下、「第1流動方向Y1」と称する)を示しており、各図に適宜付される矢印Y2は、第2配管15内におけるオイルの流動方向(以下、「第2流動方向Y2」と称する)を示しており、各図に適宜付される矢印Y3は、第3配管16内におけるオイルの流動方向(以下、「第3流動方向Y3」と称する)を示している。
各配管14〜16は、例えば、ゴムホースによって形成されており、可撓性を有している。各配管14〜16には、分岐部が設けられていない。
図3、図4、図8を参照して、第1配管14は、車両前面視で逆U字状(上方に向かって湾曲しているU字状)を成している。第1配管14の一端部(第1流動方向Y1における上流端部)は、クラッチカバー32の第1エンジン側ユニオン49に上方から接続されている。第1配管14の他端部(第1流動方向Y1における下流端部)は、第1オイルクーラ11の第1下部タンク63の第1下側ユニオン69に上方から接続されている。以上のように、第1配管14は、クラッチカバー32と第1オイルクーラ11の第1下部タンク63を繋いでいる。
第1配管14は、上昇部14Aと、第1流動方向Y1において上昇部14Aの下流側に設けられる湾曲部14Bと、第1流動方向Y1において湾曲部14Bの下流側に設けられる下降部14Cと、を有している。上昇部14Aは、第1流動方向Y1における上流側から下流側に向かって上昇している。上昇部14Aは、第3配管16の右側(車両左右方向外側)を通っている。湾曲部14Bは、上方に向かって緩やかに湾曲しつつ車両左右方向に延びている。湾曲部14Bは、第3配管16の上方を通っている。下降部14Cは、第1流動方向Y1における上流側から下流側に向かって下降している。下降部14Cは、第3配管16の左側(車両左右方向内側)を通っている。
図8を参照して、第2配管15は、直管状を成しており、車両左右方向に延びている。第2配管15の左端部(第2流動方向Y2における上流端部)は、第1オイルクーラ11の第1上部タンク62の第1上側ユニオン67に右方から接続されている。第2配管15の右端部(第2流動方向Y2における下流端部)は、第2オイルクーラ12の第2上部タンク72の第2上側ユニオン77に左方から接続されている。以上のように、第2配管15は、第1オイルクーラ11の第1上部タンク62と第2オイルクーラ12の第2上部タンク72を繋いでいる。
図2、図3を参照して、第2配管15は、各タンクチューブ21のフロント部21Aの下方かつ各フレームガゼット24の上方に配置されており、各タンクチューブ21のフロント部21Aと各フレームガゼット24の間の空間を通っている。第2配管15は、ダウンチューブ22の後方に配置されており、車両前面視でダウンチューブ22と重なっている。第2配管15は、燃料タンク7の前方に配置されている。以上のように、第2配管15は、各タンクチューブ21のフロント部21A、各フレームガゼット24、ダウンチューブ22、及び燃料タンク7に囲まれている。第2配管15の一部は、燃料タンク7の前面に設けられた凹部29に沿って配置されている。
図4、図8を参照して、第3配管16は、緩やかに湾曲しており、車両側面視でC字状を成している。第3配管16は、シリンダヘッド34及びヘッドカバー35の右側(車両左右方向外側)を通っている。第3配管16の一端部(第3流動方向Y3における上流端部)は、第2オイルクーラ12の第2下部タンク73の第2下側ユニオン79に後方から接続されている。第3配管16の他端部(第3流動方向Y3における下流端部)は、シリンダヘッド34の第2エンジン側ユニオン53に上方から接続されている。以上のように、第3配管16は、第2オイルクーラ12の第2下部タンク73とシリンダヘッド34を繋いでいる。
(排気管17)
図1〜図3を参照して、排気管17は、前向きのU字状(前方に向かって湾曲しているU字状)を成している。排気管17は、ダウンチューブ22の右側(車両左右方向の一方側)のみを通っており、ダウンチューブ22の左側(車両左右方向の他方側)を通っていない。なお、各図に適宜付される矢印Zは、排気管17内における排気ガスの流動方向(以下、「排気方向Z」と称する)を示している。
排気管17の一端部(排気方向Zにおける上流端部)は、シリンダヘッド34の排気ポート38に接続されている。排気管17の他端部(排気方向Zにおける下流端部)は、マフラ85に接続されている。以上のように、排気管17は、シリンダヘッド34の排気ポート38とマフラ85を繋いでいる。シリンダヘッド34の排気ポート38から排出された排気ガスは、排気管17及びマフラ85を介して車両後方に排出される。
図2、図3、図9を参照して、排気管17は、上流部17Aと、排気方向Zにおいて上流部17Aの下流側に設けられる中流部17Bと、排気方向Zにおいて中流部17Bの下流側に設けられる下流部17Cと、を有している。
排気管17の上流部17Aは、排気方向Zにおける上流側から下流側に向かって前方に延びている。上流部17Aは、車両平面視で第1配管14の湾曲部14B及び第3配管16に重なるように配置されており、上流部17Aの上方を第1配管14の湾曲部14B及び第3配管16が通っている。車両前面視では、上側から順番に、第1配管14の湾曲部14B、第3配管16、上流部17Aの順序で並んでいる。上流部17Aは、冷却ファン81の下部及び第1オイルクーラ11の第1下部タンク63と同じ高さに位置しており、車両側面視で冷却ファン81の下部と重なるように配置されている。
排気管17の中流部17Bは、前方に向かって湾曲している。中流部17Bは、第2オイルクーラ12の下方を通っており、車両平面視で第2オイルクーラ12と重なるように配置されている。
排気管17の下流部17Cは、排気方向Zにおける上流側から下流側に向かって後方に延びている。下流部17Cは、車両側面視で第1配管14の上昇部14A及び第3配管16と重なるように配置されており、第1配管14の上昇部14A及び第3配管16の右側(車両左右方向外側)を通っている。車両前面視では、右側(車両左右方向外側)から順番に、下流部17C、第1配管14の上昇部14A、第3配管16の順序で並んでいる。
(オイルの流れ)
図4、図8を参照して、冷却オイルポンプ44が駆動すると、オイル貯留室43に貯留されたオイルが第1通路45、冷却オイルポンプ44、第2通路47を順次通ってクラッチカバー32のオイル流出口46から流出する。このオイル流出口46から流出するオイルは、シリンダヘッド34及びシリンダ33を冷却した高温のオイルである。
オイル流出口46から流出したオイルは、第1配管14を通って第1オイルクーラ11の第1下部タンク63に流入する。第1下部タンク63に流入したオイルは、第1下部タンク63から第1オイルクーラ11の第1コア61の各チューブ61Aに流入し、各チューブ61Aによって下方から上方に向かって導かれて、第1オイルクーラ11の第1上部タンク62に流入する。第1上部タンク62に流入したオイルは、第2配管15を通って第2オイルクーラ12の第2上部タンク72に流入する。
第2上部タンク72に流入したオイルは、第2上部タンク72から第2オイルクーラ12の第2コア71の各チューブ71Aに流入し、各チューブ71Aによって上方から下方に向かって導かれて、第2オイルクーラ12の第2下部タンク73に流入する。第2下部タンク73に流入したオイルは、第3配管16を通ってシリンダヘッド34のオイル流入口51に流入する。このオイル流入口51に流入するオイルは、各オイルクーラ11、12によって冷却された低温のオイルである。
オイル流入口51に流入したオイルは、オイルジャケット(図示せず)を通りながらシリンダヘッド34及びシリンダ33を順次冷却し、オイル貯留室43に戻される。
以上のように、本実施例では、オイル貯留室43→冷却オイルポンプ44→クラッチカバー32のオイル流出口46→第1配管14→第1オイルクーラ11→第2配管15→第2オイルクーラ12→第3配管16→シリンダヘッド34のオイル流入口51→シリンダヘッド34及びシリンダ33→オイル貯留室43の順序でオイルが流れる。これにより、各オイルクーラ11、12によるオイルの冷却とオイルによるシリンダヘッド34及びシリンダ33の冷却が行われる。
(冷却ファン81の回転)
自動二輪車1の走行時には、走行風によって各オイルクーラ11、12が冷却されるため、各オイルクーラ11、12によってオイルを十分に冷却することができる。一方で、自動二輪車1の停止時には、走行風によって各オイルクーラ11、12が冷却されないため、各オイルクーラ11、12によってオイルを十分に冷却できない恐れがある。特に、自動二輪車1が高速で走行した後に一旦停止するような場合には、オイルの温度が上昇しやすい。
そこで、このような場合には、モータ82を駆動させ、冷却ファン81を回転させる。このように冷却ファン81が回転すると、前方から後方に向かう空気流(図9の白抜き矢印参照)が発生し、この空気流によって第1オイルクーラ11の下部が強制的に冷却される。
(効果)
本実施例では、ダウンチューブ22を車両左右方向で挟むように第1オイルクーラ11及び第2オイルクーラ12が設けられている。このように複数のオイルクーラ11、12を設けることで、ダウンチューブ22の車両左右方向片側のみに1個のオイルクーラを設ける場合と比較して、エンジン10の冷却性能を向上させることができる。そのため、エンジン10の出力の向上に伴うエンジン10の発熱量の増加に十分に対応することができる。
また、複数の配管14〜16は、エンジン10のクラッチカバー32から第1オイルクーラ11の第1下部タンク63へとオイルを導く第1配管14と、第1オイルクーラ11の第1上部タンク62から第2オイルクーラ12の第2上部タンク72へとオイルを導く第2配管15と、第2オイルクーラ12の第2下部タンク73からエンジン10のシリンダヘッド34へとオイルを導く第3配管16と、によって構成されている。
このような構成を採用することで、複数の配管14〜16によってエンジン10と第1オイルクーラ11と第2オイルクーラ12を直列に繋ぐことができるため、配管数の増加や各配管14〜16の複雑化を抑制することができる。これに伴って、複数のオイルクーラ11、12や複数の配管14〜16をコンパクトにレイアウトすることができるため、エンジン10、車体フレーム2及び排気管17に囲まれた限られたスペースにおいても、複数のオイルクーラ11、12や複数の配管14〜16のレイアウトの自由度を向上させることができる。
特に、本実施例では、各配管14〜16に分岐部が設けられていないため、各配管14〜16の構成を一層簡易化することができ、各配管14〜16のレイアウトの自由度を一層向上させることができる。
また、上記のように各配管14〜16の複雑化を抑制することができるため、各配管14〜16を各ユニオン49、53、67、69、77、79に締め付けて固定するためのクリップ(図示せず)の個数も削減することができる。これに伴って、自動二輪車1の部品点数の増加を抑制することができる。
また、上記のように各配管14〜16の複雑化を抑制することで、第1配管14の湾曲部14Bや第3配管16の曲率半径を大きくすることができる。そのため、第1配管144及び第3配管16における圧損の増加を抑制することができる。これに伴って、冷却オイルポンプ44の機械的損失を減少させ、エンジン10の冷却効率を上昇させることができるため、エンジン10の出力低下を抑制することができる。
また、第1オイルクーラ11の第1上部タンク62の右側面(車両左右方向内側の面)には、第2配管15と接続される第1上側ユニオン67がダウンチューブ22の後方に設けられ、第2オイルクーラ12の第2上部タンク72の左側面(車両左右方向内側の面)には、第2配管15と接続される第2上側ユニオン77がダウンチューブ22の後方に設けられている。このような構成を採用することで、各オイルクーラ11、12を車両左右方向の中心に寄せることができ、車幅を抑制することができる。
また、第1上側ユニオン67の先端部67A及び第2上側ユニオン77の先端部77Aは、車両左右方向内側に向けて設けられると共に、車両前面視でダウンチューブ22と重なるように配置されている。このような構成を採用することで、第2配管15によって第1オイルクーラ11と第2オイルクーラ12を最短距離で繋ぐことができ、第2配管15の長さを短縮することができる。そのため、第2配管15における圧損の増加を抑制することができると共に、第2配管15を軽量化することができる。
また、第1オイルクーラ11の第1下部タンク63の右側面(車両左右方向内側の面)には、第1配管14と接続される第1下側ユニオン69が設けられ、第2オイルクーラ12の第2下部タンク73の左側面(車両左右方向内側の面)には、第3配管16と接続される第2下側ユニオン79が設けられている。このような構成を採用することで、各オイルクーラ11、12を車両左右方向の中心に一層寄せることができ、車幅を一層抑制することができる。
また、第1配管14及び第3配管16は、排気管17の上方を通っている。このような構成を採用することで、高温部品である排気管17と第1配管14及び第3配管16の距離を十分に確保しつつ、第1配管14及び第3配管16の長さを短縮することができる。そのため、第1配管14及び第3配管16における圧損の増加を抑制することができると共に、第1配管14及び第3配管16を軽量化することができる。
また、後方に向かって下側に傾斜するように設けられた第1下側接続面68に第1下側ユニオン69が固定されている。このような構成を採用することで、第1下側ユニオン69の先端部69Aを真上よりもわずかに後方に向けることができる。これに伴って、第1配管14の湾曲部14Bを緩やかに湾曲させることが可能となり、第1配管14における圧損の増加を一層抑制することができる。
また、第1配管14は、車両前面視で逆U字状を成しており、第3配管16の上方を通って第1下部タンク63の第1下側ユニオン69に上方から接続されている。このような構成を採用することで、第3配管16と第2下部タンク73の接続位置を下方に寄せることができるため、第2下部タンク73と排気管17の距離が短くなりすぎない範囲で、第2下部タンク73を排気管17に寄せて極力下方に配置することができる。これに伴って、第2オイルクーラ12の上下方向の長さを長くすることができ、第2オイルクーラ12によるオイルの冷却性能を高めることができる。また、第2下部タンク73を排気管17に寄せて極力下方に配置することで、第2下部タンク73とシリンダヘッド34を繋ぐ第3配管16の長さを短縮することができる。
なお、上記のように第1配管14は、車両前面視で逆U字状を成している。その関係で、第1配管14の上昇部14Aが第1流動方向Y1における上流側から下流側に向かって上昇しているのに対して、第1配管14の下降部14Cは第1流動方向Y1における上流側から下流側に向かって下降している。つまり、上昇部14Aと下降部14Cは、第1流動方向Y1における上下の向きが逆転している。もし、水が内部を通る配管においてこのような構成を採用すると、上昇部14Aと下降部14Cを接続する湾曲部14Bにおいてエアー溜まりが発生しやすくなり、配管内における水の流れが悪くなる恐れがある。
しかしながら、本実施例では、オイルが内部を通る第1配管14に上記のような構成を採用しており、オイル(特に、低温時のオイル)は水に比べて粘性が高いため、オイルによってエアーが第1配管14から押し出されることになり、エアー溜まりは発生しにくい。そのため、上記のような構成を採用しつつ、配管内におけるオイルの流れを良好に保つことができる。
また、第1オイルクーラ11の下端部は、第2オイルクーラ12の下端部よりも下方に延びている。このような構成を採用することで、複数のオイルクーラ11、12のうちでオイルが最初に流入する第1オイルクーラ11の上下方向の長さを長くすることができる。そのため、シリンダヘッド34及びシリンダ33を冷却して高温化したオイルを第1オイルクーラ11によって十分に冷却することができ、エンジン10の冷却効率を高めることができる。また、車両前部の限られた空間において第1オイルクーラ11のサイズを最大限大きくすることができる。
また、排気管17は、第2オイルクーラ12の下方を通って後方に延びている。このような構成を採用することで、排気管17が第2オイルクーラ12の右側(車両左右方向外側)を通る場合と比較して、排気管17を左側(車両左右方向内側)に寄せることができるため、車幅を抑制することができる。
また、冷却ファン81は、第1オイルクーラ11の下部後方に配置されている。このような構成を採用することで、熱による影響を受けやすい冷却ファン81やモータ82を高温部品である排気管17から離すことができると共に、他部品(例えば、エンジン10やフレームガゼット24等)のレイアウトに影響を与えることなく冷却ファン81を配置することが可能となる。
また、オイルは、第1オイルクーラ11の下部→第1オイルクーラ11の上部→第2オイルクーラ12の上部→第2オイルクーラ12の下部の順序で各オイルクーラ11、12を流動しながら冷却される。従って、第1オイルクーラ11の下部を流れるオイルは、冷却が十分に進んでおらず、高温である。そのため、第1オイルクーラ11の下部後方に冷却ファン81を配置して第1オイルクーラ11の下部を強制的に冷却することで、第1オイルクーラ11の下部を流れる高温なオイルを積極的に冷却することが可能となり、エンジン10の冷却効率を一層高めることが可能となる。
また、冷却ファン81は、車両側面視で排気管17と重なるように配置されている。このように排気管17と同じ高さまで冷却ファン81の高さを下げることで、他部品(例えば、エンジン10やフレームガゼット24等)のレイアウトに影響を与えることなく冷却ファン81を配置することができる。そのため、上記他部品と冷却ファン81の間隔を離すために第1オイルクーラ11を車両前方に寄せる必要もない。
(変形例)
本実施例では、各配管14〜16がゴムホースによって形成されており、可撓性を有している。一方で、他の異なる実施例では、各配管14〜16が金属パイプによって形成されており、可撓性を有していなくても良い。また、更に他の異なる実施例では、各配管14〜16のレイアウトや長さ等に応じてゴムホースと金属パイプを使い分けても良い。
本実施例では、各配管14〜16と各接続面48、52、66、68、76、78が各ユニオン49、53、67、69、77、79によって接続されている。一方で、複数の配管14〜16のうちの全部又は一部がゴムホースではなく金属パイプによって形成される場合には、この金属パイプの先端に形成されたフランジが各接続面48、52、66、68、76、78に固定されても良いし、金属パイプが各接続面48、52、66、68、76、78にユニオンボルトによって固定されても良い。つまり、各ユニオン49、53、67、69、77、79は、各配管14〜16と各接続面48、52、66、68、76、78の接続部の一例にすぎず、各配管14〜16と各接続面48、52、66、68、76、78はどのような接続部によって接続されていても良い。
本実施例では、車両平面視で排気管17が第2オイルクーラ12と重なるように配置されている。一方で、他の異なる実施例では、車両平面視で排気管17が第1オイルクーラ11と重なるように配置されていても良い。
本実施例では、オフロード型の自動二輪車1を鞍乗型車両の一例としている。一方で、他の異なる実施例では、オンロード型の自動二輪車を鞍乗型車両の一例としても良いし、自動二輪車以外の車両を鞍乗型車両の一例としても良い。
1 自動二輪車(鞍乗型車両の一例)
2 車体フレーム
10 エンジン
11 第1オイルクーラ
12 第2オイルクーラ
14 第1配管
15 第2配管
16 第3配管
17 排気管
20 ヘッドパイプ
22 ダウンチューブ
61 第1コア
62 第1上部タンク
63 第1下部タンク
67 第1上側ユニオン(第1上側接続部の一例)
69 第1下側ユニオン(第1下側接続部の一例)
71 第2コア
72 第2上部タンク
73 第2下部タンク
77 第2上側ユニオン(第2上側接続部の一例)
79 第2下側ユニオン(第2下側接続部の一例)
81 冷却ファン

Claims (7)

  1. ヘッドパイプと、前記ヘッドパイプから後方かつ下方に延びるダウンチューブと、を有する車体フレームと、
    前記ダウンチューブの後方に配置されているエンジンと、
    前記ダウンチューブを車両左右方向で挟むと共に、前記エンジンの前方に配置されている第1オイルクーラ及び第2オイルクーラと、
    前記エンジンと前記第1オイルクーラと前記第2オイルクーラを繋ぐ複数の配管と、
    車両平面視で前記第1オイルクーラ又は前記第2オイルクーラと重なるように配置されている排気管と、を備え、
    前記第1オイルクーラは、
    下方から上方に向かってオイルを導く第1コアと、
    前記第1コアの上下両端部に接続される第1上部タンク及び第1下部タンクと、を有し、
    前記第2オイルクーラは、
    上方から下方に向かってオイルを導く第2コアと、
    前記第2コアの上下両端部に接続される第2上部タンク及び第2下部タンクと、を有し、
    前記複数の配管は、
    前記エンジンから前記第1下部タンクへとオイルを導く第1配管と、
    前記第1上部タンクから前記第2上部タンクへとオイルを導く第2配管と、
    前記第2下部タンクから前記エンジンへとオイルを導く第3配管と、によって構成されていることを特徴とする鞍乗型車両。
  2. 前記第1上部タンクの車両左右方向内側の面には、前記第2配管と接続される第1上側接続部が前記ダウンチューブの後方に設けられ、
    前記第2上部タンクの車両左右方向内側の面には、前記第2配管と接続される第2上側接続部が前記ダウンチューブの後方に設けられ、
    前記第1上側接続部の先端部及び前記第2上側接続部の先端部は、車両左右方向内側に向けて設けられると共に、車両前面視で前記ダウンチューブと重なるように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両。
  3. 前記第1下部タンクの車両左右方向内側の面には、前記第1配管と接続される第1下側接続部が設けられ、
    前記第2下部タンクの車両左右方向内側の面には、前記第3配管と接続される第2下側接続部が設けられ、
    前記第1配管及び前記第3配管は、前記排気管の上方を通っていることを特徴とする請求項1又は2に記載の鞍乗型車両。
  4. 前記第1配管は、車両前面視で逆U字状を成しており、前記第3配管の上方を通って前記第1下部タンクに上方から接続されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の鞍乗型車両。
  5. 前記第1オイルクーラの下端部は、前記第2オイルクーラの下端部よりも下方に延びており、
    前記排気管は、前記第2オイルクーラの下方を通って後方に延びていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の鞍乗型車両。
  6. 前記第1オイルクーラを冷却する冷却ファンを更に備え、
    前記冷却ファンは、前記第1オイルクーラの下部後方に配置されていることを特徴とする請求項5に記載の鞍乗型車両。
  7. 前記冷却ファンは、車両側面視で前記排気管と重なるように配置されていることを特徴とする請求項6に記載の鞍乗型車両。
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