JP5865154B2 - 車両用水冷式内燃機関の冷却系構造 - Google Patents

車両用水冷式内燃機関の冷却系構造 Download PDF

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Description

本発明は、クランクシャフトを回転自在に支承するクランクケースとともに機関本体を構成するようにして前記クランクケースから上方に立ち上がる気筒部内にウォータジャケットが形成され、前記ウォータジャケットから導出される冷却水を流通させるラジエータと、前記冷却水を強制循環させるウォータポンプとが、前記気筒部の相互に異なる側方に配置される車両用水冷式内燃機関の冷却系構造に関する。
水冷式内燃機関の気筒部の車幅方向一方の端部側にウォータポンプが配設され、前記気筒部の前方にラジエータが配設され、前記気筒部内に形成されるウォータジャケットと、前記ウォータポンプおよび前記ラジエータとで冷却水循環回路を構成するようにしたものが、特許文献1で既に知られている。
特開2005−9350号公報
ところが、上記特許文献1で開示されたものでは、ウォータジャケットと、ウォータポンプおよび前記ラジエータとを結ぶ管路が、前記気筒部をその側方で迂回するように配管されているので、配管長が長くなるだけでなく、気筒部の周囲で他の部品との干渉を回避するように配慮する必要があるのでレイアウト上の制約が生じ、しかも気筒部の周囲でホース等の管路が露出配置されることになることから外観性の低下を招く可能性がある。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、冷却水循環回路での管路のレイアウト上の制約を受け難くするとともに管路長を短くすることを可能とし、しかも外観性の向上にも寄与し得るようにした車両用水冷式内燃機関の冷却系構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、クランクシャフトを回転自在に支承するクランクケースとともに機関本体を構成するようにして前記クランクケースから上方に立ち上がる気筒部内にウォータジャケットが形成され、前記ウォータジャケットから導出される冷却水を流通させるラジエータと、前記冷却水を強制循環させるウォータポンプとが、前記気筒部の相互に異なる側方に配置される車両用水冷式内燃機関の冷却系構造において、前記気筒部の一部をそれぞれ構成して相互に結合されるシリンダボディおよびシリンダヘッドに、相互に連通するウォータジャケットがそれぞれ形成され、前記ウォータポンプ、前記ウォータジャケットおよび前記ラジエータを含む冷却水循環回路のうち、前記ラジエータから前記ウォータポンプに戻る冷却水を流通させる第1の前記連絡通路を前記シリンダボディ内のウォータジャケットとは独立して形成する第1の通路形成部が前記シリンダボディに設けられ、前記シリンダヘッド内のウォータジャケットからの冷却水を前記ラジエータ側に流通させる第2の前記連絡通路を前記シリンダヘッド)内のウォータジャケットとは独立して形成する第2の通路形成部が前記シリンダヘッドに設けられることを第1の特徴とする。
本発明は、クランクシャフトを回転自在に支承するクランクケースとともに機関本体を構成するようにして前記クランクケースから上方に立ち上がる気筒部内にウォータジャケットが形成され、前記ウォータジャケットから導出される冷却水を流通させるラジエータと、前記冷却水を強制循環させるウォータポンプとが、前記気筒部の相互に異なる側方に配置される車両用水冷式内燃機関の冷却系構造において、前記ウォータポンプ、前記ウォータジャケットおよび前記ラジエータを含む冷却水循環回路のうち前記ラジエータに接続される通路の一部を構成する連絡通路が、前記気筒部に設けられる通路形成部内に前記ウォータジャケットとは独立して形成され、車幅方向に沿って前記連絡通路とは反対側の前記気筒部の端部に、クランクシャフトからの回転動力を動弁用カムシャフトに伝達するカム駆動機構が配設されることを第2の特徴とする。
本発明は、第1又は第2の特徴の構成に加えて、前記気筒部の前方に配置される前記ラジエータと、前記ウォータポンプとが、前記気筒部を前後から挟む位置に配置されることを第の特徴とする。
本発明は、第の特徴の構成に加えて、前記通路形成部が、前記気筒部の車幅方向に沿う一端部に設けられ、前記連絡通路の前記ラジエータへの接続口が、前記気筒部の前壁面に開口されることを第の特徴とする
発明は、第1〜第4の特徴の構成のいずれかに加えて、前記通路形成部が、その外郭で前記気筒部の側壁外面の一部を構成するようにして前記気筒部に一体に形成されることを第5の特徴とする。
本発明は、第1〜第5の特徴の構成のいずれかに加えて、前記連絡通路が、前記気筒部の幅方向に沿う寸法よりもシリンダ軸線に沿う方向の寸法を大きくした偏平な横断面形状を有するように形成されることを第6の特徴とする。
本発明は、第6の特徴の構成に加えて、シリンダ軸線に沿う方向での前記連絡通路の寸法が、該連絡通路に接続される導管の内径よりも大きく設定されることを第7の特徴とする。
さらに本発明は、第1〜第7の特徴の構成のいずれかに加えて、前記連絡通路の流通方向に沿う中央部のシリンダ軸線に直交する断面形状が、前記ウォータジャケットを避けるように前記気筒部の外側方側に膨らむように湾曲して形成されることを第8の特徴とする
本発明の第1の特徴によれば、ラジエータに接続される通路の一部を構成する連絡通路が気筒部の通路形成部内にウォータジャケットとは独立して形成されるので、ラジエータに接続される管路が気筒部をその側方で迂回することが不要となり、配管長が短くなるだけでなく、気筒部の周囲で他の部品との干渉を回避するように配慮することが不要となってレイアウト上の制約を受け難くなり、しかも気筒部の周囲で管路が露出することがなくなって外観性を高めることができる。
しかも、シリンダボディに、ラジエータから前記ウォータポンプに戻る冷却水を流通させる第1の前記連絡通路を形成する第1の通路形成部が設けられ、シリンダヘッドに、シリンダヘッド内のウォータジャケットからの冷却水をラジエータ側に流通させる第2の前記連絡通路を形成する第2の通路形成部が設けられるので、ラジエータに接続される第1および第2の連絡通路をシリンダボディおよびシリンダヘッドに振り分けて形成し、第1および第2の連絡通路が気筒部の幅方向に重なることによる気筒部の幅方向の大型化を回避することができる。
本発明の第2の特徴によれば、連絡通路とは反対側にカム駆動機構が配設されるので、連絡通路およびカム駆動機構を車幅方向で気筒部の両端部に振り分けて配置し、機関本体の車幅方向での重量バランスの均衡を図ることができる。
また本発明の第の特徴によれば、ラジエータおよびウォータポンプが気筒部を前後から挟む位置に配置されるので、気筒部を迂回する外部管路でラジエータおよびウォータポンプ間を接続するようにしたものでは、管路長が長くなるが、連絡通路が気筒部の通路形成部内に形成されるので、管路長が長くなることを抑制することができる。
本発明の第の特徴によれば、気筒部の車幅方向に沿う一端部に形成される連絡通路の前記ラジエータへの接続口が、気筒部のラジエータに臨む前壁面に開口されるので、ラジエータに接続される外部管路の全てを気筒部の前壁面およびラジエータ間に配管することを可能として外部管路を目立ち難くして外観性の更なる向上を図ることができる。
本発明の第5の特徴によれば、通路形成部の外郭で気筒部の側壁外面の一部を構成するようにして通路形成部が気筒部に一体に形成されるので、部品点数が増加することを回避して連絡通路を気筒部に形成することができる。
本発明の第6の特徴によれば、連絡通路の横断面形状が、気筒部の幅方向に沿う寸法よりもシリンダ軸線に沿う方向の寸法を大きくして偏平に形成されるので、連絡通路を形成することで気筒部が幅方向に大型化することを抑制することができる。
本発明の第7の特徴によれば、シリンダ軸線に沿う方向での連絡通路の寸法が連絡通路に接続される導管の内径よりも大きいので、気筒部が幅方向に大型化することを抑制しつつ、導管の流通面積と同等の流通面積を連絡通路が有するようにして冷却水の円滑な流通を確保することができる。
さらに本発明の第8の特徴によれば、連絡通路の流通方向に沿う中央部が、シリンダ軸線に直交する断面ではウォータジャケットを避けるように気筒部の外側方側に膨らんで湾曲しているので、ウォータジャケットおよび連絡通路を相互の干渉を回避しつつ両立させて形成しながら連絡通路の形成による気筒部の幅方向での大型化を最小限に抑えることができる
自動二輪車の左側面図である。 機関本体の左側面図であって図3の2矢視図である。 図2の3矢視図である。 図3の4ー4線断面図である。 図2の5−5線断面図である。 図2の6−6線断面図である。
以下、本発明の実施の形態を、添付の図1〜図6を参照しながら説明するが、以下の説明で上下、左右は自動二輪車に乗車した乗員から見た方向を言うものとする。
先ず図1において、車両である自動二輪車の車体フレームFは、前輪WFを軸支するフロントフォーク11を操向可能に支承するヘッドパイプ12と、該ヘッドパイプ12から後ろ下がりに延びる左右一対のメインフレーム13…と、ヘッドパイプ12および両メインフレーム13…の前部に連設されるとともにメインフレーム13…の下方で後ろ下がりに延びる左右一対のエンジンハンガ14…と、前記メインフレーム13…の後端部に連設されて下方に延びる左右一対のピボットフレーム15…と、後ろ上がりに延びて前記両メインフレーム13…の後部に連結される左右一対のシートレール16…とを備える。
前記車体フレームFには、水冷式4気筒の内燃機関Eの機関本体34が前記メインフレーム13…の下方に位置するようにして搭載されており、この内燃機関Eから出力される動力で回転駆動される後輪WRの車軸17が、前端部が前記ピボットフレーム15…に支軸18を介して上下に揺動可能に支承されるスイングアーム19の後端部に軸支される。また前記機関本体34内には歯車変速機M(図4参照)が内蔵されており、その歯車変速機Mの出力軸20に固定される駆動スプロケット21と、前記車軸17に固定される被動スプロケット22とに無端状のチェーン23が巻き掛けられる。
前記ピボットフレーム15…の下部間を連結するクロスパイプ24および前記スイングアーム19間にはリンク機構25が設けられており、そのリンク機構25の一部を構成するリンク部材26と、前記スイングアーム19の前部に設けられたブラケット27との間にリヤクッションユニット28が設けられる。
前記機関本体34の上方には、車体フレームFにおけるヘッドパイプ11の後方に位置するようにしてエアクリーナ30が配置され、このエアクリーナ30の後部および上部を覆う燃料タンク31が車体フレームFにおける両メインフレーム13…上に搭載される。また前記燃料タンク31の後方でシートレール15…にはライダーが乗るためのメインシート32が支持され、同乗者を乗せるためのピリオンシート33が前記メインシート32から後方に離れた位置でシートレール15…に支持される。
図2〜図4を併せて参照して、前記機関本体34は、上部ケース半体35および下部ケース半体36が相互に結合されて成るとともに車幅方向に沿う軸線を有するクランクシャフト40を回転自在に支承するクランクケース37と、該クランクケース37の前部から前上がりに傾斜しつつ上方に立ち上がる気筒部38とを備え、前記クランクケース37の下部にはオイルパン39が結合される。
前記気筒部38は、前記クランクケース37の前部から斜め前方に傾斜して上方に立ち上がるようにして前記上部ケース半体35に一体に形成されるシリンダボディ41と、該シリンダボディ41の上端部に結合されるシリンダヘッド42と、該シリンダヘッド42に結合されるヘッドカバー43とを備える。
前記シリンダボディ41には、車幅方向並ぶ各気筒毎のピストン44…(図1参照)が摺動自在に嵌合され、各ピストン44…は、図1で示すように、前記クランクシャフト40に共通に連接される。
前記シリンダヘッド42の後部側面には、各気筒毎の吸気ポート45…(図3参照)が開口されており、それらの吸気ポート45…は各気筒毎のスロットルボディ46…を介して前記エアクリーナ30に接続される。また前記シリンダヘッド42の前部側面には各気筒毎の排気管47…の上流端が接続されており、それらの排気管47…の下流端は、前記後輪WRの上方に配置される排気マフラー48に接続される。
前記シリンダボディ41の内部には、図5で示すようにウォータジャケット50が形成されており、前記シリンダヘッド42の内部には、図6で示すように、前記ウォータジャケット50に連なるウォータジャケット51が形成される。
前記ウォータジャケット50,51を流通する冷却水はウォータポンプ54で強制循環されるものであり、前記シリンダボディ41内のウォータジャケット50に前記ウォータポンプ54から冷却水が供給される。一方、前記シリンダヘッド42内のウォータジャケット51から導出される冷却水は、サーモスタット55を介して前記ウォータポンプ54およびラジエータ56に導かれる。
前記ウォータポンプ54および前記ラジエータ56は、前記機関本体34の前記気筒部38の相互に異なる側方に配置されるものであり、前記ラジエータ56は、前記気筒部38の前方に配置されて車体フレームFに支持され、前記ウォータポンプ54は、前記ラジエータ55との間で前記気筒部38を前後から挟むようにして前記気筒部38の後方に配置される。
ところで前記クランクケース37内には、前記クランクシャフト40からの回転動力を複数段階で変速する歯車変速機Mが収容されており、この歯車変速機Mは、前記クランクシャフト40と平行な軸線を有して前記クランクケース37で回転自在に支承されるメインシャフト57と、該メインシャフト57と平行な軸線を有して前記クランクケース37で回転自在に支承される前記出力軸20との間に、選択的に確立可能な複数変速段の歯車列が設けられて成る。
前記メインシャフト57と、前記ウォータポンプ54のポンプ軸58との間には動力伝機構60が設けられており、該動力伝達機構60は、前記メインシャフト57に固定される駆動歯車61と、該駆動歯車61に噛合する第1中間歯車62と、第1中間歯車62と一体に回転する第2中間歯車63と、前記ポンプ軸58に固定されて第2中間歯車63に噛合する被動歯車64とで構成される。
前記ウォータポンプ54のポンプハウジング65には吐出管部65aがシリンダボディ41側に向けて一体に設けられる。一方、シリンダボディ41の後部側面には、シリンダボディ41内のウォータジャケット50に通じる流入口66を形成する接続部41aが前記ウォータポンプ54側に向けて設けられており、前記吐出管部65aが前記流入口66に通じるようにして接続管67を介して前記接続部41aに接続される。
前記接続管67の一端部は、前記ポンプハウジング65の吐出管部65aに環状シール部材68を介して液密に嵌合され、前記接続管67の他端部に設けられるフランジ部67aが前記シリンダボディ41の接続部41aに環状シール部材69を介して一対のボルト70,70で液密に締結される。
前記サーモスタット55は、サーモスタットケース72に収容されて前記シリンダヘッド42の後方に配置されており、前記サーモスタットケース72には、流入口73を形成する流入管部72aがシリンダヘッド42側に向けて一体に設けられる。一方、シリンダヘッド42の後部側面には、シリンダヘッド42内に形成されるウォータジャケット51に通じる流出口74を形成する接続部42aが前記サーモスタットケース72側に向けて設けられており、前記流入管部72aは、前記流出口74を前記流入口73に連通させるようにして前記接続部42aに環状シール部材75を介して複数のボルト76…で液密に締結される。
前記サーモスタットケース72には、前記ラジエータ56側に冷却水を導出する第1導出管部72bと、前記ウォータポンプ54側に冷却水を導出する第2導出管部72cとが一体に設けられており、前記サーモスタッ55は、前記シリンダヘッド42内のウォータジャケット51から流出してくる冷却水の温度が高くなるにつれて第1導出管部72b側に流れる冷却水量の流通量を多くするとともに第2導出管部71cから前記ウォータポンプ54側に流通する冷却水の流通量を少なくするようにして、前記冷却水の温度に応じて第1および第2導出管部72b,72cへの冷却水の分配量を制御する。
前記サーモスタットケース72の直下に前記ウォータポンプ54が配置されており、前記サーモスタットケース72から下方に延びる第2導出管部72cは、前記ポンプハウジング65に設けられた第1戻り管部65bに接続される。また前記ポンプハウジング65には、前記ラジエータ56から戻る冷却水を導入するための第2戻り管部65cも設けられる。
ところで前記ウォータポンプ54、前記ウォータジャケット50,51、前記サーモスタット55および前記ラジエータ56を含む冷却水循環回路のうち前記ラジエータ56に接続される通路の一部を構成する連絡通路、すなわち前記ラジエータ56から前記ポンプハウジング65の第2戻り管部65cに冷却水を導く通路の一部を構成する第1の連絡通路78ならびに前記サーモスタットケース72の第1導出管部72bから前記ラジエータ56側に冷却水を導く通路の一部を構成する第2の連絡通路79が、前記気筒部38に設けられる第1および第2の通路形成部80,81内に前記ウォータジャケット50,51とは独立して形成される。
第1および第2の通路形成部80,81は、気筒部38の車幅方向に沿う一端部に設けられるものであり、第1の前記連絡通路78をシリンダボディ41内のウォータジャケット50とは独立して形成する第1の通路形成部80がシリンダボディ41に設けられ、第2の前記連絡通路79を前記シリンダヘッド42内のウォータジャケット51とは独立して形成する第2の通路形成部81が前記シリンダヘッド42に設けられる。しかも第1の通路形成部80が、その外郭で気筒部38の側壁外面の一部を構成するようにして前記気筒部38のシリンダボディ41に一体に形成され、第2の通路形成部81が、その外郭で気筒部38の側壁外面の一部を構成するようにして前記気筒部38のシリンダヘッド42に一体に形成される。
第1の連絡通路78の前記ラジエータ56への接続口82ならびに第2の連絡通路79の前記ラジエータ56への接続口83は、ともに前記気筒部38の前壁面に開口されており、前記ラジエータ56から戻る冷却水を導く導管84が前記接続口82に液密に嵌合、接続され、前記ラジエータ56側に冷却水を導く導管85が前記接続口83に液密に嵌合、接続される。
また第1の連絡通路78の前記ポンプハウジング65への接続口86ならびに第2の連絡通路79の前記サーモスタットケース72への接続口87は、ともに前記気筒部38の後壁面に開口されており、前記接続口86に一端部が液密に嵌合、接続される導管88の他端部がポンプハウジング65の第2戻り管部65cに液密に嵌合、接続され、前記接続口87に一端部が液密に嵌合、接続される導管89の他端部がサーモスタットケース72の第1導出管部72bに液密に嵌合、接続される。
第1および第2の連絡通路78,79は、前記気筒部38の幅方向に沿う寸法W1,W2よりもシリンダ軸線Cに沿う方向の寸法L1,L2(図2参照)を大きくした偏平な横断面形状を有するように形成されており、しかもシリンダ軸線Cに沿う方向での前記寸法L1,L2は、第1および第2の連絡通路78,79に接続される導管84,88;85,89の内径よりも大きく設定される。
また第1および第2の連絡通路78,79の流通方向に沿う中央部の前記シリンダ軸線Cに直交する断面形状は、図5および図6で示すように、前記ウォータジャケット50,51を避けるように気筒部38の外側方側に膨らむように湾曲して形成される。
前記気筒部38の後方で前記クランクケース37の上壁には、前記ウォータポンプ54の下方に配置されるスタータモータ90がそのモータ軸91をクランクシャフト40と平行にして配設されており、このスタータモータ90のモータ軸91および前記クランクシャフト40間には、図4で示すように、歯車式伝動機構92が設けられる。
ところで前記気筒部38の前記シリンダヘッド42には、該シリンダヘッド42に配設される吸気弁および排気弁を開閉駆動するための一対の動弁用カムシャフト93,94が、前記クランクシャフト40と平行な軸線を有して回転自在に支承されており、車幅方向に沿って第1および第2の連絡通路78,79とは反対側の前記気筒部38の端部に、クランクシャフト40からの回転動力を前記動弁用カムシャフト93,94に伝達するカム駆動機構95が配設される。
このカム駆動機構95は、前記クランクシャフト40に設けられる駆動スプロケット96と、前記動弁用カムシャフト93,94にそれぞれ固定される被動スプロケット97,98に無端状のカムチェーン99が巻き掛けられて成る。
次にこの実施の形態の作用について説明すると、ウォータポンプ54、ウォータジャケット50,51、サーモスタット55およびラジエータ56を含む冷却水循環回路のうち前記ラジエータ56に接続される通路の一部を構成する第1および第2の連絡通路78,79が、機関本体34の気筒部38に設けられる第1および第2の通路形成部80,81内にウォータジャケット50,51とは独立して形成されるので、ラジエータ56に接続される管路が気筒部38をその側方で迂回することが不要となり、配管長が短くなるだけでなく、気筒部38の周囲で他の部品との干渉を回避するように配慮することが不要となってレイアウト上の制約を受け難くなり、しかも気筒部38の周囲で管路が露出することがなくなって外観性を高めることができる。
また気筒部38の前方に配置されるラジエータ56と、前ウォータポンプ54とが気筒部38を前後から挟む位置に配置されるので、気筒部38を迂回する外部管路でラジエータ56およびウォータポンプ54間を接続するようにしたものでは、管路長が長くなるが、第1および第2の連絡通路78,79が気筒部38に設けられる第1および第2の通路形成部80,81内に形成されることになり、管路長が長くなることを抑制することができる。
また第1および第2の通路形成部80,81が、気筒部38の車幅方向に沿う一端部に設けられ、第1および第2の連絡通路78,79のラジエータ56への接続口82,83が、前記気筒部38の前壁面に開口されるので、ラジエータ56に接続される外部管路の全て、すなわち導管84,85を気筒部38の前壁面およびラジエータ56間に配管することを可能として外部管路を目立ち難くして外観性の更なる向上を図ることができる。
また気筒部38の一部をそれぞれ構成して相互に結合されるシリンダボディ41およびシリンダヘッド42に、相互に連通するウォータジャケット50,51がそれぞれ形成され、ラジエータ56からウォータポンプ54に戻る冷却水を流通させる第1の連絡通路78をシリンダボディ41内のウォータジャケット50とは独立して形成する第1の通路形成部80がシリンダボディ41に設けられ、シリンダヘッド42内のウォータジャケット51からの冷却水をラジエータ56側に流通させる第2の連絡通路79をシリンダヘッド42内のウォータジャケット51とは独立して形成する第2の通路形成部81がシリンダヘッド42に設けられるので、ラジエータ56に接続される第1および第2の連絡通路78,79をシリンダボディ41およびシリンダヘッド42に振り分けて形成し、第1および第2の連絡通路78,79が気筒部38の幅方向に重なることによる気筒部38の幅方向の大型化を回避することができる。
また第1および第2の通路形成部80,81が、その外郭で気筒部38の側壁外面の一部を構成するようにして気筒部38のシリンダボディ41およびシリンダヘッド42に一体に形成されるので、部品点数が増加することを回避して第1および第2の連絡通路78,79を気筒部38に形成することができる。
また第1および第2の連絡通路78,79が、前記気筒部38の幅方向に沿う寸法W1,W2よりもシリンダ軸線Cに沿う方向の寸法L1,L2を大きくした偏平な横断面形状を有するように形成されるので、第1および第2の連絡通路78,79を形成することで気筒部38が幅方向に大型化することを抑制することができる。
しかもシリンダ軸線Cに沿う方向での第1および第2の連絡通路78,79の寸法L1,L2が、それらの連絡通路78,79に接続される導管84,88;85,89の内径よりも大きく設定されるので、気筒部38が幅方向に大型化することを抑制しつつ、導管84,88;85,89の流通面積と同等の流通面積を第1および第2の連絡通路78,79が有するようにして冷却水の円滑な流通を確保することができる。
また第1および第2の連絡通路78,79の流通方向に沿う中央部のシリンダ軸線Cに直交する断面形状が、ウォータジャケット50,51を避けるように気筒部38の外側方側に膨らむように湾曲して形成されるので、ウォータジャケット50,51と第1および第2の連絡通路78,79を相互の干渉を回避しつつ両立させて形成しながら、第1および第2の連絡通路78,79の形成による気筒部38の幅方向での大型化を最小限に抑えることができる。
さらに車幅方向に沿って第1および第2の連絡通路78,79とは反対側の気筒部38の端部に、クランクシャフト40からの回転動力を動弁用カムシャフト93,94に伝達するカム駆動機構95が配設されるので、第1および第2の連絡通路78,79tと、カム駆動機構95とを車幅方向で気筒部38の両端部に振り分けて配置し、機関本体34の車幅方向での重量バランスの均衡を図ることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
34・・・機関本体
37・・・クランクケース
38・・・気筒部
40・・・クランクシャフト
41・・・シリンダボディ
42・・・シリンダヘッド
50,51・・・ウォータジャケット
54・・・ウォータポンプ
56・・・ラジエータ
78,79・・・連絡通路
80,81・・・通路形成部
82,83・・・接続口
84,85,88,89・・・導管
95・・・カム駆動機構
C・・・シリンダ軸線
L1,L2・・・シリンダ軸線に沿う方向での連絡通路の寸法
W1,W2・・・気筒部の幅方向での連絡通路の寸法

Claims (8)

  1. クランクシャフト(40)を回転自在に支承するクランクケース(37)とともに機関本体(34)を構成するようにして前記クランクケース(37)から上方に立ち上がる気筒部(38)内にウォータジャケット(50,51)が形成され、前記ウォータジャケット(50,51)から導出される冷却水を流通させるラジエータ(56)と、前記冷却水を強制循環させるウォータポンプ(54)とが、前記気筒部(38)の相互に異なる側方に配置される車両用水冷式内燃機関の冷却系構造において、
    前記気筒部(38)の一部をそれぞれ構成して相互に結合されるシリンダボディ(41)およびシリンダヘッド(42)に、相互に連通するウォータジャケット(50,51)がそれぞれ形成され、前記ウォータポンプ(54)、前記ウォータジャケット(50,51)および前記ラジエータ(56)を含む冷却水循環回路のうち、前記ラジエータ(56)から前記ウォータポンプ(54)に戻る冷却水を流通させる第1の前記連絡通路(78)を前記シリンダボディ(41)内のウォータジャケット(50)とは独立して形成する第1の通路形成部(80)が前記シリンダボディ(41)に設けられ、前記シリンダヘッド(42)内のウォータジャケット(51)からの冷却水を前記ラジエータ(56)側に流通させる第2の前記連絡通路(79)を前記シリンダヘッド(42)内のウォータジャケット(51)とは独立して形成する第2の通路形成部(81)が前記シリンダヘッド(42)に設けられることを特徴とする車両用水冷式内燃機関の冷却系構造。
  2. クランクシャフト(40)を回転自在に支承するクランクケース(37)とともに機関本体(34)を構成するようにして前記クランクケース(37)から上方に立ち上がる気筒部(38)内にウォータジャケット(50,51)が形成され、前記ウォータジャケット(50,51)から導出される冷却水を流通させるラジエータ(56)と、前記冷却水を強制循環させるウォータポンプ(54)とが、前記気筒部(38)の相互に異なる側方に配置される車両用水冷式内燃機関の冷却系構造において、
    前記ウォータポンプ(54)、前記ウォータジャケット(50,51)および前記ラジエータ(56)を含む冷却水循環回路のうち前記ラジエータ(56)に接続される通路の一部を構成する連絡通路(78,79)が、前記気筒部(38)に設けられる通路形成部(80,81)内に前記ウォータジャケット(50,51)とは独立して形成され、
    車幅方向に沿って前記連絡通路(78,79)とは反対側の前記気筒部(38)の端部に、クランクシャフト(40)からの回転動力を動弁用カムシャフト(93,94)に伝達するカム駆動機構(95)が配設されることを特徴とする車両用水冷式内燃機関の冷却系構造。
  3. 前記気筒部(38)の前方に配置される前記ラジエータ(56)と、前記ウォータポンプ(54)とが、前記気筒部(38)を前後から挟む位置に配置されることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用水冷式内燃機関の冷却系構造。
  4. 前記通路形成部(80,81)が、前記気筒部(38)の車幅方向に沿う一端部に設けられ、前記連絡通路(78,79)の前記ラジエータ(56)への接続口(82,83)が、前記気筒部(38)の前壁面に開口されることを特徴とする請求項記載の車両用水冷式内燃機関の冷却系構造。
  5. 前記通路形成部(80,81)が、その外郭で前記気筒部(38)の側壁外面の一部を構成するようにして前記気筒部(38)に一体に形成されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両用水冷式内燃機関の冷却系構造。
  6. 前記連絡通路(78,79)が、前記気筒部(38)の幅方向に沿う寸法(W1,W2)よりもシリンダ軸線(C)に沿う方向の寸法(L1,L2)を大きくした偏平な横断面形状を有するように形成されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の車両用水冷式内燃機関の冷却系構造。
  7. シリンダ軸線(C)に沿う方向での前記連絡通路(78,79)の寸法(L1,L2)が、該連絡通路(78,79)に接続される導管(84,88;85,89)の内径よりも大きく設定されることを特徴とする請求項6記載の車両用水冷式内燃機関の冷却系構造。
  8. 前記連絡通路(78,79)の流通方向に沿う中央部のシリンダ軸線(C)に直交する断面形状が、前記ウォータジャケット(50,51)を避けるように前記気筒部(38)の外側方側に膨らむように湾曲して形成されることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の車両用水冷式内燃機関の冷却系構造。
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