JP2019011594A - 中間免震層対応フォーク式機械駐車装置 - Google Patents

中間免震層対応フォーク式機械駐車装置 Download PDF

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Abstract

【課題】中間免震装置の上方部と下方に位置する部分に駐車車両を格納するために使用された多段の格納スペースを形成できるようにして、全体として駐車可能台数を効率的に増加させることができるようにした中間免震層対応フォーク式機械駐車装置を提供する。【解決手段】本体建物1の中間部に中間免震装置用躯体2と中間免震装置3を配置し、中間免震装置3の上部に支持した天井大梁6Aと、天井大梁6Aに上端部を固定して吊り構造とすると共に、ピット底面1Eからその他端部を浮かせた昇降ガイドレール7A〜7Bおよび少なくとも片列の吊柱8A,8Bと、昇降ガイドレール7A〜7Bに沿って昇降可能なフォーク式の昇降リフト15と、吊柱8A,8Bの鉛直方向でほぼ水平にそれぞれ固定した多段の横行レール21A〜21Nと、昇降リフト15との間で駐車車両の受け渡し可能なフォーク式の横行台車27Aとを設けた。【選択図】図1

Description

本発明は、中間免震装置を用いて据え付けた中間免震層対応フォーク式機械駐車装置に関する。
従来の機械式駐車装置として、下部構造体と、前記下部構造体の上に構築され、中間免震装置を介して前記下部構造体に支持された上部構造体と、前記下部構造体と前記上部構造体とに亘って設けられ、上下方向に延びる中空部と、前記中空部に設置され、駐車装置用免震装置を介して前記下部構造体に支持されると共に前記上部構造体と振動絶縁された車両収容部と、前記車両収容部から下方へ延出し、前記下部構造体から前記車両収容部へ車両を搬出送する車両搬出送部と、を有する立体駐車装置と、を備えた構造物が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
また、免震部材の上側に属する構造体と免震部材の下側に属する構造体とからなる建物において、免震部材の下側に属する構造体側に自動車の乗入部を有し、その床面に開口を設け、免震部材の上側に属する構造体側にリフト駆動装置を設け、前記開口とその下方に通じる昇降路間でリフトが昇降するように構成するとともに、前記開口の上面には免震部材の下側に属する構造体側と連接するステージを設けたことを特徴とする免震構造を有する建物の地下式駐車装置が知られている(例えば、特許文献2を参照)。
特開2015−10460号公報 特開平9−264075号公報
しかしながら、従来の機械式駐車装置は、機械式駐車装置から上部構造体へ伝達される振動を駐車装置用免震装置によって低減することができるが、駐車車両を格納するために使用された多段の格納スペースを効率的に増やすことについては考慮が払われていなかった。
そこで本発明の目的は、中間免震装置の上方部に駐車車両を格納するために使用された多段の格納スペースを形成できるだけでなく、中間免震装置の下方に位置する部分にも駐車車両を格納するために使用された多段の格納スペースを形成できるようにして、全体として駐車可能台数を効率的に増加させることができるようにした中間免震層対応フォーク式機械駐車装置を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、免震装置を介して駐車装置側の構造物を構成し、前記駐車装置側の構造物側に駐車車両を格納するための格納スペースを形成し、駐車車両を前記格納スペースへと移動するために駐車車両を搭載した昇降リフトを昇降ガイドレールに沿って移動するよう構成した中間免震層対応フォーク式機械駐車装置において、本体建物の中間部に構成した中間免震装置用躯体の上部に前記中間免震装置を配置し、前記中間免震装置の上部に支持した天井大梁と、前記天井大梁に上端部を固定して吊り構造とすると共に、前記中間免震装置よりも下部に形成されているピット底面からその下端部を浮かせて、機械駐車装置の総荷重を運転時も地震時も全て前記中間免震装置で支持し、前記昇降ガイドレールおよび少なくとも片列の吊柱と、前記昇降ガイドレールに沿って昇降可能なフォーク式の前記昇降リフトと、前記吊柱の鉛直方向でほぼ水平にそれぞれ固定した多段の横行レールと、前記横行レールに沿ってほぼ水平方向に移動可能で、かつ前記昇降リフトとの間で駐車車両の受け渡し可能なフォーク式の横行台車とを設けたことを特徴とする。
このような構成によれば、中間免震装置の上方に位置した天井大梁に吊り構造とした昇降ガイドレールおよび吊柱の下端部を中間免震装置の下方に形成されたピット底面近くまで延ばすことができるので、中間免震装置の上方に位置する部分の吊柱を用いて鉛直方向に駐車車両を格納するために使用された多段の格納スペースを形成できるだけでなく、中間免震装置の下方に位置する部分の吊柱を用いて鉛直方向に駐車車両を格納するために使用された多段の格納スペースを形成できるので、全体として駐車可能台数を効率的に増加させることができる。
本発明は上述の構成に加えて、前記中間免震装置の上部に複数本の鉄骨柱を支持固定し、前記各鉄骨柱の上端部に前記天井大梁を固定し、前記各鉄骨柱の下端部の中間免震装置に剛接合大梁を固定したことを特徴とする。
このような構成によれば、中間免震装置の上方だけでなく中間免震装置の下方にまで延ばした昇降ガイドレールおよび吊柱を使用しても、剛接合大梁を利用して垂直方向に大きくした機械駐車装置側の地震時における水平変位量を簡単な構成で効果的に抑制することができる。
本発明は上述の構成に加えて、前記天井大梁と前記昇降ガイドレールおよび前記吊柱の連結固定部の近傍に、前記本体建物の内壁近傍に配置されて前記天井大梁と前記鉄骨柱を結合して補強するために上部つなぎ梁と、下部つなぎ梁と、前記上部つなぎ梁および前記下部つなぎ梁間を結合するブレースを設け、前記ブレースの内側にも駐車車両を格納するために使用される格納スペースを形成したことを特徴とする。
このような構成によれば、本体建物の内壁面近傍の空間を活用して、上部つなぎ梁と、下部つなぎ梁と、上部つなぎ梁および下部つなぎ梁間を結合するブレースなどを各本体建物柱間に結合して、天井大梁のたわみ量を小さくするように補強することができる。従って、ブレースを構成した部分の内側も、駐車車両の格納スペースとして利用することができ、全体としてもスペースを効率的に使用して駐車台数を増加させることができる。
本発明は上述の構成に加えて、前記昇降ガイドレールおよび前記吊柱と対向する部分の前記剛接合大梁に、前記昇降ガイドレールおよび前記吊柱の鉛直方向荷重を負担することなく地震時水平力のみを負担するようにした支持装置を設けたことを特徴とする。
このような構成によれば、剛接合大梁では、昇降ガイドレールおよび吊柱の鉛直方向荷重を負担することなく地震発生時水平力のみを負担する支持装置によって支持されるため、昇降ガイドレール、吊柱、昇降リフト、横行台車、横行レールなどの主要な構成における鉛直方向の総荷重を天井大梁で受けるように吊り構造とした効果を損なうことがない。
本発明は上述の構成に加えて、仮想水平面上における四角形の各角部に相当する位置に四本の前記昇降ガイドレールを分散して配置し、四本の前記昇降ガイドレールの両外側にそれぞれ対を成す前記吊柱を分散して配置して、駐車車両を格納するために使用する格納スペースを両列構成としたことを特徴とする。
このような構成によれば、横行台車の横方向への移動時、左右の横行レールにおける相対沈下量差を小さくしながら、横行台車を円滑に動くようにすることができる。
本発明は上述の構成に加えて、仮想水平面上でほぼ四角形状に組み立てた地震時水平変位制限梁と、四角形状の前記地震時水平変位制限梁に連結されて鉛直方向に配置した地震時水平変位制限吊柱を有して地震時水平変位制限装置を構成し、前記剛接合大梁の下部に、かつ、前記本体建物の内壁側と前記昇降ガイドレールおよび前記吊柱の外周部との間に前記地震時水平変位制限梁および前記地震時水平変位制限吊柱を配置し、前記地震時水平変位制限装置に対応する位置で、かつ四角形状の前記地震時水平変位制限梁における内側に位置した前記吊柱を用いてその鉛直方向に他の前記横行レールと他の前記フォーク式の横行台車とを有する複数段の他の格納スペースを形成したことを特徴とする。
このような構成によれば、中間免震装置用躯体よりも下方側の空間部でも、中間免震装置用躯体よりも上方側の空間部で吊り構造とした各昇降ガイドレールおよび各吊柱をそのまま垂下させることができ、また四角形状の地震時水平変位制限梁の内側空間部を駐車車両の格納スペースとして利用できる。従って、中間免震装置よりも上方部に構成した駐車車両の格納スペースに加えて、さらに、中間免震装置の下方部にも駐車車両の格納スペースを構成して、駐車台数を増加させることができる。
本発明は上述の構成に加えて、前記地震時水平変位制限吊柱の下端部も前記本体建物の下部に形成されている前記ピット底面から浮かせて配置したことを特徴とする。
このような構成によれば、新たに追加した地震時水平変位制限装置の構成も中間免震装置によって支持されることになり、地震発生時における水平方向に大きくなりがちな構成である機械駐車装置側の揺れを中間免震装置によって吸収して本体建物に伝達することができる。
本発明は上述の構成に加えて、前記各鉄骨柱に、前記各鉄骨柱の長手方向に所定間隔で、それぞれ前記本体建物の内壁側に防振ゴムを接触させた防振ゴム装置を取り付け、前記防振ゴム装置により地震時水平力を前記各鉄骨柱側から前記本体建物へ伝達するようにしたことを特徴とする。
このような構成によれば、防振ゴム装置で地震時の水平方向変位を吸収して、かつ、地震時水平力を本体建物に伝達することができる。
本発明による中間免震層対応フォーク式機械駐車装置は、中間免震装置の上方に位置した天井大梁に吊り構造とした昇降ガイドレールおよび吊柱の下端部を中間免震装置の下方に形成されたピット底面近くまで延ばすことができるので、中間免震装置の上方に位置する部分の吊柱を用いて鉛直方向に駐車車両を格納するために使用された多段の格納スペースを形成できるだけでなく、中間免震装置の下方に位置する部分の吊柱を用いて鉛直方向に駐車車両を格納するために使用された多段の格納スペースを形成できるので、全体として駐車可能台数を効率的に増加させることができる。また、機械駐車装置の総荷重を運転時も地震時も全て中間免震装置側で支持して、地球側の負担がない構造とすることができる。
本発明の一実施の形態による中間免震層対応フォーク式機械駐車装置の正面図である。 図1に示した中間免震層対応フォーク式機械駐車装置の要部拡大図である。 図1に示した中間免震層対応フォーク式機械駐車装置の天井大梁近傍を示す平面図である。 図3に示した天井大梁と昇降ガイドレール間を連結する頂部吊装置の平面図である。 図4に示した頂部吊装置の正面図である。 図5に示した頂部吊装置の側面図である。 図3に示した天井大梁と吊柱間を連結する頂部吊装置の平面図である。 図7に示した頂部吊装置の正面図である。 図8に示した頂部吊装置の側面図である。 図1に示した中間免震層対応フォーク式機械駐車装置の剛接合大梁付近を示す平面図である。 図10に示した剛接合大梁と昇降ガイドレール間に使用した支持装置の平面図である。 図11に示した支持装置の正面図である。 図11に示した支持装置の側面図である。 図10に示した剛接合大梁と吊柱間に使用した支持装置の平面図である。 図14に示した支持装置の正面図である。 図14に示した支持装置の側面図である。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施例による中間免震層対応フォーク式機械駐車装置の正面図である。
機械駐車装置側の本体建物1は、隣接する他の建物などの中間免震装置用躯体2がその中間部に位置しているのを利用して構成され、中間免震装置用躯体2の上部に位置する上部本体建物1Aと、中間免震装置用躯体2の下部に位置する下部本体建物1Bを有している。下部本体建物1Bの下方位置には、機械駐車装置に駐車する駐車車両の乗込口1Cを有した乗込面1Dと、ピット底面1Eが形成されている。
中間免震装置用躯体2の上には、複数台ここでは四台の中間免震装置3が配置され、各中間免震装置3で総荷重を受けて支持されるようにした駐車装置側構造部が構成されている。駐車装置側構造部は、各中間免震装置3のすぐ上部で各中間免震装置3上に搭載された剛接合大梁4と、この剛接合大梁4上の各中間免震装置3に対応する位置で下端を固定されて、かつ、上部本体建物1Aの内壁近傍における四隅などに固定された鉄骨柱5A〜5Dを備えている。同図では、前面側に配置された鉄骨柱5A,5Bのみが示されているが、後述する図3に示すように、それらの裏面側には他の鉄骨柱5C,5Dが配置されている。
各鉄骨柱5A〜5Dの上端部には、上部本体建物1Aの前面側における天井付近に配置された天井大梁6Aと、上部本体建物1Aの裏面側における天井付近に配置された天井大梁6Bが固定されており、両天井大梁6A,6Bには機械駐車装置の主要な構成要素の全てが吊り下げられている。この吊り下げ構造は徐々に説明して行くが、上部本体建物1A内の中心部寄りにほぼ鉛直に配置された四本の昇降ガイドレール7A〜7Dと、昇降ガイドレール7A〜7Dの両外側に鉛直に配置された四本の吊柱8A〜8Dの上端部が、詳細を後述する連結装置を用いて連結されて吊り下げられている。同図では、前面側に配置された天井大梁6A、昇降ガイドレール7A,7Bおよび吊柱8A,8Bのみが示されているが、後述する図3に示すように、それらの裏面側には他の天井大梁6B、昇降ガイドレール7C,7Dおよび吊柱8C,8Dが配置されている。
これに合わせて、昇降ガイドレール7A〜7Dおよび吊柱8A〜8Dの下端部は、本体建物1の最下部に形成されたピット底面1Eには接触しておらず、ピット底面1Eから浮いた状態となっている。
図2および図3は、図1に示した中間免震層対応フォーク式機械駐車装置における天井大梁6A,6Bの近傍を示す拡大図および平面図である。
図3に示すように本体建物1は四隅の配置した本体建物柱10A〜10Dを有し、各本体建物柱10A〜10Dの間に本体建物梁11A〜11Dがそれぞれ結合されている。各中間免震装置3の上部に下端部が固定された各鉄骨柱5A〜5Dは、本体建物1の上端部まで延ばされており、鉄骨柱5A,5Bの上端部間に天井大梁6Aの両端がそれぞれ結合され、鉄骨柱5C,5Dの上端部間に天井大梁6Bの両端がそれぞれ結合されている。鉄骨柱5A,5Cの上端部間には天井大梁結合部材6Cの両端部がそれぞれ結合され、鉄骨柱5B,5Dの上端部間には天井大梁結合部材6Dの両端部がそれぞれ結合されている。
しかも、本体建物梁11A,11Cの内壁近傍に天井大梁6A,6Bがそれぞれ配置され、天井大梁結合部材6Cが本体建物梁11Dの内壁面近傍に配置され、また天井大梁結合部材6Dが本体建物梁11Bの内壁面近傍に配置されているため、天井大梁6A,6Bが井形状に補強され、その中心側に十分に大きなスペースを確保することができる。詳細は後述するが、このスペースは、駐車車両が格納されるための格納スペース、昇降リフト15、横行台車27C,28Cを配置するために活用される。
天井大梁6Aと天井大梁6Bの対向部間には、対を成す天井小梁40A,40Bと、天井小梁40C,40Dと、天井小梁40E,40Fと、天井小梁40G,40Hの四組が結合されている。天井小梁40A,40Bの両端部付近には、詳細を後述する頂部吊装置49を用いて吊柱8A,8Cの上端部が固定され、天井小梁40C,40Dの両端部付近には、詳細を後述する頂部吊装置48を用いて昇降ガイドレール7A,7Cの上端部が固定されている。また、天井小梁40E,40Fの両端部付近には、詳細を後述する頂部吊装置48を用いて昇降ガイドレール7B,7Dの上端部が固定され、天井小梁40G,40Hの両端部付近には、詳細を後述する頂部吊装置49を用いて吊柱8B,8Dの上端部が固定されている。
図1に示した前面天井大梁6Aには、上述したように昇降ガイドレール7A,7Bおよび吊柱8A,8Bの上端部が結合されて吊り下げられ、また裏面天井大梁6Bには上述したように昇降ガイドレール7C,7Dおよび吊柱8C,8Dの上端部が結合されて吊り下げられている。
しかも、各昇降ガイドレール7A〜7Dおよび各吊柱8A〜8Dの中間部と、図1に示した剛接合大梁4とは、詳細を後述する図11〜図15に示すように長孔により鉛直方向の結合関係を持たず、剛接合大梁4で鉛直方向荷重を負担することなく地震時水平力のみを負担する構成の支持装置50および支持装置51によってそれぞれ支持されている。
図1に示したように、剛接合大梁4を通過した各昇降ガイドレール7A〜7Dおよび各吊柱8A〜8Dの下端部は、本体建物1の下方部に形成されたピット底面1Eの近くまで延びているが、ピット底面1Eに接触することなく浮いている状態である。
このため、各昇降ガイドレール7A〜7Dおよび各吊柱8A〜8Dは、それぞれの上端部のみを天井大梁6A,6Bに固定した吊り下げ構造であり、後述する機械駐車装置のその他の主要な構成要素も、各昇降ガイドレール7A〜7Dおよび各吊柱8A〜8Dに支持され、全体としても吊り下げ構造にされている。このような構成であるため、中間免震層対応フォーク式機械駐車装置における主要な構成要素は、中間免震装置3によって支持されることになり、天井大梁6A,6Bから鉄骨柱5A〜5Dを介して中間免震装置3で支持されている。つまり、機械駐車装置の総荷重を運転時も地震時も全て免震側で支持して、地球側の負担はない構造とされている。
上述した天井大梁6A,6Bは、図2に示すように本体建物1の内壁面近傍の空間を活用して、上部つなぎ梁12Aと、下部つなぎ梁12Bと、上部つなぎ梁12Aおよび下部つなぎ梁12B間を結合するブレース13などによって補強されている。補強部材としてブレース13などを使用しているため、仮想水平面上に井形状に構成された天井大梁6A,6Bおよび天井大梁結合部材6C,6Dは、その内外側に大きく突出することのない構成で、天井大梁6A、6Bのたわみ量を小さくするように補強することができる。また、補強部材としてブレース13などを使用しているため、平面的には井形状に構成された天井大梁6A,6Bと天井大梁結合部材6C,6Dの中心側空間部を損なうことがなく、同中心側空間部を駐車車両が格納されるための格納スペース、昇降リフト15、横行台車27C,28Cを配置するために活用することができる。
また、最上部にブレース13およびブレース用つなぎ梁12A,12Bを設置しているため、天井大梁6A,6Bの全体的なたわみ量を抑えることができ、詳細を後述する横行台車27C,28Cの運転時における水平移動を円滑に行わせることができる。
天井大梁6A,6Bの上部には、図2に示すように駆動部58が搭載されており、この駆動部58は、その構成要素の一部であるシーブに巻き掛けた主索を介して、詳細を後述する昇降リフト15やカウンターウェイト16を互いに異なる方向に昇降移動させるために使用される。
また、図1に示すように各昇降ガイドレール7A〜7Dおよび各吊柱8A〜8Dの外周部と、中間免震装置用躯体2および中間免震装置3の内面間の空間部には、地震時水平変位制限吊柱17A〜17Hと、地震時水平変位制限梁18A〜18Dを備えた地震時水平変位制限装置19が構成されている。
地震時水平変位制限装置19は、図10で詳細を説明するように平面図で見たとき仮想水平面上でほぼ井形状に組み立てた地震時水平変位制限梁18A〜18Dを有して構成されている。このため、その井形状の中央空間部に、上端部を吊り下げ構造とした各昇降ガイドレール7A〜7Dおよび各吊柱8A〜8Dをそのまま垂下させることができ、また、地震時水平変位制限装置19における四角形状に組み立てた地震時水平変位制限梁18A〜18D内を、駐車車両を格納するための格納スペースとして利用できる構成となっている。
こうして、各昇降ガイドレール7A〜7Dおよび各吊柱8A〜8Dの長手方向のほぼ全領域にわたって駐車車両を格納するための格納スペースを効率的に構成できることを示している。つまり、本機械駐車装置は、中間免震装置3よりも上方部に構成した駐車車両を格納させるための格納スペースに加えて、さらに、中間免震装置3の下方部にも駐車車両を格納させるための格納スペースを構成して、両格納スペースに駐車できる車両台数を増加させることができる。
各地震時水平変位制限吊柱17A〜17Hの下端部は、図1に示すようにピット底面1Eにまで達しておらず、ピット底面1Eから浮いた状態となっている。各地震時水平変位制限吊柱17A〜17Hの下端部間は地震時水平変位制限水平梁30によって結合され、地震時水平変位制限水平梁30の上部にターンテーブル用ピット面31が構成されている。このターンテーブル用ピット面31にターンテーブル32が搭載されている。かつ、ターンテーブル用ピット面31は地震時水平変位制限水平梁30から浮いている状態であり相互に接触はしていない。
乗込面1Dにおいては、上述した地震時水平変位制限装置19を効果的に機能させるために、中間免震層対応フォーク式機械駐車装置の下方部に形成された乗込面1Dにおける駐車車両の進入面に、免震用エキスパンションジョイント29A,29Bを設けられている。
次に、格納スペースの具体的な構成について説明する。
図1に示すように各吊柱8A〜8Dの鉛直方向には、所定の車高長間隔を隔てて複数段の横行レール21A〜21Nおよび横行レール22A〜22Nがそれぞれ固定されており、各横行レール21A〜21Nおよび横行レール22A〜22N毎に水平方向に移動可能な横行台車27A〜27Nおよび横行台車28A〜28Nがそれぞれ配置されている。つまり、詳細を後述する図10に示した段をC段とすると、昇降ガイドレール7A〜7Dに沿って昇降移動される昇降リフト15の両側列に、それぞれ横行レール21Cおよび横行レール22Cが本体建物1の前面側と裏面側で対を成すように配置されている。対を成す横行レール21C間には、横行モータ23Cによって横方向に移動される横行台車27Cが配置されており、他の対を成す横行レール22C間には、横行モータ25Cによって横方向に移動される横行台車28Cが配置されている。
ここで、昇降ガイドレール7A〜7Dの両外側に吊柱8A,8Cおよび吊柱8B,8Dをそれぞれ設置して両側に駐車車両を格納するために使用する格納スペースを昇降ガイドレール7A〜7Dの両外側に構成した両列構成としているため、横行台車27C,28Cの移動時、左右の横行レール21C,22Cにおける相対沈下量差を小さくしながら、横行台車27C,28Cを円滑に動くようにすることができる。
また、上述の説明から分かるように本実施例による中間免震層対応フォーク式機械駐車装置は、本体建物1の中間部に構成した中間免震装置用躯体2の上部に中間免震装置3を配置し、中間免震装置3の上部に支持した天井大梁6A、6Bに上端部を固定して吊り構造とすると共に、中間免震装置3よりも下部に形成されているピット底面1Eからその他端部を浮かせた状態の昇降ガイドレール7A〜7Dおよび吊柱8A〜8Dと、昇降ガイドレール7A〜7Dに沿って昇降可能なフォーク式の昇降リフト15と、吊柱8A〜8Dの鉛直方向でほぼ水平にそれぞれ固定した多段の横行レール21A〜21N,22A〜22Nと、横行レール21A〜21N,22A〜22Nに沿ってほぼ水平方向に移動可能で、かつ昇降リフト15との間で駐車車両の受け渡し可能なフォーク式の横行台車27A〜27N,28A〜28Nとしている。
このような構成であるため、中間免震装置3の上方に位置した天井大梁6A,6Bに吊り構造とした昇降ガイドレール7A〜7Dおよび吊柱8A〜8Dの下端部を中間免震装置3の下方に形成されたピット底面1E近くまで延ばすことができるので、中間免震装置3の上方に位置する部分の吊柱8A〜8Dを用いて鉛直方向に駐車車両を格納するために使用された多段の格納スペースを形成できるだけでなく、中間免震装置3の下方に位置する部分の吊柱8A〜8Dを用いて鉛直方向に駐車車両を格納するために使用された多段の格納スペースを形成できるので、全体として駐車可能台数を効率的に増加させることができる。
このように各昇降ガイドレール7A〜7Dおよび各吊柱8A〜8Dは、本体建物1の天井付近に配置された天井大梁6A,6Bに上端部を固定した吊下げ構造とし、下端側は剛接合大梁4および各中間免震装置3を配置した部分を通過してピット底面1E付近まで延びた長尺構造となっている。このため、機械駐車装置の構造物側でも地震時における水平変位制限構造について考慮している。
先ず、剛接合大梁4より上方における上部水平変位制限構造について説明する。
各鉄骨柱5A〜5Dには、図1および図2に示すようにその長手方向に所定間隔で多段に防振ゴム装置14A〜14Dが取り付けられている。各防振ゴム装置14A〜14Dの先端側には防振ゴムが取り付けられており、この防振ゴムが各本体建物梁11A〜11Dなどの対向部内面に圧接されている。ここで、各防振ゴム装置14A〜14Dは同一構成であり、図3に示すように本体建物1の四隅において前後方向および左右方向の振動をほぼ同様に抑制または吸収するように複数の防振ゴムが異なる向きで配置された構成となっている。
次に、昇降ガイドレール7A〜7Dまたは吊柱8A〜8Dの上端部と天井大梁6A,6Bを連結した連結構造について説明する。
図4、図5および図6は、図2に示した昇降ガイドレール7Aの上端部と天井大梁6Aを連結した頂部吊装置48を示す平面図、正面図および側面図である。
各昇降ガイドレール7A〜7Dの上端部と天井大梁6A,6Bを連結した頂部吊装置48は同一構成であるから、ここでは昇降ガイドレール7Aの上端部と天井大梁6Aを連結した頂部吊装置48を代表して説明する。ガイドレール7Aは、一対のU字状のガイドレール部材35A,35Bの開放側を所定距離隔てて対向配置させて構成されている。昇降ガイドレール7Aの頂部近傍には、一対のガイドレール部材35A,35Bの外側部を橋絡するようにほぼ平行に配置した一対の梁側結合部材36A,36Bが一体的に結合されている。両梁側結合部材36A,36Bは、ほぼ垂直に配置された板状であり、両ガイドレール部材35A,35Bの橋絡方向幅よりも十分に長くされた幅を有し、その両端部が後述する梁吊金具37A〜37Dに面接触するように形成されている。また、図5および図6に示すようにガイドレール部材35A,35Bの高さ方向は、比較的短くされている。ガイドレール部材35A,35Bよりも外側に位置する部分には、図5に示した孔39と同位置に複数の孔が形成されている。
一方、図3に示した天井大梁6Aの下面側には、天井小梁40C,40Dが並置されている。H鋼で構成された天井小梁40C,40Dの端部には、梁吊金具37A〜37Dがそれぞれ面接触するように配置されている。各梁吊金具37A〜37Dの裏面側には下方に向かって幅寸法を縮小しながら延びた逆三角形状の補強リブ41A〜41Dが一体的に形成されている。各梁吊金具37A〜37Dには、梁側結合部材36A,36Bと対応させたときに、梁側結合部材36A,36Bに形成されている複数の孔39に合致して一連の挿入孔を形成することになる複数の孔が形成されている。
より具体的には、梁側結合部材36A,36Bは平行な仮想垂直面上に配置され、各梁吊金具37A〜37Dも梁側結合部材36A,36Bにそれぞれ対応するように配置されている。しかも、これら両者の結合部は、ガイドレール部材35A,35Bの外周部を包囲するように同じ高さ位置に四箇所で形成されている。このため、一対のガイドレール部材35A,35B間に形成された空部の軸方向長を余り犠牲にすることなく、図2に丸囲いした頂部吊装置48を構成することができる。
こうして昇降リフト15の移動を大きく制限することなく、軸方向に小型化した頂部吊装置48を構成することができる。さらに、梁側結合部材36A,36Bと各梁吊金具37A〜37Dの各接触面は、同じ向きで互いに近接したり離反したりすることが可能である。
昇降ガイドレール7Aをその頂部側に位置した天井小梁40C,40Dに固定する場合、図4に示した梁側結合部材36A,36Bの裏面側に各梁吊金具37A〜37Dを配置して、梁側結合部材36A,36Bに形成されている孔39と、各梁吊金具37A〜37Dに形成されている孔とを合致させる。その後、合致した一連の孔にそれぞれボルト42を挿入し、ナットを用いて各梁側結合部材36A,36Bに梁吊金具37A〜37Dを固定する。
昇降ガイドレール7Aを構成している一対のガイドレール部材35A,35Bには、図1に示した昇降リフト15および昇降アーム33が移動するときに曲げ荷重が加わる。しかしながら、図4〜図6に示したガイドレール部材35A,35Bは、上述した頂部吊装置48によって変位を十分に抑制するように強固に支持固定することができる。
しかも、頂部吊装置48は、昇降ガイドレール7Aの外周部に固定した一対の梁側結合部材36A,36Bと、天井小梁40C,40Dに固定されて梁側結合部材36A,36Bにそれぞれ対向して接触する四個の梁吊金具37A〜37Dを有して構成している。このため、軸方向に大型化することなく、梁側結合部材36A,36Bと梁吊金具37A〜37Dの間を強固に固定して、地震発生時の昇降ガイドレール7A側の振動振幅をより効果的に抑制することができる。
図7、図8および図9は、図2に示した吊柱8Aの上端部と天井大梁6Aを連結した頂部吊装置49を示す平面図、正面図および側面図である。
各吊柱8A〜8Dの上端部と天井大梁6A,6Bを連結した頂部吊装置49は、上述した昇降ガイドレール7Aの頂部吊装置48とほぼ同一構成であるから、ここでは吊柱8Aを代表して説明するが、昇降ガイドレール7Aにおける頂部吊装置48とほぼ同様の構成であるから、同等物には同一符号を付けて詳細な説明を省略する。
H鋼から成る吊柱8Aの頂部近傍における両側は、ほぼ平行に配置した一対の梁側結合部材36A,36Bに挟み込まれて一体的に結合されている。両梁側結合部材36A,36Bは、ほぼ垂直に配置された板状であり、吊柱8Aの橋絡方向幅よりも十分に長くされた幅を有し、その両端部に梁吊金具37A〜37Dが面接触するように配置されている。
一方、図1に示した天井大梁6の下面側に固定されてH鋼で構成された天井小梁40A,40Bには、上述した梁側結合部材36A,36Bの端部にそれぞれ面接触するように配置された梁吊金具37A〜37Dが一体的に形成され、また各梁吊金具37A〜37Dの裏面側には逆三角形状の補強リブ41A〜41Dが一体的に形成されている。
吊柱8Aをその頂部側に位置した天井小梁40A,40Bに固定する場合、図7に示した梁側結合部材36A,36Bの裏面側に各梁吊金具37A〜37Dを配置して、梁側結合部材36A,36Bに形成されている孔39と、各梁吊金具37A〜37Dに形成されている孔とを合致させる。その後、合致した一連の孔にそれぞれボルト42を挿入し、ナットを用いて各梁側結合部材36A,36Bに梁吊金具37A〜37Dを固定する。
吊柱8Aには、図3に示した横行レール21Cに沿って横行台車27Cが移動するときに曲げ荷重が加わる。しかしながら、図7〜図9に示した吊柱8Aは、図2に丸囲いで示した頂部吊装置49によって変位を十分に抑制するように強固に支持固定することができる。
しかも、頂部吊装置49は、吊柱8Aを挟み込んだ一対の梁側結合部材36A,36Bと、天井小梁40A,40Bに固定されて梁側結合部材36A,36Bにそれぞれ対向して接触するように配置された四個の梁吊金具37A〜37Dを有して構成している。このため、軸方向に大型化することなく、梁側結合部材36A,36Bと梁吊金具37A〜37Dの間を強固に固定することができる。
次に、上端部を吊り下げ構造とした各昇降ガイドレール7A〜7Dおよび各吊柱8A〜8Dの剛接合大梁4の近傍における地震時水平変位制限装置19について説明する。
図10は、剛接合大梁4の上方から見た剛接合大梁4および地震時水平変位制限装置19の平面図である。
地震時水平変位制限装置19の少し上方に位置した剛接合大梁4は、中間免震装置3の上部に位置した鉄骨柱5A〜5Dの下端部近傍を結合している。この剛接合大梁4は、図3で説明した天井大梁6を投影した構成であり、鉄骨柱5A,5B間を結合した前面剛接合大梁4Aと、鉄骨柱5C,5D間を結合した裏面剛接合大梁4Bと、鉄骨柱5A,5C間を結合した側面剛接合大梁4Cと、鉄骨柱5B,5D間を結合した側面剛接合大梁4Dを有し、全体としてほぼ井形状に構成されている。
しかも、図3に示した天井大梁6Aの真下に配置された前面剛接合大梁4Aの内側近傍には、昇降ガイドレール7A,7Bと吊柱8A,8Bが配置され、詳細を後述する図11〜図16に示した支持装置50,51によって、剛接合大梁4で鉛直方向荷重を負担することなく地震時水平力のみを負担するように支持されている。また図3に示した天井大梁6Bの真下に配置された裏面剛接合大梁4Bの内側近傍には、昇降ガイドレール7C,7Dと吊柱8C,8Dが配置され、同様の支持装置50,51によって、剛接合大梁4で鉛直方向荷重を負担することなく地震時水平力のみを負担するように支持されている。
このような剛接合大梁4の下方には、地震時水平変位制限装置19が構成されている。この地震時水平変位制限装置19は、平面図で見たとき仮想水平面上でほぼ井形状に組み立てた地震時水平変位制限梁18A〜18Dと、地震時水平変位制限梁18A〜18Dに上端部を固定して鉛直に下方へ延ばして配置した地震時水平変位制限吊柱17A〜17Hを有して構成されている。
地震時水平変位制限梁18Aは、上述した前面剛接合大梁4Aの真下にほぼ平行に配置され、地震時水平変位制限梁18Bは、上述した裏面剛接合大梁4Bの真下にほぼ平行に配置されている。これに対して、地震時水平変位制限梁18C,18Dは、側面剛接合大梁4C,4Dよりも少し内側に配置されている。
地震時水平変位制限梁18Aと地震時水平変位制限梁18Cの結合部には、地震時水平変位制限吊柱17Aの上端部が結合され、地震時水平変位制限梁18Cと地震時水平変位制限梁18Dの結合部には、地震時水平変位制限吊柱17Eの上端部が結合され、地震時水平変位制限梁18Bと地震時水平変位制限梁18Dの結合部には、地震時水平変位制限吊柱17Gの上端部が結合され、地震時水平変位制限梁18Dと地震時水平変位制限梁18Aの結合部には、地震時水平変位制限吊柱17Bの上端部が結合されている。
また、地震時水平変位制限梁18Aの長手方向の中間部には地震時水平変位制限吊柱17Cの上端部が結合され、地震時水平変位制限梁18Cの長手方向の中間部には地震時水平変位制限吊柱17Dの上端部が結合され、地震時水平変位制限梁18Bの長手方向の中間部には地震時水平変位制限吊柱17Fの上端部が結合され、地震時水平変位制限梁18Dの長手方向の中間部には地震時水平変位制限吊柱17Hの上端部が結合されている。
上述したように各地震時水平変位制限吊柱17A〜17Hの下端部は、ピット底面1Eにまで達しておらず、ピット面9から浮いた状態となっており、地震時水平変位制限水平梁30によって結合されている。
地震時水平変位制限装置19における井形状の中空部内には、上端部を吊り下げ構造とした各昇降ガイドレール7A〜7Dおよび各吊柱8A〜8Dが配置されている。このため、地震時水平変位制限梁18A〜18Dによる井形状の大きさは、その内面側を本体建物1の中心側に多少突出するように配置された中間免震装置用躯体2によって制限されるが、中間免震装置用躯体2よりも下方側の空間部でも、中間免震装置用躯体2よりも上方側の空間部で吊り構造とした各昇降ガイドレール7A〜7Dおよび各吊柱8A〜8Dをそのまま垂下させることができる。
しかも、天井大梁6、剛接合大梁4、地震時水平変位制限装置19における地震時水平変位制限梁18A〜18Dは、それぞれ井形状に構成され、かつ、各井形状の中央空間部を鉛直方向に投影するように同心的に構成されている。このため、各井形状の中央空間部に大きなスペースを効率的に形成することができる。このスペースは、駐車車両が格納されるための格納スペース、昇降リフト15、横行台車27C,28Cを配置するために活用される。
こうして、本機械駐車装置は、中間免震装置3よりも上方部に構成した駐車車両を格納するための格納スペースに加えて、さらに、中間免震装置3の下方部にも駐車車両を格納するための格納スペースを構成して、これらの格納スペースに格納できる駐車台数を増加させることができる。
図1に示したように、地震時水平変位制限吊柱17A〜17H間は、地震時水平変位制限ブレース20によって結合されている。地震時水平変位制限装置19は、図1に示すように剛接合大梁4の下部で、各地震時水平変位制限吊柱17A〜17H間を結合するように取り付けた地震時水平変位制限ブレース20によって補強されている。地震時水平変位制限ブレース20を使用することによって、地震時水平変位制限装置19の内外側に大きく突出することなく、地震時水平変位制限装置19の地震時水平変位量を小さくすることができる。
次に、剛接合大梁4における昇降ガイドレール7A〜7Dの支持装置50について説明する。
図11、図12および図13は、図1に示した剛接合大梁4における昇降ガイドレール7Aの支持装置50を示す平面図、正面図および側面図である。
剛接合大梁4における各昇降ガイドレール7A〜7Dの中間部における支持装置50は、図1に丸囲いで示すようにほぼ同一構成であるから、ここでは昇降ガイドレール7Aを代表して説明する。
図12および図13から分かるように昇降ガイドレール7Aは、剛接合大梁4の近傍を鉛直方向に通過している。昇降ガイドレール7Aに対向する位置の剛接合大梁4における上下には、一対のガイドレール受金具43A,43Bと一対のガイドレール受金具44A,44Bがそれぞれ一体的に結合されている。ガイドレール受金具43A,43Bの先端部には、昇降ガイドレール7Aを挟み込むように配置したガイドレール結合プレート45A,45Bが複数本のボルト46とナットにより結合されている。ガイドレール受金具44A,44Bの先端部も同様であり、昇降ガイドレール7Aを挟み込むように配置したガイドレール結合プレート47A,47Bが複数本のボルト48とナットにより結合されている。
ガイドレール受金具43A,43Bおよびガイドレール受金具44A,44Bは、剛接合大梁4に固定されているが、ガイドレール結合プレート45A,45Bおよびガイドレール結合プレート47A,47Bは、位置調整可能であり、昇降ガイドレール7Aに対して位置合わせすることができる。このため、図13に示すように結合用のボルト46,48を挿入する孔は、前後左右に長孔となっている。位置調整が完了した時点で、ボルトの座金などを溶接して水平方向を固定する。ただし、鉛直方向は長孔でスライドできるようにしている。
従って、ガイドレール受金具43A,43Bとガイドレール受金具44A,44Bは、昇降ガイドレール7Aと鉛直方向には結合関係を持たずに挟み込むように配置した支持装置50を構成しているため、長孔により昇降ガイドレール7Aの鉛直方向荷重を負担しない。ただし、地震時における昇降ガイドレール7Aからの水平力のみを負担している。
こうして、上端部を天井大梁6A,6Bに固定して吊り構造とした昇降ガイドレール7Aは、中間免震装置3および剛接合大梁4を通過して乗込面2まで延びた長尺物としても、その中間が通過する剛接合大梁4で鉛直方向荷重を負担することなく地震時水平力のみを負担することになる。
図14、図15および図16は、図1に示した剛接合大梁4における吊柱8Aの支持装置51を示す平面図、正面図および側面図である。
剛接合大梁4における各吊柱8A〜8Dの中間部における支持装置51は、図1に丸囲いで示すようにほぼ同一構成であるから、ここでは吊柱8Aを代表して説明する。
図15および図16から分かるように吊柱8Aは、剛接合大梁4の近傍を鉛直方向に通過している。吊柱8Aに対向する位置の剛接合大梁4における上下には、一対の吊柱受金具52A,52Bと一対の吊柱受金具53A,53Bがそれぞれ一体的に結合されている。吊柱受金具52A,52Bの先端部には、吊柱8Aを挟み込むように配置した吊柱結合プレート54A,54Bが複数本のボルト55とナットにより結合されている。吊柱受金具53A,53Bの先端部も同様であり、吊柱8Aを挟み込むように配置した吊柱結合プレート56A,56Bが複数本のボルト57とナットにより結合されている。
吊柱受金具52A,52Bおよび吊柱受金具53A,53Bは、剛接合大梁4に固定されているが、吊柱結合プレート54A,54Bおよび吊柱結合プレート56A,56Bは、位置調整可能であり、吊柱8Aに対して位置合わせすることができる。このため、図16に示すように結合用のボルト55,57を挿入する孔は、前後左右に長孔となっている。位置調整が完了した時点で、ボルトの座金などを溶接して水平方向を固定する。ただし、鉛直方向は長孔でスライドできるようにしている。
従って、吊柱受金具52A,52Bと吊柱受金具53A,53Bは、吊柱8Aと鉛直方向の結合関係を持たずに挟み込むように配置した支持装置51を構成しているため、吊柱8Aの鉛直方向荷重を負担していない。ただし、地震時における吊柱8Aからの水平力のみを負担している。
こうして、上端部を固定して吊り構造とした吊柱8Aは、中間免震装置3および剛接合大梁4を通過して乗込面2まで延びた長尺物としても、その中間が通過する剛接合大梁4で鉛直方向荷重を負担することなく地震時水平力を負担する支持装置51によって支持されるため、地震時の吊柱8Aの水平変位量を抑制し、中間免震装置3の下部も駐車車両の格納スペースとして形成できる。
このような構成の中間免震層対応フォーク式機械駐車装置によれば、昇降ガイドレール7A〜7D、吊柱8A〜8D、昇降リフト15、横行台車27C,28C、横行レール21C,22Cなどの主要な構成における鉛直方向の総荷重を天井大梁6A、6Bで受けるように吊り構造とし、中間免震装置3のすぐ上に配置した剛接合大梁4では、昇降ガイドレール7A〜7Dおよび吊柱8A〜8Dの鉛直方向荷重を負担することなく地震時水平力のみを負担することになる。つまり、機械駐車装置の総荷重を運転時も地震時も全て免震側で支持して、地球側の負担はない構造としている。
次に、上述した中間免震層対応フォーク式機械駐車装置によって、乗込口1Cから進入した駐車車両を移動して格納スペースに格納する場合について、簡単に説明する。
定常状態で、昇降リフト15は乗込面1Dに待機されている。図2に示した駆動部58に巻き掛けられた主索の端部が昇降アーム33に連結されており、駆動部58によって主索を一定方向に巻き取ると、昇降アーム33およびこれに連結された昇降リフト15が昇降動作させることができる。
この待機状態で、図1に示した下方の乗込面1Dに形成された乗込口1Cから進入してきた駐車車両を、乗込面1Dに配置されている昇降リフト15上に搭載させると、フォーク式機械駐車装置に受け渡される。駐車車両を図10に示した格納部をC段の構成と仮定して、その後、乗込面1Dの駐車車両をC段の左方における横行台車27C上に格納するものとして説明する。
上述した駆動装置58によって昇降リフト15を昇降ガイドレール7A〜7Dに沿って上昇移動させ、駐車車両を搭載した状態の昇降リフト15が、例えばC段の少し上方部で停止させて一時待機させる。このとき、図3に示した横行モータ23Cを駆動して横行レール21Cに沿って横行台車27Cを移動させて、横行台車27Cを昇降リフト15の下部まで移動させて停止させる。その後、昇降リフト15を今度は下方へ移動すると、フォーク状の構成であるために昇降リフト15は横行台車27Cを通過するが、駐車車両は昇降リフト15から横行台車27Cに受け渡される。その後、横行モータ23Cを逆方向に回転させて横行台車27Cを横行レール21Cに沿って移動させて元に位置へ戻すと、駐車車両はこの格納スペースへの格納状態となる。駐車車両を他の格納スペースに格納する場合も、同様に行われる。
尚、本発明による中間免震層対応フォーク式機械駐車装置は、上述した実施例に限らず適用することができる。例えば、上記実施例では昇降ガイドレール7A〜7Dに沿って昇降移動する昇降リフト15の両側に横行台車27A〜27N,28A〜28Nをそれぞれ配置した両列構成としたが、片列構成のものにも適用できる。また本体建物1の具体的な構造、地震時水平変位制限装置19の具体的な構造、支持装置50,51の具体的な構造などは、図示のものに限定しない。
以上説明したように本発明は、本体建物1の中間部に構成した中間免震装置用躯体2の上部に中間免震装置3を配置し、中間免震装置3の上部に支持した天井大梁6A,6Bと、天井大梁6A,6Bに上端部を固定して吊構造とすると共に、中間免震装置3よりも下部に形成されているピット底面1Eからその他端部を浮かせた状態の昇降ガイドレール7A〜7Dおよび少なくとも片列の吊柱8A,8Cと、昇降ガイドレール7A〜7Dに沿って昇降可能なフォーク式の昇降リフト15と、吊柱8A,8Cの鉛直方向でほぼ水平にそれぞれ固定した多段の横行レール21A〜21Nと、横行レール21A〜21Nに沿ってほぼ水平方向に移動可能で、かつ昇降リフト15との間で駐車車両の受け渡し可能なフォーク式の横行台車27Cとを設けたことを特徴とする。
このような構成によれば、中間免震装置3の上方に位置した天井大梁6A,6Bに吊構造とした昇降ガイドレール7A〜7Dおよび吊柱8A,8Cの下端部を中間免震装置3の下方に形成されたピット底面1E近くまで延ばすことができるので、中間免震装置3の下方に位置する部分の吊柱8A,8Cを用いて鉛直方向に駐車車両を格納するために使用された多段の格納スペースを形成でき、全体として駐車可能台数を効率的に増加させることができる。
また本発明は上述の構成に加えて、中間免震装置3の上部に複数本の鉄骨柱5A〜5Dを支持固定し、各鉄骨柱5A〜5Dの上端部に天井大梁6A,6Bを固定し、各鉄骨柱5A〜5Dの下端部近傍に剛接合大梁4を固定したことを特徴とする。
このような構成によれば、中間免震装置3の上方だけでなく中間免震装置3の下方にまで延ばした昇降ガイドレール7A〜7Dおよび吊柱8A,8Cを使用しても、剛接合大梁4を利用して垂直方向に大きくした機械駐車装置側の地震時における水平変位量を簡単な構成で抑制しながら、中間免震装置3の下部も駐車車両の格納スペースとして形成できる。
また本発明は上述の構成に加えて、天井大梁6A,6Bと昇降ガイドレール7A〜7Dおよび吊柱8A,8Cの連結固定部の近傍に、本体建物1の内壁近傍に配置して天井大梁6A〜6Dと各鉄骨柱5A〜5Dを結合して補強するために上部つなぎ梁12Aと、下部つなぎ梁12Bと、上部つなぎ梁12Aおよび下部つなぎ梁12B間を結合するブレース13を設け、ブレース13の内側にも駐車スペースを形成したことを特徴とする。
このような構成によれば、本体建物1の内壁面近傍の空間を活用して、上部つなぎ梁12Aと、下部つなぎ梁12Bと、上部つなぎ梁12Aおよび下部つなぎ梁12B間を結合するブレース13により、天井大梁6A,6Bのたわみ量を小さくすることができる。従って、ブレース13を構成した部分の内側も、駐車車両の格納スペースとして利用することができ、全体としてもスペースを効率的に使用して駐車台数を増加させることができる。
また本発明は上述の構成に加えて、昇降ガイドレール7A〜7Dおよび吊柱8A,8Dと対向する部分の剛接合大梁4に、昇降ガイドレール7A〜7Dおよび吊柱8A〜8Dの鉛直方向荷重を負担することなく地震時水平力のみを負担するように支持した支持装置50,51をそれぞれ設けたことを特徴とする。
このような構成によれば、剛接合大梁4では、昇降ガイドレール7A〜7Dおよび吊柱8A,8Cの鉛直方向荷重を負担することなく地震時水平力を負担する支持装置50,51によって支持されるため、昇降ガイドレール7A〜7D、吊柱8A,8C、昇降リフト15、横行台車27A〜27N、横行レール21A〜21Nなどの主要な構成における鉛直方向の総荷重を天井大梁6A,6Bで受けるように吊構造とした効果を損なうことはない。
また本発明は上述の構成に加えて、仮想水平面上における四角形の各角部に相当する位置に四本の昇降ガイドレール7A〜7Dを分散して配置し、昇降ガイドレール7A〜7Dの両外側にそれぞれ対を成す吊柱8A,8Cおよび吊柱8B,8D8A〜8Dを分散して配置して、駐車車両を格納するために使用する格納スペースを両列構成としたことを特徴とする。
このような構成によれば、横行台車27C,28Cの横方向への移動時、左右の横行レール21C,22Cにおける相対沈下量差を小さくしながら、横行台車27C,28Cを円滑に動くようにすることができる。
また本発明は上述の構成に加えて、仮想水平面上でほぼ四角形状に組み立てた地震時水平変位制限梁18A〜18Dと、四角形状の地震時水平変位制限梁18A〜18Dに連結されて鉛直方向に配置した地震時水平変位制限吊柱17A〜17Hを有して地震時水平変位制限装置19を構成し、剛接合大梁4の下部に、かつ、本体建物1の内壁側と昇降ガイドレール7A〜7Dおよび各吊柱8A〜8Dの外周部との間に地震時水平変位制限梁18A〜18Dおよび地震時水平変位制限吊柱17A〜17Hを配置し、地震時水平変位制限装置19に対応する位置で、かつ四角形状の地震時水平変位制限梁18A〜18Dにおける内側に位置した吊柱8A〜8Dを用いてその鉛直方向に横行きレールとフォーク式の横行台車とを有する複数段の格納スペースを形成したことを特徴とする。
このような構成によれば、中間免震装置用躯体2よりも下方側の空間部でも、中間免震装置用躯体2よりも上方側の空間部で吊り構造とした各昇降ガイドレール7A〜7Dおよび各吊柱8A〜8Dをそのまま垂下させることができ、また四角形状の地震時水平変位制限梁18A〜18Dの内側空間部を駐車車両の格納スペースとして利用できる。
従って、本機械駐車装置は、中間免震装置3よりも上方部に構成した駐車車両の格納スペースに加えて、さらに、中間免震装置3の下方部にも駐車車両の格納スペースを構成して、駐車台数を増加させることができる。
また本発明は上述の構成に加えて、地震時水平変位制限吊柱17A〜17の下端部も本体建物1の下部に形成されているピット底面1Eから浮いている状態で配置したことを特徴とする。
このような構成によれば、新たに追加した地震時水平変位制限装置19の構成も中間免震装置3によって支持されることになり、地震時における水平方向に大きくなりがちな構成である機械駐車装置側の水平変位量を地震時水平変位制限装置19によって吸収し、かつ、本体建物1に伝達させることができる。
また本発明は上述の構成に加えて、各鉄骨柱5A〜5Dに、各鉄骨柱5A〜5Dの長手方向に所定間隔で、それぞれ本体建物1の内壁側に防振ゴムを接触させた防振ゴム装置14A〜14Dを取り付け、防振ゴム装置14A〜14Dにより地震時水平力を吸収し、かつ、各鉄骨柱5A〜5D側から本体建物1へ伝達させるようにしたことを特徴とする。
このような構成によれば、防振ゴム装置で地震時の水平方向変位を吸収して、かつ、地震時水平力を本体建物に伝達することができる。
1 本体建屋
1E ピット底面
2 中間免震装置用躯体
3 中間免震装置
4 剛接合大梁
5A〜5D 鉄骨柱
6 天井大梁
7A〜7D 昇降ガイドレール
8A〜8D 吊柱
12A 上部つなぎ梁
12B 下部つなぎ梁
13 ブレース
14A〜14D 防振ゴム装置
15 昇降リフト
21A〜21N 横行レール
22A〜22N 横行レール
27A〜27N 横行台車
28A〜28N 横行台車
50,51 支持装置
18A〜18D 地震時水平変位制限梁
17A〜17H 地震時水平変位制限吊柱
19 地震時水平変位制限装置

Claims (8)

  1. 免震装置を介して駐車装置側の構造物を構成し、前記駐車装置側の構造物側に駐車車両を格納するための格納スペースを形成し、駐車車両を前記格納スペースへと移動するために駐車車両を搭載した昇降リフトを昇降ガイドレールに沿って移動するよう構成した中間免震層対応フォーク式機械駐車装置において、
    本体建物の中間部に構成した中間免震装置用躯体の上部に前記中間免震装置を配置し、前記中間免震装置の上部に支持した天井大梁と、前記天井大梁に上端部を固定して吊構造とすると共に、前記中間免震装置よりも下部に形成されているピット底面からその下端部を浮かせて機械駐車装置の総荷重を運転時も地震時も全て免震側で支持し、前記昇降ガイドレールおよび少なくとも片列の吊柱と、前記昇降ガイドレールに沿って昇降可能なフォーク式の前記昇降リフトと、前記吊柱の鉛直方向でほぼ水平にそれぞれ固定した多段の横行レールと、前記横行レールに沿ってほぼ水平方向に移動可能で、かつ前記昇降リフトとの間で駐車車両の受け渡し可能なフォーク式の横行台車とを設けたことを特徴とする中間免震層対応フォーク式機械駐車装置。
  2. 前記中間免震装置の上部に複数本の鉄骨柱を支持固定し、前記各鉄骨柱の上端部に前記天井大梁を固定し、前記各鉄骨柱の下端部近傍に剛接合大梁を固定したことを特徴とする請求項1に記載の中間免震層対応フォーク式機械駐車装置。
  3. 前記天井大梁と前記昇降ガイドレールおよび前記吊柱の連結固定部の近傍に、前記本体建物の内壁近傍に配置されて前記天井大梁と前記鉄骨柱を結合して補強するために上部つなぎ梁と、下部つなぎ梁と、前記上部つなぎ梁および前記下部つなぎ梁間を結合するブレースを設け、前記ブレースの内側にも駐車車両を格納するために使用される格納スペースを形成したことを特徴とする請求項2に記載の中間免震層対応フォーク式機械駐車装置。
  4. 前記昇降ガイドレールおよび前記吊柱と対向する部分の前記剛接合大梁に、前記昇降ガイドレールおよび前記吊柱の鉛直方向荷重を負担することなく地震時水平力を負担するように支持した支持装置を設けたことを特徴とする請求項2に記載の中間免震層対応フォーク式機械駐車装置。
  5. 仮想水平面上における四角形の各角部に相当する位置に四本の前記昇降ガイドレールを分散して配置し、四本の前記昇降ガイドレールの両外側にそれぞれ対を成す前記吊柱を分散して配置して、駐車車両を格納するために使用する格納スペースを両列構成としたことを特徴とする請求項2に記載の中間免震層対応フォーク式機械駐車装置。
  6. 仮想水平面上でほぼ四角形状に組み立てた地震時水平変位制限梁と、四角形状の前記地震時水平変位制限梁に連結されて鉛直方向に配置した地震時水平変位制限吊柱を有して地震時水平変位制限装置を構成し、前記剛接合大梁の下部に、かつ、前記本体建物の内壁側と前記昇降ガイドレールおよび前記吊柱の外周部との間に前記地震時水平変位制限梁および前記地震時水平変位制限吊柱を配置し、前記地震時水平変位制限装置に対応する位置で、かつ四角形状の前記地震時水平変位制限梁における内側に位置した前記吊柱を用いてその鉛直方向に他の前記横行きレールと他の前記フォーク式の横行台車とを有する複数段の他の格納スペースを形成したことを特徴とする請求項2に記載の中間免震層対応フォーク式機械駐車装置。
  7. 前記地震時水平変位制限吊柱の下端部も前記本体建物の下部に形成されている前記ピット底面から浮かせて配置し、機械駐車装置の総荷重を運転時も地震時も全て免震側で支持し、地球側の負担がない構造としたことを特徴とする請求項6に記載の中間免震層対応フォーク式機械駐車装置。
  8. 前記各鉄骨柱に、前記各鉄骨柱の長手方向に所定間隔で、それぞれ前記本体建物の内壁側に防振ゴムを接触させた防振ゴム装置を取り付け、前記防振ゴム装置により地震時水平力が前記各鉄骨柱側から前記本体建物へ伝達させるようにしたことを特徴とする請求項2に記載の中間免震層対応フォーク式機械駐車装置。
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