JP6249566B2 - 建物組込型機械式駐車装置 - Google Patents

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Description

本発明は、建物内部の据付空間に設置された建物組込型機械式駐車装置に関する。
建物組込型機械式駐車装置は、建物内部のボイド(すなわち建物の内部空洞、以下、据付空間とする)内に組み込まれた機械式駐車装置である。建物組込型機械式駐車装置は、車両を載せたパレットを昇降路に沿って昇降するエレベータと、昇降路に隣接し、上下方向に間隔を隔てて設定された駐車区画と、各駐車区画内を水平に延び、互いに平行な複数対の第1横行レールと、エレベータに設置され、第1横行レールに沿って駐車区画と昇降路との間でパレットを横行させる横行装置とを備える。このような建物組込型機械式駐車装置として、例えば特許文献1〜6が開示されている。
特許文献1〜5に開示された建物組込型機械式駐車装置は、建物内部の据付空間の四隅に設けられ鉛直に延びる柱と、その四隅の柱の間に架け渡され、据付空間の内壁面の4面にそれぞれ平行かつ水平に延びる梁とを有する。つまり特許文献1〜5の梁は、上方から見ると、矩形の枠を構成する。そして柱から据付空間の内壁面に向けて突設した部材が据付空間の内壁面に当接することにより、柱が据付空間の内壁面に支持される構造となっている。
また特許文献6には、鉛直に延びる柱が据付空間の四隅にない建物組込型機械式駐車装置が開示されている。
特許第5174417号公報 特開2009−114651号公報 特開2012−122235号公報 特開2009−263880号公報 特許第5199566号公報 特開平11−280288号公報
特許文献1〜4に開示された建物組込型機械式駐車装置は、第1横行レールが架け渡されるレール支持柱とは別に、据付空間の四隅に、主柱を有しており、4面に設けられた梁でそれらの主柱を繋ぐ構成となっている。
そのため、これらの特許文献に開示された建物組込型機械式駐車装置は、据付空間の四隅に、主柱を設けるための余分なスペースを必要とした。
また特許文献1〜4に開示された建物組込型機械式駐車装置は、主柱を有する分、材料を多量に使用する必要があり、製造費用が高かった。
特許文献1〜5に開示された建物組込型機械式駐車装置は、据付空間の四隅の主柱やレール支持柱を繋ぐ梁を据付空間の4面に有し、上方から見ると、それらの梁は、矩形の枠を形成する。
また特許文献6に開示された建物組込型機械式駐車装置は、据付空間の四隅には、主柱やレール支持柱を有さないが、上下方向に間隔を隔てて複数配置され井桁状に組まれた矩形の枠を有する。
そのため、これらの特許文献に開示された建物組込型機械式駐車装置は、4面全てに梁を有する分、余分にスペースを必要とした。またこれらの建物組込型機械式駐車装置は、4面全てに梁を有する分、材料も多量に必要であり、その分、製造費用が高かった。
本発明は上述した問題点を解決するために創案されたものである。すなわち本発明の目的は、建物内部の据付空間内に組み込むことができ、地震で揺れたときに建物の揺れに追従することができ、省スペースを実現できる建物組込型機械式駐車装置を提供することにある。
本発明によれば、車両を載せたパレットを昇降路に沿って昇降するエレベータと、
前記昇降路に隣接し、上下方向に間隔を隔てて設定された駐車区画と、
各駐車区画内を水平に延び、互いに平行な複数対の第1横行レールと、
前記エレベータに設置され、前記第1横行レールに沿って前記駐車区画と昇降路との間でパレットを横行させる横行装置と、を備え、建物内部に設けられた据付空間内に組み込まれた建物組込型機械式駐車装置であって、
前記据付空間内に設置され前記建物内部の最下階から鉛直に延び各第1横行レールを水平に支持する複数のレール支持柱と、
前記据付空間を構成し前記第1横行レールに対向する1対の第1内壁に近接し、前記レール支持柱をそれぞれ連結する複数対の水平連結材と、
各水平連結材を水平かつ直交する2方向に弾性的に支持する複数の防振装置と、を有し、
前記防振装置は、一端が前記第1内壁に固定され、据付空間の内方に延び、他端部において第1防振材を介して前記水平連結材を水平かつ水平連結材に直交する方向に把持する複数の水平把持具を有する、ことを特徴とする建物組込型機械式駐車装置が提供される。
また前記防振装置は、一端部が前記水平連結材の両端部に連結され該水平連結材の長手方向に外方に延び、他端部が第2防振材を介して前記第1内壁に直交する第2内壁に当接又は近接する複数対の水平支持具を有する。
また前記水平把持具は、前記他端部から鉛直方向に延びる第1突起部と、
該第1突起部から間隔を隔てて該第1突起部より前記一端側に設けられ前記第1突起部と同じ方向に延びる第2突起部と、を有し、
前記第1突起部と前記第2突起部との間に前記第1防振材を介して前記水平連結材を挟むことにより前記水平連結材を把持する。
上述した本発明の建物組込型機械式駐車装置によれば、第1横行レールにかかる鉛直荷重は、レール支持柱が支持するため、従来の主柱が不要である。
また水平把持具の一端が第1内壁に固定されており、水平かつ水平連結材と直交する方向に水平連結材が移動しないように、水平把持具の他端部で、水平連結材を把持する。そのため、本発明の建物組込型機械式駐車装置は、水平連結材と直交かつ水平に延びる梁も不要である。
それにより本発明の建物組込型機械式駐車装置は、主柱が無く、梁が従来の建物組込型機械式駐車装置より少ない分、建物組込型機械式駐車装置の設置に必要なスペースを小さくすることができる。また設置に必要なスペースが小さいため、従来よりも小さな建物内部の据付空間内に、建物組込型機械式駐車装置を組み込むことができる。また従来のものよりも主柱が無く梁が少ないため、鉄骨の使用量を低減でき、建物組込型機械式駐車装置の製造費用を抑えることができる。
また水平連結材は、防振装置で水平かつ直交する2方向に第1内壁に弾性的に支持されており、レール支持柱は水平連結材に連結されているので、レール支持柱の座屈を防ぐことができる。
また本発明の建物組込型機械式駐車装置は、水平連結材が、複数の防振装置により、水平かつ直交する2方向に弾性的に支持されている。特に水平連結材は、建物の第1内壁に取り付けられた水平把持具により把持されている。そのため地震時には、第1内壁の動きに追従して水平連結材が動き、それに合わせて各レール支持柱が揺れる。それにより、本発明の建物組込型機械式駐車装置は、全体として、建物の揺れに追従して揺れることができる。
また本発明の第1横行レールの鉛直荷重は、レール支持柱に支持される。そのためたとえ地震で建物が大きく揺れたとしても、上下の水平連結材間の間隔が予め設定された長さより狭くなることはない。それにより本発明の建物組込型機械式駐車装置は、駐車区画に駐車した車両が上段の駐車区画のパレットと当接することを防ぐことができる。
本発明の建物組込型機械式駐車装置を組み込む建物の説明図である。 本発明の建物組込型機械式駐車装置の全体構成図である。 図2(B)のC−C矢視図である。 図3のD−D矢視図である。 水平支持具が図3とは別の実施例であるときの図3のEの拡大図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
図1は、本発明の建物組込型機械式駐車装置を組み込む建物の説明図である。図1(A)は、建物38を横方向から見たときの図であり、図1(B)は図1(A)のA−A矢視図である。
建物38は、その内部に据付空間41を有する。建物38は、例えば、梁と柱により構成される建造物であってもよく、その他の工法により建築されたものであってもよい。
据付空間41は、建物38の内部に設けられた空間であり、例えば直方体形状の空間である。据付空間41は、対向する2つの壁面である第1内壁43と、互いに対向し、第1内壁43に直交する2つの壁面である第2内壁45とを有する。
図2は、本発明の建物組込型機械式駐車装置の全体構成図である。図2(A)は、横方向から見たときの図であり、図2(B)は、図2(A)のB−B矢視図である。
図3は、図2(B)のC−C矢視図である。なお、図3では説明のため、車両27を省略している。
本発明の建物組込型機械式駐車装置1は建物38の内部に設けられた据付空間41内に組み込まれる機械式駐車装置である。
以下の説明において、建物組込型機械式駐車装置1を機械式駐車装置1と呼ぶ。また以下の説明で、駐車した図2(A)の車両27の前後方向を「前後方向」とし、その左右方向を「左右方向」もしくは「横方向」とする。
本発明の機械式駐車装置1は、エレベータ33、駐車区画35、第1横行レール5、横行装置34、複数のレール支持柱3、水平連結材7、及び防振装置9を備える。
エレベータ33は、図示しないワイヤで吊り下げられ、車両27を載せたパレット29を昇降路31に沿って昇降するエレベータである。また建物38の最上階(以下、駆動階37)には、エレベータ33のワイヤを操作する駆動装置32が設けられている。駆動階37は、例えば建物38の梁の上に設けられていてもよく、レール支持柱3の上に設けられていてもよい。エレベータ33上には、エレベータ33が各階に停止したときに第1横行レール5と同一線上に並ぶ横行レールである第2横行レール6が設けられている。
駐車区画35は、昇降路31に隣接し、上下方向に間隔を隔てて設定された車両27を駐車させる空間である。駐車区画35の上下方向の間隔は、レール支持柱3に連結された第1横行レール5の間隔によって設定される。また図3に示した実施例では、昇降路31の左右両方に駐車区画35が設けられているが、本発明の駐車区画35は、昇降路31の左右どちらか一方に設けられていてもよい。
第1横行レール5は、各駐車区画35内を水平に延び、互いに平行な複数対のレールである。つまり前後の第1横行レール5を一対としたときに、第1横行レール5は、上下方向に間隔を隔てて複数対存在する。第1横行レール5は、上下方向に間隔を隔ててレール支持柱3に水平に支持される。例えば第1横行レール5は、レール支持柱3からパレット29側に向けて水平に突出する鉄骨部材であるブラケット47(後述する図4を参照)の上に、架け渡されていてもよい。
また各階の第1横行レール5は、その階にエレベータ33が停止したときの第2横行レール6と同一線上に並ぶ。
横行装置34は、エレベータ33に設置され、第1横行レール5に沿って駐車区画35と昇降路31との間でパレット29を横行させる装置である。横行装置34も、各駐車区画35の第1横行レール5の延長上に延びる第2横行レール6を有することが好ましい。パレット29は、第2横行レール6に載せられて昇降する。駐車区画35にエレベータ33が停止すると、第1横行レール5と第2横行レール6が同一線上に並ぶ。その後、横行装置34は、第2横行レール6と第1横行レール5上を、パレット29を横行させて、駐車区画35に移動させる。この横行装置34は、従来周知の機構、例えばいわゆるトンボ機構であってよく、その他の横行装置であってもよい。
なおエレベータ33は、横行装置34の他に、旋回機構を内蔵してもよい。それにより建物38の1階部分において入庫時または出庫時に車を水平旋回させて、車両27の向きを変えることができるので、車両27が入庫と出庫を前進のみで行うことができる。この旋回機構は、例えば歯車による旋回機構を用いてもよい。
複数のレール支持柱3は、据付空間41内に設置され、建物38内部の最下階から鉛直に延び、各第1横行レール5を水平に支持する柱である。レール支持柱3は、建物38内部の最下階から最上階まで連続して延びている。レール支持柱3の素材は、例えばH型鋼である。レール支持柱3は、複数のH型鋼が、例えば溶接等により連結されたものであってよい。
またレール支持柱3は、図3に示すようにエレベータ33を誘導するガイドとして使用されてもよい。その場合、レール支持柱3のガイドとして使用される面の繋ぎ目は、表面が滑らかに形成されていることが好ましい。
図3に示すレール支持柱3は、各駐車区画35に4本(合計で8本)設けられているが、これより多くてもよい。
図4は、図3のD−D矢視図である。この図において第1内壁43は、据付空間41を構成する壁である。
水平連結材7は、4本のレール支持柱3を水平に連結する複数対の梁である。各水平連結材7は、レール支持柱3と第1内壁43の間に位置し、第1横行レール5に対向して第1内壁43に近接した位置に設置されている。
図3において前後の水平連結材7は、それぞれ4本のレール支持柱3に固定されている。前後の水平連結材7を一対としたときに、水平連結材7は、上下方向に間隔を隔てて複数対存在する。なお、駐車区画35と水平連結材7の上下方向の位置は、図2(A)に示すように、必ずしも一致しない。
図3に示す実施例では、前後方向の一方の4本のレール支持柱3が1本の水平連結材7に連結されている。この構成により、昇降路31の左右方向の幅を常に一定の間隔に保つことができる。
防振装置9は、各水平連結材7を水平かつ直交する2方向に弾性的に支持する装置である。この例において、複数の防振装置9が水平連結材7を支持している。それにより防振装置9は、水平連結材7を介して、レール支持柱3が水平方向へ移動するのを防ぐ。そのため防振装置9は、レール支持柱3が座屈することを予め防ぐことができる。
防振装置9は、図3において、8つの水平把持具11と2対(4つ)の水平支持具13を有する。
図5は、水平支持具13が図3とは別の実施例であるときの図3のEの拡大図である。なお、図5では、パレット29の表示を省略している。
各水平把持具11は、一端23が第1内壁43に固定され、据付空間41の内方(図3の前後方向)に延びる金具である。水平把持具11は、その他端部25で水平連結材7を、水平かつ水平連結材7に直交する方向に把持する。
また水平把持具11は、鉛直方向に延びる2つの突起部(以下、第1突起部19,第2突起部21とする)を有することが好ましい。第1突起部19は、例えば水平把持具11の他端部25から鉛直方向に延びる突起である。また第2突起部21は、第1突起部19から一定の間隔を隔てて、第1突起部19より一端23側に設けられている突起である。第2突起部21は、第1突起部19と同じ方向に延びる。そして水平把持具11は、第1突起部19と第2突起部21との間に、水平連結材7を挟み、水平連結材7を把持する。
この構成により、水平把持具11は、第1突起部19と第2突起部21で水平連結材7を把持している。
図4の実施例では、第1突起部19と第2突起部21とが上方に向けて突出している。しかし本発明の第1突起部19と第2突起部21は、第1突起部19と第2突起部21とが下方に向けて突出していてもよい。
また本発明の第1突起部19と第2突起部21は、互いに対向する側の側面に、第1内壁43に平行な面を有する金属板を有することが好ましい。それにより、地震で揺れたときに、前後方向の水平荷重を面で受けることができるため、水平連結材7や水平把持具11にかかる負担を分散させることができる。
またこれらの金属板は、その表面に第1防振材15が設けられおり、その間に水平連結材7を挟む。この構成により、第1突起部19と第2突起部21で、第1防振材15を介して水平連結材7を挟むので、水平把持具11が、水平かつ水平連結材7に直交する方向に、水平連結材7を把持することができる。
第1防振材15は、例えばゴムやバネ等の弾性材や、建物38と機械式駐車装置1の揺れを吸収する油圧シリンダ等の緩衝部材である。そのため水平把持具11は、前後方向の水平荷重を第1防振材15で吸収することができる。
例えば水平把持具11は、図4に示すように、一端23が第1内壁43に固定され、水平連結材7を下から抱え込む形状をしていることが好ましい。それにより水平連結材7の前後方向の水平荷重を第1内壁43で支持することができる。そのため建物38の据付空間41の壁(第1内壁43と第2内壁45)で、防振装置9と水平連結材7を介して間接的に、レール支持柱3を支持することができる。
なお、水平把持具11と水平連結材7との接触面に第1防振材15が設けられており、水平連結材7を、水平かつ水平連結材7に直交する方向に把持できれば、水平把持具11の構成はその他のものでもよい。
本発明の水平把持具11は、この構成により、前方側の水平連結材7を前方側の第1内壁43(以下、第1前方内壁43a)に追従させて動かすことができる。また本発明の水平把持具11は、この構成により、後方側の水平連結材7を後方側の第1内壁43(以下、第1後方内壁43b)に追従させて動かすことができる。
すなわち例えば地震で建物38が揺れ、第1前方内壁43aが前方側へ移動したときには、第1前方内壁43aに設けられた水平把持具11の第1突起部19が水平連結材7を前方側へ押す。それにより、前方側の水平連結材7が、第1前方内壁43aに追従して動く。
反対に例えば第1前方内壁43aが後方側へ移動したときに、第1前方内壁43aに設けられた水平把持具11の第2突起部21が、前方側の水平連結材7を後方側へ押す。それにより、前方側の水平連結材7が、第1前方内壁43aに追従して動く。
したがって、これらの構成により本発明の水平連結材7は、地震時に、近接する側の第1内壁43に追従して動くことができる。
また水平把持具11は、水平連結材7の長手方向の複数箇所を把持することが好ましい。例えば図3の実施例で水平把持具11は、水平連結材7の長手方向に間隔を隔てた4箇所を支持している。それにより、たとえ建物38が複雑な動きで揺れたとしても、水平連結材7は近接する第1内壁43の複雑な動きに追従できるため、本発明の機械式駐車装置1全体が建物38の動きに追従できる。
このように、水平把持具11が機械式駐車装置1側ではなく、建物38側に設けられており、建物38の第1内壁43が、水平連結材7を介して、レール支持柱3の前後方向の水平荷重を支えているため、本発明の機械式駐車装置1は主柱が不要である。そのため本発明の機械式駐車装置1は、スペース効率がよい。そのため本発明の機械式駐車装置1を、従来の建物組込型機械式駐車装置が組み込まれた建物の据付空間よりも小さな据付空間41に組み込むことができる。
水平支持具13は、水平支持具13の一端部13aが水平連結材7の両端部7aに連結して、水平連結材7の両端部7aに1つずつ設けられた部材である。水平支持具13は、水平支持具13の一端部13aからその長手方向に外方に延びる。そして水平支持具13の他端部13bが、第2防振材17を介して、第2内壁45に当接又は近接する。
第2防振材17は、ゴムやバネ等の弾性材や、建物38と機械式駐車装置1の揺れを吸収する油圧シリンダ等の緩衝部材であることが好ましい。第2防振材17は、水平支持具13側に設けられていてもよく、建物38側に設けられていてもよい。
例えば、図3と図5の実施例で、水平支持具13は、第2内壁45に平行な支持具側支持面16を有する。支持具側支持面16は、水平連結材7の両端部7aに1つずつ設けられている。建物38の第2内壁45側には、支持具側支持面16と平行な平面である内壁側支持面26bが設けられている。
図3の実施例では、例えば鉄筋等で構成された内壁側突起部26aが、第2内壁45から垂直に突出する。内壁側突起部26aの遠位端、すなわち水平連結材7の長手方向における内方端には、金属板が設けられている。内壁側支持面26bは、その金属板が有する平面である。
また図3の実施例では、水平支持具13は、水平連結材7の長手方向の内方側の面(すなわち一端部13a)が水平連結材7の両端部7aに直接連結された金属板である。支持具側支持面16は、この金属板が水平連結材7の長手方向の外方(すなわち他端部13b)に有する平面である。
図5に示す実施例の水平支持具13は、その一端部13aに、水平連結材7の両端部7aに直接連結された金属板を有する。その金属板にはボルト26cが連結されており、ボルト26cが水平連結材7の長手方向の外方に延びる。水平連結材7の長手方向の外方側のボルト26cの端部は、支持具側支持面16をもつ金属板に連結されている。第2防振材17は、内壁側支持面26bと支持具側支持面16の間に設けられている。
それにより本発明の機械式駐車装置1は、建物38や機械式駐車装置1の左右方向の揺れをボルト26cと第2防振材17とで吸収しながら、第2内壁45に追従して揺れることができる。
本発明の機械式駐車装置1は、これらの構成により、第1横行レール5にかかる鉛直荷重をレール支持柱3で支持する。また機械式駐車装置1は、第1横行レール5にかかる前後方向の水平荷重を、水平把持具11を介して第1内壁43で支持し、第1横行レール5にかかる左右方向の水平荷重を、水平支持具13を介して第2内壁45で支持する。
そのため本発明の機械式駐車装置1は、パレット29を長手方向に挟んで、前後に対向するレール支持柱3や水平連結材7を、連結する部材を必要としない。また従来の建物組込型機械式駐車装置で必要とされていた主柱も、本発明の機械式駐車装置1では必要としない。そのため、機械式駐車装置1を製造するにあたり必要となる鉄骨の使用量を、従来の建物組込型機械式駐車装置より減らすことができる。それにより機械式駐車装置1の製造費用を抑えることができる。
上述した本発明の建物組込型機械式駐車装置1によれば、第1横行レール5にかかる鉛直荷重は、レール支持柱3が支持するため、従来の主柱が不要である。
また水平把持具11の一端23が第1内壁43に固定されており、水平かつ水平連結材7と直交する方向に水平連結材7が移動しないように、水平把持具11の他端部25で、水平連結材7を把持する。そのため本発明の機械式駐車装置1は、水平連結材7と直交かつ水平に延びる梁も不要である。
それにより本発明の機械式駐車装置1は、主柱が無く、梁が従来の機械式駐車装置1より少ない分、機械式駐車装置1の設置に必要なスペースを小さくすることができる。また設置に必要なスペースが小さいため、従来よりも小さな建物38内部の据付空間41内に、機械式駐車装置1を組み込むことができる。また従来のものよりも主柱が無く梁が少ないため、鉄骨の使用量を低減でき、機械式駐車装置1の製造費用を抑えることができる。
また水平連結材7は、防振装置9で水平かつ直交する2方向に第1内壁43に弾性的に支持されており、レール支持柱3は水平連結材7に連結されているので、レール支持柱3の座屈を防ぐことができる。
また本発明の建物組込型機械式駐車装置1は、水平連結材7が、複数の防振装置9により、水平かつ直交する2方向に弾性的に支持されている。特に水平連結材7は、建物38の第1内壁43に取り付けられた水平把持具11により把持されている。そのため地震時には、第1内壁43の動きに追従して水平連結材7が動き、それに合わせて各レール支持柱3が揺れる。それにより、本発明の機械式駐車装置1は、全体として、建物38の揺れに追従して揺れることができる。
また本発明の第1横行レール5の鉛直荷重は、レール支持柱3に支持される。そのためたとえ地震で建物38が大きく揺れたとしても、上下の水平連結材7間の間隔が予め設定された長さより狭くなることはない。それにより本発明の機械式駐車装置1は、駐車区画35に駐車した車両27が上段の駐車区画35のパレット29と当接することを防ぐことができる。
なお本発明は上述した実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更を加え得ることは勿論である。
1 建物組込型機械式駐車装置(機械式駐車装置)、3 レール支持柱、
5 第1横行レール、6 第2横行レール、7 水平連結材、7a 両端部、
9 防振装置、11 水平把持具、13 水平支持具、13a 一端部、
13b 他端部、15 第1防振材、16 支持具側支持面、
17 第2防振材、19 第1突起部、21 第2突起部、23 一端、
25 他端部、26a 内壁側突起部、26b 内壁側支持面、
26c ボルト、27 車両、29 パレット、31 昇降路、
32 駆動装置、33 エレベータ、34 横行装置、35 駐車区画、
37 駆動階、38 建物、41 据付空間、43 第1内壁、
43a 第1前方内壁、43b 第1後方内壁、45 第2内壁、
47 ブラケット

Claims (3)

  1. 車両を載せたパレットを昇降路に沿って昇降するエレベータと、
    前記昇降路に隣接し、上下方向に間隔を隔てて設定された駐車区画と、
    各駐車区画内を水平に延び、互いに平行な複数対の第1横行レールと、
    前記エレベータに設置され、前記第1横行レールに沿って前記駐車区画と昇降路との間でパレットを横行させる横行装置と、を備え、建物内部に設けられた据付空間内に組み込まれた建物組込型機械式駐車装置であって、
    前記据付空間内に設置され前記建物内部の最下階から鉛直に延び各第1横行レールを水平に支持する複数のレール支持柱と、
    前記据付空間を構成し前記第1横行レールに対向する1対の第1内壁に近接し、前記レール支持柱をそれぞれ連結する複数対の水平連結材と、
    各水平連結材を水平かつ直交する2方向に弾性的に支持する複数の防振装置と、を有し、
    前記防振装置は、一端が前記第1内壁に固定され、据付空間の内方に延び、他端部において第1防振材を介して前記水平連結材を水平かつ水平連結材に直交する方向に把持する複数の水平把持具を有する、ことを特徴とする建物組込型機械式駐車装置。
  2. 前記防振装置は、一端部が前記水平連結材の両端部に連結され該水平連結材の長手方向に外方に延び、他端部が第2防振材を介して前記第1内壁に直交する第2内壁に当接又は近接する複数対の水平支持具を有する、ことを特徴とする請求項1に記載の建物組込型機械式駐車装置。
  3. 前記水平把持具は、前記他端部から鉛直方向に延びる第1突起部と、
    該第1突起部から間隔を隔てて該第1突起部より前記一端側に設けられ前記第1突起部と同じ方向に延びる第2突起部と、を有し、
    前記第1突起部と前記第2突起部との間に前記第1防振材を介して前記水平連結材を挟むことにより前記水平連結材を把持する、ことを特徴とする請求項1に記載の建物組込型機械式駐車装置。
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