JP6552738B2 - エレベータの釣合おもり - Google Patents
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Description
実施の形態1.
図1及び2を参照して、釣合おもり100の構成について説明する。
釣合おもり100は、矩形の枠体10を有する。枠体10は、一対の縦枠部材3,4と、一対の縦枠部材3,4の間に設けられる一対の横枠部材1,2とを有する。一対の縦枠部材3,4及び一対の横枠部材1,2は、枠体10の矩形形状の四辺を構成する。ここで、一対の横枠部材1,2のうち、枠体10の上辺に配置される横枠部材は上枠部材1とし、枠体10の下辺に配置される横枠部材は下枠部材2とする。また、一対の縦枠部材3,4のうち、図1において紙面上右側手前に位置する縦枠部材を右縦枠部材3とし、紙面上左側奥に位置する縦枠部材を左縦枠部材4とする。上枠部材1、下枠部材2、右縦枠部材3及び左縦枠部材4は、各々、細長い金属板によって形成される。また、上枠部材1、下枠部材2、右縦枠部材3及び左縦枠部材4は、各々、枠体10の内側に向かって断面が略C字形状となるように湾曲して形成されている。
さらに、上枠部材1と左縦枠部材4との接続箇所を第一接続部10aとする。また、上枠部材1と右縦枠部材3との接続箇所を第二接続部10bとする。さらに、下枠部材2と右縦枠部材3との接続箇所を第三接続部10cとする。さらにまた、下枠部材2と左縦枠部材4との接続箇所を第四接続部10dとする。
さらにまた、枠体10の対角線のうち、第一接続部10aと第三接続部10cとを繋ぐ対角線が延びる方向を第一対角方向D1とする。さらに、枠体10の対角線のうち、第二接続部10bと第四接続部10dとを繋ぐ対角線が延びる方向を第二対角方向D2とする。
ここで、第一開き止め部材5及び第二開き止め部材6は、開き止め機構19を構成する。図1に示すように、2つの開き止め機構19は、枠体10の両面側から枠体10を挟みこむように互いに対向して配置されている。
ここで、ボルト12は連結部材を構成する。
さらに、第二開き止め部材6の下端部にも、第三嵩上台11cと同様の形状の第四嵩上台11dが取り付けられている。また、図2に示すように、第二開き止め部材6の下端部及び第四嵩上台11dは、2本のボルト12によって、下枠部材2と左縦枠部材4との第四接続部10dに固定される。
また、縦枠部材3,4と横枠部材1,2との接続部10a〜10dを開き止め機構19によって直接的に補強しているため、ボルト12のサイズを大きくしたり、ボルト12の数を増やしたり、開き止め部材の数を増やしたりする必要がない。従って、釣合おもり100は簡易な構造で充分な耐震性を得ることができる。
この発明の実施の形態2に係る釣合おもり200の構成を図3及び4に示す。なお、以下の説明において、図1〜2の参照符号と同一の符号は同一又は同様の構成要素であるので、その詳細な説明は省略する。
図3に示すように、釣合おもり200に設けられる第一嵩上台11a及び第二嵩上台11bの上端部の各々には、枠体10側に向かって略C字形状に湾曲した金属板であるフック部材8が取り付けられている。図4に示すように、フック部材8は、枠体10の上枠部材1の上面に掛け外し自在に係合される。従って、ボルト12が取り付けられていない状態において、第一開き止め部材5の上端部及び第一嵩上台11aと第二開き止め部材6の上端部及び第二嵩上台11bとは、フック部材8を介して枠体10の上枠部材1に対して着脱自在に接続されている。
ここで、フック部材8は仮係合部を構成する。
ここで、実施の形態1に係る釣合おもり100の枠体10に作業員が開き止め機構19を取り付ける場合は、まず上枠部材1と第一開き止め部材5の上端部とをボルト12によって締結する。その次に、作業員は、下枠部材2と第一開き止め部材5の下端部とをボルト12によって締結する。そして、さらに次に、作業員は、下枠部材2と第二開き止め部材6の下端部とを締結させた後、再び、枠体10の上側に移動し、上枠部材1と第二開き止め部材6の上端部を締結させる。従って、このような方法だと、作業員は縦方向Yを上下に往復しながら作業する必要があり、開き止め機構19の取付け作業に時間がかかり、効率が悪かった。一方、この実施の形態2に係る釣合おもり200では、ボルト12が取り付けられていない状態でも、フック部材8によって第一開き止め部材5及び第二開き止め部材6が上枠部材1に一時的に仮止めされている。そのため、作業員は枠体10の上側及び下側の作業を別々に行うことができ、縦方向Yを上下に往復して作業する必要がなく、作業効率が向上する。
この発明の実施の形態3に係る釣合おもり300の構成を図5及び6に示す。なお、以下の説明において、図1〜2の参照符号と同一の符号は同一又は同様の構成要素であるので、その詳細な説明は省略する。
図5に示すように、第一嵩上台11a及び第二嵩上台11bの上部には、各々、棒状部材9が2本ずつ取り付けられている。図6に示すように、棒状部材9は、枠体10の上枠部材1の上面に引っ掛けて載置することができるように幅方向Zに延びている。なお、第一嵩上台11aは第一開き止め部材5の上端部に固定されている。さらにまた、第二嵩上台11bは第二開き止め部材6の上端部に固定されている。そして、ボルト12が取り付けられていない状態において、第一開き止め部材5の上端部及び第一嵩上台11aと第二開き止め部材6の上端部及び第二嵩上台11bとは、棒状部材9を介して枠体10の上枠部材1に対して着脱自在に接続される。
ここで、棒状部材9は仮係合部を構成する。
この発明の実施の形態4に係る釣合おもり400の構成を図7及び8に示す。
なお、図7に示すように、釣合おもり400は、上枠部材1、下枠部材2、右縦枠部材3及び左縦枠部材4によって四辺を構成される矩形の枠体40を有している。そして、この実施の形態において、上枠部材1と左縦枠部材4との接続箇所を第一接続部40aとし、上枠部材1と左縦枠部材4との接続箇所を第二接続部40bとする。また、下枠部材2と右縦枠部材3との接続箇所を第三接続部40cとし、下枠部材2と左縦枠部材4との接続箇所を第四接続部40dとする。
また、開き止め機構19と枠体40との間に中空棒状部材41が設けられることにより、嵩上台を設けなくとも開き止め機構19と枠体40の間に所定の間隔を保持することができる。
この発明の実施の形態5に係る釣合おもり500の構成を図9、10A及び10Bに示す。
図9に示すように、釣合おもり500の枠体10の第一接続部10aと第一開き止め部材5との間には、略直方体形状の第一嵩上台15aが設けられる。また、第二接続部10bと第二開き止め部材6との間には、略直方体形状の第二嵩上台16aが設けられる。さらに、第三接続部10cと第一開き止め部材5との間には、略直方体形状の第三嵩上台15bが設けられる。またさらに、第四接続部10dと第二開き止め部材6との間には、略直方体形状の第四嵩上台16bが設けられる。ここで、図10に示すように、第一開き止め部材5の厚さ、すなわち幅方向Zの長さをt1とし、第二開き止め部材6の厚さをt2とすると、第一嵩上台15a及び第三嵩上台15bの厚さはCであり、第二嵩上台16a及び第四嵩上台16bの厚さはC+t1である。
ここで、第一嵩上台15a及び第三嵩上台15bの厚さCは、第一開き止め部材5と枠体10との距離であり、第一の幅を構成する。さらに、第二嵩上台16a及び第四嵩上台16bの厚さC+t1は、第二開き止め部材6と枠体10との距離であり、第二の幅を構成する。
また、第一嵩上台15a及び第三嵩上台15bは、第一開き止め部材5と枠体10との距離を第一の幅Cに保持する第一幅保持部を構成する。さらに、第二嵩上台16a及び第四嵩上台16bは第二開き止め部材6と枠体10との距離を第二の幅C+t1に保持する第二幅保持部を構成する。
この発明の実施の形態6に係る釣合おもり600の構成を図11及び12に示す。
図11に示すように、釣り合いおもり600の枠体10の両面側の各々には、第一対角方向D1に延びる金属製の細長平板形状の第一開き止め部材65と、第二対角方向D2に延びる金属製の細長平板形状の第二開き止め部材66とが設けられる。第一開き止め部材65と第二開き止め部材66とは、交差部分Bにおいて、互いに斜交いとなるように交差している。図12に示すように、第一開き止め部材65には、交差部分Bに対応する箇所に、第二開き止め66が嵌合可能となるような凹部65aが形成される。また、第二開き止め部材66には、交差部分Bに対応する箇所に、第一開き止め65が嵌合可能となるような凹部66aが形成される。凹部65a,66aの深さは、各々、第一開き止め部材65及び第二開き止め部材66の厚さtの半分の長さ、すなわちt/2である。そして、図11に示すように、第一開き止め部材65及び第二開き止め部材66が枠体10に取り付けられる際は、交差部分Bにおいて、第一開き止め部材65及び第二開き止め部材66は、各々の凹部65a,66aが互いに嵌合し合うように配置される。
なお、第一開き止め部材65及び第二開き止め部材66は開き止め機構69を構成する。
また、実施の形態1〜5の釣合おもり100〜500では、第一開き止め部材と第二開き止め部材とが交差部分において重なり合うと、その分開き止め機構の厚さが厚くなってしまう。そのため、かご、昇降路壁又はレールブラケット等の近接物に対する釣合おもり100〜500の間隔を充分に確保する必要があった。一方、この実施の形態6の釣合おもり600では、互いに交差する第一開き止め部材65及び第二開き止め部材66が、交差部分Bにおいて互いに噛み合う凹部65a,66aを有しているため、交差部分Bの厚さが抑えられる。従って、エレベータに設けられる近接物と釣合おもり600との間隔をより確保しやすくなる。
この発明の実施の形態7に係る釣合おもり700の構成を図13に示す。
枠体10の両面側の各々には、第二対角方向D2に延びる第二開き止め部材76が設けられる。第二開き止め部材76は、第一開き止め部材5との交差部分Bよりも上側に配置される上側開き止め部材76aと、交差部分Bよりも下側に位置する下側開き止め部材76bとを有する。上側開き止め部材76aの下端部及び下側開き止め部材76bの上端部は、交差部分Bにおいて第一開き止め部材5に溶接される。すなわち、第一開き止め部材5と第二開き止め部材76とは互いに一体的に形成されている。
ここで、第一開き止め部材5及び第二開き止め部材76は開き止め機構79を構成する。
また、第二開き止め部材76は、上側開き止め部材76a及び下側開き止め部材76bに分割された上で第一開き止め部材5に溶接されているため、第一開き止め部材5と第二開き止め部材76とが互いに干渉し合うおそれがない。
Claims (9)
- 一対の縦枠部材と、前記一対の縦枠部材の間に設けられる一対の横枠部材とを各々四辺に有する矩形の枠体と、
前記枠体に接続される開き止め機構と、
前記枠体によって支持される釣合おもり本体とを備え、
前記開き止め機構は、
前記枠体の第一の対角方向に延びる第一の開き止め部材と、
前記枠体の第二の対角方向に延び、前記第一の開き止め部材と交差する第二の開き止め部材とを有し、
前記第一の開き止め部材の両端部及び前記第二の開き止め部材の両端部は、各々、前記縦枠部材と前記横枠部材との接続部の各々に接続されるエレベータの釣合おもり。 - 前記枠体を挟んで互いに対向して配置される2つの前記開き止め機構が設けられ、
前記釣合おもり本体は、前記2つの開き止め機構の間に設けられる、請求項1に記載のエレベータの釣合おもり。 - 前記一対の横枠部材は、前記枠体の上辺に配置される上枠部材と、前記枠体の下辺に配置される下枠部材とを有し、
前記開き止め機構は、前記開き止め機構を前記上枠部材に着脱自在に接続可能である仮係合部を有する請求項1又は2に記載のエレベータの釣合おもり。 - 前記仮係合部は、前記上枠部材に対して掛け外し自在なフック部材である請求項3に記載のエレベータの釣合おもり。
- 前記仮係合部は、前記上枠部材に取り外し可能に載置されることにより前記上枠部材に対して前記開き止め機構を着脱自在に接続可能である棒状部材である請求項3に記載のエレベータの釣合おもり。
- 前記開き止め機構は、前記枠体に着脱自在に係合可能である中空棒状部材を有し、
前記中空棒状部材は中空部分を有する円筒形状であるとともに、前記中空部分には、前記開き止め機構を前記枠体に固定させる連結部材が挿入可能である請求項1又は2に記載のエレベータの釣合おもり。 - 前記第一の開き止め部材と前記枠体との間には、前記第一の開き止め部材と前記枠体との距離を所定の第一の幅に保持する第一幅保持部が設けられ、
前記第二の開き止め部材と前記枠体との間には、前記第二の開き止め部材と前記枠体との距離を所定の第二の幅に保持する第二幅保持部が設けられ、
前記第一の幅と前記第二の幅とは異なる長さである請求項1〜6のいずれか一項に記載のエレベータの釣合おもり。 - 前記第一の開き止め部材及び前記第二の開き止め部材には、前記第一の開き止め部材と記第二の開き止め部材との交差部分に対応する位置に、互いに嵌合可能な凹部が各々形成される請求項1〜6のいずれか一項に記載のエレベータの釣合おもり。
- 前記第一の開き止め部材と前記第二の開き止め部材とは、前記第一の開き止め部材と前記第二の開き止め部材との交差部分において一体的に形成される請求項1〜6のいずれか一項に記載のエレベータの釣合おもり。
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