JP2019001602A - 乗客コンベアのリニューアル用床及びリニューアル方法 - Google Patents

乗客コンベアのリニューアル用床及びリニューアル方法 Download PDF

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重信 寺門
Shigenobu Terakado
重信 寺門
勝央 小川
Katsuhisa Ogawa
勝央 小川
松尾 利昭
Toshiaki Matsuo
利昭 松尾
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Abstract

【課題】マンホールカバーの取り替え作業を容易にする乗客コンベアのリニューアル用床、及びリニューアル方法を提供する。【解決手段】本発明は、乗客コンベア1の乗降口に設けられた既設床枠11に固定され、既設床枠11の内側に配置される新設床枠21と、新設床枠21に収納される着脱マンホールカバー23とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、乗客コンベアのリニューアル用床及びリニューアル方法に関する。
乗客コンベアは、建築構造物に設置されるフレームと、このフレーム内に設けられて循環移動する無端状に連結された複数の踏段とを備えている。そして、フレームは、踏段の進行方向の両端部を建築構造物に架設することで、建築構造物に設置されている。
乗客コンベアの乗降口の床下には、複数の踏段を駆動させるマシンや制御盤などが収納された機械室が設けられている。そして、乗降口には機械室の開口を塞ぐと共に、乗降口の床を形成するマンホールカバーが設置されている(特許文献1参照)。機械室の開口には、周縁部から内側に張り出したマンホールカバー嵌め込み枠部(以下床枠)が設けられており、マンホールカバーは、床枠上に載置される。すなわち、床枠は、マンホールカバーの裏側に当接してマンホールカバーを支持する機能を有する。
特開2000−289960号公報
ところで、老朽化した既設のマンホールカバーを撤去し、同じ場所に新しいマンホールカバーを設置することでマンホールカバーのリニューアルが行われることがある。しかし、床枠の経年変化による歪みや、新しいマンホールカバー自体に寸法のばらつきがある場合は、新しいマンホールカバーの擦り合わせ加工が発生することになる。その結果、設置場所におけるマンホールカバーの取り替え作業が煩雑になり、作業時間が長引いてしまう。
本発明の目的は、上記の問題点を考慮し、マンホールカバーの取り替え作業を容易にする乗客コンベアのリニューアル用床、及びリニューアル方法を提供することにある。
上記課題を解決し、本発明の目的を達成するため、本発明の乗客コンベアのリニューアル用床は、新設床枠と、マンホールカバーとを備える。新設床枠は、乗客コンベアの乗降口に設けられた既設床枠に固定され、既設床枠の内側に配置される。マンホールカバーは、新設床枠に載置される。
また、本発明のリニューアル方法は、取外し工程と、床枠固定工程と、カバー載置工程とを備える。取外し工程では、乗客コンベアの乗降口に設けられた既設マンホールカバーを取り外す。床枠固定工程では、乗客コンベアの乗降口に設けられた既設床枠に新設床枠を固定し、既設床枠の内側に既設床枠を配置する。カバー載置工程は、新設床枠に新設マンホールカバーを載置する。
本発明の乗客コンベアのリニューアル用床及びリニューアル方法によれば、マンホールカバーの取り替え作業を容易に行うことができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施例の説明により明らかにされる。
本発明の乗客コンベアのリニューアル用床が適用される一般的なエスカレーターの乗降口周辺の概略構成を示す平面図である。 本発明の第1の実施の形態例にかかるリニューアル用床の構成を示す平面図である。 図2に示すA-A線矢視方向における側面断面図である。 本発明の第2の実施の形態例にかかるリニューアル用床の構成を示す平面図である。
以下、乗客コンベアのリニューアル用床の実施の形態例について、図1〜図4を参照して説明する。なお、各図において共通の部材には、同一の符号を付している。
1.第1の実施形態
1−1.乗客コンベア及びリニューアル用床の構成例
まず、図1〜図3を参照して乗客コンベアのリニューアル用床の第1の実施形態について説明する。
図1は、乗客コンベアのリニューアル用床が適用される一般的なエスカレーターの乗降口周辺の概略構成を示す平面図である。
図1に示すように、乗客コンベア1は、建築構造物100に設置されたフレーム4と、乗客を乗せる複数の踏段(ステップ)5と、一対の欄干部材6,6とを備えている。
フレーム4は、下階床と上階床にまたがって設置されており、下枠と、下枠と対向する上枠と、下枠及び上枠を連結する縦枠とを有するトラス構造により構成されている。フレーム4の長手方向の両端部は、下階載置部と上階載置部であり、下階載置部には、下部機械室4Aが設けられており、上階載置部には、上部機械室4Bが設けられている。
下部機械室4A又は上部機械室4Bには、複数の踏段5の回転駆動を行うと共に、一対の欄干部材6,6を駆動する不図示の駆動部が配置されている。複数の踏段5は、無端状に連結され、一連のコンベアを構成しており、フレーム4に取り付けられた不図示のガイドレールに案内されて往路側と復路側を循環移動する。乗客は、往路側を移動する踏段5に載って輸送される。
一対の欄干部材6,6は、フレーム4の上部に支持されており、フレーム4の幅方向の両側に配置されている。欄干部材6は、移動手摺7と、移動手摺7を移動可能に支持するパネル部材8とを有している。移動手摺7は、複数の踏段5の循環移動の動作に同期して、循環移動する。
下階載置部及び上階載置部には、それぞれ床枠(既設床枠)11が固定されており、床枠11には、固定マンホールカバー12と、複数の着脱マンホールカバー13が載置されている。したがって、乗客コンベア1の下階の乗降口には、下階載置部に固定された床枠11と、固定マンホールカバー12と、複数の着脱マンホールカバー13が配置されている。また、乗客コンベア1の上階の乗降口には、上階載置部に固定された床枠11と、固定マンホールカバー12と、複数の着脱マンホールカバー13が配置されている。
床枠11は、乗客コンベア1の幅方向に延びる2つの第1床枠部材11Aと、乗客コンベア1の幅方向及び上下方向に直交する方向(乗客コンベア1の長手方向)に延びる2つの第2床枠部材11Bとを有している。
2つの第1床枠部材11Aは、乗客コンベア1の長手方向で互いに対向している。なお、図1では、2つの第1床枠部材11Aのうち、複数の踏段5から遠い位置に配置されたもののみを示す。第1床枠部材11Aは、乗客コンベア1の幅方向に直交する断面の形状が略L字状に形成されており、上下方向に直交する平面を有する載置部と、乗客コンベア1の長手方向に直交する平面を有する側片部とを有している。
2つの第2床枠部材11Bは、乗客コンベア1の幅方向で互いに対向している。なお、図1では、2つの第2床枠部材11Bのうち、乗降口から複数の踏段5を正面視した状態で右側に配置されたもののみを示す。第2床枠部材11Bは、乗客コンベア1の長手方向に直交する断面の形状が略L字状に形成されており、上下方向に直交する平面を有する載置部と、乗客コンベア1の幅方向に直交する平面を有する側片部とを有している。また、2つの第1床枠部材11Aの両端部は、それぞれ2つの第2床枠部材11Bの両端部の上に重ねられている。
固定マンホールカバー12は、床枠11内に収納されており、複数の踏段5側に配置されている。この固定マンホールカバー12は、適当な厚みを有する長方形の板状に形成されており、一方の長辺が、複数の踏段5に隣り合っている。そして、固定マンホールカバー12は、第1床枠部材11A及び第2床枠部材11Bの載置部に載置され、ねじなどの固定部材を用いて床枠11に固定されている。固定マンホールカバー12の上面は、建築構造物100の床面と略同一平面上に位置している。
複数の着脱マンホールカバー13は、床枠11内に収納されており、固定マンホールカバー12の複数の踏段5側と反対側に配置されている。複数の着脱マンホールカバー13は、それぞれ適当な厚みを有する長方形の板状に形成されており、短辺が乗客コンベア1の長手方向に沿うように並べられている。
本実施形態では、2つの着脱マンホールカバー13を設けており、固定マンホールカバー12に隣り合う着脱マンホールカバー13は、第2床枠部材11Bの載置部に載置されている。一方、固定マンホールカバー12から離れている着脱マンホールカバー13は、第1床枠部材11A及び第2床枠部材11Bの載置部に載置されている。また、複数の着脱マンホールカバー13の上面は、固定マンホールカバー12の上面及び建築構造物100の床面と略同一平面上に位置している。
固定マンホールカバー12及び複数の着脱マンホールカバー13は、下部機械室4A(又は上部機械室4B)の上方に向いた開口を塞いでいる。そして、複数の着脱マンホールカバー13は、下部機械室4A(又は上部機械室4B)内を保守点検する場合に、取り外される。
例えば、建築構造物100の経年変化や変形等が生じると、既設の床枠11に歪みや撓み等の変形が生じて、既設の床枠11の内側のスペースが変化する。そして、既設の着脱マンホールカバー13を新しい着脱マンホールカバーに取り換える際に、新しい着脱マンホールカバーが既設の床枠11の上面に乗り上げたり、新しい着脱マンホールカバーと既設の床枠11との間に余分な隙間が発生したりする不具合が生じる。
このような不具合が生じた場合は、設置場所において、既設の床枠11や新しい着脱マンホールカバーを削ったり、既設の床枠11を加工して、既設の床枠11の内側のスペースを変更したりする。これにより、新しい着脱マンホールカバーを既設の床枠11内に収納可能になる。しかしながら、設置場所において、既設の床枠11や新しい着脱マンホールカバーの加工作業は困難であり、手間や労苦を要する煩雑なものとなる。
次に、乗客コンベアのリニューアル用床の構成について説明する。
図2は、リニューアル用床の構成を示す平面図である。また、図3は、図2に示すA-A線矢視方向における側面断面図である。
図2に示すように、リニューアル用床20は、既設の床枠11の内側に配置される新設の床枠(新設床枠)21と、新設の床枠21に載置される複数の着脱マンホールカバー23とを備えている。
新設の床枠21は、既設の床枠11の内側のスペースに合わせて、既設の床枠11よりも小さな外形に設定されている。床枠21は、乗客コンベア1の幅方向に延びる第1床枠部材21Aと、乗客コンベア1の長手方向に延びる2つの第2床枠部材21Bとを有している。なお、図2では、2つの第2床枠部材21Bのうち、乗降口から複数の踏段5を正面視した状態で右側に配置されたもののみを示す。
第1床枠部材21Aは、乗客コンベア1の幅方向に直交する断面の形状が略L字状に形成されており、上下方向に直交する平面を有する載置部と、乗客コンベア1の長手方向に直交する平面を有する側片部とを有している。
2つの第2床枠部材21Bは、乗客コンベア1の幅方向で互いに対向している。第2床枠部材21Bは、乗客コンベア1の長手方向に直交する断面の形状が略L字状に形成されており、上下方向に直交する平面を有する載置部と、乗客コンベア1の幅方向に直交する平面を有する側片部とを有している。第1床枠部材21Aは、2つの第2床枠部材21Bの両端部の上に重ねられている。
図3に示すように、第1床枠部材21Aの載置部は、既設の床枠11における第1床枠部材11Aの載置部に複数のねじ25を用いて固定される。複数のねじ25は、皿ねじであり、第1床枠部材21Aの載置部における上面から突出しないようになっている。これにより、複数のねじ25が、着脱マンホールカバー23に干渉しないようにすることができる。
第1床枠部材21Aの高さを調整する場合は、第1床枠部材11Aの載置部と第1床枠部材21Aの載置部との間に調整部材24を介在させ、第1床枠部材21Aと共に第1床枠部材11Aに固定する。これにより、調整部材24が第1床枠部材11Aと第1床枠部材21Aとの間から外れないようにすることができ、調整部材24が機械室に落下することを防止することができる。
また、図示しないが、第2床枠部材21Bの載置部は、既設の床枠11における第2床枠部材11Bの載置部にねじ25を用いて固定される。その際、第2床枠部材21Bの高さを調整する場合は、第2床枠部材11Bの載置部と第2床枠部材21Bの載置部との間に調整部材24を介在させ、第2床枠部材21Bと共に第2床枠部材11Bに固定する。これにより、調整部材24が第2床枠部材11Bと第2床枠部材21Bとの間から外れないようにすることができ、調整部材24が機械室に落下することを防止することができる。
調整部材24は、所謂、スペーサーであり、板状に形成されている。この調整部材24には、ねじ25が貫通する貫通孔が形成されている。また、調整部材24は、第1床枠部材11A(第2床枠部材11B)と第1床枠部材21A(第2床枠部材21B)との間の任意の位置に配置することができる。
したがって、調整部材24を配置する位置を決定した後に、第1床枠部材11A(第2床枠部材11B)と第1床枠部材21A(第2床枠部材21B)に貫通孔を設けて、第1床枠部材11A(第2床枠部材11B)に第1床枠部材21A(第2床枠部材21B)と調整部材24とを固定するとよい。なお、調整部材24としては、高さ(厚み)の異なる複数種類のものが用意されており、適当な高さ(厚み)のものを任意に選択することができる。
また、第1床枠部材21Aの側片部と第1床枠部材11Aの側片部との間に隙間が生じる場合は、その隙間に充填剤27が充填される。これにより、第1床枠部材21Aの側片部と第1床枠部材11Aの側片部との間に隙間が無くなり、乗降口の体裁を整えることができ、且つ、第1床枠部材21Aの側片部と第1床枠部材11Aの側片部との間に塵埃が入り込むことを防ぐことができる。
図2に示すように、複数の着脱マンホールカバー23は、新設の床枠21の内側のスペースに応じた外形に設定されている。複数の着脱マンホールカバー23は、床枠21内に収納されており、固定マンホールカバー12の複数の踏段5側と反対側に配置されている。複数の着脱マンホールカバー23は、それぞれ適当な厚みを有する長方形の板状に形成されており、短辺が乗客コンベア1の長手方向に沿うように並べられている。
本実施形態では、2つの着脱マンホールカバー23を設けており、固定マンホールカバー12に隣り合う着脱マンホールカバー23は、第2床枠部材21Bの載置部に載置されている。一方、固定マンホールカバー12から離れている着脱マンホールカバー23は、第1床枠部材21A及び第2床枠部材21Bの載置部に載置されている。
複数の着脱マンホールカバー23の上面は、固定マンホールカバー12の上面及び建築構造物100の床面と略同一平面上に位置している。また、複数の着脱マンホールカバー23の下面には、第1床枠部材21A又は第2床枠部材21Bの載置部に当接する石突23aが形成されている(図3参照)。
1−2.リニューアル用床を用いたリニューアル方法
次に、上述した構成を有するリニューアル用床20を用いたリニューアル方法について簡単に説明する。
まず、図1に示す既設の着脱マンホールカバー13を既設の床枠11から取り外す取外し工程を行う。次に、既設の床枠11に新設の床枠21を固定し、既設の床枠11の内側に新設の床枠21を配置する床枠固定工程を行う。
床枠固定工程では、新設の床枠21の2つの第2床枠部材21Bを、既設の床枠11の2つの第2床枠部材11Bに固定する。このとき、2つの第2床枠部材21Bの高さを調整する場合は、第2床枠部材11Bと第2床枠部材21Bとの間に調整部材24を介在させる。
その後、新設の床枠21における第1床枠部材21Aの両端部を、2つの第2床枠部材21Bの上に重ねて、第1床枠部材21Aを、既設の床枠11の2つの第2床枠部材11Bに固定する。このとき、第1床枠部材21Aの高さを調整する場合は、第1床枠部材11Aと第1床枠部材21Aとの間に調整部材24を介在させる。
次に、既設の床枠11の側片部と新設の床枠21の側片部との間に隙間がある場合は、その隙間に充填剤27を充填する。そして、新設の床枠21内に新設の着脱マンホールカバー23収納するカバー収納工程を収納する。これにより、乗客コンベア1の乗降口にリニューアル用床20が設置される。
このように、既設の床枠11の内側に新設の床枠21を設置することにより、既設の床枠11の歪みや変形を吸収することができる。また、新設の床枠21の寸法に見合った寸法の新設の着脱マンホールカバー23を製作することにより、設置場所において部品の摺り合わせ等の煩雑な作業が生じないようにすることができ、作業効率を向上させることができる。その結果、着脱マンホールカバー23の取り替え作業を容易に行うことができ、作業時間を短縮することができる。
2.第2の実施形態
2−1.リニューアル用床の構成例
次に、図4を参照して第2の実施形態にかかるリニューアル用床について説明する。
図4は、第2の実施の形態例にかかるリニューアル用床の構成を示す平面図である。
図4に示すように、第2の実施形態に係るリニューアル用床30が、第1の実施形態に係るリニューアル用床20と異なる点は、新設の床枠31である。そのため、ここでは、新設の床枠31について説明し、第1の実施形態と共通する部分には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
新設の床枠31は、既設の床枠11の内側のスペースに合わせて、既設の床枠11よりも小さな外形に設定されている。床枠31は、乗客コンベア1の幅方向に延びる第1床枠部材31Aと、乗客コンベア1の長手方向に延びる2つの第2床枠部材31Bとを有している。なお、図4では、2つの第2床枠部材31Bのうち、乗降口から複数の踏段5を正面視した状態で右側に配置されたもののみを示す。
第1床枠部材31Aは、乗客コンベア1の幅方向に直交する断面の形状が略L字状に形成されており、上下方向に直交する平面を有する載置部と、乗客コンベア1の長手方向に直交する平面を有する側片部とを有している。
2つの第2床枠部材31Bは、乗客コンベア1の幅方向で互いに対向している。第2床枠部材31Bは、乗客コンベア1の長手方向に直交する断面の形状が略L字状に形成されており、上下方向に直交する平面を有する載置部と、乗客コンベア1の幅方向に直交する平面を有する側片部とを有している。
第1床枠部材31Aと、2つの第2床枠部材31Bは、互いの両端部が重ならない長さに設定されている。第1床枠部材31Aの載置部は、既設の床枠11における第1床枠部材11Aの載置部に複数のねじを用いて固定される。また、第2床枠部材31Bの載置部は、既設の床枠11における第2床枠部材11Bの載置部にねじを用いて固定される。
第1床枠部材31Aにおける載置部の上面は、2つの第2床枠部材31Bにおける載置部の上面と略同一平面上に位置している。既設の床枠11における第1床枠部材11Aは、第2床枠部材11Bの両端部の上に重ねられているため、第1床枠部材11Aにおける載置部の上面は、第2床枠部材11Bにおける載置部の上面よりも高い位置にある。
したがって、第2の実施形態では、第2床枠部材31Bと第2床枠部材11Bに上述した調整部材24を介在させた。これにより、第1床枠部材31Aにおける載置部の上面と、2つの第2床枠部材31Bにおける載置部の上面とを略同一平面上に位置させることができる。
なお、第1床枠部材31Aにおける載置部の高さ(厚み)を、第2床枠部材31Bにおける載置部の高さ(厚み)よりも低く(薄く)することで、第1床枠部材31Aにおける載置部の上面と、2つの第2床枠部材31Bにおける載置部の上面とを略同一平面上に位置させてもよい。
第2の実施形態では、第1床枠部材31Aの両端部が第2床枠部材31Bに重ならない。したがって、第1床枠部材31Aと第2床枠部材31Bの寸法公差の許容範囲を広げることができる。また、第1床枠部材31Aにおける載置部の上面を、2つの第2床枠部材31Bにおける載置部の上面と略同一平面上に位置させることが容易になる。
さらに、第1床枠部材31Aにおける載置部の上面が、2つの第2床枠部材31Bにおける載置部の上面と略同一平面上に位置するため、着脱マンホールカバー23の石突23aの高さを統一することができる。その結果、着脱マンホールカバー23の製造効率を上げることができます。
なお、リニューアル用床30を用いたリニューアル方法は、リニューアル用床20を用いたリニューアル方法と同じであるため、リニューアル用床30を用いたリニューアル方法についての説明は省略する。
第2の実施形態においても、第1の実施形態と同様に、既設の床枠11の内側に新設の床枠31を設置することにより、既設の床枠11の歪みや変形を吸収することができる。また、新設の床枠31の寸法に見合った寸法の新設の着脱マンホールカバー23を製作することにより、設置場所において部品の摺り合わせ等の煩雑な作業が生じないようにすることができ、作業効率を向上させることができる。その結果、着脱マンホールカバー23の取り替え作業を容易に行うことができ、作業時間を短縮することができる。
以上、本発明の乗客コンベアのリニューアル用床及びリニューアル方法の実施形態について、その作用効果も含めて説明した。しかしながら、本発明の乗客コンベアのリニューアル用床及びリニューアル方法は、上述の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。
例えば、上述した実施形態では、着脱マンホールカバー13,23を2つ設ける構成とした。しかし、本発明に係るマンホールカバー(着脱マンホールカバー)としては、1つであってもよく、また、3つ以上であってもよい。また、固定マンホールカバーについても、2つ以上であってもよい。
また、上述した実施形態では、新設の床枠21,31を、1つの第1床枠部材と、2つの第1床枠部材から構成した。しかし、本発明に係る新設の床枠は、床部材の数を任意に設定できるものであり、例えば、第1床枠部材11Aに固定される新設の第1床枠部材を2つにすると共に、第2床枠部材11Bに固定される新設の第2床枠部材を4つにしてもよい。
また、上述した実施形態では、新設の床枠21,31に収納されるマンホールカバーが新設の床枠21,31に対して着脱可能な構造にした。しかし、本発明に係るリニューアル用床としては、新設の床枠に対してマンホールカバーが固定される構造であってもよい。
また、上述した実施形態では、新設の床枠21,31の第1床枠部材及び第2床枠部材の水平方向に直交する断面形状をL字状に形成した。しかし、本発明に係る新設床枠の床枠部材は、既設床枠の内側に配置され、新設マンホールカバーが載置される面を有していればよく、任意の形状にすることができる。
また、上述した実施形態では、傾斜型の乗客コンベアとして、踏段間に段差が生じるエスカレーターを例に挙げて説明したが、本発明の乗客コンベアとしては、踏段間に段差が生じない複数の踏段を有する電動道路、いわゆる動く歩道にも適用できるものである。
なお、本明細書において、「平行」及び「直交」等の単語を使用したが、これらは厳密な「平行」及び「直交」のみを意味するものではなく、「平行」及び「直交」を含み、さらにその機能を発揮し得る範囲にある、「略平行」や「略直交」の状態であってもよい。
1…乗客コンベア、 4…フレーム、 4A…下部機械室、 4B…上部機械室、 5…複数の踏段、 6…一対の欄干部材、 7…移動手摺、 8…パネル部材、 11…床枠(既設床枠)、 11A…第1床枠部材、 11B…第2床枠部材、 12…固定マンホールカバー、 13…着脱マンホールカバー(既設マンホールカバー)、 20,30…リニューアル用床、 21,31…床枠(新設床枠)、 21A,31A…第1床枠部材、 21B,31B…第2床枠部材、 23…着脱マンホールカバー(新設マンホールカバー)、 23a…石突、 24…調整部材、 27…充填剤、 100…建築構造物

Claims (5)

  1. 乗客コンベアの乗降口に設けられた既設床枠に固定され、既設床枠の内側に配置される新設床枠と、
    前記新設床枠に収納されるマンホールカバーと、を備える
    ことを特徴とする乗客コンベアのリニューアル用床。
  2. 前記既設床枠と前記新設床枠との間に介在され、前記新設床枠の高さを調整する調整部材を備え、
    前記新設床枠は、前記既設床枠にねじで固定され、
    前記調整部材は、前記ねじが貫通する貫通孔を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の乗客コンベアのリニューアル用床。
  3. 前記既設床枠と前記新設床枠との隙間に充填される充填材を備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の乗客コンベアのリニューアル用床。
  4. 新設床枠は、乗客コンベアの幅方向に延びる第1床枠部材と、乗客コンベアの幅方向に直交する方向に延びる第2床枠部材とを有し、
    前記第1床枠部材は、前記第2床枠部材に重ならない位置に配置され、
    前記第1床枠部材と前記第2床枠部材の前記マンホールカバーが載置される面の高さが同じである
    ことを特徴とする請求項1に記載の乗客コンベアのリニューアル用床。
  5. 乗客コンベアの乗降口に設けられた既設マンホールカバーを取り外す取外し工程と、
    前記乗客コンベアの乗降口に設けられた既設床枠に新設床枠を固定し、前記既設床枠の内側に前記既設床枠を配置する床枠固定工程と、
    前記新設床枠内に新設マンホールカバーを収納するカバー収納工程と、を備える
    ことを特徴とするリニューアル方法。
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