JP2018537615A - 排気タービン式過給機の排気流通部及び排気タービン式過給機の作動方法 - Google Patents

排気タービン式過給機の排気流通部及び排気タービン式過給機の作動方法 Download PDF

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Abstract

本発明は排気タービン式過給機の排気流通部に関し、該排気流通部は第1渦巻形流路(4)と第2渦巻形流路(5)とを備え、それら渦巻形流路は貫通流路として形成された前記排気流通部の中に回転可能に収容されているタービン羽根車への流入路を成すものであり、前記第1渦巻形流路(4)と前記第2渦巻形流路(5)との間に貫流開口(10)が設けられ、該貫流開口は前記第1渦巻形流路(4)を流れる排気が前記第2渦巻形流路(5)へ溢流するため及び前記第2渦巻形流路(5)を流れる排気が前記第1渦巻形流路(4)へ溢流するための流路であり、前記貫流開口(10)に可動の閉止弁体部材(9’)が装備されており、該閉止弁体部材は前記貫流開口(10)の開閉を行うものである。本発明によれば、前記閉止弁体部材(9’)は、前記貫流開口(10)の流れ断面である第1流れ断面(11)を、開放断面積増大量漸減特性をもって開くように構成されている。【選択図】図1

Description

本発明は請求項1の前提部分に記載した種類の排気タービン式過給機の排気流通部に関する。更に、本発明は排気タービン式過給機の作動方法に関する。
排気タービン式過給機の排気流通部であって、この排気流通部を通過して流れる気体を制御するための制御装置を備えたものが公知となっており、この排気流通部を通過して流れる気体は概ね排気から成る気体である。貫通流路として形成されたこの排気流通部はバイパス流路を備えており、この排気流通部のタービン羽根車は、この排気流通部の羽根車チャンバの中に回転可能に配設されている。前記バイパス流路は排気流通部を通過して流れる気体をタービン羽根車に通さずに迂回させるための流路であり、前記制御装置はこのバイパス流路を開閉するものである。前記制御装置はこのバイパス流路の流れ断面を開閉する弁体部材を備えている。かかる制御装置により、排気タービン式過給機が然るべき動作点(より具体的には排気流量が大流量となるような動作点)で動作するときに、排気の一部をタービン羽根車に通さずに迂回させることができ、それによって排気タービン式過給機を高効率で動作させることができる。排気タービン式過給機の動作効率は制御装置の開弁動作の動作特性に左右されるため、この開弁動作の動作特性は排気タービン式過給機を装着するエンジンの要求条件に適合したものでなければならない。
特許文献1(ドイツ特許出願公報DE 198 24 913 A1号)には、かかる制御装置を備えた排気タービン式過給機の排気流通部が記載されており、その制御装置の開弁特性は開放断面積増大量累進特性を有するものである。即ち、制御装置の塞止弁体部材の移動量に応じて、その塞止弁体部材の閉弁位置からの移動量が増大するにつれて、排気流通部のバイパス流路の流れ断面の開放断面積の増大量が累進的に変化するように、より具体的には指数関数的に変化するようにしている。こうすることで、同公報に記載されている用途に適合した、開放断面積増大量累進特性を有する開弁特性が得られている。
特許文献2(PCT特許出願公報WO 2010/039596 A2号)にも、かかる制御装置を備えた排気タービン式過給機の排気流通部が記載されており、その制御装置の塞止弁体部材も同様に、その塞止弁体部材が閉弁位置から開き始めるときの開弁特性が、流れ断面の開放断面積の増大量が累進的に汎化する開放断面積増大量累進特性を有する開弁特性とされている。
ドイツ特許出願公報DE 198 24 913 A1号 PCT特許出願公報WO 2010/039596 A2号
従って本発明の目的は、改良を加えた排気タービン式過給機の排気流通部を提供することにある。本発明の更なる目的は、排気タービン式過給機の作動方法を提供することにある。
本発明によれば、かかる目的が請求項1に記載の特徴を備えた排気タービン式過給機の排気流通部により達成される。また本発明によれば、更なる目的が請求項13記載の特徴を備えた排気タービン式過給機の作動方法により達成される。従属請求項は本発明の好適且つ重要な構成上の特徴を備えた特に有利な実施の形態を記載したものである。
本発明によれば、排気タービン式過給機の排気流通部は第1渦巻形流路と第2渦巻形流路とを備えており、それら渦巻形流路は貫通流路として形成された前記排気流通部の中に回転可能に収容されているタービン羽根車への流入路を成すものである。前記第1渦巻形流路と前記第2渦巻形流路との間に貫流開口が設けられ、該貫流開口は前記第1渦巻形流路を流れる排気が前記第2渦巻形流路へ溢流するため及び前記第2渦巻形流路を流れる排気が前記第1渦巻形流路へ溢流するための流路である。前記貫流開口に可動の閉止弁体部材が装備されており、該閉止弁体部材は前記貫流開口の開閉を行うものである。前記閉止弁体部材は、前記貫流開口の流れ断面である第1流れ断面を、開放断面積増大量漸減特性をもって開くように構成されている。前記第1渦巻形流路から前記第2渦巻形流路への溢流を生じさせる際には、前記第1流れ断面を、前記閉止弁体部材が閉弁位置にある状態から開放断面積増大量漸減特性をもって開くようにすると有利であることが確かめられている。開放断面積増大量漸減特性を有する開弁動作とすることで得られる利点は、排気タービン式過給機の制御性が向上することであり、それに伴って排気タービン式過給機の反応性も向上する。更に、開放断面積増大量漸減特性を有する開弁動作は、例えばバイパス流路の流れ断面などの、別の流れ断面の開弁動作と協調させるためにも有用である。
前記閉止弁体部材の開弁動作によって、前記第1渦巻形流路から前記第2渦巻形流路への排気の溢流が生じるようにすることで得られるもうひとつの利点は、排気流通部の構造を、各々が一般的な部分渦巻形流路と同様形状の第1渦巻形流路と第2渦巻形流路とを備え、それら2つの渦巻形流路の各々が排気流通部の軸心の周りの180°の角度範囲を亘って延在することで、合わせて360°の角度範囲に亘って延在するような構造とし得ることにある。これによって、より小型でコンパクトな排気タービン式過給機を構成することが可能となる。
本発明に係る排気流通部の1つの構成例によれば、前記排気流通部は塞止弁体部材を備え、該塞止弁体部材は前記排気流通部のバイパス流路の開閉を行うものである。前記バイパス流路は、貫流流路として形成された前記排気流通部に、前記タービン羽根車を通過せずに迂回するために設けられた流路であり、また、前記バイパス流路は第2流れ断面を有する。かかる構成の利点は、前記第1渦巻形流路から前記第2渦巻形流路へ、及びその逆に前記第2渦巻形流路から前記第1渦巻形流路へ、排気を流通させることが可能なことに加えて、更に、前記排気タービン式過給機が機械的及び熱力学的関連をもって連結されているエンジンが、特に中負荷から高負荷の負荷領域ないし中速度から高速度の回転速度領域で運転されているときに、そのエンジンの排気を、前記タービン羽根車を避けて流通させることも可能なことにある。これによって、前記排気タービン式過給機の動作効率を更に向上させることができる。
本発明に係る排気流通部の別の1つの構成例によれば、前記塞止弁体部材は、前記第2流れ断面を、閉弁位置から中間位置まで、開放断面積増大量漸減特性をもって開くように構成されている。前記タービン羽根車の溢流に関して上述したのと同様に、前記タービン羽根車の駆動に関連して排気をバイパス流路に流すために前記第2流れ断面を開く開弁動作もまた、開放断面積増大量漸減特性を有する開弁動作とすることが有利であることが判明している。前記第2流れ断面のこの開弁動作は、その全行程に亘って、即ち閉弁位置から前記第2流れ断面が全開状態となる第2位置までに亘って、開放断面積増大量漸減特性を有する開弁動作とすることは必ずしも必要とされない。以上の構成とすることで、前記第1流れ断面と前記第2流れ断面の両方の制御性が向上するという利点が得られる。
前記第1流れ断面と前記第2流れ断面の夫々の開弁動作を、いずれも開放断面積増大量漸減特性を有する開弁動作とすることの大きな利点は、排気タービン式過給機をエンジンに装備して作動させているときに、そのエンジンの排気弁の開弁期間を長く取れることにある。それによって、燃焼ガスを新混合気に置き換えるガス交換行程の期間を長く取れるため、掃気機能を向上させることができる。
前記閉止弁体部材も、また前記塞止弁体部材も、それぞれ制御装置によって移動させるようにするとよい。前記閉止弁体部材は、前記第1及び第2渦巻形流路の内圧に応動して自動的に開閉する自動開閉式閉止弁体部材とすることもできるが、しかしながら、制御装置によって移動させることで前記閉止弁体部材を制御可能にしておくことが好ましく、なぜならばそうすることで、タービン羽根車における圧力比に対する操作を動的に行えるようになるからである。最も好ましいのは、前記閉止弁体部材の制御装置と前記塞止弁体部材の制御装置とを、同一の制御装置とすることである。そうすることで、単一の制御装置によって前記閉止弁体部材と前記塞止弁体部材との両方を移動させることが可能となり、もって、排気タービン式過給機をコンパクトに構成することが可能になる。また、更なる利点として、部品点数が減少することから、排気タービン式過給機の製造コストが軽減されるということがある。
特に好適な1つの構成例では、前記塞止弁体部材の移動により前記閉止弁体部材の移動が惹起されるようにしている。こうすることで、前記塞止弁体部材の移動が、前記第1流れ断面を開く開弁動作と前記第2流れ断面を開く開弁動作との両方に、意図する影響を及ぼすようにすることができる。換言するならば、前記閉止弁体部材の移動が前記塞止弁体部材の移動の関数として表されるようにすることができる。これによって、前記第1流れ断面及び前記第2流れ断面の両方の流れ断面の制御を例えばコンピュータ制御などにより行う場合に、その制御が簡明なものとなる。
排気タービン式過給機を更にコンパクトに構成するには、前記閉止弁体部材と前記塞止弁体部材とが同一の弁体部材であるようにする。これは、換言するならば、前記第1流れ断面の開閉と前記第2流れ断面の開閉とを単一の弁体部材で行えるようにするということである。こうすることで、装置1台あたりの部品点数を減じることができるため、排気タービン式過給機をコンパクトに構成し得ることに加えて、排気タービン式過給機の製造コストも低減することができる。
開放断面積増大量漸減特性を有する開弁特性が得られるようにするには、前記塞止弁体部材及び/または前記閉止弁体部材の外形形状を深鍋形とする。この外形形状とすることで、簡明な手段により、前記第1及び第2流れ断面の夫々の開放断面積が、前記塞止弁体部材及び/または前記閉止弁体部材が閉弁位置にある状態から開弁動作が開始された時点で早くも比較的大きな開放断面積となり、また、それら開放断面積が、前記塞止弁体部材及び/または前記閉止弁体部材の所定の移動範囲において、開放断面積増大量漸減特性をもって増大して行くようにすることができる。
別の1つの構成例によれば、前記塞止弁体部材及び/または前記閉止弁体部材は、当該弁体部材の縦方向軸心に沿って並設された第1弁体部分及び第2弁体部分を備えており、開放断面積増大量漸減特性を有する開弁特性を得るために前記第1弁体部分の第1外周面の第1傾斜角を前記第2弁体部分の第2外周面の第2傾斜角より大きくされ、前記第2弁体部分は第2流路壁面に対向している。かかる2つの弁体部分を備えることで、簡明な手段により、開放断面積増大量漸減特性を有する開弁特性が得られる。また、前記塞止弁体部材及び/または前記閉止弁体部材の製造も容易になる。
前記塞止弁体部材及び/または前記閉止弁体部材が閉弁位置にあるときに前記第1流れ断面ないし前記第2流れ断面を閉塞状態にするために、前記塞止弁体部材及び/または前記閉止弁体部材は、前記排気流通部の流路壁面に支持されるように形成された環状面を備えているようにするとよい。更に、前記塞止弁体部材の前記環状面は前記バイパス流路の内部に位置するようにするとよい。そうすることで、前記バイパス流路の中を流れる排気の作用により、前記塞止弁体部材の開弁動作がより容易に行えるようになる。
本発明に係る排気流通部の別の1つの構成例によれば、前記塞止弁体部材及び/または前記閉止弁体部材は、回動軸心を中心として揺動可能な制御装置のレバーアームに取付けられている。回動可能な構成であるため、弁体部材を移動させるために要する力を比較的小さくすることができる。
本発明に係る排気流通部の別の1つの構成例によれば、前記閉止弁体部材は、前記第2流れ断面が少なくとも部分的に開放されたのちに前記貫流開口を開放するように構成されている。この構成により得られる利点は、前記バイパス流路が開放されたのちにはじめて前記第1渦巻形流路及び前記第2渦巻形流路からの溢流が可能になるようにすることができることにある。これによって、タービン羽根車における排気背圧が過大となるためにエンジンがノッキングを生じるという事態を防止することができる。またそれと共に、一方の前記渦巻形流路に熱力学的関連性をもって連結されているシリンダが、エンジンのサイクル行程のうちの吸気行程及び/または燃焼行程にあるときに、溢流排気が当該渦巻形流路の中へ逆流するという事態も防止される。即ち、一方の前記渦巻形流路に接続されているシリンダの排気弁が閉じており、他方の前記渦巻形流路に接続されているシリンダの排気弁が開いているときに、前者の前記渦巻形流路の中へ溢流排気が逆流するのを防止することができるのである。
別の1つの構成例によれば、前記塞止弁体部材及び/または前記閉止弁体部材が少なくとも部分的に前記排気流通部の壁部に受容されるように構成され、及び/または、前記排気流通部の壁部が少なくとも部分的に前記塞止弁体部材及び/または前記閉止弁体部材に受容されるように構成されている。こうすることで、前記塞止弁体部材が閉弁位置にあるときに、一方の前記渦巻形流路から他方の前記渦巻形流路への溢流の発生が確実に阻止されるようにすることができ、また、前記閉止弁体部材が閉弁位置にあるときに、前記バイパス流路の中への流入が確実に阻止されるようにすることができる。更に、特に前記閉止弁体部材と前記塞止弁体部材とが同一形状である場合には、以上の構成とすることで、エンジンの運転状況が前記第1流れ断面より先に前記第2流れ断面が開放されることを必要とするとき、確実にそうなるようにすることができる。
本発明の第2の局面は、貫通流路として形成された排気流通部を備える排気タービン式過給機の作動方法に関するものであり、前記排気流通部には、前記排気流通部の中に回転可能に収容されているタービン羽根車を通過せずに迂回するためのバイパス流路が形成されている。前記バイパス流路は第2流れ断面を有しており、該第2流れ断面は塞止弁体部材によって開閉される。前記第2流れ断面が、前記塞止弁体部材が閉弁位置にあって前記第2流れ断面が全閉状態にある状態から、開放断面積増大量漸減特性をもって開かれるようにしている。
本発明に係る方法によれば、また特に従属請求項14乃至17に記載の特徴を併せ備えた場合には、エンジンに装備した排気タービン式過給機の動作効率を特に高効率のものとすることができる。本発明に係る方法によれば、エンジンの運転条件に関して、その排気弁の開弁時間を長く取ることが可能となる。それによって、いわゆる押出作用の減退に関与する排気背圧を低下させることが可能となるため、燃焼ガスを新混合気に交換するエンジンのガス交換をより良好に行えるようになる。そして、エンジンの排気弁の開弁時間をより長く取ることでエンジンの効率を向上させることができるため、エンジンの燃料消費量を低減でき、もって、エンジン排出物の排出量も低減することができる。更に加えて、エンジンのノッキングも大幅に低減することができる。
本発明の更なる利点、特徴、及び細部構成については、以下に示す好適な実施の形態についての説明を参照し、また添付図面を参照することにより明らかとなる。以上の説明中で言及した様々な特徴及びそれら特徴の組合せ、並びに、添付図面に関連した以下の説明中で言及し、及び/または、図面中に示すところの、様々な特徴及びそれら特徴の組合せは、それら説明ないし図面に示した通りの組合せで利用し得るばかりでなく、それとは異なる組合せで利用することもでき、また、個々の特徴を単独で利用することも可能なものであって、そのように特徴を利用した場合でも本発明の範囲から逸脱するものではない
本発明に係る排気タービン式過給機の排気流通部を第1切断面に沿って切断して示した斜視図である。 図1の排気流通部において制御装置が第2位置にある状態を示した図である。 図1の本発明に係る排気流通部を第2切断面に沿って切断して示した斜視図であり制御装置が第1位置にある状態を示した図である。 図3の排気流通部において制御装置が第2位置にある状態を示した図である。 本発明に係る排気タービン式過給機の開弁特性のs−A線図である。 本発明に係る排気流通部の塞止弁体部材の第1構成例の斜視図である。 本発明に係る排気流通部の塞止弁体部材の第2構成例の斜視図である。 本発明に係る排気流通部の塞止弁体部材の第3構成例の斜視図である。 本発明に係る排気流通部の塞止弁体部材の第4構成例の斜視図である。 本発明に係る排気流通部の塞止弁体部材の第5構成例の斜視図である。 本発明に係る排気流通部の塞止弁体部材の基本形態を示した図である。
図1に示した本発明に係る排気タービン式過給機2の排気流通部1は、この排気流通部1に気体を流入させるための流入流路3を備えており、流入する気体は概ねエンジン7の排気から成る気体である。排気流通部1は更に、流入流路3の下流側に設けられた、流入してくる流れを整流するための第1渦巻形流路4及び第2渦巻形流路5と、これら渦巻形流路4、5の下流側に設けられた、不図示の流出流路とを備えており、排気はこの流出流路を通って排気流通部1から然るべく排出される。また、2つの渦巻形流路4、5と不図示の流出流路との間に、不図示の羽根車チャンバが形成されており、この羽根車チャンバの中に不図示のタービン羽根車が回転可能に収容されている。
排気流通部1はエンジン7の排気マニホルド6に接続されており、このエンジン7の排気が流入流路3から渦巻形流路4、5へ流入し、タービン羽根車を駆動できるようになっている。
排気タービン式過給機2の動作特性をエンジンの排気の流量に適合した特性(即ちエンジンに適合した特性)とするために、排気流通部1に制御装置8が装備されており、この制御装置8は、第1渦巻形流路4と第2渦巻形流路5との間の連通を断接する(連通状態と遮断状態との間で変化させる)ものである。2つの渦巻形流路4、5の間の連通を断接するために、2つの渦巻形流路4、5の間で気体を流通させるための貫流開口10が形成されており、この貫流開口10の中に制御装置8の閉止弁体部材9’が配設されている。
閉止弁体部材9’が図1に示したように、閉弁位置である第1位置にあるときには、第1渦巻形流路4と第2渦巻形流路5とは互いに完全に遮断されて、各々が個別に排気を流しており、このとき、貫流開口10は閉止弁体部材9’により全閉状態とされている。即ち、エンジンの排気はそれら2つの渦巻形流路4、5の中を流れているが、ただし、排気のうちの第1部分が第1渦巻形流路4の中を流れ、それとは別の第2部分が第2渦巻形流路5の中を流れている。
閉止弁体部材9’が図2に示したように、第2位置にあるときには、貫流開口10は全開状態にあり、第1渦巻形流路4から第2渦巻形流路5へも、またそれとは逆に第2渦巻形流路5から第1渦巻形流路4へも、排気の溢流が可能な状態となっている。即ち、排気が、一方の渦巻形流路(4または5)から他方の渦巻形流路(5または4)へ、第1流れ断面11を有する貫流開口10を通過して溢流できる状態となっている。
排気タービン式過給機の動作効率を排気の流量に対応した最大効率とするために第1流れ断面の開放断面積の調節が必要なときに、閉止弁体部材9’が第1位置と第2位置との間の様々な中間位置に位置付けられて、その開放断面積の調節が行われる。閉止弁体部材9’が第1位置にあって第1流れ断面11が全閉状態にある状態から、閉止弁体部材9’が第2位置にあって第1流れ断面11が全開状態にある状態まで、第1流れ断面11を開いて行くときの開弁動作は、開放断面積増大量漸減特性(弁体部材の移動量が増大するにつれてその移動量の増大に対応した流れ断面の開放断面積の増大量が漸減する特性)を有する開弁動作とすると有利であることが判明した。これは、換言するならば、閉止弁体部材9’の形状を、第1流れ断面11の開弁動作が、開放断面積増大量漸減特性を有する開弁動作となるような形状とするということでもある。或いはまた、これは、制御装置8の構成を、第1流れ断面11の開弁動作の動作特性が、開放断面積増大量漸減特性を有する開弁特性となるような構成とするということでもある。
第1流れ断面11の開弁動作が開放断面積増大量漸減特性を有する開弁動作となるようにするために、閉止弁体部材9’は深鍋形の外形形状12を有するものとされている。この外形形状12は基板部13を含んでおり、この基板部13の第1板側面14に弁体部材本体部15が形成されている。弁体部材本体部15とは反対側の基板部13の第2板側面16には、制御装置8の作動機構17が固定連結されている。
弁体部材本体部15の基部の断面である本体部基部断面KQは、第1板側面14における断面である基板部断面PQより小さくしてあり、これによって弁体部材本体部15の全周に亘って延在する環状面18が形成されている。この環状面18は2つの機能を担うものであり、そのひとつは、閉止弁体部材9’が第1位置にあるときに、貫流開口10の第1流路壁面19に当接することで閉止弁体部材9’を支持する機能、もうひとつは、同じく閉止弁体部材9’が第1位置にあるときに、2つの渦巻形流路4、5を封止する封止面としての機能である。
開放断面積増大量漸減特性を有する開弁特性を得るために、弁体部材本体部15は2つの弁体部分を備えており、即ち、弁体部材本体部15の縦方向軸心22に沿って並設された第1弁体部分20と第2弁体部分21とを備えている。第1弁体部分20は基板部13に固設されており、第2弁体部分21と基板部13との間に位置している。第2弁体部分21は第1弁体部分20に固設されている。第2弁体部分21には閉止弁体部材9’の先端面23が形成されており、この先端面23は第1弁体部分20とは反対側に形成されている。
図11に閉止弁体部材9’の基本形態を示した。この基本形態において、第1弁体部分20及び第2弁体部分21の夫々の外周面24、25は傾斜面として形成されており、それら外周面24、25は、基板部13から先端面23へ向かって、弁体部材本体部の縦方向軸心22に対して傾斜して延在している。第1弁体部分20の第1外周面24の第1傾斜角α1は、第2弁体部分21の第2外周面25の第2傾斜角α2より大きい。
図1〜図4及び図6に示した第1構成例に係る閉止弁体部材9’及び塞止弁体部材9では、その本体部基部断面KQと基板部断面PQとの両方が楕円形に形成されている。弁体部材本体部15には幅寸法BRを有する溝部28が形成されており、この溝部28は弁体部材の横方向軸心26の方向に延在するように、また、弁体部材本体部15の表面に沿って延在するように、そして、先端面23を横断して延在するようにして形成されている。弁体部材が第1位置にあるときに、第1渦巻形流路4と第2渦巻形流路5との間を確実に封止できるようにするために、第1流路壁面19に対向している第2流路壁面29に、溝部28の中に嵌合する形状の凸形状30が形成されている。
図7に示した第2構成例では、閉止弁体部材9’の先端面23が平坦面の形状に形成されている。図8に示した第3構成例と図9に示した第4構成例とはいずれも、閉止弁体部材9’の断面形状を円形状としている。第3構成例では第2弁体部分21が円錐形状に形成されているのに対し、第4構成例では第2弁体部分21が部分球面形状に形成されている。
図10に示した第5構成例の閉止弁体部材9’も深鍋形の外形形状12を有しており、ただしその先端面23は角形に形成されているため、第2弁体部分21の外形形状12のうちの先端面23の近傍領域では、その傾斜角が第2弁体部分21のその他の箇所より大きくなっている。
更に、貫通流路として形成された排気流通部1には、排気流通部1の羽根車チャンバを通過せずに迂回するためのバイパス流路31が形成されている。バイパス流路31は第2流れ断面33を有する流入口32を備えており、この流入口32は制御装置8によって、また換言するならば塞止弁体部材9によって、全閉状態、部分閉塞状態、全開状態、部分開放状態とすることが可能である。
制御装置8の塞止弁体部材9(この塞止弁体部材9は閉止弁体部材9’と同一の弁体部材である)が、バイパス流路31の中に(即ち排気流通部1の中に)回動可能に収容されている。即ち、塞止弁体部材9は、この塞止弁体部材9の回動軸心(即ち揺動軸心)34を中心として揺動可能な状態でバイパス流路31の中に(即ち排気流通部1の中に)支持されている。更に換言するならば、塞止弁体部材9は、排気流通部1の中で揺動運動を行える状態で、その中に収容されており、その揺動運動によって流入口32の流れ断面33の開放断面積が調節される。
塞止弁体部材9による第2流れ断面33の開弁動作は、ある程度広範な開弁範囲に亘って開放断面積増大量漸減特性が優れる開弁動作となるようにされている(図4参照)。この開弁動作によれば、第1流れ断面11が全開状態になるまでは、極めて僅かな流量の排気しか、第2流れ断面33を通過してバイパス流路31へ流れることはない。そして、第1流れ断面11が全開状態になった後にはじめて第2流れ断面33が全開状態となり、この状態では、第1渦巻形流路4から第2渦巻形流路5への溢流及びその逆の第2渦巻形流路5から第1渦巻形流路4への溢流が生じ得ると共に、タービン羽根車を通過せずに迂回する排気の流れも生じ得る。
塞止弁体部材9を作動させるために、即ち制御装置8を作動させるために、排気流通部1に円筒孔35が形成されており、この円筒孔35の中に、第2縦方向軸心37を有する制御装置8の軸部材36が回動可能に嵌合されている。軸部材36と塞止弁体部材9との間に装備されたレバーアーム38が、それら軸部材36と塞止弁体部材9とを連結しており、これによって、軸部材36を回動させることで塞止弁体部材9を揺動させることができるようにしている。
図5に示したのはs−A線図であり、塞止弁体部材9ないし閉止弁体部材9’の移動量sと、その移動量sに応じて変化する第1流れ断面11ないし第2流れ断面33の開放断面積AFとの関係を示したものである。尚、移動量sと開放断面積AFとはいずれも正規化した値で表されている。移動量sは、塞止弁体部材9の開弁角度の関数であると同時に閉止弁体部材9’の開弁角度の関数でもあり、なぜならば、ここでは、閉止弁体部材9’と塞止弁体部材9とが同一の弁体部材だからである。開弁角度の値が0°であることは、塞止弁体部材9が全閉位置にあることに対応すると共に、閉止弁体部材9’が全閉位置にあることにも対応している。
第1曲線Aは、図面に示した構成例における、閉止弁体部材9’の移動量sに対応する第1流れ断面11の開放断面積の変化を示した曲線である。第2曲線Bは、同じく図面に示した構成例における、塞止弁体部材9の移動により変化する第2流れ断面33の開放断面積の変化を示した曲線である。第3曲線Cは、また別の構成例における、第1流れ断面11の開放断面積の変化を示した曲線である。これら曲線A、B、Cの変化は、制御装置8による開弁動作の動作特性を表している。
第1曲線A及び第3曲線Cから分かるように、制御装置8は、第1流れ断面11の開弁動作における動作特性が、開放断面積増大量漸減特性を有する動作特性となっている。換言するならば、第1流れ断面11は、閉止弁体部材9’が閉弁位置にあってこの第1流れ断面11が全閉状態にある状態から、開放断面積増大量漸減特性をもって開かれるようになっている。
また、第2曲線Bの変化特性から分かるように、制御装置8は、第2流れ断面33の開弁動作における動作特性が、開放断面積増大量漸減特性を有する動作特性となっている。換言するならば、第2流れ断面33もまた、塞止弁体部材9が閉弁位置にあってこの第2流れ断面33が全閉状態にある状態から、開放断面積増大量漸減特性をもって開かれるようになっている。
曲線Cで表される変化特性を有する構成例では、第2流れ断面33が部分的に開かれた後にはじめて、第1流れ断面11が開き始めるようにしたものである。第1流れ断面11が開き始めるときには、塞止弁体部材9の開弁角度が約5°となっているようにすることが好ましい。開弁角度は0°〜3°の範囲内にあるようにすることが特に好ましい。
第1流れ断面11が開き始めた時点で、第1渦巻形流路4から第2渦巻形流路5への、ないしは逆に第2渦巻形流路5から第1渦巻形流路4への、排気の溢流が発生していることがないようにするためには、第1流れ断面11の開弁動作が曲線Aで示したように行われる場合であれば、塞止弁体部材9の移動量が所定移動量s1に達するまで、第1流れ断面11の開放断面積が第2流れ断面33の開放断面積より小さく維持されるようにする。また、第1流れ断面11の開弁動作が曲線Cで示したように行われる場合であれば、移動量s1’に達するまで、第1流れ断面11の開放断面積が第2流れ断面33の開放断面積より小さく維持されるようにする。

Claims (17)

  1. 排気タービン式過給機の排気流通部であって、第1渦巻形流路(4)と第2渦巻形流路(5)とを備え、それら渦巻形流路は貫通流路として形成された前記排気流通部の中に回転可能に収容されているタービン羽根車への流入路を成すものであり、前記第1渦巻形流路(4)と前記第2渦巻形流路(5)との間に貫流開口(10)が設けられ、該貫流開口は前記第1渦巻形流路(4)を流れる排気が前記第2渦巻形流路(5)へ溢流するため及び前記第2渦巻形流路(5)を流れる排気が前記第1渦巻形流路(4)へ溢流するための流路であり、前記貫流開口(10)に可動の閉止弁体部材(9’)が装備されており、該閉止弁体部材は前記貫流開口(10)の開閉を行うものである、排気流通部において、
    前記閉止弁体部材(9’)は前記貫流開口(10)の流れ断面である第1流れ断面(11)を、開放断面積増大量漸減特性をもって開くように構成されている、
    ことを特徴とする排気流通部。
  2. 前記排気流通部は塞止弁体部材(9)を備え、該塞止弁体部材は前記排気流通部(1)のバイパス流路(31)の開閉を行うものであり、前記バイパス流路(31)は、貫流流路として形成された前記排気流通部(1)に、前記タービン羽根車を通過せずに迂回するために設けられた流路であり、前記バイパス流路(31)は第2流れ断面(33)を有することを特徴とする請求項1記載の排気流通部。
  3. 前記第2流れ断面(33)は前記塞止弁体部材(9)の開弁動作によって、少なくとも閉弁位置から中間位置までは開放断面積増大量漸減特性をもって開かれるように構成されていることを特徴とする請求項2記載の排気流通部。
  4. 前記閉止弁体部材(9’)及び/または前記塞止弁体部材(9)を移動させるために前記排気流通部(1)に制御装置(8)が装備されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項記載の排気流通部。
  5. 前記閉止弁体部材(9’)の移動により前記塞止弁体部材(9)の移動が惹起されるように構成されていることを特徴とする請求項2乃至4の何れか1項記載の排気流通部。
  6. 前記閉止弁体部材(9’)と前記塞止弁体部材(9)とは同一の弁体部材であることを特徴とする請求項2乃至5の何れか1項記載の排気流通部。
  7. 前記塞止弁体部材(9)及び/または前記閉止弁体部材(9’)は深鍋形の外形形状(12)を有することを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項記載の排気流通部。
  8. 前記塞止弁体部材(9)及び/または前記閉止弁体部材(9’)は、当該弁体部材の縦方向軸心(22)に沿って並設された第1弁体部分(20)及び第2弁体部分(21)を備えており、開放断面積増大量漸減特性を有する開弁特性を得るために前記第1弁体部分(20)の第1外周面(24)の第1傾斜角(α1)を前記第2弁体部分(21)の第2外周面(25)の第2傾斜角(α2)より大きくされ、前記第2弁体部分(21)は第2流路壁面(29)に対向していることを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項記載の排気流通部。
  9. 前記塞止弁体部材(9)及び/または前記閉止弁体部材(9’)は、前記排気流通部(1)の流路壁面(19)に支持されるように形成された環状面(18)を備えることを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項記載の排気流通部。
  10. 前記塞止弁体部材(9)及び/または前記閉止弁体部材(9’)は、回動軸心(34)を中心として揺動可能な制御装置(8、8’)のレバーアーム(38)に取付けられていることを特徴とする請求項1乃至9の何れか1項記載の排気流通部。
  11. 前記閉止弁体部材(9’)は、前記第2流れ断面(33)が少なくとも部分的に開放されたのちに前記貫流開口(10)を開放するように構成されていることを特徴とする請求項2乃至10の何れか1項記載の排気流通部。
  12. 前記塞止弁体部材(9)及び/または前記閉止弁体部材(9’)が少なくとも部分的に前記排気流通部(1)の壁部に受容されるように構成され、及び/または、前記排気流通部(1)の壁部が少なくとも部分的に前記塞止弁体部材(9)及び/または前記閉止弁体部材(9’)に受容されるように構成されていることを特徴とする請求項11記載の排気流通部。
  13. 貫通流路として形成された排気流通部(1)を備える排気タービン式過給機の作動方法であって、前記排気流通部は第1渦巻形流路(4)と第2渦巻形流路(5)とを備え、それら渦巻形流路は前記排気流通部の中に回転可能に収容されているタービン羽根車への流入路を成すものであり、前記第1渦巻形流路(4)と前記第2渦巻形流路(5)との間に貫流開口(10)が設けられ、該貫流開口は前記第1渦巻形流路(4)を流れる排気が前記第2渦巻形流路(5)へ溢流するため及び前記第2渦巻形流路(5)を流れる排気が前記第1渦巻形流路(4)へ溢流するための流路であり、前記貫流開口(10)に可動の閉止弁体部材(9’)が装備されており、該閉止弁体部材は前記貫流開口(10)の開閉を行うものである、排気タービン式過給機の作動方法において、
    前記貫流開口(10)の流れ断面である第1流れ断面(11)が、前記閉止弁体部材(9’)が閉弁位置にある状態から、開放断面積増大量漸減特性をもって開かれる、
    ことを特徴とする方法。
  14. 前記排気流通部(1)には、前記タービン羽根車を通過せずに迂回するためのバイパス流路(31)が形成されており、前記バイパス流路(31)は第2流れ断面(33)を有しており、該第2流れ断面(33)は、塞止弁体部材(9)が閉弁位置にある状態から、該塞止弁体部材(9)の開弁動作によって開かれることを特徴とする請求項13記載の方法。
  15. 前記第2流れ断面(33)が、開放断面積増大量漸減特性をもって開かれることを特徴とする請求項14記載の方法。
  16. 前記閉止弁体部材(9’)の移動量が所定移動量(s1、s1’)に達するまで、前記第1流れ断面(11)が、前記バイパス流路(31)の流れ断面である前記第2流れ断面(33)より小さく維持されることを特徴とする請求項14又は15記載の方法。
  17. 前記第1流れ断面(11)が前記第2流れ断面(33)より後に開放されるようにすることを特徴とする請求項14乃至16の何れか1項記載の方法。
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