JP2018508494A - 新規シクロプロパベンゾフラニルピリドピラジンジオン - Google Patents

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Abstract

式(I)[式中、X、R1、R2a、R2b、R4a、R4b、R5a、R5b、R6、R7、R10、R11およびyは、明細書で定義されている通りである]の構造を有する、化合物および化合物の薬学的に許容できる塩が開示されている。対応する医薬組成物、治療方法、合成方法および中間体も開示されている。【化1】

Description

本発明は、アルツハイマー病等の神経変性および/または神経学的障害の治療に有用な、式Iの新規シクロプロパベンゾフラニルピリドピラジンジオン化合物に関する。
認知症は、多種多様な独特の病理学的プロセスに起因する。認知症を引き起こす最も一般的な病理学的プロセスは、アルツハイマー病(AD)、脳アミロイド血管障害(CM)およびプリオン仲介性疾患である(例えば、Haanら、Clin.Neurol.Neurosurg.1990、92(4):305〜310;Glennerら、J.Neurol.Sci.1989、94:1〜28を参照)。ADは、米国人口のうちで最も急速に増加している85歳を過ぎたすべての人のほぼ半数に影響を及ぼす。したがって、米国におけるAD患者の数は、2050年までには約400万人から約1400万人に増加すると予想される。
本発明は、アルツハイマー病およびダウン症候群などの神経変性障害および/または神経学的障害を治療するための有用な一群のγ−セクレターゼモジュレーターに関する(Ann.Rep.Med.Chem.2007、Olsenら、42:27〜47を参照)。
本発明は、式Iによって記載されているようなγ−セクレターゼモジュレーター:
Figure 2018508494
または薬学的に許容できるその塩を対象とする(式中、
Xは、1〜3個のヘテロ原子を含有する(5〜14員)ヘテロアリールであり、
は、化学的に容認できる場合、水素、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、オキソ、−SF、ニトロ、置換されていてもよい(C〜C)アルキル、置換されていてもよい(C〜C)アルケニル、置換されていてもよい(C〜C)アルキニル、置換されていてもよいチオ(C〜C)アルキル、置換されていてもよい(C〜C)アルコキシ、置換されていてもよい(C〜C)シクロアルキル、−N(R)(R)、−N(R)(C=(O)R)、−C(=O)N(R)(R)、−O−C(=O)N(R)(R)、−C(=O)−Rおよび−C(=O)−ORからなる群から選択され、
2aおよびR2bは、化学的に容認できる場合、各出現において、水素、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、−SF、ニトロ、置換されていてもよい(C〜C)アルキル、置換されていてもよい(C〜C)アルケニル、置換されていてもよい(C〜C)アルキニル、置換されていてもよいチオ(C〜C)アルキル、置換されていてもよい(C〜C)アルコキシ、置換されていてもよい(C〜C)アルコキシ(C〜C)アルキル、置換されていてもよい(C〜C)シクロアルキル、置換されていてもよいフェニル、−N(R)(R)、−N(R)(C=(O)R)、−C(=O)N(R)(R)、−O−C(=O)N(R)(R)、−C(=O)−Rおよび−C(=O)−ORからなる群から独立して選択されるか、R2aおよびR2bは、それらが結合している炭素原子と一緒に、(C〜C)シクロアルキルまたは(4〜10員)ヘテロシクロアルキルを形成し、ここで、(C〜C)シクロアルキルおよび(4〜10員)ヘテロシクロアルキルは、1〜3個のRで置換されていてもよく、
4aおよびR4bは、化学的に容認できる場合、水素、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、オキソ、−SF、ニトロ、置換されていてもよい(C〜C)アルキル、置換されていてもよい(C〜C)アルケニル、置換されていてもよい(C〜C)アルキニル、置換されていてもよいチオ(C〜C)アルキル、置換されていてもよい(C〜C)アルコキシ、置換されていてもよい(C〜C)アルコキシ(C〜C)アルキル、置換されていてもよい(C〜C)シクロアルキル、置換されていてもよいフェニル、−N(R)(R)、−N(R)(C=(O)R)、−C(=O)N(R)(R)、−O−C(=O)N(R)(R)、−C(=O)−Rおよび−C(=O)−ORからなる群から各々独立して選択されるか、R4aおよびR4bは、それらが結合している炭素原子と一緒に、(C〜C)シクロアルキルを形成し、(C〜C)シクロアルキルは、1〜3個のRで置換されていてもよく、
5aおよびR5bは、各出現において、水素、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、オキソ、−SF、ニトロ、置換されていてもよい(C〜C)アルキル、置換されていてもよい(C〜C)アルケニル、置換されていてもよい(C〜C)アルキニル、置換されていてもよいチオ(C〜C)アルキル、置換されていてもよい(C〜C)アルコキシ、置換されていてもよい(C〜C)アルコキシ(C〜C)アルキル、置換されていてもよい(C〜C)シクロアルキル、置換されていてもよいフェニル、−N(R)(R)、−N(R)(C=(O)R)、−C(=O)N(R)(R)、−O−C(=O)N(R)(R)、−C(=O)−Rおよび−C(=O)−ORからなる群から独立して選択されるか、R5aおよびR5bは、それらが結合している炭素原子と一緒に、(C〜C)シクロアルキルを形成し、前記(C〜C)シクロアルキルは、1〜3個のRで置換されていてもよく、
およびRは、水素、ハロゲン、シアノ、−SF、ニトロ、置換されていてもよい(C〜C)アルキル、置換されていてもよい(C〜C)アルケニル、置換されていてもよい(C〜C)アルキニル、置換されていてもよいチオ(C〜C)アルキル、置換されていてもよい(C〜C)アルコキシ、置換されていてもよい(C〜C)アルコキシ(C〜C)アルキル、置換されていてもよい(C〜C)シクロアルキル、置換されていてもよいフェニル、−N(R)(R)、−N(R)(C=(O)R)、−C(=O)N(R)(R)、−O−C(=O)N(R)(R)、−C(=O)−R、−C(=O)−ORおよび−ORからなる群から各々独立して選択され、但し、RおよびRは、両方ともヒドロキシになることはなく、
は、各出現において、シアノ、ハロゲン、ヒドロキシ、−SF、ニトロ、置換されていてもよい(C〜C)アルキル、置換されていてもよい(C〜C)アルコキシおよび置換されていてもよい(C〜C)アルコキシ(C〜C)アルキルからなる群から独立して選択され、
は、水素および置換されていてもよい(C〜C)アルキルからなる群から選択され、
yは、1、2、3または4から選択される整数であり、
環Bは、1〜3個のR10で置換されていてもよく、ここで、各R10は、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、−SF、ニトロ、置換されていてもよい(C〜C)アルキル、置換されていてもよい(C〜C)アルケニル、置換されていてもよい(C〜C)アルキニル、置換されていてもよいチオ(C〜C)アルキル、置換されていてもよい(C〜C)アルコキシ、置換されていてもよい(C〜C)シクロアルキル、−N(R)(R)、−N(R)(C=(O)R)、−C(=O)N(R)(R)、−O−C(=O)N(R)(R)、−C(=O)−R、−C(=O)−ORからなる群から独立して選択されるか、2個のR10置換基は、それらが結合している炭素原子と一緒に、置換されていてもよい(C〜C)シクロアルキルを形成し、
環Dは、1〜4個のR11で置換されていてもよく、ここで、各R11は、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、−SF、ニトロ、置換されていてもよい(C〜C)アルキル、置換されていてもよい(C〜C)アルケニル、置換されていてもよい(C〜C)アルキニル、置換されていてもよいチオ(C〜C)アルキル、置換されていてもよい(C〜C)アルコキシ、置換されていてもよい(C〜C)シクロアルキル、置換されていてもよい(4〜6員)ヘテロシクロアルキル、−N(R)(R)、−N(R)(C=(O)R)、−C(=O)N(R)(R)、−O−C(=O)N(R)(R)、−C(=O)−Rおよび−C(=O)−ORからなる群から独立して選択され、
およびRは、各出現において、水素または置換されていてもよい(C〜C)アルキルから各々独立して選択され、
但し、化合物は、7−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−2−{[5−(トリフルオロメチル)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオンではない)。
本発明の化合物は、本明細書に記載されている実施例2〜22、C22、C33、C40およびC44、または薬学的に許容できるその塩を包含する。
本明細書において、薬学的に有効な量の本明細書に記載されている化合物のうちの1個または複数および薬学的に許容できるビヒクル、担体または賦形剤を含む組成物も提供される。
式Iの化合物は、γ−セクレターゼモジュレーターである。γ−セクレターゼは、アルツハイマー病に関連しているアミロイドベータタンパク質(Aβ)プラークの産生において役割を果たす。したがって、式Iの化合物は、Aβ産生に関係する様々な神経変性および/または神経学的障害を治療するのに有用であると考えられる。
本発明の他の特色および利点は、本発明について記載している本明細書および添付の請求項から明らかになるであろう。
この文書内の見出しは、読者によるその見直しを円滑にするために利用されるにすぎない。それらは、本発明または請求項をいかようにも限定するものとして解釈されるべきではない。
定義および例示
請求項を包含する本願全体を通して使用されているように、下記の用語は、具体的に別段の指示がない限り、以下で定義する意味を有する。複数形および単数形は、数の指示以外、交換可能なものとして扱われるべきである。
「(C1〜6)アルキル」という用語は、1〜6個の炭素原子を含有する直鎖または分岐鎖の飽和ヒドロカルビル置換基(すなわち、水素の除去により炭化水素から得られる置換基)を指す。そのような置換基の例は、メチル、エチル、プロピル(n−プロピルおよびイソプロピルを包含する)、ブチル(n−ブチル、イソブチル、sec−ブチルおよびtert−ブチルを包含する)、ペンチル、およびヘキシルを包含する。
「置換されていてもよい(C〜C)アルキル」という用語は、本明細書で使用されているように、1個または複数の水素原子が、ハロゲン、オキソ、シアノ、ヒドロキシ、−SF、ニトロ、−N(R)(R)、−N(R)(C(=O)R)、−N(R)C(=O)−OR、−C(=O)−N(R)(R)、−O−C(=O)N(R)(R)、−C(=O)−R、−C(=O)−ORおよび(C〜C)シクロアルキルからなる群から選択される置換基によって置き換えられており、ここで、RおよびRは、各々独立して、水素または置換されていてもよい(C〜C)アルキルである、上記で定義されているような(C〜C)アルキルを指す。例えば、(C〜C)アルキル部分は、1個または複数のハロゲン原子で置換されて、「ハロ(C〜C)アルキル」を形成することができる。ハロ(C〜C)アルキルの代表的な例は、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、フルオロエチル、ジフルオロエチル、ペンタフルオロエチル等を包含するが、それらに限定されるものではない。
「(C〜C)アルキル」という用語は、1〜3個の炭素原子を含有する直鎖または分枝鎖の飽和ヒドロカルビル置換基(すなわち、炭化水素から水素の除去により得られた置換基)を指す。そのような置換基の例は、メチル、エチルおよびプロピル(n−プロピルおよびイソプロピルを包含する)を包含する。
「(C〜C)アルケニル」という用語は、少なくとも1個の炭素−炭素二重結合を有する直鎖または分枝鎖基を包含する、2〜6個の炭素原子を有し、少なくとも1個の炭素−炭素二重結合を有する、脂肪族炭化水素を指す。代表的な例は、エテニル、1−プロペニル、2−プロペニル(アリル)、イソプロペニル、2−メチル−1−プロペニル、1−ブテニルおよび2−ブテニルを包含するが、それらに限定されるものではない。本発明の化合物が(C〜C)アルケニル基を含有する場合、化合物は、純粋なE(反対側)型、純粋なZ(同じ側)型、またはそれらの任意の混合物として存在し得る。
「置換されていてもよい(C〜C)アルケニル」という用語は、1個または複数の水素原子が、ハロゲン、オキソ、シアノ、ヒドロキシ、−SF、ニトロ、−N(R)(R)、−N(R)(C(=O)R)、−N(R)C(=O)−OR、−C(=O)−N(R)(R)、−O−C(=O)N(R)(R)、−C(=O)−R、−C(=O)−ORおよび(C〜C)シクロアルキルからなる群から選択される置換基によって置き換えられており、ここで、RおよびRは、各々独立して、水素または置換されていてもよい(C〜C)アルキルである、上記で定義されているような(C〜C)アルケニルを指す。
「(C〜C)アルキニル」という用語は、少なくとも1個の炭素−炭素三重結合を有する直鎖または分枝鎖基を包含する、2〜6個の炭素原子を有し、少なくとも1個の炭素−炭素三重結合を有する脂肪族炭化水素を指す。アルキニルの代表的な例は、アセチレニル、1−プロピニル、2−プロピニル、3−ブチニル、2−ペンチニルおよび1−ブチニルを包含するが、それらに限定されるものではない。
「置換されていてもよい(C〜C)アルキニル」という用語は、1個または複数の水素原子が、ハロゲン、オキソ、シアノ、ヒドロキシ、−SF、−N(R)(R)、−N(R)(C(=O)R)、−N(R)C(=O)−OR、−C(=O)−N(R)(R)、−O−C(=O)N(R)(R)、−C(=O)−R、−C(=O)−ORおよび(C〜C)シクロアルキルからなる群から選択される置換基によって置き換えられており、ここで、RおよびRは、各々独立して、水素または置換されていてもよい(C〜C)アルキルである、上記で定義されているような(C〜C)アルキニルを指す。
「ハロゲン」という用語は、フッ素(−Fとして示されることもある)、塩素(−Clとして示されることもある)、臭素(−Brとして示されることもある)、またはヨウ素(−Iとして示されることもある)を指す。
「(C〜C)アルコキシ」という用語は、本明細書で使用されているように、酸素原子を介して親分子部分に接続している、上記で定義されているような(C〜C)アルキル基を意味する。例は、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、2−プロポキシ、ブトキシ、tert−ブトキシ、ペンチルオキシおよびヘキシルオキシを包含するが、それらに限定されるものではない。
「置換されていてもよい(C〜C)アルコキシ」という用語は、本明細書で使用されているように、1個または複数の水素原子が、ハロゲン、オキソ、シアノ、ヒドロキシ、−SF、ニトロ、−N(R)(R)、−N(R)(C(=O)R)、−N(R)C(=O)−OR、−C(=O)−N(R)(R)、−O−C(=O)N(R)(R)、−C(=O)−R、−C(=O)−ORおよび(C〜C)シクロアルキルからなる群から選択される置換基によって置き換えられており、ここで、RおよびRは、各々独立して、水素または置換されていてもよい(C〜C)アルキルである、上記で定義されているような(C〜C)アルコキシ基を指す。例えば、(C〜C)アルコキシは、1個または複数のハロゲン原子で置換されて、「ハロ(C〜C)アルコキシ」を形成することができる。ハロ(C〜C)アルコキシの代表的な例は、フルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、フルオロエトキシおよびペンタフルオロエトキシ等を包含するが、それらに限定されるものではない。
「(C〜C)アルコキシ(C〜C)アルキル」という用語は、本明細書で使用されているように、上記で定義されているような(C〜C)アルキル基を介して親部分に接続している、上記で定義されているような(C〜C)アルコキシ基を意味する。例は、メトキシメチル、メトキシエチル等を包含するが、それらに限定されるものではない。
「置換されていてもよい(C〜C)アルコキシ(C〜C)アルキル」という用語は、本明細書で使用されているように、1個または複数の水素原子が、ハロゲン、オキソ、シアノ、ヒドロキシ、−SF、ニトロ、−N(R)(R)、−N(R)(C(=O)R)、−N(R)C(=O)−OR、−C(=O)−N(R)(R)、−O−C(=O)N(R)(R)、−C(=O)−R、−C(=O)−ORおよび(C〜C)シクロアルキルからなる群から選択される置換基によって置き換えられており、ここで、RおよびRは、各々独立して、水素または置換されていてもよい(C〜C)アルキルである、上記で定義されているような(C〜C)アルコキシ(C〜C)アルキル基を意味する。
「チオ(C〜C)アルキル」という用語は、本明細書で使用されているように、硫黄原子を介して親分子部分に付加された、上記で定義されているような(C〜C)アルキル基を意味する。チオ(C〜C)アルキルチオの代表的な例は、チオメチル、チオエチル、チオ(tert−ブチル)およびチオヘキシルを包含するが、それらに限定されるものではない。
「置換されていてもよいチオ(C〜C)アルキル」という用語は、本明細書で使用されているように、1個または複数の水素原子が、ハロゲン、オキソ、シアノ、ヒドロキシ、−SF、ニトロ、−N(R)(R)、−N(R)(C(=O)R)、−N(R)C(=O)−OR、−C(=O)−N(R)(R)、−O−C(=O)N(R)(R)、−C(=O)−R、−C(=O)−ORおよび(C〜C)シクロアルキルからなる群から選択される置換基によって置き換えられており、ここで、RおよびRは、各々独立して、水素または置換されていてもよい(C〜C)アルキルである、上記で定義されているようなチオ(C〜C)アルキル基を指す。
「(C〜C)シクロアルキル」という用語は、3〜8個の炭素原子を有する飽和炭素環式分子から水素を除去することにより得られる炭素環式置換基を指す。「(C〜C)シクロアルキル」は、3〜6個の炭素原子を有する飽和炭素環式分子から水素を除去することにより得られる炭素環式置換基を指す。「(C〜C)シクロアルキル」は、単環式環であってよく、その例は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルおよびシクロオクチルを包含する。あるいは、シクロアルキルは、(C〜C)ビシクロアルキルなどの複数の環を含有し得る。「(C〜C)ビシクロアルキル」という用語は、4〜8個の炭素原子を含有する二環系を指す。ビシクロアルキルは、ビシクロ[1.1.0]ブタン、ビシクロ[2.1.0]ペンタン、ビシクロ[2.2.0]ヘキサン、ビシクロ[3.1.0]ヘキサン、ビシクロ[3.2.0]ヘプタンおよびビシクロ[3.3.0]オクタンなど、縮合していてよい。「ビシクロアルキル」という用語は、ビシクロ[2.2.1]ヘプタンおよびビシクロ[1.1.1]ペンタンなどであるがそれらに限定されるものではない架橋ビシクロアルキル系も包含する。
「置換されていてもよい(C〜C)シクロアルキル」という用語は、1個または複数の水素原子が、ハロゲン、オキソ、シアノ、ヒドロキシ、−SF、ニトロ、−N(R)(R)、−N(R)(C(=O)R)、−N(R)C(=O)−OR、−C(=O)−N(R)(R)、−O−C(=O)N(R)(R)、−C(=O)−R、−C(=O)−ORおよび(C〜C)シクロアルキルからなる群から選択される置換基によって置き換えられており、ここで、RおよびRは、各々独立して、水素または置換されていてもよい(C〜C)アルキルである、上記で定義されているような(C〜C)シクロアルキルを指す。
「(C〜C10)アリール」という用語は、1個の環または2個の縮合環からなる、6〜10個の炭素原子を含有する芳香族置換基を指す。そのようなアリール置換基の例は、フェニルおよびナフチルを包含するが、それらに限定されるものではない。(C〜C10)アリールは、本明細書で定義されているような(C〜C)シクロアルキル環(例えば、ビシクロ[4.2.0]オクタ−1,3,5−トリエニル)または(5〜6員)ヘテロシクロアルキル環(例えば、ジヒドロベンゾフラニル、ベンゾジオキソリルおよびオキソイソインドリニル)と縮合していてもよいフェニルおよびナフチル置換基を包含してもよく、ここで、そのような縮合アリール基を置換基として有する基は、アリールの炭素原子に接続している。アリールがフェニルである場合、本明細書では、「置換されていてもよいフェニル」とも称する。
「置換されていてもよい(C〜C10)アリール」という用語は、1個または複数の水素原子が、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、−SF、ニトロ、−N(R)(R)、−N(R)(C(=O)R)、−N(R)C(=O)−OR、−C(=O)−N(R)(R)、−O−C(=O)N(R)(R)、−C(=O)−R、−C(=O)−ORおよび(C〜C)シクロアルキルからなる群から選択される置換基によって置き換えられており、ここで、RおよびRは、各々独立して、水素または置換されていてもよい(C〜C)アルキルである、上記で定義されているような(C〜C10)アリールを指す。
「ヘテロシクロアルキル」という用語は、本明細書で使用されているように、環炭素原子の少なくとも1個が、窒素、酸素または硫黄から選択されるヘテロ原子で置き換えられている、上記で定義されているようなシクロアルキルを指す。「(4〜10員)ヘテロシクロアルキル」は、合計4〜10個の環原子を含有する上記で定義されているようなヘテロシクロアルキル置換基を指し、環原子のうちの少なくとも1個は、酸素、窒素、または硫黄から選択されるヘテロ原子である。ヘテロシクロアルキルは、合計最大10員を持つ単環であってよい。あるいは、上記で定義されているようなヘテロシクロアルキルは、一緒に縮合した2または3個の環を含むことがあり、少なくとも1個のそのような環は、環原子としてのヘテロ原子(すなわち、窒素、酸素、または硫黄)を含有する。ヘテロシクロアルキル置換基を有するある基において、その基と結合しているヘテロシクロアルキル置換基の環原子は、ヘテロ原子が適切な原子価を有する窒素である場合に少なくとも1個のヘテロ原子であってよいか、環炭素原子であってよく、環炭素原子は、少なくとも1個のヘテロ原子と同じ環内にあってよいか、環炭素原子は、少なくとも1個のヘテロ原子と異なる環内にあってよい。同様に、このヘテロシクロアルキル置換基がまた、ある基または置換基で置換されている場合、その基または置換基は、ヘテロ原子が適切な原子価を有する窒素である場合に少なくとも1個のヘテロ原子と結合していてよいか、環炭素原子と結合していてよく、環炭素原子は、少なくとも1個のヘテロ原子と同じ環内にあってよいか、環炭素原子は、少なくとも1個のヘテロ原子と異なる環内にあってよい。
(C〜C10)芳香族環または(5〜10員)芳香族複素環式環と縮合しているヘテロシクロアルキルも、「ヘテロシクロアルキル」の定義に包含される。そのような縮合ヘテロシクロアルキル基が1個または複数の置換基で置換されている場合、この1個または複数の置換基は、別段の定めがない限り、ヘテロ原子が適切な原子価を有する窒素である場合にはヘテロシクロアルキル基のヘテロ原子と、またはヘテロシクロアルキル基の炭素原子とそれぞれ結合している。ヘテロシクロアルキル環の例は、アゼチジニル、ジヒドロフラニル、ジヒドロチオフェニル、テトラヒドロチオフェニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロトリアジニル、テトラヒドロピラゾリル、テトラヒドロオキサジニル、テトラヒドロピリミジニル、オクタヒドロベンゾフラニル、オクタヒドロベンゾイミダゾリル、オクタヒドロベンゾチアゾリル、イミダゾリジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、オキサゾリジニル、チアゾリジニル、ピラゾリジニル、チオモルホリニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチアジニル、テトラヒドロチアジアジニル、テトラヒドロ−オキサゾリル、モルホリニル、オキセタニル、テトラヒドロジアジニル、オキサジニル、オキサチアジニル、キヌクリジニル、クロマニル、イソクロマニル、ジヒドロベンゾオキサジニル、インドリニル、イソインドリニル、ジヒドロベンゾフラニル、テトラヒドロキノリル、イソクロミル、ジヒドロ−1H−イソインドリル、2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタノニル、3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサニル、3−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタニル等を包含するが、それらに限定されるものではない。ヘテロシクロアルキル環のさらなる例は、テトラヒドロフラン−2−イル、テトラヒドロフラン−3−イル、イミダゾリジン−1−イル、イミダゾリジン−2−イル、イミダゾリジン−4−イル、ピロリジン−1−イル、ピロリジン−2−イル、ピロリジン−3−イル、ピペリジン−1−イル、ピペリジン−2−イル、ピペリジン−3−イル、ピペリジン−4−イル、ピペラジン−1−イル、ピペラジン−2−イル、1,3−オキサゾリジン−3−イル、1,4−オキサゼパン−4−イル、イソチアゾリジニル、1,3−チアゾリジン−3−イル、1,2−ピラゾリジン−2−イル、1,2−テトラヒドロチアジン−2−イル、1,3−チアジナン−3−イル、1,2−テトラヒドロジアジン−2−イル、1,3−テトラヒドロジアジン−1−イル、1,4−オキサジン−4−イル、オキサゾリジノニル、2−オキソ−ピペリジニル(例えば、2−オキソ−ピペリジン−1−イル)等を包含する。
「置換されていてもよいヘテロシクロアルキル」[例えば、置換されていてもよい(4〜6員)ヘテロシクロアルキル]という用語は、1個または複数の水素原子が、化学的に容認できる場合、ハロゲン、オキソ、シアノ、ヒドロキシ、−SF、ニトロ、−N(R)(R)、−N(R)(C(=O)R)、−N(R)C(=O)−OR、−C(=O)−N(R)(R)、−O−C(=O)N(R)(R)、−C(=O)−R、−C(=O)−ORおよび(C〜C)シクロアルキルからなる群から選択される置換基によって置き換えられており、ここで、RおよびRは、各々独立して、水素または置換されていてもよい(C〜C)アルキルである、上記で定義されているようなヘテロシクロアルキルを指す。
「(5〜14員)ヘテロアリール」という用語は、環原子のうちの少なくとも1個が、ヘテロ原子(すなわち、酸素、窒素、または硫黄)であり、残りの環原子が、炭素、酸素、窒素、および硫黄からなる群から独立して選択される、5〜14個の環原子を有するヘテロアリール環を指す。「(5〜6員)ヘテロアリール」は、環原子の少なくとも1個が、ヘテロ原子(すなわち、酸素、窒素または硫黄)であり、残りの環原子が、炭素、酸素、窒素および硫黄からなる群から独立して選択される、5〜6個の環原子を有するヘテロアリール環を指す。「(6員)ヘテロアリール」は、6個の環原子を有するヘテロアリール(hetroaryl)環を指す。「(5員)ヘテロアリール」は、環原子の少なくとも1個がヘテロ原子である、5個の環原子を有するヘテロアリール環を指す。ヘテロアリールは、単環または2もしくは3つの縮合環からなり得る。ヘテロアリールの例は、ピリジニル、ピラジニル、ピリミジニルおよびピリダジニル等の6員環置換基;トリアゾリル、イミダゾリル、フラニル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、1,2,3−、1,2,4、1,2,5−または1,3,4−オキサジアゾリル、オキサゾリル、チオフェニル、チアゾリルおよびピラゾリル等の5員ヘテロアリール;インドリル、インダゾリル、ベンゾフラニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾチエニル、ベンゾオキサジアゾリル、ベンゾチアゾリル、イソベンゾチオフラニル、ベンゾチオフラニル、ベンズイソオキサゾリル、ベンゾオキサゾリル、フラノピリジニル、プリニル、イミダゾピリジニル、ピロロピリジニル、ピラゾロピリジニル、チエノピリジニル、トリアゾロピリミジニル、トリアゾロピリジニル(例えば、[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)およびアントラニリル等の6/5員縮合環置換基;ならびに、キノリニル、イソキノリニル、シンノリニル、キナゾリニル、オキソクロメニルおよび1,4−ベンズオキサジニル等の6/6員縮合環置換基を包含するが、それらに限定されるものではない。ヘテロアリール置換基を有するある基において、その基と結合しているヘテロアリール置換基の環原子は、ヘテロ原子が適切な原子価を有する窒素である場合に少なくとも1個のヘテロ原子であってよいか、環炭素原子であってよく、環炭素原子は、少なくとも1個のヘテロ原子と同じ環内にあってよいか、環炭素原子は、少なくとも1個のヘテロ原子と異なる環内にあってよい。同様に、このヘテロアリール置換基がまた、ある基または置換基で置換されている場合、その基または置換基は、ヘテロ原子が適切な原子価を有する窒素である場合に少なくとも1個のヘテロ原子と結合していてよいか、環炭素原子と結合していてよく、環炭素原子は、少なくとも1個のヘテロ原子と同じ環内にあってよいか、環炭素原子は、少なくとも1個のヘテロ原子と異なる環内にあってよい。
「(5〜14員)ヘテロアリール」は、本明細書で定義されているような(C〜C)シクロアルキル基または(4〜10員)ヘテロシクロアルキル基と縮合していてよいことを理解されたい。そのような縮合ヘテロアリール基を置換基として有する基は、ヘテロアリール基の芳香族炭素に、またはヘテロ原子が適切な原子価を有する窒素である場合にはヘテロアリール基のヘテロ原子に接続している。そのような縮合ヘテロアリール基は、最大4個の置換基で置換されていてもよく、置換基は、別段の定めがない限り、ヘテロアリール基の芳香族炭素と、またはヘテロ原子が適切な原子価を有する窒素である場合にはヘテロアリール基のヘテロ原子とそれぞれ結合している。
「置換されていてもよい(5〜14員)ヘテロアリール」、「置換されていてもよい(5〜6員)ヘテロアリール」および「置換されていてもよい(5〜6員)窒素含有ヘテロアリール」という用語は、1個または複数の水素原子が、化学的に容認できる場合、ハロゲン、オキソ、シアノ、ヒドロキシ、−SF、ニトロ、−N(R)(R)、−N(R)(C(=O)R)、−N(R)C(=O)−OR、−C(=O)−N(R)(R)、−O−C(=O)N(R)(R)、−C(=O)−R、−C(=O)−ORおよび(C〜C)シクロアルキルからなる群から選択される置換基によって置き換えられており、ここで、RおよびRは、各々独立して、水素または置換されていてもよい(C〜C)アルキルである、上記で定義されているような(5〜14員)ヘテロアリール、(5〜6員)ヘテロアリールおよび(5〜6員)窒素含有ヘテロアリールを指す。置換基は、任意の利用可能な炭素原子におけるヘテロアリール部分と、またはヘテロ原子が適切な原子価を有する窒素である場合にヘテロ原子と結合していてよい。
「水素」という用語は、水素置換基を指し、−Hとして示されることもある。
「ヒドロキシ」または「ヒドロキシル」という用語は、−OHを指す。別の用語(複数可)と組み合わせて使用される場合、「ヒドロキシ」という接頭語は、接頭語が接続している置換基が、1個または複数のヒドロキシ置換基で置換されていることを示す。1個または複数のヒドロキシ置換基が接続している炭素を持つ化合物は、例えば、アルコール、エノールおよびフェノールを包含する。
「シアノ」(「ニトリル」とも呼ばれる)という用語は、−CNを意味し、
Figure 2018508494
と示されることもある。
「オキソ」という用語は、=O基を意味する。
ある置換基が、「置換されている」と記載されている場合、非水素置換基は、その置換基の炭素または窒素上の水素置換基の代わりである。したがって、例えば、置換されているアルキル置換基は、少なくとも1個の非水素置換基が、アルキル置換基上の水素置換基の代わりであるアルキル置換基である。例示のために、モノフルオロアルキルは、フルオロ置換基で置換されているアルキルであり、ジフルオロアルキルは、2個のフルオロ置換基で置換されているアルキルである。置換基上に2個以上の置換がある場合、各非水素置換基は、同一か異なっていてよい(特に指定のない限り)ことが認識されるべきである。
ある置換基が、「置換されていてもよい」と記載されている場合、その置換基は、(1)置換されていなくてよいか、または(2)置換されていてよい。置換基のある炭素が、置換基のリストのうちの1個または複数で置換されていてもよいと記載されている場合、その炭素上の水素のうちの1個または複数は(存在する程度まで)、独立して選択される任意選択の置換基で別個におよび/または一緒に置き換えられていてよい。置換基のある窒素が、置換基のリストのうちの1個または複数で置換されていてもよいと記載されている場合、その窒素上の水素のうちの1個または複数は(存在する程度まで)、独立して選択される任意選択の置換基で各々置き換えられていてよい。さらなる例として、存在し得る任意選択の置換基、例えばR10またはR11がある場合、それらの置換基は本明細書において特定されており、存在しない場合、その任意選択の置換基が接続し得る原子(すなわち、CまたはN)には、必要な数の水素が接続しているであろう。
本明細書は、「置換基」、「ラジカル」、および「基」という用語を互換的に使用する。
ある置換基が、特定数までの非水素置換基で置換されていてもよいと記載されている場合、その置換基は、(1)置換されていなくてよいか、または(2)その特定数までの非水素置換基もしくはその置換基上の最大数までの置換可能な位置のどちらか少ない方により置換されていてよい。したがって、例えば、ある置換基が、3個までの非水素置換基で置換されていてもよいヘテロアリールとして記載されている場合、3個未満の置換可能な位置を持つ任意のヘテロアリールは、そのヘテロアリールが、置換可能な位置を有するのと同数までの非水素置換基によってのみ置換されていてもよいであろう。例示のために、テトラゾリル(1個だけの置換可能な位置を有する)は、1個までの非水素置換基で置換されていてもよいであろう。さらに例示のために、あるアミノ窒素が、2個までの非水素置換基で置換されていてもよいと記載されている場合、窒素は、そのアミノ窒素が、第一級窒素である場合に、2個までの非水素置換基で置換されていてもよいことになり、一方、そのアミノ窒素は、そのアミノ窒素が、第二級窒素である場合に、1個だけまでの非水素置換基で置換されていてもよいことになる。
置換基が、ある群から「独立して選択される」と記載される場合、各置換基は、他のもの(複数可)と無関係に選択される。したがって、各置換基は、他の置換基(複数可)と同一か異なっていてよい。
本明細書で使用されているように、定めがない限り、置換基の接続点はその置換基の任意の適当な位置からのものであってよい。
置換基との結合が環中の2つの原子を繋ぐ結合と交差するように示されている場合、そのような置換基は、置換可能なその環中の環形成原子のいずれかと結合していてよい。
「患者」は、例えば、ブタ、雌ウシ、ニワトリ、ウマ、モルモット、マウス、ラット、スナネズミ、ネコ、ウサギ、イヌ、サル、チンパンジーおよびヒトなどの温血動物を指す。
「治療すること」または「治療」という用語は、本明細書で使用されているように、他に指示がない限り、そのような用語が当てはまる障害もしくは状態、またはそのような障害もしくは状態の1つもしくは複数の症状の、進行を逆転、緩和、阻害するか、またはそれらを予防することを意味する。「治療」という用語は、本明細書で使用されているように、他に指示がない限り、「治療すること」が直ぐ上で定義されているように、治療する行為を指す。「治療すること」という用語は、対象のアジュバントおよびネオアジュバント治療も包含する。
「薬学的に許容できる」は、物質または組成物が、製剤を構成する他の原料、および/またはそれにより治療されている哺乳動物と、化学的にかつ/または毒物学的に適合するものでなくてはならないことを示す。
「異性体」は、以下で定義されるような「立体異性体」および「幾何異性体」を意味する。
「立体異性体」は、RまたはS配置で各々存在していてよい1つまたは複数のキラル中心を保有する化合物を指す。立体異性体は、すべてのジアステレオマー、エナンチオマーおよびエピマー形態、ならびにそれらのラセミ体および混合物を包含する。
「幾何異性体」は、シス(cis)、トランス(trans)、アンチ(anti)、エントゲーゲン(entgegen)(E)およびツザンメン(zusammen)(Z)形態で存在し得る化合物、ならびにそれらの混合物を指す。
本明細書で使用されているように、「式I」、「式II」、および「式III」という用語は、本明細書で後に「本発明の化合物(複数可)」と呼ばれることがある。そのような用語は、水和物、溶媒和物、異性体、結晶形態および非結晶形態、同形体、多形体、およびそれらの代謝産物を包含する式I〜IIIの化合物のすべての形態を包含するためにも定義される。例えば、式I〜IIIの化合物、または薬学的に許容できるその塩は、非溶媒和形態でも、水、エタノールなどの薬学的に許容できる溶媒との溶媒和形態でも存在し得る。溶媒または水が、強固に結合している場合、複合体は、湿度と無関係に明確な化学量論を有するであろう。しかしながら、溶媒または水が、弱く結合している場合、チャネル溶媒和物および吸湿性化合物の場合のように、水/溶媒含有量は、湿度および乾燥条件に依存するであろう。そのような場合、非化学量論が基準となる。概して、溶媒和形態は、本発明の目的のために非溶媒和形態と同等とみなされる。
本発明の化合物は、クラスレートまたは他の複合体として存在してもよい。クラスレートなどの複合体、薬物−ホスト包接複合体は、本発明の範囲内に包含され、薬物およびホストは、化学量論的量または非化学量論的量で存在する。化学量論的量または非化学量論的量であってよい2個以上の有機成分および/または無機成分を含有する本発明の化合物の複合体も包含される。得られる複合体は、イオン化、部分的イオン化、または非イオン化であってよい。そのような複合体の総説については、HaleblianによるJ.Pharm.Sci.、64(8)、1269〜1288(1975年8月)を参照されたい。
本発明の化合物は、幾何異性体として存在し得る。本発明の化合物は、1つまたは複数の不斉中心を保有していてよく、それ故に、2つ以上の立体異性形態として存在し得る。本発明は、本発明の化合物のすべての個々の立体異性体および幾何異性体ならびにそれらの混合物を包含する。個々のエナンチオマーは、分割、キラルクロマトグラフィー、もしくは当業者によく知られている他の方法によって、または合成において関連のエナンチオマー反応物質もしくは試薬を使用することによって得ることができる。
本発明の化合物の炭素−炭素結合は、本明細書において、実線(
Figure 2018508494
)、中実楔(
Figure 2018508494
)、または破線楔(
Figure 2018508494
)を使用して示されることもある。不斉炭素原子との結合を示すための実線の使用は、その炭素原子におけるすべての可能な立体異性体(例えば、具体的なエナンチオマー、ラセミ混合物など)が包含されることを示すことを意味する。不斉炭素原子との結合を示すための中実楔か、または破線楔の使用は、示されている立体異性体が存在することを示すことを意味する。ラセミ化合物中に存在する場合、中実楔および破線楔は、絶対立体化学よりもむしろ相対立体化学を定義するために使用される。そのような示されている相対立体化学を保有するラセミ化合物には、(+/−)が付けられている。例えば、別段の定めがない限り、本発明の化合物は、シスおよびトランス異性体、RおよびSエナンチオマーなどの光学異性体、ジアステレオマー、幾何異性体、回転異性体、配座異性体、アトロプ異性体、ならびにそれらの混合物を包含する、立体異性体として存在し得ることが意図されている。本発明の化合物は、2種以上のタイプの異性を呈し、それらの混合物(ラセメートおよびジアステレオマー対など)からなり得る。対イオンが、光学活性の、例えば、D−ラクテートまたはL−リシン、またはラセミの、例えば、DL−タルトレートまたはDL−アルギニンである酸付加塩または塩基付加塩も包含される。
任意のラセメートが結晶化する場合、2種の異なるタイプの結晶が可能である。第一のタイプは、等モル量で両エナンチオマーを含有する1つの均質な形態の結晶が生成される上で言及されているラセミ化合物(真のラセメート)である。第二のタイプは、各々が単一のエナンチオマーを含む2種の形態の結晶が等モル量で生成されるラセミ混合物またはコングロメレートである。
本発明は、1個または複数の原子が、同じ原子番号を有するが、原子質量または質量数が自然界で優勢な原子質量または質量数とは異なる原子によって置き換えられていることを除き、式I〜IIIにおいて列挙されているものと同一である、すべての薬学的に許容できる同位体標識化合物も包含する。本発明の化合物への包含に適している同位体の例は、H、Hなどの水素;11C、13Cおよび14Cなどの炭素;36Clなどの塩素;18Fなどのフッ素;123Iおよび125Iなどのヨウ素;13Nおよび15Nなどの窒素;15O、17Oおよび18Oなどの酸素;32Pなどのリン;ならびに35Sなどの硫黄の同位体を包含するが、それらに限定されるものではない。本発明のある特定の同位体標識化合物、例えば放射性同位体を組み込んだものは、薬物および/または基質組織分布研究(例えば、アッセイ)において有用である。放射性同位体トリチウム、すなわちH、および炭素−14、すなわち14Cは、それらの組み込みの容易性および即時の検出手段を考慮すると、この目的のために特に有用である。重水素、すなわちHなどのより重い同位体による置換は、より大きい代謝安定性、例えば、インビボ半減期の増加または用量要件の低減によるある種の治療上の利点を提供することがあり、それ故に、一部の環境において好ましいことがある。11C、18F、15Oおよび13Nなどの陽電子放射同位体による置換は、基質受容体占有率を調査するための陽電子放射断層撮影法(PET)研究において有用となり得る。本発明の同位体標識化合物は、一般的に、先に用いた非標識試薬の代わりに適切な同位体標識試薬を使用することによって、当業者に知られている従来の技術により、または添付のスキームにおいてならびに/または実施例および調製において記載されているものに類似するプロセスにより調製することができる。本発明に従う薬学的に許容できる溶媒和物は、結晶化の溶媒が同位体で置換されていてもよいもの、例えば、DO、アセトン−dまたはDMSO−dを包含する。本発明の化合物、および以下に記載する実施例1〜22において例示されている化合物は、重水素化およびトリチウム化同位体ならびに上記で論じられているすべての他の同位体などであるがそれらに限定されるものではない、これらの化合物の同位体標識型を包含する。
本発明の化合物は、無機酸または有機酸から誘導される塩の形態で使用されてもよい。特定の化合物に応じて、化合物の塩は、異なる温度および湿度における医薬安定性の強化、または水もしくは油中での望ましい溶解性などの、塩の物理的特性のうちの1つまたは複数によって有利であることがある。一部の場合に、化合物の塩は、化合物の単離、精製、および/または分割における助剤として使用されることもある。
ある塩が、患者に投与されることが意図されている場合(例えば、インビトロの状況で使用されるのではなく)、その塩は、薬学的に許容できることが好ましい。「薬学的に許容できる塩」という用語は、本発明の化合物を、そのアニオンまたはそのカチオンがヒト消費に適していると一般的に見なされる酸または塩基と組み合わせることにより調製される塩を指す。薬学的に許容できる塩は、親化合物と比べてより大きいそれらの水溶解性のため、本発明の方法の生成物として特に有用である。
本発明の化合物の適当な薬学的に許容できる酸付加塩は、可能な場合に、塩酸、臭化水素酸、フッ化水素酸、ホウ酸、ホウフッ化水素酸、リン酸、メタリン酸、硝酸、炭酸、スルホン酸、および硫酸などの無機酸、ならびに酢酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、クエン酸、エタンスルホン酸、フマル酸、グルコン酸、グリコール酸、イセチオン酸、乳酸、ラクトビオン酸、マレイン酸、リンゴ酸、メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、コハク酸、トルエンスルホン酸、酒石酸、およびトリフルオロ酢酸などの有機酸から誘導されるものを包含する。適当な有機酸は、一般的に、脂肪族、脂環式、芳香族、アリール脂肪族(araliphatic)、ヘテロ環式、カルボン酸、およびスルホン酸クラスの有機酸を包含するが、それらに限定されるものではない。
適当な有機酸の具体例は、酢酸、トリフルオロ酢酸、ギ酸、プロピオン酸、コハク酸、グリコール酸、グルコン酸、二グルコン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、アスコルビン酸、グルクロン酸、マレイン酸、フマル酸、ピルビン酸、アスパラギン酸、グルタミン酸、安息香酸、アントラニル酸、ステアリン酸、サリチル酸、p−ヒドロキシ安息香酸、フェニル酢酸、マンデル酸、エンボン酸(パモ酸)、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、パントテン酸、トルエンスルホン酸、2−ヒドロキシエタンスルホン酸、スルファニル酸、シクロヘキシルアミノスルホン酸、β−ヒドロキシ酪酸、ガラクタル酸、ガラクツロン酸、アジピン酸、アルギン酸、酪酸、ショウノウ酸、カンファースルホン酸、シクロペンタンプロピオン酸、ドデシル硫酸、グリコヘプタン酸、グリセロリン酸、ヘプタン酸、ヘキサン酸、ニコチン酸、2−ナフタレンスルホン酸、シュウ酸、パモ酸、ペクチン酸、3−フェニルプロピオン酸、ピクリン酸、ピバリン酸、チオシアン酸、およびウンデカン酸を包含するが、それらに限定されるものではない。
さらに、本発明の化合物が酸性部分を保有する場合、適当な薬学的に許容できるそれらの塩は、アルカリ金属塩、例えば、ナトリウム塩またはカリウム塩、アルカリ土類金属塩、例えば、カルシウム塩またはマグネシウム塩、ならびに適当な有機配位子と形成される塩、例えば、第四級アンモニウム塩を包含し得る。別の実施形態において、塩基塩は、無毒性の塩を形成する塩基から形成され、アルミニウム、アルギニン、ベンザチン、コリン、ジエチルアミン、ジオラミン、グリシン、リシン、メグルミン(N−メチルグルカミン)、オラミン、トロメタミンおよび亜鉛塩を包含する。
有機塩は、トロメタミン、ジエチルアミン、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン、クロロプロカイン、コリン、ジエタノールアミン、エチレンジアミン、メグルミン、およびプロカインなどの第二級、第三級または第四級アミン塩から製造することができる。塩基性の窒素含有基は、ハロゲン化低級アルキル(C〜C)(例えば、塩化メチル、エチル、プロピル、およびブチル、臭化メチル、エチル、プロピル、およびブチル、ならびにヨウ化メチル、エチル、プロピル、およびブチル)、硫酸ジアルキル(例えば、硫酸ジメチル、ジエチル、ジブチル、およびジアミル)、長鎖ハロゲン化物(例えば、塩化デシル、ラウリル、ミリスチル、およびステアリル、臭化デシル、ラウリル、ミリスチル、およびステアリル、ならびにヨウ化デシル、ラウリル、ミリスチル、およびステアリル)、ハロゲン化アリールアルキル(例えば、臭化ベンジルおよび臭化フェネチル)などの試剤で第四級化することができる。
一実施形態において、酸および塩基のヘミ塩、例えば、ヘミ硫酸塩およびヘミカルシウム塩も形成させることができる。
本発明の化合物のいわゆる「プロドラッグ」も本発明の範囲内である。それ故に、それ自体は薬理活性をほとんどまたは全く有し得ない本発明の化合物のある特定の誘導体は、体内または体表面に投与されると、例えば加水分解開裂によって、所望の活性を有する本発明の化合物に変換され得る。そのような誘導体を、「プロドラッグ」と称する。プロドラッグの使用についてのさらなる情報は、「Pro−drugs as Novel Delivery Systems、第14巻、ACS Symposium Series(T.HiguchiおよびV.Stella)および「Bioreversible Carriers in Drug Design」、Pergamon Press、1987(E.B.Roche編、American Pharmaceutical Association)において見ることができる。本発明に従うプロドラッグは、例えば、本発明の化合物中に存在する適切な官能基を、例えば、「Design of Prodrugs」、H.Bundgaard著(Elsevier、1985)において記載されているような、「プロ部分」として当業者に知られているある特定の部分で置き換えることによって生成することができる。
本発明は、保護基を含有する本発明の化合物も網羅する。当業者であれば、本発明の化合物を、精製または保存に有用なある特定の保護基を用いて調製することもでき、患者への投与前に除去することができると分かるであろう。官能基の保護および脱保護は、「Protective Groups in Organic Chemistry」、J.F.W.McOmie編、Plenum Press(1973)および「Protective Groups in Organic Synthesis」、第3版、T.W.GreeneおよびP.G.M.Wuts、Wiley−Interscience(1999)において記載されている。
典型的には、本発明の化合物は、本明細書に記載されている状態を治療するのに有効な量で投与される。本発明の化合物は、任意の適当な経路により、そのような経路に適合する医薬組成物の形態で、および意図される治療に有効な投与量で投与される。医学的状態の進行を治療するのに必要とされる化合物の治療に有効な投与量は、医薬技術分野でよく知られている前臨床的アプローチおよび臨床的アプローチを使用して当業者により容易に確認される。本明細書で使用されているような「治療に有効な量」という用語は、治療されている障害の症状のうちの1つまたは複数をある程度まで軽減する投与されている化合物の量を指す。
化合物
上記で示されているような式Iの化合物は、3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオンによって表される縮合二環式コアを有する。コアの左側では、ピリジノン環が、R、R、およびXによって表される(5〜14員)ヘテロアリール部分で置換されており、ここで、Xは、Rでさらに置換されており、コアの右側では、ピラジノン環が、R4a、R4b、R5a、R5bおよび以下の構造:
Figure 2018508494
によって表される懸垂シクロプロパベンゾフラニル部分で置換されている。
ある特定の実施形態において、上記で示されているような式I中、R、R2a、R2b、R4a、R4b、R5a、R5b、R、R、R10、R11およびyは、上記で定義されているようなものであり、Xは:
Xi)1〜3個のヘテロ原子を含有する(5〜6員)ヘテロアリール、
Xii)1〜3個のヘテロ原子を含有する(6員)ヘテロアリール、または
Xiii)1〜3個のヘテロ原子を含有する(5員)ヘテロアリール
によって表される。
ある特定の他の実施形態において、(5〜6員)ヘテロアリールは、トリアゾリル、イミダゾリル、フラニル、チオフェニル、ピラゾリル、イソチアゾリル、チアゾリル、イソオキサゾリル、オキサゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニルおよびピリダジニルからなる群から選択される。
ある特定の実施形態において、(6員)ヘテロアリールは、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニルおよびピリダジニルからなる群から選択される。
ある特定の他の実施形態において、(5員)ヘテロアリールは、トリアゾリル、イミダゾリル、フラニル、チオフェニル、ピラゾリル、イソチアゾリル、チアゾリル、イソオキサゾリルおよびオキサゾリルからなる群から選択される。
ある特定の他の実施形態において、Xは(5員)ヘテロアリールであり、ここで、ヘテロアリールは、イミダゾリルである。
ある特定の他の実施形態において、Xは、(5員)ヘテロアリールであり、ここで、ヘテロアリールは、トリアゾリルである。
ある特定の他の実施形態において、上記で示されているような式I中、Xは、先ほど上述したような実施形態の1つによって表される(式中、
は、化学的に容認できる場合、水素、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、オキソ、−SF、ニトロ、置換されていてもよい(C〜C)アルキル、置換されていてもよい(C〜C)アルケニル、置換されていてもよい(C〜C)アルキニル、置換されていてもよいチオ(C〜C)アルキル、置換されていてもよい(C〜C)アルコキシ、置換されていてもよい(C〜C)シクロアルキル、−N(R)(R)、−N(R)(C=(O)R)、−C(=O)N(R)(R)、−O−C(=O)N(R)(R)、−C(=O)−Rおよび−C(=O)−ORからなる群から選択され、
2aおよびR2bは、化学的に容認できる場合、各出現において、水素、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、−SF、ニトロ、置換されていてもよい(C〜C)アルキル、置換されていてもよい(C〜C)アルケニル、置換されていてもよい(C〜C)アルキニル、置換されていてもよいチオ(C〜C)アルキル、置換されていてもよい(C〜C)アルコキシ、置換されていてもよい(C〜C)アルコキシ(C〜C)アルキル、置換されていてもよい(C〜C)シクロアルキル、置換されていてもよいフェニル、−N(R)(R)、−N(R)(C=(O)R)、−C(=O)N(R)(R)、−O−C(=O)N(R)(R)、−C(=O)−Rおよび−C(=O)−ORからなる群から独立して選択されるか、R2aおよびR2bは、それらが結合している炭素原子と一緒に、(C〜C)シクロアルキルまたは(4〜10員)ヘテロシクロアルキルを形成し、(C〜C)シクロアルキルおよび(4〜10員)ヘテロシクロアルキルは、1〜3個のRで置換されていてもよく、
4aおよびR4bは、化学的に容認できる場合、水素、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、オキソ、−SF、ニトロ、置換されていてもよい(C〜C)アルキル、置換されていてもよい(C〜C)アルケニル、置換されていてもよい(C〜C)アルキニル、置換されていてもよいチオ(C〜C)アルキル、置換されていてもよい(C〜C)アルコキシ、置換されていてもよい(C〜C)アルコキシ(C〜C)アルキル、置換されていてもよい(C〜C)シクロアルキル、置換されていてもよいフェニル、−N(R)(R)、−N(R)(C=(O)R)、−C(=O)N(R)(R)、−O−C(=O)N(R)(R)、−C(=O)−Rおよび−C(=O)−ORからなる群から各々独立して選択されるか、R4aおよびR4bは、それらが結合している炭素原子と一緒に、(C〜C)シクロアルキルを形成し、(C〜C)シクロアルキルは、1〜3個のRで置換されていてもよく、
5aおよびR5bは、各出現において、水素、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、オキソ、−SF、ニトロ、置換されていてもよい(C〜C)アルキル、置換されていてもよい(C〜C)アルケニル、置換されていてもよい(C〜C)アルキニル、置換されていてもよいチオ(C〜C)アルキル、置換されていてもよい(C〜C)アルコキシ、置換されていてもよい(C〜C)アルコキシ(C〜C)アルキル、置換されていてもよい(C〜C)シクロアルキル、置換されていてもよいフェニル、−N(R)(R)、−N(R)(C=(O)R)、−C(=O)N(R)(R)、−O−C(=O)N(R)(R)、−C(=O)−Rおよび−C(=O)−ORからなる群から独立して選択されるか、R5aおよびR5bは、それらが結合している炭素原子と一緒に、(C〜C)シクロアルキルを形成し、前記(C〜C)シクロアルキルは、1〜3個のRで置換されていてもよく、
およびRは、水素、ハロゲン、シアノ、−SF、ニトロ、置換されていてもよい(C〜C)アルキル、置換されていてもよい(C〜C)アルケニル、置換されていてもよい(C〜C)アルキニル、置換されていてもよいチオ(C〜C)アルキル、置換されていてもよい(C〜C)アルコキシ、置換されていてもよい(C〜C)アルコキシ(C〜C)アルキル、置換されていてもよい(C〜C)シクロアルキル、置換されていてもよいフェニル、−N(R)(R)、−N(R)(C=(O)R)、−C(=O)N(R)(R)、−O−C(=O)N(R)(R)、−C(=O)−R、−C(=O)−ORおよび−ORからなる群から各々独立して選択され、但し、RおよびRは、両方ともヒドロキシになることはなく、
は、各出現において、シアノ、ハロゲン、ヒドロキシ、−SF、ニトロ、置換されていてもよい(C〜C)アルキル、置換されていてもよい(C〜C)アルコキシおよび置換されていてもよい(C〜C)アルコキシ(C〜C)アルキルからなる群から独立して選択され、
は、水素および置換されていてもよい(C〜C)アルキルからなる群から選択され、
yは、1、2、3または4から選択される整数であり、
環Bは、1〜3個のR10で置換されていてもよく、ここで、各R10は、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、−SF、ニトロ、置換されていてもよい(C〜C)アルキル、置換されていてもよい(C〜C)アルケニル、置換されていてもよい(C〜C)アルキニル、置換されていてもよいチオ(C〜C)アルキル、置換されていてもよい(C〜C)アルコキシ、置換されていてもよい(C〜C)シクロアルキル、−N(R)(R)、−N(R)(C=(O)R)、−C(=O)N(R)(R)、−O−C(=O)N(R)(R)、−C(=O)−R、−C(=O)−ORからなる群から独立して選択されるか、2個のR10置換基は、それらが結合している炭素原子と一緒に、置換されていてもよい(C〜C)シクロアルキルを形成し、
環Dは、1〜4個のR11で置換されていてもよく、ここで、各R11は、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、−SF、ニトロ、置換されていてもよい(C〜C)アルキル、置換されていてもよい(C〜C)アルケニル、置換されていてもよい(C〜C)アルキニル、置換されていてもよいチオ(C〜C)アルキル、置換されていてもよい(C〜C)アルコキシ、置換されていてもよい(C〜C)シクロアルキル、置換されていてもよい(4〜6員)ヘテロシクロアルキル、−N(R)(R)、−N(R)(C=(O)R)、−C(=O)N(R)(R)、−O−C(=O)N(R)(R)、−C(=O)−R、−C(=O)−ORからなる群から独立して選択され、
およびRは、各出現において、水素または置換されていてもよい(C〜C)アルキルから各々独立して選択され、
但し、化合物は、7−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−2−{[5−(トリフルオロメチル)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオンではない)。
ある特定の他の実施形態において、上記で示されているような式I中、Xは、トリアゾリル、イミダゾリル、フラニル、チオフェニル、ピラゾリル、イソチアゾリル、チアゾリル、イソオキサゾリルおよびオキサゾリルからなる群から選択される(5員)ヘテロアリールである(式中、
は、水素、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、置換されていてもよい(C〜C)アルキルおよび置換されていてもよい(C〜C)アルコキシからなる群から選択され、ここで、(C〜C)アルキルおよび(C〜C)アルコキシは、ハロゲン、オキソ、シアノ、ヒドロキシまたは−SFから選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく、
2aおよびR2bは、水素、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシまたは置換されていてもよい(C〜C)アルキルから各々独立して選択され、
4a、R4b、R5aおよびR5bは、水素、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、オキソ、−SF、置換されていてもよい(C〜C)アルキルおよび置換されていてもよい(C〜C)アルコキシからなる群から各々独立して選択され、ここで、(C〜C)アルキルおよび(C〜C)アルコキシは、ハロゲン、オキソ、シアノ、ヒドロキシまたは−SFから選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく、
およびRは、水素、シアノ、ハロゲン、−SF、置換されていてもよい(C〜C)アルキルおよび置換されていてもよい(C〜C)アルコキシからなる群から各々独立して選択され、ここで、(C〜C)アルキルおよび(C〜C)アルコキシは、ハロゲン、オキソ、シアノ、ヒドロキシまたは−SFから選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく、
yは、1であり、
環Bは、1〜2個のR10で置換されていてもよく、ここで、各R10は、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、−SF、置換されていてもよい(C〜C)アルキルおよび置換されていてもよい(C〜C)アルコキシから独立して選択され、ここで、(C〜C)アルキルおよび(C〜C)アルコキシは、ハロゲン、オキソ、シアノ、ヒドロキシまたは−SFから選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく、
環Dは、1〜3個のR11で置換されていてもよく、ここで、各R11は、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、置換されていてもよい(C〜C)アルキル、置換されていてもよい(C〜C)アルコキシ、−SF、−N(R)(R)、ニトロおよび置換されていてもよい(C〜C)シクロアルキルからなる群から独立して選択され、ここで、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシおよび(C〜C)シクロアルキルは、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、−SFおよび置換されていてもよい(C〜C)アルキルから独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく、ここで、RおよびRは、水素または置換されていてもよい(C〜C)アルキルから各々独立して選択され、
但し、化合物は、7−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−2−{[5−(トリフルオロメチル)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオンではない)。
ある特定の実施形態において、先ほど上述したような式I中:
は、置換されていてもよい(C〜C)アルキル[ここで、(C〜C)アルキルは、ハロゲン、オキソ、シアノ、ヒドロキシまたは−SFから選択される1〜3個の置換基で置換されている]であり、
2a、R2b、R4a、R4b、R5aおよびR5bは、各々独立して、
i)水素、または
ii)置換されていてもよい(C〜C)アルキル[ここで、(C〜C)アルキルは、ハロゲン、オキソ、シアノ、ヒドロキシまたは−SFから選択される1〜3個の置換基で置換されている]
である。
ある特定の他の実施形態において、Rは、メチルであり、R2a、R2b、R4a、R4b、R5aおよびR5bは、各々独立して、水素である。
ある特定の他の実施形態において、Rは、メチルであり、R2a、R2b、R5aおよびR5bは、各々独立して、水素であり、R4aおよびR4bの一方は、水素であり、他方は、メチルである。
別の実施形態において、Rは、メチルであり、R2aおよびR2bの一方は、水素であり、他方は、メチルであり、R4a、R4b、R5aおよびR5bは、各々独立して、水素である。
本発明の化合物[式中、Xは、(5員)ヘテロアリール環であり、(5員)ヘテロアリール環は、イミダゾリルまたはトリアゾリルである]をさらに解明するために、下記の亜属を以下に記載する:
以下で示されているような式IIは、上記で示されているような式Iのサブセットであり、式中、Xは、(5員)ヘテロアリール[ここで、ヘテロアリールは、イミダゾリルである]であり、Rは、(C〜C)アルキル[ここで、(C〜C)アルキルは、メチルである]であり、RおよびRは、各々水素であり、yは、1であり、シクロプロパベンゾフラニル部分は、シクロプロパベンゾフラニル部分のベンジル位を介して結合している:
Figure 2018508494
ある特定の実施形態において、上記で示されているような式II、または薬学的に許容できるその塩中:
は、水素、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、置換されていてもよい(C〜C)アルキルおよび置換されていてもよい(C〜C)アルコキシからなる群から選択され、ここで、(C〜C)アルキルおよび(C〜C)アルコキシは、ハロゲン、オキソ、シアノ、ヒドロキシまたは−SFから選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく、
2a、R2b、R4a、R4b、R5aおよびR5bは、水素、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシまたは置換されていてもよい(C〜C)アルキルから各々独立して選択され、
環Bは、1〜2個のR10で置換されていてもよく、ここで、各R10は、ハロゲンまたは置換されていてもよい(C〜C)アルキルから独立して選択され、
環Dは、1〜3個のR11で置換されていてもよく、ここで、各R11は、ハロゲン、置換されていてもよい(C〜C)アルキルおよび置換されていてもよい(C〜C)アルコキシから独立して選択され、
但し、化合物は、7−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−2−{[5−(トリフルオロメチル)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオンではない。
ある特定の実施形態において、式IIは、先ほど上述したようなものであり、
は、水素、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、(C〜C)アルキルおよび(C〜C)アルコキシからなる群から選択され、ここで、(C〜C)アルキルおよび(C〜C)アルコキシは、1〜3個のフルオロ原子で置換されていてもよく、
2a、R2b、R4a、R4b、R5aおよびR5bは、水素または(C〜C)アルキルから各々独立して選択され、ここで、(C〜C)アルキルは、メチルであり、
環Bは、1〜2個のR10で置換されていてもよく、ここで、各R10は、
i)フルオロもしくはクロロから選択されるハロゲン、または
ii)(C〜C)アルキル[ここで、(C〜C)アルキルは、メチルである]
から選択され、
環Dは、1〜3個のR11で置換されていてもよく、ここで、各R11は、
i)フルオロまたはクロロから選択されるハロゲン、
ii)置換されていてもよい(C〜C)アルキル[ここで、(C〜C)アルキルは、メチルであり、メチルは、1〜3個のフルオロ(例えば、フルオロメチル、ジフルオロメチルまたはトリフルオロメチル)で置換されていてもよい]、および
iii)置換されていてもよい(C〜C)アルコキシ[ここで、(C〜C)アルコキシは、メトキシであり、メトキシは、1〜3個のフルオロ(例えば、フルオロメトキシ、ジフルオロメトキシまたはトリフルオロメトキシ)で置換されていてもよい]
から選択される。
式IIについて上記で言及した実施形態のいずれかにおいて、Rは、(C〜C)アルキル[ここで、アルキルは、メチルである]である。ある特定の実施形態において、Rがメチルである場合、式IのR−X部分は、4−メチル−1H−イミダゾール−1−イルである。
以下で示されているような式IIIは、上記で示されているような式Iのサブセットであり、式中、Xは、(5員)ヘテロアリール[ここで、ヘテロアリールは、トリアゾリルである]であり、Rは、(C〜C)アルキル[ここで、(C〜C)アルキルは、メチルである]であり、RおよびRは、各々水素であり、yは、1であり、シクロプロパベンゾフラニル部分は、シクロプロパベンゾフラニル部分のベンジル位を介して結合している:
Figure 2018508494
ある特定の実施形態において、上記で示されているような式III、または薬学的に許容できるその塩中:
は、水素、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、置換されていてもよい(C〜C)アルキルおよび置換されていてもよい(C〜C)アルコキシからなる群から選択され、ここで、(C〜C)アルキルおよび(C〜C)アルコキシは、ハロゲン、オキソ、シアノ、ヒドロキシまたは−SFから選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく、
2a、R2b、R4a、R4b、R5aおよびR5bは、水素、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシまたは置換されていてもよい(C〜C)アルキルから各々独立して選択され、
環Bは、1〜2個のR10で置換されていてもよく、ここで、各R10は、ハロゲンまたは置換されていてもよい(C〜C)アルキルから独立して選択され、
環Dは、1〜3個のR11で置換されていてもよく、ここで、各R11は、ハロゲン、置換されていてもよい(C〜C)アルキルおよび置換されていてもよい(C〜C)アルコキシから独立して選択される。
ある特定の実施形態において、式IIIは、先ほど上述したようなものであり、
は、水素、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、(C〜C)アルキルおよび(C〜C)アルコキシからなる群から選択され、ここで、(C〜C)アルキルおよび(C〜C)アルコキシは、1〜3個のフルオロ原子で置換されていてもよく、
2a、R2b、R4a、R4b、R5aおよびR5bは、水素または(C〜C)アルキルから各々独立して選択され、ここで、(C〜C)アルキルは、メチルであり、
環Bは、1〜2個のR10で置換されていてもよく、ここで、各R10は、
i)フルオロもしくはクロロから選択されるハロゲン、または
ii)(C〜C)アルキル[ここで、(C〜C)アルキルは、メチルである]
から選択され、
環Dは、1〜3個のR11で置換されていてもよく、ここで、各R11は、
i)フルオロまたはクロロから選択されるハロゲン、
ii)置換されていてもよい(C〜C)アルキル[ここで、(C〜C)アルキルは、メチルであり、メチルは、1〜3個のフルオロ(例えば、フルオロメチル、ジフルオロメチルまたはトリフルオロメチル)で置換されていてもよい]、および
iii)置換されていてもよい(C〜C)アルコキシ[ここで、(C〜C)アルコキシは、メトキシであり、メトキシは、1〜3個のフルオロ(例えば、フルオロメトキシ、ジフルオロメトキシまたはトリフルオロメトキシ)で置換されていてもよい]
から選択される。
式IIIについて上記で言及した実施形態のいずれかにおいて、Rは、(C〜C)アルキル[ここで、アルキルは、メチルである]である。ある特定の実施形態において、Rがメチルである場合、R−X部分は、3−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イルである。
ある特定の他の実施形態において、本発明の化合物は、
7−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−2−{[1a−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオン;
7−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−2−{[(1aS,6bS)−1a−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオン;
7−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−2−{[(1aR,6bR)−1a−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオン;
2−{[3−フルオロ−1a−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−7−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオン;
2−{[(1aS,6bS)−3−フルオロ−1a−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−7−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオン;
2−{[(1aR,6bR)−3−フルオロ−1a−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−7−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオン;
2−{[4−フルオロ−1a−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−7−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオン;
2−{[(1aS,6bS)−4−フルオロ−1a−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−7−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオン;
2−{[(1aR,6bR)−4−フルオロ−1a−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−7−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオン;
2−{[4−フルオロ−1a−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−7−(3−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオン;
2−{[(1aS,6bS)−4−フルオロ−1a−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−7−(3−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオン;
2−{[(1aR,6bR)−4−フルオロ−1a−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−7−(3−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオン;
2−{[(1aS,6bS)−4−クロロ−1a−メチル−5−(トリフルオロメチル)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−7−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオン;
2−{[(1aR,6bR)−4−クロロ−1a−メチル−5−(トリフルオロメチル)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−7−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオン;
2−{[(1aS,6bS)−5−(ジフルオロメトキシ)−4−フルオロ−1a−メチル−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−7−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオン;
2−{[(1aR,6bR)−5−(ジフルオロメトキシ)−4−フルオロ−1a−メチル−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−7−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオン;
2−{[(1aS,6bS)−4−フルオロ−1a−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−7−[4−(ヒドロキシメチル)−1H−イミダゾール−1−イル]−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオン;
7−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−2−{[(1aS,6bS)−1a−メチル−5−(トリフルオロメチル)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオン;
7−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−2−{[(1aR,6bR)−1a−メチル−5−(トリフルオロメチル)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオン;
2−{[(1aS,6bS)−4−フルオロ−1a−メチル−5−(トリフルオロメチル)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−7−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオン;
2−{[(1aR,6bR)−4−フルオロ−1a−メチル−5−(トリフルオロメチル)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−7−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオン;
2−{[(1aS,6bS)−3−フルオロ−1a−メチル−5−(トリフルオロメチル)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−7−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオン;
2−{[(1aR,6bR)−3−フルオロ−1a−メチル−5−(トリフルオロメチル)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−7−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオン;
2−{[(1aS,6bS)−3−クロロ−1a−メチル−5−(トリフルオロメチル)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−7−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオン;および
2−{[(1aR,6bR)−3−クロロ−1a−メチル−5−(トリフルオロメチル)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−7−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオン
からなる群から選択されるか、または薬学的に許容できるその塩である。
別の実施形態において、選択された本発明の化合物または薬学的に許容できるその塩は、アルツハイマー病またはニーマンピック病C型を含む神経変性および精神医学的障害の治療に有用となり得る。
ある特定の実施形態において、選択された本発明の化合物は、それを必要とする対象におけるアミロイドベータ(Aβ)タンパク質の産生を低減させる際に使用するために有用となり得る。
ある特定の実施形態において、選択された本発明の化合物は、患者におけるアルツハイマー病またはニーマンピック病C型を治療するために有用となり得、方法は、治療有効量の、本発明の化合物または薬学的に許容できるその塩を、それを必要とする患者に投与するステップを含む。
ある特定の実施形態において、本発明は、選択された本発明の化合物、または薬学的に許容できるその塩と、薬学的に許容できる賦形剤とを含む、医薬組成物を対象とする。
ある特定の実施形態において、本発明は、それを必要とする対象におけるアミロイドベータ(Aβ)タンパク質の産生を低減させるための方法であって、前記対象に、治療有効量の、式I、式IIもしくは式IIIの化合物、または薬学的に許容できるその塩を投与するステップを含む、方法を対象とする。
ある特定の他の実施形態において、本発明は、それを必要とする対象におけるアルツハイマー病を治療する方法であって、前記対象に、治療有効量の、式I、式IIもしくは式IIIの化合物、または薬学的に許容できるその塩を投与するステップを含む、方法を対象とする。
薬理学
アルツハイマー病(AD)研究は、疾患が脳内における可変形状およびサイズでのプラークの構築に関連していることを示している。ADに関連している主なプラークは、アミロイドベータペプチド(Aβ)からなる。Aβは、アミロイド前駆体タンパク質(APP)がアスパルチルプロテアーゼβ−およびγ−セクレターゼによる連続的なタンパク質分解を受ける際に産生される(Haasら、「Trafficking and proteolytic processing of APP.」Cold Spring Harbor Perspect.Med.、2011)。γ−セクレターゼは、少なくとも4つの異なる内在性タンパク質からなる巨大複合体であり、4つのうちの1つが、プレセニリンであり、触媒アスパルテートを担持する触媒成分として同定されている(De Strooper、Bartら、「Presenilins and γ−Secretase:Structure,Function,and Role in Alzheimer’s Disease.」Cold Spring Harbor Perspect.Med.2012;2:a006304)。プレセニリン1および2は、早期発症型のアルツハイマー病を司るミスセンス変異の部位として最初に発見された。コードされたマルチパス膜タンパク質は、その後、アミロイドタンパク質前駆体からアミロイドベータタンパク質のカルボキシル末端を生成することを司る、γ−セクレターゼの触媒成分、膜に埋め込まれたアスパルチルプロテアーゼ複合体であることが分かった(De Strooper、Bartら、2012)。したがって、創薬のためにγ−セクレターゼ複合体を標的化することは、アルツハイマー病研究の主な焦点となった。
本発明の化合物は、γ−セクレターゼモジュレーターであると考えられ、これは、より長い病原性Aβペプチド(すなわち、Aβ42)が低減され、より短いAβ種(すなわち、Aβ37および/またはAβ38)が増大されるようにγ−セクレターゼ複合体を調節する。γ−セクレターゼモジュレーターは、哺乳動物、好ましくは、ヒトにおいてニーマンピック病C型;神経学的障害(片頭痛;癲癇;アルツハイマー病;パーキンソン病;脳傷害;脳卒中;脳血管疾患(脳動脈硬化症、脳アミロイド血管障害、遺伝性脳出血、および脳低酸素症−虚血を包含する)など);認知障害(健忘症、老年性認知症、HIVに伴う認知症、アルツハイマー病、ハンチントン病、レヴィー小体認知症、血管性認知症、薬物関連認知症、ミオクローヌス、ジストニア、譫妄、ピック病、クロイツフェルトヤコブ病、HIV疾患、ジルドラトゥレット症候群、癲癇、ならびに軽度認知機能障害を包含する);遅発性ジスキネジー;筋肉痙攣および振戦を包含する筋肉の痙直または脱力に伴う障害;精神欠陥(痙直、ダウン症候群および脆弱性X症候群を包含する);睡眠障害(過眠症、概日リズム睡眠障害、不眠症、睡眠時随伴症、および睡眠遮断を包含する)および不安症などの精神医学的障害(急性ストレス障害、全般性不安障害、社会不安障害、パニック障害、心的外傷後ストレス障害、広場恐怖症、および強迫性障害を包含する);虚偽性障害(急性幻覚性躁病を包含する);衝動制御障害(強迫性賭博および間欠性爆発性障害を包含する);気分障害(双極性I障害、双極性II障害、躁病、混合感情状態、大鬱病、慢性鬱病、季節性鬱病、精神病性鬱病、月経前症候群(PMS)、月経前不機嫌性障害(PDD)、および分娩後鬱病を包含する);精神運動障害;精神病性障害(統合失調症、統合失調性感情障害、統合失調症様、および妄想性障害を包含する);薬物依存症(麻酔薬依存症、アルコール依存症、アンフェタミン依存、コカイン常用癖、ニコチン依存症、および薬物離脱症候群を包含する);摂食障害(拒食症、多食症、過食障害、過食症、肥満症、強迫性摂食障害および氷食症を包含する);性機能不全障害;尿失禁;ニューロン損傷障害(眼損傷、眼の網膜症または黄斑変性;耳鳴;聴力の障害および損失;ならびに脳浮腫を包含する)および小児の精神医学的障害(注意欠陥障害、注意欠陥/多動性障害、行為障害、および自閉症を包含する)などの、γ−セクレターゼ複合体を含む中枢神経系の状態または疾患を治療するために使用することができ、治療に有効な量の本発明の化合物または薬学的に許容できるその塩を前記哺乳動物に投与するステップを含む。
ある特定の実施形態において、本発明の化合物は、哺乳動物、好ましくは、ヒトにおいて神経学的障害(片頭痛;癲癇;アルツハイマー病;パーキンソン病;ニーマンピックC型;脳傷害;脳卒中;脳血管疾患;認知障害;睡眠障害など)または精神医学的障害(不安症;虚偽性障害;衝動制御障害;気分障害;精神運動障害;精神病性障害;薬物依存症;摂食障害;および小児の精神医学的障害など)を治療するために利用することができ、治療に有効な量の本発明の化合物または薬学的に許容できるその塩を前記哺乳動物に投与するステップを含む。
本発明の化合物は、記憶(短期と長期の両方)および学習能力を改善するのにも有用であり得る。
Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disordersの第4版のテキスト改訂版(DSM−IV−TR)(2000、American Psychiatric Association、Washington D.C.)は、本明細書に記載されている障害の多くを特定するための診断ツールを提供する。当業者は、DMS−IVに記載されているようなものを包含する本明細書に記載されている障害の代わりとなる命名法、疾病分類法(nosologies)、および分類システムがあり、用語法および分類システムが、医科学的進歩と共に進化することを認識しているであろう。
製剤
本発明の化合物は、経口的に投与することができる。経口投与は、化合物が胃腸管に入るように嚥下するものであってよく、または、化合物が口から直接血流に入る口腔もしくは舌下投与が用いられてもよい。
別の実施形態において、本発明の化合物は、血流中、筋肉中、または内臓中に直接投与されてもよい。非経口投与に適している手段は、静脈内、動脈内、腹腔内、髄腔内、脳室内、尿道内、胸骨内、頭蓋内、筋肉内および皮下を包含する。非経口投与に適しているデバイスは、針(極微針を包含する)注射器、無針注射器および注入技法を包含する。
別の実施形態において、本発明の化合物は、皮膚または粘膜へ局所的に、すなわち、皮膚にまたは経皮的に投与されてもよい。別の実施形態において、本発明の化合物は、鼻腔内にまたは吸入により投与することもできる。別の実施形態において、本発明の化合物は、経直腸的または経膣的に投与されてもよい。別の実施形態において、本発明の化合物は、眼または耳に直接投与されてもよい。
化合物および/または化合物を含有する組成物のための用量レジメンは、患者のタイプ、年齢、体重、性別および医学的状態;状態の重症度;投与の経路;ならびに用いられる特定の化合物の活性を包含する様々な要因に基づく。したがって、用量レジメンは、幅広く変わることがある。1日当たり体重1キログラム当たり約0.01mg〜約100mg程度の用量レベルが、上に示されている状態の治療において有用である。一実施形態において、本発明の化合物の1日総投与量(単一投与量または分割投与量で投与される)は、典型的には、約0.01〜約100mg/kgである。別の実施形態において、本発明の化合物の1日総投与量は、約0.1〜約50mg/kg、別の実施形態において、約0.5〜約30mg/kg(すなわち、体重1kg当たり本発明の化合物mg)である。一実施形態において、投与は、0.01〜10mg/kg/日である。別の実施形態において、投与は、0.1〜1.0mg/kg/日である。用量単位組成物は、1日投与量を構成するためにそのような量またはそれらの約数を含有し得る。多くの場合において、化合物の投与は、1日に複数回(典型的には、4回以下)繰り返されることになる。1日当たり複数の投与量は、典型的には、望ましい場合に、1日総投与量を増やすために使用されてもよい。
経口投与について、組成物は、患者への用量の症状調整のために、活性成分0.01、0.05、0.1、0.5、1.0、2.5、5.0、10.0、15.0、25.0、50.0、75.0、100、125、150、175、200、250および500ミリグラムを含有する錠剤の形態で提供されることがある。医薬は、典型的には、活性成分約0.01mg〜約500mg、または、別の実施形態において、活性成分約1mg〜約100mgを含有する。静脈内には、投与量は、定速注入中に約0.1〜約10mg/kg/分の範囲であってよい。
本発明による適当な対象は、哺乳動物対象を包含する。本発明による哺乳動物は、イヌ、ネコ、ウシ、ヤギ、ウマ、ヒツジ、ブタ、齧歯類、ウサギ、霊長類などを包含するが、それらに限定されるものではなく、子宮内の哺乳動物を包含する。一実施形態において、ヒトは、適当な対象である。ヒト対象は、どちらの性別およびいずれの発育段階であってもよい。
別の実施形態において、本発明は、本明細書に列挙されている状態を治療するための医薬を調製するための本発明の1つまたは複数の化合物の使用を含む。
上で言及されている状態の治療について、本発明の化合物は、化合物自体として投与することができる。あるいは、薬学的に許容できる塩は、親化合物と比べてそれらのより大きい水溶解性のため、医学的応用に適している。
別の実施形態において、本発明は、医薬組成物を含む。そのような医薬組成物は、薬学的に許容できる担体と共に提示される本発明の化合物を含む。担体は、固体、液体、または両方であってよく、単位投与量組成物、例えば、活性化合物0.05重量%〜95重量%を含有することができる錠剤として化合物と共に製剤化することができる。本発明の化合物は、標的にすることができる薬物担体としての適当なポリマーとカップリングさせることができる。他の薬理学的に活性な物質も存在することができる。
本発明の化合物は、任意の適当な経路により、好ましくは、そのような経路に適合する医薬組成物の形態で、および意図される治療に有効な投与量で投与することができる。活性な化合物および組成物は、例えば、経口的に、経直腸的に、非経口的に、または局所的に投与することができる。
固体投与形態の経口投与は、例えば、各々が、所定量の本発明の少なくとも1個の化合物を含有する、硬カプセル剤もしくは軟カプセル剤、丸剤、カシェ剤、ロゼンジ剤、または錠剤などの分離した単位で提示されることがある。別の実施形態において、経口投与は、粉末または顆粒形態であってよい。別の実施形態において、経口投与形態は、例えば、ロゼンジ剤などの舌下である。そのような固体剤形において、本発明の化合物は、通常、1つまたは複数の補助剤と組み合わせられる。そのようなカプセル剤または錠剤は、制御放出製剤を含有してもよい。カプセル剤、錠剤、および丸剤の場合、剤形は、緩衝剤を含んでもよく、または腸溶コーティングと共に調製されてもよい。
別の実施形態において、経口投与は、液体投与形態であってよい。経口投与のための液体剤形は、例えば、当技術分野において一般的に使用される不活性希釈剤(すなわち、水)を含有する薬学的に許容できる乳剤、液剤、懸濁剤、シロップ剤、およびエリキシル剤を包含する。そのような組成物は、湿潤剤、乳化剤、懸濁化剤、矯味剤(例えば、甘味剤)、および/または芳香剤などの補助剤を含んでもよい。
別の実施形態において、本発明は、非経口投与形態を含む。「非経口投与」は、例えば、皮下注射、静脈内注射、腹腔内注射、筋肉内注射、胸骨内注射、および注入を包含する。注射用調製物(すなわち、無菌注射用の水性または油性の懸濁剤)は、適当な分散剤、湿潤剤、および/または懸濁化剤を使用して知られている技術に従って製剤化することができる。
別の実施形態において、本発明は、局所投与形態を含む。「局所投与」は、例えば、経皮パッチ剤またはイオントフォレーシスデバイスを介するなどの経皮投与、眼内投与、または鼻腔内もしくは吸入投与を包含する。局所投与のための組成物は、例えば、局所ゲル剤、スプレー剤、軟膏剤、およびクリーム剤も包含する。局所製剤は、皮膚または他の罹患領域を通じて活性成分の吸収または透過を亢進する化合物を包含し得る。本発明の組成物が、経皮デバイスにより投与される場合、投与は、レザバーおよび多孔質膜タイプか、または固体マトリックス種のパッチを使用して達成されることになる。この目的のための典型的な製剤は、ゲル剤、ヒドロゲル剤、ローション剤、液剤、クリーム剤、軟膏剤、散布剤、包帯剤、フォーム剤、フィルム剤、皮膚用パッチ剤、ウエハー剤、インプラント剤、スポンジ剤、ファイバー剤、絆創膏剤およびマイクロエマルジョン剤を包含する。リポソーム剤も使用することができる。典型的な担体は、アルコール、水、鉱油、流動ワセリン、白色ワセリン、グリセリン、ポリエチレングリコールおよびプロピレングリコールを包含する。透過促進剤を組み入れることができ、例えば、FinninおよびMorgan、J.Pharm Sci.、88(10)、955〜958(1999)を参照されたい。
眼への局所投与に適している製剤は、例えば、本発明の化合物が、適当な担体に溶解または懸濁されている点眼剤を包含する。眼および耳投与に適している典型的な製剤は、等張性のpH調整された無菌塩水中の微粉末化された懸濁液または溶液の点滴剤の形態であってよい。眼および耳投与に適している他の製剤は、軟膏剤、生分解性(例えば、吸収性ゲルスポンジ、コラーゲン)および非生分解性(例えば、シリコーン)インプラント剤、ウエハー剤、レンズ剤およびニオソームまたはリポソームなどの微粒子または小胞系を包含する。架橋ポリアクリル酸、ポリビニルアルコール、ヒアルロン酸、セルロースポリマー、例えば、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、もしくはメチルセルロース、またはヘテロ多糖ポリマー、例えば、ゲランガムなどのポリマーを、塩化ベンザルコニウムなどの保存剤と一緒に組み入れることができる。そのような製剤は、イオントフォレーシスにより送達することもできる。
鼻腔内投与または吸入による投与については、本発明の活性化合物は、患者により搾り出されるまたはポンプで排出されるポンプスプレー容器からの溶液もしくは懸濁液の形態で、または適当な噴射剤を使用する加圧容器またはネブライザーからのエアゾールスプレー提供物として好都合に送達される。鼻腔内投与に適している製剤は、典型的には、乾燥粉末インヘイラーから乾燥粉末(単独で、例えば、ラクトースとの乾燥ブレンドにおける混合物としてか、または、例えば、ホスファチジルコリンなどのリン脂質と混合された混合成分粒子として)の形態で、または1,1,1,2−テトラフルオロエタンもしくは1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパンなどの適当な噴射剤の使用の有無にかかわらず加圧容器、ポンプ、スプレー、アトマイザー(好ましくは、細かい霧を発生するための電気流体力学を用いるアトマイザー)、もしくはネブライザーからエアゾールスプレーとして投与される。鼻腔内使用について、粉末は、生体接着剤、例えば、キトサンまたはシクロデキストリンを含むことができる。
別の実施形態において、本発明は、直腸投与形態を含む。そのような直腸投与形態は、例えば、坐剤の形態であってよい。カカオ脂は、伝統的な坐剤基剤であるが、必要に応じて様々な代替物を使用することができる。
製薬技術分野において知られている他の担体材料および投与の様式も使用することができる。本発明の医薬組成物は、有効な製剤化手順および投与手順などの、製薬学のよく知られている技法のうちのいずれかにより調製することができる。有効な製剤化手順および投与手順に関する上の考慮事項は、当技術分野においてよく知られており、標準的な教科書に記載されている。薬物の製剤化は、例えば、Hoover,John E.、Remington’s Pharmaceutical Sciences、Mack Publishing Co.、Easton、Pennsylvania、1975;Libermanら、編、Pharmaceutical Dosage Forms、Marcel Decker、New York、N.Y.、1980;およびKibbeら、編、Handbook of Pharmaceutical Excipients(第3版)、American Pharmaceutical Association、Washington、1999で議論されている。
本発明の化合物は、様々な状態または疾患状態の治療において、単独か他の治療剤と組み合わせて使用することができる。本発明の化合物(複数可)および他の治療剤(複数可)は、同時に(同じ剤形でか、または別々の剤形で)または逐次的に投与することができる。例示的治療剤は、例えば、代謝調節型グルタミン酸受容体作動薬であってよい。
「組み合わせた」2個以上の化合物の投与は、2個の化合物が、一方の存在が他方の生物学的効果を変えるのに十分な時間内に近接して投与されることを意味する。2個以上の化合物は、同時に、並行してまたは逐次的に投与することができる。加えて、同時投与は、投与より前に化合物を混合することにより、または異なる解剖学的部位においてか異なる投与経路を使用するが、同じ時点で化合物を投与することにより行うことができる。
「並行投与」、「共投与」、「同時投与」、および「同時に投与された」という語句は、化合物が、組み合わせて投与されることを意味する。
本発明は、本発明の化合物によって提供されるようなγ−セクレターゼモジュレーター化合物と1つまたは複数の追加の薬学的に活性な薬剤(複数可)との組合せの使用を包含する。活性な薬剤の組合せが投与される場合、それらは、別々の剤形で、逐次的にもしくは同時に投与されるか、単一剤形中で組み合わされてもよい。したがって、本発明は、ある量の(a)本発明の化合物または化合物の薬学的に許容できる塩を含む第一の薬剤;(b)第二の薬学的に活性な薬剤;および(c)薬学的に許容できる担体、ビヒクルまたは希釈剤を含む医薬組成物も包含する。
様々な薬学的に活性な薬剤は、治療されることになる疾患、障害、または状態に応じて、本発明の化合物と併せて使用するために選択することができる。本発明の組成物と組み合わせて使用することができる薬学的に活性な薬剤は、
(i)塩酸ドネペジル(ARICEPT、MEMAC)、サリチル酸フィゾスチグミン(ANTILIRIUM)、硫酸フィゾスチグミン(ESERINE)、メトリホナート、ネオスチグミン、ガンスチグミン、ピリドスチグミン(MESTINON)、アンベノニウム(MYTELASE)、デマルカリウム(demarcarium)、Debio 9902(ZT−1としても知られている;Debiopharm)、リバスチグミン(EXELON)、ラドスチギル、NP−0361、臭化水素酸ガランタミン(RAZADYNE、RIMINYL、NIVALIN)、タクリン(COGNEX)、トルセリン、マレイン酸ベルナクリン、メモキン(memoquin)、ヒューペルジンA(HUP−A;NeuroHitech)、フェンセリン、エドロホニウム(ENLON、TENSILON)、およびINM−176などのアセチルコリンエステラーゼ阻害薬;
(ii)汎HLA DR結合エピトープとコンジュゲートしているAβ1〜15(PADRE)、ACC−001(Elan/Wyeth)、ACI−01、ACI−24、AN−1792、Affitope AD−01、CAD106、およびV−950などのアミロイド−β(または、そのフラグメント);
(iii)ポネズマブ、ソラネズマブ、バピネオズマブ(AAB−001としても知られている)、AAB−002(Wyeth/Elan)、ACI−01−Ab7、BAN−2401、静脈内Ig(GAMMAGARD)、LY2062430(ヒト化m266;Lilly)、R1450(Roche)、ACU−5A5、huC091、および国際特許公開第WO04/032868号、第WO05/025616号、第WO06/036291号、第WO06/069081号、第WO06/118959号に、米国特許公開第US2003/0073655号、第US2004/0192898号、第US2005/0048049号、第US2005/0019328号に、欧州特許公開第EP0994728号および1257584号に、ならびに米国特許第5,750,349号に開示されているものなどのアミロイド−βに対する抗体(または、それらのフラグメント);
(iv)ディメボン、ダブネチド、エプロジセート、ロイプロリド、SK−PC−B70M、セレコキシブ、ロバスタチン、アナプソス(anapsos)、オキシラセタム、プラミラセタム、バレニクリン、ニセルゴリン、コロストリニン、ビスノルシムセリン(bisnorcymserine)(BNCとしても知られている)、NIC5−15(Humanetics)、E−2012(Eisai)、ピオグリタゾン、クリオキノール(PBT1としても知られている)、PBT2(Prana Biotechnology)、フルルビプロフェン(ANSAID、FROBEN)およびそのR−エナンチオマータレンフルルビル(FLURIZAN)、ニトロフルルビプロフェン、フェノプロフェン(FENOPRON、NALFON)、イブプロフェン(ADVIL、MOTRIN、NUROFEN)、イブプロフェンリシネート、メクロフェナム酸、メクロフェナム酸ナトリウム(MECLOMEN)、インドメタシン(INDOCIN)、ジクロフェナクナトリウム(VOLTAREN)、ジクロフェナクカリウム、スリンダク(CLINORIL)、スリンダクスルフィド、ジフルニサル(DOLOBID)、ナプロキセン(NAPROSYN)、ナプロキセンナトリウム(ANAPROX、ALEVE)、ARC031(Archer Pharmaceuticals)、CAD−106(Cytos)、LY450139(Lilly)、インスリン分解酵素(インスリシン(insulysin)としても知られている)、イチョウ葉エキスEGb−761(ROKAN、TEBONIN)、トラミプロセート(CEREBRIL、ALZHEMED)、エプロジセート(FIBRILLEX、KIACTA)、化合物W(3,5−ビス(4−ニトロフェノキシ)安息香酸)、NGX−96992、ネプリライシン(中性エンドペプチダーゼ(NEP)としても知られている)、シロ−イノシトール(シリトールとしても知られている)、アトルバスタチン(LIPITOR)、シンバスタチン(ZOCOR)、KLVFF−(EEX)3、SKF−74652、メシル酸イブタモレン、ASP−1702、SCH−745966、JNJ−715754、AMG−0683、AZ−12304146、BMS−782450、GSK−188909、NB−533、E2609およびTTP−854などのBACE阻害薬;ELND−007などのガンマセクレターゼモジュレーター;ならびにTTP488(Transtech)とTTP4000(Transtech)、およびPTI−777を包含する米国特許第7,285,293号に開示されているものなどのRAGE(最終糖化産物受容体)阻害薬などのアミロイド低下剤またはアミロイド阻害剤(アミロイド産生、蓄積および線維化を低減するものを包含する);
(v)グアンファシン(INTUNIV、TENEX)、クロニジン(CATAPRES)、メタラミノール(ARAMINE)、メチルドパ(ALDOMET、DOPAMET、NOVOMEDOPA)、チザニジン(ZANAFLEX)、フェニレフリン(ネオシネフリンとしても知られている)、メトキサミン、シラゾリン、グアンファシン(INTUNIV)、ロフェキシジン、キシラジン、モダフィニル(PROVIGIL)、アドラフィニル、およびアルモダフィニル(NUVIGIL)などのアルファ−アドレナリン受容体作動薬;
(vi)カルテオロール、エスモロール(BREVIBLOC)、ラベタロール(NORMODYNE、TRANDATE)、オクスプレノロール(LARACOR、TRASACOR)、ピンドロール(VISKEN)、プロプラノロール(propanolol)(INDERAL)、ソタロール(BETAPACE、SOTALEX、SOTACOR)、チモロール(BLOCADREN、TIMOPTIC)、アセブトロール(SECTRAL、PRENT)、ナドロール(CORGARD)、酒石酸メトプロロール(LOPRESSOR)、コハク酸メトプロロール(TOPROL−XL)、アテノロール(TENORMIN)、ブトキサミン、およびSR 59230A(Sanofi)などのベータ−アドレナリン受容体遮断剤(ベータ遮断薬);
(vii)アミトリプチリン(ELAVIL、ENDEP)、ブトリプチリン、メシル酸ベンズトロピン(COGENTIN)、トリヘキシフェニジル(ARTANE)、ジフェンヒドラミン(BENADRYL)、オルフェナドリン(NORFLEX)、ヒヨスチアミン、アトロピン(ATROPEN)、スコポラミン(TRANSDERM−SCOP)、臭化メチルスコポラミン(PARMINE)、ジシクロベリン(BENTYL、BYCLOMINE、DIBENT、DILOMINE)、トルテロジン(DETROL)、オキシブチニン(DITROPAN、LYRINEL XL、OXYTROL)、臭化ペンチエネート、プロパンテリン(PRO−BANTHINE)、シクリジン、塩酸イミプラミン(TOFRANIL)、マレイン酸イミプラミン(SURMONTIL)、ロフェプラミン、デシプラミン(NORPRAMIN)、ドキセピン(SINEQUAN、ZONALON)、トリミプラミン(SURMONTIL)、およびグリコピロレート(ROBINUL)などの抗コリン薬;
(viii)カルバマゼピン(TEGRETOL、CARBATROL)、オクスカルバゼピン(TRILEPTAL)、フェニトインナトリウム(PHENYTEK)、フォスフェニトイン(CEREBYX、PRODILANTIN)、ジバルプロエクスナトリウム(DEPAKOTE)、ガバペンチン(NEURONTIN)、プレガバリン(LYRICA)、トピラマート(topirimate)(TOPAMAX)、バルプロ酸(DEPAKENE)、バルプロ酸ナトリウム(DEPACON)、1−ベンジル−5−ブロモウラシル、プロガビド、ベクラミド、ゾニサミド(TRERIEF、EXCEGRAN)、CP−465022、レチガバイン、タランパネル、およびプリミドン(MYSOLINE)などの抗痙攣薬;
(ix)ルラシドン(LATUDA、SM−13496としても知られている;Dainippon Sumitomo)、アリピプラゾール(ABILIFY)、クロルプロマジン(THORAZINE)、ハロペリドール(HALDOL)、イロペリドン(FANAPTA)、デカン酸フルペンチキソール(DEPIXOL、FLUANXOL)、レセルピン(SERPLAN)、ピモジド(ORAP)、デカン酸フルフェナジン、塩酸フルフェナジン、プロクロルペラジン(COMPRO)、アセナピン(SAPHRIS)、ロキサピン(LOXITANE)、モリンドン(MOBAN)、ペルフェナジン、チオリダジン、チオチキセン(thiothixine)、トリフルオペラジン(STELAZINE)、ラメルテオン、クロザピン(CLOZARIL)、ノルクロザピン(ACP−104)、リスペリドン(RISPERDAL)、パリペリドン(INVEGA)、メルペロン、オランザピン(ZYPREXA)、クエチアピン(SEROQUEL)、タルネタント、アミスルプリド、ジプラシドン(GEODON)、ブロナンセリン(LONASEN)、およびACP−103(Acadia Pharmaceuticals)などの抗精神病薬;
(x)ロメリジン、ジコノチド、ニルバジピン(ESCOR、NIVADIL)、ジペルジピン、アムロジピン(NORVASC、ISTIN、AMLODIN)、フェロジピン(PLENDIL)、ニカルジピン(CARDENE)、ニフェジピン(ADALAT、PROCARDIA)、MEM 1003およびその親化合物ニモジピン(NIMOTOP)、ニソルジピン(SULAR)、ニトレンジピン、ラシジピン(LACIPIL、MOTENS)、レルカニジピン(ZANIDIP)、リファリジン、ジルチアゼム(CARDIZEM)、ベラパミル(CALAN、VERELAN)、AR−R 18565(AstraZeneca)、ならびにエネカジンなどのカルシウムチャネル遮断薬;
(xi)ニテカポン、トルカポン(TASMAR)、エンタカポン(COMTAN)、およびトロポロンなどのカテコールO−メチルトランスフェラーゼ(COMT)阻害薬;
(xii)アトモキセチン、レボキセチン、ヨヒンビン、カフェイン、フェンメトラジン、フェンジメトラジン、ペモリン、フェンカムファミン(GLUCOENERGAN、REACTIVAN)、フェネチリン(CAPTAGON)、ピプラドール(MERETRAN)、デアノール(ジメチルアミノエタノールとしても知られている)、メチルフェニデート(DAYTRANA)、塩酸メチルフェニデート(RITALIN)、デクスメチルフェニデート(FOCALIN)、アンフェタミン(単独で、または他のCNS刺激薬、例えば、ADDERALL(アスパラギン酸アンフェタミン、硫酸アンフェタミン、デキストロアンフェタミンサッカレート、および硫酸デキストロアンフェタミン)と組み合わせて)、硫酸デキストロアンフェタミン(DEXEDRINE、DEXTROSTAT)、メタンフェタミン(DESOXYN)、リスデクスアンフェタミン(VYVANSE)、およびベンズフェタミン(DIDREX)などの中枢神経系刺激薬;
(xiii)プレドニゾン(STERAPRED、DELTASONE)、プレドニゾロン(PRELONE)、酢酸プレドニゾロン(predisolone)(OMNIPRED、PRED MILD、PRED FORTE)、リン酸プレドニゾロンナトリウム(ORAPRED ODT)、メチルプレドニゾロン(MEDROL);酢酸メチルプレドニゾロン(DEPO−MEDROL)、およびコハク酸メチルプレドニゾロンナトリウム(A−METHAPRED、SOLU−MEDROL)などのコルチコステロイド;
(xiv)アポモルヒネ(APOKYN)、ブロモクリプチン(PARLODEL)、カベルゴリン(DOSTINEX)、ジヒドレキシジン、ジヒドロエルゴクリプチン、フェノルドパム(CORLOPAM)、リスリド(DOPERGIN)、テルグリド ペルゴリド(spergolide)(PERMAX)、ピリベジル(TRIVASTAL、TRASTAL)、プラミペキソール(MIRAPEX)、キンピロール、ロピニロール(REQUIP)、ロチゴチン(NEUPRO)、SKF−82958(GlaxoSmithKline)、カリプラジン、パルドプルノクスおよびサリゾタンなどのドーパミン受容体作動薬;
(xv)クロルプロマジン、フルフェナジン、ハロペリドール、ロキサピン、リスペリドン、チオリダジン、チオチキセン、トリフルオペラジン、テトラベナジン(NITOMAN、XENAZINE)、7−ヒドロキシアモキサピン、ドロペリドール(INAPSINE、DRIDOL、DROPLETAN)、ドンペリドン(MOTILIUM)、L−741742、L−745870、ラクロプリド、SB−277011A、SCH−23390、エコピパム、SKF−83566、およびメトクロプラミド(REGLAN)などのドーパミン受容体拮抗薬;
(xvi)ブプロピオン、サフィナミド、マレイン酸ノミフェンシン(MERITAL)、バノキセリン(GBR−12909としても知られている)およびそのデカン酸エステルDBL−583、ならびにアミネプチンなどのドーパミン再取り込み阻害薬;
(xvii)バクロフェン(LIORESAL、KEMSTRO)、サクロフェン(siclofen)、ペントバルビタール(NEMBUTAL)、プロガビド(GABRENE)、およびクロメチアゾールなどのガンマ−アミノ酪酸(GABA)受容体作動薬;
(xviii)シプロキシファン、チプロリサント(tiprolisant)、S−38093、イルダビサント、ピトリサント、GSK−239512、GSK−207040、JNJ−5207852、JNJ−17216498、HPP−404、SAR−110894、トランス−N−エチル−3−フルオロ−3−[3−フルオロ−4−(ピロリジン−1−イルメチル)−フェニル]−シクロブタンカルボキサミド(PF−3654746および米国特許公開第US2005−0043354号、第US2005−0267095号、第US2005−0256135号、第US2008−0096955号、第2007−1079175号、および第US2008−0176925号;国際特許公開第WO2006/136924号、第WO2007/063385号、第WO2007/069053号、第WO2007/088450号、第WO2007/099423号、第WO2007/105053号、第WO2007/138431号、および第WO2007/088462号;ならびに米国特許第7,115,600号に記載されているもの)などのヒスタミン3(H3)拮抗薬;
(xix)酢酸グラチラマー(コポリマー−1としても知られている;COPAXONE)、MBP−8298(合成ミエリン塩基性タンパク質ペプチド)、フマル酸ジメチル、フィンゴリモド(FTY720としても知られている)、ロキニメクス(LINOMIDE)、ラキニモド(ABR−215062およびSAIK−MSとしても知られている)、ABT−874(ヒト抗−IL−12抗体;Abbott)、リツキシマブ(RITUXAN)、アレムツズマブ(CAMPATH)、ダクリズマブ(ZENAPAX)、およびナタリズマブ(TYSABRI)などの免疫調節薬;
(xx)メトトレキサート(TREXALL、RHEUMATREX)、ミトキサントロン(NOVANTRONE)、ミコフェノール酸モフェチル(CELLCEPT)、ミコフェノール酸ナトリウム(MYFORTIC)、アザチオプリン(AZASAN、IMURAN)、メルカプトプリン(PURI−NETHOL)、シクロホスファミド(NEOSAR、CYTOXAN)、クロラムブシル(LEUKERAN)、クラドリビン(LEUSTATIN、MYLINAX)、アルファ−フェトプロテイン、エタネルセプト(ENBREL)、および4−(ベンジルオキシ)−5−[(5−ウンデシル−2H−ピロール−2−イリデン)メチル]−1H,1'H−2,2’−ビピロール(PNU−156804としても知られている)などの免疫抑制薬;
(xxi)インターフェロンベータ−1a(AVONEX、REBIF)およびインターフェロンベータ−1b(BETASERON、BETAFERON)を包含するインターフェロン;
(xxii)単独か、またはDOPAデカルボキシラーゼ阻害薬(例えば、カルビドパ(SINEMET、CARBILEV、PARCOPA)、ベンセラジド(MADOPAR)、α−メチルドパ、モノフルオロメチルドーパ、ジフルオロメチルドパ、ブロクレシン、またはm−ヒドロキシベンジルヒドラジン)と組み合わせたレボドパ(または、そのメチルもしくはエチルエステル);
(xxiii)メマンチン(NAMENDA、AXURA、EBIXA)、アマンタジン(SYMMETREL)、アカンプロセート(CAMPRAL)、ベソンプロジル、ケタミン(KETALAR)、デルセミン、デキサナビノール、デキセファロキサン、デキストロメトルファン、デキストロルファン、トラキソプロジル、CP−283097、ヒマンタン(himantane)、インダンタドール(idantadol)、イペノキサゾン、L−701252(Merck)、ランシセミン(lancicemine)、レボルファノール(DROMORAN)、LY−233536およびLY−235959(共にLilly)、メタドン、(DOLOPHINE)、ネラメキサン、ペルジンホテル、フェンシクリジン、チアネプチン(STABLON)、ジゾシルピン(MK−801としても知られている)、EAB−318(Wyeth)、イボガイン、ボアカンギン、チレタミン、リルゾール(RILUTEK)、アプチガネル(CERES0TAT)、ガベスチネル、ならびにレマセミド(remacimide)などのN−メチル−D−アスパラギン酸(NMDA)受容体拮抗薬;
(xxiv)セレギリン(EMSAM)、塩酸セレギリン(L−デプレニル、ELDEPRYL、ZELAPAR)、デスメチルセレギリン、ブロファロミン、フェネルジン(NARDIL)、トラニルシプロミン(PARNATE)、モクロベミド(AURORIX、MANERIX)、ベフロキサトン、サフィナミド、イソカルボキサジド(MARPLAN)、ニアラミド(NIAMID)、ラサギリン(AZILECT)、イプロニアジド(MARSILID、IPROZID、IPRONID)、CHF−3381(Chiesi Farmaceutici)、イプロクロジド、トロキサトン(HUMORYL、PERENUM)、ビフェメラン、デソキシペガニン(desoxypeganine)、ハルミン(テレパシンまたはバナステリン(banasterine)としても知られている)、ハルマリン、リネゾリド(ZYVOX、ZYVOXID)、およびパージリン(EUDATIN、SUPIRDYL)などのモノアミンオキシダーゼ(MAO)阻害薬;
(xxv)セビメリン、レベチラセタム、塩化ベタネコール(DUVOID、URECHOLINE)、イタメリン、ピロカルピン(SALAGEN)、NGX267、アレコリン、L−687306(Merck)、L−689660(Merck)、ヨウ化フルトレトニウム(FURAMON、FURANOL)、ベンゼンスルホン酸フルトレトニウム、p−トルエンスルホン酸フルトレトニウム、McN−A−343、オキソトレモリン、サブコメリン、AC−90222(Acadia Pharmaceuticals)、およびカルバコール(CARBASTAT、MIOSTAT、CARBOPTIC)などのムスカリン様受容体(特に、M1サブタイプ)作動薬;
(xxvi)ボスチニブ、コンドリアーゼ、アリモクロモール(airmoclomol)、ラモトリジン、ペランパネル、アニラセタム、ミナプリム(minaprime)、2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−カルバゾール−3−オンオキシム、デスモテプラーゼ、アナチバント、アスタキサンチン、ニューロペプチドNAP(例えば、AL−108およびAL−208;共にAllon Therapeutics)、ニューロストロール(neurostrol)、ペランパネル(perampenel)、イスプロニクリン、ビス(4−β−D−グルコピラノシルオキシベンジル)−2−β−D−グルコピラノシル−2−イソブチルタルトレート(ダクチロリン(dactylorhin)BまたはDHBとしても知られている)、ホルモバクチン、キサリプロデン(XAPRILA)、ラクタシスチン、塩酸ジメボリン(dimeboline)(DIMEBON)、ジスフェントン(CEROVIVE)、アルンジン酸(ONO−2506、PROGLIA、CEREACT)、シチコリン(シチジン5’−ジホスホコリンとしても知られている)、エダラボン(RADICUT)、AEOL−10113およびAEOL−10150(共にAeolus Pharmaceuticals)、AGY−94806(SA−450およびMsc−1としても知られている)、顆粒球コロニー刺激因子(AX−200としても知られている)、BAY−38−7271(KN−387271としても知られている;Bayer AG)、アンクロド(VIPRINEX、ARWIN)、DP−b99(D−Pharm Ltd)、HF−0220(17−β−ヒドロキシエピアンドロステロン;Newron Pharmaceuticals)、HF−0420(オリゴトロピン(oligotropin)としても知られている)、ピリドキサール5’−リン酸(MC−1としても知られている)、マイクロプラスミン、S−18986、ピクロゾタン、NP031112、タクロリムス、L−セリル−L−メチオニル−L−アラニル−L−リシル−L−グルタミル−グリシル−L−バリン、AC−184897(Acadia Pharmaceuticals)、ADNF−14(National Institutes of Health)、スチルバズレニル(stilbazulenyl)ニトロン、SUN−N8075(Daiichi Suntory Biomedical Research)、ならびにゾナンパネル(zonampanel)などの神経保護薬;
(xxvii)エピバチジン、ブプロピオン、CP−601927、バレニクリン、ABT−089(Abbott)、ABT−594、AZD−0328(AstraZeneca)、EVP−6124、R3487(MEM3454としても知られている;Roche/Memory Pharmaceuticals)、R4996(MEM63908としても知られている;Roche/Memory Pharmaceuticals)、TC−4959およびTC−5619(共にTargacept)、ならびにRJR−2403などのニコチン様受容体作動薬;
(xxviii)アトモキセチン(STRATTERA)、ドキセピン(APONAL、ADAPIN、SINEQUAN)、ノルトリプチリン(AVENTYL、PAMELOR、NORTRILEN)、アモキサピン(ASENDIN、DEMOLOX、MOXIDIL)、レボキセチン(EDRONAX、VESTRA)、ビロキサジン(VIVALAN)、マプロチリン(DEPRILEPT、LUDIOMIL、PSYMION)、ブプロピオン(WELLBUTRIN)、およびラダキサフィン(radaxafine)などのノルエピネフリン(ノルアドレナリン)再取り込み阻害薬;
(xxix)(a)PDE1阻害薬(例えば、ビンポセチン(CAVINTON、CERACTIN、INTELECTOL)および米国特許第6,235,742号に開示されているもの)、(b)PDE2阻害薬(例えば、エリスロ−9−(2−ヒドロキシ−3−ノニル)アデニン(EHNA)、BAY 60−7550、および米国特許第6,174,884号に開示されているもの)、(c)PDE3阻害薬(例えば、アナグレリド、シロスタゾール、ミルリノン、オルプリノン、パログレリル、およびピモベンダン)、(d)PDE4阻害薬(例えば、アプレミラスト、イブジラスト、ロフルミラスト、ロリプラム、Ro20−1724、イブジラスト(KETAS)、ピクラミラスト(RP73401としても知られている)、CDP840、シロミラスト(ARIFLO)、ロフルミラスト、トフィミラスト、オグレミラスト(GRC3886としても知られている)、テトミラスト(OPC−6535としても知られている)、リリミラスト(lirimifast)、テオフィリン(UNIPHYL、THEOLAIR)、アロフィリン(LAS−31025としても知られている)、ドキソフィリン、RPR−122818、またはメセンブリン)、および(e)PDE5阻害薬(例えば、シルデナフィル(VIAGRA、REVATIO)、タダラフィル(CIALIS)、バルデナフィル(LEVITRA、VIVANZA)、ウデナフィル、アバナフィル、ジピリダモール(PERSANTINE)、E−4010、E−4021、E−8010、ザプリナスト、ロデナフィル(iodenafil)、ミロデナフィル、DA−8159、ならびに国際特許出願WO2002/020521、WO2005/049616、WO2006/120552、WO2006/126081、WO2006/126082、WO2006/126083、およびWO2007/122466に開示されているもの)、(f)PDE7阻害薬;(g)PDE8阻害薬;(h)PDE9阻害薬(例えば、BAY 73−6691(Bayer AG)ならびに米国特許公開第US2003/0195205号、第US2004/0220186号、第US2006/0111372号、第US2006/0106035号、およびUSSN 12/118,062(2008年5月9日出願)に開示されているもの)、(i)2−({4−[1−メチル−4−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−3−イル]フェノキシ}メチル)キノリン(PF−2545920)、およびSCH−1518291などのPDE10阻害薬、ならびに(j)PDE11阻害薬を包含するが、それらに限定されるものではないホスホジエステラーゼ(PDE)阻害薬;
(xxx)キニーネ(その塩酸塩、二塩酸塩、硫酸塩、重硫酸塩およびグルコン酸塩を包含する)、クロロキン、ソントキン(sontoquine)、ヒドロキシクロロキン(PLAQUENIL)、メフロキン(LARIAM)、およびアモジアキン(CAMOQUIN、FLAVOQUINE)などのキノリン;
(xxxi)ASP−1702、SCH−745966、JNJ−715754、AMG−0683、AZ−12304146、BMS−782450、GSK−188909、NB−533、LY−2886721、E−2609、HPP−854、(+)−酒石酸フェンセリン(POSIPHEN)、LSN−2434074(LY−2434074としても知られている)、KMI−574、SCH−745966、Ac−rER(N−アセチル−D−アルギニル−L−アルギニン)、アロキシスタチン(loxistatin)(E64dとしても知られている)、およびCA074Meなどのβ−セクレターゼ阻害薬;
(xxxii)BMS−708163(Avagacest)、WO20060430064(Merck)、DSP8658(Dainippon)、ITI−009、L−685458(Merck)、ELAN−G、ELAN−Z、4−クロロ−N−[2−エチル−1(S)−(ヒドロキシメチル)ブチル]ベンゼンスルホンアミドなどのγ−セクレターゼ阻害薬およびモジュレーター;
(xxxiii)スピペロン、レボ−ピンドロール、BMY 7378、NAD−299、S(−)−UH−301、NAN190、レコゾタンなどのセロトニン(5−ヒドロキシトリプタミン)1A(5−HT1A)受容体拮抗薬;
(xxxiv)バビカセリン、およびジクロナピンなどのセロトニン(5−ヒドロキシトリプタミン)2C(5−HT2c)受容体作動薬;
(xxxv)PRX−03140(Epix)などのセロトニン(5−ヒドロキシトリプタミン)4(5−HT)受容体作動薬;
(xxxvi)A−964324、AVI−101、AVN−211、ミアンセリン(TORVOL、BOLVIDON、NORVAL)、メチオテピン(メチテピンとしても知られている)、リタンセリン、ALX−1161、ALX−1175、MS−245、LY−483518(SGS518としても知られている;Lilly)、MS−245、Ro 04−6790、Ro 43−68544、Ro 63−0563、Ro 65−7199、Ro 65−7674、SB−399885、SB−214111、SB−258510、SB−271046、SB−357134、SB−699929、SB−271046、SB−742457(GlaxoSmithKline)、Lu AE58054(Lundbeck A/S)、およびPRX−07034(Epix)などのセロトニン(5−ヒドロキシトリプタミン)6(5−HT)受容体拮抗薬;
(xxxvii)アラプロクレート(alaproclate)、シタロプラム(CELEXA、CIPRAMIL)、エスシタロプラム(LEXAPRO、CIPRALEX)、クロミプラミン(ANAFRANIL)、デュロキセチン(CYMBALTA)、フェモキセチン(MALEXIL)、フェンフルラミン(PONDIMIN)、ノルフェンフルラミン、フルオキセチン(PROZAC)、フルボキサミン(LUVOX)、インダルピン、ミルナシプラン(IXEL)、パロキセチン(PAXIL、SEROXAT)、セルトラリン(ZOLOFT、LUSTRAL)、トラゾドン(DESYREL、MOLIPAXIN)、ベンラファキシン(EFFEXOR)、ジメリジン(NORMUD、ZELMID)、ビシファジン、デスベンラファキシン(PRISTIQ)、ブラソフェンシン、ビラゾドン、カリプラジン、ニューラルステム(neuralstem)およびテソフェンシンなどのセロトニン(5−HT)再取り込み阻害薬;
(xxxviii)神経成長因子(NGF)、塩基性線維芽細胞成長因子(bFGF;ERSOFERMIN)、ニューロトロフィン−3(NT−3)、カルディオトロフィン−1、脳由来神経栄養因子(BDNF)、ニューブラスチン(neublastin)、メテオリン(meteorin)、およびグリア由来神経栄養因子(GDNF)などの栄養因子ならびにプロペントフィリン、イデベノン、PYM50028(COGANE;Phytopharm)、およびAIT−082(NEOTROFIN)などの栄養因子の産生を刺激する薬剤;
(xxxix)パリフルチン(paliflutine)、ORG−25935、JNJ−17305600、およびORG−26041などのグリシン輸送体−1阻害薬;
(xl)ペランパネル、ミバンパトル(mibampator)、セルランパネル(selurampanel)、GSK−729327、およびN−{(3S,4S)−4−[4−(5−シアノチオフェン−2−イル)フェノキシ]テトラヒドロフラン−3−イル}プロパン−2−スルホンアミドなどのAMPA型グルタミン酸受容体モジュレーター;
などを包含するが、それらに限定されるものではない。
本発明は、上に記載されている治療の方法を行う際に使用するのに適しているキットをさらに含む。一実施形態において、キットは、本発明の方法を行うのに十分な量で、本発明の化合物のうちの1個または複数を含む第一の剤形および用量のための容器を含有する。
別の実施形態において、本発明のキットは、本発明の1つまたは複数の化合物を含む。
本発明の化合物、または薬学的に許容できるそれらの塩は、有機化学の技術分野において知られている合成方法と一緒に、下に記載されている方法により、または当業者によく知られている改変および誘導体化により調製することができる。本明細書で使用されている出発材料は、市販されているか、当技術分野において知られている常法[Compendium of Organic Synthetic Methods、Vol.I〜XII(Wiley−Interscienceにより出版された)などの標準参考図書に開示されている方法など]により調製することができる。好ましい方法は、下に記載されているものを包含するが、それらに限定されるものではない。
下記の合成シーケンスのうちのいずれかの間に、関係する分子のいずれかにおける感受性基または反応性基を保護することが必要でありかつ/または望ましいことがある。このことは、参照により本明細書に組み込まれているT.W.Greene、Protective Groups in Organic Chemistry、John Wiley & Sons、1981;T.W.GreeneおよびP.G.M.Wuts、Protective Groups in Organic Chemistry、John Wiley & Sons、1991;ならびにT.W.GreeneおよびP.G.M.Wuts、Protective Groups in Organic Chemistry、John Wiley & Sons、1999に記載されているものなどの従来の保護基によって達成することができる。
本発明の化合物、またはそれらの薬学的に許容できる塩は、本明細書で後で議論されている反応スキームに従って調製することができる。他に指示がない限り、スキーム中の置換基は、上のように定義される。生成物の単離および精製は、通常の化学者に知られている標準的手順により達成される。
スキーム、方法および実施例において使用される様々な記号、上付き文字および下付き文字が、提示の利便性のためにかつ/またはそれらがスキームに導入される順序を反映するために使用され、添付の特許請求の範囲における記号、上付き文字または下付き文字に必ずしも対応することが意図されていないことは当業者により理解されるであろう。スキームは、本発明の化合物を合成する際に有用な方法を代表するものである。それらは、決して本発明の範囲を制約するものではない。
スキーム
本発明の化合物を合成するために使用される中間体が、塩基性中心を組み入れている場合、それらの適当な酸付加塩を、合成経路において用いることができる。そのような適当な付加塩は、塩酸、臭化水素酸、フッ化水素酸、ヨウ化水素酸、ホウ酸、ホウフッ化水素酸、リン酸、硝酸、炭酸、および硫酸などの無機酸、ならびに酢酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、エタンスルホン酸、フマル酸、乳酸、マレイン酸、メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、コハク酸、トルエンスルホン酸、およびトリフルオロ酢酸などの有機酸から誘導されるものを包含するが、それらに限定されるものではない。適当な有機酸は、一般的に、脂肪族、脂環式、芳香族、アリール脂肪族、ヘテロ環式、カルボン酸、およびスルホン酸クラスの有機酸を包含するが、それらに限定されるものではない。
適当な有機酸の具体例は、酢酸、トリフルオロ酢酸、ギ酸、プロピオン酸、コハク酸、乳酸、マレイン酸、フマル酸、安息香酸、p−ヒドロキシ安息香酸、フェニル酢酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸、アジピン酸、酪酸、ショウノウ酸、シクロペンタンプロピオン酸、ドデシル硫酸、ヘプタン酸、ヘキサン酸、ニコチン酸、2−ナフタレンスルホン酸、シュウ酸、3−フェニルプロピオン酸、ピバリン酸、およびウンデカン酸を包含するが、それらに限定されるものではない。
さらに、本発明の化合物を調製するために使用される中間体が、酸性部分を保有する場合、それらの適当な塩を、合成のために用いることができる。そのような塩は、アルカリ金属塩、例えば、リチウム塩、ナトリウム塩またはカリウム塩、アルカリ土類金属塩、例えば、カルシウム塩またはマグネシウム塩、ならびにアミンまたは第四級アンモニウムカチオンなどの適当な有機配位子と形成される塩を包含する。そのような酸性中間体の有機塩は、メチルアミン、ジエチルアミン、エチレンジアミンまたはトリメチルアミンなどの第一級、第二級または第三級アミンから製造することができる。第四級アミンは、第三級アミンの、ハロゲン化低級アルキル(C〜C)(例えば、塩化メチル、エチル、プロピル、およびブチル、臭化メチル、エチル、プロピル、およびブチル、ならびにヨウ化メチル、エチル、プロピル、およびブチル)、硫酸ジアルキル(例えば、硫酸ジメチル、ジエチル、ジブチル、およびジアミル)、ハロゲン化アリールアルキル(例えば、臭化ベンジルおよび臭化フェネチル)などの試剤との反応により調製することができる。
Figure 2018508494
上記のスキーム1は、式Iで示される化合物の調製のための1つの合成シーケンスを図示している。示されているような合成の最初のステップにおいて、式1.1の化合物[式中、Rは、典型的には、メチル、エチル、tert−ブチルなどの(C〜C)アルキルである]の適切なエステルを、塩酸などの酸水溶液の存在下で加熱して、式1.2の対応するピリジノン酸を生み出す。この最初のステップ中に、式1.1のR−X、RおよびR置換基は、最終生成物中で望ましいものと同じ部分、またはその保護変形形態によって表されるはずである。例えば、実施例1の最終生成物は、反応スキーム1を利用して調製することができ、式中、Rは、メチルによって表され、Xは、イミダゾリルによって表され、式1.1のRおよびRは、各々水素によって表される。
次に、式1.2の酸中間体を、アミドカップリング、およびHATU[O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート]などの適切なアミドカップリング試薬を使用して式1.3のアミノアルコールとのインサイチュ環化反応に供する。反応は、N,N−ジイソプロピルエチルアミンなどの適当な塩基の存在下で、ジクロロメタンまたはN,N−ジメチルホルムアミドなどの溶媒中で行う。このステップ中に、式1.3のyは、最終生成物中で望ましいような整数によって表されるはずであり、A、R2a、R2b、R4a、R4b、R5a、R5b置換基は、最終生成物中で望ましいものと同じ部分、またはその保護変形形態によって表されるはずである。例えば、実施例1の最終生成物は、反応スキーム1を利用して調製することができ、式中、R2a、R2b、R4a、R4b、R5aおよびR5bは、各々水素であり、yは1であり、Aは、5−(トリフルオロメチル)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イルを表す。
Figure 2018508494
スキーム2は、式Iの化合物の調製のための別の合成シーケンスを図示している。当業者に知られている多くの還元的アミノ化プロトコルのうちの1つを使用する式2.1のクロロアルデヒドおよび式2.2のアミンの反応は、式2.3のクロロアルキルアミンを提供する。例えば、この反応は、メタノールなどの適当な溶媒中でトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウムなどの還元剤を使用することにより行うことができる。このステップ中に、式2.2のアミンのyは、最終生成物中で望ましいような整数によって表されるはずである。式2.1のR5aおよびR5b置換基ならびに式2.2のアミンのA、R2a、およびR2b置換基も、最終生成物中で望ましいものと同じ部分、またはその保護変形形態によって表されるはずである。
精製に続いて、得られる式2.3のクロロアルキルアミンを単離し、その塩酸塩として保存することができる。次いで、式Iの最終化合物は、式2.3のクロロアルキルアミン、式1.2の酸(スキーム1)、およびN,N−ジイソプロピルエチルアミンなどの塩基の混合物を、ジクロロメタンなどの溶媒中で、BOP−Cl[ビス(2−オキソ−3−オキサゾリジニル)ホスホン酸クロリド]、T3P[2,4,6−トリプロピル−1,3,5,2,4,6−トリオキサトリホスフィネート2,4,6−三酸化物]またはHATUなどの適当なアミドカップリング試薬(好ましくはHATU)で処理することにより調製することができる。このステップ中に、式1.2のR−X、RおよびR置換基は、最終生成物中で望ましいものと同じ部分、またはその保護変形形態によって表されるはずである。
Figure 2018508494
スキーム3は、当業者が容易に想定し開発することができる、式1.3のアミノアルコールの調製のためのいくつかの合成シーケンスを表す。例えば、式1.3のアミノアルコールは、当業者によく知られている多くの手順のうちの1つを使用して式3.1のケトンの式2.2のアミンとの還元アミノ化を行うことにより調製することができる。
別の方法は、式3.2のアルデヒドの、式2.2のアミンとの還元アミノ化と、続く、メタノール性塩化水素またはフッ化テトラブチルアンモニウムでの処理を包含する適当な手順を使用することによるtert−ブチル(ジメチル)シリル(TBS)保護基の除去を含む。
式1.3のアミノアルコールを合成するための別の方法は、式3.3のアミンの、式3.4のハライドまたはメシレートでのアルキル化を含む。
さらに別の方法は、式2.2のアミンの、式3.5のブロモアルコールでのアルキル化を含む。種々の式2.2のアミンのための合成方法、および式1.3のアミノアルコールの代替的な調製方法は、実験の項において例示されている。
当業者は、これらの開示を当技術分野において一般に知られているものと組み合わせて利用して、それらの合成を、変形形態を包含するが、それらに限定されるものではない、多種多様な式2.2のアミンおよび式1.3のアミノアルコールへのアクセスを可能にするようにさらに一般化することができ、ここで、yは、最終生成物中で望ましいような整数によって表され、A、R2a、R2b、R4a、R4b、R5a、およびR5b置換基は、最終生成物中で望ましいものと同じ部分、またはその保護変形形態によって表される。
Figure 2018508494
スキーム4は、R−X=4−メチルイミダゾール−1−イルまたは3−メチルトリアゾール−1−イルである式1.1の化合物を調製するための1つの合成シーケンスを図示している。式4.1の3−アミノピリジン化合物を、DMSOと水の混合物などの溶媒中でN−ブロモスクシンアミド(NBS)を使用して臭素化する。この最初のステップ中に、RおよびR置換基は、最終生成物中で望ましいものと同じ部分、またはその保護変形形態によって表される。次いで、得られる式4.2の中間体を、1,4−ジオキサンなどの適当な溶媒中でナトリウムメトキシドと共に加熱すると、式4.3のメトキシ化合物が得られる。次いで、式4.3の中間体を、無水酢酸とギ酸の混合物で処理すると、式4.4のホルムアミドが得られ、これを、N,N−ジメチルホルムアミドなどの適当な溶媒中でヨウ化カリウムおよび炭酸セシウムなどの塩基の存在下、クロロアセトンでアルキル化する。次いで、得られる式4.5の中間体を、酢酸中、NHOAcの存在下で加熱すると、式4.6のイミダゾール誘導体が得られる。最後に、式1.1の化合物は、式4.6の中間体をカルボニル化/エステル化反応に供することにより調製することができる。この変換は、Pd(dppf)Cl・ジクロロメタン{[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)、ジクロロメタン錯体}などの適当なパラジウム触媒の存在下でCO雰囲気下、メチルまたはエチルなどの適切なアルコール溶媒(「ROH」)[ここで、Rは典型的には(C〜C)アルキルである]中で式4.6のブロモ化合物およびトリエチルアミンなどの塩基の溶液を加熱して、式1.1のエステルを提供することにより行うことができる。
Figure 2018508494
スキーム5は、式1.1の化合物の調製のための代替的な合成シーケンスを示している。第一のステップにおいて、式5.1のピリジル誘導体を、ジクロロエタンなどの適当な溶媒中、mCPBA[3−クロロ過安息香酸]などの酸化剤で酸化すると、式5.2の対応するN−オキシドが得られる。この最初のステップ中に、式5.1のRおよびR置換基は、最終生成物中で望ましいものと同じ部分、またはその保護変形形態によって表される。次いで、式5.2のN−オキシドを、アセトニトリルなどの溶媒中、TMSCN[シアン化トリメチルシリル]およびトリエチルアミンなどの塩基の存在下で加熱すると、式5.3のニトリル中間体が得られる。次いで、対応するエステルは、式5.3をTHFなどの溶媒中でナトリウムメトキシドに供し、続いて、適切なアルコール溶媒(「ROH」)[ここで、Rは、典型的には、メチル、エチルなどの(C〜C)アルキルである]および塩酸などの酸で処理することにより2ステップで式5.3から調製することができる。式5.5のエステルは、様々なヘテロ環R−Xの導入を可能にする用途の広い中間体である。例えば、式5.5を、当業者によく知られている方法を使用してヘテロアリールボロン酸との鈴木カップリングに供することができる[Tetrahedron 2002、58、9633〜9695を参照]。あるいは、式5.5の化合物を、直接アリール化アプローチを使用してヘテロ環Xとカップリングさせることができる[D.Lapointeら、J.Org.Chem.2011、76、749−759、およびその中の参考文献を参照]。例えば、式5.5の化合物を、1,4−ジオキサンなどの溶媒中、アリルパラジウムクロリド二量体などの適当なパラジウム触媒および炭酸カリウムなどの塩基の存在下で加熱することにより2−メチル−1,3−オキサゾール[R=Meである式5.7]とカップリングさせ、R−X=2−メチル−1,3−オキサゾール−5−イルである式1.1の中間体を得ることができる。
あるいは、式5.5の化合物を、1,4−ジオキサンなどの溶媒中で酢酸カリウムおよびPd(dppf)Cl・ジクロロメタンなどのパラジウム触媒の存在下、5,5,5’,5’−テトラメチル−2,2’−ビ−1,3,2−ジオキサボリナンなどのジボロン試薬でのパラジウムを触媒とするクロスカップリングを使用し、対応する式5.6のボロネートへ変換することができる。次いで、得られる式5.6のボロネート中間体を、ハロゲン化ヘテロアリールでの鈴木カップリングに供すると、式1.1の最終化合物を得ることができる。ヘテロ環Xを導入するための別の方法は、チャン−ラムカップリングの使用を含む[Tetrahedron Lett.2003、44,3863〜3865、およびSynthesis 2008、5、795〜799を参照]。例えば、式5.6のボロネートを、空気の存在下でメタノールなどの溶媒中、酸化銅(I)または酢酸銅(II)などの適当な銅源と共に加熱することにより、式5.8の置換イミダゾールとまたは式5.9の置換トリアゾールとカップリングさせ、X=イミダゾール−1−イルまたはトリアゾール−1−イルである式1.1の中間体を得ることができる。
Figure 2018508494
スキーム6は、式Iの化合物の調製のための合成シーケンスのまた別のセットを図示している。式6.1の中間体を、塩酸などの酸中で加熱することにより、式6.2のピリジノン酸中間体が得られる。この最初のステップ中に、式6.1のRおよびR置換基は、最終生成物中で望ましいものと同じ部分、またはその保護変形形態によって表される。次に、式6.2の酸を、スキーム1に記載されている化学反応を使用して式1.3のアミノアルコールとのカップリング/環化反応(スキーム1)に供すると、式6.3の中間体を得ることができる。このステップ中に、式1.3のyは、最終生成物中で望ましいような整数によって表されるはずであり、R2a、R2b、R4a、R4b、R5a、R5b、R10、およびR11置換基は、最終生成物中で望ましいものと同じ部分、またはその保護変形形態によって表されるはずである。
式6.3の中間体の代替的な合成は、式6.2の中間体、ジブロモエタン、および炭酸セシウムなどの塩基の混合物を、N,N−ジメチルホルムアミドなどの溶媒中で加熱して、式6.4のラクトンを得ることを含む。この最初のステップ中に、式6.1のRおよびR置換基は、最終生成物中で望ましいものと同じ部分、またはその保護変形形態によって表される。次いで、得られる式6.3の中間体を、式2.2のアミンとのアミド化反応に供することができる(スキーム2)。この変換は、いくつかの異なる条件を使用して行うことができる。例えば、式6.2のラクトンおよび式2.2のアミンを、1,3,4,6,7,8−ヘキサヒドロ−2H−ピリミド[1,2−a]ピリミジン(TBD)などの塩基の存在下、N,N−ジメチルホルムアミドなどの溶媒中で加熱し、続いて、トリフルオロ酢酸エチルを添加して、R4a=R4b=R5a=R5b=Hである式6.3のラクタムを得ることができる。アミド化ステップ中に、式2.2のyは、最終生成物において望ましい整数によって表されるはずである。
次いで、最終化合物、式Iを、スキーム5において議論されている戦略を使用して式6.3から直接または式6.5のボロネートを介して形成することができる。あるいは、ヘテロ環Xが、C−N結合を介してピリジノン環と連結している式Iの化合物は、パラジウム触媒クロスカップリングにより形成することができる。例えば、式6.6のトリアゾールを、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)などのパラジウム触媒およびジ−tert−ブチル[3,4,5,6−テトラメチル−2’,4’,6’−トリ(プロパン−2−イル)ビフェニル−2−イル]ホスファンなどの適当な配位子およびリン酸カリウムなどの塩基の存在下、トルエンなどの溶媒中で加熱することにより、式6.3とカップリングして、X=1,2,4−トリアゾール−1−イルである式Iの最終化合物を得ることができる。
Figure 2018508494
スキーム7は、R4a=R4b=R5a=R5b=Hである式Iの化合物の調製のための別の合成シーケンスを図示している。この方法は、式1.2の化合物(スキーム1)、ジブロモエタン、および炭酸セシウムなどの塩基の混合物を、N,N−ジメチルホルムアミドなどの溶媒中で加熱して、式7.1のラクトン中間体を得ることを含む。この最初のステップ中に、式1.2のR−X、RおよびR置換基は、最終生成物中で望ましいものと同じ部分、またはその保護変形形態によって表される。式7.1のラクトンを、次いで、式2.2のアミン(スキーム2の)と、DIBAL(水素化ジイソブチルアルミニウム)またはビス(トリメチルアルミニウム)−1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン付加物などの試薬の存在下、THFなどの溶媒中で反応させて、式7.2のアミドアルコールを得ることができる。このステップ中に、式2.2のyは、最終生成物中で望ましいような整数によって表されるはずであり、R2a、R2b、R10、およびR11置換基は、最終生成物中で望ましいものと同じ部分、またはその保護変形形態によって表されるはずである。式7.2の中間体を、塩化メタンスルホニルと、トリエチルアミンなどの塩基の存在下、THFなどの溶媒中で反応させ、続く、1,3,4,6,7,8−ヘキサヒドロ−2H−ピリミド[1,2−a]ピリミジン(TBD)などの塩基による処理により、式Iの化合物(式中、R4a=R4b=R5a=R5b=Hである)を得ることができる。あるいは、閉環は、最初に式7.2のアルコールを塩化チオニルで処理することにより対応する塩化物に変換すること、続く、リチウムビス(トリメチルシリル)アミドなどの適当な塩基でアミドNHを脱プロトン化することにより段階的に行われ、式Iの最終化合物を得ることができる。あるいは、N,N−ジメチルホルムアミド中のラクタム7.1およびアミン2.2の溶液を、N,N−ジメチルホルムアミド中の1,3,4,6,7,8−ヘキサヒドロ−2H−ピリミド[1,2−a]ピリミジン(TBD)で処理して、中間体7.2を形成してよく、次いで、これを、トリフルオロ酢酸エチルの添加によって同じポット中で式Iに直接変換する。
Figure 2018508494
Xがイミダゾリルであり、Rがヒドロキシメチルである式Iの化合物は、Xがイミダゾリルであり、Rがメチルである式Iの対応する化合物から、1ステップで調製することができる。この変換は、塩化マグネシウムおよびニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(NADPH)の存在下、リン酸カリウム(pH7.4)などの適当な緩衝液中、サルなどの適当な種由来のミクロソームとのインキュベーションを介して行うことができる。
Figure 2018508494
式2.2の中間体[式中、R2a=R2b=Hであり、R10=メチルであり、y=1であり、R10は、ベンゾフラン酸素原子に隣接する第四級炭素原子と結合しており、アミノメチル置換基は、ベンジル位と結合している]にアクセスするためのいくつかの経路を想定することができる。1つのアプローチは、N−ブロモスクシンアミド(NBS)またはN−ヨードスクシンアミド(NIS)などの適当なハロゲン化試薬を使用する式9.1のフェノールの臭素化またはヨウ素化から始まる。このステップ中に、R11置換基は、最終生成物中で望ましいものと同じ部分、またはその保護変形形態によって表されるはずである。次いで、得られる式9.2のフェノール中間体を、ベンジルクロロメチルエーテルと、炭酸カリウムなどの適当な塩基の存在下、アセトニトリルなどの溶媒中で反応させると、式9.3の中間体が得られる。次いで、この化合物を、トリエチルアミン中のヨウ化銅(I)などの銅源およびジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)などのパラジウム触媒を使用するトリメチル(プロパ−2−イン−1−イル)シランとの薗頭カップリングに供する。その後、テトラヒドロフランなどの溶媒中、フッ化テトラ−n−ブチルアンモニウム(TBAF)などのフッ化物源を使用し、トリメチルシリル保護基を除去すると、式9.5の中間体が得られる。次いで、この化合物を、ジ−μ−クロロ−ジクロロビス(エチレン)二白金(III)などの白金触媒の存在下、トルエンなどの溶媒中で加熱して、ベンゾフラン中間体9.6を得ることができる。次いで、シクロヘキセン中の水酸化パラジウム炭素を使用する水素化分解を介して、ベンジル保護基を除去する。ベンゾフラン2,3−二重結合のシクロプロパン化は、シモンズ・スミス反応などのいくつかの条件下で行うことができる。例えば、式9.7の中間体を、ジクロロメタンなどの適当な溶媒中、ジエチル亜鉛およびジヨードメタンで処理すると、式9.8のシクロプロピルベンゾフランアルコール中間体が得られる。次いで、式9.8の中間体中の第一級アルコールを、当業者によく知られているいくつかの手順を使用して、対応する第一級アミンに変換することができる。例えば、この官能基相互変換は、フタルイミドとの光延反応、続いて、ジクロロメタンおよびメタノールなどの溶媒中、ヒドラジン一水和物などの試薬を使用する脱保護を介して式2.2の望ましいアミンを得ることによって遂行することができる。
Figure 2018508494
スキーム10は、式2.2の中間体[式中、R2a=R2b=Hであり、y=1であり、R10は、ベンゾフラン酸素原子に隣接する第四級炭素原子と結合しており、アミノメチル置換基は、ベンジル位と結合している]への代替的な合成経路を表示する。このアプローチにおいて、式9.2のフェノールは、炭酸カリウムなどの塩基の存在下、アセトニトリルなどの溶媒中での、式10.1のアルキン誘導体への1,4−付加を受ける。このステップ中に、R10およびR11置換基は、最終生成物中で望ましいものと同じ部分、またはその保護変形形態によって表されるはずである。次いで、得られる式10.2の化合物を、トリエチルアミンなどの塩基の存在下、アセトニトリルなどの溶媒中、ビス(トリ−tert−ブチルホスフィン)パラジウム(0)などの適当なパラジウム触媒を使用する分子内ヘック反応に供する。次いで、得られる式10.3のベンゾフラン中間体を、カリウムtert−ブトキシドなどの塩基の存在下、ジメチルスルホキシド中のヨウ化トリメチルスルホキソニウムを使用するシクロプロパン化に供する。エステルを、水酸化カリウムまたはカリウムtert−ブトキシドなどの適当な塩基を使用して、式10.4の対応する酸に直ちに加水分解する。シーケンスにおける最終ステップは、式10.4のカルボン酸から式2.2のアミンへの変換を含む。この官能基相互変換は、当業者に知られているいくつかの異なる条件下で行うことができる。例えば、水酸化アンモニウムおよび1,1’−カルボニルジイミダゾールなどのカップリング試薬との酸10.4のアミドカップリングは、式10.5の第一級アミドを送達し、これを、その後、トルエンなどの溶媒中、ビス(2−メトキシエトキシ)アルミニウムヒドリドなどの適当な還元剤を使用して還元する。
実験手順および実施例
下記は、本発明の様々な化合物の合成を例示している。本発明の範囲内にある追加の化合物は、単独でか、または当技術分野において一般的に知られている技法と組み合わせて、これらの実施例に例示されている方法を使用して調製することができる。
実験は、一般的に、特に、酸素または水分に敏感な試薬または中間体が用いられる場合、不活性雰囲気(窒素またはアルゴン)下で行った。市販の溶媒および試薬は、一般的に、さらなる精製なしに使用した。適切な場合には、無水溶媒、概してAcros Organics製のAcroSeal(登録商標)製品またはEMD Chemicals製のDriSolv(登録商標)製品を用いた。他の事例では、市販の溶媒を、4Å分子ふるいを詰めたカラムに、水について下記のQC標準に到達するまで通過させた:ジクロロメタン、トルエン、N,N−ジメチルホルムアミドおよびテトラヒドロフランについては100ppm未満;b)メタノール、エタノール、1,4−ジオキサンおよびジイソプロピルアミンについては180ppm未満。非常に感受性が高い反応では、溶媒を、金属ナトリウム、水素化カルシウムまたは分子ふるいでさらに処理し、使用直前に蒸留した。生成物は、一般的に、さらなる反応に続けるか生物学的試験に供する前に真空下で乾燥した。質量分析データは、液体クロマトグラフィー−質量分析(LCMS)、大気圧化学イオン化(APCI)またはガスクロマトグラフィー−質量分析(GCMS)計測器から報告される。核磁気共鳴(NMR)データについての化学シフトは、用いられる重水素化溶媒からの残留ピークを基準とした百万分率(ppm、δ)で表される。いくつかの例において、キラル分離を行って、本発明のある特定の化合物のエナンチオマーを分離した(いくつかの例において、分離されたエナンチオマーを、それらの溶離順序に従ってENT−1およびENT−2と指定する)。いくつかの例において、エナンチオマーの旋光度は、旋光計を使用して測定した。その観察された回転データ(またはその特異的な回転データ)によれば、時計回りのエナンチオマーは(+)−エナンチオマーとして指定され、反時計回りのエナンチオマーは(−)−エナンチオマーとして指定された。ラセミ化合物は、構造に隣接する(+/−)の存在によって示され、これらの事例において、示されている立体化学は、化合物の置換基の(絶対ではなく)相対配置を表す。
検出可能な中間体を介して進行する反応には、概して、LCMSが続き、その後の試薬の添加前に完全変換まで進行する。他の実施例または方法において手順を参照する合成について、反応条件(反応時間および温度)は、変わることがある。一般に、反応は、薄層クロマトグラフィーまたは質量分析により追跡し、適切な場合に後処理に供した。精製は、実験間で変わることがあり、一般に、溶媒および溶離液/グラジエントのために使用される溶媒比は、適切なRまたは保持時間を提供するために選択した。
(実施例1)
7−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−2−{[5−(トリフルオロメチル)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオン(1)
(実施例1の化合物は、2014年4月1日に出願された米国仮特許出願第61/973,436号において実施例19として先に開示された。この化合物は、本出願の特許請求の範囲によって包含されないが、追加の合成法を提供するために本明細書において例示されている)。
Figure 2018508494
ステップ1。4−{[2−ヨード−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ]メチル}−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン(C1)の合成。
アゾジカルボン酸ジイソプロピル(8.2mL、42mmol)を、テトラヒドロフラン(80mL)中の(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メタノール(5.5g、42mmol)およびトリフェニルホスフィン(10.9g、42mmol)の0℃溶液に、滴下方式でゆっくり加えた。2−ヨード−4−(トリフルオロメチル)フェノール(8.0g、28mmol)を、0℃反応混合物にゆっくり加え、次いで、これを、6時間にわたって室温において撹拌させた。真空での溶媒の除去後、残渣を、水と酢酸エチルとの間で分配し、有機層を、水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(溶離液:ヘキサン中10%酢酸エチル)により、薄い黄色の液体として生成物が得られた。収量: 6.5 g, 16 mmol, 57%.1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.02 (br s, 1H), 7.58 (br d, J=8.6 Hz, 1H), 6.88 (d, J=8.6 Hz, 1H),
4.48-4.56 (m, 1H), 4.23 (dd, J=8.4, 6.2 Hz, 1H), 4.18 (dd, ABXパターンの半分, J=9.5, 4.2 Hz, 1H), 4.04-4.11 (m, 2H), 1.49 (s, 3H), 1.42 (s, 3H).
ステップ2。3−[2−ヨード−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ]プロパン−1,2−ジオール(C2)の合成。
酢酸(3.2mL、56mmol)および水(0.29mL、16mmol)中のC1(6.5g、16mmol)の溶液を、18時間にわたって室温において撹拌したら直ぐに、それを減圧下で濃縮した。残渣を、ペンタンで洗浄し、得られた固体を、さらなる精製なしに後続のステップに持ち込んだ。収量: 5.25 g, 14.5 mmol, 91%. GCMS m/z 362 [M+].1H
NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.01-8.04 (m, 1H),
7.60 (br d, J=8.6 Hz, 1H), 6.89 (d, J=8.6 Hz, 1H), 4.13-4.23 (m, 3H), 3.83-3.97
(m, 2H), 2.71 (d, J=4.5 Hz, 1H), 2.05 (dd, J=6.2, 6.0 Hz, 1H).
ステップ3。1−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−3−[2−ヨード−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ]プロパン−2−オール(C3)の合成。
N,N−ジメチルホルムアミド(50mL)中のC2(5.25g、14.5mmol)の溶液に、イミダゾール(1.1g、16mmol)を加え、続いて、tert−ブチル(ジメチル)シリルクロリド(2.4g、16mmol)をゆっくり添加した。室温において6時間後、反応混合物を、氷水で希釈し、次いで、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、真空で濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(溶離液:ヘキサン中5%酢酸エチル)により、薄い黄色の液体として生成物が得られた。収量: 4.12 g, 8.65 mmol, 60%.NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.01-8.03 (m, 1H), 7.58 (br d, J=8.6 Hz, 1H), 6.88 (d, J=8.6 Hz,
1H), 4.05-4.17 (m, 3H), 3.84-3.92 (m, 2H), 2.58 (d, J=5.8 Hz, 1H), 0.91 (s,
9H), 0.10 (s, 3H), 0.09 (s, 3H).
ステップ4。1−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−3−[2−ヨード−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ]プロパン−2−オン(C4)の合成。
デス・マーチンペルヨージナン[1,1,1−トリス(アセチルオキシ)−1,1−ジヒドロ−1,2−ベンズヨードキソール−3−(1H)−オン、11.0g、25.9mmol]を、ジクロロメタン(40mL)中のC3(4.12g、8.65mmol)の0℃溶液に加え、反応混合物を、14時間にわたって撹拌した。過剰なオキシダントを、珪藻土のパッドに通す濾過を介して除去し、濾液を、水で希釈し、ジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層を、真空で濃縮し、粗製の生成物を、追加の精製なしに後続のステップにおいて使用した。収量: 3.7 g, 7.8 mmol, 90%.1H NMR (400 MHz, CDCl3)
δ 8.05-8.07 (m, 1H), 7.57 (br d, J=8.6 Hz, 1H), 6.70
(d, J=8.6 Hz, 1H), 4.94 (s, 2H), 4.59 (s, 2H), 0.96 (s, 9H), 0.15 (s, 6H).
ステップ5。3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−5−(トリフルオロメチル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−3−オール(C5)の合成。
メチルリチウム(ジエチルエーテル中1.6M溶液、9.2mL、15mmol)を、テトラヒドロフラン(30mL)中のC4(3.5g、7.4mmol)の−78℃溶液にゆっくり加え、反応混合物を、5時間にわたってこの温度において撹拌した。次いで、塩化アンモニウム水溶液をゆっくり加え、得られた混合物を、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、真空で濃縮すると、粗製の生成物(2.1g)が得られ、これを、次のステップにおいて直接使用した。1H NMR (400 MHz, CDCl3), 生成物のピークのみ: δ 7.62-7.65 (m, 1H), 7.51-7.55 (m, 1H),
6.91 (d, J=8.6 Hz, 1H), 4.49 (s, 2H), 3.84 (AB 四重線, JAB=9.8
Hz, ΔνAB=11.3 Hz,
2H), 0.94 (s, 9H), 0.12 (s, 3H), 0.10 (s, 3H).
ステップ6。[5−(トリフルオロメチル)−1−ベンゾフラン−3−イル]メタノール(C6)の合成。
p−トルエンスルホン酸の水溶液(10%、11mL)を、アセトン(20mL)中のC5(前ステップから、2.1g、6.0mmol以下)の溶液にゆっくり加え、反応混合物を、14時間にわたって室温において撹拌させた。アセトンを、真空での濃縮を介して除去し、水性残渣を、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(溶離液:ヘキサン中5%酢酸エチル)により、薄い黄色の液体として生成物(435mg)が得られた。C6のtert−ブチル(ジメチル)シリル−保護誘導体も単離され、これを、同様の方式でp−トルエンスルホン酸に供すると、追加で150mgの生成物が得られた。全収量: 585 mg, 2.71 mmol, 2ステップで37%. 1H
NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.00 (br s, 1H), 7.73
(br s, 1H), 7.56-7.63 (m, 2H), 4.90 (br d, J=5.3 Hz, 2H), 1.68 (t, J=5.6 Hz,
1H).
ステップ7。[5−(トリフルオロメチル)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メタノール(C7)の合成。
ジクロロメタン(10mL)中のC6(100mg、0.46mmol)の0℃溶液に、ジヨードメタン(744mg、2.78mmol)を加え、続いて、ジエチル亜鉛(ヘキサン中1M溶液、1.39mL、1.39mmol)を同じ温度においてゆっくり添加した。反応混合物を、室温までゆっくり温めたら直ぐに、それを3時間にわたって撹拌した。次いで、それを、飽和チオ硫酸ナトリウム溶液の添加によってクエンチし、ジクロロメタンで抽出し、合わせた有機層を、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、真空で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(グラジエント:ヘキサン中0%〜30%酢酸エチル)により、黄色の油として生成物が得られた。収量: 50 mg, 0.22 mmol, 48%. GCMS m/z 230 [M+].1H
NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.75-7.78 (m, 1H),
7.47 (br d, J=8.3 Hz, 1H), 7.00 (d, J=8.8 Hz, 1H), 4.98 (dd, J=5.9, 5.4 Hz,
1H), 4.93 (dd, J=5.5, 1.8 Hz, 1H), 3.93 (dd, ABXパターンの半分,
J=11.8, 5.9 Hz, 1H), 3.73 (dd, ABXパターンの半分, J=11.9, 5.3
Hz, 1H), 1.26 (dd, J=6.2, 5.8 Hz, 1H), 0.40 (dd, J=6.5, 1.8 Hz, 1H).
ステップ8。[5−(トリフルオロメチル)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチルメタンスルホネート(C8)の合成。
トリエチルアミン(0.27mL、1.9mmol)および塩化メタンスルホニル(61μL、0.79mmol)を、ジクロロメタン(10mL)中のC7(150mg、0.65mmol)の0℃溶液に加え、反応混合物を、室温までゆっくり温めさせた。それを6時間にわたって撹拌した後、反応混合物を、飽和重炭酸ナトリウム水溶液の添加によってクエンチし、ジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層を、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、真空で濃縮すると、生成物(120mg)が得られた。この材料を、後続のステップにおいて直接使用した。
ステップ9。1−[5−(トリフルオロメチル)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メタンアミン(C9)の合成。
メタノール(1mL)中のC8(前ステップから、120mg、0.39mmol以下)の0℃溶液に、メタノール性アンモニア(5mL)を加え、反応混合物を、密封管中、16時間にわたって70℃において加熱した。次いで、それを、蒸発乾固させ、残渣を、水と混合し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、真空で濃縮した。シリカゲル上のクロマトグラフィー(溶離液:ジクロロメタン中10%メタノール)により、薄い黄色のガムとして生成物が得られた。収量: 50 mg, 0.22 mmol, 2ステップで34%.
ステップ10。1−(2−ヒドロキシエチル)−5−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−6−オキソ−N−{[5−(トリフルオロメチル)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−1,6−ジヒドロピリジン−2−カルボキサミド(C11)の合成。
テトラヒドロフラン(1L)中のC9(115mg、0.502mmol)の溶液に、ビス(トリメチルアルミニウム)−1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン付加物(270mg、1.05mmol)を加えた。反応混合物を、45分にわたって40℃まで加熱したら直ぐに、それを7−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−3,4−ジヒドロピリド[2,1−c][1,4]オキサジン−1,6−ジオン(C10、C.W.amEndeら、PCT国際出願第WO2012131539号、2012年10月4日の方法によって調製され得る)(120mg、0.49mmol)で処理し、5時間にわたって65℃まで加熱した。反応物を、1M水酸化ナトリウム水溶液の添加によってクエンチし、得られたスラリーを、水で希釈し、ジクロロメタン中5%メタノールで抽出し、合わせた有機層を、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、真空で濃縮した。ヘキサン中10%酢酸エチルによるトリチュレーションにより、オフホワイトの固体(100mg)として生成物が得られ、これを、追加の精製なしに次のステップにおいて使用した。LCMS m/z 475.0 [M+H]+.
ステップ11。1−(2−クロロエチル)−5−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−6−オキソ−N−{[5−(トリフルオロメチル)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−1,6−ジヒドロピリジン−2−カルボキサミド(C12)の合成。
ジクロロメタン(10mL)中のC11(前ステップから、100mg、0.21mmol以下)の−10℃溶液に、トリエチルアミン(90μL、0.65mmol)を加え、続いて、塩化メタンスルホニル(70mg、0.61mmol)を滴加した。次いで、反応混合物を、室温まで温めさせ、2時間にわたって撹拌させたら直ぐに、それをジクロロメタンで希釈し、重炭酸ナトリウム水溶液でおよび飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、真空で蒸発させた。粘着性の褐色の固体(100mg)として生成物が得られ、これを、追加の精製なしに次のステップにおいて使用した。
ステップ12。7−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−2−{[5−(トリフルオロメチル)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオン(1)の合成。
テトラヒドロフラン(10mL)中のC12(前ステップから、100mg、0.20mmol以下)の溶液に、1,3,4,6,7,8−ヘキサヒドロ−2H−ピリミド[1,2−a]ピリミジン(99mg、0.71mmol)を加え、反応混合物を、16時間にわたって室温において撹拌させた。氷水を加え、混合物を、減圧下で蒸発乾固させ、残渣を、水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、真空で濃縮した。逆相HPLC(カラム:YMC−Actus Triart C18、5μm;移動相A:水中20mM重炭酸アンモニウム;移動相B:アセトニトリル;グラジエント:10%〜55%B)により、オフホワイトの固体として生成物が得られた。収量: 18 mg, 39μmol, 3ステップで8%. LCMS m/z 457.0 [M+H]+. 1H NMR (400 MHz,
CDCl3) δ 8.20 (s, 1H), 7.62-7.65 (m, 1H),
7.43 (d, J=7.6 Hz, 1H), 7.40-7.45 (m, 1H), 7.24-7.3 (m, 1H, 推定; 溶媒ピークにより一部不明確), 7.09-7.13 (m, 1H), 6.91
(d, J=8.6 Hz, 1H), 4.90-4.94 (m, 1H), 4.86 (d, J=14.7 Hz, 1H), 4.26-4.35 (m,
1H), 4.11-4.20 (m, 1H), 3.54-3.64 (m, 2H), 3.43 (d, J=14.8 Hz, 1H), 2.28 (s,
3H), 1.25 (dd, J=6.7, 5.8 Hz, 1H), 0.62 (dd, J=7, 2 Hz, 1H).
(実施例2および3)
7−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−2−{[(1aS,6bS)−1a−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオン(2)および7−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−2−{[(1aR,6bR)−1a−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオン(3)
Figure 2018508494
ステップ1。2−ヨード−4−(トリフルオロメトキシ)フェノール(C13)の合成。
4−(トリフルオロメトキシ)フェノール(4.0mL、31mmol)を、酢酸(2.0mL、35mmol)中のN−ヨードスクシンイミド(95%、6.95g、29.3mmol)の懸濁液に加え、混合物を、5分にわたって撹拌した。硫酸(98%、0.5mL、9mmol)を導入し、撹拌を、48時間にわたって室温において続けたら直ぐに、反応混合物を、水(100mL)中に注ぎ、ジエチルエーテルで抽出した。合わせた有機層を、水で洗浄し、1Mチオ硫酸ナトリウム水溶液で2回洗浄し、脱色炭で処理し、硫酸マグネシウム上で乾燥した。混合物を、珪藻土およびシリカゲルのパッドに通して濾過した後、濾液を、真空で濃縮すると、油(13.2g)として生成物が得られた。H NMR分析により、この生成物は、有意な分量の酢酸エチルを含有していた。収量, 酢酸エチルに対して補正: 8.5 g, 28 mmol, 96%.1H
NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.54 (br d, J=2.6 Hz,
1H), 7.15 (br dd, J=8.9, 2.6 Hz, 1H), 6.99 (d, J=8.9 Hz, 1H).
ステップ2。1−[(ベンジルオキシ)メトキシ]−2−ヨード−4−(トリフルオロメトキシ)ベンゼン(C14)の合成。
アセトニトリル(100mL)中のC13(9.30g、30.6mmol)の溶液を、炭酸カリウム(8.46g、61.2mmol)、続いて、ベンジルクロロメチルエーテル(6.38mL、45.9mmol)で処理した。反応混合物を、一晩にわたって室温において撹拌させたら直ぐに、それを水とジエチルエーテルとの間で分配した。合わせた有機層を、水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、真空で濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(グラジエント:ヘプタン中0%〜5%酢酸エチル)を介して精製すると、油として生成物が得られた。収量: 10.8 g, 25.5 mmol, 83%.1H NMR (400 MHz, CDCl3)
δ 7.67 (br d, J=2.2 Hz, 1H), 7.30-7.40 (m, 5H), 7.19
(br dd, ABXパターンの半分, J=9, 2 Hz, 1H), 7.14 (d, AB四重線の半分, J=9.0 Hz, 1H), 5.35 (s, 2H), 4.76 (s, 2H).
ステップ3。(3−{2−[(ベンジルオキシ)メトキシ]−5−(トリフルオロメトキシ)フェニル}プロパ−2−イン−1−イル)(トリメチル)シラン(C15)の合成。
トリエチルアミン(20mL)中の、C14(2.80g、6.60mmol)、ヨウ化銅(I)(254mg、1.33mmol)およびジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(99%、468mg、0.660mmol)の混合物を、5分にわたって撹拌したら直ぐに、トリメチル(プロパ−2−イン−1−イル)シラン(80%、1.85mL、9.9mmol)を加え、反応混合物を、50℃まで加熱した。5時間後、それを室温まで冷却し、ジエチルエーテルと飽和塩化アンモニウム水溶液との間で分配した。有機層を、1M塩酸水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、真空で濃縮した。濃厚な油として生成物が得られ、これを、追加の精製なしに使用した。収量: 2.69 g, 6.58 mmol, 定量的. GCMS m/z 408.2 [M+].
ステップ4。1−[(ベンジルオキシ)メトキシ]−2−(プロパ−1−イン−1−イル)−4−(トリフルオロメトキシ)ベンゼン(C16)の合成。
フッ化テトラブチルアンモニウム(テトラヒドロフラン中1M溶液、10mL、10mmol)を、テトラヒドロフラン(25mL)中のC15(2.60g、6.36mmol)の溶液に加え、反応混合物を、室温において撹拌した。2時間後、それを水とジエチルエーテルとの間で分配し、有機層を、水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(グラジエント:ヘプタン中0%〜5%酢酸エチル)により、油として生成物が得られた。収量: 1.99 g, 5.92 mmol, 93%.1H NMR (400 MHz, CDCl3)
δ 7.29-7.40 (m, 5H), 7.24-7.27 (m, 1H, 推定; 溶媒ピークにより一部不明確), 7.17 (d, AB四重線の半分, J=9.0 Hz, 1H), 7.08 (br d, AB四重線の半分, J=9
Hz, 1H), 5.36 (s, 2H), 4.78 (s, 2H), 2.12 (s, 3H).
ステップ5。3−[(ベンジルオキシ)メチル]−2−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1−ベンゾフラン(C17)の合成。
化合物C16(1.99g、5.92mmol)およびジ−mu−クロロ−ジクロロビス(エチレン)二白金(II)(ツァイゼ塩の二量体、190mg、0.32mmol)を、トルエン(20mL)中で合わせ、3時間にわたって35℃まで加熱した。反応混合物を室温まで冷却した後、シリカゲルクロマトグラフィー(グラジエント:ヘプタン中0%〜5%酢酸エチル)により、固体として生成物が得られた。収量: 1.50 g, 4.46 mmol, 75%.1H NMR (400 MHz, CDCl3)
δ 7.29-7.42 (m, 7H), 7.09 (br d, J=8.8 Hz, 1H), 4.61
(s, 2H), 4.57 (s, 2H), 2.44 (s, 3H).
ステップ6。[2−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1−ベンゾフラン−3−イル]メタノール(C18)の合成。
エタノール(25mL)中のC17(1.80g、5.35mmol)の溶液を、水酸化パラジウム炭素(20%、1.0g)で処理した。シクロヘキセン(6mL、60mmol)を加え、反応混合物を、5時間にわたって還流状態で加熱したら直ぐに、それを冷却し、追加の水酸化パラジウム炭素(1.0g)およびシクロヘキセン(6mL、60mmol)で処理した。一晩にわたって還流状態で加熱した後、反応混合物を、珪藻土に通して濾過し、濾液を、真空で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(グラジエント:ヘプタン中0%〜50%酢酸エチル)により、白色固体として生成物が得られた。収量: 787 mg, 3.20 mmol, 60%. GCMS m/z 246.1 [M+].1H
NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.47 (br s, 1H), 7.38
(d, J=8.8 Hz, 1H), 7.10 (br d, J=8.8 Hz, 1H), 4.77 (s, 2H), 2.48 (s, 3H).
ステップ7。[1a−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メタノール(C19)の合成。
ジエチル亜鉛(ヘキサン中1.0M溶液、10.4mL、10.4mmol)を、氷浴中で冷却し、ジクロロメタン(10mL)で希釈し、ジクロロメタン(2mL)中のジヨードメタン(1.67mL、20.7mmol)の溶液で処理した。5分後、ジクロロメタン(10mL)中のC18(510mg、2.07mmol)の溶液を加え、撹拌を、5分にわたって0℃において続けた。次いで、反応混合物を、室温まで温めさせ、4時間にわたって撹拌させたら直ぐに、それを飽和塩化アンモニウム水溶液でクエンチした。混合物を、ジエチルエーテルで抽出し、合わせた有機層を、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、真空で濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(グラジエント:ヘプタン中5%〜30%酢酸エチル)を介して精製した。固体として生成物が得られた。収量: 500 mg, 1.9 mmol, 92%. GCMS m/z 260.1 [M+].1H
NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.26-7.30 (m, 1H, 推定; 溶媒ピークにより大きく不明確), 6.98 (br d, J=8.8 Hz,
1H), 6.79 (d, J=8.7 Hz, 1H), 4.14 (d, J=12.1 Hz, 1H), 3.87 (d, J=12.0 Hz, 1H),
1.76 (s, 3H), 1.07 (d, J=6.2 Hz, 1H), 0.62 (d, J=6.2 Hz, 1H).
ステップ8。2−{[1a−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン(C20)の合成。
1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン(1.64g、11.1mmol)およびトリフェニルホスフィン(2.89g、11.0mmol)を、テトラヒドロフラン(50mL)中のC19(2.40g、9.22mmol)の溶液に加えた。アゾジカルボン酸ジイソプロピル(95%、2.07mL、10.2mmol)を滴加し、反応混合物を、2時間にわたって室温において撹拌させた。次いで、それをジエチルエーテルと飽和塩化ナトリウム水溶液との間で分配し、有機層を、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、真空で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(グラジエント:ヘプタン中5%〜50%酢酸エチル)により、濃厚な油として生成物が得られた。収量: 1.6 g, 4.1 mmol, 44%. LCMS m/z 389.8 [M+H]+. 1H
NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.86-7.90 (m, 2H),
7.73-7.77 (m, 2H), 7.61-7.65 (m, 1H), 6.94 (br d, J=8.7 Hz, 1H), 6.75 (d, J=8.7
Hz, 1H), 4.24 (d, J=15.2 Hz, 1H), 3.98 (d, J=15.3 Hz, 1H), 1.92 (s, 3H), 1.12
(d, J=6.3 Hz, 1H), 0.52 (d, J=6.3 Hz, 1H).
ステップ9。1−[1a−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メタンアミン(C21)の合成。
ヒドラジン一水和物(2.0mL、41mmol)を、ジクロロメタン(10mL)およびメタノール(10mL)中のC20(1.6g、4.1mmol)の溶液に加えた。反応混合物を、一晩にわたって室温において撹拌したら直ぐに、それを1M水酸化ナトリウム水溶液とジエチルエーテルとの間で分配した。水層を、ジエチルエーテルで抽出し、合わせた有機層を、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮すると、濃厚な油として生成物が得られた。収量: 1.0 g, 3.9 mmol, 95%.1H NMR (400 MHz, CDCl3)
δ 7.20-7.24 (m, 1H), 6.97 (br d, J=8.7 Hz, 1H), 6.78
(d, J=8.7 Hz, 1H), 3.39 (d, J=14.2 Hz, 1H), 2.86 (d, J=14.0 Hz, 1H), 1.75 (s,
3H), 0.95 (d, J=6.2 Hz, 1H), 0.55 (d, J=6.2 Hz, 1H).
ステップ10。7−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−2−{[1a−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオン(C22)の合成。
1,3,4,6,7,8−ヘキサヒドロ−2H−ピリミド[1,2−a]ピリミジン(97%、830mg、5.78mmol)を、N,N−ジメチルホルムアミド(4mL)中のC21(1.00g、3.86mmol)およびC10(1.26g、5.14mmol)の溶液に加えた。室温において3時間後、反応混合物を、トリフルオロ酢酸エチル(1.1mL、9.2mmol)で処理し、一晩にわたって撹拌させた。水酸化ナトリウム水溶液(1M、6mL、6mmol)を加え、混合物を、15分にわたって室温において撹拌した。固体を、濾過を介して集め、水でおよびジエチルエーテルですすぎ、トルエンと3回共沸させると、オフホワイトの固体として生成物が得られた。収量: 1.68 g, 3.45 mmol, 89%. LCMS m/z 487.4 [M+H]+. 1H
NMR (400 MHz, CDCl3), 特徴的ピーク: δ 8.21 (s, 1H), 7.45 (d, J=7.7 Hz, 1H), 7.11-7.14 (m, 1H), 6.98 (br
d, J=9 Hz, 1H), 6.81 (d, J=8.7 Hz, 1H), 5.05 (d, J=15.2 Hz, 1H), 4.23 (ddd,
ABXYパターンの半分, J=14, 8, 4 Hz, 1H), 4.15 (ddd, ABXYパターンの半分, J=14, 7, 4 Hz, 1H), 3.56 (ddd, ABXYパターンの半分,
J=13, 7, 4 Hz, 1H), 3.46 (ddd, ABXYパターンの半分, J=13, 8, 4
Hz, 1H), 3.18 (d, J=15.2 Hz, 1H), 2.29 (s, 3H), 1.84 (s, 3H), 1.00 (d, J=6.5
Hz, 1H), 0.68 (d, J=6.4 Hz, 1H).
ステップ11。7−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−2−{[(1aS,6bS)−1a−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオン(2)および7−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−2−{[(1aR,6bR)−1a−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオン(3)の単離。
化合物C22(1.68g、3.45mmol)を、超臨界流体クロマトグラフィー(カラム:Chiral Technologies Chiralpak AD−H、5μm;移動相:二酸化炭素中30%[メタノール中0.2%水酸化アンモニウム])を介して、その成分エナンチオマーに分離した。次いで、各エナンチオマーを酢酸エチル(10mL)に溶解し、シリンジフィルターに通過させ、真空で濃縮した。第一溶離エナンチオマーを、ジエチルエーテルでトリチュレートすると、固体として3が得られた。第二溶離エナンチオマーを、酢酸エチル/ヘプタンから再結晶させると、固体として2が得られた。
3:収量: 435 mg,
0.894 mmol, 26%. LCMS m/z 487.4 [M+H]+. 1H NMR (400 MHz,
CD3OD) δ 8.28 (br s, 1H), 7.77 (d, J=7.8 Hz,
1H), 7.28-7.32 (m, 2H), 7.28 (d, J=7.8 Hz, 1H), 6.96-7.01 (m, 1H), 6.83 (d,
J=8.7 Hz, 1H), 4.93 (d, J=15.1 Hz, 1H), 4.13-4.25 (m, 2H), 3.72 (ddd, J=13, 6,
5 Hz, 1H), 3.50 (ddd, J=13, 8, 5 Hz, 1H), 3.39 (d, J=15.2 Hz, 1H), 2.23 (d,
J=0.9 Hz, 3H), 1.85 (s, 3H), 1.14 (d, J=6.4 Hz, 1H), 0.57 (d, J=6.5 Hz, 1H).
2:収量: 447 mg,
0.919 mmol, 27%. LCMS m/z 487.4 [M+H]+. 1H NMR (400 MHz,
CD3OD) δ 8.28 (br s, 1H), 7.77 (d, J=7.8 Hz,
1H), 7.28-7.32 (m, 2H), 7.28 (d, J=7.8 Hz, 1H), 6.96-7.01 (m, 1H), 6.83 (d,
J=8.8 Hz, 1H), 4.93 (d, J=15.1 Hz, 1H), 4.13-4.25 (m, 2H), 3.72 (ddd, J=13, 6,
5 Hz, 1H), 3.50 (ddd, J=13, 8, 5 Hz, 1H), 3.39 (d, J=15.2 Hz, 1H), 2.23 (d,
J=0.8 Hz, 3H), 1.85 (s, 3H), 1.14 (d, J=6.4 Hz, 1H), 0.57 (d, J=6.4 Hz, 1H).化合物2を、X線構造解析(以下を参照)に供し、これにより、その絶対立体化学を確立した。化合物2は、そのエナンチオマー3よりも強力であり(表7を参照)、この強度差は、これらの実施例における分離されたエナンチオマーのすべてについて観察され、2および3との直接類推で、すべての事例において絶対立体化学を割り当てるために使用した。
化合物2の単結晶X線解析
データ収集は、Bruker APEX回折計で室温において実施した。データ収集は、オメガおよびファイ走査からなるものであった。
空間群P1においてSHELXソフトウェア一式を使用する直接的方法によって、構造を解明した。その後、完全行列最小二乗法によって構造を精密化した。すべての非水素原子を見つけ、異方性変位パラメーターを使用して精密化した。
非対称ユニットにおける2個の分子の配座は、互いにわずかに異なる。いずれの分子も、同じ立体化学を有する。
すべての水素原子を算出された位置に入れ、それらの担体原子に乗せた。最終精密化は、すべての水素原子についての等方性変位パラメーターを包含していた。
尤度法(Hooft 2008)を使用する絶対構造の解析は、PLATON(Spek 2010)を使用して実施した。結果は、絶対構造が正確に割り当てられたことを示している。方法は、構造が正確である可能性が100.0%であることを算出している。ホーフトパラメーターは0.07であり、esdは0.06として報告されている。
最終R指数は5%であった。最終差フーリエは、欠落も間違った位置の電子密度もないことを明らかにした。
適正な結晶、データ収集および精密化情報を、表1にまとめる。原子座標、結合距離、結合角および変位パラメーターを、表2〜5に収載する。
ソフトウェアおよび参考文献
SHELXTL、バージョン5.1、Bruker AXS、1997。
PLATON, A. L.
Spek, J. Appl. Cryst. 2003, 36, 7-13.
MERCURY, C. F.
Macrae, P. R. Edington, P. McCabe, E. Pidcock, G. P. Shields, R. Taylor, M.
TowlerおよびJ. van de Streek, J. Appl. Cryst. 2006, 39,
453-457.
OLEX2, O. V.
Dolomanov, L. J. Bourhis, R. J. Gildea, J. A. K. HowardおよびH. Puschmann, J. Appl. Cryst. 2009, 42, 339-341.
R. W. W. Hooft,
L. H. StraverおよびA. L. Spek, J. Appl. Cryst. 2008, 41,
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H. D. Flack, Acta
Cryst. 1983, A39, 867-881.
Figure 2018508494
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Figure 2018508494
(実施例4および5)
2−{[(1aS,6bS)−3−フルオロ−1a−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−7−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオン(4)および2−{[(1aR,6bR)−3−フルオロ−1a−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−7−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオン(5)
Figure 2018508494
ステップ1。[2−フルオロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]ボロン酸(C23)の合成。
トリプロパン−2−イルボレート(43.6g、232mmol)を、トルエン(400mL)およびテトラヒドロフラン(100mL)中の4−ブロモ−3−フルオロフェニルトリフルオロメチルエーテル(50.0g、193mmol)の溶液に加え、混合物を、−78℃まで冷却した。次いで、n−ブチルリチウム(2.5M溶液、92.7mL、232mmol)を、反応温度を−60℃未満に維持する速度で滴加し、反応混合物を、4時間にわたって−70℃において撹拌した。反応混合物を−20℃まで温めた後、それを塩酸水溶液(2M、200mL)の添加によってクエンチし、次いで、40分にわたって室温(20℃)において撹拌した。水層を、酢酸エチル(3×50mL)で抽出し、合わせた有機層を、飽和塩化ナトリウム水溶液(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、真空で濃縮すると、白色固体として生成物(43g)が得られ、これを、次のステップに直接持ち込んだ。
ステップ2。2−フルオロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェノール(C24)の合成。
ジクロロメタン(300mL)中のC23(前ステップから、43g、193mmol以下)の20℃溶液に、過酸化水素(30%溶液、99mL、1.0mol)を加え、反応混合物を、2時間にわたって20℃において撹拌した。次いで、それを水(200mL)とジクロロメタン(200mL)との間で分配し、水層を、ジクロロメタン(2×100mL)で抽出し、合わせた有機層を、飽和塩化ナトリウム水溶液(200mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(溶離液:石油エーテル中10%酢酸エチル)により、黄色の油として生成物(30g、これは、H NMR分析により、1:0.3モル比の生成物および酢酸エチルからなるものであった)が得られた。補正された収量: 26 g, 130 mol, 2ステップで67%. LCMS m/z 195.0
[M-H+].1H NMR (400 MHz, CDCl3), 生成物のピークのみ: δ 6.98-7.05 (m, 2H), 6.94 (br d, AB四重線の半分, J=9 Hz, 1H) 5.54 (br d, J=3.3 Hz, 1H).
ステップ3。2−フルオロ−6−ヨード−4−(トリフルオロメトキシ)フェノール(C25)の合成。
N,N−ジメチルホルムアミド(50mL)中のC24(9.5g、48mmol)およびN−ヨードスクシンイミド(12g、53mmol)の混合物を、4時間にわたって25℃において撹拌したら直ぐに、それを水(300mL)で希釈し、tert−ブチルメチルエーテル(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層を、飽和亜硫酸水素ナトリウム水溶液(50mL)および飽和塩化ナトリウム水溶液(50mL)で連続的に洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、真空で濃縮した。シリカゲル上のクロマトグラフィー(グラジエント:石油エーテル中0%〜20%酢酸エチル)により、黄色の油として生成物が得られた。収量: 12.0 g, 37.3 mmol, 78%. LCMS m/z 320.9 [M-H+].1H
NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.40 (br s, 1H), 7.06
(dd, J=10.2, 2.0 Hz, 1H), 5.78 (br s, 1H).
ステップ4。2−[(ベンジルオキシ)メトキシ]−1−フルオロ−3−ヨード−5−(トリフルオロメトキシ)ベンゼン(C26)の合成。
ベンジルクロロメチルエーテル(7.66g、48.9mmol)を、アセトニトリル(100mL)中のC25(10.5g、32.6mmol)および炭酸カリウム(9.01g、65.2mmol)の混合物に加え、得られた懸濁液を、2時間にわたって25℃において撹拌した。次いで、反応混合物を、水(400mL)で希釈し、ジクロロメタン(3×200mL)で抽出し、合わせた有機層を、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、真空で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(グラジエント:石油エーテル中0%〜20%酢酸エチル)により、無色油として生成物が得られた。収量: 12.3 g, 27.8 mmol, 85%.1H NMR (400 MHz, CDCl3)
δ 7.46-7.51 (m, 1H), 7.30-7.41 (m, 5H), 7.06 (ddq,
J=10.9, 2.8, 0.7 Hz, 1H), 5.33 (s, 2H), 4.93 (s, 2H).
ステップ5。2−[(ベンジルオキシ)メトキシ]−1−フルオロ−3−(プロパ−1−イン−1−イル)−5−(トリフルオロメトキシ)ベンゼン(C27)の合成。
トルエン(200mL)中の、C26(12.0g、27.1mmol)、ブタ−2−イン酸(4.56g、54.2mmol)および炭酸セシウム(13.3g、40.8mmol)の混合物を、アリルパラジウムクロリド二量体(497mg、1.36mmol)および4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン(785mg、1.36mmol)で処理した。反応混合物を、窒素で2回脱気したら直ぐに、それを16時間にわたって80℃まで加熱し、次いで、珪藻土に通して濾過した。濾液を、真空で濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(グラジエント:石油エーテル中0%〜30%酢酸エチル)によって精製すると、黄色の油として生成物が得られた。収量: 9.2 g, 26 mmol, 96%.1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.30-7.40 (m, 5H), 7.05-7.09 (m, 1H), 6.96 (br dd, J=10.7, 2.6 Hz,
1H), 5.35 (s, 2H), 4.91 (s, 2H), 2.07 (s, 3H).
ステップ6。3−[(ベンジルオキシ)メチル]−7−フルオロ−2−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1−ベンゾフラン(C28)の合成。
ジ−mu−クロロ−ジクロロビス(エチレン)二白金(II)(840mg、1.43mmol)を、トルエン(200mL)中のC27(9.2g、26mmol)の溶液に加え、反応混合物を、16時間にわたって35℃において撹拌し、次いで、2日間にわたって25℃において静置させた。反応混合物を、真空で濃縮し、残渣を、シリカゲルクロマトグラフィー(グラジエント:石油エーテル中0%〜20%酢酸エチル)を介して精製すると、黄色の油として生成物が得られた。収量: 6.5 g, 18 mmol, 69%.1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.30-7.41 (m, 5H), 7.19-7.23 (m, 1H), 6.91 (br d, J=10.5 Hz, 1H),
4.59 (s, 2H), 4.56 (s, 2H), 2.46 (s, 3H).
ステップ7。[7−フルオロ−2−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1−ベンゾフラン−3−イル]メタノール(C29)の合成。
エタノール(150mL)中のC28(3.0g、8.5mmol)の溶液に、水酸化パラジウム炭素(300mg)を加え、反応混合物を、水素で3回脱気した。得られた黒色の懸濁液を、50psiの水素下、16時間にわたって60℃において撹拌したら直ぐに、それを珪藻土に通して濾過した。濾液を、真空で濃縮し、残渣を、第二の反応からの材料(3.0gのC28に対して行った、8.5mmol)と合わせ、シリカゲル上のクロマトグラフィー(グラジエント:石油エーテル中0%〜50%酢酸エチル)に供すると、白色固体として生成物が得られた。収量: 3.60 g, 13.6 mmol, 80%.1H NMR (400 MHz, CDCl3)
δ 7.28-7.31 (m, 1H), 6.92 (br d, J=10.7 Hz, 1H), 4.77
(br s, 2H), 2.52 (s, 3H).
ステップ8。[3−フルオロ−1a−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メタノール(C30)の合成。
ジヨードメタン(43.8g、164mmol)およびジエチル亜鉛(トルエン中1M溶液、81.8mmol、81.8mL)を、トルエン(200mL)中のC29(2.70g、10.2mmol)の溶液に加え、反応混合物を、16時間にわたって30℃において撹拌した。次いで、それを0℃において水(200mL)に滴加し、得られた混合物を、10分にわたって撹拌したら直ぐに、それを珪藻土に通して濾過した。水層を、酢酸エチル(3×100mL)で抽出し、合わせた有機層を、飽和塩化ナトリウム水溶液(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲル上のクロマトグラフィー(グラジエント:石油エーテル中0%〜30%酢酸エチル)により、黄色の油として生成物が得られた。収量: 2.0 g, 7.2 mmol, 71%. LCMS m/z 261.0 [M-OH]+.1H
NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.10-7.12 (m, 1H),
6.85 (br d, J=10.5 Hz, 1H), 4.12 (d, J=12.0 Hz, 1H), 3.87 (d, J=12.0 Hz, 1H),
1.80 (s, 3H), 1.14 (d, J=6.5 Hz, 1H), 0.70 (d, J=6.5 Hz, 1H).
ステップ9。2−{[3−フルオロ−1a−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン(C31)の合成。
アゾジカルボン酸ジイソプロピル(640mg、3.16mmol)を、テトラヒドロフラン(60mL)中の、C30(800mg、2.88mmol)、1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン(465mg、3.16mmol)およびトリフェニルホスフィン(830mg、3.16mmol)の混合物に滴加した。反応混合物を、20時間にわたって25℃において撹拌したら直ぐに、それを真空で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(グラジエント:石油エーテル中0%〜20%酢酸エチル)により、無色油として生成物が得られた。収量: 880 mg, 2.16 mmol, 75%.1H NMR (400 MHz, CDCl3)
δ 7.86-7.91 (m, 2H), 7.73-7.78 (m, 2H), 7.46-7.49 (m,
1H), 6.81 (br d, J=10.3 Hz, 1H), 4.24 (d, J=15.2 Hz, 1H), 3.97 (d, J=15.3 Hz,
1H), 1.96 (s, 3H), 1.19 (d, J=6.6 Hz, 1H), 0.61 (d, J=6.8 Hz, 1H).
ステップ10。1−[3−フルオロ−1a−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メタンアミン(C32)の合成。
メタノール(30mL)中のC31(500mg、1.2mmol)の溶液に、ヒドラジン一水和物(50%水溶液、5mL、50mmol)を加え、反応混合物を、16時間にわたって25℃において撹拌した。溶媒を真空で除去した後、残渣を、ジクロロメタン(5mL)で希釈し、濾過し、濾液を、減圧下で濃縮すると、無色油として生成物が得られた。収量: 300 mg, 1.1 mmol, 92%.1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)
δ 7.39-7.43 (m, 1H), 7.21 (br d, J=10.9 Hz, 1H), 3.15
(d, J=13.8 Hz, 1H), 2.80 (d, J=13.9 Hz, 1H), 1.71 (s, 3H), 1.17 (d, J=6.3 Hz,
1H), 0.50 (d, J=6.3 Hz, 1H).
ステップ11。2−{[3−フルオロ−1a−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−7−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオン(C33)の合成。
1,3,4,6,7,8−ヘキサヒドロ−2H−ピリミド[1,2−a]ピリミジン(191mg、1.37mmol)を、N,N−ジメチルホルムアミド(5mL)中のC10(252mg、1.03mmol)およびC32(190mg、0.685mmol)の懸濁液に加え、反応混合物を、30分にわたって25℃において撹拌した。次いで、トリフルオロ酢酸エチル(386mg、2.72mmol)を、25℃において5分かけて滴加したら直ぐに、反応混合物を、1時間にわたって60℃において撹拌し、冷却し、第二の反応に由来する同様の材料(42.2mgのC32に対して行った、0.152mmol)と合わせた。混合物を、水酸化ナトリウム水溶液(1M、5mL)および飽和塩化ナトリウム水溶液(5mL)で希釈し、ジクロロメタン(3×5mL)で抽出した。合わせた有機層を、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、真空で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(グラジエント:ジクロロメタン中0%〜10%メタノール)を介して精製すると、黄色のガムとしてラセミ生成物が得られた。収量: 180 mg, 0.357 mmol, 43%. LCMS m/z 505.2 [M+H]+.1H
NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.22 (br s, 1H), 7.45
(d, J=7.6 Hz, 1H), 7.29 (d, J=7.8 Hz, 1H), 7.12 (br s, 1H), 7.04-7.08 (m, 1H),
6.85 (br d, J=10 Hz, 1H), 5.06 (d, J=15.2 Hz, 1H), 4.23 (dd, J=5.9, 5.6 Hz,
2H), 3.57 (ddd, ABXYパターンの半分, J=13, 6, 5 Hz, 1H), 3.48
(ddd, ABXYパターンの半分, J=13, 6, 6 Hz, 1H), 3.16 (d, J=15.2
Hz, 1H), 2.28 (d, J=1 Hz, 3H), 1.89 (s, 3H), 1.07 (d, J=6.8 Hz, 1H), 0.76 (d,
J=6.6 Hz, 1H).
ステップ12。2−{[(1aS,6bS)−3−フルオロ−1a−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−7−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオン(4)および2−{[(1aR,6bR)−3−フルオロ−1a−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−7−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオン(5)の単離。
ラセメートC33(160mg、0.32mmol)を、超臨界流体クロマトグラフィー[カラム:Chiral Technologies Chiralpak AD、10μm;移動相:二酸化炭素中30%(0.1%水酸化アンモニウムを含有するメタノール)]を使用して、その成分エナンチオマーに分離した。第二溶離エナンチオマーは、4であり、白色固体として単離された。収量: 71 mg, 0.14μmol, 44%. LCMS m/z 505.1 [M+H]+.
保持時間:7.68分(カラム:Chiral Technologies Chiralpak AD−H、4.6×250mm、5μm;移動相A:二酸化炭素;移動相B:0.05%ジエチルアミンを含有するメタノール;グラジエント:5%〜40%B;流速:2.5mL/分)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.22 (br s, 1H), 7.45 (d, J=7.8 Hz, 1H), 7.29 (d, J=7.8 Hz, 1H),
7.12 (br s, 1H), 7.05-7.08 (m, 1H), 6.85 (br d, J=10.2 Hz, 1H), 5.05 (d, J=15.2
Hz, 1H), 4.23 (dd, J=6.2, 5.5 Hz, 2H), 3.57 (ddd, ABXYパターンの半分, J=13, 5.5, 5.5 Hz, 1H), 3.48 (ddd, ABXYパターンの半分, J=13, 6, 6 Hz, 1H), 3.17 (d, J=15.3 Hz, 1H), 2.28 (br s, 3H), 1.89
(s, 3H), 1.07 (d, J=6.8 Hz, 1H), 0.76 (d, J=6.6 Hz, 1H).
第一溶離エナンチオマー、5も、白色固体として得られた。収量: 73 mg, 0.14μmol, 44%. LCMS m/z 505.2 [M+H]+.
保持時間:4について上記で報告されているものと同じ分析条件を使用して、6.42分。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.21 (br
s, 1H), 7.45 (d, J=7.8 Hz, 1H), 7.29 (d, J=7.8 Hz, 1H), 7.12 (br s, 1H),
7.04-7.08 (m, 1H), 6.85 (br d, J=10.4 Hz, 1H), 5.06 (d, J=15.3 Hz, 1H), 4.23
(dd, J=6.0, 5.6 Hz, 2H), 3.57 (ddd, ABXYパターンの半分, J=13,
5.5, 5.5 Hz, 1H), 3.48 (ddd, ABXYパターンの半分, J=13, 6, 6
Hz, 1H), 3.16 (d, J=15.3 Hz, 1H), 2.28 (d, J=0.8 Hz, 3H), 1.89 (s, 3H), 1.07
(d, J=6.8 Hz, 1H), 0.76 (d, J=6.8 Hz, 1H).
(実施例6および7)
2−{[(1aS,6bS)−4−フルオロ−1a−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−7−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオン(6)および2−{[(1aR,6bR)−4−フルオロ−1a−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−7−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオン(7)
Figure 2018508494
ステップ1。5−フルオロ−2−ヨード−4−(トリフルオロメトキシ)フェノール(C34)の合成。
酢酸(10mL)中の3−フルオロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェノール(7.0g、36mmol)およびN−ヨードスクシンイミド(95%、8.45g、35.7mmol)の混合物を、5分にわたって室温において撹拌し、次いで、濃硫酸(18M、0.58mL、10.4mmol)で処理した。反応混合物を一晩にわたって撹拌した後、それを水とジエチルエーテルとの間で分配した。有機層を、水でおよび2Mチオ硫酸ナトリウム水溶液で洗浄し、活性炭で処理し、硫酸マグネシウム上で乾燥した。混合物を、珪藻土およびシリカゲルのパッドに通して濾過し、濾液を、真空で濃縮すると、油(11.0g)として生成物が得られ、これは、H NMR分析により、2モル当量の酢酸を含有していた。収量, 酢酸に対して補正: 8.0 g, 25 mmol, 70%. GCMS m/z
322.0 [M+].1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.60 (br d, J=8.1 Hz, 1H), 6.88 (d, J=10.9 Hz, 1H).
ステップ2。エチル(2E)−3−[5−フルオロ−2−ヨード−4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ]ブタ−2−エノエート(C35)の合成。
アセトニトリル(100mL)中の、C34[前ステップから、11.0g(酢酸に対して補正、8.0g、25mmol)]、エチルブタ−2−イノエート(4.0mL、34mmol)および炭酸カリウム(18.0g、130mmol)の混合物を、6時間にわたって還流状態で加熱し、次いで、一晩にわたって室温において撹拌させた。反応混合物を水とジエチルエーテルとの間で分配した後、有機層を、水でおよび飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、真空で濃縮した。シリカゲル上のクロマトグラフィー(グラジエント:ヘプタン中0%〜5%酢酸エチル)により、油として生成物が得られた。収量: 8.60 g, 19.8 mmol, 79%. GCMS m/z 434.1 [M+].1H
NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.78 (br d, J=8.0 Hz,
1H), 6.98 (d, J=10.0 Hz, 1H), 4.78 (s, 1H), 4.13 (q, J=7.1 Hz, 2H), 2.53 (s,
3H), 1.25 (t, J=7.1 Hz, 3H).
ステップ3。エチル6−フルオロ−2−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1−ベンゾフラン−3−カルボキシレート(C36)の合成。
窒素流を、10分にわたってアセトニトリル(5mL)中のC35(250mg、0.576mmol)の溶液に吹き込んで発泡させたら直ぐに、トリエチルアミン(0.40mL、2.9mmol)、続いて、ビス(トリ−tert−ブチルホスフィン)パラジウム(0)(14.9mg、29.2μmol)を溶液に加えた。反応混合物を、20時間にわたって90℃まで加熱し、室温まで冷却し、ジエチルエーテルと水との間で分配した。有機層を、水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(グラジエント:ヘプタン中0%〜5%酢酸エチル)により、白色固体として生成物が得られた。収量: 148 mg, 0.483 mmol, 84%.1H NMR (400 MHz, CDCl3)
δ 7.91 (dq, J=7.7, 1.1 Hz, 1H), 7.30 (d, J=9.3 Hz, 1H),
4.43 (q, J=7.1 Hz, 2H), 2.78 (s, 3H), 1.45 (t, J=7.1 Hz, 3H).
ステップ4。4−フルオロ−1a−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−カルボン酸(C37)の合成。
ジメチルスルホキシド(10mL)中のヨウ化トリメチルスルホキソニウム(98%、1.35g、6.01mmol)の懸濁液を、カリウムtert−ブトキシド(645mg、5.75mmol)で処理し、30分にわたって室温において撹拌した。ジメチルスルホキシド(5mL)およびテトラヒドロフラン(2mL)中のC36(1.60g、5.22mmol)の溶液を加え、反応混合物を、2時間にわたって撹拌したら直ぐに、それを追加のヨウ化トリメチルスルホキソニウム(98%、300mg、1.3mmol)およびカリウムtert−ブトキシド(130mg、1.16mmol)で処理した。30分後、水酸化カリウム(85%、700mg、11mmol)を加え、撹拌を2時間にわたって続けた。水(10mL)を反応混合物に加え、次いで、これを、1M塩酸水溶液の添加によって4〜5のpHに調整した。混合物を、酢酸エチル(3×50mL)で抽出し、合わせた有機層を、水でおよび飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、真空で濃縮した。得られた濃厚な油を、ヘプタン(100mL)で処理し、減圧下で濃縮し、ジエチルエーテルに溶解し、水で2回洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、真空で濃縮した。固体として生成物が得られた。収量: 1.40 g, 4.79 mmol, 92%.1H NMR (400 MHz, CD3OD)
δ 7.57 (br d, J=7.9 Hz, 1H), 6.83 (d, J=10.4 Hz, 1H),
1.98 (d, J=6.2 Hz, 1H), 1.83 (s, 3H), 0.92 (d, J=6.3 Hz, 1H).
ステップ5。4−フルオロ−1a−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−カルボキサミド(C38)の合成。
1,1’−カルボニルジイミダゾール(266mg、1.64mmol)を、テトラヒドロフラン(10mL)中のC37(400mg、1.37mmol)の溶液に加え、反応混合物を、30分にわたって室温において撹拌した。濃水酸化アンモニウム溶液(0.7mL)を加え、撹拌を1時間にわたって続けたら直ぐに、反応混合物を、水とジエチルエーテルとの間で分配した。有機層を、水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、真空で濃縮すると、ペースト状の固体として生成物が得られた。収量: 390 mg, 1.34 mmol, 98%. GCMS m/z 291.2 [M+].1H
NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.50 (br d, J=7.9
Hz, 1H), 7.41 (br s, 1H), 7.31 (br s, 1H), 7.15 (d, J=10.9 Hz, 1H), 1.96 (d,
J=6.6 Hz, 1H), 1.65 (s, 3H), 0.75 (d, J=6.6 Hz, 1H).
ステップ6。1−[4−フルオロ−1a−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メタンアミン(C39)の合成。
ナトリウムビス(2−メトキシエトキシ)アルミニウムヒドリド(トルエン中3.3M溶液、7.0mL、23mmol)を、トルエン(30mL)中のC38(1.70g、5.84mmol)の溶液に加えた。反応混合物を、2時間にわたって室温において撹拌したら直ぐに、それを氷浴中で冷却し、水酸化ナトリウム水溶液(1M、30mL)でクエンチした。得られた混合物を、ジエチルエーテルで抽出し、合わせた有機層を、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、真空で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(グラジエント:ジクロロメタン中0%〜5%メタノール)により、濃厚な油として生成物が得られた。収量: 1.2 g, 4.3 mmol, 74%. GCMS m/z 260.2 [M-NH3]+.1H
NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.25-7.31 (m, 1H, 推定; 溶媒ピークにより一部不明確), 6.66 (d, J=10.2 Hz, 1H),
3.34 (d, J=14.0 Hz, 1H), 2.87 (d, J=14.0 Hz, 1H), 1.75 (s, 3H), 0.95 (d, J=6.3
Hz, 1H), 0.56 (d, J=6.3 Hz, 1H).
ステップ7。2−{[4−フルオロ−1a−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−7−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオン(C40)の合成。
C39から生成物への変換は、実施例2および3におけるC21からのC22の合成について記載された方法を使用して行った。白色固体として生成物が得られた。収量: 560 mg, 1.11 mmol, 97%. LCMS m/z 505.1 [M+H]+.1H
NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.22 (d, J=1.2 Hz,
1H), 7.45 (d, J=7.7 Hz, 1H), 7.24-7.31 (m, 2H, 推定; 溶媒ピークにより一部不明確), 7.11-7.14 (m, 1H), 6.68 (d, J=10.0 Hz, 1H), 5.06 (d, J=15.1 Hz,
1H), 4.26 (ddd, ABXYパターンの半分, J=14.2, 6.3, 4.7 Hz, 1H),
4.20 (ddd, ABXYパターンの半分, J=14.3, 8.0, 4.4 Hz, 1H), 3.56
(ddd, ABXYパターンの半分, J=13.2, 6.3, 4.5 Hz, 1H), 3.46 (ddd,
ABXYパターンの半分, J=13.2, 7.9, 4.5 Hz, 1H), 3.12 (d, J=15.2
Hz, 1H), 2.29 (br s, 3H), 1.84 (s, 3H), 1.00 (d, J=6.6 Hz, 1H), 0.68 (d, J=6.6
Hz, 1H).
ステップ8。2−{[(1aS,6bS)−4−フルオロ−1a−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−7−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオン(6)および2−{[(1aR,6bR)−4−フルオロ−1a−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−7−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオン(7)の単離。
C40(560mg、1.1mmol)の、その成分エナンチオマーへの分離は、超臨界流体クロマトグラフィー[カラム:Chiral Technologies Chiralpak AD−H、5μm;移動相:二酸化炭素中30%(メタノール中0.2%水酸化アンモニウム)]を介して行った。次いで、各エナンチオマーを、酢酸エチル(15mL)に溶解し、濾過し、真空で濃縮し、ジエチルエーテルへの懸濁、続いて、濾過により、いずれも固体として生成物が得られた。化合物6は、第二溶離エナンチオマーであった。収量: 160 mg, 0.317 mg, 28%. LCMS m/z 505.1 [M+H]+.1H
NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.22 (s, 1H), 7.45
(d, J=7.7 Hz, 1H), 7.26-7.31 (m, 2H, 推定; 溶媒ピークにより一部不明確), 7.13 (br s, 1H), 6.68 (d, J=10.0 Hz, 1H), 5.06 (d, J=15.2 Hz,
1H), 4.26 (ddd, ABXYパターンの半分, J=14, 6, 5 Hz, 1H), 4.20
(ddd, ABXYパターンの半分, J=14, 8, 4 Hz, 1H), 3.56 (ddd, ABXYパターンの半分, J=13, 6, 5 Hz, 1H), 3.46 (ddd, ABXYパターンの半分,
J=13, 8, 5 Hz, 1H), 3.12 (d, J=15.2 Hz, 1H), 2.29 (s, 3H), 1.84 (s, 3H), 1.00
(d, J=6.6 Hz, 1H), 0.68 (d, J=6.6 Hz, 1H).
化合物7は、第一溶離エナンチオマーであった。収量: 180 mg, 0.357 mmol, 31%. LCMS m/z 505.2 [M+H]+.1H
NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.22 (s, 1H), 7.45
(d, J=7.7 Hz, 1H), 7.26-7.31 (m, 2H, 推定; 溶媒ピークにより一部不明確), 7.13 (br s, 1H), 6.68 (d, J=10.0 Hz, 1H), 5.06 (d, J=15.2 Hz,
1H), 4.26 (ddd, ABXYパターンの半分, J=14.5, 6, 5 Hz, 1H), 4.20
(ddd, ABXYパターンの半分, J=14.3, 7.8, 4.3 Hz, 1H), 3.56 (ddd,
ABXYパターンの半分, J=13, 6, 4.5 Hz, 1H), 3.46 (ddd, ABXYパターンの半分, J=13, 8, 5 Hz, 1H), 3.12 (d, J=15.1 Hz, 1H), 2.29 (s, 3H), 1.84
(s, 3H), 1.00 (d, J=6.6 Hz, 1H), 0.68 (d, J=6.6 Hz, 1H).
(実施例8および9)
2−{[(1aS,6bS)−4−フルオロ−1a−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−7−(3−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオン(8)および2−{[(1aR,6bR)−4−フルオロ−1a−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−7−(3−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオン(9)
Figure 2018508494
ステップ1。5−ブロモ−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−2−カルボン酸(C41)の合成。
臭素(115g、720mmol)を、酢酸(400mL)中の6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−2−カルボン酸(25g、180mmol)の懸濁液に滴加した。反応混合物を、16時間にわたって80℃まで加熱したら直ぐに、それを減圧下で濃縮乾固した。残渣を、tert−ブチルメチルエーテル(200mL)でトリチュレートし、濾過し、濾過ケーキを、tert−ブチルメチルエーテル(3×100mL)で洗浄すると、灰色の固体として生成物が得られた。収量: 39.0 g, 179 mmol, 99%.1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)
δ 8.03 (d, J=7.3 Hz, 1H), 6.83 (d, J=7.3 Hz, 1H).
ステップ2。7−ブロモ−3,4−ジヒドロピリド[2,1−c][1,4]オキサジン−1,6−ジオン(C42)の合成。
この変換は、4つの同一のバッチで行った。1,2−ジブロモエタン(9.48g、50.5mmol)を、N,N−ジメチルホルムアミド(50mL)中のC41(10.0g、45.9mmol)および炭酸セシウム(37.4g、115mmol)の懸濁液に加えた。反応混合物を、2時間にわたって95℃において撹拌したら直ぐに、それを約30℃まで冷却し、他3つのバッチと合わせた。この材料を、ジクロロメタン(600mL)中に注ぎ、10分にわたって室温において撹拌し、次いで、濾過した。濾過ケーキを、ジクロロメタン(200mL)で洗浄し、合わせた濾液を、減圧下で濃縮乾固した。残渣を、ジクロロメタン(100mL)と混合し、20分にわたって25℃において撹拌し、次いで、濾過した。集めた固体を、ジクロロメタン(500mL)およびメタノール(30mL)の混合物に溶解し、シリカゲル(10g)に通して濾過した。この濾液を、真空で濃縮し、ジクロロメタン(50mL)およびtert−ブチルメチルエーテル(50mL)の混合物でトリチュレートすると、淡い黄色の固体として生成物が得られた。収量: 13 g, 53 mmol, 29%. LCMS m/z 245.8 [M+H]+.1H
NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.91 (d, J=7.5 Hz,
1H), 7.14 (d, J=7.5 Hz, 1H), 4.64 (dd, J=5.3, 5.1 Hz, 2H), 4.36 (dd, J=5.3, 5.1
Hz, 2H).
ステップ3。7−ブロモ−2−{[4−フルオロ−1a−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオン(C43)の合成。
1,3,4,6,7,8−ヘキサヒドロ−2H−ピリミド[1,2−a]ピリミジン(97%、932mg、6.49mmol)を、N,N−ジメチルホルムアミド(5mL)中のC39(1.20g、4.33mmol)およびC42(1.37g、5.61mmol)の混合物に加えた。反応混合物を、2時間にわたって室温において撹拌し、次いで、トリフルオロ酢酸エチル(1.3mL、10.9mmol)で処理した。1時間後、水酸化ナトリウム水溶液(1M、10mL)を加え、撹拌を、15分にわたって続けた。次いで、混合物を、酢酸エチルで抽出し、合わせた有機層を、水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、真空で濃縮した。シリカゲル上のクロマトグラフィー(グラジエント:ヘプタン中30%〜100%酢酸エチル)により、油として生成物が得られた。収量: 1.76 g, 3.50 mmol, 81%. LCMS m/z 503.3, 505.3 [M+H]+.1H
NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.86 (d, J=7.6 Hz,
1H), 7.24-7.28 (m, 1H, 推定; 溶媒ピークにより一部不明確), 7.07 (d, J=7.6 Hz, 1H), 6.67 (d, J=9.9 Hz, 1H), 5.01 (d, J=15.2
Hz, 1H), 4.18 (dd, J=6.0, 5.8 Hz, 2H), 3.52 (ddd, ABXYパターンの半分, J=13, 5.5, 5.5 Hz, 1H), 3.42 (ddd, ABXYパターンの半分, J=13, 6, 6 Hz, 1H), 3.11 (d, J=15.2 Hz, 1H), 1.82 (s, 3H), 0.98
(d, J=6.6 Hz, 1H), 0.67 (d, J=6.6 Hz, 1H).
ステップ4。2−{[4−フルオロ−1a−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−7−(3−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオン(C44)の合成。
トルエン(10mL)中のトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(98%、94.7mg、0.101mmol)およびジ−tert−ブチル[3,4,5,6−テトラメチル−2’,4’,6’−トリ(プロパン−2−イル)ビフェニル−2−イル]ホスファン(95%、103mg、0.203mmol)の混合物を、5分にわたって窒素で脱気し、次いで、3分にわたって125℃において加熱した。別個のフラスコ内、トルエン(10mL)および1,4−ジオキサン(10mL)中の、C43(1.70g、3.38mmol)、3−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール(561mg、6.75mmol)およびリン酸カリウム(1.48g、6.97mmol)の混合物を、10分にわたって窒素で脱気した。触媒溶液を、シリンジによって反応フラスコに移し、反応混合物を、2時間にわたって125℃において加熱したら直ぐに、それを水と酢酸エチルとに分配した。有機層を、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、真空で濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(グラジエント:ヘプタン中50%〜100%酢酸エチル)により、オフホワイトの固体として生成物が得られた。収量: 1.3 g, 2.6 mmol, 77%. LCMS m/z 506.4 [M+H]+.1H
NMR (400 MHz, CDCl3), 特徴的ピーク: δ 9.52 (br s, 1H), 8.21 (d, J=7.9 Hz, 1H), 7.38 (d, J=7.8 Hz, 1H),
7.25-7.31 (m, 1H, 推定; 溶媒ピークにより一部不明確), 6.68 (d, J=10.0 Hz, 1H), 5.05 (d, J=15.2 Hz, 1H), 4.20-4.32 (m,
2H), 3.53-3.62 (m, 1H), 3.14 (d, J=15.2 Hz, 1H), 2.49 (s, 3H), 1.84 (s, 3H),
1.00 (d, J=6.6 Hz, 1H), 0.69 (d, J=6.5 Hz, 1H).
ステップ5。2−{[(1aS,6bS)−4−フルオロ−1a−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−7−(3−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオン(8)および2−{[(1aR,6bR)−4−フルオロ−1a−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−7−(3−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオン(9)の単離。
化合物C44(1.3g、2.6mmol)を、超臨界流体クロマトグラフィー[カラム:Phenomenex Lux Cellulose−4、5μm;移動相:二酸化炭素中30%(1:1 アセトニトリル/メタノール)]を介して、その成分エナンチオマーに分離した。分離からの個々のエナンチオマーを、酢酸エチル(10mL)に溶解し、シリンジフィルターに通過させ、真空で濃縮し、次いで、ジエチルエーテルで沈殿させ、いずれのエナンチオマーも固体として得られた。実施例8は、第二溶離エナンチオマーであった。収量: 415 mg, 0.821 mmol, 32%. LCMS m/z 506.4 [M+H]+.1H
NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.53 (br s, 1H), 8.21
(d, J=7.9 Hz, 1H), 7.38 (d, J=7.8 Hz, 1H), 7.29 (dq, J=7.5, 1.0 Hz, 1H), 6.68
(d, J=10.0 Hz, 1H), 5.05 (d, J=15.2 Hz, 1H), 4.20-4.32 (m, 2H), 3.57 (ddd, ABXYパターンの半分, J=13.2, 6.0, 4.9 Hz, 1H), 3.44-3.51 (m, 1H), 3.14 (d, J=15.2 Hz,
1H), 2.48 (s, 3H), 1.84 (s, 3H), 1.00 (d, J=6.6 Hz, 1H), 0.69 (d, J=6.6 Hz,
1H).
第一溶離エナンチオマーは、化合物9であった。収量: 412 mg, 0.815 mmol, 31%. LCMS m/z 506.4 [M+H]+.1H
NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.52 (br s, 1H), 8.21
(d, J=7.9 Hz, 1H), 7.38 (d, J=7.9 Hz, 1H), 7.28 (dq, J=7.6, 1.0 Hz, 1H), 6.68
(d, J=10.0 Hz, 1H), 5.05 (d, J=15.2 Hz, 1H), 4.20-4.32 (m, 2H), 3.57 (ddd, ABXYパターンの半分, J=13.2, 6.0, 4.9 Hz, 1H), 3.44-3.51 (m, 1H), 3.14 (d, J=15.2 Hz,
1H), 2.49 (s, 3H), 1.84 (s, 3H), 1.00 (d, J=6.6 Hz, 1H), 0.69 (d, J=6.7 Hz,
1H).
(実施例10および11)
2−{[(1aS,6bS)−4−クロロ−1a−メチル−5−(トリフルオロメチル)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−7−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオン(10)および2−{[(1aR,6bR)−4−クロロ−1a−メチル−5−(トリフルオロメチル)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−7−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオン(11)
Figure 2018508494
ステップ1。5−クロロ−2−ヨード−4−(トリフルオロメチル)フェノール(C45)の合成。
酢酸(10mL)中の3−クロロ−4−(トリフルオロメチル)フェノール(3.00g、15.3mmol)およびN−ヨードスクシンイミド(95%、3.61g、15.2mmol)の混合物を、5分にわたって撹拌したら直ぐに、硫酸(18M、0.25mL、4.5mmol)を加えた。反応混合物を2日間にわたって室温において撹拌した後、それをジエチルエーテルと水との間で分配した。有機層を、水でおよび2Mチオ硫酸ナトリウム水溶液で洗浄し、次いで、活性炭で処理し、硫酸マグネシウム上で乾燥した。混合物を、珪藻土およびシリカゲルのパッドに通して濾過し、濾液を、真空で濃縮すると、生成物、酢酸および溶媒を含有する油(4.9g)が得られた。この材料を、追加の精製なしに後続のステップに持ち込んだ。GCMS m/z 322.0 [M+].1H NMR (400 MHz, CDCl3),
生成物のピークのみ: δ 7.95 (s, 1H), 7.12
(s, 1H).
ステップ2。エチル(2E)−3−[5−クロロ−2−ヨード−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ]ブタ−2−エノエート(C46)の合成。
アセトニトリル(100mL)中のC45(前ステップから、4.9g、15.3mmol以下)および炭酸カリウム(10.5g、76.0mmol)の混合物を、10分にわたって撹拌した。エチルブタ−2−イノエート(2.0mL、17mmol)を加え、反応混合物を、一晩にわたって還流状態で加熱し、GCMS分析は、生成物への部分的変換を示した。反応混合物を、1M塩酸水溶液とジエチルエーテルおよびヘプタンの1:1混合物との間で分配した。有機層を、水でおよび飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、次いで、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、真空で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(グラジエント:ヘプタン中0%〜25%酢酸エチル)により、回収されたC45(2.84g)ならびに生成物およびデス−ヨード類似体の混合物(0.88g)が得られた。回収されたC45を、反応条件に再度供し、同じ方式でワークアップすると、濃厚な油として生成物(1.2g)が得られ、これを、ゆっくり固化し、C45(1.6g)を回収した。このC45の一部(1.2g、3.7mmol)を、トルエン(10mL)に溶解し、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(411mg、3.66mmol)、続いて、エチルブタ−2−イノエート(1mL、9mmol)で処理した。反応混合物を、18時間にわたって100℃において加熱し、次いで、室温まで冷却し、0.88gの上記で単離された材料と合わせた。この混合物を、ジエチルエーテルと1M塩酸水溶液との間で分配し、有機層を、1M塩酸水溶液でおよび水で洗浄し、次いで、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲル上のクロマトグラフィー(グラジエント:ヘプタン中0%〜5%酢酸エチル)により、油として追加の生成物(2.0g)が得られた。合わせた収量: 3.2 g, 7.4 mmol, 2ステップで48%. GCMS m/z 434.1
[M+].1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.14 (s, 1H), 7.20 (br s, 1H), 4.80-4.82 (m, 1H), 4.14 (q, J=7.1
Hz, 2H), 2.54 (d, J=0.6 Hz, 3H), 1.26 (t, J=7.1 Hz, 3H).
ステップ3。エチル6−クロロ−2−メチル−5−(トリフルオロメチル)−1−ベンゾフラン−3−カルボキシレート(C47)の合成。
アセトニトリル(20mL)中のC46(3.10g、7.13mmol)の溶液を、10分にわたって窒素でパージし、次いで、トリエチルアミン(5.0mL、36mmol)、続いて、ビス(トリ−tert−ブチルホスフィン)パラジウム(0)(184mg、0.360mmol)で処理した。反応混合物を、1時間にわたって90℃において加熱したら直ぐに、それをジエチルエーテルと1M塩酸水溶液との間で分配した。有機層を、水でおよび飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、活性炭で処理した。混合物を、珪藻土のパッドに通して濾過し、濾液を、真空で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(グラジエント:ヘプタン中0%〜5%酢酸エチル)により、オフホワイト/黄褐色の固体として生成物が得られた。収量: 1.00 g, 3.26 mmol, 46%. GCMS m/z 306.1 [M+].1H
NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.33 (s, 1H), 7.60
(s, 1H), 4.44 (q, J=7.1 Hz, 2H), 2.80 (s, 3H), 1.46 (t, J=7.1 Hz, 3H).
ステップ4。4−クロロ−1a−メチル−5−(トリフルオロメチル)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−カルボン酸(C48)の合成。
ジメチルスルホキシド(5mL)中のヨウ化トリメチルスルホキソニウム(98%、820mg、3.7mmol)の懸濁液を、カリウムtert−ブトキシド(テトラヒドロフラン中1M溶液、3.59mL、3.59mmol)で処理し、20分にわたって室温において撹拌させた。ジメチルスルホキシド(5mL)およびテトラヒドロフラン(3mL)中のC47(1.00g、3.26mmol)の溶液を加え、撹拌を、1.5時間にわたって続けた。この時点で、追加のヨウ化トリメチルスルホキソニウム(98%、125mg、0.557mmol)およびカリウムtert−ブトキシド(テトラヒドロフラン中1M溶液、0.5mL、0.5mmol)を導入し、反応を、1.5時間にわたって進行させた。砕いた水酸化カリウムペレット(85%、540mg、8.2mmol)を加え、反応混合物を、2時間にわたって撹拌し、次いで、それを、1M塩酸水溶液の添加によって4〜5のpHに調整した。混合物を、酢酸エチルで抽出し、合わせた有機層を、水でおよび飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、真空で濃縮すると、ペースト状の固体(1.16g)として生成物が得られ、この材料は、H NMR分析によると純粋ではなく、さらなる精製なしに後続のステップにおいて使用した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6), 生成物のピークのみ: δ 13.2-13.4 (v br s, 1H), 7.94 (s, 1H),
7.35 (s, 1H), 1.97 (d, J=6.4 Hz, 1H), 1.80 (s, 3H), 1.07 (d, J=6.4 Hz, 1H).
ステップ5。4−クロロ−1a−メチル−5−(トリフルオロメチル)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−カルボキサミド(C49)の合成。
C48(前ステップから、1.10g、3.1mmol以下)から生成物への変換は、実施例6および7におけるC37からのC38の合成について記載された方法に従って行った。濃厚な油(1.1g)として生成物が単離され、これは、H NMR分析によると純粋ではなかった。この材料を、追加の精製なしに次のステップに持ち込んだ。GCMS m/z 291.1 [M+].1H NMR (400 MHz, DMSO-d6),
生成物のピークのみ: δ 7.76 (s, 1H), 7.33
(s, 1H), 2.03 (d, J=6.6 Hz, 1H), 1.68 (s, 3H), 0.79 (d, J=6.6 Hz, 1H).
ステップ6。1−[4−クロロ−1a−メチル−5−(トリフルオロメチル)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メタンアミン(C50)の合成。
ナトリウムビス(2−メトキシエトキシ)アルミニウムヒドリド(トルエン中3.3M溶液、4.2mL、13.9mmol)を、トルエン(25mL)およびテトラヒドロフラン(5mL)中のC49(前ステップから、1.0g、2.8mmol以下)の溶液に加えた。室温において2時間後、反応混合物を、氷浴中で冷却し、水酸化ナトリウム水溶液(1M、25mL、25mmol)でクエンチし、ジエチルエーテルで抽出した。有機層を、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、真空で濃縮すると、濃厚なガム(865mg)として生成物が得られた。この材料はH NMR分析によると純粋ではなかった。これを、追加の精製なしに後続のステップにおいて使用した。1H NMR (400 MHz, CDCl3), 生成物のピークのみ: δ 7.66 (s, 1H), 6.94 (s, 1H), 3.39 (d,
J=14.0 Hz, 1H), 2.89 (d, J=14.1 Hz, 1H), 1.77 (s, 3H), 1.01 (d, J=6.4 Hz, 1H),
0.54 (d, J=6.3 Hz, 1H).
ステップ7。2−{[(1aS,6bS)−4−クロロ−1a−メチル−5−(トリフルオロメチル)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−7−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオン(10)および2−{[(1aR,6bR)−4−クロロ−1a−メチル−5−(トリフルオロメチル)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−7−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオン(11)の合成。
1,3,4,6,7,8−ヘキサヒドロ−2H−ピリミド[1,2−a]ピリミジン(97%、671mg、4.68mmol)を、N,N−ジメチルホルムアミド(5mL)中のC50(前ステップから、865mg、2.8mmol以下)およびC10(993mg、4.05mmol)の混合物に加えた。2時間後、トリフルオロ酢酸エチル(0.93mL、7.8mmol)を反応混合物に加え、撹拌を、1時間にわたって続けた。水酸化ナトリウム水溶液(1M、10mL、10mmol)を加え、混合物を、15分にわたって撹拌したら直ぐに、それを水と酢酸エチルとの間で分配した。有機層を、水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、真空で濃縮した。残渣を、シリカゲル上のクロマトグラフィー(グラジエント:酢酸エチル中0%〜10%メタノール)を介して精製した後、それをジエチルエーテルでトリチュレートし、得られた固体(470mg)を、超臨界流体クロマトグラフィー[カラム:Chiral Technologies Chiralpak AD−H、5μm;移動相:二酸化炭素中20%(1:1 アセトニトリル/メタノール)]を介して、その成分エナンチオマーに分離した。次いで、各エナンチオマーを、酢酸エチル(10mL)に溶解し、シリンジフィルターに通過させた。溶離液を、真空で濃縮し、ジエチルエーテルでトリチュレートすると、固体として各生成物が得られた。
化合物10は、第二溶離エナンチオマーであった。収量: 114 mg, 0.226 mmol, 4ステップで8%. LCMS m/z
505.4, 507.4 [M+H]+.1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 8.31 (br s, 1H), 7.79 (s, 1H), 7.77 (d, J=7.8 Hz, 1H), 7.31 (br s,
1H), 7.27 (d, J=7.8 Hz, 1H), 7.04 (s, 1H), 4.85 (d, J=15.1 Hz, 1H), 4.33 (ddd,
ABXYパターンの半分, J=14, 6, 4 Hz, 1H), 4.19 (ddd, ABXYパターンの半分, J=14, 9, 4 Hz, 1H), 3.73 (ddd, ABXYパターンの半分,
J=13, 6, 4 Hz, 1H), 3.5-3.58 (m, 1H), 3.50 (d, J=15.3 Hz, 1H), 2.23 (br s, 3H),
1.87 (s, 3H), 1.23 (d, J=6.8 Hz, 1H), 0.63 (d, J=6.7 Hz, 1H).
第一溶離エナンチオマーは、11であった。収量: 122 mg, 0.242 mmol, 4ステップで9%. LCMS m/z
505.4, 507.3 [M+H]+.1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 8.30 (br s, 1H), 7.79 (s, 1H), 7.77 (d, J=7.7 Hz, 1H), 7.30 (br s,
1H), 7.27 (d, J=7.7 Hz, 1H), 7.04 (s, 1H), 4.85 (d, J=15.2 Hz, 1H), 4.33 (ddd,
ABXYパターンの半分, J=14, 6, 4 Hz, 1H), 4.19 (ddd, ABXYパターンの半分, J=14, 9, 4 Hz, 1H), 3.73 (ddd, ABXYパターンの半分,
J=13, 6, 4 Hz, 1H), 3.54 (ddd, ABXYパターンの半分, J=13, 9, 4
Hz, 1H), 3.50 (d, J=15.3 Hz, 1H), 2.23 (d, J=0.8 Hz, 3H), 1.87 (s, 3H), 1.23
(d, J=6.8 Hz, 1H), 0.63 (d, J=6.6 Hz, 1H).
(実施例12および13)
2−{[(1aS,6bS)−5−(ジフルオロメトキシ)−4−フルオロ−1a−メチル−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−7−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオン(12)および2−{[(1aR,6bR)−5−(ジフルオロメトキシ)−4−フルオロ−1a−メチル−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−7−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオン(13)
Figure 2018508494
ステップ1。4−ブロモ−1−(ジフルオロメトキシ)−2−フルオロベンゼン(C51)の合成。
4−ブロモ−2−フルオロフェノール(2.78mL、25.4mmol)を、炭酸セシウム(97%、12.8g、38.1mmol)、N,N−ジメチルホルムアミド(100mL)および水(10mL)の混合物に、70℃において加えた。次いで、クロロ(ジフルオロ)酢酸ナトリウム(9.69g、63.6mmol)を、30分かけて小分けにして導入した。反応混合物を、一晩にわたって70℃において撹拌させたら直ぐに、それを室温まで冷却し、水中に注いだ。得られた混合物を、酢酸エチルで3回抽出し、合わせた有機層を、1M水酸化ナトリウム水溶液、水および飽和塩化ナトリウム水溶液で連続的に洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、真空で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(グラジエント:ヘプタン中0%〜20%酢酸エチル)により、無色油として生成物が得られた。収量: 1.50 g, 6.22 mmol, 24%.1H NMR (400 MHz, CDCl3)
δ 7.36 (dd, J=9.7, 2.3 Hz, 1H), 7.28 (ddd, J=8.7, 2.2,
1.6 Hz, 1H), 7.14 (br dd, J=8.6, 8.4 Hz, 1H), 6.54 (t, JHF=73.0 Hz,
1H).
ステップ2。4−(ジフルオロメトキシ)−3−フルオロフェノール(C52)の合成。
水(3mL)および1,4−ジオキサン(3mL)の混合物を、15分にわたって窒素でパージしたら直ぐに、水酸化カリウム(85%、1.64g、24.8mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(57mg、62mmol)およびジ−tert−ブチル[3,4,5,6−テトラメチル−2’,4’,6’−トリ(プロパン−2−イル)ビフェニル−2−イル]ホスファン(97%、123mg、0.248mmol)を加えた。C51(1.50g、6.22mmol)の添加後、反応混合物を、1時間にわたって100℃において加熱し、次いで、室温まで冷却し、水酸化ナトリウム水溶液(1M、100mL)で処理した。得られた混合物を、ジエチルエーテル(50mL)で洗浄し、濃塩酸の添加によって酸性pHに調整し、ジエチルエーテル(2×150mL)で抽出した。これらの抽出物を合わせ、脱色炭で処理し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、真空で濃縮すると、油として生成物(1.36g)が得られた。この材料は、H NMR分析により、有意な溶媒を含有しており、追加の操作なしに後続のステップに持ち込んだ。1H NMR (400 MHz, CDCl3), 生成物のピークのみ: δ 7.08 (br dd, J=8.9, 8.9 Hz, 1H), 6.65
(dd, J=11.6, 2.9 Hz, 1H), 6.56 (ddd, J=8.9, 2.9, 1.5 Hz, 1H), 6.45 (t, JHF=73.9
Hz, 1H).
ステップ3。2−ブロモ−4−(ジフルオロメトキシ)−5−フルオロフェノール(C53)の合成。
ジクロロメタン(23mL)中のC52(前ステップから、1.36g、6.22mmol以下、H NMRスペクトルの分析から、約4.6mmolのC52を含有すると推測される)の溶液を、氷浴中で冷却し、臭素(0.24mL、4.6mmol)により滴下方式で処理した。反応混合物を、一晩にわたって室温までゆっくり温めさせたら直ぐに、それをチオ硫酸ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、真空で濃縮した。油(1.4g)として生成物が得られ、これは、H NMR分析によって判断されるように、溶媒を含有しており、この材料を、後続のステップにおいて直接使用した。GCMS m/z 256.0 [M+].1H NMR (400 MHz, CDCl3),
生成物のピークのみ: δ 7.40 (br d, J=7.9
Hz, 1H), 6.88 (d, J=11.0 Hz, 1H), 6.47 (t, JHF =73.2 Hz, 1H),
5.67-5.78 (br s, 1H).
ステップ4。エチル(2E)−3−[2−ブロモ−4−(ジフルオロメトキシ)−5−フルオロフェノキシ]ブタ−2−エノエート(C54)の合成。
1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(589mg、5.25mmol)を、トルエン(13mL)中のC53(前ステップから、1.4g、H NMRスペクトルの分析から、約4.3mmolのC53を含有すると推測される)およびエチルブタ−2−イノエート(0.90mL、7.7mmol)の溶液に加えた。反応混合物を、6時間にわたって90℃において加熱したら直ぐに、それを室温まで冷却し、1M塩酸水溶液とジエチルエーテルとの間で分配した。有機層を、1M塩酸水溶液、1M水酸化ナトリウム水溶液でおよび水で連続的に洗浄した。次いで、それを、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、真空で濃縮した。シリカゲル上のクロマトグラフィー(グラジエント:ヘプタン中0%〜5%酢酸エチル)により、濃厚な油として生成物が得られた。収量: 1.23 g, 3.33 mmol, 3ステップで54%. GCMS m/z
323, 325 [M-(OEt)]+.1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.55 (br d, J=7.9 Hz, 1H), 6.99 (d, J=10.0 Hz, 1H), 6.56 (t, JHF=72.5
Hz, 1H), 4.78 (s, 1H), 4.13 (q, J=7.1 Hz, 2H), 2.52 (s, 3H), 1.25 (t, J=7.1 Hz,
3H).
ステップ5。エチル5−(ジフルオロメトキシ)−6−フルオロ−2−メチル−1−ベンゾフラン−3−カルボキシレート(C55)の合成。
アセトニトリル(10mL)中のC54(1.23g、3.33mmol)およびトリエチルアミン(2.0mL、14mmol)の溶液を、15分にわたって窒素でパージした。ビス(トリ−tert−ブチルホスフィン)パラジウム(0)(170mg、0.33mmol)を導入し、反応混合物を、2時間にわたって90℃において加熱したら直ぐに、それを室温まで冷却し、ヘプタンと1M塩酸水溶液との間で分配した。有機層を、1M塩酸水溶液でおよび水で洗浄し、次いで、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、真空で濃縮した。得られた固体を、メタノール(30mL)に溶解し、脱色炭で処理し、10分にわたって撹拌し、珪藻土に通して濾過した。減圧下で溶媒を除去すると、オフホワイトの固体として生成物が得られた。収量: 510 mg, 1.77 mmol, 53%. GCMS m/z 288.1 [M+].1H
NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.83 (d, J=7.8 Hz,
1H), 7.27 (d, J=9.6 Hz, 1H), 6.57 (t, JHF=73.8 Hz, 1H), 4.42 (q,
J=7.2 Hz, 2H), 2.77 (s, 3H), 1.45 (t, J=7.1 Hz, 3H).
ステップ6。5−(ジフルオロメトキシ)−4−フルオロ−1a−メチル−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−カルボン酸(C56)の合成。
カリウムtert−ブトキシド(1.0M溶液、2.1mL、2.1mmol)を、ジメチルスルホキシド(4.5mL)中のヨウ化トリメチルスルホキソニウム(98%、0.477g、2.12mmol)の懸濁液に加え、混合物を、30分にわたって室温において撹拌させた。次いで、テトラヒドロフラン(2.5mL)中のC55(510mg、1.77mmol)の溶液を、15分かけて滴下方式で導入し、反応混合物を、1時間にわたって室温において撹拌した。砕いた水酸化カリウムペレット(85%、0.292g、4.42mmol)を加え、撹拌を、1時間にわたって続けたら直ぐに、反応混合物を、氷浴中で冷却し、水(25mL)で希釈し、ヘプタン(50mL)で洗浄した。水層を、氷浴中で冷却し、濃塩酸の添加によって4〜5のpHに調整した。混合物を、ジエチルエーテルで抽出し、合わせた有機層を、水でおよび飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、真空で濃縮した。濃厚な油として生成物が得られ、これを静置すると固化して黄色〜橙色の固体となった。収量: 214 mg, 0.780 mmol, 44%. LCMS m/z 273.4 [M-H+].1H
NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.52 (d, J=7.9 Hz,
1H), 6.68 (d, J=10 Hz, 1H), 6.48 (t, JHF=73.9 Hz, 1H), 2.04 (d,
J=6.2 Hz, 1H), 1.88 (s, 3H), 0.99 (d, J=6.2 Hz, 1H).
ステップ7。5−(ジフルオロメトキシ)−4−フルオロ−1a−メチル−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−カルボキサミド(C57)の合成。
化合物C56(214mg、0.780mmol)は、実施例6および7におけるC37からのC38の合成について記載された方法を使用して、生成物に変換した。濃厚な油(200mg)として生成物が得られ、これは、H NMR分析により、有意な溶媒を含有しており、この材料を後続のステップに直接持ち込んだ。GCMS m/z 273.1 [M+].1H NMR (400 MHz, CDCl3),
生成物のピークのみ: δ 7.33 (d, J=7.6 Hz,
1H), 6.73 (d, J=10.2 Hz, 1H), 6.49 (t, JHF=73.5 Hz, 1H), 5.77-5.99
(br m, 2H), 2.11 (d, J=6.3 Hz, 1H), 1.74 (s, 3H), 0.77 (d, J=6.3 Hz, 1H).
ステップ8。1−[5−(ジフルオロメトキシ)−4−フルオロ−1a−メチル−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メタンアミン(C58)の合成。
トルエン(2mL)中のC57(前ステップから、200mg、0.73mmol未満)の溶液を、氷浴中で冷却し、ナトリウムビス(2−メトキシエトキシ)アルミニウムヒドリド(トルエン中3.3M溶液、0.56mL、1.8mmol)でゆっくり処理し、その間、内部反応温度を15℃未満に保った。添加が完了したら、氷浴を除去し、反応混合物を、室温まで温めさせ、一晩にわたって撹拌させた。ナトリウムビス(2−メトキシエトキシ)アルミニウムヒドリド(トルエン中3.3M溶液、2.2mL、7.3mmol)を再度加え、撹拌を、24時間にわたって室温において続けたら直ぐに、追加のナトリウムビス(2−メトキシエトキシ)アルミニウムヒドリド(トルエン中3.3M溶液、2.7mL、8.9mmol)を導入した。反応混合物を24時間にわたって室温において撹拌した後、それを24時間にわたって50℃において加熱した。次いで、それを、室温まで冷却させ、氷浴中でさらに冷却し、水酸化ナトリウム水溶液(1M、50mL)をゆっくり添加することによりクエンチし、その間、内部温度を30℃未満に維持した。この混合物を、15分にわたって撹拌したら直ぐに、それをジエチルエーテル(3×20mL)で抽出し、合わせた有機層を、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、真空で濃縮すると、濃厚な油(105mg)として生成物が得られ、これは、H NMR分析によると実質的に純粋ではなかった。この材料を、後続のステップにおいて直接使用した。GCMS m/z 242.1 [M-NH3]+.
ステップ9。2−{[(1aS,6bS)−5−(ジフルオロメトキシ)−4−フルオロ−1a−メチル−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−7−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオン(12)および2−{[(1aR,6bR)−5−(ジフルオロメトキシ)−4−フルオロ−1a−メチル−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−7−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオン(13)の合成。
1,3,4,6,7,8−ヘキサヒドロ−2H−ピリミド[1,2−a]ピリミジン(97%、94.7mg、0.660mmol)を、N,N−ジメチルホルムアミド(1mL)中のC58(前ステップから、105mg、0.40mmol未満)およびC10(129mg、0.526mmol)の混合物に加え、反応混合物を、2時間にわたって室温において撹拌した。トリフルオロ酢酸エチル(0.12mL、1.01mmol)を加え、もう1時間撹拌した後、反応混合物を、水酸化ナトリウム水溶液(1M、1.5mL)で処理し、30分にわたって撹拌させたら直ぐに、それを酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を、飽和塩化ナトリウム水溶液で2回洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、真空で濃縮した。残渣を、シリカゲル上のクロマトグラフィー(グラジエント:ジクロロメタン中0%〜3%メタノール)、続いて、超臨界流体クロマトグラフィー[カラム:Chiral Technologies Chiralpak AD−H、5μm;移動相:二酸化炭素中30%(0.6%水酸化アンモニウムを含有するメタノール)]を使用する精製に供した。
化合物12は、第二溶離エナンチオマーであった。収量: 4.4 mg, 9.0μmol, 3ステップで1.2%. LCMS m/z 487.3 [M+H]+. 保持時間:3.86分{超臨界流体クロマトグラフィー[カラム:Chiral Technologies、Chiralpak、AD−H、4.6×100mm、5μm;移動相:二酸化炭素中40%(0.6%水酸化アンモニウムを含有するメタノール);流速:1.5mL/分]による分析}。
第一溶離エナンチオマーは、13であった。収量: 4.4 mg, 9.0μmol, 3ステップで1.2%. LCMS m/z 487.3 [M+H]+. 保持時間:12に用いたものと同一の分析システムを使用して、2.81分。
(実施例14)
2−{[(1aS,6bS)−4−フルオロ−1a−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−7−[4−(ヒドロキシメチル)−1H−イミダゾール−1−イル]−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオン(14)
Figure 2018508494
化合物6(0.4mg、800nmol)を、0.1Mリン酸カリウム緩衝液(pH7.4、インキュベーション溶液の全体積、40mL)中、肝ミクロソーム(雄ザル由来、1.5mg/mL)、塩化マグネシウム(3.3mM)およびNADPH(1.3mM)とともにインキュベートした。反応混合物を、水浴中、67分にわたって37℃において振とうしたら直ぐに、アセトニトリル(40mL)を加え、混合物を、5分にわたって1700gで回転させた。上清を、真空遠心分離に供して、およそ15mLの体積にし、これに、ギ酸(0.5mL)、アセトニトリル(0.5mL)および水(50mLの全体積に達するために十分)を加えた。この混合物を、30分にわたって40000gで回転させた。上清を、逆相クロマトグラフィー(カラム:Agilent Polaris C18、5μm;移動相A:0.1%ギ酸水溶液;移動相B:アセトニトリル;グラジエント:1%〜90%B)を介して精製すると、生成物が得られた。収量: 17μg, 32 nmol, 4%. LCMS m/z 521.1 [M+H]+.1H
NMR (600 MHz, DMSO-d6), 特徴的ピーク: δ 8.25 (s, 1H), 7.84 (d, J=7.8 Hz, 1H), 7.52 (s, 1H), 7.49 (d, J=7.8
Hz, 1H), 7.07-7.12 (m, 2H), 4.58 (d, J=15.0 Hz, 1H), 4.39 (s, 2H), 4.16-4.22
(m, 1H), 4.13 (ddd, ABXYパターンの半分, J=14, 8, 4 Hz, 1H),
3.68-3.74 (m, 1H), 3.54 (d, J=15.1 Hz, 1H), 3.50 (ddd, J=13, 8, 4 Hz, 1H), 1.80
(s, 3H), 0.59 (d, J=6.4 Hz, 1H).
Figure 2018508494
Figure 2018508494
Figure 2018508494
1。実施例15および16は、超臨界流体クロマトグラフィー(カラム:Chiral Technologies Chiralpak AD−3、3μm;移動相A:二酸化炭素;移動相B:0.05%ジエチルアミンを含有するメタノール;グラジエント:5%〜40% B)を介してラセミ混合物から単離された。分析的超臨界流体クロマトグラフィー(カラム:Chiralpak AD−3、150×4.6mm、3μm;移動相A:二酸化炭素;移動相B:0.05%ジエチルアミンを含有するメタノール;グラジエント:5.5分かけて5%〜40%B、次いで、2分にわたって40%B;流速:2.5mL/分)により、実施例15について5.69分の保持時間、および実施例16について5.42分の保持時間が得られた。
2。必要な5−フルオロ−2−ヨード−4−(トリフルオロメチル)フェノールは、酢酸中の3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェノールの溶液を、N−ヨードスクシンイミドおよび硫酸で処理することによって合成した。
3。実施例17および18は、超臨界流体クロマトグラフィー[カラム:Princeton PPU、5μm;移動相:二酸化炭素中30%(エタノール中0.2%水酸化アンモニウム)]を介してラセミ混合物から単離された。実施例17は、このシステムにおいて第二溶離エナンチオマーであり、実施例18が最初に溶離した。
4。実施例19および20は、超臨界流体クロマトグラフィー[カラム:Chiral Technologies Chiralpak AD、10μm;移動相:二酸化炭素中35%(0.1%水酸化アンモニウムを含有するメタノール)]を介してラセミ混合物から単離された。実施例19は、このシステムにおいて第二溶離エナンチオマーであり、実施例20が最初に溶離した。
5。この場合、ベンジルエーテルの開裂は、水素化によって行われず、代わりに、ジクロロメタン中の2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノンで処理することにより、対応するアルデヒドが得られ、これを、水素化ホウ素ナトリウムを使用して還元した。
6。実施例21および22は、超臨界流体クロマトグラフィー[カラム:Chiral Technologies Chiralpak AD、5μm、移動相:二酸化炭素中40%(0.05%ジエチルアミンを含有するメタノール)]を介してラセミ混合物から単離された。実施例21は、このシステムにおいて第二溶離エナンチオマーであり、実施例22が最初に溶離した。
ELISA読み出しによる細胞ベースのγ−セクレターゼアッセイ
アミロイドベータタンパク質Aβ(1〜42)の産生を調節する化合物の能力を、ヒトWT−APP過剰発現CHO細胞を使用して決定した。細胞を、DMEM/F12ベースの培地において96ウェルの組織培養処理した透明プレート(Falcon)中に22,000細胞/100μLウェルにてプレートし、37℃において24時間にわたってインキュベートした。試験するための化合物を、100%DMSO中で希釈し、IC50決定のための11点半対数用量応答を達成した。化合物を、新鮮な培地に添加し、1%最終DMSOを達成した。適切なビヒクルまたは阻害薬対照を、アッセイシグナルウィンドウについて、それぞれ、最小阻害値または最大阻害値を得るために対照ウェル中に個別に添加した後、プレートを、37℃において約24時間にわたってインキュベートした。この手順は、次に記載されているELISA検出ステップにおいてAβ(1〜42)レベルについて試験される各ウェル中の馴化培地を生成する。各ウェル中の残りの細胞培養物も、下に記載されているように細胞毒性について試験される。
ELISAアッセイプレートのコーティングを、黒色384−ウェルMaxisorp(登録商標)プレート(Nunc)への0.1M NaHCO(pH9.0)中の自社製のAβ(1〜42)特異抗体(3μg/mL)50μL/ウェルの添加により開始させ、4℃において一晩にわたってインキュベートを行った。次いで、捕捉抗体を、ELISAアッセイプレートから吸引し、プレートを、Matrical Squirtプレート洗浄機により2×100μL、またはThermo Combiにより3×90μLのいずれかで、洗浄緩衝液(ダルベッコのPBS、0.05% Tween20)を使用して洗浄した。次いで、ブロッキング緩衝液(ダルベッコのPBS、1.0%BSA(Sigma A7030))90μL/ウェルを、プレートに添加した。周囲温度インキュベーションを、最低限2時間にわたって続けた。次いで、ブロッキング緩衝液を除去し、次いで、アッセイ緩衝液(ダルベッコのPBS、1.0%BSA(Sigma A7030)、0.05%Tween20)20μL/ウェルを添加した。この時点で、実験的馴化培地(上に記載されている)35μL(2012年8月以前は40μL)を(二つ組で)、捕捉抗体を含有するブロックされたELISAプレートのウェル内に移し、続いて、4℃において一晩にわたってインキュベートした。細胞毒性も、製造者の使用説明書に従って比色細胞増殖アッセイ(CellTiter 96(登録商標)AQueous One Solution Cell Proliferation Assay、Promega)により、Aβ(1〜42)アッセイのための馴化培地の除去後に、対応する残りの細胞において測定した。
4℃におけるELISAアッセイプレートの一晩にわたるインキュベーション後、非結合Aβペプチドを、洗浄緩衝液を使用する、Matrical Squirtプレート洗浄機による洗浄(2×100μL)、またはThermo Combiによる洗浄(3×90μL)のいずれかを介して除去した。ユーロピウム(Eu)標識した(カスタム標識、Perkin Elmer)Aβ(1〜16)6e10モノクローナル抗体(Covance #SIG−39320)を、アッセイ緩衝液に添加した(1:10,000、20μM EDTAにてEu−6e10 50μL/ウェル)。最低限2時間にわたる周囲温度におけるインキュベーションと、続く、洗浄緩衝液を使用する、Matrical Squirtプレート洗浄機による洗浄(2×100μL)、またはThermo Combiによる洗浄(3×90μL)のいずれかの後、Delfia Enhancement Solution(Perkin Elmer)30μL/ウェルを添加した。30〜60分の周囲温度インキュベーション後、プレートを、標準DELFIA TRFセッティングを使用してEnVisionプレートリーダー(Perkin Elmer)で読んだ。阻害IC50決定を包含するデータ分析は、非線形回帰フィット分析(自社製ソフトウェア)および最大阻害対照および最小阻害対照についての適切なプレート平均値を使用して行った。
実施例1〜22、C22、C33、C40、およびC44の化合物についての生物学的データは以下の表7において見られる:
Figure 2018508494
Figure 2018508494
Figure 2018508494

Claims (29)

  1. 式Iの構造を有する化合物:
    Figure 2018508494
    または薬学的に許容できるその塩(式中、
    Xは、1〜3個のヘテロ原子を含有する(5〜14員)ヘテロアリールであり、
    は、化学的に容認できる場合、水素、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、オキソ、−SF、ニトロ、置換されていてもよい(C〜C)アルキル、置換されていてもよい(C〜C)アルケニル、置換されていてもよい(C〜C)アルキニル、置換されていてもよいチオ(C〜C)アルキル、置換されていてもよい(C〜C)アルコキシ、置換されていてもよい(C〜C)シクロアルキル、−N(R)(R)、−N(R)(C=(O)R)、−C(=O)N(R)(R)、−O−C(=O)N(R)(R)、−C(=O)−Rおよび−C(=O)−ORからなる群から選択され、
    2aおよびR2bは、化学的に容認できる場合、各出現において、水素、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、−SF、ニトロ、置換されていてもよい(C〜C)アルキル、置換されていてもよい(C〜C)アルケニル、置換されていてもよい(C〜C)アルキニル、置換されていてもよいチオ(C〜C)アルキル、置換されていてもよい(C〜C)アルコキシ、置換されていてもよい(C〜C)アルコキシ(C〜C)アルキル、置換されていてもよい(C〜C)シクロアルキル、置換されていてもよいフェニル、−N(R)(R)、−N(R)(C=(O)R)、−C(=O)N(R)(R)、−O−C(=O)N(R)(R)、−C(=O)−Rおよび−C(=O)−ORからなる群から独立して選択されるか、R2aおよびR2bは、それらが結合している炭素原子と一緒に、(C〜C)シクロアルキルまたは(4〜10員)ヘテロシクロアルキルを形成し、前記(C〜C)シクロアルキルおよび前記(4〜10員)ヘテロシクロアルキルは、1〜3個のRで置換されていてもよく、
    4aおよびR4bは、化学的に容認できる場合、水素、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、オキソ、−SF、ニトロ、置換されていてもよい(C〜C)アルキル、置換されていてもよい(C〜C)アルケニル、置換されていてもよい(C〜C)アルキニル、置換されていてもよいチオ(C〜C)アルキル、置換されていてもよい(C〜C)アルコキシ、置換されていてもよい(C〜C)アルコキシ(C〜C)アルキル、置換されていてもよい(C〜C)シクロアルキル、置換されていてもよいフェニル、−N(R)(R)、−N(R)(C=(O)R)、−C(=O)N(R)(R)、−O−C(=O)N(R)(R)、−C(=O)−Rおよび−C(=O)−ORからなる群から各々独立して選択されるか、R4aおよびR4bは、それらが結合している炭素原子と一緒に、(C〜C)シクロアルキルを形成し、前記(C〜C)シクロアルキルは、1〜3個のRで置換されていてもよく、
    5aおよびR5bは、各出現において、水素、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、オキソ、−SF、ニトロ、置換されていてもよい(C〜C)アルキル、置換されていてもよい(C〜C)アルケニル、置換されていてもよい(C〜C)アルキニル、置換されていてもよいチオ(C〜C)アルキル、置換されていてもよい(C〜C)アルコキシ、置換されていてもよい(C〜C)アルコキシ(C〜C)アルキル、置換されていてもよい(C〜C)シクロアルキル、置換されていてもよいフェニル、−N(R)(R)、−N(R)(C=(O)R)、−C(=O)N(R)(R)、−O−C(=O)N(R)(R)、−C(=O)−Rおよび−C(=O)−ORからなる群から独立して選択されるか、R5aおよびR5bは、それらが結合している炭素原子と一緒に、(C〜C)シクロアルキルを形成し、前記(C〜C)シクロアルキルは、1〜3個のRで置換されていてもよく、
    およびRは、水素、ハロゲン、シアノ、−SF、ニトロ、置換されていてもよい(C〜C)アルキル、置換されていてもよい(C〜C)アルケニル、置換されていてもよい(C〜C)アルキニル、置換されていてもよいチオ(C〜C)アルキル、置換されていてもよい(C〜C)アルコキシ、置換されていてもよい(C〜C)アルコキシ(C〜C)アルキル、置換されていてもよい(C〜C)シクロアルキル、置換されていてもよいフェニル、−N(R)(R)、−N(R)(C=(O)R)、−C(=O)N(R)(R)、−O−C(=O)N(R)(R)、−C(=O)−R、−C(=O)−ORおよび−ORからなる群から各々独立して選択され、但し、RおよびRは、両方ともヒドロキシになることはなく、
    は、各出現において、シアノ、ハロゲン、ヒドロキシ、−SF、ニトロ、置換されていてもよい(C〜C)アルキル、置換されていてもよい(C〜C)アルコキシおよび置換されていてもよい(C〜C)アルコキシ(C〜C)アルキルからなる群から独立して選択され、
    は、水素および置換されていてもよい(C〜C)アルキルからなる群から選択され、
    yは、1、2、3または4から選択される整数であり、
    環Bは、1〜3個のR10で置換されていてもよく、ここで、各R10は、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、−SF、ニトロ、置換されていてもよい(C〜C)アルキル、置換されていてもよい(C〜C)アルケニル、置換されていてもよい(C〜C)アルキニル、置換されていてもよいチオ(C〜C)アルキル、置換されていてもよい(C〜C)アルコキシ、置換されていてもよい(C〜C)シクロアルキル、−N(R)(R)、−N(R)(C=(O)R)、−C(=O)N(R)(R)、−O−C(=O)N(R)(R)、−C(=O)−Rおよび−C(=O)−ORからなる群から独立して選択されるか、2個のR10置換基は、それらが結合している炭素原子と一緒に、置換されていてもよい(C〜C)シクロアルキルを形成し、
    環Dは、1〜4個のR11で置換されていてもよく、ここで、各R11は、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、−SF、ニトロ、置換されていてもよい(C〜C)アルキル、置換されていてもよい(C〜C)アルケニル、置換されていてもよい(C〜C)アルキニル、置換されていてもよいチオ(C〜C)アルキル、置換されていてもよい(C〜C)アルコキシ、置換されていてもよい(C〜C)シクロアルキル、置換されていてもよい(4〜6員)ヘテロシクロアルキル、−N(R)(R)、−N(R)(C=(O)R)、−C(=O)N(R)(R)、−O−C(=O)N(R)(R)、−C(=O)−R、−C(=O)−ORからなる群から独立して選択され、
    およびRは、各出現において、水素または置換されていてもよい(C〜C)アルキルから各々独立して選択され、
    但し、前記化合物は、7−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−2−{[5−(トリフルオロメチル)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオンではない)。
  2. Xが、
    Xi)1〜3個のヘテロ原子を含有する(5〜6員)ヘテロアリール、
    Xii)1〜3個のヘテロ原子を含有する(6員)ヘテロアリール、または
    Xiii)1〜3個のヘテロ原子を含有する(5員)ヘテロアリール
    によって表される、請求項1に記載の化合物、または薬学的に許容できるその塩。
  3. Xが、トリアゾリル、イミダゾリル、フラニル、チオフェニル、ピラゾリル、イソチアゾリル、チアゾリル、イソオキサゾリルおよびオキサゾリルからなる群から選択される(5員)ヘテロアリールである、請求項2に記載の化合物、または薬学的に許容できるその塩。
  4. Xが、イミダゾリルである、請求項3に記載の化合物、または薬学的に許容できるその塩。
  5. Xが、トリアゾリルである、請求項3に記載の化合物、または薬学的に許容できるその塩。
  6. が、化学的に容認できる場合、水素、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、オキソ、−SF、ニトロ、置換されていてもよい(C〜C)アルキル、置換されていてもよい(C〜C)アルケニル、置換されていてもよい(C〜C)アルキニル、置換されていてもよいチオ(C〜C)アルキル、置換されていてもよい(C〜C)アルコキシ、置換されていてもよい(C〜C)シクロアルキル、−N(R)(R)、−N(R)(C=(O)R)、−C(=O)N(R)(R)、−O−C(=O)N(R)(R)、−C(=O)−Rおよび−C(=O)−ORからなる群から選択され、
    2aおよびR2bが、化学的に容認できる場合、各出現において、水素、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、−SF、ニトロ、置換されていてもよい(C〜C)アルキル、置換されていてもよい(C〜C)アルケニル、置換されていてもよい(C〜C)アルキニル、置換されていてもよいチオ(C〜C)アルキル、置換されていてもよい(C〜C)アルコキシ、置換されていてもよい(C〜C)アルコキシ(C〜C)アルキル、置換されていてもよい(C〜C)シクロアルキル、置換されていてもよいフェニル、−N(R)(R)、−N(R)(C=(O)R)、−C(=O)N(R)(R)、−O−C(=O)N(R)(R)、−C(=O)−Rおよび−C(=O)−ORからなる群から独立して選択されるか、R2aおよびR2bが、それらが結合している炭素原子と一緒に、(C〜C)シクロアルキルまたは(4〜10員)ヘテロシクロアルキルを形成し、前記(C〜C)シクロアルキルおよび前記(4〜10員)ヘテロシクロアルキルは、1〜3個のRで置換されていてもよく、
    4aおよびR4bが、化学的に容認できる場合、水素、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、オキソ、−SF、ニトロ、置換されていてもよい(C〜C)アルキル、置換されていてもよい(C〜C)アルケニル、置換されていてもよい(C〜C)アルキニル、置換されていてもよいチオ(C〜C)アルキル、置換されていてもよい(C〜C)アルコキシ、置換されていてもよい(C〜C)アルコキシ(C〜C)アルキル、置換されていてもよい(C〜C)シクロアルキル、置換されていてもよいフェニル、−N(R)(R)、−N(R)(C=(O)R)、−C(=O)N(R)(R)、−O−C(=O)N(R)(R)、−C(=O)−Rおよび−C(=O)−ORからなる群から各々独立して選択されるか、R4aおよびR4bが、それらが結合している炭素原子と一緒に、(C〜C)シクロアルキルを形成し、前記(C〜C)シクロアルキルは、1〜3個のRで置換されていてもよく、
    5aおよびR5bが、各出現において、水素、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、オキソ、−SF、ニトロ、置換されていてもよい(C〜C)アルキル、置換されていてもよい(C〜C)アルケニル、置換されていてもよい(C〜C)アルキニル、置換されていてもよいチオ(C〜C)アルキル、置換されていてもよい(C〜C)アルコキシ、置換されていてもよい(C〜C)アルコキシ(C〜C)アルキル、置換されていてもよい(C〜C)シクロアルキル、置換されていてもよいフェニル、−N(R)(R)、−N(R)(C=(O)R)、−C(=O)N(R)(R)、−O−C(=O)N(R)(R)、−C(=O)−Rおよび−C(=O)−ORからなる群から独立して選択されるか、R5aおよびR5bが、それらが結合している炭素原子と一緒に、(C〜C)シクロアルキルを形成し、前記(C〜C)シクロアルキルは、1〜3個のRで置換されていてもよく、
    およびRが、水素、ハロゲン、シアノ、−SF、ニトロ、置換されていてもよい(C〜C)アルキル、置換されていてもよい(C〜C)アルケニル、置換されていてもよい(C〜C)アルキニル、置換されていてもよいチオ(C〜C)アルキル、置換されていてもよい(C〜C)アルコキシ、置換されていてもよい(C〜C)アルコキシ(C〜C)アルキル、置換されていてもよい(C〜C)シクロアルキル、置換されていてもよいフェニル、−N(R)(R)、−N(R)(C=(O)R)、−C(=O)N(R)(R)、−O−C(=O)N(R)(R)、−C(=O)−R、−C(=O)−ORおよび−ORからなる群から各々独立して選択され、但し、RおよびRは、両方ともヒドロキシになることはなく、
    が、各出現において、シアノ、ハロゲン、ヒドロキシ、−SF、ニトロ、置換されていてもよい(C〜C)アルキル、置換されていてもよい(C〜C)アルコキシおよび置換されていてもよい(C〜C)アルコキシ(C〜C)アルキルからなる群から独立して選択され、
    が、水素および置換されていてもよい(C〜C)アルキルからなる群から選択され、
    yが、1、2、3または4から選択される整数であり、
    環Bが、1〜3個のR10で置換されていてもよく、ここで、各R10は、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、−SF、ニトロ、置換されていてもよい(C〜C)アルキル、置換されていてもよい(C〜C)アルケニル、置換されていてもよい(C〜C)アルキニル、置換されていてもよいチオ(C〜C)アルキル、置換されていてもよい(C〜C)アルコキシ、置換されていてもよい(C〜C)シクロアルキル、−N(R)(R)、−N(R)(C=(O)R)、−C(=O)N(R)(R)、−O−C(=O)N(R)(R)、−C(=O)−R、−C(=O)−ORからなる群から独立して選択されるか、2個のR10置換基は、それらが結合している炭素原子と一緒に、置換されていてもよい(C〜C)シクロアルキルを形成し、
    環Dが、1〜4個のR11で置換されていてもよく、ここで、各R11は、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、−SF、ニトロ、置換されていてもよい(C〜C)アルキル、置換されていてもよい(C〜C)アルケニル、置換されていてもよい(C〜C)アルキニル、置換されていてもよいチオ(C〜C)アルキル、置換されていてもよい(C〜C)アルコキシ、置換されていてもよい(C〜C)シクロアルキル、置換されていてもよい(4〜6員)ヘテロシクロアルキル、−N(R)(R)、−N(R)(C=(O)R)、−C(=O)N(R)(R)、−O−C(=O)N(R)(R)、−C(=O)−R、−C(=O)−ORからなる群から独立して選択され、
    およびRが、各出現において、水素または置換されていてもよい(C〜C)アルキルから各々独立して選択される、
    請求項2から5のいずれか一項に記載の化合物、または薬学的に許容できるその塩。
  7. が、水素、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、置換されていてもよい(C〜C)アルキルおよび置換されていてもよい(C〜C)アルコキシからなる群から選択され、ここで、前記(C〜C)アルキルおよび(C〜C)アルコキシは、ハロゲン、オキソ、シアノ、ヒドロキシまたは−SFから選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく、
    2aおよびR2bが、水素、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシまたは置換されていてもよい(C〜C)アルキルから各々独立して選択され、
    4a、R4b、R5aおよびR5bが、水素、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、オキソ、−SF、置換されていてもよい(C〜C)アルキルおよび置換されていてもよい(C〜C)アルコキシからなる群から各々独立して選択され、ここで、前記(C〜C)アルキルおよび(C〜C)アルコキシは、ハロゲン、オキソ、シアノ、ヒドロキシまたは−SFから選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく、
    およびRが、水素、シアノ、ハロゲン、−SF、置換されていてもよい(C〜C)アルキルおよび置換されていてもよい(C〜C)アルコキシからなる群から各々独立して選択され、ここで、前記(C〜C)アルキルおよび(C〜C)アルコキシは、ハロゲン、オキソ、シアノ、ヒドロキシまたは−SFから選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく、
    yが、1であり、
    環Bが、1〜2個のR10で置換されていてもよく、ここで、各R10は、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、−SF、置換されていてもよい(C〜C)アルキルおよび置換されていてもよい(C〜C)アルコキシから独立して選択され、ここで、前記(C〜C)アルキルおよび(C〜C)アルコキシは、ハロゲン、オキソ、シアノ、ヒドロキシまたは−SFから選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく、
    環Dが、1〜3個のR11で置換されていてもよく、ここで、各R11は、
    ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、置換されていてもよい(C〜C)アルキル、置換されていてもよい(C〜C)アルコキシ、−SF、−N(R)(R)、ニトロおよび置換されていてもよい(C〜C)シクロアルキルからなる群から独立して選択され、ここで、前記(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシおよび(C〜C)シクロアルキルは、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、−SFおよび置換されていてもよい(C〜C)アルキルから独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく、ここで、RおよびRは、水素または置換されていてもよい(C〜C)アルキルから各々独立して選択される、
    請求項3に記載の化合物、または薬学的に許容できるその塩。
  8. が、置換されていてもよい(C〜C)アルキルであり、ここで、前記(C〜C)アルキルは、ハロゲン、オキソ、シアノ、ヒドロキシまたは−SFから選択される1〜3個の置換基で置換されており、
    2a、R2b、R4a、R4b、R5aおよびR5bが、各々独立して、
    i)水素、または
    ii)置換されていてもよい(C〜C)アルキル[ここで、前記(C〜C)アルキルは、ハロゲン、オキソ、シアノ、ヒドロキシまたは−SFから選択される1〜3個の置換基で置換されている]
    である、
    請求項7に記載の化合物、または薬学的に許容できるその塩。
  9. が、メチルであり、R2a、R2b、R4a、R4b、R5aおよびR5bが、各々独立して、水素である、請求項8に記載の化合物、または薬学的に許容できるその塩。
  10. が、メチルであり、R2a、R2b、R5aおよびR5bが、各々独立して、水素であり、R4aおよびR4bの一方が、水素であり、他方が、メチルである、請求項8に記載の化合物、または薬学的に許容できるその塩。
  11. が、メチルであり、R2aおよびR2bの一方が、水素であり、他方が、メチルであり、R4a、R4b、R5aおよびR5bが、各々独立して、水素である、請求項8に記載の化合物、または薬学的に許容できるその塩。
  12. 式IIの構造を有する化合物:
    Figure 2018508494
    または薬学的に許容できるその塩(式中、
    は、水素、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、置換されていてもよい(C〜C)アルキルおよび置換されていてもよい(C〜C)アルコキシからなる群から選択され、ここで、前記(C〜C)アルキルおよび(C〜C)アルコキシは、ハロゲン、オキソ、シアノ、ヒドロキシまたは−SFから選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく、
    2a、R2b、R4a、R4b、R5aおよびR5bは、水素、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシまたは置換されていてもよい(C〜C)アルキルから各々独立して選択され、
    環Bは、1〜2個のR10で置換されていてもよく、ここで、各R10は、ハロゲンまたは置換されていてもよい(C〜C)アルキルから独立して選択され、
    環Dは、1〜3個のR11で置換されていてもよく、ここで、各R11は、ハロゲン、置換されていてもよい(C〜C)アルキルおよび置換されていてもよい(C〜C)アルコキシから独立して選択され、
    但し、前記化合物は、7−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−2−{[5−(トリフルオロメチル)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオンではない)。
  13. が、水素、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、(C〜C)アルキルおよび(C〜C)アルコキシからなる群から選択され、ここで、前記(C〜C)アルキルおよび(C〜C)アルコキシは、1〜3個のフルオロ原子で置換されていてもよく、
    2a、R2b、R4a、R4b、R5aおよびR5bが、水素または(C〜C)アルキルから各々独立して選択され、ここで、前記(C〜C)アルキルは、メチルであり、
    環Bが、1〜2個のR10で置換されていてもよく、ここで、各R10は、
    i)フルオロもしくはクロロから選択されるハロゲン、または
    ii)(C〜C)アルキル[ここで、前記(C〜C)アルキルは、メチルである]
    から選択され、
    環Dが、1〜3個のR11で置換されていてもよく、ここで、各R11は、
    i)フルオロまたはクロロから選択されるハロゲン、
    ii)フルオロメチル、ジフルオロメチルおよびトリフルオロメチルからなる群から選択される、置換されていてもよい(C〜C)アルキル、ならびに
    iii)置換されていてもよい(C〜C)アルコキシ[ここで、前記置換されていてもよい(C〜C)アルコキシは、フルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシからなる群から選択される]
    から選択される、
    請求項12に記載の化合物。
  14. が、(C〜C)アルキルであり、ここで、前記アルキルは、メチルである、請求項12に記載の化合物。
  15. 式IIIの構造を有する化合物:
    Figure 2018508494
    または薬学的に許容できるその塩(式中、
    は、水素、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、置換されていてもよい(C〜C)アルキルおよび置換されていてもよい(C〜C)アルコキシからなる群から選択され、ここで、前記(C〜C)アルキルおよび(C〜C)アルコキシは、ハロゲン、オキソ、シアノ、ヒドロキシまたは−SFから選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく、
    2a、R2b、R4a、R4b、R5aおよびR5bは、水素、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシまたは置換されていてもよい(C〜C)アルキルから各々独立して選択され、
    環Bは、1〜2個のR10で置換されていてもよく、ここで、各R10は、ハロゲンまたは置換されていてもよい(C〜C)アルキルから独立して選択され、
    環Dは、1〜3個のR11で置換されていてもよく、ここで、各R11は、ハロゲン、置換されていてもよい(C〜C)アルキルおよび置換されていてもよい(C〜C)アルコキシから独立して選択される)。
  16. が、水素、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、(C〜C)アルキルおよび(C〜C)アルコキシからなる群から選択され、ここで、前記(C〜C)アルキルおよび(C〜C)アルコキシは、1〜3個のフルオロ原子で置換されていてもよく、
    2a、R2b、R4a、R4b、R5aおよびR5bが、水素または(C〜C)アルキルから各々独立して選択され、ここで、前記(C〜C)アルキルは、メチルであり、
    環Bが、1〜2個のR10で置換されていてもよく、ここで、各R10は、
    i)フルオロもしくはクロロから選択されるハロゲン、または
    ii)(C〜C)アルキル[ここで、前記(C〜C)アルキルは、メチルである]
    から選択され、
    環Dが、1〜3個のR11で置換されていてもよく、ここで、各R11は、
    i)フルオロまたはクロロから選択されるハロゲン、
    ii)フルオロメチル、ジフルオロメチルおよびトリフルオロメチルからなる群から選択される、置換されていてもよい(C〜C)アルキル、ならびに
    iii)置換されていてもよい(C〜C)アルコキシ[ここで、前記置換されていてもよい(C〜C)アルコキシは、フルオロメトキシ、ジフルオロメトキシおよびトリフルオロメトキシからなる群から選択される]
    から選択される、
    請求項15に記載の化合物。
  17. 7−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−2−{[1a−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオン;
    7−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−2−{[(1aS,6bS)−1a−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオン;
    7−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−2−{[(1aR,6bR)−1a−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオン;
    2−{[3−フルオロ−1a−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−7−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオン;
    2−{[(1aS,6bS)−3−フルオロ−1a−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−7−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオン;
    2−{[(1aR,6bR)−3−フルオロ−1a−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−7−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオン;
    2−{[4−フルオロ−1a−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−7−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオン;
    2−{[(1aS,6bS)−4−フルオロ−1a−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−7−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオン;
    2−{[(1aR,6bR)−4−フルオロ−1a−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−7−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオン;
    2−{[4−フルオロ−1a−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−7−(3−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオン;
    2−{[(1aS,6bS)−4−フルオロ−1a−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−7−(3−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオン;
    2−{[(1aR,6bR)−4−フルオロ−1a−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−7−(3−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオン;
    2−{[(1aS,6bS)−4−クロロ−1a−メチル−5−(トリフルオロメチル)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−7−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオン;
    2−{[(1aR,6bR)−4−クロロ−1a−メチル−5−(トリフルオロメチル)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−7−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオン;
    2−{[(1aS,6bS)−5−(ジフルオロメトキシ)−4−フルオロ−1a−メチル−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−7−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオン;
    2−{[(1aR,6bR)−5−(ジフルオロメトキシ)−4−フルオロ−1a−メチル−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−7−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオン;
    2−{[(1aS,6bS)−4−フルオロ−1a−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−7−[4−(ヒドロキシメチル)−1H−イミダゾール−1−イル]−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオン;
    7−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−2−{[(1aS,6bS)−1a−メチル−5−(トリフルオロメチル)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオン;
    7−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−2−{[(1aR,6bR)−1a−メチル−5−(トリフルオロメチル)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオン;
    2−{[(1aS,6bS)−4−フルオロ−1a−メチル−5−(トリフルオロメチル)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−7−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオン;
    2−{[(1aR,6bR)−4−フルオロ−1a−メチル−5−(トリフルオロメチル)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−7−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオン;
    2−{[(1aS,6bS)−3−フルオロ−1a−メチル−5−(トリフルオロメチル)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−7−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオン;
    2−{[(1aR,6bR)−3−フルオロ−1a−メチル−5−(トリフルオロメチル)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−7−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオン;
    2−{[(1aS,6bS)−3−クロロ−1a−メチル−5−(トリフルオロメチル)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−7−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオン;
    2−{[(1aR,6bR)−3−クロロ−1a−メチル−5−(トリフルオロメチル)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−7−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオン
    からなる群から選択される化合物、または薬学的に許容できるその塩。
  18. 2−{[(1aS,6bS)−4−フルオロ−1a−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−7−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオン、または薬学的に許容できるその塩。
  19. 2−{[(1aR,6bR)−4−フルオロ−1a−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−7−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオン、または薬学的に許容できるその塩。
  20. 2−{[(1aS,6bS)−3−フルオロ−1a−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−7−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオン、または薬学的に許容できるその塩。
  21. 2−{[(1aR,6bR)−3−フルオロ−1a−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−7−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオン、または薬学的に許容できるその塩。
  22. 2−{[(1aS,6bS)−4−クロロ−1a−メチル−5−(トリフルオロメチル)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−7−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオン、または薬学的に許容できるその塩。
  23. 2−{[(1aR,6bR)−4−クロロ−1a−メチル−5−(トリフルオロメチル)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b][1]ベンゾフラン−6b−イル]メチル}−7−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオン、または薬学的に許容できるその塩。
  24. 2−(((1aS,6bS)−4−フルオロ−1a−メチル−5−(トリフルオロメチル)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b]ベンゾフラン−6b−イル)メチル)−7−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオン、または薬学的に許容できるその塩。
  25. 2−(((1aR,6bR)−4−フルオロ−1a−メチル−5−(トリフルオロメチル)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b]ベンゾフラン−6b−イル)メチル)−7−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオン、または薬学的に許容できるその塩。
  26. 2−(((1aS,6bS)−3−フルオロ−1a−メチル−5−(トリフルオロメチル)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b]ベンゾフラン−6b−イル)メチル)−7−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオン、または薬学的に許容できるその塩。
  27. 2−(((1aR,6bR)−3−フルオロ−1a−メチル−5−(トリフルオロメチル)−1,1a−ジヒドロ−6bH−シクロプロパ[b]ベンゾフラン−6b−イル)メチル)−7−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−1,6−ジオン、または薬学的に許容できるその塩。
  28. それを必要とする対象におけるアミロイドベータ(Aβ)タンパク質の産生を低減させる際に使用するための、請求項1から27のいずれか一項に記載の化合物、または薬学的に許容できるその塩。
  29. 請求項1から27のいずれか一項に記載の化合物、または薬学的に許容できるその塩と、薬学的に許容できる賦形剤とを含む、医薬組成物。
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