JP2018507363A5 - - Google Patents
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Description
アーマチュア板18はまた、摩擦板14に制動トルクを伝達するためにブレーキ10を掛けている間、摩擦板14を係合するように構成される。アーマチュア板18を、金属若しくは金属合金で、又は鉄若しくは鋼などの比較的低い磁気抵抗を有する他の材料で作製してもよい。アーマチュア板18は、摩擦板14の側34に配置される。アーマチュア板18は更に、ハブ12及び軸28の周りに配置されてもよい。アーマチュア板18は、回転しないように固定されるが、ブレーキ10の係合及び解放を許容するために、摩擦板14及び圧力板16に向かう方向と、摩擦板14及び圧力板16から離れる方向に軸方向に移動可能である。アーマチュア板18は、アーマチュア板18を貫通して延びる複数のボア又はファスナー36がアーマチュア板18を通過するのを許容するように構成されたアーマチュア板18の径方向外面における複数の凹部を含み得る。このようにして、ファスナー36は、アーマチュア板18の、軸28の周りの回転を抑制又は防止するが、アーマチュア板18は軸28に沿って移動することが許容される。
フィールドシェル22は、導体24と一緒になって、ブレーキ10を解放するように、摩擦板14及び圧力板16から離れる軸28に沿った反対方向にアーマチュア板18を付勢するための手段を提供する。フィールドシェル22はまた、構造的支持を提供し、圧力板16及びスプリング20を含むブレーキ10の他の構成部品の向きを定めてもよい。フィールドシェル22は、環状形状で軸28の周りに配置されてもよく、アーマチュア板18の摩擦板14とは反対の側に配置されてもよい。フィールドシェル22を強磁性材料などの比較的低い磁気抵抗を有する材料で作製してもよい。フィールドシェル22は、径方向に延びる端壁38と、端壁38からアーマチュア板18に向かって軸方向に延びる径方向に整合した内壁40及び外壁42とを画定してもよい。内壁40は、各スプリング20の一端部を受け入れるように構成された1つ又は複数の有底ボア44を画定してもよい。外壁42もまた、ファスナー36を受け入れるように構成された1つ又は複数の有底ボア46を画定してもよい。導体24は、従来の巻線コイル又は同様の導体を含み得て、壁40、42間においてフィールドシェル22内に受け入れられるように構成される。導体24に供給された電流は、アーマチュア板18及びフィールドシェル22を含む電磁回路を生成する。この回路は、ブレーキ10を解放するように、フィールドシェル22に向けて、摩擦板14から離れる方向にアーマチュア板18をスプリング20の力に抗して付勢する。
スイッチ26は、ブレーキ10に結合され得るハウジング48内に取り付けられてもよい。図示の実施形態において、ハウジング48は、ハウジング48をブレーキ10に結合するために使用されるファスナー52を受け入れるように構成された取付用フランジ50がハウジング48から延びる、略矩形の箱形状を有する。ハウジング48は、アルミニウムで作製され、アーマチュア板18とフィールドシェル22との間の空隙とブレーキ10とに対するリードスイッチ26の向きを定めるのを補助してもよい(ただし、スイッチ26はハウジング48の代わりに様々な構造及び/又は結合方法を使用してブレーキ10に対して向きが定められ得ることが理解されるべきである)。本教示によれば、スイッチ26は、スイッチ26の縦軸54が軸28に平行以外の方向に延びるように向きが定められる。スイッチ26の縦軸54は、容器56の対向する縦端58、60間においてスイッチ26の気密封止されたガラス容器56内を貫通して延びる軸である。容器の縦端58、60はまた、スイッチ26の強磁性リード62、64が容器56に入る箇所を画定する。スイッチ26の縦軸54はまた、軸28を含む平面(図面に垂直に位置する平面)と0度〜90度の角度θで交差することになる。一実施形態によれば、軸54は、約80度の角度で平面と交差する。所定の用途での好ましい角度は、ブレーキ10の大きさと、スイッチ26に利用できる取付用外筒と、予想される振動と、コイル導体24の巻数及び電流レベルと、ブレーキ10の作動環境(近傍の電磁装置又は磁気装置及び強磁性構造を含む)と、電磁石の磁束の不均衡に対するブレーキの鉄製磁気回路とを含む、いくつかの要素によって決まることになる。その向きの結果として、軸54はまた、磁力が最大である空隙内の箇所における磁力の方向に平行以外の方向に延びる。図2を参照すると、アーマチュア板18とフィールドシェル22の壁42との間の磁力は、アーマチュア板18と軸28に平行な壁42との間の最短経路に沿って最大となる。
縦軸54が軸28に対してある角度をなすようにスイッチ26の向きを定めることにより、より堅牢で、確実な切り替えが可能となる。特に、その向きは、アーマチュア板18とフィールドシェル22との間の空隙の近傍に比較的高レベルの磁束漏れがあるときにのみスイッチ26が閉じるように、スイッチ26の感度を低下させる。結果として、導体24に電流が供給されていないときにはスイッチ26は閉じない。アーマチュア板18とフィールドシェル22との間に残存する比較的小さな空隙にわたってある程度の磁束漏れが存在するにもかかわらず、導体24に電流が供給されており、アーマチュア板18が摩擦板14から適切に解放されてフィールドシェル22を係合しているときにもスイッチ26は閉じない。スイッチ26は、導体24に電流が供給されているが、アーマチュア板18が不適切にも摩擦板14から解放されず、その結果、アーマチュア板18とフィールドシェル22との間の比較的大きな空隙にわたって比較的高レベルの磁束漏れが生じたときにのみ閉じる。このようにして、スイッチ26は、誤検出を起こさずにブレーキ10の不適切な作動状態を表示することができる。スイッチ26の向きはまた、導体24に電流が供給されていないときに不所望の固有の残留磁気がスイッチ26からフィールドシェル22及びブレーキ10の他の強磁性構成部品に流れ出ることを可能にし、それにより、スイッチ26の接点が偶発的に固着して閉じた状態のままとなることを防止する。更に、スイッチ26の向きは、これらの結果を達成し、それと同時に、スイッチ26が概してフィールドシェル22及びブレーキ10の径方向外面に近接して取り付けられることを可能にし、それにより、スイッチ26を保護しつつスイッチ26及びブレーキ10のパッケージングに必要な空間を低減する。
フィールドシェル68は、磁石70と一緒になって、ブレーキ66を解放するように、摩擦板14及び圧力板16から離れる軸28に沿った反対方向にアーマチュア板18を付勢するための手段を提供する。フィールドシェル68はまた、構造的支持を提供し、圧力板16及びスプリング20を含むブレーキ66の他の構成部品の向きを定めてもよい。フィールドシェル68は、環状形状で軸28の周りに配置されてもよく、アーマチュア板18の摩擦板とは反対の側に配置されてもよい。フィールドシェル68を強磁性材料などの比較的低い磁気抵抗を有する材料で作製してもよい。フィールドシェル68は、2つの構成部品72、74を含み得る。構成部品72は、径方向に延びる端壁76と、端壁76からアーマチュア板18に向かって軸方向に延びる径方向内壁78とを画定してもよい。壁78は、各スプリング20の一端部を受け入れるように構成された1つ又は複数の有底ボア80を画定してもよい。構成部品74は、構成部品72の壁78の径方向外側に配置される。構成部品74は、構成部品72の壁76から軸方向に離間された径方向に延びる端壁82と、端壁82からアーマチュア板18に向かって軸方向に延びる径方向外壁84とを画定してもよい。また、外壁84は、ファスナー36を受け入れるように構成された1つ又は複数の有底ボア86を画定してもよい。壁76、82は、軸方向に離間され、壁76、82間に磁石70を受け入れるような大きさとされる。壁78、84は、径方向に離間され、壁78、84間に導体24を受け入れるような大きさとされる。
本教示によれば、リードスイッチ26は、ここでもまた、ブレーキ66の作動状態を表示するために設けられる。スイッチ26は、磁気回路の部材間の空隙を横切って延びる。図示の実施形態において、スイッチ26は、フィールドシェル68の構成部品72、74の径方向外側に配置され、構成部品72、74間の空隙を横切って延びる。図示の実施形態において、スイッチ26は、アーマチュア板18とフィールドシェル68と磁石70とを含む磁気回路からの磁束漏れを検出する。特に、ブレーキが係合されてアーマチュア板18がフィールドシェル68から離間されたときの、構成部品72、74間の磁束漏れは、ブレーキが解放されてアーマチュア板18がフィールドシェル68と係合されたときの磁束漏れよりも大きい。ブレーキ66が係合状態と解放状態との間を移動するたびに、アーマチュア板18の移動が、構成部品72、74間の空隙にわたる磁気抵抗に変化をもたらし、これよりスイッチ26の状態に変化が生じる。ブレーキ66が係合されると、スイッチ26は、アーマチュア板18がフィールドシェル68から解放されて摩擦板14を係合しており、ブレーキ66が係合されていることを表示する閉状態を呈する。ブレーキ66が解放されると、スイッチ26は、アーマチュア板18がフィールドシェル68と係合されており、ブレーキ66が解放されていることを表示する開状態を呈する。
図3を参照すると、本教示によれば、スイッチ26は、ここでもまた、スイッチ26の縦軸54がブレーキ66の軸28に平行以外の方向に延びるように向きが定められる。スイッチ26の縦軸54はまた、軸28を含む平面(図面に垂直に位置する平面)と0度〜90度の角度θで交差することになる。所定の用途での好ましい角度は、ブレーキ66の大きさと、スイッチ26に利用できる取付用外筒と、予想される振動と、コイル導体24の巻数及び電流レベルと、ブレーキ66の作動環境(近傍の電磁装置又は磁気装置及び強磁性構造を含む)と、電磁石の磁束の不均衡に対するブレーキの鉄製磁気回路とを含む、いくつかの要素によって決まることになる。その向きの結果として、軸54はまた、磁力が最大である空隙内の箇所における磁力の方向に平行以外の方向に延びる。図4を参照すると、フィールドシェル68の構成部品72、74間の磁力は、軸28に平行な構成部品72、74間の最短経路に沿って最大となる。
縦軸54が軸28に対してある角度をなすようにスイッチ26の向きを定めることにより、ここでもまた、より堅牢で、確実な切り替えが可能となる。特に、その向きは、ここでもまた、フィールドシェル68の構成部品72、74間の空隙の近傍に比較的高レベルの磁束漏れがあるときにのみスイッチ26が閉じるように、スイッチ26の感度を低下させる。結果として、スイッチ26は、導体24に電流が供給されているが、アーマチュア板18が不適切にも摩擦板14から解放されず、その結果、構成部品72、74間の比較的大きな空隙にわたって比較的高レベルの磁束漏れが生じたときにのみ閉じる。このようにして、スイッチ26は、誤検出を起こさずにブレーキ66の不適切な作動状態を表示することができる。スイッチ26の向きはまた、導体24に電流が供給されていないときに不所望の固有の残留磁気がスイッチ26からフィールドシェル68及びブレーキ66の他の強磁性構成部品に流れ出ることを可能にし、それにより、スイッチ26の接点が偶発的に固着して閉じた状態のままとなることを防止する。更に、スイッチ26の向きは、これらの結果を達成し、それと同時に、スイッチ26が概してフィールドシェル68及びブレーキ66の径方向外面に近接して取り付けられることを可能にし、それにより、スイッチ26を保護する一方でスイッチ26に及びブレーキ66のパッケージングに必要な空間を低減する。
Claims (15)
- ブレーキであって、
回転軸の周りでシャフトと共に回転するように前記シャフトに結合するように構成された摩擦板と、
前記摩擦板の第1の側で前記軸の周りに配置され、回転しないように固定された圧力板と、
前記摩擦板の第2の側で前記軸の周りに配置されたアーマチュア板と、
前記摩擦板に対して前記アーマチュア板の反対側で前記軸の周りに配置されたフィールドシェルと、
前記ブレーキを係合するように、前記摩擦板に向かい、前記フィールドシェルから離れる第1の軸方向に前記アーマチュア板をバイアスするスプリングと、
前記フィールドシェル内に配置された導体であって、該導体に供給された電流は前記アーマチュア板と前記フィールドシェルとを含む電磁回路を生成し、前記電磁回路は、前記ブレーキを解放するように、前記摩擦板から離れ、前記フィールドシェルに向かう第2の軸方向に前記アーマチュア板を付勢する、導体と、
前記電磁回路の第1の部材と第2の部材との間の空隙を横切って延びるリードスイッチであって、前記リードスイッチの状態は前記ブレーキの作動状態を表示する、リードスイッチとを備える、
ブレーキ。 - 前記リードスイッチの縦軸は、前記回転軸に平行以外の方向に延びる、請求項1に記載のブレーキ。
- 前記リードスイッチの前記縦軸は、前記回転軸を含む平面と0度〜90度の角度で交わる、請求項1又は2に記載のブレーキ。
- 前記リードスイッチの前記縦軸は、磁力が最大である前記空隙内の箇所における前記磁力の方向に平行以外の方向に延びる、請求項1から3のいずれか1項に記載のブレーキ。
- 前記リードスイッチは、前記導体に電流が供給され、前記アーマチュア板が前記フィールドシェルを係合しない場合に第1の状態を呈し、そうでなければ、第2の状態を呈する、請求項1から4のいずれか1項に記載のブレーキ。
- 前記電磁回路の前記第1の部材及び前記第2の部材は、前記アーマチュア板及び前記フィールドシェルを備える、請求項1から5のいずれか1項に記載のブレーキ。
- 前記リードスイッチは、前記アーマチュア板及び前記フィールドシェルの径方向外側に配置される、請求項6に記載のブレーキ。
- ブレーキであって、
回転軸の周りでシャフトと共に回転するように前記シャフトに結合するように構成された摩擦板と、
前記摩擦板の第1の側で前記軸の周りに配置され、回転しないように固定された圧力板と、
前記摩擦板の第2の側で前記軸の周りに配置されたアーマチュア板と、
前記摩擦板に対して前記アーマチュア板の反対側で前記軸の周りに配置されたフィールドシェルであって、第1の構成部品と第2の構成部品とを含む、フィールドシェルと、
前記ブレーキを係合するように、前記摩擦板に向かい、前記フィールドシェルから離れる第1の軸方向に前記アーマチュア板をバイアスするスプリングと、
前記フィールドシェルの前記第1の構成部品と前記第2の構成部品との間に配置され、前記フィールドシェルの前記第1の構成部品、前記第2の構成部品、及び前記アーマチュア板と共に磁気回路を形成する磁石であって、前記磁気回路は前記ブレーキを解放するように、前記摩擦板から離れ、前記フィールドシェルに向かう第2の軸方向に前記アーマチュア板を付勢する、磁石と、
前記磁気回路の第1の部材と第2の部材との間の空隙を横切って延びるリードスイッチであって、前記リードスイッチの状態は前記ブレーキの作動状態を表示する、リードスイッチとを備え、
前記リードスイッチの縦軸は、前記回転軸に平行以外の方向に延びる、
ブレーキ。 - 前記リードスイッチの前記縦軸は、前記回転軸を含む平面と0度〜90度の角度で交わる、請求項8に記載のブレーキ。
- 前記リードスイッチの前記縦軸は、磁力が最大である前記空隙内の箇所における前記磁力の方向に平行以外の方向に延びる、請求項8又は9に記載のブレーキ。
- 前記リードスイッチは、前記ブレーキが係合される場合に第1の状態を呈し、前記ブレーキが解放される場合に第2の状態を呈する、請求項8から10のいずれか1項に記載のブレーキ。
- 前記第1の部材及び前記第2の部材は、前記フィールドシェルの前記第1の構成部品及び前記第2の構成部品を備える、請求項8から11のいずれか1項に記載のブレーキ。
- 前記リードスイッチは、前記フィールドシェルの前記第1の構成部品及び前記第2の構成部品の径方向外側に配置される、請求項12に記載のブレーキ。
- 前記圧力板は、前記フィールドシェルに結合される、請求項1から13のいずれか1項に記載のブレーキ。
- 前記スプリングは、前記フィールドシェルと前記アーマチュア板との間に配置される、請求項1から14のいずれか1項に記載のブレーキ。
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