JP6417808B2 - 電磁接触器 - Google Patents

電磁接触器 Download PDF

Info

Publication number
JP6417808B2
JP6417808B2 JP2014187903A JP2014187903A JP6417808B2 JP 6417808 B2 JP6417808 B2 JP 6417808B2 JP 2014187903 A JP2014187903 A JP 2014187903A JP 2014187903 A JP2014187903 A JP 2014187903A JP 6417808 B2 JP6417808 B2 JP 6417808B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plunger
movable
contact
hole
magnetic yoke
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014187903A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016062691A (ja
Inventor
中 康弘
康弘 中
幸悦 高谷
幸悦 高谷
鈴木 健司
健司 鈴木
友樹 田嶋
友樹 田嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric FA Components and Systems Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric FA Components and Systems Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric FA Components and Systems Co Ltd filed Critical Fuji Electric FA Components and Systems Co Ltd
Priority to JP2014187903A priority Critical patent/JP6417808B2/ja
Publication of JP2016062691A publication Critical patent/JP2016062691A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6417808B2 publication Critical patent/JP6417808B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Electromagnets (AREA)

Description

本発明は、電流路の開閉を行う電磁接触器に関する。
電流路の開閉を行う電磁接触器として、例えば、特許文献1に記載されたものが知られている。
特許文献1に記載された電磁接触器は、一対の固定接触子及びこれら一対の固定接触子に接離可能な可動接触子を有する接点機構と、この接点機構を駆動する電磁石ユニットとを備えている。
電磁石ユニットは、接点機構の可動接触子に連結軸で連結された可動プランジャと、所定の電圧を印加することで磁束を発生させて可動プランジャを駆動する励磁コイルと、励磁コイルを囲む磁気ヨークとを備えている。
磁気ヨークは、断面U字状の下部磁気ヨークと、この下部磁気ヨークの上部開口部に橋架した上部磁気ヨークとで構成される。
可動プランジャは、連結軸が同軸に連結されている円筒形状のプランジャ本体と、このプランジャ本体の他端に形成した周鍔部とを備え、プランジャ本体を上部磁気ヨークに形成したプランジャ貫通孔に挿通し、周鍔部をプランジャ貫通孔の周囲の上部磁気ヨークの上面に対向させている。
可動プランジャの周鍔部を囲むように、可動プランジャの可動方向に着磁した環状の永久磁石を固定し、上部磁気ヨークから離間する方向に可動プランジャに対してスプリング力を付与する復帰スプリングを配置し、永久磁石に固定した補助ヨークに周鍔部が当接することで、釈放状態における周鍔部及び上部磁気ヨークの間のギャップをg1に設定している。
そして、励磁コイルを励磁すると、ギャップg1に磁束が発生することで、永久磁石の吸引力及び復帰スプリングのスプリング力に抗して周鍔部を上部磁気ヨークに当接する吸引力が発生し、接点機構の一対の固定接触子及び可動接触子が接触するので電流路が形成されて投入状態となる。
ここで、可動プランジャのプランジャ本体が挿通する上部磁気ヨークのプランジャ貫通孔の内周面とプランジャ本体の外周面との間のギャップg2は、周鍔部及び上部磁気ヨークの間のギャップg1より大きな値に設定されている(g2>g1)。
特開2012−243583号公報
ところで、上述した特許文献1の電磁接触器は、上部磁気ヨークのプランジャ貫通孔に、軸方向の一端から他端まで同一外径寸法の円筒形状とした可動プランジャのプランジャ本体が挿通している。このようなプランジャ本体の外周面とプランジャ貫通孔の内周面との間にギャップg1より大きなギャップg2を設けるために、上部磁気ヨークに孔径の大きなプランジャ貫通孔を形成することが考えられる。
このように上部磁気ヨークに大きな孔径のプランジャ貫通孔を形成すると、可動プランジャの周鍔部と上部磁気ヨークとの対向面積が小さくなってしまい、励磁コイルを励磁しても可動プランジャに対する吸引力を十分に発生することができない。
そこで、可動プランジャの周鍔部と上部磁気ヨークのヨーク面との対向面積を大きく設定するため、周鍔部の外周形状を大きく形成することが考えられるが、周鍔部の形状を大きくすると装置の小型化の面で問題がある。
本発明は、上述の問題を解決するためになされたものであり、小型化を図りながら可動プランジャの周鍔部及び上部磁気ヨークの対向面積を大きくすることで可動プランジャに対する吸引力を大きくすることができる電磁接触器を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る電磁接触器は、一対の固定接触子及びこれら該一対の固定接触子に接離可能な可動接触子を有する接点機構と、この接点機構を駆動する電磁石ユニットとを備え、電磁石ユニットは可動接触子に連結された可動プランジャと、この可動プランジャを駆動するための磁束を発生させる励磁コイルと、この励磁コイルを囲む磁気ヨークとを備えている。また、可動プランジャは、円筒形状のプランジャ本体と、このプランジャ本体の一端に形成した周鍔部とプランジャ本体の周鍔部に近接する一端側に当該プランジャ本体より縮径して形成され、磁気ヨークに形成したプランジャ貫通孔に対向する括れ部とを備えている。そして、可動プランジャの釈放状態において、周鍔部がプランジャ貫通孔の周囲の磁気ヨークのヨーク面にギャップG1を設けて対向し、プランジャ貫通孔の内周面と括れ部の外周面との間に、ギャップG1より大きな寸法のギャップG2を設けて前記可動プランジャを配置した。
本発明に係る電磁接触器によれば、プランジャ本体の周鍔部に近接する一端側にプランジャ本体より縮径して形成した括れ部を形成することで、磁気ヨークのプランジャ貫通孔の孔径を小さくでき、可動プランジャの周鍔部と上部磁気ヨークとの対向面積を大きく設定することができる。これにより、周鍔部と上部磁気ヨークの上面との間のギャップにおける磁気抵抗を低減し、可動プランジャに対する吸引力を十分に大きくすることができる。また、可動プランジャの周鍔部と上部磁気ヨークとの対向面積を大きく設定するために、周鍔部の外周形状を大きく形成する必要がないので、電磁接触器の小型化を図ることができる。
本発明の第1実施形態に係る電磁接触器を示す断面図である。 第1実施形態の電磁接触器において、収容室、固定プランジャ、スプール及びスプールに巻回された励磁コイル、及び下部磁気ヨークを分解して示す斜視図である。 第1実施形態の電磁接触器の分解斜視図である。 第1実施形態の可動プランジャを示す斜視図である。 第1実施形態の電磁接触器を構成する電磁石ユニットの半断面図である。 第1実施形態の電磁石ユニットの励磁コイルが励磁したときの閉磁路を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
本発明の第1実施形態に係る電磁接触器は、図1乃至図6に示されており、電磁接触器1は、接点機構2と、接点機構2を駆動する電磁石ユニット3と、接点機構2、後述する連結軸37及び可動プランジャ35を収容する密封された収容室4とを備えている。
接点機構2は、収容室4を構成する接点機構収容ケース5内に収容されており、この接点機構収容ケース5は、金属製の角筒体6と、この角筒体6の上端を閉塞する平板状のセラミック製の絶縁基板7とを備えている。角筒体6は、下端部に外方に突出するフランジ部6aを有し、そのフランジ部6aが収容室4を構成する後述の上部磁気ヨーク8の上面にシール接合されている。絶縁基板7には、一対の貫通孔7a、7bが所定間隔をあけて形成されている。絶縁基板7の上面における貫通孔7a、7bの周囲及び絶縁基板7の下面における角筒体6が接触する位置には、メタライズ処理が施されている。
接点機構2は、絶縁基板7に一対の導体部21、22(以下、第1導体部21、第2導体部22と称する)を介して固定されている一対の固定接触子23、24(以下、第1固定接触子23、第2固定接触子24と称する)と、これら第1固定接触子23及び第2固定接触子24に対して接離可能に配置されている可動接触子25とを備えている。第1導体部21は、絶縁基板7の貫通孔7aに挿通されて固定され、第2導体部22は、絶縁基板7の貫通孔7bに挿通されて固定されている。
第1固定接触子23は、銅などからなる側面視C字形状の導電板であり、絶縁基板7の下面に沿って外側に延長する上板部23aと、上板部23aの外側端部から下方に延長する中間板部23bと、中間板部23bの下端部から上板部23aと平行に内側に延長する下板部23cとを備えている。下板部23cは、可動接触子25の下方に延び、その上面に可動接触子25の第1接点が接触する第1接点23dを備えている。
一方、第2固定接触子24も、第1固定接触子23と同様に、銅などからなる側面視C字形状の導電板であり、絶縁基板7の下面に沿って外側に延長する上板部24aと、上板部24aの外側端部から下方に延長する中間板部24bと、中間板部24bの下端部から上板部24aと平行に内側に延長する下板部24cとを備えている。下板部24cは、可動接触子25の下方に延び、その上面に可動接触子25の第2接点が接触する第2接点24dを備えている。
第1固定接触子23及び第2固定接触子24のそれぞれは、第1導体部21及び第2導体部22のそれぞれに固定されており、その固定方法としては、ろう付け、螺合等があげられる。
第1固定接触子23の中間板部23bの内側面及び第2固定接触子24の中間板部24bの内側面を覆うように、平面から見てC字状の磁性体板28が装着されている。これにより、中間板部23b、24bを流れる電流によって発生する磁場をシールドすることができる。
第1固定接触子23には、アークの発生を規制する合成樹脂製の絶縁カバー26が装着され、第2固定接触子24にも、アークの発生を規制する合成樹脂製の絶縁カバー27が装着されている。これにより、第1固定接触子23の内周面では下板部23cの上面側の第1接点23dのみが露出される。また、第2固定接触子24の内周面では下板部24cの上面側の第2接点24dのみが露出される。
可動接触子25は、銅などを材料とした図1の左右方向に長尺な導電板であり、第1固定接触子23及び第2固定接触子24内に両端部を配置するように配設されている。この可動接触子25は、電磁石ユニット3の後述する可動プランジャ35に固定された連結軸37に支持されている。可動接触子25の中央部には、連結軸37を挿通する貫通孔が形成されている。
連結軸37の上下方向略中央部には、フランジ部37aが外方に向けて突出形成されている。可動接触子25は、その貫通孔を連結軸37の上方から挿通してフランジ部37a上に載置される。そして、連結軸37の上方から接触スプリング39を挿通し、固定部材38を連結軸37の上方から連結軸37に挿通し、接触スプリング39で所定の付勢力を得るように接触スプリング39の上端を固定部材38によって止める。
この可動接触子25は、釈放状態で、両端の第1接点及び第2接点がそれぞれ第1固定接触子23の第1接点23d及び第2固定接触子24の第2接点24dのそれぞれと所定間隔を保って離間した状態となる。また、可動接触子25は、投入位置で、両端の第1接点及び第2接点がそれぞれ第1固定接触子23の第1接点23d及び第2固定接触子24の第2接点24dのそれぞれに、接触スプリング39による所定の接触圧力で接触するように設定されている。
接点機構収容ケース5の角筒体6の内周面には、図1に示すように、有底角筒状に形成された絶縁筒部14が配設されている。この絶縁筒部14は、金属製の角筒体6に対するアークの影響を遮断する絶縁機能を有する。
電磁石ユニット3は、図1乃至図3に示すように、側面から見てU字形状の下部磁気ヨーク31を有し、この下部磁気ヨーク31の底板部の中央部に固定プランジャ32が配置されている。そして、固定プランジャ32の外側にスプール33が配置されている。
スプール33は、図1に示すように、固定プランジャ32を挿通する中央円筒部33aと、中央円筒部33aの下端部から半径方向外側に突出する下フランジ部33bと、中央円筒部33aの上端部から半径方向外側に突出する上フランジ部33cとを備えている。そして、図1乃至図3に示すように、スプール33の中央円筒部33a、下フランジ部33b、及び上フランジ部33cで構成される収納空間に励磁コイル34が巻装されている。
下部磁気ヨーク31の開放端となる上端には、板状の上部磁気ヨーク8が固定されている。この上部磁気ヨーク8の中央部には、プランジャ貫通孔8aが形成されている。
また、スプール33の中央円筒部33a内に配置された固定プランジャ32の上部には凹部32aが形成されており、この凹部32a内に有底筒状に形成されたキャップ9が配置されている。これにより、凹部32aの周縁から立ち上がっている固定プランジャ32の立ち上がり部32bがキャップ9の周面を囲っている。
キャップ9の開放端に設けられた半径方向外側に突出するフランジ部9aが、上部磁気ヨーク8の下面にシール接合されている。これにより、接点機構収容ケース5及びキャップ9が上部磁気ヨーク8のプランジャ貫通孔8a介して連通される密封した容器(収容室4)が形成されている。
このキャップ9の内部には、最下部に復帰スプリング36を配置した可動プランジャ35が上下方向に移動可能に収容されている。
可動プランジャ35は、図1、図4及び図5に示すように、キャップ9の内部に上下方向に移動可能に収容されている円筒形状のプランジャ本体40と、プランジャ貫通孔8aよりも大きな外径を有して上部磁気ヨーク8の上方に位置している周鍔部41と、プランジャ本体40及び周鍔部41の間に形成され、プランジャ本体40より外径寸法を小さく形成した括れ部42とを備え、括れ部42は、上部磁気ヨーク8のプランジャ貫通孔8aの内側に位置している。
ここで、図5に示すように、可動プランジャ35の周鍔部41が補助ヨーク12に当接した状態(後述する釈放状態)では、括れ部42の周鍔部41側の上端部及びプランジャ本体40側の下端部は、プランジャ貫通孔8aの内周面から離間している。
可動プランジャ35の軸線上には、周鍔部41側の上端側に連結軸37を嵌入する嵌入孔43と、復帰スプリング36を配置するスプリング収納孔44が形成されている。
図5に示すように、括れ部42の断面積(括れ部42の外周面と嵌入孔43の内周面との間の断面積)をS1とし、スプリング収納孔44を設けたプランジャ本体40の下端部の断面積(プランジャ本体40の外周面とスプリング収納孔44の内周面との間の断面積)をS2とすると、S1≧S2の関係に設定されている。
なお、本発明に係るプランジャ本体の最も径方向断面積の小さな部位が、スプリング収納孔44を設けたプランジャ本体40の下端部に対応している。
また、図1及び図5に示すように、上部磁気ヨーク8の上面8bには、外形が方形で円形の中心開口を有して環状に形成された永久磁石11が可動プランジャ35の周鍔部41を囲むように固定されている。永久磁石11は、上下方向即ち厚み方向に上端側を例えばN極、下端側をS極とするように着磁されている。
永久磁石11の上面には、永久磁石11と同一外形で可動プランジャ35の周鍔部41よりも小さい内径の貫通孔12aを有する補助ヨーク12が固定されている。
補助ヨーク12の上面には、弾性を有する板状の異物侵入防止部材13が固定されている。
そして、可動プランジャ35の嵌入孔43に嵌入する連結軸37が、補助ヨーク12の貫通孔12a及び異物侵入防止部材13の貫通孔13aを挿通している。
この第1実施形態の電磁接触器の釈放状態では、可動プランジャ35が復帰スプリング36によって上方に付勢されて、周鍔部41の上面が補助ヨーク12の下面に当接する釈放位置となる。この状態で、可動接触子25の一対の接点が第1固定接触子23及び第2固定接触子24の接点23d,24dから上方に離間して、電流遮断状態となっている。
この釈放状態では、可動プランジャ35の周鍔部41が永久磁石11の磁力によって補助ヨーク12に吸引され、復帰スプリング36の付勢力と相まって可動プランジャ35が外部からの振動や衝撃等によって不用意に下方に移動することなく補助ヨーク12に当接された状態が確保される。
釈放状態では、図6に示すように、可動プランジャ35の周鍔部41の下面と上部磁気ヨーク8の上面8bとの間のギャップG1と、可動プランジャ35の括れ部42の外周面及び上部磁気ヨーク8のプランジャ貫通孔8aの内周面の間のギャップG2との関係は、ギャップG2がギャップG1より大きな値に設定されている(G1<G2)。
釈放状態で励磁コイル34を励磁したときに、可動プランジャ35から周鍔部41を通り、周鍔部41と上部磁気ヨーク8との間のギャップG1を通って上部磁気ヨーク8に達し、この上部磁気ヨーク8からU字状の下部磁気ヨーク31を通り、固定プランジャ32の凹部32aの周縁の立ち上がり部32bを通って可動プランジャ35のプランジャ本体40及び括れ部42に至る閉磁路が形成される。
これにより、可動プランジャ35の周鍔部41の下面と上部磁気ヨーク8の上面8bとの間のギャップG1の磁束密度を高め、大きな吸引力を発生して可動プランジャ35を復帰スプリング36の付勢力及び永久磁石11の吸引力に抗して下降させる。
したがって、この可動プランジャ35に連結軸37を介して連結されている可動接触子25の一対の可動接点を、第1固定接触子23及び第2固定接触子24の接点23d,24dに接触させ、第1固定接触子23から可動接触子25を通じて第2固定接触子24に向かう電流路が形成されて投入状態となる。
そして、上部磁気ヨーク8と、上部磁気ヨーク8の上面に接合され、内部に接点機構2を収容する接点機構収容ケース5と、上部磁気ヨーク8の下面に接合され、内部に可動プランジャ35を収容するキャップ9とにより、接点機構2、連結軸37及び可動プランジャ35を収容する密封された収容室4を構成している。密封された収容室4内には、水素ガス、窒素ガス、水素及び窒素の混合ガス、空気、SF等のガスが封入されている。
次に、第1実施形態の電磁接触器1の動作を説明する。
今、第1固定接触子23が例えば大電流を供給する電力供給源に接続され、第2固定接触子24が負荷に接続されているものとする。
この状態で、電磁石ユニット3の励磁コイル34が非励磁状態にあって、電磁石ユニット3で可動プランジャ35を下降させる吸引力を発生していない釈放状態にあるものとする。この釈放状態では、可動プランジャ35が復帰スプリング36によって、上部磁気ヨーク8から離れる上方向に付勢される。
これと同時に、永久磁石11の磁力による吸引力が補助ヨーク12に作用されて、可動プランジャ35の周鍔部41が吸引される。このため、可動プランジャ35の周鍔部41の上面が補助ヨーク12の下面に当接している。
このため、可動プランジャ35に連結軸37を介して連結されている接点機構2の可動接触子25の接点が第1及び第2固定接触子23,24の第1及び第2接点23d,24dから上方に所定距離だけ離間している。このため、第1及び第2固定接触子23,24間の電流路が遮断状態にあり、接点機構2が開極状態となっている。
この釈放状態から、電磁石ユニット3の励磁コイル34を励磁すると、可動プランジャ35から周鍔部41を通り、周鍔部41と上部磁気ヨーク8との間のギャップG1を通って上部磁気ヨーク8に達し、この上部磁気ヨーク8からU字状の下部磁気ヨーク31を通り、固定プランジャ32の凹部32aの周縁の立ち上がり部32bを通って可動プランジャ35のプランジャ本体40及び括れ部42に至る閉磁路が形成される。
この励磁コイル34の励磁による吸引力により、可動プランジャ35を復帰スプリング36の付勢力及び環状永久磁石11の吸引力に抗して下方に押し下げる。
このとき、図6で示したように、可動プランジャ35の括れ部42の外周面と上部磁気ヨーク8のプランジャ貫通孔8aの内周面との間のギャップG2と比較して、可動プランジャ35の周鍔部41の下面と上部磁気ヨーク8の上面8bとの間のギャップG1が小さく設定されている。
また、可動プランジャ35の周鍔部41が補助ヨーク12に当接している釈放状態では、括れ部42の周鍔部41側の上端42aがプランジャ貫通孔8aの内周面に対して軸方向の上方に位置し、括れ部42の周鍔部41側の下端42bがプランジャ貫通孔8aの内周面に対して軸方向の下方に位置しているので、括れ部42の外周面から上部磁気ヨーク8のプランジャ貫通孔8aに向かう磁束がほとんど発生しない。
このように、釈放状態では、可動プランジャ35の括れ部42が上部磁気ヨーク8のプランジャ貫通孔8aに対向しているので、可動プランジャ35の周鍔部41の下面と上部磁気ヨーク8の上面8bとの間の磁束密度が大きくなる。
また、上述した励磁コイル34の励磁による固定プランジャ32の凹部32aの周縁の立ち上がり部32bを通って可動プランジャ35のプランジャ本体40、括れ部42及び周鍔部41に至る閉磁路において、図5で示したように、括れ部42の断面積S1が、プランジャ本体30の最も径方向断面積が小さい部分であるスプリング収納孔44を形成したプランジャ本体30の下部の断面積S2に対して同等、或いは断面積S2より大きな値(S1≧S2)に設定されている。これにより、可動プランジャ35のプランジャ本体30から周鍔部41への磁束流れがスムーズになる。
これにより、可動プランジャ35が復帰スプリング36のスプリング力及び永久磁石11の吸引力に抗して速やかに下降する。そして、可動プランジャ35の下降が、周鍔部41の下面が上部磁気ヨーク8の上面8aに当接することで停止される。このように、可動プランジャ35が下降することにより、可動プランジャ35に連結軸37を介して連結されている可動接触子25も下降し、可動接触子25の接点が第1及び第2固定接触子23,24の第1及び第2接点23d,24dに接触スプリング39の接触圧で接触する。
このため、外部電力供給源の大電流が第1固定接触子23、可動接触子25及び第2固定接触子24を通じて負荷に供給される閉極状態となる。
次に、第1実施形態の電磁接触器1の効果について説明する。
第1実施形態の電磁接触器1は、可動プランジャ35の周鍔部41の上面が補助ヨーク12に当接する釈放状態において、可動プランジャ35の周鍔部41の下面と上部磁気ヨーク8の上面8bとの間のギャップG1に対し、可動プランジャ35の外周面及び上部磁気ヨーク8のプランジャ貫通孔8aの内周面の間のギャップG2を大きくするために、従来構造のような上部磁気ヨーク8のプランジャ貫通孔8aの孔径を大きくせず、上部磁気ヨーク8のプランジャ貫通孔に挿通する可動プランジャ35の部位に括れ部42を設けることでギャップG2を設けている。
このように、プランジャ貫通孔8aの内周面に対向する位置に括れ部42を形成することでギャップG2を設け、上部磁気ヨーク8のプランジャ貫通孔8aの孔径を大きく形成しないので、可動プランジャ35の周鍔部41と上部磁気ヨーク8の上面8bとの対向面積を大きく設定することができる。これにより、周鍔部41の下面と上部磁気ヨーク8の上面8bとの間のギャップG1の磁気抵抗を低減し、可動プランジャ35に対する吸引力を十分に大きくすることができる。
また、可動プランジャ35の周鍔部41と上部磁気ヨーク8の上面8bとの対向面積を大きく設定するために、周鍔部41の外周形状を大きく形成する必要がないので、電磁接触器1の小型化を図ることができる。
また、釈放状態では、括れ部42の周鍔部41側の上端42aがプランジャ貫通孔8aの内周面に対して軸方向の上方に位置し、括れ部42の周鍔部41側の下端42bがプランジャ貫通孔8aの内周面に対して軸方向の下方に位置しているので、括れ部42の外周面から上部磁気ヨーク8のプランジャ貫通孔8aに向かう磁束がほとんど発生せず、周鍔部41の下面と上部磁気ヨーク8の上面8bとの間のギャップG1に発生する磁束密度をさらに高めることができる。
さらに、励磁コイル34の励磁による可動プランジャ35、上部磁気ヨーク8、下部磁気ヨーク31及び固定プランジャ32の閉磁路において、括れ部42の断面積S1が、プランジャ本体30の最も径方向断面積が小さい部分であるスプリング収納孔44を形成したプランジャ本体30の下部の断面積S2に対して同等、或いは断面積S2より大きな値(S1≧S2)に設定されているので、可動プランジャ35のプランジャ本体30から周鍔部41への磁束流れがスムーズになり、可動プランジャ35を上部磁気ヨーク8に吸引する励磁コイル34の励磁による吸引力を大きくすることができる。
以上、本発明の第1実施形態について説明してきたが、本発明はこれに限定されずに種々の変更、改良を行うことができる。
例えば、収容室4は、一対の固定接触子23、24及び可動接触子25を有する接点機構2、連結軸37及び可動プランジャ35を収容できる密閉構造のものであれば、上部磁気ヨーク8と、接点機構収容ケース5と、キャップ9とで構成する必要は必ずしもない。
また、第1実施形態の可動プランジャ35は1部品で形成するものとして説明したが、例えば、括れ部42及びプランジャ本体40を備えた部品と、周鍔部41を備えた部品とからなる2部品を一体化する構造であってもよい。
1 電磁接触器
2 接点機構
3 電磁石ユニット
4 収容室
5 接点機構収容ケース
6 角筒体
6a フランジ部
7 絶縁基板
7a 貫通孔
7b 貫通孔
8 上部磁気ヨーク
8a 可動プランジャ貫通孔
8b 上部磁気ヨークの上面
9 キャップ
9a フランジ部
11 永久磁石
12 補助ヨーク
12a 貫通孔
13 異物侵入防止部材
13a 貫通孔
14 絶縁筒部
21 導体部
22 導体部
23 第1固定接触子
23a 上板部
23b 中間板部
23c 下板部
23d 第1接点
24 第2固定接触子
24a 上板部
24b 中間板部
24c 下板部
24d 第2接点
25 可動接触子
26 絶縁カバー
27 絶縁カバー
28 磁性体板
31 下部磁気ヨーク
32 固定プランジャ
32a 凹部
32b 立ち上がり部
33 スプール
33a 中央円筒部
33b 下フランジ部
33c 上フランジ部
34 励磁コイル
35 可動プランジャ
36 復帰スプリング
37 連結軸
37a フランジ部
38 固定部材
39 接触スプリング
40 プランジャ本体
41 周鍔部
42 括れ部
42a 括れ部の上端(周鍔部側の端部)
42b 括れ部の上端(プランジャ本体側の端部)
43 嵌入孔
44 スプリング収納孔
G1 可動プランジャの周鍔部と磁気ヨークのヨーク面との間のギャップ
G2 プランジャ貫通孔の内周面と括れ部の外周面との間のギャップ
T1 括れ部の肉厚
T2 プランジャ本体の下端部の肉厚

Claims (3)

  1. 一対の固定接触子及びこれら該一対の固定接触子に接離可能な可動接触子を有する接点機構と、この接点機構を駆動する電磁石ユニットとを備え、
    前記電磁石ユニットは、前記可動接触子に連結された可動プランジャと、この可動プランジャを駆動するための磁束を発生させる励磁コイルと、この励磁コイルを囲む磁気ヨークとを備え、
    前記可動プランジャは、円筒形状のプランジャ本体と、このプランジャ本体の一端に形成した周鍔部と、前記プランジャ本体の前記周鍔部に近接する一端側に当該プランジャ本体より縮径して形成され、前記磁気ヨークに形成したプランジャ貫通孔に対向する括れ部とを備えているとともに、
    前記可動プランジャの釈放状態において、前記周鍔部が前記プランジャ貫通孔の周囲の前記磁気ヨークのヨーク面にギャップG1を設けて対向し、前記プランジャ貫通孔の内周面と前記括れ部の外周面との間に、前記ギャップG1より大きな寸法のギャップG2を設けて前記可動プランジャを配置したことを特徴とする電磁接触器。
  2. 前記括れ部の前記周鍔部側の端部は、前記プランジャ貫通孔の内周面に対して軸方向にずれた位置に存在し、当該括れ部の前記プランジャ本体側の端部も、前記プランジャ貫通孔の内周面に対して軸方向にずれた位置に存在していることを特徴とする請求項1記載の電磁接触器。
  3. 前記括れ部の径方向断面積は、前記プランジャ本体の最も径方向断面積が小さい部位と同一、或いは前記径方向断面積が小さい部位より大きな値に設定されていることを特徴とする請求項1又は2記載の電磁接触器。
JP2014187903A 2014-09-16 2014-09-16 電磁接触器 Active JP6417808B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014187903A JP6417808B2 (ja) 2014-09-16 2014-09-16 電磁接触器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014187903A JP6417808B2 (ja) 2014-09-16 2014-09-16 電磁接触器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016062691A JP2016062691A (ja) 2016-04-25
JP6417808B2 true JP6417808B2 (ja) 2018-11-07

Family

ID=55798088

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014187903A Active JP6417808B2 (ja) 2014-09-16 2014-09-16 電磁接触器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6417808B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200451951Y1 (ko) * 2008-12-31 2011-01-25 엘에스산전 주식회사 적층 코어를 사용한 모노스테이블 영구자석형 액추에이터
JP2014107050A (ja) * 2012-11-26 2014-06-09 Fuji Electric Fa Components & Systems Co Ltd 電磁接触器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016062691A (ja) 2016-04-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2141724B1 (en) Contact device
US8179217B2 (en) Electromagnet device
JP5673878B1 (ja) 封止接点装置
JP6558571B2 (ja) 電磁継電器
JP5965218B2 (ja) 電磁接触器
WO2012157173A1 (ja) 電磁接触器
JP6237916B2 (ja) 電磁接触器
JP5727860B2 (ja) 電磁接触器
WO2014073146A1 (ja) 電磁開閉器
JP5981756B2 (ja) 電磁接触器
WO2020039614A1 (ja) リレー
JP2012146502A (ja) 電磁継電器及びリードスイッチ取付構造
WO2014080555A1 (ja) 電磁接触器
US9734972B2 (en) Electromagnetic relay
JP6409431B2 (ja) 電磁接触器
JP6417808B2 (ja) 電磁接触器
JP6269363B2 (ja) 電磁接触器
JP2018160423A (ja) 接点装置及びこれを使用した電磁接触器
JP6582913B2 (ja) 電磁接触器
JP7259669B2 (ja) 電磁接触器
JP2018142501A (ja) 電磁継電器
JP6464900B2 (ja) 電磁接触器
JP2014197549A (ja) 接点装置
JP5924398B2 (ja) 封止接点装置
JP2021048060A (ja) 電磁接触器

Legal Events

Date Code Title Description
A625 Written request for application examination (by other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625

Effective date: 20170810

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180528

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180619

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180809

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180911

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180924

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6417808

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250