JP6269363B2 - 電磁接触器 - Google Patents

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本発明は、電流路の開閉を行う電磁接触器に関する。
電流路の開閉を行う電磁接触器として、従来、例えば、特許文献1に記載されたものが知られている。
特許文献1に記載された電磁接触器は、一対の固定接触子及びこれら一対の固定接触子に接離可能な可動接触子を有する接点機構と、この接点機構を駆動する電磁石ユニットとを備えている。電磁石ユニットは、接点機構の可動接触子に連結軸で連結された可動プランジャと、励磁することにより電磁石ユニットで励磁力を発生させて可動プランジャを駆動する励磁コイルとを備えている。
そして、接点機構は、磁気ヨークの上面に接合された接点機構収容ケース内に収容されている。また、電磁石ユニットの可動プランジャは、磁気ヨークの下面に接合されたキャップ内に収容されている。この可動プランジャは、キャップ内に上下方向に移動可能に収容される円筒部と、この円筒部の上端に設けられた半径方向外側に突出する周鍔部とを備えている。可動プランジャの円筒部は、磁気ヨークの可動プランジャ貫通孔を上下方向に挿通し、可動プランジャの周鍔部は可動プランジャ貫通孔よりも大きな外径を有して磁気ヨークの上方に配置されている。そして、接点機構収容ケース及びキャップは、磁気ヨークに形成された可動プランジャ貫通孔を介して連通される密封容器を形成している。また、可動プランジャの円筒部の底部とキャップの底部との間に復帰スプリングが設けられている。
そして、密封容器を形成する収容室内において、接点機構を収容する接点機構収容空間と可動プランジャを収容する可動プランジャ収容空間とは、連結軸を挿通した仕切り部材によって仕切られている。
国際公開第2012/157176号公報
ところで、この特許文献1に記載された電磁接触器においては、可動プランジャ収容空間において、可動プランジャの円筒部とキャップとの間が狭いことによって、可動プランジャの周鍔部を収容する周鍔部収容空間と可動プランジャの円筒部の下側に形成される下側空間との間に圧力差が生じている。このため、可動プランジャ及び可動接触子の釈放動作及び投入動作の際に、可動プランジャの動きが重く、可動プランジャ及び可動接触子が円滑に動作しないことがあった。
従って、本発明は、上述の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、可動プランジャ収容空間において、可動プランジャの周鍔部を収容する周鍔部収容空間と可動プランジャの円筒部の下側に形成される下側空間との間の圧力差を解消することにより、釈放動作及び投入動作の際に、可動プランジャ及び可動接触子の円滑な動作を可能とした電磁接触器を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る電磁接触器は、一対の固定接触子及びこれら一対の固定接触子に接離可能な可動接触子を有する接点機構と、可動接触子に連結軸で連結された可動プランジャを有する、接点機構を駆動する電磁石ユニットと、接点機構、連結軸及び可動プランジャを収容する密封された収容室とを備え、収容室は、連結軸を挿通した仕切り部材によって接点機構を収容する接点機構収容空間と可動プランジャを収容する可動プランジャ収容空間とを仕切るよう構成され、可動プランジャ収容空間において、可動プランジャの周鍔部を収容する周鍔部収容空間と可動プランジャの円筒部の下側に形成される下側空間とが形成され、仕切り部材に接点機構収容空間と周鍔部収容空間とを連通させる第1連通部を設けるとともに、収容室又は円筒部に周鍔部収容空間と下側空間とを連通させる第2連通部を設けることを要旨とする。
また、上記目的を達成するために、本発明の他の態様に係る電磁接触器は、一対の固定接触子及びこれら一対の固定接触子に接離可能な可動接触子を有する接点機構と、可動接触子に連結軸で連結された可動プランジャを有する、接点機構を駆動する電磁石ユニットと、接点機構、連結軸及び可動プランジャを収容する密封された収容室とを備え、収容室は、連結軸を挿通した仕切り部材によって接点機構を収容する接点機構収容空間と可動プランジャを収容する可動プランジャ収容空間とを仕切るよう構成され、可動プランジャ収容空間において、可動プランジャの周鍔部を収容する周鍔部収容空間と可動プランジャの円筒部の下側に形成される下側空間とが形成され、仕切り部材に接点機構収容空間と周鍔部収容空間とを連通させる第1連通部を設けるとともに、連結軸に接点機構収容空間と下側空間とを連通させる第3連通部を設けることを要旨とする。
本発明に係る電磁接触器によれば、仕切り部材に接点機構収容空間と周鍔部収容空間とを連通させる第1連通部を設けるとともに、収容室又は円筒部に周鍔部収容空間と下側空間とを連通させる第2連通部を設けるので、接点機構収容空間、周鍔部収容空間、及び下側空間の内部圧力が同等となって、可動プランジャ収容空間において、可動プランジャの周鍔部を収容する周鍔部収容空間と可動プランジャの円筒部の下側に形成される下側空間との間の圧力差を解消する。これにより、釈放動作及び投入動作の際に、可動プランジャ及び可動接触子の円滑な動作が可能となる。
また、本発明に係る電磁接触器によれば、仕切り部材に接点機構収容空間と周鍔部収容空間とを連通させる第1連通部を設けるとともに、連結軸に接点機構収容空間と下側空間とを連通させる第3連通部を設けるので、接点機構収容空間、周鍔部収容空間、及び下側空間の内部圧力が同等となって、可動プランジャ収容空間において、可動プランジャの周鍔部を収容する周鍔部収容空間と可動プランジャの円筒部の下側に形成される下側空間との間の圧力差を解消する。これにより、釈放動作及び投入動作の際に、可動プランジャ及び可動接触子の円滑な動作が可能となる。
本発明の第1実施形態に係る電磁接触器を示す断面図である。 図1に示す電磁接触器の一部の分解斜視図である。 図1示す電磁接触器に用いられる絶縁筒部の斜め上方から見た斜視図である。 図1に示す電磁接触器に用いられる可動プランジャの斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る電磁接触器を示す断面図である。 図5に示す電磁接触器の一部の分解斜視図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に係る電磁接触器は、図1乃至図4に示されており、電磁接触器1は、接点機構2と、接点機構2を駆動する電磁石ユニット3と、接点機構2、後述する連結軸37及び可動プランジャ35を収容する密封された収容室4とを備えている。
接点機構2は、収容室4を構成する接点機構収容ケース5内に収容されており、この接点機構収容ケース5は、金属製の角筒体6と、この角筒体6の上端を閉塞する平板状のセラミック製の絶縁基板7とを備えている。角筒体6は、下端部に外方に突出するフランジ部6aを有し、そのフランジ部6aが収容室4を構成する後述の磁気ヨーク8の上面にシール接合されている。絶縁基板7には、一対の貫通孔7a、7bが所定間隔をあけて形成されている。絶縁基板7の上面における貫通孔7a、7bの周囲及び絶縁基板7の下面における角筒体6が接触する位置には、メタライズ処理が施されている。
接点機構2は、絶縁基板7に一対の導体部21、22(以下、第1導体部21、第2導体部22と称する)を介して固定されている一対の固定接触子23、24(以下、第1固定接触子23、第2固定接触子24と称する)と、これら第1固定接触子23及び第2固定接触子24に対して接離可能に配置されている可動接触子25とを備えている。第1導体部21は、絶縁基板7の貫通孔7aに挿通されて固定され、第2導体部22は、絶縁基板7の貫通孔7bに挿通されて固定されている。
ここで、第1固定接触子23は、導電体金属部からなる側面視C字形状の導電板であり、絶縁基板7の下面に沿って外側に延長する上板部23aと、上板部23aの外側端部から下方に延長する中間板部23bと、中間板部23bの下端部から上板部23aと平行に内側に延長する下板部23cとを備えている。下板部23cは、可動接触子25の下方に延び、その上面に可動接触子25の第1接点部が接触する第1接点部23dを備えている。
一方、第2固定接触子24も、第1固定接触子23と同様に、導電体金属部からなる側面視C字形状の導電板であり、絶縁基板7の下面に沿って外側に延長する上板部24aと、上板部24aの外側端部から下方に延長する中間板部24bと、中間板部24bの下端部から上板部24aと平行に内側に延長する下板部24cとを備えている。下板部24cは、可動接触子25の下方に延び、その上面に可動接触子25の第2接点部が接触する第2接点部24dを備えている。
第1固定接触子23及び第2固定接触子24のそれぞれは、それぞれの下端面に突出形成されたピンを第1導体部21及び第2導体部22のそれぞれに固定することにより、第1導体部21及び第2導体部22のそれぞれに固定されている。ピンの第1導体部21、第2導体部22への固定方法としては、ろう付け、螺合等があげられる。
また、第1固定接触子23の中間板部23bの内側面及び第2固定接触子24の中間板部24bの内側面を覆うように、平面から見てコの字状の磁性体板28が装着されている。これにより、中間板部23b、24bを流れる電流によって発生する磁場をシールドすることができる。
更に、第1固定接触子23には、アークの発生を規制する合成樹脂製の絶縁カバー26が装着され、第2固定接触子24にも、アークの発生を規制する合成樹脂製の絶縁カバー27が装着されている。これにより、第1固定接触子23の内周面では下板部23cの上面側の第1接点部23dのみが露出される。また、第2固定接触子24の内周面では下板部24cの上面側の第2接点部24dのみが露出される。
そして、可動接触子25は、導電体金属を材料とした図1の左右方向に長尺な導電板であり、第1固定接触子23及び第2固定接触子24内に両端部を配置するように配設されている。この可動接触子25は、電磁石ユニット3の後述する可動プランジャ35に固定された連結軸37に支持されている。可動接触子25の中央部には、連結軸37を挿通する貫通孔が形成されている。
連結軸37の上下方向略中央部には、フランジ部37aが外方に向けて突出形成されている。可動接触子25は、その貫通孔を連結軸37の上方から挿通してフランジ部37a上に載置される。そして、連結軸37の上方から接触スプリング39を挿通し、固定部材38を連結軸37の上方から連結軸37に挿通し、接触スプリング39で所定の付勢力を得るように接触スプリング39の上端を固定部材38によって止める。
この可動接触子25は、釈放状態で、両端の第1接点部及び第2接点部がそれぞれ第1固定接触子23の第1接点部23d及び第2固定接触子24の第2接点部24dのそれぞれと所定間隔を保って離間した状態となる。また、可動接触子25は、投入位置で、両端の第1接点部及び第2接点部がそれぞれ第1固定接触子23の第1接点部23d及び第2固定接触子24の第2接点部24dのそれぞれに、接触スプリング39による所定の接触力で接触するように設定されている。
また、接点機構収容ケース5の角筒体6の内周面には、図1に示すように、有底角筒状に形成された絶縁筒部14が配設されている。この絶縁筒部14は、図1及び図4に示すように、中央部に連結軸37の挿通用孔14eを有する平板部14aと、平板部14aの可動接触子25が延びる方向の両端縁から下方に延びる一対の下方延出部14bと、各下方延出部14bの下端から外方に延びる一対の底壁部14cと、平板部14a、一対の下方延出部14b、及び一対の底壁部14cの周囲を囲むように上方に延びる周壁部14dとを備えている。絶縁筒部14は、絶縁性の例えば合成樹脂を成形することによって形成される。この絶縁筒部14は、金属製の角筒体6に対するアークの影響を遮断する絶縁機能を有する。
この絶縁筒部14は、図1に示すように、平板部14aに形成された挿通用孔14eを介して連結軸37が上下方向に挿通し、この状態で後述する仕切り部材10の上方かつ外側を覆い、且つ接点機構2の外側を覆うように接点機構収容ケース5内に配置されている。具体的に述べると、絶縁筒部14は、平板部14aで仕切り部材10を構成する異物侵入防止部材13の上側を覆い、一対の下方延出部14bで異物侵入防止部材13、補助ヨーク12及び永久磁石11の外側を覆い、かつ、周壁部14dで接点機構2の外側を覆う。
また、電磁石ユニット3は、図1に示すように、側面から見てU字形状の下部磁気ヨーク31を有し、この下部磁気ヨーク31の底板部の中央部に固定プランジャ32が配置されている。そして、固定プランジャ32の外側にスプール33が配置されている。
スプール33は、図1に示すように、固定プランジャ32を挿通する中央円筒部33aと、中央円筒部33aの下端部から半径方向外側に突出する下フランジ部33bと、中央円筒部33aの上端部から半径方向外側に突出する上フランジ部33cとを備えている。そして、図1乃至図3に示すように、スプール33の中央円筒部33a、下フランジ部33b、及び上フランジ部33cで構成される収納空間に励磁コイル34が巻装されている。
また、下部磁気ヨーク31の開放端となる上端には、板状の磁気ヨーク8が固定されている。この磁気ヨーク8の中央部には、可動プランジャ貫通孔8aが形成されている。
また、スプール33の中央円筒部33a内に配置された固定プランジャ32の上部には、有底筒状に形成されたキャップ9が配置され、このキャップ9の開放端に設けられた半径方向外側に突出するフランジ部9aが、磁気ヨーク8の下面にシール接合されている。これにより、接点機構収容ケース5及びキャップ9が磁気ヨーク8の可動プランジャ貫通孔8a介して連通される密封した容器(収容室4)が形成されている。
そして、このキャップ9の内部には、可動プランジャ35が上下方向に移動可能に収容されている。この可動プランジャ35は、キャップ9の内部に上下方向に移動可能に収容される円筒部35aと、この円筒部35aの上端に設けられた半径方向外側に突出する周鍔部35cとを備えている。可動プランジャ35の円筒部35aは、磁気ヨーク8の可動プランジャ貫通孔8aを上下方向に挿通し、可動プランジャ35の周鍔部35cは可動プランジャ貫通孔8aよりも大きな外径を有して磁気ヨーク8の上方に配置されている。
可動プランジャ35の円筒部35aには、その下端面から上方に延びる復帰スプリング収容凹部35bが形成されている。キャップ9の底部と復帰スプリング収容凹部35bの上端面との間には、可動プランジャ35を上方に付勢する復帰スプリング36が配設されている。
また、磁気ヨーク8の上面には、図1及び図2に示すように、外形が方形で円形の中心開口を有して環状に形成された永久磁石11が可動プランジャ35の周鍔部35cを囲むように固定されている。永久磁石11は、上下方向即ち厚み方向に上端側を例えばN極、下端側をS極とするように着磁されている。
そして、永久磁石11の上面には、永久磁石11と同一外形で可動プランジャ35の周鍔部35cよりも小さい内径の貫通孔12aを有する補助ヨーク12が固定されている。連結軸37は、貫通孔12aを上下方向に挿通している。
更に、補助ヨーク12の上面には、弾性を有する板状の異物侵入防止部材13が固定されている。この異物侵入防止部材13は、補助ヨーク12とほぼ同じ大きさの外形で、中央部に連結軸37を上下方向に挿通するとともに連結軸37の外周面に接触する内径を有する貫通孔13aを有する。異物侵入防止部材13は、例えばゴム製である。この異物侵入防止部材13は、第1固定接触子23の第1接点部23dや第2固定接触子24の第2接点部24d近傍で発生した溶融物や煤等の異物が絶縁筒部14の挿通用孔14eを通って下方に落下した際に、この異物が可動プランジャ35側に侵入するのを阻止する機能を有する。また、この異物侵入防止部材13は、弾性を有していて異物侵入防止部材13の上側にある絶縁筒部14を上方に付勢する機能を有する。
そして、可動プランジャ35を上下方向に挿通する可動プランジャ貫通孔8aを有する板状の磁気ヨーク8と、磁気ヨーク8の上面に接合され、内部に接点機構2を収容する接点機構収容ケース5と、磁気ヨーク8の下面に接合され、内部に可動プランジャ35を収容するキャップ9とにより、接点機構2、連結軸37及び可動プランジャ35を収容する密封された収容室4を構成している。密封された収容室4内には、アーク消弧用のガスが封入されている。
そして、この収容室4は、図1に示すように、連結軸37を挿通した仕切り部材10によって接点機構2を収容する接点機構収容空間Aと可動プランジャ35を収容する可動プランジャ収容空間Bとを仕切るよう構成されている。
ここで、仕切り部材10は、図1に示すように、磁気ヨーク8の上面に固定され、可動プランジャ35の周鍔部35cを囲むように形成された前述の永久磁石11と、永久磁石11の上面に固定され、連結軸37を上下方向に挿通する前述の板状の補助ヨーク12と、補助ヨーク12の上面に固定され、連結軸37を上下方向に挿通するとともに連結軸37の外周面に接触する弾性を有する板状の異物侵入防止部材13とで構成されている。そして、収容室4の内部において、仕切り部材10により、仕切り部材10の上方及び外側に形成された接点機構収容空間Aと仕切り部材10の内側に形成された可動プランジャ収容空間Bとを仕切っている。
また、接点機構収容ケース5の内部には、前述したように、絶縁筒部14が配設されている。この絶縁筒部14は、図1に示すように、平板部14aに形成された挿通用孔14eを介して連結軸37が上下方向に挿通し、この状態で仕切り部材10の上方かつ外側を平板部14a及び一対の下方延出部14b及で覆い、且つ接点機構2の外側を周壁部14dで覆うように接点機構収容空間A内に配置されている。そして、この絶縁筒部14の周壁部14dの上端には、図1及び図2に示すように、接点機構2側の接点機構収容空間Aと仕切り部材10側の接点機構収容空間Aとを連通させる筒部連通部14fが形成されている。このため、接点機構収容空間A内における絶縁筒部14を挟む接点機構2側の接点機構収容空間Aと仕切り部材10側の接点機構収容空間Aとは筒部連通部14fを介して連通し、接点機構2側の接点機構収容空間A及び仕切り部材10側の接点機構収容空間A内の内部圧力は均一になっている。
そして、可動プランジャ収容空間Bにおいて、可動プランジャ35の周鍔部35cを収容する周鍔部収容空間B1と可動プランジャ35の円筒部35aの下側に形成される下側空間B2とが形成されている。周鍔部収容空間B1は、仕切り部材10を構成する永久磁石11、補助ヨーク12及び異物侵入防止部材13と、可動プランジャ貫通孔8aを有する磁気ヨーク8とで囲まれる空間である。また、下側空間B2は、復帰スプリング収容凹部35bを含む可動プランジャ35の円筒部35aの下端面とキャップ9の底部との間に形成される空間である。
このように、可動プランジャ収容空間Bにおいて、周鍔部収容空間B1と下側空間B2とが形成されるのは、可動プランジャ35の円筒部35aとキャップ9との間が狭いことによって、円筒部35aの上側にある周鍔部35cを収容している周鍔部収容空間B1と可動プランジャ35の円筒部35aの下側の下側空間B2とが独立していることに基づくものである。
このように、接点機構収容空間Aと周鍔部収容空間B1と下側空間B2とが独立していると、接点機構収容空間Aと周鍔部収容空間B1の内部圧力と下側空間B2の内部圧力との間に差が生じ、可動プランジャ35及び可動接触子25の釈放動作及び投入動作の際に、可動プランジャ35の動きが重く、可動プランジャ35及び可動接触子25が円滑に動作しないことがある。
そこで、第1実施形態の電磁接触器1においては、仕切り部材10に仕切り部材10側の接点機構収容空間Aと周鍔部収容空間B1とを連通させる第1連通部15を設けるとともに、可動プランジャ35の円筒部35aに周鍔部収容空間B1と下側空間B2とを連通させる第2連通部40を設けている。これにより、接点機構2側の接点機構収容空間A及び仕切り部材10側の接点機構収容空間A、周鍔部収容空間B1、及び下側空間B2の内部圧力が同等となって、可動プランジャ収容空間Bにおいて、可動プランジャ35の周鍔部35cを収容する周鍔部収容空間B1と可動プランジャ35の円筒部35aの下側に形成される下側空間B2との間の圧力差を解消する。これにより、釈放動作及び投入動作の際に、可動プランジャ35及び可動接触子25の円滑な動作が可能となる
ここで、第1連通部15は、仕切り部材10を構成する異物侵入防止部材13に形成された、上側で仕切り部材10側の接点機構収容空間Aに連通するように上下方向に貫通する複数の異物侵入防止部材貫通孔13bと、補助ヨーク12に形成された、上側で異物侵入防止部材貫通孔13bに連通し、下側で周鍔部収容空間B1に連通するように上下方向に貫通する複数の補助ヨーク貫通孔12Bと、永久磁石11に形成された、仕切り部材10側の接点機構収容空間Aと周鍔部収容空間B1とを連通させる複数の溝11aとで構成されている。溝11aは、図1及び図2に示すように、永久磁石11の可動接触子25が延びる方向の両端部の下面に複数形成されている。各溝11aは、永久磁石11の可動接触子25が延びる方向の各端部の下面において、外端縁から内端縁に向けて連続している。
第1連通部15をこのように構成することにより、仕切り部材10側の接点機構収容空間Aと周鍔部収容空間B1とを連通させることができ、そして、筒部連通孔14fを介して接点機構2側の接点機構収容空間A及び仕切り部材10側の接点機構収容空間Aの内部圧力と周鍔部収容空間B1の内部圧力とを均一化することができる。
また、第2連通部40は、可動プランジャ35の円筒部35aの外側面に周鍔部収容空間B1と下側空間B2とを連通させるように直線状に延びる複数のスリット35dで構成されている。これにより、円筒部35aに簡単なスリット35dを形成することで、周鍔部収容空間B1の内部圧力と下側空間B2の内部圧力とを均一化することができる。
また、絶縁筒部14の平板部14aには、図1及び図3に示すように、接点機構2側の接点機構収容空間Aと仕切り部材側の接点機構収容空間Aとを連通させる複数の筒部貫通孔14gが形成されている。
これにより、接点機構収容空間A内における絶縁筒部14を挟む接点機構2側の接点機構収容空間Aと仕切り部材10側の接点機構収容空間Aとは筒部連通部14fのみならず、筒部貫通孔14gを介しても連通し、接点機構2側の接点機構収容空間A内の内部圧力及び仕切り部材10側の接点機構収容空間A内の内部圧力を均一にすることができる。
このため、第1実施形態の電磁接触器1においては、筒部貫通孔14gを用いたルートと筒部連通部14fを用いたルートの2ルートにより、接点機構2側の接点機構収容空間Aと仕切り部材10側の接点機構収容空間Aとを連通させて、接点機構2側の接点機構収容空間A及び仕切り部材10側の接点機構収容空間A内の内部圧力を均一にし、更に、第1連通部15を介して仕切り部材10側の接点機構収容空間Aと周鍔部収容空間B1とを連通させて、仕切り部材10側の接点機構収容空間A及び周鍔部収容空間B1の内部圧力を均一にし、最終的に接点機構2側の接点機構収容空間Aの内部圧力、仕切り部材10側の接点機構収容空間Aの内部圧力及び周鍔部収容空間B1の内部圧力を安定して均一化することができる。
そして、可動プランジャ35の円筒部35aに周鍔部収容空間B1と下側空間B2とを連通させる第2連通部40を設け、これにより、接点機構2側の接点機構収容空間A及び仕切り部材10側の接点機構収容空間A、周鍔部収容空間B1、及び下側空間B2の内部圧力を同等とし、可動プランジャ収容空間Bにおいて、可動プランジャ35の周鍔部35cを収容する周鍔部収容空間B1と可動プランジャ35の円筒部35aの下側に形成される下側空間B2との間の圧力差を解消している。
なお、絶縁筒部14は必ずしも設ける必要はなく、絶縁筒部14を設けない場合、第1連通部15は、絶縁筒部14のない接点機構収容空間Aと周鍔部収容空間B1とを連通させることになる。
次に、第1実施形態の電磁接触器1の動作を説明する。
今、第1固定接触子23に接続された第1導体部21が例えば大電流を供給する電力供給源に接続され、第2固定接触子24に接続された第2導体部22が負荷装置に接続されているものとする。
この状態で、電磁石ユニット3における励磁コイル34が非励磁状態にあって、電磁石ユニット3で可動プランジャ35を下降させる励磁力を発生していない釈放状態にあるものとする。
この釈放状態では、可動プランジャ35が復帰スプリング36によって、磁気ヨーク8から離れる上方向に付勢される。これと同時に、永久磁石11の磁力による吸引力が補助ヨーク12に作用し、可動プランジャ35の周鍔部35cが吸引される。このため、可動プランジャ35の周鍔部35cの上面が補助ヨーク12の下面に接触している。
このため、可動プランジャ35に連結軸37を介して連結されている接点機構2の可動接触子25の第1接点部及び第2接点部が、第1固定接触子23の第1接点部23d、第2固定接触子24の第2接点部24dに対して上方に所定距離だけ離間している。このため、第1固定接触子23及び第2固定接触子24の間の電流路が遮断状態にあり、接点機構2が開極状態となっている。
この釈放状態において、接点機構2側の接点機構収容空間A及び仕切り部材10側の接点機構収容空間A、周鍔部収容空間B1、及び下側空間B2の内部圧力を同等となっている。
この釈放状態から、電磁石ユニット3の励磁コイル34に通電すると、この電磁石ユニット3で励磁力が発生し、可動プランジャ35を復帰スプリング36の付勢力及び永久磁石11の吸引力に抗して下方に押し下げる。この可動プランジャ35の下降が、周鍔部35cの下面が磁気ヨーク8の上面に当たることで停止する。
このように、可動プランジャ35が下降することにより、可動プランジャ35に連結軸37を介して連結されている可動接触子25も下降し、接点機構2の可動接触子25の第1接点部及び第2接点部のそれぞれが、第1固定接触子23の第1接点部23d及び第2固定接触子24の第2接点部24dのそれぞれに対して接触スプリング39の接触圧で接触する。
このため、電力供給源の大電流が、第1固定接触子23、可動接触子25、第2固定接触子24を通じて負荷装置に供給される閉極状態となる。
この投入動作の際に、接点機構2側の接点機構収容空間A及び仕切り部材10側の接点機構収容空間A、周鍔部収容空間B1、及び下側空間B2の内部圧力は同等となっているから、周鍔部収容空間B1の内部圧力と下側空間B2の内部圧力とに差は無く、可動プランジャ35及び可動接触子25は円滑に動作する。
そして、接点機構2の閉極状態から、負荷装置への電流供給を遮断する場合には、電磁石ユニット3の励磁コイル34への通電を停止する。
励磁コイル34への通電を停止すると、電磁石ユニット3で可動プランジャ35を下方に移動させる励磁力がなくなることにより、可動プランジャ35が復帰スプリング36の付勢力によって上昇し、周鍔部35cが補助ヨーク12に近づくに従って永久磁石11の吸引力が増加する。
この可動プランジャ35が上昇することにより、連結軸37を介して連結された可動接触子25が上昇する。これに応じて接触スプリング39で接触圧を与えているときは、可動接触子25の第1接点部及び第2接点部のそれぞれが、第1固定接触子23の第1接点部23d及び第2固定接触子24の第2接点部24dのそれぞれに接触している。その後、接触スプリング39の接触圧がなくなった時点で、可動接触子25が第1固定接触子23及び第2固定接触子24から上方に離間する開極開始状態となる。
このような開極開始状態となると、可動接触子25の第1接点部及び第2接点部と、第1固定接触子23の第1接点部23d及び第2固定接触子24の第2接点部24dとの間にアークが発生し、アークによって電流の通電状態が継続されることになる。
このとき、発生したアークの熱によって第1固定接触子23の第1接点部23d及び第2固定接触子24の第2接点部24dやその周囲の絶縁物からガスが発生し、接点機構収容空間Aの内部圧力が周鍔部収容空間B1の内部圧力に対して高まろうとする。しかし、接点機構収容空間Aと周鍔部収容空間B1とは第1連通部15を介して連通しているため、接点機構収容空間Aの内部圧力は周鍔部収容空間B1の内部圧力と同等であり、高まることはない。また、周鍔部収容空間B1と下側空間B2は第2連通部40を介して連通しているため、周鍔部収容空間B1の内部圧力と下側空間B2の内部圧力も同等であり、接点機構収容空間Aの内部圧力は、周鍔部収容空間B1の内部圧力及び下側空間B2の内部圧力と同等となっている。
つまり、接点機構収容空間A内における絶縁筒部14を挟む接点機構2側の接点機構収容空間Aと仕切り部材10側の接点機構収容空間Aとは筒部連通部14f及び筒部貫通孔14gを介して連通し、接点機構2側の接点機構収容空間A及び仕切り部材10側の接点機構収容空間A内の内部圧力は同等になっている。そして、第1連通部15は、仕切り部材10側の接点機構収容空間Aと周鍔部収容空間B1とを連通させている。このため、接点機構2側の接点機構収容空間A、仕切り部材10側の接点機構収容空間A及び周鍔部収容空間B1の内部圧力は同等である。また、第2連通部40は、周鍔部収容空間B1と下側空間B2を連通させているため、周鍔部収容空間B1の内部圧力及び下側空間B2の内部圧力は同等であり、接点機構2側の接点機構収容空間A、仕切り部材10側の接点機構収容空間A、周鍔部収容空間B1及び下側空間B2の内部圧力は同等となっている。
このため、釈放動作の際に、接点機構2側の接点機構収容空間A及び仕切り部材10側の接点機構収容空間A、周鍔部収容空間B1、及び下側空間B2の内部圧力は同等となっているから、周鍔部収容空間B1の内部圧力と下側空間B2の内部圧力とに差は無く、可動プランジャ35及び可動接触子25は円滑に動作する。
また、この釈放動作の際に、接点機構収容空間Aの内部圧力が高くなることによって可動接触子25が周鍔部周空間B1側(下方側)へ押し戻されることはなく、可動プランジャ35及び可動接触子25の動作を安定的に行なうことができる。
そして、可動接触子25の第1接点部及び第2接点部と、第1固定接触子23の第1接点部23d及び第2固定接触子24の第2接点部24dとの間に発生したアークは、これらアークの電流の流れと、図示しないアーク消弧用永久磁石で発生した磁束との関係からフレミング左手の法則により発生したローレンツ力によって引き延ばされて消弧される。
そして、可動プランジャ35の釈放動作が終了すると、可動プランジャ35の周鍔部35cの上面が補助ヨーク12の下面に接触し、開極終了となる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る電磁接触器を図5及び図6を参照して説明する。図5及び図6において、図1乃至図4に示す部材と同一の部材については同一の符号を付し、その説明を省略することがある。
第2実施形態の電磁接触器は、図5及び図6に示されており、この電磁接触器1は、第1実施形態の電磁接触器1と基本構成は同様であり、接点機構2と、接点機構2を駆動する電磁石ユニット3と、接点機構2、連結軸37及び可動プランジャ35を収容する密封された収容室4とを備えている。
そして、この収容室4は、第1実施形態の電磁接触器1と同様に、図5に示すように、連結軸37を挿通した仕切り部材10によって接点機構2を収容する接点機構収容空間Aと可動プランジャ35を収容する可動プランジャ収容空間Bとを仕切るよう構成されている。
ここで、仕切り部材10は、第1実施形態の電磁接触器1と同様に、磁気ヨーク8の上面に固定され、可動プランジャ35の周鍔部35cを囲むように形成された前述の永久磁石11と、永久磁石11の上面に固定され、連結軸37を上下方向に挿通する前述の板状の補助ヨーク12と、補助ヨーク12の上面に固定され、連結軸37を上下方向に挿通するとともに連結軸37の外周面に接触する弾性を有する板状の異物侵入防止部材13とで構成されている。そして、収容室4の内部において、仕切り部材10により、仕切り部材10の上方及び外側に形成された接点機構収容空間Aと仕切り部材10の内側に形成された可動プランジャ収容空間Bとを仕切っている。
また、接点機構収容ケース5の内部には、第1実施形態の電磁接触器1と同様に、絶縁筒部14が配設されている。この絶縁筒部14は、図5に示すように、平板部14aに形成された挿通用孔14eを介して連結軸37が上下方向に挿通し、この状態で仕切り部材10の上方かつ外側を平板部14a及び一対の下方延出部14b及で覆い、且つ接点機構2の外側を周壁部14dで覆うように接点機構収容空間A内に配置されている。そして、この絶縁筒部14の周壁部14dの上端には、図5及び図6に示すように、接点機構2側の接点機構収容空間Aと仕切り部材10側の接点機構収容空間Aとを連通させる筒部連通部14fが形成されている。このため、接点機構収容空間A内における絶縁筒部14を挟む接点機構2側の接点機構収容空間Aと仕切り部材10側の接点機構収容空間Aとは筒部連通部14fを介して連通し、接点機構2側の接点機構収容空間A及び仕切り部材10側の接点機構収容空間A内の内部圧力は均一になっている。
そして、可動プランジャ収容空間Bにおいて、可動プランジャ35の周鍔部35cを収容する周鍔部収容空間B1と可動プランジャ35の円筒部35aの下側に形成される下側空間B2とが形成されている。周鍔部収容空間B1は、仕切り部材10を構成する永久磁石11、補助ヨーク12及び異物侵入防止部材13と、可動プランジャ貫通孔8aを有する磁気ヨーク8とで囲まれる空間である。また、下側空間B2は、復帰スプリング収容凹部35bを含む可動プランジャ35の円筒部35aの下端面とキャップ9の底部との間に形成される空間である。
このように、可動プランジャ収容空間Bにおいて、周鍔部収容空間B1と下側空間B2とが形成されるのは、可動プランジャ35の円筒部35aとキャップ9との間が狭いことによって、円筒部35aの上側にある周鍔部35cを収容している周鍔部収容空間B1と可動プランジャ35の円筒部35aの下側の下側空間B2とが独立していることに基づくものである。
このように、周鍔部収容空間B1と下側空間B2とが独立していると、周鍔部収容空間B1の内部圧力と下側空間B2の内部圧力との間に差が生じ、可動プランジャ35及び可動接触子25の釈放動作及び投入動作の際に、可動プランジャ35の動きが重く、可動プランジャ35及び可動接触子25が円滑に動作しないことがある。
そこで、第2実施形態の電磁接触器1においては、仕切り部材10に仕切り部材10側の接点機構収容空間Aと周鍔部収容空間B1とを連通させる第1連通部15を設けるとともに、第1実施形態の電磁接触器1と異なり、連結軸37に接点機構2側の接点機構収容空間Aと下側空間B2とを連通させる第3連通部41を設けている。これにより、接点機構2側の接点機構収容空間A及び仕切り部材10側の接点機構収容空間A、周鍔部収容空間B1、及び下側空間B2の内部圧力が同等となって、可動プランジャ収容空間Bにおいて、可動プランジャ35の周鍔部35cを収容する周鍔部収容空間B1と可動プランジャ35の円筒部35aの下側に形成される下側空間B2との間の圧力差を解消する。これにより、釈放動作及び投入動作の際に、可動プランジャ35及び可動接触子25の円滑な動作が可能となる
ここで、第1連通部15は、第1実施形態の電磁接触器1と同様に、仕切り部材10を構成する異物侵入防止部材13に形成された、上側で仕切り部材10側の接点機構収容空間Aに連通するように上下方向に貫通する複数の異物侵入防止部材貫通孔13bと、補助ヨーク12に形成された、上側で異物侵入防止部材貫通孔13bに連通し、下側で周鍔部収容空間B1に連通するように上下方向に貫通する複数の補助ヨーク貫通孔12bと、永久磁石11に形成された、仕切り部材10側の接点機構収容空間Aと周鍔部収容空間B1とを連通させる複数の溝11aとで構成されている。溝11aは、図5及び図6に示すように、永久磁石11の可動接触子25が延びる方向の両端部の下面に複数形成されている。各溝11aは、永久磁石11の可動接触子25が延びる方向の各端部の下面において、外端縁から内端縁に向けて連続している。
第1連通部15をこのように構成することにより、仕切り部材10側の接点機構収容空間Aと周鍔部収容空間B1とを連通させることができ、そして、筒部連通孔14fを介して接点機構2側の接点機構収容空間A及び仕切り部材10側の接点機構収容空間Aの内部圧力と周鍔部収容空間B1の内部圧力とを均一化することができる。
また、第3連通部41は、連結軸37の上端から下端に貫通するように形成された、接点機構2側の接点機構収容空間Aと下側空間B2とを連通させる貫通孔で構成されている。これにより、接点機構2側の接点機構収容空間Aの内部圧力と下側空間B2の内部圧力とを均一化することができる。
また、絶縁筒部14の平板部14aには、第1実施形態の電磁接触器1と同様に、図5及び図6に示すように、接点機構2側の接点機構収容空間Aと仕切り部材側の接点機構収容空間Aとを連通させる複数の筒部貫通孔14gが形成されている。
これにより、接点機構収容空間A内における絶縁筒部14を挟む接点機構2側の接点機構収容空間Aと仕切り部材10側の接点機構収容空間Aとは筒部連通部14fのみならず、筒部貫通孔14gを介しても連通し、接点機構2側の接点機構収容空間A内の内部圧力及び仕切り部材10側の接点機構収容空間A内の内部圧力を均一にすることができる。
このため、第2実施形態の電磁接触器1においては、筒部貫通孔14gを用いたルートと筒部連通部14fを用いたルートの2ルートにより、接点機構2側の接点機構収容空間Aと仕切り部材10側の接点機構収容空間Aとを連通させて、接点機構2側の接点機構収容空間A及び仕切り部材10側の接点機構収容空間A内の内部圧力を均一にし、更に、第1連通部15を介して仕切り部材10側の接点機構収容空間Aと周鍔部収容空間B1とを連通させて、仕切り部材10側の接点機構収容空間A及び周鍔部収容空間B1の内部圧力を均一にし、最終的に接点機構2側の接点機構収容空間Aの内部圧力、仕切り部材10側の接点機構収容空間Aの内部圧力及び周鍔部収容空間B1の内部圧力を安定して均一化することができる。
そして、連結軸37に、接点機構2側の接点機構収容空間Aと下側空間B2とを連通させる第3連通部41を設け、これにより、接点機構2側の接点機構収容空間A及び仕切り部材10側の接点機構収容空間A、周鍔部収容空間B1、及び下側空間B2の内部圧力を同等とし、可動プランジャ収容空間Bにおいて、可動プランジャ35の周鍔部35cを収容する周鍔部収容空間B1と可動プランジャ35の円筒部35aの下側に形成される下側空間B2との間の圧力差を解消している。これにより、釈放動作及び投入動作の際に、可動プランジャ35及び可動接触子25は円滑に動作することができる。
なお、絶縁筒部14は必ずしも設ける必要はなく、絶縁筒部14を設けない場合、第1連通部15は、絶縁筒部14のない接点機構収容空間Aと周鍔部収容空間B1とを連通させることになる。
なお、第2実施形態の電磁接触器1において、第1実施形態の電磁接触器1のように、可動プランジャ35の円筒部35aの外周面に、周鍔部収容空間B1と下側空間B2とを連通させる第2連通部40を形成してもよい。
(まとめ)
以上のように、第1実施形態に係る電磁接触器1においては、一対の固定接触子23、24及びこれら一対の固定接触子23、24に接離可能な可動接触子25を有する接点機構2と、可動接触子25に連結軸37で連結された可動プランジャ35を有する、接点機構2を駆動する電磁石ユニット3と、接点機構2、連結軸37及び可動プランジャ35を収容する密封された収容室4とを備えている。そして、収容室4は、連結軸37を挿通した仕切り部材10によって接点機構2を収容する接点機構収容空間Aと可動プランジャ35を収容する可動プランジャ収容空間Bとを仕切るよう構成されている。そして、可動プランジャ収容空間Bにおいて、可動プランジャ35の周鍔部35cを収容する周鍔部収容空間B1と可動プランジャ35の円筒部35aの下側に形成される下側空間B2とが形成され、仕切り部材10に接点機構収容空間Aと周鍔部収容空間B1とを連通させる第1連通部15を設けるとともに、可動プランジャ35の円筒部35aに周鍔部収容空間B1と下側空間B2とを連通させる第2連通部40を設けている。
このため、接点機構収容空間A、周鍔部収容空間B1、及び下側空間B2の内部圧力が同等となって、可動プランジャ収容空間Bにおいて、可動プランジャ35の周鍔部35cを収容する周鍔部収容空間B1と可動プランジャ35の円筒部35aの下側に形成される下側空間B2との間の圧力差を解消する。これにより、釈放動作及び投入動作の際に、可動プランジャ35及び可動接触子25の円滑な動作が可能となる。
また、第1実施形態の電磁接触器1においては、第2連通部40は、円筒部35aの側面に形成された、周鍔部収容空間B1と下側空間B2とを連通させるスリット35dで構成されている。これにより、円筒部35aに簡単なスリット35dを形成することで、周鍔部収容空間B1の内部圧力と下側空間B2の内部圧力とを均一化することができる。
更に、第2実施形態に係る電磁接触器1においては、一対の固定接触子23、24及びこれら一対の固定接触子23、24に接離可能な可動接触子25を有する接点機構2と、可動接触子25に連結軸37で連結された可動プランジャ35を有する、接点機構2を駆動する電磁石ユニット3と、接点機構2、連結軸37及び可動プランジャ35を収容する密封された収容室4とを備えている。そして、収容室4は、連結軸37を挿通した仕切り部材10によって接点機構2を収容する接点機構収容空間Aと可動プランジャ35を収容する可動プランジャ収容空間Bとを仕切るよう構成されている。そして、可動プランジャ収容空間Bにおいて、可動プランジャ35の周鍔部35cを収容する周鍔部収容空間B1と可動プランジャ35の円筒部35aの下側に形成される下側空間B2とが形成され、仕切り部材10に接点機構収容空間Aと周鍔部収容空間B1とを連通させる第1連通部15を設けるとともに、連結軸37に接点機構収容空間Aと下側空間B2とを連通させる第3連通部41を設けている。
このため、接点機構収容空間A、周鍔部収容空間B1、及び下側空間B2の内部圧力が同等となって、可動プランジャ収容空間Bにおいて、可動プランジャ35の周鍔部35cを収容する周鍔部収容空間B1と可動プランジャ35の円筒部35aの下側に形成される下側空間B2との間の圧力差を解消する。これにより、釈放動作及び投入動作の際に、可動プランジャ35及び可動接触子25の円滑な動作が可能となる。
また、第2実施形態に係る電磁接触器1において、第3連通部41は、連結軸37に形成された、接点機構収容空間Aと下側空間B2とを連通させる貫通孔で構成されている。これにより、連結軸37に簡単な貫通孔を形成することで、周鍔部収容空間B1の内部圧力と下側空間B2の内部圧力とを均一化することができる。
以上、本発明の第1及び第2実施形態について説明してきたが、本発明はこれに限定されずに種々の変更、改良を行うことができる。
例えば、収容室4は、一対の固定接触子23、24及び可動接触子25を有する接点機構2、連結軸37及び可動プランジャ35を収容できる密閉構造のものであれば、磁気ヨーク8と、接点機構収容ケース5と、キャップ9とで構成する必要は必ずしもない。
また、仕切り部材10は、収容室4を接点機構収容空間Aと可動プランジャ収容空間Bとを仕切るよう構成されているものであれば、永久磁石11と、補助ヨーク12と、異物侵入防止部材13とで構成する必要は必ずしもない。
また、絶縁筒部14は、必ずしも設けなくても良い。
更に、第1連通部15は、接点機構収容空間Aと周鍔部収容空間B1とを連通させるように仕切り部材10に形成すればよく、仕切り部材10を、永久磁石11、補助ヨーク12、異物侵入防止部材13とで構成した場合には、その形成場所は、永久磁石11、補助ヨーク12、異物侵入防止部材13のいずれであってもよい。また、連通部は、永久磁石11、補助ヨーク12、異物侵入防止部材13のうち任意の組合せの部材に形成してもよい。
また、第1連通部15は、接点機構収容空間Aと周鍔部収容空間B1とを連通させるものであれば、その形状は任意である。
また、第1連通部15の数も任意である。
更に、第2連通部40は、可動プランジャ35の円筒部35aに形成される場合のみならず、円筒部35aを収容するキャップ9(収容室4)側に形成してもよい。
また、第2連通部40は、周鍔部収容空間B1と下側空間B2とを連通させるものであれば、その形状は問わず、円筒部35aの外側面に形成された、周鍔部収容空間B1と下側空間B2とを連通させるスリット35dで形成される場合のみならず、例えば、可動プランジャ35を上下方向に貫通する貫通孔であってもよい。
また、第3連通部41は、接点機構収容空間Aと下側空間B2とを連通させるものであれば、その形状は問わず、連結軸37に上下方向に貫通するように形成された、接点機構収容空間Aと下側空間B2とを連通させる貫通孔で形成される場合のみならず、例えば、連結軸37の外側面に形成されたスリットであってもよい。
1 電磁接触器
2 接点機構
3 電磁石ユニット
4 収容室
10 仕切り部材
15 第1連通部
23 第1固定接触子(固定接触子)
24 第2固定接触子(固定接触子)
25 可動接触子
35 可動プランジャ
35a 円筒部
35b 周鍔部
35d スリット(第2連通部)
37 連結軸
40 第2連通部
41 第3連通部
A 接点機構収容空間
B 可動プランジャ収容空間
B1 周鍔部収容空間
B2 下側空間

Claims (4)

  1. 一対の固定接触子及びこれら一対の固定接触子に接離可能な可動接触子を有する接点機構と、
    前記可動接触子に連結軸で連結された可動プランジャを有する、前記接点機構を駆動する電磁石ユニットと、
    前記接点機構、前記連結軸及び前記可動プランジャを収容する密封された収容室とを備え、
    前記収容室は、前記連結軸を挿通した仕切り部材によって前記接点機構を収容する接点機構収容空間と前記可動プランジャを収容する可動プランジャ収容空間とを仕切るよう構成され、
    前記可動プランジャ収容空間において、前記可動プランジャの周鍔部を収容する周鍔部収容空間と前記可動プランジャの円筒部の下側に形成される下側空間とが形成され、
    前記仕切り部材に前記接点機構収容空間と前記周鍔部収容空間とを連通させる第1連通部を設けるとともに、前記収容室又は前記円筒部に前記周鍔部収容空間と前記下側空間とを連通させる第2連通部を設けることを特徴とする電磁接触器。
  2. 前記第2連通部は、前記円筒部の側面に形成された、前記周鍔部収容空間と前記下側空間とを連通させるスリットで構成されていることを特徴とする請求項1に記載の電磁接触器。
  3. 一対の固定接触子及びこれら一対の固定接触子に接離可能な可動接触子を有する接点機構と、
    前記可動接触子に連結軸で連結された可動プランジャを有する、前記接点機構を駆動する電磁石ユニットと、
    前記接点機構、前記連結軸及び前記可動プランジャを収容する密封された収容室とを備え、
    前記収容室は、前記連結軸を挿通した仕切り部材によって前記接点機構を収容する接点機構収容空間と前記可動プランジャを収容する可動プランジャ収容空間とを仕切るよう構成され、
    前記可動プランジャ収容空間において、前記可動プランジャの周鍔部を収容する周鍔部収容空間と前記可動プランジャの円筒部の下側に形成される下側空間とが形成され、
    前記仕切り部材に前記接点機構収容空間と前記周鍔部収容空間とを連通させる第1連通部を設けるとともに、前記連結軸に前記接点機構収容空間と前記下側空間とを連通させる第3連通部を設けることを特徴とする電磁接触器。
  4. 前記第3連通部は、前記連結軸に形成された、前記接点機構収容空間と前記下側空間とを連通させる貫通孔で構成されていることを特徴とする請求項3に記載の電磁接触器。
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