JP2018504793A - 円形のウェハ構造を有する水晶共振器及びその製造方法 - Google Patents

円形のウェハ構造を有する水晶共振器及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

本発明にかかる円形のウェハ構造を有する水晶共振器は、石英ウェハ(10)、パッケージングカバー(20)、パッケージングベース(30)を備える。上記石英ウェハ(10)は、円形部材(11)、連結部(12)及び保護枠(13)を備える。円形部材(11)は連結部(12)により保護枠(13)内に設置され、前記円形部材(11)の上下表面には、電極領域(14)が設けられ、連結部(12)と保護枠(13)には金属層A(15)が形成され、保護枠(13)には位置決め穴(16)が設けられる。位置決め穴(16)内には金属層B(17)が形成され、パッケージングベース(30)の底面にはピン(31)が設けられ、電極領域(14)は金属層A(15)及び金属層B(17)を介してピン(31)と電気的に連結する。本発明は小型水晶共振器のバッチ式製造に使用することができ、生産コストを低減させるとともに、共振器の製造効率を向上させ、同時に、共振器の均質性及び総合的品質を向上させることができる。【選択図】図1

Description

本発明は水晶共振器に関し、特に円形のウェハ構造を有する水晶共振器及びその製造方法に関する。
一般的に水晶共振器は圧電石英ウェハ及びパッケージングケースにより構成されている。ここで、パッケージングケースの材料はセラミックス、ガラスなどである。圧電石英ウェハの上下両面には、電極を蒸着して、封止したリード線によりパッケージングケース内のベースのリード足と連結する必要がある。石英ウェハの上電極と下電極とを、リード足を介して交流電圧に連通することにより、石英ウェハに逆圧電効果が生じて、振動が発生する。水晶共振器には、周波数の正確性と安定性などの特長があるため、携帯型電子機器、携帯電話、移動通信装置などの電子産業に幅広く応用されている。
水晶共振器のパッケージング構造にはスルーホール型と表面実装型の2種類がある。移動通信電子機器の急速な発展に伴い、素子の小型化に対するニーズがますます高まり、水晶共振器の小型化も必須となっている。ここで、スルーホール型は体積が大きいため、近年徐々に表面実装型に取って代わられている。現在、表面実装型水晶共振器は規格と技術の制限により、矩形の石英ウェハしか採用できない。共振器の小型化の要求に対して、矩形の石英ウェハは設計及びパッケージング製造過程において、多くの問題に直面している。まず、矩形の石英ウェハの体積が小さくなるほど、設計が難しくなり、設計サイクルが長くなり、既存の技術では設計許容度の要求を満たすのが難くなる。また、従来の切断、エッチングなどのプロセスモードでは超小型の石英ウェハを加工し難く、小型化共振器の要求を満足できない。さらに、従来の共振器のパッケージング技術では、接着剤を付与する方式で石英ウェハをベースに固定しているが、この方式では、石英ウェハのサイズが制限される。石英ウェハが小さいと、接着剤を付与するサイズを変更できないことが、水晶共振器の性能に大きな影響を及ぼす。そして、水晶共振器の小型化により、従来のパッケージング・ハウジングなどの製造が困難となり、従来のパッケージング技術により小型化の要求を満たすのが難くなっている。
円形の石英ウェハを採用することにより、矩形の石英ウェハに比べて、設計難易度が低くなり、完成品である水晶共振器の各種性能も著しく向上する。現在の表面実装技術では、すべて矩形の石英ウェハを採用してパッケージングを行っている。既存の生産技術において円形の石英ウェハを採用すれば、コストが高く、製造が困難であり、後のパッケージングも難しい。そのため、石英ウェハの構造や前工程、後工程を改善することにより、水晶共振器の小型化を実現するとともに設計及び生産コストを低減し、製造の難易度を低減することが、緊急で求められている。
本発明の目的は、従来技術の欠点を克服し、低コストのバッチ式製造に使用することができ、かつ石英ウェハ中心のエネルギ閉じ込め効果を強化し、製品の均質性を向上させることができる、円形のウェハ構造を有する水晶共振器及びその製造方法を提供することである。
本発明の目的は、以下の技術的手段により実現される。
すなわち、本発明の円形のウェハ構造を有する水晶共振器は、石英ウェハ、パッケージングカバー及びパッケージングベースを備える。上記石英ウェハは、円形部材、連結部及び保護枠を備える。円形部材は、連結部により保護枠内に設置される。連結部の形状は矩形や台形など適宜選択される形状である。上記円形部材の上下表面には、電極をメッキして、電極領域を形成する。電極領域の形状は円形であることが好ましい。連結部と保護枠には金属層Aが設けられ、保護枠には位置決め穴が設けられ、位置決め穴内には金属層Bが形成され、パッケージングベースの底面にはピンが設けられる。電極領域は、金属層A及び金属層Bを介してピンと電気的に連結する。上記パッケージングカバー、石英ウェハ及びパッケージングベースは、上から下に順にパッケージングされ押し合わせられることにより、円形部材の自由振動用キャビティ体構造を形成する。石英ウェハの材料は石英である。パッケージングカバーとパッケージングベースの材料は石英、ガラス、セラミックなどである。最終的に形成される圧電水晶共振器の長さは0.8〜3.2mmであり、幅は0.6〜2.5mmであることが好ましい。
ここで、上記保護枠は矩形であることが好ましく、支持及びパッケージング連結の役割を果たす。上記円形部材は保護枠の中心に位置する。円形部材は連結部により保護枠の1つの短辺と連結する。円形部材は、パッケージングされたキャビティ内で自由に振動することができる。保護枠が外力の作用を受けるとき、その力は円形部材に伝達されず、円形部材は良好に保護される。さらに、円形部材は連結部により保護枠のいずれ1つの短辺(枠)と連結する。円形部材と保護枠との間の領域の材料は、石英基板の化学的腐食または物理的な切断により除去される。円形部材、連結部及び保護枠の形状は、材料の除去により一体的に形成される。
また、上記保護枠は矩形であることが好ましく、矩形の4つのコーナーに、位置決め穴が設けられる。
さらに、上記パッケージングカバーの外枠には、パッケージング液の漏出を防止するためのパッケージング溝Aが設けられ、上記パッケージングベースの外枠には、パッケージング液の漏出を防止するためのパッケージング溝Bが設けられてもよい。
また、上記電極領域は上電極領域と下電極領域とを含み、上電極領域と下電極領域はそれぞれ円形部材の上表面と下表面に設けられる。金属層Aは上表面金属層と下表面金属層とを含み、上表面金属層と下表面金属層はそれぞれ連結部と保護枠の上表面と下表面に設けられる。上電極領域と上表面金属層は電気的に連結し、下電極領域と下表面金属層は電気的に連結する。上表面金属層と下表面金属層とはそれぞれ異なる位置決め穴内の金属層Bと連結し、金属層Bは異なるピンとさらに連結する。
また、上記円形部材の表面には凸台を設けることが好ましい。凸台は円形部材の一面または両面に設けられる。円形部材の1つの表面に凸台が設けられる場合、電極領域は、凸台の表面と円形部材の他方の表面にそれぞれ設けられる。円形部材の2つの表面に凸台が設けられる場合、すべての電極領域は凸台の表面に設けられる。凸台を設けた構造では、エッジで発生する寄生振動を有効に低減するとともに、石英ウェハ中心のエネルギ閉じ込め効果を向上させることができる。
本発明にかかる円形のウェハ構造を有する水晶共振器の製造方法は、以下のステップS1〜S4を含む。
S1では、石英基板を基材として、石英基板に凸台、円形部材及び位置決め穴を設け、電極領域及び金属層Aを形成する。形成した電極領域と金属層Aは連通する。凸台、円形部材は、ウェットエッチング、ドライエッチング、レーザエッチング、物理的なサンドブラスト等により製造することができる。
S2では、パッケージングカバー、石英ウェハ及びパッケージングベースを順に積み重ねてパッケージング溶接する。
S3では、位置決め穴の側面に金属層Bを形成し、金属層Bにより金属層Aとパッケージングベース上のピンを連通させる。
S4では、石英基板から石英晶片を切り離して、円形のウェハ構造を有する水晶共振器を得る。
さらに、上記ステップS1はサブステップS11〜S12を含む。
S11では、石英基板を基材として、石英基板に凸台、円形部材及び位置決め穴を形成する。凸台は円形部材の一方または両方の表面に設けられる。
S12では、凸台または円形部材の上表面に上電極領域を形成し、凸台または円形部材の下表面に下電極領域を形成し、石英基板の上下表面にそれぞれ上表面金属層と下表面金属層を形成し、かつ、上電極領域と上表面金属層を連結し、下電極領域と下表面金属層を連結する。
また、上記ステップS2において、パッケージングカバーの外枠にパッケージング溝Aを設け、パッケージングベースの外枠にパッケージング溝Bを設ける。ステップS2は、さらに、パッケージングカバー、石英ウェハ及びパッケージングベースを積み重ねてパッケージング溶接するステップを含み、パッケージング溝Aとパッケージング溝B内にガラス半田または樹脂半田を入れ、真空環境で全体をパッケージング溶接する。
さらに、上記ステップS3は、パッケージング溶接された石英基板の位置決め穴の側面に導電性金属層Bをメッキして、上表面金属層及び下表面金属層をそれぞれ異なる位置決め穴内の金属層Bと連結させ、金属層Bをパッケージング基板のピンと電気的に連通するステップを含む。
本発明は以下の点で優れている。
1.矩形の石英ウェハと比べて、本発明に係る円形の石英ウェハでは、エッジでの寄生振動の発生可能性が低減し、カップリングが生じにくく、共振器の全体的な性能が向上する。また、設計許容度が比較的大きく、プロセスに対する要求が低くなり、設計コストが低減する。
2.本発明では、円形の石英ウェハを小型チップ型水晶共振器に用いることにより、従来のチップ型水晶共振器の全体構造を改善することができる。伝統技術では、円形ウェハの生産技術は複雑で、パッケージングするときに、円形ウェハが固定しにくかった。本発明では新たな技術を採用して円形ウェハを加工するため、簡単で、かつ円形ウェハと保護枠が直接連結するため、パッケージングが簡単である。
3.本発明は小型化水晶共振器のバッチ式製造に使用することができ、生産コストを低減するとともに、共振器の製造効率を大幅に向上させ、同時に、共振器の均質性及び総合品質を向上させることができる。
本発明の実施形態よるパッケージング前の円形のウェハ構造を有する水晶共振器の構造の一例を示す模式図である。 本発明の実施形態によるパッケージングカバーの構造の一例を示す模式図である。 本発明の実施形態による石英ウェハの構造の一例を示す模式図である。 本発明の実施形態による石英ウェハの一例を示す模式図である。 本発明の実施形態によるパッケージングベースの構造の一例を示す模式図である。 本発明の実施形態によるパッケージングし組み合わせた後の円形のウェハ構造を有する水晶共振器の構造の一例を示す模式図である。 本発明の実施形態による石英基板の構造の一例を示す模式図である。
以下、本発明を添付の図面を参照してさらに説明するが、本発明の保護範囲は以下の説明に限定されるものではない。
図1〜図7に示されるように、円形のウェハ構造を有する水晶共振器は、石英ウェハ10、パッケージングカバー20及びパッケージングベース30を備える。上記石英ウェハ10は、円形部材11、連結部12及び保護枠13を備える。保護枠13は矩形であり、支持及びパッケージング連結の役割を果たす。円形部材11は、保護枠13の中心に設けられて、自由に振動することができる。円形部材11は連結部12により保護枠13の1つの短辺枠に連結される。保護枠13が外力の作用を受けたとき、その力は円形部材11に伝達されず、円形部材11が良好に保護される。
上記パッケージングカバー20、石英ウェハ10及びパッケージングベース30を、上から下に順にパッケージングして押し合わせて連結する。パッケージングカバー20、石英ウェハ10及びパッケージングベース30を、パッケージングして押し合わせることにより、円形部材11の自由振動用キャビティ体構造を形成する。パッケージングカバー20の外枠にはパッケージング溝A21が設けられ、パッケージングベース30の外枠にはパッケージング溝B32が設けられる。ガラスを用いてパッケージングするとき、パッケージング溝はパッケージング液の漏出を防止して、共振器内部に真空キャビティ体が形成される。このようなパッケージング構造は、従来技術と比較して簡単で加工が容易であり、この構造により、水晶共振器の厚さを低減することができる。
水晶共振器の動作原理は圧電効果を基礎とする。本実施形態における電気的連結関係は以下のとおりである。円形部材11の上表面には凸台18が設けられ、凸台18の上表面に、電極をメッキして、上電極領域141を形成し、円形部材11の下表面に、電極をメッキして、下電極領域142を形成する。上電極領域141と下電極領域142との合理的な配置、及び凸台18の設計により、エッジで発生する寄生振動を有効に低減させることができ、かつ石英ウェハ中心のエネルギ閉じ込め効果を強化し、カップリングを低減することができる。連結部12と保護枠13の上表面と下表面にはそれぞれ上表面金属層151と下表面金属層152が設けられ、保護枠13の4つのコーナーには位置決め穴16が設けられ、位置決め穴16内には金属層B17が形成される。パッケージングベース30の底面にはピン31が設けられる。上記上電極領域141と上表面金属層151が電気的に連結し、下電極領域142と下表面金属層152が電気的に連結する。また、上表面金属層151及び下表面金属層152は異なる位置決め穴16内の金属層B17に連結し、金属層B17は異なるピン31とさらに連結する。上記電極領域141及び下電極領域142の形状はいずれも円形であり、上記連結部12の形状は矩形である。
エッジで発生する寄生振動を低減するとともに、石英ウェハ中心のエネルギ閉じ込め効果を増強し、カップリングを低減するように、凸台18は設計される。実際に生産するとき、凸台18は、円形部材11の上表面と下表面のうちのいずれか1つの面に設けられてもよく、両表面に設けられてもよい。また、用途に応じては、凸台18を設けなくてもよい。
上記石英ウェハ10は、ATカット型を採用する。このカット型は、水晶共振器に広く用いられている。ここで、石英ウェハ10の長辺を、石英結晶の電気軸であるX軸と平行にして、短辺をZ’軸と平行にして、厚さ方向をY’軸と平行にする。石英ウェハの長辺をZ’軸と平行にして、幅をX軸と平行にして、厚さ方向をY’軸と平行にしてもよい。
ATカット型石英ウェハの主振動モードは、厚みすべり振動モードである。そのため、石英ウェハが小さくなると、発生した寄生振動、例えば曲げ振動や面すべり振動が増加して、カップリングが生じやすく、水晶共振器の性能に及ぼす影響が非常に大きい。矩形ウェハと比べて、円形ウェハのエッジでは、寄生振動の発生する可能性が低減し、カップリングが比較的に生じにくく、設計許容度が比較的大きいため、プロセスに対する要求が低くなり、設計コストが低減する。
本実施形態において、石英ウェハ10、パッケージングカバー20及びパッケージングベース30の材料はいずれも石英である。要求に応じて、長さが、0.8〜3.2mm、幅が、0.6〜2.5mmの範囲の圧電石英水晶発振器を生産することもできる。本実施形態の圧電石英水晶発振器の長さは1.6mmであり、幅は1.2mmである。当該圧電石英水晶発振器の共振周波数はt=1664/Fである。ここで、tは石英ウェハの厚さを表し、tの単位はμmである。また、Fは共振周波数を表し、Fの単位はMHzである。本実形態における圧電石英水晶発振器の共振周波数は8MHz〜70MHzの間にある。
円形のウェハ構造を有する水晶共振器の製造方法は、以下のステップS1〜S4を含む。
S1では、石英基板40を基材として、石英基板40に、凸台18、円形部材11及び位置決め穴16を設け、電極領域14及び金属層A15を形成する。ここで、電極領域14と金属層A15は連通する。
S1は、以下のサブステップS11〜S12を含む。
S11では、石英基板40を基材として、石英基板40に、凸台18、円形部材11及び位置決め穴16を設ける。凸台18は円形部材11の表面に位置する。本実施形態では、凸台18は円形部材11の上表面に設けられる。
凸台18はウェットエッチングまたはドライエッチングにより形成することができる。具体的な製造過程は以下のとおりである。まず、所定の規格の石英基板40を選択して、石英基板40の上、下表面に研磨、ポリシング処理を行う。次に、スピンコートまたはスプレーにより、石英基板40の表面に均一な厚さを有するリソグラフィ・エッチング耐性保護層ERを形成する。そして、リソグラフィ露光を用いてリソグラフィ・エッチング耐性保護層ERの表面に被エッチングパターンを形成する。最後に、ウェットエッチングまたはドライエッチングにより石英基板40の上表面をエッチングし、石英基板40の表面に凸台18を形成する。凸台18のエッチング深さは、ウェットエッチングまたはドライエッチングの反応時間を制御することにより決定される。
円形部材11は、ウェットエッチング、ドライエッチング、レーザエッチング、物理的なサンドブラスト等により形成することができる。具体的な製造過程は以下のとおりである。まず、凸台18の製造過程で形成されたリソグラフィ・エッチング耐性保護層ERを除去し、石英基板40の表面を洗浄する。次に、スピンコートまたはスプレーにより、石英基板40の表面に均一な厚さを有するリソグラフィ・エッチング耐性保護層ERを再び形成し、リソグラフィ露光を用いてリソグラフィ・エッチング耐性保護層ERの表面に被エッチングパターンを形成する。最後に、ウェットエッチング、ドライエッチング、レーザエッチング、物理的なサンドブラスト等により、石英基板40の上表面をエッチングして、円形部材11を形成する。そして、リソグラフィ・エッチング耐性保護層ERを除去した後、石英基板40の表面を洗浄して、円形ウェハ構造を有する石英ウェハ10を得る。
S12では、凸台18の上表面に上電極領域141を形成し、円形部材11の下表面に下電極領域142を形成し、石英基板40の上下表面にそれぞれ上表面金属層151と下表面金属層152を設ける。そして、上電極領域141と上表面金属層151とを連結し、下電極領域142と下表面金属層152とを連結する。
S2では、パッケージングカバー20、石英ウェハ10及びパッケージングベース30を順に積み重ねてパッケージング溶接する。パッケージング液の漏出を防止するために、パッケージングカバー20の外枠にパッケージング溝A21を設け、パッケージングベース30の外枠にパッケージング溝B32を設ける。パッケージングカバー20、石英ウェハ10及びパッケージングベース30を積み重ねてパッケージング溶接する過程で、パッケージング溝A21とパッケージング溝B32内にガラス半田または樹脂半田を入れ、真空環境において全体のパッケージング溶接を行う。
S3では、パッケージング溶接された石英基板40の位置決め穴16の側面に導電性金属層B17を蒸着(メッキ)して、上表面金属層151と下表面金属層152とをそれぞれ異なる位置決め穴16内の金属層B17と連結して、金属層B17をパッケージング基板30のピン31と電気的に連通する。
S4では、石英基板40から石英晶片10を切り離して、円形ウェハ構造を有する水晶共振器を得る。
10 石英ウェハ
11 円形部材
12 連結部
13 保護枠
14 電極領域
141 上電極領域
142 下電極領域
15 金属層A
151 上表面金属層
152 下表面金属層
16 位置決め穴
17 金属層B
18 凸台
20 パッケージングカバー
21 パッケージング溝A
30 パッケージングベース
31 ピン
32 パッケージング溝B
40 石英基板

Claims (10)

  1. 円形のウェハ構造を有する水晶共振器であって、
    石英ウェハ(10)、パッケージングカバー(20)及びパッケージングベース(30)を備え、
    前記石英ウェハ(10)は、円形部材(11)、連結部(12)及び保護枠(13)を備え、
    円形部材(11)は連結部(12)により保護枠(13)内に設置され、前記円形部材(11)の上下表面には、電極領域(14)が設けられ、
    連結部(12)と保護枠(13)には金属層A(15)が形成され、保護枠(13)には位置決め穴(16)が設けられ、位置決め穴(16)内には金属層B(17)が形成され、パッケージングベース(30)の底面にはピン(31)が設けられ、電極領域(14)は金属層A(15)及び金属層B(17)を介してピン(31)と電気的に連結し、
    前記パッケージングカバー(20)、石英ウェハ(10)及びパッケージングベース(30)を、上から下に順にパッケージングして押し合わせることにより、円形部材(11)の自由振動用キャビティ体構造を形成する、円形のウェハ構造を有する水晶共振器。
  2. 前記保護枠(13)は矩形であり、前記円形部材(11)は保護枠(13)の中心に位置し、円形部材(11)は連結部(12)により保護枠(13)の1つの辺と連結する、請求項1に記載の円形のウェハ構造を有する水晶共振器。
  3. 前記保護枠(13)は矩形であり、矩形の4つのコーナーに、位置決め穴(16)が設けられる、請求項1に記載の円形のウェハ構造を有する水晶共振器。
  4. 前記パッケージングカバー(20)の外枠には、パッケージング液の漏出を防止するためのパッケージング溝A(21)が設けられ、前記パッケージングベース(30)の外枠には、パッケージング液の漏出を防止するためのパッケージング溝B(32)が設けられる、請求項1に記載の円形のウェハ構造を有する水晶共振器。
  5. 前記電極領域(14)は、上電極領域(141)と下電極領域(142)とを含み、上電極領域(141)と下電極領域(142)はそれぞれ円形部材(11)の上表面と下表面に設けられ、
    金属層A(15)は、上表面金属層(151)と下表面金属層(152)とを含み、上表面金属層(151)と下表面金属層(152)はそれぞれ連結部(12)と保護枠(13)の上表面と下表面に設けられ、
    上電極領域(141)と上表面金属層(151)が電気的に連結し、下電極領域(142)と下表面金属層(152)が電気的に連結し、上表面金属層(151)と下表面金属層(152)とはそれぞれ異なる位置決め穴(16)内の金属層B(17)と連結し、金属層B(17)は異なるピン(31)とさらに連結する、請求項1に記載の円形のウェハ構造を有する水晶共振器。
  6. 前記円形部材(11)の表面に、凸台(18)が設けられ、電極領域(14)が凸台(18)の表面に設けられる、請求項1に記載の円形のウェハ構造を有する水晶共振器。
  7. 円形のウェハ構造を有する水晶共振器の製造方法であって、
    石英基板(40)を基材として、石英基板(40)に凸台(18)、円形部材(11)及び位置決め穴(16)を設け、電極領域(14)及び金属層A(15)を形成するステップS1であって、形成した電極領域(14)と金属層A(15)が連通する、ステップS1と、
    パッケージングカバー(20)、石英ウェハ(10)及びパッケージングベース(30)を順に積み重ねてパッケージング溶接するステップS2と、
    位置決め穴(16)の側面に金属層B(17)を形成し、金属層B(17)により金属層A(15)とパッケージングベース(30)のピン(31)を連通させるステップS3と、
    石英基板(40)から石英晶片(10)を切り離して、円形のウェハ構造を有する水晶共振器を得るスッテプS4と、を含む円形のウェハ構造を有する水晶共振器の製造方法。
  8. 前記ステップS1は、
    石英基板(40)を基材として、石英基板(40)に凸台(18)、円形部材(11)及び位置決め穴(16)を形成するサブステップS11であって、凸台(18)は円形部材(11)の一方または両方の表面に設けられる、サブステップS11と、
    凸台(18)または円形部材(11)の上表面に上電極領域(141)を形成し、凸台(18)または円形部材(11)の下表面に下電極領域(142)を形成し、石英基板(40)の上下表面にそれぞれ上表面金属層(151)と下表面金属層(152)を形成し、かつ上電極領域(141)と上表面金属層(151)を連結し、下電極領域(142)と下表面金属層(152)を連結するサブステップS12、を含む、請求項7に記載の円形のウェハ構造を有する水晶共振器の製造方法。
  9. 前記ステップS2において、パッケージングカバー(20)の外枠にパッケージング溝A(21)を設け、パッケージングベース(30)の外枠にパッケージング溝B(32)を設け、パッケージングカバー(20)、石英ウェハ(10)及びパッケージングベース(30)を積み重ねてパッケージング溶接するステップを含み、パッケージング溝A(21)とパッケージング溝B(32)内にガラス半田または樹脂半田を入れ、真空環境で全体をパッケージング溶接する、請求項7に記載の円形のウェハ構造を有する水晶共振器の製造方法。
  10. 前記ステップS3は、
    パッケージング溶接された石英基板(40)の位置決め穴(16)の側面に導電性金属層B(17)をメッキして、上表面金属層(151)と下表面金属層(152)をそれぞれ異なる位置決め穴(16)内の金属層B(17)と連結させ、金属層B(17)をパッケージング基板(30)のピン(31)と電気的に連通させるステップを含む、請求項8に記載の円形のウェハ構造を有する水晶共振器の製造方法。

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