JP2018193033A - 空調装置、及び、騒音低減装置 - Google Patents

空調装置、及び、騒音低減装置 Download PDF

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Abstract

【課題】空調装置により生じる騒音を好適に抑制する。
【解決手段】
空調装置1は、対象空間2の空調を行い、流路10と、1又は複数の吹出口12〜14と、ファン20と、低周波低減部30と、高周波低減部40と、を備える。1又は複数の吹出口は、流路と対象空間とを連通させる。また、ファンは、流路において、1又は複数の吹出口の各々に向けて空気を流下させる。また、低周波低減部は、流路におけるファンの付近に設けられた低周波スピーカから低周波制御音を出力することで、低周波の騒音を低減させる。また、高周波低減部は、流路において、流路におけるファンの下流側に設けられた高周波スピーカから高周波制御音を出力することで、高周波の騒音を低減させる。
【選択図】図1

Description

本開示は、空調装置の騒音を低減させる技術に関する。
特許文献1には、エレベータかごの換気装置により生じる騒音を低減させる技術が開示されている。具体的には、換気装置のダクトの内壁に、高周波の騒音を低減するための吸音材が設けられる。また、ダクトの内部に設けられたスピーカによりアクティブノイズコントロールが行われ、これにより低周波の騒音が低減される。
特開平6−80357号公報
しかしながら、例えば、ダクトの配置スペースが制限されており、細いダクトしか用いることができない場合には、ダクトの内壁に吸音材を設けるのは困難となる。また、例えば、高周波の騒音が、ダクトに設けられた吹出口から吹出される風に乗って、ユーザの耳に到達する恐れがある。
本開示は、空調装置により生じる騒音を好適に抑制する技術を提供する。
本開示の空調装置(1)は、対象空間(2)の空調を行うよう構成されている。空調装置は、流路(10)と、1又は複数の吹出口(12〜16)と、ファン(20)と、低周波低減部(30)と、高周波低減部(40)と、を備える。流路は、空気を流下させるよう構成されている。また、1又は複数の吹出口は、流路を流下する空気を対象空間に吹出すため、流路と対象空間とを連通させるよう構成されている。また、ファンは、流路に設けられ、流路において、1又は複数の吹出口の各々に向けて空気を流下させるよう構成されている。また、低周波低減部は、流路におけるファンの付近に設けられた低周波スピーカから低周波制御音を出力することで、低周波の騒音を低減させるよう構成されている。また、高周波低減部は、流路において、ファンにより流下する空気が向かう側を下流側とし、流路におけるファンの下流側に設けられた高周波スピーカから高周波制御音を出力することで、高周波の騒音を低減させるよう構成されている。
このような構成によれば、吸音材等を用いること無く、低周波の騒音と高周波の騒音とを低減できる。このため、流路への吸音材の配置が困難な場合であっても、好適に騒音を低減できる。また、制御音により騒音が低減されるため、流路における空気の流れの状態に関わらず、好適に騒音を低減できる。したがって、空調装置により生じる騒音を、好適に抑制可能となる。
また、本開示の一側面の騒音低減装置(30、40)は、上述した空調装置に用いられる。騒音低減装置は、上述した低周波低減部(30)及び高周波低減部(40)を備える。このような構成においても、同様にして、空調装置により生じる騒音を、好適に抑制可能となる。
なお、この欄及び特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本開示の技術的範囲を限定するものではない。
空調装置の構成を示す説明図である。 低周波低減部の構成を示すブロック図である。 低周波スピーカの配置態様の一例を示す説明図である。 低周波低減処理のフローチャートである。 高周波低減部の構成を示すブロック図である。 高周波低減処理のフローチャートである。 高周波スピーカ及び低周波スピーカの配置態様の一例を示す説明図である。 高周波スピーカの配置態様の一例を示す説明図である。
以下、図面を参照しながら、本開示の実施形態を説明する。
[1.構成]
図1に示す空調装置1は、自動車に搭載され、自動車に設けられた対象空間2の空調を行うよう構成されている。以後、空調装置1が搭載された自動車を、自車両と記載する。また、対象空間2とは、自車両の内部に設けられた空間であって、自車両に乗っているユーザが存在する空間である。対象空間2には、例えば、運転席、助手席、後部座席等が設けられる。
なお、空調装置1は、例えば、列車等といった自動車以外の車両、船、飛行機等といった乗り物に搭載されていても良い。そして、乗り物に乗っているユーザが存在する対象空間の空調を行っても良い。この他にも、空調装置1は、例えば、建物の内部に設けられた対象空間の空調を行うよう構成されていても良い。
空調装置1は、流路10と、ファン20と、モータ21と、エバポレータ22と、ヒータコア23と、エアミックスドア24と、制御部25とを備える。また、空調装置1は、低周波低減部30と高周波低減部40とを有する騒音低減装置を備える。
制御部25は、空調装置1を統括制御するよう構成されている。具体的には、例えば、制御部25は、ファン20の回転数を制御したり、エアミックスドア24を制御することで、対象空間2に吹出される空気の温度を調整したりする。制御部25は、CPUと、RAM、ROM、フラッシュメモリ等の半導体メモリと、を有する周知のマイクロコンピュータを中心に構成される。制御部25の各種機能は、CPUが半導体メモリに記憶されたプログラムを実行することにより実現される。なお、制御部25の各種機能を、集積回路等から構成されるハードウェアにより実現されるようにしても良い。
流路10は、対象空間2の空調に用いられる空気を流下させるダクト等により構成されている。流路10には、導入口11と、1又は複数の吹出口とが設けられている。導入口11、及び、1又は複数の吹出口は、流路10の内部と外部とを仕切る壁に設けられた開口である。
1又は複数の吹出口は、流路10と対象空間2とを連通させる。本実施形態では、一例として、FACE口12と、DEFROST口13と、FOOT口14とを含む複数の吹出口が設けられている。これらの吹出口は、流路10における分岐地点から延びる分岐区間の下流側の端部に設けられていても良い。なお、流路10には、1の吹出口が設けられていても良い。
また、導入口11は、対象空間2、又は、自車両の外部から、流路10に空気を流入させる。そして、流路10に流入した空気は、流路10内で温度調整が行われた後、1又は複数の吹出口から対象空間2に吹出す。これにより、対象空間2の空調が行われる。
ファン20は、流路10における導入口11の付近に設けられる。ファン20は、モータ21により回転する。ファン20が回転することにより、空気が導入口11から流路10に流入し、流入した空気は、1又は複数の吹出口の各々に向けて流路10を流下する。そして、該空気は、1又は複数の吹出口から対象空間2に吹出す。以後、流路10において、ファン20により流下する空気が向かう側を下流側とし、下流側の反対側を上流側とする。
エバポレータ22は、冷媒を蒸発させて熱を吸収することで、流路10の空気を冷却する。なお、エバポレータ22以外の装置により、流路10の空気が冷却されても良い。
ヒータコア23は、流路10の空気を加熱する。具体的には、例えば、自車両にエンジンが搭載されている場合であれば、ヒータコア23の内部にエンジンの冷却水が流れるよう構成しても良い。そして、ヒータコア23は、エンジンで加熱された冷却水との熱交換により、空気を加熱するよう構成されていても良い。なお、ヒータコア23は、エンジンの冷却水を用いた方法とは異なる方法で、空気を加熱しても良い。
ヒータコア23は、エバポレータ22の下流側に位置する。そして、流路10におけるヒータコア23が設けられた部分には、ヒータコア23を通過する加熱流路10aと、ヒータコア23を迂回する迂回流路10bとが設けられている。エバポレータ22を通過した空気は、加熱流路10a又は迂回流路10bに流入する。
エアミックスドア24は、扉状の部位であり、加熱流路10a及び迂回流路10bの各々における上流側の開口に隣接して設けられる。エアミックスドア24は、制御部25からの指示に応じてその向きが変位する。エアミックスドア24の向きにより、加熱流路10aと迂回流路10bとに流入する空気の量が調整される。そして、加熱流路10aを通過した空気と迂回流路10bを通過した空気とが混合されることで、空気の温度が調整される。温度調整がなされた空気は、1又は複数の吹出口から対象空間2に吹出す。
つまり、エバポレータ22、ヒータコア23、エアミックスドア24、加熱流路10a、及び、迂回流路10bにより、対象空間2に吹出される空気の温度が調整される。以後、これらの構成を、まとめて温度調整部とも記載する。温度調整部は、流路10におけるファン20の下流側に設けられる。
また、騒音低減装置は、アクティブノイズコントロールにより、低周波の騒音と、低周波の騒音よりも周波数の高い高周波の騒音とを低減する。低周波の騒音とは、例えば、ファン20の回転により生じる騒音である。以後、低周波の騒音の周波数帯域を、低周波帯域とも記載する。騒音低減装置における低周波低減部30は、アクティブノイズコントロールにより、低周波の騒音の逆位相の音である低周波制御音を低周波スピーカ32から出力する。これにより、低周波の騒音が低減される。低周波低減部30の詳細については、後述する。
一方、高周波の騒音とは、例えば、空気が流路10を流下することにより生じる騒音である。空調装置1は、自動車に搭載されているため、流路10の配置スペースに制限が課される。また、流路10には、温度調整部、及び、複数の吹出口が設けられている。このため、流路10の形状は複雑になる。したがって、空気が流路10を流下する際に乱流が生じ、これにより高周波の騒音が生じる。以後、高周波の騒音の周波数帯域を、高周波帯域とも記載する。高周波帯域は、低周波帯域よりも高い周波数帯域である。騒音低減装置における高周波低減部40は、アクティブノイズコントロールにより、高周波の騒音の逆位相の音である高周波制御音を高周波スピーカ42から出力する。これにより、高周波の騒音が低減される。高周波低減部40の詳細については、後述する。
なお、低周波制御音は、高周波制御音よりも周波数帯域が低い。このため、低周波制御音を出力する低周波スピーカ32は、高周波制御音を出力する高周波スピーカ42に比べ大型となる。
[2.低周波低減部について]
図1、2に示すように、低周波低減部30は、低周波騒音マイク31と、低周波スピーカ32と、低周波検出マイク33と、ハウリング除去フィルタ34と、低周波生成部35と、低周波調整部36と、第1、第2低周波フィルタ37、38(以後、低周波フィルタ部とも記載)とを有する。低周波低減部30は、アクティブノイズコントロールにより低周波の騒音を低減させる。なお、ハウリング除去フィルタ34、低周波生成部35、低周波調整部36、及び、低周波フィルタ部は、例えば、集積回路として構成されていても良い。また、これらの部位は、例えば、ソフトウェアにより実現されても良い。また、これらの部位は、例えば、制御部25の一部として構成されていても良いし、制御部25とは別の部位として設けられていても良い。
低周波スピーカ32は、ファン20の回転により生じた低周波の騒音をファン20の周辺にて低減できるよう、流路10におけるファン20の付近に設けられている。換言すれば、低周波スピーカ32は、低周波の騒音をファン20の周辺にて十分に低減可能となる位置に配置される。一例として、低周波スピーカ32は、ファン20の下流側であって、ファン20に隣接する位置に設けられている。なお、これに限らず、図3に示すように、低周波スピーカ32は、例えば、ファン20の上流側であって、導入口11の付近、且つ、ファン20の付近に設けられていても良い。
低周波騒音マイク31は、低周波の騒音を検出するため、流路10に設けられる。低周波騒音マイク31とファン20との間の距離は、低周波スピーカ32とファン20との距離よりも短くなっている。一例として、低周波騒音マイク31は、ファン20の上流側に設けられていても良い。低周波騒音マイク31は、検出した音を示すデジタル信号である低周波騒音信号を生成する。
低周波検出マイク33は、低周波制御音により低減された低周波の騒音を検出するため、流路10に設けられる。つまり、低周波検出マイク33は、該低減された低周波の騒音の進路に設けられる。また、低周波検出マイク33とファン20との間の距離は、低周波スピーカ32とファン20との距離よりも長くなっている。一例として、低周波検出マイク33は、流路10における低周波スピーカ32の下流側に設けられる。低周波検出マイク33は、検出した音を示すデジタル信号である低周波検出信号を生成する。
ハウリング除去フィルタ34は、低周波スピーカ32から出力された低周波制御音を低周波騒音マイク31が検出することにより生じるハウリングを抑制するよう構成されている。ハウリング除去フィルタ34には、低周波騒音マイク31からの低周波騒音信号と、低周波生成部35からの低周波制御音信号とが入力される。なお、詳細は後述するが、低周波制御音信号とは、低周波制御音を出力するためのデジタル信号である。そして、ハウリング除去フィルタ34では、低周波騒音信号から低周波制御音信号が減算される。これにより、ハウリングが抑制される。また、ハウリング除去フィルタ34は、適応フィルタとして構成されている。ハウリング除去フィルタ34は、低周波騒音信号と低周波制御音信号とに基づき、上記減算を行うための1又は複数のフィルタ係数を最適化する。
低周波フィルタ部に含まれる各フィルタは、例えば、ローパスフィルタ又はバンドパスフィルタとして構成され、入力された信号における低周波帯域以外の帯域の周波数成分を減衰させる。第1低周波フィルタ37には、低周波検出信号が入力される。また、第2低周波フィルタ38には、ハウリング除去フィルタ34を通過した低周波騒音信号が入力される。
また、低周波生成部35及び低周波調整部36は、低周波騒音信号に基づき低周波制御音信号を生成するための適応フィルタとして構成されている。低周波制御音信号は、低周波スピーカ32に出力される。低周波スピーカ32は、低周波制御音信号に基づき低周波制御音を出力する。
低周波生成部35は、ハウリング除去フィルタ34を通過した低周波騒音信号が入力される。低周波生成部35は、1又は複数のフィルタ係数を用いて、入力された低周波騒音信号の位相及び振幅を変化させることで、低周波制御音信号を生成する。低周波制御音信号は、低周波スピーカ32及びハウリング除去フィルタ34に出力される。
一方、低周波調整部36は、低周波の騒音を十分に低減可能な低周波制御音が生成されるよう、低周波生成部35における1又は複数のフィルタ係数を調整する学習処理を行う。低周波調整部36には、第1低周波フィルタ37を通過した低周波検出信号と、第2低周波フィルタ38を通過した低周波騒音信号とが入力される。低周波調整部36は、学習処理において、例えば、LMSアルゴリズム等を用いて、入力された低周波騒音信号及び低周波検出信号に基づき、低周波生成部35における1又は複数のフィルタ係数を変更する。なお、学習処理では、低周波騒音信号を考慮せず、低周波検出信号に基づき1又は複数のフィルタ係数が変更されても良い。
つまり、低周波低減部30では、図4に示す低周波低減処理が繰り返し行われる。すなわち、まず、ファン20にて生じた低周波の騒音は、最初に低周波騒音マイク31に到達する。低周波騒音マイク31は、低周波の騒音を検出し、検出した音を示す低周波騒音信号を出力する(S100)。
そして、低周波騒音マイク31を通過した低周波の騒音は、低周波スピーカ32に到達する。これに対し、低周波スピーカ32は、低周波騒音マイク31にて検出された低周波の騒音の逆位相の音である低周波制御音を出力する(S105)。
その後、低周波制御音により低減された低周波の騒音は、低周波検出マイク33に到達し、低周波検出マイク33にて検出される。そして、低周波調整部36は、低周波検出マイク33にて検出された音等に基づき学習処理を行う(S110)。
さらに、低周波調整部36は、低周波生成部35の各フィルタ係数が収束したか否かを判定する(S115)。換言すれば、低周波調整部36は、低周波生成部35の各フィルタ係数が、適切な値となったか否かを判定する。具体的には、例えば、低周波調整部36は、各フィルタ係数について、S110が実行される前の値と後の値との差分を算出し、算出結果に基づき、各フィルタ係数の変動度合いを判定しても良い。そして、低周波調整部36は、予め定められた期間にわたって該変動度合いが一定の水準以下に保たれている場合には、各フィルタ係数が収束したとみなしても良い。そして、本処理は終了される。
[3.高周波低減部について]
図5に示すように、高周波低減部40は、高周波騒音マイク41と、高周波スピーカ42と、高周波検出マイク43と、ハウリング除去フィルタ44と、高周波生成部45と、高周波調整部46と、第1、第2高周波フィルタ47、48(以後、高周波フィルタ部とも記載)とを有する。高周波低減部40は、アクティブノイズコントロールにより高周波の騒音を低減させる。
高周波低減部40は、低減させる騒音の周波数帯域、及び、配置される位置等が異なるものの、低周波低減部30と同様の構成を有している。すなわち、高周波低減部40における高周波騒音マイク41、高周波スピーカ42、高周波検出マイク43、ハウリング除去フィルタ44、高周波生成部45、高周波調整部46、第1、第2高周波フィルタ47、48は、それぞれ、低周波低減部30における低周波騒音マイク31、低周波スピーカ32、低周波検出マイク33、ハウリング除去フィルタ34、低周波生成部35、低周波調整部36、第1、第2低周波フィルタ37、38と、同様の役割を担う。
高周波の騒音は、空気が流路10を流下することにより生じ、空気の流下と共に吹出口に向かって進む。高周波スピーカ42は、このような高周波の騒音を低減できるよう、流路10におけるファン20の下流側に設けられている。高周波スピーカ42の位置については、後述する。
高周波騒音マイク41は、高周波の騒音を検出するため、流路10における高周波スピーカ42の上流側に設けられる。高周波騒音マイク41は、検出した音を示すデジタル信号である高周波騒音信号を生成する。
高周波検出マイク43は、高周波制御音により低減された高周波の騒音を検出するため、流路10における高周波スピーカ42の下流側に設けられる。高周波検出マイク43は、検出した音を示すデジタル信号である高周波検出信号を生成する。
ハウリング除去フィルタ44は、高周波スピーカ42から出力された高周波制御音を高周波騒音マイク41が検出することにより生じるハウリングを抑制するよう構成されている。ハウリング除去フィルタ44には、高周波騒音マイク41からの高周波騒音信号と、高周波生成部45からの高周波制御音信号とが入力される。なお、詳細は後述するが、高周波制御音信号とは、高周波制御音を出力するためのデジタル信号である。そして、ハウリング除去フィルタ44では、低周波低減部30と同様にして、高周波騒音信号から高周波制御音信号が減算される。また、ハウリング除去フィルタ44は、低周波低減部30と同様、適用フィルタとして構成されている。
高周波フィルタ部に含まれる各フィルタは、例えば、ハイパスフィルタ又はバンドパスフィルタとして構成され、入力された信号における高周波帯域以外の帯域の周波数成分を減衰させる。第1高周波フィルタ47には、高周波検出信号が入力される。また、第2高周波フィルタ48には、ハウリング除去フィルタ44を通過した高周波騒音信号が入力される。
また、高周波生成部45及び高周波調整部46は、高周波騒音信号に基づき高周波制御音信号を生成するための適応フィルタとして構成されている。高周波制御音信号は、高周波スピーカ42に出力される。高周波スピーカ42は、高周波制御音信号に基づき高周波制御音を出力する。
高周波生成部45は、ハウリング除去フィルタ44を通過した高周波騒音信号が入力される。高周波生成部45は、1又は複数のフィルタ係数を用いて、入力された高周波騒音信号の位相及び振幅を変化させることで、高周波制御音信号を生成する。高周波制御音信号は、高周波スピーカ42及びハウリング除去フィルタ44に出力される。
一方、高周波調整部46は、高周波の騒音を十分に低減可能な高周波制御音が生成されるよう、高周波生成部45における1又は複数のフィルタ係数を調整する学習処理を行う。なお、学習処理は、低周波生成部35の各フィルタ係数が収束している場合に行われる。しかし、学習処理は、低周波生成部35の各フィルタ係数が収束しているか否かに関わらず行われても良い。
高周波調整部46には、第1高周波フィルタ47を通過した高周波検出信号と、第2高周波フィルタ48を通過した高周波騒音信号とが入力される。高周波調整部46は、学習処理において、例えば、LMSアルゴリズム等を用いて、入力された高周波騒音信号及び高周波検出信号に基づき、高周波生成部45における1又は複数のフィルタ係数を変更する。なお、学習処理では、高周波騒音信号を考慮せず、高周波検出信号に基づき1又は複数のフィルタ係数が変更されても良い。
つまり、高周波低減部40では、図6に示す高周波低減処理が繰り返し行われる。すなわち、まず、流路10で生じた高周波の騒音は、最初に高周波騒音マイク41に到達する。高周波騒音マイク41は、高周波の騒音を検出し、検出した音を示す高周波騒音信号を出力する(S200)。
そして、高周波騒音マイク41を通過した高周波の騒音は、高周波スピーカ42に到達する。これに対し、高周波スピーカ42は、高周波騒音マイク41にて検出された高周波の騒音と逆位相の音である高周波制御音を出力する(S205)。
続いて、高周波調整部46は、低周波生成部35の各フィルタ係数が収束しているか否かを判定する(S210)。そして、肯定判定の場合には(S210:Yes)、S210が実行される。一方、否定判定の場合には(S210:No)、本処理は終了となる。
高周波制御音により低減された高周波の騒音は、その後、高周波検出マイク43に到達し、高周波検出マイク43にて検出される。高周波調整部46は、高周波検出マイク43にて検出された音等に基づき学習処理を行う(S215)。そして、本処理は終了となる。
[4.高周波スピーカの位置について]
上述したように、高周波の騒音は、空気が流路10を流下することにより生じ、空気の流下と共に吹出口に向かって進む。また、流路10における温度調整部が配置された区間は、複雑な形状となる。このため、図1等に示すように、高周波スピーカ42は、流路10における温度調整部の下流側に設けられていても良い。
ここで、複数の吹出口のうち、ファン20の最も近くに位置するものを、第1最近接吹出口とする。換言すれば、第1最近接吹出口とは、ファン20との間の直線距離が最も小さい吹出口である。また、流路10における吹出口とファン20とを結ぶ区間の長さを、第1距離とする。一例として、図1においては、吹出口12の第1距離は、区間12aの長さとなる。そして、複数の吹出口のうち、第1距離が最も短いものを、第1最短区間吹出口とする。
また、複数の吹出口のうち、温度調整部の最も近くに位置するものを、第2最近接吹出口とする。換言すれば、第2最近接吹出口とは、温度調整部との間の直線距離が最も小さい吹出口である。また、流路10における吹出口と温度調整部とを結ぶ区間の長さを、第2距離とする。一例として、図1においては、吹出口12の第2距離は、区間12bの長さとなる。そして、複数の吹出口のうち、第2距離が最も短いものを、第2最短区間吹出口とする。
本実施形態では、一例として、空調装置1は、自車両である自動車3のダッシュボードの付近に設けられる。ダッシュボードとは、自車両における運転席及び助手席の前方であって、フロントガラスの下方に位置する部分である。また、図7に示すように、流路10には、複数の吹出口として、上述したFACE口12等に加え、右吹出口15及び左吹出口16が設けられている。FACE口12は、ダッシュボードの中央に位置する。また、右吹出口15及び左吹出口16は、ダッシュボードの端部に位置する。
本実施形態では、FACE口12が、第1最近接吹出口、第1最短区間吹出口、第2最近接吹出口、及び、第2最短区間吹出口に相当する。無論、空調装置の構成によっては、FACE口12以外の吹出口が、第1最近接吹出口、第1最短区間吹出口、第2最近接吹出口、及び、第2最短区間吹出口のうちの少なくとも1つに相当する場合も想定される。
FACE口12は、複数の吹出口の中で、低周波の騒音が生じ易いファン20に最も近く、しかも、上述した第1距離が最も短い。また、FACE口12は、複数の吹出口の中で、高周波の騒音が生じ易い温度調整部に最も近く、しかも、上述した第2距離が最も短い。このため、FACE口12からは、他の吹出口よりも大きな低周波の騒音、及び、高周波の騒音が伝達される可能性がある。
したがって、高周波スピーカ42は、流路10におけるFACE口12から吹出される空気が通過する位置に設けられていても良い。より好ましくは、高周波スピーカ42は、FACE口12の付近に設けられていても良い。具体的には、図8に示すように、高周波スピーカ42は、例えば、FACE口12に隣接する位置に配置されていても良い。無論、高周波スピーカ42は、例えば、FACE口12から伝達される高周波の騒音を十分抑制可能となる範囲で、FACE口12から一定の距離を空けて配置されていても良い。また、図8に示すように、例えば、FACE口12が流路10における分岐位置から延びる分岐区間の端部に設けられている場合には、高周波スピーカ42は、該分岐区間に設けられていても良い。
この他にも、高周波スピーカ42は、FACE口12以外の吹出口の付近に設けられていても良い。より詳しくは、高周波スピーカ42は、例えば、最も大きな騒音が伝達される可能性のある吹出口の付近に設けられていても良い。また、高周波スピーカ42は、例えば、そこから伝達される騒音が自車両のドライバに最も届きやすい吹出口の付近に設けられていても良い。また、高周波スピーカ42は、例えば、流路10におけるこのような吹出口から吹出される空気が通過する位置に設けられていても良い。
[5.効果]
上記実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)上記実施形態によれば、吸音材等を用いること無く、低周波の騒音と高周波の騒音とを低減できる。このため、流路10への吸音材の配置が困難な場合であっても、好適に騒音を低減できる。また、制御音により騒音が低減されるため、流路10における空気の流れの状態に関わらず、好適に騒音を低減できる。したがって、空調装置1により生じる騒音を、好適に抑制可能となる。
(2)また、空調装置1の流路10は、複雑な形状を有しているため、ファン20の下流側では空気の乱流が生じ、これにより高周波の騒音が生じる。このため、上記実施形態のように、ファン20の下流側に高周波スピーカ42を配置することで、効果的に高周波の騒音を低減できる。
(3)また、低周波スピーカ32は、低周波帯域の低周波制御音を出力する必要があるため、相対的に大型になる。これに対し、流路10の下流側、特に吹出口の付近等においては、流路10の幅が狭くなり、低周波スピーカ32の配置スペースの確保が困難となる。また、低周波の騒音は、流路10を介して対象空間2に伝達されるだけでなく、ダッシュボード等を介して対象空間2に伝達される。このため、上記実施形態のように、ファン20の付近に低周波スピーカ32を配置することで、効果的に低周波の騒音を低減できる。
(4)また、高周波低減部40は、コヒーレンスの低い一定以上のレベルの騒音が高周波騒音マイク41にて検出された場合には、騒音の低減が困難になる恐れがある。このため、フィルタにより、高周波騒音マイク41からの高周波騒音信号と、高周波検出マイク43からの高周波検出信号とから、コヒーレンスの低い周波数成分を減衰させることが考えられる。そして、フィルタを通過した信号に基づき高周波制御音を生成することで、好適に高周波の騒音を低減できる可能性がある。
しかしながら、流路10の下流側は幅が狭く、形状が複雑であるため、高周波低減部40の配置に制約が課される可能性がある。その結果、高周波騒音マイク41と高周波検出マイク43との間の距離を十分に確保した状態で、高周波低減部40を配置できない可能性がある。このような場合、上述したように、フィルタにより高周波制御音の生成に用いられる信号からコヒーレンスの低い周波数成分を減衰させるのは、困難となる。なぜならば、フィルタによる処理にて遅延が生じ、適切な高周波制御音を出力するのが困難になるためである。
これに対し、上記実施形態では、低周波低減部30により、低周波の騒音がファン20の付近で低減される。このため、高周波騒音マイク41にて、コヒーレンスの低い低周波の騒音が検出されるのを抑制できる。したがって、高周波低減部40は、高周波の騒音を好適に低減可能となる。
(5)上述したように、流路10における温度調整部が設けられた区間は、複雑な形状を有する。このため、該区間では、高周波の騒音が生じ易い。これに対し、上記実施形態では、高周波スピーカ42は、流路10における温度調整部の下流側に設けられる。このため、より効果的に高周波の騒音を低減できる。
(6)また、上記実施形態では、一例として、高周波スピーカ42はFACE口12の付近に設けられる。このため、FACE口12から伝達される騒音を効果的に低減できる。
(7)また、上記実施形態では、FACE口12が、ファン20の最も近くに位置する第1最近接吹出口となる。さらに、FACE口12は、上述した第1距離が最も短い第1最短区間吹出口となる。このため、他の吹出口から伝達される低周波の騒音に比べ、FACE口12から伝達される低周波の騒音が大きくなる。これに対し、上記実施形態では、一例として、高周波スピーカ42はFACE口12の付近に設けられる。このため、より効果的に騒音を低減できる。
(8)また、上記実施形態では、FACE口12が、温度調整部の最も近くに位置する第2最近接吹出口となる。さらに、FACE口12は、上述した第2距離が最も短い第2最短区間吹出口となる。このため、他の吹出口から伝達される高周波の騒音に比べ、FACE口12から伝達される高周波の騒音が大きくなる。これに対し、上記実施形態では、一例として、高周波スピーカ42はFACE口12の付近に設けられる。このため、より効果的に騒音を低減できる。
(9)また、低周波低減部30の低周波調整部36、及び、高周波低減部40の高周波調整部46は、それぞれ、制御音の生成に用いられる1又は複数のフィルタ係数の調整をする学習処理を行う。しかし、低周波低減部30において、各フィルタ係数が適切な値でない場合(換言すれば、各フィルタ係数が収束していない場合)には、低周波の騒音を十分に低減できない。このため、この場合には、高周波騒音マイク41にてコヒーレンスの低い低周波の騒音が検出され、その結果、高周波低減部40は、高周波の騒音を好適に低減できなくなる恐れがある。また、この時、高周波低減部40にて学習処理が行われると、1又は複数のフィルタ係数に不適切な値が設定される。
これに対し、上記実施形態では、低周波低減部30の各フィルタ係数が収束していない場合には、高周波低減部40は学習処理を行わない。このため、高周波低減部40の1又は複数のフィルタ係数が、不適切な値になるのを抑制できる。
また、低周波低減部30と高周波低減部40の学習処理を排他的に行うことによって、空調装置1全体の処理負荷が増大するのを抑制できる。
(10)また、低周波低減部30において、低周波調整部36には、第1低周波フィルタ37を通過した低周波検出信号と、第2低周波フィルタ38を通過した低周波騒音信号とが入力される。また、高周波低減部40において、高周波調整部46には、第1高周波フィルタ47を通過した高周波検出信号と、第2高周波フィルタ48を通過した高周波騒音信号とが入力される。このため、コヒーレンスの低い騒音に基づき学習処理が行われるのを抑制できる。したがって、1又は複数のフィルタ係数を好適に調整できる。
(11)また、上記実施形態では、空調装置1は、一例として自動車に搭載される。また、空調装置1は、一例として、自動車以外の乗り物にも搭載することができる。このため、自動車等の乗り物において、空調装置1により生じる騒音を好適に抑制できる。
[6.他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
(1)上記実施形態の空調装置1において、高周波低減部40は複数設けられても良い。この場合、複数の高周波低減部40は、複数の吹出口の各々の付近に一つずつ設けられても良い。
(2)また、高周波低減部40は、流路10における温度調整部の上流側に設けられていても良い。
(3)また、低周波低減部30もまた、複数設けられていても良い。
(4)また、低周波低減部30は、低周波検出マイク33による検出結果に基づき、低周波生成部35における1又は複数のフィルタ係数の学習処理を行う。また、高周波低減部40もまた、高周波検出マイク43による検出結果に基づき、高周波生成部45における1又は複数のフィルタ係数の学習処理を行う。しかし、低周波低減部30は、低周波検出マイク33を有さず、学習処理を行わない構成としても良い。また、高周波低減部40もまた、高周波検出マイク43を有さず、学習処理を行わない構成としても良い。
(5)上記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。なお、特許請求の範囲に記載した文言から特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。
(6)上述した空調装置1の他、当該空調装置1を構成要素とするシステム、当該空調装置1としてコンピュータを機能させるためのプログラム、このプログラムを記録した半導体メモリ等の非遷移的実態的記録媒体、当該空調装置1により実現される処理に相当する方法など、種々の形態で本開示を実現することもできる。
1…空調装置、2…対象空間、10…流路、12…FACE口、13…DEFROST口、14…FOOT口、15…右吹出口、16…左吹出口、20…ファン、25…制御部、30…低周波低減部、32…低周波スピーカ、40…高周波低減部、42…高周波スピーカ。

Claims (13)

  1. 対象空間(2)の空調を行うよう構成された空調装置(1)であって、
    空気を流下させるよう構成された流路(10)と、
    前記流路を流下する空気を前記対象空間に吹出すため、前記流路と前記対象空間とを連通させるよう構成された1又は複数の吹出口(12〜16)と、
    前記流路に設けられ、前記流路において、前記1又は複数の吹出口の各々に向けて空気を流下させるよう構成されたファン(20)と、
    前記流路における前記ファンの付近に設けられた低周波スピーカ(32)から低周波制御音を出力することで、低周波の騒音を低減させるよう構成された低周波低減部(30)と、
    前記流路において、前記ファンにより流下する空気が向かう側を下流側とし、前記流路における前記ファンの前記下流側に設けられた高周波スピーカ(42)から高周波制御音を出力することで、高周波の騒音を低減させるよう構成された高周波低減部(40)と、
    を備える空調装置。
  2. 請求項1に記載の空調装置において、
    前記流路における前記ファンの前記下流側に設けられ、前記流路を流下する空気の温度を調整するよう構成された温度調整部(10a、10b、22、23、24)をさらに備え、
    前記高周波スピーカは、前記流路における前記温度調整部の前記下流側に設けられている
    空調装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の空調装置において、
    前記高周波スピーカは、前記流路における前記1又は複数の吹出口のうちのいずれかの付近に設けられている
    空調装置。
  4. 請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載の空調装置において、
    前記1又は複数の吹出口として、複数の吹出口を備え、
    前記複数の吹出口のうち、前記ファンの最も近くに位置するものを、第1最近接吹出口(12)とし、
    前記高周波スピーカは、前記流路における前記第1最近接吹出口から吹出される空気が通過する位置に設けられている
    空調装置。
  5. 請求項1から請求項4のうちのいずれか1項に記載の空調装置において、
    前記1又は複数の吹出口として、複数の吹出口を備え、
    前記流路における前記吹出口と前記ファンとを結ぶ区間の長さを、第1距離とし、
    前記複数の吹出口のうち、前記第1距離が最も短いものを、第1最短区間吹出口(12)とし、
    前記高周波スピーカは、前記流路における前記第1最短区間吹出口から吹出される空気が通過する位置に設けられている
    空調装置。
  6. 請求項1から請求項5のうちのいずれか1項に記載の空調装置において、
    前記1又は複数の吹出口として、複数の吹出口を備え、
    前記複数の吹出口のうち、前記温度調整部の最も近くに位置するものを、第2最近接吹出口(12)とし、
    前記高周波スピーカは、前記流路における前記第2最近接吹出口から吹出される空気が通過する位置に設けられている
    空調装置。
  7. 請求項1から請求項6のうちのいずれか1項に記載の空調装置において、
    前記1又は複数の吹出口として、複数の吹出口を備え、
    前記流路における前記吹出口と前記温度調整部とを結ぶ区間の長さを、第2距離とし、
    前記複数の吹出口のうち、前記第2距離が最も短いものを、第2最短区間吹出口(12)とし、
    前記高周波スピーカは、前記流路における前記第2最短区間吹出口から吹出される空気が通過する位置に設けられている
    空調装置。
  8. 請求項1から請求項7のうちのいずれか1項に記載の空調装置において、
    前記低周波低減部は、
    前記低周波の騒音を検出するために設けられ、検出した音を示す低周波騒音信号を生成するよう構成された低周波騒音マイク(31)と、
    前記低周波騒音信号に基づき前記低周波制御音を生成するための低周波制御音信号を生成し、前記低周波制御音信号を前記低周波スピーカに出力することで、前記低周波制御音を出力させるよう構成された低周波生成部(35)と、
    前記低周波制御音により低減された前記低周波の騒音を検出するために設けられ、検出した音を示す低周波検出信号を生成するよう構成された低周波検出マイク(33)と、
    前記低周波生成部が前記低周波制御音信号を生成するための1又は複数の係数を調整するよう構成された低周波調整部(36)と、を備え、
    前記高周波低減部は、
    前記高周波の騒音を検出するために設けられ、検出した音を示す高周波騒音信号を生成するよう構成された高周波騒音マイク(41)と、
    前記高周波騒音信号に基づき前記高周波制御音を生成するための高周波制御音信号を生成し、前記高周波制御音信号を前記高周波スピーカに出力することで、前記高周波制御音を出力させるよう構成された高周波生成部(45)と、
    前記高周波制御音により低減された前記高周波の騒音を検出するために設けられ、検出した音を示す高周波検出信号を生成するよう構成された高周波検出マイク(43)と、
    前記低周波生成部により1又は複数の係数が適切に調整された場合に、前記高周波生成部が前記高周波制御音信号を生成するための1又は複数の係数を調整するよう構成された高周波調整部(46)と、を備える
    空調装置。
  9. 請求項1から請求項8のうちのいずれか1項に記載の空調装置において、
    前記低周波低減部は、
    前記低周波の騒音を検出するために設けられ、検出した音を示す低周波騒音信号を生成するよう構成された低周波騒音マイク(31)と、
    前記低周波騒音信号に基づき前記低周波制御音を生成するための低周波制御音信号を生成し、前記低周波制御音信号を前記低周波スピーカに出力することで、前記低周波制御音を出力させるよう構成された低周波生成部(35)と、
    前記低周波制御音により低減された前記低周波の騒音を検出するために設けられ、検出した音を示す低周波検出信号を生成するよう構成された低周波検出マイク(33)と、
    前記低周波の騒音の周波数の帯域を低周波帯域とし、前記低周波検出信号及び前記低周波検出信号から、前記低周波帯域以外の周波数成分を減衰するよう構成された低周波フィルタ部(37、38)と、
    前記低周波フィルタ部による減衰がなされた前記低周波検出信号及び前記低周波検出信号に基づき、前記低周波生成部が前記低周波制御音信号を生成するための1又は複数の係数を調整するよう構成された低周波調整部(36)と、
    を備える空調装置。
  10. 請求項1から請求項9のうちのいずれか1項に記載の空調装置において、
    前記高周波低減部は、
    前記高周波の騒音を検出するために設けられ、検出した音を示す高周波騒音信号を生成するよう構成された高周波騒音マイク(41)と、
    前記高周波騒音信号に基づき前記高周波制御音を生成するための高周波制御音信号を生成し、前記高周波制御音信号を前記高周波スピーカに出力することで、前記高周波制御音を出力させるよう構成された高周波生成部(45)と、
    前記高周波制御音により低減された前記高周波の騒音を検出するために設けられ、検出した音を示す高周波検出信号を生成するよう構成された高周波検出マイク(43)と、
    前記高周波の騒音の周波数の帯域を高周波帯域とし、前記高周波検出信号及び前記高周波検出信号から、前記高周波帯域以外の周波数成分を減衰するよう構成された高周波フィルタ部(47、48)と、
    前記高周波フィルタ部による減衰がなされた前記高周波検出信号及び前記高周波検出信号に基づき、前記高周波生成部が前記高周波制御音信号を生成するための1又は複数の係数を調整するよう構成された高周波調整部(46)と、
    を備える空調装置。
  11. 請求項1から請求項10のうちのいずれか1項に記載の空調装置において、
    前記空調装置は、乗り物(3)に設けられており、前記乗り物に設けられた前記対象空間の空調を行う
    空調装置。
  12. 請求項11に記載の空調装置において、
    前記乗り物は、自動車(3)として構成されている
    空調装置。
  13. 対象空間(2)の空調を行うよう構成された空調装置(1)に用いられる騒音低減装置(30、40)であって、
    前記空調装置は、
    空気を流下させるよう構成された流路(10)と、
    前記流路を流下する空気を前記対象空間に吹出すため、前記流路と前記対象空間とを連通させるよう構成された1又は複数の吹出口(12〜16)と、
    前記流路に設けられ、前記流路において、前記1又は複数の吹出口の各々に向けて空気を流下させるよう構成されたファン(20)と、を備え、
    前記騒音低減装置は、
    前記流路における前記ファンの付近に設けられた低周波スピーカ(32)から低周波制御音を出力することで、低周波の騒音を低減させるよう構成された低周波低減部(30)と、
    前記流路において、前記ファンにより流下する空気が向かう側を下流側とし、前記流路における前記ファンの前記下流側に設けられた高周波スピーカ(42)から高周波制御音を出力することで、高周波の騒音を低減させるよう構成された高周波低減部(40)と、
    を備える騒音低減装置。
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