JP4457301B2 - 車両用冷暖房装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車室内の温度調節および車両用バッテリ冷却用の空気調節を行う車両用冷暖房装置に関する。
従来、ハイブリッド自動車や電気自動車に搭載されたバッテリを冷却する様々な装置が考案されている。例えば、特許文献1に記載される装置はバッテリ冷却送風機を備えている。このバッテリ冷却送風機は、空調送風機から吹き出される冷却空気の一部を吸入し、吸収した冷却空気をバッテリに吹き付けることによりバッテリを冷却するものである。
特開2004−1674号公報
しかしながら、特許文献1の装置によると、バッテリ冷却送風機から吹き出される風量、つまりバッテリ冷却送風機が吸入する冷却空気の風量が変化すると、乗員に向かって吹き出される空調吹出空気の風量および空調吹出空気の温度が変化する。これにより、乗員は違和感および不快感を感じる。そこで、本発明の車両用冷暖房装置は、バッテリ冷却送風機から吹き出される風量が変化しても、空調吹出空気の風量および空調吹出空気の温度が変化しない車両用冷暖房装置を提供することを目的とする。
発明の車両用冷暖房装置は、空調ユニットとバッテリ冷却ユニットと制御手段とを備える。空調ユニットは、通過する空気を冷却し冷却空気を生成する冷却空気生成手段と、通過する空気を加熱し加熱空気を生成する加熱空気生成手段と、前記冷却空気および前記加熱空気の冷暖割合で混合し空調空気を生成する空調空気生成手段と、前記空調空気の温度を検出する空調吹出温度検出手段とを備える。
バッテリ冷却ユニットは、吸入空気を車両に搭載されたバッテリに向かって吹き付けるバッテリ冷却送風機と、前記バッテリの温度に基づき前記吸入空気を前記車室内の内気とする内気モードと前記吸入空気を前記冷却空気とする冷却空気モードとのいずれかにモード切換を行うモード切換手段とを備える。
制御手段は、前記冷暖割合を算出する空調空気割合算出手段と、前記空調空気の風量レベルを制御する空調風量レベル制御手段と、前記バッテリ冷却吹付空気の風量レベルを制御するバッテリ風量レベル制御手段とを備える。
さらに、前記バッテリ風量レベル制御手段は、前記モード切換時に前記バッテリ冷却吹付空気の風量レベルを所定値以下に低減すると共に前記バッテリ冷却送風機を停止し、さらに前記空調空気の温度の変化速度が所定値を超えた場合に、前記バッテリ冷却吹付空気の風量レベルの変化速度を低減する。
ここで、本発明の車両用冷暖房装置の空調空気生成手段は、冷却空気と冷却空気より温度の高い加熱空気とを混合し車室内空調ゾーンの温度を乗員が設定した温度にするための空調空気を生成する手段である。
また、バッテリ風量レベル制御手段は、バッテリ温度が高い場合、バッテリ冷却風量レベルを上げるようにバッテリ冷却送風機を制御する。これにより、例えば過熱した車両用バッテリの温度を迅速に冷却することができる。反対に、バッテリ温度が低い場合、バッテリ風量レベル制御手段は、バッテリ冷却風量レベルを下げるようにバッテリ冷却送風機を制御する。これにより、バッテリ温度を適切な温度に維持することができる。
発明の車両用冷暖房装置のモード切換手段は、車両用バッテリ温度に基づいて冷却空気モードと内気モードとの何れかにモード切換を行う手段である。冷却空気モードの吸入空気は、冷却空気生成手段により生成された冷却空気である。この冷却空気をバッテリに吹き付けることにより、効率よく短時間でバッテリを冷却させることができる。一方、内気モードの吸入空気は、車室内の空気である。この内気の生成には、冷却空気の生成とは異なり、冷却生成手段を必要としない。したがって、内気モードの場合は、冷却空気モードの場合と比べて、省エネルギー化を図ることができる。つまり、発明の車両用冷暖房装置によると、モード切換手段により適宜冷却空気モードと内気モードとの切換が可能であるため、バッテリ冷却の効率化と省エネルギー化とを図ることができる。
また、バッテリ風量レベル制御手段が、モード切換時、具体的には少なくともモード切換が始まりモード切換が完了するまでの時間、バッテリ冷却風量レベルを所定値以下に低減することにより、モード切換時に発生するおそれのある異音のレベルを低減することができる。もちろん、このモード切換時とは、モード切換手段による内気モードから冷却空気モードへの切換時および冷却空気モードから内気モードへの両切換時のことである。
さらに、バッテリ風量レベル制御手段は、上述したように、空調吹出温度の変化速度が所定値を超えた場合に、バッテリ冷却風量レベルの変化速度を低減する。例えば、内気モードから冷却空気モードへのモード切換時に所定値以下に低減されたバッテリ冷却風量レベルは、切換完了後にバッテリ風量レベル制御手段により増加される。換言すると、モード切換時に所定値以下に低減されたバッテリ冷却送風機の冷却空気吸入量は、切換完了後にバッテリ風量レベル制御手段により増加される。これにともない、空調空気に含まれる冷却空気の割合が減少する。つまり、空調吹出空気の温度が高くなる。さらに、空調吹出空気の風量は減少する。空調吹出空気の温度上昇速度および空調吹出空気の風量減少速度が遅い場合には、乗員はほとんど違和感を感じない。しかしながら、空調吹出空気の温度上昇速度および空調吹出空気の風量減少速度が速い場合には、乗員は違和感を感じる。そのため、空調吹出温度の変化速度が所定値を超えた場合、バッテリ冷却風量レベルの変化速度を低減することにより、上記第1発明の効果と同様、乗員は吹出空気の温度変化および吹出空気の風量変化による違和感、不快感を感じることなく車室内で快適に過ごすことができる。
また、前記バッテリ風量レベル制御手段は、前記モード切換時に前記バッテリ冷却送風機を停止する。これにより、モード切換時に発生するおそれのある異音のレベルを確実に低減することができる。
さらに、前記モード切換手段は、前記モード切換の切換速度調節可能であるようにしてもよい。ここで、モード切換の切換速度とは、上述したように、少なくともモード切換が始まりモード切換が完了するまでの時間である。そして、モード切換の切換速度を遅くすることにより、すなわちモード切換が始まりモード切換が完了するまでの時間を長くすることにより、モード切換時における空調吹出空気急激な温度変化を回避することができる。さらに、例えば、モード切換手段がドアであった場合、ドア開時のドアの速度およびドアが開いてから閉まる前までのドアの速度に比べて、ドア閉時のドアの速度を遅くするようにしてもよい。これにより、ドアの閉まる音を乗員にとって感知できないレベルにすることができる。
以下、実施例を示し本発明の車両用冷暖房装置を具体的に説明する。
(1)車両用冷暖房装置の構成
まず、車両用冷暖房装置の構成について図1を用いて説明する。図1は、車両用冷暖房装置の全体構成を示す模式図である。なお、図1の白抜き矢印は空気の流れを示す。この車両用冷暖房装置は、空調ユニット1とバッテリ冷却ユニット2とECU(制御手段)3とから構成されている。
(1−1)空調ユニット1
空調ユニット1は、後席側に配置されており、車室内の特に後席側の空調を行う。この空調ユニット1は、図1に示すように、空調ケース11、エバポレータ(冷却空気生成手段)12、ヒータコア(加熱空気生成手段)13、エアミックスドア(空調空気生成手段)14、空調送風機15、吹出温度センサ(空調吹出温度検出手段)16、エアコン操作パネル17、空調ブロワ駆動回路18、エアミックスドアサーボモータ19などから構成されている。
空調ケース11には、車室内後方側の空気を取り込む空気取込口101と車室内後方側に空調空気を吹き出す空調空気吹出口102とが形成されている。さらに、空調ケース11は、通路中間付近に、エバポレータ12を配置する通路とヒータコア13を配置する通路とを分岐するとともに下流側で合流する仕切板103を有している。
エバポレータ12は、空調ケース11内、特に空気取込口101と空調空気吹出口102との間に配置されている。具体的には、エバポレータ12は、仕切板103の一方側通路(図1の仕切板103の左側通路)に配置されている。このエバポレータ12は、通過する上流側の空気を冷却し下流側に冷却空気を生成する。
ヒータコア13は、空調ケース11内、特に空気取込口101と空調空気吹出口102との間に配置されている。具体的には、ヒータコア13は、仕切板103の他方側通路(図1の仕切板103の右側通路)に配置されている。このヒータコア13は、通過する上流側の空気を加熱し下流側に加熱空気を生成する。
エアミックスドア14は、空調ケース11の仕切板103の空気流れ上流側に配置され、エバポレータ12が配置された一方側通路とヒータコア13が配置された他方側通路との開口面積を調節している。これにより、エアミックスドア14は、エバポレータ12により生成された冷却空気およびヒータコア13により生成された加熱空気を仕切板103の下流側で合流させ空調空気を生成している。つまり、このエアミックスドア14の開度を調節することにより、冷暖割合を自在に設定することができる。例えば、エアミックスドア14がエバポレータ12側の一方側通路を開放しヒータコア13側の他方側通路を閉鎖している状態であった場合、空調空気は冷却空気のみから生成されることになり、空調空気の温度は最も低くなる。一方、エアミックスドア14がエバポレータ12側の一方側通路を閉鎖しヒータコア13側の他方側通路を開放している状態であった場合、空調空気は加熱空気のみから生成されることになり、空調空気の温度は最も高くなる。
空調送風機15は、空調ケース11内の空気流れ上流側に配置され、空気取込口101から吸入した車室内空気を空調空気吹出口102側の乗員に向かって吹き出す。この空調送風機15は、空調送風機15の下流側で生成された空調空気を乗員に向かって吹き出す空調吹出空気を生成している。
吹出温度センサ16は、空調送風機15により生成された空調吹出空気の温度である空調吹出温度Taを検出している。
エアコン操作パネル17の各種操作スイッチには、車室内温度設定スイッチ、エアコンスイッチ等が設置されている。そして、車室内温度設定スイッチは、車室内空調ゾーン内の温度を所望の温度(車室内設定温度)Tsetを設定するためのものである。また、エアコンスイッチは、エバポレータ12およびヒータコア13を駆動させるためのものである。
空調ブロワ駆動回路18は、空調送風機15を回転させるモータ(図示せず)を駆動するためのものである。エアミックスドアサーボモータ19のアクチュエータは、エアミックスドア14を駆動するためのものである。
(1−2)バッテリ冷却ユニット2
バッテリ冷却ユニット2は、車両後席側空間のトランクルーム側に配置され、走行用の電動モータ(図示せず)用のバッテリ5を冷却する。このバッテリ5は、充放電可能な二次電池であり、内燃機関により駆動される発電機により発電された電力を蓄えて走行用の電動モータに電力を供給する。このバッテリ冷却ユニット2は、図1に示すように、バッテリケーシング21と、車室内側ダクト22と、エバポレータ側ダクト23と、バッテリ冷却送風機24と、バッテリ温度センサ25と、バッテリブロワ駆動回路26と、モード切換ドア27とから構成されている。
バッテリケーシング21は、バッテリ5を収納するとともに、バッテリ5に供給する空気の通路を構成する。このバッテリケーシング21の空気流れ下流側は、車室外に連通している。
車室内側ダクト22は、バッテリケーシング21の空気流れ上流側と空調ケース11の最上流側とを連通している。つまり、空調ケース11に形成された空気取込口101から車室内空気をバッテリ5側、すなわちバッテリケーシング21側に導いている。
エバポレータ側ダクト23は、バッテリケーシング21の空気流れ上流側と空調ケース11のうちエバポレータ12が配置されている一方側通路のエバポレータ12下流側とを連通している。つまり、エバポレータ12により生成された冷却空気をバッテリ5側、すなわちバッテリケーシング21側に導いている。
バッテリ冷却送風機24は、バッテリケーシング21と車室内側ダクト22とエバポレータ側ダクト23との連結部に配置されている。このバッテリ冷却送風機24は、車室内側ダクト22を介して空気取込口101から車室内空気をバッテリケーシング21側に吸入している。また、バッテリ冷却送風機24は、エバポレータ側ダクト23を介して冷却空気をバッテリケーシング21側に吸入している。そして、バッテリ冷却送風機24は、車室内側ダクト22およびエバポレータ側ダクト23を介して吸入した空気をバッテリ冷却吹付空気としてバッテリ5に吹き付けている。
バッテリ温度センサ25は、バッテリ5の温度(以下、「バッテリ温度Tb」と称する)Tbを検出している。バッテリブロワ駆動回路26は、バッテリ冷却送風機24に取り付けられているモータ(図示せず)を駆動するためのものである。
モード切換ドア27は、車室内側ダクト22のバッテリケーシング21側とエバポレータ側ダクト23のバッテリケーシング21側との間に揺動可能に配置されている。そして、モード切換ドア27は、モード切換サーボモータ28により車室内側ダクト22のバッテリケーシング21側の開口部とエバポレータ側ダクト23のバッテリケーシング21側の開口部とのいずれか一方を閉鎖するように制御されている。換言すると、モード切換サーボモータ28は、バッテリ冷却送風機24に吸入される空気(以下、「吸入空気」と称する)を車室内の内気とする内気モードと吸入空気を冷却空気とする冷却空気モードとの切換をモード切換ドア27の位置を変えることにより可能にしている。
(1−3)ECU3の概略構成
ECU3の概略構成について図1を用いて説明する。ECU3には、吹出温度センサ16と、バッテリ温度センサ25と、エバポレータ12を通過後の冷却空気温度(以下、「エバ後温度」と称する)Teを検出する冷却空気温度センサ61と、車両用エンジン冷却水温(以下、「冷却水温」と称する)Twを検出する水温センサ62とが接続している。また、ECU3には、エアコン操作パネル17の各種操作スイッチから出力される信号が入力される。
(2)ECU3の詳細構成
つぎに、ECU3の詳細構成について図2を用いて説明する。図2は、ECU3の構成を示すブロック図である。ECU3は、吹出温度センサ16、バッテリ温度センサ25、冷却空気温度センサ61、水温センサ62およびエアコン操作パネル17の各種操作スイッチから出力される信号に基づき、各電動アクチュエータ18、19、26、28等を制御している。
このECU3は、図2に示すように、入力部41と、バッテリブロワレベル算出部42と、バッテリブロワレベル制御部(バッテリ風量レベル制御手段)43と、モード切換部44と、車室内目標吹出温度(TAO)算出部45と、エアミックスドア開度算出部(空調空気割合算出手段)46と、エアミックスドア開度補正部(冷暖割合補正手段)47と、エアミックスドア開度制御部48と、空調ブロワレベル算出部49と、空調ブロワレベル補正部(空調風量レベル補正手段)50と、空調ブロワレベル制御部(空調風量レベル制御手段)51とから構成されている。
入力部41には、吹出温度センサ16、バッテリ温度センサ25、冷却空気温度センサ61、水温センサ62およびエアコン操作パネル17の各種操作スイッチから出力された信号が入力される。
バッテリブロワレベル算出部42は、入力部41に入力されたバッテリ温度Tbに基づき、バッテリ冷却吹付空気の風量レベル(以下、「バッテリブロワレベル」と称する)を算出している。また、バッテリブロワレベル算出部42は、バッテリブロワレベル制御部43から出力されたバッテリブロワOn/Off信号を入力している。
バッテリブロワレベル制御部43は、バッテリブロワOn/Off切換処理およびバッテリブロワレベル変化速度制御処理に基づき、バッテリブロワ駆動回路26を制御している。バッテリブロワOn/Off切換処理は、入力部41に入力されたバッテリ温度Tb、バッテリブロワレベル算出部42にて算出されたバッテリブロワレベルおよび後述するモード切換制御部44から出力されたモード切換完了の信号に基づき、バッテリブロワ駆動回路26のOn/Offを切り換えるようにバッテリブロワOn/Off信号を出力する処理である。さらに、バッテリブロワOn/Off切換処理は、バッテリブロワの状態がOffへ切り換わるとバッテリブロワOn/Off切換完了信号を出力する。
バッテリブロワレベル変化速度制御処理は、入力部41に入力された空調吹出温度Taおよびバッテリブロワレベル算出部42にて算出されたバッテリブロワレベルに基づき、バッテリブロワレベルの変化速度を調節するようにバッテリブロワ駆動回路26を制御する。
モード切換制御部44は、バッテリブロワレベル制御部43から出力されたバッテリブロワOn/Off切換完了信号に基づき、モード切換ドア27の開閉をするようにモード切換サーボモータ28を制御している。また、モード切換制御部44は、モード切換ドア27の開閉が完了すると、モード切換完了の信号をバッテリブロワレベル制御部43に出力する。なお、このモード切換制御部44は、モード切換ドア27の開閉速度を調節するようにモード切換サーボモータ28を制御している。具体的には、モード切換制御部44は、エバポレータ側ダクト23の開口部を閉鎖している内気モードから車室内側ダクト22の開口部を閉鎖している冷却空気モードへのモード切換の際、モード切換ドア27がエバポレータ側ダクト23の開口部を開き始める速度(以下、「開速度」と称する)に比べて車室内側ダクト22の開口部を閉め終わる速度(以下、「閉速度」と称する)を遅くするように制御している。同様に、モード切換制御部44は、冷却空気モードから内気モードへのモード切換の際、モード切換ドア27の開速度(車室内側ダクト22の開口部の開速度)に比べてモード切換ドア27の閉速度(エバポレータ側ダクト23の開口部の閉速度)を遅くするように制御している。
TAO算出部45は、入力部41に入力された車室内設定温度Tsetおよび車室内空調ゾーンの温度Tir基づき、数1にしたがって、TAOを算出している。
Figure 0004457301
TAO : 車室内目標吹出温度
Tset : 車室内設定温度
Tir : 車室内空調ゾーンの温度
Kset、Kir : 係数
C : 定数
エアミックスドア開度算出部46は、入力部41に入力されたエバポレータ12通過後のエバ後温度Teおよび冷却水温Tw、ならびにTAO算出部45にて算出された車室内目標吹出温度TAOに基づき、数2にしたがって、エアミックスドア開度を算出している。ここで、エアミックスドア開度が0%の場合、空調空気は冷却空気のみからなるので最も冷たくなる。一方、エアミックスドア開度が100%の場合、空調空気は加熱空気のみからなるので最も熱くなる。
Figure 0004457301
SW(%) : エアミックスドア開度
TAO : 車室内目標吹出温度
Te : エバ後温度
Tw : 冷却水温
エアミックスドア開度補正部47は、モード切換制御部44からモード切換ドア27のモード状態、つまり内気モードか冷却空気モードかを読み込む。また、エアミックスドア開度補正部47は、バッテリブロワレベル算出部42にて算出されたバッテリブロワレベルに基づき、エアミックスドア開度算出部46にて算出されたエアミックスドア開度を補正している。このエアミックスドア開度補正部47の補正について、図3を用いて説明する。図3は、バッテリブロワレベルの変化に対するエアミックスドア14の補正開度を示す図である。図3の矢印が示すように、例えば、バッテリブロワレベルがnからn+1に1レベル増加した場合、エアミックスドア開度補正部47はエアミックスドア開度を減少するように補正する。つまり、バッテリブロワレベルが増加した場合、エアミックスドア開度補正部47は、空調吹出温度Taを一定に保つように空調空気を生成する冷却空気の割合を増加補正している。一方、バッテリブロワレベルがn+1からnに1レベル減少した場合、エアミックスドア開度補正部47はエアミックスドア開度を減少するように補正する。つまり、バッテリブロワレベルが減少した場合、エアミックスドア開度補正部47は、空調吹出温度Taを一定に保つように空調空気を生成する冷却空気の割合を減少補正する。
なお、バッテリブロワレベルが変化したとき、高い空調吹出温度Ta1を維持するために補正するエアミックスドア開度の補正量は、低い空調吹出温度Ta2(Ta1>Ta2)を維持するために補正するエアミックスドア開度の補正量より大きい。具体的には、空調吹出温度Taを13℃で維持する場合には、空調吹出温度Taを10℃で維持する場合と比べて、バッテリブロワレベルを1レベル増加するにともなうエアミックスドア開度の補正量は大きい。
エアミックスドア開度制御部48は、エアミックスドア開度補正部47にて補正されたエアミックスドア開度に基づき、エアミックスドアサーボモータ19を制御している。
空調ブロワレベル算出部49は、入力部41に入力された各種信号およびTAO算出部45にて算出されたTAOに基づき、空調送風機15から吹き出す空調空気のブロワレベル(以下、「空調ブロワレベル」と称する)を算出している。
空調ブロワレベル補正部50は、モード切換制御部44からモード切換ドア27のモード状態、つまり内気モードか冷却空気モードかを読み込む。そして、モード切換ドア27の状態が内気モードであれば、空調ブロワレベル補正部50は空調ブロワレベルを補正しない。一方、モード切換ドア27の状態が冷却空気モードであれば、空調ブロワレベル補正部50は空調ブロワレベルを補正する。また、空調ブロワレベル補正部50は、バッテリブロワレベル算出部42にて算出されたバッテリブロワレベルに基づき、空調ブロワレベル算出部49にて算出された空調ブロワレベルを補正している。この空調ブロワレベルの補正について、図4を用いて説明する。図4は、バッテリブロワレベルに対する空調ブロワレベルの補正量を示す図である。図4に示すように、バッテリブロワレベルと空調ブロワレベルの補正量は正比例の関係にある。空調ブロワレベル補正部50は、バッテリブロワレベルの増加にともない空調ブロワレベルの補正量を増加させ、この補正量を空調ブロワレベル算出部49にて算出された空調ブロワレベルに加算している。なお、バッテリブロワレベルが0の場合、つまりバッテリ冷却送風機24が駆動していない場合、空調ブロワレベルの補正量は0としている。空調ブロワレベル補正部51は、空調ブロワレベル補正部50にて補正された空調ブロワレベルに基づき、空調ブロワ駆動回路18を制御している。
(3)ECU3の処理動作
つづいて、ECU3の処理動作について図5〜図11を用いて説明する。ここで、ECU3は、バッテリブロワレベル算出制御処理、モード切換制御処理、空調ブロワレベル算出補正制御処理およびエアミックスドア開度算出補正制御処理を行っている。
(3−1)バッテリブロワレベル算出制御処理
バッテリブロワレベル算出制御処理は、バッテリブロワレベル算出部42にて行われるバッテリブロワレベル算出処理と、バッテリブロワレベル制御部43にて行われるバッテリブロワOn/Off切換処理およびバッテリブロワレベル変化速度制御処理とからなる。
(3−1−1)バッテリブロワレベル算出処理
バッテリブロワレベル算出処理について、図5を用いて説明する。図5は、バッテリブロワレベル算出処理を示すフローチャートである。まず、入力部41に入力されたバッテリ温度Tbを読み込む(ステップS1)。そして、バッテリブロワレベル制御部43から出力されるバッテリブロワOn/Off信号に基づき、バッテリブロワがOnであるか否か、つまりバッテリ冷却送風機24が駆動中である否かを判定する(ステップS2)。そして、バッテリブロワがOff、つまりバッテリ冷却送風機24が停止中の場合には(ステップS2:No)、そのまま処理を終了する。一方、バッテリブロワが駆動中(On)である場合、つまりバッテリ冷却送風機24が駆動中の場合には(ステップS2:Yes)、つづいてバッテリ温度Tbが現在のバッテリブロワレベルにおける所定温度範囲以内(Tb_min(n)≦Tb≦Tb_max)であるか否かを判定する(ステップS3)。ここで、バッテリブロワレベルにおける所定温度範囲とは、バッテリブロワレベル毎に設定されている温度範囲である。例えば、バッテリブロワレベルが最低レベルの温度範囲である32℃〜35℃などと設定されている。また、条件式のnはバッテリブロワレベルのレベル値を示し、Tb_min(n)はレベルnの最低温度を示し、Tb_max(n)はレベルnの最高温度を示す。そして、バッテリ温度Tbが、現在のバッテリブロワレベルの所定温度範囲以内である場合には(ステップS3:Yes)、現在のバッテリブロワレベルを維持したまま処理を終了する。一方、バッテリ温度Tbが、現在のバッテリブロワレベルの所定温度範囲以内でない場合には(ステップS3:No)、さらにバッテリ温度Tbが現在のバッテリブロワレベルでの温度範囲の最低温度 Tb_min(n)より低いか否かを判定する(ステップS4)。そして、バッテリ温度TbがTb_min(n)より低い場合には(ステップS4:Yes)、バッテリブロワレベルを1減少させて処理を終了する(ステップS5)。つまり、バッテリ5が十分に冷却されているので、バッテリブロワレベルを減少させる処理を行う。一方、バッテリ温度Tbが、Tb_max(n)より高い場合には(ステップS4:No)、バッテリブロワレベルを1増加させて処理を終了する。つまり、バッテリ5が十分に冷却されていないので、バッテリブロワレベルを増加させる処理を行う。
(3−1−2)バッテリブロワOn/Off切換処理
つぎに、バッテリブロワOn/Off切換処理について、図6と図7を用いて説明する。図6は、バッテリブロワOn/Off切換処理の前半部を示すフローチャートである。図7は、バッテリブロワOn/Off切換処理の後半部を示すフローチャートである。まず、図6に示すように、入力部41に入力されたバッテリ温度Tbを読み込む(ステップS11)。つづいて、バッテリ温度Tbがバッテリ温度閾値Tb_th以下であるか否かを判定する(ステップS12)。そして、バッテリ温度Tbがバッテリ温度閾値Tb_th以下である場合には(ステップS12:Yes)、さらにバッテリ冷却送風機24(バッテリブロワ)が駆動中(On)であるか否かを判定する(ステップS13)。そして、バッテリ冷却送風機24が停止中(Off)である場合(ステップS13:No)、ステップS11に戻り再びバッテリ温度Tbを読み込む。一方、バッテリ冷却送風機24が駆動中(On)である場合(ステップS13:Yes)、バッテリ冷却送風機24を停止させて(ステップS14)、ステップS11に戻り再びバッテリ温度Tbを読み込む。
一方、バッテリ温度Tbがバッテリ温度閾値Tb_thより高い場合には(ステップS12:No)、さらにバッテリ冷却送風機24が駆動中(On)であるか否かを判定する(ステップS15)。そして、バッテリ冷却送風機24が停止中(Off)である場合(ステップS15:No)、バッテリ冷却送風機24を駆動させ(ステップS16)、バッテリブロワレベル算出部42にて算出されたバッテリブロワレベルを読み込む(ステップS17)。一方、バッテリ冷却送風機24が駆動中である場合(ステップS15:Yes)、そのままバッテリブロワレベル算出部42にて算出されたバッテリブロワレベルを読み込む(ステップS17)。バッテリブロワレベルを読み込んだ後、モード切換ドア27の状態が内気モードであるか否かを判定する(ステップS18)。
そして、内気モードでない場合、つまり冷却空気モードである場合(ステップS18:No)、さらにバッテリブロワレベル算出部42にて算出されたバッテリブロワレベルが最低レベルであるか否かを判定する(ステップS19)。そして、バッテリブロワレベルが最低レベルである場合(ステップS19:Yes)、バッテリブロワレベルをさらに減少させる処理が行われようとしているか否かを判定する(ステップS20)。そして、バッテリブロワレベルをさら減少させる処理が行われようとしていない場合(ステップS20:No)または前述したバッテリブロワレベルが最低レベルでない場合(ステップS19:No)、ステップS19に戻り処理が繰り返される。一方、バッテリブロワレベルが最低レベルであり、かつバッテリブロワレベルをさらに減少させる処理が行われようとしている場合(ステップS20:Yes)、図7に示すように、バッテリ冷却送風機24を停止させる(ステップS21)。つまり、冷却空気モードの状態において、バッテリブロワレベルが最低レベルであり、かつバッテリ5が十分に冷却されている場合には、内気モードに切り換える前処理として、バッテリ冷却送風機24を停止させる。
ところで、バッテリブロワレベルを読み込んだ後、モード切換ドア27の状態が内気モードである場合(ステップS18:Yes)、さらにバッテリブロワレベル算出部42にて算出されたバッテリブロワレベルが最高レベルであるか否かを判定する(ステップS22)。そして、バッテリブロワレベルが最高レベルである場合(ステップS22:Yes)、バッテリブロワレベルをさらに増加させる処理が行われようとしているか否かを判定する(ステップS23)。そして、バッテリブロワレベルをさらに増加させる処理が行われようとしていない場合(ステップS23:No)または前述したバッテリブロワレベルが最高レベルでない場合(ステップS22:No)、ステップS22に戻り処理が繰り返される。一方、バッテリブロワレベルが最高レベルであり、かつバッテリブロワレベルをさらに増加させる処理が行われようとしている場合(ステップS23:Yes)、エアコンが駆動中であるか否かを判定する(ステップS24)。そして、エアコンが停止中(Off)である場合(ステップS24:Yes)、エアコンを強制駆動させ(ステップS25)、バッテリ冷却送風機24を停止させる(ステップS21)。一方、エアコンが駆動中である場合(ステップS24:No)、そのままバッテリ冷却送風機24を停止させる(ステップS21)。つまり、内気モードの状態において、バッテリブロワレベルが最高レベルであり、かつバッテリ5が十分に冷却されていない場合には、冷却空気モードに切り換える前処理として、バッテリ冷却送風機24を停止させる。
さらに、バッテリ冷却送風機24を停止させた後、図7に示すように、モード切換制御部44にバッテリブロワOff完了の信号を出力する(ステップS26)。そして、モード切換制御部44から出力されたモード切換完了の信号が入力されたか否か(ステップS27)、つまりモードの切換が完了したか否かを判定する。ここでモードの切換とは、もちろん、内気モードの場合は冷却空気モードへの切換、冷却空気モードの場合は内気モードへの切換のことである。そして、モード切換完了の信号が入力されていない場合(ステップS27:No)、つまりモード切換が完了していない場合、モード切換が完了するまでステップS26に戻り処理を繰り返す。一方、モード切換完了の信号が入力された場合(ステップS27:Yes)、停止中のバッテリ冷却送風機24を駆動させる(ステップS28)。
(3−1−3)バッテリブロワレベル変化速度制御処理
つぎに、バッテリブロワレベル変化速度制御処理について、図8を用いて説明する。図8は、バッテリブロワレベル変化速度制御処理を示すフローチャートである。まず、図8に示すように、入力部41に入力された空調吹出温度Taを読み込み(ステップS31)、その値をT1とする(ステップS32)。そして、バッテリブロワレベル算出部42にて算出されたバッテリブロワレベルに変化があるか否かを判断する(ステップS33)。そして、バッテリブロワレベルに変化がない場合(ステップS33:No)、ステップS31に戻り処理を繰り返す。一方、バッテリブロワレベルに変化がある場合(ステップS33:Yes)、バッテリブロワレベル変化直後の空調吹出温度Taを読み込み(ステップS34)、その読み込んだ値をT2とする(ステップS35)。つづいて、|T2−T1|≦2℃であるか否かを判断する(ステップS36)。ここで、|T2−T1|とは、ステップS32にて読み込んだバッテリブロワレベル変化直前の空調吹出温度T1とステップS34にて読み込んだバッテリブロワレベル変化直後の空調吹出温度T2との温度差である。つまり、ステップS36では、バッテリブロワレベル変化前後の空調吹出温度差が2℃以内であるか否かを判断する。そして、T1とT2との温度差が2℃以内の場合には(ステップS36:Yes)、さらにバッテリブロワレベル算出42にてバッテリブロワレベルの変化が完了したか否かを判断する(ステップS38)。一方、T1とT2との温度差が2℃より大きい場合には(ステップS36:No)、バッテリブロワレベルの変化速度を低減させ(ステップS37)、さらにバッテリブロワレベルの変化が完了したか否かを判断する(ステップS38)。ところで、バッテリブロワレベル変化前後の短時間で空調吹出温度差が3℃を超えて変化すると、乗員が違和感を感じる。そこで、ステップS37は、乗員に違和感を与えないために、空調吹出温度差が2℃を超えて変化した時点で、バッテリブロワレベルの変化速度を低減させる処理である。
そして、ステップS38にて、バッテリブロワレベルの変化が完了した場合(ステップS38:Yes)、そのまま処理を終了する。一方、バッテリブロワレベルの変化が完了していない場合(ステップS38:No)、ステップS34に戻り処理を繰り返す。
(3−2)モード切換制御処理
モード切換制御処理について、図9を用いて説明する。図9は、モード切換制御処理を示すフローチャートである。まず、図9に示すように、モード切換ドア27の初期設定を内気モードとする(ステップS41)。つづいて、バッテリブロワレベル制御部43から出力されたバッテリブロワOff完了の入力信号があるか否かを判断する(ステップS42)。そして、バッテリブロワOff完了の入力信号がない場合(ステップS42:No)、バッテリブロワOff完了の入力信号があるまで処理を繰り返す。一方、バッテリブロワOff完了の入力信号がある場合(ステップS42:Yes)、さらにモード切換ドア27の状態が内気モードであるか否かを判断する(ステップS43)。そして、内気モードでない場合、つまり冷却空気モードである場合(ステップS43:No)、内気モードへ切り換え(ステップS44)、モード切換完了の信号を出力する(ステップS46)。一方、内気モードである場合、(ステップS43:Yes)、冷却空気モードへ切り換え(ステップS45)、モード切換完了の信号を出力する(ステップS46)。なお、モード切換時において、モード切換制御部44は、上述したように、モード切換ドア27の閉速度を開速度に比べて遅くするように制御している。そして、モード切換完了の信号出力後は、ステップS42に戻り処理を繰り返す。
ところで、ステップS42のバッテリブロワOff完了の信号とは、冷却送風機24を停止させた後にバッテリブロワレベル制御部43で行われるバッテリブロワOn/Off切換処理のステップS26にて出力される信号である(図7参照)。そして、モード切換が行われる前にバッテリ冷却送風機24を停止させることにより(図7のステップS21)、モード切換時に発生するおそれのある異音のノイズレベルを低減させることができる。バッテリ冷却送風機24が停止している状態で、モード切換を行い(ステップS44、ステップS45)、上述したように、モード切換完了の信号を出力する(ステップS46)。このモード切換完了の信号がバッテリブロワレベル制御部43に入力されると、モード切換前に停止中のバッテリ冷却送風機24を再び駆動する(図7のステップS28)。
(3−3)空調ブロワレベル算出補正制御処理
空調ブロワレベル算出補正制御処理について、図10を用いて説明する。図10は、空調ブロワレベル算出補正制御処理を示すフローチャートである。まず、図10に示すように、TAO算出部45にて数1を用いて算出されたTAOを読み込む(ステップS51)。つづいて、TAOに基づき、空調ブロワレベルを算出する(ステップS52)。それから、モード切換ドア27の状態が冷却空気モードであるか否かを判断する(ステップS53)。そして、冷却空気モードである場合には(ステップS53:Yes)、空量ブロワレベルレベルを補正し(ステップS54)、さらに空調ブロワレベル制御を行う(ステップS55)。一方、内気モードである場合には(ステップS53:No)、そのまま空調ブロワレベル制御を行う(ステップS55)。そして、ステップS51に戻り一連の処理を繰り返す。
(3−4)エアミックスドア開度算出補正制御処理
エアミックスドア開度算出補正制御処理について、図11を用いて説明する。図11は、エアミックスドア開度算出補正制御処理を示すフローチャートである。まず、図11に示すように、TAO算出部45にて数1を用いて算出されたTAOならびに入力部41に入力されたTe(エバ後温度)およびTw(冷却水温)を読み込む(ステップS61)。つづいて、エアミックスドア開度算出部46にて数2を用いてエアミックスドア開度を算出する(ステップS62)。それから、モード切換ドア27の状態が冷却空気モードであるか否かを判断する(ステップS63)。そして、冷却空気モードである場合には(ステップS63:Yes)、エアミックスドア開度を補正し(ステップS64)、さらにエアミックスドア開度制御を行う(ステップS65)。一方、内気モードである場合には(ステップS63:No)、そのままエアミックスドア開度制御を行う(ステップS65)。そして、ステップS61に戻り一連の処理を繰り返す。
(4)その他の実施例
上記実施例においては、モード切換ドア27の開時直前にバッテリ冷却送風機24を停止(Off)させ、モード切換ドア27の閉時直後にバッテリ冷却送風機24を駆動(On)させるようにしたが、これに限られるものではない。例えば、モード切換ドア27の開時前にバッテリブロワレベルを所定レベルに減少させ、モード切換ドア27の閉時後にバッテリブロワレベルを徐々に増加させるようにしてもよい。ここで、所定レベルとは、モード切換ドア27の開閉時に発生するモード切換ドア27とバッテリ冷却吹付空気との摩擦により発生する異音を乗員に感じさせないレベル(例えば、いずれの周波数におけるノイズレベルも30dB以下)に相当するバッテリブロワレベルである。
さらに、上記実施例において、エバポレータ側ダクト23は、空調ケース11のうちエバポレータ12が配置されている一方側通路のエバポレータ12下流側と連通するようにしたが、これに限られるものではない。例えば、エバポレータ側ダクト23は、前席側に配置された前席側空調ユニット(図示せず)の空調ケースのうちエバポレータの下流側と連通するようにしてもよい。つまり、車両用冷暖房装置が、冷却空気モードの際に、前席側の空調ユニットから冷却空気をバッテリケーシング21側へ導くようにしてもよい。
車両用冷暖房装置の全体構成を示す模式図である。 ECU3の構成を示すブロック図である。 バッテリブロワレベルの変化に対するエアミックスドア14の補正開度を示す図である。 バッテリブロワレベルに対する空調ブロワレベルの補正量を示す図である。 バッテリブロワレベル算出処理を示すフローチャートである。 バッテリブロワOn/Off切換処理の前半部を示すフローチャートである。 バッテリブロワOn/Off切換処理の後半部を示すフローチャートである。 バッテリブロワレベル変化速度制御処理を示すフローチャートである。 モード切換制御処理を示すフローチャートである。 空調ブロワレベル算出補正制御処理を示すフローチャートである。 エアミックスドア開度算出補正制御処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1:空調ユニット 2:バッテリ冷却ユニット 3:ECU(制御手段)
5:バッテリ 11:空調ケース 12:エバポレータ(冷却空気生成手段)
13:ヒータコア(加熱空気生成手段) 14:エアミックスドア(空調空気生成手段)
15:空調送風機 16:吹出温度センサ(空調吹出温度検出手段)
17:エアコン操作パネル 18:空調ブロワ駆動回路
19:エアミックスドアサーボモータ
101:空気取込口 102:空調空気吹出口 103:仕切板
21:バッテリケーシング 22:車室内側ダクト
23:エバポレータ側ダクト 24:バッテリ冷却送風機
25:バッテリ温度センサ 26:バッテリブロワ駆動回路
27:モード切換ドア 28:モード切換サーボモータ
61:冷却空気温度センサ 62:水温センサ

Claims (2)

  1. 通過する空気を冷却し冷却空気を生成する冷却空気生成手段と、通過する空気を加熱し加熱空気を生成する加熱空気生成手段と、前記冷却空気および前記加熱空気の冷暖割合で混合し空調空気を生成する空調空気生成手段と、前記空調空気の温度を検出する空調吹出温度検出手段とを備える空調ユニットと、
    吸入空気を車両に搭載されたバッテリに向かって吹き付けるバッテリ冷却送風機と、
    前記バッテリの温度に基づき前記吸入空気を前記車室内の内気とする内気モードと前記吸入空気を前記冷却空気とする冷却空気モードとのいずれかにモード切換を行うモード切換手段とを備えるバッテリ冷却ユニットと、
    前記冷暖割合を算出する空調空気割合算出手段と、前記空調空気の風量レベルを制御する空調風量レベル制御手段と、前記バッテリ冷却吹付空気の風量レベルを制御するバッテリ風量レベル制御手段とを備える制御手段と、
    を備え、
    前記バッテリ風量レベル制御手段は、前記モード切換時に前記バッテリ冷却吹付空気の風量レベルを所定値以下に低減すると共に前記バッテリ冷却送風機を停止し、さらに前記空調空気の温度の変化速度が所定値を超えた場合に、前記バッテリ冷却吹付空気の風量レベルの変化速度を低減することを特徴とする車両用冷暖房装置。
  2. さらに、前記モード切換手段は、前記モード切換の切換速度調整可能であることを特徴とする請求項に記載の車両用冷暖房装置。
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